japanese 03

118
4A7FA 7+-Ye,4tl-f" llsllermn @eflteft amd Pflllhms) %, 7e" JAPAN 2201012 E COOPEMTIVE OFFICE FOR CAtt & GUIDNCE AT- SUIAY, RIYADH ,BOx 1419 ZIP CODE ll43r, TEI.NO (01) 2410615-FAX (00 24t4488-2 E.mail : [email protected]

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Page 1: Japanese 03

4A7FA7+-Ye,4tl-f"

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JAPAN 2201012

E COOPEMTIVE OFFICE FOR CAtt & GUIDNCE AT- SUIAY, RIYADH,BOx 1419 ZIP CODE ll43r, TEI.NO (01) 2410615-FAX (00 24t4488-232

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Page 2: Japanese 03

目次

はじめに.....・・・・・・・・・・・・・・0・・・0000●●“00・・・●●●●●・・・・・・1000.。.。.●0●●●000●0000・・・・・000:●●●.....●●●●●・・・・・●o5

むスラヌムずは。  "

. ・̈ ̈ ・・     ・・"・̈̈ ""・  ・・̈・         ・・5

第 1郚 ア キヌダ (信仰箇条).
 “。  .."  ・:・..
.
0010 。:..

..".・8

むヌマヌンずは.























8

1、アッラヌ (唯䞀神).
 





:.∎"











9

2、マラヌむカ (諞倩䜿)。                    13

3、 クトゥプ (è«žå•“å…ž).
 

















 1̈4

4、ルスル (䜿埒たち).
 





















17

5、アルダりム・ル ・アヌヒル (終末の日/審 刀の日).
 





18

6、 カダル (定呜).
                     ・20

第 2郚 ã‚€ バヌダ (信仰行為)."
 


" “∎・        0̈23

1 シ ャハヌダ.                       ・23

A 『 ラヌ ã‚€ ラヌハ ã‚€ ッラッフヌ』の真意.









24

B 『 ムハンマド ラ スヌルッラヌ』の真意.
.


  ̈""


26

2 サ ラヌ ト.































29

たえがき。              ・        0 ・   29

たず自宅で .























 31

A 各 サラヌ トの呌び名ず時刻 .









“






31

B サ ラヌ ト党䜓の流れ 。                   32

C タ ハヌラ.





























34

・むステンゞャヌ .




















“

・り ドゥヌ .                 ∎・           ・・34

・グスル.           ・ ・Ⅲ                  38

D ア ザヌン.























 39

Page 3: Japanese 03

Eã‚€ カヌマ.      二・                  041

F サ ラヌ トのやり方.


















43

G ス ンナずナフルのサラヌ ト."
"“



"        ・・ 56

H ã‚Š ィトルのサラヌ ト.










  ̈    ■・   57

: 女性がサラヌ トを免陀されるずき.












59

モスクヘ行く.                       ・∞

A ã‚ž ュムア (金曜日)の サラヌ ト.


“










60

B ã‚ž ャマア (集団)の サラヌ ト.              ・∞

こんなずきどうするt
  ̈    10














66

Aæ°Ž がない堎合―タダンムムヌ.      二       ・66

B サ ラヌ トをたちがえたずき.














  ̈ 68

0ラカヌ トの回数を忘れた。                 69

C サ ラヌ トの時刻を過ぎおした぀たずき.





  ̈  ̈・:・  70

D 集 団瀌拝に遅れおlノた぀たずき.













71

E 旅 行䞭のサラヌ ト.





















72

F 短 瞮瀌拝ず結合瀌拝のや り方.














73

G け がをした時のサラヌ ト.





∮.












74

H か らだが䞍自由なずきのサラヌ ト.
,




∮






74

3 ザ カヌ ト.























76

A ザ カヌ トの意味ず重芁性.                ・76

B ザ カヌ トの粟神 .



















77

C ザ カヌ トの効果.





















79

D ザ カヌ トの支払いが矩務ずなる人.











"80

E ザ カヌ トの支払いが矩務でない人.












81

F ザ カヌ トの蚈算.



















81

G ザ カヌ トを受ける資栌のある人 . ̈ 












83

Page 4: Japanese 03

H ザ カヌ トを受ける資栌のない人.         二     84

: ザカヌ トに関する各皮の芏定.      ■・        85

J ど のようにザカヌ トを支払うか        二      85

K サ ダカ.








  ̈     ・:・        ∎ 086

サりム.


.


















■.

89

A ラ マダヌン月ずクルアヌン.               ・89

B ラ マダヌン月ずサりム.     ・             ・90

C ル ヌダ ・アルヒラヌル (新月の芳枬).
 

∮.






92

D サ りムのやり方.














:・      .92

E サ りム䞭や぀おはいけないこず。望たしくないこず。。.l.




..93

F サ りム䞭するべきこず・蚱されるこず.




.  ̈    ・"


94

G ã‚€ フタヌル .
...・ ・000 ・b。・ 。・・0 ・・・"0・0・e・・・・I。・00. 。..・ ・・・・・・・・ ・・00

95

H サ りムを砎぀おもよい堎合 ・免陀される堎合.







96

: サ りムをしおはいけない堎合.
















97

J カ ダヌのサりム.
























97

K カ ッファヌラのサりム.



















97

L フ ィドダ.                              ・97

M タ ラりィヌフのサラヌ ト.
















98

N ラ むラ トゥ。ル ・カ ドゥル (力の倜).
            。98

・ラむラ トゥ・ル ・カ ドルの ドゥアヌ .














99

0 ã‚€ むティカヌフ  。... ・・・̈。・・・・・・・・0・・00・・・・・・・・・・。・・・・・・・・0・・・・0・・・・0000 。・・ ・・・・99

P サ ダカ トゥ。ル ・フィトル (ザカヌ トゥ・ル ・フィトゥル).
 101

Q ラ むラトゥ・ル ・ゞャヌむザ.











""

“101

R ã‚€ ヌ ドゥ・ル ・フィトゥル.



















102

S シ ャりワヌル月の任意のサりム.











:・_lo2

Page 5: Japanese 03

5 ハ ッゞ. ̈。..。0“0・ ̈ 00・・・・・"

  ̈ ・̈  ・ ・・   ・̈・・C ・・・・̈・  ・01“

A ハ ッゞの意矩。         1・           0104

B 審 刀の日:.

.


















"104

C ハ ッゞの歎史的背景。.






1.  ∎ ■̈      105

D 聖 地マッカ (メッカ)ず カアパ.“∮








:.

 1̈07

E ハ ッゞずりムラ. "̈  0
0   ・・◆  0,。・  ●     10




0107

F ハ ッゞヘ出発するずき.



:.






0:・      108

G ã‚€ フラヌム.

..・・"・・“・  ・     "。    "・̀  。・̈・0"・・ ・・・・・。・ 109

H タ ルビダ。       ・  ・  ・̈∎・ .     ・ ・0,0     ・ ◆0110

: りムラ.
...・・・̈ ・““" ・̈・・・C・・0 ・・・・・  ・・・・・・・・・̈"・・・""・・・・̈・・ ・・・・"・・・。・・・  111

J ハ ッゞ."    ・  0      ・            112

K マ ディヌナの蚪問.            二,二。      114

Page 6: Japanese 03

はじめに

むスラヌムずは

『本圓にアッラヌの埡蚱の教えはむスラヌム (䞻の意思に服埓し。垰䟝するこ

ず)である.š ・』むムラヌン家章 (第3ç« )19節

むスラヌムずはアラビア語で平和、埓順、服埓などの意味を持ちたすが、す

般的には 「アッラヌのみぞの垰䟝Jを 衚し、党人類のためにアッラヌからもた

らされた教えを指したす。それは最初の預蚀者アヌダム (圌の䞊に祝犏ず平安

あれ)か ら最埌の預蚀者ムハンマ ド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)た での、党お

の預蚀者を通しおもたらされた教えです。かれらの呌びかけはどれも唯䞀神ア

ッラヌヘの垰䟝ず服埓でした.そ しおアッラヌは、預蚀者たちの封印ずしおム

ハンマ ド (圌の䞊に祝犏1å¹³ 安あれ)を 遞ばれ、圌に啓瀺を䞋し、終末の日た

で有効な党人類のためめ教えむスラヌムを完成されたのです。

『・̈ 今日われはあなたがたのために、あなたがたの宗教を完成し、たたあなた

がたに察するわれの思恵を党うし、あなたがたのための教えずしお、むスラヌ

ムを遞んだのである。 ・』食卓章 (第5ç«  )3節

䞀方、ムスリムずは自分を党宇宙の創造者アッラヌの法にゆだね、アッラヌ

だけに垰䟝し、服埓する人ずいう意味です。

むスラヌムは信仰ず日垞生掻を切り離しお考えるこずはしたせん。むスラヌ

ムは、支配者であり立法者であるアッラヌに垰䟝服埓する人間の、個人ずしお、

たた瀟䌚の䞀員ずしおの行動芏範でもありたす。それは囜家や民族、人皮や肌

の色、職業や貧富の差、性差などに関係なく、終末の日たで通甚する指針です。

むスラヌムは生き方であるず蚀えたす。

Page 7: Japanese 03

『宗教には匷制があ぀おはならない。たさに正しい道は迷誀から明らかに (分

別)さ れおいる。それで邪神を退けおアッラヌを信仰する者は、決しお壊れる

こずのない、堅固な取぀手を握぀た者である。アッラヌは党聎にしお党知であ

られる。』雌牛章 (第2章)256節

こめように、アッラヌは信仰の匷制を犁じおおられたす。ですから誰でも信

仰を匷制されるこずはありたせんし、匷制するこずも出来たせん。自らの意志

でこれを真理であるず認める人は誰でもムスリムになれたす。

ムスリムになるためには、次のカリマ ・シャハヌダ、぀たり信仰告癜文によ

぀おシャハヌダ (蚌蚀)を したす。

アシュハ ドゥ ア ンラヌ ã‚€ ラヌハ ã‚€ ッラッラヌ

私はアッラヌ以倖に厇拝の察象がないこずを蚌蚀したす。

ワ ア シュハ ドり ア ンナ ム ハンマダン ラ スァルッラヌ

そしお私はムハンマドがアッラヌの䜿埒であるこずを蚌蚀したす:

シャハヌダはむスラァムの五぀の柱のうちの䞀぀目です。五぀の柱ずは、ム

スリムがアッラヌによ぀お定められた条件ず方法で行なうこずが矩務ずされお

いるもので、以䞋の通りです。

シャハヌダ (蚌蚀)

サラヌ ト (瀌拝)

ザカヌ ト (喜捚)

ハッゞ (巡瀌)

サりム (斎戒/断 食)

Page 8: Japanese 03

たた、五぀の柱ず䞊んでむヌマヌンの柱ずされるものがありたす。むヌマヌ

ンの柱ずは、アッラヌによっお䞎えられた知識に基づき、ムスリムが確信をも

぀お信じるこずが矩務ずされおいるもので(以 䞋の通りです。

アッラヌ (唯䞀神)

マラヌむカ (諞倩䜿)

ク トゥプ (è«žå•“å…ž)

ルスル (䜿埒たち)

アルダりム ・ル 0アヌヒル (終末の日)

カダル (定呜)

Page 9: Japanese 03

第1郚 ア キヌダ (信仰箇条)

むヌマヌンずは

アプヌ・フラむラ1によるず、ア・ッラヌの䜿埒はこう蚀われたした。

「むヌマヌンは70以䞊もしくは60以䞊の皮類がありたす。その最善なるもの

はアッラヌの他にむラヌ (厇拝の察象)は ないず蚌蚀するここであり、最も小

さなむヌマヌンずは道路から邪魔になるものを片付ける行為です。謙譲もむヌ

マヌンの1぀です。」(プハヌリヌ、ムスリムの䌝えるハディヌ䞍)

たたある日、倩䜿ゞプリヌルが男性の栌奜をしお預蚀者 (圌の䞊に祝犏ず平

安あれ)の 前に珟れ、むスラヌムやむヌマヌンなどに぀いお尋ねたした。りマ

ノノによるず、むヌマヌンに぀いお尋ねられた預蚀者 (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)

は次のように答えたした。

「アッラヌ、その倩䜿たち、諞啓兞、䜿埒たち、終末の日に぀いお信じ、善悪

に察するカダルを信じるこずです。」(ムスリムの䌝えるハデむヌス)

これら二぀のハディヌスは、次のクルアヌンのアヌダ (節)に よ぀お裏付け

られたす。

『正しく仕えるずいうこずは、あなたがたの顔を東たたは西に向けるこずでは

ない。぀たり正しく仕えるずは、アツラヌず最埌の (審刀の)日 、倩䜿たち、

諞啓兞ず預蚀者たちを信じ・・・』雌牛章 (第2ç«  )177節

『䜿埒は䞻から䞋されたものを信じる、信者たちもたた同じである。(かれらは)

皆、アッラヌず倩䜿たち、諞啓兞ず䜿埒たちを信じる。私たちは、䜿埒たちの

l預蚀者 (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)の 教友の名

2預蚀者 (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)の 教友で2代 ロカリフ

8

Page 10: Japanese 03

誰にも差別を぀けない (ず蚀う)。』・雌牛章 (第2ç«  )285節

䞀方、カダルに関しおは次のように蚀われおいたす。

『本圓にわれは凡おの事物を、きちんず蚈぀お (カダルに合わせお)創造した。』

月章 (第54章 )49節

1、 アッラヌ (唯䞀神)

『000そ れで邪神を退けおアッラヌを信仰する者は、決しお壊れるこずのな

い、堅固な取぀手を握぀た者である。000』 雌牛章 (第2ç«  )256節

「『アッラヌ以倖に厇拝の察象はない』ずの真理を十分知っお死を迎える者は、

倩囜に入る。」(ムスリムの䌝えるハディヌス)

アシラヌずはアラビア語で 「唯䞀神」を意味したす。ですから 「アッラヌの

神Jず いう蚀い方は間違いです。アッラヌずは人間を含むこの䞖のあらゆるも

のの創造者であり、あらゆる力の源泉であり、䞖界の生きずし生けるもの党お

を逊っおいる逊護者です。人間が生たれおきたこずも、考えたり話したり食ベ

たりしお生きおいるこずも、すべお慈悲深い支配者アッラヌの力によるもので

す。倧自然が矎しいこずも、この䞖界が䞀定の法則によっお動いおいるこずも、

すべおアッラヌがこの䞖界をデザむンし秩序付けおいるからなのです。

アッラヌは唯䞀の埡方です。この䞖界が䞀貫した秩序に基づいお動いおいる

のは、この䞖界をデザむンし創造した存圚が唯䞀だからです。ただひず぀であ

る、ずいうこずは、単に䞀であるずいうこずだけではなく、党胜であり、至高

の存圚であるずいうこずです。アッラヌに䞊び立぀ものや、同じ皋床の力を持

぀ものはありたせん。

Page 11: Japanese 03

たた秩序正しく動いおいる䞖界を叞るアッラヌには、欠点や匱点はありたせ

ん。䜓逊、食事、睡眠なども䞀切必芁ずしたせん。

そしおアッラヌには生みの芪や劻や子䟛はいたせん。アッヌラヌは決しお死な

ないので、子孫を残す必芁はありたせん。アッラヌは時間も空間も超越しおお

り、アツラヌに䌌たものはありたせん。

アッラヌは目に芋えないこずも、人間の心に隠しおいるこずも党おご存じで

す。そこで人間は祈るずき、盎接アッラヌに呌びかければよいのであっお、聖

職者や聖者や偶像を仲介する必芁はありたせん。

『アッラヌ、かれの倖に神はなく、氞生に自存される埡方ふ仮眠も熟睡も、か

れをずらえるこずは出来ない。倩にあり地にある凡おのものは、かれの所有で

ある。かれの蚱しなくしお、誰がかれの埡蚱で執り成すこずが出来ようか。か

れは (人びずの)以 前のこずも以埌のこずをも知぀おおられる。かれの埡意に

適぀たこずの倖、かれらはかれの埡知識に就いお、䜕も䌚埗するずころはない

のである。かれの玉座は、凡おの倩ず地を芆぀お広がり、この 2぀ を守぀お疲

れも芚えられない。かれは至高にしお至倧であられる。』雌牛章 (第2ç«  )255

節

アッラヌの被造物である私たち人間が、私たちの創造䞻であり逊護者である

アッラヌに感謝しなか぀たり、アッラヌをさしおいお他の䜕の力もないものに

祈぀たりするこずは、アッラヌに察しお非垞に恩知らずなこずです。「アッラヌ

のほかに厇拝の察象はない」ずは、架空の停の神や偶像をすべお吊定しお、た

だ真実の神アッラヌのみを信じ、アッラヌのみに埓うずいう意味なのです。

・アッラヌの存圚を信じる

ムスリムは党宇宙を創造したアッラヌの存圚を信じたす。倩ず地ずそこにあ

10

Page 12: Japanese 03

る党おのものはアッラヌの創造物であり、アッラこの支配䞋にありたす。森矅

䞇象はアッラヌが存圚するこずの蚌です。

『本圓に倩ず地の創造、昌倜の亀替、人を益するものを違んで海原をゆく船の

䞭に、たたアッラヌが倩から降らせお死んだ倧地を甊らせ:生 きずし生けるも

のを地䞊に広く散らばせる雚の䞭に、たた颚向きの倉換、果では倩地の間にあ

぀お奉仕する雲の䞭に、理解ある者ぞの (アッラヌの)印がある。』雌牛章 (第

2章)164節

たた、私たちのドゥアヌ (祈り)が 聞き届けられるのも、アッラヌが存圚す

るこずの蚌の1぀です。

『われのしもべたちが、われに就いおあなたに問う時、(蚀え)われは本圓に(し

もべたちの)近 くにいる。かれがわれに祈る時はその嘆願の祈りに答える。』雌

牛章 (第2章)186節

・アッラヌが唯䞀のラップ (äž»)で あるこずを信じる

ラップずは創造者であり、所有者であり、支配者であるこずを意味したす。

぀たリアッラヌ以倖に創造者も所有者もおらず、アッラヌ以倖からの呜什はな

いず蚀うこずです。

『(かれは)倩 ず地、たたその間にある几おの有の䞻であられる。だからかれに

仕え、かれぞの奉仕のために耐え忍びなさい。あなたはかれず肩を䞊べ呌ぶも

のを (倖に)知 っおいるのか。」』マルダム章 (第19ç« )65節

『本圓にあなたがたのラップ (äž»)は ァッラヌであられる。かれは6日で倩ず

地を創り、それから玉座に座しおおられる.かれは昌の䞊に倜を芆わせ、倜に

昌を慌ただしく盞継がしめなされ、たた倪陜、月、矀星を呜に服させられる.

ああ、かれこそは創造し続埡される埡方ではないか:侇 有の䞻アッラヌに祝犏

Page 13: Japanese 03

あれ.』高壁章 (第7章)54節

『かれは倜を昌に没入させ、たた昌を倜に没入させ、(昌倜の亀替)、倪陜ず月

を埓えられ、それぞれ呚期をも぀お定められた期間 (埩掻の日)た で (その軌

道を)運 行さじめる。このようなこずが (出来るのは)あ なたがたの䞻、アッ

ラヌであられ、倧暩はかれに属する。』創造者章 (第35ç«  )13節

・アッラヌが唯䞀のむラヌ (厇拝察象)で あるこずを信じる

アッラヌ以倖に厇拝の察象はなく、アッラヌには協力者も同䜍に䞊ぶものも

ないこずを信じたす。そしお、むバヌダ (信仰行為)は ただアッラヌだけに向

けられるものであり、いかなる圢であ぀おも被造物に向けられるべきではあり

たせん。預蚀者たちや信仰深い人、マラヌむカ (倩䜿)や ゞン、自然なども、

これらは党おアッラヌの被造物であり、アッラヌの蚱しなくしおは䜕の力も持

っおいないのです。ですから、糧や健康、助けなどを求める察象はアッラヌだ

けであり、恐れや期埅を抱く察象も、䟝存する察象も、犠牲を払う察象もアッ

ラヌだけなのです。

『あなた方の神は唯―の神 (アッラヌ)で ある。かれの他に神はなく、慈悲あ

たねく慈愛深き埡方である。』雌牛章 (第2ç«  )163節

『(祈぀お)蚀 ぀おやるがいい。「わたしの瀌拝ず奉仕、わたしの生ず死は、䞇

有の䞻、アッラヌのためである。J家 畜章 (第6ç«  )162節

・アッラヌの矎名ず属性を信じる

クルアヌンず真正なハディヌスの䞭で、アッラヌ埡自身ずアッラヌの䜿埒(圌

の䞊に祝犏ず平安あれ)に よ぀お語られたアッラヌの矎名ず属性を信じたす。

『アッラヌ、かれの倖に神はないのである。最も矎しい埡名はかれに属する.』

12

Page 14: Japanese 03

タヌ ・ハヌ章 (第20ç«  )8節

『かれこそはもアッラヌであられる.か れの倖に神はないのである。かれはガ

むブ (幜玄界)ず シダハヌダ (珟象界)を 知っおおられ、慈悲あたねく慈愛深

き埡方であられる.か れこそは、アッラヌであられる。かれの倖に神はないの

である。至高の䞉者、神聖にしお平安の源であり、信仰を管理しゃ安党を守護

なされ、偉力ならびなく党胜で、限りなく尊い方であられる.ア ッラヌに讚え

あれ。(かれは)人 が配するものの䞊に (高くおられる)。かれこそは、アッラ

ヌであられる.造 物の䞻、造化の䞻、圢態を授ける (䞻であり)、最も矎しい埡

名はかれの有である。倩地の凡おのものは、かれを讚える。本圓にかれは偉力

ならびなく英明であられる.』集合章 (第59章 )22-24節

2、 マ ラヌむカ (諞倩䜿 )

『䞻を長れる者たちずは、ガむプ (幜玄界)を 信じ・・・』雌牛章 (第2ç« )3

節

アッラヌの様々な創造物には、ガむプ (幜玄界)の ものずシャハヌダ (珟象

界)の ものがありたす。シャハヌダの䞖界は私たちの五感によ぀お知るこずが

できたすが、ガむプの䞖界に぀いおはアッラヌが䜿埒を通しお䞋された情報し

か人間は知るこずはできたせん。これらに぀いお、人間は倚くのこずを知らさ

れおはいたせん。

ガむプの被造物のひず぀が倩䜿であり、ムスリムはその存圚を信じたす。倩

䜿は垞にアッラヌを讃矎し、アッラヌの呜什によ぀お様々な任務に぀いおいた

す。倩䜿はアッラヌの呜什に忠実であり、間違えたり怠けたりするこずはなく、

アッラヌに背くこずもありたせん。

13

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『・ いや、(かれら倩䜿は)栄 誉あるしもべである。かれら1た、かれ (アッラ

ヌ)よ り先に告げるこずもなく、たたかれの呜什に基づいお行動するだけであ

る。』預蚀者章 (第21ç« )26-27節 ) .

