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No.300 J J A A L L O O S S 2019 5 月号 Japan Lubricating Oil Society U U R R L L h h t t t t p p : : / / / / w w w w w w . . j j a a l l o o s s . . o o r r . . j j p p / / 1. 定時社員総会(第 52 回通常総会)開催 2. 2018 年度事業報告概要 3. 2019 年度事業概要 4. 一般社団法人潤滑油協会 役員一覧 5. 2019 年度潤滑油研究会」開催のご案内 6. リスク評価結果に基づく労働者の健康障害防止対策の徹底について 7. 潤滑油需給統計 8. お知らせ 9. 協会の動き 10. 今後の予定 当協会では、下記のとおり定時社員総会(第 52 回通常総会)を開催しました。 1. 2019 5 23 日(木) 15 45 分~16 30 2. :アルカディア市ヶ谷 4 鳳凰の間 3. 出席者数:委任状を含め構成員 29 4. 定款第 16 条に基づき武藤英輔会長が議長となり、 出席者が定款第 21 条に定める定足数に達している 旨報告の上、開会を宣しました。 各議案について逐次審議を行った結果、第 1 議案から第 3 号議案について、いずれも原案どお り異議なく承認可決されました。 5 5 2 2

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Page 1: No.300 JALOS ニュースニ -3- JALOS ニュースス No.300 5月号 京・アルカディア市ヶ谷において、潤滑油関連 5 団体共催による新年合同賀詞交歓会を開催し、会

No.300

JJAALLOOSS ニニュューースス

2019 5 月号

Japan Lubricating Oil Society

一一般般社社団団法法人人 潤潤滑滑油油協協会会 UURRLL hhttttpp::////wwwwww..jjaallooss..oorr..jjpp//

1. 定時社員総会(第 52 回通常総会)開催

2. 2018 年度事業報告概要

3. 2019 年度事業概要

4. 一般社団法人潤滑油協会 役員一覧

5. 「2019 年度潤滑油研究会」開催のご案内

6. リスク評価結果に基づく労働者の健康障害防止対策の徹底について

7. 潤滑油需給統計

8. お知らせ

9. 協会の動き

10. 今後の予定

目 次

当協会では、下記のとおり定時社員総会(第 52 回通常総会)を開催しました。

1. 日 時:2019 年 5 月 23 日(木) 15 時 45 分~16 時 30 分

2. 会 場:アルカディア市ヶ谷 4 階 鳳凰の間

3. 出席者数:委任状を含め構成員 29 名

4. 議 事:

定款第 16 条に基づき武藤英輔会長が議長となり、

出席者が定款第 21 条に定める定足数に達している

旨報告の上、開会を宣しました。

各議案について逐次審議を行った結果、第 1 号

議案から第 3 号議案について、いずれも原案どお

り異議なく承認可決されました。

定定 時時 社社 員員 総総 会会 (( 第第 55 22 回回 通通 常常 総総 会会 )) 開開 催催

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JJAALLOOSS ニニュューースス NNoo..330000 55 月月号号

議 案:

第 1 号議案「2018 年度事業報告および決算報告に関する件」

第 2 号議案「2019 年度事業計画および収支予算に関する件」

第 3 号議案「任期満了に伴う次期役員選任」

総会終了後、稲垣 勝地 経済産業省 資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油精製備蓄課 課長補佐(石

油精製)を来賓にお招きし、全国石油工業協同組合との合同懇談会を開催しました。

I. 一般事業

1. 情報等提供事業(実施事業)

(1)技術相談

技術相談室を中心に、会員(58 件)及び一般(77 件)から合計 135 件の技術相談を受けて必要

な指導助言を行った。

(2)JALOS ニュース

協会誌「JALOS ニュース」を毎月発行し、協会の動き、各種研修会の開催情報、潤滑油に係る

技術動向、化学物質管理情報や最新の行政施策情報等を毎月掲載し提供した。

(3)協会ホームページ

協会の活動、事業の成果等を取りまとめ、協会ホームページに掲載するとともに、潤滑油統計情

報コーナーの統計情報を毎月更新した。また、JALOS ニュース、協会主催の技術講習会、研究会、

研修会等の開催案内等を掲載した。2018 年度よりホームページ内に化学物質規制関連情報ページを

設け、海外の化学物質最新法規制や SDS 関連情報の入手先等を掲載した。

2. 調査等事業

(1)潤滑油リサイクル対策

ホームページを通じて、潤滑油リサイクル情報や塩素フリー推進情報の普及に努めるとともに、

潤滑油リサイクルに関する問合せ等に対応した。

(2)微量 PCB 汚染廃電気機器等の処理対策

PCB 使用製品および PCB 廃棄物の期限内処理に関する情報を会員関係者へ提供した。

(3)潤滑油標準化委員会

潤滑油関係の標準化業務に対応した。

(4)内外機関・団体との連携交流

潤滑油関連団体、全国石油工業協同組合、全国工作油剤工業組合、日本グリース協会、全国オイ

ルリサイクル協同組合と定期的に情報を共有し、連携交流の促進を図った。2019 年 1 月 16 日、東

22 00 11 88 年年 度度 事事 業業 報報 告告 概概 要要

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JJAALLOOSS ニニュューースス NNoo..330000 55 月月号号

京・アルカディア市ヶ谷において、潤滑油関連 5 団体共催による新年合同賀詞交歓会を開催し、会

員等を中心に 495 名が参加した。

(5)関係事業の共催・協賛

関係団体等からの関係事業の共催・協賛等の要請に応じた。

(6)行政情報等の提供

最新の行政施策情報等をピックアップし、会員関係者へ提供した。

3. 依頼試験等事業

(1)依頼試験

会員および一般から受託した依頼試験の処理実績は、会員 1,049 試料(試験総数 3,820)および

一般 17 試料(試験総数 75)の計 1,066 試料(試験総数 3,895)である。

なお、2019 年 1 月 9 日に協会技術センターの依頼試験部門において、日本化学キューエイ(株)

