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令和元年 11 29 内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局 内閣府地方創生推進室 「地方創生人材支援制度による人材の派遣を希望する市町村について」の 調査結果について 政府においては、地方創生に積極的に取り組む市町村に対し、意欲と能力のあ る国家公務員、大学研究者及び民間人材を、市町村長の補佐役として派遣するこ ととしております。 令和2年度においても、希望する市町村に対する人材の派遣を検討していま すが、先般市町村を対象に実施した派遣希望に関する調査(「地方創生人材支援 制度による人材の派遣を希望する市町村について」)の結果について、下記の通 り公表します。 1.募集期間 令和元年 9 27 日~11 8 2.募集結果 派遣要望:42 市町村(詳細は別添) 参考.これまでの派遣実績 平成 27 年度:69 市町村(国家公務員 42 名、大学研究者 15 名、民間人材 12 名) 平成 28 年度:58 市町村(国家公務員 42 名、大学研究者 03 名、民間人材 13 名) 平成 29 年度:55 市町村(国家公務員 44 名、大学研究者 02 名、民間人材 09 名) 平成 30 年度:42 市町村(国家公務員 39 名、大学研究者 01 名、民間人材 02 名) 令和元年度:33 市町村(国家公務員 23 名、大学研究者 04 名、民間人材 07 名) ※いずれも派遣開始時点 3.今後のスケジュール 令和 2 1 17 () 派遣希望人材の応募締切 1 月下旬~3 順次マッチング支援を実施 3 月下旬 マッチング結果の公表、研修の実施 4 月以降 人材の派遣開始 以上 <問い合わせ先> 内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局 内閣府地方創生推進室 鈴木、瀨川、島村 電話:03-6257-1873(直通)

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Page 1: 令和元年 11 月29 日 - kantei.go.jp€¦ · 改善するためには、自然減の改善を図るための合計特殊出生率の向上、社会減の改善を図るための純移動率の均衡化がそれぞ

令和元年 11月 29日

内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局

内 閣 府 地 方 創 生 推 進 室

「地方創生人材支援制度による人材の派遣を希望する市町村について」の

調査結果について

政府においては、地方創生に積極的に取り組む市町村に対し、意欲と能力のあ

る国家公務員、大学研究者及び民間人材を、市町村長の補佐役として派遣するこ

ととしております。

令和2年度においても、希望する市町村に対する人材の派遣を検討していま

すが、先般市町村を対象に実施した派遣希望に関する調査(「地方創生人材支援

制度による人材の派遣を希望する市町村について」)の結果について、下記の通

り公表します。

1.募集期間

令和元年 9月 27日~11月 8日

2.募集結果

派遣要望:42市町村(詳細は別添)

参考.これまでの派遣実績

平成 27年度:69市町村(国家公務員 42名、大学研究者 15名、民間人材 12名)

平成 28年度:58市町村(国家公務員 42名、大学研究者 03名、民間人材 13名)

平成 29年度:55市町村(国家公務員 44名、大学研究者 02名、民間人材 09名)

平成 30年度:42市町村(国家公務員 39名、大学研究者 01名、民間人材 02名)

令和元年度:33 市町村(国家公務員 23 名、大学研究者 04 名、民間人材 07 名)

※いずれも派遣開始時点

3.今後のスケジュール

令和 2年

1月 17日(金) 派遣希望人材の応募締切

1月下旬~3月 順次マッチング支援を実施

3月下旬 マッチング結果の公表、研修の実施

4月以降 人材の派遣開始

以上

<問い合わせ先>

内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局

内閣府地方創生推進室 鈴木、瀨川、島村

電話:03-6257-1873(直通)

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都道府県 派遣希望市町村派遣希望市町村数

北海道 沼田町 1青森県 なし 0岩手県 なし 0宮城県 なし 0秋田県 なし 0山形県 寒河江市※、大石田町、小国町※ 3福島県 古殿町 1茨城県 高萩市※、かすみがうら市※ 2栃木県 なし 0群馬県 なし 0埼玉県 なし 0千葉県 我孫子市※、君津市※ 2東京都 なし 0

神奈川県 なし 0新潟県 なし 0富山県 なし 0石川県 加賀市、白山市※ 2福井県 なし 0山梨県 なし 0長野県 なし 0岐阜県 瑞穂市、飛騨市※、川辺町 3静岡県 下田市※ 1愛知県 津島市 1三重県 なし 0滋賀県 湖南市※ 1京都府 福知山市※、亀岡市※、京田辺市 3大阪府 池田市、河内長野市※ 2兵庫県 加西市、養父市※、南あわじ市※ 3奈良県 葛城市※ 1

和歌山県 有田市※ 1鳥取県 日南町※ 1島根県 なし 0岡山県 玉野市※、瀬戸内市※、美咲町※ 3広島県 なし 0山口県 なし 0徳島県 佐那河内村 1香川県 琴平町 1愛媛県 西予市 1高知県 須崎市※ 1福岡県 なし 0佐賀県 鹿島市※ 1長崎県 島原市※ 1熊本県 菊池市 1大分県 なし 0宮崎県 美郷町 1

