木製文具 wooden calligraphy accessories...34 35 ④組 く み立 た て・接 せっ 着...

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34 35 み立 て・接 せっ ちゃく (凹 おう とつ をつないだら、表 おもて と裏 うら に板 いた を張 り付 け、切 れ目 のない直 ちょく ほう たい の箱 はこ をつくります。) ①木 (十 じゅう ぶん に乾 かわ かした板 いた を必 ひつ よう な長 なが さに ります。) ②削 けず り・寸 すん ぽう (必 ひつ よう な厚 あつ さに削 けず った板 いた を、 つくる製 せい ひん の幅 はば に合 わせて切 ります。) ③ほぞ切 (箱 はこ の側 そく めん になる板 いた の両 りょう はし に、つ なぎ合 わせるための凹 おう とつ を付 けます。) ⑨完 かん せい (現 げん ざい 、木 もく せい の救 きゅう きゅう ばこ は、静岡だけ でしかつくられていないといわれています。) せつ だん ・研 けん (直 ちょく ほう たい の箱を「蓋 ふた 」と「物 もの を入 れる ぶん 」の二 ふた つに切 せつ だん し、紙 かみ ヤスリで磨 みが いて仕 げます。) ⑧部 ひん (止 め金 かな や蝶 ちょう つがい 、持 ち手 などを り付 ければ「木 もく せい きゅう きゅう ばこ 」の完 かん せい です。) ⑩梱 こん ぽう ・発 はっ そう (出 あがった製 せい ひん は、傷 きず が付 かないように箱 はこ に入 れて、全 ぜん こく へ送 おく られます。) ⑥表 ひょう めん こう (表 ひょう めん を滑 なめ らかにするための塗 りょう を塗 り、乾 いたら紙 かみ ヤスリで磨 みが きます。) ⑦塗 そう ・印 いん さつ (艶 つや だし用 よう の塗 りょう を塗 り、乾 かわ たら蓋 ふた の表 ひょう めん に文 と印 しるし を印 いん さつ します。) *最 もっと もむずかしいところ ことば(業 ぎょう かい の専 せん もん よう Wooden Calligraphy Accessories *おもな製 せい ひん *おもな材 ざい りょう アガチス、ツガ、センなどの木 もく ざい *おもに使 つか う機 かい けい しゃ ばん 、ボール盤 ばん 、ルーター、ハンドソー、 ロッキングなど。 もく ざい を正 せい かく に加 こう することと、「蓋 ふた と「物 もの をいれる部 ぶん 」がずれないよう に金 かな (蝶 ちょう つがい や止 め金 かな など)を り付 けることです。 〜「木製救急箱」ができるまで-〜 もく せい ぶん 静岡では、印 いん ばこ やスケッチ箱 ばこ などの「木 もく せい ぶん ばこ をはじめ、「木 もく せい きゅう きゅう ばこ 」や「ソーイングボックス」 などがつくられています。 *製 せい ひん の特 とく ちょう 「ほぞ」(木 もく ざい をつなぎ合 わせるための凹 おう とつ )で ざい りょう を組 み合 わせてあるため、壊 こわ れにくく丈 じょう で長 なが ちすることです。 *つくりかた(木 もく せい きゅう きゅう ばこ ①木 ⑤切 せつ だん ・研 けん ②削 けず り・寸 すん ぽう ⑥表 ひょう めん こう ③ほぞ切 ⑦塗 そう ・印 いん さつ ④組 み立 て・接 せっ ちゃく ⑧部 ひん 「ほぞ」 *組 くみ あい しずおかクラフト21 静岡木製クラフト *静岡でできるわけ 静岡は、昔 むかし から漆 しっ (漆 うるし りの硯 すずり ばこ や文 ぶん など)作 づく が盛 さか んで、木 もく ざい をいろいろな木 もく せい ひん に加 こう する優 ゆう しゅう な技 じゅつ をもった職 しょく にん さんが大 おお ぜい いるからです。 また、職 しょく にん さん達 たち が長 なが ねん の経 けい けん と技 じゅつ を生 かして、品 ひん しつ の良 い製 せい ひん をつくるために、いつも努 りょく しているから です。 「ハ ギ」:いた と板 いた をつなぎ合 わせることです。 「イモ付 け」:ざい りょう に組 み合 わせるための加 こう をしな いで、材 ざい りょう と材 ざい りょう を直 ちょく せつ つなぎ合 わせ ることです。 県内事業所数 6所(平成24年) 県内年間出荷額 不明 資料:静岡県「データでみる静岡県の地場産業」 (木製雑貨製造業) 「木製雑貨」に同様

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Page 1: 木製文具 Wooden Calligraphy Accessories...34 35 ④組 く み立 た て・接 せっ 着 ちゃく (凹 おう 凸 とつ をつないだら、表 おもて と裏 うら に板

34 35

④組く

み立た

て・接せっ

着ちゃく

(凹おう

凸とつ

をつないだら、表おもて

と裏うら

に板いた

を張は

り付つ

け、切き

れ目め

のない直ちょく

方ほう

体たい

の箱はこ

をつくります。)①木

取ど

り(十じゅう

分ぶん

に乾かわ

かした板いた

を必ひつ

要よう

な長なが

さに切き

ります。)