による JIS Q 9001:2015(ISO9001:2015)維持審査を受審し、2019 年 3 月 4 日付けで適合の判定

結果を得た。

(2)技術講習会

潤滑剤に係る技術講習会を開講した。各講習会の概要は以下のとおりである。

1)入門コース 潤滑油の基礎知識(2 回開催・受講者数:5 月開催 21 名、6 月開催 21 名 計 42 名)

開催日:2018 年 5 月 17 日,18 日及び 6 月 14 日,15 日

2)初級コース 試験・分析方法の体験研修(受講者数:18 名)

開催日:2018 年 7 月 5 日,6 日

3)初級コース 工業用潤滑剤(受講者数:24 名)

開催日:2018 年 10 月 24 日,25 日

4)初級コース 潤滑油添加剤の基礎(受講者数:46 名)

開催日:2018 年 11 月 22 日

5)初級コース 車両用潤滑油(受講者数:52 名)

開催日:2018 年 12 月 21 日

(3)標準油供給

日本自動車規格(JASO)に規定されるエンジン試験用標準油並びに建設機械用油圧作動油規格

(JCMAS)の運用マニュアルに規定される油圧作動油試験用標準油の頒布供給を行った。

(4)JASO エンジン油オンファイル

JASO エンジン油規格普及促進協議会からの委託により、JASO エンジン油規格普及・活用状況

の把握のための整理保管業務(オンファイル)を実施した。2018 年度の処理件数は、2 サイクル油

16 件(国内 8 社 10 件、海外 3 ケ国 6 件)、二輪 4 サイクル油 182 件(国内 12 社 47 件、海外 24

ケ国 135 件)およびディーゼルエンジン油 66 件(国内 19 社 51 件、海外 6 ケ国 15 件)の合計

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JJAALLOOSS ニニュューースス NNoo..330000 55 月月号号

264 件である。

(5)JCMA 建設機械用油脂オンファイル

JCMA 油脂規格普及促進協議会からの委託により、JCMA 油脂規格普及・活用状況の把握のため

の整理保管業務(オンファイル)を実施した。2018 年度の処理件数は、建設機械用油圧作動油 5 件

(海外 2 ケ国 5 件)および建設機械用グリース 4 件(国内 2 社 3 件、海外 1 ケ国 1 件)の合計 9 件

である。

II. 潤滑油の品質確保事業等への支援事業(補助事業)

潤滑油製品の品質の向上、規格の整備、試験分析方法の改良、生産技術、保安防災および国内外の統

計の実態等に関する調査研究、並びに潤滑油製造事業者等の従業員に対する研修会の実施等を行うこと

により、少量多品種の潤滑油を供給して我が国の製造業の基盤を支えている潤滑油製造業の近代化を促

進し、もって潤滑油の安定供給の確保を図った。

1. 潤滑油の品質の確保・向上

(1)潤滑油の品質・認証に関する事業

潤滑油試験に関連する精度確認および実地調査等により、潤滑油製品の物性および性能評価の試

験精度の維持を図るとともに、試験精度向上および試験分析方法に関する調査を実施し、潤滑油製

品の品質の維持管理を図り、もって潤滑油需要家の安全および信頼の確保を図った。

1)潤滑油の品質確保に関する調査研究

2018 年度は潤滑油製造事業者等の 64 試験室に同一のマルチグレードガソリンエンジン油 1 種

類および動粘度の異なる潤滑油基油 2 種類の計 3 種類を配付して照合試験を実施した。回答のあ

った 56 試験室の照合試験の結果を解析し、試験精度が許容範囲内の 50 試験室に対しては、精度

の認定証を発行した。また、精度確認により標準値を決定した標準潤滑油を、試験装置の日常点

検用として各試験室に配付し、品質管理水準の維持向上を図った。

2)潤滑油の試験精度向上に関する調査研究

2018 年度は、モリブデンを含む添加剤を含有するウレアグリースに対する蛍光 X 線分析の適

用性について検討した。試作したウレアグリースを XRF(検量線)で分析し、ICP 法および燃焼

-電量滴定法分析結果と比較した結果、リン(P)、亜鉛(Zn)およびモリブデン(Mo)の分析結

果の差は誤差範囲内であり、硫黄(S)の分析結果の差についてもほぼ誤差範囲内であった。し

たがって、モリブデンを含む添加剤を含有するウレアグリース中のリン(P)、亜鉛(Zn)、硫黄

(S)およびモリブデン(Mo)については、蛍光 X 線分析(検量線法)は適用可能といえる。

3)潤滑油の試験方法に関する調査研究

2018 年度は、省エネルギー型油圧作動油が従来型油圧作動油より摩擦係数が小さい試験片の組

合せでの、ローラーオンディスク試験後の試験片の摩擦面を表面分析し、その摩擦特性との関連

について検討した。その結果、窒化鋼(ローラー試験片)と黄銅合金(ディスク試験片)の組合

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せに比べ、省エネルギー型油圧作動油の方が従来型油圧作動油より摩擦係数が小さい軸受鋼(ロ

