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7 2018 JUL MONTHLY 548 No. 日本行政書士会連合会 平成30年6月25日発行 第548号 毎月1回25日発行 この冊子は、 助成を受け作成されたものです。 の社会貢献広報事業として 特集 行政書士の任務と仕事の明日 ~行政手続の達人を目指して~ 遺産分割協議書の内容に基づく 預貯金の解約代理について 高齢者支援における行政書士の役割 ~「地域連携ネットワーク」への参画に向けて~ VOICE 日行連の役割・単位会の役割から見える 行政書士の未来・将来像

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72018 JUL

MONTHLY548No.

日本行政書士会連合会平成30年6月25日発行 第548号 毎月1回25日発行

この冊子は、助成を受け作成されたものです。

の社会貢献広報事業として

特集

行政書士の任務と仕事の明日~行政手続の達人を目指して~

遺産分割協議書の内容に基づく預貯金の解約代理について

高齢者支援における行政書士の役割~「地域連携ネットワーク」への参画に向けて~

VOICE

日行連の役割・単位会の役割から見える行政書士の未来・将来像

日本行政書士会連合会 ● Eメール [email protected] ● ホームページ https://www.gyosei.or.jp/

通刊548号 2018 JUL

月号

日本行政書士会連合会被災者相談センター福島事務所<対面相談・電話相談(予約制)>電話番号:024-942-2002(予約専用)     通話料はお客様負担となります。相談時間:13:00~16:00 毎週水曜日(祝祭日・年末年始休業)所 在 地:福島県郡山市方八町2-13-9 光建ビル5階

東日本大震災及び熊本地震により、亡くなられた方々の御冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。 一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。東日本大震災の被災に係る各種行政手続、今後の暮らしや事業の悩みなど、電話による無料相談を実施しています。

7日行連の役割・単位会の役割から見える行政書士の未来・将来像 ………1VOICE

行政書士の任務と仕事の明日 ……………………………………………………3~行政手続の達人を目指して~

遺産分割協議書の内容に基づく預貯金の解約代理について ………5高齢者支援における行政書士の役割 …………………………………………8~「地域連携ネットワーク」への参画に向けて~

「地域連携ネットワーク」における行政書士(コスモス)の役割 ……9~地域における成年後見制度利用促進に向けた体制整備への参画に向けて~

SPECIALREPORT

平成30年春の叙勲 ………………………………………………………………………………13平成30年春の黄綬褒章 …………………………………………………………………………14

TOPICS

高齢者支援キャッチコピーが決まりました! …………………………………………16INFORMATION

■ Pick UP! 単位会 ……………………………………………………………………………17■「行政書士申請取次実務研修会」の御案内 …………………………………………………19■ 教えて!行政書士のしごとQ&A「エコアクション21の認証支援」 ……………………20■ 日行連の動き(5月) …………………………………………………………………………21■ 魅力発信基地 ……………………………………………………………………………………24■ 時をよむ人 未来への羅針盤 …………………………………………………………………25■ 全行団ニュース …………………………………………………………………………………26■ 会員の動き/広報部員のひとり言/ …………………………………………………………32  御協力のお願い ~日本行政を正確・迅速にお届けするために~

VOICE

2018.7 No.548 1

VOICE

日行連の役割・単位会の役割から見える行政書士の未来・将来像日行連の役割・単位会の役割から見える行政書士の未来・将来像日行連の役割・単位会の役割から見える行政書士の未来・将来像

