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MCAシステムの 周波数移行等について 総務省 総合通信基盤局 電波部 移動通信課

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Page 1: MCAシステムの 周波数移行等についてMCAシステムの 周波数移行等について 総務省 総合通信基盤局 電波部 移動通信課 周波数移行に至る経緯

MCAシステムの 周波数移行等について

総務省 総合通信基盤局

電波部 移動通信課

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周波数移行に至る経緯

1

2010(平成22)年11月30日 「ワイヤレスブロードバンド実現のための周波数検討ワーキンググループ」最終とりまとめ

携帯電話用等の周波数を確保するため、700/900MHz帯について、諸外国における周波数の割当状況と整合性を図る観点から、周波数の再編方針を早急に策定。MCA(端末)について、930-940MHzに移行することが明記される。

2011(平成23)年 3月8日 電波法改正案を通常国会に提出(5月26日成立、6月1日公布、8月31日施行)

携帯電話事業者が、既存無線局の周波数移行に要する費用を負担することで早期にサービスを開始することを可能とする制度(終了促進措置)を導入。

2011(平成23)年9月14日 周波数再編アクションプラン(平成23年9月改定版)

【900MHz帯】 端末側周波数の移行(905~915MHzから930~940MHz)を2012(平成24)年7月25日から開始できるよう、2011(平成23年)中に環境整備を行う。また、旧周波数帯の最終使用期限については、2018(平成30)年3月31日までとする。

【1.5GHz帯】 最終的な使用期限は2014(平成26)年3月末とする(従前どおり)。

2011(平成23)年12月14日 関連改正省令等、開設指針及び改正周波数割当計画等の公布・施行

周波数移行に関連する無線システムの技術基準の制定及び特定基地局の開設に関する指針等、3.9世代移動通信システムの普及促進等に向けた制度の整備。MCA関連:新周波数帯のMCA端末の技術基準の制定、旧周波数帯における新規開設を2012(平成24)年12月末までとする、旧周波数帯の使用期限を2018(平成30)年3月31日までとすることなど。

2010(平成22)年5月14日 「ワイヤレスブロードバンド実現のための周波数検討ワーキンググループ」の設置

「電気通信市場の環境変化への対応検討部会」の下に設置。世界最先端のワイヤレスブロードバンド環境を実現するため、携帯電話等のモバイルブロードバンドの利用状況や標準化など国際的な動向を踏まえ、ワイヤレスブロードバンド向け周波数の確保のための方策を検討。

2012(平成24)年3月1日 認定開設者の決定

電波監理審議会における答申を踏まえ、ソフトバンクモバイル株式会社の開設計画を認定。

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周波数割当計画の概要(900MHz帯周波数再編関連)

2

900MHz帯において、諸外国の周波数割当と調和した携帯電話用周波数を最大限確保するため、MCA、RFID等の既存システムの周波数移行を行い、携帯電話に割当て。

900MHz帯携帯電話、MCA、RFID及びITSの新周波数の使用は、2012(平成24)年7月25日からとする。

RFID及びMCAの旧周波数の使用期限は、2018(平成30)年3月31日までとする。

パーソナル無線及び放送事業用固定局(STL等)の周波数の使用期限は2015(平成27)年11月30日までとする。

変更のポイント

周波数移行のイメージ

携帯電話用 周波数の再編に より空く周波数

パーソナル無線

移行前

再編 移行

移行後

携帯用(800MHz帯)

(基地局) MCA (基地局)

RF ID

850 860 890

900

905 903 915

STL

950 958

960(MHz)

携帯用(800MHz帯)

(基地局) MCA (基地局)

RFID

850 860 890

900

900 915 945 960

960(MHz)

携帯用 (端末)

930 940

携帯用 (基地局)

850

850

MCA (端末)

MCA (端末)

