lotus sametime8.5のご紹介 -...

58
© 2010 IBM Corporation ® Lotus Sametime 8.5のご紹介 IBM Software Group | Lotus software 2 Agenda Sametime 8.5のValue Sametime 8.5のアーキテクチャ 基本構成 クラスタ構成 混在環境の注意点 構成上の注意点 運用・管理 参考情報

Upload: others

Post on 09-Oct-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

© 2010 IBM Corporation

®

Lotus Sametime 8.5のご紹介

IBM Software Group | Lotus software

2

Agenda

Sametime 8.5のValue

Sametime 8.5のアーキテクチャ

基本構成

クラスタ構成

混在環境の注意点

構成上の注意点

運用・管理

参考情報

Page 2: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

3

遠隔勤務者など、異なった場所でのリアルタイムコミュニケーションの実現

電話(音声のみ)では実現できない「本来のリアルタイムコラボレーション」の実現

非リアルタイム

リアルタイム

同じ場所 異なった場所

報告、記録、メモ、etc… FAX、メール、etc…

会話、会議、etc… 電話・・・だけ?

グループウェア(Lotus Notes/Domino)

遠隔地/多人数会議、画面・資料共有、共同作業

Lotus Sametimeが果たす役割

Lotus Sametimeによる解決

IBM Software Group | Lotus software

4

解説

リアルタイム・コミュニケーションツールの欠如が社員の時間やコストを増やし、生産性を低下させています。

– 電話・内線での在席確認、不在時の折り返し依頼、連絡待ち

– 打ち合わせ、会議のための移動

– 電話による作業や思考の中断

– 遠隔地での資料共有のための郵送やサイズの大きなファイル添付メール

リアルタイム・コミュニケーションツールは、これらの時間やコストの無駄を省き、生産性を向上させます。

Lotus Sametimeは異なった場所でのリアルタイム・コミュニケーションを実現するためのさまざまなコラボレーション機能を提供するソフトウェア製品です。

Page 3: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

5

少人数

多人数

プライベート/非セキュア ビジネス/セキュア

既存PC/NWインフラの利用 ← → 専用テレビ会議システム構築

電話 電話会議

テレビ会議

システム

Yahoo,MSN,Googleなど

(インスタントメッセージング)

テレビ電話

Lotus Sametime

Lotus Sametimeが果たす役割(関連類似製品との関係)

テレビ会議室のような専用の設備を必要とせず、既存PCインフラを使用

– PCから会議に出られるので場所を選ばない

統制の取れた形でセキュアなコミュニケーション/Web会議を実現

IBM Software Group | Lotus software

6

解説

Lotus Sametimeはセキュアなインスタント・メッセージングやWeb会議から電話網とのシームレスな連携だけでなく、さまざまなビジネス・パートナー(IP電話・ビデオ会議・モバイル端末など)と協業した多用な統合コミュニケーション(Unified Communication)ソリューションを実現します。

Lotus Sametimeは既存のPCインフラを利用しているため、専用の設備や場所を選ばず利用することができます。

Page 4: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

7

IBM Lotus Sametime

IBM IBM Lotus Lotus SametimeSametime の特徴の特徴

安心できるセキュリティ・レベルでリアルタイム・コミュニケーションを実現します。地理的に分散した個人やチームの生産性向上をします。移動時間を含めた出張コストの削減をします。業務の効率化と意思決定を迅速に行います。Lotus Notes クライアントやMicrosoft Office 製品と連携して利用できます。

IBM IBM Lotus Lotus SametimeSametime の主要機能の主要機能

在席確認

チャット

Microsoft製品連携

連絡先表示

ボイス・チャット

ビデオ・チャット

Web会議

電話網連携

Java/Eclipseでのアプリ拡張

画面・アプリ共有(1対1)

継続的なグループ・チャット

ロケーション管理

ソーシャル機能(コミュニティ、同報、質問・FAQ、アンケート)

IBM Software Group | Lotus software

8

解説

Lotus Sametimeの特徴として、次の点が挙げられます。

– 企業内で無断で利用される無償(コンシューマ向け)インスタントメッセージ利用をセキュアに抑制するなど、安心できるセキュリティ・レベルの機能を提供します。

– 物理的な場所・状況に依存しない業務が行え、地理的に分散したチームの生産性を高めます。また、会議のためにかかっていた移動時間やコストを抑えることができます。

– 相手の状況を知り適切なタイミングでコミュニケーションを図ることができ、意思決定まで迅速に進めることができます。

– Lotus NotesやMicrosoft Office製品との連携が可能です。

Page 5: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

9

Sametime 8.5 のValue

新しいオンライン・ミーティング機能の実現

オーディオ/ビデオ品質と相互接続性の向上

WebブラウザークライアントとモバイルIMクライアントの追加

ビジネス・プロセス・アプリケーションへのSametime機能組み込みによるユニファイド・コミュニケーションの容易な実現

IBM Software Group | Lotus software

10

解説

Sametime 8.5では、IBMが提唱するユニファイド・コミュニケーションを実現するためのプラットフォームとして実現されます。

– オンライン・ミーティング機能を再設計し、全く新しいミーティングサービスとして提供されています。(従来のバージョンのミーティングサービスも引き続き提供されていますが、その場合Sametime8.5の新機能は利用できません。)

– オーディオ/ビデオ機能では、新たにコーデックを追加することで品質向上をはかるほか、SIPを経由した接続で他社会議システムとの接続性も向上しています。

– Webブラウザー・クライアントの機能を拡充し、Webアプリケーションとの連携やカスタマイズが可能です。またiPhone用Webブラウザ・クライアントも提供されています。

Page 6: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

11

Sametime 8.5のコネクト・クライアント

Sametimeミーティング・新規ミーティング・ルームの作成・ミーティング・ルームへの参加・ミーティング・ルームへの招待

Sametime代替ビュー

・プライマリ連絡先ビュー・ 近の連絡先ビュー・頻繁な連絡先ビュー

連絡先ビュー・在席確認・ビジネスカード表示

ツールバー・在席状態(ステータス)の変更・インスタント・メッセージ・ボイスチャット・コール・ファイルの送信・アナウンスの送信・インスタント・ミーティングの開始・画面キャプチャ

ビュー表示形式・行列ビュー・クラシックビュー

IBM Software Group | Lotus software

12

解説

Sametime 8.5ではコネクト・クライアントがより使いやすく拡張され、次のような特徴を持っています。

– テキスト・チャットだけでなく、音声通話、オンライン・ミーティングなど、各種手段をシームレスに切り替えて利用できるため、ユーザーが現在の課題を解決する上で も効果的な手段を臨機応変に選択可能です。

– 従来のプライマリ連絡先ビューに加え、 近の連絡先ビューや頻繁にコンタクトを取るユーザービューが追加されたことで、アクセスしたい相手へ容易にアクセスできます。相手の状況把握やコミュニケーションを快適に行うことができます。

Page 7: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

13

オンライン・ミーティング機能 ~ミーティングルーム~

共有の開始・画面・文書

参加者ビュー・リストビュー・写真ビュー

ライブラリ・文書・URL

ディスカッション・グループチャット・議事録・質問etc...

ルームのツール・設定変更・ミーティング・レポート作成etc....

挙手する 録画・MPEGetc....