副会長副会長 荒 岡 克 巳荒 岡 克 巳

行政書士制度の発展のために執行部から

 今回は、日行連の役割・単位会の役割について改めて考察したいと思います。

 まず、日行連の役割については法改正の実現であることは言うまでもありません。平成26年に特定行政書

士による行政不服申立代理に関する法改正が成立してから、3年余りが経ちました。執行部としては、次の

法改正に向けて平成28年1月理事会において「制度の目的規定の整備」、「日行連・単位会の目的規定の整備」、

「一人法人制度」、「聴聞又は弁明の機会付与に係る代理手続の制限の解除」、「ADR代理権」を重点5項目と

して取り組む旨の承認を得て現在に至っています。会員各位からは、もう少しスピード感を持って進めるよ

うお叱りを受けるところではありますが、昨年秋の衆議院議員解散総選挙と野党による新党結成など行政書

士法が議員立法という特性上、各党派それぞれ推進議員連盟の立上げをしていただくことに時間を費やして

しまったこともあり、過去の法改正でも必須要件とされていた他士業へ理解を求めるタイミングを図りつつ、

現在その環境作りに力を注いでいます。

 二つ目に求められる役割は、国から打ち出される様々な政策及び施策について、総務省を始めとする中央

省庁等からの情報収集並びに各党議連の国会議員の先生方からの貴重な情報提供をいかに有効活用し、国民

の視点に立って国民に寄り添える専門家としてこれまで培ってきた知見と、会員が全国各地域に遍在する長

所を発揮していける旨を提言し、国の施策に貢献・関与していけることを目指すものであろうと考えます。

その一端が、全国的な社会問題となっている「所有者不明土地問題」や「空き家対策」等です。

 本会が、今の虎ノ門に移ってから3年が経過しました。永田町・霞が関からも非常にアクセスが良くなっ

たことを受けて、通年、国会議員の先生御本人や各省庁の担当者が事務局に訪れます。この4月もちょうど

タイミング良く常任理事会の開催中に、総務省自治行政局行政課行政書士係の課長補佐、係長、事務官の3

名が人事異動となり新任の御挨拶に来局されました。

 当然、本会側も役員が集まるたびに足繁く省庁や議員会館などに伺い、行政書士制度に対する一層の理解

を求めて、具体的提案を粘り強く発信しています。会長も常々申していますが、それぞれの立場・考え方の

違いこそあれ、人間関係の構築は不可欠だと私も強く思います。今後も様々な相手と信頼関係を築きながら

折衝・交渉を進めてまいります。

 以上の他に、日行連会則第3条には単位会の指導及び連絡、単位会の会員の品位を保持するための指導及

び連絡、行政書士の登録及び行政書士法人の届出、業務に関する法規の調査及び研究、福利厚生及び共済事

業、会報誌の編集及び発行、試験研究センターが行う試験事務への協力などを含めた12項目が定められてい

ます。

 次に単位会の役割について述べさせていただきます。周知のとおり、私共会員は行政書士法(以下、「法」

という。)第16条の5の定めにより、事務所が在り、登録を申請経由した都道府県行政書士会いずれかに当

然入会することになるわけですが、各単位会は、法第15条で会員の品位の保持、業務の改善進歩を図るため、

会員の指導及び連絡に関する事務を行うこととされています。会長を始め役員の皆様は、一会員としての通

VOICE

2018.7 No.5482

常業務の傍ら、時間の合間を縫って会務にも尽力されておられます。そして、その下支えをしてくれている

のが、単位会事務局職員です。昨年、日行連が各単位会の職員体制に関する調査を行いました。単位会の会

員数の規模により、構成は僅か1名から、20名以上を置く単位会もあります。ちなみに全国の平均数は4名

となっています。

 単位会事務局の取り扱う業務は、極めて広範にわたります。法第16条で定めた会則に従い、会長を始めと

する役員に対する連絡調整、日行連及び地元自治体、関係業界団体等からのメール、郵便物などの通信の処

理、会員の入会及び退会に関する事務、会費に関する会員への通知や納入状況の管理、各研修会の開催に関

する事務、そして単位会の会員数に比例してもたらされる苦情の対応などです。会員は、国民からの信頼を

損なわないためにも、業務に対する研修・研鑽も極めて大切ですが、常にコンプライアンスに対する意識を

高めていく必要があるのではないでしょうか。

 行政書士制度を取り巻く環境は、目まぐるしく変化しています。今後の社会情勢の動きを見極めながら、

地域密着型の特性をいかして、いかに社会に貢献していけるかをさらに探求していく必要があります。

 多くの行政書士会においては、単位会が受託者となって、官公署・公益団体等からの要請に基づき行政手

続に関連する業務を受託していると伺っています。一例として、建設業の経営事項審査申請の事前審査や自

動車の出張封印制度をいかした役所の公用車のご当地ナンバープレートの取付け、農地の耕作放棄地の調査

業務などです。最近では、この6月に施行された民泊新法に関わる自治体への申請窓口業務を受託した単位

会もあるとのことです。今後は、会員個々が携わる業務のほか、組織・団体として取り組んでいく業務の形

態が増えていくのではないでしょうか。

 国は「未来投資戦略2017」の中で、生産年齢人口の減少、地域の高齢化、エネルギー・環境問題といった

社会課題を克服していくために第4次産業革命(IoT、ビッグデータ、人口知能(AI)、シェアリングエコノ

ミー等)のイノベーションをあらゆる産業や社会生活に取り入れることを政策として打ち出しています。こ

の中には、我々行政書士が関われるであろう重要な指針が幾つも掲げられています。主な取組の一つに行政

手続コストの削減があります。①行政手続の電子化の徹底(デジタルファースト)、②同じ情報は一度だけの

原則(ワンスオンリー)、③書式・様式の統一化が掲げられています。これまで事前規制型であった許認可

行政の在り方が、今後はますます事後規制型へ移行していくものと思われます。

 これからも、日行連は各単位会と連携し、会員各位に対して業務につながる上記などの情報の収集及びそ

の提供と行政書士の利活用の提言を続けてまいります。

 アメリカの離脱によって一旦回避されたように見えるTPPの批准も早晩やってくるのではないでしょう

か。AIの更なる普及と共に士業の統合が噂されています。

 生き残りをかけて、依頼者との信頼関係のもと、一つ一つの業務を誠実に遂行し、能力向上のための研鑽

を積むと同時に不断の努力を重ねながら、街の身近な法律家としての地位を是非とも確立してまいりましょ

う。

2018.7 No.548 3

SPECIAL REPORT

● スペシャルリポート 寄稿

はじめに 日本行政書士会連合会が主催する行政書士研修のお手伝いをするようになって、もうずいぶん長い月日が経ちました。2004年度からは、専修大学大学院法学研究科修士課程授業科目「法律学応用特論」を活用した研修も始まり、現在まで続いております。最近では、行政不服審査法改正に伴う特定行政書士制度の創設もあり、その法定研修にも参加させていただいております。どれほどの貢献ができているかわかりませんが、多くの行政書士のみなさんとの交流が広がり深まり嬉しく思っております。そこで、小稿では、このような経験を踏まえて、行政書士のみなさんがこれから果たすべき任務と仕事について、個人的な 希 いを少しだけ書かせていただきたいと思

ねが

います。

行政書士の任務と仕事と行政法・行政法学 みなさんの仕事にかかわる主要な法律といえば、なによりも行政法でしょう。日本の法律の9割以上が行政法に分類されるものであり、政省令等の行政立法・準則を含めれば、その数は膨大で、まさに法令のジャングルとでもいうべきものです。方位(法意)を見定める羅針盤を持たずに迷い込むと大変な目に遭うことになります。 行政法が規律する対象は、政治・経済・社会の活動のすべてにかかわり多種多様ですが、わたしたち国民の生老病死のすべてに深いかかわりを持つものばかりです。「犬も歩けば行政法に当たる」といわれるゆえんです。ただ、一般的な行政法典が存在しないので、行政法を定義するのは至難の業ですが、憲法が保障する基本的人権を具体化し、その人権交差点とでもいえる行政の現場を交通整理する「交通整理法」であったり、そこで生じる人権同士の衝突を処理する「人権問題処理法」であったりするのでしょう。行政が複雑・多様化あるいはグローバル化・地域化すればするほど、その役割はますます大きなものになります。このような行政法を学問の対象にしているのが行政法学です。行政法学の定義もさまざまですが、多種多様な行政の現場において、人々の

生命・生存・生活に関係する法律問題に臨むという意味で、「 臨生 法学」とでも定義したいところです。

りんしょう

したがって、この行政法学を駆使して、行政の現場に命を吹き込むのがみなさんの任務であり仕事であるということになります。みなさんは、この意味で、いわば暮らしの中の「行政法師」なのです。

行政手続法制定・改正と行政書士の任務と仕事 さて、「行政法師」であるみなさんにとって最も重要な行政手続に関する問題に焦点を合わせてみたいと思います。 一昔前の日本の行政法の世界では、「結果良ければ、すべて良し」と言わんばかりの実体法重視の「実体的法治国家」論が席巻していました。これに対して、もうずいぶん前から世界の先進諸国では、手続法重視の「手続的法治国家」論が説かれていました。日本でも、1994年にようやく、行政運営における公正の確保と透明性の向上を図ることで、国民の権利利益の保護を目的とする行政手続の一般法が制定されました。この行政手続法の制定は、憲法の求める法治国家が「実体的法治国家+手続的法治国家」であることを法律の明文で具体化したという意味で画期的なものでした。このような「行政手続における法治主義」の制度化(法化)は、同時に、行政手続・行政手続法のプロフェッショナルである行政書士のみなさんが、国民の権利利益の保護のための行政書士であることを強く求めるものでありました。やや誇張した表現ですが、行政と行政書士との間の阿吽の呼吸では済まされない適法・適正な行政手続が当然の前提とされ、国民の代理人である行政書士のみなさんには、単なる行政文書の「代書人」ではなく、国民のための「行政手続保障人」であることが期待されることになったといえます。さらに、2015年4月1日に施行された改正行政手続法は、法令違反が認められる場合、行政指導の中止その他必要な措置をとることを求めたり(第36条の2)、当該処分または行政指導をすることを求めたり(第36条の3)できるようになりました。この改正でも、国民の手続的権利保障は充実され、その代理人としての行政書士の任務と仕事は重視されることになります。

行政書士の任務と仕事の明行政書士の任務と仕事の明日日~行政手続の達人を目指して~行政手続の達人を目指して~~

専修大学法学部 教授 白藤 博行

2018.7 No.5484

行政不服審査法改正による特定行政書士制度の創設と行政書士の任務と仕事 2016年4月1日に施行された改正行政不服審査法(以下、行審法)は、特定行政書士制度を導入することで、一層、行政書士の任務と仕事を重視しています。 一般に、許認可のような処分が行われる時点を基準として、行政手続法における手続は「事前手続」といわれ、行審法における手続は「事後手続」といわれてきました。そして、行審法の行政不服審査手続は「事後手続」であるがゆえに、行政書士の手から離れ、もっぱら法律実務家である弁護士の専門領域であるかのように解されてきました。行審法と行政事件訴訟法は不可分一体のものとして解釈され、行政不服審査手続は、行政救済法の一環として理解され、いわば「司法化」され続けてきたといってよいでしょう。 このようなものの考え方に楔を打ち込んだのが、特定行政書士の代理人制度なのです。つまり、行政書士の任務と仕事は、行政手続法に基づき手続的正義を実践することで「国民の権利利益の保護」に資するとともに(さしあたり、これを「生理の行政手続」という。)、行審法に基づき手続的正義を確保することで「国民の権利利益の救済」を図ることとなったのです(行政の瑕疵を治癒するという意味で、さしあたり「病理の行政手続」という)。

改正行政不服審査法の課題と行政書士の任務と仕事 このような理解からすれば、行審法の行政不服審査手続を過度に「司法化」し、あたかも弁護士の独占的専門領域と解することは適切ではありません。しかし同時に、行政書士のみなさんには「生理の行政手続」にも「病理の行政手続」にも対応できる法的知識・技術を習得し、「国民の権利利益の保護」だけではなく、「国民の権利の救済」にかかわるという新たな任務と仕事が課されたことを自覚しなければなりません。 ただ、改正行審法も施行されて間がないことから、いろいろな問題点がまだまだ山積みです。行審法改正にもかかわらず、審査請求事件数は減少し、相変わらず棄却・却下事件は多く、特に審理員審理段階における弁明書の記述内容、処分庁等の事実証明書類の閲覧や写しの交付、争点整理、口頭意見陳述の教示・活性化・運用・記録など、さまざまな問題等が指摘されています。なにより、代理人としての特定行政書士の活躍があまり聞こえてこないことは心配材料です。行政書士そのものがどこまで「法化」されるかが、喫緊の課題でもあるようです。

行政書士が行政手続の達人となるために ~Love & Passion for Justice !~ さいごに、行政書士のみなさんには、行政手続の達人となり、国民の信頼を獲得するために、これまで以上に法的思考の研鑽に励んでいただきたいと念じます。聞くところによると、日本行政書士会連合会では、弁護士会の「法テラス」に匹敵する「行テラス」の制度化を企図されているようです。「法テラス」は、正式には日本司法支援センターといいますが、総合法律支援法に基づき、国民の法的トラブルの解決に必要な情報やサービスの提供を目的とした制度です。すると、「行テラス」は、国民の行政手続上のさまざまな法律問題を解決するに必要な情報やサービスの提供を目的とすることになるのでしょう。他士業との競合が激しくなる中、行政書士の任務と仕事を維持し高めるためには、「行テラス」の設立だけではなく、「行政手続学会」のような行政書士固有の学会設立も、行政書士の誇りとスキルの向上のための夢のあるアイデアといえそうです。さいごのさいごに、行政書士のみなさん!Love & Passion for Justice!

