「地域主権時代の地域力創造」と 「公務員参加型地域おこしのススメ」...
TRANSCRIPT
「地域主権時代の地域力創造」と「公務員参加型地域おこしのススメ」(付録「地域おこしのヒント」)
平成23年2月4日(金)沖縄県職員特別研修
シンポジウム「地域主権改革と新たな沖縄振興に向けて」
自治財政局長(前地域力創造審議官)椎川 忍
「緑の分権改革」を進めよう!
資料 2
地域力とは
(循環)
地域力としての 狭義の資源力(天然資源の力)経済力
人口集積 文化力(人間力の蓄積)
資源力 地域力人間力 の源泉
新しい文化や 人材力の積和=∑(やる気×能力)資源の創造 (注)やる気はマイナス100~プラス100
能力は 0~100
つながり力
資源力
人間力
外側のネットワークにつながり、それを利用する力
(注)内側のさまざまな人材がつながり、強力し合う力
◎ 私の考える「地域力」
都市集積
共生や貢献による社会参加や幸福感
伝統的な文化や
生活、自然との
≒
≒
≒
≠
地域力の源泉
資源力
人間力
狭義の資源力(天然資源の力)
文化力(人間力の蓄積)
つながり力
人材力の積和=Σ(やる気×能力)
経済力
人口集積
都市集積現在の地域力
伝統的な文化や生活、自然との共生・社会参加や貢献による幸福感
新しい文化や資源の創造
◎ 人 間 力 ~ 属 す る 集 団 に よ る 分 類 ( 例 )
住民力 ~ コミュニティーやNPO
民間力 ~ 企業や個人など
人間力
公務員力 ~ 公務員のあり方
地域活動への参画
基本姿勢など
大学力 ~ 教授等のスタッフ
: 学生
◎ 人 間 力 ~ 能 力 に よ る 分 類 ( 例 )
情報受発信力
経営マネジメント力
リーダー力
見通力、信念の力(バカモノ)
人間力 体力、突進力 (ワカモノ)
異人力、知識力 (ヨソモノ)
融和力
つながり力(内・外)
環境共生力
教育力
:
公務員参加型地域おこしのススメ
(四国レベル・広域レベル)
県レベルのアドバイザー・応援団
住民協働新しい公共
(住民サービスの新しい形)「ちょっと昔の日本の社会システム」?
・立ち位置を変える (北川正恭 氏)・ミッションの再確認 (片山善博 氏)・公務員参加型地域おこし (椎川)・公務員十戒 (椎川)・地域に飛び出す公務員ネットワーク(椎川)
民間企業
・住民自治=住民責任
・寄付や出資(志金)・活動に参加
・CSRなどの重視・寄付や助成・活動に参加
・権限、制度等を開く
・環境を整備・枠組づくりの支援
・公務員の参加を促す
公務員
行政
(大企業・地域貢献企業・地場産業 など)
(地域づくり団体・NPO・自治会 など)
<地域担当職員+地域おこし協力隊・集落支援員>
地域住民
地域内 全国レベルのアドバイザー・応援団
地域支援企画員とそのOB(約一八〇名)
人材ネットワーク情報ネットワーク
高知県方式の地域づくりと産業おこしのイメージ
・地域に飛び出す公務員を支援する首長連合
(大学、銀行、JA、商工会議所、県職員とOBなど)
(大学、銀行、JA、商工会議所、県職員とOBなど)
(人材ネット登録者・集落活性化アドバイザー・
産業振興アドバイザー・人材育成塾講師など)
・地域を豊かにする“公共”は、もはや行政のみが担うものではない。
・住民自らの知恵と行動、地域コミュニティの力(“住民力”)を発揮すべき時代。
ネット上の横断的ネットワークで、日常的に、相互に情報交換
各メンバーの活動地域でのイベント等に、他のメンバーも参画し、ともに実践活動
こうした活動に参画する公務員を結ぶ
「地域に飛び出す公務員ネットワーク」をつくります。
①住民協働やNPO、地域づくりに関わる担当者②その他、地域社会に想いを持つあらゆる公務員国・地方の別、現在の職務を問わない)
メンバー
取組1
取組2
公務員も一住民として、“住民力”の即戦力として、率先して地域活動に参画しよう!