IBM Software Group | Lotus software

14

解説

予約型ミーティングルームから常設型ミーティングルームへ

従来のバージョンでは、ミーティングはスケジュールに基づいて作成されていましたが、Sametime 8.5からは、明示的に削除するまで存続する、「常設型会議室」タイプになりました。資料や議事録を残して退室することが可能で、いつでも会議室に入って、以前に記録したホワイト・ボードを利用したり、新しく書き込みもできますので、物理的な会議室以上に効率的な会議を行えます。

ミーティングルームには主に以下の特性があります。

– 「終了」することはなく、明示的に削除されるまでずっと存続します。

– 保管している内容 (文書やプレゼンテーションなど) も、明示的に削除するまで残ります。

– ミーティングルームを非公開にしてパスワード保護し、セキュリティを確保できます。

– 各ミーティングルームには所有者が 1 人存在しますが、所有者は参加者にさまざまな役割を割り当てることができます。例えば、一部の参加者にはミーティングルームの管理を許可し、他のユーザーは参加のみにすることができます。

Page 8: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

15

オンライン・ミーティング機能 ~ミーティングルームの作成~

Ne w se rve rs ca n b e re g iste re d fro m the fo rm

N ew m ee ting ro om s ca n b e cre a ted o r e d ite d on the se rve r fro m the fo rm

Outlookカレンダーからミーティングルーム作成

Lotus Notes クライアントからの

ミーティングルーム作成

コネクト・クライアントのツール、チャット画面からの

インスタントミーティングルーム作成

ミーティングルームセンターからのミーティングルーム作成

コネクト・クライアントからのミーティングルーム作成

ミーティングルーム(常設型)インスタントミーティングルーム

IBM Software Group | Lotus software

16

解説

ミーティングルーム

– コネクト・クライアントのミーティング・ビューから、新規ミーティングルームを作成できます。また、リストからミーティング・ルームを選択し、参加したり他のユーザーを招待することができます。

– Notesのカレンダー、Microsoft Outlook のカレンダーから、ミーティングルームを作成することができます。

– ブラウザーからミーティング・センターにアクセスし、ミーティングを作成することができます。

インスタントミーティングルーム

– 内容、関連情報を保存する必要がないときに必要に応じてすぐに作成できるミーティングのことです。インスタントミーティングルームを閉じると、内容は保存されません。

– コネクトクライアントのツールから開始したり、チャット画面からチャットに参加しているユーザーとすぐに開始することができます。

Page 9: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

17

オンライン・ミーティング機能 ~ミーティングルームの利用~

リッチクライアント

Webブラウザークライアント

ミーティングの開始

インスタントミーティングの開始

ミーティングの開始

IBM Software Group | Lotus software

18

解説

ミーティングルームは2種類のクライアントで利用できます。

– コネクト・クライアントからミーティングを開始すると、ミーティングルームはリッチ・クライアントで開かれます。

– ミーティングルームセンターからミーティングを開始すると、ミーティングルームはWebブラウザで開かれます。(この場合、利用できる機能に制限があります。)

ゼロ・ダウンロードの実現

オンライン・ミーティングを利用する際、新たなJavaアプレットなどのダウンロードがありません。 (但し、アプリケーション共有機能を使う場合のみ、非常に小さなアプ

レットをダウンロードする必要があります。)

Page 10: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

19

コネクト・クライアントとWebブラウザーとのミーティング機能比較

コネクト・クライアントのみ提供されている機能例

– オーディオ/ビデオの利用

– アプリ共有時のリモート制御機能

– コンタクトリストからのユーザーのドラッグ&ドロップによるミーティングへの招待

– ドラッグ&ドロップによるミーティングへのファイル追加

– ミーティングの記録

– プレゼンターツール(ハイライト/ポインターツール)の利用

– スクリーンキャプチャー機能

– アンケートの作成と送信

IBM Software Group | Lotus software

20

解説

オンライン・ミーティング機能を利用するにあたって、コネクト・クライアントからとWebブラウザからでは、利用できる機能が異なります。コネクト・クライアントの利用が前提となる機能も多くありますので注意が必要です。

たとえば、旧バージョンでのSametime サーバーでは、ブラウザからのミーティング利用でもオーディオ・ビデオの利用が可能でしたが、Sametime 8.5 においては、コネクト・クライアントを使用したミーティングのみオーディオ・ビデオの利用が可能です。

その他の違いに関しては、以下をご覧下さい。

(参考) Info Center: 『Meeting features in Connect versus Web clients』

http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/sametime/v8r5/index.jsp?topic=/com.ibm.help.sametime.v85.doc/overview/st_c_meetingsfeaturesavailable.html

Page 11: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

21

オーディオ/ビデオ機能

Sametime 8.5ボイス/ビデオチャット

ミーティング

SIP

SIP

SIP

IBM Software Group | Lotus software

22

解説

高品質なオーディオ/ビデオの提供

新しいオーディオ・コーデック(G.722.1)およびビデオ・コーデック(H.264)を採用したことにより、より原音に近い高品質のオーディオ・ビデオを利用でき、自然な形でコミュニケーションをとることができます。

サードパーティー製オーディオ/ビデオ会議システムとの連携

Media Manager サーバーはIETF標準の音声、映像の通信プロトコルとして相互互換性の高いSIPを採用しています。SIPを採用することにより、様々なオーディオ/ビデオ製品との連携が可能です。このため、広い組み合わせで音声会議システムやビデオ会議システムの相互運用が可能です。

オーディオ/ビデオ機能はコネクト・クライアントからの利用を前提としています。コネクト・クライアントを通して、ボイスチャット、ビデオチャット、オーディオ/ビデオを使ったオンラインミーティング利用ができます。

Page 12: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

23

Webインスタント・メッセージング・クライアント(Web IMクライアント)

iPhone クライアントWeb IM クライアント

クライアントのカスタマイズ

APIを利用したWebアプリとの連携

連絡先ビュー在席確認ビジネスカード表示

・連絡先ビュー・在席確認・ユーザーやグループの追加・クイック検索・ビジネスカード表示・ロケーション機能・1対1のチャット・複数人チャット(招集を含む) ・アナウンス・リッチテキスト・顔文字・外部IMユーザーとのチャット

・サードパーティー提供のテレフォニーを使ったClick to call

IBM Software Group | Lotus software

24

解説

Sametime 8.5では、Webインスタント・メッセージング・クライアント(Web IMクライアント)によりWebブラウザーからもインスタント・メッセージを送ることができます。また、Web 2.0 API により Sametime の機能を Web サイトやアプリケーションに組み込んだり、クライアントをカスタマイズすることができます。これにより、ユーザーは画面を切り替える頻度が少なくなり、効率的に業務を行えるようになります。

Apple iPhone 用にブラウザー・ベースのチャット・クライアントが追加されました。モバイル環境でも Sametime が使えるようになり、迅速にコミュニケーションを

とることができます。

Page 13: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

25

Agenda

Sametime 8.5のValue

Sametime 8.5のアーキテクチャ

基本構成

クラスタ構成

混在環境の注意点

構成上の注意点

運用・管理

参考情報

IBM Software Group | Lotus software

26

(ブランクページ)

Page 14: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

27

Sametime 8.5の基本構成要素

Sametime Servers

Sametime Clients

MeetingServer

MediaServer

CommunityServer

DB2

System ConsoleServer

ProxyServer

NotesClient

ConnectClient

MobileClient

iPhoneClient

Meeting RoomCenter

Meetings

Sametime Web Clients

BrowserClient

LDAPServer

Lotus Domino WebSphere Application Server (Network Deployment)

IBM Software Group | Lotus software

28

解説

Sametime8.5は次の5つのサーバーコンポーネントで構成されます。

– コミュニティサーバー

– ミーティングサーバー

– Proxy サーバー

– Media Manager サーバー

– Sametime System Console サーバー (SSC)

Sametime 8.5ではコミュニティサーバーはLotus Dominoをベースとし、それ以外のコンポーネントはWebShere Application Server (WAS)、DB2をベースとしています。また、ディレクトリサーバーとしてLDAPサーバーが必要です。

Page 15: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

29

アプリケーション・サーバー

– Web/EJBコンテナー、Namingサービス、リソース管理など

ノード

– アプリケーション・サーバーの集まり

セル

– ノードの集まり

– 論理的な管理の単位

デプロイメント・マネージャー(DM)

– セルを構成するすべてのノードをノード・エージェント経由で管理するコンポーネント

WASの仕組み

DM

プロセスC プロセスD

Node agent

セル

マルチ・ノード構成

アプリケーション・サーバー

プロセスE プロセスF

Node agent

プロセスA プロセスB

ノード

シングル・ノード構成

アプリケーション・サーバー

ノードA

アプリケーション・サーバー

ノードB ノードC

IBM Software Group | Lotus software

30

解説

アプリケーション・サーバー

– Javaプロセスとして稼動し、J2EEアプリケーション実行環境を提供します。

– Web/EJBコンテナー、Namingサービス、リソース管理などが含まれます。

ノード

– アプリケーション・サーバーの集まりです。

– 通常は物理的な1つのマシン上に1つのノードになりますが、1つのマシン上に複数のノードを構成することも可能です。

セル

– ノードの集まり。論理的な管理の単位です

– デプロイメント・マネージャーはセルを構成するすべてのノードをノード・エージェント経由で管理します。

デプロイメント・マネージャー(DM)