『倩ず地の凡おのものは、かれの有である。たたその偎近にいる者 (倩䜿)は、

かれに仕えお高慢でもなく、疲れも知らない.かれらは毎日毎晩にかれを讃え、

䌑むこずを知らない。』預蚀者章 (第21ç« )19-20節

倩䜿の任務にはさたざたなものがありたす。ゞプリヌル (ガプリ゚ル)は ア

ッラヌからの啓瀺を運ぶ任務に぀いおおり、ムハンマ ド (圌の䞊に祝犏ず平安

あれ)に 啓瀺を䌝えたのもゞプリヌルでした。ミヌカヌむ∵ル (ミカ゚ル)は

自然ず人間の糧を叞る任務に、むズラヌむヌル (アズラ゚ル)は すべおの被造

物の魂を抜く任務に぀いおいたす。むスラヌフィヌル (むスラフィル)は 審刀

の日の到来を知らせるラッパを吹く任務に぀いおいたす。

たた、党おの人間には2人 の倩䜿が぀いおおりt人 間の所業を党お蚘録しお

いたす。

『芋よ、右偎にたた巊偎に坐぀お、2人の (守護の倩䜿の)監芖者が監芖する。

かれがただ䞀蚀も蚀わないのに、かれの傍の看守は (蚘録の)準 備を敎えおい

る。』カヌフ章 (第50ç« )17-18節

その他にも倚くの倩䜿が、アッラヌに呜じられたそれぞれの任務に぀いおい

たす。

3、 ク トゥブ (è«žå•“å…ž)

アッラヌは人間を正しい道に導くために、それぞれの時代ず人々の必芁に応

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じお倚くの䜿埒を遣わし、啓兞を䞋されたした。しかし時の経過ずずもにそれ

らは人々によ぀お改ざんされ、倱われおいきたした。そこでこれらの完成版ず

しお、終朚の日たで党おの人間に有効なクルアヌンを、アッラヌはムハンマ ド

(圌の䞊に祝犏ず平安あれ)を 通しお人類に授けたしたLム スリムはクルアヌ

ンずそれ以前の諞啓兞を信じた九 しかし珟圚ある旧玄・新玄聖曞は人間の手が

加えられおおり、そのオリゞナル性が保たれおいるずは認めたせん。クルアヌ

ン以前の啓兞のうち、私たちに知らされおいるものには次のようなものがあり

たす。

0タりラヌ ト

タりラヌ トはヘプラむ語で埋法ず蚀う意味です。アッラヌは預蚀者ムヌサヌ

(圌の䞊に祝犏ず平安あれ)を 通しおタりラヌ トを䞋されたした。タりラヌ ト

の䞻な内容はむスラ゚ルの民に察する十戒でした。

・ザプヌル

ザプヌノンはアッラヌからダヌりヌドを通しお授けられた詩篇です。ダヌりヌ

ドはムヌサヌの授か぀た埋法を匕き継ぐように呜じられおいたので、ザブヌル

には法に関するこずは含たれおいたせん。

・むンゞヌル

むンゞヌルはむヌサヌを通しお授けられたアッラァの啓瀺であり、圓時すで

に改ざんされおいたムヌサヌの教えを正すためにむスラ゚ルの民に䞋されたし

た。むンゞヌルずは犏音曞ずいう意味です。むンゞヌルの䞻題は汚れた心身を

枅めるこずでした。

その他、むプラヌヒヌムやムヌサヌに授けられたものもありたす。

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これら諞啓兞の完成版ずしお䞋されたクルアヌンには、諞啓兞の教えの䞭で

珟圚も有効な郚分はすべお含たれおいたす。ですからムネリムは珟圚あぅ聖曞

を孊ぶ必芁はありたせん。

・クルアヌン

西暊 610幎のラマダ∵ン月、アッラヌは倩䜿ゞプリヌルを通しおムハンマ ド

(圌の䞊に祝犏ず平安あれ)に 最初の啓瀺を䞋されたした。それは次のような

埡蚀葉でした。

『読め、「創造なされる埡方、あなたの䞻の埡名においお。䞀凝血から、人間を

創られた:J読 め、「あなたの䞻は、最高の尊貎であられ、筆によ぀お (曞くこ

ずを)教 えられた埡方。人間に未知なるこずを教えられた埡方である。J』凝血

章 (第96章 )1-5節

以降、預蚀者ムハンマド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)が 亡くなる西暊 632幎

たで、23幎の歳月をかiすおクルアヌンは少しず぀䞋されたした。クルアヌンは

人類に察する導きず正邪の識別の明蚌であり、たた以前の啓兞を確蚌するもの

です。それはアラビア語で啓瀺されたアッラこの埡蚀葉であり、人間の䜜った

曞物ではありたせん。文盲であ぀たムハンマド (圌の_Lに祝犏ず'I二安tわれ)に

もたらされたクルアヌンは、圓時のアラプの文孊者たちを驚かせる宅・ミきで矎

しい文章でした。

『ラマダヌンの月こそは、人類の導きずしお、たた導きず (正邪の)識 別の明

蚌ずしおクルアヌンが䞋された月である。 ・』11[′11ç« t窮2欄 185節

『われは真理によ぀お、あなたがたに啓兞を䞋した。それは以前にある啓兞を

確蚌し、守るためである。 ・』食卓章 (第5鵜 48通i

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そしお最埌の啓兞であるクルアヌンは、終末の日たで、アッラニ埡自身によ

぀お改ざんや玛倱から守られおいたす。

『本圓にわれこそは、その蚓戒を䞋し、必ずそれを守護するのである。』アル。

ヒゞュル章 (第15ç« )9節

4、 ル スル (䜿埒 たち)

アラビア語でラスヌル (耇数圢はルスル)ず は遣わされた者、䜿者ずいう意

味であり、䞀方ナビヌずは情報をもたらす者ずいう意味がありたす。ここでは

前者を䜿埒、埌者を預蚀者ず蚳したす。

むスラヌムにおいおは、この二぀の語は 「神の啓瀺によ぀お䞎えられたメッ

セヌゞを人々に (預蚀者ムハンマ ドの堎合は党人類に)䌝 える人」ずいう意味

を持ちたす。埓぀お、むスラヌムで䜿われおいる 「預蚀者Jずいう蚀葉には 「予

蚀する」「未来の出来事を予知する」ずい぀た意味は含たれおいたせん。たた、

圌らはアッラヌによっお遞ばれた者たちであり、自ら望んで預蚀者になったわ

けでも、修業によ぀お預蚀者になれたわけでもありたせん。

アッラヌはこの䞖界ず人間を創造したたた、攟぀おおくようなこずはしたせ

んでした。アッラヌは人間を導くために、それぞれの時代のそれぞれの民族ず

地域で人々の間から預蚀者を遞び、唯䞀の創造䞻に垰䟝する正しい生き方を教

えたした。ムスリムは、アッラヌにようお倚くの預蚀者ず䜿埒が遣わされたこ

ずを信じたす。

『本圓にわれは、各々の民に䞀人の䜿埒を遣わしお 「アッラヌに仕え、邪神を

避けなさい。Jず (呜じた)。 ・』蜜蜂章 (第16ç« )36節

『蚀え、「私たちはアッラヌを信じ、私たちに䞋されたものを信じ、たたむプラ

ヌヒヌム、むスマヌむヌル、むスハヌク、ダアコヌプおよび諞支族に䞋された

ものを信じ、たたムヌサヌずむヌサヌず (その他の)預 蚀者たちに䞻から授か

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ったものを信じたす.私 たちはかれら (預蚀者たち)の 間に、どんな差別もし

たせん.私 たちはただ、かれ (アッラヌ)に 服埓、垰䟝したす。」』雌牛章 (第

21D■ 36節

そしお、これら預蚀者たちもの封絚ずしお遣わされたのがムハンマド (圌の䞊

に祝犏ず平安あれ)で す。ですから、預蚀者ムバンマ ド (圌の䞊に祝犏ず平安

あれ)以 降は預蚀者も䜿埒も珟れたせん。

『ムハンマドは、あなたがた男たちの誰の父芪でもない。しかし、アッラヌの

䜿埒であり、たた預蚀者たちの封枛である。 ・』郚族連合章 (第33ç«  )40節

このように倚くの人間がアッラヌによ぀お預蚀者たたは䜿埒ずしお遞ばれお

おり、そのうちの䜕人かはアッラヌによ぀おその名が明らかにされおいたす。

ムスリムにず぀お預蚀者たたは䜿埒であ぀たず信じる矩務のある人物は、アッ

ラヌによ぀お明らかにされた人物だけです。それ以倖の預蚀者や䜿埒に関しお

は、その名前や時代などを知るこずは出来たせん:

5、 アル ダ りム ・ル ・アヌ ヒル (終末 の 日/審 刀 の 日)

ムスリムは終末の日の到来ずそれに続くアッラヌの審刀があるこずを信じた

す。人間は誰でも必ず死を迎え、審刀の日たで墓の䞭に留たりたす。そしお倩

䜿によ぀お終末の日の到来を告げる最初のラッパが吹かれるず、すべおの人間

は死に絶えたす。そしお2床 日のラッパが吹かれるず、すべおの人間はアッラ

ヌにようお再び魂をその身䜓に吹き蟌たれ、埩掻したす。

その埌、アッラヌによ぀お人間は珟䞖での行ないを枅算されたす。誰でもア

ッラヌを唯䞀であるずし、アッラヌずその䜿埒に埓぀た者は易しい枅算を受け

たすが、倚神厇拝者や䞍矩を行な぀た者は厳しい枅算を受けたす。善行ず悪行

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が秀にかけられ、それに応じお楜園の民は楜園ぞ、業火の民は業火ぞず入れら

れたす。

アッラヌは終末の日に぀いお次のように語぀おおられたす。

『かれらは、アッラヌを正しい仕方では尊厇しない。審刀の日においおは、か

れは倧地の几おを䞀握りにし、その右手に諞倩を巻かれよう。かれに讃えあれ。

かれは、かれらが配するもののはるか䞊に高くおられる。ラッパが吹かれるず、

倩にあるものたた地にあるものも、アッラヌが埡望みになられる者の倖は気絶

しようも次にラッパが吹かれるず、芋よ、かれらは起き䞊っお芋たわす。その

時倧地は䞻の埡光で茝き、(行ないの)蚘録が眮かれ、預蚀者たちず蚌人たちが

進み出お、公正な刀決がかれらの間に宣告され、(少しも)䞍 圓な扱いはされな

い。人びずは,そ の行぀たこずに察しお、十分に報いられよう。かれは、かれ

らの行぀た凡おを最もよく知぀おおられる。

䞍信者は集団をなしお地獄に駆られ、かれらがそこに到着するず、地獄の諞門

は開かれる.そ しお門番が蚀う.「あなたがたの間から出た䜿埒は来なか぀たの

ですか。(そしお)䞻からの印をあなたがたのために読誊し、たたあなたがたの

この䌚芋の日のこずを譊告しなか぀たのですか。Jかれらは (答えお)蚀 う。「そ

の通りです.そ しお䞍信者に察する懲眰の蚀葉が、真に蚌明されたした。J(か

れらは)「あなたがたは地獄の間を入れ。その䞭に氞遠に䜏みなさい。」ず蚀わ

れよう。䜕ず哀れなこずよ、高慢な者の䜏たいずは。

たたかれらの䞻を長れた者は、集団をなしお楜園に駆られる。かれらがそこに

到着した時、楜園の諞門は開かれる。そしおその門番は、「あなたがたに平安あ

れ、あなたがたは立掟であ぀た。ここにお入りなさい。氞遠の䜏たいです。」ず

蚀う。かれらは (感謝しお)蚀 う。「アッラヌに讃えあれ。かれは私たちぞの玄

束を果たし、私たちに倧地を継がせ、この楜園の䞭では奜きな凊に䜏たわせお

䞋さいたす。J䜕 ず結構なこずよ、(善)行 に勀しんだ者ぞの報奚は。

あなたは芋るであろう、倩䜿たちが八方から玉座を目んで、䞻を讃えお唱念す

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るのを.人びずの間は公正に裁かれ、「䞇有の䞻、アッラニにこそ几おの称讚あ

れ。Jず (蚀う蚀葉が)唱 えられる.』集団章 (第39ç« )67-75節

『あなたがたは,ア ッラヌに垰される日のために (かれを)長 れなさい.そ の

時、各人が皌いだ分に察し枅算され、誰も䞍圓に扱われるこずはないであろう.』

雌牛章 (第2章)281節

『それで秀が (善行のため)重 い者たちは、至䞊の幞犏をえる.た た秀が軜い

者たちは、魂を倱い、地獄に氞遠に䜏む。』信者たち章 (第 23ç«  )102-103

節

『たたあなたは、自分の知識のないこずに埓぀おはならない。本圓に聎芚、芖

芚、たた心の働きの几おが (審刀の日においお)尋 問されるであろう。』倜の旅

章 (第17章 )36節

6、 カダル (定呜)

ムスリムはカダルを信じたす。぀たり、私たちにず぀お善いこずも悪いこず

も、すべおアッラヌによ぀お定められたものであるずいうこずを信じたす。ア

ッラヌこそ望たれたこずを実行する者であり、アッラヌが望たれたこず以倖は

䜕ひず぀起こり埗たせん。なにものもアッラヌの埡意志から逃れるこずはでき

ず、この宇宙の䞭で䜕ひず぀ずしおアッラヌの定呜から逃れられるものはあり

たせん。たた、アッラヌの定められた法則によらずに䜕ひず぀ずしお動かすこ

ずは出来たせん。アッラヌこそしもべの埓順な行為ず䞍矩の行為を創られた埡

方であり、誰䞀人ずしおアッラヌによ぀お定められた事柄を避けるこずは出来

ず、たた誰䞀人ずしお倩啓の曞に曞かれた事柄から逃れるこずは出来たせん。

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アッラヌは望たれた者に慈悲によ぀お導きを授け、たた望たれた者に英知によ

぀お迷いを授けたす.

私たちは自らの意志で日々あらゆるこずを遞択し行動しおいるず自党しおい

たす。それらに関しお䜕ものからも匷制されおいるず感じるこずはありたせん。

たた、私たちは自らの意志で行な぀おいるこずず、震えや心臓の動きのように

自らの意志ずは関係なく動いおいるこずを区別しおいたす。 しかし私たちの意

志も胜力も、実はアッラヌの埡意志ず暩限の蚱にあるに過ぎたせん。なぜなら

この宇宙はアッラニの所有であり、䜕ひず぀ずしおアッラヌの知識ず意志の倖

にあるものはないからです。

『だがアッラヌが埡望みにならなければ、あなたがたは欲しないであろう。̈ ・』

人間章 (第76章)30節

しかし、䞀方でアッラヌはかれのしもべに呜什事項ず犁止事項を教え、自分

の行為を自分で遞択するようにされたした。アッラヌはクルアヌンでこう語぀

おおられたす。

『・ だから誰でも望む者は、䞻の埡蚱に戻るがいい。』消屋、章 (第78ç«  )39

節

぀たり、䞻の埡蚱に戻るこずを望むか望たないかは人間に任されおいるので

す。たた、人間の胜力に関しおは次のように語られおいたす。

『アッラヌは誰にも、その胜力以䞊のものを負わせられない。(人びずは)自分

の皌いだもので (自分を)益 し、その皌いだもので (自分を)損 なう。』雌牛章

(第2章 )286節

そしお、審刀の日には私たちは皆、自分の行為に぀いお責任を問われたす.

『もしアッラヌが埡奜みならば、かれはあなたがたを䞀぀のりンマになされた

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であろう。だがかれは、埡望みの者を迷うに任せ、たた埡望みの者を導かれる。

あなたがたは、行぀たこずに就いお、必ず問われるであろう。』蜜蜂章 (第 16

章)93節

ですから、私たちは努力を止めたリアッラヌに察する䞍服埓や悪行を 「自分

はこのように定められおいたのだ」ず蚀぀おカダルのせいにするこずは出来た

せん。預蚀者 (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)は 蚀぀おいたす。

「あなた方のうち楜園の䜏人であるか火獄の䜏人であるか、その䜏凊ずなる堎

所が曞き留められおいない者はない。」そこで民の䞭の䞀人の男がこう尋ねたし

た。「アッラヌの䜿埒よ、それなら私たちはカダルに身を任せればいいのではな

いです力、」圌は答えたした。「そんなこずはありたせん。誰でも定められたよ

うにするこずが易しいように創られおいるのですから。」(プハヌリヌの䌝える

ハディヌス)

このように、アッラヌの䜿埒 (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)は カダルを理由に

努力を止めるこずを犁じおいたす。たた、カダルは私たち人間には隠されたも

のであり、それらは実際に起こ぀おからでしか私たちは知るこずが出来たせん。

䞀方私たちの意志はそれらが起こる前にありたす。぀たり私たち人間にず぀お

は、カダルの知識に基づいお行動を意図するこずは䞍可胜なのです。誰でも自

分の知らないこずを理由にするこずはできたせんから、カダルを理由に䞍矩を

行なうこずはた぀たく受け入れられないこずなのです.

ですから私たち人間は、アッラヌのカダルを信じるず同時に、正しく生きる

ための努力を怠぀おはならないのです。

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第2郚 ã‚€ バ‐ダ (信仰行為)

1 シ ャハヌダ: : : : : 3 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 3 : : 3 8 : : : 8 8 8 : : 3 8 : : 3 8 : : : 3 8 : 8 : 8 : : : 3 : : : : : : : : : : : 8 8 : : : 3 8 8 : : : : : : : 8 : 3 8 : : : : : 8 8 8 8 8 8 : : : 3 8 8 : : : : 3 8 8 : : : : : 8 : : : : :

シャハヌダ (蚌蚀)ず はむスラヌムの栞であり、次の2぀のカリマによる信

仰の蚌蚀です。

アシュハ ドゥ ア ンラヌ ã‚€ ラヌハ ã‚€ ッラッラヌ

ワ ア シュハ ドゥ ア ンナ ム ハンマダン ラ スヌルッラヌ

(私はアッラヌのほかにむラヌ (厇拝の察象)はないこずを蚌蚀したす。たた、

私はムハンマドがアッラヌの䜿埒であるこずを蚌蚀したす。)

ムスリムはこのカリマの意味するこずに確信をも぀こずが倧切です。しかし、

これをただむやみに信じ蟌もうずしたり、理性だけで理解しようずするのは正

しくありたせん。盲信ず理性だけによる理解は䞡極端にありたすが、ムスリム

はその䞭道を行き、正しい知識に基づいた信仰を持぀こずが求められたす。で

すから、クルアヌンずハディヌス (預蚀者ムハンマ ドの蚀行の䌝承)を 孊び、

正しい方法でサラヌ トやサりムなどのむバヌダ (信仰行為)を 実践するこずに

よっお、このカリマの真意を深く理解しおいくこずがずおも倧切なのです。

アッラヌは信仰の匷制を犁じおいたす。ですからシャハヌダはいかなる圧力

からも自由な状態で、自らの意志で行なわれなければなりたせん。

『宗教には匷制があ぀おはならない。正に正しい道は迷誀から明らかに (分別)

されおいる.そ れで邪神を退けおアツラヌを信仰する者は、決しお壊れるこず

のない、堅固な取぀手を握぀た者である。・0・』雌牛章 (第2ç« )256節

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そしお、次のアヌダにあるように、シャハヌダは人生の終わる時たでそれを

堅持し぀づけるこずで、火獄の懲眰からの救いずなりたす。

『あなたがた信仰する者よ、十分な長敬の念でアッラヌを長れなさい。あなた

がたはムスリムにならずに死んではならない。あなたがたはアッラヌの絆に皆

でし぀かりずすがり、分裂しおはならない。そしおあなたがたに察するアッラ

ヌの思恵を心に銘じなさい。初めあなたがたが (互いた)敵 であ぀た時かれは

あなたがたの心を (愛情で)結 び付け、その埡恵みによりあなたがたは兄匟ず

な぀たのである。あなたがたが火獄の穎の蟺りにいたのを、かれがそこから救

い出されたのである.こ のようにアッラヌは、あなたがたのために印を明瀺さ

れる。き぀ずあなたがたは正しく導かれるであろう。』むムラヌン家章 (第3

章)102-103節

A 『 ラヌ ã‚€ ラヌハ の真意

『ラヌ ã‚€ ラヌハ ã‚€ ッラッラヌ』、このカリマはむスラヌムの栞です。この

カリマをより深く理解するために、これを単語ごずに芋おいきたす。

たず、初めの 「ラヌ」は吊定であり、それに続く蚀葉を吊定したす。次の 「む

ラヌハ」は前の 「ラヌ」によ぀お吊定されおいる蚀葉で、これは 「厇拝される

もの」ず蚀う意味があり、次のような意味を含んでいたす。

1、 心から愛されるもの

2、 怖れられるもの

3、 助けを請い求められるもの ・

4、 その呜什ず犁䞊に服埓されるもの

぀たり 「むラヌハJず は愛ず怖れず望みを持぀お厇拝 0服埓される察象であ

り、「ラヌ ã‚€ ラ∵ハ」ずは、「むラヌはない」぀たりこの地䞊にあるあらゆる

むッラッラヌ』

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厇拝を完党に吊定しおいるのです。

そしお次の 「むッラヌJず いう蚀葉ですが、これは 「 以倖にJず いう意味

であり、次に来る 「ッラヌ (アッラヌ)」を陀倖したす。぀たりここでは 「アッ

ラヌ以倖に」ずいう意味であり、この地䞊で厇拝 ・服埓されるべき察象は 「ア

ッラヌだけ」であるこずを匷調しおいたす。

ですから 「ラヌ ã‚€ ラヌハ ã‚€ ンラッラヌ」ずは1た ずあらゆる 「むラヌ」

を完党吊定し、そしお至高偉倧なるアッラヌだけが真実の 「むテヌ」であるず

いうこずを述べたカリマなのです。そしおアッラヌ以倖に察する厇拝や心の傟

倒は、それがどんな圢であれシルク (倚神厇拝)ず みなされたす.

倚くの人々が意識的か無意識的かを問わず、このシルク (倚神厇拝)に 陥぀

おいたす。䟋えば゚ゎむズムずいう自分自身に察する厇拝は、自分の定めた芏

則以倖に埓うこずを拒吊したす。このような人は 「自我」を 「むラヌ」ずした

人ず蚀えたす。至高偉倧なるアッラヌは語぀おおられたす。

『あなたは自分の思惑を神ずしお (思い蟌む)者 を芋たのか。あなたはかれら

の守護者になる぀もりなのか。』識別章 (第25ç« )43節

䞀方、ほかの人間の自我も 「むラヌ」になり埗たす。䟋えばフィルアりンは

自分自身を 「むラヌJで あるずした暩力者でした。圌は党おの人々が自分に服

埓するこずを望み、人々にその欲望を匷制したした.ク ルアヌンにこうありた

す。

『フィルアりンは蚀぀た。「長老たちょ。わたし以倖に、あなたがたに神がある

筈がない。そしおハヌマヌンよ、泥 (を焌いた煉瓊)で わたしのために高殿を

築け.そ しおムヌサヌの神の蚱に登぀お行こう。わたしには、どうもかれは虚

蚀の埒であるず思われる。」』物語章 (第28ç«  )38節

フィルアりンのような暩力者はい぀の時代にもどこにでもいるものです。そ

25

Page 27: Japanese 03

しおそのような暩力者や指導者を、アッラヌ以倖のむラヌずしお服埓しおいる

人々もたくさんいたす。人間が他の人間のしもべずなるこずはい぀の時代にも

芋られる問題です.で すから預蚀者たちはみな、唯䞀神アツラヌだけに埓うこ

ずを説き、特定の人間や集団を 「むラヌ」ずするあらゆる圢のシルクを排陀す

るこずに力を泚いだのです。

たた、人間の自我や欲望のほかに、それ自䜓は益も害も及がすこずのできな

い物質も人々によ぀お 「むラヌ」ずされおいたす。圌らはある特定の物質には

特別な力が宿぀おいたり奇跡を起こしたりできるず信じおおり、特定の日時に

厳かな儀匏を行な぀たりしおいたす:圌 らはそれで停りのむラヌから加護ず救

いが䞎えられるず考えおいるのです。アシラニはこう語぀おおられたす。

『かれらは、アッラヌの倖に邪神を遞び䜕ずか助けられようずする。それら(邪

神たち)は 、かれらを助ける力はなく、むしろかれらの方が邪神を守るため軍

備を敎えおいる始末。』ダヌ ・スむヌン章 (第36ç«  )74-75節

「アッラヌの他にむラヌはない」ず蚌蚀したムスリムは、これら停りのむラ

ヌから完党に自由であり、至高至倧なるアッラヌだけに垰䟝服埓するのです。

B 『 ムハンマ ド ラ スヌルッラヌ』の真意

ムスリムが蚌蚀する二぀目のカリマは『ムハンマド ラ スヌルッラヌ』です。

これはムハンマ ド (圌に祝犏ず平安あれ)力 ア`ッラヌの䜿埒である事を信じる

ずいう蚌蚀であるず同時に、アッラヌの䜿埒 (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)の 神

性を吊定しおいたす。

アッラヌの存圚を蚌蚀するこずは、圓時のクラむシュ族の人々にず぀おも特

にめずらしいこずではありたせんでした。圌らは先祖の教えであるアヌダムず

むプラヌヒヌムの教えからアッラァの存圚を知っおおり、日々 の生掻の䞭でも

26

Page 28: Japanese 03

アッラヌずいう蚀葉は䜿われおいたした。T方 、私たちの呚りにも創造䞻の存

圚を認める人は倚くいたす。しかし圌らは預蚀者の存圚を信じたせん。このよ

うに、唯䞀神の存圚を認めるこずょりもその䜿埒たちの存圚を認めるこずの方

が、い぀の時代でも倚くの人々にずっお難しい問題ずなっおいるのです。

たずえアッラヌの存圚を認めたずしおも、アッラヌによっお遣わされた䜿埒

たちの存圚も同時に認めるのでなければ、アッラヌを正しく信仰したこずには

なりたせん。アッラヌは私たちを導くために預蚀者たちを遣わされたのですか

ら、預蚀者たちの指導なくしおは、創造䞻に正しく敬虔さを瀺すこずは出来た

せん。たた、明瞭な暡範がなければ、迷぀た人生を正すこずはできないでしょ

う。アッラTは アッラヌの唯䞀性を蚌蚀するすべおの人のために、ムハンマド

(圌の䞊に祝犏ず平安あれ)ず いう人間をその暡範ずしお遣わされたした。そ

しお、アッラヌの䜿埒 (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)が サハヌバ (教友たち)ず

共に築いた瀟䌚は、完成されたむスラヌム瀟䌚のモデルずなっおいたす。アッ

ラヌは語぀おおられたす。

『われが䜿埒を遣わしたのは、唯アッラヌの埡蚱しの蚱に服埓、垰䟝させるた

めである。・・・』婊人章 (第4ç«  )64節

『本圓にアッラヌの䜿埒は、アッラヌず終末の日を熱望する者、アッラヌを倚

く唱念する者にずっお、立掟な暡範であった。』郚族連合章 (第33ç«  )21節

『䜿埒に埓う者は、たさにアッラヌに埓う者である。・・・』婊人章 (第4ç« )

80䜜垂

「ムハンマ ドはアッラヌの䜿埒である」ず蚌蚀したムスリムは、圌によっお

䌝えられた啓瀺の真実性を認め、党おの呜什に服埓し、犁じられたこずを避け、

䜿埒の行なった方法によ぀おのみむバヌダ (信仰行為)を 行ないたす。

䜿埒 (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)に 察しおムスリムは、圌を愛し、尊敬し、

27

Page 29: Japanese 03

擁護し、圌を愛する者を愛し、圌のスンナ (慣行)を 実践し、圌のために倚く

の芖犏を祈り、そしお圌のメッセヌゞを守り、䌝えおいく矩務がありたす。

これらの䜿埒に察する矩務を行なうこずによ぀お、ムスリムは正しい導を螏

み倖すこずなく、アッラヌの䜿埒が瀺した方法で正しくアッラニを厇拝するこ

ずができるのです。

28

Page 30: Japanese 03

2 サ ラヌ ト

::888=18888888888:88:::=:8=:8888888888:38888:::=:888888::3888:

たえがき

むスラ=ム は党䞖界の創造者であり唯䞀の神、アッラヌのみを厇拝する宗教

です.そ しお私たちの預蚀者ムハンマ ド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)が 、アッ

ラヌのみ䜿いであるず信じ、圌の䌝えた教えに埓うこずです。

むスラヌムには様々なこずに関する教えがありたす.も ちろん䞀番倧切なの

は信仰ですが、信仰は心の䞭や口先だけではなく、実践するこずが倧切です.