● スペシャルリポート 寄稿

プロフィ−ル

白藤  しらふ じ

博行 ひろゆ き

専修大学法学部教授弁護士日本学術会議会員

【職歴】1986年4月-1988年3月 名古屋大学法学部文部教官

助手1988年4月-1993年3月 札幌学院大学法学部助教授1993年4月-1996年3月 専修大学法学部助教授1996年4月-現在に至る 専修大学法学部教授(ただ

し、2013年9月~2017年8月、法学部長)

【著書】1.共著『自治制度の抜本的改革ー分権改革の成果を踏まえて』(法律文化社、2017年)

2.単著『地方自治法への招待』(自治体研究社、2017年)

3.共著『日本国憲法の核心』(日本評論社、2017年)4.共編『現代行政法講座 全4巻』  うち共編著『現代行政法講座 第1巻 現代行政法の基礎理論』(日本評論社、2016年)

5.共著『辺野古訴訟と法治主義ー行政法学からの検証』(日本評論社、2016年)

2018.7 No.548 5

SPECIAL REPORT

遺産分割協議書の内容に基づ遺産分割協議書の内容に基づくく預貯金の解約代理につい預貯金の解約代理についてて

<法規監察部>

● スペシャルリポート 法規監察部

はじめに はじめに

 標記について、最近、行政書士が委任を受け金融

機関に申し出たところ拒否されたという事案が、い

くつか本会に報告されています。

 そこで、ある単位会からの照会(後述の第1の事

案)の原配付先に法規監察部としてお示しした回答

案を土台に、その他の事案についても勘案しながら、

考えてみたいと思います。もともと当該照会自体は

非公開希望でしたし、その他の事案は正式に照会が

あったわけではなく法規監察部として検討しており

ませんので、原配付先の厚意と常任理事会の意向に

より、このような形で皆様にお知らせすることにな

りました。

 さて、そのいくつかの事案をまず紹介しておきま

すと、第1の事案は、金融機関の顧問弁護士から「行

政書士は預貯金の解約はできない」との見解を示さ

れ、申し出が拒否されたというものです。また、第

2の事案は、金融機関より、行政書士作成の遺産分

割協議書が無効とされた最近の判決例があるので行

政書士作成の遺産分割協議書は信用できないとの理

由で、申し出が拒否されたというもの、第3の事案

は、金融機関より、解約申し出に本人の同道を求め

られ、本人同道のない段階で拒否されたというもの

です。

第1の事案について 第1の事案について

 それでは、まず、第1の事案から検討してみます。

1.相手方金融機関の顧問弁護士の「行政書士は預

貯金の解約はできない」との見解の理由は示され

ていませんでしたが、預貯金の解約代理が法律行

為の代理であると考えられることを前提とすると、

おそらくその理由は、⑴弁護士法第72条に照らし

行政書士は法律行為の代理はできない、または、

⑵行政書士は代書業に過ぎないので法律行為の代

理はできない、のいずれか(またはその両者)で

はないかと推察されます。そこで、この点につい

て検討してみたいと思います。

① まず⑴についてですが、前提として、本会が

現在考えている、弁護士法第3条、第72条(及

び第77条第3号)と行政書士法との関係のおお

よその全体像を示しておきたいと思います(「条

解行政書士法 第一分冊」40頁以降参照。)。

イ 弁護士法第72条は、事件性のある法律事務

を弁護士の原則独占としたに止まります(事

件性必要説)。したがって、弁護士法には事

件性のない法律事務について他者を排除する

ような制限はないことになりますので、弁護

士法的には、事件性のない法律事務は、士業

者に限らず誰が行っても良いはずです(弁護

士法は、そのことに容喙する立場にありませ

ん。)。

ロ しかし、行政書士法的には、事件性のない

法律事務について書類作成を伴う場合には、

当該書類の作成は原則として行政書士の独占

です(行政書士法第1条の2、第19条第1項、

第21条第2号)ので、非行政書士が書類作成

に及べば行政書士法違反となり得ます。

ハ ただ、弁護士においては、弁護士法第3条

が行政書士法第19条第1項ただし書きにいう

「他の法律に別段の定めがある場合」として

機能する結果、行政書士法の制限が解除され

て、事件性のない法律事務について書類を作

成することができます(弁護士法と司法書士

法の関係について上記と同様の見解が示され

2018.7 No.5486

た事例として、浦和地裁平成6年5月13日判

決(控訴確定)、判例時報1501号52頁、判例

タイムズ862号187頁がある。)。

 以上(特にイ)を前提に、⑴について検討し

ますと、弁護士法は事件性のない法律事務につ

いて他者を排除するという意味において関知す

るところはないので、事件性のない法律事務が

法律行為の代理である場合を含め、弁護士法的

には、士業者に限らず誰でもなし得えます。そ

して、そのことの真の意味が、弁護士法により

制限されるところを除き本来国民の自由に属す

るということであることに鑑みれば、行政書士

たる者も行政書士という資格を有しているがゆ

えにその本来の自由を否定されなければならな

い合理的な理由はないはずです。

 したがって、弁護士法第72条について事件性

必要説が大勢となっている今日、旧来の事件性

不要説を前提としてしか成り立たない⑴は、理

由がないということになります。

② 次に、⑵についてはどうでしょうか。

  行政書士業が代書業として出発したことは歴

史的事実ですが、行政書士法第1条の2自体に

は「書類を作成」することについて代書形式に

限定する文言はありませんし、むしろ広範な内

容を含む行政書士法第1条の3の存在は、行政

書士がもはや単なる代書業に止まるものでない

ことを雄弁に示していると考えます。

  したがって、旧来の固定観念に立脚して行政

書士を代書業に押し止めようとするものと評さ

ざるを得ない⑵も、理由がないということにな

ります(「条解行政書士法 第一分冊」33頁参照。)。

2.ところで、相手方金融機関の顧問弁護士も論点

とはしていなかったようですが、有効に作成され

た遺産分割協議書の内容に基づく預貯金の解約代

理が事件性のない法律事務に属することを確認し

ておきたいと思います。

  そもそも遺産分割協議書は、全相続人による遺

産分割協議が調った場合にそのことを証するため

に作成され、全相続人により署名と実印による押

印がなされるとともに、通常当該実印にかかる印

鑑登録証明書が添付される性格のものです。した

がって、遺産分割協議書の性格がそのようなもの

である以上、法論理の一貫性の下に社会生活の円

滑かつ安定的な進捗を図るためには、遺産分割協

議書の存在により、全相続人間で遺産分割協議が

有効に調ったものであり当該記載内容について法

的紛議に至ることはない、という推定が強く働く

ものとして扱われなければなりません。

  そうだとすると、遺産分割協議書の内容に基づ

く預貯金の解約代理は、上記の推定を否定する側

が正当かつ明確な理由を裏付けをもって示し得な

い限り、事件性のない法律事務に位置付けられる

のでなければなりません。

3.以上を前提にしますと、第1の事案については、

次のようになるのではないかと考えます。

  遺産分割協議書の内容に基づく預貯金の解約代

理は、法律行為の代理ではあるものの、事件性の

ない法律事務に属します。したがって、行政書士

たる者が委任を受けこれを行うことは何ら弁護士

法によって容喙されるべきものではありません。

しかも、預貯金の解約には解約に関する書類の作

成を伴うはずですが、その書類作成は本来行政書

士の法定独占業務に位置付けられるものです。

  以上に鑑みますと、行政書士による遺産分割協

