(中間)...株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼...

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会社の概要 2018年9月30日現在 エア・ウォーター株式会社 1929 年9月 24 日 32,263 百万円 1,064 名(連結:14,897 名) 札幌市中央区北 3条西 1丁目 2番地 大阪市中央区南船場 2丁目12番 8号 株式の状況 2018年9月30日現在 発行可能株式総数 480,000,000 株 発行済株式の総数 198,705,057 株 2,397,999 株 100 株 11,491 名 株主メモ 毎年 4 月1日から翌年 3 月31日まで 定時株主総会 毎年 6 月開催 定時株主総会 毎年 3 月31日 期末配当   毎年 3 月 31日 中間配当   毎年 9月30日 その他必要があるときは、あらかじめ公告して定めた日 株主名簿管理人及び 特別口座の口座管理機関 東京都千代田区丸の内一丁目 4 番 1号 三井住友信託銀行株式会社 (事務取扱場所) 東京都千代田区丸の内一丁目 4 番 1号 三井住友信託銀行株式会社 証券代行部 (郵便物送付先) 〒168-0063 東京都杉並区和泉二丁目 8 番 4 号 三井住友信託銀行株式会社 証券代行部 (電 先) 0120-782-031(通話料無料) ホームページURL ) https://www.smtb.jp/personal/agency/index.html 電子公告により行います。ただし、事故その他のやむを得 ない事由で行うことができない場合は、日本経済新聞に掲 載します。 U R L http://www.awi.co.jp/ir/koukoku.html 上場金融商品取引所 札幌、東京 持株数 (千株) 持株比率 (%) 日本マスタートラスト 信託銀行株式会社(信託口) 11,025 5.62 新日鐵住金株式会社 10,000 5.09 日本トラスティ・サービス 信託銀行株式会社(信託口) 9,401 4.79 三井住友信託銀行株式会社 7,936 4.04 株式会社三井住友銀行 6,196 3.16 GOLDMAN, SACHS&CO. REG 5,856 2.98 エア・ウォーター取引先持株会 5,541 2.82 株式会社北海道銀行 4,113 2.10 株式会社北洋銀行 3,874 1.97 大阪ガスリキッド株式会社 3,786 1.93 大株主(上位10名) 2018年9月30日現在 環境に優しい 「植物油インキ」を 使用しています。 見やすく読みまちがえにくい ユニバーサルデザインフォントを 採用しています。 インフォメーション 株主の皆さまへ        セグメント概況 3 5 【特集1】 そこが知りたい!エア・ウォーター 【特集2】 自然災害への備えと対策 7 トピックス     9 裏表紙 インフォメーション 第19期 (中間) 株主報告書 2018年4月1日~2018年9月30日 証券コード:4088

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会 社 の 概 要 2018年9月30日現在

商 号 エア・ウォーター株式会社設 立 1929年9月 24日資 本 金 32,263百万円従 業 員 数 1,064 名(連結:14,897 名)本 店 札幌市中央区北 3条西 1丁目 2番地本 社 事 務 所 大阪市中央区南船場 2丁目12番 8号

株 式 の 状 況 2018年9月30日現在

発行可能株式総数 480,000,000 株発行済株式の総数 198,705,057 株自 己 株 式 数 2,397,999 株単 元 株 式 数 100 株株 主 数 11,491 名

株 主 メ モ

事 業 年 度 毎年4月1日から翌年3月31日まで

定 時 株 主 総 会 毎年6月開催

基 準 日

定時株主総会 毎年 3月31日期末配当   毎年 3月31日中間配当   毎年9月30日その他必要があるときは、あらかじめ公告して定めた日

株主名簿管理人及び特別口座の口座管理機関

東京都千代田区丸の内一丁目4番1号三井住友信託銀行株式会社

( 事 務 取 扱 場 所 )東京都千代田区丸の内一丁目4番1号三井住友信託銀行株式会社 証券代行部

( 郵 便 物 送 付 先)〒168-0063 東京都杉並区和泉二丁目8番4号三井住友信託銀行株式会社 証券代行部

( 電 話 照 会 先) 0120-782-031(通話料無料)

( ホ ー ムペ ー ジ URL ) https://www.smtb.jp/personal/agency/index.html

公 告 方 法電子公告により行います。ただし、事故その他のやむを得ない事由で行うことができない場合は、日本経済新聞に掲載します。

公 告 掲 載 U R L http://www.awi.co.jp/ir/koukoku.html

上場金融商品取引所 札幌、東京

株 主 名 持株数(千株)

持株比率(%)

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 11,025 5.62

新日鐵住金株式会社 10,000 5.09日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 9,401 4.79

