北海道開発局i-constructionアクションプラン 令和元年度の...

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Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism 北海道開発局i-Constructionアクションプラン 令和元年度のフォローアップ 参考資料2

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Page 1: 北海道開発局i-Constructionアクションプラン 令和元年度の ...1.i-Constructionの推進 ②3D測量業務・3D土工設計業務・CIM 活用工事・業務の拡大

Ministry of Land, Infrastructure, Transport and TourismMinistry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

北海道開発局i-Constructionアクションプラン

令和元年度のフォローアップ

参考資料2

Page 2: 北海道開発局i-Constructionアクションプラン 令和元年度の ...1.i-Constructionの推進 ②3D測量業務・3D土工設計業務・CIM 活用工事・業務の拡大

令和元年度 北海道開発局 i-Constructionアクションプラン

2.i-Constructionを普及させるための活動◎ ①自治体等と連携した取組による自治体工事への普及促進(現場支援モデル事業による支援や合同見学会の実施等)◎ ②業界団体等との情報提供や意見交換を行うための部会等(UAV活用や3次元利活用)の実施◎ ③道内各地でのi-Constructionの説明会・講習会(実技含む)、ICT活用工事現場における見学会の実施

(直轄職員、地方公共団体、業界団体)④事務所等のICT環境の整備(高性能PC、3Dソフトの充実、クラウド活用の検討)⑤HP等による情報提供の更なる充実・i-Constructionサポートセンターによる施工者等への支援

3.i-Construction技術の研修◎ ①3Dデータ活用講習会(ハンズオン)の実施(職員向け)

② i-Construction研修の開催(職員向け)◎ ③ICT活用やBIM/CIM活用にむけた測量、設計、ICT土工等に必要なデータ作成や処理に関する講習会の

実施(民間技術者(測量・コンサル及び施工者向け))

4.北海道特有の課題に対応した技術開発・活用促進◎ ①寒地土研・有識者・民間との共同研究の推進

ex. i –Snow(除雪の省力化)、軟弱地盤箇所の施工技術、積雪期計測技術UAVによる港湾施設点検の自動化技術

②生産性向上に向けた新技術・新工法の活用

5.フォローアップ活動① i-Constructionの普及状況等を確認するための実績等調査の実施②ICT施工実施による問題点・課題の把握(コストの把握及び積算体系の検証、基準類の適用検証)③ICT建機、UAV、LS等の普及状況の把握

1.i-Constructionの推進◎ ①ICT活用工事の拡大、ICT未経験企業へのICT活用支援(サポート制度)や自治体工事への支援の実施◎ ②3D測量業務・3D土工設計業務・BIM/CIM活用工事・業務の拡大

③規格標準化技術の適用拡大④施工時期平準化の推進

重点項目:◎

2

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契約工事

ICT実施

実施率(%)

契約工事 ICT実施 実施率 契約工事 ICT実施 実施率 契約工事 ICT実施 実施率

土工 25 19 76 211 85 40.3 201 92 45.8 206 118 57.3

舗装工 11 3 27.3 33 12 36.4 27 16 59.3

港湾浚渫工 6 4 66.7 5 4 80.0 11 5 45.5

河川浚渫工 0 0 - 0 0 -

地盤改良工 1 1 100

合計 25 19 76 228 92 40.4 239 108 45.2 245 140 57.1

工種

H28年度 H29年度 H30年度 R1年度

北海道開発局

◯令和元年度では、140工事でICT活用工事を実施。平成30年度と比較し件数及び実施率ともに増加し、新規工種でも活用を行った。また、22社が新たにICT活用工事に取組んだ。

◯より一層のi-construction推進を図るためにも、受注者の意欲向上を図るとともに、優れた取組事例を広く収集し周知するなど普及促進を図ることが必要。

■ICT施工の実施状況

■ICT施工(新規工種)の実施状況 ■ICT活用工事の効果(土工) 約3割縮減

対象:令和元年度に完了した北海道開発局発注のICT活用工事(土工)41件の平均値なお、下段の従来施工は、ICT活用工事(土工)を行った工事で仮に従来施工を行ったとした場合の想定値をアンケートで尋ねた結果の平均値

(R1.12末)

法面工付帯構造物

設置工床堀工 河床掘削工

件数 19 2 6 8

工種

ICT土工・舗装工の内数

1.i-Constructionの推進 ① ICT活用工事の拡大、ICT未経験企業への活用支援や自治体工事への支援の実施

ICT活用工事の実施状況

3

(R1年度)

うち新規

A 15 2 46

B 54 18 69

C 3 2 3

計 72 22 118

会社数ランク 工事数

土工

22社が新規に取組

(自治体)

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北海道開発局

河川 道路 空港 計

ICT土工

契約済 131 74 1 206実施 68 50 118実施不可 63 24 1 88

河川 道路 空港 計

ICT舗装

契約済 7 22 29実施 2 14 16実施不可 5 8 13

港湾 計

ICT浚渫工

契約済 11 11実施 5 5実施不可 6 6

○ICT活用工事の実施状況

実施率 57%

実施率 55%

実施率 45%

○3次元測量・設計・BIM/CIM活用状況(R1.12)

河川 道路 計

3次元測量 1/1 1/16 2/163次元設計 1/1 1/1CIM活用業務 2/2 7/23 9/25CIM活用工事 16/20 16/20

※実施件数/公告等件数繰越含む

3次元測量はBIM/CIMと重複あり

土工 舗装 地盤改良浚渫工

計河川 道路 空港 河川 道路 河川 道路 港湾

札幌31

(40)5

(7) (1)1

(1)6

(1)43

(50)

函館1 18

(3)2

(1)21(4)

小樽2 1

(1) (1)3

(2)

旭川4

(6)4

(3) (2)1 9

(11)

室蘭8

(5)5 13

(5)

釧路5

(3)1

(2)2

(2)5

(1)13(8)

帯広16 7 1

(2)24(2)

網走5

(6)4

(3)3

(1)12

(10)

留萌1

(6) (1) (2) (1)1

(10)

稚内1

(4) (3)1

(7)

計68

(63)50

(25) (1)2

(5)12(9)

1 5(6)

140(109)

○開発建設部ごと実施件数

※()は実施不可件数

河川 道路 計ICT地盤改良

契約済 1 1実施 1 1実施不可

実施率100%

1.i-Constructionの推進 ① ICT活用工事の拡大、ICT未経験企業への活用支援や自治体工事への支援の実施

ICT活用工事の実施状況

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3次元測量・設計・BIM/CIMの実施状況

■3次元測量・設計・BIM/CIM活用の状況(R1.12)

○3D測量は道路・河川部門で2件実施。〇BIM/CIM活用業務は9件で実施。活用工事は16件で実施。〇H30より新技術導入促進調査経費が配分され取組が拡大。

1.i-Constructionの推進 ② 3D測量業務・3D土工設計業務・CIM活用工事・業務の拡大

■新技術導入促進調査経費(H30-)

