new 週刊株式アウトルック · 2020. 9. 25. ·...

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来週の見通しと投資ポイント 投資情報部 週刊株式アウトルック 2018 4 6 日号 CONTENTS 1. 日本株式 .............................................................................................. 1 2. 注目テーマ① 4 月の日本株投資戦略 .................................................... 2 3. 注目テーマ② 「株式テーマセレクション」4 月号の紹介 .............................. 3 4. 注目テーマ③ ガイダンス・リスクを見据えて ............................................. 5 5. ドル円相場 ............................................................................................ 6 6. 米国株式 .............................................................................................. 6 7. 投資部門別売買動向 ............................................................................. 7 8. 米投機筋の先物建玉残動向 .................................................................. 7 9. 個人投資家の買付動向 ......................................................................... 8 10. 週間個別銘柄騰落状況(東証 1 部) ........................................................ 8 11. テクニカル分析 ...................................................................................... 9 12. 来週・再来週の主なスケジュール............................................................. 10

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Page 1: New 週刊株式アウトルック · 2020. 9. 25. · 王(4452)や小林製薬(4967)にイオン(8267)、そしてスシローghd(3563)など、内需銘柄を中心に物色対

来週の見通しと投資ポイント

投資情報部

週刊株式アウトルック

2018 年 4 月 6 日号

CONTENTS

1. 日本株式 .............................................................................................. 1

2. 注目テーマ① 4 月の日本株投資戦略 .................................................... 2

3. 注目テーマ② 「株式テーマセレクション」4 月号の紹介 .............................. 3

4. 注目テーマ③ ガイダンス・リスクを見据えて ............................................. 5

5. ドル円相場 ............................................................................................ 6

6. 米国株式 .............................................................................................. 6

7. 投資部門別売買動向 ............................................................................. 7

8. 米投機筋の先物建玉残動向 .................................................................. 7

9. 個人投資家の買付動向 ......................................................................... 8

10. 週間個別銘柄騰落状況(東証 1 部) ........................................................ 8

11. テクニカル分析 ...................................................................................... 9

12. 来週・再来週の主なスケジュール............................................................. 10

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2018 年 4 月 6 日(金) 週刊株式アウトルック

本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。

1.日本株式 長谷川 景子

【日経平均の推移と来週の見通し】

注:予想はSMBC日興証券 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成

底堅い日経平均

今週は貿易摩擦懸念に一喜一憂する展開だったと言えよう。2日に中国が米国による鉄鋼等の輸入制限に

対して対抗措置を発動、3日に米国が中国の知的財産権侵害に対する制裁関税の原案を公表し、4日に中

国が対抗措置を発表と連日で両国の攻防戦。そうした中、日経平均の下値は限定的であり、トランプ米大統

領が貿易戦争を否定したことで、5日には200日移動平均線を上回った。ただ、トランプ米大統領が追加関

税の必要性を検討するよう指示するなど、引き続きマーケットでは貿易戦争への警戒感がくすぶっている。

物色対象の裾野が広がる

日経平均は依然として1月高値24,124円には程遠く、20,500円~22,500円のレンジ相場となっているが、足元

では下値固めの時間帯と考えられる。一方で、物色対象は広がりつつあるようだ。シニア消費の活発化やイ

ンバウンドなどが追い風となり資生堂(4911)やコーセー(4922)の株価は堅調に推移している。また、年初来

高値を更新する銘柄をみると、人材派遣のパーソルHD(2181)やドラッグストアのウエルシアHD(3141)、花

王(4452)や小林製薬(4967)にイオン(8267)、そしてスシローGHD(3563)など、内需銘柄を中心に物色対

象の裾野が広がっている。相場地合いが好転してきた兆しと言えるのではないか。

4月中下旬以降、3月期決算発表が本格化する。株式市場では、円高によるガイダンスリスクが意識されてい

る。このため、良好な国内景気を追い風に、内需優位の相場地合いが続くと考えられる。内需好業績銘柄

に目を向けたい。

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17/10/17 17/11/7 17/11/28 17/12/18 18/1/11 18/1/31 18/2/21 18/3/13 18/4/3 18/4/23(年/月/日)

(円)

東証一部売買代金(右軸)

日経平均(左軸)

25日移動平均

(左軸)75日移動平均(左軸)

22,500円

21,000円

<来週の予想レンジ:21,000~22,500円>

(兆円)

200日移動平均(左軸)

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2018 年 4 月 6 日(金) 週刊株式アウトルック

本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。

世界のコンポジットPMIの推移 図表1.

出所: BloombergよりSMBC日興証券作成

為替想定ごとのTOPIXの18年度EPS成長率 図表2.

注:予想は3/26時点のIBES。18年度の想定為替を105円/ドルと仮定して、それが変化した場合のEPSを試算

出所: DatastreamよりSMBC日興証券作成

外需銘柄の対内需相対株価とドル円推移 図表3.