預蚀者ムハンマド (圌の䞊に祝犏ず幞安あれ)は 人類が幞犏になり倩囜ぞ入る

ための具䜓的な方法を瀺しおくれたした。ですから、むスラヌムの教えやきた

りの䞭に、本倉だ぀たり難しいように思えるこずがあったずしおも、それは長

い日でみればすべお自分のためになるこずばかりなのです。

アッラヌは非垞に優しい埡方です。人間のできないこずは呜じられたせん。

ですから、もし粟䞀杯努力をしおもできないようなこずであれば、すべおアッ

ラヌは蚱しおくださぃたす。むスラヌムには 「無理」ずか 「匷制」ずいうこず

はありたせん。無理ではなく、自分にできるペヌスで、少しず぀勉匷しおいっ

おください。

サラヌ トずいうのはむスラヌムの瀌拝です。サラヌ トずは、私たちが毎日食

べるもの、着るもの、健康などすべお恵んでくださる偉倧な逊護者アッラヌに

察する感謝を衚し、私たちムスリムがアッラヌヘの垰䟝ず服埓を確認する行な

いです。ですからサラヌ トはすべおのムスリムの矩務です。そこで毎日食物を

食べるように、毎日サラヌ トをするのです。

むスラヌムを信仰しおからたず始めなければならないのはサラヌ トです。ム

スリムは、男も女も、若い人も幎寄りも、金持ちも貧乏人も、忙しい人もひた

29

Page 31: Japanese 03

な人もみな、䞀日五回のサラヌ トが矩務ずされおいたす。もちろん、ムスリム

になりたおの人はすぐには完壁にできないでしよう。それは仕方がありたせん。

でも、少しず぀努力しお、党おできるように頑匵぀おください。

サラヌトの蚀葉はアラビア語です。サラヌトに䜿う蚀葉だけはどうしおも芚

えおもらわなければなりたせん。最初はず぀぀きにくいでしょうが、これです

ラヌトを芚えるこずによ぀お、ムスリムは䞖界䞭どこに行぀おも同じ蚀葉、同

じスタむルで他の囜のムスリム兄匟たちず䞀緒にサラヌトができるのです。

アッラヌがみなさんを助けおくださいたすように。

30

Page 32: Japanese 03

たず自宅で

A 各 サラニ トの呌び名 ず時刻

䞀日五回のサラヌ トの名前は、次の通りです。

1、 サラヌ トゥ・ル ・ファゞュル (暁)、ハ詢 :地平線にがっず曙光がさしおか

ら、倪陜が頭を出す前たでの間に行ないたす。

2、 サラヌ トゥッ・ズフル (正午過ぎ)J柀 L倪 陜が南䞭し、子午線を完党に

通過した埌から、アスルの始たりの時間たでの間に行ないたす。

3、 サラヌ トゥ・ル ・アスル (午埌遅め)JL珀 :垂盎に立おた棒の圱が、正

午時の圱の長さプラス棒の長さにのび■時刻から、日没たでの間に行ないたす。

4、 サラヌ トゥ・ル ・マグリプ (日没盎埌)里 錻コ :日没から、むシャヌの始

たる時間たでの間に行ないたす。

5、サラヌ トゥ。ル ・むシャヌ (倜)'日 由 :倜の開が完党に空を芆぀おから、

翠朝のファゞュルの始たる時間たでの間に行ないたす。

衚の数字はサラヌ トの単䜍の回数です。ファル ドのサラヌトは、ムスリムが

やらなければならない最䜎限の矩務のサラヌ トのこずです。りィトルのサラヌ

トは、ファル ドの぀ぎに重芁です。スンナのサラヌ トずは、預蚀者ムハンマド

ファル ド前の

スンナ

ファル ド ファル ド埌の

スンナ

ã‚Šã‚£ トル

1、ファゞュル 2 2

2、 ヌr7ル 4 4 2

3、 アスル (4) 4

4、マグリブ 3 2

5、むシャヌ(4) 4 2 3

31

Page 33: Japanese 03

(圌の䞊に祝犏ず平安あれ)がい぀も行なわれたサラヌトのこずです。(カッコ)

のなかのスンナは、預蚀者がや぀たりやらなか぀たりしたもので、ほかのスン

ナよりも重芁床が䜎いものです。「‐」線は日の出日の入りにかかるおそれがあ

るので、サラヌ トをやるべきでない時間です。

B サ ラヌ ト党䜓の流れ

(2ラ カヌ トのサラヌ ト) 右 ず巊にサラヌム

立ち䞊がる

サゞダ

ひれ䌏

起き䞊がる

キダヌム

立぀

ルクヌ

立瀌

起き䞊がる

32

Page 34: Japanese 03

起き䞊がる

サゞダ

立ち䞊がる

(3ラ カヌ トのサラヌ ト)座 る

右ず巊にサラヌム

起き䞊がる

(4ラ カヌ トのサラヌ ト)右 ず巊にサラヌム

33

Page 35: Japanese 03

C タ ハヌラ

・むステンゞャヌ

サラヌトは日垞で䜓を枅朔にするこずから始たりたす。糞尿や血、膿は自分

自身のものも、たた他人や動物のものも䞍浄であり、それらが衣服や身䜓に付

いたたたでサラヌトをするこずはできたせん。たたむスラTムでは、酒類も䞍

浄なものずしおみなされおおり、これらが身䜓や衣服に぀いたたたではサラヌ

トはできたせん。生掻の䞭で気を぀けなければならないのはトむレの䞭です。

トむレの䞭での枅めの䜜法をむステンゞャヌずいいたすが、これは重芁なこず

です。

攟尿や排䟿の埌、氎の容噚ないしは氎道のホヌスなどを右手で持ち、局郚に

氎をかけながら巊手を䜿぀およく.掗いたす。その埌、氎分をずるために再びト

むレットペヌパヌで拭いおもかたいたせん。服を盎す前にもう䞀床確認し、尿

が埌から出おきお䞋着や身䜓を汚すこずのないように気を぀けたす。もし汚し

おした぀た堎合、掗い枅めなければなりたせん。氎で掗぀おから絞 り、それを

3回繰り返せば充分です。こうしおトむレをすたせた埌、手をよく掗いたす。

・りドゥヌ

りドゥヌずは、“枅め

"のこずです。サラヌ トをする前には、自分の身䜓を枅

めなくおはなりたせん。預蚀者ムハンマ ド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)は 「枅

朔さは信仰の半分である」ずお぀しや぀おいたす。しかし、むスラヌムには単

に汚いずか汚れたずかいうこずの他に宗教的な意味の汚れがありたす。これら

目には芋えない身䜓の汚れには二皮類あり、サラヌ トの前に枅めなくおはいけ

たせん。

最初は 「倧きな汚れ」です。次のようなこずがあ぀た堎合 「倧きな汚れ」の

状態になりたす。

―粟液がもれた堎合

34

Page 36: Japanese 03

䞀性亀した堎合

䞀生理があった堎合

―女性が子䟛を産んだ埌

「倧きな汚れ」がある状態では、サラヌ トをするこずも、クルアヌンに觊れ

るこずも、マスゞド (瀌拝堂)の 䞭に入るこずもできたせん。この堎合には、

りドゥヌだけでは枅めは䞍十分です。グスル (党身沐济)を 行なわなければな

りたせん。(39ペ ヌゞ 「グスルのや り方」参照)

もうひず぀は 「小さな汚れ」です。小さな汚れは次の堎合におきたす。

䞀小䟿をした堎合

䞀倧䟿をした堎合

―おならをした堎合

―吐いた堎合

―血が流れるほどの量、出血した堎合

―膿が出た堎合

―眠぀た堎合

―倱神した堎合

これらの堎合には、サラヌ トをしたリクルアヌンに觊れるこずはできたせん。

たた、䞀回りドゥヌをしおも、䞊蚘のこずがあった堎合、りドゥヌは無効にな

぀おしたうので、や り盎さなければなりたせん。こういったこずがなければ、

䞀回のりドゥヌで匕き続きサラヌトできたす。(泚:くしゃみやあくび、しゃ぀

くりやげ぀ぷではりドゥヌは無効になりたせん)

35

Page 37: Japanese 03

りドゥヌのやり方

さお、りドゥヌのやり方です。たず、心の䞭でアッラヌに察しお 「りドゥヌ

を行ないたす」ず意志を衚したす。それから、日の䞭でそ぀ず 「ビスミッラヌ

ヒ ラフマヌニ ラヒヌム ‖勇‖」ど〕ふ|「明ず、蚀いたす。(意味:慈

悲あたねく、慈悲深きアッラヌの名においお)

1、 そしおきれいな氎で右手を手銖

たで3回 掗いたす。同じようにしお、

巊手を手銖たで 3回 掗いたす。指茪

をしおいる堎合、指茪を着けたたた

回しお、指茪の䞋の皮膚が濡れるよ

うにすれば充分です。

2、それから右手で氎をすくい、日

を3回ゆすぎたす。ミスワヌクずよ

ばれる朚の歯プラシで、歯をよくみ

がきたす。ミスワヌクがなけれ:ず、

右手の人差し指で歯をこすりたす。

36

Page 38: Japanese 03

3、それから右手で氎をすくい、錻

を3回ゆすぎたす。

4、 それから䞡手で氎をすくい、顔

を3回 掗いたす。額の生え際から顎

の先たでず巊右の耳の぀け根たでの

範囲にきちんず氎がかかるように掗

いたす。髭のある人は髭の䞭たで掗

いたす。

5、 それから右手を肘たで3回掗い

たす。右手に氎をすくい、そのたた

腕を傟けお、肘に向か぀お氎を流す

ようにするず掗いやすいです。同様

にしお、こんどは巊手を肘たで3回

掗いたす。

6、 䞡手を氎で濡らし、その濡れた

手の平で前から埌に向か぀お頭をな

でたす。

37

Page 39: Japanese 03

7、そしおそのたた人差し指で耳の

䞭を、芪指で耳のうしろをなでたす。

最埌に、巊右の手の甲で、銖のうし

ろをなでたす。

8、 ぀ぎに、右足をくるぶしたで3

回掗いたす。裏偎たできちんず掗い

たしょう。この時、氎をかけるのに

右手の助けを借 り、巊手を䜿぀お掗

いたすふ同様にしお、巊足をくるぶ

したで3回掗いたす。

これでりドりニは終わりです。

。グスル

りドゥヌに぀いお説明したずき、グスルのこずに少し觊れたした。次のよう

なこずがあ぀た堎合、宗教的に 「芋えない倧きな汚れ」ずなり、そのたたでは

サラヌ トをしたり、クルアヌンに觊れたりするこ1ずはできたせん。

―粟液がもれる

䞀性亀する

䞀生理がある

䞀出産する

そこで、それを枅めるために入济をする必芁がありたす。その入济をグスル

ずいいたす。

38

Page 40: Japanese 03

・グスルのやり方

1、心の䞭で 「グスルをしたす」ず意志衚瀺をしたす。

2、䞡手を掗いたす。

3、陰郚など、汚れた郚分を掗いたす。

4、 りドりヌをひずずおり行ないたす:

5、氎を (あるいはお湯を)é ­ から二回かけたす。

6、本を右肩に䞉回かけたす。

7、氎を巊肩に䞉回かけたす。

8、 日ず錻の穎をすすぎたす。

9、髪の毛の぀け根から足の指の間たで、党身をたんべんなく掗いたす。

むスラヌムでは、り:|などの倧量の氎の堎合を陀き、䞀床汚れた身䜓に觊れた

氎は汚氎ずしおみなしたす。ですから、人が䞀床入぀たお颚呂の氎でりドゥヌ

をしたり、グスルをするこずはできたせん。そこで、グスルのずきはシャワヌ

か、人がただ぀かっおいない颚呂おけの氎をすくっおかけるのが適圓です。お

颚呂に぀かる習慣のある人はお颚呂の埌、シャワヌを䜿぀おもう䞀床さっず党

身を掗い、グスルをすれば良いでしょう。

グスルはりドゥヌをも兌ねたすから、グスルを行な぀た盎埌はりドゥヌをや

り盎す必芁はありたせん。ちなみにグスルでは、日ず錻の䞭を掗うのは芁件の

ひず぀ですから、必ず行なうようにしおください。

D ア ザヌン

ムスリムの囜ぞ行くず、遠くから歌のような音が響いおきたす。これが“ア

ザヌン"で

す。アザヌンはサラヌ トの時刻を皆に報せお、サラヌ トに来るよう

に呌びかけるためのものです。しかし、家で自分ひずりしかいない堎合でも行

なった方がよいです。ただし、女性はアザヌンをしたせん。

39

Page 41: Japanese 03

たず、少し高い堎所にマッカの方向を向いお立ちたす。それから、䞡手の人

差し指を耳の穎ぞ入れたす。そしお、ボリュヌムをあげおおごそかll、こう唱

えたす。音の高䜎やのばし方には囜や人によ぀お独特のスタむルがあり、決た

っおいたせん。

アッラヌフアクパル ア ッラヌフアクパル

アッラヌフアクパル ア ッラヌフアクパル

‐(意味 :アッラヌは偉倧なり、アッラヌは偉倧なり)

アシュハ ドゥ ア ンラヌ、むラヌハ ã‚€ ッラッラヌ

アシュハ ドゥ ア ンラヌ ã‚€ ラヌハ ã‚€ ッラッラヌ

声猶鰀猶

ふ1■lJ!りbil疑ルf

ム1■1だ1■bil疑|千

(意味 :私はアッラヌの他に厇拝に倀するものがないこずを蚌蚀する)

アシュ′ボドゥアゞナ ムハンマダンラスヌルッラヌ h3■31麟L子1酔f

アシュハドゥアンナ ムハンマダンラスヌルッラヌ ふ3■31遷Lf ttÎŒf

(意味:私はムハンマドがアッラヌの䜿いであるこずを蚌蚀する)

ハむダヌアラッサラヌ 曲 1ルン

ハむダヌ ア ラッサラヌ 出 1ルン

(意味 :サラヌ トに来なさい) こ の時、右を向く

ハむダヌアラルファラヌハ こ 郷lルン

40

Page 42: Japanese 03

ハむダヌ ア ラルファラヌハ

(意味 :成功に来なさい)こ の時、巊を向く

アッラヌフアクパル ア ッラヌフアクパル

`刈lルン

(意味 :アッラヌは偉倧なり、アッラヌは偉倧なり)

ラヌ ã‚€ ラヌハ ã‚€ ッラッラヌ

(意味 :アッラヌのほかに厇拝に倀するものはない)

ナ:■l Jl■

ファゞュル (暁の瀌拝)に 限り、「ハむダヌ ア ラルファラヌハJ

埌に次の蚀葉を唱えたす。

Eã‚€ カヌマ

“むカヌマ"ず

は、マスゞドの䞭の人々党員に 「これからサラヌ トが始たり

たす」ずいうこずを知らせるためのアナりンスで、サラヌ トの盎前に唱えたす。

むカヌマが始たるずムスリムたちはサラヌ トのために立ち䞊がっお敎列したす。

(敎列の仕方。60ペ ヌゞ 「むマヌムずそのうしろ」)

アッサラヌ トゥ ハ むルン ミ ナン ナ りム

アッサラヌ トゥ ハ むルン ミ ナン ナ りム

(泚:サラヌ トは眠りより良い)

41

Page 43: Japanese 03

自宅などで自分ひずりしかいない堎合でも、むカヌマはした方がよいです。

唱える蚀葉はアザヌンずほが同じですが、「ハむダヌ ア ラルファラヌハJの 埌

に 「カ ドりカヌマティッサラヌ、カ ドりカヌマティッサラヌ (意味 :サラヌ ト

は、今たさに始たりたす'(3ゞ 2‖ ,■正■■䞘JF自 二1めJず ぃぅ蚀葉が入り

たす。アザヌンよりは小さい声で、でもは぀きりず呚りに聞こえる声で、早ロ

で䌞ばさずに唱えたす。

アッラヌフアクパル ア ッラヌフアクパル × 2

アシュハ ドゥ ア ンラヌ ã‚€ ラヌハ ã‚€ ッラッラヌ X2

アシュハ ドゥ ア ンナ ム ハンマダン ラ スヌルッラヌ × 2.

ハむダヌ ア ラッサラヌ × 2

ハむダヌ ア ラルファラヌハ X2

カ ドゥカヌマティッサラヌ × 2

アッラヌフアクバル ア ッラヌフアクパル

ラヌ ã‚€ ラヌハ ã‚€ ッラッラヌ

(泚 :ファゞュルのサラヌ トでも、むカヌマの時は 「アッサラヌ トゥ ハ むル

ン ミ ナン ナ りム」は唱えたせん)

42

Page 44: Japanese 03

F サ ラヌ トのやり方

りドゥヌを枈たせた埌、枅浄な服を着おマッカの方角を向き、枅浄な堎所に

静かに立ちたす。男性は最䜎限ぞそからひざたで、女性は顔ず手銖から先を陀

いた党身を衣服で芆いたす。マッカは日本からは倧䜓西北西の方角になりたす。

そしお心の䞭で 「アッラこをたたえお、なになにのサラヌ トをなんラカヌ トさ

さげたす」ずニヌダ (意図)し たす。(31ペ ã‚¡ã‚ž 「サラヌ トの呌び名」参照)

このニニダは䜕語でもかたいたせん。このずき䞡足は間を少し開け、顔をた

぀́すぐマシカの方角に向け、背筋を䌞ばしお雑念をはらい、集䞭したす。サラ

ヌ トの途䞭でやめたり、ものを食べたり、話したりすれば、そのサラヌ トは無

効になりたす。

そしお、䞡手の平を正面に向けお耳の高さたであげ、日は正面を芋、声をは

぀きりず出しお、「アツラヌフ ア クバル (意味 :アッラニは偉倧なり)

メペふl」ず蚀いたす。 そ しおただちに䞡手を自分のぞそあ䞊あたりで組み

たす。手の組み方は、巊手の指をそろえおのばし、右手をその䞊に乗せたす。

この姿勢をキダヌムず蚀いたす。このずき、芖線は自分がサゞダした時に頭が

぀くあたりにずめ、きょろきょろあちこちを芋ないようにしたす。

43

Page 45: Japanese 03

心の䞭もtア シラヌの事だけを

念じるように努力したすよ

それから、日のなかで぀ぶやく

ように小さい声でこう唱えたす。

(泚:ただ蚀葉をおがえおいない

人は、サラヌトの始めから終わり

たで 「ヌノパヌナノ7~~(意 味 :

アッラヌは完壁だ)ふ:こ■郵れ ず

繰り返したす)

ヌノパヌナカノノ~ノ ンマ ノ どンボムデレカ ノ タバヌ/~カヌムカ

ノタ/― /~―ゞダンドクカ ノ /~―む7~―ハ ガ 7″ 力 3

å‘Œ 1 3`3毎Jttabi33晩3」皓チ融l倢‐

(意味 :ア ッラヌよ !あなたは神聖であり、私たちはあなたをたたえたす。あ

なため名ほ祝犏されおいたす。あなたの停倧さは最高であり、あなたをさしお

いお厇拝に倀するものはありたせん)

それから日の䞭で、こう぀ぶやきたす。

アクヌズどノ/~―ど ミ ナノシダむタ~二 /~ゞヌム

げ"倕こ卵lむ倕|メ〔

(意味 :いたわしい悪魔に察し、アッラヌの守護をねがいたす)

3この本では日の䞭で぀ぶやくように唱える蚀葉は斜䜓で衚したす。

44

Page 46: Japanese 03

そしお、今床ははっきりず声を出しおクルアヌンの開端章を唱えたすが1第

1節 目だけは日のなかで読みたす。

(泚:ズフルずアスルのサラヌ ト (31ペ ヌゞ 「サラヌ トの呌び名J参 照)

では、クルアヌンはすべお日の䞭だけで唱えたす)

どスミノ7~~ずノ/~フマヌニノ7~ど―ス

アルハム ドゥリッラヌヒ ラ ッビルアヌラミヌン

アッラフマヌニッラヒヌム

マヌリキ ダ りミッディヌン

むむダヌカナアプ ドゥ ヮ むむャヌヵナスタむヌン

むヒディナッスィラヌタル ム スタキヌム

スィラヌタッラディヌナ ア ンアムタ ア ラむヒム

ガむリル マ グ ドゥヌビ ア ラむヒム

ワラッダヌッリヌン

アヌミヌン

げ"″JⅢ‐出

響口iし3J劇 :

45

䞀び

Page 47: Japanese 03

(開端章 〔アル ・ファヌティハ〕の意味)

1。慈悲あたねく慈愛深きアッラヌの埡名においお。

2.䞇有の䞻、アッラヌにこそ凡おの称讃あれ、 |

3.慈悲あたねく慈愛深き埡方、

4.最埌の審きの日の䞻宰者に。

5。私たちはあなたにのみ厇め仕え、あなたにのみ埡助けを請い願う。

6.私 たちを正しい道に導きたたえ、

7。あなたが埡恵みを䞋された人 の々道に、あなたの怒りを受けし者、たた螏み

迷える人々の道ではなく

アヌミヌン

それからたた日の䞭でこう唱えたす。

どヌミノノ~ど ノノマヌニ /~E―ム J lた

み"倕 ■

それから、は぀きりず声を出しお、自分にず぀お易しいクルアヌンの䞀章、も

しくは数節を唱えたす。

(泚:ズフルずアスルのサラヌ ト(「サラヌ トの呌び名」参照)で は、クノンアヌ

ンは日の䞭だけで唱えたす)

クルアヌンを唱え終わ぀たら、「アッラヌフ ア クバル 3封 ふl」ず唱えなが

らただちに腰を曲げお、前方にむか぀お瀌をしたす。このずき、背筋はた぀す

ぐに䌞ばし、頭から背䞭、腰たでがちょうどテヌプルのように平らになるよう

にしたす。足もた぀すぐ䌞ばし、䞡手の指を開いお膝を぀かみたす。芖線は䞡

足の芪指の間あたりに定めたす。この姿勢をルクヌず蚀いたす。

その姿勢のたた日の䞭でこう぀ぶやきたす。

46

Page 48: Japanese 03

ヌノパヌナ 7~ノどダル 「ズベヌス x3 ♂口:(ぁL島ニ

(意味 :尊厳なる䞻にたたえあれ)

それから、身䜓を起こしながら、はっきりず声を出しおこういいたす。

サミアッラヌフ リマン ハミダ IL二lβれlず出

(意味 :アッラヌはたたえる者を聞いおおられる)

手を垂らしお盎立したたた、続いお声を出しおこう蚀いたす。

°ラッパナヌ ワラカルィムボ ドゥ ェ L卞 3厎

(意味 :私たちの䞻よ !あなたにこそたたえあれ)

それから、「アッラヌフ アクバル 郵 ふ|」ず声を出しながら、サゞダす

47

Page 49: Japanese 03

る姿勢に移぀おいきたす。サゞダはたず膝を぀き、䞡手を眮いおから、錻、額

の順序でゆ぀くりず぀けたす。この時、芖線は自分の錻に、䞡手の指はそろえ

おた぀すぐ䌞ばし、手の平は耳のすぐわきに眮きたす。ひじは地面から䞊げ、

おなかの䞋に仔やぎ(の赀ちゃん)が立っお歩けるくらいのすき間をあけたす。

足は぀た先を立お、かかずをあげたす。この姿勢をサゞダずいいたす。そしお、

その姿勢のたた日のなかでこう唱えたす.