■取組事例

北海道開発局

イノベーション指向の事業に転換

工事費等

新技術の導入・活用等に係る経費の上乗せ

新技術導入促進調査経費

新技術導入促進のための新たな仕組み

【実施内容のイメージ】

河川 道路 計

3次元測量 1/1 1/16 2/163次元設計 1/1 1/1CIM活用業務 2/2 7/23 9/25CIM活用工事 16/20 16/20

※実施件数/公告等件数繰越含む

3次元測量はBIM/CIMと重複あり

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職員の働き方改革に向け、BIM/CIM活用により事務処理の効率化(超勤縮減)や少人数での業務遂行を目的に「工事や維持管理の効率化・高度化」を目指す。 これにより、生産性向上は基より安全性、確実性の向上も期待する。

【工事事務の効率化】・現地の施工計画をBIM/CIMを活用することにより、より効率的な仮設

方法を実現。→設計業務で提案した仮設計画について、BIM/CIMを活用するとに

より、更に効率的で安価な仮設方法を選択することが可能となり工事費が削減された。また、合意形成もスムーズとなり時間短縮や説明資料の簡素化が図れた。

・各鉄筋に属性情報を付与することにより鉄筋数量の自動算出を実現。→鉄筋数量の切り分けは非常に楽であったが、鉄筋1本1本に属性情報を入力するため、

作成者の労力は相当なものであった。 (今後要検討)・受発注者事務の効率化や簡素化を図るため、Web検査やASPの活用等を積極的に実施。

→出来型確認のための移動時間が削減され、非常に効率的だった。受注者も、検査待ちをせずに次の段取りに取りかかることができた。

・高所作業時の安全確認において、3次元モデルを利用したVR技術を活用。→危険箇所を事前に確認し改善することが可能となり、これを安全教育に使用

することで安全意識の向上が図れた。

【維持管理の高度化】・維持管理の高度化に向け統合モデルの構築を進めると共に、点検・維持

管理に必要な属性情報等について検討。→現時点で、統合モデルは「ArcGIS」にて構築予定。

3Dモデルで施工計画の検討

鉄筋数量の自動算出

Webカメラによる検査 VR安全教育

統合モデル 「ArcGIS」

i-constructionモデル事務所の取組1.i-Constructionの推進 ② 3D測量業務・3D土工設計業務・CIM活用工事・業務の拡大

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北海道開発局

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地方普及展開に向けた取組~現場支援型モデル事業

2.i-Constructionを普及させるための活動 ①自治体等と連携した取組による自治体工事への普及促進

北海道開発局

○令和元年度方針・支援未経験の自治体を中心として、地整毎にモデル事業を実施・「ICT導入時の計画立案」に関する支援を中心に実施※

※これまでの支援自治体へのフォローアップ調査によるとICT導入時の計画立案に関する指導・助言の要望が多い

粗掘削

繰り返し作業

丁張り作業の削減

作業時間の短縮

法面整形

丁張りレス施工の提案

ICTを生かした効率的な広域施工計画を提案

主な支援概要○ ICT導入計画の支援

○ ICT導入の効果確認

○ ICT活用における課題と対応事例提供

• 現場条件を踏まえ、施工者とICTを活かせる工程計画の検討。

• これまでのモデル事業において行った支援事例を踏まえ、ICT活用における課題と対応事例を取りまとめた。

• 今年度モデル事業にて活用するとともに、サポート事務所を通じ情報提供する。

• ICT導入効果について、発注者・施工者に確認し課題の把握を行う。

○ ICT活用工事を、地方自治体発注工事等に広く普及を図るため、地方自治体発注工事をフィールドとして、現場支援型モデル事業を実施。(北海道はH30年度から)

○本事業では、地方自治体が設置する支援協議会の下、ICT活用を前提とした工程計画の立案支援、ICT運用のマネジメント指導等により、支援協議会参加者を含め広くICT導入効果を周知することで、ICT活用工事の普及を促進。(北海道は、帯広建設管理部発注工事で実施)

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工 事 名 利別川改修工事(中流地区)3工区(補正・明許)工 期 令和元年9月5日~令和2年3月30日

施工概要 河川改修工事

施工延長 L=220m、掘削工 L=220m V=51,500m3護岸工 L=188m A=3,242m2

工事受注者 (株)伊豆倉組工事担当部署 北海道 十勝総合振興局 帯広建設管理部

モデル工事で得られる知見を地域の建設業界へ展開する目的で、北海道ICTモデル工事現場見学会の開催(北海道開発局・北海道共催)。

【プログラム】

◆座学(足寄道の駅 2階 銀河ホール)

・国土交通省 ICTの取組・実施状況・現場支援概要について

・北海道建設部におけるICTの取組・実施状況について

・利別川河川改修事業について

◆現場見学(足寄郡足寄町 施工箇所)

・ICT施工のデモンストレーション

・ICT建機及び測量機器の個別見学の説明

【開催概要】

◆開催日時 R1.11.15(金)13:30~15:00

◆開催場所 足寄郡足寄町

◆参加者 建設業・測量・設計業関係者

自治体職員等 [約70名]

【R1モデル事業実施概要】

【見学会実施状況】

座学、現場見学の状況

2.i-Constructionを普及させるための活動 ①自治体等と連携した取組による自治体工事への普及促進

地方普及展開に向けた取組~現場支援型モデル事業

北海道ICTモデル工事現場見学会の開催(H30~)

8

北海道開発局

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[北海道建設業協会 ICT推進部会との意見交換]

〇実施日 令和元年11月1日〇意見交換内容

・i-Constructionに関する情報提供・ICT活用の課題について

〇主な意見交換内容・ICTは効果的に実施できる部分で

活用が図れるようになるとよい。・積雪期等では面管理による出来形計測ができない、部分的な活用

が可能となるよい。・設備投資が必要であり、投資に見合ったインセンティブがあってもよいのではないか。

2.i-Constructionを普及させるための活動 ②業界団体等との情報提供や意見交換を行うための部会等(UAV活用や3次元利活用)の実施業界との意見交換や部会の設置

・道建協と意見交換を11/1に実施し課題等について意見交換。部分活用についての意見など多くの意見をいただいた。

・局内にICT推進部会を設置しさらなる取組について検討。

[ i-Construction推進部会・WG]■活用推進部会(事業振興部長が部会長)

〇第1回 令和元年10月11日・部会の設置について、検討項目について

〇第2回 令和2年3月25日・R2年度の取組について

■ICT活用検討WG〇令和元年10月11日

・ICT活用の増進、維持管理へ活用検討等〇令和2年3月12日

・R2年度の取組について

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第1回部会の実施状況

〈北海道開発局i-Construction推進本部〉本部長 :局長 副本部長: 局次長 メンバー:各部長

①i-Constructionを導入するためのアクションプラン策定 ②地方公共団体への普及活動③建設業界(施工業者、コンサルタント等)への普及活動

[ICT活用推進部会] 新設部会長 :事業振興部長副部会長:事業振興部調整官(企画・防災)幹事 :技術管理課長メンバー:関係課の課長

※ICT活用の推進を図るため個別に検討等を行う・ICT活用工事の増進・3次元測量設計業務の増進・ICTを活用した維持管理の推進・事例の共有

※設置について幹事会に、専門の事項を調査検討するため部会を置くことができる。(i-Construction推進本部の設置について(局長通達より))

