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1 Nov.13 05 1 自立した人々が、 社会を活性化する NPO INSYS 認定記念講演会 Nov. 13, 2005 工学博士 八木 IMAnet, Inc. www.imanetinc.com [email protected] Nov.13 05 2 本日のご案内 労働市場の変化 2007からはじまる団塊の世代の定年退職 すでに、早期退職で始まっている中高年労働力の 日本の労働力市場の特徴 年功序列 会社主導のキャリア形成 60 才定年 女性活用の不足した労働力構成 本質を避けた少子高齢化問題のマスコミ議論 自立した個人が、新しい社会を形成するしか方法は 残されていない Nov.13 05 3 世代別人口構成比 2000人口社会保障研究所 1.2M 1.2M 1.0M 0.8M 0.6M 0.6M 0.8M 1.0M 0.4M 0.4M 0.2M 0.2M 0 0 団塊の世代 中堅管理職 団塊の世代ジュニア Nov.13 05 4 日本は世界の先駆け 高齢化社会が、すぐ足元に来ている 人口密度の高い中での工業生産を成功させ てきた、先進国であるが 女性を活用してきていない、未熟社会 手段を目的と勘違いしているケースが多い 大学入試、就社(就職ではない)、予算取り 金持ちになる・・・ マスコミに素直な国民 Nov.13 05 5 マズローの欲求段階説 マズローによれば人間の欲求の段階は 生理的欲求 安全の欲求 親和の欲求 自我の欲求 自己実現の欲求 から成り立つという Nov.13 05 6 日本の労働システムの現状 年功序列 終身雇用制度との連動が 未だ日本の労働システムの主流 自己能力開発を目指すのは少数派 退職金は、永年勤続に有利 60歳定年制 団塊の世代は2007年に定年退職 それ以前に中高年の早期退職制度は始まって いる 女性の雇用が少ない

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Nov.13 05 1

自立した人々が、 社会を活性化する

祝 NPO INSYS 認定記念講演会 Nov. 13, 2005

工学博士 八木 博 IMAnet, Inc.

www.imanetinc.com [email protected]

Nov.13 05 2

本日のご案内 •  労働市場の変化 2007からはじまる団塊の世代の定年退職 すでに、早期退職で始まっている中高年労働力の

•  日本の労働力市場の特徴 年功序列 会社主導のキャリア形成 60 才定年 女性活用の不足した労働力構成

•  本質を避けた少子高齢化問題のマスコミ議論 •  自立した個人が、新しい社会を形成するしか方法は

残されていない

Nov.13 05 3

世代別人口構成比 2000年

人口社会保障研究所  

1.2M 1.2M 1.0M 0.8M 0.6M 0.6M 0.8M 1.0M 0.4M 0.4M 0.2M 0.2M 0 0

団塊の世代

中堅管理職

団塊の世代ジュニア

Nov.13 05 4

日本は世界の先駆け •  高齢化社会が、すぐ足元に来ている •  人口密度の高い中での工業生産を成功させ

てきた、先進国であるが

•  女性を活用してきていない、未熟社会 •  手段を目的と勘違いしているケースが多い

大学入試、就社(就職ではない)、予算取り 金持ちになる・・・

•  マスコミに素直な国民

Nov.13 05 5

マズローの欲求段階説

マズローによれば人間の欲求の段階は •  生理的欲求 •  安全の欲求 •  親和の欲求 •  自我の欲求

•  自己実現の欲求 から成り立つという

Nov.13 05 6

日本の労働システムの現状 •  年功序列

終身雇用制度との連動が 未だ日本の労働システムの主流 自己能力開発を目指すのは少数派 退職金は、永年勤続に有利

•  60歳定年制 団塊の世代は2007年に定年退職 それ以前に中高年の早期退職制度は始まって

いる •  女性の雇用が少ない

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Nov.13 05 7

年功序列制度

•  終身雇用制度との連動 未だ日本企業の主流 在職期間が長い方が退職金は多い

•  企業が能力開発の手助け 企業方針により流動的? 減点方式が労働者を保守的にしている 自己能力開発は少数派

•  新しいビジネス指導者は変革しようとしている 退職金なしの、賃金体系/外資による経営

Nov.13 05 8

60歳定年退職

•  長寿の人生とどう取り組むか? •  退職金も悪くはないが、退職後の生活の保障

としては不十分 •  公的年金は定年後の保障として同時には受

け取れない •  多くの技術を持ったプロフェッショナルが定年

後も働きたいと考えている •  新しい労働力が開拓される可能性あり?