鹿児島県 錦江町、肝付町 2沖縄県 豊見城市 1

合計 27道府県 42市町村

(注)※印は常勤職の2回目派遣を希望する市町村を示す(24市町村)。

派遣希望市町村一覧(令和2年度)

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派遣希望市町村一覧(詳細版)

1

都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

【求める人材】・副町長として、町長を補佐し内部を統括しつつも、自ら業務をこなせるプレイングマネージャー。・柔軟な発想や視点を持つ人材。・地方創生に関する政策を横断的に調整する能力、かつ、地域課題を俯瞰した視点から、当町に合った政策を選択し推進していく人材。・早期に地方創生の効果を波及させるためスピード感を持った政策立案能力、町民や関係者の理解を深めるコミュニケーション能力。

上記により、当町の喫緊の課題である人口減少に歯止めをかけ、地方創生の実現につながるものと考えています。

【職務の内容】 当町における地方創生の実現に向け、地域に必要な施策の展開を進め、その結果、地方創生の効果が地域にもたらされ、人口減少対策(転出抑制・UIターンの増)を推進するためご尽力いただきたい。

 具体的には、副町長として就任いただき、町長の掲げる政策を具現化し、庁舎内各担当部署を横断的に統括し、地方創生につながる施策展開の推進役を担っていただきたい。

山形県 寒河江市さ が え し

国家公務員常勤(幹部職員)

国家公務員常勤(副市町村長)

【地方人口ビジョン】 国の長期ビジョンと山形県の人口ビジョンを踏まえ目標としながら、大石田町の様々な施策と人口減少対策の効果が十分実現すれば、若い世代の結婚が促進し、出産・子育ての希望が実現し、合計特殊出生率が2020年に「1.7」、2030年に「1.9」、2035年に「2.07」へ上昇すると想定しています。 また、社会増減(転入転出)は続くものの、積極的な移住や定住促進施策により均衡していく想定です。これにより緩やかな人口減少と年齢構成のバランス維持により高齢化率も2025年に40.7%のピークを迎えたあと、2060年には31.7%になると予想されます。 本町の人口の将来展望(目標)は、2060年において5,000人を維持することを目指していきます。

【地方版総合戦略】 本町は、江戸時代、最上川舟運中心の河岸として栄え、米などの特産品を運ぶとともに、上方などからは多くの文化がもたらされ、職人の技術(わざ)なども発達していきました。この先人が築いてくれた“時代を超えた宝”を地方創生で現代版にアレンジし、町の「技術(企業・産業力)」や「特産品」を全国に発信し、首都圏等から「しごと」や「ひと」を運ぶというストーリー性をコンセプトに策定しています。◎地方創生を目指す「大石田丸」出航のための三本の櫂  壱の櫂:町外から「ひと」や「しごと」を届け、大石田の「技術(わざ)」や「特産品」を運ぶ仕組みづくり  弐の櫂:町の宝である子供を安心して生み育て、いつまでも住み続けたいという暮らしの環境づくり  参の櫂:若者や女性が主役となり、地域で活躍できる元気な町づくり この三つのストーリーテーマ“三本の櫂”に沿って施策を展開していきます。

【地方人口ビジョン】  国立社会保障・人口問題研究所の「日本の地域別将来推計人口(2013年3月推計)」による2040年の寒河江市の人口は31,946 人と推計されている。また、日本創成会議・人口減少問題検討分科会(2014年5月推計)においては総人口は 30,301 人になる推計結果が出ており、いずれの推計結果においても、今後、急速に人口減少が進むことが報告されている。 その人口減少を改善するためには、自然減の改善を図るための合計特殊出生率の向上、社会減の改善を図るための純移動率の均衡化がそれぞれ必要である。 合計特殊出生率については、現在でも全国平均より上回っていることから、将来とも全国平均より上回る状態を維持し、2040年度において人口置換水準である2.07を超える2.1を目標とする。社会的移動減は、若年層の人口流出を改善し、2030年度に均衡する目標とする。 上記の目標に向かって各分野で施策を展開することにより見込まれる施策効果は人口約3,300人であり、2040年度の寒河江市の推計人口は35,223 人となる。この結果、年少人口(0 歳~14 歳)の比率は現在よりも高まるため人口構成の若返りが図られる。

【地方版総合戦略】 「まち・ひと・しごと創生法」に基づく、本市における人口減少対策に関する施策の基本的な計画として、「さがえ未来創成戦略」を策定。○人口減少対策に関する目標、○人口減少対策として講ずべき施策に関する基本的方向、○人口減少対策に関する講ずべき施策を総合的かつ計画的に実施するために必要な事項を定めている。さがえ未来創成戦略の対象期間は、2015年度から2020年度(当初計画より1年延長)まで。基本目標①『魅力ある「しごと」の機会を創出し、社会動態の改善を目指す』      施策:農業支援、企業支援・企業誘致、創業支援基本目標②『地域資源を磨いて魅力を発信することで交流人口および定住・移住人口増を図り、 社会動態の改善を目指す。』 施策:観光振興、移住・定住支援基本目標③『結婚・出産・子育てし未来へ希望を持てる施策を充実し、出生率・出生数を向上させ、 自然動態の改善を目指す。』 施策:結婚・出産・子育て支援