ICT活用検討WG総括:技術管理課長 副総括:技術管理企画官

メンバー:関係課の官(補佐)

・ICT活用工事の推進方策・3次元測量設計の普及促進・BIMCIMの普及促進・河川および道路の維持管理についてICT等の新技術

を用いた河川道路管理の効率化検討

各検討課題に応じてメンバーを参集する

〈北海道開発局i-Construction推進本部幹事会〉幹事長 :事業振興部長 副幹事長 :技術管理課長 メンバー:関係事業課長等

意見交換内容

北海道開発局

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○H28からi-Constructionの導入促進を図るため業団体への周知や最新情報等を提供する説明会を実施。

○H29から自治体職員向け研修での説明やより実践的な研修の実施、セミナー開催による好事例紹介を実施。

自治体技術職員研修(H29・30)

《対象者》 北海道内の自治体職員《概 要》

・自治体での取組を促進するため北海道職員及び市町村職員が参加する研修で施策概要を説明。

事例報告セミナー・シンポジウム(H29~)

《対象者》 工事施工者、コンサル発注者等

《概 要》

・ICT活用工事の好事例について報告し

取組を促進事例報告

監督・検査講習会 (H28・29)実地研修

最新情報

概要意見交換

説明会 (H28~)

《対象者》 工事施工者、コンサル発注者等

《概 要》・i-Constructionの概要・本省よりi-Construction最新情報・測量機器取扱会社による

ICT施工の事例紹介と留意点・説明会は毎年継続し実施

周知・説明・意見交換 (H28~)

情報提供

《対象者》 建設業協会《概 要》・建設業協会との意見交換会においてi-Constructionの概要や最新情報の説明を実施。

・現場での導入課題等について意見交換を毎年継続し実施。

自治体支援

意見交換会 自治体研修

検査官向け講習会

ICT施工講習会(H29・30)実地研修

《対象者》 発注者(対象職員のみ)《概 要》

・ICT活用工事で必要となる計測技術の操作講習

・UAV測量・レーザースキャナ・GNSSローバー・トータルスーテーション

《対象者》 発注者(北海道開発局・北海道・札幌市・NEXCO東日本の職員)

《概 要》・i-Constructionの概要・ICT施工の測量技術・建設機械・ICT活用工事の出来形管理の実習

・レーザースキャナ・UAV測量・GNSSローバー・トータルスーテーション レーザースキャナの実演

説明会・講習会等の実施2.i-Constructionを普及させるための活動 ③道内各地でのi-Constructionの説明会・講習会(実技含む)、ICT活用工事現場

における見学会の実施北海道開発局

i-Construction説明会

10

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◯3次元データを操作できるよう職員向け実技講習BIM/CIM講習を実施

◯維持管理を見据えたデータ活用の検討を行うためGISとBIM/CIMの連携についての講習を実施

■開催日程 R1.11.21 (火)

■開催場所 小樽開発建設部

■参加者 i-constructionモデル事務所職員

10名

■内容・地形モデルの作成と活用・構造物モデルの作成と活用・CIM統合モデルの作成と活用

北海道開発局

(i-constructionモデル事務所)

■開催日程 R1.12.12 (木)

■開催場所 北海道開発局職員研修センター

■参加者 職員 8名

■内容・GISの基礎(座学・実地)・GISとBIM/CIMデータの活用(実地)

(CIMモデルデータのGISでの活用例)

3Dデータ活用講習会(ハンズオン)講習の実施3.i-Construction技術研修 ③ICT活用やBIM/CIM活用にむけた測量、設計、ICT土工等に必要なデータ作成や処理に関する

講習会の実施

11

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未経験企業向け実技講習の実施3.i-Construction技術研修 ③ICT活用やBIM/CIM活用にむけた測量、設計、ICT土工等に必要なデータ作成や処理に関する

講習会の実施

i-Construction講習会の開催(H30~)

◆工事施工者向け講習会[43名]

開催日時 R1.10.30(水)9:15~16:10

開催場所 座学会場・実習会場ともに旭川市内

講習内容 i-Con施策概要説明、3Dデータ処理、

3D測器、MGグレーダ、MCバックホウ実習

◯未経験企業を対象に3次元データ作成・ICT建設機械や測量機器を体験実習を行い、有効性を体験。

◯測量・設計関係者むけ工事施工者むけについて道北地区(旭川市)で実施し約60名が参加。

◆測量・設計者向け講習会[19名]

開催日時 R1.11.27(水)9:20~16:30

開催場所 旭川市内

講習内容 CIM基礎知識、3Dデータ処理実習

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北海道開発局

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~除雪現場の省力化による生産性・安全性の向上に関する取組プラットフォーム

Smart 賢い、機敏な

nice 魅力的な、快適な

operation 操作、運転

work 除雪作業

1)除雪を取り巻く状況の変化

• 除雪機械オペレータの減少• かつ高齢化が進行

●除雪機械技能講習会参加者の推移

※日本建設機械施工協会北海道支部資料により集計

更なる効率化が求められている

3)プラットフォームの活動概要

機械・機器関係及び除雪関係 企業・団体

除雪現場の省力化による生産性・安全性向上の実現

除雪現場の省力化による生産性・安全性の向上に関する取組

プラットフォーム

• 除雪機械の技術動向• 自動車全般の技術動向• 除雪現場へ応用できる機器の技術動向• 除雪現場の実態、課題

有識者、研究機関

• 最新技術及び有効技術動向、評価

• 学問・研究としての除雪

道路管理者

• 地域、気象、道路構造等に応じた道路管理方法

• 最新技術動向を踏まえた除雪現場の省力化への取組

地域住民等

技術協力、技術開発

産 学 民官

技術指導、評価

現場ニーズ、フィールド提供

現場ニーズ、実証実験協力 ユーザーニーズ、

ボランティア

• 地域特性• ピンポイント・リアルタイム情報

第1回 i-Snow開催:平成29年 3月28日第2回 i-Snow開催:平成29年 9月29日第3回 i-Snow開催:平成30年 3月28日第4回 i-Snow開催:平成31年 2月15日第5回 i-Snow開催:令和元年 6月26日第6回 i-Snow開催:令和元年12月12日

『学』北海道大学 大学院工学研究院 萩原教授北海道大学 大学院農学研究院 野口教授寒地土木研究所

『産』(一社)日本建設機械施工協会(一社)建設コンサルタント協会外

『官』北海道開発局(道路、機械、空港)北海道、札幌市、NEXCO東日本

2)具体的な取り組み(案)~R334 知床峠の春山除雪省力化~

• 作業装置操作• 自車位置の把握• 安全確認(前方障害)• 車両運転

準天頂衛星

• 作業装置操作• 自車位置の把握• 安全確認(前方障害)• 車両運転

現状

①②

(1)除雪開始前に目印設置(人力)(2)熟練オペによる先導除雪(3)熟練オペによる開削・投雪

(1)3Dマップの構築(2)GNSSによる自車位置把握(3)投雪装置の自動制御化(4)ミリ波レーダ等による障害物検知

省力化(案)