三井住友信託銀行株式会社 7,936 4.04

株式会社三井住友銀行 6,196 3.16

GOLDMAN, SACHS&CO. REG 5,856 2.98

エア・ウォーター取引先持株会 5,541 2.82

株式会社北海道銀行 4,113 2.10

株式会社北洋銀行 3,874 1.97

大阪ガスリキッド株式会社 3,786 1.93

大株主(上位10名)2018年9月30日現在

株主の皆さまへ        1セグメント概況 3

5【特集1】 そこが知りたい!エア・ウォーター

【特集2】 自然災害への備えと対策 7トピックス     9

裏表紙インフォメーション

第19期(中間)

株主報告書2018年4月1日~2018年9月30日

証券コード:4088

環境に優しい「植物油インキ」を使用しています。

見やすく読みまちがえにくいユニバーサルデザインフォントを採用しています。

環境に優しい「植物油インキ」を 使用しています。

環境に優しい「植物油インキ」を使用しています。

見やすく読みまちがえにくいユニバーサルデザインフォントを採用しています。

見やすく読みまちがえにくいユニバーサルデザインフォントを採用しています。

インフォメーション

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株主の皆さまへ        1セグメント概況 3

5【特集1】 そこが知りたい!エア・ウォーター

【特集2】 自然災害への備えと対策 7トピックス     9

裏表紙インフォメーション

第19期(中間)

株主報告書2018年4月1日~2018年9月30日

証券コード:4088

見やすく読みまちがえにくいユニバーサルデザインフォントを採用しています。

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株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

2018年度上半期における当社グループの業績といたしましては、売上高、全ての利益で前年を上回り、過去最高の業績となりました。

各事業の概況といたしましては、産業ガス関連事業は、国内製造業の幅広い業種で底堅いガス需要が継続したことに加え、高炉向けのオンサイトガス供給において顧客工場の操業度が回復したこと、また、高効率小型液化酸素・窒素製造プラント「VSU」の展開を基軸とした拠点戦略によって地域のガス需要を着実に取り込み、総じて順調に推移しました。

また、その他の事業セグメントを構成するエアゾール事業およびOリング事業も拡大する需要動向を的確に捉えた営業活動と生産管理によってそれぞれ堅調に推移し、当社グループの業績拡大に寄与しました。

北海道胆振東部地震や台風の影響による販売機会の喪失や人件費をはじめとしたコスト増加の影響を受けたことで、農業・食品関連事業およびエネルギー関連事業は、利益面では前年同期を下回る結果となりましたが、医療関連事業および物流関連事業は、売上高の拡大とともに、事業運営の効率化と価格是正に取り組んだことでその影響を補いました。

以上の結果、当社グループの連結業績は、売上高が3,755

億7百万円(前年同期比104.7%)、営業利益は180億6千6百万円(同102.3%)、経常利益は200億2百万円(同106.6%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は117億3千2百万円(同107.5%)となりました。

2018年度は、中期経営計画「NEXT-2020 Ver.3」の最終年度に当たり、来年4月には次期中期経営計画がスタートいたします。新たな中期経営計画では、「1兆円企業ビジョン」を現実のものとし、そしてその先の成長へとつなぎ、当社グループのアイデンティティーである持続的な企業成長を確実に実現してまいります。

中期経営計画の策定に先立ち、若手を中心としたメンバーが“永遠に成長を続けるエア・ウォーターの姿は、30年後どうあるべきか、どのような会社であってほしいのか”を考える「サクセッションプロジェクト未来会議」を発足させました。2020年を境に、日本社会は急速に変化の度を高めていくものと考えます。だからこそ30年後を見通したビジョンであらねばならない、これが、本プロジェクト発足の狙いであります。

当社グループは、1929年の創業以来、空気や海水など、当たり前のように存在するものに、私たちが持つ、分離・抽出・精製などの多彩な技術や独自のビジネスモデル、ノウハウを掛け合わせることで、暮らしや産業にとって必要不可欠な価値ある製品やサービス、ソリューションを安定的に提供し続けております。こ

連結業績ハイライト売上高 営業利益 経常利益

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株主の皆さまへ株主の皆さまへ

売上高、各利益ともに過去最高を更新

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「総資産」の金額修正について 「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第19期第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、第18期については遡及適用後の値を記載しております。

