「街にでかけよう」...

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柏市交通バリアフリー基本構想 「街にでかけよう」 -いつでも、どこへでも- 平成14年9月 柏 市

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Page 1: 「街にでかけよう」 -いつでも、どこへでも-いる人を交通困難者とすると、高齢者、障害者、一時的移動制約者等が上げられます。

柏市交通バリアフリー基本構想

「街にでかけよう」 -いつでも、どこへでも-

平成14年9月

柏 市

Page 2: 「街にでかけよう」 -いつでも、どこへでも-いる人を交通困難者とすると、高齢者、障害者、一時的移動制約者等が上げられます。

目 次

第1章 交通バリアフリー基本構想 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

1-1 基本構想策定の背景と目的 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

1-2 柏市の高齢化と身体障害者の状況 ・・・・・・・・・・・・・・ 1

1-3 基本構想の位置付け ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

1-4 構想の期間 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

第2章 課題の整理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

2-1 当事者意向の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

2-2 バリアフリーの課題整理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

第3章 基本構想の目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

3-1 目標検討のプロセス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

3-2 基本構想の目標 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

第4章 重点整備地区及びバリアフリーネットワーク ・・・・・・ 15

4-1 駅周辺の状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

4-2 重点整備地区 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

4-3 特定旅客施設 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18

4-4 バリアフリー経路 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18

第5章 バリアフリー施策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28

5-1 特定事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28

5-2 施設(建物)のバリアフリー施策 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 35

5-3 ソフト施策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 36

第6章 実現に向けて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 39

参考資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41

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交通バリアフリー基本構想

1-1 基本構想策定の背景と目的 本格的な高齢社会を迎えつつある中で、個人が人間として尊厳を保ちながら、高齢者

や障害者等が自立した日常生活を送り、社会参加できる環境の早急な整備が求められて

います。 平成12年11月には「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑

化の促進に関する法律」(通称「交通バリアフリー法」)が施行されるなど、バリアフリ

ーの環境整備を行うための枠組みが整ってきています。 柏市においても、第四次総合計画やノーマライゼーションかしわプラン(障害者基本

計画)において、バリアフリー施策の方向性が位置付けられていますが、ハード整備を

含めた具体の計画は策定されていないのが現状です。 このような背景の中、バリアフリーに関するハードとソフト施策の基本的方針を明確

にし、効果的なバリアフリー環境を実現していくために、この基本構想を策定するもの

です。 なお、この基本構想では、駅周辺を対象としていますが、基本構想の目標や施策の基

本的な考え方は、全市に適用させることとしています。

1-2 柏市の高齢化と身体障害者の状況 (1)高齢化の状況

柏市の高齢化率は 13.0%(平成 13 年 9 月末現在)であり、全国の高齢化率 17.7%(平成 13 年 3 月末)と比較しますと、4.7 ポイント低い値です。但し、平成 27 年には

22.6%となることが予想されており、今後の急速な高齢化が課題となっています。

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

300,000

350,000

400,000人

平成11年 平成17年 平成22年 平成27年

323,865323,865 335,000335,000350,000350,000

367,000367,000

老年人口65歳以上老年人口65歳以上

生産人口15~64歳生産人口15~64歳

年少人口0~14歳年少人口0~14歳

11.4% 15.5% 19.4% 22.6%

図 人口推計(第四次総合計画)

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(2)身体障害者の状況 柏市の身体障害者数の人口に占める割合は 1.8%(平成 12 年 3 月末現在)であり、

全国の 2.5%(平成 8 年度)と比較しますと、0.7 ポイント低い値です。

1-3 基本構想の位置付け (1)本構想の対象となる方の考え方

公共交通機関や歩道空間を利用する人々は、健常者だけではなく、身体に障害のあ

る人や高齢者、一時的に病気やけがをした人、妊婦等多岐にわたります。 交通機関の利用や歩行などの外出行動において何らかのハンディキャップを持って

いる人を交通困難者とすると、高齢者、障害者、一時的移動制約者等が上げられます。 交通バリアフリー法においては、身体障害者、高齢者、一時的移動制約者を主な対象

としていますが、本構想においては、バリアフリーの考え方をすべての方に理解して

もらい、その協力のもと

で実施していく考えか

ら、対象者をバリアフリ

ー法の対象者以外にも、

知的障害者、精神障害者、

子供、外国人、子供連れ

(乳幼児連れ、ベビーカ

ー利用など)の方等、柏

市内で生活するすべて

の方としてバリアフリ

ーの目標及び施策を検

討していくものとします。 また、バリアフリーを進めていく考えについても、市内全域に広がっていくような

取り組みを進めていくこととします。 但し、重点的に進めていくハード施策等については法に基づく範囲や地区を考慮し

ながら進めていきます。

身体障害者数 (人)

人口 (人)

障害者率 (%)

柏市(H.12) 5,795 325,322 1.8

全国(H.8) 3,177,000 125,260,000 2.5

資料:障害者白書、柏市統計書(H12.3.31)

表 柏市の身体障害者数

対象となる範囲

                        交通困難者(移動制約者)

                                非交通困難者(非高齢者,非障害者)

  障害者

交通バリアフリー法に基づく範囲

その他の移動制約者(子供,外国人等)

   ■身体機能の     低下した高齢

高齢者

者  

  ■身体障害者     ・肢体不自由    ・聴覚言語障害    ・視覚障害    ・内部障害 

■知的障害

■精神障害

障害者

一時的移動制約者

        ・妊産婦        ・けが人等 

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(2)基本構想の位置付け 基本構想は以下のように位置付けます。

1-4 構想の期間 基本構想の目標年次は2010年(平成22年)とします。 なお、この構想は必要に応じて見直すことが出来るものとします。

□バリアフリ-への取り組み

□交通バリアフリー法 ・公共交通事業者によるバリアフリーの推進・旅客施設(駅)を中心としたバリアフリー

の推進

□柏市上位計画

■第四次総合計画

■安 心 → 安全(安心)、快適な生活環境

■希 望 → 魅力、活力 ■支え合い→ 市民主体、参画、ふれ

あいや支え合い

■ノーマライゼーションかしわプラン

■まちづくりの推進、移動の自由 → 移動、総合的取り組み

■情報アクセスと心のバリアフリー → 情報、心(意識)

■防犯・防災体制の確立 → 防犯・防災

□柏市交通バリアフリー基本構想

移動円滑化

施設(建物)のバリアフリー

心のバリアフリー

□市民参加の取り組み

■当事者ヒアリング ■バリアフリーワークショップ ■広報、ホームページの意見募集

(パブリックコメント)

□バリアフリー環境の実現化

□事業者の参加

特定事業 • 公共交通特定事業 • 道路特定事業 • 交通安全特定事業 • その他事業

ソフト施策の展開

施設(建物)へ対応

• 柏市福祉のまちづくり施設整備要綱

• ハートビル法の運用

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課題の整理

2-1 当事者意向の概要 当事者を含めた市民の意向を反映するため、福祉団体へのヒアリング調査、現況の問

題点を点検するバリアフリー点検ワークショップ、市民とともにバリアフリーの取り組

みとして何が出来るかを検討する第2回バリアフリーワークショップを実施しました。

以下にその概要を示します。 (1)ヒアリング調査 1)概要 ■実施期間 ・平成 13 年 11 月中旬~12 月中旬

■ヒアリングの対象団体 ・柏市身体障害者福祉会:5名、・柏市肢体不自由児(者)を育てる会:4名、 ・柏市聴覚障害者協会:3名、・柏市視覚障害者団体:4名、 ・柏市手をつなぐ育成会:5名、・高齢者団体:6名(合計:27名)

■ヒアリング方式 ・グループインタビュー方式 2)ヒアリング結果の概要 ①外出行動 ■日頃よく使う経路 ・駅から市役所、福祉施設、病院 ・柏駅周辺のバリアフリーネットワーク(買い物によく利用) ・地区の拠点となる公共施設周辺(但し、家からの利用が多い)

■日頃よく使う移動手段 ・車いす利用者は自家用車(介護者)での移動が多い。 ・自転車の利用が比較的多い。(行動が自由になるため) ・徒歩、公共交通機関の利用

②外出時に非常に困ること

対 象 非常に困る問題 ■共通項目 ・歩道上の障害物や段差

・歩道上の自転車の通行 ■肢体不自由者 ・トイレの不備

・エレベーターの不備 ・人の視線

■聴覚障害者 ・視覚情報の欠如 ■視覚障害者 ・点字ブロックの不備

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③バリアフリー施策としての要望

④その他意見

・やさしい声かけがあるとその日楽しく過ごせる ・学校で障害者についての教育をすべき ・できれば電車やバスを使ってまちに出たい等

すぐに対応して欲しいこと 段階的に対応して欲しいこと ・看板、放置自転車対策の地域(商店

等)での話し合い

・公共交通事業者のマナー向上や視覚

情報提供の要請等

・障害者トイレの工夫(ベンチ設置な

ど)

・一般の方と障害者の交流

・案内の充実とPR

・歩道のバリアフリー化(ハード整備)

・自転車と歩行者の分離(表示の工夫等)