Nov.13 05 9

ベビーブーマーの定年は 2007年に始まる

1.2M 1.2M 1.0M 0.8M 0.6M 0.6M 0.8M 1.0M 0.4M 0.4M 0.2M 0.2M 0 0

As of 2000 By National Institute of Population and Social Security Research

ベビーブーム

中間管理職

Nov.13 05 10

米国の人口構成

団塊の世代

移民

Nov.13 05 11

ベビーブーマーの定年は 2007年に始まる

1.2M 1.2M 1.0M 0.8M 0.6M 0.6M 0.8M 1.0M 0.4M 0.4M 0.2M 0.2M 0 0

As of 2000 By National Institute of Population and Social Security Research

ベビーブーム

中間管理職

Nov.13 05 12

日本の労働人口の割合 男性 vs. 女性

By Statistics Bureau 2005

0

10

20

30

40

50

60

15歳以上 労働力人口 正社員 パートタイム

百万人 男

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3

Nov.13 05 13

女性の少数終身雇用

By Statistics Bureau 2005

0

20

40

60

80

100

120

15歳以上 労働力人口 正社員 パートタイム

%

Nov.13 05 14

女性の少数雇用

•  1986年に雇用機会均等法が制定される •  経営者は能力を認めてはいる •  年功序列制度と企業支援の能力開発は、女

性においてはまだたち遅れている •  わずかの女性はプロフェッショナル技術を持

ち、自ら仕事をスタートしている

Nov.13 05 15

US JPN 雇用比率

0

10

20

30

40

50

60

70

80

US男性 JPN男性 US女性 JPN女性

%

日本と米国の男女別雇用比率

Nov.13 05 16

ベビーブーマーの定年は 2007年に始まる

1.2M 1.2M 1.0M 0.8M 0.6M 0.6M 0.8M 1.0M 0.4M 0.4M 0.2M 0.2M 0 0

As of 2000 By National Institute of Population and Social Security Research

ベビーブーム

中間管理職

Nov.13 05 17

もし、女性の労働力のうち更に30% が正規雇用になれば

•  60百万人X0.3=18百万人 •  段階の世代から抜ける0.8X15=12百万

人を埋めて余る

そのつなぎをする人たちが、団塊の世代の退職者たちではなかろうか

Nov.13 05 18

外資系の企業が日本の文化を変えた成功例

•  IBM, Starbucks, AFLAC etc •  少数の日本人は外資系企業のことを良く知っている

•  彼らは日本と外資との雇用の違いを知っている 正当な労働評価 男女雇用均等 成績昇給 昇給

•  能力開発と地位の確立

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4

Nov.13 05 19

日米欧エンジニアの意識調査結果 日米欧のエニジニア調査(%)     日本 米国 欧州

エンジニアという職業に満足している 84 88 84 自分のキャリアに満足している 54 84 75 自分のスキルは他のエンジニアと同等以上 60 90 89 自分の子供もエンジニアになってもらいたい 46 70 73 同じ会社に長く勤めたい 59 68 67 私の会社はよい職場である 58 78 69 私の会社はエンジニアを尊重している 53 74 64 私の会社は革新性や創造性に力を入れている 43 74 62 私の会社はエンニジアの革新性に報いている 30 61 43 私の会社はマーケット志向である 52 82 83 私の会社の技術は最先端のものである 46 74 65 仕事で使っている機器は最新のものである 30 74 65 (EEタイムズ調べ)

Nov.13 05 20

人生って?