注: 東証業種別指数のうち、化学、機械、電気機器、輸送用機器、精密機器を外需、建設、陸運業、情報・通信業、小売業、サービス業を内需とする。先行きのドル円は1ドル=105円で推移と仮定

出所: QUICKよりSMBC日興証券作成

2月上旬から始まった株価下落は日柄調整が相

当に進んだものの、4月末の日経平均は3月末比

でほぼ横ばいの21,500円を予想する。米通商政

策が世界的な貿易戦争に発展するリスク、安全

保障政策のタカ派で知られるボルトン元国連大

使が米大統領補佐官に就任することで高まる地

政学的リスク、それらリスクで募る円高懸念など、

日本株を取り巻く外部環境は芳しくなく、折に触

れて日本株安の材料となるだろう。

しかし、それらは政治的なリスクであり、足元の内

外経済状態が弱くなっているわけではない。企

業の購買担当者からみた景況感を示すPMI(図

表1)は、2月にグローバルで14年8月以来の水準

まで上昇している。3月に一部の先進国で製造

業が少し低下したものの、総じてみれば良好な

経済状態が続いているようだ。これは荒れた市

場心理が回復に向かう際の原動力になるとみて

いる。特に日本においては昨年を上回る賃上げ

や好調が続くインバウンドが消費拡大を予感さ

せ、株高の材料となるだろう。

好調なマクロに対してミクロでは、新年度の業績

見通しを控えめに発表するガイダンスリスクが懸

念される。事実、TOPIXの18年度予想EPS成長

率(IBES予想、3/26時点)は前年度比3.7%増益

と1ヵ月前(4.8%増益)に比べて下方修正された。

株式市場では100円/ドルを超えて円高が進んだ

場合、来期業績が減益に転じると見込んでいる

ようだ(図表2)。しかし、同リスクは以前から指摘

されており、相当程度マーケットに織り込まれた

可能性がある。このため業績見通しの発表で悪

材料出尽くしとなるのではないか。

とはいえ日本株市場では、円安ドル高局面にな

ると外需銘柄が物色され、円高ドル安局面では

内需関連銘柄が物色されるといった傾向がある

(図表3)。円安トレンドが明確に見えてくるまでは、

内需銘柄優位の展開が想定されよう。その内需

関連の中でも好業績や高ROE銘柄を物色対象

として考えたい。

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グローバル 新興国 先進国

(年)

好不況の分岐点とされる50のライン

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為替前提(円/ドル)

(17年度比、%)

円安

円高

増益率拡大増益率縮小

-30

-20

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13/1 14/1 15/1 16/1 17/1 18/1

対内需相対株価(左軸)

ドル円前年比(右軸)

(年/月)

(%)(13年初=100)←

外需優位

前年比で円安ドル高

内需優位→

2.注目テーマ① 4月の日本株投資戦略 松野 利彦

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2018 年 4 月 6 日(金) 週刊株式アウトルック

本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。

株式テーマセレクションとは、弊社が提案する価格変

動リスクの軽減を取り入れた株式ポートフォリオであ

る。各テーマの銘柄群にリスク軽減作業を行うととも

に銘柄ごとの投資比率を決定し、最大のパフォーマ

ンスを発揮するように設計されている。複数の個別銘

柄を1パッケージとして保有することで、価格変動リス

クが分散、軽減されることが期待できる。

投資テーマについては、中長期的に成長が見込ま

れるテーマを中心に、相場の動向を捉えた短期的な

テーマも選定している(下図、及び次ページ参照)。

例えば、“セキュリティ”ではサイバー攻撃などに対応

する情報セキュリティのニーズが高まっていること、

“IoT”ではあらゆるものがインターネットで接続され、

今後は5Gの実用化が期待されること、“観光立国ニッ

ポン”では観光を日本の基幹産業に発展させる政府

の方針のもとで、訪日外国人の更なる増加が期待さ

れることが選定理由である。

一方、“好業績内需”については、円高ドル安局面で

は内需銘柄が優位となる傾向があること、外需銘柄

には今月中旬以降本格化する3月期決算発表で新年

度のガイダンス・リスクが燻ることから、2ヵ月程度の期

間を目安としている。なお、株式テーマセレクション

は、5銘柄、総額約500万円のパッケージとなっている。

毎月テーマの見直しを行うため、テーマの変更に加

え、同じテーマでも採用銘柄、投資比率が変更され

る可能性がある。

3.注目テーマ② 「株式テーマセレクション」4月号の紹介 西尾 浩一郎

4月の注目テーマと主要データ 図表1.

注:過去3ヶ月騰落率は売買に伴う手数料、税金等を考慮しておりません。日経平均のデータは、投資金額100億円の日経平均ポートフォリオを基に算出。※リスク・・・ポートフォリオの変動リスク。リスクが20%の場合、500万円で投資したポートフォリオのリターンは年換算で±20%の範囲に約68%の可能性で収まる。※対日経平均ベータ・・・日経平均との連動性を示す。例えばベータが1.2の場合、日経平均が10%上昇するとポートフォリオは12%上昇することを意味する。データは3月30日時点

出所: NPM®サービス〈提供:(株)金融データソリューションズ〉よりSMBC日興証券作成

テーマ過去3ヶ⽉騰落率 リスク

対⽇経平均ベータ 予想PER 予想ROE

予想配当利回り

掲載スタート(年/⽉)

前号からの銘柄⼊れ替え

セキュリティ -3.7% 21.9% 0.96 20.2倍 12.2% 2.03% 2017/8 あり

IoT -7.5% 21.6% 0.95 17.0倍 11.8% 2.05% 2017/8 あり

次世代⾃動⾞ -6.2% 22.8% 1.00 11.8倍 12.7% 2.17% 2017/10 あり

観光⽴国ニッポン -1.5% 19.0% 0.80 20.3倍 10.1% 1.36% 2018/4 新規

FA・ロボ・⽣産性⾰命 -6.0% 21.5% 0.93 20.6倍 14.8% 1.86% 2017/8 あり

アジア -7.0% 21.8% 0.95 20.3倍 13.1% 1.38% 2017/8 あり

⾼還元性向&⾼ROE 2.2% 20.1% 0.82 26.9倍 22.5% 1.47% 2017/12 あり

好業績内需 13.0% 19.7% 0.76 37.0倍 13.8% 0.72% 2018/4 新規

⽇経平均 -8.0% 21.3% - 17.1倍 13.6% 1.86% - -

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2018 年 4 月 6 日(金) 週刊株式アウトルック

本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。

4月のポートフォリオ構成銘柄一覧 図表2.

