「環境未来都市」開発に向けた 気候変動適応/緩和における ... ·...

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2013年2月16日 日本 下川町 「環境未来都市」開発に向けた 気候変動適応/緩和における ローカル・イニシアティブ インドネシア共和国 環境省 環境劣化・気候変動管理次官 アリエフ・ユウォーノ

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Page 1: 「環境未来都市」開発に向けた 気候変動適応/緩和における ... · 2013-03-11 · *2009年9月に開催されたg20サミットにおける声明。 2009年12月のunfccc

2013年2月16日 日本 下川町

「環境未来都市」開発に向けた気候変動適応/緩和におけるローカル・イニシアティブ

インドネシア共和国 環境省環境劣化・気候変動管理次官

アリエフ・ユウォーノ

Page 2: 「環境未来都市」開発に向けた 気候変動適応/緩和における ... · 2013-03-11 · *2009年9月に開催されたg20サミットにおける声明。 2009年12月のunfccc

1. 背景

2. 環境マネジメント政策

3. 気候変動適応/緩和におけるローカル・イニシアティブ(Proklim)

4. 終わりに

2

概要

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パート1:背景

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環境問題マップ

環境状況 影響

pendudukpenduduk

再生可能再生不能

エネルギー

量水

継続性

生産性

土地利用土地

質空気

多様性生物多様性

森林劣化

森林破壊

環境破壊

天然資源の不足

環境収容力能力の低下

• 洪水、地滑り、干ばつ• 気候変動

•水•エネルギー

intervensi PLH ?intervensi PLH ?

島のエコシステム

都市部

分水界

環境マネジメント・保護への介入

個体群

アプローチ

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2007年の推定ごみ排出量=1日あたり103,192 m3となっており、 翌年には1,93% 増加。固

形廃棄物の排出量増加は、2008年に2.5%減少した管理固形廃棄物の埋立処分量に反比

例している。

環境問題

土地および森林

固形廃棄物

海上および海

エネルギー

1年を通じてのインドネシアのサンゴ礁の状態

Prakiraan Kebutuhan Air Bersihuntuk Penduduk Menurut Wilayah Kepulauan 2006-2008 (juta)m3

島の人口が必要とする浄水の配給2008

ジャワ島

貯蔵と化石燃料の生産(2009年)

埋立処分された固形廃棄物の推計量と総量

5

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6

インドネシアの気象災害

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インドネシアの災害(2010年)

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パート2:

環境マネジメント政策

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•「気候変動を予期す

るため, 環境保全 は

経済成長&持続可能な

福祉のサポートに活用

され、災害リスクの管

理と克服によって完全

なものとなる」

優先事項 #9 – 環境&災害管理:

• 「気候変動を予測する

ため、環境保全は経済

成長&持続可能な福祉の

サポートに活用され、

災害リスクの管理と克服

によって完全なものと

なる」

優先事項 #9 ー環境&災害管理:

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環境保護及び管理に関する法律 NO. 32/2009

第63条GHGインベントリの作成は、中央・州・地方/執政府の職

務の一環である

第10条RPPLH(環境保護および管理計画)の制定:適応および緩和

計画も含む

第16条1.a.項KLHS(戦略的環境研究)には、脆弱性と適応能力の分

析も含まれる 第21条(2)および(4)

気温上昇、海面上昇、台風、干ばつに基づくCCに起因する被害に対する基準の整備

第57条(4)

緩和および適応を含むatm機能の保全対策を

介した環境保全

CC(気候変動)関連活動―UU32/2009

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「我々はエネルギーミックス政策を立案し

ています… 2020年までに我が国の排出量を26%削減するというものです。国際的な協力の下、最大41%の削減を実現する自信があります。」

「また、2050年までに十億トンのCO2を削減するというコミットメントの可能性も検討しています。2030年までに我が国の森林地帯を、排出ソースから【炭酸ガス】のシンクへと変えていきます。」

*2009年9月に開催されたG20サミットにおける声明。2009年12月の UNFCCC COP 15/CMP 5 で、あらためて表明された。

任意の排出削減目標― 2020年までに26%

排出削減に対するインドネシアの公約*

スシロ・バンバン・ユドヨノ大統領による声明

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インドネシアのCO2純排出量グラフ:1.38 GtCO2e (2000) 2.95 GtCO2e (2020)

主な排出源は、ピート排出、森林、エネルギー、廃棄物となっている。泥炭火災による排出は『van der Werf et al (2007)』から引用。グラフの数値には石灰・肥料による排出は含まれていない。

0.28 0.371.00

0.040.05

0.06

0.050.05

0.43 0.29

0.130.16 0.17

0.250.39

0.83

1.44

0.06

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

3.5E

mis

sion

(Gt C

O2e

) .