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第2四半期期末

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純資産親会社株主に帰属する当期純利益 総資産

れが、当社グループの強みであり、これからも世の中に広く提供していかなければならない社会的価値でもあります。

『地球の恵みを、社会の望みに。』

これは、次代を担う世代がプロジェクトを通じて導き出した声です。これをそのまま、エア・ウォーターグループの今後の企業姿勢を表すブランドステートメントとして策定いたしました。空気のように、水のように無限の可能性を持つ企業体として、これからももっと“なくてはならない”存在を目指します。

次期中期経営計画は、このブランドステートメントに向かった当社グループの新世紀のスタートです。全社一丸となって計画の達成を目指します。

なお、当事業年度の中間配当につきましては、1株当たり19円とさせていただきました。

株主の皆さまにおかれましては、ますます事業の多様性を広げ、独自の戦略を持って未来に挑戦する当社グループに、今後も一層のご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

代表取締役会長・CEO

2

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 当社グループは、産業系ビジネス(産業ガス、ケミカル、エネルギー)と人にかかわるビジネス(医療、農業・食品など)との事業構成の最適バランスを志向しながら、常に安定した収益を目指す全天候型経営を経営の基本戦略のひとつとしております。経営資源の選択と集中を行って企業の成長をひとつの事業に頼るのではなく、広がる事業をことごとく本業と考え、次世代のニーズを見据え、多角化や収益力強化に力を注ぎ、事業環境の変化に左右されない経営を追求します。

■ 高炉向けのオンサイトガス供給は、前年度に影響を受けた顧客工場の設備トラブルが回復したことに加え、旺盛な粗鋼生産に連動し、順調に推移。

■ エレクトロニクス向けのガス供給は、総じて高稼働の状況が続き、特殊ケミカル材料の販売も合わせて順調に推移。

■ ローリー・シリンダー供給は、国内製造業の幅広い業種で底堅いガス需要が継続したことを背景に、高効率小型液化酸素・窒素製造プラント「VSU」の戦略も相俟って、順調に推移。

■ 機器・工事関連は、溶接ロボットなどの非ガス商材のほか、ガスアプリケーションや低温機器等の販売が堅調に推移。

産業ガス関連事業

第18期 2017/9

第19期 2018/9811

7670 250 500 750 1,000

第18期 2017/9

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経常利益 (単位:億円)

売上高 (単位:億円)

21.6%売上高構成比

売上高 億円811

■ コールケミカル事業は、市況変動に伴い、コークス炉ガス精製の単価が上昇したことに加え、基礎化学品である粗ベンゼンの販売価格が上昇するとともに、販売数量も増加し、好調に推移。

■ ファインケミカル事業は、産業用ロボット向けに高機能回路製品の販売が引き続き好調に推移したほか、電子材料を中心にファインケミカル製品の需要増加と価格改定が進み、堅調に推移。

■ 川崎化成工業㈱は、製造コストの低減に取り組んだほか、主要製品の市況が回復し、好調に推移。

ケミカル関連事業

第18期 2017/9

第19期 2018/9363

17

338250 500 750 1,000

第18期 2017/9

第19期 2018/9

80 15 30 45 60 75

経常利益 (単位:億円)

売上高 (単位:億円)

0

売上高 億円363

9.7%売上高構成比

医療関連事業

第18期 2017/9

第19期 2018/9

32

805

7710 250 500 750 1,000

第18期 2017/9

第19期 2018/9

320 15 30 45 60 75

経常利益 (単位:億円)

売上高 (単位:億円)

売上高 億円805 ■ 高度医療分野は、病院設備の大型案件が減少したものの、グループ再編によるコスト合理化に加え、エア・ウォーター防災㈱の消火設備が伸長したことから、全体の収益は堅調に推移。

■ 医療サービス事業は、SPD(病院物品物流管理)事業における新規顧客の獲得と資材調達の効率化が進展したほか、滅菌事業では、受託料金の適正化が進展し、順調に推移。

■ 「くらしの医療」分野は、デンタル事業で歯科関連材料の販売が拡大。また、注射針事業も堅調に推移。21.5%

売上高構成比

セグメント概況

3

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6.2%売上高構成比

エネルギー関連事業

第18期 2017/9

第19期 2018/9206

1890 250 500 750 1,000

第18期 2017/9

第19期 2018/9

9

7

0 15 30 45 60 75

経常利益 (単位:億円)

売上高 (単位:億円)

売上高 億円189 ■ LPガスは、輸入価格に連動して販売単価が上昇したほか、一般家庭向けでは北海道を中心に積極的な増量増客策を推進。工業用では地域事業会社と連携することで主に本州地区での拡販に取り組み、販売数量が増加。