– すべてのノードをノード・エージェント経由で管理するコンポーネントです。

– Sametimeサーバーをクラスタリング構成にする場合は、デプロイメント・マネージャーが必要となります。

Page 16: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

31

Sametime 8.5のWAS構成例

Meeting ServerMedia Server

Community Server

ST Meeting Http Proxy

ST Meeting Server

Node Agent

DB Server

System Console Server

ST Media Server

Node Agent

Proxy Server

LDAP Server

ST Proxy Server

Node Agent

Domino Server

ST Community server

ST System Console Server

Node Agent

:ノード

セル

:アプリケーションサーバー

DeploymentManager

IBM Software Group | Lotus software

32

解説

一つのSSCでSametimeサーバーを管理する構成例です。各サーバーの管理を一元化できるほか、将来システムが大規模になった際にもサーバーの追加や管理が行いやすい構成です。

構成方法は次のようになります。

– 各サーバーコンポーネントは別々のマシン上へインストールします。一つのサーバーコンポーネントは、一つのアプリケーション・サーバー上で稼動します。このとき、各サーバーをノードと呼びます。

– SSCをデプロイメント・マネージャーとし、他のSametimeサーバー郡を一つの論理的な管理グループ「セル」として構築します。このことで、各アプリケーション・サーバーに関する管理を一つのSSCを通して実施することが出来ます。

Page 17: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

33

WebBrowser

ミーティングサーバー

MeetingServer

DB Server

LDAP Server

HTTP

Web会議

IBM Software Group | Lotus software

34

解説

ミーティングサーバーでは、オンライン・ミーティングのためのミーティング・プレースを提供します。Webブラウザから利用するミーティング・ルーム・センターや、コネクト・クライアントに組み込まれたインタフェースを利用して機能を提供します。

ミーティングに関するデータはDB2に格納されます。

旧バージョンのミーティング・サービスは、Dominoベースの1台のサーバー上でコミュニティ・サービスと共に提供されていましたが、8.5からはJava EE WebアプリケーションとしてWASベースで提供されています。これにより、すべての通信はHTTP/HTTPS通信で行われるため、ファイアーウォールを越えての通信の際にも空けるポートが 小限で済むようになりました。

Page 18: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

35

WebBrowser

コミュニティサーバー

SametimeClient

MeetingServer

DB Server

LDAP Server

HTTP

CommunityServer

VP

在席確認チャット

Web会議

コネクトクライアントからの利用

IBM Software Group | Lotus software

36

解説

コミュニティサーバーでは、ユーザーの在席情報やインスタント・メッセージング(チャット)の機能を提供します。コミュニティに接続しているすべてのユーザーの在席状況とチャットデータの配信を行います。また、オンライン・ユーザーのプライバシー情報を管理、保持します。

コネクト・クライアントとコミュニティサーバー間の通信には、旧バージョンと同様、デフォルトではVP (Virtual Places)プロトコルを使用したポート1533上での通信となります。また、従来通り、HTTPプロトコルでのトンネリング構成や、ポート80番上でのトンネリングも可能です。

Dominoベースとなり、基本的に旧バージョンまでのSametimeサーバーと同じと考えていいですが、インストールの際にSSCによってデプロイした場合、コミュニティサービスに関する管理はSSC上から実施します。また、SSCによってデプロイされる場合は、その前提としてLDAPディレクトリを参照する必要があるため、nativeのDominoディレクトリを見る構成は出来ません。

Page 19: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

37

WebBrowser

SSC

SametimeClient

MeetingServer

SystemConsole

DB Server

LDAP Server

HTTP

CommunityServer

簡単なインストール・管理設定用GUI

ポリシー用GUI

VP

IBM Software Group | Lotus software

38

解説

System Consoleサーバーは、Sametime製品のインストール、構成、管理、モニタリングを行うためのWebベースのアプリケーションです。各サーバーに関する管理も、ブラウザーを使ってSSCの管理画面にアクセスし実施することが出来ます。

– 必須なコンポーネントの導入管理

• 例えば、複数のミーティングサーバーをインストールする際で同じDB2サーバーに接続する場合、個々のサーバーごとにDB2のインストールに関する細かい設定をする必要はありません。SSC上から一度DB2接続に関して設定を行って、複数サーバーに対してそれを利用することが出来ます。

– 構成の管理

• 例えばSSC上でLDAP接続に関する設定を行うことにより、各サーバー上ごと複数のインストーラを使って設定する必要がなくなります。

– インストールの簡略化

• SSCを使用して、あらかじめ各サーバーのインストールに関するデプロイメント計画を作成しておくことで、実際のインストールの際にユーザーが入力する必要がなく、インストール作業を簡略化することが出来ます。

– 各サービスに関する管理

• 各サービスに関するたとえばポリシーなどの設定について、SSC上で管理することが出来ます。

Page 20: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

39

WebBrowser

Proxy サーバー

SametimeClient

MeetingServer

ProxyServer

SystemConsole

DB Server

LDAP Server

HTTP

CommunityServer

VP

在席確認チャット

ミーティング内在席確認チャット

VP

IBM Software Group | Lotus software

40

解説

Proxy サーバーでは、 コミュニティサーバーと連携し、Web IMクライアントに対する在席確認・チャットの機能を提供しています。また、HTTPプロトコル-VPプロトコル変換を実施し、Web IMクライアントとコネクト・クライアント間の在席確認やチャット通信を可能にしています。

また、Proxy サーバーを通じて、ミーティングサーバー上で在席確認やチャットを利用することが出来ます。

Lotus Sametimeのアーキテクチャーで新たに追加されたものです。WASのインフラを活用しており、開発者がWeb2.0開発ツールを使ってLotus Sametimeサービスにアクセスできるようになります。この仕組みにより、Lotus Sametimeの機能をWebアプリケーションやポータルサイト、そして企業内の業務アプリケーションに簡単に組み込むことが出来ます。

Page 21: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

41

WebBrowser

Media Manager サーバー

SametimeClient

MeetingServer

ProxyServer

MediaManager

SystemConsole

DB Server

LDAP Server

HTTP

SIPUDP

CommunityServer

VP

オーディオビデオ

コネクト・クライアントからのオーディオ・ビデオミーティング

IBM Software Group | Lotus software

42

解説

Media Manager サーバーでは、オーディオとビデオ機能をコネクト・クライアントに対して提供します。音声、映像の通信プロトコルとして相互互換性の高いSIP(Session Initiation Protocol)を使用しています。

Lotus Sametimeのアーキテクチャーで新たに追加されたもので、高解像度まで実現可能なビデオ・コーデックと高品質なオーディオ・コーデックを提供しています。SIP Proxy機能も持っていますので、サードパーティー社製のオーディオ/ビデオ会議システムと連携・統合することが可能です。

– Media Manager サーバーには3つのコンポーネントがあります。3つのコンポーネントを1つのサーバーに構成できますが、本番環境では、それぞれ別のサーバーに構成することが奨励されます。

• Conference ManagerPtoP/マルチポイントのコールを含んだ全ての会議を管理するコンポーネントです。外部TCSPIアダプターを保持し、サードパーティ社との連携を実現しています。

• SIP Proxy / RegisterクライアントとSIPセッションを確立し、SIPメッセージを目的地へと転送するコンポーネントです。

• Packet Switcherオーディオ/ビデオデータの参加者への送受信を管理するコンポーネントです。

Page 22: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

43

クラシック版での利用

Dominoサーバー上でのミーティングサービスの稼動

– 8.5新機能の利用不可

IBM Software Group | Lotus software

44

解説

従来のSametimeでは、コミュニティサービス、ミーティングサービス、オーディオ/ビデオサービスすべてを、Dominoをベースとした1台のサーバーで提供することが可能でした。