【求める人材】地方創生分野に造詣が深く、ソフトを活かせるハード整備についても強力に牽引いただける方。また、地域ブランドの発掘・創出と情報発信においても手腕を発揮いただける方。

【職務の内容】『第6次寒河江市振興計画』(計画期間2016年度~2025年度)の中間見直し及び、それにあわせた『さがえ未来創成戦略〈地方版総合戦略)』の策定。計画・戦略に基づいた人口減少対策の施策の強力な推進。

山形県 大石田町お お い し だ ま ち

北海道 沼田町ぬ ま た ち ょ う

国家公務員常勤(幹部職員)

民間人材常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】  本町では、昭和30年以降から人口が減少し続けている。自然増減については平成元年以降自然減、社会増減については昭和47年以降転出超過となっている。近年は転出者は減少傾向にあるものの、10代の進学等による転出が多く、また子育て世代の転出が加速しており、2045年には高齢化率が50%を超えると推計される。◎目指すべき将来の方向  現在の課題、将来人口推計の分析から、人口減少に歯止めをかける施策として、以下4つを挙げる。  1)「コンパクトエコタウン」を創る 2)「最後まで健康で安心して暮らせる」環境を作る  3)農業を柱とした若者や女性における「しごと」を創る 4)「子どもが沼田町に戻ってくる」環境を創る◎人口展望  1)目指すべき将来の方向を実現するための施策を展開することにより、合計特殊出生率を、現在の1.32    から2020年には1.5、2030年には人口置換水準である2.07を上回る2.1まで上昇させることを目指す。  2)転入促進、転出抑制の施策を充実させ、2020年までに純移動率がゼロになるよう施策効果を波及させる   ことを目指す。

【地方版総合戦略】 本町は内閣府の地域活性化モデル事業として、「沼田町農村型コンパクトエコタウン構想」を住民とともに進めている。総合戦略においても当該構想を中心とし総合戦略の事業を推進する。 ◎基本目標   1)地方にしごとをつくる 2)地方にひとの流れをつくる 3)結婚・出産・子育ての若者の希望をかなえる   4)時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守る ◎4つのプラン   1)コンパクトなまちを目指す 2)最期まで健康で安心して暮らせるまちを目指す   3)農業を柱とした若者中心の小さな経済づくりを目指す 4)子どもが戻ってくるふるさとづくりを目指す

【求める人材】・様々な起業支援施策による新たな雇用の場・新産業の創出の誘発等、その分野のノウハウや民間企業等にパイプを持つ人材。・沼田町でしかできない、沼田町にある地域資源を活用した施策の実現とその手法を伝授できる、その分野に長けている人材。

【職務の内容】・若者の起業支援やまちの特産品の開発・販路開拓・沼田でしかできない起業。地域資源を活用した施策・付加価値の高い農産物の生産・販売をする企業の誘致・新たな働く場、雇用の創出施策事業

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派遣希望市町村一覧(詳細版)

2

都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

茨城県 高萩市た か は ぎ し

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】 1.人口ビジョンの位置づけ  本市の人口の将来展望を示すために策定 2.人口ビジョンの対象期間 令和22年(2040年) 3.人口の将来展望  22,200人(社人研準拠約20,000人) ※人口ビジョン策定時(H27年)の人口 29,201人 ※自然増減 社人研準拠に対し、1,613人の自然減を抑制 ※社会増減 社人研準拠に対し、  690人の社会減を抑制

【地方版総合戦略】 1.策定方針  本市の人口は、平成7年をピークに、一貫して減少しており、人口減少対策は喫緊の課題で ある。このことから、人口減少と地域経済縮小の克服及びまち・ひと・しごとの創生と好循環の 確立のため高萩市創生総合戦略を策定した。 2.戦略の期間 平成27年度~31年度(令和元年度)            ※令和元年度に現戦略を改訂し、期間延長予定(1年間) 3.戦略の構成 4つの基本目標に11の施策を設定し、施策毎に個別事業を実施(37事業)            基本目標1 内発型の産業育成・支援による新しい雇用創出            基本目標2 高萩市への新しい人の流れをつくる            基本目標3 若い世代の結婚・出産・子育ての希望の実現            基本目標4 人口減少・高齢化に対応したまちづくり

【求める人材】まちづくり推進施策や中心市街地活性化に関する施策に携わってきた経験がある人材

【職務の内容】 令和3年度を初年度とする「第2期高萩市創生総合戦略」策定の総括業務及び総合戦略に掲げた事業の進行管理業務のほか、個別事業としては「山間地域の活性化」及び「中心市街地活性化」業務を職務内容とする。

