日本語講座ボランティアの活躍と取り組み 川崎市...

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アミルさん フランス出身 2017年から夜コース アクセルさん フランス出身 2018年から夜コース ミタリさん バングラデシュ出身 2014年から午前コース 西原 雅子さん 日本語講座ボランティア 1991年から活動 1989年(平成元年)10月、川崎市国際交流協会設立の年に、日本語講座 も始まりました。今年で30年です。 3学期制の日本語講座は、各学期に参加している受講生のレベルによって、 入門から上級レベルの10~11クラスで編成しています。各クラスは5~7 名の受講生に対し、日本語講座ボランティア1名の少人数制グループ学習 です。 日常生活に密着した日本語学習から始めること、学習だけでなく学習者 同士の結びつきを重視していることから、ボランティアによるオリジナル のテキスト「日本語160時間」(入門-初級)の使用・研究や、日本文化体験や 市内遠足などを通じて、川崎市での生活を支援しながら、正確な日本語が 話せるよう丁寧な指導を行っています。 また、午前コースには保育サービス(1歳以上の未就学児・無料)があります。保 護者が日本語を勉強している間、子どもたちは別室で保育ボランティアと遊んで 過ごします。日本の保育園・幼稚園入園、小学校入学などの準備にもなっているよ うです。 【特 集】 Special topic 川崎市国際交流センターの日本語講座は、毎学期約 30名の日本語講座ボランティアの皆さんが、 100名前後の外国人市民の日本語学習を支援しています。 午前コース 夜間コース 毎週 火・金 毎週 水 午前9時50分~11時50分 午後6時半~8時半 受講料 11,880円(1学期・22回) 6,480円(1学期・12回) あり(1歳~未就学児) なし 1学期:4月~7月 2学期:9月~12月 3学期:1月~3月 随時受付。 レベルチェックテストあり。 顔写真(約3×4㎝)持参。 ※受講料は、各学期スケジュール(講座回数)によって変更あり。また、2019年10月の消費税率改定に伴い、受講料の変更を予定。 現在登録ボランティアは60名で、学期によって活動 している人は異なりますが、30名程度は常に活動中。 「ブラッシュアップ研修」では、外部から講師を招き、 外国人が日本語を学ぶ際の問題点や具体的な指導方法な どを学習したり、意見交換をすることで、継続的で長期 的にスキルアップの機会を提供しています。 日本語講座ボランティアのための ブラッシュアップ研修会 日本文化 体験 川崎市国際交流センターの日本語講座で活動を希望 し、日本語教育に関する資格や経験等要件を満たしてい る方を対象に、当講座の指導方針やオリジナルの教科書 について理解を深め、活動していただく準備をするため の研修。吉田聖子氏(地域日本語教育人材育成コーディ ネーター)を中心に、教案や授業の仕方を実習します。 (毎年10・11月~2月頃開催) (文:(公財)川崎市国際交流協会・SIGNAL編集担当) 日本語講座ボランティア登録 事前研修 巻き 入門から始めて、今は上 級レベル(一番上)のクラ スで勉強しています。子 どもたちも長い間、保育 でお世話になりました。 先生方の教え方がとても 好きです。日本語の指導 だけでなく、いつも励ま していただいて、日本語 能力試験(JLPT-N2)にも 合格できました。 日本語(文法や会話)の勉強だけ でなく、日本文化も学ぶので、日本 の生活がだんだん楽になってきて います。 先生や他の受講生との交流も楽 しいし、わからなかったことや世 界を「新しい目」で発見している感 覚です。 2019 年度は 午前コース:4月16日(火) 夜間コース:4月17日(水) 始まります! 川崎市国際交流センターの日本語講座の特色は、事前研修を経た日本語教育のスキルと知識を備えたボラ ンティアによって、学習をサポートしていることです。オリジナルの教科書「日本語160時間」は15年以上にわ たり、初級日本語講座の基礎を支えてきました。時代の流れによって変わる言葉もたくさんあります。学習者の 国籍や生活スタイルも変化してきました。その都度教科書の会のメンバーはその変化を受け止め、継続的に教科 書に反映させる努力をしています。 学習者もこの30年間で変わりました。以前は欧米や中国、韓国の方が大多数でしたが、今はアジアを中心に多 国籍です。今学期、私のクラスには15名いますが、その出身国は11か国と多様です。 色々な変化はこれからもあると思いますが、学習者目線の支援を続けていきたいです。 川崎市国際交流センターの 「外国人のための楽しくて役に立つ日本語講座」 日本語講座 内容とスケジュール 日本語講座ボランティアの活躍と取り組み 日本語講座学習者の声 3 2 かわさき国際交流センターニュース No.144_春号 かわさき国際交流センターニュース No.144_春号

