keidanren annual report 2019 · ~企業における「トモケア」のススメ~ 5月15日...

11
ANNUAL REPORT 2019

Upload: others

Post on 31-Jul-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

  • ANNUALREPORT 2019

  • 会 長

    ご 挨 拶 デジタル化の波は、世界を大きく飲み込み、企業活動や人々の生活を大きく変えています。デジタル化の時代には成長の仕組みが変わります。ロボティクス、ブロックチェーン、AI、IoTなどのデジタル技術を人々の想像力や創造力と融合させて、様々な社会課題を解決し、同時に新たな価値を創造する。新たな経済成長は、こうした取り組みから生まれます。日本が描くべき未来社会のコンセプトは、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く「Society 5.0」を、国連が提唱する持続可能な開発目標の貢献に結び付けた「Society 5.0 for SDGs」です。「Society 5.0 for SDGs」の社会実装化に全力で邁進します。 進む高齢化と少子化への対処も喫緊の課題です。現役世代や企業の活力を維持しながら、全世代型社会保障の構築に向けた制度改革が進むよう、財政健全化と併せて働きかけを強めます。 電力事業に対する投資が停滞しています。現状を放置すれば、電力インフラは老朽化し、先進国で類例をみない極端な火力依存も継続します。電力供給の質の低下や電気料金の高騰、温暖化対策の遅れに繋がらないよう、電力システムの将来像について、安全性と安定供給・経済効率性・環境性(S+3E)の実現の観点から産学官で議論を深めます。 これまでの国際秩序が制度疲労を起こしています。既存の枠組みでは解決しえない課題が山積する中、日本が果たすべき役割や、リーダーシップに寄せられる期待が相対的に高まっています。グローバルなルール・メイキングが変わりつつあります。ルールに基づく自由で開かれた国際経済秩序の重要性を積極的に発信し、その維持・強化に努めるための多層的かつ多元的な民間外交の展開に主導的な役割を果たします。 経団連は、以上例示した政策課題を含め、従来の体制に加えて、新たに分野横断的な会議や委員会を設けて取り組み、活動領域を広げてまいります。引き続き、会員の皆さまからのご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

    目 次

     経団連は、日本の代表的な企業1,412社、製造業やサービス業等の主要な業種別全国団体109団体、地方別経済団体47団体などから構成されています(2019年4月1日現在)。 その使命は、総合経済団体として、企業と企業を支える個人や地域の活力を引き出し、日本経済の自律的な発展と国民生活の向上に寄与することにあります。 このために、経済界が直面する内外の広範な重要課題について、経済界の意見を取りまとめ、着実かつ迅速な実現を働きかけています。同時に、政治、行政、労働組合、市民を含む幅広い関係者との対話を進めています。さらに、会員企業に対し「企業行動憲章」の遵守を働きかけ、企業への信頼の確立に努めるとともに、各国の政府・経済団体ならびに国際機関との対話を通じて、国際的な問題の解決と諸外国との経済関係の緊密化を図っています。

    経団連とは

    01 ご挨拶02 2018年度の経団連の主な活動04 経団連 2019年度 事業方針 「Society 5.0 for SDGs」で新たな時代を切り拓く06 Policy & Action TOPICS

    14 役員等15 機構図16 ファイナンシャルレポートと経団連の沿革

    01

  • 20184月 7日 B7共同宣言4月16日 働き方改革アクションプラン

    電気料金抑制を実現するエネルギー・温暖化政策を求める 4月17日 グローバル・サービス・コアリションによる

    欧州委員会のデータフロー提案に関するEU加盟国への要望 わが国財政の健全化に向けた基本的考え方デジタル化とグローバル化に対応した会社法を目指して-会社法制(企業統治等関係)の見直しに関する中間試案に対する意見-新たな高付加価値産業の創出に向けた環境整備仕事と介護の両立支援の一層の充実に向けて~企業における「トモケア」のススメ~

    5月15日 デジタルエコノミー推進に向けた統合的な国際戦略の確立を「Society 5.0実現ビジネス3原則」による新たな価値の創造~「知的財産戦略ビジョン」策定に向けて~持続可能な全世代型社会保障制度の確立に向けて-当面の制度改革に関する意見-

    6月15日 デジタル・ガバメントの実現に向けた緊急提言6月19日 今後のわが国の大学改革のあり方に関する提言

    新たな防衛計画の大綱・次期中期防衛力整備計画に向けて ベトナムとの社会保障協定の早期締結を求める

    7月17日 Innovation for SDGs- Road to Society 5.0 - Dash to the GOALs!-SDGs達成に向けた経団連の取り組み- 2017年度経団連規制改革要望の評価

    7月20日 夏季フォーラム 2018 経団連行動宣言 7月23日 日本メルコスール経済連携協定へ向けたロードマップ 7月31日 東北経済連合会・日本経済団体連合会 共同声明

    -「わきたつ東北」と「Society 5.0」の共創による東北の新生-

    2018年度の経団連の主な活動

    9月18日 農業 先端・成長産業化の未来-Society 5.0の実現に向けた施策 平成31年度税制改正に関する提言 第7回アフリカ開発会議(TICAD7)に向けて 日韓社会保障協定に関する要望