Sametime 8.5 でも、Dominoベースのコミュニティサーバー上には、従来と同じnsfファイルがインストールされるので、従来のミーティングサービスを利用することが可能です。この、Dominoベースのサーバー上で利用するミーティングのことを、新しいWASベースのミーティングサービスと区別するために、クラシック版ミーティングサービスと呼びます。Sametime 8.5では、クラシック版ミーティングサービスの利用がサポートされています。ただし、その場合は、Sametime 8.5 での新機能は利用できず、8.0.2でのミーティング利用と同じイメージになります。

– ミーティング利用時に、Javaアプレットのミーティングルームクライアントをダウンロードする必要あり

– 予約型ミーティングの利用

ミーティングをクラスタ構成するために従来必要だったEnterprise Meeting Server (EMS)は、Sametime 8.5 ではサポートしていません。

Page 23: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

45

Agenda

Sametime 8.5のValue

Sametime 8.5のアーキテクチャ

基本構成

クラスタ構成

混在環境の注意点

構成上の注意点

運用・管理

参考情報

IBM Software Group | Lotus software

46

(ブランクページ)

Page 24: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

47

基本構成

CommunityServer

SSCServer LDAP

Server

MeetingServer

ProxyServer

MediaServer

DB2Server

クラシック版MTGServer

8.5コネクト

クライアントWeb IM

クライアント

IBM Software Group | Lotus software

48

解説

基本構成基本的なシングル構成では、各機能一台構成が推奨となります。全てのサーバーコンポーネントをインストールすることで、以下の機能を利用することが可能です。

– SSC

– 在席確認・チャット

– AV付きConnect Client

– Web IMクライアント

– ミーティング・ルームおよびクラシック版Web会議

Page 25: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

49

ケース1:クラシック版Web会議 + A/V無しConnect Client + Web IMクライアント構成

SSCServer LDAP

Server

ProxyServer

DB2Server

CommunityServer

クラシック版MTGServer

Web IMクライアント

8.5コネクト

クライアント

IBM Software Group | Lotus software

50

解説

ケース1:クラシック版Web会議 + A/V無しConnect Client + Web IMクライアント構成ミーティング・ルームではなく、クラシック版Web会議のみを使用する場合は、Domino上で稼動するミーティングサービスを利用します。そのため、WAS版のミーティングサーバーをインストールする必要はありません。また、オーディオ/ビデオ機能の利用がいらない場合は、Media Managerのインストールは必要ありません。

ブラウザから利用するWeb IMクライアントを利用する場合はProxy サーバーで実現します。

Page 26: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

51

ケース2:A/VありWeb会議構成

SSCServer LDAP

Server

CommunityServer

クラシック版MTGServer

8.5コネクト

クライアント

MeetingServer

MediaServer

DB2Server

パターン①

パターン②

IBM Software Group | Lotus software

52

解説

ケース2:A/VありWeb会議構成ミーティングでオーディオ/ビデオ機能を利用したい場合は、パターンが2つあります。

– パターン1:クラシックWeb会議 の利用(ただし、8.0.xバージョン相当での利用となります)

– パターン2:ミーティングサーバー + Media Manager サーバー+ コネクトクライアント

• Sametime 8.5 では、コネクトクライアントからのミーティング利用時のみオーディオ/ビデオ機能を利用できます。

Page 27: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

53

Agenda

Sametime 8.5のValue

Sametime 8.5のアーキテクチャ

基本構成

クラスタ構成

混在環境の注意点

構成上の注意点

運用・管理

参考情報

IBM Software Group | Lotus software

54

(ブランクページ)

Page 28: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

55

Sametime 8.5 クラスタ構成

WebSphereProxy

meeting1

WebSphereProxy

meeting2

Meeting

Proxy1

Proxy2

Proxy

PacketSwitcher

Media Manager

Proxy/Register

Proxy/Register

WebSphereProxy

WebSphereProxy

ConferenceManager

ConferenceManager

LoadBalancer

Webブラウザ

SametimeConnect

Client

CommunityCommunity

Community ClusterWASクラスタ

ノードアプリケーション

サーバーコンポーネント

PacketSwitcher

Packet Switcherはクラスタ不可

Dominoクラスタ

IBM Software Group | Lotus software

56

解説

システムの大規模展開を考える場合、複数台のサーバーによるクラスタ構成を構築することが出来ます。クラスタ構成にすることで、以下のようなメリットがあります。

– スケーラビリティ

– パフォーマンス

– ロードバランシング

– 耐障害性

Sametime 8.5からは、大きく分けてDominoベースとなるコミュニティサーバーと、Wasベースとなるミーティングサーバー、Proxy サーバー、Media Managerの2つの観点から、クラスタ構成を考える必要があります。

Page 29: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

57

コミュニティサーバー クラスタ構成

CommunityServer#1

CommunityServer#2

ドミノクラスタによる即時複製

names.nsf

Sametimeクラスタ

vpuserinfo.nsf

stnamechange.nsf

names.nsf

vpuserinfo.nsf

stnamechange.nsf

IBM Software Group | Lotus software

58

解説

Dominoクラスタ構成の利用

大規模コミュニティにおいて、コミュニティサーバー をクラスタ構成にすることで、ユーザーからのアクセスの負荷分散とフェイルオーバーの機能を提供できます。コミュニティサーバーのクラスタ構成は、Dominoクラスタリング機能を使用して実現しています。クラスタメンバーになったSametimeサーバー間では、以下のデータベースを共通して持つことになります。

– Dominoディレクトリ(names.nsf)SametimeサーバーのベースとなるDominoサーバーの設定情報を保持します。Dominoクラスタメンバーのサーバー上では必ず同じDominoディレクトリ情報を保有する必要があります。

– ユーザー情報データベース(vpuserinfo.nsf)Sametimeコネクトユーザーの「コンタクトリスト」、「プライバシー情報」が保存されています。ユーザーはコネクトクライアントでログインした時に各自のユーザーのリストをダウンロードして使用します。また、ユーザーリストをアップデートした際にも更新されます。

– Sametime名前の変更データベース(stnamechange.nsf)Dominoディレクトリ上またはLDAP上でのユーザー名やグループ名の変更をコンタクトリスト上に反映させる際の、名前変更タスクを保存します。

ユーザーのアクセスは、負荷分散装置やラウンドロビンDNSなどによって振り分けられます。

Page 30: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

59

アプリケーションサーバー

アプリケーションサーバー

ノード

アプリケーションサーバー

アプリケーションサーバー アプリケーション

サーバー

アプリケーションサーバー

ミーティング/Proxy/Media Manager サーバー クラスタ構成

WASクラスタリング

– クラスターメンバーと呼ばれるアプリケーションサーバーのグループ

– クラスター・メンバー上では同じJ2EEアプリケーションを実行

– 1つのセル上では複数のクラスターを作成することが可能

セル

アプリケーションサーバー

アプリケーションサーバー アプリケーション

サーバー

アプリケーションサーバー アプリケーション

サーバー

アプリケーションサーバー

クラスター

DeploymentManager

Node agent Node agent

ノード

IBM Software Group | Lotus software

60

解説

ミーティング/Proxy/Media Manager サーバーはWASベースとなるため、WASクラスタリングの構成となります。WASクラスタリングの構成要素は以下の通りです。

– クラスター/クラスターメンバー

• WASクラスターは、クラスターメンバーと呼ばれるアプリケーションサーバーのグループから構成されます。クラスターメンバー上では、同じJ2EEアプリケーションが稼動します。

• 同一クラスターのメンバー間では、負荷分散・フェイルオーバーがサポートされ、クライアントからの接続は負荷分散装置を通してクラスターメンバー間に振り分けられます。また、あとからクラスターメンバーを追加構成することも可能で、必要なときにシステムを容易に拡張することができます。

– デプロイメント・マネージャー(DM)

• WASクラスタリング構成にする場合、セルを構成するすべてのノードをノード・エージェント経由で管理するデプロイメント・マネージャー という機能があります。Sametimeサーバーをクラスタリング構成にする場合は、DMコンポーネントが必要となります。

– セル

• セルはWASシステムにおいて論理的な管理ドメインを示します。セル内には必ず1つのDMが存在します。システム管理者はDMの管理コンソールにアクセスすることでセル内の全てのリソースを管理することができます。

