~これで今年は風邪引かんかな?~hidamari.hayashi-dorin.or.jp/outline/img/hidamari/vol68.pdf(3)...

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岡山ひだまりの里病院 広報紙 第68号 2015年 3月発行 発行責任者 藤田文博 (1) ひだまり 68ひだまり神社を作りみんなでお参りしました 中庭でとんど焼きを行いました 福笑いやおみくじをしました 岡山ひだまりの里病院 〒702-8012 岡山市南区北浦822-2 電話 086-267-2011 FAX 086-267-2013 ホームページ http://hidamari.hayashi-dorin.or.jp/ ≪重度認知症デイケア≫ 実施時間:月曜~土曜 9:30~15:30 (日曜・年末年始はお休み) 68ひだまり (4) ソーシャルワーカー、看護師、作業療法士による訪 問看護を行っています。 詳しくはお電話下さい ・無料低額診療事業を実施しています。 医療費で お困 りの方はご相談ください ・入院中の差額ベッド料はいただいておりません 診療日時:月曜~金曜 9:00~12:00 *予約制です。まずは お電話でご予約下さい ≪外来≫ 接遇向上委員会では、病院を利用される全ての方々に対する自分たちの日 頃の姿勢や関わり方を振り返り、見直す取り組みを進めてきています。 この時期の大切な手続きのひとつに『確定申告』 があります。『これって必要?』という声も多い ですので、今回ご紹介をさせて頂きます。 確定申告の目的は税金の清算をすることです。 ここで知っておいて欲しいことは『障害者控除』 です。 『障害者控除』は一定の障害がある方が対象 で、障害者の手帳などをお持ちの方が、実は65 歳以上で介護保険の要介護認定(例えば要介護③ など)を受けている方も対象になります。要介護 認定を受けている方は、福祉事務所で『高齢者の障 害者控除対象者認定制度』の手続きを行うと『障 害者控除の証明書』を発行して貰えます。但し、 市町村毎に証明書の発行可能かどうかの基準があ りますので注意が必要です。 その証明書をご持参の上で『確定申告』をする と、税金の還付(戻ってくる)を受けられます。 詳しくは、ソーシャルワーカーにお尋ね下さい。 無料低額診療は、社会福祉法に位置づけられた事業です。経済的な理由により必要な医療が制限されない よう、医療費の負担を無料または低額にすることで、安心した医療を受けることができるようにする制度 です。ご相談の中で生活状況を伺わせていただくことがあります。医療費についてご相談のある方はソー シャルワーカーまでお尋ねください。 無料低額診療事業をみなさんご存知ですか? 当院では無料低額診療を実施しています 接遇向上委員会は2009年7月に発足し、5年間が経過しました。①自分自身の接遇の意識・行動は向上し たか、②自分が家族の立場に立った時どう思うのか、③接遇委員会に求めることについて職員でグループ討 議を行いました。グループ討議の意見、職員アンケートから意見をいくつか紹介します。 自分自身の接遇の意識・行動は向上したか ・患者さんや家族の立場になって考えるようになった ・名札をつけるようになった ・挨拶を前より意識してできるようになった 自分が家族の立場に立った時、当院をどう思うのか ・どの人に声をかけていいのか分からない ・私語が多い ・言葉遣いが荒い ・もっと優しく接して欲しい ・どこに職員がいるのかわからない 接遇委員会に求めること ・患者さん、家族の声を聴く機会を設けてください ・職員間でも接遇に対するチェック、講評できる雰囲気つくりを考えていくこと 活動内容や患者様・ご家族の声、接遇の意味など、いろんな方法で、職員に「伝えていくこと」が必要だと改 めて感じました。 皆さまのご意見を委員会の活動に取り入れていき、今後も接遇向上に取り組んでいきたいと思います。どうぞ 「ひだまりの小箱」を活用してください。 2015年2月 接遇向上委員会) 全体学習会で「接遇向上委員会5年間の振り返り」を行いました

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Page 1: ~これで今年は風邪引かんかな?~hidamari.hayashi-dorin.or.jp/outline/img/hidamari/vol68.pdf(3) ひだまり 第68号 当院では、毎年、当院利用者の満足度調査として、ご家族にご協力頂き、アンケート調査を実施しています。ご協