    10月 3日 新内閣に望む-Society 5.0 for SDGsに向けて- 10月12日 再生可能エネルギーの主力電源化に向けた

    取り組みの加速を求める 10月15日 データ活用促進のための日独政府間協力を求める

    -ドイツ産業連盟・経団連共同宣言10月16日 政治との連携強化に関する見解

    主要政党の政策評価 2018 外国人材の受入れに向けた基本的な考え方~深化するグローバル化への対応~Society 5.0時代の物流-先端技術による変革とさらなる国際化への挑戦経団連生物多様性宣言・行動指針(改定版)

    10月18日 日本メルコスールEPA交渉の早期開始を求める 10月24日 WTO改革に関する共同声明11月13日 Society 5.0-ともに創造する未来

    パリ協定下での実効性と公平性ある地球温暖化対策の実現に向けて

    「プラスチック資源循環戦略」策定に関する意見-資源循環の推進と海洋プラスチック問題の解決に向けてグローバル・バリューチェーンを通じた削減貢献-民間企業による新たな温暖化対策の視点働き方改革事例集-働き方改革 toward Society 5.0

    12月 4日 今後の採用と大学教育に関する提案

    2019 1月15日 2050年を展望した経済界の長期温暖化対策の取組み 1月18日 「電子商取引について

    高いレベルの規律形成に向けた更なる努力を求める」グローバル・サービス・コアリションによるWTO関係閣僚に向けた共同書簡

    1月22日 2019年版 経営労働政策特別委員会報告-働きがい向上とイノベーション創出 by Society 5.0-新たな時代の通商政策の実現を求める―世界貿易機関(WTO)の改革を中心に―

    2月19日 Society 5.0実現に向けたベンチャー・エコシステムの進化 AI活用戦略~AI-Readyな社会の実現に向けて~

    2月20日 国際リニアコライダー誘致に関する意思表明への期待 3月15日 B20東京サミット共同提言 "Society 5.0 for SDGs" 3月19日 パリ協定に基づくわが国の長期成長戦略に関する提言

    ─ 民主導のイノベーションを通じた脱炭素化への挑戦 ─ 戦略的なインフラシステムの海外展開に向けて-2018年度版-2018年度経団連規制改革要望規制改革の推進体制の在り方に関する提言-Society 5.0の実現に向けて政府一丸となった対応を求める-

    主な提言・報告書Policy

    理事会の模様

    第51回東北経済連合会・日本経済団体連合会 共同声明

    B7ケベックシティ・サミットにおいてB7共同宣言に署名する榊原会長

    夏季フォーラム2018

    B20東京サミットにおいて安倍首相(中央)にB20共同提言を手交する中西会長

    大学教育に関する提案を手交 右から林文科相、岡本委員長、渡邉委員長

    農業提言を手交する十倉委員長(左から3人目)、佐藤委員長(同2人目)

    02 03

  • 重要政策課題

    経団連 2019年度 事業方針

     時代の新たな節目を迎え、日本経済は新しい安定成長の仕組みを築く時にある。この機を捉え、わが国の、ひいてはグローバルな経済社会の安定と成長に貢献していくために、経団連は、成長戦略の推進、経済構造改革の推進、持続可能なエネルギー・環境政策の実現、民間経済外交の展開という4つの重要課題に取り組む。 成長戦略の推進の柱となるのがSociety 5.0である。デジタル化の波は、世界経済全体の枠組みを急速なスピードで変えようとしている。経団連は、夢のある未来社会を構築するため、総力を挙げて「Society 5.0 for SDGs」を実行フェーズに移す。技術革新を基盤に、イマジネーション(想像)とクリエーション(創造)の二つの「ソウゾウ」で人間中心の社会を作るべく変革を主導する。このため、デジタル・トランスフォーメーションを横展開して、経済の力強い成長、国民生活の利便性向上、ヒト・モノ・カネの効率的な配分を実現するとともに、社会課題の解決を通じて国連の採

    択したSDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献していく。その際、産業構造の新陳代謝を促進し、企業の規模に関わらず新たな挑戦を促す競争環境の整備にも聖域を設けず果敢に取り組む。 経済構造改革の推進に向けて、国民の将来不安を払拭するため、経済成長との両立を図りつつ、社会保障制度改革ならびに財政健全化を働きかける。また、企業活動の活性化に資する規制改革や税制改革等を通じて、日本を世界で最もビジネスがしやすい国へ変革するよう活動する。 エネルギーにおけるS+3E(安全性の確保を大前提とした、安定供給、経済効率性、環境性のバランス確保)の実現は国民生活や事業環境の基盤である。また、パリ協定の採択やESG投資の拡大を契機に気候変動対策への国際社会の関心が一層高まっている。経済成長と両立する持続可能なエネルギー・環境政策の実現に向けて、建設的な意見発信により抜本改革を促すとと

