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ミャンマーと石炭:
日本の関与とミャンマー市民からのメッセージ
Thant Zin
目次
1. ミャンマーの石炭産業の背景
2. ミャンマーの石炭火力発電所事業における日本の関与
3. ミャンマー市民による石炭反対運動
4. 世界的傾向とエネルギー革命
5. ミャンマー市民からのメッセージ
2
ミャンマーの石炭産業の背景
Myintkyina
Mawleik
YANGON
DaweI
Mandalay
KengTong
Sattwe
020 20 40 60 80 100 Miles
98° 100°96°94°
28°
26°
24°
22°
20°
18°
16°
14°
12°
92°
94° 96 ° 98° 100° 102°
10°
12°
14°
16°
18°
20°
22°
24°
26 °
28°
102°92°
CH
INA
THAILAND
INDIA
Lashio
Taunggyi
N
ANDAMAN SEA
Taninthari
Saw
Kawlin
Hsipaw
Tanyang
Kyesi
TigyitMongTon
Tasu Lrtpanhla
Myeik
Kalewa
COAL BASINS OF MYANMAR
Kawthaung
LAOS
Bhamo
Ingapu
Putao Basin
Hukaung Basin
Lwejel BasinChindwin Basin
Lashio Basin
Kyaington Basin
Ingapu Basin
Tigyit Basin
Banchaung Basin
Tanintharyi Basin
Karathuri Basin
Coal Basin
Kyesi- Mansan Basin
Tamakam Basin
MongHsat Basin
Hticheya Basin
Loikaw Basin
LEGEND
Fig (1)
Naungcho Basin
Shwegu-Mabein Basin
Mongton Basin
Tachileik Basin
MongHkat Basin
KalawNamsan Basin
Shwebo Basin
Shwebo
Minbu-Salin Basin
Kalaw
Pinlaung
Basin
Putao
Myitkyina
Mawleik
YANGON
Moulmein
Dawe
Kawthaung
Mandalay
Khaington
Sittwe
020 20 40 60 80 100 mile
98 10096 94
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26
24
14
12
92
94 96 98 100 102
10
12
14
16
18
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26
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Lashio
Taunggyi
N
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Saw
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Kalewa
Kawlin
Hsipaw
Kyethi
TigyitMaington
Myeik
Mankat
COAL DEPOSITS OF MYANMAR WHERE ORE RESERVE MORE THAN 1 MILLION TON
Tanintharyi
ミャンマーの石炭盆地
ミャンマーの石炭産地
現在生産中の採炭所
ミャンマー鉱山省による石炭生産に関する30年計画、および、ミャンマーの石炭品質
出典:ミャンマー鉱山省
出典:2014年ミャンマー国家エネルギー政策
単位:
千トン
発電所の種類 発電所数 設備容量2012-2013発電量
(GWh)
水力 20 2,780 7,722.138
天然ガス 10 714.9 2,882.980
石炭火力 1 120.0 265.051
合計 3614.9 10,870.169
国内電力網における発電状況
木炭・まき 76.41%
石油製品 8.58%
水力発電 7.96%
天然ガス 4.96%
石炭 2.07%
電力消費
泥炭・ピート 亜炭
瀝青炭
亜瀝青炭
無煙炭
圧力・熱・経年により変化
3
ミャンマーにおける石炭火力発電事業
- 既存の石炭火力発電所3基、計画中の14案件