山形県 小国町お ぐ に ま ち

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】〈人口の将来展望〉①雇用の場の創出による人口流出の抑制 ②田園回帰の受け皿 ③出産・子育て環境のさらなる向上 ④協働と交流と連携による新たな支えあいの仕組みづくり○総合戦略の取り組みにより → ・合計特殊出生率の向上(2020年に2.0 2040年に2.07へ) ・移住促進と人口流出の抑制(若い世代の増加による出生数の増) ⇒ 2040年人口(推計値) 6,220人(社人研推計5,117人)

【地方版総合戦略】〈基本方針〉山の暮らし伝承創造機構による取り組みを通じ、地域の「誇り」と「魅力」を再興し、協働、交流、連携に基づく地域づくりを推進する~知恵と技の伝承による新しい地域創生プラットホームの構築~〈基本目標〉1.「おぐに」の魅力を活かした産業振興と”しごと”の創出 ①既存産業の継続的な発展支援 ②森林資源のさらなる活用と第1次産業の活性化・高度化 ③各分野の連携・協働による地域資源のブランド化の促進 ④環境保全や健康など新たな価値を生み出す産業づくり ⑤多様な働き方の創出と起業・創業支援2.子育て世代への的確な支援と地域を担う人づくり及び協働・交流・連携の推進 ①結婚・出産・子育て支援の充実 ②小中高一貫教育の推進と特色ある教育の振興 ③高等学校を含めた教育環境の充実 ④知恵と技の伝承とそれを支える人財育成 ⑤多様な交流の推進 ⑥若い世代を中心とした移住交流の促進 ⑦新たな志(協働人口)の結集と地域づくりへの参画推進 ⑧既存ストックの有効活用による協働・交流事業の展開 ⑨地域づくりと経済・環境の好循環の創出3. 安心、安全な暮らしの実現 ①生活基盤・社会基盤の整備 ②医療介護体制・防災体制の充実 ③健康づくりの促進と高齢者福祉の推進 ④総合的な雪対策をはじめとする「住みよさ」の追求 ⑤環境への配慮と里山景観の保全 ⑥地域ごとの特性に応じた住民主体の地域づくりの促進 ⑦多様な主体の参画による「小さな拠点」づくりと集落ネットワーク圏の形成 ⑧地域づくりを推進する仕組み(「山の暮らし伝承創造機構」)の構築と推進拠点の整備〈戦略プロジェクト〉(1)若い世代のしごとづくりと子育て支援の充実 (2)移住・交流促進プログラムの推進 (3)多様な主体による協働・交流・連携のまちづくりの展開

【求める人材】 町の認知度向上や、農林産物・景勝地・地域文化等のブランド化に向けた戦略の構築を推進することができる人材。なお、業務を推進するうえで、地域住民や町内関係機関等と連携・調整しながら実施する業務が多いと想定されることから、コミュニケーション能力や現場での柔軟な対応力も持ち合わせている方が望ましい。 また、町役場内部においては、組織横断的な業務調整や目標設定、進行管理などの方法について、職員に指導する役割を担っていただきたい。

【職務の内容】・商標の登録、管理及び活用に関すること。・白い森ブランド化構想推進の戦略及び総合調整に関すること・白い森ブランド品などの流通促進に関すること。・白い森ブランド品などの情報発信に関すること。

福島県 古殿ふ る ど の

町ま ち

国家公務員常勤(副市町村長)

古殿町は福島県の中で、郡山市を中心とする県中地方の南東部、阿武隈山系の西斜面に位置する過疎に指定された人口5,201人の小規模な町です。郡山市の中心部まで車で1時間15分程度を要する県南地方といわき地方の境界に接する周辺部に位置しています。主な産業は農林業、観光ですが財政力指数が0.23であり、近年、急激な人口減少(△10.9%(22国調→27国調))に直面しており、大変厳しい町政運営を強いられています。

【地方人口ビジョン】 古殿町の人口は、旧古殿村が誕生した1955年の11,619人がピークであり、以降は社会減の影響により一貫して減少しており、2004年に年間の自然減が20人を突破して以降、加速度的に減少しております。このため、当町では、出生率の向上による自然動態の改善と、転出の抑制、転入者の増加により、次のとおり人口減少に歯止めをかけ、持続可能な地域の実現を図ることとしております。<将来展望> ・現在の合計特殊出生率1.6~1.7を、2030年に1.8、2040年に2.07まで上昇させます。 ・2020年以降に社会減が縮小開始、2040年以降は社会移動が均衡するようにします。 ・2060年以降においても総人口約3,000人を安定確保します。