Peat EmissionWasteForestryAgricultureIndustryEnergy

1.38

1.76

2.95

2000 2005 2020

ピート排出

廃棄物

森林

農業

産業

エネルギー

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インドネシア ― GHG排出削減プラン

セクター

排出削減プラン(ギガトンCO2e)

合計アクションプラン

26%15%

(合計 41%)

森林および泥炭地

0.672 0.367 1.039

• 森林火災対策

• 水資源&システム管理

• 森林復興

• 産業植林地/HTI

• 公有林/HR

• 違法伐採の撲滅

• 森林破壊防止,

• コミュニティ・エンパワーメント

廃棄物 0.048 0.030 0.078• 廃棄物処理の3R戦略

• 都市部の総合的廃棄物処理

農業 0.008 0.003 0.011• 温室効果ガス排出を抑えた稲品種の導入

• 灌漑の効率

• 有機肥料の活用

産業 0.001 0.004 0.005 • エネルギー効率

• 再生可能エネルギーの活用など

エネルギーおよび交通機関

0.038 0.018 0.056

• バイオ燃料の使用

• 法品質ガソリン燃料を使用する機械

• TDMの改善

• 公共道路および交通機関の質

• 需要側管理,

• エネルギー効率

• 再生可能エネルギーの開発

合計 0.767 0.422 1.189

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パート3:

気候変動適応/緩和における

ローカル・イニシアティブ

(Proklim)

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さまざまなレベルのアクション

政府

• 政策・プログラムの整備国家・地域レベル

地域社会

• 気候変動に立ち向かうローカル・イニシアティブ数も豊富で、散在的

民間セクター

• 地域開発とCSR活動

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実施フレームワーク―、適応

政策アプローチ

脆弱性適応能力

審査

Act 32/2009 – 第3条:

汚染および環境被害から国家の領土を保護し、人々の健康と安全な生活、生命体の生存、生態系の持続可能性を確保。環境機能、環境の調和とバランスを維持し、持続可能な発展を実現するとともに、グローバルな課題を予測する。

プランニングと持続可能な利用

PPLH:RPPLH

地域参加型アプローチ

(適応+緩和)

制御PLH:KLHS、

KBK、劣化、汚染

認識、主体性、リーダーシップ

文化・伝統に根ざした英知

ProKlim

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• “Kampung” はインドネシア語で「村」を意味します。→ “Kampung” は伝統や慣習法(adat:アダット)に従って管理され、農村部や都市部でのコミュニティとしてお互いに助け合う文化、家族(特に両親や年配の人を敬う家父長的な意味での家族)を重視し、礼儀正しく、何よりも神への信仰が重視される文化が営まれます。

• インドネシアで「村」(“kampung”) を意味する単語は、バンジャール(バリ)、 nagari (西スマトラ)、ドゥスン (ジャワ)などがあります。

ProKlim

• 総合的な気候変動緩和や適応に向けたアクションを実施するにあたって、地域コミュニティの積極的な参加を評価するためのプログラムです。国の温室効果ガス削減目標の実現に貢献し、気候変動の影響に対するコミュニティの適応能力を高めます。

• 法的根拠:ProKlimに関する省令環境規制 No. 19/2012

Kampung Iklim (ProKlim)プログラム~climate village programme~

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グローバルアクションおよびUNFCCの一環としてのProKlim

国家適応計画

(NAP)

•政策策定に対する途上国のアクションとその役割に関連する、NAPの開発を目的としたインプットとしてのProklimの推進

ナイロビ作業計画

(NWP)

•適応アクションの強化(特に地方レベルでの「適応計画と実行」)を目的としたインプットとしてのProklim

•先進国にサポートされ得る適応に関する具体的なアクションに関連して、NWPの一環として提起される

被害と損失

(LnD)

