北海道の気候の特徴...資料 2 北海道の気候の特徴 道南地域...
TRANSCRIPT
資料 2
北海道の気候の特徴
道南地域日本海沿岸地域太平洋沿岸東部地域太平洋沿岸西部地域内陸地域オホーツク沿岸地域
世界気候区分では、温帯に属する本州に対し、北海道は冷帯(亜寒帯)に属し、気温・湿度とも低く、四季の変化がはっきりしているのが特徴。
一方、四方を海に囲まれ、海流の影響を受けるとともに陸からの季節風、海洋からの季節風の影響、中央部が脊梁地である地形的な影響で特徴的な六つの気候の区分。
森林帯は、針葉樹林を特徴とする亜寒帯、落葉広葉樹林を特徴とする冷温帯、低木林・ツンドラからなる寒帯で構成。植物群の南下・北上の会合点でもあることから、亜寒帯針葉樹林と温帯広葉樹林がモザイク状に存在したり、混交林内でも両樹種がモザイク状に混交するなど多様な植物相が成立。 温帯北部の極盛相のブナ自生北限やヒノキアスナロの自生北限、亜寒帯の代表種のトドマツの自生南限、アカエゾマツの南限が渡島半島のつけ根の黒松内低地帯周辺に見られ、ヒメコマツの北方変種のキタゴヨウマツの日本海側北限も存在。
北海道の森林の特徴
引用:「森林百科事典」丸善株式会社 p17「日本の森林帯」只木良也氏
亜寒帯 トドマツ・エゾマツ
冷温帯 ミズナラ・イタヤカエデ・カツラ等
寒帯 低木林・ツンドラ
北海道の森林の林床植生の特徴
道内の森林の林床植生は、蘇類型、灌木型、スゲ型、シダ型、ササ型に大別でき、天然更新の良否に差異。特に、ササ型のかなりの部分はクマイザサ植生となっており、自然再生の取組みにおいては大きな課題。
引用:個別植生等 北海道 「北海道自然環境保全指針」
多様な生態系の成立
37種 108種魚類
72種 137種鳥類
27種 89種ほ乳類
511種 1959種植物
北海道RDB環境省RDB
森林の7割が天然林で、高緯度にあることから、低標高に亜高山性植生、高山性植生が見られ、湿原群落、海浜植生群落が各地に発達。 ヒグマ、エゾライチョウ、イトウ、キタサンショウウオなどの北方系動物の生息、天然記念物に指定されている道だけに生息するタンチョウ、シマフクロウや道を主な生息地にするクマゲラやオジロワシなど。 多様な動植物相を形成しているものの、RDBにされている野生生物が多種多様。
引用:北海道水産林務部 「北海道林業統計平成16年度版」 2005年4月1日現在
【全道の森林面積】
【レッドデータブック登録種数(抄)】
天然林370万ha
(67%)
その他33万ha
(6%) 人工林152万ha
(27%)
森林面積554万ha
北海道の森林で国有林は大きな位置付け
全国の森林に占める北海道の割合全国の面積
国土面積3779万ha
森林2512万ha (66%)
その他1267万ha (34%)
北海道の面積
森林554万ha (66%)
その他281万ha (34%)
道土面積835万ha
国土面積:国土地理院 全国都道府県別面積(H18.4.1現在(速報値))全国森林面積:2005森林・林業統計要覧北海道森林面積:北海道水産林務部「北海道林業統計」平成16年度版 2005年4月1日現在
国有林304万ha (55%)
その他民有林156万ha (28%)
市町村有林32万ha (6%)
道有林 61万ha (11%) その他国有林
2万ha (0%)
森林面積554万ha
所有形態別森林割合
全国森林面積2512万ha
北海道以外の都府県1958万ha (78%)
北海道554万ha (22%)
全国森林面積
北海道森林面積北海道森林の所有形態別森林面積
0
200
400
600
800
1000
1200
1400
H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18
万m3
国有林材
民有林材
輸入材
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
3,500
4,000
4,500
5,000
S23 S33 S43 S53 S63 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18
合計天然林人工林
木 材 供 給 に お け る 変 化
道内の木材需要量は近年800万m3程度で推移し、内5割弱は道産材、道産材の4割は国有林材で、ともに依存度は全国平均の2倍。 国有林材の供給は、近年、人工林にシフト。
引用:北海道 平成17年度北海道木材需給実績
引用:林野庁業務資料(H18は見込み)
【供給元別木材需給量】
【年度別人天別伐採量及びその割合】
24%
15%
61%
1,149
22%
17%
61%60%
18%
22% 18%16%
17% 16% 15% 16% 19% 16%19% 18%
20% 24% 26% 28% 29% 32%
63% 66% 63%60%
59% 56% 52% 52%
1,133951 961 980
853 843 850 846 830 813
2,040
1,6771,603
1,4301,319
1,252
1,3161,693
1,19359% 48% 45% 38% 33% 30%24%
24%38%
41% 52% 55% 62% 62% 67% 70% 76% 76%
千m3
2,947
5,088
7,239
5,1844,071
林野庁HPより
3,000
4,000
5,0006,000
7,000
道内の国立公園等での位置付け 全国の国立公園等の総面積の内、国有林の占める割合は約4割であるのに対し、北海道内では、国立公園の8割、国定公園の6割近くが国有林となっており、北海道国有林は良好な景観や自然環境の代表。
引用:国有林の自然公園面積:林野庁業務資料
国有林以外の自然公園面積:平成18年度環境統計集
【自然公園の面積割合】
42%
42%
20%
60% 40%
80%
58%
58%
0% 20% 40% 60% 80% 100%
北海道立自然公園
北海道の国定公園
北海道の国立公園
全 国 の 自然公園
国有林以外 国有林
支笏・洞爺国立公園(洞爺湖)
利尻礼文サロベツ国立公園〔利尻山(富士)〕
知床世界自然遺産の大部分を占める国有林
知床世界自然遺産として登録された陸域の94%が国有林野であり、そのすべてを「知床森林生態系保護地域」(約4万6千ha)として設定し、適切に保全・管理を実施。
引用:林野庁業務資料
知床森林センターより http://www.shiretoko.go.jp/
道民の意識は野生動植物の生息の場に期待
森林の機能に対する道民の意識のうち、「野生動植物の生息の場としての働き」は3番目で、全国のそれが6番目であるのに比べ、高い関心度。
【国勢調査等の結果】
全国北海道
57保健休養
12災害防止
7
4
3
6
2
6木材生産
5大気浄化
4水資源かん養
3野生動植物の生息
1地球温暖化防止
期待順位森林に働きに対する期待
71.5%
71.1%
0.9%
0.9%
0.2%
42.3%
49.9%
23.1%
41.6%
31.3%
17.5%
26.4%
14.4%
23.9%
0.2%
1.0%
2.1%
36.3%
20.3%
17.5%
9.0%
8.9%
6.5%
46.7%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%
地球温暖化防止
災害防止
野生動植物の生息
水資源かん養
大気浄化
木材生産
保健休養
林産物生産
野外教育
その他
わからない
無回答
北海道水産林務部発表(H18) 内閣府大臣官房政府広報室発表(H15)