【地方版総合戦略※令和元年度中に改定予定】 古殿町の地域資源を再認識し、強みを生かし、弱みを克服しながら、継続的に雇用創出や地域活性化に寄与する事業に取り組み、本町への流入人口を増加させるとともに、住民満足度を向上させます。<計画期間> 令和2年度から令和6年度(予定)<基本目標及びその取組> 1 しごと満足 (1)農林業支援 (2)起業・創業・継業支援 (3)既存産業の底上げ 2 子育て満足 (1)子育て環境の充実 (2)教育環境の充実 (3)子育て支援策の充実・強化           (4)若者の結婚の希望実現 3 くらし満足 (1)住環境の整備促進 (2)地域づくり活動支援 (3)安全・安心のまちづくり (4)小さな拠点の推進 4 地域の宝PR (1)伝統文化の維持・継承 (2)観光開発 5 新たな魅力創造 (1)新たな交流促進事業 (2)新産品開発

【求める人材】 当町では令和2年度を始期とする古殿町第7次振興計画の重点プロジェクトとして「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を位置づけ人口減少対策に取り組むこととしております。 主な取り組みとして、近隣自治体の相互補完により豊かな地域の持続を目指す「こおりやま広域連携中枢都市構想」のビジョンに基づいた事業を実施していくとともに、上記の5つの分野について重点的に事業を進めることとしていますが、中山間地域と言う立地的な制約もあり、一歩踏み込んだ政策間連携や近隣関係機関との広域間連携は十分とは言えず、政策が面的に広がりにくいという課題を抱えています。 このため、当町が抱える課題を総合的に把握・分析することで、自主的かつ持続的な地域社会の形成に有効な制度や法規、戦略を立案するため、地方財政運営についての造詣が深く中長期の財政を見通す能力を有するとともに、前例にとらわれず、何事にも前向きに取り組む姿勢を有し、町のNo.2として町職員の意識改革を促して「One Team」で町政を推進しようとするコミュニケーション能力に長けた方を求めています。 特に「しごと満足」「くらし満足」「新たな魅力創造」の3分野においては、交流人口の増加や、雇用の場の整備による定住を促進するものであり、総合戦略の目標達成に向け、町職員とともに行動していただける方の派遣を希望いたします。

【職務の内容】 町の総合的な調整役はもとより、総合戦略を推進するため、全体の統括としてリーダーシップを発揮していただき、総合的な調整と具体的施策の推進の役割を担っていただくため、副町長として着任していただきます。具体的には以下の内容を想定しております。・総合戦略の推進及び総合調整(庁内及び関係機関との連携強化)・本町の地域資源を活用した人口減少対策の政策立案・地方公会計の整備促進・国・県と町との調整役

※ 全国各地の地方自治体への豊富な地方赴任経験を有し過疎・中山間地域の現場に精通した方に着任いただき、公私に亘る84人の町職員との付き合いを通して、町職員の固定概念を良い意味で打破して組織の活性化にも寄与いただきたいと考えています。※ 2年間の派遣期間が終わった後、活性化した組織風土を町職員がきちんと引き継いでいけるよう、それを支える組織体制改革も併せて行います。

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派遣希望市町村一覧(詳細版)

3

都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

千葉県 我孫子市あ び こ し

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】対象期間を令和32年(2060年)までとし、目指すべき将来の方向性と将来展望を以下のとおりとした。方向性1 人口増加の取り組み   地理的優位性や豊かな自然環境を生かし、快適な住環境を形成方向性2 人口自然増加の取り組み 若者や女性が希望を持って、安心して暮らせる地域社会を形成方向性3 まちづくりの取り組み  多様な主体や世代が連携し、人口減少に対応したまちづくりを推進将来展望 令和22年(2040年):105,654人 令和42年(2060年):87,231人       約9万人の確保を目指します。

【地方版総合戦略】我孫子市の総合戦略では、我孫子市の地方創生に係る目標、基本的方向、講ずべき施策を明らかにし、これらの施策を推進することで、我孫子市に住み、働き、豊かな生活を送りたいと思う人を増やし、その希望をかなえられる社会環境の実現を目指します。本総合戦略は、我孫子市第三次基本計画(平成28~令和3年度)とも十分に整合を図るため、計画期間を2年延長するとともに、人口ビジョンで定めた長期展望を踏まえ、実施すべき戦略を定めるものであり、目指すべき将来の目標を4点定めました。〇基本目標1 あびこを支える産業を応援し、いつでも働けるまちづくり  1.地元企業への持続的な支援と雇用の安定化 2.産業の振興・創業支援と企業誘致の促進  3.地域農業の担い手となる経営体の育成強化による農業の振興〇基本目標2 あびこの魅力があふれ、にぎわいを生むまちづくり  1.我孫子の魅力を活かした定住の促進 2.大学・企業との連携強化  3.地域資源を生かした観光振興による交流人口の増加〇基本目標3 あびこで子どもを産み、育てたくなるまちづくり  1.結婚・妊娠・出産・子育てまでの継続的支援 2.子育て世帯への支援の充実 3.安心して学べる教育環境づくり〇基本目標4 あびこにずっと安心して住み続けられるまちづくり  1.健康づくりの推進 2.生活環境の充実 3.行財政運営の効率化 4.地域力の向上

