令和2年5月28日 内閣府 › keizai3 › getsurei › 2020 › 05kaigi.pdf ·...
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月例経済報告等に関する関係閣僚会議資料
令和2年5月28日
内閣府
<現状> 景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、急速な悪化が
続いており、極めて厳しい状況にある。
<日本経済の基調判断>
先行きについては、感染拡大の防止策を講じつつ、社会経済活動
のレベルを段階的に引き上げていくが、当面、極めて厳しい状況が
続くと見込まれる。金融資本市場の変動等の影響を注視する必要が
ある。
<先行き>
1
<政策の基本的態度>
政府は、東日本大震災からの復興・創生及び平成28年(2016年)熊本地震からの復旧・復興に向けて取り組むとともに、デフレからの脱却を確実なものとし、経済再生と財政健全化の双方を同時に実現していく。
このため、「経済財政運営と改革の基本方針2019」、「成長戦略実行計画」等に基づき、潜在成長率の引上げによる成長力の強化に取り組むとともに、成長と分配の好循環の拡大を目指す。さらに、誰もが活躍でき、安心して暮らせる社会づくりのため、全世代型社会保障を実現する。
新型コロナウイルス感染症に対しては、5月4日、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言の期間を5月31日まで延長した後、5月25日までに、全都道府県について緊急事態宣言を解除した。引き続き感染拡大の防止策を講じつつ、社会経済活動のレベルを段階的に引き上げていく。こうした下で、感染拡大の防止に努めるとともに、雇用・事業・生活を守り抜き、経済の力強い回復と社会変革の推進を実現するため、令和2年度第1次補正予算を含む「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」(4月20日閣議決定)を可能な限り速やかに実行するとともに、第2次補正予算(5月27日概算閣議決定)を早急に国会に提出し、その早期成立に努める。
日本銀行は、企業等の資金繰り支援に万全を期すとともに、金融市場の安定を維持する観点から、4月27日に、金融緩和を一段と強化するとともに、5月22日に、新たな資金供給手段の導入を決定した。日本銀行には、経済・物価・金融情勢を踏まえつつ、2%の物価安定目標を実現することを期待する。
2
80
85
90
95
100
105
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ
2019 20
(指数、2019年10-12月期=100)
(期)
(年)
英国
日本
フランス
ドイツ
アメリカ
今月のポイント(1) 世界経済
(備考)1.左図は、内閣府「国民経済計算」、アメリカ商務省、アメリカ議会予算局、ドイツ連邦統計局、英国統計局、フランス国立統計経済研究所、欧州委員会より作成。右図は、各国政府、WHO、国際連合、各種報道機関等より作成。
2.左図の点線は、日本は日本経済研究センター「ESPフォーキャスト調査」(2020年5月14日公表)、アメリカはアメリカ商務省及び議会予算局による20年5月時点、ドイツ、フランス、英国は欧州委員会による20年5月時点での見通し。
3.右図の閉鎖開始日・再開日については、一部地域・一部業態等での限定的な場合もある。
主要国の実質GDPの推移 主要国の経済活動の再開の動き
主要国の実質GDPは、3月中旬以降に実施された外出制限等により、本年1-3月期に大きく低下。今月に入り経済活動の再開が段階的に進められているが、4-6月期はさらに大幅な落ち込みとなる見込み。日本も、欧米ほどではないが、厳しい数字となる可能性。
7-9月期以降は、持ち直しが期待されているが、感染症の状況や経済活動の段階的再開の進展に依存しており、第2波・第3波の発生も含め、不確実性が高い。
3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月
米国(NY州)
ドイツ
フランス
英国(イングランド)
●3/16
■◆▲3/15
□○5/11
◇6/2