R334 知床横断道路[知床峠:標高738m 延長23.8㎞]・冬期間通行止め(11月上旬~4月下旬)

4.北海道特有の課題に対応した技術開発、活用促進 ①寒地土研・民間と共同研究の推進

13

北海道開発局

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Smart 賢い、機敏な

nice 魅力的な、快適な

operation 操作、運転

work 除雪作業今後の取組概要について4.北海道特有の課題に対応した技術開発、活用促進 ①寒地土研・民間と共同研究の推進

実験で得たデータを解析し制御システムを改良調整

(実験内容)・制御システムの状態把握

(運転支援とブロワ投雪自動化)・みちびきの受信状況調査・作業装置の状態把握(センサ情報)・各種機器によるデータ収集

☞ ドライブレコーダ☞ 車載カメラ☞ 風向風速計☞ データロガー 等

(実験内容)・H30実験内容に加え、シュート投雪自動化を追加実験・一般道向けに画像鮮明化技術の実験、安全対策技術検討ブロワ投雪は、投雪位

置が限定されない山間部の積雪地域における除雪工法。ブロワの回転速度で投雪距離を調整できる。

シュート投雪は、投雪方向を案内する装置。投雪角度や方向を調整し、より正確に投雪位置を調整できる。

H29(2017) H30(2018) R01(2019) R02(2020) R03(2021)

準天頂衛星

省力化メニュー• 3Dマップデータ(1)(2)

(MMS、LP)• 運転支援(1)

(除雪ナビ、衛星測位補完)• 除雪装置(2)

(ロータリ装置、投雪装置)• 安全対策(3)

(周辺探知、画像鮮明)

オペレータ作業

・打ち上げ(4機体制)

• 衛星測位情報• 不感地帯の把握

• 画像鮮明化技術調査検討(3)

知床峠実験(1)(2)

(2)作業装置操作 【知床峠】

(3)安全確認(障害物等) 【知床峠】

(4)車両運転(操舵・加減速)

(1)自車位置の把握 【知床峠】

• 支援ナビ市場調査(1)(2)• 周辺探知技術市場調査(3)

4月延期⇒11月運用開始

知床峠実験(1)(2)(3)

• 衛星不感地帯の補完技術(1)及び周辺探知技術の検討(3)

• 3Dマップデータ取得(知床峠) (1)(2) • マップデータ取得(一般道) (1)(2)

~H30 知床峠

R01~ 知床峠・一般道

• 運転支援ガイダンスと投雪装置制御システム開発改良(1)(2)

一般道実験(3)

一般道実験(1)(2)(3)

一般道実験(1)(2)(3)

R02(2020)年度以降は、知床峠以外の供用中の一般道で実証実験を予定。

一般道実証実験に向け、R01(2019)年度、峠を対象とした3Dマップを作成

ブロワ投雪(H30実証実験) シュート投雪(R01実証実験)

14

北海道開発局

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【平成30年度導入 新型ロータリ除雪車概要】

Smart 賢い、機敏な

nice 魅力的な、快適な

operation 操作、運転

work 除雪作業新型ロータリ除雪車について4.北海道特有の課題に対応した技術開発、活用促進 ①寒地土研・民間と共同研究の推進

準天頂衛星「みちびき」に対応した受信機、運転支援ガイダンスと投雪装置の自動制御システムを搭載操作レバーの集約、除雪速度制御装置(雪の量に応じた除雪速度自動コントロール)など、操作の省力化を図る装置も合わせて搭載

A:「運転支援ガイダンス」と「除雪装置の自動制御」表示モニタB:除雪速度制御装置(雪の量に応じた除雪速度自動コントロール)C:車両状態を監視するモニタシステム(除雪負荷・故障診断)D:メータ・警告灯の液晶パネル化E:操作レバーを「11本⇒3本」に集約(従来機①~⑪⇒新型機①~③)

【従来機からの変更点】

スペック全長・・・・・・・・・・9.0m全幅・・・・・・・・・・2.6m全高・・・・・・・・・・3.6m車両総重量・・・・17.5t乗員・・・・・・・・・・2名エンジン出力・・353kW(480PS)最大除雪量・・・・4,200t/h最大投雪距離・・45m

投雪方向変更位置

自車位置

路肩ライン

左投雪区間右投雪区間

◆実証実験報道公開

15

北海道開発局

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Smart 賢い、機敏な

nice 魅力的な、快適な

operation 操作、運転

work 除雪作業新型ロータリ除雪車について4.北海道特有の課題に対応した技術開発、活用促進 ①寒地土研・民間と共同研究の推進

・精度は以下のとおりXY方向(平面):3~5㎝Z方向 (垂直):5~10㎝

センチメータ級高精度位置情報(L6信号)

準天頂衛星「みちびき」

高精度 3D マッ プ高精度 3D マッ プ

みちびき対応アンテナ

投雪方向変更位置

自車位置

路肩ライン

自動制御システムの流れ

投雪方向自動制御で除雪中 投雪方向変更点に近づくと画面色が変更(青→緑→黄)

地点到達で画面が赤になり、自動で投雪方向を変更

STEP1 STEP2 STEP3

左投雪区間

右投雪区間

【目的】準天頂衛星「みちびき」と「高精度3Dマップデータ」を活用した運転支援ガイダンスと投雪作業の自動化を合わせたシステムにより、ブロワ投雪方向を自動で変更

【結果】予め登録した投雪方向変化点で、左投雪・右投雪にブロワの自動変更動作を確認【今後】ブロワ投雪に『シュート投雪の自動化』を追加

右投雪 左投雪

投雪装置自動化

ブロワ装置の投雪方向自動変更動作を確認

【平成30年度導入】~投雪装置自動制御システム構築~

16

北海道開発局

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Smart 賢い、機敏な

nice 魅力的な、快適な

operation 操作、運転

work 除雪作業

4.北海道特有の課題に対応した技術開発、活用促進 ①寒地土研・民間と共同研究の推進

シュート装置

ブロワ装置

シュート装置の自動化

処理前の映像 映像鮮明化処理映像イメージ

より高度な投雪装置の自動化イメージ 吹雪時の映像鮮明化技術のイメージ

ロータリ除雪車の投雪作業の自動化

吹雪時の映像鮮明化技術の検証

高精度3Dマップ作成

オペレータ1名による除雪作業

吹雪による視界不良発生時の

除雪作業

H30 R01

「みちびき」を活用した運転支援ガイダンスシステムの構築

一般道において試験車両による実証実験

映像鮮明化技術の検討

知床峠において実証実験を実施投雪方向自動変更動作を確認

H29

知床峠においてより高度な投雪装置の自動化および安全対策技術の実証実験

H28

i-Snow発足

ਠৃभৡ৲पऐञੌ

一般に広く普及している周辺探知技術の除雪作業適用性実験

例)3DカメラとAI物体認証機能を有した接触防止システム等

安全対策の実証実験イメージ

R1年度の取組状況について

ブロワ投雪 シュート投雪

17

北海道開発局

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1)衛星不感地帯の補完技術(自車位置推定)【寒地】

2)周辺探知技術検証【寒地】普通乗用車に使用されているミリ波レーダを用いた周辺探知ガイダンス装置を試作、試験道路において、コース上に設置した障害物の誤検知・未検知精度検証の走行実験を実施