・駐輪スペースの確保

・昇降施設の充実

・公共交通施設のバリアフリー化

・街灯の設置

・案内情報の充実(視覚情報など)

・障害者用駐車場の充実

・信号機の改善

・点字ブロックの整備

・施設内のバリアフリー化

・トイレの充実 等

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(2)バリアフリー点検ワークショップ 1)概要 ①目的

ワ-クショップの目的は以下の通りです。 ・関係者が一緒に現地点検を行うことで当事者がかかえる問題の共通認識を得る。 ・車いす体験や高齢者擬似体験をすることで当事者のバリアを体験し、バリアフリ

ーの意識の向上を図る。 ・問題点や提案される意見を基本構想に出来る限り反映する。

②開催場所、日時等

■開催場所:柏市内のすべての鉄道駅とその周辺エリア (柏駅、南柏駅、北柏駅、豊四季駅、新柏駅、増尾駅、逆井駅) ■日時:平成 13 年 10 月 21 日(日)

■参加者:高齢者、障害者、一般市民(公募)、行政、 合計 117 名 ③当日のプログラム

ステップ1 9:30~10:30 オリエンテーション、10 グループに分かれ自己紹介 ステップ2 10:30~13:00 バリアフリー点検作業

昼食・休憩 ステップ3 13:40~15:00 各グループでのまとめ作業

ステップ4 15:00~15:50 全体発表

ステップ5 15:50~16:30 全体討議とまとめ

2)バリアフリー点検ワ-クショップの結果の概要 ①評価が高い項目

評価が高い項目は、エレベーター、エスカレーター、スロープ等高低差を解消す

る昇降施設が上げられています。また、段差、急勾配、広い歩道(障害物がない等)

など整備された歩道や、駅員の態度や一般の方のやさしさについても高い評価とな

っています。 ■エレベーター、エスカレーター、スロープ ■駅員や一般の方のやさしさ ■整備された歩道(段差、急勾配、広い歩道(障害物がない) その他、障害者用乗降場、改札口の利便性、障害者用トイレ、配慮されたストリート

ファニチャー、ノンステップバス等が評価されています。 ②評価が低い項目

評価が低い項目は、歩道上にある放置自転車・看板・電柱などの障害物と、歩道

の段差・傾斜、歩道の凸凹やすき間等です。特に放置自転車を非常に問題視してお

り、早急になんらかの対応を考えていく必要があるといえます。

■歩道上の障害物 ■歩道の段差・傾斜 ■歩道の凸凹やすき間

その他、点字ブロックの問題(規格不整合、ネットワークの欠如等)、駅の段差、駅

にエレベーターがないこと、路上駐車、アミュゼ柏の設備等が上げられています。

(車椅子体験、高齢者擬似体験など)

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(3)第2回バリアフリーワークショップ 1)概要 ①目的 ワ-クショップの目的は以下の通りです。

・柏中心部において商店街の協力を得ながら、歩道上の駐輪やはみ出し看板を整理

した歩道としていない歩道で見比べ、歩きやすさを点検する。 ・前回のワ-クショップでの指摘された問題点も考慮し、バリアフリー環境を実現

するため、それをいつ、だれが、どうしたらいいのかという具体のアクションを

検討し、提案する。 ②開催場所、日時等

■開催場所:柏駅前通り及びその周辺エリア ■日時:平成 14 年 3 月 10 日(日)

■参加者:高齢者、障害者、商店主、一般市民(前回参加者等)、行政 合計 48 名 ③プログラム(柏駅東口交通円滑化のトラフィックチャレンジにあわせて実施)

10:30 はじめに プログラムの説明、4 グループに分かれ自己紹介

10:45 商店街点検 グループごとの点検作業(車いす体験、低床バス試乗等)

12:30 昼食(点検の一環として)

13:15 グループワーク ~「アクションプラン」を作成してみよう~

15:00 全体発表

15:30 全体討論とまとめ アンケ-トの記入、本日のまとめ、今後に向けて

16:00 終了

2)第2回バリアフリーワ-クショップの結果の概要 ①提案事項 ①思いやりのある看板や商品の置き方を

・障害者と商店街の話し合いの場をつくる ・協力してくれる優良店を表彰する ・環境美化のパトロールを再開 ・チェーン店は本社にお願いする ・ひどいお店にはペナルティを ・市・商店街・警察での取り組み

②人と自転車(放置自転車)の共存を目指して

・自転車を放置しない意識を高める看板やシール、マナー冊子づくり

・社会実験で行った自転車整理のための黄色いラインを継続する

・協力宣言ステッカーを協力者に貼る ・駐輪場の確保と場所の PR を積極的に

・車道に駐輪スペースをつくる ・市民参加の仕組み、ルール・マナーづくり

③市民参加による取り組みの充実

・商店街、ボランティア、NPO 等の協力体制づくり ・小中学校の総合学習との連携

・バリアフリー点検やワークショップ等の市民参加事業の日常的な実施

④その他の意見

・バリアフリー基準を満足するモデル地区づくり ・歩行者天国の日常化 ・商店街に休憩所、花壇や大きな木を ・ノンステップバスの運行情報の提供等

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バリアフリーワークショップの風景(H13.10.21):参加者 117 名■目的 ■成果

第2回バリアフリーワークショップの風景(H14.3.10):参加者 48 名

■目的

■成果

①バリアフリー点検による問題の共通認識を得る ②当事者のバリアを体験し、意識の向上を図る ③問題点や意見を基本構想に反映する

□評価が高い項目 ・エレベーター、エスカ レーター、スロープ ・駅員や一般の方の優しさ ・整備された歩道 etc

□評価が低い項目 ・歩道上の障害物 ・歩道の段差、傾斜・歩道の凸凹や間隙 etc

①商店街の協力の下、歩道上の駐輪やはみ出し看板を 整理した歩道、していない歩道を比較点検する ②前回のWSの問題点も考慮し、バリアフリー環境を 実現するための具体アクションを提案する

□提案事項 ・思いやりのある看板や商品の置き方を ・人と自転車(放置自転車)の共存を目指して ・市民参加による取り組みの充実 etc

■点検風景

■ワークショップニュ-ス

■グル-プワーク風景

■表彰シ-ルのキャッチコピ-

~プログラム~ 10:30 はじめに

-プログラムの流れ・注意事項の説明、グループ内自己紹介

10:45 商店街点検 -グループごとの点検作業

12:30 昼食 13:15 グループワーク

~「アクションプラン」を作成してみよう~

15:00 全体発表 15:30 全体討論とまとめ

-アンケートの記入、本日のまとめ、今後に向けて

16:00 終了

◇ 発行-柏市企画部企画調整課 TEL:04-7167-1117(直通) FAX:04-7167-6644

E-mail:[email protected]

平成 14 年 3 月 10 日(日)、第 2 回目のバリ

アフリーワークショップが柏駅前通りで開催さ

れました。

前回(H13.10.21)のワークショップの時に、

「ぜひ、このワークショップを継続し次の展開を考えたい」という要望が多く出されました。

今回のワークショップは、点検に加え、問題事

項の今後の対応策についても、みんなで話あう

ことに重点を置きました。

参加者は48名で、前回参加者を中心に、新たに商店街の方にも参加いただきました。

◇ ◆ ◇

柏市では現在、「交通バリアフリー基本構想」

を作成しています。この構想にみなさまの意見

を反映させるため、前回のワークショップでは、

柏市内のすべての駅と駅周辺で、バリアフリー

点検を行い、問題点などを整理しました。

今回は、歩道上の駐輪やはみ出し看板を整理

した歩道、していない歩道を見比べながら、歩

きやすさの点検をしました。そして、バリアフリー環境を実現していくために、いつ、だれが、

どうしたらいいのかという、具体のアクション

プランを考えました。

今回のワークショップを通じて、障害者や高

齢者、商店街の方、一般市民が交流することでそれぞれが理解を深め、今後の協働のあり方を

考えるなど、ソフト的なバリアフリー対策のき

っかけづくりになればと考えています。

なお、駐輪やはみ出し看板の整理は、商店街

の協力のもと「かしわトラフィックチャレンジ

2002」という社会実験イベントとあわせて行

ったものです。

■市民参加の取り組み

◇ ◆ ◇

ニュースレターでは、ワークショップ当日の様

子を、各グループの発表内容を中心にご紹介しま

す。各グループの様々なアイディアとそれが生ま

れる過程をどうぞご覧ください。

「ワークショップ(WS)」とは、参加者がいく

つかのグループに分かれて、作業をしながら、

共通のテーマに対してわいわいがやがやとみん

なで意見を出し合ったりする場のことです。み

んなで話し合うことによって様々な意見や問題

点、違う立場の人の意見などが明らかになりま

す。

バリアフリー点検ワ-ク

ショップ (問題点などを整理)

障害者・高齢者ヒアリング

(問題点や要望を把握)

柏駅前通り商店街 バリアフリ-ワ-クショ

ップ(バリアフリー施策の

提案)

交通バリアフリ-基本構想に反映

■ワークショップニュ-ス

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2-2 バリアフリーの課題整理 (1)ハード施策に関する課題 以下に示す問題点の改善が基本的な移動円滑化に関するハード面の課題となります。