(早ければ)
△8月まで禁止
凡例)●○:学校、■□:店舗、◆◇:飲食店、▲△:大規模イベント黒塗り印は閉鎖開始日、白塗り印は再開日を示す。日付が示されていないものは括弧書き( )とする。
●▲3/12
●■3/16◆3/22
●3/20
△8月まで禁止
(4つのフェーズに分け順次再開)
■3/22
(□) (◇) (○△)
○□6/1
(早ければ)
◇7/4
(早ければ)
□4/20 ◇
5/6
建設・製造等再開5/11
建設・製造等再開5/15
▲3/10
(○)夏季休暇前まで
◆3/16
◆3/21
■▲3/23
(△)
(参考)日本
10万人当たり感染者数
(5/27時点)
496.6人(米国全体)
214.8人
219.1人
392.8人(英国全体)
13.1人
20年Q1(前期比年率)
日本 ▲ 3.4%
アメリカ ▲ 4.8%
ドイツ ▲ 8.6%
フランス ▲21.4%
英国 ▲ 7.7%
4/7一部
5/14一部解除
4/16全県
5/25全県解除
移行期間(イベント等順次再開)
8/1目途
3
2019年 2020年
▲1.9 ▲0.9
[▲7.3] [▲3.4]
(0.4) (0.1) (▲2.4) (▲0.7)
(0.2) (▲0.5) (▲2.5) (▲0.7)
個人消費 0.1 ▲0.6 ▲2.9 ▲0.7
設備投資 1.7 ▲0.9 ▲4.8 ▲0.5
住宅投資 ▲4.9 0.3 ▲2.5 ▲4.5
在庫投資(寄与度) (0.0) (▲0.1) (0.0) (▲0.0)
(0.2) (0.6) (0.1) (▲0.0)
公共投資 0.6 3.3 0.5 ▲0.4
(▲0.1) (▲0.2) (0.5) (▲0.2)
1.7 ▲2.7 0.4 ▲6.0
2.5 ▲ 1.7 ▲2.4 ▲4.9
▲1.5 ▲0.8
[▲6.0] [▲3.1][年率]
公需(寄与度)
外需(寄与度)
輸出
輸入
民需(寄与度)
2018年度
2019年度
10-12月期
1-3月期
実質GDP成長率0.3 ▲0.1
[年率]
内需(寄与度)
名目GDP成長率0.1 0.7
GDP成長率の内訳
(備考)1.内閣府「国民経済計算」により作成。2.左表は、季節調整済前期比(ただし、()内は寄与度、[]内は年率換算値)。3.右上図は、季節調整値。4.右下図は、リーマン・ショック時と今回とで、マイナス成長となる前の四半期を
基準期(=100)として推移をみたもの。2020年4-6月期の民間予測は、日本経済研究センター「ESPフォーキャスト調査」(2020年5月14日公表)による。
本年1-3月期の実質GDP成長率は、前期比▲0.9%(年率▲3.4%)と2期連続のマイナス。2月下旬以降の外出自粛により個人消費が減少するなど内需が弱く、外需も、財輸出では資本財(機械類)、サービス輸出では旅行(インバウンド)が減少しており、内外需ともに厳しい状況。
緊急事態宣言発出後の4、5月は経済活動が抑制されており、4-6月期のGDPはより厳しい数字となる可能性も想定される。
実質GDP成長率の要因分解
今月のポイント(2) 日本のGDP(2020年1-3月期1次速報)
実質GDPの推移(リーマン・ショック時との比較)
(%)
2.6
2.1 0.0
▲ 7.3 ▲ 3.4
▲ 12.0
▲ 9.0
▲ 6.0
▲ 3.0
0.0
3.0
6.0
9.0
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ
2019 2020
(前期比年率寄与度、%)
輸出
公需個人消費
設備投資
(期)(年)
輸入 その他
実質GDP成長率(折れ線)
91.4
88
90
92
94
96
98
100
102
Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ
2019 20
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ
2008 09
(2008Ⅰ/2019Ⅲ=100)
(期)(年)
(期)(年)
今回
リーマン・ショック時
2020年Ⅱ期民間予測
・高位8機関平均
:93.8 (▲13.4%)
・総平均
:91.6 (▲21.3%)
・低位8機関平均
:88.9 (▲30.1%)
※( )内は前期比年率2019 20