ヌノパヌオ ノ ノどダル //ノ ヌ X3

(意味 :至高の䞻にたたえあれ)

èš±b“ 3‐

それから、声を出しお 「アッラヌフ、アクパル」ず唱えなから、䜓を起こし

お座りたす。そのずき、䞡手は自然にももの䞊に眮き、背筋はた぀すぐに䌞ば

し、芖線は膝のあたりに定めたす。

ひず呌吞おいお再び声を出しお、「アッラヌフアクパルJず唱えながらもう䞀

床サゞダし、日の䞭で 「ヌ//ボ―ナ ノ ノどダル //7~― Jず 3回唱えたす。

48

Page 50: Japanese 03

そしお今床は、声を出しお、「アッラヌフ ア クパル」ず唱えながら立ち䞊が

りたす。これで1ラカヌ トロが終わりです。

さお、キダヌムの姿勢にもどりたした。ここからは2ラ カヌ トロです。先ほ

どのようにぞその䞊あたりで䞡手を組んで、背をた぀すぐ䌞ばし、芖線を䞋げ

たす。そしお今床は、最初の蚀葉はずばしお、『開端章』の読誊からサゞダたで

を1ラカヌトロず同じように繰り返したす。

キダヌム 『 開端章』ずクルアヌンの別の章を読む

ルクヌしながら ア ッラヌフ ア クパル

ルクヌで ヌ // 䞀ボナ /~ノどダル アズベヌス×3回

起き䞊がりながら サ ミアッラヌフ リ マン ハ ミダ

起き䞊がっお ラ ッパナヌ ワ ラカルハムドゥ

サゞダしながら ア ッラヌフ ア クパル

サゞダで ヌ ノパヌオ 7~ノどダル ア /7~~X3回

座りながら ア ッラヌフ ア クパル

ひず呌吞たたサゞダに移りながら ア ッラヌフ ア クパル

サゞダで ヌ ノパヌナ 7~ノどダル ア /ã‚ž ヌX3回

さお、2ラカヌ トロのサゞダから、今床は 「アッラヌフ ア クパルJず 唱え

ながら立ち䞊がらずに、そのたた座りたす。

それから次のような蚀葉を目の䞭で唱えたす。

“ち

′䞀・

侀

/ノ タず~ダ ~ハ ク ノ ノ7~~ど

4 9

Page 51: Japanese 03

ノンチ7~ノ~ト ク ノ ンタむむノミ―ハク

アノナ7~~ム /7~ã‚€ カ ア む■ノボン ナ ど=ナ

ノ7~ノマハクノノ~ど ノ バ7~カヌトクノ

/ノ ナ7~―ム /ノ むナヌ ク //~―

むパヌデンン/~―どツチヌノど―ン

/シ =ノ だボク ア ン7~― ã‚€ 7~―/b むン/~ノ/~~フ

ノ/シ ュハだク ア ンナ スハンマダン

/ノ ドクノ ′ 7~ヌ~/2ノ

珀 ぅし1メコち

″lぎ準 静 l

も ふち

あ 手 静 l

蟞JCコiふい●

ふl、l Jl■bi 酔ボ1

1島二bi機■ち

奪66等

(意味 :あらゆるあいさ぀ず、祈りず、良いものは、アッラヌ、あなたのため

にありたす。預蚀者よ、あなたに平安ず、アッラヌの慈悲、アッラヌの恵みが

ありたすように。私たちずアッラヌに忠実なすべおのしもべたちに平安あれ

私はアッラヌの他に厇拝に倀するものがない事を蚌蚀したす。そしお私はムハ

ンマドがアッラヌのしもべであり、䜿埒である事を蚌蚀したす)

䞊の蚀葉の䞭で、「/シ ュハ ドク /ン /~― ã‚€ /~―/vず 唱える時に、右手

の人差し指をた぀すぐ前に぀き出し、アッラヌが唯䞀であるこずを衚し、次の

「むン7~ノ7~~/」 ず唱える時には、その指をそのたた䞋げたす。

50

Page 52: Japanese 03

さお、これでサラヌ トの単䜍である2ラカヌ トが終わりたした。 1ラカヌ ト

はルクヌ1回 ずサゞダ2回です。サラヌ トは通垞、最䜎2ラ カヌ トや぀お終わ

りたす。

そこで、2ラ カヌ トで終了する堎合は、このたた䞋ぞ、3ラ カヌ トもしくは

4ラ カヌ ト続ける堎合は、54ペ ヌゞヘ進んで䞋さい。

終えるたえに、座぀たたた次の蚀葉を日のなかで唱え、預蚀者の祝犏を祈り

たす。

/ノ 7~―ノンマ ナ ノノ /ノ ヌ ム ハンマデレン

ノ/7~~ /~ノ ム ハンマ/~/ン

カマヌ チ ン7~むタ /ノ ヌ ã‚€ /7~~ど ~マ

ノ/7~― ア ヌノ ã‚€ /7~~ど ~ム

むンカ″ ハ ―ミドクン マた だ

最も高貎なお方です)

/ノ ノ~ノ ンマ バヌノタ ア 7~―

クア7~― /― ノ ム ハンマノレン

■ ルレ静:

“ Jèš± 3

“鳎枉4“

■■ダ議3

‐ ‐ é‹€

(意味 :アッラヌよ。ムハンマドずその子孫を祝犏しおください。あなたがむ

プラヌヒヌムずその子孫を祝犏したように。真に、あなたは賞賛すべきお方、

ムハ ンマ/~/ン

お よ蚱3

“ J倚ち嘔

.51

Page 53: Japanese 03

カマヌ ノミ―/~タタ /7~~ ã‚€ /7~~ど ~マ

ノ/7~~ ア ~ノ ã‚€ プラヌど―ム

むンナカ fハ ミ―ドタン マゞLだ

ダノィルアヌどィティ ノボチオ

ノキナヌ /プ Lバ ンオヌ/2

ボ́議厚

(意味:アッラヌよ。ムハンマドずその子孫にあなたの恵みをお䞎えください。

あなたがむプラヌヒヌムずその子孫に恵みを䞎えられたように。真にあなたは

賞賛すべきお方、最も高貎なお方です)

それからこう祈りたす。

7~ノバオ~ ア ~テ ィオヌ

ノィンドクニダ~ハ チナ

“豊ダ議3

‐ ‐ 芳

L倕 和ψ

口l●:L嘔

嘔

 

ど

がŽ

山“

(意味 :私たちの䞻よ。珟䞖でも良いものをお䞎えになり。来䞖でも良いもの

をお䞎えください.そ しお炎の眰から私たちをお守りください)

そしお、最埌に右をむいお声を出し、

アッサラマム アラむクム 7ラフマ トゥッラヌ ・倕

L勇 i筆 静 l

(意味 :あなたたちに平安ずアッラヌの慈悲がありたすように)

52

Page 54: Japanese 03

ず蚀い、さらに、巊をむいお

アッサラヌム アラむクム ワラフマ トゥッラヌ ふ れ "卜等 静 l

ず蚀いたす.こ れで、サラニいは終わりです。

サラヌ トの終わ぀たあず、そこで座ったたた、アッラヌをくり返し讃えるズ

ィクルをするこずが勧められおいたす。これは矩務ではありたせんが、やれば

それだけ報奚がありたす。声は高くおも䜎くおもかたいたせん。

ヌ// 䞀ボナン7~~hi 3嗅■ ず33回ずなえたす.

(意味 :アッラヌは完党だ)

それから、//2/ ムボだクノンノ~J■ 舅 ず 33回 ずなえたす。

(意味 :アッラヌに讃えあれ)

53

Page 55: Japanese 03

さいごに、/ノ7~―フアタ′ミル メ 亀l ず34回ずなえたす。 ‐

(意味 :アッラヌは偉倧なり)

手の指を䜿぀お数えるのが、預蚀者ムハンマド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)

の習慣でした。

それから、アッラヌヘ自分の個人的な願いを自分の蚀葉でしたす。アッラヌ

はあらゆる人の蚀葉を、それが䜕語であ぀おも、どこにいおも聞いおおられた

すから、悪いこずでないかぎり、珟䞖のこずも来䞖のこずも、自分なりに望む

こずを願えばよいのです。この祈 りのこずをドゥアヌずいぃたす。

3ラ カヌ トず4ラ カヌ ト

これは51ペヌゞからの続きです。2ラカヌ トが終わらお、その先を続けるず

きはここに進みたす。蚀葉ず動䜜は102ラ カヌ トの時ずほずんど同じです。

・2ラカヌ トロの終わりに 「ノ/シ ュバ だク ・アンナ スハンマダン アプ だ

クノ ノ /~ヌヌ/2/」。ず唱えおわ぀おから、すぐに 「アッラヌフ アクパル」ず

蚀぀お立ち䞊がりたす。

3ラカ∵ トロ

手を組んだキダヌムの姿勢にもどりたす。それから、今床は日の䞭でクルア

ヌンの『開端章』を唱えたす。

重芁13・ 4ラカヌトでは、『開端章』の埌に別の章は唱えたせん.

そしお 1、 2ラ カヌ トロず同じようにルクヌずサゞダをしたす。

ルクヌしながら ア ッラヌフ アクパル

ルクヌで ス ノスヌナ /~ノ どダル アズベヌムX3回

54

Page 56: Japanese 03

起き䞊がりながら サ ミアッラヌフ リ マン ハ ミダ

起き䞊がっお ラ ッパナヌ ワ ラカルハムドゥ

サゞダしながら ア ッラヌフ アクパル

サゞダで ヌ ノスヌオ ブ ノどダル //7~~X3回

座りながら ア ッラヌフ アクパル

ひず呌吞たたサゞダに移りながら ア ッラヌフ アクパル

サゞダで ヌ /ハ ヌナ 7~ノ どダル ア /7~~X3回

再び声を出しおアッラヌフアクパルず唱えたすが、3ラカヌ トで終わる堎合

はそのたた座りたす。そしお49ペ ヌゞにもどり、「/ン タず―ダ~ハ ク ノ ン

7~~ど°・Jず 「アン7~―ノンマ◆0」を読み、サラヌトを終了したす。

もし、4ラ カヌ トに進む堎合は、そのたた立ち䞊がりたす。

4ラ カヌ トロ

そしお、たた同じように 『開端章』からサゞダたで繰り返したす。

キダヌム 『 開端章』を読む

ルクヌしながら ア ッラヌフ ア クパル

ルクヌで ヌ ノスヌナ /~ノ どダル アズベヌムx3回

起き䞊がりながら サ ミアッラヌフ リ マン ハ ミダ

起き䞊が぀お ラ ッパナニ ワ ラカルハムドゥ

サゞダしながら ア ッラヌフ ア クパル

サゞダで ヌ // 䞀ボナ 7~ン どダル //7~― X3回

座りながら ア ッラヌフ ア クパル

ひず呌吞たたサゞダに移りながら ア ッラニフ ア クパル

サゞダで ヌ ノスヌナ 7~ノどダル //7~~X3回

55

Page 57: Japanese 03

最埌に、再び 「アッラヌフアクパルJ‐ず唱えお座る姿勢になりたす。そしお

49ペ ヌゞヘもどり、「/ノ タず~ダ ~ハ ク ノ ン7~~ど ・・」ず 「/ノ 7~~ノ ン

マ・・」を読み、サラヌ トを終えたす。

G ス ンナずナフルのサラヌ ト

いたたで説明したのは矩務のサラヌトで、矩務のこずをアラビア語でファル

ドず蚀いたす。サラヌ トは䞀日五回のファル ドを行なえば䞀応十分です。けれ

ども、むスデヌムの考え方ずしおは、できるだけ少なくや぀お楜をしようずい

うのではなく、良いこずならば積極的にやろうずいう考え方なので、もし難し

くなければ、矩務でないサラヌ トもや぀た方がよいです。

預蚀者ムハンマド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)の 行ないのこずをスンナず蚀

いたす.そ こでスンナのサラニ トずは、預蚀者 (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)が

矩務のほかにや぀おおられたサラヌ トのこずを指したす。

たた、た぀たく自発的に行なうサラヌ トのこずをナフルのサラヌトずいいた

す。ナフルずは、アラビア語で任意のこずです。これはい぀でも奜きなだけや。

るこずができたす。(泚:ただし、日の出ず日没の際に倪陜が地平線にかか぀お

いる間ず、倪陜の南䞭時はサラヌ トをしおはいけない時間にな぀おいたす。)

ナフルのサラヌ トは基本的に2ラカヌ トず぀です。そこで䟋えばナフルのサ

ラヌ トを4ラ カヌ トずいえば、:2ラ カ‐ 卜ごずに終了しお行ないたす。

人々が寝静た぀た深倜、䞀人起きあが぀お行なうサラヌ トには非垞に倧きな

報奚があるず蚀われおいたす。そのようなナフルのサラヌ トのこずをタハッゞ

ュドずいいたす。

・スンナずナフルのサラヌ トのやり方

スンナもナフルもやり方はファル ドのサラヌ トずほずんど同じです。ただ、

少しだけ違うずころがありたす。

5 6

Page 58: Japanese 03

最初ltニヌダ (意思衚瀺)です。「スンナ (あるいはナフ′り のチラヌトをし

たす」ず意図したす.そ しお、スンナもナフルも党おの蚀葉を目の䞭だけで唱

えたす。それから、いく぀かの堎合を陀いお、スンナもナフルも自分ひずりで

行ないたす.それに察し、ファルドのサラヌトは原則ずしお (もちろんできな

ければかたいたせんが)マスゞドでほかの人たちず䞀緒にやるものです.ただ

し、女性はマスゞドヘ行く矩務はありたせん。

H ã‚Š ィトルのサラヌ ト

ヌ日のしめくくりに行なう3ラ カヌ トのサラヌ トを 「りィトル」のサラヌ ト

ず蚀いたす。これは、矩務ほど重芁ではありたせんが、スンナよりも重芁なも

のです。

りィトルのサラヌ トはスンナやナフルのサラヌ トのように、蚀葉はすべお口

の䞭で぀ぶやくように唱えたす。

たた、スンナやナフルのサラヌ トのように、それぞれのラカヌ トで 『開端章』

を唱えた埌にもうひず぀別のクルアヌンの章を唱えたす。

りィトルのサラヌ トのやり方は次の通りです。

りィトルのサラヌ トをするずいう意思衚瀺をしたす。

普通にスンナやナフルのサラヌ トのようにサラヌ トを進めたす。

3ラカヌトロたで来お、クルア=ン の 『開端章』ずもうひず぀別の章を読み終 t

わ぀た時、ルクヌに入る前に䞡手を耳の高さたで䞊げお 「アッラヌフ ア クパ

ル」ず蚀いたす。

それから元のように前で手を組んでからドゥアヌクヌヌ トず呌ばれる次の祈り

を唱えたす。

/ノ 7~~ノ ンマ ã‚€ ンナヌ ナ スタィヌメカ

57

å­Š t静|

Page 59: Japanese 03

ノチメタノプレヌカ ノ チメタグフィルカ

スヌノミヌどン グ ナタノンカル Z7~むカ

クヌヌニヌ /7~ã‚€ カル ã‚€`ラタノ/~

ナシュタルタ ノ 7~―ナタフルカ

ノナノ7~ク ノ カハゥルク マ ンダノゞLル カ

アンノ~ノ ンマ むむダ‐カ ナ アブ ル

ノ/~/ ヌ チンノヌ ク ″ シ狂 だク

ノむラむカ ナスアヌ ク ナノノィだ才

カルゞュヌ/~ノマタカ ノ ナノシャヌ

//― /シ

むンナ ア升 ノシ //2ã‚ž ング

ごルクシノァヌノ カ ″ ã‚Ÿ

纂 鮚勇 埌レ発

艊,1畔■

摯 ■暉猶

撃 ン堎 “

寧31静:

å Ž ル 4

å·§ ご」鋌3

♂屯■1■L3■y

“ ã‚š

毎l“Lコ

メ リ的L

(意味 :アッラヌよ。私たちは本圓にあなたの助けずあなたの導きずあなたの

蚱しを求め、あなたを信じ、あなたに頌りたす。あなたを賞讃し、あなたに感

Page 60: Japanese 03

謝し、あなたに背きたせん。そしおあなたに䞍服埓な者ず離れ、぀き合いを絶

ちたす。アッラヌよ。私たちはあなためみを厇め、あなたに察しおのみサラヌ

トを捧げたす。そしおあなたにサゞダし、あなたのもずに参 りたす。そしおあ

なたの慈悲を願い、あなたの眰を恐れたす。たこずに、あなたの眰は䞍信者の

すぐそばにせた぀おいたす)

この祈 りが終わ぀おから、「アッラヌフアクバル」ず唱えおルクヌに入 り、あ

ずは他のサラ‐ 卜ず同じように終えたす。

預蚀者ムハンマ ド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)は 、ほずんど毎晩タハッゞュ

ドずいう深倜のサラヌ トを行な぀おいたした。そしおそのしめくくりにりィト

ルのサラヌ トをしたした。そこで、自分が深倜ネL拝に起きる自信のある人はり

ィトルのサラヌ トをしないでずっおおきたす。 しかしその自信のない人は、む

シャヌの埌に枈たせおしたった方がいいでしょう。

: 女 性がサラヌ トを免陀されるずき

女性は次の堎合にはサラヌ トをしたせん。

1、生理の時 :ただし、䜓質的に出血がい぀たでも止たらない女性の堎合は病

気による出血ずみなし、生理期間が過ぎたらただ出血があっおもグスルを

し、通垞どおリサラヌ トを始めた九

2、 出産埌の出血が続いおいる期間 :これも40日 間を限床ずし、期日が過ぎ

ればグスルをし、ふだんの生掻を始めたす。

これらの免陀されたサラヌ トは、やらなかったサラ∵ 卜などず異なり、埌で

や り盎す必芁はありたせん。

育児や家事で忙しいなどはサラヌ ト免陀の理由になりたせん。アッラヌが私

たちに忍耐を䞎え、物事を易しくしおくださいたすように。

59

Page 61: Japanese 03

モスクヘ行く

A ã‚ž ュムア (金曜日)の サラヌ ト

金曜日はムスリムたちの祝日です。その日、ムスリムはグスルをし、䞀番よ

い服を着お町の倧きなマスゞ ドに集たり、ゞュムアのサラヌ トをしたす。導垫

の説教が行なわれ、その埌、皆で䞀緒にサラヌ トしたす。ゞュムアはズフルず

同じ時間に行なわれ、ズフルの代わりになりたす。

ゞュムアは最䜎4人 いないずできたせん。そこでゞナムアに参加できなか぀

た人は、各自でズフルのサラヌ トをおこないたす。

䞋の衚はゞュムアのラカヌ トの回数です。

B ã‚ž ャマア (集団)の サラヌ ト

0むマヌムずその埌ろ

サラヌトは基本的に集団でおこなうものです。近くにマスゞドがあればマス

ゞドで、なくおもなるべく二人以䞊で集団を䜜぀おや぀た方が、より倚くの報

奚がありたす。集団瀌拝は個人の瀌拝の27倍 優れおいるず蚀われおいたす.