    もに、自主的取り組みを推進する。 米中摩擦、英国のEU離脱、北朝鮮問題など、極めて不透明な国際情勢が続く中、わが国が長期安定政権であることの強みを活かして、積極的に民間経済外交を展開する。B7/B20サミット等を通じて経済界の立場からルールに基づく自由で開かれた国際経済秩序の重要性を積極的に発信し、その維持・強化に貢献する。 併せて、震災復興の着実な推進による東北の再生・創生や、2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピック・パラリンピック、2025年大阪・関西万博といった国家的イベントの成功に向けて、引き続き国を挙げて取り組む。 こうした方針の下、我々は発信力と実行力に一層の磨きをかけ、下記に掲げる政策課題に取り組み、活力ある経済社会の構築に邁進する。

    「Society 5.0 for SDGs」で新たな 時代を切り拓く経団連定時総会

    1. 成長戦略の推進~Society 5.0 for SDGs実行へのアクションプラン企業が変わる

    ( 1 )Society 5.0の実現 〔重要分野の検討〕 ①ヘルスケア、②農業、③観光、④物流、 ⑤防災・減災、⑥金融、⑦教育

    ( 2 )SDGsへの企業の取り組みの推進( 3 )イノベーションエコシステムの構築( 4 )働き方改革( 5 )女性活躍とダイバーシティの推進( 6 )高齢者や障害者の多様な働き方の実現人が変わる

    ( 7 )外国人材の受け入れ( 8 )人材育成の推進行政・国土が変わる

    ( 9 )デジタル・ガバメントの推進(10)地方創生(11)都市機能の充実データと技術で変わる

    (12)データ活用の促進(13)自由な越境データ流通の確保(14)サイバーセキュリティの強化(15)イノベーションの促進(16)AI(人工知能)の活用の促進(17)消費の喚起

    2.経済構造改革の推進( 1 )財政健全化( 2 )社会保障制度改革( 3 )規制改革( 4 )税制改革( 5 )子育てに優しい社会の実現に向けた環境整備( 6 )企業法制改革、コーポレート・ガバナンス改革、 投資家との建設的対話を通じたSDGs関連投資の促進

    3.持続可能なエネルギー・環境政策の実現( 1 )S+3Eのバランスを確保したエネルギー政策の推進( 2 )経済成長と両立する環境政策の実現

    4.民間経済外交の展開( 1 )ルールに基づく自由で開かれた国際経済秩序の 維持・強化

    ( 2 )わが国主要経済パートナーとの関係強化( 3 )インフラシステムの海外展開の促進

    5.国家的イベントの成功( 1 )東京オリンピック・パラリンピック等( 2 )2025年大阪・関西万博

    6.震災復興の着実な推進と東北の再生・創生

    詳細は、「経団連ウェブサイト」に掲載しています。http://www.keidanren.or.jp/policy/index01.html

    04 05

  • Society 5.0の実現

    Policy & Action TOPICS

    データの利活用とサイバーセキュリティ

    SDGs(Sustainable Development Goals)への取り組み

     経団連では、デジタル・トランスフォーメーション(デジタル革新)による経済社会の大きな変化をチャンスととらえ、変化の先にある未来社会「Society 5.0」の実現に取り組んでいます。デジタル革新が進んだ社会では、デジタル技術やデータをいかに課題解決・価値創造に活用するかを構想し実現する力 ―想像力と創造力の二つの「ソウゾウ」の力― を多様な人々が発揮することが鍵です。狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に次ぐ5番目の社会である「Society 5.0」は「創造社会」だと考えています。地球規模の課題の解決を目指すSociety 5.0は、一つの会社や一国で実現できるものではありません。経団連は、国内外の多様な主体との議論を繰り返し、連携を加速させて

    います。 新たな時代に社会がどう変わっていくのか、「ヘルスケア」、「農業」、「物流」といった各分野に焦点を当てて、社会像を示しています。Society 5.0の実現には、そうした分野や組織の垣根も越えて、多様な主体が有機的につながるオープンイノベーションの推進が重要です。そうした観点から、経団連は、研究開発税制の拡充を含め、スタートアップと大手企業の連携促進にも力を入れ、さまざまな取り組みを進めています。 Society 5.0は訪れるものではなく、創りあげていくものです。経団連はSociety 5.0実現の旗振り役として、自らも大きく変わり、日本の経済社会の変革を主導していきます。

     データは、ヒト・モノ・カネに次ぐ第4の経営資源とも言われています。Society 5.0の実現に向けては、データの利活用の推進が重要です。プライバシー確保を大前提に、データを円滑に活用できる仕組みの構築が求められており、経団連もデータ利活用に関する環境整備について、具体的な政策を提言しました。 他方、デジタル革新が進むなかで、大きな課題となるのが、サイバーセキュリティの問題です。経団連では、「サイバーセキュリティ経営宣言」を策定したうえで、経営層向けのシンポジウムを開催し、会員企業・団体における問題意識の向上を推進しています。サイバーセキュリティ対策の強化を経営の重要課題と認識し、費用ではなく投資として位置づけることが肝要です。