4
▲ 9.4
▲ 31.3
▲ 41.3▲ 50
▲ 40
▲ 30
▲ 20
▲ 10
0
3月 4月 5月
(前年比、%)
(2020年)
(備考)1.左側の3つの図は、財務省「貿易統計」により作成。内閣府による季節調整値、3か月移動平均。輸出シェアは2019年の金額シェア。2.左下図(左)のNIESは、韓国、台湾、香港、シンガポール。左下図(右)は数量ベース。自動車関連財は、乗用車と自動車の部分品を金額ウェイトで合成したもの。3.右上図及び右下図(右)は、経済産業省「鉱工業指数」により作成。季節調整値。実線は3か月移動平均、右上図の破線は単月の動き。右下図(左)の試算値は、主要自動車メーカーの
工場毎の減産稼働日数(報道情報等)に、各工場の日当たり生産台数(2019年実績等)を乗じて減産台数を算出。同減産台数を、各月の当初稼働予定日数に日当たり生産台数を乗じて算出したフル稼働日ベースの生産台数で除すことで、減産率を算出。3月の実績は、鉱工業指数における「乗用車」の前年同月比。
今月のポイント(3) 輸出・生産
中国向け輸出
財の輸出は、欧米向けを中心に、急速に減少。
ただし、4月の中国向けは増加。自動車関連財などは弱いが、ICなど情報関連財の堅調さが下支え。
アジア向け輸出
85
90
95
100
105
110
115
120
125
1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4
2017 18 19 20
EU
アジアアメリカ
全体
(2015年=100)
(月)(年)
輸出数量指数(地域別)4月(3MA) 全体 アジア アメリカ EU
前月比(%) ▲5.7 ▲1.6 ▲10.1 ▲6.9
[輸出シェア(%)] [53.7] [19.8] [9.7]
80
85
90
95
100
105
110
90
95
100
105
110
115
120
1 4 7 10 1 4
2019 20
中国
NIES(目盛右)
ASEAN
(2015年=100)(2015年=100)
(月)(年)
100
110
120
130
140
100
120
140
160
180
200
220
1 4 7 10 1 4
2019 20
自動車関連財(目盛右)
IC
(2015年=100)(2015年=100)
(月)(年)
90
96
102
108
114
120
126
84
88
92
96
100
104
108
1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 3
2017 18 19 20(月)(年)
生産用機械(目盛右)
輸送機械(目盛右)
電子部品・デバイス(目盛右)
鉱工業生産全体(目盛左)
(2015年=100) (2015年=100)
製造業の生産は、内外需の弱さを受け減少。
特に、自動車生産は、大幅な減少が続く見込み。一方、テレワークの普及等もあり、電子部品・デバイス生産は持ち直しが続く見込み。
鉱工業生産(業種別)
40
60
80
100
120
1 2 3 4 5
2020
8 9 101112 1 2 3 4 5
2008 09
(2015年=100)
(月)(年)(月)(年)
リーマン・ショック時
今回(点線は予測調査)
2020
自動車生産(機械的試算) 電子部品・デバイス生産
(実績) (試算)
5
求人は、全体としては弱い一方、増加している職種もあり、労働需給のマッチング促進が重要。
企業や労働組合では、失業を防ぎながら需給調整を図るよう、企業内の労働移動や企業間の業務提携等の取組がみられる。
賃上げ率の推移
(備考)1.左上図(左)は、厚生労働省ホームページにより内閣府にて作成。2019年2月は4日以降の前年比。5月は1~28日の前年比。(中)は、ディップ総合研究所川上由加里氏レポート(2020年4月22日公表)により作成。(右)は、パーソルキャリア株式会社「転職サービス『doda』転職求人倍率レポート」により作成。左下図は、各社公表情報等により作成。
2.右上図は、厚生労働省ホームページにより作成。右下図は、日本労働組合総連合会「春季生活闘争」、日本経済団体連合会「春季労使交渉・大手企業業種別」により作成。2019年は最終集計結果、2020年は、(連合)第5回回答集計結果及び(経団連)第1回回答集計結果。賃上げ率は、定昇相当込み。