ーラー試験片)と黄銅合金(ディスク試験片)の組合せの方が、ディスク摩耗痕の P/S 比が最も

大きく、これが摩擦係数低減の原因と考える。

(2)潤滑油の規格・標準に関する事業

本事業では潤滑油に関連する規格等について検討し、我が国の実情に合わせつつ国際規格に整合

すべく、必要な改正を図った。また、潤滑油試験に関連する標準油や試験部品等について調査し、

もって潤滑油需要家の選択利便性を向上させ、貿易の円滑化に寄与した。また、関連する最新情報

を収集し、潤滑油製造事業者等に提供した。

1)潤滑油の JIS 規格等に関する調査研究

2018 年度は、潤滑油に関連する ISO 規格の見直し等の 8 案件の審議に対応するとともに、

「JIS K 2211:2009 冷凍機油」および「JIS K 2503 航空潤滑油試験方法」の 5 年見直しに対応した。

2)潤滑油試験用の標準油等に関する調査研究

自動変速機での加速減速時の変速ショックなどを評価する“自動変速機油摩擦特性試験方法”

および自動変速機でのスリップ制御自動変速機における車両の振動(シャダー)を防止する性能

を評価する“自動変速機油シャダー防止性能試験方法”を実施し、それらの試験方法で規定され

ている標準油について我が国の標準試験機として認められている当協会の試験機を用いて、これ

らの性能を評価し、これらの標準油は標準油として十分な性能を有していることを確認した。

3)関連する情報の収集と提供

潤滑油に関する関係セミナー、シンポジウム、学会活動等への参加および関係者との交流、潤

滑油に関する規格や専門誌購読等により潤滑油に関連する最新情報を収集するとともに、潤滑油

統計に関する情報を収集し、これらの情報を潤滑油製造事業者等に提供した。

2. 潤滑油の生産基盤の確保

(1)潤滑油に関する人材育成・保安防災事業

品質管理、保安防災、流通等に関する状況の変化に対して潤滑油製造事業者等の対応を図るため、

その人材育成・保安防災対策を支援し、もって潤滑油製造業の信頼性の確保および生産性の向上を

図った。

1)潤滑油製造業事業継続計画推進事業

本事業では、潤滑油製造事業者の事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)作成等を

通して個々の潤滑油製造事業者単位では対応できない災害時のサプライチェーンの確保など潤滑

油業界全体の BCP として取り組むべき各種課題を洗い出してきている。2018 年度は、潤滑油製

造事業者 BCP 合同勉強会・演習および潤滑油製造業 BCP 策定済事業者向け成熟度評価・改善を

継続した。

2)潤滑油研究会・安全衛生研究会・保安防災研修会等の開催

潤滑油製造業に係わる保安防災や潤滑油技術等に関する研修会・研究会を開催し、潤滑油関連

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産業において保安防災および潤滑油技術等に携わる人材を育成した。主な成果は次のとおり。

① 潤滑油研究会

2018 年 7 月 10 日に東京・笹川記念会館にて開催した。参加者 157 名。

② 安全衛生研究会

2018 年 6 月 29 日、三洋化成工業(株)安全・技術教育センター(愛知県東海市)にて、安

全体感装置による体験研修を目的とした安全衛生研究会を開催した。参加者 21 名。

③ 保安防災研修会

2018 年 10 月 26 日に(株)タツノ・鶴見事業所タツノラボ(横浜市鶴見区)の、ラボツア

ーおよび土壌汚染関係の講演を行ない、また横浜工場(横浜市栄区)では工場およびショール

ームを見学し、潤滑油製造業の保安防災等に係る人材育成を行った。参加者 26 名。

3)潤滑油製造業地方研修会の開催

潤滑油製造業に係わる人材を養成するための各種の研修会を各地で開催した。

① 横浜会場

2018 年 10 月 4 日に神奈川中小企業センタービル(神奈川県横浜市)にて開催した。参加者

51 名。

② 名古屋会場

2018 年 11 月 28 日にウインクあいち(愛知県名古屋市)にて開催した。参加者 22 名。

③ 神戸会場

2018 年 12 月 14 日に神戸国際会館(兵庫県神戸市)にて開催した。参加者 46 名。

4)現地での潤滑油製造業試験方法等の研修

潤滑油製造事業者の試験室において、試験分析方法等についてアドバイス等を実施した。

5)技術センター研修での研修

潤滑油製造業の従業員等に対して、協会技術センターにおいて試験分析方法の実習等を実施した。

(2)潤滑油の化学物質管理の推進

本事業は、潤滑油業界として適切な化学物質管理を推進し、潤滑油製品による地球環境負荷の低

減を図るとともに、潤滑油製品の安全性の確保をめざした。潤滑油サプライチェーンにおける潤滑

油製品含有化学物質の情報伝達に関する問題点への対応として、「潤滑油製品の SDS 作成に関する

ガイダンス」を作成し、潤滑油協会のホームページで公開した。さらに、海外の化学物質最新法規

制情報等の入手先について URL を潤滑油協会のホームページで公開した。

III. 潤滑油品質安定化調査・分析事業(委託事業)

本事業では、将来的に潤滑油メーカーが共通して使用できる低粘度潤滑油に係る品質評価方法の確立

やガイドラインを策定することを目標とし、国内における低粘度潤滑油に係る実態調査や品質評価方法

の検証を実施した。

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1. 低粘度潤滑油実態調査

低粘度潤滑油の規格動向を調査するとともに、国内自動車メーカーに対して、低粘度潤滑油の使用

実態、求める品質、実施している評価方法や課題等について、ヒアリングや電子メール等の手段によ

り情報を収集し、分析・取りまとめを行った。

2. 低粘度潤滑油の評価方法の検証

2018 年度は、低粘度の潤滑油評価のための試験方法および基準値について検討・確立を行った。さ

らに、これまでの事業成果を踏まえつつ、低粘度潤滑油(エンジン油)に係る品質評価方法のガイドラ

イン案を策定した。

庶務概要

1. 会員数

正会員:28 社 1 団体、特別会員:18 社 2 団体、賛助会員:99 社 1 団体、合計:145 社 4 団体

2. 会議の開催

通常総会・理事会・委員会等 合計 22 回

〔2018 年度決算(第 41 期)〕

[収入の部] (単位:千円) [支出の部] (単位:千円)