岡山ひだまりの里病院 広報紙

第68号

2015年 3月発行

発行責任者 藤田文博

(1) ひだまり 第68号

1月の行事として、各階で新年の行事

を行いました。

2階病棟では、職員手作りのおみくじ

を引き、普段見ることができない表情も

見られるなど、みんなでお正月気分を味

わいました。大凶を引いた方は「うわぁ」

とがっかりしながらも、「これで今年はも

う悪いことないわ」と笑っておられまし

た。 3

階病棟では昨年と同様、病棟に即席

の神社を作り、初詣を体感してもらいま

した。参加者は熱心に祈る方、作法に

則って参拝する方など様々で、お賽銭を

投げられない方、鈴を鳴らせない方など

はスタッフが介助してお参りをしてもら

いました。

4階病棟では昔懐かしき福笑いをしま

した。参加者はどの方も自分が並べた顔

を見てビックリ!「変な顔じゃ~」と自然

と笑顔になり、福笑いが初笑いとなりま

した。

新年の行事の締めくくりにとんど焼き

を行いました。参加者は正月飾り、書初

めなどを火にくべ、その火で焼いたミカン

を食べました。焼きミカンを食べなが

ら、「これで今年は風邪ひかんかな…」と

お話されているのが印象的でした。冬の

最中に外ですることを配慮し、短時間で

はありましたが全病棟とデイケア、ひだ

まりの家からも参加があり、にぎやかに

開催できました。

ひだまり神社を作りみんなでお参りしました

中庭でとんど焼きを行いました

寒い季節の温かい行事

~これで今年は風邪引かんかな?~ 福笑いやおみくじをしました

無病息災を願ってお飾りや

みかんを焼きました

岡山ひだまりの里病院

〒702-8012

岡山市南区北浦822-2

電話 086-267-2011 FAX 086-267-2013

ホームペー シ ゙http://hidamari.hayashi-dorin.or.jp/

≪重度認知症デイケア≫

実施時間:月曜~土曜 9:30~15:30 (日曜・年末年始はお休み)

第68号 ひだまり (4)

ソーシャルワーカー、看護師、作業療法士による訪問看護を行っています。 詳しくはお電話下さい

・無料低額診療事業を実施しています。 医療費で お困 りの方はご相談ください ・入院中の差額ベッド料はいただいておりません

診療日時:月曜~金曜 9:00~12:00 *予約制です。まずは お電話でご予約下さい

≪外来≫

接遇向上委員会では、病院を利用される全ての方々に対する自分たちの日

頃の姿勢や関わり方を振り返り、見直す取り組みを進めてきています。

この時期の大切な手続きのひとつに『確定申告』があります。『これって必要?』という声も多い

ですので、今回ご紹介をさせて頂きます。

確定申告の目的は税金の清算をすることです。

ここで知っておいて欲しいことは『障害者控除』

です。

『障害者控除』は一定の障害がある方が対象

で、障害者の手帳などをお持ちの方が、実は65

歳以上で介護保険の要介護認定(例えば要介護③

など)を受けている方も対象になります。要介護

認定を受けている方は、福祉事務所で『高齢者の障害者控除対象者認定制度』の手続きを行うと『障

害者控除の証明書』を発行して貰えます。但し、

市町村毎に証明書の発行可能かどうかの基準があ

りますので注意が必要です。

その証明書をご持参の上で『確定申告』をする

と、税金の還付(戻ってくる)を受けられます。

詳しくは、ソーシャルワーカーにお尋ね下さい。

無料低額診療は、社会福祉法に位置づけられた事業です。経済的な理由により必要な医療が制限されない

よう、医療費の負担を無料または低額にすることで、安心した医療を受けることができるようにする制度

です。ご相談の中で生活状況を伺わせていただくことがあります。医療費についてご相談のある方はソー

シャルワーカーまでお尋ねください。

無料低額診療事業をみなさんご存知ですか? 当院では無料低額診療を実施しています

接遇向上委員会は2009年7月に発足し、5年間が経過しました。①自分自身の接遇の意識・行動は向上したか、②自分が家族の立場に立った時どう思うのか、③接遇委員会に求めることについて職員でグループ討議を行いました。グループ討議の意見、職員アンケートから意見をいくつか紹介します。 ① 自分自身の接遇の意識・行動は向上したか ・患者さんや家族の立場になって考えるようになった ・名札をつけるようになった ・挨拶を前より意識してできるようになった ② 自分が家族の立場に立った時、当院をどう思うのか ・どの人に声をかけていいのか分からない ・私語が多い ・言葉遣いが荒い ・もっと優しく接して欲しい ・どこに職員がいるのかわからない ③ 接遇委員会に求めること ・患者さん、家族の声を聴く機会を設けてください ・職員間でも接遇に対するチェック、講評できる雰囲気つくりを考えていくこと 活動内容や患者様・ご家族の声、接遇の意味など、いろんな方法で、職員に「伝えていくこと」が必要だと改めて感じました。 皆さまのご意見を委員会の活動に取り入れていき、今後も接遇向上に取り組んでいきたいと思います。どうぞ「ひだまりの小箱」を活用してください。 (2015年2月 接遇向上委員会)

全体学習会で「接遇向上委員会5年間の振り返り」を行いました

Page 2: ~これで今年は風邪引かんかな?~hidamari.hayashi-dorin.or.jp/outline/img/hidamari/vol68.pdf(3) ひだまり 第68号 当院では、毎年、当院利用者の満足度調査として、ご家族にご協力頂き、アンケート調査を実施しています。ご協