問題の重要性

ヒアリング ※2

問題指摘事項の類型化 ワ-ク

ショップ

※1

柏市身体障害者福祉会

柏市肢体不自由児 (者)を育てる会

柏市聴覚障害者協会

柏市視覚障害者団体

柏市手をつなぐ育成会

柏市老人クラブ連合会

①段差

・段差が2cm以上ある ・段差が見えにくい ◎ ○ ○ ○ ◎ ◎

■歩道幅員 ・歩道が狭い、歩道がない ○ ○ ○ ○ ○ ◎ ②

歩道幅員

■幅員の有効性 ・可動障害物(路上駐輪、路上駐車、店舗の看板、バス停、工事用の看板),・恒久的障害物(電柱、植樹、標識、コインロッカー),・防護柵の位置や形状(ガードレール、車止め),・人が多く歩きずらい

◎ ◎ ○ ◎ ◎ ◎

■勾配 ・横断部での勾配がきつい(5%以上),・車出入り口での切り下げや急勾配(平坦区間が狭い)(旧水戸街道など),・地形状況による縦断勾配がきつい

◎ ○ ○ ○ ○ ◎

■凸凹 ・マンホール蓋等の凸凹,・インターロッキングの凸凹,・歩道路面の凸凹,・植樹の根の盛り上がり

○ ○ ○ ○

③平坦性

■側溝の蓋 ・側溝蓋の凸凹,・グレーチングの網に車いす車輪や杖がはまる, ・側溝の蓋がガタガタしている(歩道上は特に困る)

◎ ○ ○ ○ ○

■エレベーター ・自由通路にエレベーターがない,・どの方向で乗るのか、乗ってみないとわからない(柏駅東口),・エレベーターの場所がわからない(柏駅東口),・エレベーターのスピードが遅い(柏駅西口), ・エレベーターのボタンの位置や大きさがわるい(柏駅西口)

○ ◎ ○ ○

■エスカレーター ・エスカレーターの下りがない ○ ○

■階段 ・階段に踊り場がない,・手すりが高すぎる,・両側に手すりがない ○

1-1

通行性・円滑性

④昇降施設

■スロープ ・スロープは常に遠回りで使いにくい

■歩行者空間の確保(車道との分離) ・歩行者通行部が不明確 ①

事故防止

■自転車との分離 ・自転車とのすれ違いが危険(旧水戸街道など) ◎ ◎

■横断部の信号 ・歩行者青時間が短い,・音響信号の設置箇所が少ない,・音響信号は夜間機能しなくなる(早い),・押しボタン信号は探すのが大変(視覚障害者)

■横断部 ・横断部の歩道上に障害物がある(植樹、ポール、マンホール蓋等) ・植木で車いすからの見通しが悪い,・広い横断歩道は歩いて迷う(視覚障害者),・横断部の滞留スペースがない

○ ○ ○ ○

②横断区間の安全性の確保 ■路上駐車

・路上駐車車両があり、車の往来がわからない

1.歩行者空間

1-2

安全性の確保

りやすい

③転倒・滑

■路面の滑りやすさ ・舗装材(タイル等)のすべりやすさ,・歩道に水がたまりやすく、冬期は凍結する

○ ○ ○

※1 ◎は各班共通したワースト3、○は各班のワースト3 ※2 ◎は外出時に困ること、○は日頃問題としてよく感じていること

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- - 10

問題の重要性

ヒアリング ※2

問題指摘事項の類型化 ワ-ク

ショップ

※1

柏市身体障害者福祉会

柏市肢体不自由児 (者)を育てる会

柏市聴覚障害者協会

柏市視覚障害者団体

柏市手をつなぐ育成会

柏市老人クラブ連合会

の情報提供

④視覚障害者

■視覚障害者誘導ブロック ・主要施設にアクセスしていない(公共施設、エレベーター等),・全くない(国道6号柏中心部等),・分断されている,・点字ブロックに統一性がない(柏駅周辺など),・色が判りにくい(柏駅周辺),・マンホール部等で複雑な敷き方になる,・ブロック上に看板や自転車等の障害物がある

○ ◎

防犯性

⑤保安

■夜間の照明 ・街灯が少ない(新柏駅踏切など),・視覚情報のみが頼りなのでこわい

■案内施設の位置・案内板、インターネット端末等の場所がわからない ◎ 1-3

明快性

りやすさ

①案内のわか ■案内表示がわかりにくい(文字の大きさ、色等)

者用トイレ)

①トイレ(障害

・洋式が少ない,・ベンチがない(オムツの取り替え),・トイレが汚い ◎ ◎

施設

②休憩

・ちょっと腰掛けるところが少ない(ベンチが少ない),・ベンチに手すり等がない ◎

1-4体調維持・快適性

の保護

③天候から

・障害者用駐車スペースに上屋がない,・エレベーターの出入口から駅舎まで屋根がない(柏駅東口) ◎

■改札口 ・車いすで通過するには狭い(ストッパーが引っかかる:南柏), ・車いすで通過できる自動改札機がない

①通路

■通路 ・路面のすべりやすいところがある

■エレベーター ・エレベーターが整備されているところが少ない ○ ◎ ○ ○

■エスカレーター ・エスカレーターがない(下りがない),・エスカレーターの車いす用リフトは時間がかかる,・リフトは衝撃が強いし、人の視線が気になる ・エスカレーターを止めると他の人が使えない,・エスカレーターの運行時間を延長してほしい

■スロープ ・車いす用スロープの勾配がきつい(増尾),・車いす用入り口のインターホンの位置が悪い(逆井),・車いす用出入り口に駐輪が多い

②昇降施設

■階段 ・手すりが使いやすくない,・階段が怖い ○

2-1

移動経路

ホーム

③プラット

・列車とホームの段差がありすぎ,・列車とホームの間隙がありすぎ,・路面が斜めになっている(豊四季)

■一般トイレ ・トイレはできれば洋式に,・トイレが汚い ①

トイレ ■障害者用トイレ

・障害者用のトイレがない,・トイレ内に障害者の使えるベンチがない

◎ ◎

2.鉄道駅関連

2-2

施設・設備 ②

券売機

・車いすでは届かない,・券売機に杖や傘を立てるところがない,・硬貨を落としたときに床の色と同じで分からない

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- - 11

問題の重要性

ヒアリング ※2

問題指摘事項の類型化 ワ-ク

ショップ

※1

柏市身体障害者福祉会

柏市肢体不自由児 (者)を育てる会

柏市聴覚障害者協会

柏市視覚障害者団体

柏市手をつなぐ育成会

柏市老人クラブ連合会

施設

③休憩

・ベンチや待合室が少ない,・ホームの喫煙所の周辺しかベンチがない

示設備

①視覚表

・切符の料金、駅名が見えない,・非常時の案内は音声だけである 2-3

誘導案内

導案内用設備

②視覚障害者誘

・点字ブロックがわかりにくい,・エスカレーター前の点字ブロックがわからない(北柏)

2-4 鉄軌道車両

・車内に車いす用スペースがない,・車内に駅名表示がない(アナウンスが聞こえない)

2-5その他

・対応する駅員が少ない(時間がかかる)

①バス

・バス車内に停留所の表示がなく夜など分からない,・障害者手帳での乗車はいやな顔をされる ○ ○

り場は駅前広場に記載)

3.バス・タクシー関連(乗

②タクシー

・エレベーターの入り口で下ろしてくれない,・車いすの出し入れを手伝ってくれないこともある,・タクシーを FAX で呼ぶことができない

○ ○

関すること

①全体に

・駅前広場がない,・駅前広場か道路の広いところか不明確(増尾), ・駅前広場の歩行者動線が整備されていない(豊四季)

乗り場

①バス

・バス乗り場にベンチがない,・ノンステップバスを乗車しにくいところに止める,・バス乗り場が斜めになっている(北柏),・バス停に雨よけ施設がない

ー乗り場

②タクシ

・乗車口が歩道とは反対(柏駅東口) ○

駐車場

③乗用車

・障害者用の駐車場がない ◎

4.駅前広場

④案内

・バスの停留所に ○ ■公園

・入り口を車いすで通行できない

■面的整備 ・面開発毎に基準がことなる

■一般駐車場

5.その他

■一般の人の対応 ◎

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(2)ソフト施策に関する課題 ソフト施策に関する課題を以下に示します。 ■バリアフリーに関する意識の向上 ・市民のバリアフリーに対する意識の向上

・教育の場での対応 ・高齢者や障害者との交流機会の増加 ■市民参画によるバリアフリーの実現 ・ボランティア等市民組織との連携 ・参加事業の頻度を増やす ・子供(学校との連携)の参加の促進 ■わかりやすい情報の提供 ・中心部等の外出したくなる情報を分かりやすく提供 ・情報提供の手段を工夫 ■商店街での対策 ・商店主の意識向上 ・高齢者・障害者と商店街との交流機会づくり