【求める人材】建設分野、特に治水行政全般に精通した人材。さらに当市の建設分野の管理職員の育成と一般職員の事務的・技術的な能力の向上を図るための指導と育成をお願いしたい。

【職務の内容】我孫子市は、利根川と手賀沼に挟まれた地形であり、治水対策は長年の重要な課題である。我孫子市まち・ひと・しごと創生総合戦略の基本目標の一つに「あびこにずっと安心して住み続けられるまちづくり」を掲げ、取り組んでいるところです。そのため、地方創生に向けて我孫子市では、土木・建設分野の発展及び人材育成が重要課題となっており、、建設分野、特に治水行政全般に精通した人材を求めています。加えて、総合戦略を将来にわたり推進していくため、建設分野の管理職員の育成と一般職員については、事務的・技術的な能力の向上を図るための指導と育成をお願いするものです。

茨城県 かすみがうら市し

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】 当市の人口は1995年まで増加していたが、それ以降は減少に転じている。2005年以降は自然減、2006年以降は転出超過の社会減であり、主に20~40代が転出超過、特に女性の転出が目立つ。2008~2012年の合計特殊出生率は1.50、社人研の推計では、2040年に現在より1万人が減少、2060年には40%以上が減少する。 当市の人口ビジョンでは、国・県を勘案した目指すべき将来の方向性を4つ掲げ、人口の将来展望としての目標期間を2060年までとしている。将来を展望するうえでの視点として、第一に自然増減に関しては、市民アンケートの結果、理想としている子供の数と、現実的に持ちたいとしている子供の数の平均の中間的な数値(約2.1人)、そして、人口置き換え水準(2.07)を勘案し、出生率の長期的目標を、現時点の合計出生率1.50から、2025年に1.80、2040年に2.10、それ以降を2.1の維持を図ることとした。第二に社会増減に関する視点として、特に結婚・出産・子育て世代の20歳代~40歳代の転出が多いことから、この世代の人口移動、純移動率をゼロにすることを目標とした。よって、2060年の総人口は約30,000人を維持することができ、社人研の推計値と比べ、約5,000人の増加を見込んでいる。

【地方版総合戦略】 人口ビジョンを踏まえ、本戦略は出生率の向上や社会移動の改善を図るため若い世代に焦点を当てている。市内での雇用の確保・拡大や定住環境としての魅力を高めるまちづくりを目指した施策を講じており、特に効果的で実現性の高い取り組みを重点プロジェクトと位置付けている。また、当市の魅力発信を積極的に実施し、広くPRするとともに、情報の交換・共有をしつつ、施策に取り組むこととしている。 雇用の創出のため、6次産業化を含めた地域産品のブランド化の推進、販路拡大等による第1次産業の活性化、企業誘致・立地企業の拠点化と創業支援、市内事業者と就労希望者のマッチング支援、さらには、多様な働き方を実現させる場所の整備(コワーキングスペース等)を雇用対策として戦略に位置付けている。また、霞ヶ浦・筑波山系など、地域資源・観光資源を活かしたサイクリング・トレッキング、カヌー等の水辺のアクティビティの充実、ワンストップ窓口の設置による移住希望者の多様なニーズ(空き家活用、就農希望者等)に対応できるコンテンツの整理と体制整備を進め、関係人口及び移住定住者の拡大を図る。若い世代への切れ目のない支援として、結婚・出産・子育て支援の充実を図るほか、国際化・情報化社会に対応した教育プログラム(英会話、プログラミング、キャリア教育等)を展開するなど、society5.0時代で活躍できる社会性に富んだ子どもたちの育成を目指す。さらには、持続可能な開発目標(SDGs)に寄与する教育として、市特有の資源保護など市内全校での実施継続を推進している。新たな都市構造の形成(コンパクトシティ・プラス・ネットワーク)による中心市街地の活性化や、インターチェンジ周辺等の活用による新たな産業用地の確保により、生活利便性の向上など、働きやすい環境整備を目指すことで、若者の転出者の抑制や新たな定住促進を目指している。

【求める人材】地域資源や観光資源活用によるまちづくり、移住定住施策、土地利用の推進など地方創生全般の知識とネットワークを有する人材を希望する。

【職務の内容】○土地利用推進事業 地域未来投資促進法の農地転用等規制緩和措置の活用、企業ニーズに沿った当市独自の施策検討等、誘致可能な産業用地の確保に向けた業務及び、コンパクトシティ構想の実現に向けた都市基盤整備の推進業務○地域資源を活用した体験交流型観光受入体制強化事業 (株)かすみがうら未来づくりカンパニーを中心とし、地域資源、観光関連産業、6次産業化など多様なリソースを組合わせたサービス・商品開発等、マネージメントや体制強化を図る着地型観光創出業務○移住・定住推進事業 空き家対策、新規就農者の確保、婚活支援など、移住に資するコンテンツを整理し、国・県及び移住・観光関連事業者等の関係者、庁内各課とリエゾン的役割による体制整備○歴史的価値のある資源の活用振興事業 観光商工、文化財関連、移住定住など資源的活用要素のあるセクションの体制整備及び、文化庁施策の活用振興業務○society5.0の実現に向けた近未来技術活用による公共交通活性化事業 高齢化に伴う買い物弱者対策など、地域に適した運行設計領域の設定やサービス設計による新たなモビリティサービスの開発支援業務