1. 会費収入 19,890 事業活動等支出 238,217

2. 事業等収入 78,776

3. 補助金等収入 146,997 正味財産期首残高 208,834 正味財産期末残高 216,280

I. 一般事業

1. 情報等提供事業(実施事業)

(1)技術相談

会員および一般外部から潤滑剤に係る技術相談に応じる。普及用ビデオ等の貸出しを行う。

(2)JALOS ニュース

協会誌「JALOS ニュース」を毎月発行し、協会の動き、研修会情報、潤滑油に係る技術動向、

行政施策等の最新情報を毎月提供する。

22 00 11 99 年年 度度 事事 業業 概概 要要

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JJAALLOOSS ニニュューースス NNoo..330000 55 月月号号

(3)協会ホームページ

協会ホームページの充実を図り、協会の活動、事業成果等を広く提供する。

2. 調査等事業

(1)潤滑油リサイクル対策

潤滑油リサイクル促進の取組みについて検討するとともに、産業構造審議会の品目別廃棄物処理・

リサイクルガイドラインへの対応を図る。

(2)微量 PCB 汚染廃電気機器等の処理対策

微量 PCB 汚染廃電気機器等の処理対策に関連する情報を収集し、業界関係者と情報を共有する。

(3)潤滑油標準化委員会

潤滑油に関する JIS 改正原案の審議、ISO 規格の改正原案の検討および審議等、国内の潤滑油に

関連する規格の標準化に関する事項について実施する。

(4)内外機関・団体との連携交流

潤滑油関連の五団体(全国石油工業協同組合、全国工作油剤工業組合、日本グリース協会、全国

オイルリサイクル協同組合、潤滑油協会)の連携および交流を促進する。

(5)関係事業の共催・協賛

関係団体等から関係事業の共催・協賛等の要請に応じ協力する。

(6)行政情報等の提供

潤滑油関係者等に必要な最新の行政情報等を提供する。

3. 依頼試験等事業

(1)依頼試験

依頼試験、依頼研究等の受入等の業務を行う。

(2)技術講習会

潤滑剤に係わる入門、初級等のコース別の技術講習会を開催する。

(3)標準油供給

JASO エンジン試験用標準油および JCMAS 油圧作動油試験用標準油等の供給業務を行う。

(4)JASO エンジン油オンファイル

2 サイクル油、二輪 4 サイクル油およびディーゼルエンジン油について、JASO エンジン油規格

普及・活用状況の把握のための整理保管業務(オンファイル)を行う。

(5)JCMA 建設機械用油脂オンファイル

建設機械用油圧作動油およびグリースについて、JCMA 油脂規格普及・活用状況の把握のための

整理保管業務(オンファイル)を行う。

II. 潤滑油の品質確保事業等への支援事業(補助事業)

本事業では、潤滑油製品の品質の向上、規格の整備、試験分析方法の改良、生産技術および国内外の

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JJAALLOOSS ニニュューースス NNoo..330000 55 月月号号

統計の実態等に関する調査研究、並びに潤滑油製造事業者等の従業員に対する研修会の実施等を行うこ

とにより、少量多品種の潤滑油を供給して我が国の製造業の基盤を支えている潤滑油製造業の近代化を

促進し、もって潤滑油の安定供給の確保を図ることを目的として、以下の事業を実施する。

1. 潤滑油の品質の確保・向上

(1)潤滑油の品質・認証に関する事業

1)潤滑油の品質確保に関する調査研究

年に 1 度、同一の潤滑油試料(3 種類)を潤滑油製造事業者等の試験室に配付して試験精度確

認試験を行う。確認試験の結果が許容範囲内の試験室に対しては、精度の認定証を発行する。ま

た、精度確認により標準値を決定した標準潤滑油を、試験装置の日常点検用として潤滑油製造事

業者等の試験室に配付し、潤滑油製品の品質管理水準の維持向上を図る。

2)潤滑油の試験精度向上に関する調査研究

2019 年度は、非石けん系グリースの 1 種であるベントナイトグリースに対する蛍光 X 線分析

の適用性について検討する。

3)潤滑油の試験方法に関する調査研究

2019 年度は、硫黄系極圧剤の構造とその耐荷重能や摩擦低減効果の関係について検討する。

(2)潤滑油の規格・標準に関する事業

1)潤滑油の JIS 規格等に関する調査研究

潤滑油に関連する JIS の原案作成団体としての活動を継続し、潤滑油に関連する ISO など国際

規格の見直しおよび新規提案の審議などに対応するとともに、JIS の見直しなどにも対応する。

2)潤滑油試験用の標準油等に関する調査研究

本事業では我が国の標準試験機として認められている当協会の試験機を用いて、標準油の性能

を確認する。新たな 2 サイクルガソリンエンジン油の試験装置を協会技術センターに導入し、標

準油の性能を確認するとともに、中小潤滑油製造事業者の実技研修に対応できる準備を進める。

3)関連する情報の収集と提供

潤滑油に関する関係セミナー、シンポジウム、学会等への参加および関係者との交流を行うと

ともに、潤滑油に係わる関係機関との技術協力等を推進し、関連する情報を収集する。さらに、

潤滑油統計に関する情報を収集して、それらの情報を潤滑油製造事業者等に提供する。

2. 潤滑油の生産基盤の確保

(1)潤滑油に関する人材育成・保安防災事業

1)潤滑油製造業の事業継続計画推進事業

2019 年度は、潤滑油製造事業者 BCP 合同勉強会・演習および潤滑油製造業 BCP 導入済事業

者向け成熟度評価および改善等を継続する。

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JJAALLOOSS ニニュューースス NNoo..330000 55 月月号号