•  この地球上に生を受けて、生きている •  何で生きているんだろう •  しかも、私たちは意思も知性も持った

生命体だ •  人生の答えは、本当の自分を生かすこと •  もっと伸び伸び生きていいんじゃないかな

Nov.13 05 21

高校になって 人間は孤独な存在 と信じた

変わった(本当はまともな)数学教師から西洋哲学を学んだ • ギリシャ哲学

• 中世キリスト教哲学 • ルネッサンス

• 近代科学 • マルクス・レーニン

何で、数学の時間に哲学なんだよ! でも今思えば貴重 岩波文庫 青帯を古本で売ってしまったのは今でも悔やまれる! 還元主義や、近代科学の限界を知るうえでとても役に立っている

でも、大学は弓道部、一人旅が好きだった(しかできなかった)

Nov.13 05 22

天才モーツアルトの音楽に出会ってしまった

会社のLPレコード頒布会で、ピアノ協奏曲全集を買って 聞いてみたら、「不朽の名作」が27曲のうち半分以上!!

いったい、どんな人だろう。他にどんな曲があるんだろう メローディーという分野では、音楽は完璧になっている

確かに天才はいる でも彼は言う 「人生何でもあり、そしてすべて幸せさ!」と

理解されても、されなくても、自分の曲を作ってゆく 個人の才能は、作品として時間や空間を超えてゆく

人生は、生きている長さでは計れない

では、自分はどうしたらいいの?

Nov.13 05 23

新規事業の立ち上げから参加 三菱化学の石油化学工場で、情報電子機材の事業立ち上げ

・Hard Disk / MO Disk 全社プロジェクト ・プレハブ小屋で研究棟の設計 ・研究棟から開発棟へ ・他社への売り込み (IBMとの3.5“MO共同開発) ・他社との競争/ハイテク技術/製造はローテク ・開発棟から本格工場へ ・試作から本格製造へ ’90に世界初 3.5”MO 上市 ・販売チャンネルの設置 国内/海外(Verbatim) ・ISO 9002取得 ・米国販売拠点(Verbatim)へ出向 ・米国の価値観の違いに驚く ・米国に住みたいと思った

Nov.13 05 24

元気になれることがらは、自分にとって良いことである

・ 人生は有限 ・ 死を意識して今を生きることが、後悔しない人生

・ 思いっきりやるしかない ・ 元気は、周りに伝染する

・ お互いを、支え合わない限り元気な社会はできない

アドラー心理学を学ぶ(野田 俊作) ・ 大人の社会

自分の弱みを出せる社会、強い心が必要 相手の成長を、励まし合い、喜ぶ社会

互いの成長を助け合う仕組み すべてに、自分の責任を関与させる意識

元気を考える研究会で学ぶ (http://www.lifev.com/index1.html)

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5

Nov.13 05 25

・人生は、生かされている=必然としての存在 ・人生は、運命づけられているか=自由意思こそ、人間の本質

アガスティアの葉を探しにインドに行った(1994) ・運命らしきものは、書かれていた…   しかし、意思こそすべてと思い込んだ ・そして、自分は使命を持って生まれた存在であるということも、 理解できた

米国へ転勤(1995)となる  見ると聞くでは大違い! 出来ることを、始めた…  インターネットで情報発信

そうすると、周囲が動き出した  自分の感動が自身の行動を生み、その行動が広がり 人と人とのつながりを生み出し始めた そしてシリコンバレーへ

人間のことを考えるのが好きであった

Nov.13 05 26

米国で生活する前の米国(人)観 米国人は怠け者 米国は、個人主義でドライな国

   米国人は冷たく、お金ばかり求める

生活した実感 外国人の受け入れがシステム化 伸びることに手を貸してくれる 地域のネットワークが活用されている 素直に、善意を信じる社会 良いものは良いと明快 がんばる日本人    野茂、小沢征爾、後藤みどり、イチロー、松井 感動こそ、生命活動の原点 映画、ミュージカル、オペラ 感動すると、行動が生まれる、そして生き方が変わる