注:設定日以降の株価変動や株式分割・併合等により、設定された株数を購入しても上記投資比率とは異なる場合があります。上記金額に売買手数料等は含まれておりません

出所: NPM®サービス〈提供:(株)金融データソリューションズ〉よりSMBC日興証券作成

【セキュリティ:組み⼊れ銘柄と投資⽐率】

コード 主市場 銘柄名 株数(株)

3/30株価(円)

⾦額(円)

投資⽐率(%)

2327 東1 NSSOL 200 3,040.0 608,000 12.2

4704 東1 トレンド 100 6,350.0 635,000 12.7

4768 東1 ⼤塚商会 200 5,360.0 1,072,000 21.5

6457 東1 グローリー 300 3,795.0 1,138,500 22.8

6503 東1 三菱電 900 1,701.5 1,531,350 30.7

合計 4,984,850 100.00

【IoT:組み⼊れ銘柄と投資⽐率】

コード 主市場 銘柄名 株数(株)

3/30株価(円)

⾦額(円)

投資⽐率(%)

1721 東1 コムシスHD 300 2,840.0 852,000 17.3

6098 東1 リクルート 300 2,644.5 793,350 16.1

6501 東1 ⽇⽴ 2,000 770.8 1,541,600 31.3

6754 東1 アンリツ 500 1,314.0 657,000 13.3

9437 東1 NTTドコモ 400 2,716.5 1,086,600 22.0

合計 4,930,550 100.00

【次世代⾃動⾞:組み⼊れ銘柄と投資⽐率】

コード 主市場 銘柄名 株数(株)

3/30株価(円)

⾦額(円)

投資⽐率(%)

3407 東1 旭化成 700 1,399.0 979,300 19.6

6902 東1 デンソー 200 5,820.0 1,164,000 23.3

7203 東1 トヨタ 200 6,825.0 1,365,000 27.3

7613 東1 シークス 300 2,349.0 704,700 14.1

8088 東1 岩⾕産 200 3,930.0 786,000 15.7

合計 4,999,000 100.00

【観光⽴国ニッポン:組み⼊れ銘柄と投資⽐率】

コード 主市場 銘柄名 株数(株)

3/30株価(円)

⾦額(円)

投資⽐率(%)

3048 東1 ビックカメラ 300 1,674.0 502,200 10.1

3289 東1 東急不HD 2,100 775.0 1,627,500 32.6

4967 東1 ⼩林製薬 100 7,680.0 768,000 15.4

6845 東1 アズビル 300 4,955.0 1,486,500 29.8

7532 東1 ドンキHD 100 6,110.0 611,000 12.2

合計 4,995,200 100.00

【FA・ロボ・⽣産性⾰命:組み⼊れ銘柄と投資⽐率】

コード 主市場 銘柄名 株数(株)

3/30株価(円)

⾦額(円)

投資⽐率(%)

2181 東1 パーソルHD 200 3,095.0 619,000 12.5

6436 東1 アマノ 200 2,871.0 574,200 11.6

6503 東1 三菱電 1,000 1,701.5 1,701,500 34.4

9744 東1 メイテック 200 5,890.0 1,178,000 23.8

9962 東1 ミスミG 300 2,921.0 876,300 17.7

合計 4,949,000 100.00

【アジア:組み⼊れ銘柄と投資⽐率】

コード 主市場 銘柄名 株数(株)

3/30株価(円)

⾦額(円)

投資⽐率(%)

2607 東1 不⼆製油G 300 3,210.0 963,000 20.3

6301 東1 コマツ 300 3,547.0 1,064,100 22.4

6367 東1 ダイキン 100 11,735.0 1,173,500 24.8

7951 東1 ヤマハ 200 4,675.0 935,000 19.7

8113 東1 ユニチャーム 200 3,029.0 605,800 12.8

合計 4,741,400 100.00

【⾼還元性向&⾼ROE:組み⼊れ銘柄と投資⽐率】

コード 主市場 銘柄名 株数(株)

3/30株価(円)

⾦額(円)

投資⽐率(%)

3064 東1 モノタロウ 100 3,820.0 382,000 7.9

3738 東1 ティーガイア 200 2,961.0 592,200 12.3

4021 東1 ⽇産化 400 4,420.0 1,768,000 36.7

4452 東1 花王 200 7,981.0 1,596,200 33.1

7956 東1 ピジョン 100 4,805.0 480,500 10.0

合計 4,818,900 100.00

【好業績内需:組み⼊れ銘柄と投資⽐率】

コード 主市場 銘柄名 株数(株)

3/30株価(円)

⾦額(円)

投資⽐率(%)

2181 東1 パーソルHD 300 3,095.0 928,500 19.2

4768 東1 ⼤塚商会 200 5,360.0 1,072,000 22.1

4911 東1 資⽣堂 200 6,813.0 1,362,600 28.1

6534 東2 DACHD 100 2,554.0 255,400 5.3

7532 東1 ドンキHD 200 6,110.0 1,222,000 25.2

合計 4,840,500 100.00

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2018 年 4 月 6 日(金) 週刊株式アウトルック

本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。

日本の製造業PMIの推移 図表1.

出所:BloombergよりSMBC日興証券作成

決算期別の株価パフォーマンス(対TOPIX) 図表2.