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基本構想の目標

3-1 目標検討のプロセス 基本構想の目標策定にあたっては、第四次総合計画、ノーマライゼーションかしわプラ

ンの上位計画から導かれるバリアフリーの視点を基本とし、ヒアリング調査やバリアフリ

ーワークショップ等から導かれるバリアフリーの課題への対応、委員会、幹事会、部会に

おける検討結果等を考慮して設定しました。

以下にそのプロセスを示します。

上位関連計画

第四次総合計画 ■安 心 → 安全(安心)、快適な生活環境 ■希 望 → 魅力、活力 ■支え合い→ 市民主体、参画、ふれあいや支え合い

基本計画のバリアフリー施策 ■都市空間のバリアフリー → 移動の円滑化 ■社会参加機会のバリアフリー → 情報(参加の機会)、意識(心)

ノーマライゼーションかしわプラン ■まちづくりの推進、移動の自由 → 移動、総合的取り組み

■情報アクセスと心のバリアフリー → 情報、心(意識) ■防犯・防災体制の確立 → 防犯・防災

バリアフリーの視点 ■安心・安全な移動 ■市民参画と意識(心)のバリアフリー ■まちなかの魅力・活力の向上 ■防犯・防災体制の確立 ■情報アクセスの確立 ■総合的取り組み

当事者の意向

■ヒアリング調査 ・柏市身体障害者福祉会 ・柏市聴覚障害者協会 ・柏市肢体不自由児(者)を育てる会 ・柏市視覚障害者団体 ・柏市手をつなぐ育成会 ・柏市老人クラブ連合会

■バリアフリーワークショップ ・第1回 参加者 117名 ・第2回 参加者 48名

バリアフリーの課題の整理

■移動円滑化に関する課題 ・歩行空間

通行性・円滑性の確保、安全性の確保、 明快性、快適性の確保

・鉄道関連 ・バス・タクシ-関連 ・駅前広場等

■ソフト施策に関する課題 ・バリアフリーに関する意識の向上 ・市民参画によるバリアフリーの実現 ・情報の提供 ・商店街の対策

策定組織における検討

■委員会

■幹事会

■部会(施設部会、福祉部会)

基本構想の目標設定

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3-2 基本構想の目標 バリアフリーのまちづくりを進めていくためには、「まち」と「ひと」が相互に理解

し、協力しながらつくっていくことが必要です。バリアフリーのみちが出来ても、その

みちを障害者や高齢者がいきいきと歩いてくれなければ意味をなしませんし、街中で

人々が手を貸してあげたり、ゆずりあったりすることで、バリアを感じさせない街にな

ることもあります。 また、人々によって生み出されるバリアもあり、自らがバリアをつくらない意識づく

りも重要です。 この基本構想では、交通バリアフリー法に基づく施設整備の方針に加え、出かけたく

なる意識と、それを支え、受け入れる環境が整った街を目指すための取り組みを目標に

加えることとします。 これらのことから、誰もが、いつでも、どこにでも出かけられる環境を目指して、

基本理念を 「街にでかけよう」-いつでも、どこへでも- としました。 そして、その取り組みは、行政だけではなく、市民、民間企業、NPO、事業者等全市

的な対応で総合的、一体的に行うこととしました。 実現する目標は、大きくは「意識づくり」と「環境整備」2つの柱としています。そ

して、それらに対応する目標を以下のように設定しました。

基本構想の目標

■バリアフリーの意識を向上させ理解を深めます(学習や教育による) ■障害者、高齢者等の外出を支援します ■市民との協働により安全で快適な空間をつくります(市民参画による

バリアフリーの実現)

■バリアフリーによりまちの魅力づくりを行います ■障害者の連絡体制を整え、安心できる地域の防犯・防災を向上させます ■誰もが自立的に安心して行動できるまちを目指します(主に特定事業の内容) ■総合的、横断的にバリアフリー化を進めます

街に出かけようとする意思と 受け入れる市民の意識づくり

安全安心な地域整備と 行動を促す環境整備

取り組み姿勢:バリアフリー実現のために、全市的(市民,民間企業,NPO,事業者,行政等)な対応で総合的、一体的に取り組みます

基本理念:「街にでかけよう」-いつでも、どこへでも-

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重点整備地区及びバリアフリーネットワーク

4-1 駅周辺の状況 各駅周辺の現況を整理すると以下の通りです。柏駅周辺は主要な施設も多く、比較的

駅関連施設も整備されていますが、その他の駅関連施設の整備は遅れていると言えま

す。 駅施設の現状

高齢化率(%)

主要施設数 駅関連施設

昇降施設 改札内

昇降施設 改札外

乗降客数

(H11) (人/日) 500m

圏 1,000m 圏

500m圏

1,000m 圏

市役所・福祉施設・病院

面整備

エレベーター

エスカレーター

エレベーター

エスカレーター

障害者用トイレ

駅前広場

北柏 53,690

(乗車客26,845)

6.6 8.6 2 5 3

・北柏駅北口土地区画整理事業

なし 1 (車イス対応)

なし 南口 1 ( 車イ ス 対応)

なし 南口あり タクシー・バスバース 北口なし

JR

南柏 55,662

(乗車客27,831)

11.3 - 2 1 0

・南柏駅東口土地区画整理事業

なし 2 (車イス対応1)

なし なし なし 東口あり タクシー・バスバース 西口なし タクシーバース

JR/東武

JR:乗降客302,020 (乗車客

151,010) 東武:乗降客

172,303 計:乗降客

474,323

16.4 14.1 22 18 6

・柏駅東口周辺地区再生計画

・柏駅西口地区リフレッシュプラン

・ダブルデッキ改修

快速・緩 行各 2 (車イス対応)

快速・緩 行各 1 (車イス対応)

東口・西 口各 1

東口なし 西口あり

2 東口・西口あり タクシー・バスバース

豊四季 18,498 - - 1 3 1

・豊四季駅南口土地区画整理事業

なし なし なし なし なし 北口なし タクシーのみ

新柏 16,085 11.5 11.5 4 10 1 -

なし 2 (車イス対応)

高架駅のためなし

高 架 駅の た めなし

なし 東口・西口ともになし 東口ロータリーのみ

増尾 16,905 13.7 15.0 2 11 0 -

なし 上り ・下 り各1 (車イス対応)

なし 2 ( 車イ ス 対応1)

なし 西口あり バス停,タクシーバース 東口なし

東武

逆井 14,915 13.3 13.1 3 4 0 -

なし 上り ・下 り各1 (一般型)

なし 東 口 ・西口各1 ( 車イ ス 対応)

なし 東口・西口ともになし

※乗降客数資料は柏市統計書

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4-2 重点整備地区 (1) 重点整備地区の設定

柏市内の8駅の周辺は重点整備地区の要件を備えており、以下に示すように重点整備

地区の設定の必要があることから、市内の旅客施設周辺の7地区すべてを重点整備地区

とします。 ※なお、市の北部地域で、平成17年を目途に建設の進められているつくばエクスプレ

スの2駅(仮称 柏北部中央駅、仮称 柏北部東駅)周辺については、重点整備地区の

候補地区として都市施設整備の計画段階から具体的な検討を行っていくものとします。

特定旅客施設及び重点整備地区の基本的条件(交通バリアフリ-法)

特定旅客施設

■旅客施設の平均的な利用者数:5,000 人/日以上

■旅客施設を利用する高齢者又は身体障害者の人数が上の施設と同程度以上

■上記以外で、旅客施設の利用の状況から事業を優先的に実施する必要性が特に

高いと認められるもの

重点整備地区

■官公庁施設、福祉施設その他の施設の所在地を含む地区

■特定旅客施設と施設との間の経路について移動円滑化のための事業が実施され

ることが必要と認められる地区

■移動円滑化のための事業を総合的な都市機能の増進を図る上で有効かつ適切で

あると認められる地区

重点整備地区の設定の考え方(本構想における地区設定の考え方)

■基本的に8駅すべてが特定旅客施設の対象としての要件を備えています。 ■柏駅以外の駅から柏駅周辺に至る行程をバリアフリー経路の一部として考えます。 ■一部、各駅の関連施設整備が遅れており、移動円滑化にあたって、それらの整

備が重要と考えらます。 ■面的整備が進められている地区においては、駅を含めた一体的な整備が望まれ

ています。

市内の旅客施設周辺7地区をすべて、重点整備地区に設定します。

①柏駅周辺地区,②南柏駅周辺地区,③北柏駅周辺地区,④豊四季駅周辺地区,

⑤新柏駅周辺地区,⑥増尾駅周辺地区,⑦逆井駅周辺地区

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地区の基本的要件 ■徒歩圏(概ね 500mから1km) ■高齢者、身体障害者等が日常生活又は社会生活において利用する施設が存在 ■移動円滑化のための事業が特に必要と認められる ■事業を行うことが総合的な都市機能の増進を図る上で有効かつ適切

区域区分の考え方 ■主要な道路、鉄道等の地形地物を基本とする ■他の関連事業との範囲との整合を図る ■字界、丁町目界、市境等を考慮する ■ある程度整形なまとまりに配慮する ■沿道の一画地を取り入れる(面的なバリアフリー化を図るため) ■施設の立地状況及びまとまり具合 ■用途地域に配慮する ■市境との調整を考える