米国に駐在して、行動様式が強烈に変わった

Nov.13 05 27

インターネットとの出会い

こんなに開かれた世界ができてしまったんだ! 1996年に富山でジョイント講演会開催

インターネットに参加する必要条件は「志」

そして、入手したい情報が沢山あるし ネットワークは世界のどこでも可能

個人が、組織を超えるかもしれない

Nov.13 05 28

マイクロソフトオフィス etc

ビルゲイツはあまり好きではないけれど 仕事を体系化して処理する仕組み

を作ったのはすごい

個人と組織は対等にやれるではないか

名刺データベース構築など そこそこレベルでもすごい

Nov.13 05 29

自分を信じる

•  人生、経験をつむほど信じられるのは自分であることがわかってくる

•  自分が信じたことしか、行動のきっかけ(動機)にはなりえない

•  自分を信じた人たち同士のつながりには大きな友情と、社会的価値がある

•  価値観とは、個人個人の価値尺度から生まれる

Nov.13 05 30

経験を生かす I

•  今までの経験が、社会に生かせることは幸せ •  社会にとっても、価値の蓄積ができるから、貴

重 •  自分にとっては、得意分野を更に伸ばすこと

ができる •  生きがいが、ついてくる

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Nov.13 05 31

経験を生かす II

•  今までの経験で、これからの社会に必要なことを自ら進んでやること

•  利益共同体でないと、ことは進まない ベンチャーとベンチャーキャピタルは 利益共同体だから、どちらも必死 政府補助金とベンチャーは共同体になれないから、投げ出しの構図になる

•  個人が動くことしか、社会を変えるきっかけはない

Nov.13 05 32

新産業の世界市場規模 ‘04

•  半導体 (フェアチャイルド) 25兆円 •  パソコン  (APPLE) 20兆円 •  ネットワーク機器 S/W 15兆円 •  ハードディスク 25兆円 •  バイオテック 5兆円 •  ヨガ(全米) 3兆円

Cf 日本の製薬市場 6兆円

Nov.13 05 33

Northwest 202 million

4%

Southern California $888 million

16%

Venture Capital Investment in 2005 Q2  MoneyTreeTM Survey

Colorado $145 million

3%

Texas $204 million

3%

Midwest $187 million

3%

Southeast $164 million

3% All Others $50 million

1%

Washington D.C. PA $367 million

6%

New York $759 million

13%

New England $621 million

11%

North Central $79 million

1%

Southwest $164 million

3%

Silicon Valley $1.9 billion

33%

Nov.13 05 34

米国バイオベンチャー集積クラスター (biospace.comによる)

サンフランシスコ湾周辺

(BIOTECH BAY)

スタンフォード、UCSF

サンディエゴ周辺

(BIOTECH BEACH) 

UCSD, ソーク研究所

ボストン周辺

(GENE TOWN)

ハーバード、MIT、マサチューセッツ総合病院

ワシントンDC周辺

(BIO CAPITAL)

NIH、ジョンズホプキンス大

ノースカロライナ州中央部

(RESEARCH TRIANGLE)

デューク大、ノースカロライナ大

テキサス州ヒューストン

(BIOTECHXUS)

ベイラー医科大、テキサス・メディカルセンター

シアトル周辺 (BIO FOREST) ワシントン大学

フレッドハッチンソン研究所

シカゴ周辺 (BIO MIDWEST)

シカゴ大学、ノースウエスタン大学

Nov.13 05 35

誰が作った新産業 I

•  Arthur Rock  VCとしてはじめてTIME誌の表紙に(’84)

Fairchild Semi Conductor、SDS、Teledine、Intel創立 Noyse、MooreそしてRockが資金を保証

Apple Motolora Chip採用を機に手を引く 人に投資をしてきた  Harvard MBA

Nov.13 05 36

誰が作った新産業 II

•  Eugene Kleiner KPCB スワンソンを育て世界で初めてのバイオテクノロジーのベンチャーを設立支援した 晩年は、欧州やNCでのベンチャーキャピタル設立支援も行っていた

