interior design design...
TRANSCRIPT
42
目安となるフロントフェンダー
高さを抑えたダッシュボートとステアリングホイール
小断面のフロントピラー ドアミラーのオフセットで生まれた視界
スーパースポーツであっても、視界が優れている方が当然ながら運転しやすく、
正確なドライビングに寄与する---。初代NSXは、およそ四半世紀前にクルマとし
ては当たり前のことを実現し、スーパースポーツの視界に対する考え方に変化を
もたらしました。
新型NSXもその思想を継承し、優れた視界の確保に徹底してこだわっています。
3DQ超高張力鋼管の採用で断面を小さくしたフロントピラーと、位置を外側に
オフセットしたドアミラーに加え、ステアリングホイールの上部を平たくし、ダッ
シュボードを低くすることによって、コーナリング時の前方と横方向に優れた視
界を確保。さらに、フロントフェンダーの盛り上がりが見えるため、タイヤの位置
を認識しやすく、コーナリング時にクリッピングポイントを狙いやすくなります。
NSX最大の魅力のひとつともいえる優れた視界を徹底追求
I N T E R I O R D E S I G N
インストルメントパネルの中央に、強固な骨格を思わせる
ガーニッシュデザインを採用。羽根のような軽さを追求した
エクステリアを支える強固なコクピットをイメージさせまし
た。加えて、インストルメントパネル内部にアルミ押し出し
材のビームを配置し、実際にコクピット強度を高めるなど、
目に見えない部分の軽量化とつくり込みにもこだわってい
ます。優れたドライバー視界を確保しながら、しっかりとした
“守られ感”を構成することで、感性に訴えるスポーツ体験
を得るためのベースをつくり上げています。
ドライバーを守る強固な骨格をイメージさせるデザイン
コーナリング時のドライバー視界イメージ