「慶應の水」販売開始 - keio university · 1/3 2013年7月25日 報道関係 各位...

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プレスリリース 1/3 2013 年 7 月 25 日 報道関係 各位 慶應義塾 「慶應の水」販売開始 ―学生と教員による富士山の地下水に関する調査研究成果を形に― 慶應義塾は、「慶應の水」の販売を開始いたします。 「慶應の水」は、社会・地域連携活動に関する慶應義塾の新たな取り組みのひとつとして、湘南藤沢キャン パス(SFC)の学生と玉村雅敏(総合政策学部准教授)研究室が行った富士山麓(山梨県富士吉田市)の地下 水を用いた地域活性化に関する調査研究や、鹿園直建名誉教授(元理工学部教授)による富士吉田市の地下水 の水質や年代等に関する調査研究の成果をもとに企画されました。売上は地域活性化の諸活動や奨学資金に活 用されます。 今夏に開催される本学オープンキャンパスで来場者に無料配布するほか、三田キャンパス、日吉キャンパス、 SFC にて窓口販売を行います。また、今後は通信販売や他キャンパスでの取り扱いも予定しています。 1.経緯 慶應義塾は、日頃より環境保全や社会・地域連携活動に取り組んでいます。 2007 年には山梨県及び富士吉田市と連携協定を締結し、現在に至るまで、富士北麓の環境や文化を基軸に、 価値の創造と地域づくり、実学の促進を行っています。具体的な活動として、富士吉田市における研究フィー ルドワーク(大学生・教員・研究スタッフが過去 3 年間に 83 名参加)をはじめ、各種の共同研究・連携プロ ジェクト、大学院のフィールドワーク授業、農業体験学習(湘南藤沢中等部)などを実施してきました。 その一環として、研究フィールドワークとして「地域資源を活かした地域活性化方策の調査研究」を行って きた SFC の学生達が、地域の「水」は富士山の雄大な環境が培ってきたものであり、地域の文化や産業・食・ 生活などの根幹を支えてきた大切な地域資源であることから、その潜在力に着目し、「水」を介して人々の結 びつきや絆を活性化し、地域が抱える問題の解決のきっかけを生み出す仕組みづくりを提案しました(※1)。 その中で、地下水をミネラルウォーターとして販売する企画を立案し、ひとつの具体例として、学内や卒業生 に提供する水の企画を提案しました。学生の提案は、自分たちが日常的に消費する「水」に対して、その恩恵 に応えるフィールドワークや研究活動を自分たちが実施するというものでした。 このことをきっかけに開発されたのが「慶應の水」です。この水は、鹿園名誉教授による調査研究では、平 均標高約 2000m から富士山に浸み込み、約 30 年を経て、富士山北麓の富士吉田市に湧出してきたものであり、 富士ミネラルウォーター株式会社(※2)の協力のもと、富士山麓の環境保全や文化活動、周辺地域の振興に 対する願いを込め、慶應義塾をイメージしたラベルのミネラルウォーターの展開が実現しました。 なお、売り上げの一部は本学学生の奨学資金に充てられるほか、「富士吉田みんなの貯金箱財団」(※3)を 通じて、地域活性化や富士山麓の環境保全活動に活用されます。 2.商品概要 名称: 慶應の水 原材料名: 鉱水(軟水) 内容量: 500ml 採水地: 山梨県富士吉田市 発売日: 2013 8 1 日(木)(予定) 価格: 100 円(税込) ※キャンパス内特別価格 3.販売場所 (1)窓口販売 ①日吉キャンパス http://www.keio.ac.jp/ja/access/hiyoshi.html ・協生館 2 階 コミュニケーション・プラザ(平日 9:00-16:30②三田キャンパス http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html

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プレスリリース

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2013 年 7 月 25 日

報道関係 各位 慶應義塾

「慶應の水」販売開始

―学生と教員による富士山の地下水に関する調査研究成果を形に― 慶應義塾は、「慶應の水」の販売を開始いたします。 「慶應の水」は、社会・地域連携活動に関する慶應義塾の新たな取り組みのひとつとして、湘南藤沢キャン

パス(SFC)の学生と玉村雅敏(総合政策学部准教授)研究室が行った富士山麓(山梨県富士吉田市)の地下水を用いた地域活性化に関する調査研究や、鹿園直建名誉教授(元理工学部教授)による富士吉田市の地下水

の水質や年代等に関する調査研究の成果をもとに企画されました。売上は地域活性化の諸活動や奨学資金に活

用されます。 今夏に開催される本学オープンキャンパスで来場者に無料配布するほか、三田キャンパス、日吉キャンパス、

SFCにて窓口販売を行います。また、今後は通信販売や他キャンパスでの取り扱いも予定しています。 1.経緯 慶應義塾は、日頃より環境保全や社会・地域連携活動に取り組んでいます。

2007年には山梨県及び富士吉田市と連携協定を締結し、現在に至るまで、富士北麓の環境や文化を基軸に、価値の創造と地域づくり、実学の促進を行っています。具体的な活動として、富士吉田市における研究フィールドワーク(大学生・教員・研究スタッフが過去 3年間に 83名参加)をはじめ、各種の共同研究・連携プロジェクト、大学院のフィールドワーク授業、農業体験学習(湘南藤沢中等部)などを実施してきました。 その一環として、研究フィールドワークとして「地域資源を活かした地域活性化方策の調査研究」を行ってきた SFCの学生達が、地域の「水」は富士山の雄大な環境が培ってきたものであり、地域の文化や産業・食・生活などの根幹を支えてきた大切な地域資源であることから、その潜在力に着目し、「水」を介して人々の結びつきや絆を活性化し、地域が抱える問題の解決のきっかけを生み出す仕組みづくりを提案しました(※1)。その中で、地下水をミネラルウォーターとして販売する企画を立案し、ひとつの具体例として、学内や卒業生