Page 31: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

61

ミーティング/Proxy/Media Managerクラスタ構成例

SSCServer LDAP

Server

MeetingServerクラスタ

MediaServerクラスタ

DB2Server

セル

DeploymentManager

ProxyServerクラスタ

IBM Software Group | Lotus software

62

解説

このクラスタ構成例では、SSCをDMとして構成しています。これにより、クラスタ構成となっているミーティングサーバー、Proxy サーバー、Media Manager サーバーはSSC上のDMを通して管理することが出来ます。

WASクラスタによって、冗長性を確保するためのフェールオーバー機能が実現されるため、これまでミーティングのクラスタ化のために必要だったEnterprise Meeting Server(EMS)を別途購入する必要はなくなりました。

Page 32: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

63

ミーティング/Proxy/Media Managerクラスタ構成

アプリケーションサーバー

アプリケーションサーバー

アプリケーションサーバー

垂直クラスター構成

アプリケーションサーバー

水平クラスター構成

プライマリノード:2以上のクラスタメンバー

プライマリノード:1クラスタメンバー

・・・

DeploymentManager

アプリケーションサーバー

アプリケーションサーバー

・ ・ ・

DeploymentManager

セカンダリノード:1クラスタメンバー

セカンダリノード:1クラスタメンバー

WASのクラスタリングの種類

IBM Software Group | Lotus software

64

解説

WASのクラスタ構成WASではアプリケーションサーバーのクラスタ構成について、「垂直クラスタ」と「水平クラスタ」という考え方があります。

– 垂直クラスタ1台のマシンに複数の同じアプリケーション・サーバーを構築する方法です。プロセス障害に対応します。1つのプライマリノード上で複数のクラスタメンバーが構成され、同じアプリケーション・サーバーが構築されます。

– 水平クラスタ複数のマシンにそれぞれアプリケーション・サーバーを構築する方法で、パフォーマンス・可用性を高めることができます。1つのプライマリノード+複数のセカンダリノード構成からなり、それぞれで同じアプリケーション・サーバーを構築します。

Page 33: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

65

Agenda

Sametime 8.5のValue

Sametime 8.5のアーキテクチャ

基本構成

クラスタ構成

混在環境の注意点

構成上の注意点

運用・管理

参考情報

IBM Software Group | Lotus software

66

(ブランクページ)

Page 34: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

67

混在環境における注意点

相互運用性に関して

– ボイスチャット/ビデオコールについて

• 8.5 コネクト・クライアントは8.0.x以下のクライアントとボイスチャットとビデオコールの設立不可

• 8.5 コネクト・クライアント同士でのみボイスチャットとビデオコール可能

IBM Software Group | Lotus software

68

解説

Sametime 8.5 でボイスチャット、ビデオコールを使用するためには、Media Managerが必要となります。

Sametime 7.5.x/8.0.xクライアントは、Sametime 8.5 Media Managerを使用してのボイスチャット、ビデオコールは出来ません。

Sametime 8.5 コネクト・クライアントは、同じ8.5のコネクト・クライアントに対してのみボイスチャット、ビデオコールが可能です。Sametime7.5.x/8.0.xクライアントとボイスチャット、ビデオチャットをすることは出来ません。

Page 35: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

69

Agenda

Sametime 8.5のValue

Sametime 8.5のアーキテクチャ

基本構成

クラスタ構成

混在環境の注意点

構成上の注意点

運用・管理

参考情報

IBM Software Group | Lotus software

70

(ブランクページ)

Page 36: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

71

構成上の注意点

現時点で判明している制限事項

– ユーザー側機能面

• ミーティングでオーディオ/ビデオを使用したい場合はコネクト・クライアントからの利用が必要

– サーバー側の構成について

• 『日本語ランゲージパック適用済みの Lotus Domino 8.5 に Lotus Sametime 8.5 をインストールできない』問題

http://www.ibm.com/jp/domino04/lotus/support/faqs/faqs.nsf/all/733840

• Media ManagerはWindows かLinuxのみサポート(AIX、Solaris、IBMiは不可)

• ビデオコールに関するIPV6は未サポート

• コミュニティサーバーにおけるディレクトリ構成で、SSCを使ったデプロイの場合はLDAP構成必須

IBM Software Group | Lotus software

72

解説

『日本語ランゲージパック適用済みの Lotus Domino 8.5 に Lotus Sametime8.5 をインストールできない』問題について

– Lotus Domino 8.5 サーバーに日本語のランゲージパックを適用し、その上でLotus Sametime 8.5 コミュニティサーバーのインストーラを実行すると、インストーラが異常終了します。

– 日本語化された domcfg5.ntf が原因であるため、修正された domcfg5.ntf を日本語ランゲージパックを適用した環境の domcfg5.ntf と置き換える必要があります。

– 修正済みdomcfg5.ntfの入手先は以下となります。【Sametime Community Server installer error on Domino 8.5 with Japanese language pack】http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?rs=477&uid=swg21416858

コミュニティサーバーにおけるディレクトリ構成

– コミュニティサーバーのみ、native Dominoディレクトリを参照できます。しかし、Sametime System Consoleによってデプロイされる全てのサーバーは、LDAPディレクトリを参照する必要があるため、native Dominoディレクトリを参照するコミュニティサーバーは、Sametime System Consoleはサポートしません。

Page 37: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

73

Agenda

Sametime 8.5のValue

Sametime 8.5のアーキテクチャ

基本構成

クラスタ構成

混在環境の注意点

構成上の注意点

運用・管理

参考情報

IBM Software Group | Lotus software

74

(ブランクページ)

Page 38: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

75

運用・管理 ~バックアップ編~

日次のバックアップが必要

Sametime サーバーにおけるバックアップ対象

– コミュニティサーバー

– クラシック版ミーティングサーバー

– ミーティングサーバー

– Proxy サーバー

– Media Managerサーバー

– SSC

– DBサーバー

– LDAPサーバー

IBM Software Group | Lotus software

76

解説

基本的なバックアップ運用として以下の方針があります。

– システム・バックアップ

• サーバー障害(HDD破損)、OS自体が破損などによりシステムが起動しなくなった場合に、システムの再構築に必要なバックアップを指します。

– データ・バックアップ

• 日々更新されるデータを対象とし、障害時に 新の状態まで復元するために必要なデータのバックアップを指します。

それぞれの取得タイミングとしては、以下が考えられます。

• システム・バックアップ : まずはサーバー構築直後の状態を取得します。その後はfix適用、サーバー構成変更のタイミングで取得します。

• データ・バックアップ : データを復旧させたい期間に合わせて取得します。データは日々更新されているので、可能であれば日次取得、 低でも週次取得を推奨します。

Page 39: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

77

運用・管理 ~バックアップ編~

コミュニティサーバー

– バックアップ対象ファイル

• server.id

• notes.ini

• names.nsf

• vpuserinfo.nsf ( 「コンタクトリスト」、「プライバシー情報」を格納)

• streg.nsf (ユーザーに対して、自己登録を許可している場合)

• stconfig.nsf (Lotus Sametime のシステム管理ツールで設定した構成パラメータを格納)

• da.nsf (ディレクトリアシスタントを使用してLDAPディレクトリを参照している場合)

• sametime.ini

IBM Software Group | Lotus software

78

解説

コミュニティサーバーのバックアップ

– Sametimeサーバーが何らかの障害にてクラッシュした場合、ほとんどがサーバーの再起動をすることで対応できます。しかし、まれにデータの破損を伴うケースもあります。その場合は、バックアップしているデータから破損したデータを復旧させる必要があります。

– コミュニティサーバーはDominoベースとなるため、バックアップの対象となるデータは、大きく分けて2種類あります。Dominoサーバー(Sametimeサーバー)のシステムを稼働するために必要なデータと、サーバーを使用することによって作成されるデータがあります。どちらも、Dominoサーバー(Sametimeサーバー)がインストールされているプログラムディレクトリと、データが保存されているデータディレクトリに保存されています。可能であれば、プログラムディレクトリとデータディレクトリの両方にある全ファイルをバックアップ対象としてください。