■ 灯油は、春先にかけての販売単価の上昇により消費者の節約志向が高まったことで販売数量が減少。

■ 北海道胆振東部地震の影響によりLPガスの消費が減少するとともに、展示即売会などを中止した影響から機器販売が減少。さらに、配送コストの増加や電力小売の販売促進費用が先行したことから、利益面では前年同期を下回る。

5.5%売上高構成比

■ 農産事業は、青果小売分野で新規店舗の出店を進め、販売が拡大。農業機械の販売も引き続き順調に推移。加工・卸分野は、前年度からの相場安や日照不足など不作の影響を受けたが、加工品販売が堅調だったこともあり、概ね横ばいで推移。

■ 食品ソリューション事業は、北海道胆振東部地震の影響によりハム・ソーセージ分野で厳しい市場環境が続く。一方で、ブロッコリーなど冷凍野菜の販売が拡大。加工食品分野における生産の効率化も進展し、利益面では堅調に推移。

■ 飲料事業は、ペットボトル飲料を中心に受託が拡大。減価償却費が増加した影響から、利益面では前年同期を下回る結果に。

農業・食品関連事業

第18期 2017/9

第19期 2018/9701

6950 250 500 750 1,000

第18期 2017/9

第19期 2018/9

30

30

0 15 30 45 60 75

経常利益 (単位:億円)

売上高 (単位:億円)

売上高 億円701

18.7%売上高構成比

13

234

2220 250 500 750 1,000

110 15 30 45 60 75

経常利益 (単位:億円)

売上高 (単位:億円)

第18期 2017/9

第19期 2018/9

第18期 2017/9

第19期 2018/9

■ 運送事業は、新規受注の拡大に注力した結果、一般貨物輸送に加え、北海道・本州間のトレーラー輸送において荷扱量が拡大。医療、環境などの専門物流分野も順調に拡大。

■ 食品物流を中心とする3PL(サード・パーティ・ロジスティックス)事業は、大手コンビニチェーン向けの取扱量が増加し、前年度を大きく上回る。コスト面では、人件費や軽油価格の上昇により厳しい事業環境となったが、3PL事業を中心に受託料金の適正化に取り組み、その影響を最小限に留める。

■ トラック・ボディの設計・架装を行う車体事業は、特殊車両の販売と整備業務が拡大したことにより、堅調に推移。

その他の事業

601

630

0 250 500 750 1,000

35

42

0 15 30 45 60 75

経常利益 (単位:億円)

売上高 (単位:億円)

第18期 2017/9

第19期 2018/9

第18期 2017/9

第19期 2018/9

売上高 億円630 ■ 海水事業のうち、水処理設備事業においては大型案件の反動減があったほか、環境事業でも西日本豪雨災害の影響を受けたが、塩事業において業務用塩の価格改定が進展し、利益面では堅調に推移。

■ エアゾール事業は、中国向けのアウトバウンド需要を背景に、化粧品など人体用品を中心とした受託が拡大し、好調に推移。

■ 機械用シール部品の製造・販売を行うOリング事業、高機能フェノール樹脂の製造・販売を行うベルパール事業、「NV窒化処理」による金属表面事業もそれぞれ好調に推移。

16.8%売上高構成比

エネルギー関連事業 売上高 億円206

物流関連事業 売上高 億円234

6.2%売上高構成比

4

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エア・ウォーターが知りたい!そこ特集1

エア・ウォーター・マッハ株式会社本  社: 事業内容:

主な工場:

売 上 高:従業員数:

長野県松本市梓川倭4009番地1 工業用ゴム製品および樹脂製品の製造販売等本社工場(長野県松本市)大連工場(中国遼寧省大連市)福建工場(中国福建省福清市)100億円(2018年3月期・連結)268人(2018年3月31日現在)

会社概要

水道の蛇口から自動車、ロケットに至るまで、さまざまな装置や機械において、液体や気体を外部に漏らさない機能を果たすシール材。また、外部からのほこりや雨水などの侵入を防ぐ上でも欠かせません。中でも、断面がO型であることから「Oリング」と呼ばれるものは、シャワーヘッドやガス栓、エアコンなど身近なところから各種産業で幅広く用いられています。エア・ウォーター・マッハ㈱(以下、AWマッハ)は、このOリングを主力製品とし、特に半導体製造装置向けなど超高性能な製品を開発し、産業の発展に大きく貢献しています。