     社会的課題の解決や自然との共生を目指すSociety 5.0は、国連が採択したSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の達成にも貢献します。そこで経団連では、SDGsをSociety 5.0の具体的なゴールと位置づけ、会員企業によるSDGsの達成に資するイノ

    ベーション事例を取りまとめ、ウェブサイトで公開しました。UNDP(国連開発計画)、UNICEF(国連児童基金)、世界銀行といった国際機関や民間のSDGs推進組織等との連携も強化しています。

    社会課題解決や自然との共生を目指すSociety5.0は、国連が採択したSDGsの達成にも貢献。変革の方向は軌を一にしている

    Society 5.0の創造社会

    ❶ 都市・地方❷ エネルギー❸ 防災・減災❹ ヘルスケア❺ 農業・食品❻ 物流❼ ものづくり・サービス❽ 金融❾ 行政

    9の分野

    経団連はSDGsを支援しています。出典:国連広報センターhttps://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_logo/

    経団連サイバーセキュリティ経営宣言を菅官房長官に手交(2018年4月)

    J-Statup(2018年11月)

    デジタル革新

    課題解決

    多様な人々の 想像創造 力

    価値創造

    狩猟社会 農耕社会 工業社会 情報社会 創造社会

    06 07

  •  日本経済の持続的成長を図るには、農業・観光をはじめとする地域の中核的産業の競争力強化を図る必要があります。経団連では、会員企業と地域の企業・大学とのマッチングの推進、農業界と経済界の連携によるプロジェクトの組成、観光振興、被災地復興の加速等の取り組みを進めています。 具体的には、昨年12月に北陸及び四国地域の企業・大

    学等とのマッチングを目的とした合同ワークショップのほか、東日本大震災及び北海道胆振東部地震からの復興を後押しするため、10月から11月にかけて「東北復興応援フェスタ2018」、11月に北海道経済連合会との共催で「北海道元気宣言!シンポジウム in 札幌」を開催しました。

    Policy & Action TOPICS

    持続的な経済成長の実現 地域経済の活力向上

    財政・社会保障制度改革

    政治との連携強化

     デフレ脱却・経済再生はわが国の最重要政策課題です。現在、わが国経済は海外経済の影響を受けつつも、緩やかながらも回復を続けています。今後は、Society 5.0の実現を中心とする成長戦略を強化し、中長期的に持続可能な成長力を向上していくことが必要となります。企業にも、IoT、AI、ロボティクスなどの技術を活用し、事業を通じて社会課題の解決を図り、経済社会の変革・バージョンア

    ップを推進していくことが求められています。また、企業収益の拡大を賃金引き上げや総合的な処遇改善に着実に反映することで、経済の好循環にも引き続き寄与していきます。あわせて、平成31年度税制改正では、研究開発税制の拡充や消費税率10%への引き上げ時における需要平準化の観点から、自動車・住宅に関する税制の見直し・拡充を働きかけました。

     健全な財政と持続可能な社会保障は経済社会の基盤であり、構造改革の推進が不可欠です。この観点から、経団連はかねてより消費税率10%への引き上げとともに歳出改革の徹底を求めてきました。また、社会保障制度改革については、高齢化の進展等に伴い給付費が増加する中、制度の持続性の確保とともに現役世代や企業の社会保険料負担をできる限

    り抑制する観点から社会保障給付の効率化・適正化を働きかけています。これらの改革を推進するうえでも、データの利活用は重要です。データの利活用を通じて、エビデンスに基づく政策立案が可能となります。また、高齢化の進展などによる今後の需要の増加を踏まえ、医療・介護のサービスが効率的に提供できるようになることが期待されます。

     世界各国で反グローバリズム、ポピュリズムが台頭し、国際情勢は不透明さ・不確実さを増しています。一方、わが国は、安定した政治基盤のもと、政権が運営され、経済も着実に回復を遂げています。日本経済再生に向けた足取りを力強いものとしつつ、国際社会で自由で開かれた経済秩序を維持・発展させていくため、政治の果た

    す役割は大きいものがあります。わが国の国際的役割は拡大しており、経済界としても、政治と力を合わせて、国内外で政策の実行に取り組むことが重要です。経団連では、政治との連携を強化し、①政策提言、②政党・政治家とのコミュニケーション、③官民連携した経済外交を推進しています。

    188.2 ~ 190.0 兆円(23.8 ~ 24.0%)

    2040GDP790.6兆円

    2025GDP 645.6兆円

    年金1.1倍

    GDP 1.14倍 GDP 1.22倍

    医療1.2倍

    介護1.4倍

    年金1.2倍

    医療1.4倍

    介護1.7倍

    2018GDP 564.3兆円

    その他介 護

    医 療

    年 金

    14.6 兆(2.6%)

    17.7 兆円(2.7%)

    22.5 兆円(2.9%)

    25.8 兆円(3.3%)

    66.7 ~ 68.5 兆円(8.4 ~ 8.7%)

    73.2 兆円(9.3%)

    15.3 兆円(2.4%)