集団のサラヌ トには、先頭に立぀おサラヌ トを率いる圹目の人がいたす。こ

の人のこずをむマヌムずいいたす。むマヌムはその集団のなかで䞀番クルアヌ

ンを知぀おいる人、宗教の知識がある人、それから幎長者などがなりたす。

・䞊び方

二人でサラヌ トするずきはむマヌムの右偎にもうひずりが䞊びたす。3人以

ゞュムア (金曜瀌拝)の ラカヌト数

サラヌ トの前のスンナ ゞュムアのサラヌ ト サラヌ トの埌のスンナ

4 2 4そ しお2

60

Page 62: Japanese 03

䞊の堎合tサ ゞダするだけの距離をず぀おむマヌムの埌に暪䞀列に䞊びたす`

列はたっすぐに、お互いの肩ず肩がふれあうぐらいくっ぀いお䞊びたす。

倫婊で䞀緒にサラヌ トする堎合、倫がむマヌムになり、劻はその埌ろに立ち

たす。

0むマヌムずそれ以倖の人ずの違い

集団瀌拝で、声を出すのはむマヌムだけです。むダヌムの声に合わせお、埌

ろの人々はサラヌ トの動䜜をしたす。むマヌムより先に動いおはいけたせん。

そこでむマヌムの唱える蚀葉ず、埌ろの人の唱える蚀葉を分けお曞いおみたし

た。

むマヌム |

䞀人がむカヌマを唱えた

埌ろの人々

ら集たっおきお䞊ぶ

みんなが䞊んでいるのを確かめる

″ マヌムずιこ なだなたのテゞヌ

ハをなん 7~2~ハ ささF/1カ ずいう

意志を心の䞭で唱えたす。

立ったたた

アッラヌフアクパル

(ず声を出す)

″ マヌスのダろこ なだなだのプ

7~―卜をなん7~カヌトささゲ甘カ

ずいう意志を心の䞭で唱えたす。

ボ/ノ デヌノアクノミル

ヌノンボ䞀オカノ7~―才ンマ ク どン、ムデンヵ

クタバヌ/~カヌムカ ク タアヌタヌゞャノだクカ

ク7~―む7~■ハガ7ル″



Page 63: Japanese 03

アクプ どノ7~~ど ナミッシャむタヌニノ7~ã‚ž~ム

クルアヌンの 『開端章』を

声に出しお読む

ビスミノ/~~ど /~ノマヌニノど~ス

アルハム ドゥリッラヌヒ

ラッビルアヌラミヌン

 äž­ 略  

ガむリルマグドり~ビ アラむヒム

ただ聞く

ワラッダヌヌッリヌン

/― ミヌン

クルアヌンの別の章を読む :

ルクヌヘ

アッラヌフアクパル

起き䞊がる

サミアッラヌフリマンハミダ

シタ

↑  〃 匓」も

ノ

 

ン

 

ノ

䞀ノ

 

䞀フ

 

䞀ノ

ナ ナ オ

䞀 

䞀 

侀

カ

カ

カ

ヌ

 

ヌ

 

ヌ

62

7~″ オミヌ ク ノカル′ボス だク

Page 64: Japanese 03

サゞダヘ

アッラヌフアクノ`ル

/ノ 7~~フ アクノミル

ヌ// 䞀ボ方7~ノどダルアアゞヌ

ス/ハ ヌナ7~ノど䞃ル//7~~

ヌ// 䞀ボナ7~ノどダルア/7~~

起き䞊がっお座る

アッフヌフアクパル

ニ回目のサゞダヘ

アッラヌフアクパル

アン7~~ノ アタパル

アンタ~フ アタノミル

ヌノスヌオ7~ノどダルア/7~~

スノスヌナ7~ノどダルア/7~~

ヌ// ―ボナ7~ノどダルア/ノヌ

立぀ (あるいは座る)

アッラヌフアクパル

以降、同様に行なう

 äž­ 略 

最埌に

/ノ 7~~ノ アタノミル

/ンタど~ダ ~ハ クノノ/~―ど ク ノナ7~ノ~ハ ク ノ ンタむむノミ~ト ク

アッチ7~―ムア7~むカ ア むニノボンナゲヌニ ク 7~ノマハクノ7~~ど

63

Page 65: Japanese 03

ノバ7~カヌトクノ

/ノナ/~―ム/7~むナヌ ノ//~― タノミ―プレノタ~ど ナヌノど―ン /

シュハだ /ンラヌ むラ~/h むノむノノ~フ

ノ/シ ュハだ /ン テ ムハンマダン1/ブ ドノ ノ /~ヌヌ/2ノ

/ノ/~~ノィマ チノノ タラヌ f4ン`マデレン フアプ~ /―ノ ム

ハンマ/むンカマヌ チノ/~むタ タ/~― むノンニど―マ ノ//~~ /

ニノ むプフヌどニス むン″ ハや~ドタン マゞヌドク

/ノ/~~ノンマ バ~ノク /7~― ネハンマデレン グ//~~ /―ノ ム

ハンマ/むンカマヌ バ~/~クタ 才/~― むノンヌど―マ ノ//~~ /

―ノ むノフヌど―ム むンナカハや―ドクンマゞヌドク

/~ノバナヌ /―テむオヌ ノィンドケンダヌ ハチナ ノノィル

アヌど/~テむ ハチオ ノキオヌ /ギヌノミンナ~/2

右をむき

アッサラヌムアラむクム

・ フ ラフマ トッラヌ

巊をむき

アッサラヌムアラむクム

ワラフマ トッラヌ

/ノ チ/~~スア/~むクス

ク/~ノマトノ7~~

/ノ チ/~―ム/ノ むクス

ク/~ノマハノ7~~

この衚でお分かりのように、むマヌムが 『開端章』を唱えお 「ワラッダヌツ

リヌン」ず蚀うず、それに応えるようにしお埌ろの人々は 「アヌミヌン」ずい

64

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いたす。

それから、ルクヌから起き䞊がる時にむマヌムが 「サミアッラヌフ リ マン

ハミダJず 蚀うのに察し、起き䞊がった人々は 「/~ノバオヌ ク ノカノレノボムだ

ク」ず、これも呌びかけに応えるようにしお唱えたす。

しかし、埌ろの人々は最初から最埌たで無蚀で、これらの蚀葉はすべお日の

䞭で぀ぶやくようにしお唱えるのです。

このように声を出しおサラヌ トするのは、基本的にむマヌムが埌の人々の動

䜜に号什をかける必芁のあるずきです。ですから埌に䞊ぶ人やむマヌムにはな

らない女性は声を出さずにサラヌ トしたす。しかし男性が単独で矩務のサラヌ

トを行なう堎合は、自分がむマヌムにな぀たずみなしおむマヌムの唱えるべき

蚀葉ず埌に䞊ぶ人の蚀葉を党お唱えたす。

65

Page 67: Japanese 03

こんなずきどうする

A æ°Ž がない堎合―タダンムムヌ

生掻の䞭では、りドゥヌやグスルのための氎がどうしおも手に入らないこず

がありたす。そうい぀た堎合、枅朔な砂や自然の石などを甚いお枅めを行なう

こずができたす。そういう枅めのやり方をタダンムムずいいたす。

タダンムムをするにはある皮の条件がありたす。それは他に方法がなく、や

むを埗ないずいうこずです。䟋えば、

1、身近な所に氎が埗られない。䜕キロも離れた所に氎があ぀お、容易に持぀

お来られない。

2、 æ°Ž は近くにあるのだが、そこになんらかの危険 (䟋えば、氎道の前に危険

な野犬がいるなど)力 あ`぀お、そこにどうしおも近付くこずができない。

3、 皮 膚病などで、医者に氎の䜿甚を犁じられおいる。

4、 å±± 岳地垯などで、氎は持぀おいるのだが、それは飲料氎ずしお重芁なので

䜿うわけにはいかない。

5、 颚 邪をひいお熱がでおいるが、冷たい氎しか手に入らない。もし冷たい氎

を䜿えば、確実に病気が悪化する。

6、 病 気で身動きのできないような状態である。

7、 æ°Ž は売぀おいるもののtこちらの匱みに぀けこむような法倖な倀段である。

8、 長 距離の列車に乗぀おおり、降りるこずもできなければ、氎を手に熱 _る

事もできない。サラヌ トの時刻は刻々ず終わりに近付いおいる。

これらの堎合には、タダンムムをしおもよいずされおいたす。けれども、た

だ単に氎のある所たで行くのが面倒臭いずか、冷たいのがいやだずかは理由に

なりたせん。もし氎がなくおタダンムムをした埌でも、サラヌ トの盎前に氎が

手に入぀たような堎合、その瞬間にタダンムムは無効になりたすから、りドゥ

66

Page 68: Japanese 03

―をや り盎さなければなりたせん。しかしタダンムムで行なったサラヌ トが終

わ぀た埌に氎が手に入぀おも、そのサラヌ トをや り盎す必芁はありたせん。

タダンムムをするためには、枅朔な土や砂、石灰、磚いおいない石の眮物、

レンガ、粘土、陶噚、あるいは自然の石、枅浄な砂、挆喰の壁などを甚いたす。

䜿えるのは䞊の性質を備える倩然自然のもので、熱によっお灰にならないもの

です。䟋えば鉄や銅、垃や灰、ガラスやプラスチック、朚や玙などは燃やすず

融けたり灰になったりしおしたうので、これらでタダンムムを行なうこずはで

きたせん。 しかし、これらのものの䞊に充分な砂ばこりが乗぀おいた堎合、そ

の砂ばこりを䜿぀おタダンムムを行なうこずができたす。

タダンムムをするには、たずニヌダ (意思衚瀺)力S必芁です。サラヌ トのた

めかクルアヌン読唱のためか、䜕の枅めの代わりにタダンムムをするのかをは

぀きりさせたす。タダンムムはりドゥヌの代わりにもグスルの代わりにもなり

たすから、それに応 じたニヌダが必芁なのです。たたその有効期限はりドゥヌ

ず同じで、りドゥヌを壊す原因ずなるようなこずが起きない限り、 1回 のタダ

ンムムで䜕回でもサラヌ トできたす。ただし、クルアヌンに觊れるために行な

ったタダンムムで、サラヌ トを行なうこずはできたせん。

0タダンムムのや り方

たず意思衚瀺をしたす。䟋えば心の䞭で、「ファゞュルのサラヌ トをする

ために、グスルの代わりにタダンムムをしたす」ず意図したす。

䞡手の平で石か砂に觊れたす。そしお䜙分な砂を払いたす。

䞡手のひらを自分の顔に向け、顔のりドゥヌの時に掗うのず同じ郚分にた

んべんなく砂がこりが぀くように 1回 、顔をなでたす。

そしおもう䞀床䞡手で石たたは砂に觊れ、そしお䜙分な砂ばこりを払い、

今床は巊手で、右手をひじたでなでたす。

次に右手で、巊手をひじたでなでたす。最埌に、䞡手の指を亀差させ、指



 



4 、

5、

67

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ず指の間にも砂ばこりが぀くようにしお終わりです。あごひげがある人は、

あごひげにも指を通したす。

タダンムムでは頭や足は枅める必芁はありたせん。りドゥ‐で枅める顔ず腕

の郚分にたんべんなく砂ばこりが぀けば、それでじゅうぶんです。たた石を甚

いた堎合、砂ばこりがじゅうぶんないこずがありたすが、それもた぀たくかた

いたせん。

タダンムムは、タダンムムを行なわなければならなかった条件が続く限り有

効です。りドゥヌが壊れるのず同じ条件で、タダンムムも壊れたす。

B サ ラヌ トをたちがえたずき

サラヌ トの䞭には、それなくしおはサラヌ トが成り立たない重芁なこずがあ

りたす。それらは次のずおりです。

1、ニヌダ (意図)

2、最初に䞡手を耳の高さたでかかげ 「アッラヌフ ア クパル」ず唱えるこず

3、 立った姿勢で数秒ずどたるこず

4、 クルアヌンの開端章を読むこず (泚:ただ芚えおいない人は構いたせん)

5、 ルクヌ

6、 二 回のサゞダ

7、 最 埌にしばらく座぀た姿勢でいるこず

8、 サ ラヌム

9、 こ れらを順序正しく行なうこず

これらのどれかを忘れるず、サラヌ トは無効でやり盎しです。これら以倖の

こずを忘れたり、順序を間違えたり、抜かしたり、遅れたり、倚くやりすぎた

りしおした぀た堎合、やりなおしをせずに蚂正するこずができたす。

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実際にサラヌ ト䞭、ラカヌ トの回数を忘れおしたった堎合を远いながら、こ

の蚂正のや り方を芋おみたしょう。

・ラカヌ トの回数を忘れた

預蚀者ムハンマ ド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)の お蚀葉にこういった意味の

ものがありたす。「アザヌンの声が聞こえるず、悪魔は自分の耳に指を぀぀こん

で埌ろをむくず攟屁をし、アザヌンが聞こえない所たで䞀日散に逃げおゆく。

ずころがサラヌ トが始たるず戻぀おきおサラヌ トをしおいる人々の心に 「あれ

を思い出せ。これを思い出せ」ずささやき、それでサラヌ トしおいる人は自分

のサラヌ トの回数を忘れおしたう」

本圓に悪魔は人間にずっおしっこい敵です。それでは、サラヌ トの途䞭でラ

カヌ トの回数を忘れおしたった堎合、どうすればよいのでしょう。

さお、䟋えば私はズフルの4ラ カヌ トのサラヌ トをしおいたした。 2ラ カヌ

トロあたりたでは確かに芚えおいたのですが、は぀ず気が぀くず今自分が3ラ

カヌ トロか4ラ カヌ トロかわからなくなっおいたした。

この時、自分が確実にや぀た少ない方の3ラ カヌ トだろうず仮定し、そのた

たサラヌ トを続けたす。

4ラ カヌ トロ (もしかしたら5ラ カヌ トロかもしれないが)を や りたす。ラ

カヌ トの回数が少な過ぎる堎合、そのサラヌ トは無効になりたす。ですから、

分からなくな぀たずきは、垞に倚めにやるこずです。

座っお、「/ン タ~ど ダ~ハ クノン7~~ど」を唱えたす。

「  /シ ュノボ だク ア ンノヌ ã‚€ /~―/h ã‚€ ン/~ノ/~~ア 、ノ/シ ュノボ だク

/ン ナ ム ノボンマダン /ブ だクフ ク ノヌヌ/2/」 を唱え終わったずころで

右をむいお 「アッサラヌムアラむクム ワ ラフマ トッラヌ」ず蚀いたす。

そのたた正面をむいお 「アッラヌフ ア クバル」ず唱え、サゞダしたす。

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「ヌノパヌオ 7~ノ どダル ア /7~―」ず3回唱えたす。

そしお 「アッラヌフ ア クバノ吻 ず唱えお座りたす。

䞀呌吞おき、ふたたび 「アッラヌフ ア クバル」ず唱えおサゞダしたす。

「ヌノパヌオ /~ノ どダル ア /ノ ヌ」ず3回唱えたす。

最埌に、「アッラヌフ ア クパル」ず唱えお座りたす。

もう䞀床、「/ン タ~ど ダ~ハ ク ノ ノ/~~どJを 唱えたす。

そのたた最埌たで、普通のサラヌ トのように蚀葉を唱え、最埌は巊右のサラ

ヌムで終わりたすこ

このように、間違いを蚂正するためには、最埌に 「アッサラヌムアラむクム

ワラフマ トッラヌ」を䞀぀ずサゞダを二っ䜙分に付け足せばよいのです:

他の现かい間違いもみんな同じやり方で蚂正できたす。どんなサラヌ トにも

同じやり方で䜿えたす。たた、同じサラヌ トの䞭で2回以䞊間違えおも1回の

蚂正で枈みたす。

この蚂正のためのサゞダをサゞダ・サハりずいいたす。4

C サ ラヌ トの時刻を過ぎおしたったずき

サラヌ トをやらないうちにそのサラヌ トの時刻が過ぎおした぀た堎合、なる

べく早くそのサラヌ トをやらなくおはいけたせん。このように遅れお行なうこ

ずを、カダヌずいいたす。

䟋えば寝坊しおファゞュルのサラヌ トに遅れおしたった堎合、いそいでりド

ゥヌをし、遅れた分のサラヌ トをやりたす。

4ィマヌムの埌に぀いおいる時は、埌にいる人は間違えおも蚂正の必芁はあり

たせん。集団瀌拝においおは、むマヌムが正しいサラヌ トの責任を負぀お埌の

人々の盟ずなるからです。もしむマヌムが間違いを犯し、それに察する蚂正の

サゞダを行なえば、埌の人はそれを真䌌すればよいのです。

70

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そのずきの意志は 「アッラヌをたたえお、今朝の (あるいは䜕月䜕日の)フ

ァゞュルのサラヌ トを、カダヌで行ないたす」のようにしたす。

基本的には、スンナおよびナフルのサラヌトにはカダヌはありたせん。

D 集団ネL拝に遅れおしたったずき

集団ネL拝にや぀お来たずき、もしすでにサラヌ トが始たっおいた堎合、次の

ようにしたす。

1、列に空きがあれば列に䞊び、なければその埌ろに䞊びたす。

2、おち぀いお 「サラヌトの意志衚瀺」を心の䞭でしたす。

3、䞡手をあげお 「アッラヌフ ア クバル」ず唱え、手を組みたす。

4、そのたた皆の動䜜に参加したす。みながルクヌをしおいればルクヌ、サゞ

ダしおいればサゞダ、座぀おいれば座りたす。

5、そのたた最埌たで䞀緒に行ない、むマヌムが 「アッサラヌムアラむクム ワ

ラフマ トッラヌ」ず唱えた時点で、もしラカヌ トの回数が足りおいればそ

のたた皆ず䞀緒に終わりたす。

どのラカヌ トに間に合぀たかは、皆の動䜜に参加したずき、ルクヌに間

に合぀たかどうかで刀断したす。もしルクヌに間に合぀おいれば、その回

のラカヌ トは有効です。しかしルクヌに間に合わなければ、そのラカヌ ト

は数えたせん。

6、むマヌムが 「アッサラヌムアラむクム ワ ラフマ トッラヌ」ず唱えた時点

で、もしラカヌ トの回数が足りおいなか぀た堎合、ほかの人たちが右を向

いおいるずきも自分䞀人は正面を向いたたたでいたす。

そしおむマヌムがもう䞀床 「アッサラヌムアラむクム ワ ラフマトッラ

ヌ」ず蚀぀お巊を向いたずきに䞀人で立ち䞊がり、足りなかった分のラカ

ヌ トを行ないたす。その時、「スプハヌナカッラヌフンマ  」および 「ア

りヌズビッラヌヒ  」「ビスミッラヌヒ  」『開端章』『もうひず぀別の

71

Page 73: Japanese 03

章』を読んで、サラヌ トの足りなか぀た芁玠を党お補いたす。

7、 最埌にもう䞀床座っお終了の蚀葉を唱え、終了したす。

E 旅 行䞭のサラヌ ト

旅行をするず、普段自分が䜏んでいおよく知っおいる堎所から離れるこずで

いろいろず䞍䟿があり、サラヌ トも倧倉なものです。むスラヌムでは 「旅行者J

に限぀おサラヌ トを短瞮できたす。たた、ズフルずアスルを同じ時間に、マグ

リブずむシャヌを同じ時間に続けお行なうこずもできたす。

・「旅行者」の条件

旅行しおいる人党おがむスラヌムでいうずころの旅行者ではありたせん。む

スラヌムにおける 「旅行者」ずは、次の条件にあおはたる人です。

自分の普段䜏んでいる堎所からおおよそ80キ ロメヌ トル以䞊離れた堎所ヘ

行き、そこに 15日 未満 (぀たり14日 以䞋)滞 圚しようずいう意思を持぀お

いる人。

.぀たり、たずえ日垰りの旅でも80キ ロ以䞊の距離を移動すれば、その人は

「旅行者」ずしおみなされたす。

たた、80キ ロ以䞊の所にあるホテルや旅通にたどり぀き、そこで十分く぀

ろいだずしおも、そこでの滞圚予定が15日 未満であれば、その人はただ 「旅

行者」です。しかし、目的地が80キ ロ未満であ぀たり、到着地での滞圚予定

が15日 以䞊であった堎合は普段通りのサラヌ トをしたす。

たた、泚意しお欲しいのですが、「旅行者」になるか吊かはその人の 「予定」

によりたす。぀たり80キ ロ以䞊15日 未満の旅行の予定のある人は、自分の

家を出た時から 「旅行者」です。䟋え自分の家から10キ ロしか離れおいなく

おも、あるいは垰りに自分の家の近くたで来おいおも、自分の家にたどり぀く

たでは 「旅行者」です。

72

Page 74: Japanese 03

たたたずえばある人が80キ ロ以䞊15日 未満の予定である堎所に泊たっお

いたずしたす。その間ず぀ず短瞮ず結合のサラヌ トをしおいたしたが、急に滞

圚予定を延長し、15日 以䞊滞圚するこずにしたした。その瞬間からその人は

「旅行者」ではなくなり、その次の回からのサラヌ トは平垞通りにやらなけれ

ばなりたせん。ただし、それたで行なった短瞮 ・結合瀌拝はやり盎す必芁はあ

りたせん。たた、旅行先で集団瀌拝に参加し、地元のむマヌムの埌に぀く堎合、

むマヌムに埓぀お平垞通りの回数を行なぃたす。

F 短 瞮瀌拝ず結合瀌拝のやり方

それぞれのサラヌ トにおける短瞮の仕方は次の通りです。

ファゞュル :2ラ カヌ ト→ そのたた

ズフル

アスル

マグリブ

むシャヌ

りィトル

ゞュムア

:4ラ カヌ ト→ 2ラカヌ ト

:4ラ カヌ ト→ 2ラカヌ ト

:3フ カヌ ト→ そのたた

:4ラ カヌ ト→ 2ラカヌ ト

:3ラ カヌ ト→ そのたた

:旅行者にずっおゞュムアは矩務ではないので、参加しなくおも

構いたせん。代わりに2ラカヌ トのズフルをしたす。

スンナ :旅 行䞭はスンナは重芁床が䞋がり、ほずんど任意のサラヌ トず

同じ皋床になりたす:で すから、やっおもやらなくおも構いたせ

ん。しかしもし行なうずすれば短瞮はしたせん。

短瞮瀌拝はラカヌ トの回数が枛぀お短くなる他は、それぞれのサラニ トのや

り方ず同じです。

結合瀌拝はズフルの時間、もしくはアスルの時間にズフルずアスルを続けお

行ない、マグリプの時間、もしくはむシャヌの時間にマグリブずィシャヌを続

73

Page 75: Japanese 03

けお行ないたす.フ ァゞュルは他のサラヌ トず結合したせん。

自動車、列車、飛行機、船などの䞭でも、ふら぀いお転ぶ心配がなければ立

っおサラヌ トすべきです。そうでなければ座぀たたたサラヌ トできたす。乗り

物に乗぀おいる時も、できる限リマッカの方角を向きたす。

G け がをした時のサラヌ ト

むスラヌムの教えはあらゆる時代、あらゆる状況に察応しおいたす。䟋えけ

がをしたり病気をしたりしおいおも、サラヌ トをする方法はありたす。たた無

理はありたせんから、けがや病気が重くお意識がもうろうずしおいるような堎

合は免陀になりたす。それでも、病気やけがの時のサラヌ トのやり方があるず

いうこずは、サラヌ トがどれだけ重芁かずいうこずを物語぀おいるのです。

・けがをした時のりドゥヌ

出血をするずりドりヌは壊れおしたいたすから、けがをした時はりドゥヌの

前に手圓おが必芁です。䟋えばもし指を切぀たりしお指に包垯や絆創膏を巻い

おいる堎合、濡らした手で䞀床包垯の䞊からなでるこずで掗う代わりになりた

す。たた、骚折しお足にギプスを巻いおいるような堎合も同じです。この時、

絆創膏やギプスの党䜓をなでる事がポむントです。

ベッドからた぀たく動けないような堎合、りドゥヌの代わりにタダンムムを

したす。(66ペ ヌゞ 「タダンムム」参照)

H か らだが䞍自由なずきのサラヌ ト

けがや病気などで通垞のサラヌトの動䜜ができない堎合には、どんな姿勢で

もサラヌトはできたす。䟋えば、膝の関節が悪くお正座ができない堎合、怅子

に腰かけおサラヌ トできたす6こ のずき、ルクヌやサゞダの代わりに、それを

瀺す動䜜をすれば良いのです。その時、ルクヌずサゞダの違いが分かるように、

74

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前ぞの傟き方で区別 したす。サゞダを瀺すのには、ルクヌより深く傟きたす。

片足をギプスで固定しおいる堎合、その足は前ぞ投げ出しお床にすわり、そ

のたたサラヌ トできたす。足に障害のある人も同じです。

ベッドに寝たきりの堎合、.もしできればベッドを動かしお足をマッカの方向

に向けおもらいたす.そ うしお䞊䜓か頭を少しだけ起こしおもらい、そこに枕

などをあおがいたす.そ うしおその姿勢でサラヌ トしたす。ルクヌやサゞダは

頭のわずかな傟きかげんで区別したす。ベン ドを動かせない堎合、顔を右か巊

に傟けおマッカの方角を向き、サラヌ トしたす。痛みなどにより顔をマッカの

方角に向ける事ができない人は、どちらを向いたたたサラヌ トをしおも構いた

せん。このように、どんな堎合でも無理なくサラヌ トができるのです。

75

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: 8 : 8 : : : = : : : 8 : 3 8 : : : : : 8 8 8 8 8 8 : : 3 8 : : : : 8 : : : : : 3 8 8 8 8 = : : : : : 3 8 8 8 : : : : : : : : : : : 3 8 8 : : : 8 8 8 8 : : 8 : : 3 8 8 : : : = : : : : 8 8 : : : 8 8 : 8 8 : : : : : : : 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 : : : : : 8 8 : : 8 : : : 3 8 : 3 : : 3 : 3 8 8 : : : : 3 8 3 8 8 : : : : :

3 ザ カヌ ト

A ザ カヌ トの意味ず重芁性

ザカヌ トは、むスラヌムの基瀎ずなる第二の柱です。これは財産に䜙裕のあ

るムスリム (むスラニム信者)に 察し、至高なるアッラヌが呜じられた矩務の

䞀぀であり、その人の財産から䞀定比率の金銭や珟物を支払うこずを意味する

ものです。ザカヌ トは毎幎の終わりに、それぞれの人の収入資源ず貯蓄の双方

に課せられたす。クルアヌンにも、ザカヌ トに぀いおサラヌ トの務めず同じ章

や節にしばしば述べられおいたす。

『本圓に信仰しお善行に励み、瀌拝の務めを守り、定めの喜捚をなす者は、䞻

の報奚を䞎えられ、恐れもなく憂いもない。』雌牛章 (第2ç« )277節

『これは英知の啓兞の埮節 (印)で あり、善行に勀じむ者ぞの導きであり、た

た慈悲である。瀌拝の務めを守り、定めの喜捚をなし、たた、来䞖を堅く信じ

る者たちぞの (導きであり慈悲)で ある。

これらの者は䞻の埡導きの蚱にあり、かれらこそは成功する者である。』ルクマ

ヌン章 (第31ç« )2 5節

このように、サラヌ ト (瀌拝)は 蚀葉ず動䜜による至高なるアッラヌに察す

る厇拝の行為であり、ザカヌ トは財産による厇拝の行為なのです。アッラヌヘ

の厇拝の気持ちがなくおは、この二぀の行為は粟神的な意味を持ちたせん。

あるずき預蚀者ムハンマ ド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)の ずころに、䞀人の

男がや぀お来お尋ねたした。「私を倩囜に入れる行ないを教えおください。」予貢

蚀者 (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)は こうお答えになりたした。「あなたは至高な

76

Page 78: Japanese 03

るアッラヌを厇拝し、かれにどのような同䜍者も立おおはいけない。サラヌ ト

をきちんず行ない、ザカヌトを支払い、芪戚ず良い関係を保ちなさい。J

むスラヌムは信仰ずそれに密接に結び぀いた行ないからなりたす.ク ルアヌ

ンの䞭には 「サラヌ トを確立し、ザカヌ トを支払え」ずいうくだりが数倚く出

おきたすが、このように粟神的行為であるサラヌ トず実際の行動 (この堎合は

犏祉)ず が密接に結び぀いおいるのがむスラヌムの特城です。信仰が単なる個

人の粟神的満足のための信心で終わらず、瀟䌚に向か぀お行動する方に向いお

いるのです。博愛や慈悲の粟神による犏祉は様々な所にありたすが、むスラヌ

ムにおけるザカヌ トは厇拝行為の䞀皮です。サラヌ トやサりムが䜓を䜿぀お行

なう厇拝行為であるように、ザカヌトは金銭を䜿぀お行なう厇拝行為なのです。

ムスリムはザカヌ トによ぀お自分の財産を枅め、至高なるアッラヌの恵みに感

謝し、来䞖ぞの投資ずするために斜すのです。

実際には、むスラヌム囜家がある堎合、ザカヌ トの支払胜力のある人々から

ザカヌ トを城収するのは囜家の矩務です。しかし、非むスラヌム囜家では、至

高なるアッラヌず瀟䌚に察するこのザカヌ トの務めは、ムスリム各人の自発性

に任されおいたす。したが぀おムスリム兄匟たちが互いにその務めに泚意を促

し合぀おいたす。

B ザ カヌ トの粟神

富は至高なるアッラヌの恵みです。至高なるアッラヌは宇宙の創造䞻であり、

保持者であり、人間が持぀おいるあらゆるものの本圓の所有者です。クルアヌ

ンでこう語぀おいたす.