気象の影響を受けない磁気マーカを用いた自車位置推定システムのガイダンス装置試作、試験道路において除雪車車内からの前方視界を遮断し、ガイダンスのみ走行試験を実施

Smart 賢い、機敏な

nice 魅力的な、快適な

operation 操作、運転

work 除雪作業R1年度の取組状況について4.北海道特有の課題に対応した技術開発、活用促進 ①寒地土研・民間と共同研究の推進

18

▲ガイダンスイメージ ▲走行実験イメージ

▲ガイダンスイメージ

Caution40 m ahead

路外の障害物をフィルター処理

車両(NO.37)

▲障害物フィルタ処理イメージ

外側線をイメージ

▲周囲探知実験の状況

磁気マーカ 磁気マーカ埋設状況

磁気センサ設置状況

磁気マーカ埋設箇所

磁気センサ設置箇所

▲自車位置推定実験の状況

北海道開発局

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①ライティング技術による除雪作業の効率化

②AR(拡張現実)技術等による除雪作業の効率化

除雪作業ニーズ

車両から照射するライティング技術等を用いて路面に除雪車の作業情報や車間距離等を可視化し、作業の効率化と安全性向上を図ることが可能な技術

除雪作業における直接目視による確認の補完を主眼に、道路3次元データと拡張現実(AR)技術等をマッチングさせ、吹雪時等の視程障害時における作業効率の向上を目的とした除雪作業のガイダンスが可能な技術

カメラ画像

視程障害時の視認性

テーマ設定型(技術公募)

国土交通省の施策「公共工事等における新技術活用システム」において、発注者ニーズによる技術公募を行い、実証試験を通し応募技術の試験結果を比較表として作成する手続き

道路3次元データ

路面への照射

4.北海道特有の課題に対応した技術開発、活用促進 ①寒地土研・民間と共同研究の推進

新技術導入(ライティング技術、AR技術等の除雪作業の効率化に寄与する技術)

19

北海道開発局

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令和2年1月予定 2月中予定令和元年4月~12月

新技術の募集・技術選定 夏期試験・課題の抽出 冬期試験 比較表まとめ

令和元年度スケジュール

至 留萌市

道の駅 石狩「あいろーど厚田」

石狩市八幡1丁目の道道81号交差点(南端)

石狩市厚田区濃を越えた浜益区境界(北端)

厚田除雪ST

北端

南端

至 札幌市

AR技

術試

験場

64.6

km、片

道32

.3km

厚田除雪ST

新技術導入(ライティング技術、AR技術等の除雪作業の効率化に寄与する技術)

・技術名 AR技術を用いた除雪作業支援システム・応募者 朝日航洋(株)、共同開発者 Panasonic(株)

AR技術(1技術)

◇技術公募 令和元年8月1日~令和元年8月30日

◇試験期間 夏期:令和元年10月(実施済み)冬期:令和2年1月

◇試験場所 札幌道路事務所 厚田除雪ST及びR231

試験場所R231

技術公募の結果

・技術名 アレッド・ライン・応募者 株式会社 吾妻商会

・技術名 LED描画ランプを使用した後続車両への注意喚起・応募者 株式会社 小糸製作所

ライティング技術(2技術)

ライティング技術試験場所

4.北海道特有の課題に対応した技術開発、活用促進 ①寒地土研・民間と共同研究の推進

20

北海道開発局

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Ministry of Land, Infrastructure, Transport and TourismMinistry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

北海道開発局i-Constructionアクションプラン

令和2年度の取組(案)

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令和2年度 北海道開発局 i-Constructionアクションプラン (案)

2.i-Constructionを普及させるための活動◎ ①業界団体等との情報提供や意見交換を行うための部会等(UAV活用や3次元利活用)の実施、

ICT推進活用部会による普及・推進の検討②HP等による情報提供の更なる充実・i-Constructionサポートセンターによる施工者等への支援

◎ ③「北海道開発局i-con奨励賞」により優れた取組事例を広く周知し、導入拡大に向けた取組を推進◎ ④自治体等と連携した取組による自治体工事への普及促進(現場支援モデル事業による支援や合同見学会の実施等)◎ ⑤道内各地でのi-Constructionの説明会・講習会(実技含む)、ICT活用工事現場における見学会の実施

(業界団体、地方公共団体、直轄職員)⑥事務所等のICT環境の整備(高性能PC、3Dソフトの充実、クラウド活用の検討)⑦北海道開発技術研究発表会において、i-Constructionを含めた生産性向上をテーマとする部門の表彰を実施

◎ ⑧i-Construction技術研修の実施(職員研修・3Dデータ活用講習)

3.北海道特有の課題に対応した技術開発・活用促進◎ ①寒地土研・有識者・民間との共同研究の推進

除雪作業の省力化技術(i –Snow等)堤防除草の効率化技術( SMART-Grass )UAVによる港湾施設点検の自動化技術 など

②生産性向上に向けた新技術・新工法の活用

4.フォローアップ活動① i-Constructionの普及状況等を確認するための実績等調査の実施②ICT施工実施による問題点・課題の把握(コストの把握及び積算体系の検証、基準類の適用検証)③ICT建機、UAV、LS等の普及状況の把握

1.i-Constructionの推進◎ ①ICT活用工事の拡大(簡易型ICT活用工事の実施、新規工種拡大)、ICT未経験企業や自治体工事における

ICT活用の推進にむけた支援の実施◎ ②3D測量業務・3D土工設計業務・BIM/CIM活用工事・業務の拡大

③規格標準化技術の適用拡大(コンクリート工)④施工時期平準化の推進⑤ICT技術(ウエアラブルカメラ等)を活用した建設現場の遠隔臨場に関する監督・検査試行の実施

重点項目:◎※朱書は前年度からの変更

22

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○起工測量から電子納品の各段階で部分的なICT活用を認める簡易型ICT活用工事を新たに導入。○ただし、3次元設計データ作成、3次元出来形管理等の施工管理及び3次元データの納品での活用

は必須とする。○工事成績で加点・各段階で経費を変更計上

3次元設計データ作成

ICT建設機械による施工

【通常のICT施工】

ICT活用必須実施項目選択項目

※面管理、断面管理のいずれも選択可※面管理を行った場合のみ経費を計上※現場条件等により基準(TS出来形等3次元データを活用)によらなくても適用可とする場合がある(独自)