2)潤滑油研究会・保安防災研修会・安全衛生研究会等の開催

潤滑油製造業に係わる保安防災や潤滑油技術等に関する研究会等を開催する。また、安全衛生

等に関する情報提供を目的とした安全衛生研究会を開催する。

3)地方での潤滑油製造業研修会等の開催

地方において、潤滑油製造事業者等の興味のある課題、知りたい情報等を題材に潤滑油製造業

に係わる人材を養成するための各種の研修会を開催する。さらに、潤滑油サプライチェーンにお

ける潤滑油製品含有化学物質の情報の適切な伝達を推進するために、研修会を開催する。

4)現地での潤滑油製造業試験方法等の研修

潤滑油製造事業者等の現場において、試験分析方法等について情報交換、アドバイス等を行う。

5)技術センター研修

潤滑油製造事業者等からの試験実習項目等の要望・意見等を踏まえ、当協会技術センターにお

いて潤滑油製造事業者等の従業員等に対して試験分析方法の実習等を実施する。

(2)潤滑油の化学物質管理の推進

本事業は、潤滑油業界として適切な化学物質管理を推進し、潤滑油製品による地球環境負荷の低

減を図るとともに、潤滑油製品の安全性を確保し、もって潤滑油需要家の安全を確保することを目

的とする。

III. 潤滑油品質安定化調査・分析事業(委託事業)

本事業では、将来的に潤滑油メーカーが共通して使用できる低粘度潤滑油に係る品質評価方法の確立

やガイドラインを策定することを目標とし、国内における低粘度潤滑油に係る実態調査や品質評価方法

の検証を行う。

庶務事項

本会の事業活動を円滑に遂行するため、必要に応じて委員会等を適時開催し、その目的とする事項に

ついて調査・研究し、又は審議する。

〔2019 年度予算(第 42 期)〕

[収入の部] (単位:千円) [支出の部] (単位:千円)

1. 会費収入 20,000 事業活動等支出 285,833

2. 事業等収入 120,039

3. 補助金等収入 142,098 正味財産期首残高 216,280 正味財産期末残高 212,584

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JJAALLOOSS ニニュューースス NNoo..330000 55 月月号号

2019 年 5 月 23 日現在(氏名 50 音順・敬称略)

氏 名 所 属 ・ 役 職

会長

(代表理事) 武 藤 英 輔 三和化成工業株式会社 代表取締役社長(非常勤) (再任)

副会長

(理 事) 石 川 裕 二 中外油化学工業株式会社 代表取締役社長(非常勤) (再任)

〃 井 原 稔 JXTG エネルギー株式会社 潤滑油カンパニー 潤滑油企画部長(非常勤) (新任)

専務理事

(業務執行理事) 大 塚 正 和 一般社団法人潤滑油協会 事業部長(常勤) (再任)

理 事 上 原 虎 彦 豊国石油株式会社 代表取締役社長(非常勤) (再任)

〃 加 藤 茂 夫 専修大学 名誉教授(非常勤) (再任)

〃 小 船 真 一 協同油脂株式会社 取締役常務執行役員技術本部長(非常勤) (再任)

〃 添 谷 友 常 シェル ルブリカンツ ジャパン株式会社 代表取締役社長(非常勤) (新任)

〃 髙 橋 誠 司 ユシロ化学工業株式会社 取締役 IL 事業統括本部 技術担当役員兼テクニカルセンター長 兼研究本部長(非常勤) (再任)

〃 髙 橋 元 作新学院大学 名誉教授(非常勤) (再任)

〃 益 子 正 文 東京工業大学 名誉教授(非常勤) (再任)

〃 松 野 尾 萌 アフトンケミカル・ジャパン株式会社 代表取締役社長(非常勤) (新任)

〃 松 村 誠 一 郎 松村石油株式会社 代表取締役社長(非常勤) (再任)

〃 三 嶋 優 谷口石油精製株式会社 代表取締役社長(非常勤) (再任)

〃 村 井 徹 司 元日本グリース株式会社 代表取締役社長(非常勤) (新任)

監 事 相 山 武 靖 日興産業株式会社 代表取締役社長(非常勤) (再任)

〃 小 鹿 野 哲 EMG ルブリカンツ合同会社 トライボロジ研究所長(非常勤) (新任)

〃 中 道 治 一般社団法人日本トライボロジー学会 常務理事 事務局長(非常勤) (新任)

新執行役員

会 長 武藤 英輔 代表理事(左から 2 人目)

副会長 石川 裕二 理事(左)

副会長 井原 稔 理事(右から 2 人目)

専務理事 大塚 正和 業務執行理事(右)

一一 般般 社社 団団 法法 人人 潤潤 滑滑 油油 協協 会会 役役 員員 一一 覧覧

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JJAALLOOSS ニニュューースス NNoo..330000 55 月月号号

既にご案内のとおり、資源エネルギー庁のご支援を頂き、潤滑油の品質確保事業等への支援事業(資源

エネルギー庁補助事業)の一環として、潤滑油関係業界の方々を対象に「2019 年度 潤滑油研究会」を開

催いたします。つきましては、本研究会が貴重な示唆を得る場になるものと考えますので、奮ってご参加

いただけますようご案内申し上げます。

日 時:2019 年 7 月 10 日(水)(受付開始時間:13:10 予定)

会 場:笹川記念会館 4F 第 1・第 2 合同 鳳凰の間(東京都港区三田 3-12-12)