(2)重点整備地区の範囲の設定の考え方 重点整備地区の範囲は以下の考え方で設定します。特に柏駅周辺地区は中心市街地

活性化基本計画、駐車場整備地区、用途地域等の区域設定を参考とするとともに、沿

道施設・建物の出入り口等のバリアフリー化向上を線的・面的に促進していく視点か

ら、地区の外郭を構成する主要道路から一街区外側に区域を設定します。

(3)重点整備地区の整備の考え方

各重点整備地区内の整備の考え方を以下に示します。 ①柏駅周辺地区:主要施設までの経路整備、駅関連施設改良、面的なバリアフリー

化 ②南柏駅周辺地区:駅関連施設の整備、事業に整合させて線的もしくは面的なバリ

アフリー化 ③北柏駅周辺地区:面的整備に整合させて駅関連施設の整備、主要施設まで線的、

面的なバリアフリー化 ④豊四季駅周辺地区:面的整備に整合させて駅関連施設及びバリアフリー経路の線

的整備 ⑤新柏駅周辺地区:主要施設に至る線的なバリアフリー化 ⑥増尾駅周辺地区:駅関連施設及びバリアフリー経路の線的な整備 ⑦逆井駅周辺地区:駅関連施設及びバリアフリー経路の線的な整備

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4-3 特定旅客施設 特定旅客施設については、前述のとおり、柏市内にある8箇所全ての駅を特定旅客

施設として設定します。なお、建設が進められているつくばエクスプレス2駅につい

ても今後特定旅客施設として位置付けていくことを想定して検討していきます。

●東日本旅客鉄道株式会社(3駅) ■柏駅 ■南柏駅 ■北柏駅

●東武鉄道株式会社(5駅) ■柏駅 ■豊四季駅 ■新柏駅 ■増尾駅 ■逆井駅

4-4 バリアフリー経路 (1)バリアフリー経路の考え方

バリアフリー経路は、バリアフリー化の事業を行う経路と位置付け、バリアフリー

主要経路-特定経路-とバリアフリー補完経路-その他の移動経路-で構成します。

各経路は次のように位置付けます。 なお、経路は道路法に基づく道路を基本としますが、多くの利用者が見込まれる駅

周辺の自由通路など道路に準ずるものについても、バリアフリー経路として位置付け

ていくものとします。 なお、バリアフリー経路以外は、当面ソフト施策(バリアフリーの意識の向上、直接的

な外出支援、バス等の情報提供の充実等)を複合的に実施しながら対応していきます。

■バリアフリー主要経路-特定経路- 特定旅客施設と主要施設を連絡するバリアフリーの主要経路として設定し

ます。また、柏駅への経由地となる駅周辺の経路で、駅に至る骨格経路につ

いても位置付けます。 これらの経路は、法に基づく特定経路とします。

■バリアフリー補完経路-その他の経路- 構造基準を満足しないものの、地区におけるバリアフリーネットワークを

形成していく上で重要な経路を、バリアフリー補完経路として設定します。 これらの経路は、地形等の状況により、主務省令で定める構造基準を一部

満足しない(歩道幅員、縦断勾配等)経路となります。

住宅地

住宅地住宅地

住宅地

拠点駅鉄道

経由駅

バリアフリー経路

特定経路その他の経路

主要施設商店街

凡 例住宅地から拠点駅への行程の一部のため特定経路として位置づける

バリアフリー経路の考え方

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(2)バリアフリー経路

地区 経路・区間 延長 幅員 特定 経路

その他の経路

①末広あけぼの線 駅~国道

280m 16m

(計画 25m)○

②柏駅西口線 駅~国道

210m 15m ○

③旭通り 駅~国道

240m 8m ○

④国道 6 号 末広あけぼの線~旭通り

460m 27m ○

⑤サンサン通り 駅~上大門向中原線

300m 16m ○

⑥幸通り線 駅~上大門向中原線

440m 12m ○

⑦柏駅前線 駅~上大門向中原線

250m 15m ○

⑧二番街 柏駅前線~南通り

170m 6m ○

⑨泉町通り線 小柳町上空通路~南通り

120m 7.25m ○

⑩南通り線 泉町通り線~上大門向中原線

270m 8m

(計画 11m) ○

⑪小柳町通り線 泉町通り線~二番街

90m 6m ○

⑫市役所通り 幸通り線~教育福祉会館

340m 8m ○

⑬上大門向中原線 (旧水戸街道) 国道 16 号~南通り線

750m 14m ○

⑭元町通り線 270m 4m

(計画 12m)○

⑮中通り線 160m 8m ○

駅前広場(東口) ○

駅前広場(西口) ○

柏駅 周辺地区

自由通路,ペデストリアンデッキ ○

合計 15 路線 4350m

※延長は概算

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地区 経路・区間 延長 幅員 特定 経路

その他の経路

①南柏駅前線 駅~国道

220m 18m ○

②南柏光ケ丘線 駅~旧水戸街道

140m 18m ○

駅前広場(東口) ○

南柏駅 周辺地区

駅前広場(西口) ○

合計 2 路線 360m

①北柏駅北口線 駅~根戸花戸原線

260m 16m ○

②駅~北柏停車場線~24-89号線・27-191 号線~文化会館

1230m 10~25m ○

③呼塚新田向中原線取り付け道路 慈恵会医科大学病院~呼塚新田向中原線

450m 16m ○

④24-52 号線 駅~呼塚新田向中原線

600m 12m ○

⑤呼塚新田向中原線 柏ふるさと公園~24-52号線

190m 18m ○

駅前広場(南口) ○

北柏駅 周辺地区

駅前広場(北口) ○

合計 5 路線 2730m

①豊四季駅南口線 区画整理区域内

90m 17m ○ 豊四季駅周辺地区

駅前広場(南口) ○

合計 1 路線 90m

①34-1 号線 南柏逆井線~向中原山越線

600m 16m ○ 新柏駅 周辺地区 ②南柏逆井線

34-1号線~つくしが丘商店街60m 18m ○

合計 2 路線 660m

①34-271 号線 駅~ほのぼのプラザますお

300m 15m ○ 増尾駅 周辺地区

駅前広場(西口) ○

合計 1 路線 300m

逆井駅 周辺地区

①37-1 号線 37-60 号線~37-215 号線

340m 11m ○

合計 1 路線 340m

※延長は概算

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バリアフリー施策

ここでは、基本理念と目標に基づき、バリアフリー環境の実現に向け、公共交通機関や

道路について行う特定事業、建物(施設)のバリアフリー化、ソフト施策の三つについて、

それぞれ具体的な事業について示します。

5-1 特定事業

特定事業では、各事業者と市が協議・調整を図り、相互の協力のもとで一体的に事業

を進めていくものとします。 (1)公共交通特定事業 公共交通事業者が行うべき事業を以下に示します。 1)鉄道事業者

①JR(柏駅、南柏駅、北柏駅) ■バリアフリー法の対象となる駅の改札口からプラットホームへは充分な通行空間

を確保し、平坦性を確保します。

■上記の経路において、高低差がある箇所については、エレベーターを設置します。 ■今後も視覚障害者誘導ブロックの設置や改善を行っていきます。 ■今後も路線案内、運賃案内、運行情報及び非常時の案内等を視覚情報、聴覚情報

として分かりやすく提供していきます。

■車いす利用者、視覚障害者などにとって使いやすい券売機への改善を順次行って

いきます。 ■トイレの新設にあたっては多目的トイレの併設を進めます。 ■車いすスペース付車両の導入を進めていきます。 ②東武鉄道(柏駅、豊四季駅、新柏駅、増尾駅、逆井駅) ■駅の出入り口からプラットホームへの充分な通行空間の確保と平坦性の確保を進

めます。

■高低差がある箇所については、エスカレーターまたはスロープ等の設置を進めま

す。 ■視覚障害者誘導ブロックの設置や改善を進めます。 ■路線案内、運賃案内、運行情報及び非常時の案内等を視覚情報、聴覚情報として

可能な限り分かりやすく提供します。

■出来るところから車いす利用者、視覚障害者などにとって使いやすい券売機への

改善を進めます。 ■障害者対応型トイレ(洋式)の設置を進めます。

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■鉄軌道車両への車いすスペースの設置を進めます。 ■プラットホームから鉄軌道車両にスムーズに乗降できるように、渡り板の常備を

進めます。 2)バス事業者 ■バス停にベンチ・上屋を設置します。

■ノンステップバスを増やすとともに、その運行案内情報を分かりやすく提供しま

す。 ■車内での停留所案内を充実します。 ■高齢者・障害者等への適切な対応を図るための研修や教育・訓練を行います。 (2)道路特定事業 1)道路特定事業の基本的考え方 道路特定事業における基本的な考え方を以下に示します。 a)基本的整備の考え方 ■歩道の段差、勾配、路面の凸凹等を改善し、歩道の平坦性を確保します

