有効求人倍率と新規求職者数(態様別)の推移 - mhlw.go.jp...3,703 1,189 2,000 494...

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◇福島県の有効求人倍率は、ここのところ1.4倍を超える高水準が続いており、有効求職者数は減少傾向で推移している。 このような状況から新規求職者申込み時の「態様別」(求職者の登録時の状態=「在職者」 「事業主都合離職者」 「自己 都合離職者」 「無業者(家事・育児従事者含む。)」)等に集計し、実態を分析した。 福島の雇用レポート 福島労働局・平成30年9月28日 新規求職者の実態について 25,856 26,150 26,273 26,532 25,838 15,067 12,106 11,595 12,049 11,109 29,580 27,874 26,726 25,865 24,782 6,800 6,032 5,281 5,031 4,724 2,322 2,049 1,951 1,670 1,699 79,625 74,211 71,826 71,147 68,152 1.27 1.45 1.45 1.43 1.47 0.74 0.89 0.92 0.94 0.98 0.00 0.50 1.00 1.50 0 20,000 40,000 60,000 80,000 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 その他 無業者 自己都合 事業主都合 在職者 ◇有効求人倍率(全数・正社員)と新規求職者数(態様別に積上げ)の年度別の推移を示したもの。 ◆有効求人倍率が平成26年度以降、1.4倍以上の高水準であり、正社員有効求人倍率も1倍近くまで上昇している。 雇用情勢の改善により、新規求職者数は減少傾向で推移している。 常用的フルタイム(パートを含めず。) 25,856 15,067 29,580 6,800 2,322 25,838 11,109 24,782 4,724 1,699 0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 在職者 事業主都合 自己都合 無業者 その他 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 常用的フルタイム(パートを含めず。) 32.5% 35.2% 36.6% 37.3% 37.9% 37.1% 37.6% 37.2% 36.4% 36.4% 18.9% 16.3% 16.1% 16.9% 16.3% 8.5% 8.1% 7.4% 7.1% 6.9% 2.9% 2.8% 2.7% 2.3% 2.5% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 25年度 26年度 27年度 28年度 29年度 在職者 自己都合 事業主都合 無業者 その他 常用的フルタイム(パートを含めず。) ◇新規求職者数を態様別に分解し、年度別に推移を示したもの。 ◆「在職者」は横ばい傾向で推移している以外は、減少傾向の推移となっており、「事業主都合離職者」「自己都合離職者」の減少数 が大きくなっており、平成29年度では「在職者」の数が一番多くなっている 有効求人倍率 (年度平均) ◇新規求職者に占める各態様別の割合を年度別に推移を示したもの。 ◆「在職者」が上昇傾向で推移しているのに対し、他の態様は低下傾向となっており、「事業主都合離職者」の低下割合が一番大きく なっている。平成29年度で見た場合、「在職者」が37.9%を占め、全態様で一番多くなっている。 正社員有効求人倍率 (年度平均) 在職者 25,838人 37.9% 事業主都合 11,10916.3% 自己都合 24,782人 36.4% 無業者 4,724人 6.9% その他 1,699人 2.5% 平成29年度の態様別の割合 (倍) (人) (人) 183,9584,7982,076623① 有効求人倍率と新規求職者数(態様別)の推移 ② 新規求職者数の態様別の推移 ③ 新規求職者に占める各態様別割合の推移

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Page 1: 有効求人倍率と新規求職者数(態様別)の推移 - mhlw.go.jp...3,703 1,189 2,000 494 429 0 2,000 6,000 10,000 29歳以下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳

◇福島県の有効求人倍率は、ここのところ1.4倍を超える高水準が続いており、有効求職者数は減少傾向で推移している。

このような状況から新規求職者申込み時の「態様別」(求職者の登録時の状態=「在職者」 「事業主都合離職者」 「自己都合離職者」 「無業者(家事・育児従事者含む。)」)等に集計し、実態を分析した。

福島の雇用レポート

福島労働局・平成30年9月28日

新規求職者の実態について

25,856 26,150 26,273 26,532 25,838

15,067 12,106 11,595 12,049 11,109

29,580 27,874 26,726 25,865 24,782

6,800 6,032 5,281 5,031

4,724

2,322 2,049 1,951 1,670

1,699

79,625 74,211 71,826 71,147 68,152

1.27

1.45 1.45 1.43 1.47

0.74 0.89 0.92 0.94 0.98

▲ 1.00

▲ 0.50

0.00

0.50

1.00

1.50

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 H29年度

その他

無業者

自己都合

事業主都合

在職者

◇有効求人倍率(全数・正社員)と新規求職者数(態様別に積上げ)の年度別の推移を示したもの。 ◆有効求人倍率が平成26年度以降、1.4倍以上の高水準であり、正社員有効求人倍率も1倍近くまで上昇している。 雇用情勢の改善により、新規求職者数は減少傾向で推移している。