注: 2010~2017年迄のうち、アベノミクス相場が本格化した2013年と日銀の異次元緩和で相場が上昇した2015年を除いて、各年における3月末の終値を基準とした対TOPIX相対株価騰落率(累積、等金額ベース)を集計。期初会社計画が直前のQUICKコンセンサス予想(なければ東洋経済予想)を+5%以上上回った銘柄を「強気」、-5%以上下回った銘柄を「弱気」とした

出所:QUICKよりSMBC日興証券作成

強気な期初計画を打ち出した12月期決算銘柄 図表3.

注:予想はQUICKコンセンサス(なければ東洋経済予想)。 データは4/4時点

出所:QUICKよりSMBC日興証券作成

3月期決算企業の本決算発表シーズンまで1ヵ月

を切った。本決算発表では、当該年度の最終的

な実績もさることながら、併せて公表される次期

(19/3期)の業績見通しにより注目が集まる。

足元ではトランプ米大統領に起因する世界貿易

摩擦懸念や高止まりしている円相場など、先行き

の業績成長に対する警戒感が強まっており、企

業の購買担当者からみた景況感を表すPMIは

特に製造業で悪化方向に転じている(図表1)。

こうした環境下では、企業経営者が先行きの不

透明感を嫌って、より保守的なガイダンスを打ち

出す公算(ガイダンス・リスク)が高いだろう。

ガイダンス・リスクがより強く意識される年におい

ては、12月期決算企業に着目した投資戦略が

有効だ(図表2)。12月期決算企業は1~2月近辺

で期初会社計画を発表済みであり、既にガイダ

ンス・リスクを消化済みだ。そのため、企業業績

の見通しに対する不透明感が弱く、株価は4月

から6月にかけて、TOPIXを明確に上回る傾向が

ある。3月期決算企業と比べても、とりわけ5月中

旬の本決算発表が一巡するまで(ガイダンス・リ

スクが解消するまで)の期間においては、良好な

株価パフォーマンスが得られる傾向が強い。

12月期決算企業の中でも、特に、期初計画で直

前の市場予想を上回る強気の見通しを打ち出し

た銘柄は、4月末から5月中旬にかけて発表され

る1Q決算を通じて良好な進捗が確認されること

で、更にアウトパフォーム基調を強める傾向があ

るため、投資妙味が高いと言えよう。図表3では、

時価総額500億円以上のTOPIX採用12月期決

算企業のうち、今期(18/12期)営業利益の期初

会社計画が、前期比増益かつ本決算発表前の

18年1月4日時点のQUICKコンセンサス予想(な

ければ東洋経済予想)を10%以上上回る強気な

計画を打ち出した銘柄を掲載した。投資の一助

として参考にされたい。

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4月 5月 6月

12月期決算銘柄

期初会社計画が強気の12月期決算銘柄

期初会社計画が弱気の12月期決算銘柄

3月期決算銘柄

(%)

株価

(円)17/12期

実績

18/12期

期初計画

18/12期

市場予想

2211 不二家 食料品 2,603.0 1,128 2,300 2,100 86.2% 55.9

2212 山崎パン 食料品 2,205.0 30,087 36,000 32,983 9.6% 26.5

2491 Vコマース サービス業 1,531.0 2,223 2,450 2,450 10.2% 29.5

2587 サントリーBF 食料品 5,370.0 117,955 127,000 127,333 8.0% 20.7

3053 ペッパー 卸売業 5,790.0 2,298 4,033 4,000 74.1% 47.6

3673 ブロドリーフ情報・通信

業524.0 3,010 3,300 3,000 -0.3% 23.6

4004 昭電工 化学 3,895.0 77,818 110,000 121,667 56.3% 7.9

5301 東海カガラス土石製

品1,392.0 11,486 43,000 46,000 300.5% 9.1

7740 タムロン 精密機器 2,291.0 4,246 4,800 4,730 11.4% 17.9

7751 キヤノン 電気機器 3,805.0 331,479 420,000 404,055 21.9% 15.1

8892 日本エスコン 不動産業 992.0 7,042 9,900 10,000 42.0% 11.1

今期市場予想

PER(倍)

証券コード

銘柄名 業種名

営業利益 (百万円)今期

市場予想営業増益率

(%)

4.注目テーマ③ ガイダンス・リスクを見据えて 髙山 裕介

5

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2018 年 4 月 6 日(金) 週刊株式アウトルック

