Seedx地域未来塾ビジネスプランシートのブラッ

シュアップ事業計画編

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平成 24 年 10月 26 日（金）講師：市岡　久典

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本日の内容

・ビジネスプランの位置づけ・ビジネスプランの項目・ビジネスプラン作成、ブラッシュアップのポイント

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社会的企業、ソーシャルビジネス

・社会（の一部）をデザインする仕事　デザイン：設計する　⇒社会を変える／地域を変える

　　 ムーブメントを起こす

　≠一事業の収益

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ビジネスプランの位置づけ

・事業アイデアを紙に落としこんで、整理して　事業計画とするため・「どこで、なにを、どのように行うのか」という行動計画を明確にするため・創業メンバーや支援者などに説明するため・金融機関からお金を借りるときの審査資料として・ビジネスプランコンテストでの説明資料として

・補助金などに申請するため、行政への資料として　→仕様がある場合も

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…ビジネスプランを作らないと

ある起業家Ａさんの例。Ａさんは障がい者の雇用課題を強く認識しています。障害を持っていても仕事をして地域に貢献したいと思って

いる人は多いものです。Ａさんはそのようなニーズを汲み

取り雇用を実現しようと、行政へ想いを強く働きかけ、協力

を得ようとしました。相談員からは事業内容の具体性の

弱さを指摘されましたが、「理念があれば結果は後からつ

いて来る！」と考え、事業をスタートさせました。しかしながら、予定していた売上を確保できず、数ヵ月後、

継続が困難となり事業が失敗に終わってしまいました。

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いいビジネスプランとは

・事業の内容が理解しやすいかどうか・計画通りに進むという説得力があるかどうか・安心感を与えられるか、共感を得られるかどうか・数字など間違っていないか・見やすい、読みやすい工夫がされているか

・仕事を受注できるかどうか、申請が通るか・感動を与えられるかどうか

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ビジネスプランの核

私（私たち）は「誰に」「何を」「どのように」提供するか？

はじめるための資金をどのように準備するか？継続・発展するための収益を確保できるか？

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ビジネスプランの項目①

・ビジネスプラン名（タイトル）　ビジネスプランを一言で表すと？・解決したい社会的課題、地域課題　どんな社会的課題、地域課題に取り組むか？・対象となる顧客　どういう人を対象に（年代、性別、地域など）・事業の内容　どんな商品やサービスを提供しますか？

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ビジネスプランの項目②

・セールスポイント　似たような事業との違いは何ですか？・キャッシュポイント　お金を得る方法は？・宣伝方法　どのように宣伝しますか？・経営理念　事業にかける想い

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ビジネスプランの項目③

・組織体制、協力体制　どんなメンバーで、どういう役割分担をしますか？　どういう人や組織と協力しますか？

・資金計画　事業をはじめるためにお金がいくら必要ですか？　それをどのように準備しますか？・収支計画　どれだけの利益が出ますか？　事業を継続できますか？

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ビジネスプランシートの例①

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ビジネスプランシートの例②

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ビジネスプランシートの例③

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ビジネスプランの作成

ビジネスプランの作成／ブラッシュアップのポイントを説明します。

「やりたいこと」、「できること」、「社会に求められていること」を満たしていること

社会に求められていること（ Need）

できること（ Can）

やりたいこと（Will）

継続する事業

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継続する事業の条件

「やりたいこと」、「できること」、「社会に求められていること」のどこから考えるか。

社会に求められていること（ Need）

できること（ Can）

やりたいこと（Will）

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ビジネスプランの着想

「やりたいこと」

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・困っている人を助けたい　・人の役に立ちたい　・自分の理想を実現したい　

「やりたいこと」を具体化するには

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・困っている人を助けたい　⇒特に「どういう人」を助けたいか・人の役に立ちたい　⇒特に「どういう人」の役に立ちたいか・自分の理想を実現したい　⇒思い描く理想の社会・地域とはどういうものか

　　 どの「地域」か。どの「地域から」か。※ターゲットを明確にする

・そのように思うようになった「キッカケ」は何か。

「できること」

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・いま仕事にしていること

・過去仕事にしていたこと

・持っている資格

・持っているスキル

・持っている知識

・得意なこと

・人脈、ネットワーク（できる人に依頼できる）

「できること」を中心に近づけるには

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・経験、スキルを転用する／組み合わせる

・できることから取り組む　例）お試し利用からはじめる、情報発信からはじめる

・スキル、資格、知識を身につける　（ただし、時間がかかることも）

・他の人と協力する、補完する

自分の「できること」と「やりたいこと」「社会で求められていること」にギャップがある場合。たとえば、やりたいことを実現するには、自分のスキルや経験などが不足している場合。