今月のポイント(4) 雇用
引き続き雇用を守るためには、今般拡充した雇用調整助成金の活用が有効。
今春の賃上げ率は2%前後、所得環境の下支えが期待。アルバイト・パート職種別
求人動向(4月第2週)雇用調整助成金の給付状況
○ 総合スーパーを経営するA社では、労働需要のある食料品コーナーへ衣料品コーナー等のスタッフを一時的に応援させる等、部門間で調整
○ 居酒屋チェーンB社は、食品スーパーC社と出向契約を締結、休業中の従業員を融通
○ 労働組合Dは、傘下の企業別組合に対して人材需要情報を横断的に橋渡しし、会社間のマッチングを支援。
○ 4月来日予定の外国人技能実習生の就農が難しくなり、代わりに地元観光産業の就労者が農業部門で働く動きが顕在化
企業内労働移動・企業間業務提携事例
5月累計支給申請件数(件)
累計支給決定件数(件)
支給決定割合(%)
1日 5,119 522 10.2
8日 10,534 3,087 29.3
15日 21,592 9,258 42.9
22日 39,185 19,435 49.6
27日 57,750 29,414 50.9
民間転職市場の主要業種別求人倍率(4月)
43.2
25.1
▲ 12.3
▲ 30.1
▲ 12.9
▲50 0 50
塾講師・
家庭教師
運送・ドライ
バー・配達
フード・飲食
工場・製造
全体
(1月3週比、%)
2.071.93
2.43
2.17
1.0
2.0
3.0
2019 2020
日本労働組合総連合会
日本経済団体連合会
(前年比、%)
(年)
日次有効求人数
1.2
2.1
2.7
7.9
2.6
0.0 5.0 10.0
小売・外食
金融
サービス
IT・通信
全体
(倍)
運輸業、技術人材の派遣業等
▲
11.9 ▲
16.3 ▲
21.2 ▲
26.3▲ 35
▲ 30
▲ 25
▲ 20
▲ 15
▲ 10
▲ 5
0
2 3 4 5
2020
(前年比、%)
(月)(年)
6
今月の指標(1) 景況感・第3次産業活動
第3次産業活動指数の業種別の動向
第3次産業活動指数
非製造業の生産をみても、消費の低迷を反映して、3月に急落。
業種別にみると、外出自粛を受けて、特に宿泊、飲食、運輸といったサービス消費を担う業種で減少幅が大きい。
101.2
96.996
98
100
102
104
106
108
1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 3
2017 18 19 20
(2015年=100)
(月)(年)
(備考)1.左上下図は、内閣府「景気ウォッチャー調査」(2020年4月調査、調査期間:4月25日~31日)により作成。季節調整値。2.右上下図は、経済産業省「第3次産業活動指数」により作成。季節調整値。右上図は、単月の動き。
分野・業種別DIの推移(現状)
7.5 10.5
▲ 3.13.5
9.4 9.9 12.1 8.3 6.3
▲ 20▲ 10
0102030405060
家計動向関連
小売関連
飲食関連
サービス関連
住宅関連
企業動向関連
製造業
非製造業
雇用関連
2020年2月→3月→4月
(DI)
景気ウォッチャー調査
街角景気は、これまで過去最低だったリーマンショック時を下回り、極めて厳しい状況にあるなかで、さらに悪化している。
内訳をみると、飲食、サービス関連等の非製造業で特に厳しい。
0
10
20
30
40
50
60
70
2 8 2 8 2 8 2 8 2 8 2 8 2 8 2 8 2 8 2 8 2 8 2 8 2 8 4
2007 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
現状判断DI先行き判断DI
(DI)
(月)(年)
リーマンショック時(2008年12月)現状:19.0(▲4.5) 先行き:21.3(▲7.0)
2020年4月現 状: 7.9(▲6.3)先行き:16.6(▲2.2)
※( )内は前月差
▲ 4.2 ▲ 5.2▲ 17.1
▲ 24.4
▲ 46.3▲ 60
▲ 40
▲ 20
0
20
全体
小売業
運輸業
飲食サービス業
飲食店
宿泊業
2020年1月 2月 3月
(前月比、%)
7