②削けず

り・寸すん

法ぽう

決ぎ

め(必ひつ

要よう

な厚あつ

さに削けず

った板いた

を、つくる製

せい

品ひん

の幅はば

に合あ

わせて切き

ります。)③ほぞ切

り(箱はこ

の側そく

面めん

になる板いた

の両りょう

端はし

に、つなぎ合

わせるための凹おう

凸とつ

を付つ

けます。)

⑨完かん

 成せい

(現げん

在ざい

、木もく

製せい

の救きゅう

急きゅう

箱ばこ

は、静岡だけでしかつくられていないといわれています。)

⑤切せつ

断だん

・研けん

磨ま

(直ちょく

方ほう

体たい

の箱を「蓋ふた

」と「物もの

を入い

れる部ぶ

分ぶん

」の二ふた

つに切せつ

断だん

し、紙かみ

ヤスリで磨みが

いて仕し

上あ

げます。)⑧部

品ひん

付つ

け(止と

め金かな

具ぐ

や蝶ちょう

番つがい

、持も

ち手て

などを取と

り付つ

ければ「木もく

製せい

救きゅう

急きゅう

箱ばこ

」の完かん

成せい

です。)

⑩梱こん

包ぽう

・発はっ

送そう

(出で

来き

あがった製せい

品ひん

は、傷きず

が付つ

かないように箱はこ

に入い

れて、全ぜん

国こく

へ送おく

られます。)

⑥表ひょう

面めん

加か

工こう

(表ひょう

面めん

を滑なめ

らかにするための塗と

料りょう

を塗ぬ

り、乾か

いたら紙かみ

ヤスリで磨みが

きます。)⑦塗

装そう

・印いん

刷さつ

(艶つや

だし用よう

の塗と

料りょう

を塗ぬ

り、乾かわ

いたら蓋

ふた

の表ひょう

面めん

に文も

字じ

と印しるし

を印いん

刷さつ

します。)

*最もっと

もむずかしいところ

ことば(業ぎょう

界かい

の専せん

門もん

用よう

語ご

Wooden Calligraphy Accessories

*おもな製せい

品ひん

*おもな材ざい

料りょう

アガチス、ツガ、センなどの木もく

材ざい

*おもに使つか

う機き

械かい

 傾けい

斜しゃ

盤ばん

、ボール盤ばん

、ルーター、ハンドソー、

ロッキングなど。

 木もく

材ざい

を正せい

確かく

に加か

工こう

することと、「蓋ふた

と「物もの

をいれる部ぶ

分ぶん

」がずれないよう

に金かな

具ぐ

(蝶ちょう

番つがい

や止と

め金かな

具ぐ

など)を

取と

り付つ

けることです。

〜「木製救急箱」ができるまで­〜

木もく

製せい

文ぶん

具ぐ

ができるまで

木製文具

 静岡では、印いん

箱ばこ

やスケッチ箱ばこ

などの「木もく

製せい

文ぶん

具ぐ

箱ばこ

をはじめ、「木もく

製せい

救きゅう

急きゅう

箱ばこ

」や「ソーイングボックス」

などがつくられています。

*製せい

品ひん

の特とく

長ちょう

 「ほぞ」(木もく

材ざい

をつなぎ合あ

わせるための凹おう

凸とつ

)で

材ざい

料りょう

を組く

み合あ

わせてあるため、壊こわ

れにくく丈じょう

夫ぶ

で長なが

持も

ちすることです。

*つくりかた(木もく

製せい

救きゅう

急きゅう

箱ばこ

)①木

取ど

り ⑤切せつ

断だん

・研けん

磨ま

②削けず

り・寸すん

法ぽう

決ぎ

め ⑥表ひょう

面めん

加か

工こう

③ほぞ切き

り ⑦塗と

装そう

・印いん

刷さつ

④組く

み立た

て・接せっ

着ちゃく

⑧部ぶ

品ひん

付つ

「ほぞ」

*組くみ

 合あい

 しずおかクラフト21静岡木製クラフト

*静岡でできるわけ 静岡は、昔

むかし

から漆しっ

器き

(漆うるし

塗ぬ

りの硯すずり

箱ばこ

や文ぶん

庫こ

など)作づく

が盛さか

んで、木もく

材ざい

をいろいろな木もく

製せい

品ひん

に加か

工こう

する優ゆう

秀しゅう

な技ぎ

術じゅつ

をもった職しょく

人にん

さんが大おお

勢ぜい

いるからです。

 また、職しょく

人にん

さん達たち

が長なが

年ねん

の経けい

験けん

と技ぎ

術じゅつ

を生い

かして、品ひん

質しつ

の良よ

い製せい

品ひん

をつくるために、いつも努ど

力りょく

しているから

です。

「ハ ギ」:板いた

と板いた

をつなぎ合あ

わせることです。

「イモ付づ

け」:材ざい

料りょう

に組く

み合あ

わせるための加か

工こう

をしな

いで、材ざい

料りょう

と材ざい

料りょう

を直ちょく

接せつ

つなぎ合あ

わせ

ることです。

県内事業所数 6所(平成24年)県内年間出荷額 不明

資料:静岡県「データでみる静岡県の地場産業」(木製雑貨製造業)

ができるまで

木製文具

「木製雑貨」に同様