※常用的フルタイム(パートを含めず。)

25,856

15,067

29,580

6,800

2,322

25,838

11,109

24,782

4,724 1,699

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

在職者 事業主都合 自己都合 無業者 その他

H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 H29年度 ※常用的フルタイム(パートを含めず。)

32.5% 35.2% 36.6%

37.3% 37.9% 37.1% 37.6% 37.2%

36.4% 36.4%

18.9% 16.3% 16.1% 16.9% 16.3%

8.5% 8.1% 7.4% 7.1% 6.9%

2.9% 2.8% 2.7% 2.3% 2.5% 0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 H29年度

在職者

自己都合

事業主都合

無業者

その他

※常用的フルタイム(パートを含めず。)

◇新規求職者数を態様別に分解し、年度別に推移を示したもの。 ◆「在職者」は横ばい傾向で推移している以外は、減少傾向の推移となっており、「事業主都合離職者」「自己都合離職者」の減少数が大きくなっており、平成29年度では「在職者」の数が一番多くなっている

有効求人倍率 (年度平均)

◇新規求職者に占める各態様別の割合を年度別に推移を示したもの。 ◆「在職者」が上昇傾向で推移しているのに対し、他の態様は低下傾向となっており、「事業主都合離職者」の低下割合が一番大きくなっている。平成29年度で見た場合、「在職者」が37.9%を占め、全態様で一番多くなっている。

正社員有効求人倍率 (年度平均)

在職者

25,838人

37.9%

事業主都合

11,109人

16.3%

自己都合

24,782人

36.4%

無業者

4,724人

6.9%

その他

1,699人

2.5%

平成29年度の態様別の割合

(倍)

(人)

(人) ▲18人

▲3,958人

▲4,798人

▲2,076人

▲623人

① 有効求人倍率と新規求職者数(態様別)の推移

② 新規求職者数の態様別の推移

③ 新規求職者に占める各態様別割合の推移

Page 2: 有効求人倍率と新規求職者数(態様別)の推移 - mhlw.go.jp...3,703 1,189 2,000 494 429 0 2,000 6,000 10,000 29歳以下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳

9,182

7,324

5,146

3,160

821 223

8,070

6,724

5,658

3,703

1,189 494

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

29歳以下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65歳以上

在 職 者

2,690 3,444 3,617 3,294

1,460

562

1,528 2,037

2,422 2,627

1,437 1,058

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

29歳以下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65歳以上

事業主都合離職者

10,298

7,402

5,672

4,389

1,390

429

7,523

5,653 5,006

4,041

1,598 961

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

29歳以下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65歳以上

自己都合離職者

3,202

1,290 961 797

372 178

2,286

837 661 592 186 162

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

29歳以下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳 65歳以上

無 業 者

-10000H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 H29年度

⑤ 新規求職者の態様別・年齢別の推移

※常用的フルタイム(パートを含めず。)

◇新規求職者数を態様別・年齢別に分解し、年度別に推移を示したもの。 ◆全体の新規求職者数が減少傾向のため各年代ともに減少傾向で推移しているが、「在職者」の40歳以上、「自己都合離職者」の60歳以上等は増加傾向で推移している。年代別の求職者数は、「事業主都合離職者」を除き、「29歳以下」が一番多くなっている。

29歳以下

8,070人 31%

30~39歳

6,724人 26%

40~49歳

5,658人 22%

50~59歳

3,703人 14%

60~64歳

1,189人 5%

65歳以上

494人 2%

29歳以下

7,523人 30%

30~39歳

5,653人 23%

40~49歳

5,006人 20%

50~59歳

4,041人 16%

60~64歳

1,598人 7%

65歳以上

961人 4%

29歳以下

1,528人 14%

30~39歳

2,037人 18%

40~49歳

2,422人 22%

50~59歳

2,627人 24%

60~64歳

1,437人 13%

65歳以上

1,058人 9%

29歳以下

2,286人 48%

30~39歳

837人 18%

40~49歳

661人 14%

50~59歳

592人 13%

60~64歳

186人 4%

65歳以上

162人 3%

在職者 25,838人

自己都合 離職者

24,782人

事業主都合 離職者

11,109人

無業者 4,724人

29歳以下

19,467人 29%

30~39歳

15,374人 23%

40~49歳

13,892人 20%

50~59歳

11,192人 16%

60~64歳

5,156人 8%

65歳以上

3,071人 4%

全 体 68,152人

※常用的フルタイム(パートを含めず。)