議書及び委任状を提示しての預貯金の解約代理は、

行政書士たる者が報酬を得て反復継続して遂行す

ることを否定される法律上の理由はないという意

味においても、また、遺産分割協議書の性格とも

相俟って、法論理の一貫性の下に社会生活の円滑

かつ安定的な進捗を図るという意味においても、

行政書士たる者の正当な業務行為と考えられなけ

ればなりません。

  そうだとすると、問題は金融機関の任意が許さ

れる事柄ではなく、行政書士たる者の預貯金の解

約代理を拒絶しようとする金融機関側において正

当かつ明確な理由を裏付けをもって提示できない

限り、正当業務行為に対する妨害として、民事上、

刑事上の責任が生じ得る問題であることを、当該

● スペシャルリポート 法規監察部

2018.7 No.548 7

SPECIAL REPORT

金融機関に認識していただくべき事柄ではないか

と考えます。

第2の事案について 第2の事案について

 次に、第2の事案について考えてみます。

 遺産分割協議書の作成が、権利義務に関する書類

の作成として、原則として行政書士の法定独占業務

であることは言うまでもないところであり、そのこ

と自体は否定できないはずですから、問題の要点は、

相手方金融機関の提示した「行政書士作成の遺産分

割協議書が無効とされた最近の判決例があるので行

政書士作成の遺産分割協議書は信用できない」とい

う理由が、前頁の「正当かつ明確な理由を裏付けを

もって提示」したことになるのか、という点にある

と言えます。

 確かに代表的な判例検索であるTKCの判例検索

によれば、判示事項を「行政書士が行った遺産分割

に関する業務は弁護士法72条に違反して無効であり、

委任者が被った損害を賠償する責任があるとした事

例。」とする、最近の下級審判決例があります(東

京地裁平成27年7月30日判決、判例時報2281号124

頁)。また、念のため調べると、少し前にも、行政書

士の報酬金請求事件において、弁護士法第72条と行

政書士の遺産分割等相続に関わる業務との関係で、

報酬請求権を否定した下級審判決例があります(東

京地裁平成5年4月22日判決、判例タイムズ829号

227頁)。

 しかし、全文等を注意深く読むと、前者は諸状況

から「将来法的紛議が発生することが予測される状

況において」(判決文より引用)書類を作成する等

したものであり、後者も現に「遺産分割について紛

争が生じ争訟性を帯びてきたにもかかわらず」(判決

文より引用)折衝を行ったものであることが読み取

れます。したがって、両者とも、実際には、行政書

士が遺産分割に関する業務を行ったことが問題とさ

れたものではなく、行政書士が、遺産分割に関する

行政書士の業務範囲を越えて、事件性のある法律事

務に関わったことが問題とされたものであったと言

えます。

 以上によれば、TKCの判示事項の表記は、それだ

けを読めば誤解を招きやすい表記であると言わざる

を得ませんし、それに依拠したと推測される金融機

関の主張は、根拠がないと言わざるを得ません。し

たがって、当該金融機関側において正当かつ明確な

理由を裏付けをもって提示し得ていないことになる

のだと考えます。

第3の事案について 第3の事案について

 最後に、第3の事案について考えてみます。

 確かに、行政書士提示の委任状及び遺産分割協議

書等必要な書類に何らの瑕疵や疑念がないのであれ

ば、法論理の一貫性の下に社会生活の円滑かつ安定

的な進捗を図るためには、委任者の同道を求めるこ

とは余分なことであるとも考えられるところです。

 しかし、金融機関側の委任者本人の確認を得たい

との要望も、金融機関取引の実態として無視できな

いものがあるのではないかと考えます。したがって、

事柄が、委任者側の実態により同道できないような

事情がある場合にはその実態に応じて適切な対応が

なされ得るといった、法論理の枠組みの中の実際的

な運用のレベルの問題に止まる限り、法論理の一貫

性で突っぱねるのではなく、柔軟に金融機関側の要

請に対応して良いのではないかと考えます。

むすびに むすびに

 さて、皆様参考になったでしょうか。

 法規監察部では、行政書士の業務分野を維持し確

保していくためには、外部からも関心を持たれるよ

うに、理論的な根拠をもった主張を具体的な妥当性

にも配慮しつつしっかり行っていくことが不可欠だ

と考えています。第1の事案はもとより、第2及び

第3の事案について私見を申し述べた点についても、

その点はクリアしているのかなと思っています。

(文責・部長 伊藤 庄吉)

(出典:LEX/DB 文献番号 25530960、27816928、

 27825531、60067308の表記を一部引用して掲載)

2018.7 No.5488

● スペシャルリポート 法務業務部

高齢者支援における行政書士の役高齢者支援における行政書士の役割割〜「地域連携ネットワーク」への参画に向けて〜「地域連携ネットワーク」への参画に向けて〜〜

<法務業務部>

はじめに はじめに

 2017年3月24日に閣議決定された「成年後見制度

利用促進基本計画」に基づく地域連携ネットワーク

の構築及び中核機関の設置に向けた動きが、今年度

から各地方自治体において本格的に始まります(「成

年後見制度利用促進基本計画」及び「中核機関」の

詳細につきましては、一般社団法人コスモス成年後

見サポートセンター(以下、「コスモス」という。)

による次頁以降の説明を参照。)。

 この動きによって、各地域における高齢者・障が

い者を対象とした医療・福祉・介護・権利擁護に関

する地域連携の新たな枠組みが地方自治体を中心に

形成されていくことが予想されます。本会としても

この新たな「地域連携ネットワーク」への参画は、

今後「行政書士会」が取り組む高齢者支援において

重要な要素になるものと考えています。本会としま

しては、コスモス各支部及び各関係団体と連携し、

次の4点を中心に単位会主導による状況把握と必要

に応じた働きかけを行っていただきたく、各単位会

に御協力をお願いしています。

専門職」として成年後見に取り組んでいる。

(4)特にコスモスでは3か月に1度の業務管理報

告書の提出を求め、会員管理を徹底しており、

その点で裁判所から高く評価されている。

パンフレット パンフレット

 さらに、「地域連携ネットワーク」参画への働きか

けの際の資料として、「行政書士による成年後見制

度への取り組みについて(パンフレット)」を既に

各単位会にお送りしています。コスモス各支部及び

各関係団体と連携し、パンフレット等を活用した働

きかけを行っていただきますよう、引き続き御協力

のほどよろしくお願いいたします。

「地域連携ネットワーク」におけ「地域連携ネットワーク」におけるる専門職としての特 専門職としての特徴徴

(1)行政書士は、全国にくまなく存在し地域密着

度も高く、自治体との関わりが深いことに加

えて、地域の事情に通じているため、中核機

関の担い手として相応しい。

(2)行政書士は、行政機関に対する広範な行政手

続を担う法律専門職であり、自治体との連携

が容易である。

(3)行政書士は、財産管理のみならず、身上監護

(身上保護)にも重きを置き、「寄り添う法律

「行政書士による成年後見制度への取り組みについ

て(パンフレット)」

※本パンフレットは各単位会及びコスモス各支部に

配付されています。

2018.7 No.548 9

SPECIAL REPORT

「地域連携ネットワーク」における行政書士(コスモス)の役「地域連携ネットワーク」における行政書士(コスモス)の役割割〜地域における成年後見制度利用促進に向け〜地域における成年後見制度利用促進に向けたた体制整備体制整備への参画に向けて〜への参画に向けて〜