    47.4 ~ 47.8 兆円(7.3 ~ 7.4%)

    59.9 兆円(9.3%)

    10.7 兆(1.9%)

    39.2 兆円(7.0%)

    56.7 兆円(10.1%)

    140.2 ~ 140.6 兆円(21.7 ~ 21.8%)

    121.3 兆円(21.5%)

    東北復興応援フェスタ2018(2018年10月)北海道元気宣言!シンポジウムin札幌 取材を受ける中西会長(右)と髙橋道経連会長(2018年11月)

    自民党首脳(2018年10月)、公明党幹部(2018年11月)との懇談(出典)内閣官房・内閣府・財務省・厚生労働省「2040年を見据えた社会保障の将来見通し」(計画ベース・経済ベースラインケース)(2018年5月公表)

    ベンチャー企業については、総額型の控除上限を40%に引き上げ

    旧制度

    旧制度

    25% 5%

    40% 10%

    現制度

    現制度

    オープンイノベーション型については全ての企業で控除上限を5%から10%へ引き上げ

    加えて、オープンイノベーション型では、研究開発型ベンチャー企業との共同試験研究・委託試験研究について控除割合を引き上げるとともに、大企業に対する委託試験研究も対象に追加

    ● 平成31年度税制改正における研究開発税制の見直し

    ● 将来の社会保障給付の見通し

    08 09

  • Policy & Action TOPICS

    働き方改革の推進 環境・エネルギー問題への対応

    大学教育改革への取り組み

    投資家・市場との対話

     わが国の経済社会が大きな変化に直面し、企業やそこで働く人たちにも変革が求められているなか、経団連は働き方改革をリードしています。具体的には、働きがい向上につながる好事例の紹介のほか、各社に行動計画の策定や長時間労働につながる商慣行の是正、過重労働や職場におけるパワーハラスメント等の防止を呼びかけました。また、イノベーション創出に向けては、年齢や性

    別、国籍などさまざまな属性の人材が協働するダイバーシティが不可欠です。この観点から経団連は女性活躍の推進を最重要課題のひとつに位置づけ、経団連幹部をメンターに招き、会員各社の女性役員を対象にした「リーダーシップ・メンター・プログラム」や階層別の各種セミナー・人材育成プログラムの実施など、各社の取り組みを後押ししています。

    早めの計画、職場の理解、しっかり休暇— 有休My plan 7

    シチ

    ! 5ゴ

    ! 3サン

    ! ―

    ❶ 年休取得率70%以上を目指す 経団連会員企業の年間平均取得率は 66.2%※ ※「経団連2018年労働時間等実態調査」における2017年実績

    ❷ 年間取得日数が5日未満とならないよう取組む 労働基準法の改正により、年5日の年休の時季指定が使

    用者の義務となります

    ❸ 土日・祝日に年休をプラスして3日以上の連休をつくる 働く方のスキルアップやキッズウィークへの対応、あるいは

    プレミアムフライデー等と併用しての観光振興や消費喚起の観点から、休暇の多様な活用が期待されています

     経団連は、環境問題に主体的に取り組んでいます。地球規模の温室効果ガスの排出削減に向けて、60を超える業種が参加する「経団連低炭素社会実行計画」を推進す

    るほか、毎年、国連気候変動枠組条約締約国会議(COP)に代表団を派遣しています。「循環型社会形成自主行動計画」や「経団連生物多様性宣言」の推進にも取り組んでいます。 本年度は、地球規模の海洋プラスチック問題の解決と国内のプラスチック資源循環推進に向けた提言をとりまとめ、政府等に働きかけています。併せて、会員企業・団体によるプラスチック対策を推進し、日本経済界の取り組みを国内外に発信するため、プラスチック問題に関する「取組事例集」を公表しています。 エネルギーは国民生活や事業活動の基盤であり、安全性を大前提に、安定供給・経済効率・環境性のバランスをとることが不可欠です。わが国はエネルギーの9割近くを化石燃料に依存するため、原子力発電所の再稼働や再生可能エネルギーの主力電源化などを推進しています。また、Society 5.0実現に向け、次世代電力ネットワークの構築等に向けた電力投資の促進に取り組んでいます。

     多様な価値観が融合するSociety 5.0において活躍が期待される人材には、文系ー理系を問わず、データ分析力や論理文章表現力などのリテラシーと論理的思考力、規範的判断力をベースに社会システムを構築する力が求められます。経団連は昨年10月、2021年度入社以降の学生の採用選考に関する指針の策定を取り止めることを発表しました

    が、これを契機に大学に求められる教育改革についてもあらためて問題提起を行いました。そこで2019年1月、大学側との間で「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」を設置し、今後求められる人材とそうした人材を育成するために求められる大学の教育改革や今後の企業の採用のあり方について直接、率直な対話を行っています。