『誰が倩ず地を創造したのか.た た誰があなたがたのために、倩から雚を降ら

せるのか.そ れでわれは、矎しい果暹口をおい茂らせる.そ この暹朚を成長さ

せるこずは、あなたがたには出来ない.
 ・』蟻章 (第27ç« )60節

77

Page 79: Japanese 03

至高なるアッラヌこそあらゆるものの本圓の所有者であり、私たち人間は富

を蚗されたにすぎないのですから、財産はアッラヌの埡意志に沿぀た方法で䜿

うべきです。財産を築くこずは、それ自䜓が目的ではなく手段ですから、正し

く䜿うこずを考えなければなりたせん。たた至高なるアッラヌヘの玔粋な信仰

のほかに、アッラヌから芋お最も倧切なこずは、芪切ず慈善、忍耐ず他人ぞの

思いやりであるず述べられおいたす。

『順境においおもたた逆境にあ぀おも、(䞻の莈物を斜しに)䜿 う者、怒りを抌

えお人びずを寛容する者、本圓にアッラTは 、善い行ないをなす者を愛でられ

る。』むムラヌン家章 (第3ç« )134節

このように至高なるアッラヌは、創造物に察する謙譲の心、正しい欲求を充

たすための䞭庞の道、煩悩の制埡および寛容ず博愛の粟神を私たち人間に呜じ

おおられ、同時に、傲慢、享楜の远求、物質ぞの欲望の远及を控えるように求

めおおられたす。ですから、サラヌト(ネL拝)は 心のおごりを枅め、サりム (斎

戒)は 肉䜓的欲望を制埡し、ザカヌトは財産ぞのどん欲を克服するためでもあ

るのです。

これらの行ないすべおの背埌にある本質は、至高なるアッラヌヘの垰䟝、至

高なるアッラヌのすべおの恵みに察する感謝、至高なるアッラヌの寛容ず慈愛

ぞの垌望です.

特に、財産に䜙裕のあるムスリムがこのザカヌトの務めを果たすこずは玠晎

らしいこずです。それは、至高なるアッラヌからの恵みに察する感謝の気持ち

ず、他人を助けるこずのできる喜びです。ザカヌ トを払うこずは至高なるアツ

ラヌヘの務めですから、人はザカす 卜を䞎えた盞手に䜕かしおや぀たように考

えおはなりたせん。むしろ自分のザカ‐ 卜を受け取る盞手がいるこずに感謝し

なくおはなりたせん。貧しい者がザカヌ トを受け取るのは正圓な暩利であり,、

それを䞎えるこずは裕犏な者の矩務だからです。むスラヌムの他の信仰行為ず

78

Page 80: Japanese 03

同様に、ザカヌ トを䞎えたり受け取぀たりするこずは、双方の意図が玔粋で誠

実でなくおはならないのです。

C ザ カヌ トの効果

ザカヌ トの道埳的 ・物質的な効果は明らかです。ザカヌ トを斜すこずは、そ

の人の財産に察するどん欲な気持ちを掗い枅め、貧しい人に察する慈悲の心を

育おたす.そ しおザカヌ トを受けるこずは、その人の心から金持ちに察する矚

望ず反感の情を和らげ、圌の心の䞭に芪愛の情を生みたす。至高なるアッラヌ

はクルアヌンの䞭でこう蚀われおいたす。

『倩ず地の凡おの鍵は、かれに属する。かれは、埡心に適う者に恵みを広げ、

たたひき締められる。本圓にかれは凡おの・こずを知り尜される。』盞談章 (第

42章)12節

『かれこそはあなたがたを地䞊の (かれの)代 理者ずなされ、たたある者を倖

よりも䜍階を高められる埡方である。それは䞎えたものによっお、あなたがた

を詊みられるためである。0・ ・』家畜章 (第6ç« )165節

このようにムスリムは、金持ちであれ、貧しい者であれ、みな珟䞖でどう生

きるかを至高なるアッラヌに詊されおいたす。財力のある者は寛倧で慈善の気

持ちを持ち、至高なるアッラヌから授けられたものをムスリム兄匟に分け䞎え

る矩務があり、貧しい者は忍耐し、他人を矚んだり嫉劬したりする心を抑える

よう努力する矩務がありたす。来䞖での人の運呜を決定するものは珟䞖での富

や地䜍ではなく、その人の至高なるアッラヌヘの垰䟝の心、矎しい品性および

至高なるアッラヌから授けられたものをいかに䜿 うかにかかっおいたす。

むスラヌムの経枈原則は、クルアヌンに蚘されおいるずおり、富を正しく、

79

Page 81: Japanese 03

そしおバランスよく分配するこずにありたす。

『・̈ それはあなたがたの䞭の、ただ富裕な者の間にもっばらわたらせないため

である。 ・』集合章 (第59ç« )7節

このようにむスラヌムでは、富の死蔵ず無制限な蓄積を犁じおいたすが、富

の匷制的な平等分配も認めおはいたせん。むしろむスラヌムは䞭庞を勧めおい

たす。むスラヌムの教えに埓えば、生掻の手段や収入は合法的で正しいやり方

で行われ、それによ぀お埗た利益は瀟䌚に正しく分配するようになるのです。

むスラヌムにおける富の瀟䌚ぞの還元ず分配は、ザカヌ トずサダカです。ザ

カヌ トは矩務であり、サダカは自発的なものです。ザカヌ トが正しく行われる

ならば、瀟䌚の差別ず貧困を抑制する倧いなる力ずなり、他人に察しお互いに

愛ず尊敬の心を持ち、他人の幞犏に関心をも぀人びずの瀟䌚を䜜り䞊げおゆく

でしょう.

ザカヌ トを人に䞎えるこずは、優越感ずは党く関係がありたせん。それはサ

ラヌ ト (瀌拝)ず 同じく信仰に基づいた矩務であり、ザカヌ トを支払うこずに

よっお、その人はムスリムずしおの行ないを果たしたこずに぀いお至高なるア

ッラヌに感謝し、自分の眪の赊しを願぀お至高なるアッラヌに祈らなければな

らないのです。

D ザ カヌ トの支払いが矩務ずなる人

ザカヌ トの支払いが矩務なのは、成人の男女ムスリムで、ニサヌプに盞圓す

る金額の財産をむスラヌム暊で䞀幎間所有しおいた人です。

・ニサヌプ

ニサヌプずいうのは、ザカヌ トが矩務になる最䜎䜙剰財産のラむンのこずで、

これ未満の財産しか持぀おいない人にはザカヌ トは矩務ではありたせん.぀ た

80

Page 82: Japanese 03

り収入がいくら倚くおも、必芁経費や生掻費が高くおお金が残らない堎合、ザ

カヌ トは矩務にはならないのです。

・ニサヌプの蚈算方法

ニサヌプの蚈算方法は、金87、 4Ξβグラムの時䟡か、銀612、 36グ ラ

ムの時䟡どちらか䜎い方をずりたす。むスラヌム暊は倪陰暊なので、䞀幎は通

垞私たちが甚いる西暊より短いので泚意が必芁です。ザカヌ トを払う人は自分

で任意に決算日を決め、そこから䞀幎さかのがっお蚈算したすが、倚くの人は

ラマダヌン月を決算日にしおいたす。

E ザ カヌ トの支払いが矩務でない人

ザカヌ トはむスラヌムの倚くの決たりず同様、胜力のない人には矩務ではあ

りたせん.そこで次の人はザカヌトを支払う必芁はありたせん。

―財産がニサヌプに満たない人

䞀正気を倱぀おいる人

䞀未成幎

F ザ カヌ トの蚈算

・䜕にザカヌ トがかかるか

ムスリムの財産のうち、ザカヌ トの矩務が発生するのは以䞋のような財産で

す。以䞋の財産をニサヌプ以䞊 1幎 間所有しおいた人は、その財産に察しザカ

ヌ トを支払わなければなりたせん。

T珟 金

―金および金補品

―銀および銀補品

―圚庫商品

81

Page 83: Japanese 03

―家畜

―蟲䜜物 (収穫毎)

・ザカァ トの矩務がないもの

䞀家庭甚i品あるいは個人の物品 (䟋えば家、衣服、食噚、家具、自動車、パ゜

コン、電話機、本など)

䞀商売目的以倖の物品 (䟋えば商甚車、事務機噚、借りおいる事務所)

ザカヌ トの蚈算は別衚のようにされおいたすが、それぞれの蚈算に぀いおは

ムスリムの孊者、あるいは圓センタヌヘご盞談ください。

□鉱業

人為的氎利の堎合 :5%

雚氎の利甚の堎合 :1é°¯

率

金銀お よび金

獅 品

頭に぀き 1才のもの 1é ­

頭に぀き2才 のもの 1é ­

めの 40é ­ に察しお 1é ­

120é ­ に察しお2é ­

頭に察しお3é ­

100頭 毎に 1頭

矊、山矊

82

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4é ­ たで、矊か山矊 1é ­

35、1才 もの雌ラクダ 1é ­

45、2才 もの雌ラクダ 1é ­

4660、3才 もの雌ラクダ1é ­

175、4才 もの雌ラクダ 1é ­

690、2才 もの雌ラクダ2é ­

1120、3才 もの雌ラクダ2é ­

121頭以䞊、40頭毎に2才 もの雌ラク

ダ 1é ­ たたは 50頭毎に 3才 もの雌ラ

クダ 1頭

G ザ カヌ トを受ける資栌のある人

ザカヌ トを受ける資栌のある人に぀いお、クルアヌンでは次のように述べら

れおいたす。

『斜し 〔サダカ〕は、貧者、日窮者、これ (斜しの事務)を 管理する者、およ

び心が (真理に)å‚Ÿ いおきた者のため、たた身代金や負債の救枈のため、たた

アッラヌの道のため (に率先しお努力する者)、たた旅人のためのものである.

これはアッラヌの決定である.ア ッラヌは党知にしお英明であられる。』悔悟章

(第9章 )6o節

ですから、ザカヌ トを受ける資栌があるのは次のような人々です。

―貧困者 :自分ず家族を支えるだけの充分な財産を持たない者

―矅灜者 :灜害のために財産を倱぀おした぀た者

―ザカヌ トを集めお管理する者 :この仕事にたずさわる人の賃金はザカヌ ト基

金から支払われたす.あ る孊者の芋解では、むスラヌム囜家の囜皎庁や公共

団䜓の職員は、これに含たれたす。

83

Page 85: Japanese 03

―ィスラヌムヘの改宗者:むスラヌムに改宗したために財産を倱぀た者は、圓

然救枈され、きちんずした生掻に立ち盎るように助けられるべきです.

―自由を東瞛されおいる者 :ムスリムの人質や戊争捕虜を釈攟する身代金の支

払いが含たれたす。

䞀債務者 :合法的な必芁経費がかさんでできた債務の返枈が出来ずに困぀おい

る者。しかし、倧げさな結婚匏や、その他自分の芋栄や浪費によ぀おできた

債務の返枈には圓おはたりたせん。

䞀旅行者 :むスラマムの垃教、孊問の修埗、商売などの正圓な理由で自分の䜏

たいを離れた地で困぀おいる者は、この郚類に入りたす。ザカヌ トは、この

皮の救枈掻動を行぀おいる犏祉団䜓に察しおも支払われたす。

䞀至高なるアッラヌの道に奉仕する者 :これはも぀ばらむスラヌムの垃教掻動

を行なう人や、むスラヌムの知識を探求する孊者や孊生、それから瀟䌚のた

めに有益な組織を䜜り改善する人、䟋えば病院、孀児院、教育研究所、図曞

通、モスク、むスラヌムの奉仕団䜓、あるいは知識の普及団䜓などの団䜓や

職員を指したす。

H ザ カヌ トを受ける資栌のない人

次の人々あるいは甚途にはザカヌ トを支払うこずはできたせん。

䞀非ムスリム

ヌ預蚀者ムハンマ ド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)の 盎系の子孫

―ザカヌ ト支払い者の祖父母、䞡芪、配偶者、子䟛、孫

ニザカヌ ト城収人以倖の絊料ずしおの支払い

䞀裕犏な芪のいる子䟛

―故人の借金の返枈のため

―葬儀費甚のため 、

䞀モスクの賌入や建築のため

Page 86: Japanese 03

I ザ カ■ 卜に関する各皮の芏定

ザカヌ ト提䟛者の扶逊家族はザカヌ トを受けるこずができたせん。ザカヌ ト

受絊者に必芁以䞊を䞎えおはならないし、ザカヌ トを受ける暩利のある者も必

芁以䞊を受け取぀おはなりたせん。政府ぞ支払぀た皎金はザカヌ トには含たれ

たせんが、政府がザカヌ トずしお城収しおいる堎合はかたいたせん。

ザカヌ トの提䟛者はこの務めを実行するこずによ぀お、おごり高ぶ぀たり売

名したりしおはいけたせんが、もし自分がザカヌ トを支払぀たこずが他人を励

たし、善行ぞの競争心をあおるような健康的なものであれば、名前を公衚する

こずも蚱されたす。

受絊者に自分のもら぀たものがザカヌ トであるこずを告げる必芁はありたせ

ん。ザカヌ トを受ける資栌のある人が遠慮しおザカヌ トは受けたくないず蚀う

堎合には、その出所を特に蚀わないで䞎えおもかたいたせん。しかし提䟛者は

それをザカヌ トず意識しお支払いたす。

ザカヌ トは前に述べたような個人や団䜓に盎接に枡されたす。提䟛者は、そ

の盞手が本圓にザカヌ トを受け取る資栌があるかどうかを、出来るだけ明確に

刀断しなくおはなりたせん。むスラヌム政府がある堎合には、ザカヌ トは公的

機関を通しお皎金ず同じように集められ、その分配は政府の特別郚門の仕事で

す.し かし非むスラヌム囜でのザカヌ トの支払いは、それぞれのムスリムが自

分の責任で支払う矩務がありたす。

日本でザカヌ トを支払う堎合、個人が自分で貧しい人などを探したり、他の

ムスリムからの玹介しおもら぀たり、あるいは自分の信頌するむスラヌム団䜓

がザカヌ トの分配を行぀おいる堎合、その団䜓に任せるずいう方法がありたす。

J ど のようにザカヌ トを支払うか

ザカヌ トを支払うずきには、ニヌダ (意志)力菫必芁です。もしニヌダなしに

ザカヌ トに盞圓するお金を払぀たり斜した埌で、あれはザカヌ トだ぀たこずに

85

Page 87: Japanese 03

しようず考えた堎合、そのザカヌ トは無効です。もしザカヌ トを支払぀た埌で

ザカヌ トを払うべきではない盞手に斜′しおしたったず気が぀いた堎合、そのザ

カヌ トは有効です。ザカヌトを支払うずきは斜された盞手にそれがザカヌ トで

あるこずを告げる必芁はありたせん。

K サ ダカ

ザカヌトは経枈的に䜙裕のあるムスリム男女に課せられた䞀぀の矩務ですが、

サダカはその他のあらゆる慈善行為をさしたす。私たち人間が持぀おいるもの

は党お至高なるアッラヌの恵みであり、その䞭から金銭や自分の胜力を提䟛し

お他人を助けるこずは人間の務めです。至高なるアッラヌはクルアヌンでこう

述べおいたす。

『あなたがたは愛するものを (斜しに)䜿 わない限り、信仰を党うし埗ないで

あろう。あなたがたが (斜しに)䜿 うどんなものでも、アッラヌは必ず埡存知

である。』むムラヌン家章 (第3ç« )92節

さらに䜕を慈善の為に䜿うかに぀いお、至高なるアッラヌは次のように語぀

おいたす。

『・ たたかれらは䜕を斜すべきかをあなたに問うであろう。その時は 「䜕でも

䜙分のものをJず 蚀぀おやるがいい.
 ・』雌牛章 (第2ç« )219節

そしお斜し方に぀いおは、それを受け取る人の人栌が傷぀かないように気を

配り、匿名で斜したり、自分の行為を芋せびらかしたり高慢にな぀たりしない

ように泚意するべきです。至高なるアッラヌはこう語぀おいたす。

『信仰する者よ、あなた方は人々に芋せびらかすため、持物を斜すように、負

担䟮蟱を感じさせお、自分の斜しを無益にしおはならない。 ・』雌牛章 (第2

章)264節

86

Page 88: Japanese 03

『芪切な蚀葉ず寛容ずは、䟮蟱を䌎う斜しものに優る.ア ッラヌは富有にしお

慈悲深くあられるこ』雌牛章 (第2章)263節

斜しをする盞手は、たず自分の家族、扶逊者からはじめお、芪族、孀児、貧

しい人、困぀おいる人、未亡人、債務者、旅行者、至高なるアッラヌの道の垃

教者、そしお最埌に、救助を必芁ずする䞀般人に察するように拡倧しおゆくも

のです。至高なるアッラヌはこう語぀おいたす。

『かれらは、劂䜕に斜すべきか、あなたに問うであろう̀ 蚀 ぀おやるがいい。

「あなたがたが斜しおよいのは䞡芪のため、近芪、孀児、貧者ず旅路にある者

のためである。本圓にアッラヌはあなたがたの善行を、䜕でも深く知぀おおら

れる。』雌牛章 (第2章)215節

『(あなたがたの良い斜しは)ア ッラヌの道のために、心をいためながらも、倧

地を開歩出来ない困窮者のため (のものである)。かれらは控え目であるから、

知らない者は金持であるず考える。あなたがたはその様子から察しなければな

らない。かれらはし぀こく人びずに請わないのである6あ なたがたがよいもの

を斜せば、アッラヌは必ずそれを熱知されおおられる。』雌牛章 (第2ç«  )273

節

最埌に、より広い芋地からしお、慈善の意矩は揎助を必芁ずしおいる者に察

しお䞎える金や物だけに限らないこずが匷調されおいたす。それは他人を助け

るためにする行為や蚀葉のすべおを含んでいたす。䟋えば時間、劎力、利害関

係、同情心、揎助の気持ち、芪切な蚀葉なども含たれたす。他人が必芁ずしお

いるこずに良く気を配り、病人を芋舞い、葬儀に参列し、近芪者に死なれた者

を慰めるこず、たた、笑顔で人に接するこず、これらすべおが慈善の行為なの

です。

87

Page 89: Japanese 03

この慈善行為を通しお、私たちが真のむスラヌム友愛粟神を成し遂げるこず

ができるよう、至高なるアッラヌのお導きがありたすように。

8 8

Page 90: Japanese 03

4 サ りム

8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 : 8 : : : : 8 8 8 8 8 8 8 8 8 : 3 8 8 8 8 : : 8 8 8 8 8 8 8 8 : : 8 8 8 8 8 8 : : : : 8 8 8 : : 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 : 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 : : : : 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 : 8 8

A ラ マダヌン月ずクルアヌン

ラマダヌン月はむスラヌムにおげボお非垞に重芁な月です。ラマダヌン月にム

ハンマ ド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)が マッカ近くのヒラヌの掞窟にこも぀お

いた時、クルアヌンの最初の啓瀺が䞋されたした。

『読め、「創造なされる埡方、あなたの䞻の埡名においお.― 凝血から、人間を

創られた。J読 め、「あなたの䞻は、最高の尊貎であられ、筆によっお (曞くこ

ずを)教 えられた埡方。人間に未知なるこずを教えられた埡方である。J』凝血

章 (第96章 )1-5節

アッラヌはクルアヌンの䞭でこう蚀われおいたす。

『ラマダヌンの月こそは人類の導きずしお、たた導きず (正邪の)識 別の明蚌

ずしおクルアヌンが䞋された月である.そ れおお前たちのうちこの月家にいる

者は、この月䞭サりムしなければならない.』雌牛章 (第2ç«  )185節

アッラヌの埡蚀葉であり、むスラヌムの最も重芁な啓兞であるクルアヌンは、

ラマダヌン月に䞋されたした。この月はむスラヌムの聖月にあたりたす。ラマ

ダヌン月にはクルアヌンをい぀もよりもよく読み、珟䞖の仕事や遊びより祈り

や粟神的な修逊により時間を費やすこずが求められたす。

ラマダヌン月は、むスラヌム暊の第9番 目の月にあたりたす。むスラヌム暊

は月の運行にもずづく暊ですので、私たちが通垞䜿぀おいる倪陜の運行をもず

にした暊ずは違いたす。䞀幎でおよそ11日 短く、したがっおラマダヌン月も

毎幎玄 11日 間早く繰り䞊がっおいきたす。幎を重ねるずラマダヌン月も冬、

89

Page 91: Japanese 03

秋、倏、春ず党おの季節に順番にめぐうおきたす。これはどういうこずかず蚀

えば、䞖界䞭のどんな地域に䜏んでいるムスリムも、公平に党おの季節でサり

ムをしなくおはならないずいうこずです。実際サりムは冬には気候も寒く、日

も短いのでやりやすいのですがt倏は暑く日も長いので他の季節よりも倧倉で

す。もしサりムがある特定の季節に限られおいれば、ある囜のムスリムはし,぀ボ

も楜なサりムを行ない、他の地域のムスリムは、ずっず苊しいサりムを行なう

こずになりたす。ラダダヌン月が毎幎ずれおゆくこずで、䞖界䞭のムスリムは

党おの季節のサりムを䜓隓するこずになりたす。

B ラ マダヌン月ずサりム

ラマダヌン月のサりムはむスラヌムの五柱、぀たリむスラヌムで最も重芁な

5぀ の矩務の䞀぀です。あらゆる成幎のムスリムは、男性も女性も、ラマダヌ

ン月の lヶ月間には毎日暁から日没たでの間サりムをしなければなりたせん。

これは単なるダむ゚ットや肉䜓的な苊痛のためではなく、粟神的な行であり、

アッラヌに察する厇拝ず服埓を衚す祈りの䞀぀の圢なのです.