ねらい
「地域に飛び出す公務員ネットワーク」公務員が変われば、日本が変わる!
背景
①互いに刺激し合い、ともに行動し汗を流すことで、さらなる活動へ
②公務員自身の地域活動を通じ、全国津々浦々の“住民力”を活性化
“公務員参加型地域おこし”だ!
公務員の皆さん、まずは参加してみましょう!そして、地域を、日本を元気にしていきましょう!
参加のご案内
“オフ会”を随時実施し、フェイス・トゥ・フェイスで活動報告、意見交換取組3
参加希望の方、ご関心のある方は、地域活性化センターまでご連絡ください。
[email protected]登録事項:①氏名、②所属名、③メールアドレス
地域に飛び出す公務員を支援する
首長連合について(案)
公務員が自分の時間を活用して、一国民、一地域住民とし
て、職場や家庭における役割に加え、プラスワンとして、社
会貢献活動、地域づくり活動、自治会、PTA、消防団、N
PO法人などの活動に参画することは、国民、地域住民と思
いを共有し、ひいては現場の国民目線、住民目線で行政を推
進することにつながる。
このことは、公務員のミッションを再確認し、行政のあり
方を国民本位、住民本位に変えていくためにきわめて有効で
あり、また、このことは新しい公共や住民協働といった行政
と国民、住民の間の新たなパートナーシップを構築していく
ための政策を進めていく上でも重要なことである。
よって、ここに我々は意を同じくする仲間として、地域に
飛び出す公務員の活動を支援していくための首長連合を結
成し、それぞれの立場で別紙のような施策を積極的に講じて
いくことを宣言する。
(別紙)
地域に飛び出す公務員の活動を支援するため、
1 首長自らが先頭に立って運動を展開する
2 組織全体で支援できるような方策を講じる
(例)顕著な活動の表彰制度などによる顕彰
自己申告制度などによる活動評価
有給休暇の取得促進
3 その他、考えられるあらゆる方策を検討し、実施していく
(発起人代表)
佐賀県知事、長野県知事、高知県知事、滋賀県知事、
山形県知事、長崎県知事、鳥取県知事、埼玉県知事、
愛媛県知事
飯田市長、山武市長、東近江市長、北杜市長、朝来市長、秩父市
長、湖南市長、
群馬県上野村長、千葉県酒々井町長、福島県会津坂下町長
(賛同者代表)
大森彌先生、宮口侗廸先生、小田切徳美先生、小西砂千夫先生、
安田喜憲先生、椎川 忍
地域力の基盤は人材力の活性化と交流・ネットワーク
人材力活性化プログラム
人材力の活性化と交流・ネットワーク
【個々の人材力の育成・強化】
・小中学生のまちづくり教育の推進
(教員の教育技術研究団体との連携)
・大学・高校との連携
(地域活動の実践を通じた教育・研究活動のネットワーク化)
・地域経営塾の拡充
・連続講座「地域力創造と地域おこしのヒント」の全国展開
・自治大学校、市町村アカデミー等による地域づくり担当自治体職員の育成・強化
・地域力創造セミナーの開催
・子ども農山漁村交流プロジェクトの推進
等
【人材力の相互交流とネットワークの強化】
・地域力創造データバンク(地域人材ネット等)
の拡充と積極的活用
・地方元気応援人材ネットワーク(内閣府)、
地域振興情報ライブラリー(国土交通省)
など各府省のデータベースとの連携
・「人材交流ひろば」の開催
・移住・交流推進機構(JOIN)との連携
(移住・交流受入体制の支援・新ビジネスの創造等)
・「地域に飛び出す公務員ネットワーク」の拡
充と同趣旨団体との連携
等
【人材力を補完するための支援】
・地域おこし協力隊の増強
・集落支援員の増強
・アドバイザー(外部専門家)活用制度
(地域のニーズに応じて広く一般的に招へい
できる制度)
・地域共創ビジネス支援事業
(ふるさと財団)との連携
・地域主権の確立に向けた自主的取組の
応援(総務省職員の派遣)
等
・「人材力活性化プログラム」の策定のための調査・研究 ・「 【地域づくり人】養成カリキュラム」の策定