<一般社団法人コスモス成年後見サポートセンター>

● スペシャルリポート 一般社団法人コスモス成年後見サポートセンター

 御周知のとおり1999年の民法改正により従来の禁

治産制度に代わって、2000年4月1日から新たに成

年後見制度がスタートしました。日行連は成年後見

業務を行政書士の社会貢献活動と位置付け、2010年

8月4日「一般社団法人コスモス成年後見サポート

センター(以下、「コスモス」という。)」を設立

し、現在2,000名近い会員が全国で活動しています

( 資料1 参照)。

 しかしながら、500万人を超えるニーズ(成年後見

制度を必要とされている方)に対し約20万人程度の

方しかこの制度を利用されていない現状があり、

2016年5月に「成年後見制度の利用の促進に関する

法律」が施行され、これに基づき2017年3月24日「成

年後見制度利用促進基本計画(以下、「国の基本計

画」という。)」が閣議決定されるに至りました。

資料1

申立てにおける成年後見人等と本人との関係別件数

最高裁判所事務総局家庭局「成年後見関係事件の概況(平成29年1月~12月)」から抜粋

2018.7 No.54810

● スペシャルリポート 一般社団法人コスモス成年後見サポートセンター

1 成年後見制度利用促進基本計画について

(1)成年後見制度利用促進基本計画の位置付け

 「成年後見制度利用促進基本計画」(以下「基本計画」という。)は、成年後見制度の利用の促進

に関する法律(平成28年法律第29号。以下「促進法」という。)第12条第1項に基づき、成年後見

制度の利用の促進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るために策定されるものであり、政

府が講ずる成年後見制度利用促進策の最も基本的な計画として位置付けられる。

 なお、促進法第23条第1項において、市町村は、国の基本計画を勘案し、当該市町村の区域にお

ける成年後見制度の利用の促進に関する施策についての基本的な計画を定めるよう努めるものとさ

れている。

(2)基本計画の対象期間

 今回策定する基本計画は、平成29年度から平成33年度までの概ね5年間を念頭に定めるものとする。

(3)基本計画の工程表

 後述の2(2)「①今後の施策の目標」を達成し、成年後見制度の利用を着実に促進するためには、

基本計画に盛り込まれた施策が総合的かつ計画的に推進されることが重要である。

 このため、国・地方公共団体・関係団体等は、別紙の工程表を踏まえ、相互に連携しつつ、各施

策の段階的・計画的な推進に取り組むべきである。

別紙

内閣府「成年後見制度利用促進基本計画」から抜粋

2018.7 No.548 11

SPECIAL REPORT

 ここで重要なことは、今後構築される地域連携

ネットワーク及びその中核機関において連携協力す

べき、弁護士会・司法書士会・社会福祉士会等の各

種専門職団体に行政書士も含まれるとの認識を得ら

れたことです。特に、地域連携ネットワーク及び中

核機関が担うべき「相談機能」の中には「各地域の

特性に応じ、民生委員協議会や自治会、税理士会、

行政書士会等多様な主体との連携も図られるべきで

ある。」(内閣府「成年後見制度利用促進基本計画」

P.13から引用)と明記されました。

 この国の基本計画に基づき、2018年3月、成年後

見制度利用促進体制整備委員会による「地域におけ

る成年後見制度利用促進に向けた体制整備のための

手引き(以下、「手引き」という。)」が作成され、

地域連携ネットワークにおける中核機関等の役割が

明確になりました。すなわち、地域連携ネットワー

クは、本人を後見人と共に支える「チーム」と、地

域における「協議会」等という2つの基本的仕組み

を有するものとされ、こうした地域連携ネットワー

クを整備し適切に協議会等を運営していくために

「中核機関」が必要とされているのです。

 手引きによれば、これら「チーム」「中核機関」

「協議会」の関係について以下のように整理されて

います( 資料2 参照)。

資料2

内閣府「成年後見制度利用促進基本計画について」から抜粋

2018.7 No.54812

(1)チーム

 本人に身近な親族、福祉・医療・地域等の関係

者と後見人がチームとなって日常的に本人を見守

り、本人の意思や状況を継続的に把握し必要な対

応を行う仕組み。基本的には日常生活圏域(場合

によっては自治体圏域)で完結する場合が多いと

思われます。

(2)中核機関

ア.地域の権利擁護支援・成年後見制度利用促進

機能の強化に向けて、全体構想の設計と、その

実現に向けた進捗管理・コーディネート等を行

う「司令塔機能」

イ.地域における「協議会」を運営する「事務局

機能」

ウ.地域において「3つの検討・専門的判断」を

担保する「進行管理機能」

(3)協議会

 協議会は、成年後見等開始の前後を問わず、「チ

ーム」に対し法律・福祉の専門職団体や関係機関

が必要な支援を行えるよう、各地域において、専

門職団体や関係機関が連携体制を強化し、各専門

職団体や各関係機関が自発的に協力する体制づく

りを進める合議体です。

 「地域連携ネットワーク」の機能・役割が適切

に発揮・発展できるよう、専門職団体など地域の

関係者が連携し、地域課題の検討・調整・解決に

向け継続的に協議する場になります。中核機関が

その事務局を務めます。中核機関や地域連携ネッ

トワークの活動をサポートするとともに、それら

の活動のチェック機能も担います。主に自治体圏

域~広域圏域で設立運営されることが想定されま

す。

 成年後見制度は制度利用促進に対応する中核機関

を地方自治体に設置することで、制度創設の趣旨に

鑑み、より多くの国民が利用しやすく、必要に応じ

て専門職による支援が効率よく受けられるよう、利

用に関する仕組みが大きく変わろうとしています。

そうした中、全国のコスモス会員はそれぞれの地域

において、上記地域連携ネットワークの様々な部分

に参加できるよう単位会と協力して活動しています。

行政書士は全国隅々まで存在しており、一連の制度

利用促進においては、より一層活躍の場が広がるこ

とが想定されます。コスモス会員は入会前研修や更

新研修に加え全国会員の多くの実績等により専門職

としての知見を有していますので、この強みを十二

分に活用され、併せて行政書士制度の発展に寄与さ

れんことを祈念してやみません。

● スペシャルリポート 一般社団法人コスモス成年後見サポートセンター

2018.7 No.548 13

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TOPICS

 平成30年5月11日(金)、東京プリンスホテル(東京

都港区芝公園)において、総務省主催による「平成30年

春の叙勲伝達式」が行われました。

 叙勲は、永年にわたり業務に精励し衆民の模範である

者に授与されるもので、「行政書士功労」として、平成

30年4月29日に、甲田正昭会員(長野会)に対し旭日双

光章が発令されました。これを受け、叙勲伝達式におい

て叙勲が伝達された後、皇居にて拝謁に臨みました。

 また、伝達式及び拝謁の終了後には、伝達式と同会場

において、本会主催による記念品贈呈式が行われました。

贈呈式では、遠田会長より記念品が贈呈され、甲田会員

から謝辞が述べられました。

 行政書士としての叙勲受章者は、昭和46年春に始まり、

今回の甲田会員の受章によって、103名となりました(旭

日中綬章2名、旭日小綬章5名、旭日双光章10名、勲四

等瑞宝章1名、勲五等双光旭日章37名、勲五等瑞宝章48

名)。

受章者プロフィー受章者プロフィールル

(敬称略・平成30年4月29日現在)

平成30年春の叙平成30年春の叙勲勲甲田正昭会員に旭日双光甲田正昭会員に旭日双光章章

                  開 業 昭和46年2月19日

                  業務歴 47年2か月

【役員歴】

 長野会 理 事 昭和62年5月~平成7年5月、

         平成19年5月~平成21年5月………10年0か月

     副会長 平成7年5月~平成19年5月………12年0か月

通算役員歴(重複を除く) 計22年0か月

甲 田 正昭  (72歳・長野会)こう だ まさあき

●トピックス クローズアップ

2018.7 No.54814

 平成30年5月15日(火)、総務省主催による「平成30年春の褒章伝達式」が、東京プリンスホテル(東京

都港区芝公園)2階「鳳凰の間」において行われ、田村格(岩手会)・丹野豊子(福島会)・小関典明(神奈

川会)・鈴木市代(静岡会)・宮川外茂次(石川会)・中村純一郎(滋賀会)・寺田壽子(京都会)・笠野義二

(和歌山会)・仙波十三夫(愛媛会)・塩塚顥(長崎会)各会員に黄綬褒章が伝達され、その後、皇居にて拝

謁に臨みました。

 黄綬褒章は業務に精励し衆民の模範である者に授与されるもので、「行政書士業務精励功績」として、平

成30年4月29日に各受章者に対し発令されました。

 伝達式及び拝謁終了後は、同ホテルにおいて本会主催による記念品贈呈式が行われ、遠田会長から各受章

者に対し、記念品の贈呈及び祝辞が贈られた後、各受章者から謝辞が述べられました。

 行政書士としての業務精励功績による黄綬褒章受章者は、昭和55年秋以降、今回の受章者を含めて計191名

となりました。

受章者プロフィー受章者プロフィールル(敬称略・平成30年4月29日現在)