10
79127
225
109
186
0
50
100
150
200
250
2月 3月 4月 5月
倒産
弁護士一任・
準備中
(件数)
1-3月期の上場企業決算は、感染症の影響を受けて、急速な減益。
業種別にみても、国内外の売上の減少から、製造業、非製造業ともに厳しい状況。
今月の指標(2) 企業の動向
中小企業の資金繰り(日商LOBO調査)
中小企業の資金繰りは、急速に悪化しているが、強力な資金繰り支援を実施。
4月の倒産件数は、全体としては増加が抑制されているが、感染症関連倒産は増加。
(備考)1.日経NEEDS、日本商工会議所「LOBO調査」(調査期間:2020年4月14日~20日)、東京商工リサーチ「倒産月報」により作成。2.左図は、連結ベースで集計(上場企業が対象、除く電力・金融)。回収率は、製造業87.2%、非製造業91.8%(5月26日時点)。3.右上図の公的金融機関は、日本政策金融公庫(中小企業事業、国民生活事業、農林水産事業)及び商工中金。4.右下図は、いずれも原数値。右下図(右)の5月は27日時点の件数(判明日ベース)。新型コロナウイルス関連倒産とは、東京商工リサーチの調査において、倒産した企業の経営者並び
に申立代理人や破産管財人等の弁護士から、感染症の影響で倒産したことが確認されたもののみ集計されている。
倒産件数の最近の動向新型コロナウイルス関連倒産(累計)
743
550
600
650
700
750
800
850
1 3 5 7 9 11 1 3 4
2019 20
(件数)
(月)(年)
上場企業の経常利益2020年1-3月期:前年同期比▲60.3%
業種別の経常利益(前年同期比)
製造業 非製造業
02468
101214
ⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠⅡⅢⅣⅠ
2014 15 16 17 18 19 20
(兆円)
(期)(年)
▲ 58.1▲ 80
▲ 60
▲ 40
▲ 20
0
20
40
Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ
2019 20
(%)
(期)(年)
▲ 62.8▲ 80
▲ 60
▲ 40
▲ 20
0
20
40
Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ
2019 20
(%)
(期)(年) (~27日)
▲ 37.8
▲ 50
▲ 40
▲ 30
▲ 20
▲ 10
0
2014 15 16 17 18 19 20
(DI、「好転」の回答割合-「悪化」の回答割合)
(年)
4月
公的金融機関等の資金繰り支援額(累積)
5月7日 5月26日
公的金融機関 約4.2兆円 約6.4兆円
民間金融機関(実質無利子融資)
約470億円 約2.0兆円
8
(備考)1.左図は、LINEリサーチ「新型コロナウイルス感染拡大に伴う職場・テレワークの現状について」(2020年4月23日)により作成。調査対象:全国の15~69歳の男女、有効回答者数:3月調査4,991名、4月調査10,442名。
2.右図は、株式会社ナウキャスト、株式会社ジェーシービー「JCB消費NOW」により作成。渡辺努「クレジットカード支出金額の『一人当たり支出金額』と『支出者数』への分解」(2020年4月)の参考系列。2020年2月後半は、うるう年による前年比押上げ効果を除くため、公表されている前年比から7.1%pt(=1/14)を控除している。4月後半の総合(財・サービス合計)の前年比は▲28.2%。
感染拡大防止と企業活動の継続を両立させるために、幅広い業種で、在宅勤務やテレワークの導入が進展。
外出自粛の中、財やサービスの支出は全体として厳しい状況。他方、ネット経由による財の購入(Eコマース)やコンテンツ配信など、自宅で行える消費支出は増加。
テレワークやEコマースのさらなる普及や、様々な業種で感染防止策を講じることを通じ、新たな日常をつくり上げることで、経済活動を段階的に引き上げることが重要。
今月の指標(3) 働き方や消費行動の変化
財・サービス支出の動向在宅勤務・テレワークの対応状況(実施しているとの回答比率)
▲ 5.5
29.2
▲ 46.3
36.1
▲ 50
▲ 40
▲ 30