アッラヌは私たち人間を創造され、私たちに生呜や身䜓をはじめ毎日の生掻

に必芁なさたざたなものを䞎えお䞋さいたした。私たちが健康で生掻できるの

も、毎日の食事が食べられるのも、アッラヌがそれを䞎えおくれおいるからで

す。䟋えば人間は努力したすが、ほんの少し雚が降らなか぀たり、冷倏だ぀た

りするだけで、飢饉になりたす.い くら科孊技術が進歩しおも、アッラヌがほ

どよい倩気にしおくれなければ人間にはどうにもできたせん。アィラヌは私た

ちの創造䞻であり、人間を逊っおいる偉倧な存圚です。しかし人間は日垞に慣

れ、その恵みをあたりたえのこずず思いがちです。サりムを行なうこずによ぀

お、私たちは普段忘れおいるアッラヌの恵みを改めお認識し、よリヌ局、感謝

ず服埓の気持ちを新たにするこずができるのです。

たた、私たちはアッラヌのしもべであり、アッラヌは私たちの䞻です。です

90

Page 92: Japanese 03

から、アッラヌが私たちに䞀定の期間、食欲や他の欲望を控えるように呜じら

れたなら、私たちは埓わなければなりたせん。アッラヌはクルアヌンでこう語

぀おおられた九

『信仰する者よ。お前たち以前の者に定められたように、お前たちにサりムが

定められた.お そらく、お前たちは䞻を長れるだろう。』雌牛章 (第2ç«  )183

節

サりムには倚くの利益がありたす。預蚀者ムハンマド (圌の䞊に祝犏ず平安

あれ)は 次のようにおっしゃっおいたす。

「誰でもラマダヌン月に誠実な信仰ずアッラヌからの報奚を期埅しおサりム

する者は、以前の眪を党お蚱される」

たたサりムの効甚の䞀぀ずしお、自分の自制心 ・克己心を匷くする䜜甚があ

りたす。私たちは毎日の生掻の䞭でたくさんの欲望を満たし、自分の健康に害

があるこずを習慣にしおいるこずもありたす。私たちが欲望に垞に忠実であり

続けるず、私たちは自分の欲望の奎隷になっおしたいたす。サりムを行なうこ

ずによっお、私たちは欲望に支配されるのではなく私たちが欲望を支配し、自

分の生掻を抑制する粟神的な匷さを埗るこずができるのです。

たたサりムをするこずによっお、私たちは食べ物のない貧しい人々の䞍幞を

わずかでも䜓隓するこずができ、それによっお貧しい人々に察する同情心や芪

近感がわきたす。たたサりムずいう行事を通じお、私たちは自分が䞖界䞭のム

スリムず䞀䜓になったず感じ、同胞意識を確認するのです。医孊的にも、サり

ムは血液䞭の脂肪分をずり、腞内の现菌や乳酞の有害な働きをおさえるなど、

健康にもよいこずが解り始めおいたす。

しかし、これらはどれも二次的なこずです。私たちはアッラヌからサりムを

呜じられたした。そこでアッラヌの忠実なしもべずしおアッラヌのお喜びを求

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Page 93: Japanese 03

めボ粟神的にアッラヌヘ近づくためにサりムを行なうのです。

C ル ヌダ ・アルヒラヌル (新月の芳枬)

ラマダヌン月の始たりず終わりは新月の芳枬によ぀お決たりたす.こ れをル

ヌダ ・アルヒラヌルず蚀いたす。珟代は蚈算によ぀おおおよそのラマダヌン月

の始たりは分かりたすが、実際の始たりは肉県で芳枬しお決定したす.

むスラヌムの暊は月をもずにしおいるので、䞀日は日没から始たりたす。ム

スリムの倚い地域では、シダアバヌン月 (むスラヌム暊8月 )29日 の日没埌

に子䟛も老人も建物の屋䞊や山の䞊に登぀お䞀心に目をこらしお新月を芋぀け

ょうずしたす。もしそれでシャアバヌン月の29日 に新月を芋぀ければ、ラマ

ダヌンが始たり、その倜からタラりィヌフのサラヌ トが行われ、翌朝からサり

ムが行われたす。新月はずおも现く、たた地平線の䞊に登぀おいる時間は日没

盎埌の短い時間なので、倩気が眲か぀たり空気が柄んでいなければ月を芋぀け

るのは難しいです。もし誰も月を芋぀けるこずができなか぀た堎合、シダアバ

ニンの30日 を終えおからラマダヌン月が始たりたす。ですから、隣り合う別

の囜で、ラマダヌン月の始たりず終わりがずれるこずもあり、それはそれで党

くかたわないのです。日本のようにむスラヌムの囜でもなく、倩候のために新

月を芋぀けるのが難しい囜では、‐新月が確認できなか぀た堎合、䞀番近し.ã‚€`ス

ラニムの囜であるマレヌシアの日皋に合わせるこずにな぀おいたす。

D サ りムのやり方

・ニヌダ (意志)

サりムを始めるにあた぀おは、たずサりムをするニヌダ (意志)が必芁です。

日で蚀う必芁はなく、本人がサりムするこずを分か぀おいれば十分です。

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・サフヌル

サりムの時間はファゞュル (日の出より前の地平線に曙光がさしたずき)か

らマグリプ (日没)た でです。このファゞュルずはファゞュルのサラヌ トが始

たる時刻ず同じです。空の自み始める前に起きお、サりムに備えお軜く食事を

ずりたす。この食事のこずをサフヌルず蚀いたす。これは預蚀者ムハンマド(圌

の䞊に祝犏ず平安あれ)の スンナ (実践)で す。これによ぀お䞀日の䜓力を損

なわない皋床にサりムをするこずができたす。しかしこの時の食事でお腹をい

぀ぱいにするのは奜たしくありたせん。この時の食事には、あたり塩味のきい

たものや、匷い味付けのものを避け、タンパク質を倚く含んだ食べ物が良いず

されたす。

サフヌルを食べる時刻は遅い方が良いのですが、ファゞュルたでには飲食を

終え、歯を磚くなどしおサりムに備えるべきです。

サフヌルを終えたら、この日䞀日のサりムを行なうずいうニヌダを持ちたす。

たずえば、「アッラヌよ。あなたの呜什に埓い、今日䞀日のサりムを行ないたす」

ず意図したす。食事をしおからファゞュルのサラヌ トが始たるたでのしばらく

の間は、クルアヌンの読誊や祈りに費やしたす。そしおファゞュルのサラヌ ト

の時刻に入぀たら、°日の昇る前たでにサラヌ トをささげたす。

E サ りム䞭や぀おはいけないこず・望たしくないこず

サりムを始めたら、昌の間は䞀切の飲食や喫煙、性行為をしおはいけたせん。䞀切のずは、䟋え䞀粒の米やりドゥ゚のずきに口をすすいだ氎の䞀滎ものどを

通぀おはいけないず蚀うこずです。さらに口に入れたものを呑み蟌んだり、錻

や日から、あるいは泚射噚や座薬によらお䜓内に薬や栄逊剀を入れるこずもサ

りムを砎るこずになりたす。

しかしう぀かりずサりム䞭であるこずを忘れおいお、無意識に飲食したり、

䜕かを目に入れたりした堎合、気が付いた時点ですぐにやめ、そのたたサりム

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を続ければ良いです。銙氎、こう薬、化粧クリヌム、倖甚薬の䜿甚、歯を磚い

お口を軜くすすぐこず、無意識に唟を飲み蟌むこず、身䜓を掗うこずなどは、

サりムを砎るこずになりたせん。

たた、サりムを盎接砎るこずにはなりたせんがtけ んかや議論、他人の悪口

や猥談などはサりムの粟神的な効果を萜ずすので慎むようにしたす。むスラヌ

ムのサりムは単に食べないず蚀うこずではないのです.食 事をしないこずによ

る空いた時間を、こんな悪い方向に向けないように気を付けたいものです。

F サ りム䞭するべきこず・蚱されるこず

ラマダヌン月はサりムずいう行を通じお、自分を粟神的に磚く月ですから、

普段よりもよい生掻習慣を心がけるべきです。預蚀者ムハンマド (圌の䞊に祝

犏ず平安あれ)は 次のようにお぀しや぀おいたす。

「ラマダヌン月、芖犏の月が近づいおきた。その月の間には、アッラヌはあ

なたたちの方を向かれ、かれの特別の慈悲を䞋される。たたあなたたちの過ち

を蚱され、祈りを受け入れられる。あなたちが良い行ないをお互いに競い合う

のをご芧になり、倩䜿たちの前であなたたちのこずを自慢される。だからアッ

ラヌに察し、自分の良い所を芋せなさい.真 に最も哀れで䞍運な者は、この月

にアッラヌの慈悲にあずかれなか぀た者である」

そこでこの月には、普段よりず぀ず倚くの時間を厇神行為に費やすべきです。

たず、ラマダヌン月ずクルアヌンには密接な関係がありたす。クルアヌンの最

初の啓瀺はこの月に䞋されたした。そこでラマダヌン月に䞀床、クルアヌンの

始めから終わりたで読砎するこずが匷く薊められおいたす。

次に、矩務のサラヌ トは圓然のこず、スンナのサラヌ トやナフル (任意)の

サラヌトもたくさん行なうべきです。ズィクル (アッラヌの埡名の唱念)や ド

ゥアヌ (祈願)も い぀もより倚く行なうよう心がけたす。

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たたサりムの目的の䞀぀は、飢えや貧困ずはどんなもめかを䜓隓しお貧しい

人に察する芪近感を育おるこずにありたす.で すから、斜しをするこずはサゥ

ムの目的に匷く぀ながっおいお、ムスリムは䜙裕のある範囲で、できるだけ倚

くの斜 しをするこずが薊められたす。たずえ金銭でなくおも、サりムを解くず

きの食事|1人を招いお䞀緒に食べるこずもその䞀環です。

たた、倚くの人がザカヌ トの決算日をラマダヌン月にしおいたす.侀 幎の貯

蓄の2.5パ ヌセン トを貧しいムスリムに斜したす。

サりム䞭でも仕事をした り買い物をしたり、犁 じられおいるこず以倖は普通

の生掻をしおもかたいたせん。ただ、ラマダヌンずいうこの聖なる月を良い機

䌚に、仕事などの日垞に党おをかけるのではなく、人間が生きおいる目的やア

ッラヌの偉倧さなどに思いを巡らせ、自分の人生をひずたず立ち止たっおゅっ

くりず考えおみるこずが倧切です。ラマダヌン月ずいうのは、たさにそういう

粟神的な意味のある月なのですから。

G ã‚€ フタヌル

日が沈むず、その日のサりムは終了です。日没埌すぐにな぀めや しの実かミ

ルクか氎などを摂っおサりムを解きたす。この食事をむフタヌルず蚀いたす:

むフタヌルを始めるたえに、次のように唱えるのが預蚀者 (圌の䞊に祝犏ず平

安あれ)の 実践です。

「アッラヌフンマ ラ カスム ト ヮ ビヵ ァ ヌマン ト ワ アラむカ タ ヮッヵ

ル ト ワ アラヌリズキカ ア フタル ト ビ スミッラヌヒ ラ フマヌニ ラ ヒヌ

A」

(意味 :ア ッラヌよ。あなたのために私はサりムしたした。あなたを私は信

じ、あなたに私は頌 りたす。そしお今私はこのサりムを、あなたから来る食ベ

物によっお砎 りたす。慈悲あたねく慈悲深きアッラヌのみ名においお)

その埌、マグリブ (日没埌)の サラヌ トを行ないたす。マグリプのサラヌ ト

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を終えおから、各人の奜きなように十分な食事をずりたす:倜 の間は普通ず同

じ生掻ができたす。けれどもその時に、昌間食べなか぀た分を埋め合わせよう

ずしお䞀床に食べ過ぎないように泚意したいものです。

H サ りムを砎぀おもよい堎合 ・免陀される堎合

次の人々はサりムをしなくおもよいこずにな぀おいたす。

―サりムをするず病状が悪化する病人

䞀むスラヌム法で芏定された 「旅行者J:぀ たり80キ ロ以䞊の距離を移動しお

珟地での滞圚が15日未満の意志で自分の町を出た人。しかし旅行䞭でも特に

苊痛なくサりムできるようであれば、サりムしたす。

䞀劊婊、および乳飲み子を育おおいる女性が、サりムによ぀お胎児や母䜓に悪

圱響がある堎合

以䞊の人々はサりムを遅らせるこずができたすが、サりムのできない条件が

終わり次第、埌日できなか぀た分の日数、サりムをやらなくおはなりたせん。

䞀老人や虚匱なためにサりムにたえられない人 :この人々はサりムの矩務を免

陀されたす。しかしもし金銭的に䜙裕があれば、自分がサりムできなか぀た

日数䞀日に぀き、二食分の食事か、それに盞圓する金銭を貧しい人に斜さな

ければなりたせん。

䞀思春期に達しない子䟛 :しかし子䟛のうちからサりムに察する心構えを持た

せるために、数日間、あるいは䞀日のうちの数時間だけでもサりムを䜓隓さ

せるずいいです。

病気や旅行、月経などの正圓な理由がないのに、勝手にサりムをやぶるのは、

アッラヌに察する違反です。

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I サ りムをしおはいけない堎合

次の人はサりムをしおはいけたせん。

䞀月経期間䞭の女性 :圌女はラマダヌン月の埌にやらなかった日数分、遅れお

サりムを行ないたす。

䞀出産埌の出血がある間 :圌女は出血が止たっおからやらなかった分のサりム

を行ないたす。

J カ ダヌのサりム

正圓な理由があろうずも、ラマダヌン月の定められたサりムをしなかった堎

合やサりムを砎぀おしたった堎合、埌日同じ日数のサりムで埋め合わせをしな

ければなりたせん。これをカダヌのサりムずいぃたす。カダヌのサりムは、ラ

マダヌン月の埌、なるべく早く行ないたす。

K カ ッファヌラのサりム

食べたp飲 んだり性亀するなどしおわざずサりムを砎った堎合、その償いの

ため、埌に自分で連続 60日のサりムをしなくおはなりたせん。これをカッファ

ヌラのサりムずいいたす。もし䜓力的にそれができなければ、砎った 1日 に぀

き60人 の人に 1日 2食 の食事をふるたうか、同等額のお金を斜さなければなり

たせん。

L フ ィ ドダ

サりムが党くできない非垞な高霢者や、死ぬたで治る芋蟌みのない病人など

はサりムの矩務を免陀されたすが、その代わり補償金を払わなければなりたせ

ん。これをフィドダずいいたす。フィドャは逃したサゥム 1日に぀き、貧しい

人に1日 2食分の食事をもおなすか、盞圓額のお金を斜したす。

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M タ ラりィヌフのサラヌ ト

ラマダヌン月の間には、毎日5回の矩務のサラヌトのほかに、預蚀者 (圌の

䞊に祝犏ず平安あれ)の 慣習であ぀たタラりむヌフず呌ばれるサラI∵卜があり

たす。このサラヌ トは各自たたは集団で8ラ カヌ (瀌拝の単䜍)、10ラ カヌ、

たたは70ラ カヌ行ないたす。

実際にマスゞド(ネL拝堂)で行なう堎合は、むンダ~(倜 )の サラヌ トの埌、

スンナのサラヌ トを終えおから集団で行ないたす。2ラカヌごずに終了し、4

ラカヌごずに少し䌑憩したす。タラりィヌフのサラヌ トの埌に続けお、普段は

各個人で行なうりィトルのサラァ トも集団で行ないたす。もしむマヌム (サラ

ヌ トの先導者)が クルアヌン暗蚘者であれば、毎晩クルアヌンをこのサラヌ ト

䞭に読み、ラマダヌン月のタラりィヌフで党クルアヌンを読み切りたす。

N ラ むラトゥ・ル ・カドりル (力の倜)

ラむラトゥ・ル 0カ ドりルはむスラヌムで非垞に重芁な倜です。アッラヌは

クルアニンで次のように語぀おおられたす。

『真にわれはこの (啓瀺を)ラ むラトり・ル ・カドりル (力の倜)に 䞋した。

力の倜が䜕であるかをお前に理解させるものはなにか。力の倜は千月に優る。

(その倜) 倩`䜿たちず聖霊は䞻の蚱しのもずにあらゆる所に舞い降りる。嘩た

でそれは平安である。』みい぀章 (第97ç« )1-5節

アッラヌの啓瀺クルアヌンは、ラむラトゥ。ル 。カドゥルに倩䞊から第䞀倩

に䞋されたした。たたこの倜には倩䜿たちが矀をなしお地䞊に䞋り、祈぀おい

る人々の蚱しを求めたす。この䞀倜は粟神的䟡倀においお千月に優ぅず蚀われ

おいたす。この倜が䜕日なのかはは぀きりず分か぀おいたせん。しかしラマダ

ヌン月の最埌の10日 に探さなければなりたせん。ラマダヌン月21日 、23

日、25日 、27日 、29日 (の前倜/ヒ ゞュラ暊は日没から始たるたo)は

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可胜性が高く、特に27日 (の前倜)の 可胜性が最も高いず蚀われおいたす。

そこでムスリムはこの倜を求めお毎晩祈りに時を費やすのです:

0ラむラトゥ・ル ・カドゥルのドゥアヌ

むスラヌムにおける倜ずは、マグリプ (日没)か らファゞュル (暁)た でを

意味したす。その申でも最も祈りが聞き届けられ、粟神的に重芁な時間は倜の

最埌の䞉分の䞀です。この時間に起きおタハッゞュド (深倜ネL拝)を するこず

には倧きな䟡倀がありたす。ある時預蚀者の劻アヌむシャが預蚀者 (圌の䞊に

祝犏ず平安あれ)に たずねたした。「もし私がラむラトゥ0ル ,カ ドゥルを芋぀

けたら、なんず蚀぀お祈れば良いでしょうか」預蚀者 (圌の䞊に祝犏ず平安あ

れ)は こうお答えになりたした。

「アッラヌプンマ ã‚€ ンナカ ア フヌりン ト ゥヒップル ア フワ フ アヌア

フアンニ (アッラヌよ、あなたは最も蚱されるお方です。ですから私をお蚱し

䞋さい)」

0 ã‚€ むティカヌフ

むむティカヌフずは、お籠もりの意志ずずもにマスゞド (瀌拝堂)の 䞭に籠

もるこずです。預蚀者ムハンマド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)は い぀もラマダ

ヌン月の最埌の10日 間にはむむティカニフをされたした。むむティカヌフず

は、珟䞖の䞀切の雑事を眮いおアッラヌに察する祈りやクルアヌンの朗唱など

に費やすこずで、それによっお通垞の祈り以䞊の粟神的な恩恵を埗たす。むむ

ティカヌフの状態にある人は、眠぀おいおも祈぀おいるのず同じ状態にあるず

芋なされたす。

0むむティカヌフのやり方

むむティカヌフをするのに最良の堎所は、マッカのカアバがあるマスゞド

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Page 101: Japanese 03

ゥ0ル ・ハラヌムですが、どのマスゞドで行な぀おも構いたせん。ラマダヌン

月 20日 の日没前、お籠もりの準備をしおマスゞドに入り、むむティカヌフを

するニヌダ (意志衚明)を したす。ひずたびむむテむカヌフが始た぀たら、正

圓な理由なしに䞭断した堎合、その分を埌でや り盎ししなければなりたせん。

むむティカヌフはお籠もり、そすので、通垞の生掻をするこずは蚱されたせん。

基本的にマスゞドの倖に出るこずができたせん。飲食や睡眠、曎衣などすべお

マスゞドの䞭で行ないたす。

むむティカヌフ䞭に倖出しおも蚱される理由は、次のようなものです:

䞀䟿所に行くこ°ず:マスゞドに䟿所があれば、その䟿所を䜿甚しなければいけ

たせん。

―颚呂に入るこず:マスゞドにシャワヌ宀が備えおあれば、それを䜿甚しなけ

ればなりたせん。

―食事を甚意しおくれる人が誰もいない堎合、家に食べ物をずりに行くこず:

しかし食事はマスゞドの䞭でしなければなりたせん。

䞀自分のいるマスゞドで金曜瀌拝がない堎合、党曜瀌拝に参加するために他の

マスゞドヘ行くこず

これら以倖の理由、䟋えば家族に䌚いに家に垰るずか、葬匏や芋舞いに行く

などはむむテむカヌフを砎るこずになっおしたいたす。むむテむカヌフの最䞭

は、 1日 5回 のマスゞドのサラニ トに参列し、サりムし、空いた時間はクルア

ァンを読んだり任意のサラヌトに費やしたす。特にラマダヌィ月の最埌の10日

間にはラむラトゥ・ル 1カドルのチャンスがあるので、深倜ネL拝は欠かさず行

なうようにしたす。このようにしお初心の通りお籠も́りをするのです。シャり

ワヌル月の新月が確認されたならば、むむティカヌフを終えるこずができたす。

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・女性のむむティカヌフ

女性の堎合は自分の家の䞀角をむむテむカヌフ専甚の堎所に定め、その䞭に

籠もりたす。男性がマスゞドに籠もる堎合ず同様、むむティカヌフの最䞭は定

められた理由なしにそこから出るこずは蚱されたせん。ですから食事も家族の

誰かに䜜぀おもらうこずになりたす。

P サ ダカ トゥ・ル ・フィトゥル (ザカヌ トゥ・ル ・フィトゥル)

・誰が支払うか

サダカトゥ0ル 0フィトゥルずは、ラ■ダヌン月の間にする斜しで、ザカニ

トず同じくむスラヌムで定められた䞀定額の貯蓄 (これをニサヌプずいいたす)

を所有しおいる人党員の矩務です。䞀般的に、家長である倫が劻や子䟛たち党

員の分を払いたす。サダカトゥ0ル・フィトゥルによっおアッラヌはラマダヌ

ン䞭に犯した私たちの過ちをお蚱しになりたす。そしおそれは貧しいムスリム

同胞がみなず䞀緒にむヌ ドを祝う助けになりたす。

・いくらをどのように、誰に支払うか

サダカトゥ。ル 0フィトゥルはラマダヌン月の間、少なくずもむヌ ドのサラ

ヌトの前たでに払いたす。額は1。633キ■グラムの小麊か米、あるいは盞圓額

のお金です。珟代の日本では、玄 1500円になりたす。自分で貧しいムスリムを・

捜しお䞎えるか、信頌できるむスラヌム団䜓に任せたす。

Q ラ むラトゥ?ル ・ゞャヌむザ

ラマダヌン月は、その始たりず同じように新月を芋぀けるこずによ぀お終わ

りたす。ラマダヌン月29日 に新月が芋぀かればその晩はタラりィヌフもなく、

翌日は祝日ですから、党おのムスリムはサりムの行が終わ぀たこずに察する達

成感ず満足感で䌑みたす。もし新月が芋぀からなければタラりィヌフのサラヌ

101

Page 103: Japanese 03

卜を行ない、翌日のサりムに備えたす。いずれにせよ、むスラヌム暊の他の月

ず同様にラマダヌン月は29日 か30日 であり、それ以䞊にはなりたせん。し

かし祝日の前倜もラむラトゥ・ル0ゞャヌむザず呌ばれ、䟡倀ある倜ですから、

意欲のあるムスリムは祈りに時を費やしたす。

Rã‚€ ヌ ドり`ル ・フィトりル

ラマダヌン月の明けた翌日はむスラヌムの祝日です。アッラヌの教えのサり

ムを成し遂げたこずに察しおアッラヌに感謝し祝う日です。この祝日のこずを

むヌドゥ・ル ・フィトりルず蚀いたす.こ の日t午前䞭にムスリムは晎れ着を

着お広堎か倧モスクに集たり、むヌドのサラヌトをささげたす。その埌自分の

家族や友人たちを蚪問したり、食事をしたりしお幞せのひずずきを過ごしたす.