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Nov.13 05 37

誰が作った新産業 III

•  John Dorr Silicon Graphics SUN Microsystems (PARCが開発) (Stanford University Network) Intuit (Quicken) Netscape Amazon Google

Nov.13 05 38

気風の解析 I •  歴史的にチャレンジ精神が旺盛な人々が多く集まっ

ていること •  アジアからの移民や、メキシコからの移民など多民

族の寄り合いで、多様性を受け入れる基盤が出来上がっていること

•  Stanford大学やUCバークレー、サンフランシスコなど基礎研究でもレベルの高い学校が集中していること

•  自由な気風で、アイデアを持ち寄りそれを更に発展させる可能性が高い地域であること 

Nov.13 05 39

気風の解析 II •  人財が情報やネットワークを持ったまま比較的自由に移動し、

産業レベルでの情報交流が密に行われていること •  自分の経験したことを生かし、新しく起業をする人や、次世代

の人たちを支援する人たちの層が他地域に比べて非常に厚いこと

•  人同士が気安くネットワークできる機会が多いこと •  仕事のプロとして、多くの人が常に学ぶ姿勢を持ち続けてい

ること •  仕事についた後も、勉強する人々には積極的な機会を提供

する教育システムがあること。 (MBAは通常、3年以上の就職経験者が教育対象である)

Nov.13 05 40

バイオ産業を築いた人 I Alejandro Zaffaroni Ph.D.

•  Zaffaroniはウルグアイからの移民であるホルモンの分泌の研究でPh.D.を取る

•  最初の仕事は1950年代にSyntexという会社で薬物代謝の研究であった。 そこで、新しい手法を開発し、Syntexを大きく成長させた

Nov.13 05 41

バイオ産業を築いた人 II Alejandro Zaffaroni Ph.D.

•  1968年にALZAという会社を設立し、研究者と経営者の二束のわらじで同社を成長させた。 

•  ALZA開発した商品の中には、禁煙用のニコチンパッチ(貼り付けて、皮膚からのニコチンの吸収で、禁煙を促す)や、カルシュウムチャンネルの阻害剤を利用した高血圧や狭心症の薬であるProcardia XL®はなどがある。 同社は成長を続け、現在では売り上げは400億円を超え、世界各地の従業員を合わせると1400名になる。 2001年にはJohnson & Johnsonに買収された。

Nov.13 05 42

バイオ産業を築いた人 III Alejandro Zaffaroni Ph.D.

•  1980年には彼が中心となってStanfordのノーベル賞級の教授とともに、ガンと免疫領域でのバイオ創薬開発のDNAX研究所を設立した。 StanfordのメンバーはArthur Kornberg、Charles YanofskyそしてPaul Bergである。 DNAX研究所はSchering-Ploughとの連携で、現在でも活発に研究を続けている。 日本人では、東大の新井賢一名誉教授もメンバーに加わっていたことがある。

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Nov.13 05 43

バイオ産業を築いた人 IV Alejandro Zaffaroni Ph.D.

•  1991年にはDNAチップの世界標準を確立したといわれる、Affymetrix社の設立にも関与し、バイオ業界の立ち上げにも深く関わっている。 

•  社会問題と技術についても、古くから取り組んできている。 1963年にはうつ病や薬物中毒の治療法の研究のためにNPOとして、Zaffaroni 財団を設立した。 この財団は医学的な見地と心理学的な観点を踏まえた情報で、社会的な問題を、事後でなく予防することで解決を図るという信念のもとで、活動している