本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。

7

5.ドル円相場 龍 翔太

【ドル円相場の推移と来週の見通し】 今週は、週初に一旦105円台後半まで下

落したものの、その後は米中貿易戦争懸

念が和らぐ中でドルが買い戻される展開と

なり、5日に一時107.49円まで切り返した。

市場の焦点となっている米中貿易戦争に

ついて、米商務長官などの発言から懸念

が後退。リスク回避色が和らぐ中、本日の3

月雇用統計(時間当たり賃金)や11日の3

月消費者物価指数など重要な米経済指

標が良好な結果となれば、米金利上昇が

一段のドル高材料となろう。

ただ、突発的なドルの下振れには引き続き

注意したい。トランプ大統領は中国への追

加関税検討を指示しており、中国のさらな

る反発も想定される。その際はドル安円高

要因となろうが、貿易戦争深刻化は最終

的に回避されるとみられ、下値を拾うスタン

スで臨みたい。 出所: BloombergよりSMBC日興証券作成

6.米国株式 大関 千尋

【S&P500の2018年1-3月期業種別EPS成長率予想】 今週の米国株式市場は、米中通商問題

やトランプ米大統領の一部ハイテク企業に

対する発言等に市場の注目が集まった。

総じてボラティリティの高い展開となるな

か、主要指数は前週末比で上昇した。

来週末の金融株を皮切りに、2018年1-3月

期の決算発表シーズンが始まる。S&P500

指数構成企業のEPS(1株当たり利益)は、

前年同期比+17.1%と、二桁増益の予想と

なっている。資源価格の上昇からエネルギ

ーセクターの増益率に大幅改善が見込ま

れるほか、堅調な実体経済を背景に幅広

い業種で利益成長が予想される。

今年の株価調整と増益見通しにより、2018

年度の予想PER(株価収益率)は2016年

前半以来の最低水準にある。前回(17年

4Q)決算にかけEPS成長率実績値は予想

を上回った。今回も良好な結果が示され

れば、投資家心理の好転に寄与しよう。

注:下段チャートの予想は、各四半期における最終月の翌月にリリースされた初回のBloomberg予想

出所:BloombergよりSMBC日興証券作成

102

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9/1 9/22 10/13 11/3 11/24 12/15 1/5 1/26 2/16 3/9 3/30(月/日)

(円/ドル)

108.50円

106.00円

<来週の予想レンジ:106.00~108.50円>

2017年 2018年

業種S&P500 1 7 .1 0 % 17.1

一般消費財 6 .6 % 6.6生活必需品 8 .6 % 8.6エネルギー 3 0 .0 % 74.2

金融 1 9 .4 % 19.4不動産 2 .0 % 2.0

ヘルスケア 9 .3 % 9.3資本財 1 4 .3 % 14.3

情報技術 2 4 .7 % 24.7素材 2 8 .5 % 28.5

電気通信 1 6 .1 % 16.1公益 1 2 .3 % 12.3

予想EPS成長率(前年同期比、%、3月29日時点)

注:予想は各四半期における最終月の翌月にリリースされた初回の Bloomberg 予想

予想は保守的な数値となる傾向にあり、過去実績値は予想を上回ってきた。

【2016年1-3月期以降のS&P500のEPS成長率予想と実績】

‐10

‐5

0

5

10

15

20

20161Q

20162Q

20163Q

20164Q

20171Q

20172Q

20173Q

20174Q

20181Q

予想

実績

(前年同期比、%)

(年)

6

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2018 年 4 月 6 日(金) 週刊株式アウトルック

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7.投資部門別売買動向(現物・先物) 松野 利彦

【日経平均株価と主な投資部門別売買動向の推移】 3月第4週の東京株式市場は、海外勢の売

りが再びふくらみ、個人投資家や事業法人

も売り越し。その一方、信託銀行が大きく

買い越した。この週は米中通商問題や森

友問題などに対する懸念が強まったもの

の、その後に後退するといった地合いだっ

た。

海外投資家は先物を中心に▲9,355億円

と12週連続で売り越し。合計売り越し額は

約9.4兆円に及ぶ。個人投資家は▲1,984

億円と2週ぶりの売り越しとなった。

事業法人は▲511億円と12週ぶりの売り越

し。信託銀行は先物を中心に5,251億円と

大幅な買い越しに転じた。同水準の買い

越しは2016年2月第3週以来、およそ25ヵ

月ぶりである。 注: 売買動向は2017年10月第1週から2018年3月第4週まで、株価は2018年4月

5日までの週次データ。現物は二市場一・二部等。先物は日経225、日経225mini、JPX日経400、TOPIX先物、ミニTOPIXの合計

出所: QUICKよりSMBC日興証券作成

8.米投機筋の先物建玉残動向 松野 利彦

3月27日集計分の米商品先物取引委員会(CFTC)が発表する投機筋の各先物建玉(=買い残高-売り残

高)明細報告によると、通貨先物市場の円売り越し額(左グラフ)は前週比▲2,291億円と458億円まで減少。

円買い戻し圧力は一巡したとみる。ただし今後のドル円次第では、2016年1月以降のように買い越しへ転じて

いく可能性もあろう。一方でユーロの買い越し額(右グラフ)は前週比▲10億ユーロの176億ユーロだった。

【円先物の投機筋ポジション】 【ユーロ先物の投機筋ポジション】

注:米商品先物取引委員会(CFTC)が発表する投機筋の各先物建玉推移。3月27日集計分まで。1枚1,250万円で換算

出所: QUICKよりSMBC日興証券作成

注:米商品先物取引委員会(CFTC)が発表する投機筋の各先物建玉推移。3月27日集計分まで。1枚12.5万ユーロで換算

出所: QUICKよりSMBC日興証券作成

19,000

20,000

21,000

22,000

23,000

24,000

▲ 20,000

▲ 15,000

▲ 10,000

▲ 5,000

0

5,000

10,000

15,000

17/10/7 17/11/11 17/12/16 18/1/20 18/2/24 18/3/31

信託銀行(左軸) 事業法人(左軸)

海外投資家(左軸) 個人(左軸)

(億円)

(年/月/日)

日経平均(右軸)

(円)

95

100

105

110

115

120

125

130-2.0

-1.5

-1.0

-0.5

0.0

0.5

1.0

1.516年1月 16年7月 17年1月 17年7月 18年1月

円先物建玉(左逆軸、兆円)

ドル円(右軸、円)

〈↓建玉の買い残多い、円高〉

〈↑建玉の売り残多い、円安〉

買い残高-売り残高

1.02

1.06

1.10

1.14

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1.22

1.26

-210

-140

-70

0

70

140

210

16年1月 16年7月 17年1月 17年7月 18年1月

ユーロ先物建玉(左軸、億ユーロ)

ユーロドル(右軸、ドル)

〈↑建玉の買い残多い、ドル安〉

〈↓建玉の売り残多い、ドル高〉

買い残高-売り残高

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2018 年 4 月 6 日(金) 週刊株式アウトルック