・特定経路の歩道幅員は 2m以上、その他の経路の歩道幅員は 1.5m以上を確保しま

す。

・路面の改善が大規模な場合や改修箇所が連続する場合は、路面を全面的に整備しま

す。

・市道においては、歩道と車道の交差部の段差は、視覚障害者用誘導ブロックが設置

される箇所は0cm を基本とします。

■視覚障害者用誘導ブロックの設置や改善を行います

・新たに設置する視覚障害者用ブロックは、JIS 規格品とし、経路の全延長に対して

設置します。

・既設の視覚障害者用誘導ブロックについても黄色以外のものはすべて改修します。

・市道においては、視覚障害者用誘導ブロックは原則歩道の中央に設置します。

■路上の障害物を整理し、充分な通行空間を確保します ・放置自転車、はみ出し看板等の路上の障害物は、市民などと協力して整理してい

きます。

b)留意事項 以下に道路特定事業を実施するにあたって、整合や留意を図る事項を整理します。 ■電線類地中化 ■わかりやすい案内標識の整備 ■バス停等に上屋やベンチの設置 ■照明灯の整備 ■休憩できるベンチの設置

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2)道路特定事業の主な内容 道路管理者が行う路線別事業を以下に示します。

a)国管理(直轄) ■対象経路(特定経路):柏駅周辺地区 ④国道 6号(末広あけぼの線~旭通り)延長 460m 幅員 27m:東側(駅側)のみ指定

(事業内容) ・歩道の段差、勾配、路面の凸凹等を改善し、歩道の平坦性を確保します。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置や改善を行います。

・路上の障害物を整理し、充分な通行空間を確保します。 b)県管理 ■対象経路(特定経路):北柏駅周辺地区 ②駅~北柏停車場線~24-89 号線・27-191 号線~文化会館 延長 1230m 幅員 10~25m

の一部区間

(事業内容) ・段差、勾配、路面の凸凹等を改善し、通行空間の平坦性を確保します。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上の障害物を整理し、充分な通行空間を確保します。

c)柏市管理

〈柏駅周辺地区〉 ■対象経路(特定経路) ①末広あけぼの線(駅~国道) 延長 280m 幅員 16m(計画 25m)

②柏駅西口線(駅~国道) 延長 210m 幅員 15m

⑤サンサン通り(駅~上大門向中原線) 延長 300m 幅員 16m

⑥幸通り線(駅~上大門向中原線) 延長 440m 幅員 12m

⑦柏駅前線(駅~上大門向中原線) 延長 250m 幅員 15m

⑬上大門向中原線(旧水戸街道)(国道 16 号~南通り線) 延長 750m 幅員 14m

(事業内容) ・歩道の段差、勾配、路面の凸凹等を改善し、歩道の平坦性を確保します。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置や改善を行います。

・路上の障害物を整理し、充分な通行空間を確保します。 ■対象経路(特定経路)

⑭元町通り線 延長 270m 幅員 4m(計画 12m)

(事業内容)

・再開発事業との整合を図りつつ歩道を新設し、平坦で安全な通行空間を確保します。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置や改善を行います。

・路上の障害物を整理し、充分な通行空間を確保します。

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■対象経路(その他の経路)

③旭通り(駅~国道) 延長 240m 幅員 8m

⑨泉町通り線(小柳町上空通路~南通り) 延長 120m 幅員 7.25m(計画)

⑪小柳町通り線(泉町通り線~二番街) 延長 90m 幅員 6m

⑩南通り線(泉町通り線~上大門向中原線) 延長 270m 幅員 8m(計画 11m)

⑫市役所通り(幸通り線~教育福祉会館) 延長 340m 幅員 8m

(事業内容)

・歩行空間を確保し、段差、勾配、路面の凸凹等の改善を行い、安全性を高めます。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上障害物の整理を行います。

■対象経路(その他の経路)

⑧二番街(柏駅前線~南通り) 延長 170m 幅員 6m

(事業内容)

・路上の障害物を整理し、充分な通行空間を確保します。

■対象経路(その他の経路)

⑮中通り線 延長 160m 幅員 8m(歩道新設)

(事業内容)

・歩道を新設し、平坦で安全な通行空間を確保します。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上障害物の整理を行います。

■駅前広場

柏駅東口駅前広場

柏駅西口駅前広場

(事業内容)

・駅前広場歩道の段差、勾配、路面の凸凹等の改善を行い、安全性を高めます。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上障害物の整理を行います。

・バスベイ、タクシーベイ等に上屋やベンチを設置します。

・身体障害者用乗降場を確保します。

・柏駅東口駅前広場のタクシー乗り場については、今後、駅周辺の交通運用や駅前広

場全体の見直しを進めていく中で検討していきます。

■ペデストリアンデッキ・自由通路

(事業内容)

・通路の段差、勾配、路面の凸凹等の改善を行い、安全性を高めます。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

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〈南柏駅周辺地区〉 ■対象経路(特定経路) ①南柏駅前線(駅~国道) 延長 220m 幅員 18m

(事業内容) ・段差、勾配、路面の凸凹等を改善し、通行空間の平坦性を確保します。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上の障害物を整理し、充分な通行空間を確保します。 ■対象経路

②南柏光ケ丘線(駅~旧水戸街道) 延長 140m 幅員 18m

(事業内容)

・区画整理との整合を図りつつ歩道を新設し、平坦で安全な通行空間を確保します。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上障害物の整理を行います。

■駅前広場

南柏駅東口駅前広場

南柏駅西口駅前広場

(事業内容)

・駅前広場歩道の段差、勾配、路面の凸凹等の改善を行い、安全性を高めます。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上障害物の整理を行います。

・バスベイ、タクシーベイ等に上屋やベンチを設置します。

・身体障害者用乗降場を確保します。

・エレベーター・エスカレーターなどの昇降施設を整備します。

〈北柏駅周辺地区〉 ■対象経路(特定経路) ①北柏駅北口線(駅~根戸花戸原線) 延長 260m 幅員 16m

(事業内容)

・区画整理との整合を図りつつ歩道を新設し、平坦で安全な通行空間を確保します。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上障害物の整理を行います。

■対象経路(特定経路)

②駅~北柏停車場線~24-89 号線・27-191 号線~文化会館 延長 1230m 幅員 10~25m

④24-52 号線(駅~呼塚新田向中原線) 延長 600m 幅員 12m

⑤呼塚新田向中原線(柏ふるさと公園~24-52 号線) 延長 190m 幅員 18m

(事業内容)

・段差、勾配、路面の凸凹等を改善し、通行空間の平坦性を確保します。

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・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上の障害物を整理し、充分な通行空間を確保します。

■対象経路(特定経路)

③呼塚新田向中原線取り付け道路(慈恵会医科大学病院~呼塚新田向中原線) 延長

450m 幅員 16m

(事業内容)

・道路整備との整合を図りつつ歩道を新設し、平坦で安全な通行空間を確保します。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上障害物の整理を行います。

■駅前広場

北柏駅南口駅前広場

北柏駅北口駅前広場

(事業内容)

・駅前広場歩道の段差、勾配、路面の凸凹等の改善を行い、安全性を高めます。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上障害物の整理を行います。

・バスベイ、タクシーベイ等に上屋やベンチを設置します。

・身体障害者用乗降場を確保します。

・エレベーター・エスカレーターなどの昇降施設を整備します。

〈豊四季駅周辺地区〉 ■対象経路(特定経路)

①豊四季駅南口線(区画整理区域内) 延長 90m 幅員 17m

(事業内容)

・区画整理との整合を図りつつ歩道を新設し、平坦で安全な通行空間を確保します。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上障害物の整理を行います。

■駅前広場

豊四季駅南口駅前広場

(事業内容)

・駅前広場歩道の段差、勾配、路面の凸凹等の改善を行い、安全性を高めます。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上障害物の整理を行います。

・バスベイ、タクシーベイ等に上屋やベンチを設置します。

・身体障害者用乗降場を確保します。

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〈新柏駅周辺地区〉 ■対象経路(特定経路)

①34-1 号線(南柏逆井線~向中原山越線) 延長 600m 幅員 16m

②南柏逆井線(34-1 号線~つくしが丘商店街) 延長 60m 幅員 18m

(事業内容)

・段差、勾配、路面の凸凹等を改善し、通行空間の平坦性を確保します。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上の障害物を整理し、充分な通行空間を確保します。

〈増尾駅周辺地区〉 ■対象経路(特定経路) ①34-271 号線(駅~ほのぼのプラザますお) 延長 300m 幅員 15m

(事業内容) ・段差、勾配、路面の凸凹等を改善し、通行空間の平坦性を確保します。

また、歩道がない区間は歩行空間を確保し、安全性を高めます。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上の障害物を整理し、充分な通行空間を確保します。

■駅前広場

増尾駅西口駅前広場

(事業内容)

・駅前広場歩道の段差、勾配、路面の凸凹等の改善を行い、安全性を高めます。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上障害物の整理を行います。

・バスベイ、タクシーベイ等に上屋やベンチを設置します。

・身体障害者用乗降場を確保します。

〈逆井駅周辺地区〉 ■対象経路(特定経路)

①37-1 号線(37-60 号線~37-215 号線) 延長 340m 幅員 11m

(事業内容)