１．他に利用したらどうか 　　・今のままで新しい使い道はないか

　　・少し変えて他の使い道はないか

２．アイデアを借りたらどうか 　　・これに似たものはないか

　　・他に似たアイデアはないか

３．大きくしたらどうか 　　・何か加えたらどうか

　　・もっと回数を多くしたらどうか

４．小さくしたらどうか 　　・分割したらどうか

　　・やめたらどうか

５．変更したらどうか　・形式を変えたらどうか　・意味を変えたらどうか

オズボーンのチェックリスト６．代用したらどうか　 　・他の材料にしたらどうか　　・他の人にしたらどうか

７．入れ換えたらどうか 　　・他の順序にしたらどうか

　　・原因と結果を入れ換えたらどうか

８．反対にしたらどうか 　　・役割を逆にしたらどうか

　　・立場を変えたらどうか

９．結合したらどうか 　　・目的を結合したらどうか

　　・アイデアを結合したらどうか

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統合する技術

「地域を変えるデザイン」より

ボランティア行動をする

ともらえる「地域通貨」

お互いへの感謝の気持ち

を書き記す伝言板

感謝の気持ちを可視化する星形カード住民を手助けしてくれた人にメッセージを添

えてカードを渡す

結合したらどうか

「社会に求められていること」

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・困っている人がいる問題・自分が困った経験（問題）・自分があればいいなと思うこと（期待）

・需要はあるが価格の高い既存ビジネス（不合理）・商品・サービスに不満のある既存ビジネス（不満）

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社会的課題　ものづくり

日本の製造業の生産額は 1991年から約３割減少。伝統的な工芸品についても、生活様式の変化や海外の安価な輸入品などの影響で、生産額・従業員数とも減少を続けている。

特に後継者不足が深刻。

「地域を変えるデザイン」より

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社会的課題　高齢化

1960年代は、日本の中位年齢は20代だった。それが 2025年には50歳を超える見込みである。1990年には成人（ 20～ 64歳） 5人で高齢者（ 65歳以上） 1人をみればよかった。それが、 2050年にはほぼ成人１人で高齢者１人を支えなければならない構造になる。

中位年齢：日本人を全員年齢順に並べて、一番真ん中の人の年齢

「地域を変えるデザイン」より

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社会的課題　人口密度

過去 20年間で、全国の空き家の数は約 2倍になった。背景には、自動車の普及や交通機関の発達などがある。昔ながらの繁華街がシャッター通り化している。日常の買い物が困難な「買い物弱者」と呼ばれる人も増えている。

「地域を変えるデザイン」より

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社会的課題　単独世帯日本の人口は 2004年をピークに減少が始まっている。一方で、世帯数は 2015年頃まで増加すると予測されている。2007年には単独世帯が最多となり、 2030年には全世帯の 4割を占める

と予測される。かつては単独世帯の多くは若者だったが、 2005年には

65歳以上が単独世帯の 4分の 1を占めている。

「地域を変えるデザイン」より

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社会的課題　孤立地域社会のコミュニティの力が弱体化しつつある。国際比較調査によると、日本人の社会的孤立度の高さは世界有数。

誰にも看取られることなく亡くなる、孤独死も増加している。年間の孤独死は 26,821名に上る。（ 2010年）育児、医療、防犯など、さまざまな場面でコミュニティの力が必要となる。

「地域を変えるデザイン」より

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社会的課題　未婚

生涯未婚率は、 2010年には男性16%、女性 10%となり、 2030年には男性は 3割、女性は 2割にまで達すると予測されている。それにともなって、出生数も減少傾向である。合計特殊出生率は2005年には 1.26と史上最低値となっている。

「地域を変えるデザイン」より

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社会的課題　育児首都圏を中心に、出産後に女性が仕事に復帰するために必要な保育所が不足し、待機児童が増えている。保育所の定員は増えているが、待機児童は

減少していない。また、育児に関する問題として、児童虐待の相談件数も増加の一途をたどって

いる。

「地域を変えるデザイン」より

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社会的課題　子どもの成長認知、言語、社会性、運動などの面で障害（発達障害）が生じていると診断された子どもが約１割を占める。注意欠陥・多動性障害と呼ばれ、授業中に机に座っておれず動き回っ