平成30年春の黄綬褒平成30年春の黄綬褒章章田村 格・丹野豊子・小関典明・鈴木田村 格・丹野豊子・小関典明・鈴木市市代・宮川外茂代・宮川外茂次次・・中村純一郎・寺田壽子・笠野義二・仙波十三夫・塩塚中村純一郎・寺田壽子・笠野義二・仙波十三夫・塩塚 顥顥

各会員に黄綬褒各会員に黄綬褒章章

田 村 格 た むら ただし

(67歳)[岩手会]

開 業 昭和60年6月27日業務歴 32年10か月

【役員歴】 岩手会 理 事(平成13年5月~平成17年5月)… 4年            理 事(平成19年5月~平成21年5月)… 2年            会 長(平成23年8月~現在) ………6年8か月

計 12年8か月     日行連 理 事(平成23年9月~現在) ………6年8か月

計 6年8か月通算役員歴(重複を除く) 計 12年8か月

丹 野 豊 子 たん の とよ こ

(68歳)[福島会]

開 業 昭和56年9月7日業務歴 36年8か月

【役員歴】 福島会 理 事(平成7年5月~平成11年5月)… 4年            会 長(平成17年5月~平成21年5月)… 4年            会 長(平成27年5月~平成29年5月)… 2年   

計 10年0か月     日行連 理 事(平成19年6月~平成21年6月)… 2年            理 事(平成27年6月~平成29年6月)… 2年   

計 4年0か月通算役員歴(重複を除く) 計 10年1か月

鈴 木 市 代 すず き いち よ

(81歳)[静岡会]

開 業 昭和53年2月1日業務歴 40年3か月

【役員歴】 静岡会 理 事(平成13年5月~平成19年5月)… 6年            副会長(平成19年5月~平成27年5月)… 8年            理 事(平成29年5月~現在) ………0年11か月

計 14年11か月     日行連 理 事(平成29年6月~現在) ………  10か月

計   10か月通算役員歴(重複を除く) 計 14年11か月

小 関 典明 お ぜき のりあき

(65歳)[神奈川会]

開 業 昭和56年4月1日業務歴 37年1か月

【役員歴】 神奈川会 理 事(昭和62年5月~平成元年5月)… 2年            理 事(平成7年5月~平成9年5月)… 2年            副会長(平成9年5月~平成11年5月)… 2年            理 事(平成13年5月~平成15年5月)… 2年            副会長(平成17年5月~平成19年5月)… 2年            理 事(平成19年5月~平成27年5月)… 8年   

計 18年0か月     日行連 理 事(平成17年6月~平成21年6月)… 4年   

計 4年0か月通算役員歴(重複を除く) 計 18年0か月

2018.7 No.548 15

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TOPICS

笠 野 義 二 かさ の よし じ

(65歳)[和歌山会]

開 業 昭和52年12月20日業務歴 40年4か月

【役員歴】 和歌山会 理 事(昭和56年5月~昭和58年5月)… 2年            副会長(昭和58年5月~平成3年5月)… 8年            副会長(平成5年5月~平成17年5月)… 12年            会 長(平成17年5月~現在) ………12年11か月

計 34年11か月     日行連 理 事(平成13年6月~現在) ………12年10か月

計 12年10か月通算役員歴(重複を除く) 計 34年11か月

寺 田 壽 子 てら だ とし こ

(78歳)[京都会]

開 業 昭和49年7月12日業務歴 43年9か月

【役員歴】 京都会 理 事(平成5年5月~平成11年5月)… 6年            理 事(平成13年5月~平成19年5月)… 6年            副会長(平成19年5月~平成23年5月)… 4年   

計 16年0か月通算役員歴(重複を除く) 計 16年0か月

受章者と記念撮影

中村 純一郎 なかむら じゅんいちろう

(72歳)[滋賀会]

開 業 昭和62年6月1日業務歴 30年11か月

【役員歴】 滋賀会 理 事(平成7年5月~平成11年5月)… 4年            副会長(平成13年5月~平成15年5月)… 2年            理 事(平成15年5月~平成21年5月)… 6年            副会長(平成21年5月~平成29年5月)… 8年   

計 20年0か月     日行連 理 事(平成19年6月~平成21年6月)… 2年   

計 2年0か月通算役員歴(重複を除く) 計 20年0か月

宮川 外 茂 次 みやかわ と も じ

(68歳)[石川会]

開 業 昭和61年2月1日業務歴 32年3か月

【役員歴】 石川会 理 事(平成3年5月~平成13年5月)… 10年            副会長(平成13年5月~平成21年5月)… 8年            会 長(平成21年5月~平成25年5月)… 4年   

計 22年0か月     日行連 理 事 (平成19年6月~平成25年6月)… 6年   

計 6年0か月通算役員歴(重複を除く) 計 22年1か月

塩塚 顥 しおづか あきら

(77歳)[長崎会]

開 業 昭和54年10月13日業務歴 38年6か月

【役員歴】 長崎会 理 事(平成11年5月~平成21年5月)… 10年            副会長(平成21年5月~平成25年5月)… 4年            副会長(平成27年5月~現在) ………2年11か月

計 16年11か月通算役員歴(重複を除く) 計 16年11か月

仙 波 十 三 夫 せん ば と み お

(79歳)[愛媛会]開 業 昭和41年1月25日~  昭和57年7月28日    平成7年7月1日

(再入会)業務歴 39年4か月

【役員歴】 愛媛会 理 事(平成9年5月~平成19年5月)… 10年1か月         副会長(平成19年5月~平成23年5月)… 4年            副会長(平成25年5月~平成27年5月)… 2年   

計 16年1か月通算役員歴(重複を除く)計 16年1か月

●インフォメーション

2018.7 No.54816

高齢者支援キャッチコピーが決まりました!

Info

1<法務業務部>

 法務業務部では、行政書士が総合的な高齢者支援に最も貢献できる法律専門職であることをアピールするため、「行政書士の行う高齢者支援」キャッチコピーの募集を行いました。 平成30年1月30日から同年4月30日までの募集期間に、全国の皆様から合計8,590点の創意工夫に富んだ作品の御応募をいただきました。たくさんの御応募、誠にありがとうございました。 応募作品の中から、厳正な審査の結果、上記の作品を「行政書士の行う高齢者支援」キャッチコピーとして採用することを決定いたしましたので、お知らせいたします。

法務省からのお知らせ

法務省保護局更生保護振興課 “社会を明るくする運動”は、全ての国民が、犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの改善更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない明るい地域社会を築くための全国的な運動です。 第68回運動では、①出所者等の事情を理解した上で雇用する企業の数を増やすこと、②帰るべき場所がないまま、刑務所から社会に戻る人の数を減らすこと、③薬物依存からの回復と社会復帰を長期的に支える地域の環境を作ること、④犯罪をした高齢者・障害者等が、社会復帰に必要な支援を受けられる環境を作ること、⑤非行少年等が学びを継続できる環境を作ることの5点を重点事項としています。 平成28年12月に成立した再犯の防止等の推進に関する法律では、再犯の防止等に関する施策に関し、基本理念を定め、国及び地方公共団体の責務を明らかにし、再犯の防止等に関する施策の基本事項を定めるとともに、7月を再犯防止啓発月間と定めています。7月は“社会を明るくする運動”の強調月間でもあることから、本運動においても再犯防止啓発月間の趣旨にふさわしい活動を実施していきます。 本運動に対する皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。■本運動の概要は「社明 しゃめい」で検索

第68回“社会を明るくする運動”ポスター

第68回“社会を明るくする運動”~犯罪や非行を防止し,立ち直りを支える地域のチカラ~

採用

(小松 真人 様)(小松 真人 様)(小松 真人 様)