- 2基は発電の技術的な問題および石炭の品質の低さにより閉鎖している
• 不安定なエネルギー供給、不適切なエネルギー管理の結果としての石炭火力発電所
• ミャンマーでは、石炭火力発電所に対して、市民による強い反対運動が起きている
メコン流域国の電化率(2010年)
Mismanagement of
夜のメコン流域
電力システムの不適切な管理の実態
燃料供給 発電 送電 売買配電
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ミャンマーの石炭火力発電事業における日本の関
• タニンダーリ管区• ダウェイ経済特別区の石炭火力発電事業
• タラブウィン(タニンダーリ・デルタ)石炭火力発電事業
• モン州• アンディン石炭火力発電事業
• エーヤワディー管区• ガヨーカウン石炭火力発電事業
ミャンマーの石炭火力発電所事業
ミャンマー市民による石炭反対運動ミャンマーにおける最大規模の社会運動石炭関連事業を阻止するために地域コミュニティーが声をあげている市民社会と国際コミュニティーによる幅広いネットワーク
5
ミャンマー市民による石炭反対運動
$
時間Time
再生可能エネルギーRenewables
化石燃料Fossil Fuels
エネルギー革命が進む現在…こうなるのは時間の問題…
6
再生可能エネルギーの成長
• 世界の太陽光発電の設置は、2年毎に2倍増加している。また、途上国における再生可能エネルギーの設置率は、先進国の約2倍の速さで進んでいる。再生可能エネルギーは、来る20年の間に、石炭を追い抜き、世界最大の電力源になると予測されている。
• バングラデシュでは、約2千万人が太陽光発電による電力を利用しており、毎月約10万世帯が太陽光発電システムを設置している。
• インドでは、次の10年で風力・太陽光発電を進め、国内の膨大な数の世帯の電力消費を賄うとしている。
• 中国の風力タービンは、5年以内に、イギリスの総発電能力の約2.5倍を生産することが見込まれている。さらに、中国は石炭の利用を削減するため、 2017年までに、太陽光発電を3倍にするペースで進んでいる。
世界の主要な国際金融機関は、石炭への支持を既に取りやめている
「世界銀行グループは、グリーンフィールドの石炭火力発電事業への資金援助を廃止することとする。ただし、基本的なエネルギー需要を満たすための、実現可能な代替案が他に存在せず、かつ、他の資金源が存在しないといった極めて珍しいケースは例外とする。民間セクターによる投資が望ましいオプションではあるが、世界銀行グループが関与するケースにおいては、石炭事業に関する既存のスクリーニング要件を適用することとする。」
「大統領は、海外の石炭火力発電に対する米政府の公的融資の支援廃止を求める。ただし、(a)最貧国にて、他に経済的に実行可能な代替案が存在せず、かつ、最も効率的な石炭火力発電技術を用いる施設の場合、および、(b) CO2 回収・貯留(CCS)技術を導入する施設は例外とする。」
オバマ米大統領の気候行動計画
世界銀行のエネルギー指針
欧州投資銀行
欧州復興開発銀行
「石炭火力発電に関して、低炭素型への移行は、電力源および熱源としての石炭からの根本的な脱却を必要とする。したがって、当銀行は、当該(石炭火力発電)セクターへの投融資は行わないこととする。ただし、他に実現可能な代替エネルギー源が存在しないという、極めて珍しく、例外的なケースを除く。」
「排出ガス性能基準は、欧州連合(EU)域内排出量取引制度にて現在設定されており、EUの排出量を制限するためのEUおよびEU加入国の既存のコミットメントに基づくレベル(550g CO2/kWh)とする。」
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世界は石炭からの脱却を進めている
• 2014年、中国の石炭消費は史上初めて減少した。同年、7%以上の経済成長を実現したにもかかわらずである。多くのアナリストの分析によると、これは、この10年における中国の石炭利用のピークが終わったことを示している。
• 中国の34省のうち12省(石炭総消費の44%を占める)は、石炭規制措置を講ずることを公約した。北京では、稼働中だった最後の石炭火力発電所2つが閉鎖された。
• イギリス、フィンランド、デンマークは、石炭の漸次廃止を公約した。
• ドイツでは、最も汚染がひどい石炭火力発電所を閉鎖するため、炭素税を導入。
5. ミャンマー市民からのメッセージ
8
Thank so much for your attention!
Thant Zin
Dawei Development Association