・段差、勾配、路面の凸凹等を改善し、通行空間の平坦性を確保します。

また、歩道がない区間は歩行空間を確保し、安全性を高めます。

・視覚障害者用誘導ブロックの設置を行います。

・路上の障害物を整理し、充分な通行空間を確保します。

(3)交通安全特定事業

県公安委員会が実施するバリアフリー化に関する事業を以下に示します。 ■必要な箇所に、視覚障害者のための音響信号の設置や音響信号の夜間延長、高齢

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者や障害者等のための歩行者青時間延長機能の設置、信号待ち時間表示等を行い、

横断の利便性向上を図ります。 ■信号制御装置の設置位置等を確認し、必要に応じ改善を行います。 ■違法駐車車両の取り締まりを強化します。

(4)その他事業

1)公園 ■特定経路等に隣接して一体に利用される主要な公園の出入り口、トイレ等のバ

リアフリー化を行います。 2)面整備

■市街地再開発事業、土地区画整理事業等の面整備等を実施する場合には、本基

本構想の内容を取り入れて、一体的にバリアフリー化を図ります。 ■面整備地区をバリアフリーのモデル地区と位置付けて整備を行います。

(5)事業を進めるにあたっての留意事項 ・事業実施にあたっては、可能な限り利用者の意見を取り入れながら進めるものとし

ます。 ・相互の特定事業の整合を充分に協議し、整合を図ります。

5-2 施設(建物)のバリアフリー施策

施設(建物)に関するバリアフリー施策を以下に示します。 ■ハ-トビル法、千葉県福祉のまちづくり条例、柏市福祉のまちづくりのための施

設整備要綱により指導します。特に重点整備地区内、特定経路沿道施設について

は、重点的に行います。 ■施設出入り口のバリアフリー化については、特に指導を強化するとともに、公共

施設の出入り口については、すべての施設においてバリアフリー化を図ります。 ■不特定多数の方が利用する施設のトイレ等は多目的トイレとし、障害者、高齢者、

子供連れ等の方が利用しやすいように誘導していきます。特に、市が管理する障

害者対応トイレについても、ベッドや幼児ポケットの設置など利用しやすく改善

を図ります。 ■商店街など商業業務施設については、商店主・従業員等意識の向上を図り、高齢

者・障害者等の利用者の施設内での移動を支援する環境を整備します。 ■柏市福祉のまちづくりのための施設整備要綱は実状にあわせて見直しを行います。

■比較的大規模な駐車場等は身体障害者用駐車施設、主要動線における上屋設置等

のバリアフリー対応に誘導していきます。

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5-3 ソフト施策 障害者や高齢者等の方々がいつでも、どこへでも安心して街のなかを自由に移動できた

り、地域で自立した生活を送るためには、周りの人の見守り、支え合いやちょっとした心

づかいが大切です。 また、障害者や高齢者等だけではなく様々な場面でこまっている人にさりげなく手をさ

しのべることは、相手に対する認識と理解が必要になり、誤解を取り除くこころが必要で

すし、地域においては日頃のコミュニケーションが大切となります。 市民一人ひとりが地域社会を構成する一員として、人と人とのつながりをもち共に支え

合い、助け合い、さらにハンディキャップに対する理解をはかり、お互いを知ること、ふ

れあうこと、見守ることによりバリアフリー化の推進をはかります。 こうしたソフト面の取り組みとしては、この基本構想では「街への外出支援」を、また

部門計画においてバリアフリーのまちづくりを進めていきます。

関係者役割

ソフト施策 市 国 県

警察

公共交通事業者

学校

商店街・地域

身障者・

高齢者

市民・

NPO・

企業

■バリアフリーの意識を向上させ理解を深めます ○学習・啓蒙活動の活性化

• 学校教育の充実(福祉教育のカリキュラム) ○ ○

• 手話講座や介助講座、接し方講座等の開催(商店主、一般市民) ○ ○ ○

• ボランティア育成講座の開催(点字、朗読、要約筆記、手話等) ○ ○ ○

• 障害者を援助、手助けできる啓蒙パンフレットの作成 ○ ○ ○ ○ ○交流による意識づくり

• 障害者、高齢者と商店街との交流会(商店会祭り等での交流を含めて)

○ ○ ○ ○

• 小中学校の総合学習との連携 ○ ○

• バリアフリー点検ワークショップの日常化(地域も含めて) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ • 柏っ葉まつり等での交流促進(地域版、一般市民、団体

相互) ○ ○ ○ ○

• 社会福祉法人、健康推進活動の活用 ○ ○ ○ ○ ■障害者、高齢者等の外出を支援します ○直接的な外出支援

• 福祉タクシー等の助成 ○

• こらくだくんの活用(福祉車両の活用) ○

• ガイドヘルパー派遣の充実(知的障害者向けを新設等) ○

街に出かけようとする意識と受け入れる市民の意識づくり

• 手話通訳者派遣、要約筆記奉仕員派遣 ○

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○情報提供の充実による外出支援

• ボランティア活動等の情報提供(インターネット、メール、ホームページ)

• 近隣センターを利用しての情報提供 ○ ○

• 身障者手帳交付時に外出マップの配布 ○

• 広報の充実(点字、声、HP での配慮等) ○

• メールマガジンの発行、商店街HP の充実 ○ ○ • パソコンや携帯電話メール等の障害者高齢者向け講習や

利用促進 ○ ○

• バリアフリーマップ作成(バリアフリー経路、優良店、トイレ、車椅子通行不可の箇所等の位置)

○ ○ ○ ○ ○ • ○○あります、できますシール表示(FAX あります、トイレ

貸します、手話できます等) ○ ○ ○

• 交通情報の充実(ノンステップバスの情報、駅・バス停での近接情報、緊急情報等)

○ ○ ■市民との協働により安全で快適な空間をつくります(市

民参画によるバリアフリーの実現) • 見守り、支援(やさしい声かけ)の促進

○ ○ ○ ○

• 市民主体で活動するための核となる組織づくり(ボランティア、NPO、商店街、企業等の連携)

○ ○ ○ ○ ○ • 交流活動やイベント等による市民及び障害者、高齢者

の積極的な参加 ○ ○ ○ ○ ○

• 道路空間の維持管理(路上障害物、緑、清掃等)の協力 ○ ○ ○ ○ ○ ○

• 積極的なバリア通報と通報受付窓口の設置 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

街に出かけようとする意識と受け入れる市民の意識づくり

• バリアフリー整備に関する市民の積極的な参画と参画システムの確立

○ ○ ○ ○ ○

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関係者役割

ソフト施策 市 国 県

警察

公共交通事業者

学校

商店街・地域

身障者・

高齢者

市民・

NPO・

企業

■バリアフリーによりまちの魅力づくりを行います ○商店街の環境整備

• 空き店舗利用による障害者休憩所(サロン的)や作業所(製品販売を含む)、子供預かり所の設置

○ ○

• バリアフリー経路のネットワーク化による回遊性の支援(バリアフリー整備) ○

• 施設入り口や施設内のバリアフリー化の促進 ○ ○ ○

• 柏地区の歩行者天国等、みちの使い方の検討 ○ ○ ○ ○ ○ • バリアフリーと都市景観の調和づくり(植栽、花壇、ベ

ンチ、舗装材、舗装の色等) ○ ○ ○ ○

• 障害者や高齢者のまちなか移動支援(タウンモビリティ) ○ ○ ○ ○ • 地域通貨の検討 ○ ○

○駐輪やはみ出し看板の対策 • 商店街、市民、行政、警察との協力体制の確立 ○ ○ ○ ○ ○ ○

• 駐輪、はみ出し看板のルールづくり ○ ○ ○ ○ • 環境美化パトロール(整理や注意等) ○ ○ ○

• 駐輪、はみ出し看板の取り締まり強化 ○ ○ ○ ○

• チェーン店本社への自粛要請 ○

• 自粛ステッカーやマナー冊子の配布 ○ ○ ○

• 市民参加の仕組みづくりの検討 ○ ○ ○ ○ ■障害者の連絡体制を整え、安心できる地域の防犯・防災

を向上させます • 地域の防犯・防災体制の確立

○ ○ ○

• 緊急時の情報提供、通信連絡体制の充実 ○ ○ ○ ○

• 高齢者・障害者等に対する防災マニュアルの策定 ○ ○ ○ ○ ■誰もが自立的に安心して行動できるまちを目指します(主に

特定事業の内容) • 福祉まちづくり要綱の見直し

• 地区を定め集中的に民間施設等のバリアフリー化の指導(要綱の対応) ○ ○

■総合的、横断的にバリアフリー化を進めます • バリアフリー化の統一基準の整備

• バリアフリーのモデル的な整備 ○ ○ ○ ○

• 当事者の意向を把握し、効果的なバリアフリー整備を図る ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

安全安心な地域整備と行動を促す環境整備

• 上記のバリアフリー施策を、市民、民間企業、事業者、行政の各者で総合的、一体的に取り組む

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

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実現に向けて

(1)バリアフリー環境の実現に向けて 基本構想を実現するために、基本構想で示した「移動円滑化」、「施設(建物)のバ

リアフリー」、「心のバリアフリー」の3つを実現のために、特定事業の実施、建物(施

設)への対応、ソフト施策の展開を実施します。 1)特定事業の実施 ①各特定事業計画の策定 各特定事業を進めていくために基本構想に従って、以下に示す各事業者及び管理者が、