(3) ひだまり 第68号

当院では、毎年、当院利用者の満足度調査として、ご家族にご協力頂き、アンケート調査を実施しています。ご協

力頂いたアンケートについては、集計し、各部門にて協議をし、医療活動の維持や改善に役立てています。今年

度も、多くの患者さまやご家族の皆さんにご協力頂きましたので、結果についてお知らせします。

短い 28%

ふつう 60%

長い 13%

知人に紹介したい 78%

紹介したくない 2%

どちらともいえない 20%

専門病院だから 37%

デイケアや訪問看護があるから 9%

診断・治療が適切だから 23%

相談サポート体制があるから 14%

混雑しないから 14%

交通の便がよいから 4%

1.待ち時間 2.おすすめ度

3.通院継続理由

【外来】2014年6月実施 回収率72%(75件中54件回収)

【入院】2014年10月実施 回収率40%(159件中63件回収)

治療内容 環境 入院全般の

評価

満足 82% 64% 77%

まあ満足 18% 36% 23%

あまり満足していない 0% 0% 0%

不満 0% 0% 0%

事務 病棟職員 医師

良い 80% 75% 86%

少し良い 18% 24% 14%

あまり良くない 2% 1% 0%

悪い 0% 0% 0%

1.満足度

2.接遇について

ご協力いただきありがとうございました

その他として、職員の挨拶が人によってできて

いない人がいる、患者の衣服が汚れている

時等にすぐ対応して欲しいとのご意見がありま

した。また、職員の日々の対応について、お

褒めの言葉も頂きました。

職員一同、アンケート結果を受け止め、より

丁寧な対応を心掛けていきたいと思います。

その他ご意見として、外来スペースにおいて

使い勝手の悪い点(照明が暗い、診察室の

ドアのストッパーがなく入りにくい、トイレが狭い、

トイレの扉を引き戸にしてほしい等)についてもご

意見を頂いています。

直ちに改善できる事については取り組みました

が、スペースの都合上や設備の都合上、す

ぐに改善できない事は今後の課題として取り

組む予定としております。

第68号 ひだまり (2)

原水協の平井さんにお越しいただき、NPT(核

不拡散)再検討会議について学習会を行いまし

た。

4月下旬からニューヨークで行われる同会議に

当院から2名の代表者が出席します。平和への

想いを託そう!ということで学習の後メッセー

ジカードを書きました。

改めて広島・長崎の原爆投下のこと、そして原

爆投下に至る背景を知り、核兵器の恐ろしさを

強く感じました。またNPTについて学び、再検討

会議の重要性を知りました。「学ぶことがたくさ

んあった。核兵器がすべてなくなってほしいと

思う」「被爆国の日本だからこそ行動を起こさ

ないといけない」といった感想が多くありまし

た。2015年のNPT再検討会議が成功するために

も私たちの願いを代表者に託し、核兵器がなく

なる世界を目指していきたいと強く感じました。

ソーシャルワーカー 仁科桂子

林友の会では今年度、他団体と協力して「講演と映画“ペコ

ロスの母に会いに行く”のつどい」を開催するなど、認知症分

野での活動を強めてきました。そしてこの度、岡山市南区南地

域包括支援センター光南台サブセンターと岡山ひだまりの里

病院の協力で、甲浦学区で初めて「認知症サポーター養成講

座」を開催することができました。

2月14日の講座当日は病院会議室に入りきらないほどのた

くさんの方が参加してくださいました。そのうち「回覧板を見

て」という町内の方は18人いらっしゃいました。サブセンター

の大西さんからサポーターの説明があり、その後ひだまりの

里病院の本田医師が認知症について1時間程お話されました。

参加者からは「物忘れが多いが大丈夫か?」とご自身を心

配する質問や「受診時の付添はどうしたらいいか?」など家

族の立場からの質問などが出されました。

最後に大西さんから認知症の人への対応についてDVDを

使って説明があり、参加者はサポーターの証であるオレンジリ

ングを受け取られました。今後、認知症の方やご家族が安心し

て住み続けられる地域づくりをめざして、さらに啓発やボラン

ティアなどの活動を行っていければと考えています。

林友の会 池橋 陽子

当院では、今年度、地域で暮らす認知症の方

と家族の支援に今まで以上に力を入れたいと

『認知症の方と家族の生活支援を考える会』を

立ち上げました。

この会では、地域のケアマネージャーさん、

当院本田医師、当院ソーシャルワーカーで地域

の患者さんが困っている事や支援する側の悩

み等ざっくばらんに意見交換をしています。

今年度は7月と1月に開催しましたが、今後も

継続し、患者さんが地

域で暮らすために必

要な支援を様々な機

関と手を取り合いなが

ら行っていきたいと思

います。

当院本田医師よりわかりやすく認知症についてのお話

光 南 台 サ ブ セ ンターの大西さんより対応方法のお話

配られた オレンジリング

会場内は34人の熱気と笑いに包まれ和やかな講座となりました