•ProKlimの実施が脆弱性を引き起こす地域もあるので、気候変動に起因する被害と損失に対する保険の仕組みを設定する際に、重要な役割を果たす。

カンクン適応枠組み(CAF)ProKlim

適応要素

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• 国家目標である26%排出量削減を実現するための地方の貢献(大統領令No.61/2012)

• 国家GHGインベントリのデータ回収を開始(大統領令No.71/2012)

国別報告書(NATCOM) *および 隔年更新報告書(BUR) **の一部として

重要な役割を担う

*)第2章(人間活動に伴ったソースによる排出とシンクによる吸収の国家インベントリ)dan 5(気候変動緩和の対策)

**)第2章(人間活動に伴ったソースによる排出とシンクによる吸収の国家インベントリ)dan 3(関連する方法論と仮定を含む、緩和アクションとその効果)

国の課題 グローバルな課題

緩和要素

ProKlim

グローバルアクションおよびUNFCCの一環としてのProKlim

ボトムアップアプローチによる潜在的な/すでに発生している気候変動

緩和策の特定

住民の意識を高め参加を奨励する

地方政府の能力を強化し、気候変動への適応と緩和策

を実行する

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現状のまま推移すると仮定した場合(BAU)と比較して、2020年までの国の排出量削減目標26%達成に向けた地域コミュニティの貢献

地方レベルでの、気候変動の影響に対する適応能力の強化

地方レベルでの、気候変動緩和/適応に関するデータや情報の提供

利点

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民間セクターのパートナーシッ

国内または国際組織の参画

政府による促進

地方政府の能力強化

コミュニティ能力強化

環境パイオニアの参加

戦略

ProKlimは、「desun」や「Rukun Warga (RW)」と呼ばれる村の 小単・小規模コミュニティから、地方によって言い方が異なるが

desa や kelurahanといった行政単位までもカバーする。

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基準

• 特定の地域における従来の緩和策・適応活動

• 緩和策・適応活動の継続性

• GHG 排出量削減目標の達成と、気候変動の影響に対するコミュニティの適応能力強化における具体的な活動への貢献

• 地域コミュニティ機関の有効性と、活動の持続可能性に対するサポート

取り組み(60%)

適応

緩和策

地域コミュニティと持続可能性対策(40%)

活動を行っている当事者に関連

活動の持続可能性を保証する

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主要な適応活動

•干ばつ、洪水、地滑りの管理

•食糧安全保障の強化

•海面上昇、海岸地域における他のリスク/危険の予測

•気候関連災害の管理

主要な緩和策

•廃棄物および固形廃棄物の管理

•廃水処理および活用

•エネルギー消費(例:エネルギー効率、再生可能エネルギー)

•農業活動からの排出量削減

•森林保全

•林野火災の管理

主要な、地域コミュニティと持続可能性対策

•活動を管理・実行する地方組織の有効性

•活動実行をサポートするための地方政策、伝統倫理、その他の知識の適応

•地位共生(例:コミュニティの自立、自己資金計画、男女の参画)

•活動を実行する地域コミュニティの能力

•政府による外部支援

•民間セクター、NGO、大学などからの外部支援

•既存する活動の継続的改善

•プラス影響(経済的利益、環境的利益、および/または気候の極端現象を抑える)

要 素

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• 提案:総合的な気候変動適応/緩和策を実行している区域

事務局による行政的選択

事務局による行政的選択

• 検証:実情調査(現場の状態)

• 評価

技術チーム技術チーム• 結果の再検討

• 推奨:ProKlimとされ得る区域

運営委員会運営委員会

仕組み

環境大臣はProKlimとされ得る区域を表彰

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東ジャワ州:10

中部ジャワ州:11

西ジャワ州:14

ジョグジャカルタ州:

10

東ヌサ・トゥンガラ州:1

リアウ州:7

バンカブリトゥン州:3

南スラウェシ州:4

西スラウェシ州:2

南東スラウェシ州:2 マルク州:1

DKIジャカルタ:2

バンテン州:1

バリ:1

西ヌサ・トゥンガラ州: 1

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P r o K l i m 2 0 1 2

地方政府(地区、地方自治体)、大学、NGO、個人、民間セクターがProKlimの候補地として15州の中から71の区域を環境省に提案

技術チームと運営委員会による評価

評価結果:7の区域がProKlimのトロフィーを受け取り、4区域が 「ProKlim開発となり売得る区域」としての証明を授与される

No 区域地区/地方自

治体州

1 Sukunan 村 スレーマン ジョグジャカルタ

2 Jetis Lor 村 パチタン 東ジャワ

3 Sambangan 村 ブレレン バリ

4 Gatak II、Tamantirto 村 バンツール ジョグジャカルタ

5 Serut 村 バンツール ジョグジャカルタ

6 Mukti Jaya 村 ロカン・ヒリル

リアウ

7 Nglegi 村 グヌンキドゥル

ジョグジャカルタ

No 区域地区/地方自

治体州

1 Kerta 村 ギニャール バリ

2 Kembang 村 パチタン 東ジャワ

3 Jomblang 村 スマラン 中部ジャワ

4 Mekarjaya 村

チアンジュール

西ジャワ

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ジョグジャカルタ特別州スレーマン地区 スクナン村

適応・緩和活動

• 貯水池(embung)と水

• 吸収井戸とバイオポア

• 再緑化

• 水資源の保護と管理

• 従来型シャワーの設計による水利用効率

• 作物栽培と肥料システム(土地管理、たい肥化)

• .ゼロ燃焼技術

• 在来生物の管理.

• ヤードの 適化:伝統薬

• ベクター対策管理と公衆衛生

• 廃 棄 物 分 別 、 活 用 、 3R を 含 む 総 合 的 な廃棄物管理

• 継続的な廃水処理

• 農業活動の水管理

• バイオガスの実用化、畜産廃棄物処理

• 従来の革新:(ライフサイクルを遮断するためのオビトラップの設計)、自然冷蔵庫、温水器など

排出量削減の可能性:

• 畜産活動:蓄牛 0.00004 Gg CH4/年(0.84トン CO2/年) 羊 0.00000528 Gg CH4/年(0.11088トンCO2/ 年 )家禽 0.0000348 Gg CH4/年(0.7308トン CO2/年)

• 化学肥料を25%削減:0,601375トン CO2/年

利点

• 水の安全保障

• 廃棄物削減

• 食糧の安全保障

• 代替収入

• 炭素ストックの強化

• 適切な公衆衛生

潜在的な気候リスク

- 乾期の長期化による干ばつ

- 当該地域における潜在的な水不足

- 雨季の変化が農業の生産性を脅かす

- 廃棄物の管理不足により、温室効果ガスが排出される

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スクナン村のローカルアクション

吸収井戸 雨水利用

混合農業 再緑化 バイオガス

ベクター対策管理

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サバンガン村のローカルアクション

ヤード 適化(漢方薬)

マイクロ水力発電

段丘(テラシング)水資源管理

複合農業

たい肥化

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牛糞による有機肥料

雨水利用炭素ストックの強化

省エネルギーの料理用ストーブ バイオ農薬となる牛の尿

Mukti Jaya村のローカルアクション

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ヤードの 適化(漢方薬))マングローブのプランテーション…地域コミュニティにとっての代

替収入

海面上昇に備えた護岸などの建設

Bench terraces (terasering)

その他のローカル・イニシアティブ

伝統家屋乾燥地帯の革新的な井戸システム 地滑りに備えたロックテラス

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4. 結論

• ゼロからはじめる必要はない

• ProKlimは気候変動への対処における新たな課題ではない

• コミュニティによって実施されている、現行の気候変動適応/緩和に関するさまざまなローカル・イニシアティブ

• 気候変動適応/緩和の考え方についての理解不足

• 地域コミュニティの積極的な参加は、気候変動適応/緩和策の実行に不可欠

• 適応/緩和アクションを定量化するだけでなく、2020年までの国の排出量削減目標26%(BAUとの比較)達成に向けた貢献を含む、地域コミュニティに対する利点の定量化が必要

– 地方レベルでのGHGインベントリ (ProKlimの対象エリア)

– 潜在的な排出量削減の予測

• 適応/緩和アクションの実行によって、コミュニティへもたらされる恩恵

– 環境の質を高める(水資源、土壌肥沃度など)

– 気象災害による損失と影響を回避および/または減少させる

– 社会経済レベルを上昇させる(例:代替収入の確保)

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ありがとうございました