てしまう子の存在が学級運営に支障をきたすケースも報告されている。

「地域を変えるデザイン」より

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社会的課題　経済格差

日本の相対的貧困率は、 OECD加盟国で 4番目に高い。特に、母子・父子家庭の相対的貧困率は約 6割。2010年の完全失業者数は334万人、完全失業率は 5%超。非正規雇用の労働者も増加しており、 2010年には 3分の 1を超えている。

相対的貧困率：年収が全国民の年収の中央値の半分に満たない人の割合

「地域を変えるデザイン」より

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社会的課題　自殺日本の自殺者数は 1998年から 2011年まで 14年連続で 3万人を超えている。

日本の自殺率は、ドイツやアメリカの 2倍、イギリスの 4倍と高い状況。

交通事故死亡者数の 4倍以上である。地域別では、秋田、青森、新潟が上位３県を占めており、東北、山陰、南九州

で高い傾向が見られる。

「地域を変えるデザイン」よりｃ

社会的課題の中で取り組みたいことは何か⇒「やりたいこと」に近づく

解決のために自分は何ができるか⇒「できること」に近づく

「社会に求められていること」を中心の円に近づけるために

社会に求められていること（ Need）

できること（ Can）

やりたいこと（Will） 34

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く多 の を させる人 満足 商品やサービスが理想だが・・・

に は特 起業当初が られる経営資源 限 ・・・

なターゲット の明確 顧客が設定 必要

ターゲット： 誰を対象とするのか

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観点 要素例

統計

地域 東京、神奈川

年齢 35 歳、若手家族 独身、既婚者、子供あり

性別 男性、女性

所得 ハイクラス、高収入、中流

職業 経営者、専門職、サラリーパーソン

世代 ベビーブーム、団塊の世代

国籍 日本人、移民、外国人

心理

ライフスタイル

文化志向、スポーツ志向、アウトドア志向

パーソナリティ 社交的、野心的、神経質

タイミング 出産時、卒業時、日常、ボーナス

便益 品質、経済的、迅速、専門知識経験 利用経験あり、はじめて

観点 要素例

統計

業種 メーカー、小売店、学校

企業規模 大企業、中小企業、 SOHO

所在地 東京、神奈川

状況

緊急性 突発な状況、緊急

注文規模 大口注文、小口注文

経験 利用経験あり、はじめて

タイミング 開業時、一年に一回、毎週、決算

組織特性

価値観 従業員、収益、株主

発注者 社長、人事部、現場

購買基準 品質重視、価格重視

個人向け 法人向け

顧客ターゲットを明確にする軸

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顧客ターゲットの設定

同じような社会的課題を抱える人でも、対象によって状況や解決に向けた取り組みが異なる場合がある。　（例）孤立している高齢者①：家族が遠方にいる人　　　　孤立している高齢者②：家族がいない人　⇒解決のためのアプローチは異なる

ターゲットを明確にすることで、何をするか明確になっていく。

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キャッシュポイントを考える

どこからキャッシュを得るか。・事業収益　サービスの利用者やコンテンツの購入者から得る収益であり、いわゆる自主事業による収益と言われるもの。　たとえば、コンテンツを販売する、講座を開いて受講料を得る、会員組織を形成して会費を得るなど

・行政からの受託・補助金、助成金・寄付金、協賛金

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キャッシュポイントの種類

・事業収益　　代金

…　　　物品販売、飲食、サービス提供、　　ライセンス　　参加費　　受講料　　紹介料　　レンタル料　　会費、入会金⇒キャッシュポイントは複数作る

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ビジネスプランをブラッシュアップするために

＜ベーシック＞　・必要性　・理解度＜主要点＞　・実現性　・継続性、発展性　・納得性＜印象＞　・ユニークさ、工夫　・インパクト

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必要性を伝える

社会的課題⇒社会ニーズ、市場ニーズ　どれくらいあるか？　＝市場規模

ニーズがどれくらいあるかを見積もるために、統計・数字などを活用する。もしくは課題を抱えている人の経験・声を伝える。

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リサーチする

３種類のリサーチ・デスクリサーチ　インターネット検索、書籍、統計資料・フィールドリサーチ　現場視察（類似事業を行っている団体など）・ヒューマンリサーチ　課題に直面している人の話を聞く。

