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主 催:名古屋市(市民経済局 市民活動推進センター) 協 力:名古屋市トップ・スポーツチーム連絡協議会「でらスポ名古屋」 寄付月間 2016~Giving December~公式認定企画 ■概要 本事業では、これまで本市(名古屋市)において、過去4年間にわたって開催してきた社会 貢献文化促進イベント「ぼらチャリ」の実施結果を踏まえつつ、もう一歩踏み込んで、今年度 は、市民活動団体への「直接寄付」(寄付の実体験)の機会の提供 を主眼に据え、社会貢 献と市民活動への参加の機会を、広く市民へ提供することを企図した。 また,市民活動団体側へは、参加を公募し、広報や資金調達能力の向上の研修や実践場として、事業を活用いただいた。 実施に際しては、NPOと行政だけでは市民への訴求力が弱いことから、市内のトップス ポーツチームの連絡協議会「でらスポ名古屋」との協働を行ったほか、連携イベントに ついても、民間企業有志による実行委員会と共催で開催した。 ■実施の流れ ●出場NPOの公募(9/1~9/30) 参加NPOを広く公募。(公募説明会では、認定・指定制度 についての説明と、広報PR研修を併せて実施) 連携イベント1:ファーストキフ・ファミリーサーカス(10/30) 企業セクター有志と協働で、チャリティサーカスを開催。 チケット代の一部を、観覧者が投票券でNPOに「キフ」。 連携イベント2:ファーストキフRUN(11/13) 企業セクターと協働で、チャリティマラソンを開催。 出場料の一部を、ランナーが投票券でNPOに「キフ」。 ●交流イベント:ファーストキフ・フェスタ(12/18) 最後に、NPOが直接、市民へPRし、共感を集め、寄付を 呼びかけるチャレンジの場を設定。 多くのNPOが市民に直接、「キフ」を呼びかけた。 9 10 11 12 開催報告書

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Page 1: 力:名古屋市トップ・スポーツチーム連絡協議会主 主 催:名古屋市(市民経済局 市民活動推進センター) 協 力:名古屋市トップ・スポーツチーム連絡協議会「でらスポ名古屋」

主 催:名古屋市(市民経済局 市民活動推進センター)

協 力:名古屋市トップ・スポーツチーム連絡協議会「でらスポ名古屋」

:寄付月間 2016~Giving December~公式認定企画

■概要

本事業では、これまで本市(名古屋市)において、過去4年間にわたって開催してきた社会

貢献文化促進イベント「ぼらチャリ」の実施結果を踏まえつつ、もう一歩踏み込んで、今年度

は、市民活動団体への「直接寄付」(寄付の実体験)の機会の提供 を主眼に据え、社会貢

献と市民活動への参加の機会を、広く市民へ提供することを企図した。

また,市民活動団体側へは、参加を公募し、広報や資金調達能力の向上の研修や実践の

場として、事業を活用いただいた。

実施に際しては、NPOと行政だけでは市民への訴求力が弱いことから、市内のトップス

ポーツチームの連絡協議会「でらスポ名古屋」との協働を行ったほか、連携イベントに

ついても、民間企業有志による実行委員会と共催で開催した。

■実施の流れ

●出場NPOの公募(9/1~9/30)

参加NPOを広く公募。(公募説明会では、認定・指定制度

についての説明と、広報PR研修を併せて実施)

●連携イベント1:ファーストキフ・ファミリーサーカス(10/30)

企業セクター有志と協働で、チャリティサーカスを開催。

チケット代の一部を、観覧者が投票券でNPOに「キフ」。

●連携イベント2:ファーストキフRUN(11/13)

企業セクターと協働で、チャリティマラソンを開催。

出場料の一部を、ランナーが投票券でNPOに「キフ」。

●交流イベント:ファーストキフ・フェスタ(12/18)

最後に、NPOが直接、市民へPRし、共感を集め、寄付を

呼びかけるチャレンジの場を設定。

多くのNPOが市民に直接、「キフ」を呼びかけた。

9 月

10 月

11 月

12 月

開催報告書

Page 2: 力:名古屋市トップ・スポーツチーム連絡協議会主 主 催:名古屋市(市民経済局 市民活動推進センター) 協 力:名古屋市トップ・スポーツチーム連絡協議会「でらスポ名古屋」

■開催実績

開催内容 実績

1

●NPO公募説明会(兼 広報PR研修)

日時:平成 28年 8月 31日(水)