– バックアップの考え方としては、基本的にDominoサーバーと同じです。バックアップ方法は、サーバー稼働中に行った場合はシステムが使用中のため、コピーできないファイルや、コピーしたファイルが破損してしまう場合もあります。定期的にサーバー停止をした上でのバックアップをお勧めします。

Page 40: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

79

運用・管理 ~バックアップ編~

クラシック版ミーティングサーバー

– バックアップ対象ファイル

• 前述のファイル

• stconf.nsf (クラシック版ミーティングの情報を格納)

• *.RAP (クラシック版ミーティングの記録を実施している場合)

• meetingserver.ini (Windows以外のOSの場合)

IBM Software Group | Lotus software

80

解説

クラシック版ミーティングサーバーのバックアップ

– クラシック版ミーティングサーバーの使用では、Dominoベースとなるため、バックアップの対象となるデータは、ミーティングの情報を格納するnsfファイルと、ミーティングの記録を実施している場合はミーティング記録ファイル(rapファイル)となります。

Page 41: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

81

運用・管理 ~バックアップ編~

SSC、ミーティング/Proxy/Mediaサーバー

– バックアップ対象

• WAS構成ファイル

• DBサーバー

WAS構成ファイル

各リポジトリデータベースSSC:STSCミーティングサーバー:STMS

SametimeSystem Console

サーバー• WAS 7.0

ミーティングサーバー• WAS 7.0

DBサーバー

IBM Software Group | Lotus software

82

解説

SSCおよびミーティングサーバーのバックアップについては、大きく分けて、WASが稼動するために必要な構成ファイルと、データが保存されるデータベースの2種類になります。

まず、WASの構成ファイルのバックアップ方法としては、<WAS_ROOT>以下をまとめてバックアップ取得しておく方法が、もっとも確実な方法です。

WASの構成情報のバックアップ取得ツールとして、以下のコマンドが用意されていますが、これらのツールでは一部のディレクトリ下しか取得されません。

– backupConfig.sh(bat)、restoreConfig.sh(bat):バックアップ・リストアの対象が<Profile_root>/configディレクトリ以下になります。プロセスを止めずに行えるオプション(-nostop)があります。

– manageprofiles.sh(bat) -backupProfile/-restoreProfile:バックアップ・リストアの対象が<Profile_root> ディレクトリ以下になります。必ず関連するプロセスを停止する必要があります。

Page 42: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

83

運用・管理 ~バックアップ編~

DB2サーバー

– 対象リポジトリデータベース

• SSC: STSC

• ミーティングサーバー: STMS

– オフラインバックアップ

• > db2 backup database STMS

– オンラインバックアップ

• >db2 update database configuration for STMS using logretain on⇒オンライン・バックアップの前提条件 データベースを「回復可能」にする

• >db2stop

• >db2start

• >db2 backup database STMS ⇒一度オフラインバックアップを実行して、上記オプションを有効にする

• >db2 backup database STMS online include logs ⇒ バックアップ・イメージ内に 小限必要なログファイルを含める(推奨オプション)

IBM Software Group | Lotus software

84

解説

SSCおよびミーティングルームのデータは、DB2に格納されるため、DB2のバックアップコマンドを使用してバックアップを取得することが出来ます。

SSCは、DB2上に各Sametimeサーバーの情報を格納します。(データベース名:デフォルト「STSC」) また、ミーティングルームに関するデータもDB2上に保管されます。(データベース名:デフォルト「STMS」)

バックアップの方法ですが、基本的にSametimeサーバー、DB2双方を停止してオフラインでバックアップを実施しますが、DB2では他のアプリケーションが接続している状態でもバックアップできる、「オンラインバックアップ」を実施することも可能です。

Page 43: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

85

運用・管理 ~ケーススタディ1~

クラシック版ミーティングとの併用

SSCサーバー

ミーティングサーバー

DBサーバー

コミュニティサーバー

LDAPサーバー

システム変更時に取得

日次で取得

IBM Software Group | Lotus software

86

解説

クラシック版ミーティングとの併用

– シングル構成によるバックアップ対象サーバーは以下の通りです。

• クラシック版ミーティングサーバー

• ミーティングサーバー

• SSC

• DBサーバー

• LDAP

– クラシック版/WAS版ミーティングサーバーについて

• 両方とも構成終了後、システム・バックアップを取得します

• システム・バックアップは、以下のイベント発生時に、再度サーバーを停止して取得します

– (クラシック版)Dominoサーバーへのfix適用、Sametimeサーバーの設定変更

– (Was版)WASへのfix適用、構成変更

• 日々更新されるデータを、障害時・上書き時などの前日の状態まで復元するためにデータバックアップを行う。

– DBサーバーについて

• DBサーバーには、構成情報・ミーティング情報・ミーティング時に使用する添付ファイルが格納されています

• 通常はデータベースを停止し、オフラインバックアップでします

Page 44: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

87

運用・管理 ~ケーススタディ2~

クラスタ構成

SSCサーバー

ミーティングサーバーB

DBサーバー

コミュニティサーバー

LDAPサーバー

システム変更時に取得

日次で取得

ミーティングサーバーA

IBM Software Group | Lotus software

88

解説

クラスタ構成の場合、システム・バックアップに関しては、全サーバー対象となり、取得対象の台数は増えます。一方、日次のデータ・バックアップに関しては以下の通り、取得対象台数はシングル構成時と考え方は同じとなります。

– コミュニティサーバーのデータに関して

• Dominoクラスタにより、クラスタメンバーのサーバー上では両者とも同じデータを保持しているため、どちらか一台から取得します。

– ミーティングサーバーのデータに関して

• クラスタメンバーのサーバーが同じDBサーバーを見る構成の場合、データ・バックアップの対象はDBサーバーのみとなります。

Page 45: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

89

運用・管理 ~オーディオ/ビデオ~

オーディオ/ビデオ使用上の注意点

– 以下の設定が可能

• オーディオ・コーデック

• ビデオ画像の質、ビットレート

– ネットワークの帯域・品質の考慮が必要

– クライアント側のスペックも必要

IBM Software Group | Lotus software

90

解説

オーディオ/ビデオで使用するプロトコルSametimeでは一部の機能を除いては、基本的にサーバー経由で通信を行います。従って、音声やビデオや共有している画面のデータがサーバーへ送られ、サーバーからそれらのデータが他の参加者へ送信される動きになります。

オーディオ/ビデオデータの送信時に使用するプロトコルはUDPです。UDPはその特性から、固定のビットレートで送信されます。ネットワークが混雑した場合で十分な帯域が用意されていないと、優先度の低いUDPパケットは破棄され、再送機能がないため音とびなどが発生しやすくなります。このように、ネットワークの帯域と遅延の影響を受けることが多いため、まずは事前にSametimeが使用する必要なネットワーク帯域幅を見積もることが重要です。

オーディオ/ビデオを使用する場合、サーバー側のネットワーク帯域は1Gbps以上、遅延に関してはクライアント-サーバー間で100ms以下推奨となります。

Page 46: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

91

運用・管理 ~オーディオ/ビデオ~

オーディオ・ビデオコーデック

32kbps/24kbps/16kbpsから選択可

G.722.1

任意設定; SQCIF( 64 kbps )- Wide Full HD.(20000kbps)

H264(デフォルト)UDPビデオ

H263

可変 10 - 32KbpsISAC (デフォルト)UDPオーディオ

15.2 kpbsiLBC

64 kbpsG.711

ビットレートコーデックプロトコル

IBM Software Group | Lotus software

92

解説

Sametime Media Manager では、以下のオーディオ・コーデックをサポートしています。

– ISAC - Internet Speech Audio Codec (iSAC) 使用できるネットワークの帯域に合わせて 10 から 32 kbps(Kilobit per second) の帯域で送信されます。デフォルトのコーデックになります。

– iLBC - Internet Low Bit-rate Codec (iLBC) ナローバンド/低ビットレートのコーデックになります。15.2 kpbs の帯域が必要です。

– G.722.1 – 3つのビットレートから選択可能です。(32kbps, 24kbps, 16kbps).