MCA及びRFID 2018(平成30)年3月31日まで パーソナル無線及びSTL 2015(平成27)年11月30日まで

900MHz帯携帯電話 2012(平成24)年7月25日から MCA及びRFID 2012(平成24)年7月25日から

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関連省令・告示の改正概要

3

新900MHz帯における免許手続・技術基準等の規定を整備(内容は旧900MHz帯と同じ)

旧900MHz帯・1.5GHz帯における免許手続・技術基準等の規定を削除するとともに、経過措置についての規定を整備

旧900MHz帯

新900MHz帯

1.5GHz帯

既設局の運用のみ MCA

公布/施行日

2011(H23)12.14 2012(H24)

7.24 2018(H30)

3.31

携帯電話(800MHz帯)

2012(H24) 12.31

携帯電話(空きエリアに順次参入)

MCA(インフラ・端末の供給体制が整い次第移行)

2014(H26) 3.31

MCA(関東・東海・近畿・九州) 携帯電話(1.5GHz帯) 既設局の運用のみ

1.5GHz帯からの移行のみ可

旧900MHz帯の使用期限については、2018(平成30)年3月31日とする。

1.5GHz帯(関東・東海・近畿・九州)の使用期限については、従前どおり2014(平成26)年3月31日とする。

旧900MHz帯及び1.5GHz帯での新規開設については、2013(平成25)年1月1日以降、制限する(既存免許に係る無線局の買換え・増設等は使用期限まで可) 。ただし、1.5GHz帯→旧900MHz帯への移行に限り、2014(平成26)年3月31日まで認める。

経過措置

制度スケジュール

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特定基地局の開設計画の認定制度の概要

4

制度の概要

開設指針に照らした審査

開設計画の認定

[

パブリックコメント募集]

案の公表

特定基地局の開設指針(

割当方針)

電波監理審議会への諮問・答申

開設指針の公示

電波監理審議会への諮問・答申

開設計画の申請の受付

具体的な手続きの流れ

【開設指針の規定事項】

○ 使用させることとする周波数及びその使 用に関する事項(認定対象周波数)

○ 特定基地局の配置及び開設時期に関する事項(人口カバー率)

○ 終了促進措置(周波数移行措置)に関す る事項

○ 審査方法

【開設計画への記載事項】

○ 希望する周波数 の範囲

○ 特定基地局の設 置場所及び開設 時期

○ 終了促進措置の内容

携帯電話の基地局等、同一の者が相当数開設する必要がある無線局(特定基地局)については、開設計画(基地局の整備計画)の認定を受けた事業者のみが特定基地局の免許申請が可能。【電波法第27条の17】

開設計画の認定は、以下の手順を経て行うこととされている。 【電波法第27条の12・第27条の13】

①総務大臣が開設指針(割当方針)を公示[電波監理審議会への諮問・答申が必要] ②開設計画の申請の受付 ③開設指針に照らして審査・認定[認定は電波監理審議会への諮問・答申が必要]

2011年 (平成23年)

10月21日

2011年 (平成23年)

12月9日 ~

2012年 (平成24年)

2月29日

2012年 (平成24年)

3月1日

2011年 (平成23年)

12月14日

2012年 (平成24年)

1月27日

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終了促進措置の概要

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① 950~958MHzの周波数を使用するRFIDの無線局(免許局・登録局・免許等不要局) ② 905~915MHzの周波数を使用するMCAの端末局・ブースター局(デジタル/アナログ) ③ 850~860MHzの周波数のみを使用するMCA制御局

平成30(2018)年3月31日までに以下のいずれかの条件を満たすこと I. ①の無線局を915~928MHzに廃止新設又は周波数変更すること II. ②の無線局を930~940MHzに廃止新設又は変更すること III. ③の無線局をⅡの措置により変更※した無線局が通信を行えるようにすること

