k-2工法...1228 k-2工法 技術の概要 技術の特徴...

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K-2工法 K-2工法 平成 24 年度 建設技術審査証明事業(下水道技術) 技術概要書 建設技術審査証明事業実施機関 公益財団法人 日本下水道新技術機構 建設技術審査証明事業実施機関 公益財団法人 日本下水道新技術機構 下水道管きょの更生工法 ─形成工法─ および取付管の修繕工法 下水道管きょの更生工法 ─形成工法─ および取付管の修繕工法

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Page 1: K-2工法...1228 K-2工法 技術の概要 技術の特徴 K-2工法は,老朽化した下水道本管および取付管を非開削で更生,修繕する技術である。本管の更

1228 K-2 工法

【技術保有会社】 株式会社神尾工業

株式会社京扇土木テクノロジー

【問 合 せ 先】 K-2工法協会 TEL 029−877−3133

2013 年3月 13 日~ 2018 年3月 31 日

施工実績(抜粋)

技術の適用範囲

技術保有会社および連絡先

審査証明有効年月日

インターネットによる情報公開

管  種 : 陶管,鉄筋コンクリート管,鋳鉄管

管  径 : 取付管 呼び径 150 ~ 200

      本 管 呼び径 200 ~ 600

施工延長 : 取付管 呼び径 150 ~ 200 13m

      本 管 呼び径 200 ~ 350 120m

          呼び径 400 ~ 600 80m

施工年月 施工場所 工事件名  工事内容(施工距離)

平成 21 年3月 千葉市 下水道施設改良工事(蘇我 21-1) 本 管 φ 250 (239.0m)

平成 22 年3月 大阪市 建設局南部下水道管更生工事本 管 φ 360,380(141.0m)本 管 φ 450 (50.0m)

平成 22 年3月 静岡県浜松市西遠処理区馬込第処理区枝線管改築工事(2,6,7 工区)

本 管 φ 250 (2818.9m)

平成 22 年3月 埼玉県 入間武蔵台団地内汚水管補修工 本 管 φ 200 (318.6m)

平成 23 年3月 大阪市西部下水道管理事務所管内下水管更生工事(22-11)

本 管 φ 300,450(467.0m)本 管 φ 500 (102.2m)

平成 23 年3月 大阪市西部下水道管理事務所管内下水管更生工事(22-13)

本 管 φ 300,450(154.7m)本 管 φ 500,550(356.8m)

平成 23 年3月 埼玉県 川越市下水道管更生工事その 3 本 管 φ 250,550(787.7m)

平成 23 年 11 月 大阪市中量軌道南港ポートタウン線埋設排水管更生工事

本 管 φ 300 (26.5m)

・公益財団法人 日本下水道新技術機構 http://www.jiwet.jp/examination

・建設技術審査証明協議会 http://www.jacic.or.jp/sinsa/

K-2工法K-2工法

平成24年度 建設技術審査証明事業(下水道技術)

技術概要書

建設技術審査証明事業実施機関公益財団法人 日本下水道新技術機構

建設技術審査証明事業実施機関公益財団法人 日本下水道新技術機構

下水道管きょの更生工法 ─形成工法─および取付管の修繕工法

下水道管きょの更生工法 ─形成工法─および取付管の修繕工法

Page 2: K-2工法...1228 K-2工法 技術の概要 技術の特徴 K-2工法は,老朽化した下水道本管および取付管を非開削で更生,修繕する技術である。本管の更