– G.711 – 旧バージョンでも使用されていたコーデックとなります。 64 kbps の帯域が必要です。

また、以下のビデオ・コーデックをサポートしています。

– H264 - MPEG-4 AVC として知られているコーデックです。このコーデックを選ぶことで、高画質のビデオ映像を使用することが出来ます。

– H263 – 旧バージョンでも使用されていたコーデックとなります。

ビデオの解像度で高いものを選ぶほど、より高いスペックのCPU、グラフィック・メモリー、グラフィックカードが必要になります。

例) Lenovo T60 同等のマシンスペックにおいては、CIF および VGAを処理できます。HD 処理のためには、Intel Core 2 Quad 以上のCPUと 256 MB以上のグラフィック・メモリーが必要です。

Page 47: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

93

(参考)ビデオ・ビットレートの設定

ビデオの解像度に関しては、以下の選択肢があります。

– SQCIF 128x96@30fps 64kbps

– SQCIF 128x96@30fps 128kbps

– QCIF 176x144@15fps 64kbps

– QCIF 176x144@15fps 128kbps

– QCIF 176x144@30fps 192kbps

– QVGA 320x240@10fps 192kbps

– QCIF 176x144@30fps 384kbps

– QVGA 320x240@20fps 384kbps

– CIF 352x288@15fps 384kbps (デフォルト)

– CIF 352x288@30fps 768kbps

– CIF 352x288@30fps

– 2000kbpsVGA 640x480@15fps 4000kbps

– 4CIF 704x576@12fps 4000kbps

– VGA 640x480@30fps 4000kbps

– VGA 640x480@30fps 10000kbps

– 4CIF 704x576@25fps 10000kbps

– HD 960x720@30fps 14000kbps

– XGA 1024x768@35fps 14000kbps

– FULL HD 1440x1080@30fps 20000kbps

– WFULL_HD 1920x1080@30fps 20000kbps

IBM Software Group | Lotus software

94

(ブランクページ)

Page 48: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

95

運用・管理 ~オーディオ/ビデオ~

Media Manager サーバー のチューニング

– オーディオ/ビデオ会議の 大接続数の調整

• ConferenceManager.propertiesによる設定が可能

• デフォルトで1つのオーディオ/ビデオ会議あたり 大6人まで

– オーディオストリーム/ビデオ切り替えに関する設定

• 以下デフォルト値

– 5人までのオーディオ・ストリーム処理

– 3000msのビデオ切り替えの待機時間

IBM Software Group | Lotus software

96

解説

オーディオ/ビデオ会議の 大接続数の調整

– オーディオ/ビデオを使用したWeb会議では、参加者の人数が増えるほど、ネットワーク帯域を必要とします。サーバー側では、参加者の 高接続数の設定が可能です。デフォルトでは1つのオーディオ会議に対し 大10人、ビデオ会議に対し6人の接続設定になっていますが、ネットワーク・チームと相談して実環境に合わせた設定を行うことが出来ます。

– 設定ファイルは「ConferenceManager.properties 」です。

#

# MaximumAudioConferenceUsers is the maximum number of users the service provider supports for each audio conference call.

#

MaximumAudioConferenceUsers=10

#

# MaximumVideoConferenceUsers is the maximum number of users the service provider supports for each video conference call.

#

MaximumVideoConferenceUsers=6

Page 49: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

97

解説

オーディオストリーム/ビデオ切り替えに関する設定

– Media Managerは、ミーティング参加者内で誰が話をしているかを管理し、デフォルトで5人までのオーディオ・ストリームを受け付け、Web会議の全参加者にそのストリームを流します。受付可能なオーディオ・ストリームに関して2-16の間で設定が可能ですが、 大で「設定した人数*参加者数」のデータがネットワークを流れることに注意が必要です。

– 必要のないオーディオ/ビデオに関するパケットを送信しないため、発言をしないユーザーは積極的にミュートにするようガイドが必要です。

– ビデオ映像の処理はオーディオの処理の後に実施されます。

– Media Managerは、現在話しているユーザーのビデオ映像を映し出します。ビデオ映像が頻繁に切り替わると、その分の処理能力とネットワーク帯域を消費するため、ビデオ切り替えの待機時間が設定されています。(デフォルトで3秒)

IBM Software Group | Lotus software

98

Page 50: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

© 2010 IBM Corporation

®

参考情報

IBM Software Group | Lotus software

100

(参考)Sametime 8.5 システム要件

Sametimeクライアント ~ソフトウェア要件~

Microsoft Windows XP Pro SP2 or later

Microsoft Windows XP Pro 64-bit (32-bit certification only)

Microsoft Windows Vista Business 32-bit (note "Aero" GUI support for all Vista versions)

Microsoft Windows Vista Business 64-bit

Microsoft Windows Vista Enterprise

Microsoft Windows XP Tablet PC Edition

Meeting Playback: VideoLan Client (VLC) Media player

物理メモリ: 推奨2GB、 小1GB

8.5 コネクトクライアント

ソフトウェア条件対象

Page 51: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

101

(参考)Sametime 8.5 システム要件

Sametimeクライアント ~ソフトウェア要件~

Windows

Mozilla Firefox 2.0 on Microsoft Windows XP Pro, Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5.2, and SUSE Linux Enterprise Desktop (SLED) 10 SP2

Mozilla Firefox 3.0 on Microsoft Windows XP Pro, Windows Vista

IE 6.0 on Microsoft Windows XP Pro

IE 7.0/IE 8.0 on Microsoft Windows XP Pro, Microsoft Windows Vista, and Microsoft Windows XP Tablet PC

Linux

Mozilla Firefox 2.0 on Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5.2, and SUSE Linux Enterprise Desktop (SLED) 10 SP2

Mozilla Firefox 3.0 on Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 5.2

MAC

Apple - Safari 3.2 and 4.0.x on Mac OSX 10.5.x

Mozilla Firefox 3.0 on Mac OSX 10.5.x

Webブラウザ

ソフトウェア条件対象

IBM Software Group | Lotus software

102

(参考)Sametime 8.5 システム要件

オーディオ・ビデオを使用時のSametime クライアント ~ハードウェア要件~

VGA以上の解像度使用時:256MB 以上のグラフィックメモリ

QVGA以下の解像度使用時:128MBのグラフィックメモリ

物理メモリ: 小1GB、2GB推奨

8.5 コネクトクライアント

ハードウェア条件対象

Page 52: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

103

(参考)Sametime 8.5 システム要件

オーディオ・ビデオを使用時のSametime クライアント ~ソフトウェア要件~

Microsoft Windows XP Pro SP2 以上

Microsoft Windows XP Pro 64-bit (※)

Microsoft Windows Vista Business 32-bit (note "Aero" GUI support for all Vista versions)

Microsoft Windows Vista Business 64-bit

Microsoft Windows Vista Enterprise

Windows XP Tablet PC and Windows 7 clients are not supported

8.5 コネクトクライアント

ソフトウェア条件対象

(※)32 bit アプリケーションとして稼働

IBM Software Group | Lotus software

104

(参考)Sametime 8.5 システム要件

Sametime サーバー(Windows) ~ハードウェア要件~

(上記「全サーバー共通」項目の他、下記条件)

ネットワークカード: 1000Mbit/s推奨

コミュニティサーバー

(上記「全サーバー共通」項目の他、下記条件)

ネットワークカード: 小100Mbit/s、1000Mbit/s推奨

SSC サーバー

Proxy サーバー

(上記「全サーバー共通」項目の他、下記条件)

ネットワークカード: 1GB/s推奨

ビデオ: ディスプレイ16-bit カラー推奨、256色以上推奨

ミーティングサーバー

Media Manager サーバー

CPU: Intel Pentium 4 2.4GHz 以上

物理メモリ: 小2GB

HDD: 小3GB、5GBのディスク空き容量推奨

ディスクスワップスペース 小 1GB (※)

全サーバー共通

(上記「全サーバー共通」項目の他、下記条件)

ネットワークカード: 小100Mbit/s、1000Mbit/s推奨

ビデオ: ディスプレイ16-bit カラー推奨、256色以上推奨

クラシック版ミーティングサーバー

ハードウェア条件対象

(※)(DB2、およびクラシック版 ミーティングサーバーのみ)作成するミーティングルーム数と各ミーティングルームに保存するデータに順ずる

Page 53: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

105

(参考)Sametime 8.5 システム要件

全Sametimeサーバー共通 ~ソフトウェア要件~

Windows Server 2003 Standard Edition SP1 以降

Windows Server 2003 Standard Edition 64-bit (※2)