特定事業計画を定めていくこととします。

■公共交通特定事業計画 JR東日本、東武鉄道(鉄道事業本部,バス事業本部)、阪東自動車株式会社

■道路特定事業計画 国土交通省(千葉国道工事事務所)

柏駅周辺地区:④国道6号(末広あけぼの線~旭通り)の東側

千葉県(東葛飾土木事務所) 北柏駅周辺地区:②北柏停車場線(駅~文化会館の一部) 柏市(土木部) 上記に示す以外の経路全体 ■交通安全特定事業計画 千葉県公安委員会(千葉県警察本部) ■その他の事業計画 柏市(担当部署)

②特定事業計画の調整 各特定事業計画の作成に関して、事業内容や事業実施機関等の連絡調整を行うため、

「(仮)特定事業連絡調整会議」の設置など、協議・調整の仕組みをつくることとし、道

路特定事業計画以外の調整においても、柏市が主体的に関わるものとします。

柏市交通バリアフリー 基本構想

バリアフリー実現に向けて 特定事業

建物(施設)への対応

ソフト施策

バリアフリー 環境の実現

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2)施設(建物)への対応 施設(建物)に関する施策についての行動計画を作成し、柏市福祉のまちづくり施設

整備要綱の見直しを含め、具体的な検討を進めます。 3)ソフト施策の実施計画の作成

この基本構想では、ソフト施策のメニューと関わる主体を整理しましたが、今後こ

れらのメニューを具体実施していく実施計画を作成していくこととします。 ソフト施策は特に重点整備地区に限定するものではなく、全市的に展開していく施

策として位置付けていきます。 (2)重点整備地区以外の対応

つくばエクスプレスの2駅周辺((仮称)柏北部中央駅周辺地区、(仮称)柏北部東駅周

辺地区)については、将来重点整備地区に指定し、基本構想に位置付けていくものとし

て、整備計画の段階からバリアフリーの考え方を取り入れていくこととします。 バリアフリー経路の指定されていない箇所や重点整備地区以外の地域についても、バ

リアフリー整備の時点では、この基本構想の思想を反映していきます。これらの地域は

特に、ソフト施策を効果的に実施して、バリアフリー環境の実現を目指します。 (3)継続的な取り組み

この基本構想は状況の変化に対応し、見直していくこととします。重点整備地区の

増加、実施期間、バリアフリー施策の見直しなど、必要性に応じて見直しを検討して

いきます。なお、見直しの時期は、平成 17 年のつくばエクスプレスの開通後で、計画

の中間年でもある平成 18 年頃を目途とします。 また基本構想の評価及び改善を行いながら、バリアフリー環境の実現に向けて継続

的に取り組んでいきます。 (4)関係者の取り組み姿勢

この基本構想に示すバリアフリ

ー施策は、管理者や事業者だけの取

り組みだけでは実現は困難です。高

齢者・障害者等の当事者、学校、商

店街や地域、NPO等の市民組織、

個人の市民や企業等が、参画、交流、

協働、協力、連携等の活動を行いな

がら、全市的な取り組みでバリアフ

リー環境の実現を目指していきた

いと考えています。

高齢者・

障害者等

事業者

学校

商店街・

地域

市民・

企業

NPO

管理者

バリアフリー環境の実現

協力

連絡

参画

協働

合意

点検

交流

関係者の取り組み姿勢のイメージ

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参考資料

検討の経緯

※心のバリアフリー・道路基準・要綱の3つ

のワーキングは随時

○第 2 回施設部会(H13.11.21)

・利用者意向調査結果(ヒアリング結果、

バリアフリー点検) ・バリアフリー現地検証 ・ 問題点の整理

○第 2 回福祉部会(H13.12.25)

・バリアフリーの目標と対応策 ○第1回幹事会(H13.12.4)

・課題の整理 ・部会活動報告 ・基本構想について (重点整備地区について)

◎第2回委員会(H13.12.26)

・バリアフリーの課題 ・バリアフリーの目標と対応方針について ・重点整備地区の考え方

○第1回福祉部会、

○第1回施設部会(H13.8.24)

・バリアフリーの目標(案) ・重点整備候補地区の概要 ・今後の進め方

○心のバリアフリーワーキング(H13.9.27)

○道路基準ワーキング(H13.9.28)

○要綱ワーキング(H13.9.28)

◎第1回委員会(H13.10.16)

・体制・スケジュール ・バリアフリーの目標設定及び基本的な方針

の整理 ・候補駅周辺概要

○第1回関係課長会議(H13.7.16)

・交通バリアフリー法の概要 ・本構想策定の目的 ・基本構想策定の進め方

基本構想策定に 向けた意思統一

基本構想の策定のス

タンス

バリアフリーに関す

る意見全般の集約

■バリアフリー点検ワークショ

ップ(H13.10.21)

参加者 117 名

■ヒアリング(H13.11.12~14)柏市身体障害者福祉会:5名,柏市肢体不自由児(者)を育てる会:4名,柏市聴覚障害者協会:3名,柏市視覚障害者団体:4名,柏市手をつなぐ育成会:5名,高齢者団体:6名 合計:27名

バリアフリー目標と

対応方針について 重点整備地区設定

方針

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※心のバリアフリー・道路基準・要綱の3つ

のワーキングは随時

○第3回施設部会(H14.2.14) ○第4回施設部会(H14.3.14)

・特定経路の検討 ○第2回幹事会(H14.3.29)

・基本構想の目標 ・重点整備地区及びバリアフリーネットワ

ーク ・バリアフリー施策

○第5回施設部会(H14.5.9)

・特定事業の検討 ・バリアフリー整備基準の検討

○第3回福祉部会(H14.5.10)

・ソフト施策の検討

◎第3回委員会(H14.5.30) ・柏市交通バリアフリー基本構想素案の検討

■第 2回バリアフリーワーク

ショップ(H14.3.10)

参加者 48名

各事業者との調整

事業施策の整合

柏 市 交 通 バリアフリー基 本 構 想

案 の作 成

基 本 構 想 の

策 定

パブリックコメント (H14.6.15~7.5)

電子メール 4件,封書 1 件

電話 1 件,FAX1 件

柏市交通バリアフリー基本構想の公表

○第3回幹事会(H14.9.3)

◎第4回委員会(H14.9.17)

・パブリックコメントの対応 ・柏市交通バリアフリー基本構想のまとめ

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柏市移動円滑化基本構想策定検討委員会名簿

(計22名、敬称略)

種 別 所 属 役 職 氏 名

学識経験 日本大学理工学部社会交通工学科 教授 高 田 邦 道

学識経験 日本大学理工学部社会交通工学科 専任講師 藤 井 敬 宏

学識経験 筑波大学社会科学部心身障害学系 講師 名 川 勝

関係機関 国土交通省関東運輸局

企画部地域交通企画課

課長

(後任)

舟 本 浩

長 崎 敏 志

公共交通事業者 東日本旅客鉄道株式会社東京支社

総務部企画室

企画調整課長 福 島 文 男

公共交通事業者 東武鉄道株式会社鉄道事業本部

計画管理部

課長 牧 野 修

公共交通事業者 首都圏新都市鉄道株式会社建設部 次長 中 村 輝 男

公共交通事業者 東武鉄道株式会社バス事業本部営業課 課長 名 倉 豊

公共交通事業者 阪東自動車株式会社我孫子営業所 営業部長 佐 藤 哲 男

公安委員会 千葉県警察本部交通規制課 警部補

(後任)

植 竹 昌 人

栗 本 豊

公安委員会 柏警察署交通課

(後任)

斉 藤 幸 雄

岩 淵 正 幸

道路管理者 国土交通省関東地方整備局千葉国道工

事事務所

交通対策課長 飯 塚 隆

道路管理者 千葉県東葛飾土木事務所 次長

(後任)

福 田 新

池 立 史

関係機関 千葉県東葛飾都市計画事務所 次長 塩野谷 和 之

道路管理者 柏市土木部 部長

(後任)

浅 羽 大 嗣

綿 谷 徹 郎

商店会 南柏駅通り商店会 会長 青 山 和 之

障害者団体 柏市肢体不自由児(者)を育てる会 西 脇 理知子

障害者団体 柏市視覚障害者協会 中 野 照 郷

障害者団体 柏市聴覚障害者協会 羽 川 幸 一

障害者団体 あいの手 永 桶 静 佳

高齢者団体 柏市老人クラブ連合会 森 橋 留 吉

女性団体 子育て支援 あそぼう会 酒 井 恵 子

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交通バリアフリー法の基本的な枠組み

注)

・交通バリアフリー法とは「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動円滑

化の促進に関する法律」(H12.5.17 公布、H12.11.15 施行)

・「基本方針」、「基本構想」、「公共交通事業者が講すべき措置」の具体的な内容等は「移

動円滑化の促進に関する基本方針」(H12.11.15、国家公安委員会、運輸省、建設省、

自治省告示)によって示されています。