▲ 20
▲ 10
0
10
20
30
40
50
前 後 前 後 前 後 前 後 前 後
12 1 2 3 4
(前年比、%)
(期)(月)
2019~2020年
Eコマース
財
サービス
コンテンツ配信
5
10
18
32
40
46
49
58
73
35
0 20 40 60 80
医療
飲食業・飲食関連
運輸・運送・倉庫業
製造業(自動車関連)
不動産業
卸売業・商社
教育・学校法人
金融業・保険業
IT・通信・インターネット関連
全体
2020年3月調査(3/2時点)
2020年4月調査(4/16時点)
(実施しているとの回答比率、%)
9
参 考
10
公共投資:底堅く推移
公共工事請負金額
0.8
0.9
1.0
1.1
1.2
1.3
1.4
1.5
4 7101 4 7101 4 7101 4 7101 4 7101 4 7101 4 7101 4 7101 4
2012 13 14 15 16 17 18 19 20
(兆円)
(月)(年)
前月比 2月 3月 4月(3MA) ▲1.5% +6.0% +0.7%
15
20
25
30
35
40
45
50
0
20
40
60
80
100
120
1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 13
2013 14 15 16 17 18 19 20
(年率、万戸)
(月)(年)
持家(目盛右)
貸家(目盛右)
分譲(目盛右)
総戸数
(年率、万戸)
住宅建設:弱含んでいる
住宅着工戸数
(備考)1.左上図は、国土交通省「住宅着工統計」により作成。季節調整値、3か月移動平均。左下図は、住宅展示場協議会・(一財)住宅生産振興財団資料により作成。内閣府による季節調整値。2.右上図は、経済産業省「鉱工業総供給表」により作成。資本財総供給(除く輸送機械)の季節調整値、実線は3か月移動平均、破線は単月の動き。3.右下図は、東日本建設業保証株式会社他「公共工事前払金保証統計」により作成。季節調整値、3か月移動平均(3MA)。
33.7
25.1
11.3
0
10
20
30
40
1 4 7 10 1 4 7 10 1 4
2018 19 20(月)(年)
(万組)住宅展示場来場者組数
設備投資:このところ弱含んでいる
90
95
100
105
110
115
1 4 7 10 1 4 7 10 1 3
2018 19 20
(2015年=100)
(月)(年)
3MA
単月
資本財総供給
11
▲ 0.0
4.3
▲ 2.3 ▲ 0.6
▲ 1.6
▲ 0.3
▲ 3.5
1.3
▲ 1.3
1.90.4
▲ 15
▲ 10
▲ 5
0
5
10
15
調査産業計
建設業
製造業
情報通信業
運輸業・郵便業
卸売業・小売業
サービス業
宿泊業・飲食
業・娯楽業
生活関連サービス
教育・学習支援業
医療・福祉
サービス業
その他の
(前年比寄与度、%)
0.0
現金給与総額/総労働時間
総労働時間
現金給与総額
休業者数
(備考)1.左上下図は、厚生労働省「毎月勤労統計調査」により作成。現金給与総額と総労働時間の実額を基に内閣府で計算したもの。2.右上図は、総務省「労働力調査」、厚生労働省「職業安定業務統計」により作成。季節調整値。3.右下図(左)は、総務省「労働力調査」により作成。内閣府による季節調整値。4.右下図(右)は、厚生労働省調べに基づき内閣府で作成。解雇等見込み労働者数は、労働局及びハローワークに対して相談のあった事業所等において解雇・雇止めの予定がある労働者で、
一部既に解雇・雇止めされたものも含まれている。労働局等を通じて得られた情報を積み上げたものであり、一国全体の解雇・雇止めの総数を示したものではない。
現金給与総額(2020年3月)
一般労働者
パートタイム労働者
186
200
160
170
180
190
200
210
7 8 9 10 11 12 1 2 3
2019 20
(万人)
(月)
(年)
▲ 0.3▲ 4.1
0.8
8.53.6 2.6
▲ 5.5 ▲ 3.8
0.70.7
▲ 3.1
▲ 15
▲ 10
▲ 5
0
5
10
15
調査産業計
建設業
製造業
情報通信業
運輸業・郵便業
卸売業・小売業
サービス業
宿泊業・飲食
業・娯楽業
生活関連サービス