○3Dデータ活用の普及拡大を進めるため、簡易型ICT活用工事を新たに導入。○対象工事において各段階における3次元データ活用に関する経費を変更計上の対象とする。

3次元起工測量

3次元設計データ作成

3次元データの納品

3次元出来形管理等の施工管理

ICT建設機械による施工

○起工測量から電子納品までの全ての段階でICT活用を必須とする。○工事成績で加点・経費を変更計上

3次元起工測量

・見積徴収 ・見積徴収 ・共通仮設費・現場管理費を補正・市場単価等を踏まえ計上

<各段階の積算方法>

【ICTの部分的活用による施工】

3次元データの納品

3次元出来形管理等の施工管理

※活用部分を基準に則り納品

※新設舗装において下層路盤を含まない場合は従来施工も可とする(独自)

ICT活用工事の取組拡大(部分実施の適用)1.i-Constructionの推進 ① ICT活用工事部分活用や新規工種拡大による取組の拡大、ICT未経験企業や自治体工事

におけるICT活用の推進にむけた支援の実施北海道開発局

23

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R2要領案

①起工測量②3Dデータ

作成③ICT施工 ④施工管理 ⑤電子納品

成績加点(本省案)

成績加点(独自案)

ICT土工△ ○ △ △ ○ 1点 1点

○ ○ ○ ○ ○ 2点 2点

複数工種にてICTを活用(Full活用)

○ ○○

工種毎(河床掘削・床堀・地盤改良等)

○工種毎(法面工・付帯構造物・河床掘削・地盤改良等)

○ 2点 2点

ICT舗装工

△ ○ ○ △ ○ 1点 1点

○ ○ ○ ○ ○ 2点 2点

○ ○ ×※4 ○ ○ - 2点

△ ○ ×※4 △ ○ - 1点

ICT舗装修繕工〇 ○ - - ○ 1点※1 1点※1

〇 〇 - △ ○ 2点※2 2点※2

従来施工 - - - - - 無し 無し

※1 車道内での測量削減を目的としたICT活用および3Dデータ作成について加点実施

※2 施工管理へのICT活用を選択した場合加点実施。※3 ④と⑤の費用は④について、UAV写真(土工のみ)、地上レーザスキャナ等により面計測した場合に費用計上※4 新設工事において下層路盤工を含まない場合

ICT活用工事の取組拡大(部分実施の適用)

24

1.i-Constructionの推進 ① ICT活用工事部分活用や新規工種拡大による取組の拡大、ICT未経験企業や自治体工事におけるICT活用の推進にむけた支援の実施

北海道開発局

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R2 ICT施工の新規工種

○ ICTの新規工種として、地盤改良工(深層混合)の「スラリー撹拌工(ICT)」、舗装工(修繕工)の「切削オーバーレイ工(ICT) 」の2工種を新設

【ICT施工の概要】

本施工は、セメント及び石灰系固化材のスラリー材(セメントミルク又はモルタル)を圧送・注入し、原地盤と撹拌・混合することにより改良体(コラム)を造成する工法において、地盤改良機の位置・標高をリアルタイムに取得し、ICT建設機械による施工用データとの差分を用いて、作業装置を誘導する3次元マシンガイダンス技術による地盤改良工である。

【制定内容】

○施工位置決めの効率化による日当たり施工量の制定杭長が短い場合の日当り施工本数が効率化することを反映

○ICT建設機械経費加算額の制定ICT地盤改良機に取付る各種機器及び地上の基地局・管理局の賃料

○システム初期費の制定ICT施工用機器の賃貸業者が行う施工業者へ貸出しに要する費用

【ICT施工の概要】

本施工は、出来形計測の省力化を図ることが出来るシステムを用いた、ICT路面切削機によるアスファルト路面の切削作業である。

路面切削機の位置及び刃先の位置をリアルタイムに取得した、施工履歴データと3次元設計データとの差分による出来形管理を行うものである。

【制定内容】

○ICT建設機械経費加算額の制定施工履歴データ取得に必要な各種機器及び地上の基地局・管理局の賃料

○システム初期費の制定ICT施工用機器の賃貸業者が行う施工業者へ貸出しに要する費用

切削機システム

(X,Y)

切削深さ(設計深さ)

(従来)誘導員による位置決め (ICT)施工位置のガイダンス画面(例)

切削履歴の記録するシステム(路面切削機に後付け)

切削機進行方向

○スラリー撹拌工(ICT)

○切削オーバーレイ工(ICT)

(イメージ図)

25

1.i-Constructionの推進 ① ICT活用工事部分活用や新規工種拡大による取組の拡大、ICT未経験企業や自治体工事におけるICT活用の推進にむけた支援の実施

北海道開発局

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R2 ICT施工における積算基準の拡充

発注者

OK

③ICT建設機械による施工

④検査の省力化①ドローン等による3次元測量 ②3次元測量データによる設計・施工計画

3次元設計データ等を通信

共通仮設費(技術管理費)

共通仮設費(技術管理費)

共通仮設費(技術管理費)見積のバラツキ 見積のバラツキ 経費の乖離

共通仮設費(技術管理費)

直接工事費(賃料)

・ 保守点検費・ システム初期費

賃料の地域差

項 目 計上項目 積算方法① 3次元起工測量 共通仮設費 見積徴収 による積上げ② 3次元設計データ作成 共通仮設費 見積徴収 による積上げ

③ICT建機施工 直接工事費 損料または賃料(保守点検) 共通仮設費 算定式 による積上げ(システム初期費) 共通仮設費 定額 による積上げ

④ 3次元出来形管理 共通仮設費 率計上(通常工事と同率)⑤ 3次元データ納品 共通仮設費 率計上(通常工事と同率)

その他 社員等従業員給与手当や外注経費等 現場管理費 率計上(通常工事と同率)

積算方法の改定見積徴収見積徴収市場の単価を反映算定式定額補正係数の設定補正係数の設定

補正係数の設定

現 行 改定(案)

※直接工事費 約1億円の河川工事の場合、工事価格 約153百万円→約155百万円(約200万円:1.3%)増

⑤3次元データ納品

ICT施工のフロー

(ICT建機賃料の改定含む)

共通仮設費補正 1.2

現場管理費補正 1.1

26

1.i-Constructionの推進 ① ICT活用工事部分活用や新規工種拡大による取組の拡大、ICT未経験企業や自治体工事におけるICT活用の推進にむけた支援の実施

北海道開発局

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【ICT導入時の問題】・ICTにチャレンジしたいが、よくわからない。・3次元データを扱える技術者がいない。 など

3次元起工測量

3次元設計データ作成

ICT建設機械による施工

3次元出来形管理等の施工管理

3次元データの納品

ICTの導入に踏み切れない

・各プロセスの範囲についてアドバイザーから技術サポートを受ける。・発注者より受注者へICTのサポート団体報を提供(アドバイザーに要する費用は設計変更の対象とする)

ICTの積極的な活用が可能!