に提供する水の企画を提案しました。学生の提案は、自分たちが日常的に消費する「水」に対して、その恩恵に応えるフィールドワークや研究活動を自分たちが実施するというものでした。 このことをきっかけに開発されたのが「慶應の水」です。この水は、鹿園名誉教授による調査研究では、平均標高約2000mから富士山に浸み込み、約30年を経て、富士山北麓の富士吉田市に湧出してきたものであり、富士ミネラルウォーター株式会社(※2)の協力のもと、富士山麓の環境保全や文化活動、周辺地域の振興に対する願いを込め、慶應義塾をイメージしたラベルのミネラルウォーターの展開が実現しました。 なお、売り上げの一部は本学学生の奨学資金に充てられるほか、「富士吉田みんなの貯金箱財団」(※3)を通じて、地域活性化や富士山麓の環境保全活動に活用されます。 2.商品概要 名称: 慶應の水 原材料名: 鉱水(軟水) 内容量: 500ml 採水地: 山梨県富士吉田市

発売日: 2013年 8月 1日(木)(予定) 価格: 100円(税込) ※キャンパス内特別価格 3.販売場所 (1)窓口販売 ①日吉キャンパス http://www.keio.ac.jp/ja/access/hiyoshi.html

・協生館 2階 コミュニケーション・プラザ(平日 9:00-16:30) ②三田キャンパス http://www.keio.ac.jp/ja/access/mita.html

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・北館 2階 創立 150年記念事業室(平日 9:00-17:00) ③湘南藤沢キャンパス(SFC)http://www.keio.ac.jp/ja/access/sfc.html ・カフェテリア「レディバード」(Σ館(厚生棟)地上 1階(「タブリエ」隣り))

(営業時間:11:00~20:30(月-土)、2013年夏期休校期間は 11:30~20:00(月-金)、 11:30~14:00(土))※日曜・祝日、キャンパス一斉休業期間中などは休業

④慶應大阪シティキャンパス http://www.korc.keio.ac.jp/access/index.html ・ 大阪市北区大深町3番1号 グランフロント大阪 ナレッジキャピタル 北館タワーC 10階 (平日 9:30-17:30)

※ 秋学期以降、三田キャンパス内の自動販売機でも販売予定 ※ 他キャンパスでの販売は現在検討中

(2)通信販売 慶應義塾公式グッズサイトにて販売(http://keiogoods.jp/) (※1)SFCの学生の取組み ・2009 年度から、富士吉田の地域の魅力と活用策、課題と対応策についての調査研究と、それに基づく実践活動を行っています。http://www.city.fujiyoshida.yamanashi.jp/forms/info/info.aspx?info_id=4737

・2011年から「水を活かした富士吉田市と都市との新たな関係づくりに関する調査研究」を行っています。

http://www.city.fujiyoshida.yamanashi.jp/forms/info/info.aspx?info_id=4773 ・現在も多くの学生が、実践的な研究活動を行っています。 (学生からの富士吉田市への提案(2012年 3月))

提案:「現代版・富士講」で目指す4つの価値の好循環

「現代版・富士講」の循環モデル

富士を支えるコミュニティファンド

法人

富士吉田の人(内部)

他地域の人(外部)

-モノでの価値-[例]富士山麓の水、

ミルキークイーン(お米)富士山駅への片道切符

観光客として訪問

トイレの整備

-体験価値-[例]御師宿坊に体験宿泊

田植え体験快適なふもとからの富士登山

金銭の投資

富士吉田地域 富士吉田を支えたい人たち

お金

体験つながり

モノ

「現代版・富士講」=

[ 現代版・富士講の循環モデル ]

富士山や水に関連するモノや体験の価値を向上させながら、お金の流れと人のつながりが有機的に生まれ、それぞれの価値や魅力が持続的に高まっていく

富士吉田が培ってきた「富士講」の歴史や発想に学び、富士山や富士の水に関わる「①モノ」「②体験」「③お金の流れ」「④つながり」の再設計を行うことで、都市生活者と富士吉田地域の持続的な価値の協創関係を構築する

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(※2)富士ミネラルウォーター株式会社 ・昭和 4年(1929年)創業:日本で初めてミネラルウォーターの販売を開始。 ・発売以来、公賓を招く公式の席などの卓上水として使用されています。 ・採水地:富士吉田市(富士北麓付近) ・富士山の玄武岩層を通りバナジウムを多く含んだ、弱アルカリ性のまろやかな軟水タイプ。 (※3)「富士吉田みんなの貯金箱財団」 富士吉田市と慶應義塾大学の共同研究により、地域住民、企業、市民団体などの抱える社会課題、また社会貢献への活動を支援する新しい仕組みである「一般財団法人富士吉田みんなの貯金箱財団」が設立されました。 富士ミネラルウォーター株式会社も、財団の趣旨に賛同し、「慶應の水」の売上から

1本当たり 1円が寄付される予定です。 ※ご取材の際には、事前に下記までご一報くださいますようお願い申し上げます。 ※本リリースは文部科学省記者会、各社社会部、横浜支局、甲府支局等に送信させていただいております。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------本発表資料のお問い合わせ先 慶應義塾広報室 (山﨑) TEL : 03‐5427‐1541 FAX : 03‐5441‐7640 Email : [email protected] http://www.keio.ac.jp/