講 演:13:50~17:00

1. 「自動車用駆動系油剤の低粘度化による省燃費効果と課題(仮題)」

アフトンケミカル・ジャパン株式会社

シニア・グローバル OEM リレーションシップ・マネージャー 村上 靖宏 氏

講演内容:駆動系油剤の低粘度化による省燃費効果及び低粘度化を支える添加剤の役割について

2. 「潤滑油添加剤による表面粗さコントロール(仮題)」

EMG ルブリカンツ合同会社

トライボロジ研究所 製品開発部 研究員 小西 智也 氏

講演内容:リン系添加剤による表面平滑化とその進行プロセスについて

3. 「自動車用ガソリンエンジンオイルの省燃費化に向けて(仮題)」

トヨタ自動車株式会社 第 2 材料技術部

トライボロジ材料室 潤滑油グループ 主幹 山守 一雄 氏

講演内容:ガソリンエンジンオイルの低粘度化動向と API SN/RC 0W-16 の開発について

定 員:100 名

参 加 費:無 料(事前登録制)

お問合せ先:一般社団法人潤滑油協会・事業部 TEL 047-433-5181 FAX 047-431-9579

協 賛(五十音順):

・公益社団法人 石油学会 ・全国オイルリサイクル協同組合 ・全国工作油剤工業組合 ・全国石油工業協同組合 ・日本グリース協会 ・一般社団法人 日本トライボロジー学会

※詳細につきましては、同封の開催案内をご覧下さい。

◆◆ 「「 22001199 年年 度度 潤潤 滑滑 油油 研研 究究 会会 」」 開開 催催 のの ごご 案案 内内 ◆◆

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JJAALLOOSS ニニュューースス NNoo..330000 55 月月号号

先月の JALOS ニュース No.299(2019 年 4 月号)でお知らせした、「平成 30 年度イヒ学物質のリスク

評価検討会報告書」に基づく労働者の健康障害防止対策の徹底について、この度、厚生労働省労働基準

局安全衛生部長名で当協会会長宛に、標記要請書が送られてまいりました。 平成 30 年度の「イヒ学物質のリスク評価検討会」において、1,2-酸化ブチレン等 9 物質について、リス

ク評価を行い、今般「平成 30 年度化学物質のリスク評価検討会報告書(以下「報告書」という。)が

取りまとめられました。 また、「化学物質による労働者の健康障害防止措置に係る検討会」において、酸化チタンに係る措置

の検討を中断することとし、粉状物質である酸化チタンは長期間にわたって多量に吸入すると肺障害の

原因となり得るものであるため、関係業界に対し注意喚起することとされております。 これら報告書等を踏まえ、労働者の健康障害防止対策について取りまとめたので、当協会会員等への

周知をお願いしたい、とのことです。要請文の一部を下記にご紹介いたします。

1. 1,2―酸化ブチレン

初期リスク評価の結果、一部の事業場で、個人ばく露の推定値が二次評価値※を上回ると判定された

ことから、ばく露の高い要因等を明らかにするため、詳細なリスク評価を行うことを予定している。ま

た、ヒトにおける経皮吸収が指摘されている物質であることから、経皮吸収に関する知見の収集や保護

具の使用等作業実態のデータを積み重ねた上で、経皮吸収の観点も含め、リスク評価を確定させること

とする。しかしながら、当該物質は有害性の高い物質であり、かつ、経皮吸収も含め、事業場において

高いばく露が生じる可能性があることから、今後実施する詳細リスク評価の結果を待たず、速やかに、

労働安全衛生法(昭和 47 年法律第 57 号)第 57 条の 3 に規定される危険性又は有害性等の調査を行う

とともに、その結果に基づき、労働安全衛生規則(昭和 47 年労働省令第 32 号)第 576 条、第 577 条、

第 593 条及び第 594 条に規定される措置等のリスク低減措置を講ずること。

2. ジフェニルアミン、ビフェニル及びレソルシノール

初期リスク評価の結果、個人ばく露が二次評価値※を下回り、経気道からのばく露によるリスクは低

いと考えられるが、ヒトにおける経皮吸収が指摘されている物質であることから、経皮吸収に関する知

見の収集や保護具の使用等作業実態のデータを積み重ねた上で、経皮吸収の観点も含め、リスク評価を

確定させることを予定している。しかしながら、当該物質は、有害性の高い物質であり、かつ、経皮吸

収によるばく露の可能性があることから、今後実施するリスク評価の結果を待たず、速やかに、労働安

全衛生法第 57 条の 3 に規定される危険性又は有害性等の調査を行うとともに、その結果に基づき、労

働安全衛生規則第 576 条、第 577 条、第 593 条及び第 594 条に規定される措置等のリスク低減措置を

講ずること。

3. ノルマル―オクタン、酢酸イソプロピル、ジメチルアミン、ビニルトルエン及びメチレン

ビス(4,1―シクロヘキシレン)=ジイソシアネート初期リスク評価の結果、個人ばく露が二次評

価値※を下回り、ばく露によるリスクは低いと考えられる。しかしながら、当該物質は、有害性の高い

物質であることから、速やかに、労働安全衛生法第 57 条の 3 に規定される危険性又は有害性等の調査

を行うとともに、その結果に基づき、労働安全衛生規則第 576 条、第 577 条及び第 593 条に規定され

リリススクク評評価価結結果果にに基基づづくく労労働働者者のの健健康康障障害害防防止止対対策策のの徹徹底底ににつついいてて

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JJAALLOOSS ニニュューースス NNoo..330000 55 月月号号

