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㈱フカワホーム代表取締役
布川弦三
PICK UP
THE PERSON
柔軟─ juunan ─
仕事の進め方についても、人の育て方についても、
1つのスタイルに固執し貫く人もいるが、布川社長は違う。
たとえば人材育成では様々なやり方を模索した過去を振り返り、
「失敗もありましたが、色々試したからこそ上手くいくようになりました」と話す。
その時々で状況を見ながら、最適解を求めてトライする。
そしてより良い道が見つかれば、過去の方法を素直に改める。
そうして柔軟に変わり続けることは、誰にでもできることではない。
このフレキシブルな思考が社長の持ち味であり、会社成長の要だと言えそうだ。
「何事もひとつにこだわらない。柔軟な発想で取り組んでいます」
KEY WORD
© 2019 USP-Management Co., Ltd.
東京・神奈川を主要エリアに、住宅の新築・リフォームを手掛ける工務店『フカワホーム』。SEVの特許技術を使用したシートを活用した「健康住宅」を主力に、「愛犬家住宅」にも力を入れるなどして特色を打ち出し、顧客を増やし続けている。そんな同社を、本日はタレントの野村将希氏が訪問。この道一筋に歩んできた布川社長にインタビューを行った。
─布川社長は、ずっと建築業界でお仕事
を続けてこられたのでしょうか。
はい。高校卒業後にこの業界に入り、40年
間一筋です。最初の会社では約15年、その次
の会社でも10数年勤めました。役員も務め
させていただき、今から3年前の2016
年、55歳で独立して今日に至っています。
─独立当初は、どのようにしてお客様を
確保してこられたのでしょう。
私が会社を辞めた噂が広がっていたよう
で、ありがたいことにお客様のほうからリ
フォームのご依頼をいただけたんです。そ
こからまた次のお客様へと紹介で広がり、
徐々に安定してきました。お陰様で、これ
まで営業をしなくても仕事に恵まれていま
す。支えて下さる方、ご紹介下さる方には
本当に感謝の一言ですね。
─紹介が絶えないのは、良いお仕事をさ
れているからこそでしょう。御社ではどの
ような業務を主体にされていますか。
当社は在来工法の住宅の施工とリフォー
ムをメインに手掛けています。その中で特
に力を入れているのが、SEVの特許技術
を使ったフロアーアップです。
─SEV、ですか。
はい。自然由来のマイナス電子によって
物質の活性化を促す技術で、人間の体内
環境を整えることにも効果が見込めます。
SEVは日本を含めてアメリカやカナダ、
EUなど世界7カ国で特許が取得されてお
り、様々な分野で活用されています。日本
でもその範囲は広がっていますが、住宅分
野においては、当社が県内で唯一の取扱店
となっており、「健康住宅」としてアピール
しているんです。
─へえ、そのような技術があったとは。具
体的には、どのように施工されるのでしょ
うか。
SEVの技術を使用したシートを、床の
下に敷き詰めるというのが主な施工方法で
す。それによって室内空気の自然対流を利
用し、空間全体をナチュラルイオン化する
んですよ。タバコやカビなどのにおいを軽
減する消臭効果もありますし、ストレスの
軽減、冷えや疲れの緩和も期待できます。
また質の良い睡眠にもつながります。新築
の場合は、このSEVシートを床に敷くの
を標準とさせていただいていますね。
─それはすごい!
住んでいるだけで健
康になれる、というイメージですね。
実際に体感すれば、違いを感じてもらえ
ると思います。またもう一つ、「愛犬家住
宅」も当社が注力していることです。愛犬
家コーディネーターがご家族の安全・安心・
快適を考えた上で、ペットのわんちゃんも
家族の一員として暮らしやすい家を提案し
ています。たとえば、おしっこのにおいが
つきにくい建材の提案などですね。
─色々と他社さんとの差別化につながる
ことをされているのですね。スタッフさん
たちも様々な知識が必要になりそうです。
特許技術を活用した「健康住宅」を主力に
顧客の立場に立った家づくりを提案
その点は、幸いにも若くて優秀なスタッ
フが揃っています。当社は職人の集団では
なく管理する会社なので、一人ひとりが監
督として、それぞれの現場を担っています。
それぞれやる気がありますし、責任感も強
い。若手が不足して困っている同業他社も
ある中で本当に恵まれていますし、自慢の
スタッフたちです。
─お仕事で大事にされていることを教え
て下さい。
たとえばお問い合わせがあったら、その
日のうちに現場に駆けつけて確認し、まず
は安心していただくようにしています。ど
うしても当日訪問できない場合でも、必ず
お電話を入れて対応を伝えること。そして、
それぞれの事案は皆で共有しています。ま
た、スタッフには「自分の家だと思って仕
事をするように」と伝えていますよ。いつ
もお客様の立場から考えるよう心がけてい
ますね。こうしたことを大切に今後も励み、
お客様、協力会社、取引先、スタッフなど、
関わりのある全ての人に幸せになってもら
えたらと思います!
▼『フカワホーム』には現在3名のスタッフがおり、皆やる気があって、責任感も強いという。それも良い人材に恵まれたことに加え、布川社長の職場環境作りが上手くいっているからこそだろう。だが人材育成の方法については、社長はこれまで様々に悩んだそうだ。というのも、前職場では人に指導する際に一つひとつ丁寧に教えていたが、思うように成果が出なかったそうだ。そこで独立後は、あまり細かく教えずにとにかく任せること、分からないことがあった時だけ聞いてくるように、というやり方に変えたのだという。任せるということは相応のリスクも伴うが、それによって同社のスタッフは自分で考え行動することで、力強く
成長していった。今では「教える」のではなく「任せる」ことが、社長の教育方針だ。▼また、「1日 5回は笑うこと」「昼休みは30〜 40分昼寝をすること」というのも、布川流のユニークな教え。笑うことは明るい雰囲気づくりにつながり、免疫力アップなどの健康にも効果があるとされる。また昼寝は午後からの仕事の効率アップにつながる。こうした様々な独自の取り組みはスタッフからも好評で、「居心地が良い」という声が聞かれた。社長が「自慢のスタッフ」と言うほどの優秀な人材が定着しているのも、こうした職場環境の構築があってこそなのだろう。
代表取締役 布川 弦三 タレント 野村 将希
布川流の職場づくり
「お昼休みには必ず昼寝をすることが『フカワホーム』さんのルールだと聞いて驚きました。昼食を終えたら事務所の電気を消して皆で雑魚寝をするそうで、それぞれがマイ枕をお持ちなのだとか。現場のお仕事は朝が早いですし、夜も暗くなるまで。体力も必要なお仕事ですから、昼間に少しでも身体を休めて、午後からの仕事に備えるそうです。ユニークながら理に適った取り組みで、それが現場の安全や仕事の効率化にもつながっているのでしょうね」
野村 将希
企業地域を育む
と人
神奈川県横浜市都筑区東山田 2-18-4
© 2019 USP-Management Co., Ltd.