④ 新規求職者の年齢別・態様別の割合(平成29年度) ◇平成29年度の新規求職者数(常用的フルタイム)を年齢別・態様別に示したもの。 ◆年齢別に占める割合は、全体で39歳以下の若年層が50%を超ており、在職者が57%、自己都合離職者が53%、無業者(家事・育児従事者含む)が66%と39歳以下の割合が高くなっている。 一方、事業主都合離職者は40歳以上が、68%を占め中高年齢層が多くなっている。

(人) (人)

(人) (人)

※全体的(65歳以上除く。)に減少傾向で推移している。平成25年度は大規模企業整備発生の影響により多くなっている。

※全年代で減少傾向の推移。無業者には、家事・育児専業者が含まれるため、若年層が多くなっている。

※ は増加傾向の推移。

※40歳以上は増加傾向で推移。39歳以下は減少傾向だが、他の態様に比べ求職者数は多い。

※60歳以上は増加傾向で推移。他の年代は減少傾向の推移であり、特に29歳以下の減少数が大きい。

52%

68%

53%

66%

57%

▲2,775人

Page 3: 有効求人倍率と新規求職者数(態様別)の推移 - mhlw.go.jp...3,703 1,189 2,000 494 429 0 2,000 6,000 10,000 29歳以下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~64歳

3,305

7,382

2,060

2,890

5,158

1,271 1,047

1,950

3,436

8,029

1,700

2,694

4,603

1,356

1,000

2,126

0

2,000

4,000

6,000

8,000

在 職 者

1,452

4,247

1,054 1,179

3,332

720 944

1,577 1,045

3,116

693 783 1,433

776 1,546 1,199

0

2,000

4,000

6,000

8,000

事業主都合離職者

3,085

6,784

2,894

3,742

5,373

1,743 1,763

3,208 2,739

5,809

1,952

2,728

4,210

1,667 1,685

2,992

0

2,000

4,000

6,000

8,000

自己都合離職者

720

1,729

575 817 1,102

187 422 821 557

1,287

291 513 730 184 206

612

0

2,000

4,000

6,000

8,000

無 業 者

-10000H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 H29年度

※常用的フルタイム(パートを含めず。)

⑥ 新規求職者の態様別・希望職種の推移

◇新規求職申込み時に希望している職種を態様別に推移を示したもの。 ◆新規求職者数が減少傾向であるため、職種ごとにみても概ね減少傾向の推移となっているが、「在職者」の事務職希望者は増加傾向の推移であり、各態様を見ても「事務」希望者が一番多く、続いて「生産工程」の職業希望者が多くなっている。

198

161 182

160 179

209 211

172 177 204

167 196

171 182

223 228

178 186

0

50

100

150

200

250

300

専門・技術 事務 販売 サービス 生産工程 輸送・運転 建設等 運搬・清掃等 職業平均

求職者希望賃金

H25年度 H26年度 H27年度 H28年度 H29年度

⑦ 新規求職者の希望職種別・希望賃金の推移 ◇新規求職申込み時に希望している職種別に希望賃金の推移を示したもの。 ◆人手不足職種である、「販売」「サービス」「輸送・運転」「建設等」の職業は平成25年度比で1万円以上、上昇しているが、「事務」「生産・工程」「運搬・清掃等」のは1万未満の小幅な上昇で職業平均を下回っている。

(人) (人)

(人) (人)

(千円)

※ は増加傾向の推移。

【まとめ】 ①②③グラフ【態様別人数】 ⇒ 雇用情勢の改善から有効求人倍率は高水準であり、新規求職者数は減少傾向で推移している。各態様で見ても減少しているが、「在職者」はほぼ横ばいであり、平成29年度の新規求職者に占める割合が一番高くなった。 ④⑤グラフ【年齢別人数】 ⇒ 年齢別では、39歳以下の若年求職者の割合が「事業主都合離職者」を除き、50%を超えている。新規求職者数が減少傾向の中、「在職者」は40歳以上が増加傾向で推移している。 ⑥グラフ【希望職種別】 ⇒ 希望職種別では、新規求職者数の減少傾向で推移する中、「在職者」の「事務」希望は増加傾向で推移している。職種別の有効求人倍率が低いことから求職活動の長期化の懸念と、雇用情勢が良い時期に、より好条件の仕事を求め在職中から求職活動する者が増加している。 ⑦グラフ【希望職種別賃金】 ⇒ 求職者の希望賃金は、人手不足職種の「建設等」「輸送・運転等」などで上昇幅が大きくなって いる。

※建設等の職業は、除染作業等離職者の発生により増加。

※職種別有効求人倍率が低い、「事務」「運搬・清掃等」の職業希望者が増加傾向で推移。

※雇用情勢の改善等から、各職種が減少傾向で推移。

※雇用情勢の改善等により、各職種が減少傾向で推移。