産業ガスや液体などを用いる装置や機械の機能維持に重要な役割を果たすシール材

エア・ウォーター・マッハ株式会社

長野県松本市 本社第1工場

 AWマッハは、業界最高水準の高耐熱性能を有する汎用フッ素ゴム(FKM)製のOリングを開発することに成功しました。本年10月からサンプル供給を開始しており、来年1月からは量産を開始する予定です。 近年、化学プラントなどで、生産効率の向上を目的にプラント稼動温度の高温化が進んでおり、各部品にかかる耐熱性向上のニーズが高まっています。また、自動車のモーターや発電機のタービンなども小型化や高出力化に伴い、より高温環境下で使用されるようになっており、Oリングに高い耐熱性能が求められています。 従来、FKM製Oリングの耐熱性能は200℃前後であるのに対し、新製品は単層カーボンナノチューブとの複合化により250℃の使用環境下においても圧縮性能や力学的強度等を保持し、安定したシール性能を発揮します。また、更に固着抑制機能を有していることから、高温域においてグリースなどを塗布できない使用環境下でも、固着破損したゴムの除去や掃除といったOリングの交換時の煩雑さなどの問題解消にもつながり、メンテナンス時の省力化に貢献できます。

化学業界や自動車分野での耐熱ニーズに応える新製品

本社工場クリーンルーム

5

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エア・ウォーターが知りたい!そこ特集1

エア・ウォーター・マッハ株式会社本  社: 事業内容:

主な工場:

売 上 高:従業員数:

長野県松本市梓川倭4009番地1 工業用ゴム製品および樹脂製品の製造販売等本社工場(長野県松本市)大連工場(中国遼寧省大連市)福建工場(中国福建省福清市)100億円(2018年3月期・連結)268人(2018年3月31日現在)

会社概要

水道の蛇口から自動車、ロケットに至るまで、さまざまな装置や機械において、液体や気体を外部に漏らさない機能を果たすシール材。また、外部からのほこりや雨水などの侵入を防ぐ上でも欠かせません。中でも、断面がO型であることから「Oリング」と呼ばれるものは、シャワーヘッドやガス栓、エアコンなど身近なところから各種産業で幅広く用いられています。エア・ウォーター・マッハ㈱(以下、AWマッハ)は、このOリングを主力製品とし、特に半導体製造装置向けなど超高性能な製品を開発し、産業の発展に大きく貢献しています。

産業ガスや液体などを用いる装置や機械の機能維持に重要な役割を果たすシール材

エア・ウォーター・マッハ株式会社

長野県松本市 本社第1工場

 AWマッハはさらに、本年8月、世界初となる耐熱性能350℃のOリング「ポロロッカam」を発表しました。現在、市販の製品の耐熱性能は最高325℃であり、それを大きく上回るものです。

   半導体プロセスにおいては、加工の微細化が進んでおり、それに伴って耐熱性能がさらに求められています。新製品は優れた耐熱性能を有するだけでなく、300℃以上の高温で長時間連続して使用しても、圧縮性能や強度を保ち、安定したシーリン

グ性能を維持します。これにより、半導体製造現場においてOリングの交換などのメンテナンス頻度を減らし、製造コストの低減に寄与することができます。

  この画期的な新製品は、AWマッハおよびエア・ウォーター㈱総合開発研究所の共同開発によるものです。シール材の専門メーカーであるAWマッハと、産業ガスや半導体関連の技術に精通した研究所のシナジーにより、世界初の性能を生み出すことに成功しました。

AWマッハは、産業界のニーズに即した新製品の開発に注力するとともに、生産体制の拡充に努めています。現在、日本国内では長野県に本社工場を有しているほか、海外では中国の大連や福建に主な生産拠点

を置いています。  その中でも、大連工場では本年6月に老朽化した施設を一新しました。生産設備を

増強したほか、生産ラインを集約することで1つのフロアですべての工程を行うことが可能になりました。これにより、生産性と品質のさらなる向上を目指して

います。  AWマッハでは今後、Oリングの量産メーカーとして生産体制の拡大を図る一方、研究開発体制の充実を進めることで、お客様のいかなるご要望にもお応えできるシール材メーカーとして、世界で存在感を示せる企業を目指していきます。シール材は世の中のあらゆる製品に用いられており、ニーズは限りなく広がることから、世界初や世界一の製品づくりを追求しつつ、事業の発展を進めていく考えです。

半導体製造向けに高耐熱性のOリングを開発

お客様のいかなるご要望にも応えるシール材メーカーへ

大連工場

6

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 産業ガスをはじめとする各種製品やサービスを通じて、地域の暮らしと産業を支えるエア・ウォーターグループでは、地震や台風などの自然災害に向けて、日頃から万全の備えに努めているとともに、いざという時に物資の安定供給を行う体制を整えています。 そして、本年上半期における西日本豪雨災害や北海道胆振東部地震においても、緊急時に発動するBCP(企業が緊急時に備え、取り決めている事業継続計画)に基づき、グループ会社が総力を挙げて物資や輸送手段を確保し、サプライチェーンの維持に努めたほか、被災地の支援に全力を尽くしました。 今後発生が予想される自然災害に対しても、今回の経験を検証しつつ、これまで以上の備えと対策を講じることで、お客様に安心をご提供してまいります。