     Society 5.0の実現に向け、イノベーションをさらに活性化するうえでは、わが国企業および経済全体が投資先としての魅力を一層高め、金融・資本市場に国内外の資金を呼び込むことが不可欠です。そのためには、コーポレート・ガバナンスに関する企業の主体的な取り組みをさらに進めるとともに、投資家との建設的対話を一層深化することが重要です。そこで、シンポジウムの開催などを通じ企業の取り組みを促進するとともに、PRI(国連責任投資原則)やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)をはじめ国内外の機関投資家を含むステークホルダーとの対話を推進しました。

    リーダーシップ·メンター·プログラムで講演する中西会長(2019年1月)

    COP24のサイドイベントでスピーチを行う杉森副会長(2018年12月)

    採用と大学教育の未来に関する産学協議会(2019年1月) シンポジウム「実効性あるコーポレート·ガバナンスの実現に向けて」を開催。中西会長も登壇(2018年11月)

    PRIとの懇談(2018年6月)

    10 11

  • B20東京サミットを開催(2019年3月)

    Policy & Action TOPICS

    経済外交の推進 国家的イベントの成功 経団連は、日本と世界各国・地域との経済関係を強化するとともに、グローバルなビジネス環境の改善に資する政策提言を行ううえで重要なプラットフォームの役割を果たしています。2018年度も米国、欧州、ロシア、中国、インド等、世界各国・地域に経団連の代表団(ミッション)を派遣したり、合同会議等を数多く開催するなどして、各国の政府・経済界首脳をはじめ、多様なステークホルダーと活発に意見交換を行いました。これらを通じ、ルールに基づく自由で開かれた国際経済秩序の維持・強化に向けて、WTO(世界貿易機関)の機能の維持・強化に向けた改革、TPP11(CPTPP)や日EU EPA(経済連携協定)、RCEP

    (東アジア地域包括的経済連携)等の実現や質の高いインフラの整備促進 な ど を 働 き か け ま し た。 ま た、B7、アジア・ビジネス・サミット、日中韓ビジネスサミットといった多国間の枠組みによる対話にも精力的に取り組みました。今年、わが国が初めてG20を主催することに伴い、2019年3月にB20東京サミットを開 催 し ま し た。Society 5.0 for SDGsを全体テーマに、自由貿易やデジタル革新等の地球規模の課題に世界の経済界がどう向き合い、取り組んでいくのか、参加国の経済団体で討議を行い、B20東京サミット共同提言を取りまとめ、安倍総理に手交しました。

     2019年に全国各地で開催されるラグビーワールドカップ、そして2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、日本が世界から注目を集める絶好の機会です。国際スポーツイベントを成功させることはもちろんのこと、震災から復興した姿を示し、日本の魅力・技術も存分にアピールする必要があります。経団連では、日本代表選手・チームの活躍に向けて、全国各地のアスリートやスポーツ関係者との交流・支援、企業によるアスリートの雇用促進などに取り組んでいます。さらに、経団連と他の経済団体などで構成する「オリンピック・パラリンピック等経済界協議会」では、大会に向けた機運醸成

    や、開催後のレガシーづくりに向けて、スポーツの普及、障がい者スポーツの支援、社会のバリアフリー化、地方創生、技術立国日本の発信などの活動を全国で展開しています。 さらに、昨年11月、2025年に大阪・関西で国際博覧会(万博)を開催することが決まりました。大阪・関西万博は、新たな未来社会「Society 5.0」の具体的な姿を国際社会に発信し、体感できる場とすることで、日本経済活性化の起爆剤となるものであり、経団連としてもその成功に向けて、政府・自治体・関係団体とも連携しながら全力で取り組んでいます。

    李克強国務員総理と懇談する経団連、日中経協、日商合同訪中代表団(2018年9月)提供:日中経済協会

    日印ビジネス·リーダーズ·フォーラムを東京で開催(2018年10月)

    トップアスリートのための就職支援「アスナビ」説明会を開催(2018年5月)

    パラスポーツ「ボッチャ」の企業対抗戦を開催(2018年9月) ラグビーワールドカップ会場周辺のバリアフリーマップ作成(2018年11月)

    12 13

  • 役員等(2019年7月1日現在)

    会長 審議員会議長

    審議員会副議長

    事務総長

    副会長

    中西 宏明日立製作所会長

    古賀 信行野村ホールディングス会長

    久保田 政 一

    会議 ● デジタルトランスフォーメーション会議 ● 経済構造改革会議

    特別委員会等● 総合政策特別(委)● 震災復興特別(委)● 政治特別(委)

    ● 経営労働政策特別(委)● スタートアップ(委)● サプライチェーン(委)

    経済・法制関係

    ● 経済財政(委)● 行政改革推進(委)● 社会保障(委)● 人口問題(委)

    ● 税制(委)● 経済法規(委)● 金融・資本市場(委)

    産業関係

    ● 産業競争力強化(委)● 地域経済活性化(委)● 農業活性化(委)● 観光(委)

    ● 都市・住宅政策(委)● ロジスティクス(委)● 生活サービス(委)

    イノベーション関係

    ● イノベーション(委)● デジタルエコノミー推進(委)● サイバーセキュリティ(委)● 知的財産(委)● 宇宙開発利用推進(委)

    ● 海洋開発推進(委)● 防衛産業(委)