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理解してもらう

理解してもらわないとはじまらない。伝え方が悪いか、自分でも明確になっていないか。

「誰に」「何を」「どのように」提供するのか、相手にどういう「価値」「メリット」があるのかを明確にする。例えば、これらを１分で相手に伝えることができるか。

専門性の高いもの（ ITなど）は、イメージが湧くように伝えることが大切。

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実現性を高める

ポイント・資金　持っている資金で事業を始めることができるか。　保有している資金の中でできることを考える。・実績、経験　斯業経験があるか。ない場合、どのように補完するか。　「できること」の輪の中に入ることを考える。・ネットワーク　事業を立ち上げるため。（経験、スキルのある人）　事業を展開するため。（影響力のある人）

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継続性、発展性

事業が将来的に大きく発展する見込みがあるか。　例）拠点の増加、他地域での展開　　　新規事業の立ち上げ

大きく発展しなくても、継続することができるか。⇒継続するための収益を確保できるか。　　キャッシュポイントが十分か　　（キャッシュポイントの深さ ×数）

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納得性があるか

なぜあなたがこの事業をするのか。⇒簡単に辞めてしまわないか。

・思い、ビジョン　この事業にかける思いを伝える。　自分がこの事業で実現したいことを明らかにする。・キッカケ、原体験　この事業を行おうと思ったキッカケや原体験。　原体験：自分の人生を左右するような強烈な体験

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印象に残るように

・ユニークさ、工夫　ウリ、特長　⇒革新的なビジネスモデル？

　　 組み合わせ、プラスアルファ 　　 例）フェアトレード＋英会話

　　　　 コミュニティカフェ＋ α 　　　　

・インパクト　特徴的なネーミング、 No.1

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被災地支援ソーシャルビジネスの特徴

・生活支援ニーズの解決　被災地では、仮設住宅などでの避難生活が長期化する中、　被災者の生活再建につながる、買い物支援、医療・介護、　高齢者対策などの生活支援ニーズが高まり、それらを解決する

　ソーシャルビジネスが多く見られる。

　＜例＞　 (株 )コミュニティタクシーは、利用者のニーズに応じて運行する

　オンデマンド型の移動サービス（バス・タクシー）や、買い物代行

　などの生活支援サービスの展開に向け、準備を進めている。

「ソーシャルビジネス・ケースブック（復興支援版）」より

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被災地支援ソーシャルビジネスの特徴

・新たな資金調達の仕組みの創出　被災により甚大な被害を受けた被災地の企業は、復興のため　の資金ニーズが高まる反面、被災により債務超過に陥るなどし　て、資金調達に苦慮しているケースも少なくない。それらの資金需要

　を補うため、新たな資金調達の仕組みが生まれている。

　＜例＞　ミュージックセキュリティーズ (株 )は、資金調達に苦慮する被災企業を

　支援するため、少額出資が可能な個人向けファンドのサービスを開始。

　全国的な被災地支援の機運の高まりと、顔の見える事業者を直接支

　援ができる仕組みがマッチし、同ファンドで調達した金額はすでに５億

　円以上にのぼっている。

「ソーシャルビジネス・ケースブック（復興支援版）」より

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被災地支援ソーシャルビジネスの特徴

・新たなビジネスモデルの被災地から全国への波及　被災地では、高齢化問題など日本が抱える社会課題が急速に　顕在化した状況と言える。これらの被災地の社会課題を解決す　るビジネスモデルを確立することで、同じような課題を抱える日本

　全国の他の地域への波及効果も期待される。

　＜例＞　医社）鉄祐会祐ホームクリニックは、長引く避難生活による慢性期

　医療の需要の高まりや、心のケアの必要性、被災地の高齢者の孤立

　化の問題を解決するため、被災地に訪問診療専門のクリニックを開設。

　 ICTを活用した在宅医療の効率化や医療・介護連携など、日本の

　医療、介護、高齢化の課題を解決するモデルを構築しようとしている。

「ソーシャルビジネス・ケースブック（復興支援版）」より

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ソーシャルビジネスの分類

「ソーシャルビジネス・ケースブック」より

分野 詳細環境 リサイクル、環境保全、自然保護、環境学習農業 農業、食地域活性・まちづくり まちづくり、地域活性化、災害支援教育・子育て 学校、地域教育、家庭教育、子育て支援文化・芸術 文化、芸術、スポーツ福祉・保健・医療 高齢者の介護、生活支援、保健、医療、障がい

者福祉

人材育成、自立支援 生涯教育、能力開発、就業支援（成人、高齢者、障害者）

国際協力 国際協力、国際協力

IT、情報化 IT技術、情報化社会的事業支援 中間支援、ネットワーク、起業支援、情報提供

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質疑応答