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Page 1: 日本語講座ボランティアの活躍と取り組み 川崎市 …日本語講座ボランティア 1991年から活動 1989年(平成元年)10月、川崎市国際交流協会設立の年に、日本語講座

アミルさんフランス出身

2017年から夜コース

アクセルさんフランス出身

2018年から夜コース

ミタリさんバングラデシュ出身

2014年から午前コース

西原 雅子さん日本語講座ボランティア

1991年から活動

1989年(平成元年)10月、川崎市国際交流協会設立の年に、日本語講座も始まりました。今年で30年です。

3学期制の日本語講座は、各学期に参加している受講生のレベルによって、入門から上級レベルの10~11クラスで編成しています。各クラスは5~7名の受講生に対し、日本語講座ボランティア1名の少人数制グループ学習です。

日常生活に密着した日本語学習から始めること、学習だけでなく学習者同士の結びつきを重視していることから、ボランティアによるオリジナルのテキスト「日本語160時間」(入門-初級)の使用・研究や、日本文化体験や市内遠足などを通じて、川崎市での生活を支援しながら、正確な日本語が話せるよう丁寧な指導を行っています。

また、午前コースには保育サービス(1歳以上の未就学児・無料)があります。保護者が日本語を勉強している間、子どもたちは別室で保育ボランティアと遊んで過ごします。日本の保育園・幼稚園入園、小学校入学などの準備にもなっているようです。

【特 集】Special topic

川崎市国際交流センターの日本語講座は、毎学期約30名の日本語講座ボランティアの皆さんが、100名前後の外国人市民の日本語学習を支援しています。

午前コース 夜間コース

曜 日 毎週 火・金 毎週 水

時 間 午前9時50分~11時50分 午後6時半~8時半

受 講 料※ 11,880円(1学期・22回) 6,480円(1学期・12回)

保 育 あり(1歳~未就学児) なし

学 期 1学期:4月~7月 2学期:9月~12月 3学期:1月~3月

申 込 随時受付。 レベルチェックテストあり。 顔写真(約3×4㎝)持参。

※受講料は、各学期スケジュール(講座回数)によって変更あり。また、2019年10月の消費税率改定に伴い、受講料の変更を予定。

現在登録ボランティアは60名で、学期によって活動している人は異なりますが、30名程度は常に活動中。「ブラッシュアップ研修」では、外部から講師を招き、

外国人が日本語を学ぶ際の問題点や具体的な指導方法などを学習したり、意見交換をすることで、継続的で長期的にスキルアップの機会を提供しています。

日本語講座ボランティアのためのブラッシュアップ研修会

日本文化体験

川崎市国際交流センターの日本語講座で活動を希望し、日本語教育に関する資格や経験等要件を満たしている方を対象に、当講座の指導方針やオリジナルの教科書について理解を深め、活動していただく準備をするための研修。吉田聖子氏(地域日本語教育人材育成コーディネーター)を中心に、教案や授業の仕方を実習します。

(毎年10・11月~2月頃開催)

(文:(公財)川崎市国際交流協会・SIGNAL編集担当)

日本語講座ボランティア登録 事前研修

生田緑 地へ遠足 大 倉山観梅会

七夕

恵方

道体

入門から始めて、今は上級レベル(一番上)のクラスで勉強しています。子どもたちも長い間、保育でお世話になりました。先生方の教え方がとても好きです。日本語の指導だけでなく、いつも励ましていただいて、日本語能力試験(JLPT-N2)にも合格できました。

日本語(文法や会話)の勉強だけでなく、日本文化も学ぶので、日本の生活がだんだん楽になってきています。

先生や他の受講生との交流も楽しいし、わからなかったことや世界を「新しい目」で発見している感覚です。

2019 年度は午前コース:4月16日(火)夜間コース:4月17日(水)

始まります!

川崎市国際交流センターの日本語講座の特色は、事前研修を経た日本語教育のスキルと知識を備えたボランティアによって、学習をサポートしていることです。オリジナルの教科書「日本語160時間」は15年以上にわたり、初級日本語講座の基礎を支えてきました。時代の流れによって変わる言葉もたくさんあります。学習者の国籍や生活スタイルも変化してきました。その都度教科書の会のメンバーはその変化を受け止め、継続的に教科書に反映させる努力をしています。

学習者もこの30年間で変わりました。以前は欧米や中国、韓国の方が大多数でしたが、今はアジアを中心に多国籍です。今学期、私のクラスには15名いますが、その出身国は11か国と多様です。

色々な変化はこれからもあると思いますが、学習者目線の支援を続けていきたいです。

川崎市国際交流センターの「外国人のための楽しくて役に立つ日本語講座」

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32 かわさき国際交流センターニュース No.144_春号 かわさき国際交流センターニュース No.144_春号