    環境・エネルギー関係 ● 資源・エネルギー対策(委) ● 環境安全(委)

    社会関係● 企業行動・SDGs(委)● ダイバーシティ推進(委)● 消費者政策(委)

    ● オリンピック・パラリンピック等推進(委)● 社会基盤強化(委)● 教育・大学改革推進(委)

    労働関係 ● 雇用政策(委) ● 労働法規(委)

    対外関係● 外交(委)● 通商政策(委)

    ● 開発協力推進(委)● OECD諮問(委)

    地域別・国別活動

    ● アメリカ(委)● カナダ(委)● ヨーロッパ地域(委)● アジア・大洋州地域(委)● 南アジア地域(委)● 中国(委)● 日本・インドネシア経済(委)● 日タイ貿易経済(委)● 日本ベトナム経済(委)● 日本ミャンマー経済(委)● 東亜経済人会議日本(委)● 日本・香港経済(委)

    ● 中南米地域(委)● 日本メキシコ経済(委)● 日本ブラジル経済(委)● 日本ベネズエラ経済(委)● 日本コロンビア経済(委)● 中東・北アフリカ地域(委)● サブサハラ地域(委)● 日本トルコ経済(委)● 日本イラン経済(委)● 日本アルジェリア経済(委)● 日本ロシア経済(委)● 日本NIS経済(委)

    特別活動 ● 21世紀政策研究所 ● むつ小川原開発推進(委)

    関連組織● 企業人政治フォーラム● 経団連自然保護協議会

    監 事審議員会議長・副議長会議

    常任幹事会審議員会

    幹事会地方団体長会

    理事会

    会長・副会長会議

    政策委員会等

    総 会

    会 員

    機構図

    岡 本   毅 東京ガス相談役 小 林   健 三菱商事会長 石 塚 邦 雄 三越伊勢丹ホールディングス特別顧問 國 部   毅 三井住友フィナンシャルグループ会長 山 内 隆 司 大成建設会長 進 藤 孝 生 日本製鉄会長山 西 健一郎 三菱電機特別顧問 早 川   茂 トヨタ自動車副会長 隅   修 三 東京海上日動火災保険相談役 冨 田 哲 郎 東日本旅客鉄道会長 片野坂 真 哉 ANAホールディングス社長 杉 森   務 JXTGホールディングス社長中 村 邦 晴 住友商事会長 平 野 信 行 三菱UFJフィナンシャル・グループ会長 越 智   仁 三菱ケミカルホールディングス社長 渡 邉 光一郎 第一生命ホールディングス会長 篠 原 弘 道 日本電信電話会長 大 橋 徹 二 コマツ会長

    宮 永 俊 一 三菱重工業会長 十 倉 雅 和 住友化学会長 浅 野 邦 子 箔一会長 泉 谷 直 木 アサヒグループホールディングス会長 長 榮 周 作 パナソニック会長 佐 藤 康 博 みずほフィナンシャルグループ会長 遠 藤 信 博 日本電気会長 小 堀 秀 毅 旭化成社長 根 岸 修 史 積水化学工業相談役 斎 藤   保 IHI会長 菰 田 正 信 三井不動産社長 畑 中 好 彦 アステラス製薬会長 井 阪 隆 一 セブン&アイ・ホールディングス社長 新 浪 剛 史 サントリーホールディングス社長 柄 澤 康 喜 三井住友海上火災保険会長 國 分 文 也 丸紅会長 筒 井 義 信 日本生命保険会長 日比野 隆 司 大和証券グループ本社会長

    14 15

  •  2018年度の経団連の経常収益は67億31百万円でした。経常費用は55億12百万円であり、内訳は事業費38億53百万円、管理費16億59百万円となっています。これに資産評価損益等を加味した当期経常増減額は12億95百万円となりました。当期経常増減額は、将来の設備更新等のために、特定資産の積み立てなどに充当しています。

    (単位:百万円)

    科 目 当年度

    Ⅰ 資産の部

    1 流動資産

    流動資産合計 2,746

    2 固定資産

    ⑴ 特定資産

    事務室設備更新積立資産 9,855

    会議室設備更新積立資産 6,630

    その他積立資産 1,870

    特定資産合計 18,355

    ⑵ その他固定資産

    建物 6,060

    土地 3,503

    その他 5,932

    その他固定資産合計 15,495

    固定資産合計 33,851

    資産合計 36,597

    Ⅱ 負債の部

    1 流動負債

    流動負債合計 873

    2 固定負債

    固定負債合計 897

    負債合計 1,771

    Ⅲ 正味財産の部 一般正味財産 (うち特定資産への充当額)

    34,826(18,355)

    正味財産合計 34,826

    負債及び正味財産合計 36,597

    ファイナンシャルレポートと経団連の沿革

    要約貸借対照表 (2019年3月31日現在)

    正味財産増減計算書について(2018年4月1日から2019年3月31日まで)