教育・学習支援業
医療・福祉
サービス業
その他の
(前年比寄与度、%)
現金給与総額
現金給与総額/総労働時間
総労働時間
解雇等見込み労働者数(労働局等を通じた情報)
雇用情勢:感染症の影響により、弱さが増している
1.39
2.5
2.0
2.5
3.0
3.5
4.0
0.6
0.8
1.0
1.2
1.4
1.6
1.8
1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 3
2014 15 16 17 18 19 20
完全失業率(目盛右)
有効求人倍率
(倍) (%)
(月)(年)
完全失業率と有効求人倍率
835
2,654
11,058
0
2,000
4,000
6,000
8,000
10,000
12,000
14,000
3月 4月 5月
(人)
(2020年)
累計14,829人(5/27時点)
(~27日)
12
消費者物価国内企業物価・企業向けサービス価格
国内企業物価:下落
97
98
99
100
101
102
103
104
1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4
2017 18 19 20
国内企業物価4月 前月比▲1.4%
企業向けサービス価格4月 前月比▲0.6%
(2015年=100)
(月)(年)
98
99
100
101
102
103
1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4
2017 18 19 20
(2015年=100)
生鮮食品を除く総合4月 前月比▲0.5%
生鮮食品及びエネルギーを除く総合4月 前月比▲0.3%
総合4月 前月比▲0.2%
(月)(年)
制度要因による一時的な影響(▲0.2%程度)を含む
(備考)1.左図は、日本銀行「企業物価指数」、「企業向けサービス価格指数」により作成。企業向けサービス価格は、内閣府による季節調整値(除く国際運輸)。いずれも消費税を除く指数。2.右図は、総務省「消費者物価指数」により作成。消費税率引上げ及び幼児教育・保育無償化の影響を除いた内閣府試算値(連鎖基準)、季節調整値。2020年4月は、高等教育無償化や
自動車保険料引下げ(自賠責)等の制度要因による一時的な影響を含む(対「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」前年比寄与度前月差▲0.2%程度)。
消費者物価:横ばい
13
-8
-6
-4
-2
0
2
4
-10
-8
-6
-4
-2
0
2
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ 1 2 3
2019 20
(期/月)(年)
(前期比、%) (月次) 非耐久財
耐久財
サービス
(備考)アメリカ商務省より作成。
20年3月
▲7.3%
20年1~3月期
▲1.9%
アメリカ経済:急速な悪化が続いており、極めて厳しい状況にある
実質個人消費支出
実質GDP成長率 労働市場
-8
-6
-4
-2
0
2
4
6
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ
2017 18 19 20
(前期比年率、%)
(期)
(年)
在庫投資
設備投資
個人消費
住宅投資
純輸出
政府支出
(備考)アメリカ商務省より作成。
20年1~3月期 ▲4.8%
12,500
13,000
13,500
14,000
14,500
15,000
15,500
(年)
(万人)
雇用者数
20年4月(前月差)
▲2,050万人
20年3月(前月差)
▲87万人
0
2
4
6
8
10
12
14
16
(年)
(%)
失業率
20年4月 14.7%
09年3月
10.0%
20年3月
4.4%
▲ 13.52▲ 10.38
▲ 13.91
▲ 2.96
▲ 13.48
▲46.76-50
-45
-40
-35
-30
-25
-20
-15
-10
-5
0
(%)製造業
(8%)
非製造業
(92%)
小売
(10%)金融
(6%)
レジャー・接客
(11%)
(備考)1.アメリカ労働省より作成。
2.20年3月の雇用者数に対する、20年4月の減少率。