人生100年人生100年 あなたに寄り添う 行政書士 あなたに寄り添う 行政書士人生100年 あなたに寄り添う 行政書士

2018.7 No.548 17

 熊本地震からちょうど2年目の平成30年4月16日、熊本市役所において、熊本会が行った熊本地震被災者支援活動に対し、熊本市長から感謝の言葉とともに感謝状を頂きました。 本会では発災直後から熊本市との災害協定に基づき、熊本市内の各区役所や出張所に会員を派遣し、罹災証明書の受付業務の支援を行いました。また、御高齢の方や、お体が不自由で罹災証明書の申請ができない方に代わって申請手続の代行を無料で行いましたが、これについては、震災以降いくつかの単位会から要請をいただき、「熊本会の活動報告」という形で当時の状況や具体的な取組についてお伝えしてまいりました。 いつ起こるか分からない災害に対し、行政書士として何ができるかを念頭に置き、常に国民に寄り添う行政書士でありたいと思います。

公証人と行政書士による遺言・相続無料相談会を開催

愛知県行政書士会

 平成30年2月25日、地下鉄栄駅最寄りの中日ビル5階「中日パレス」にて「公証人と行政書士による遺言・相続無料相談会」を開催しました。 この相談会は、名古屋市内の葵町、名古屋駅前、熱田の各公証役場の御協力の下、愛知会の常設無料相談員と共に相談ブースを設置し、遺言・相続に関する市民の幅広い御相談に対応する機会として行われているものです。 本年は、宮崎雄一愛知公証人会会長を始め、5名の公証人に御出席いただき、愛知会の相談員15名と共に相談者の対応を行いました。 開催直前の2月22日には、「行政書士記念日」として中日新聞の見開き全面広告を掲載しており、その中に今回の相談会も御案内しているため、当日は開始の30分以上も前に来られる方、中日新聞の切り抜きを持参して来られる方等が多数いる状況で、大変盛況な相談会となりました。 3時間という限られた相談時間の中で、相談の総数は36件、相談ブースはほぼ全枠埋まるほどの盛況でした。 来年度も引き続き開催を予定しており、来場された方々に御記入いただいたアンケート等を参考に今後の活動にいかしたいと思います。

各単位会の取組をお知らせします。各単位会の取組取取 をお知らせします。

熊本地震被災者支援活動に対して熊本市から感謝状を頂きました

熊本県行政書士会

2018.7 No.54818

三重県議会で非行政書士対策についての一般質問がなされる!

三重県行政書士会

 三重県では過去の県議会において、二度にわたり行政書士法遵守の請願が採択されています。 しかしながら、その後も監察活動調査において建設業許可申請や農地転用許可申請などで他団体や他士業など非行政書士による本人申請を装った申請が確認されていました。 そこで、平成30年3月2日の定例会において、県議会議員からの一般質問にて「非行政書士対策について」と題する質問を行っていただきました。建設業許可が県の管轄ということもあり、当該許可申請を題材に質問されたところ、担当する県土整備部長からは行政書士法違反については行政書士会と協力し対応していく旨や、申請書類の重要性に鑑み今後は窓口での本人確認を行っていく旨の答弁があり、また、行政書士制度を主管する総務部長からもコンプライアンスの観点から非行政書士による申請は抑止すべきものであり、三重会と連携して対応に取り組んでいくとの回答を得ました。 これらの答弁を受け、建設業許可担当窓口では、平成30年7月から書類の提出時や受領時に本人確認を行うこととなりました。建設業法上は申請時の本人確認が義務付けられていないため、これまで窓口での本人確認は行われてこなかったことを考えると、監察活動上、大きな成果となりました。 今後は建設業許可関係にとどまらず、その他の許認可申請における窓口規制にもつなげていきたいと考えています。 なお、本一般質問については、下記、三重県議会サイトの議会中継から動画で御覧いただくことができます。

【三重県議会中継 http://www.pref.mie.lg.jp/MOVIE/glive100381_00001.htm】

登録委員会からのお知らせ

 行政書士は、その業を廃止しようとするときは、遅滞なく、その旨を所属の行政書士会を経由して日本行政書士会連合会に届出なければならないとされています(行政書士法施行規則第12条)。 また、その手続は、行政書士法第7条の4及び日本行政書士会連合会会則第53条に基づき規則で定めることとなっており、登録の抹消日については、日本行政書士会連合会が行政書士登録抹消届出書を受釈 若錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫け付けた日又は届出者が希望する廃業日のいずれか遅い日とすることとしています(行政書士登録事務釈 若錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫錫取扱規則第24条の4)。 行政書士業務の廃止を予定されている方は、廃止予定日が決まった場合、事前に所属の行政書士会に御連絡いただき、所属の行政書士会の案内に従い、その旨を届出いただきますようお願いいたします。 なお、廃止予定日を月末とされる場合は、必ず当該月内に届出書が所属の行政書士会から日本行政書士会連合会に到達することが条件となりますので、所属の行政書士会に手続日程等を御確認の上、お手続きください。

※廃業を予定する月内に届出書が日本行政書士会連合会へ到達しなかった場合、上記規定により抹消日が翌月となるため、所属の行政書士会において翌月分の会費が発生する場合がありますので十分に御留意ください。

行政書士業務を廃止される方へ

2018.7 No.548 19

 届出済証明書の 更新 を希望される方へ

「行政書士申請取次実務研修会」の御案内主催:日本行政書士会連合会

開催地:名古屋

最近の入国・在留資格審査(就労に係る諸申請等)における取扱い等に関する理解を深め、事務手続能力の向上を目指します。

趣趣  旨旨

入国管理局より届出済証明書の交付を受けている行政書士※取次者として申出中の方は、届出済証明書の交付後にお申込みください。

対対  象象

平成30年8月24日(金)13時~17時(受付開始12時30分)※13時の開講までに必ず御来場ください。大幅な遅刻など受講の状況により修了証書を交付できない場合がありますので、御注意ください。

日日  時時

名古屋サンスカイルーム(定員360名)(名古屋市中区錦1丁目18番22号 名古屋ATビル2階)

会会  場場

下記申込票兼連絡票に記入し、FAX【03-6756-9885】宛てにお申込みください(右図<受講申込の手順>を御参照ください)。なお定員に達した場合、先着順での受付とさせていただきます。

申込方申込方法法

15,000円(消費税込)※一度納入された受講料は、不参加の場合や単位会の処分等により受付拒否事由に該当している場合でもお返しできません。※振込期限までに御入金がない場合は申込キャンセルとして取り扱います。

受 講受 講 料料

平成30年7月25日(水)9時~8月2日(木)17時 厳守※上記受付期間外のFAX送信及び複数送信は、固くお断りしています。

受付期受付期間間

講義終了後、講義内容の理解度の確認のため効果測定を実施します。※基準点に到達されない方にはその旨通知いたしますが、効果測定の結果に関わらず修了証書を交付します。 各自受講後に取次者証の更新手続を行ってください。釈 若錫錫錫錫錫錫錫錫錫

効果測効果測定定

私は、留意事項について承諾し、下記研修会に申し込みを行います。H30.8.24(金)開催 行政書士申請取次実務研修会(於:名古屋サンスカイルーム)

TEL下欄には、行政書士証票のとおりに記入(括弧表示がある場合はそれも記入)

(         )

ふりがな受講者氏名

FAX

登録番号

平成    年    月    日届出済証明書有効期限

〒事務所住所

行政書士申請取次関係研修会 申込票兼連絡票

【申込手続に関する照会先】全行団 行政書士申請取次関係研修会受付係 受付照会 TEL 03-6450-1622申込先 FAX【03−6756−9885】

留意事項〇 御記入いただいた個人情報は、本研修の実施並びに各単位会における取次行政書士の管理のほかには利用いたしません。○〈本「実務研修会」は更新向けの研修です〉新規向けの「事務研修会」とは異なりますのでお申込みには十分御注意ください。○〈持参品〉受講票及び届出済証明書とともに筆記用具(鉛筆又はシャープペンシル、消しゴム)を必ず御持参ください。○〈修了証書〉再受講の場合を除き、効果測定の結果に関わらず修了証書を交付します。各自、受講後に取次者証の更新手続を行ってください。なお、修了証書の氏名については、行政書士証票に記載されている氏名で発行いたします。

○〈刑事処分、知事による処分、単位会による処分等を受けている場合〉新規又は更新の申出後、受付ができない場合がありますので御所属の単位会にお問合せください。

○〈ホームページでの情報掲載〉効果測定に係る事前予習用参考資料等、申請取次関係研修に関する各種情報を次の場所に掲載しています。

 【 掲載場所:会員ページ(連con)>中央研修所>申請取次関係研修に関するお知らせ 】

2018.7 No.54820

教えて!行政書士のしごと教えて!行政書士のしごと頼れる街の法律家行政書士の業務を御紹

相続や自動車登録手続などの暮らしに関することから、外国人雇用関係や法人手続などビジネスに関することまで、多岐にわたる行政書士の仕事。前号のQ1~3に引き続き、「エコアクション21の認証支援」について、そのポイントや相談の多い事例などをQ&A方式でお答えします。