移動電源車は災害時でも入手しやすいLPガスボンベを接続し、燃料とする発電機を積載しており、ボンベさえあれば簡単・確実に発電することを可能にした製品です。

迫り来る災害に日頃から備えるとともに、非常時にはグループを挙げて対応

特集2 自然災害への備えと対策移動電源車移動電源車

移動電源車を利用した携帯電話充電所/「AW・ウォーター」の提供

 本年6月下旬から7月上旬にかけて、西日本を中心に集中豪雨が発生し、記録的な大雨となり、広島県や岡山県などで甚大な被害が生じました。 こうした事態に対して、当社の主力製品である産業ガスについては、地域の販売店の方々と協力し、通行可能な道路の情報を共有し、販売店の垣根を越えて配送先を分担し合い、臨時での供給体制を築きました。また、土砂崩れにより道路が遮断され、車両での供給が困難な島や造船ドッグへは、チャーター船による供給を行いました。迅速な対応により、被災地域のお客様が発注されたガスについては、被災後に発注されたものも含め、ガス切れを引き起こすことなく100%供給することができました。 また、断水の被害がある医療機関や近隣の企業などに対しては、AW・ウォーター㈱の製品であるミネラルウォーター「AW・ウォーター」を計500本提供しました。

西日本豪雨災害での対応(2018年7月)

被災地への産業ガスの供給体制をいち早く確保CASE

01

ウォーターサーバー(左)「AW・ウォーター」12Lボトル(右)

7

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 産業ガスをはじめとする各種製品やサービスを通じて、地域の暮らしと産業を支えるエア・ウォーターグループでは、地震や台風などの自然災害に向けて、日頃から万全の備えに努めているとともに、いざという時に物資の安定供給を行う体制を整えています。 そして、本年上半期における西日本豪雨災害や北海道胆振東部地震においても、緊急時に発動するBCP(企業が緊急時に備え、取り決めている事業継続計画)に基づき、グループ会社が総力を挙げて物資や輸送手段を確保し、サプライチェーンの維持に努めたほか、被災地の支援に全力を尽くしました。 今後発生が予想される自然災害に対しても、今回の経験を検証しつつ、これまで以上の備えと対策を講じることで、お客様に安心をご提供してまいります。

移動電源車は災害時でも入手しやすいLPガスボンベを接続し、燃料とする発電機を積載しており、ボンベさえあれば簡単・確実に発電することを可能にした製品です。

迫り来る災害に日頃から備えるとともに、非常時にはグループを挙げて対応

特集2 自然災害への備えと対策移動電源車移動電源車

移動電源車を利用した携帯電話充電所/「AW・ウォーター」の提供

留萌営業所留萌営業所

札幌医療支店札幌医療営業所24時間コールセンター札幌メディカルサービスセンター

札幌医療支店札幌医療営業所24時間コールセンター札幌メディカルサービスセンター

小樽医療営業所小樽医療営業所

八雲営業所八雲営業所

稚内営業所稚内営業所

滝川産業・医療営業所滝川産業・医療営業所

岩見沢産業営業所岩見沢産業営業所

千歳営業所千歳営業所

静内営業所静内営業所

移動電源車(計15拠点)移動電源車(計15拠点)

函館支店、函館産業・医療営業所函館メディカルサービスセンター函館支店、函館産業・医療営業所函館メディカルサービスセンター

苫小牧支店苫小牧産業・医療営業所苫小牧共同酸素

苫小牧支店苫小牧産業・医療営業所苫小牧共同酸素

室蘭支店室蘭産業・医療営業所、輪西工場

室蘭支店室蘭産業・医療営業所、輪西工場

北見支店北見産業・医療営業所

北見支店北見産業・医療営業所

旭川支店旭川産業・医療営業所

旭川メディカルサービスセンター

旭川支店旭川産業・医療営業所

旭川メディカルサービスセンター

根室中標津営業所根室中標津営業所

釧路支店釧路産業・医療営業所釧路支店釧路産業・医療営業所

帯広支店帯広産業・医療営業所帯広支店帯広産業・医療営業所

LPガス二次基地(計3拠点)LPガス二次基地(計3拠点)医療用ガスセンター(計7拠点)医療用ガスセンター(計7拠点)