※変更できるのは同規格間(例:旧900MHz帯デジタル→新900MHz帯デジタル)のみ

a. 無線設備及びこれに附属する設備の取得費用 b. aの設備の変更に必要な工事費用 c. プログラム(ソフトウェア)変更費用

既存無線局による周波数の使用を使用期限前に終了させるために認定開設者が行う費用の負担その他の措置

2.認定開設者が終了促進措置を行うべき対象となる無線局

1.終了促進措置とは

3.対象となる無線局が終了促進措置を受けることができる条件

4.認定開設者が負担すべき移行費用

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終了促進措置の流れ

6

移行完了まで 随時

2012年(平成24年)

3月1日~ 9月1日の間

2012年(平成24年)

4月1日までに ② 認定開設者は、問い合わせ窓口を設置

⑥ 認定開設者は、対象免許人へ終了促進措置の実施概要を周知開始 ⑦ 認定開設者は、対象免許人へ終了促進措置の実施手順を通知(内容をインターネット等で公表)

③ 認定開設者は、MCA制御局免許人と⑥・⑦に係る協議 ④ 認定開設者は、MCA制御局免許人と周波数移行の内容及び実施時期並びに終

了促進措置に関する費用負担の範囲、方法及び実施時期その他の協議※

⑤ 認定開設者は、MCA制御局免許人と旧周波数サービス終了時期の協議※

※ 合意内容については認定開設者が書面又は電磁的記録にて保管、総務大臣の求めがあった場合は速やかにその写しを提出する

⑩ 認定開設者は、MCA端末局免許人と周波数移行の内容及び実施時期並びに終了促進措置に関する費用負担の範囲、方法及び実施時期その他の協議※

※MCAの制御局免許人は、周波数移行の実施に関する協議に関与したことに対して認定開設者及び移行対象免許人等から対価を受けてはならない。

⑪ 認定開設者は、対象免許人から④・⑤又は⑩の協議の申し入れがあった場合には遅滞なく当該協議を開始

認定前 ① 申請者は、対象免許人と費用の負担に関する協議、調整等の禁止

移行完了まで 毎年度の 四半期ごと

⑧ 認定開設者は、移行した無線局数及び要した移行費用その他実施状況を総務大臣に報告 ⑨ 総務大臣は、⑧の内容を確認、概要及び確認結果をインターネット等の方法により公表

~2012(平成24)年3月1日 認定開設者(ソフトバンクモバイル株式会社)の認定~

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今後のスケジュール

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旧900MHz帯

新900MHz帯

終了促進 措置

既設局の 運用のみ

MCA

MCA(インフラ・端末の供給体制が整い次第移行)

1.5GHz帯から の移行のみ可

2012年 (平成24年)

3月1日

2012年 (平成24年)

7月25日

2012年 (平成24年)

12月31日

2014年 (平成26年)

3月31日

2018年 (平成30年)

3月31日

新900MHz帯 周波数割当て

旧900MHz帯 新規免許 原則停止

1.5GHz帯 周波数使用期限

旧900MHz帯 周波数使用期限

2012年 (平成24年)

9月1日

認定開設者 (ソフトバンクモバイル)

認定

認定後 6か月

ソフトバンクモバイル認定

ソフトバンクモバイルによる窓口の開設 (認定後1か月以内に設置)

終了促進措置の実施/MCA免許人との協議

ソフトバンクモバイルとMCA制御局免許人との協議 (6ヶ月以内かつ周波数移行手順の通知前)

ソフトバンクモバイルがMCA免許人に周波数移行手順を通知 (認定後6ヶ月以内に完了)

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電波法の一部を改正する法律の概要(周波数再編関係)

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既存の免許人等 開設希望者A

(携帯電話事業者)

開設希望者B (携帯電話事業者)

国 開設指針の制定 ※終了促進措置に関する事項

• 負担可能額等を踏まえてB事業者に決定 (開設計画の認定)

• 既存の無線局に関する事項に係る情報を提供

終了促進措置の実施(周波数の変更等に要する費用の負担等)