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9.個人投資家の買付動向 髙山 裕介

【買付代金上位10銘柄(3/30~4/5、銘柄コード順)】 引き続きベア型のETFがランクイン。米中

貿易摩擦懸念などを背景に投資家が強気

になりきれない様子が窺える。

米ハイテク株の変調で市場が揺れ動く中、

SUMCO(3436)や東エレク(8035)といった

半導体関連株には下げた場面で押し目買

いが集まった様子。

キヤノン(7751)は、3月期決算銘柄のガイ

ダンスリスクが市場で意識される中、12月

期決算の好業績期待銘柄として注目を集

めたとみられる。

ファーストリテイ(9983)は、内需選好の流

れに後押しされたことに加え、3月の国内

既存店売上が好調だったことから物色され

た。

注: 弊社のリテール部門での国内上場銘柄の買付手口を集計。ただし、取引所外取引およびブロックトレードのみデータから除外して集計

出所:QUICKよりSMBC日興証券作成

10.週間個別銘柄騰落状況(東証1部) 髙山 裕介

【値上がり率上位10銘柄(3/30~4/5)】 日経平均は3/30~4/5の間、2.3%上昇。

ヴィンクス(3784):

中国のスーパーにPOSシステムの提供を

始めると報じられたことを好感。

ペッパー(3053):

米中貿易摩擦で米国産牛肉への価格下

落期待が高まった。

マネックスG(8698):

仮想通貨取引所を運営するコインチェック

への買収提案報道を好材料視。

JDI(6740):

複数の証券会社で目標株価引き下げが相

次いだことを嫌気。

昭電工(4004)、東海カ(5301):

黒鉛電極の需給が悪化するとの一部の見

方を受けて懸念が高まった。

【値下がり率上位10銘柄(3/30~4/5)】

注: 対象は東証1部銘柄 出所: QUICKよりSMBC日興証券作成

コード 銘柄名 業種3/29終値

(円)

4/5終値

(円)

値上がり率

(%)1 3784 ヴィンクス 情報・通信 1,439.0 1,984.0 37.92 3053 ペッパー 卸売 4,835.0 6,500.0 34.43 3852 サイバーコム 情報・通信 2,150.0 2,646.0 23.14 6489 前沢工 機械 396.0 474.0 19.75 9957 バイテックHD 卸売 2,098.0 2,510.0 19.66 6319 シンニッタン 鉄鋼 449.0 535.0 19.27 2930 北の達人 食料品 760.0 897.0 18.08 8698 マネックスG 証券商品先物 340.0 400.0 17.69 6235 オプトラン 機械 3,125.0 3,670.0 17.4

10 6029 アトラ サービス 964.0 1,122.0 16.4

コード 銘柄名 業種3/29終値

(円)

4/5終値

(円)

値下がり率

(%)1 5998 アドバネクス 金属製品 3,990.0 3,010.0 -24.62 6740 JDI 電気機器 196.0 156.0 -20.43 7965 象 印 電気機器 1,548.0 1,295.0 -16.34 2884 ヨシムラフード 食料品 1,383.0 1,163.0 -15.95 8137 サンワテクノス 卸売 1,859.0 1,584.0 -14.86 9449 GMO 情報・通信 2,245.0 1,952.0 -13.17 2809 キユーピー 食料品 2,905.0 2,542.0 -12.58 3658 イーブック 情報・通信 1,287.0 1,130.0 -12.29 4004 昭電工 化学 4,365.0 3,835.0 -12.1

10 5301 東海カ ガラス土石製品 1,549.0 1,369.0 -11.6

コード 銘柄名 市場 業種3/29終値

(円)

4/5終値

(円)

騰落率

(%)

1357 日経ダブ 東証 ETF 1,400.0 1,330.0 -5.0

1570 日経レバ 東証 ETF 17,910.0 18,790.0 4.9

3436 SUMCO 東証1部 金属製品 2,722.0 2,689.0 -1.2

6861 キーエンス 東証1部 電気機器 65,500.0 62,500.0 -4.6

7751 キヤノン 東証1部 電気機器 3,850.0 3,891.0 1.1

7974 任天堂 東証1部 その他製品 46,660.0 45,480.0 -2.5

8035 東エレク 東証1部 電気機器 19,215.0 19,570.0 1.8

8306 三菱UFJ 東証1部 銀行 696.3 699.7 0.5

9983 ファーストリテイ 東証1部 小売 41,940.0 46,500.0 10.9

9984 ソフトバンクG 東証1部 情報・通信 7,806.0 7,600.0 -2.6

8

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2018 年 4 月 6 日(金) 週刊株式アウトルック

本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。

【ドル円】

ドル円は2月の高値110.47円を基点とした下降ウェッジ(注1)を上放れた。その後の揺り戻しではウェッジ上限

水準がサポートラインとして機能している。下降ウェッジは通常、強気を表し、底値圏で現れると反転ポイントと

判断される。ドル円の下げ止まり、反転を示唆している可能性があろう。

当面の上値メドとして、2月21日の高値107.89円、17年11月高値から18年3月安値への下げ幅の38.2%戻し

(注2)の水準である108.48円が意識されよう。

注2:38.2%は黄金分割比(フィボナッチ比率)から導き出される重要な数値

出所:QUICKよりSMBC日興証券作成

【日本株市場関連データ(4/5時点)】

4月5日、日経平均株価は終値で3月16日以来となる

25日移動平均線を回復した。

TOPIXのスローストキャスティクスが買われすぎを示

す70%を上回った。

注:予想は東証1部配当利回り及び東証1部予想PERは日経予想、東証REIT指数予想分配金利回りはQUICK予想。配当・分配金利回りは加重平均。テクニカル指標は一般的に、騰落レシオ:120%以上が買われ過ぎ、70%以下が売られ過ぎ、サイコロジカル:75%以上が買われ過ぎ、25%以下が売られ過ぎ、スローストキャスティクス:70%以上が買われ過ぎ、30%以下が売られ過ぎ、RSI:70%以上が買われ過ぎ、30%以下が売られ過ぎと判断される