本年9月6日午前3時7分、北海道胆振地方中東部を震源として、最大震度7の地震が発生しました。これにより道内全域が停電となったほか、各地で甚大な被害が生じました。こうした事態に対して、当社グループの北海道エア・ウォーター㈱札幌医療営業所では電話がつながりにくい状況の中、医療担当社員が地震発生後1時間後には営業所に集結し始め、3時間後には9割以上が集まり、地震発生から数時間ほどで現地医療対策本部を設置しました。当時は電力の早期復旧が見込めなかったことから、現地医療対策本部にて、北海道エア・ウォーター㈱が受け持っている、緊急対応を必要とするHOT(在宅酸素療法)・HMV(在宅人工呼吸療法)の患者様を中心に、約5,200名の安否確認を電話や訪問対応の際に行い、数が限られた中で酸素ボンベや人工呼吸器用バッテリーの供給を行いました。北海道に7カ所ある当社グループの医療用ガスセンターは、停電のために一部の機能が停止していたものの、各営業所には常時酸素の備蓄ボンベを備えているほか、東北エア・ウォーター㈱、関東地区のエア・ウォーター・メディカル㈱より即日約500本の緊急送付を受け、また、パートナー企業より予備ボンベとして約2,000本の酸素ボンベを供給いただき、症状が重く緊急を要する患者様のみならず、全ての患者様に対し安定供給することができました。酸素ボンベについては、旭川ガスセンターの機能が停電から2時間ほどで復旧したことから、道央及び道北への供給が再開しました。加えて美幌ガスセンターでは、当社グループの移動電源車を通じて電源を確保することで、道東方面への供給が再開しました。さらに充填工場である輪西工場の復電により、道南方面への供給が再開し、7日には北海道全域で、酸素ボンベを安定供給することができました。また、緊急事態を考慮し、一部地域では同業他社への酸素ボンベの充填代行なども行いました。LPガスについては、震災発生当日の午後から道内3カ所にある当社のLPガス二次基地の運転を再開し、ローリーへの充填・出荷を行い、全道のライフライン復旧に尽力しました。東日本大震災での教訓をもとに、大型の移動電源車を二次基地のすぐそばに配置していたことが、このような迅速な対応を可能にしたものです。道内に11台配置している軽トラックサイズの移動電源車についても、要請のあった避難所や福祉施設、食料品製造工場へ出動し、電源の供給や携帯電話の充電サービスを実施しました。

北海道胆振東部地震での対応(2018年9月)

医療用酸素やLPガスなど、北海道のライフラインを絶やすことなく速やかに復旧

 被災地への医療用酸素供給を早期に復旧できた理由の1つには、全国で事業を展開し、物流体制を整備してきた点が挙げられます。今回の地震では、北海道内7カ所の医療用ガスセンターを活用して、電力が復旧したセンターから順次酸素ボンベの充填を行い、エア・ウォーター物流㈱との連携により、道内各地への酸素供給を行いました。停電時、バッテリー切れで酸素濃縮器を使えない在宅患者様に対しても、電力を必要とせずに酸素吸入を行うことができる酸素ボンベ(チューブや流量計を酸素ボンベに接続することで酸素吸入が可能)を供給することで、早急の対応をしました。

グループの連携で北海道全域での医療用酸素供給の早期復旧を実現

CASE

02

■主な支援活動

移動電源車による函館LPG基地及び、LPガスボンベ充填工場への給電。

支援物資提供の様子

北見市福祉施設へ軽トラ移動電源車の出動むかわ避難所へ軽トラ移動電源車の出動帯広市付近住民へ軽トラ移動電源車の出動安平町避難所5カ所へ支援物資提供厚真商工会へ支援物資提供厚真町へ支援物資提供むかわ町へ支援物資提供北海道庁へ1億円寄付

9/7 9/79/7 9/99/109/149/14

10/29

8

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シャワーオール™

 当社は7月、「美浴」シリーズの新ラインナップとして、安全で自立度の高い入浴ができる、畳1畳分のコンパクトな設計の介護用入浴装置「シャワーオール™」を発売いたしました。 2004年から病院・施設を中心に展開してきた「美浴」シリーズは、利用者と介助者の身体的な負担を最小限に抑えながら、利用者が溺れる心配がなく、ミスト(微粒子)により安心してお湯に包まれる感覚を実感できる介護用シャワー入浴装置です。 近年、介護が必要な方の自立を支援し、生活の質を維持・向上させる考えが介護現場で広がっており、こうしたニーズの高まりに応えた入浴装置が「シャワーオール™」です。通常の浴槽への移乗が難しく、入浴介助が必要な方に向けて、浴槽の入り口の高さを15cmと低く設定し、またぎ動作の少ない、安全なデザインにいたしました。また、「美浴」で培ったミストシャワーの技術により身体への負担が少ないため、疲れず安全に入浴することが可能です。 今後も、より幅広い入浴介護のニーズに応えるとともに、介護現場に向け、入浴・口腔ケア・感染予防などの医療・衛生材料を中心とした介護用品の販売に、さらに注力してまいります。