1228 K-2 工法

技術の概要 技術の特徴

K-2工法は,老朽化した下水道本管および取付管を非開削で更生,修繕する技術である。本管の更

生は,本管内に,けん引ライナーを反転機による空気圧で反転先行させ,その内側に連結したライニン

グ材を引き込む。さらにその内側にインライナーを反転挿入した後,空気圧により拡径した状態で温水

シャワーにて循環加熱し,更生材料を硬化させる。ライニング材は,強度特性を向上させるため,ポリ

エステルフェルトにグラスファイバーフェルトを複合させ,熱硬化性の樹脂を含浸したものである。ま

た,けん引ライナーを用いることにより,段差,曲り,滞留水,浸入水などに影響なくライニング材を

挿入することができる。取付管の修繕は,本管内より取付管接合部を穿孔し,ツバ付き取付管ライニン

グ材を空気圧により反転挿入し,温水にて加圧硬化させる。更生後の本管と取付管とのツバ部は接着マッ

トにて接着させることにより一体化した水密性を有する更生が可能である。

図-1 反転機によるけん引ライナー反転,更生材挿入

図-2 本管用更生材構造図 図-3 取付管用更生材構造図

技術の特徴を以下に示す。

( 1)施 工 性:次の条件下で施工できる。

1 )本管

①継手部の段差が 30 ㎜以下 ②継手部の隙間が 100 ㎜以下 ③継手部の屈曲角が 10°以下

④ 70 ㎜以下の部分滞留水 ⑤水圧 0.05 MPa,流量 2.0 ℓ/min 以下の浸入水

2 )取付管

①継手部の段差が 20 ㎜以下 ②継手部の隙間が 75 ㎜以下 ③継手部の屈曲角が 10°以下

④曲り角が 60°以下 ⑤水圧 0.05 MPa,流量 0.5 ℓ/min 以下の浸入水

3 )本管と取付管接合部

①隙間が 20 ㎜以下 ②水圧 0.05 MPa,流量 0.5 ℓ/min 以下の浸入水

( 2)強度特性:更生管の強度特性は次の試験値以上である。

1 )耐荷強度(偏平強さ)

「下水道用硬質塩化ビニル管(JSWASK-1)」と同等以上の偏平強さ

2 )曲げ強度

①曲げ強度の短期試験値 90 N/mm2 ②曲げ強度の長期試験値 40 N/mm2

3 )曲げ弾性係数

①曲げ弾性係数の短期試験値 5,900 N/mm2 ②曲げ弾性係数の長期試験値 3,500 N/mm2

4 )引張強度,引張弾性係数,圧縮強度,圧縮弾性係数

①引張強度の短期試験値 112 N/mm2 ②引張弾性係数の短期試験値 8,600 N/mm2

③圧縮強度の短期試験値 124 N/mm2 ④圧縮弾性係数の短期試験値 6,326 N/mm2

( 3 )耐薬品性:更生管は,「下水道用強化プラスチック複合管(JSWAS K-2)」と同等以上の耐薬品性

を有する。

( 4)耐摩耗性:更生管は,「下水道用硬質塩化ビニル管(JSWASK-1)」と同等以上の耐摩耗性を有する。

( 5)耐ストレインコロージョン性:更生管は,耐ストレインコロージョン性を有する。

( 6)水密性(接合部):更生後の本管と取付管の接合部は,0.05 MPa の内水圧,外水圧に耐える水密

性を有する。

( 7)水密性(本管部):更生後の本管は,0.1 MPa の内水圧,外水圧に耐える水密性を有する。

( 8 )耐高圧洗浄性:更生後の本管および本管と取付管の接合部は,15 MPa の高圧洗浄に対して剥離・

破損がない。

( 9)成形後収縮性:更生管は成形後,1 時間以内に収縮がなく安定する。

写真 −1 段差試験 写真 −2 隙間試験

写真 −3 屈曲角試験 写真 −4 滞留水試験

Page 3: K-2工法...1228 K-2工法 技術の概要 技術の特徴 K-2工法は,老朽化した下水道本管および取付管を非開削で更生,修繕する技術である。本管の更

1228 K-2 工法

技術の概要 技術の特徴

K-2工法は,老朽化した下水道本管および取付管を非開削で更生,修繕する技術である。本管の更

生は,本管内に,けん引ライナーを反転機による空気圧で反転先行させ,その内側に連結したライニン

グ材を引き込む。さらにその内側にインライナーを反転挿入した後,空気圧により拡径した状態で温水

シャワーにて循環加熱し,更生材料を硬化させる。ライニング材は,強度特性を向上させるため,ポリ

エステルフェルトにグラスファイバーフェルトを複合させ,熱硬化性の樹脂を含浸したものである。ま

た,けん引ライナーを用いることにより,段差,曲り,滞留水,浸入水などに影響なくライニング材を

挿入することができる。取付管の修繕は,本管内より取付管接合部を穿孔し,ツバ付き取付管ライニン

グ材を空気圧により反転挿入し,温水にて加圧硬化させる。更生後の本管と取付管とのツバ部は接着マッ

トにて接着させることにより一体化した水密性を有する更生が可能である。

図-1 反転機によるけん引ライナー反転,更生材挿入

図-2 本管用更生材構造図 図-3 取付管用更生材構造図

技術の特徴を以下に示す。

( 1)施 工 性:次の条件下で施工できる。

1 )本管

①継手部の段差が 30 ㎜以下 ②継手部の隙間が 100 ㎜以下 ③継手部の屈曲角が 10°以下

④ 70 ㎜以下の部分滞留水 ⑤水圧 0.05 MPa,流量 2.0 ℓ/min 以下の浸入水

2 )取付管

①継手部の段差が 20 ㎜以下 ②継手部の隙間が 75 ㎜以下 ③継手部の屈曲角が 10°以下

④曲り角が 60°以下 ⑤水圧 0.05 MPa,流量 0.5 ℓ/min 以下の浸入水

3 )本管と取付管接合部

①隙間が 20 ㎜以下 ②水圧 0.05 MPa,流量 0.5 ℓ/min 以下の浸入水

( 2)強度特性:更生管の強度特性は次の試験値以上である。

1 )耐荷強度(偏平強さ)