Windows Server 2003 Enterprise Edition SP1 以降

Windows Server 2003 Enterprise Edition 64-bit (※2)

Windows Server 2008 Standard Edition

Windows Server 2008 Standard Edition 64-bit (※2)

Windows Server 2008 Enterprise Edition

Windows Server 2008 Enterprise Edition 64-bit (※2)

Windows(※1)

IBM i5.4/i6.1IBM i

ソフトウェア条件対象

(※1)Media Manager はWindowsとLinuxのみサポート(※2)32 bit アプリケーションとして稼働

IBM Software Group | Lotus software

106

(参考)Sametime 8.5 システム要件

全Sametimeサーバー共通 ~ソフトウェア要件~

AIX 6 .1

AIX 5.3 TL5

AIX 5.3 TL7

AIX

Red Hat Enterprise Linux 5.x

Red Hat Enterprise Linux Advanced Platform 5.x

SuSE Linux Enterprise Server 10.0 SP1 or later

Linux(※)

Solaris 10 on SPARCSolaris

ソフトウェア条件対象

(※)Media Manager はWindowsとLinuxのみサポート

Page 54: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

107

(参考)Sametime 8.5 システム要件

WAS版Sametime サーバー ~ソフトウェア要件~

WebSphere Application Server 7.0.0.3 Network Deployment (※)

SSC サーバー

ミーティングサーバー

Proxy サーバー

Media Manager サーバー

DB2 Universal Database (UDB) Limited Use Edition V9.5 (※)

DB2 Universal Database Server

ソフトウェア条件対象

(※)サーバーインストール時に自動的に導入されます

IBM Software Group | Lotus software

108

(参考)Sametime 8.5 システム要件

Domino版Sametimeサーバー ~ソフトウェア要件~

- Domino 8.0.x

- Domino 8.5

コミュニティサーバー

(クラシック版ミーティングサーバー)

ソフトウェア条件対象

Page 55: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

109

(参考)Sametime 8.5 システム要件

ディレクトリサーバー ~ソフトウェア要件~

IBM Tivoli Directory Server 5.2/6.0/ 6.1

IBM Lotus Domino 6.5.x /7.0.x/ 8.0.x/ 8.5.x

Microsoft Active Directory 2003

Microsoft Active Directory 2008

Microsoft Windows 2003 Active Directory Application Mode (ADAM)

Sun Microsystems ONE Directory 5 (iPlanet 5.1 and 5.2)

Novell eDirectory 8.8

LDAPディレクトリサーバー

BM Lotus Domino 7.0.x /8.0.x /8.5.xDominoディレクトリサーバー(※)

ソフトウェア条件対象

(※)Sametime コミュニティサーバーのみ、native Dominoディレクトリを参照できます。SSCによってデプロイされる全てのサーバーは、LDAPディレクトリを参照する必要があるため、native Dominoディレクトリを参照するコミュニティサーバーは、SSCはサポートしません。

IBM Software Group | Lotus software

110

(参考)Sametime 8.5 システム要件

ディレクトリサーバー ~ソフトウェア要件~

IBM WebSphere Application Server Proxy (WAS ND Proxy 。Sametime 8.5のインストールに含まれるWASをベースとしたProxy Serverコンポーネント。Caching Proxyではありません。またIBM HTTP Server(IHS)はサポートされません。)

DominoのHTTPサーバーはクラシック版ミーティングサーバーに使用可

HTTPサーバー

ソフトウェア条件対象

(参考)【Detailed system requirements - Sametime 8.5】

http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=477&uid=swg27016451#Server%20Requirements

Page 56: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

111

(参考)サーバーの起動/停止

WAS上のサーバー起動/停止

– コマンドの流れは以下の通りです。

①WAS-DMの起動(WASの構成管理をする(管理コンソールを使う)場合に起動)

②Node-Agentの起動(WAS-Nodeの起動に際してはWAS-DMは起動している必要はありませんが、Node Agentは起動している必要があります※)

③WAS-Nodeの起動

※ただし、Sametime System Consoleについてのみは、WAS-DM、Node-Agent、WAS-Nodeすべてが実行している必要があります。

– 停止に関しては上記を逆の順番で停止

Domino上のサーバーの起動

– コミュニティサーバー はDominoサーバーを起動すると自動的に起動

IBM Software Group | Lotus software

112

(参考)サーバーの起動コマンド

SSCの起動

– <WAS_ROOT>¥profiles¥STSCDMgrProfile¥bin>startManager.bat

– <WAS_ROOT>¥profiles¥STSCAppProfile¥bin

>startNode.bat

>startServer.bat STConsoleServer

ミーティングサーバー の起動

– <WAS_ROOT>¥profiles¥<hostname>MeetingPNProfile1¥bin

>startServer.bat STMeetingHttpProxy

>startServer.bat STMeetingServer

Proxy サーバー の起動

– <WAS_ROOT>¥profiles¥<hostname>ProxyPNProfile1¥bin

>startNode.bat

>startServer.bat STProxyServer

Media Manager の起動

– <WAS_ROOT>¥profiles¥<hostname>MediaPNProfile1¥bin

>startNode.bat

>startServer.bat STMediaServer

Page 57: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

113

(参考)サーバーの停止コマンド

SSCの停止

– <WAS_ROOT>¥profiles¥STSCAppProfile¥bin

>stopServer.bat STConsoleServer -username wasadmin -password passw0rd>stopNode.bat -username wasadmin -password passw0rd

– <WAS_ROOT>¥profiles¥STSCDMgrProfile¥bin>stopManager.bat -username wasadmin -password passw0rd

ミーティングサーバー の停止

– <WAS_ROOT>¥profiles¥<hostname>MeetingPNProfile1¥bin

>stopServer.bat STMeetingServer -username wasadmin -password passw0rd>stopServer.bat STMeetingHttpProxy -username wasadmin -password

passw0rd

Proxy サーバー の停止

– <WAS_ROOT>¥profiles¥<hostname>ProxyPNProfile1¥bin

>stopServer.bat STProxyServer -username wasadmin -password passw0rd>stopNode.bat -username wasadmin -password passw0rd

Media Manager の停止

– <WAS_ROOT>¥profiles¥<hostname>MediaPNProfile1¥bin

>stopServer.bat STMediaServer -username wasadmin -password passw0rd>stopNode.bat -username wasadmin -password passw0rd

IBM Software Group | Lotus software

114

(参考)バックアップ取得方法 《Domino》

(参考)Lotus Domino サーバーを再インストールする、または Lotus Domino サーバーを別のマシンに移動する手順http://www-06.ibm.com/jp/domino04/lotus/support/faqs/faqs.nsf/all/731361

– 以下のファイルのバックアップが必要

• 拡張子 .NSF を持つすべてのファイル

• サーバーの ID ファイル

• システム管理者の ID ファイル

• 認証者 ID ファイル

• サーバーの公開アドレス帳 (NAMES.NSF)

• Notes.ini

Page 58: Lotus Sametime8.5のご紹介 - public.dhe.ibm.compublic.dhe.ibm.com/software/dw/jp/lotus/ldd_tech/2010jun18_st.pdf · ¾安心できるセキュリティ・レベルでリア ルタイム・コミュニケーションを実現し

IBM Software Group | Lotus software

115

(参考)バックアップ取得方法 《WAS》

<WAS_ROOT>ディレクトリ以下を丸ごとアーカイブ化しておくことが も確実な方法

– WASにはバックアップ・リストアのためのツールが提供されているが、これらのツールでは一部のディレクトリ下しか取得されないため、構成によってはその他ディレクトリのバックアップを取得する仕組みが必要となる

<WAS_ROOT>

etc

profiles

etc

properties

config

<PROFILE_ROOT>

properties

installedApps

WAS構成情報(xmlファイル群)が保持されるディレクトリ[backupConfig.sh(bat)でアーカイブされるディレクトリ ]

manageprofiles.sh(bat) -backupProfileでアーカイブされるディレクトリ ]