【地方人口ビジョン】 君津市の人口は、1995 年(平成7 年)国勢調査の93,216 人をピークに減少しており(住民基本台帳人口では1995 年(平成7年)の94,008 人がピーク)、2010 年(平成22 年)には89,168人となっている。 国の資料に基づく人口推計(国立社会保障・人口問題研究所(以下、社人研)推計準拠)によると、2020 年(平成32)に83,339 人となり、2040 年(平成52 年)には65,807 人、2060 年(平成72 年)には47,020 人(2010 年(平成22 年)国勢調査人口と比べ42,148 人の減)まで減少すると予測されている。

【地方版総合戦略】(基本目標1) 地域内経済を活性化させることで、安定した雇用を創出する。(基本目標2) 新たなひとの流れを創出し、地域内へのひとの流れを促進させる。(基本目標3) 地域が一体となり、安心して出産・子育てできる環境を整える。(基本目標4) 地域ごとに、持続性を担保しつつ活力ある地域を維持するため、市内の人口動態           を明らかにし、時代に適合した新たなまちづくりをすすめる。

【求める人材】産業振興及び地域振興政策全般に精通し、指導能力に優れている者。

【職務の内容】1.目的○ 日本製鉄株式会社君津製鉄所が操業を開始してから50年余りが過ぎ、これまで、本市は同製鉄所と共に歩み続けてきた、今後50年も「鉄のまち」として共に発展し続けるために、さらなる関係の強化を図る。○ 本市が、日本製鉄株式会社の製鉄所が所在する市町村と積極的に連携を図り、全国の「鉄のまち」を地域活性化の観点からけん引することで、鉄鋼に関する日本経済を地方から活性化していく。

2.所掌事務○ 君津製鉄所及び関連企業のワンストップ窓口として次の事項に関すること。 (1)設備の投資や更新に係る支援に関すること。(全国トップクラスの支援制度の創設等) (2)各種行政手続の総合調整に関すること。(各種手続のスピードアップ) (3)中央省庁や千葉県等行政機関との連絡調整に関すること。 (4)経済界等との連絡調整に関すること。 (5)居住、子育て、教育、健康増進など従業員の生活環境向上に関すること。 (6)地域社会との共生、環境、防災等、本市との連絡調整に関すること。○ 企業誘致や次世代型産業の創出による地域経済の活性化に関すること。(産業構造の重層化)○ 製鉄所が所在する全国市町村との連絡調整に関すること。(都市間連携による産業競争力の強化と防災・安全対策の充実等)

千葉県 君津市き み つ し

国家公務員常勤(幹部職員)

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派遣希望市町村一覧(詳細版)

4

都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

―石川県 加賀市か が し

民間人材常勤・非常勤問わず

【地方人口ビジョン】 加賀市人口ビジョンにおける独自推計では、このまま人口減少が進むと、2015年に70,263人であった人口が、2040年には46,559人まで減少します。 国や県の目標設定を踏まえ、自然・社会増減についての目標を次のように設定することで、これを57,843人まで増やすことが可能と推測しています。・目標設定 自然増減:2030年までに合計特殊出生率が国民希望出生率である1.8、2040年までに2.07までに上昇 社会増減:2020年までに人口移動が均衡し、翌年度以降毎年20人増加

【地方版総合戦略】 加賀市総合戦略では、人口ビジョンの結果を踏まえ、2040年に6万人以上の人口を維持するという目標を掲げました。 人口減少の抑制には、まず、雇用の確保と安心して暮らせる環境づくりを行い、その上で、転出を減らし、転入を増やせるような人の流れをつくっていくと同時に、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえていくことで出生率を向上させていきます。・基本目標1 加賀市に仕事をつくり、安定した雇用を創出する・基本目標2 加賀市へ新しい人の流れをつくる・基本目標3 若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる・基本目標4 時代に見合った地域をつくり、安心な暮らしを支える

【求める人材】 人口減少対策が最大の課題である石川県加賀市では、この克服に向け、地方創生推進事業としての、IоTやAIを活用したイノベーションの推進や、国に先駆けた小中学校におけるプログラミング教育等、先進的な事業の実施とともに、大胆な子育て支援施策などを展開してきております。 これに併せて、加賀市を戦略的に発信する、効果的なシティプロモーションにより、加賀市の魅力を強力にアピールし、定住・交流人口の増加につなげたいと考えております。 こうしたシティプロモーションの全体戦略の構築や推進にあたり、企画立案及び実行に必要な知識とともに、民間企業等におけるマーケティング、広告・宣伝などの経験に基づくノウハウを備えた人材を求めます。