Nov.13 05 44

個の確立は、21世紀のキーワード 個人レベルで

自立した個人=自分の意見をもつ人 ネットワークは個のつながり

個と個の関係になったときに、 主体的な行動となる

世の中、すべての事柄に自分の責任を 関与させてみよう

Nov.13 05 45

孤立系 閉鎖系     開放系

要素還元モデル   全体包括モデル

ニュートン的世界  量子力学的世界

             複雑系世界

             生態系モデル世界

物理的世界の観点

Nov.13 05 46

タテ社会  と  ヨコ社会

指揮者の通りに フレキシブルに

Nov.13 05 47

軍隊すらヨコ社会に

軍隊組織も もはやヨコ社会になりつつあるという

理由は 前線に現場の情報があるのだから、

前線の判断で行動すべき ビジネスも前線情報をどのように生かすかが

事業生き残りのための必須事項

現場にこそ情報と、解決策がある Nov.13 05 48

閉鎖系から開放系へ

1.  閉鎖系の宿命 エントロピー極大化 平静な死の世界 2.  開放系の本質 自己組織化の発生

閉鎖系は、自己解決能力を持てない 開放系は、混乱を経ながら、新しい仕組みを作ってゆく

そのためには 開放系という共通認識を、受け入れる必要がある (これが判らないと、組織も社会も、個人も活性化しない) 常に自分のすることの、行き先を確認することが重要 (人生のMission、会社のMissionがここで必要となる) 個人個人のもてる力を発揮した結果が、社会の仕組み 経済活動、政治になっている

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Nov.13 05 49

原因と結果、そして意識と行動 

原因

結果

意識 行動 時系列

空間系列

Nov.13 05 50

原因と結果、そして社会への波及 

原因

結果

政策 仕組み

個人の思想 現状認識

政治、経済 技術レベル

Nov.13 05 51

学ぶことから切磋琢磨へ The image cannot be displayed. Your computer may not have enough memory to open the image, or the image may have been corrupted. Restart your computer, and then open the file again. If the red x still appears, you may have to delete the image and then insert it again.

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OJT 慣れる

学ぶ

切磋琢磨

普通

上質

プロ

体得順序

Nov.13 05 52

選択と集中

会社のコンセプトが重要、例えば

鉄道業と輸送業 輸送業と流通業

流通業とネットワークビジネス

コンセプトで会社が大きく変わる

Nov.13 05 53

ネットワークこそ、人のつながり

ネットワーク社会は 歴史上はじめての仕組み

新しい社会構造が生まれる

ネットワークと既存社会

自らをネットワークの中に置いてみよう

Nov.13 05 54

人生、今しか生きられない

この真実に気がついた時 今がかけがえの無いもの

今日を生きることの大切さ、ありがたさ を考えて生きよう

朝に道を知れば、 夕に死ぬるもまた可也 (論語 里仁 第四)

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10

Nov.13 05 55

健康は大切

健康は大切 すべてではないけれど、これが無いと

すべてが始まらないこともある

自己管理、自己責任

そして、自分が一番重要だと 思うものに向かうことが重要

東洋に叡智ありと見る Nov.13 05 56

Mission(使命)私の使命って?? 私の使命って何だろう

組織の使命って何だろう

まず自分から考えよう ・生かされている存在

・他の人とのつながりで生きていること ・たまたま、海外へ出てそのまま留まれる

チャンスにめぐり合う

一人一人が変わることで、社会が変わる それを応援することが、私の使命 と考えている

Nov.13 05 57

データの存在と公開 互いに率直な議論 結果から行動を決める リーダーシップと、スピードのある行動

結果を確認することの重要性

Nov.13 05 58

あらゆる仕事はサービス業

社内であれ、社外であれ 次工程はお客様 最後の、お客様がお金を払ってくれる お客様の望むことを、果たせばビジネスになる 相手のことを思いやる発想ともつながる 日本人の、気働きの生かせるところ