場所:市民活動推進センター集会室

「市民とつながる!ための広報とコミュニケーション」

講師:認定 NPO法人ハンズオン埼玉

副代表理事 吉田知津子さん

●33団体 46名が受講

●アンケートで、97%が

「とてもよかった」と回答

2

●ファーストキフ・ファミリーサーカス

日時:平成 28年 10月 30日(日)

場所:鯱城ホール(伏見ライフプラザ)

●観覧料から1人 500円を

応援投票でNPOにキフ

⇒ キフ者数 199名

キフ総額 99,500円

●ブースでの

コンタクト発生数 約 245件

追加募金額 約 5,000円

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3

●ファーストキフRUN

日時:平成 28年 11月 13日(日)

場所:庄内緑地

●参加料から 1人 500円を

応援投票でNPOにキフ

⇒ キフ者数 213名

キフ総額 106,500円

●ブースでの

コンタクト発生数 約 240件

追加募金額 約 3,000円

4

●ファーストキフ・フェスタ

日時:平成 28年 12月 18日(日)

場所:ナディアパーク3階 デザインホール

主な内容:

1)ステージイベント

・参加NPOによるPR大会

・立浪和義氏基調講演

「なごやの子どもと地域の

未来を一緒に応援しよう!!」

・ファイナルイベント

(抽選会等)

2)ブースコーナー

・参加NPOによるブース

・「でらスポ」チームの

PR、グッズ物販

●来場者数 約 1,000名

●ブースでのコンタクト

発生数 約 480件

●募金やキフの件数

のべ 183件

約 31,000円

●チャリティグッズ販売

約 41,500円

●ブースで貼られた

「いいね!シール」の数

283枚

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■参加NPO一覧 (※応募順)

法人格 団体名 代表者 備考(活動概要) 所在地

1 そよかぜフリースクール

13.子どもの健全育成

会長

飯田 喜運

不登校や高校を中退した子どもの学習支援や

居場所づくり、保護者への相談対応 中区

2 NPO法人 アスクネット

13.子どもの健全育成

代表理事

白上 昌子

高校生や大学生のキャリア教育を通して、学

校と街をつなぎ、「市民参加」の教育をつくる 熱田区

3 守山リス研究会

7.環境保全

会長

北山 克己

名古屋市内に生息する野生のニホンリスの調

査と保全活動、子ども達への環境教育 守山区

4 NPO法人 あなたの声

1.保健・医療・福祉

理事長

加藤 美規子

脳卒中や交通事故で失語症になられた方の

社会参加のお手伝い 名東区

5 仮認定

NPO法人

あいちクローバー

1.保健・医療・福祉

理事長

福元 博樹

AED普及啓発、チャリティマラソンの開催を通

じての地域社会づくり 中村区

6 NPO法人 子育て支援のNPOまめっこ

3.まちづくり

理事長

丸山 政子

乳幼児期の親子を中心に、誰もが自分らしく

生きられる社会・まちづくり 北区

7 NPO法人 風の会

20.障がい者福祉

理事長

守田 澄子

重症心身障がい者が地域の中で暮らすため

の施設を緑区で運営 緑区

8 NPO法人 子ども&まちネット

13.子どもの健全育成

理事長

伊藤 一美

乳幼児から青少年まで、子どもによるまちづく

りを考えたり、講座や事業を実施 千種区

9 森のようちえんあおぞら園

13.子どもの健全育成

代表

松井 登

子ども向けのあおぞら保育園や、親子での田

んぼ自然「田んぼの楽校」など、環境教育 天白区

10 NPO法人 愛・地球博ボランティアセンター

20.ボランティア支援

理事長

鈴木 盈宏

マラソン大会や大規模イベントでのボランティ

アのマネジメント 中区

11 NPO法人 ドラゴンズベースボールアカデミー

6.スポーツ振興

理事長

佐々木 崇夫

子供向け野球教室、スクールや指導者の育成

など 中区

12 認定

NPO法人

あいち骨髄バンクを支援する会

1.保健・医療・福祉

理事長

森島 泰雄

骨髄バンクの支援、普及啓発活動、血液疾患

患者の支援 千種区

※トップスポーツチームの連絡協議会「でらスポ名古屋」との協働の効果がより高まるよう、

「子どもの健全育成」や「スポーツの振興」をテーマとしたプロジェクトや活動に関して

資金調達に取り組んでいる(か、取り組む予定がある)NPOであることを条件に公募。

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■でらスポ名古屋 各チームからいただいたご協力一覧

全体 ●でらスポ名古屋様

協力名義のご提供

サーカス ●NPO法人ドラゴンズ・ベースボールアカデミー様

出場NPOとして応援投票の受付(投票箱のみ)