    経団連の沿革 終戦直後の1946年8月、日本経済の再建・復興を目的として、経済団体連合会(経団連)が誕生しました(初代会長は石川一郎(1946-56))。1948年4月には、「経営者よ正しく強かれ」を掲げ、適正な労使関係の確立を目的として、日本経営者団体連盟(日経連)が発足しました(初代代表常任理事は諸井貫一

    (1948-68))。 以来、両団体は、貿易の自由化、自由競争の促進、エネルギー・環境問題への取り組み、民間経済外交の推進、賃金交渉への対応や安定した労使関係の構築など、経済界が直面する内外の重要課題の解決と、自由主義経済の維持・活性化を通じ、わが国ならびに世界経済の発展に寄与してきました。石坂泰三経団連会長(1956-68) は、経済界が自由化の王道を歩むことを訴え、資本の自由化を実現しました。 1966年に旧経団連会館が完成。活動はますます発展します。 生産現場の合理化に取り組んだ経験を政府の合理化=行革に活かした土光敏夫経団連会長(1974-80)、大槻文平日経連会長(1979-87)、鈴木永二日経連会長(1987-91)以来、行財政改革への貢献は、経団連・日経連の大きな役割として、国民に知られるようになりました。 高度成長を遂げた日本は、貿易摩擦の中におかれますが、稲山嘉寛経団連会長(1980-86)は「我慢の哲学」、平岩外四経団連会長(1990-94)は「共生」、豊田章一郎経団連会長(1994-98)は「魅力ある日本」といったコンセプトを打ち出し、国際社会の中でよき企業市民として日本企業が受け入れられるように取り組みました。 少子高齢化、国民の意識・価値観の多様化の進展に伴い、社会保障制度改革、雇用・労働問題、教育改革等が、企業経営にとってより重要な政策課題となりました。そこで2002年に経団連と日経連は統合し、新たな総合経済団体として日本経済団体連合会が発足いたしました(統合後の初代会長は奥田碩

    (2002-06))。 2009年に新しい経団連会館が完成。2012年3月30日には公益法人改革に対応して社団法人から一般社団法人へと、法人格の変更が行われました。 経団連は、個別の重要政策課題に関する政策提言の策定とその実現に向けた取り組みにとどまらず、将来にわたる日本の経済社会のあり方を広く内外に指し示す会長ビジョン(「活力と魅力あふれる日本をめざして」(2003年、奥田会長)、「希望の国、日本」

    (2007年、御手洗会長)、「『豊かで活力ある日本』の再生」(2015年、榊原会長))や、民主導の産業力強化に向けプロジェクトの組成・推進を宣言した「サンライズ・レポート」(2010年、米倉会長)を公表してきています。 奥田会長が経済財政諮問会議(議長:小泉総理(当時))の民間議員に就任して以来、政府主催の主要会合の民間議員に経団連会長自らが就任し、政府の経済、財政、産業、科学技術など幅広い分野における政策論議に参画しています。榊原定征会長(2014-18)の経済財政諮問会議、未来投資会議、人生100年時代構想会議などでの貢献もあり、経団連の提言は安倍内閣の「日本再興戦略」などに数多く反映されています。 日本企業の活動がグローバルに展開するなか、経団連の活動も日本国内のみならず、地球規模に拡大しつつあります。

    16

    010_8094158231906.indd 16 2019/06/28 19:42:24

    名 称一般社団法人 日本経済団体連合会(略称:経団連)KEIDANREN(Japan Business Federation) 目 的(定款第3条)総合経済団体として、企業と企業を支える個人や地域の活力を引き出し、我が国経済の自律的な発展と国民生活の向上に寄与すること設立日1946(昭和21)年8月16日

    社団法人としての設立許可1961(昭和36)年6月29日

    一般社団法人への移行日2012(平成24)年3月30日

    代表理事会長 中西 宏明  事務総長 久保田 政一

    理事25名(うち会長1名、副会長18名、事務総長1名、専務理事・常務理事5名)

    監事2名

    会計監査人設置法人

    会員数企業会員 1,412  団体会員 156  特別会員  32計 1,600(2019年4月1日現在)事務局職員数 232名(嘱託含、2019年4月1日現在)

    経団連の概要

    一般社団法人 日本経済団体連合会(略称:経団連)KEIDANREN または Japan Business Federation〒100-8188東京都千代田区大手町1-3-2 経団連会館TEL 03-6741-0111(番号案内)http://www.keidanren.or.jp/

    関西事務所〒530-6108大阪市北区中之島3-3-23 中之島ダイビルTEL 06-6441-0841

    米国事務所1200 17th Street, NW, Suite 201, Washington DC 20036 U.S.A.http://keidanren.us/

    経団連会館

    半蔵門線 大手町駅

    永代通り

    C2b

    皇居

    ● KDDI大手町ビル

    ● 大手町  グランキューブ

    首都高速環状線

    神田橋

    大手町

    鎌倉橋

    東西線 大手町駅

    丸ノ内線

    大手町駅

    JR東京駅

    丸ノ内線

    東京駅

    千代田線

    大手町駅

    都営三田線

    大手町駅

    大手町駅C2b出口直結