Nov.13 05 59

シリコンバレーでの日本人ネットワーク活動

1.  JBC : Japan Bio Community バイオ系コミュニティー 研究者、ベンチャー、企業 http://www.j-bio.org/

2. JTPA: Japanese Technology Professionals Association   技術者10,000人シリコンバレー移住計画

http://www.jtpa.org/

3. SVJEN: Silicon Valley Japanese Entrepreneur Network シリコンバレーの日本人起業家支援 http://www.svjen.org/

4.  SVMF: Silicon Valley Multimedia Forum シリコンバレー異業種交流会 http://www.svmf.org

Nov.13 05 60

News Week の記事から  20040519

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11

Nov.13 05 61

日本にも、個を育てる風土はあった

江戸時代の寺子屋 吉田松陰、松下村塾

一人一人を名前 (ニックネーム)で呼ぼう

大学生とか、中高年なんて 呼ぶのは 個性を考えない結果

石川英輔 「大江戸庶民事情」 講談社文庫 より

Nov.13 05 62

シリコンバレーでの仕事

Nov.13 05 63

シリコンバレーの雇用分野

Nov.13 05 64

学び続ける人々

Nov.13 05 65

IMAnet, Inc. どんな会社?

•  2001年にシリコンバレーに設立 •  日米間のビジネスコンサルティング会社

アメリカから日本へ進出する企業(USA to Japan) 日本からアメリカへ進出する企業(Japan to US)日米間のハイテク技術を持った人材の紹介 ハイテク技術の、ビジネスへの橋渡し

•  社会的な貢献も視野に入れたビジネスを  目指す

Nov.13 05 66

東洋と西洋の融合 I 

情けは人の為ならず Win Winという思想

共存、共栄という思想から進んで、 積極的に相互繁栄を考える仕組み

ビジネス、政治、外交のルール

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12

Nov.13 05 67

袖触れ合うも、他生の縁 縁とは、ネットワーク!

縁がインターネットにつながる インターネットで縁が生まれる

東洋と西洋の融合が始まる

東洋と西洋の融合 II

Nov.13 05 68

弱きを救うのが、義の道

強者が、弱者救済の財団、基金 タイガーウッズ ロックフェラー ビルゲイツ

東洋は共存の世界(だった)!

東洋と西洋の融合 III 

Nov.13 05 69

色即是空 空即是色

物や金などに執着することの 無意味さ

そして、精神界と物質界の 互換構造

心の充足無き経営はありえない

東洋と西洋の融合 IV 

Nov.13 05 70

過ちて改めざる、是を過ちと謂ふ 「論語 衛霊公篇三十」

誤ったときに、これを間違えたと認識し、

修正できる能力を賢さと言う。

ベンチャーキャピタリストが 経営者を見極め、投資判断するときの

一番重要な指標

東洋と西洋の融合 V 

Nov.13 05 71

日本人の持ち味 1.  無宗教が世界を救う

・原理主義という排他主義が動き始めている ・科学的思考は、宗教観とは別 ・あらゆる可能性を、検討できる ・すべてを受け入れないと、世界に関わる出来事には   関与できない

2. 生産性志向の勤勉とは少し違う働く喜び 3. 外の世界が好き

外国文化を取り入れて消化するのが得意 4. 個人プレーヤーはすでに世界レベル

自信を持って、世界に出よう Nov.13 05 72

日野原先生のお話 I 不幸を経験するほど、内なる喜びにつながる

苦しみや苦難を知らない人は、本当の喜びを知らない 苦しむと、感性が高くなり人の苦しみがわかる

大きなビジョンを描く  大きなサークルの中のアークになれば、

誰かが引き継いでくれる

心の中に希望を持つ 病気や不幸であっても自覚的に健康感は持てる

今日もまた、与えられた一日に感謝してスタートする

人は創めることを忘れなければいつまでも若い 死ぬまで現役でありたい

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日野原重明先生のお話 II

私が考えたこと •  意思(Will)を持ったと

きに、人生はあたかもジグソーパズルのように、形作られる

•  信じることが、それを実現するために必要なものを引き付ける

•  過去は変えられる

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先人の言葉

己を知り、敵を知れば 百戦百勝す

孫子 紀元前4世紀?

汝自身を知れ

ソクラテス 紀元前4世紀

「自分の位置」を知ることがすべての基本

状況の変化に対応するための必須要素

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苦しくても

 我慢する Nov.13 05 76

好きなことを

  楽しくする

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人生

これもまた

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自分の人生を謳歌しましょう!

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ご静聴ありがとうございました