無停電電源装置(UPS)

製品概要製 品 名:シャワーオール™寸  法:D1,160×W740×H1,090 mm(突起部除く)重  量:約48kg

会社概要所 在 地:Block 3, Ang Mo Kio Industrial Park 2A, #02-06, AMK Tech I Singapore事業内容:無停電電源装置のエンジニアリングおよびメンテナンス資 本 金:1,139百万円設  立:2006年10月

畳1畳分のコンパクトな設計の介護用入浴装置を新発売医療

トピックス

 当社は8月20日付けで、Power Partners Private Limited(以下、PP社)の株式の60%を取得いたしました。PP社は、シンガポールにおいて無停電電源装置(以下、UPS)のシステム設計から組立・施工・保守までの一貫した事業を展開し、同国内にてトップシェアの地位を占めています。 昨今の情報通信技術の進展により、データセンターの需要、ひいてはUPSの需要は増加傾向で推移しています。そこで当社は、PP社のUPSのシステムインテグレーションに係るノウハウと、当社グループのネットワークや、産業ガス事業で培ったソリューションビジネスのノウハウを融合し、同事業を世界規模で拡大してまいります。 また、日本および北米、アジアの3極のエンジニアリング・技術ネットワークサービスを構築し、当社グループのグローバル展開を技術面から支援する体制を確立してまいります。

アジア地域におけるエンジニアリング機器事業を強化産業ガス

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 当社グループの北海道エア・ウォーター㈱は、北海道電力㈱と電気の取次契約を締結し、10月から「エア・ウォーターでんき powered by ほくでん」のサービス名で電気の販売を開始いたしました。 これにより、北海道エア・ウォーター㈱のLPガスをご利用のお客様は、LPガスと合わせて電気をセットでご契約いただけるようになり、支払い額に応じて電子マネーサービス「WAON」ポイントが還元されるとともに、LPガスと電気の料金をまとめてお支払いいただけるようになります。 昨年6月から北海道エア・ウォーター㈱と北海道電力㈱は、LPガスと電気を組み合わせたポイント付与サービスを展開しており、新サービスの開始で、多くのお客様にとって利便性がさらに高いものとなります。今後もお客様のご期待にお応えできるよう、サービスの拡充に努めてまいります。

「エア・ウォーターでんき powered by ほくでん」紹介サイトURL: http://www.hepco.co.jp/aw_electricity/index.html

厚木低温物流センター/㈱プレシア 本社工場

会社概要所 在 地:Block 3, Ang Mo Kio Industrial Park 2A, #02-06, AMK Tech I Singapore事業内容:無停電電源装置のエンジニアリングおよびメンテナンス資 本 金:1,139百万円設  立:2006年10月

施設概要所 在 地:神奈川県厚木市戸室5丁目32番1号敷地面積:4,911坪建物面積:2,289坪(総延床面積:7,089坪)倉  庫:-30℃~±0℃ 計2,565坪1階併設:従業員用保育施設(名称:エミタス保育園 定員:29人)

医療物流

 当社は、神奈川県厚木市の自社所有地に、首都圏における低温物流の中核拠点と、最新鋭のスイーツ工場からなる複合施設を建設し、10月より稼働を開始いたしました。 新施設は地上6階建てで、当社グループの東日本エア・ウォーター物流㈱が運営する「エア・ウォーター 厚木低温物流センター」と、当社グループでチルドデザートなどの菓子類を企画製造・販売する㈱プレシアの本社工場として利用いたします。 厚木低温物流センターは、大消費地をターゲットにした当社グループの食品物流の要となる拠点として建設いたしました。また、㈱プレシア 本社工場との複合施設とすることで、製造から在庫・保管管理・配送まで一貫した体制で効率化と物流品質の向上を目指します。これにより、さらなる食品物流事業の拡大に寄与してまいります。 ㈱プレシア 本社工場においても、最新鋭設備を活用して従来にない新商品を積極的に提案すると同時に、より一層の食品安全の向上を目指してまいります。

北海道電力㈱との提携を通じて、電気の販売を開始

エネルギー

神奈川県厚木市に低温物流センターと㈱プレシア 本社工場を新設

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