「下水道用硬質塩化ビニル管(JSWASK-1)」と同等以上の偏平強さ

2 )曲げ強度

①曲げ強度の短期試験値 90 N/mm2 ②曲げ強度の長期試験値 40 N/mm2

3 )曲げ弾性係数

①曲げ弾性係数の短期試験値 5,900 N/mm2 ②曲げ弾性係数の長期試験値 3,500 N/mm2

4 )引張強度,引張弾性係数,圧縮強度,圧縮弾性係数

①引張強度の短期試験値 112 N/mm2 ②引張弾性係数の短期試験値 8,600 N/mm2

③圧縮強度の短期試験値 124 N/mm2 ④圧縮弾性係数の短期試験値 6,326 N/mm2

( 3 )耐薬品性:更生管は,「下水道用強化プラスチック複合管(JSWAS K-2)」と同等以上の耐薬品性

を有する。

( 4)耐摩耗性:更生管は,「下水道用硬質塩化ビニル管(JSWASK-1)」と同等以上の耐摩耗性を有する。

( 5)耐ストレインコロージョン性:更生管は,耐ストレインコロージョン性を有する。

( 6)水密性(接合部):更生後の本管と取付管の接合部は,0.05 MPa の内水圧,外水圧に耐える水密

性を有する。

( 7)水密性(本管部):更生後の本管は,0.1 MPa の内水圧,外水圧に耐える水密性を有する。

( 8 )耐高圧洗浄性:更生後の本管および本管と取付管の接合部は,15 MPa の高圧洗浄に対して剥離・

破損がない。

( 9)成形後収縮性:更生管は成形後,1 時間以内に収縮がなく安定する。

写真 −1 段差試験 写真 −2 隙間試験

写真 −3 屈曲角試験 写真 −4 滞留水試験

Page 4: K-2工法...1228 K-2工法 技術の概要 技術の特徴 K-2工法は,老朽化した下水道本管および取付管を非開削で更生,修繕する技術である。本管の更

1228 K-2 工法

【技術保有会社】 株式会社神尾工業

株式会社京扇土木テクノロジー

【問 合 せ 先】 K-2工法協会 TEL 029−877−3133

2013 年3月 13 日~ 2018 年3月 31 日

施工実績(抜粋)

技術の適用範囲

技術保有会社および連絡先

審査証明有効年月日

インターネットによる情報公開

管  種 : 陶管,鉄筋コンクリート管,鋳鉄管

管  径 : 取付管 呼び径 150 ~ 200

      本 管 呼び径 200 ~ 600

施工延長 : 取付管 呼び径 150 ~ 200 13m

      本 管 呼び径 200 ~ 350 120m

          呼び径 400 ~ 600 80m

施工年月 施工場所 工事件名  工事内容(施工距離)

平成 21 年3月 千葉市 下水道施設改良工事(蘇我 21-1) 本 管 φ 250 (239.0m)

平成 22 年3月 大阪市 建設局南部下水道管更生工事本 管 φ 360,380(141.0m)本 管 φ 450 (50.0m)

平成 22 年3月 静岡県浜松市西遠処理区馬込第処理区枝線管改築工事(2,6,7 工区)

本 管 φ 250 (2818.9m)

平成 22 年3月 埼玉県 入間武蔵台団地内汚水管補修工 本 管 φ 200 (318.6m)

平成 23 年3月 大阪市西部下水道管理事務所管内下水管更生工事(22-11)

本 管 φ 300,450(467.0m)本 管 φ 500 (102.2m)

平成 23 年3月 大阪市西部下水道管理事務所管内下水管更生工事(22-13)

本 管 φ 300,450(154.7m)本 管 φ 500,550(356.8m)

平成 23 年3月 埼玉県 川越市下水道管更生工事その 3 本 管 φ 250,550(787.7m)

平成 23 年 11 月 大阪市中量軌道南港ポートタウン線埋設排水管更生工事

本 管 φ 300 (26.5m)

・公益財団法人 日本下水道新技術機構 http://www.jiwet.jp/examination

・建設技術審査証明協議会 http://www.jacic.or.jp/sinsa/

K-2工法K-2工法

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技術概要書

建設技術審査証明事業実施機関公益財団法人 日本下水道新技術機構

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下水道管きょの更生工法 ─形成工法─および取付管の修繕工法

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