3.括弧内の数値は、各産業の雇用者数の全体に占める割合(20年3月時点)。
4.非製造業は、非農業部門雇用者数から製造業を除いたもの。
全体
雇用者数の減少率(産業別)
(備考)アメリカ労働省より作成。
耐久財 非耐久財 サービス
自動車・
同部品
食品・飲料
衣料品・靴医療
飲食・
宿泊
娯楽その他
その他
その他
(20年3月寄与度内訳、%)
14
-40
-30
-20
-10
0
10
20
2017 18 19 20
(前年比、%)
鉱工業生産(全体)4月:3.9%
(期/月)
(年)
コンピュータ・通信等
4月:11.8%
自動車4月:5.8%
実質GDP成長率
中国経済:引き続き厳しい状況にあるものの、足下では持ち直しの動きもみられる
生産
製造業景況感消費
(備考)中国国家統計局より作成。
6.4 6.2 6.0 6.0
▲ 6.8-9
-6
-3
0
3
6
9
12
15
200506 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ
19 20
(四半期)
最終消費
資本形成
純輸出
(期)
(年)
(前年比、%)
(備考)中国国家統計局より作成。製造業購買担当者指数(PMI)。(備考)1.中国国家統計局より作成。
2.小売総額は、社会消費品小売総額。食品類は一定規模以上企業商品小売における内訳。
-60
-50
-40
-30
-20
-10
0
10
20
30
2017 18 19 20
(前年比、%)
(期/月)
(年)
小売総額(名目)
4月:▲7.5%
飲食サービス
4月:▲31.1%
食品類
4月:18.2%
(備考)中国国家統計局より作成。
26
30
34
38
42
46
50
54
58
1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4
2017 18 19 20
(DI)
製造業4月:50.8ポイント
(月)
(年)
悪化
改善
新規受注4月:50.2ポイント
新規輸出受注4月:33.5ポイント
15
欧州経済:急速な悪化が続いており、極めて厳しい状況にある
実質GDP成長率(ユーロ圏・ドイツ・英国)
(備考)ユーロスタット、ドイツ連邦統計局、英国統計局より作成。
(前期比年率、%)
(期)
(年)
-15
-10
-5
0
5
10
Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ
2017 18 19 20
ユーロ圏
1-3月期 ▲14.2%
英国
1-3月期 ▲7.7%
ドイツ
1-3月期 ▲8.6%
製造業PMI(ユーロ圏・ドイツ・英国)
サービス業PMI(ユーロ圏・ドイツ・英国)
自動車登録台数(ユーロ圏・ドイツ・英国)
-120
-100
-80
-60
-40
-20
0
20
40
1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 3 4
2017 18 19 20
(前年比、%)
ドイツ
4月 ▲61.1%
英国
4月 ▲97.3%
ユーロ圏
4月 ▲79.6%
(月)
(年)(備考)1.欧州自動車工業会(ACEA)、ドイツ連邦自動車局(KBA)、英国自動車製造販売者
協会(SMMT)より作成。
2.調査期間は4月1~30日。
改善
悪化
(備考) 1 .民間調査会社マークイットより作成。製造業購買担当者指数(PMI)。
2. 50を上回ると改善、下回ると悪化。
(備考) 1 .民間調査会社マークイットより作成。サービス業購買担当者指数(PMI)。
2. 50を上回ると改善、下回ると悪化。
改善
悪化
5
20
35
50
65
1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 5
2017 18 19 20
英国 5月 27.8
(DI)
(月)
(年)
ユーロ圏 5月 28.7ドイツ 5月 31.4
30
35
40
45
50
55
60
65
1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 5
2017 18 19 20
英国 5月 40.6
(DI)
(月)
(年)
ユーロ圏 5月 39.5
ドイツ 5月 36.8
16