・「官民連携型人材育成普及実証研究事業」の実施
~ あらゆる世代、あらゆる職種、あらゆる団体・グループを対象としたプログラムNPO、大学、企業、地域団体等との連携のもと実施 ~
地域力創造に関する有識者会議(座長:月尾嘉男東京大学名誉教授)22.8.6最終報告地域力創造の基本となる“人材力の強化”に向け、あらゆる世代、あらゆる職種、あらゆる団体・グループの人が地域づくりの面で活躍できるように「人材力活性化プログラム」を策定し、3つの柱に基づく取組を重点的に進める
・地域力創造のための起業者定住促進モデル事業の実施
自治会長などとの兼務の集落支援員の設置数3,600人程度(見込み)
外部人材を活用するための三つのツール
○地方自治体が、3大都市圏をはじめとする都市圏から都市住民を受入れ、「地域おこし協力隊」として委嘱。○隊員が、住民票を異動させ、概ね1年以上3年程度地域で生活し、地域協力活動に従事。
※3年を超える場合は特別交付税措置はされないが、活動を続けることは可能。
○平成22年度に活動した地域おこし協力隊員 260人程度(見込み)
① 地域おこし協力隊
・上記の取組(隊員の募集等に要する経費、隊員の活動等に要する経費)が特別交付税の算定対象・隊員1人あたり350万円(報償費等200万円)を上限
財源手当
○地方自治体が、地域の実情に詳しい人材で、集落対策の推進に関して、 ノウハウ・知見を有した人材を「集落支援員」として委嘱。
○集落支援員が、集落への「目配り」として、集落の状況把握、集落点検の実施、住民と住民、住民と市町村の間での話し合いの促進等を実施。
○平成22年度 専任の「集落支援員」の設置数 500人程度(見込み)
② 集落支援員
・上記の取組(集落支援員の活動、集落点検及び話し合いの実施に要する経費)が特別交付税の算定対象・支援員1人あたり350万円を上限(他の業務との兼任の場合、1人あたり40万円を上限)
財源手当
○市町村が、地域力創造のための外部専門家(※地域人材ネット登録者 ) を年度内に延べ10日以上活用。※平成22年度 155名登録 総務省HP公開
③ アドバイザー(外部専門家)
・上記の取組(地域独自の魅力や価値を向上させる取組に要する経費(旅費、謝金(報償費))を特別交付税の算定対象とする(当面、連続した任意の3年間を対象とする)・専門家活用区分、財政力指数に応じて一定額を上限(財政力指数が全国平均以下の市町村が民間専門家を活用する場合 初年度560万円を上限)
財源手当
移住・交流推進機構(JOIN)各種の移住・交流関連団体等
地方自治体
自治体独自の募集による受入れ
連携
大学NPO 移住・交流
関連団体等NPO・大学等の事業を
活用した受入れ
支援
総 務 省
「地域おこし協力隊員」が地域協力活動を実施
~ 意欲ある都市住民(若者等)を、地域社会の新たな担い手へ ~平成24年度に毎年3,000人規模を目指す
・地域おこし協力隊員:都市住民が、概ね1年以上3年程度、地域で生活(住民票を移動)し、農林漁業の応援、水源保全・監視等の地域協力活動を実施
・地方自治体:都市住民を様々な方法で募集して受け入れ、地域おこし協力隊員に委嘱地域協力活動をコーディネート(定住・定着に向けたフォローアップも別途実施)
・総務省:地方自治体に対して、財源手当、情報提供等により支援
地域協力活動等の内容を整理して受入れ、「地域おこし協力隊員」として委嘱
地域おこし協力隊について
○農林水産業への従事等○水源保全・監視活動(水源地の整備・清掃活動等)○環境保全活動(不法投棄パトロール、道路等の清掃等)○住民の生活支援(見守りサービス、通院・買物等の移動サポート等)○地域おこしの支援(地域行事、伝統芸能等コミュニティ活動の応援、都市との交流事業、教育交流事業実施の応援、地場産品の販売その他地産地消の推進のための取組の応援等)
【地域協力活動の例】
対象者及び従事する地域協力活動の内容等を広報誌、ホームページ等で公表