出所: QUICKよりSMBC日興証券作成

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17/11/1 17/11/29 17/12/27 18/1/24 18/2/21 18/3/21

17/11/6114.72円

18/2/16105.53円 18/3/23

104.63円

18/2/21107.89円

18/2/2110.47円

38.2%戻し108.48円

(円)

(年/月/日)

下降ウェッジ

注1:下降ウェッジとは高値と安値が切り下がるが、安値の切り下

がり幅が浅くなっていく、下向きのくさび形チャートパターンのこと。

4/5終値(円)

日経平均株価 21,645.42 191.12 0.89

25日移動平均 21,398.06 1.15

75日移動平均 22,363.93 -3.21

200日移動平均 21,359.21 1.33

売買高(東証1部、万株、①) 154,778

25日移動平均 138,721

売買代金(東証1部、億円、②) 26,536

25日移動平均 26,090

売買単価(円、②/①) 1,714.46

移動平均乖離率

指数前週末比

(円)

前週末比(%)

4/5終値(円,pt)

TOPIX 1,724.61 8.31 0.48

JPX日経400 15,268.80 88.71 0.58

東証2部指数 7,139.74 -73.90 -1.02

東証マザーズ指数 1,190.88 -15.36 -1.27

日経ジャスダック平均 3,996.92 12.95 0.33

東証REIT指数 1,699.60 10.94 0.65

【テクニカル指標】 [単位:%]

騰落レシオ(東証1部、25日) 93.94

サイコロジカル(TOPIX) 58.33

スローストキャスティクス(TOPIX) 76.97

RSI(TOPIX) 45.70

判定

買われ過ぎ

1.98

東証1部予想PER(倍) 14.88

東証1部PBR(倍) 1.31

東証REIT指数予想分配金利回り(%) 4.14

東証1部予想配当利回り(%)

指数前週末比(円,pt)

前週末比(%)

11.テクニカル分析 後藤 晃郁

9

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2018 年 4 月 6 日(金) 週刊株式アウトルック

本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。

12.来週・再来週の主なスケジュール 柴山 真里枝

来週、国内では2月期決算企業の決算発表が本格化する。インバウンド消費に関連する企業が多く、経営者

によるコメントなどに注目したい。米国では3月開催のFOMC議事要旨が公表される。3月会合ではFOMCメン

バーによる政策金利見通しで今年4回の利上げを予想する参加者が増加しており、議論の詳細に注目。ま

た、フェイスブックのザッカーバーグCEOが議会証言を行う予定。中国では貿易収支が発表される。

【来週の主なスケジュール】

注:発表日は現地時間。市場予想と実績は2018年4月5日12時時点のBloombergの値を表示。前回値は断りがない限り、月次データは前月値、四半期データは前四半期値。スケジュールは予告なしに変更されることがある

出所: Bloombergおよび各種報道などよりSMBC日興証券作成

発表日 国・地域 市場予想 前回値

2月 経常収支(季調済) - 20,226億円

3月 景気ウォッチャー調査-現状判断DI - 48.6

3月 景気ウォッチャー調査-先行き判断DI - 51.4

12-2月期 決算:高島屋 - -

2月 貿易収支(原数値、前回値は前月値) - 173億ユーロ

2月 輸出(前月比) - ▲0.4%2月 輸入(前月比) - ▲0.4%

メキシコ 3月 消費者物価指数(前年比) - 5.34%

日本 12-2月期 決算:ABCマート、ビックカメラ、Jフロント、久光薬、スギHD - -

日・韓 - 河野外相、訪韓(~11日、調整中) - -

3月 生産者物価指数(前月比) 0.1% 0.2%

3月 新規銀行融資(15日までに発表予定) 11,755億元 8,393億元

3月 マネーサプライM2(前年比、15日までに発表予定) 8.9% 8.8%

ブラジル 3月 IPCA(拡大消費者物価指数、前年比) 2.71% 2.84%

2月 機械受注(船舶・電力除く民需、前月比) - 8.2%

12-2月期 決算:ローソン、良品計画、ユニー・ファミマ、イオン、イズミ - -

- 衆院予算委員会集中審議(公文書問題、安倍首相出席) - -

3月 消費者物価指数(除食品&エネルギー、前年比) 2.0% 1.8%

- FOMC(連邦公開市場委員会)議事要旨公表(3月20~21日開催分) - -

中国 3月 消費者物価指数(前年比) 2.6% 2.9%

北朝鮮 - 最高人民会議(国会に相当、毎春開催) - -

トルコ 2月 経常収支(原数値、前回値は前月値) - ▲71.0億ドル

12-2月期 決算:ファーストリテイ - -

1-2月期 決算:安川電(決算期変更) - -

ユーロ圏 2月 鉱工業生産(前月比) - ▲1.0%

2月 鉱工業生産(前年比) - 7.5%

3月 貿易収支(原数値、前回値は前月値、15日までに発表予定) - ▲119.8億ドル

3月 消費者物価指数(前年比) - 4.44%

メキシコ - 政策金利(金融政策理事会、前回値は現在水準) - 7.50%

日本 12-2月期 決算:東宝、コスモス薬品 - -

4月 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報) 101.0 101.4

1-3月期 決算:ウェルズ・ファーゴ - -

ユーロ圏 2月 貿易収支(季調済) - 199億ユーロ

3月 貿易収支(原数値、前回値は前月値) 249.0億ドル 337.5億ドル

3月 輸出(前年比) 10.9% 44.5%

3月 輸入(前年比) 12.7% 6.3%

4月14日(土) - - - - -

日本 - 東京ディズニーリゾート開園35周年 - -

日・中 - 中国の王外相、来日(15~16日を軸に検討) - -

北朝鮮 - 故金日成主席の生誕日 - -

月内 米国 - 米財務省半期為替報告書公表(中旬?) - -

-フェイスブックのザッカーバーグCEO( 高経営責任者)が上院公聴会で証言

(11日に下院公聴会で証言)- -

4月9日(月)