周波数の変更の手続等

• 開設指針の規定事項の追加 既存システムの周波数の使用期限 既存無線局による周波数の使用を使用期限前に終了さ

せるために特定基地局を開設しようとする者が行う費用の負担その他の措置(終了促進措置)に関する事項

• 開設計画の記載事項の追加 終了促進措置の内容 終了促進措置に要する費用の支弁方法

• 開設計画の認定の有効期間の上限を5年から10年に延長 • 終了促進措置の対象となる無線局に関する情報の提供

開設計画の提出 ※ 終了促進措置の内容、

費用の支弁方法を記載

特定基地局(携帯電話基地局)を新規に開設しようとする者が、既存無線局の周波数変更に要する費用を負担することによって早期にサービスを開始することができるよう、当該費用の負担に関する事項を開設指針の規定事項及び開設計画の記載事項に追加する。

※ 開設計画の認定制度は、開設計画の認定を受けた事業者のみに、特定基地局の免許の申請を認める制度。

改正の内容

参考

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平成22年度電波の利用状況調査の評価結果及び 周波数再編アクションプラン(平成23年9月改定版)の主なポイント

9

参考

携帯用 (端末)

携帯用 (基地局)

820 840 860 880 900 920 940 800 760 960 740 720 (MHz)

710

MCA

MCA 地デジ

780

ITS(710~770MHzの周波数帯のうち10MHz幅)

・交差点等における交通事故を削減するための安全運転支援システムの実現に向け、車載器同士や車載器と路側機間で自車の位置や速度情報等を送受信する車車間通信・路車間通信の導入に必要となる技術基準を平成23年度中に策定する。

900MHz帯携帯無線通信システム(900~960MHz)

・2012(平成24)年7月25日から携帯無線通信システムを導入できるよう平成23年中に制度整備を行う。なお、携帯無線通信システムの導入に当たっては、2011(平成23)年5月26日に成立した電波法の一部を改正する法律(平成23年法律第60号)に基づき、迅速かつ円滑な周波数移行を進める。

800MHz帯MCA陸上移動通信(850~860MHz及び905~915MHz)

・MCA陸上移動通信システムの移動局側周波数の移行(905~915MHzから930~940MHz)を2012(平成24)年7月25日 から開始できるよう、2011(平成23)年中に当該周波数帯における技術基準及び具体的な移行計画の策定や移行作業体制の構築など環境整備を行う。また、最終移行期限については、2018(平成30)年3月31日までとする。

パーソナル無線 (903~905MHz)

・2012(平成24)年から当該周波数帯に携帯無線通信システムを導入する予定であること、また、パーソナル無線(900MHz帯簡易無線局)の無線局数は減少しつつあり、代替システムとなる400MHz帯に登録局によるデジタル簡易無線局が制度整備されたことを踏まえ、パーソナル無線の最終使用期限を2015(平成27)年11月30日とする。

950MHz帯電子タグシステム (950~958MHz)

・920MHz帯(915~928MHz)への周波数移行(スマートメーター等のセンサーネットワークシステムの需要を踏まえて5MHz幅程度の周波数拡大を実現する。)を図る。このため、2012(平成24)年7月25日 から周波数移行を開始できるよう、2011(平成23)年中に当該周波数帯における技術基準及び具体的な移行計画の策定や移行作業体制の構築など環境整備を実施する。また、最終移行期限については、2018(平成30)年3月31日までとする。

950MHz帯音声STL/TTL (958~960MHz)

・900MHz帯携帯無線通信システムの本格的な導入が行われることを踏まえ、また、現行の利用状況や無線局の免許の有効期限を考慮し、2015(平成27)年11月30日までに、Mバンド(6570~6870MHz)又はNバンド(7425~7750MHz)の周波数に移行する。ただし、Mバンド又はNバンドへの移行が困難な場合は、60MHz帯及び160MHz帯へ周波数の移行を図る。

音声STL/TTL

ラジオマイク

従来の割当状況

710 770 806 815 845 860 890 915 950 958

電子 タグ

FPU / 特定ラジオマイク アナログ アナログ