る措置等のリスク低減措置を講ずること。

4. 1―ブロモプロパン

当該物質は、今後リスク評価を行うことを予定しているが、ばく露実態調査の結果、金属製品の洗浄

作業等において高いばく露が見受けられた(二次評価値※は定めていないが、日本産業衛生学会や米国

産業衛生専門家会議(ACGIH)の勧告するばく露限界値を超える個人ばく露がみられた。)。 当該物質は有害性の高い物質であり、かつ、事業場において高いばく露が生じる可能性があることか

ら、今後実施するリスク評価の結果を待たず、速やかに、労働安全衛生法第 57 条の 3 に規定される危

険性又は有害性等の調査を行うとともに、その結果に基づき、労働安全衛生規則第 576 条、第 577 条

及び第 593 条に規定される措置等のリスク低減措置を講ずること。

5. 酸化チタン(IV)

リスク評価の結果を踏まえ、「化学物質による労働者の健康障害防止措置に係る検討会」において措

置の検討を行ってきたが、検討をいったん中断し、日本バイオアッセイ研究センターにおける長期発が

ん性試験の結果等新たな知見が出そろったところで、再度リスク評価検討会において有害性評価等を行

うとされた。その際、検討を中断するに当たっては、固有の毒性の有無にかかわらず、粉状物質である

酸化チタンを長期間にわたって多量に吸入すれば、肺障害の原因となり得るものであるため、関係業界

に対し、改めて注意喚起するとされたところである(「酸化チタンの措置検討に係る今後の対応につい

て」(「第 1 回化学物質による労働者の健康障害防止措置に係る検討会」資料 1)参照。)。 ついては、粉状物質である酸化チタンによる健康障害を防止するため、平成 29 年 10 月 24 日付け基

安発 1024 第 1 号別紙「粉状物質の有害性情報の伝達による健康障害防止のための取組」に準じ、ばく

露防止対策を講ずること。この場合において、日本産業衛生学会が酸化チタン(IV)(二酸化チタン)

を第 2 種粉じんに指定していることから、当該別紙の 3 に掲げる日本産業衛生学会の許容濃度は、吸

入性粉じんに対し 1mg/m3、総粉じんに対し 4mg/m3 と読み替えること。なお、「粉状の酸化チタンを

袋詰めする場所における作業」については、粉じん障害防止規則(昭和 54 年労働省令第 18 号)第 2条に定める粉じん作業に該当することから、同令に規定される措置を講ずる必要があること。

※リスク評価において個人ばく露を評価するための基準値。労働者が勤労生涯を通じて週 40 時間当

該物質にばく露した場合にも健康に悪影響を受けることはないであろうと推測される濃度として、

原則、日本産業衛生学会等の勧告するばく露限界値を採用している。

詳細につきましては、以下をご覧ください。

◇厚生労働省ホームページ

・平成 30 年度化学物質のリスク評価検討会報告書

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04155.html ・1―ブロモプロパンのばく露実態調査結果(第 3 回化学物質のリスク評価検討会 資料 2)

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_03151.html ・酸化チタンの措置検討に係る今後の対応について (第 1 回化学物質による労働者の健康障害防止措置に係る検討会 資料 1)

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_01494.html

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3 月の生産量は 215 千 kL で前年同月比で 4.4%上回り、販売量は 142 千 kL で 5.9%下回った。

出典:経済産業省 資源・エネルギー統計月報(注:棒グラフ上段の数字は生産量、下段の数字は販売量)

230

118

215

131

205

123

213

133

215

101

215

161

188

134

202

154

186

131

189

130

174

131

215

142

40

50

60

70

80

90

100

110

120

130

140

150

160

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

1,000

1,100

1,200

4

5

6

7

8

9

10

11

12

1

2

3

(千kL) (%)

生産・前年同月比

販売量・前年同月比

生産 販売量

輸入

月末在庫

輸出

平成

30年

平成

31年

潤潤 滑滑 油油 需需 給給 統統 計計

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潤滑油需給統計(時系列表) (単位 :kL)

年 月 生産 輸入 国内向販売 輸出 在庫

生産部門 販売部門

(製造業者・輸入業者)

平成28年 2,497,103 160,437 1,420,884 1,053,599 431,702 224,533 207,169

29 2,215,066 173,087 1,407,901 800,803 424,174 158,777 265,397

30 2,455,926 225,524 1,562,538 981,798 455,711 180,625 275,086

平成29年度 2,197,797 187,811 1,433,334 790,857 433,767 167,024 266,743

30 2,447,926 227,492 1,588,469 934,584 487,015 189,098 297,917

平成30年1~3月 586,477 50,275 376,766 225,627 433,767 167,024 266,743

4~6 650,261 52,061 372,427 291,805 440,211 163,790 276,421

7~9 643,147 53,132 394,606 258,492 453,966 178,819 275,147

10~12 576,041 70,056 418,739 205,874 455,711 180,625 275,086

平成31年1~3月 578,477 52,243 402,697 178,413 487,015 189,098 297,917

平成30年 1月 181,473 17,313 121,589 73,037 422,167 159,513 262,654

2月 199,145 11,883 104,117 86,045 434,273 162,157 272,116

3月 205,859 21,079 151,060 66,545 433,767 167,024 266,743

4月 229,854 17,903 118,136 100,559 449,315 173,285 276,030

5月 215,145 14,836 131,258 89,162 446,470 180,621 265,849

6月 205,262 19,322 123,033 102,084 440,211 163,790 276,421

7月 213,118 16,943 133,301 75,597 459,639 173,214 286,425

8月 215,193 16,257 100,558 113,013 461,708 180,583 281,125

9月 214,836 19,932 160,747 69,882 453,966 178,819 275,147

10月 187,512 23,669 133,603 78,356 441,217 171,318 269,899

11月 202,401 23,753 154,008 52,123 451,518 191,131 260,387

12月 186,128 22,634 131,128 75,395 455,711 180,625 275,086

平成31年 1月 189,262 15,176 129,632 49,583 477,825 185,846 291,979

2月 174,358 21,617 130,927 66,036 466,730 173,467 293,263

3月 214,857 15,450 142,138 62,794 487,015 189,098 297,917

前年同月比(%) 104.4 73.3 94.1 94.4 112.3 113.2 111.7

※「国内向販売」は調査対象が調査対象以外(消費、卸売又は小売事業所)へ販売した数量(理論値)を示す

製造業者・輸入業者の消費者・販売業者向販売、在庫内訳 (単位:kL)