日本

ロシア・北朝鮮

- 北朝鮮の李外相が訪ロ(~11日、10日にラブロフ外相と会談) -

中国

4月10日(火)

中国

4月11日(水)

日本

米国

米国

-米州首脳会議(~14日、ペルー、北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の

暫定合意案を公表?)- -

4月15日(日)

4月12日(木)

日本

インド

4月13日(金)

米国

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2018 年 4 月 6 日(金) 週刊株式アウトルック

本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。

再来週、国内では貿易収支や訪日外客数が発表予定。また、安倍首相が訪米し、日米首脳会談が開催され

る。日本は鉄鋼等への関税適用対象から除外されておらず、米国の対日通商政策の姿勢が注視される。

海外では、米国でニューヨーク連銀製造業景況指数や鉱工業生産が発表予定。また、米企業の1-3月期決

算発表が本格化する。中国では実質GDPが発表される。

【再来週の主なスケジュール】

注:発表日は現地時間。市場予想と実績は2018年4月5日12時時点のBloombergの値を表示。前回値は断りがない限り、月次データは前月値、四半期データは前四半期値。スケジュールは予告なしに変更されることがある

出所: Bloombergおよび各種報道などよりSMBC日興証券作成

発表日 国・地域 市場予想 前回値

4月 ニューヨーク連銀製造業景況指数 - 22.5

3月 小売売上高(前月比) 0.3% ▲0.1%

3月         (除自動車、前月比) 0.3% 0.2%

1-3月期 決算:バンク・オブ・アメリカ、ネットフリックス - -

インドネシア 3月 貿易収支(原数値、前回値は前月値) - ▲1.2億ドル

ロシア 3月 鉱工業生産(前年比、17日発表の可能性もあり) 1.3% 1.5%

ブラジル 2月 経済活動指数(前年比) - 2.97%

3月 全国百貨店売上高(前年比、20日までに発表予定) - ▲0.9%

- 安倍首相が訪米(~20日、17・18日にフロリダ州で日米首脳会談を開催) - -

3月 鉱工業生産指数(前月比) 0.7% 0.9%

3月 住宅着工件数(前月比) 1.9% ▲7.0%

3月           (年率換算) 126.0万件 123.6万件

3月 住宅着工許可件数(前月比) ▲0.1% ▲4.1%

3月              (年率換算) 132.0万件 132.1万件

1-3月期 決算:インテュイティブ・サージカル、ジョンソン・エンド・ジョンソン - -

- ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁(次期NY連銀総裁)が講演 - -

独 4月 ZEW景気期待指数 - 5.112-2月 ILO失業率 - 4.3%

3月 失業保険申請件数 - 9,200件1-3月期 実質GDP(前年比) 6.8% 6.8%

1-3月 固定資産投資(都市部、年初来、前年比) 7.7% 7.9%

3月 鉱工業生産(前年比) 6.5% 6.2%

3月 貿易収支(季調済) - ▲2,015億円

3月 輸出(前年比) - 1.8%

3月 輸入(前年比) - 16.6%

3月 JNTO(日本政府観光局)訪日外客数 - 250万9千人

- 地区連銀経済報告(ベージュブック)公表 - -

1-3月期 決算:USバンコープ - -

ユーロ圏 3月 消費者物価指数(確報、前年比、前回値は速報値) - 1.4%

英国 3月 消費者物価指数(前年比) - 2.7%

南ア 3月 消費者物価指数(前年比) - 4.0%

日・ロ - 日ロ戦略対話(モスクワ、外務次官間で安全保障を議論) - -

4月 フィラデルフィア連銀製造業景況指数 - 22.3

1-3月期 決算:フィリップ・モリス・インターナショナル - -

3月 新規雇用者数(前月比) - 17,500人3月 失業率 - 5.6%

NZ 1-3月期 消費者物価指数(前年比) - 1.6%

インドネシア - 政策金利(前回値は現在水準) - 4.25%

3月 全国消費者物価指数(生鮮食品除く、前年比) - 1.0%

3月 全国コンビニエンスストア売上高(前年比) - 0.3%

3月 全国スーパー売上高(前年比、24日までに発表予定) - 1.3%

米国 1-3月期 決算:プロクター・アンド・ギャンブル、ゼネラル・エレクトリック - -

- - G20財務相・中央銀行総裁会議(米ワシントンD.C.) - -

- - 世銀・IMF春季会合(~22日、米ワシントンD.C.) - -4月21日(土) - - - - -

- - G7外務・安全保障担当相会合(~24日、カナダ・トロント) - -

ドイツ - 社会民主党(SPD)党大会(新党首を選出) - -

4月20日(金)

日本

4月22日(日)

4月18日(水)

日本

米国

4月19日(木)

米国

豪州

4月16日(月)

米国

4月17日(火)

日本

米国

英国

中国

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(2015/04/09 版)