・サポート範囲については受発注者間で協議し、各段階の専門家等を受注者に情報を提供(アドバイザーとの詳細な調整は受注者が行う)

・対象工事は受注者希望Ⅱ型とし、通常のICT土工と同様に工事成績評定で評価する。・ICT活用工事未経験企業や経験が浅い企業等を対象とし、同一受注者が複数回活用することは不可。

サポート範囲は自由に選択可能(全てでも、一部でも可)

■ICT活用工事のプロセス

サポートプログラム

○ICT活用工事の更なる普及を図るため ICT未経験企業や経験が浅い企業等を対象に、ICTの導入や実施段階等において必要な技術サポートをアドバイザーから受けられる仕組みを試行的に導入。

【ICTの効果】・ICT活用し効率化や安全性の効果を体験し、更なる活用を図る。・効率化を図り働き方改革につながる。

各段階でアドバイザーからサポート

施工計画立案

北海道開発局

27

ICTサポート制度 271.i-Constructionの推進 ① ICT活用工事部分活用や新規工種拡大による取組の拡大、ICT未経験企業や自治体工事

におけるICT活用の推進にむけた支援の実施

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i-Constructionモデル事務所による先導的・継続的な取組1.i-Constructionの推進 ② 3D測量業務・3D土工設計業務・CIM活用工事・業務の拡大

28

令和2年度のBIM/CIMの実施内容等について

引き続き、「工事や維持管理の効率化・高度化」を進めると共に、降雪・凍結等による品質低下や積雪による出来型確認が困難、冬期路面管理や視界不良時の除雪車誘導等、積雪寒冷地特有の課題についても検討していく。

また、「BIM/CIMモデルを契約図書」として発注することを重点検討事項として検討し、必要な3Dデータの構築を進めていく。

〇小樽開発建設部の推進体制

〇BIM/CIMの活用

北海道開発局

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ICTを活用した遠隔臨場による監督・検査

概要

7

3

8

13

2

3

1発注者

受注者

大いに有効だと思う概ね有効だと思うどちらともいえないあまり有効とは思わない有効とは思わない

受発注者アンケート結果

施工現場

発注事務所

クラウドサーバー

発注差:事務所でリアルタイムに確認

受注者:ウェアラブルカメラ等で撮影

施工現場

発注事務所

車移動:片道1時間

発注差:臨場確認受注者:臨場確認効果のイメージ

従来

遠隔臨場

発注者:移動時間を約40時間削減(立会が20回の工事の場合)受注者:立会調整にかかる時間を大幅に削減

80%以上の受発注者が有効であると回答

※東北地方整備局が19件の試行工事を対象に実施

受発注者の声

80%

(発注者) ・支度時間+移動時間を削減できるのは大きい・生産性向上だけでなく、突発事象の対応にも利用できる・施工現場をリアルタイムで確認できる

(受注者) ・臨場時間等の調整がしやすくなった・映像記録として残るため、後で再確認できる

受発注者ともに、前向きな意見が聞かれた

※東北地方整備局、中部地方整備局が実施した試行工事より

○ 受発注者の監督・検査業務効率化のため、令和元年度までの試行結果等をふまえて、建設現場の遠隔臨場に関する試行要領(案)及び建設現場の遠隔臨場に関する監督・検査試行要領(案)を策定

○ 令和2年度は試行を全国展開し、実装に向けての検討を進める

1.i-Constructionの推進 ⑤ ICT技術(ウエアラブルカメラ等)を活用した建設現場の遠隔臨場に関する監督・検査試行の実施

29

北海道開発局

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研修・講習計画

◯職員においても3次元データ活用を図り、受発注者における業務効率化が必要。各地域でハンズオン研修を実施し、職員の活用を浸透させる必要がある。

◯一方で受注者においても、技術者不足の課題があることから、引き続き各地域で各団体と連携した講習会等を企画。

■受注者向け 講習の実施状況(R1 旭川)

■発注者向け 研修(R1 i-Con研修)

■研修・講習計画案

■職員の3次元CADの技術向上ステップ

ステップ1 導入編(活用イメージ) 受注者が作成したデータを確認する(取得技術)一般的なデータを、それぞれ対応するソフトウェアで表示し、ソフトウェアの基本操作を身につける。

ステップ2 活用編(活用イメージ 受注者が作成したデータを活用し説明や資料作成を行う)(取得技術)ICT活用工事やBIM/CIMで活用する一般的なデータを基本的なモデルの活用・作成方法身につける。(共通および部門毎)

ステップ3 応用編(活用イメージ) 納品された3次元データを活用し事業管理や維持管理等に活用する。(習得技術) 3次元データの利活用について実習し維持管理の高度化等へつなげる

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

本省 建設生産研修 BIM/CIM研修

本局 i-Con研修 3DCAD実技研修(応用編)

部局

団体等

本局主催 舗装向け研修 実技講習 (H31 札幌・釧路 R1 旭川)

部局主催

団体等主催

受注者 本局主催 説明会 事例報告会 セミナー

職員・自治体職員 団体等主催

説明会セミナー

開催情報等は一元的に集約し周知を図る。参加可能なものは積極的に参加

開催情報等は一元的に集約し周知を図る。参加可能なものは積極的に参加

目的 対象者 主催

職員自治体職員

受注者

受注者職員

自治体職員

3次元データ(PC)講習

各団体等と連携し、現地講習会の実施を検討する

R2年度研修計画

測量・施工講習(現地)

開催情報等は一元的に集約し周知を図る。参加可能なものは積極的に参加

3DCAD実技研修(導入編・活用編) ※各開発建設部ごとに実施

2.i-Constructionを普及させるための活動 ①②③

30

北海道開発局

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◯i-constructionモデル事務所における取組を共有し、各地域での活用を推進する。◯各地域ごとに、先進的に取組んでいる企業等の協力等をふまえ未経験企業等へ講習会等の開催の実施検討

■北海道開発局におけるICT活用経験企業数

■講習会のイメ-ジ

A社

Y社 (未経験企業)

X社 (未経験企業)

Z社 (未経験企業)

各開発建設部技術管理課施設整備課

地方建設業協会等

各総合振興局

B社

C社

先進的な企業の建設現場での講習開催会の協力依頼

監督員連携して企画運営を実施

講習会への参加

企業ランク

ICT経験企業数

直轄受注企業数

有資格企業数

実績あり(%)

実績なし(%)

A 20 22 22 90.9 9.1B 97 235 293 41.3 58.7C 6 143 572 4.2 95.8

■H28-R1.9時点での状況Aは道内本店のみ記載

Bランク企業では約半数程度の企業が未経験活用する企業の底上げが必要であり、自治体とも連携した取組が必要

講習会実施イメージ(座学)

講習会実施イメージ(現場)

i-Construction推進体制

31

北海道開発局

2.i-Constructionを普及させるための活動 ①自治体等と連携した取組による自治体工事への普及促進③道内各地でのi-Constructionの説明会・講習会(実技含む)・見学会の実施

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『北海道開発局 i-con奨励賞』 の創設

北海道開発局では、地域を支える建設業の健全な発展を後押しするため、建設業等の働き方改革の取組を行っています。働き方改革の重要な取組の一つであるi-Construction※の普及促進に向け、新たに『北海道開発局i-con奨励賞』を創設し、建設現場における生産性向上の優れた取組を表彰します。