区 分 消費者・販売業者向販売 (前年同月比 %) 在 庫 (前年同月比 %)

潤滑油計(H31年3月) 207,696 (91.9) 297,917 (111.7)

ガソリンエンジン油 35,740 (89.7) 23,151 (110.0)

ディーゼルエンジン油 22,847 (95.2) 10,420 (102.9)

その他 車両用 22,345 (97.6) 19,164 (110.3)

船舶用エンジン油 12,299 (93.6) 11,307 (104.8)

機 械 油 29,844 (100.2) 17,977 (102.8)

金 属 加 工 油 12,777 (95.9) 14,241 (111.3)

電 気 絶 縁 油 6,039 (114.3) 5,248 (130.8)

その他特定用途向け 45,851 (85.1) 111,770 (129.0)

その他 19,954 (83.9) 84,639 (97.9)

出典:経済産業省 資源・エネルギー統計月報

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○入会会員(賛助会員)

日興キャスティ株式会社

事業内容:輸入金属加工油、工業用潤滑剤、合成潤滑油、車両用潤滑油、防錆油、洗浄剤、 その他特殊品の販売

○経済産業省人事異動(5 月 1 日付け)

経済産業省で下記の人事異動がありましたのでお知らせします。

玉井 佑弥 氏

新:九州経済産業局総務課(旧:資源エネルギー庁 資源燃料部 石油精製備蓄課 石油精製担当)

田中 博之 氏

新:資源エネルギー庁 資源燃料部 石油精製備蓄課 石油精製担当 (旧:北海道経済産業局 地域経済部 産業技術課)

○健康増進法の一部を改正する法律の施行に関する Q & A について

この度、資源エネルギー庁石油精製備蓄課より標記についての周知依頼がありましたので、お知らせ

いたします。

健康増進法の一部を改正する法律(平成 30 年法律第 78 号。以下「改正法」という。)において、今

般、改正法の施行に関する事項について、厚生労働省が Q&A を作成したので、これらの内容について

十分御了知いただきたいとの事です。

詳細につきましては、以下をご覧ください。

◇厚生労働省ホームページ

<改正健康増進法の施行に関する Q&A>

ホーム > 政策について > 分野別の政策一覧 > 健康・医療 > 健康 > 受動喫煙対策 > 改

正健康増進法の施行に関する Q&A

URL:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000506828.pdf

○理事会

4 月 25 日(水)にアルカディア市ヶ谷において、理事会を開催しました。議事内容は次のとおりです。

議案 1: 2018 年度事業報告および決算報告並びに公益目的支出計画実施報告書承認の件

議案 2: 任期満了に伴う次期役員選任の指名推薦候補の件

議案 3: 定時社員総会(第 52 回通常総会)提出議案の件

議案 4: その他報告等の件

第 1 号議案から第 4 号議案までいずれも原案どおり承認されました。

協協 会会 のの 動動 きき

おお 知知 らら せせ

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JJAALLOOSS ニニュューースス NNoo..330000 55 月月号号

禁無断転載 発行日 2019 年 5 月 27 日 発行所 一般社団法人 潤滑油協会

〒273-0015

千葉県船橋市日の出 2-16-1

TEL 047-433-5181(代表)

FAX 047-431-9579

印刷所 株式会社みつわ

○標準試料委員会に参画

5 月 10 日(金)に開催された、公益社団法人 石油学会主催による「標準試料委員会」に参画しました。

○第 1 回 エンジン試験専門委員会に参画

5 月 10 日(金)に開催された、公益社団法人 石油学会主催による「第 1 回 エンジン試験専門委員

会」に参画しました。

○MCO ワーキングに参画

5 月 14 日(火)に開催された、一般社団法人 日本自動車工業会主催による「MCO ワーキング」に

オブザーバーとして参画しました。

○JALOS 技術講習会「入門コース・潤滑油の基礎知識」

5 月 16 日(木)、17 日(金)に開催。

○トライボロジー会議 2019 春 東京に参加

5 月 20 日(月)~22 日(水)に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された、一般社団

法人 日本トライボロジー学会主催による「トライボロジー会議 2019 春 東京」に参加し、情報収集し

ました。

○2 サイクルエンジン油分科会に参画

5 月 21 日(火)に一般社団法人 日本陸用内燃機関協会で開催された、公益社団法人 自動車技術会

主催による「2 サイクルエンジン油分科会」に参画しました。

○自動車技術会 2019 年 春季大会に参加

5 月 22 日(水)~24 日(金)にパシフィコ横浜で開催された、公益社団法人 自動車技術会主催に

よる「2019 年 春季大会」に参加し、情報収集しました。

○定時社員総会(第 52 回 通常総会)

5 月 23 日(木)に開催。内容は前掲。

○JALOS 技術講習会 「入門コース・潤滑油の基礎知識」(B 日程)

6 月 13 日 化学会館 14 日 JALOS 技術センター

○潤滑油研究会

7 月 10 日 前掲

○JALOS 技術講習会 「初級コース 試験・分析方法の体験研修」

7 月 11 日,12 日 JALOS 技術センター

今今 後後 のの 予予 定定