(参考)総務省通知(平成21年3月31日付け総行応第38号)
「地域おこし協力隊員」が地域協力活動を実施
~ ノウハウ・知見のある人材が集落の「目配り」を ~
・集落支援員=市町村職員とも連携し、集落への「目配り」として、集落の巡回、状況把握等を実施・地方自治体=集落支援員を設置し、集落支援員と協力して集落対策を推進・総 務 省=地方自治体に対して、財源手当、情報提供等により支援
集落支援員について
集落点検の実施
○集落支援員は、市町村職員と協力し、住民とともに集落点検を実施(集落点検チェックシートを活用)
・地域の実情に応じた集落点検項目の検討
・集落点検チェックシートの作成
・集落点検の実施
・点検結果の集約、住民への周知等
集落のあり方についての話し合い
○住民と住民・住民と市町村と間で集落の現状、課題、あるべき姿等についての話し合いを促進
・実施時期・回数・参加者などを検討
・集落支援員、市町村、住民や、外部有識者の参加を求めるなど、行政との「話し合い」を実施
集落点検や話し合いを通じ必要と認められる施策
①デマンド交通システムなど地域交通の確保
②都市から地方への移住・交流の推進
③特産品を生かした地域おこし
④農山漁村教育交流
⑤高齢者見守りサービスの実施
⑥伝統文化継承
⑦集落の自主的活動への支援等
この対策は、過疎地域に所在する集落や、高齢者比率が一定以上の集落など特定の集落に限定していない。
(参考)総務省通知(平成 20 年8月1日総行過第95号)
地 域 お こ し 協 力 隊 集 落 支 援 員
~ 要 件 ~
○都市から地方へ住民票を移した人。○地方自治体から委嘱を受け、下段の地域協力活動を行う人。
○概ね1年以上3年程度。※3年を超える場合は特別交付税措置はされないが、活動を続けることは可能。
対 象 者
・ 地域住民等(当該市町村外の人材でも可)。○地域の実情に詳しく、集落対策の推進に関するノウハウ・知見を有しており、地方自治体から委嘱を受け、下段の集落支援活動を行う人。
・ 期間の制限はない。
○地域協力活動内容については委嘱において取り決めるが、地域の実情に応じて各地方自治体は、自由に決めることができる。
○地方自治体が、その対象者及び従事する地域協力活動の内容等を広報誌、ホームページ等で公表。
活動内容
○集落への「目配り」として、集落の状況把握、集落点検の実施、住民と住民、住民と市町村の間での話し合いの促進等、集落支援に関する活動。
~ 特 別 交 付 税 措 置 の 内 容 ~
○地域おこし協力隊員1人あたり 3,500千円上限※報償費等については、 2,000千円上限
その他経費については、1,500千円上限措置額
○集落支援員1人あたり 3,500千円上限(自治会長など他の業務との兼任の場合400千円上限)
※21年度より3,500千円に上限額を引き上げ。
○地域おこし協力隊員の募集等に要する経費・都市部における募集・PR費 ・職員旅費・各種コーディネートを実施するNPO法人等に対する委託費 等
○地域おこし協力隊員の活動に要する経費・報償費等 ・住居、活動用車両の借上費・活動旅費等移動に要する経費 ・作業道具・消耗品等に要する経費・関係者間の調整・意見交換会等に要する事務的な経費
・隊員の研修受講に要する経費 等
対象経費
○集落支援員の設置に要する経費・報酬、活動旅費、連絡のための会議費等
○集落点検の実施に要する経費・集落点検経費(点検項目検討費、点検・アンケート票印刷費、調査委託費)
○集落における話し合いの実施に要する経費・「話し合い」の場(会議)運営費(資料印刷代、集落支援員や外部有識者な
ど話し合いのコーディネーター謝金・旅費)
「地域おこし協力隊員」と「集落支援員」の比較
※「地域おこし協力隊員」においても「集落支援員」の業務を担っている例がみられるが、このような場合は各団体の希望するいずれか一方の特別交付税措置のみを適用することとしているので、両制度をうまく選択してご活用ください。
15