暮らしや産業を支える社会資本の整備や維持管理の担い手として、また激甚化・多様化する災害に対する地域の守り手として、建設業界の果たすべき役割はますます重要となっています。一方、北海道は全国よりも10年先行して人口減少や高齢化が進んでおり、こうした中にあっても引き続き建設業界がその役割を果たすために、担い手の安定的確保・育成に向けて、建設業の労働環境の改善などの取組を進めるとともに、限られた人員の中、品質と安全性の確保に向けて建設現場の生産性向上をより一層進める必要があります。国土交通省では、建設現場における生産性を向上させ、魅力ある

建設現場を目指す新しい取組であるi-Construction を推進しており、北海道開発局においても、『北海道開発局i-Constructionアクションプラン』を策定し、普及促進、技術向上に努めています。 ※i-Construction(アイ・コンストラクション)とは…

調査・測量から設計、施工、維持管理までのあらゆる建設生産プロセスでICT(情報通信技術)等を活用して建設現場の生産性向上を図る取組です。建設現場の生産性向上を実現するため、トップランナー施策を

先行的に進め、得られた知見等を踏まえて他の施策へ展開し、全ての建設現場への浸透を図ります。●トップランナー施策

①ICTの全面的な活用(ICT活用工事等)②全体最適の導入(コンクリート工の規格の標準化等)③施工時期の平準化

背景

i-Construction普及に向けた新たな取り組み今回、建設現場における生産性向上の優れた取組を表彰するこ

とにより、建設産業に携わる企業のi-Construction導入に向けた意欲向上を図るとともに、優れた取組事例を広く周知することで、より一層のi-Construction推進を図ることを目的として、新たに『北海道開発局i-con(アイ・コン)奨励賞』を創設することとしました。

2.i-Constructionを普及させるための活動 ⑥「北海道i-Con奨励賞」による、受注者の意欲向上や優れた取組事例を広く周知し取組を推進

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北海道開発局

Page 33: 北海道開発局i-Constructionアクションプラン 令和元年度の ...1.i-Constructionの推進 ②3D測量業務・3D土工設計業務・CIM 活用工事・業務の拡大

北海道技術研究発表会における取組2.i-Constructionを普及させるための活動 ⑦北海道開発局技術研究発表会において生産性向上

に関する取組を推進

北海道開発局技術研究発表会で技術管理部門(生産性向上をテーマ)をあらたに設置しi-constructionに関する取組の共有等を実施(4件の研究発表を実施)。

・北海道開発技術研究発表会において、i-Constructionを含めた生産性向上をテーマとする新たな表彰部門を創設し取組の推進を図る。

■技術研究発表会(技術管理部門)

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〇発表会 令和2年2月20日〇発表案件

開建

演題名 所属

小樽

倶知安余市道路におけるi-onstructionの取組について-3次元データの活用やICT等新技術導入により事業の効率化を目指して-

小樽道路事務所

小樽

小樽開発建設部におけるi-Construction推進計画-(Ti-4による普及活動の取り組み)-

技術管理課

釧路

釧路港海上工事におけるICT技術の活用など生産性向上に向けた取り組みについて

釧路港湾事務所

寒地

BIM/CIMの3次元モデルを用いた計画・設計の有効性に関する一考察-景観予測の評価実験結果をふまえて-

地域景観チーム

発表の様子

北海道開発局

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背景北海道開発局

全国よりも10年先んじて人口減少が進展トラクターモア ハンドガイド

◆日本の将来推計人口は2015年以後は長期の人口減少過程にあり、2065年には30%減少し、特に生産年齢人口は40%以上減少すると予想されている(国立社会保障・人口問題研究所)。北海道は全国よりも10年先行して人口減少や高齢化が進行しており、特に建設業就業者の55歳以上の占める割合は、全国に比べ約10%高く、高齢化が顕著であり、労働者不足が大きな懸念となっている(担い手不足)

◆激甚化・多様化する災害に対し、堤防などインフラ機能の健全な維持が重要◆河川堤防は雨水や洪水流による侵食から保護するため植生による法面保護がなされており、堤防機能を健全に維持するには

定期的な堤防除草が必要◆北海道の一級河川13水系における管理延長 約1,850kmにおよび堤防の除草面積は10,000haを超え、除草作業に

多大な労力と費用がかかる◆建設現場の生産性向上を実現するためi-Construction※の取組の一環としてICT(情報通信技術)を活用した堤防除

草の生産性向上が必要

※ i-Construction(アイ・コンストラクション)とは…調査・測量から設計、施工、維持管理までのあらゆる建設生産プロセスでICT(情報通信技術)等を活用して建設現場の生産性向上を図る取組です。

●トップランナー施策①ICTの全面的な活用(ICT活用工事等)②全体最適の導入(コンクリート工の規格の標準化等)

③施工時期の平準化

現在行われてる堤防除草

肩掛け式遠隔式大型除草機※SMART-Grass とは… ~Self-Moving And Remote-sensing Technique for Grass-cutting除草自動化検討ワーキングのキャッチフレーズです。

4.北海道特有の課題に対応した技術開発、活用促進 ①寒地土研・民間と共同研究の推進

北海道開発局 堤防除草の効率化技術 ~ SMART-Grass ~

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Page 35: 北海道開発局i-Constructionアクションプラン 令和元年度の ...1.i-Constructionの推進 ②3D測量業務・3D土工設計業務・CIM 活用工事・業務の拡大

目標

趣旨

①大型除草機による除草自動化(丘陵堤※ )→ ロボットトラクタ・遠隔式大型除草機を活用した除草自動化

②急勾配・狭隘箇所における小型除草機による除草自動化

ロボットトラクタ

北海道開発局

アドバイザー 北海道大学大学院 農学研究院 野口 伸 教授構 成 員 北海道開発局 事業振興部 技術管理課・機械課

建設部 河川管理課開発建設部

堤防などインフラの品質確保と適切な機能維持のため、インフラメンテナンスにかかる作業の省人化、効率化、費用の縮減が喫緊の課題となっています。これまで堤防除草に関しては、機械導入、処分費用の抑制などにより作業の効率化、コスト縮減の取組が行われてきましたが、更なる堤防除草の生産性向上のため、ICT(情報通信技術)を活用した除草作業の自動化について試験地で現地試験を行いながら取組を進めるものです。

遠隔式大型除草機

○丘陵堤とは...石狩川や十勝川の下流域は、泥炭層が広く分布し軟弱な地盤地帯のため、法勾配1:5~1:10のゆるやかな傾斜の堤防(丘陵堤)を整備し、 安全性を高めています。

石狩川丘陵堤(たっぷ大橋下流付近)の除草幅

SMART-Grass 試験地(丘陵堤 たっぷ大橋下流左岸)

除草自動化検討ワーキング~ SMART-Grass ~

丘陵堤の除草状況

参考;近畿地方整備局マッチング技術資料より

小型自動除草機

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4.北海道特有の課題に対応した技術開発、活用促進 ①寒地土研・民間と共同研究の推進

北海道開発局 堤防除草の効率化技術 ~ SMART-Grass ~