RUN ●豊通ファイティングイーグルス様

イメージキャラクター「リードくん」の派遣&スターター号砲

●NPO法人ドラゴンズ・ベースボールアカデミー様

出場NPOとして応援投票の受付(投票箱のみ)

フェスタ ●中日ドラゴンズ様

OB選手(立浪和義さん)派遣・基調トーク

●NPO法人ドラゴンズ・ベースボールアカデミー様

ティーバッティング体験ブースの出展、ステージでのPR

●中日ドラゴンズ様、名古屋オーシャンズ様、トヨタ自動車アンテロープス様

名古屋グランパス様、NGU名古屋FCレディース様

販売グッズ提供、景品無償提供、啓発用配布グッズ提供

■メディア掲載実績

・中日新聞2回

・スターキャット ケーブルテレビ1回

10/29中日新聞(朝刊) 12/19中日新聞(朝刊)

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■出場したNPOからの声

【①10/30 ファーストキフ・ファミリーサーカス】

・自団体のイベントでは普段知り合えない市民の方から、投票と寄付をもらえて、活動をしっか

り案内でき、手応えがあった。

・「臍帯血移植を受けた」という当事者の方と知り合えた。活動現場でのこうした触れ合いは、

大きなパワーになる。

・ダイレクトにご支援をいただける機会は多くなく、貴重だった。1票ごとに感謝の気持ちでい

っぱいになった。

【②11/13 ファーストキフRUN】

・投票を「集める」という姿勢はとらない。活動を知ってもらい、「他の団体にはない特徴」に

関心を持ってもらうことを優先した。

・開放的な空間で、ピクニック気分で参加でき、一緒に参加したメンバー各人の、普段の現場と

は違う面が見られた。参加して良かった。

・参加人数はすくなかったが、ひとりひとりの想いが熱くて有意義だった。

・もう少し広いPRスペースがほしい。

・参加団体が競うだけではなく、コラボが生まれるとおもしろい。

・投票箱にひもがあるとうれしい。(動きまわったので。)

・新しい方や、出展団体さんとも知り合えた。また、ランナーさんも「走ることで社会貢献」と

いう実感を持ってもらえたのではないか。

・多くの方から投票いただくことで、今後もしっかり活動していく思いを新たにした。

・マラソンでは、大きな声で応援できて、なんだか楽しかった。

【③12/18 ファーストキフ・フェスタ】

・キッズダンス、イレーネさんの司会が良かった

・参加者がやや少なかった。もう少し来場が多く、かつ意識・興味が高い層だといい。

・3分間のプレゼンは、自分なりにうまくできた。

・活動への関心が高い親子6~7組と知り合え、その後活動に参加してくれた家族もあった。今

後に期待。

・来場者が、昨年の類似事業に比べて少なく感じた。3階の会場への誘導に工夫が必要。

・もう少し時間的な余裕をもって事務連絡がほしい。ボランティアの手配など、時間がないため、

対応が難しかった。

・絆レストラン(自分たちの活動)へ良い反応をしてくださる方が多く、実感・手応えがあった。

もっと看板、パネルを用意すれば良かった。

・こういう交流イベントは、団体として初めて参加した。多くの人に活動を知ってもらう機会が

得られ、とても良かった。またこのようなイベントがあれば参加したい。

・3つのイベントを通じて、多くの方に活動を知ってもらい、また当事者の方々からもお声かけ

いただき、たくさんの「出会い」を得た。ボランティアもたのしく参加できた。寄付も、たく

さんいただけた。3月の患者会に活用したい。

・参加団体同士のコミュニケーションをもう少しとれたら良かった。また、広報・集客にもっと

協力できたらよかった。参加団体がもっと準備段階から関われると良いかも。

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■結び:今後の検討課題、方向性

○【広報】

:最終イベントの集客に課題を残した。

⇒ イベント全体として、より効果的な広報のあり方の模索 が必要。

○【他主体との協働の拡大】

:でらスポ名古屋(スポーツチーム)との協働関係

⇒ より深めていく余地が感じられる。

(例:チームの試合観戦とからめて、招待チケットプレゼントや、

パブリックビューイングの組込みなど?、チーム側へのメリット創出)

○【市とNPOとの協働の推進】:

⇒ より、NPO側の自主性・自発性を引き出し、市とNPOが協働で、知恵を絞り

合い、一連のイベントを盛り上げていくような、自発性を持ち寄るイベント運営

を進めていくことが必要。

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■付属資料(広報チラシ等)

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http://ww.n-vnpo.city.nagoya.jp/fk2016

会場で配布した「いいね!」シール

(※来場者が、団体のボードにぺたぺた

貼っていただくことで、共感を媒介するツール)