・むヌドのサラヌト

むヌ ドのサラヌ トは朝早くに行なわれたす.ム スリムは晎れ着を考お広堎(

集たり、集団でむヌ ドのサラヌ トを行ないたす。むヌドのサラ‐ 卜は2ラ カヌ

で、普通のサラヌ トのやり方に加えお6回 のタクピヌル(「アッラヌフアクパル」

ず唱えるこず)を 唱えたす。むヌ ドのサラヌ トが終わ぀た埌はむマヌムの説教

があり、その埌ムスリムたちは䌑日を過ごしたす。

S シ ャりワヌル月の任意のサりム

ラマダヌン月の翌月をシャりワヌル月ず蚀いたすが、この月に6日 間の任意

のサりムをするこずは、あたかも䞀幎を通じおサりムするような報奚があるず

蚀われおいたす。むヌ ドの日にサりムをするこずは蚱されたせんので、その翌

日から、シダりワヌル月䞭であれば自由に6日―間のサりムをするこずができた

す。

102

Page 104: Japanese 03

○ラマダヌン月の始たりず終わり、およびザカヌ トの支払いなどに関しおは、

むスラミックセンタヌ 0ゞャパンのホヌムペヌゞをご芧になるか、お電話で盎

接お問い合わせ䞋さい。

103

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: : : : 8 : 3 8 8 8 : : : : : : : : : : : 8 = : : : : : : : : : : : : 8 8 : : 3 : : : : : : : : : : : : 3 8 : 8 8 8 : 8 8 8 : : : 3 8 : 8 8 8 : 3 8 8 8 : : : 3 8 8 : : : : 3 8 8 : 3 : : 8 : : : 8 8 8 8 : 3 8 8 : 8 8 3 8 8 8 : : : 8 8 8 8 : : : 3 8 8 8 = : 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 : 3 8 8 : 3 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 8 :

5 ハ ッゞ

A ハ ッゞの意矩

ハッゞ (倧巡瀌)は むスラヌムの五柱ず呌ばれる最も重芁な五぀の矩務のひ

ず぀です。健康で十分な資金のあるムスリムは、少なくずも䞀生に䞀床ハッゞ

を行なわなければなりたせん。ハッゞは、ムスリムにず぀お信仰ず実践の集倧

成ずいうべきものです。預蚀者ムハンマド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)は 、垃

教23幎 目に最埌のハッゞを行ないたした。そしお、その時に以䞋のクルアヌ

ンの節が啓瀺されたした。

『・̈ 今日われはあなたがたのために、あなたがたの宗教を完成し、たたあなた

がたに察するわれの思恵を党うし、あなたがたのための教えずしお、むスラヌ

ムを遞んだのである。―・』食卓章 (5ç« )3節

たた、この時のハッゞに同行した玄 10䞇人の教友たち (圌らにアッラヌのお

喜びあれ)の 前で、ムハンマド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)は むスラヌムの教

えの芁玄ずも蚀うべき鵬1れの説教』を行ない、むスラヌムの粟神を再確認し、

自分の死期が近ぃこずをほのめかし、教友たちに自分の埌を継いで垃教を続け

おいくように呜じおいたす。私たちはムスリムずしお、アッラヌず最埌の預蚀

者ムハンマ ド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)を 信仰し、1日 5回 のサラヌ ト (瀌

拝)を し、ザカヌ ト (喜捚)を 払い、ラマダヌン月にサりム (断食)を し、ハ

ッゞを行い、預蚀者の教えに埓぀お生きおいくこずが矩務なのです:

B 審 刀の日

むスラヌムの重芁な信仰の䞀぀に審刀の日がありたす。あらゆる人間は珟䞖

104

Page 106: Japanese 03

での生掻を終えおい぀か死にたす。アッラヌが人間をこの䞖界に送぀たのは意

味のないこずではなく、誰が信仰するか吊かを詊すためです。

『ゞンず人間を創぀たのはわれに仕えさせるため。』撀き散らすもの章 (51ç« )

56償籠

人間にずっお短く、䞍条理なこずも倚いこの珟䞖は、人間が粟神的にいかに

成長し、アッラヌに認められお倩囜に入るかずいう重芁な詊緎の堎なのです。

それが粟算されるのが審刀の日です。

ハッゞの象城的な意味の䞀぀は審刀の日の疑䌌䜓隓です。ハッゞの最も重芁

な行事は、特定の日にアラファヌ トずいう荒野に䞀日ずどたるこずですが、そ

の時、巡瀌着をたずい、珟䞖の䞀切の地䜍や虚食を捚おた巡瀌者たちは、い぀‐かは自分が盎面しなければならない審刀の日を思い出すのです。

たたむスラヌムには、党人類の共同䜓 (りンマ)ず いう考え方がありたす。

䞖界䞭のあらゆるムスリムは信仰によっお結ばれた兄匟です。そしおむスラヌ

ムでは、その理念を単なる理想にずどめないようにいく぀かの実践がありたす。

䟋えば毎日5回 のサラヌ トは、基本的にはマスゞド (マスゞド)で 集団で行な

うものです。そしお毎週金曜日のゞュムアのサラヌ トは、倧マスゞドにより広

い地域の人々が集たりたす。毎幎 2回のむヌ ドの倧祭には、マスゞドには収容

しきれない人数の人々が広堎に集たりたす。このように瀟䌚性を重んじるむス

ラヌムが、党人類 0党民族を信仰ずいう、絆によっおひず぀に集める行事がハッ

ゞなのです。

C ハ ッゞの歎史的背景

′ボッゞの粟神はすべおのものを犠牲にする心にありたす。それは個人的な楜

しみ、珟䞖の悊楜、金儲け、家族や友人ずの団らん、きれいな服やアクセサリ

ヌなどの虚食、民族 ・教逊 0職業 ・地䜍などに察するプラむ ドなどの党おをな

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げう぀お、アッラヌに垰䟝する心なのです。

ハッゞの行事の䞭には、預蚀者むプラヌヒヌム (アプラハム)に 関わるもの

がいく぀もありたす。預蚀者むプラヌヒヌムは䞀神教の父ずも蚀うべき偉倧な

預蚀者です。圌はアッラヌの呜什により、自分の劻ハヌゞャルずただ赀ん坊の

息子むスマ~ã‚€ ~ル を砂挠の真ん䞭に眮き去りにしなければなりたせんでした。

食料も氎も尜き、ハヌゞダルは氎を求めおたずサフアヌの䞘、怰いおマルフの

䞘に登぀お氎堎を探したした。この行動を象城する行ない (サむヌ)が ハツゞ

の行事の䞀぀ずなり、党巡瀌者は圌女の行動を真䌌したす。この時赀ん坊のむ

スマヌむヌルが螵で掘぀た地面から氎が湧き始めたした,こ れがザムザムの井

戞の起こりです。

たたむスマヌむヌルが、むプラヌヒヌムにず぀お日の䞭に入れおも痛くない

ほどに矎しい少幎に成長したずき、アッラ‐はむプラヌヒヌムに́自、子を犠牲に

捧げるように啓瀺したした。これは預蚀者ずしおのむプラヌヒヌムの信仰を限

界たで詊すアッラヌからの詊緎でした。圌はむスマヌむヌルに盞談したした。

「わしはこのような啓瀺を受けたがどう思う」むスマヌむヌルの答えは 「アッ

ラヌのご呜什のずおりにしおください」ずいうものでした。そこでむプラヌヒ

ヌムはナむフを携え、むスマヌむヌルを砂挠に連れおいきたした。途䞭、悪魔

が人間の姿をしお珟れ、叫びたした。「気でも違぀たのか、むプラヌヒTム 。お

前は自分の息子を手にかけるのか。それが人の道か。」「垰れ、悪魔 !」むプラ

ヌヒヌムは石を投げお悪魔を远い払いたした。悪魔はい぀たんは逃げ、再び道

の途䞭でむプラ‐ヒヌムの決心をひるがえそうずむプラヌヒヌムに呌びかけた

した。しかしそのたびにむプラヌヒヌムは石を投げ、悪魔を远い払いたした。

぀いにむプラヌヒヌムが息子を地面に暪たえ、その銖にナむフの刃をかけよう

ずしたその時、アッラヌは預蚀者むプラヌヒヌムの決心が䞍動なのを確認 し、

むスマヌむニルを犠牲に捧げさせる代わりに倩から矊を送 り、預蚀者むプラヌ

ヒヌムずその息子を祝犏したした。この父母ず息子のアッラヌに察する信頌ず

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犠牲の粟神を讃え、この䞖の終わるたで信者の手本ずするため、ハッゞではこ

れらの故事に基づく行事がいくっもあるのです。

D 聖 地マ ッカ (メッカ)ず ヵアバ

カアバは、元来預蚀者むプラヌヒヌムずィスマヌィヌルがアッラヌを讃え、

かれに祈るための建物をアッラヌに指定された堎所に建おたものがその原型です。その埌䜕床も再建され、珟圚のような立掟な建物になりたしたが、䜍眮は

そのたたです。これはむスラヌム以前から唯䞀神を信仰する,堎所ずしおありた

したが、預蚀者ムハンマド (埌の䞊に祝犏ず平安あれ)が 送られる盎前にはマ

ッカの倚神教埒に支配され、巡瀌の行事はそのたたに、偶像厇拝の堎所になっ

おいたした。ムハンマド(圌の䞊に祝犏ず平安あれ)によっお偶像が駆逐され、

それ以来カアバは䞀神教の䞭心地ずしお存続しおいたす。

珟圚の建物は石を積みあげお䜜られた䞉階建おのビルくらいの倧きさの建物で、党䜓を金の刺繍を斜した黒い垃ですっぜりず芆っおいたす。扉が぀いおぃ

たすが、䞭には䜕もありたせん。この建物はあくたでも象城の意味であっお、

䞭に本尊があるずか、ムメボンマ ドの遺品に関わるものがあるずいうこずではあ

りたせん。アッラヌは時空を超越する埡方ですが、人間には方向がありたすの

で、信者たちが揃぀おサラヌ トする方向ずしお、ヵァバはその䞀点を瀺しおい

るのです。

E ハ ッゞずゥムラ

巡瀌の行事にはハッゞ (倧巡瀌)ず りムラ (小巡瀌)が ありたす。ハッゞは

健康で十分な資力のあるムスリム党おが䞀生に少なくずも䞀床は行なわなくおはならないムスリムの矩務です。そしお、ハッゞを行なう時期はヒゞュラ暊 (むスラヌムの暊)に よっお定められおいお、自分の奜きな時に行くずいぅゎけに

はいきたせん。しかしゥムラは䞀幎䞭い぀でも奜きなずきに行なうこずができ

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たす。たた儀匏もりムラがマッカ垂内で数時間で枈むのに察し、ハッゞの堎合

はマッカ郊倖の数ヶ所を蚪れ、行事も数日に及びたす。ハッゞを行なうために

マッカを蚪れたずきに䞀緒にりムラを行なうこずも出来、ハッゞずりムラはそ

の組み合わせ方によ぀おハッゞ 0タマット、ハッゞ 0キラヌン、ハッゞ・むフ

ラヌ ドの3皮類ありたす。

・ハッゞ・タマット

最初にりムラを行ない、髪の毛を剃るか切るかしお䞀旊むフラヌ台を脱ず

た

す。そしおハツゞの圓日に再びハッゞのためにむフラヌムを着たす。ハッゞの

最埌に犠牲の動物を捧げたす。

・ハッゞ・キラヌン

最初にりムラを行ない、そのたた髪を剃らずむフラヌムも脱がないたたでハ

ッゞの圓日たで埅ちたす。ハッゞの行事が終わり、犠牲の動物を捧げおから髪

を剃るか切り、むフラヌムを脱ざたす。

・ハッゞ・むフラヌ ド

最初からハッゞだけを目的にむフラヌムを着おマッカに入りたす。りムラは

行なわず、ハッゞが終わるたでむフラ䞁ムも脱ぎたせん。ハッゞの行事が枈ん

でからむフラヌムを脱ぎたす。犠牲の動物は捧げる必芁はありたせん。

F ハ ッゞヘ出発するずき

ハッゞあるいはりムラに出発する人は、事前にサりゞアラビア倧䜿通に問い

合わせ、必芁曞類をそろえたす。航空拳やビザ、予防泚射などの準備をしお身

蟺を敎理したす。䞀般の旅行に必芁な荷物の他に、巡瀌着、ビヌチサンダル、

ポヌチ、日傘などを甚意したす。

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・ミヌカヌ ト

ハッゞやりムラのためにマッカに行く人は、マッカを含む特定の地域に入る

前にむフラヌム (巡瀌着)を 着甚しおいなければなりたせん。この境界のこず

をミヌカヌ トず蚀いたす。日本から飛行機でゞッダ空枯ぞ行く堎合、ゞッダに

着く前にミヌカヌ ト䞊空を通぀おしたいたすので、その前にむフラヌムを着お

いなければいけたせん.飛 行機の䞭で着るか、あるいは䞀般的には䟋えば飛行

機がバンコクからゞッダに飛ぶような堎合、バンコクでむフラヌム着甚を枈た

せおから飛行機に乗りた九

G ã‚€ フラヌム

男性の堎合むフラヌム (巡瀌着)は 瞫い目のない二枚の癜い垃です。䞀枚を

䞋半身に巻き、もう䞀枚で䞊半身を芆いたす。県鏡や時蚈、貎重品入れなどは

蚱されたすが、䞋着などの瞫い目のある衣服、垜子など頭を芆うもの、靎など

足の甲の骚をおおう履物は着甚しおはいけたせん。ただし日陀けのために傘を

さすこずは蚱されたす。女性の堎合は特別な巡瀌着を着る必芁はなく、むスラ

ヌムの芏員1にかな぀た簡玠な服装で顔ず手銖から先を陀く党身を芆いたす。

むフラヌムずは単なる服装ではなく、巡瀌のために特別に身を慎む状態に入

るこずを意味したす。そこで巡瀌着を身に着けるずきには、たず入济し、身䜓

に銙氎などを぀け、巡瀌着を着甚しおから2ラ カヌのサラヌ トを捧げ、それか

らむフラヌムの状態に入るずいうニヌダ (意志衚明)を したす。

・むフラヌムのニヌダ (意志衚明)

䟋えばタマットゥの堎合、むフラヌムのニヌダは次の通りです。

Tラッパむカ ã‚Š ムラタン ム タマッタアン ビ ハヌ ã‚€ ラルハッゞJ

ひずたびむフラヌムの状態に入るず,、ハッゞかりムラの行事を終えるたで普

段着を着るこずはできたせん。たた、むフラヌムの状態のずきには、以䞋の事

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柄が犁じられたす。

1。通垞ムスリムに犁じられおいるこず党お

2。 けんか、日論、他人を傷぀けるこず

3。倫婊生掻 0劻に性的な意味で觊れたリキスをしたりするこず。それをほ

のめかすような話、しぐさなど党お

4.草 朚を含む䞀切の殺傷 0蚊も殺さず、草䞀本も抜かなし.こボず

5。■分の爪、䜓毛 (髪の毛 ・ひげなど党お)を 故意に切぀たり剃぀たり匕

き抜いたりするこず (しかし入济䞭に自然に抜ける毛は構ぃたせん。)

6。あらゆる銙料 (驙 氎、銙料入り石鹞、銙料入リシャンプヌ)の 䜿甚 (た

だし銙蟛料入りの食物は構いたせん。掗濯や入济は無銙料石鹞、あるい

は石けんを䜿わずに行ないたす。)

7.男 性が瞫い目のある服を着たり、頭を芆うこず

H タ ルビダ

むフ|ラヌムのニヌダをするず、ただちにタルビダず呌ばれる次の蚀葉を唱え

たす。

「ラッパむカッラヌフンマ ラ ッパむク ラ ゞバむカ ラ ヌシャリヌカラカ

ラッパむク ã‚€ ンナルハムダ ワ ンニダマタ ラ カワルムルク ラ ヌシャリヌ

カラク」

意味 :(アッラニよ !私はここにおりたす。あなたの埡前におりたす9あ なたに

は同䜍者はおりたせん。あらゆる賞賛はあなたのためにあり、あらゆる恵みは

あなたから来たす.力 はあなたにのみ属したす。あなたに同䜍者はありたせん)

このタルビダはりムラのタワヌフを始める盎前、たたハッゞの最初の石投げ

の盎前たで、男性は倧きな声で、女性は小さな声で唱え続けたす.

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I ã‚Š ムラ

ァッカに着いたらたず宿をずり荷物を眮きたす。それからカアパのあるマス

ゞドゥ・ル 0ハラヌムに行きたす.カ アバ (黒い建物)の 向か぀お正面巊手に

黄金の扉がありたすが、さらにその巊偎の角に黒い石 (ハゞャル ・アスワド)

がありたす。これがタワヌフ (カアパの呚回)の 起点です。そこでタワヌフを

行ないたすずいうニヌダをアッラヌに察しおしたす。黒石の正面には䜍眮を衚

す線が色の異なる石で匕いおありたすから、その䞊に立ち、黒石にキスするか、

手を觊れるか、あるいは離れた所から手をかざしおから「ビズミッラヌヒ・ア

シラヌフアクパル・ワリッラヌヒルハムド」ず唱えたす。

それから成時蚈回りに7回、カアパの呚りを回りたす。男性は最初の3呚は

右肩に掛けおいたむフラヌムの垃を右脇に通しお巻ぎ、右肩をさらけ出した状

態で力匷く早足で回りたす.3å‘š が終われば服を元に戻し、歩くペヌスで回り

たす。タワヌフの間はアシラヌを讃えtさ たざたな蚀葉で祈りたす。どんな特

定の祈りも決た぀おいたせん。クルアヌンやズィクル、あるいは個人の祈りな

ど䜕でも構いたせん。䞋呚ごずに黒石に手をかざし、同じ蚀葉を唱えたす。7

呚終えたら、最埌に起点に戻぀お同じように手をかざし、同じ蚀葉を唱えおタ

ワヌフを終了したす。

それからできればカアパの扉の前にあるマカヌム・むプラヌヒヌムのそばで、

もしできなければマスゞド内のどこででも、2ラ カヌのナフルのサラヌ トを捧

げ、ザムザムの氎を飲んで䞀䜓みしたす。

それからサファヌの䞘に登りたす。サむヌの意志をし、䞘の䞊で祈぀おから

今床はマルワの䞘ぞ行きたす。途䞭、廊䞋の緑色ランプが点いおいる区間では、

男性は小走りに走りたす。マルワの䞘で祈぀た埌、再びサファヌの䞘に行き、

このようにしお7床、぀たり合蚈 3埀埩半サファヌずマルワの䞘を行き来しお

最埌はマルワの䞘で終了したす。この行事をサむヌずいいたす。

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りムラ自䜓はこれで終了です。1続けおハッゞ ・キラヌンを行なうのではない

堎合、頭を剃るか頭髪の二郚を切぀おむフラヌムを脱ぎたす。

J ハ ッゞ

ズル ・ヒッゞャ月 8日

ハッゞのためにマッカに集たらたムスリムたちは朝t侀 斉に数キロ離れたミ

ナヌヘ向かいたす。そこにはテントが甚意されおあり、そこに1日滞圚したす。

ズフル、アスルtダ グリブ、むシャヌ、ファゞュルの5回 のサラヌ トを時間通

りに行ないたす。そこでズィクルや ドゥアヌ、祈りやクルアヌン読唱などに時

間を費やし、明日に備えたす。

ズル ・ヒッゞャ月9日

翌朝、ファゞュルのサラヌ トを枈たせ、日の出の埌、再び巡瀌者の矀れはミ

ナヌよりさらに数キロ先のアラファヌ トヘず向かいたす。これは癟䞇人以䞊の

巡瀌者を収容できる巚倧な荒野です。ここで巡瀌者たちは日が暮れるたでアッ

ラヌに祈りを捧げたす。このアラファヌ トに䞀時ずどたるこず (りクヌフ)は

ハッゞの最も重芁な行事であり、巡瀌者は谷の領域内に必ず足を螏み入れるよ

うに泚意しなければなりたせん。アラファヌ トの谷の境界を瀺す塔がいく぀か

立っおいたす。巡瀌者はアラファヌ トでズフルずアスルのサラヌ トを捧げたす。

日暮れずずもに、アラファヌ トに集た぀おいた巡瀌者たちはマグリブ (日没

埌)の サラヌ トを行なわず、そのたた=斉 にミナヌの方面ぞ移動し始めたす。

そしおミナヌの少し手前のムズダリファずいう所で野宿したす。巡瀌者はそこ

でマグリブ。ずむシャヌのサラヌ トを行ないたす。そこでいく぀か小石を集めた

す。

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ズル ・ヒッゞャ月 10日

翌朝、ムズダリフテにおファゞュルのサラヌトが終わった埌、ミナヌに戻぀

た巡瀌者たちは、マッカずミナヌの間にある䞉぀の石塔 (ゞャムラ)の第3番

目 (最倧でマッカ寄りの)に 小石を投げる儀匏を行ないたす。小石は右手の芪

指ず人差し指で぀ためる倧きさで、7個 を 1個 づ぀投げたす。投げるずき 「ビ

スミッラヌヒ・アッラヌフアクパル」ず唱え、預蚀者むプラヌヒヌム (圌の䞊

に祝犏ず平安あれ)の 詊緎を思い、自分自身の欲望や悪魔め誘惑ず戊う決心を

したす。

石投げを終え、再びミナヌに戻うおから動物を犠牲に捧げたす。これは 1人

に぀き矊か山矊1頭、あるいは7人で牛かラクダ1頭です.

犠牲が終わるず剃髪するか髪の毛の=郚 を切぀おようやくィフラヌムを脱ぐ

こずができたす。しかしこの埌、マッカに戻぀おもう䞀床タワヌフ・ル 0むフ

アヌダを枈たせるたでは、倫婊生掻は蚱されたせん。

䞊蚘の行事の埌、ズル ・ヒッゞャlo日あるいはズルbヒ ッゞャH日 にタワヌフ0ル 0むファ‐ダを行なうこずもできたす。たた、ズル 0ヒッゞャlo日は

党䞖界でむヌ ドゥ・ル ・アドゥハヌの倧祭の日にあたりたす。

その埌巡ネL者は少なくずもズル ・ヒッゞャ 11日 。12日 たではミナヌにずど

たり、その間毎日3぀ の石塔に向からお小さい石塔から順番に石投げの儀匏を

行ないたす.lo日 の石投げの行事では日の出から正午たでの間に最も倧きな石

塔に向か぀おのみ石を投げたした。.けれども 11日 、12日 には、正午から日没

たでの間に二぀の石塔すべおに石を投げたす。ただし女性はこれを倜に行なう

こずが蚱されおいた九

ズル ・ヒッゞャ13日たでミナヌにずどたるこずもできたす。しかし、もしズ

ル 0ヒッゞャ12日にミナヌを去る぀もりならば、必ず日没前に去らなければい

けたせん。

113

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こうしおめでたくハッゞの党行事を終えた巡瀌者たちは、自分の奜きなだけ

マッカにずどたり、マスゞドり0ル 0ハラヌムでサラ∵卜をしたり、■ディヌ

ナヘ行぀お預蚀者のマスゞドを蚪れたりできたすが、マッカを去る前には必ず

最埌に 「別れのタワヌフ (タワヌフ ・ル ・ワダヌ)」をしなければなりたせん。

これをもっおハッゞの行事は完党に終了したす。

K マ ディヌナの蚪問

ハッゞの矩務ではありたせんが、ほずんどの巡瀌者はハッゞの前か埌にマデ

ィヌナ垂を蚪れたす。マディヌナは預蚀者マスゞドや歎史的な堎所が倚数あり、

預蚀者ムハンマド(圌の䞊に祝犏ず平安あれ)が 埋葬されおいる地です。たた

むスラヌムが地歩を固め発展しおいくき぀かけにならた堎所でもありたす.こ

の地にある預蚀者マスゞドを蚪れるこ。ずは匷く勧められおいたす.

マディヌナ垂ぞはマッカからバスで8時間䜍です。途䞭倚くダルヌド (預蚀

者ぞの祝犏を求める祈り)を 唱え続けたす。

マディ~ナ 垂ぞ着いお宿に荷物を眮いたら、なにはずもあれ預蚀者マスゞド

に行きたす.侀 般のマスゞドに必芁なあらゆる尊敬のルヌルが預蚀者マスゞド

!こも適甚されたす..マスゞドの䞭で2ラカヌのサラヌトを棒げた埌、キプラに

向か぀お巊手、建物の倖から芋るず䞁床緑色のドヌムの真䞋にある預蚀者ムハ

ンマド (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)の 墓を蚪れたす。墓は真鍮のグリルによ぀

お保護されおいたす.そ の正面に面ず向か぀おから、平安あれの挚拶を送りた

す。その時過床に激しお泣き出したり、他の蚪問者の劚げずなるくらい延々ず

祈りをあげるのは良いマナヌではありたせん。

預蚀者 (圌の䞊に祝犏ず平安あれ)ぞ のあいさ぀の埌、圌の傍らに埋葬され

おいるアプヌ・パクルずりマルにも平安あれずあいさ぀を送りたす.マ ディヌ

ナには預蚀者ムハンマ.ド(圌の䞊に祝犏ず平安あれ)の 墓以倖にも、サハヌパ

の倚くが眠る墓地ゞャンナトル 0パキ、りフドの戊堎跡、むスラヌム最初のマ

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スゞドであるクヌバ・マスゞドなどの名所がありたす。これらを蚪れるのも良いでしよう0しかしマディヌナにいる間はできる限り預蚀者マスゞドを蚪れ、

その䞭で祈り、アゞラヌに蚱しを求めるようにしたす。

さお、ハッゞの行事が党お終わりゝ 自分の囜ぞ垰る時がやっお来たした。人

ッゞを行぀た者は以前の眪を党お蚱され、生たれたばかりの赀ん坊のように眪

のない状態になりたす。そこで巡瀌者は自分の人生を再出発し、生涯眪から遠

ざかる決意で垰途に぀きたす。

115

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