エコアクション2エコアクション211の認証支の認証支援援

 環境省は、社会情勢の変化やISO14001の大幅改訂を踏まえ、「エコアクション21ガイドライン(2009年版)」を改訂し、「エコアクション21ガイドライン(2017年版)」を公開しました。今回の改訂の趣旨は以下のとおりで、中小企業等により幅広く「環境経営」に取り組んでもらい、その結果、企業価値の向上につなげてほしいという狙いがあります。(1)より多くの事業者に取り組んでいただくため。(2)より企業価値向上に資する取組とするため。(3)より多様な関係者との対話を促進するため。(4)より制度の信頼性を高め、事業者へ質の高い支援を行うため。

最近の動向について教えてください。A

 エコアクション21の認証支援を通して、三方よしのメリットがあります。(1)顧問先の環境経営支援により、顧客の経営改善や企業価値が向上し、顧客満足度が向上する。(2)環境関連法に関する許認可・届出の支援やそのコンサルティングができる。(3)企業への認証支援を通して、持続可能な社会形成に貢献できる。 特に、環境関連法は幅広く多岐に渡っていますが、専門の行政書士が比較的少ないので、エコアクション21の普及に伴い、将来性のある有望な業務分野と言えます。

行政書士がエコアクション21の認証支援をするメリットは何ですか?A

 認証・登録に掛かる費用は、組織の業種や規模によって異なりますが、ISO14001より比較的低い審査料金に設定されています。例:建設業(従業員31人以上60人以下)の場合 ※消費税や交通費は別途必要 ・1年目の登録審査料金(12.5万円)及び認証登録料(10万円) ・2年目の中間審査料金(10万円)・・・2回目以降は5万円 ・3年目の更新審査料金(10万円)及び更新登録料(10万円(認証期間を2年間更新)) ・4年目以降は、中間審査⇒更新審査の繰り返しになります。 審査を受けるための取組に掛かる期間は、概ね半年から1年程度は必要です。(運用期間3か月含む) 製造業、建設業、産廃処理業など比較的環境負荷の大きな組織は、現状把握に時間が掛かります。

認証・登録に掛かる費用や取組期間はどの程度ですか?A

Q4

Q6

Q5

日行連の動き

マンスリーレポート

(主なもの) 2018.5/May

2018.7 No.548 21

登録委員会【登録審査】1 審査件数(187件)2 その他

8888888888888888888888888888888888日日(火(火))

正副会長会【協議事項】1 常任理事会の合議事項等について2 その他

常任理事会(~10日)【合議事項】1 行政書士法改正要望項目について

9999999999999999999999999999999999日日(水(水))

許認可業務部 建設・環境部門会議【協議事項】1 建設業関連書籍の執筆事業について2 その他

11111111111111111111111111111111116666666666666666666666666666666666日日(水(水))

登録委員会【登録審査】1 審査件数(204件)2 その他

22222222222222222222222222222222222222222222222222222222222222222222日日(火(火))

申請取次事務研修会(神戸)(受講者326名)

22222222222222222222222222222222225555555555555555555555555555555555日日(金(金))

会員の皆様へ職務上請求書の適正な使用及び取扱いに関するお願い

 行政書士は、誠実にその業務を行うとともに、行政書士の信用又は品位の保持に努めなければなりません。 特に職務上請求書の使用にあたっては、戸籍法及び住民基本台帳法の規定により、行政書士等の資格者が職務上必要ある場合に限り行使できることとされており、限られた資格者にのみ認められた国民利便のための制度であるため、個人情報保護、人権の擁護などの観点からも高い倫理意識に基づいた厳正な取扱いが求められ、職務上請求書の偽造、不正使用、人権侵害のおそれがある戸籍等の取得は決して許されることではありません。 会員各位におかれましては、「戸籍法」、「住民基本台帳法」、「行政書士法」、本会の「職務上請求書の適正な使用及び取扱いに関する規則」等の趣旨を十分に理解され、適正な使用及び厳格な取扱いに努めていただきますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。 なお、職務上請求書の払出し方法については、各単位会で運用が異なりますので、所属単位会の関係規則等を御確認願います。

Learn! Make use! Have fun!

学ぶ 活かす 楽しむ 魅力ある取組をリポート

2018.7 No.54824

2018.7 No.548 25

御協力のお願い~日本行政を正確・迅速にお届けするために~

【編集委員】 広報部長 井口由美子 次  長 小林八重子 部  員 國井  豊      岡   伸      若林 三知      鶴  信光

発 行 人 遠田 和夫発 行 所 日本行政書士会連合会

〒105-0001 東京都港区虎ノ門四丁目1番28号虎ノ門タワーズオフィス10階TEL 03-6435-7330 FAX 03-6435-7331

製作・印刷 三陽メディア株式会社

月刊日本行政7月号

第548号

平成30年6月25日発行

2018.7 No.54832

 日本行政の発送は、行政書士名簿にある会員の事務所所在地と当該会員の氏名を表記してお届けしています。

◦お届け先に事務所名の表示しかなく、会員氏名が表示されていないため返送されてくる事例が多々あります。事務所の入口に会員氏名を明確に表示されるか、最寄りの郵便局に事務所内の御本人宛に送付してもらえるよう届け出を行ってください。◦事務所所在地に変更があった場合は、速やかに所属単位会にお届け願います。また、最寄りの郵便局への転送依頼届けもお忘れなく。

 広報部では日本行政が返送されてきた場合、所属単位会に宛名の調査の依頼を行うとともに、それが確認されるまで以降の発送を停止いたします。

◦発送停止の解除は、所属単位会に依頼した宛名調査の結果に加え、事務所所在地の変更があった場合には、所属単位会を通じ日行連登録委員会に提出される当該会員の変更登録申請の処理手続の結果により行います。

 事務所所在地に変更がないのに日本行政が届かなくなった場合は、お早めに日行連事務局までお問合せください。

◦発送停止期間中のバックナンバーを希望される場合、在庫管理上、直近発行号を含み最長6か月までとさせていただきますので、あらかじめ御了承願います。

 日本行政の正確・迅速なお届けのため、皆様の御理解・御協力をよろしくお願いいたします。

  かれこれ2年ほど健康診断を受けていません。体重を減らしてから受診しようと思い、ずるずると現在に至るわけです。 昨年の今頃は、2か月間パーソナルトレーニングに通った結果、7kgの減量に成功しました。○イザップのCMにも出られるほどでしたが、間違いなく言えるのは、止めたら戻る!ということです。1年経った今、順調に戻ってきています。 しかし、このままでは見た目はもちろんのこと、健康面においても良くないと思い、何とかせねば!と焦り始めました。 流行のときに入隊したものの、3日で除隊したビリーズブートキャンプに再入隊の準備を整えたのですが、訓練の辛さを思い出し、なかなか踏み出せずにいます。そんな中、自宅から歩いて2分のところにヨガ教室があることを知り、週1回通うことにしました。身体はもちろん、心の健康にも効果があるのではと期待しています。 心身の健康があってこそ業務にいそしむことができます。2年ぶりに健康診断を受診するためにも、ヨガで心身とも健康に整えたいと思います。(どうか三日坊主にならず、ずっと続けられますように・・・)

会員の動き

広報部員のひとり言from

EDITORS     (若林)

◆登録者数(平成30年5月末日現在)47,434名合 計   6,568名女40,866名男内 訳   6,154名女39,414名男・個人事務所開業202名女997名男・行政書士法人社員212名女455名男・使用人行政書士

◆異動状況(平成30年5月中の処理件数)371名新規登録 合 計81名女290名男     内 訳119名登録抹消 合 計13名女106名男     内 訳

91名     ・廃 業27名     ・死 亡1名     ・その他

◆法人会員(平成30年5月末日現在)775法 人 事 務 所 数481・主たる事務所数(行政書士法人数)294・従たる事務所数