【職務の内容】・人口減少に歯止めがかかる効果を生むシティプロモーションの企画立案及び実行(具体的には、人口減少が続く要因を調査・分析した上で、近隣自治体や県外からの移住を促す、及び転出を抑制するための施策の企画立案及び実行)・広告・宣伝、イベント企画・実施、マーケティングなどのスキルを有し、そのノウハウを市職員に伝授すること。

石川県 白山市は く さ ん し

国家公務員常勤(副市町村長)

【地方人口ビジョン】 本市では1980年以降自然動態、社会動態とも増加していたが、2010年頃を境として、出生数よりも死亡者数が多い自然減及び転入者数よりも転出者数の多い社会減に転換し、人口減少が生じている。また、平成27年国民調査人口は、109,287人で、前回22年調査よりも1,172人の減少となっている。全国的な動向を勘案すれば、国立社会保障・人口問題研究所の推計が示すように、将来的にもこの傾向は続くものと考えられる(国立社会保障・人口問題研究所の示す本市の将来の推計人口は、令和42(2060)年では79,790人)国における出生率の上昇に向けた取り組みに加え、本市の魅力を最大限に活かし、企業誘致をはじめ、土地区画整理事業の促進や、移住・定住施策による転入者の増加や転出者の縮減など、各種施策・事業を推進することで人口減少の抑制を目指し、白山市としては2060年、10万人の確保を目指す。

【地方版総合戦略】(平成30(2018)年8月改訂) これまでのまちづくりにおける基本的な考え方や国が示す政策5原則(自立性、将来性、地域性、直接性、結果重視)を踏まえ、中長期的な将来展望を見据えつつ、具体的かつ実効性のある施策・事業を展開することにより、「まち」「ひと」「しごと」を創生することで、人口減少や少子高齢化の進行による地域経済や地域社会の縮小を克服することを目指し、また、このことは、国連が提唱するSDGsにも合致することから、SDGsの理念に基づき、各種施策を取り組み、本市の持続的発展の実現を目指すものである。 本戦略の計画期間は、平成27(2015)年度~令和元(2019)年度の5か年とする。本戦略の目標年次である令和元(2019)年の推計人口は109,558 人、令和42(2060)年では99,514人であるが、人口ビジョンで掲げる人口10 万人の確保を実現するためには、基本目標ごとに成果指標および重点的な取り組みを設定し、施策展開を図るものである。

基本目標①商工業の集積と農林水産資源を活かした「仕事・雇用」創生戦略 <成果指標> 基準(H26) 目標(R元)  市内従業者数 53,650人 ⇒ 55,400人 <重点的な取り組み>  ○6次産業化の取り組み支援  ○創業支援の推進  ○企業誘致の推進②白山から日本海の豊な自然と歴史・文化を活した「観光交流」創生戦略 <成果指標>  基準(H26) 目標(R元) 人口の社会増減数 ▲133人 ⇒ +500人(5年間)  観光入込客数   496万人 ⇒ 550万人 <重点的な取り組み>  ○市外からの定住者への住宅購入費等の支援  ○土地区画整理事業による宅地の整備促進  ○白山開山1300年を契機とした白山ブランド確立に対する支援  ○白山総合車両所等の活用と豊富な資源による観光振興と産業振興の強化  ○地元大学の機能強化  ○日本版CCRCの推進(多世代交流・多機能型拠点の整備)  ○高等教育機関のキャンパスや研修施設設置による地域産業振興の推進③安心して子どもを産み育られる「子育て・教育」 創生戦略 <成果指標> 基準(H26) 目標(R元)     合計特殊出生率  1.44 ⇒ 1.54 <重点的な取り組み>  ○子育てに関する経済的負担の軽減 ○夜間・休日小児医療の診療体制の構築  ○3世代同居・近居の支援  ○若年層の新築住宅の購入への支援 ○新婚者への家賃補助④平野部と白山ろく地域の安全・安心な暮らしを守りつなぐ「都市・地域」創生戦略 <成果指標>     基準(H26) 目標(R元)   住み良いと感じる割合  59% ⇒ 70% <重点的な取り組み>  ○公共交通の利便性の向上 ○既存ストックの維持管理及び更新  ○空き家対策の推進 ○連携中枢都市圏の推進  ○市民提案型によるまちづくりの推進

【求める人材】専門分野:鉄道、都市計画、まちづくり、観光能   力:関係機関との意見調整・交渉能力を持ち、専門分野の制度に精通している者経   歴:専門分野の要職を歴任。課長補佐以上。

【職務の内容】(仮称)白山総合車両所ビジターセンター整備事業、(仮称)西松任駅整備事業、加賀笠間駅周辺都市再生整備事業の事業の推進。・運行事業者であるJR西日本との調整・自由民主党政務調査会や国土交通省鉄道局、観光庁等、これら関係機関との連携・居住誘導施策と市街地再整備に対する指導・近隣市町との連絡調整

その他市政の総合的な企画・調整等

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都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

岐阜県 瑞穂市み ず ほ し

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】◎人口の将来展望★人口増加傾向の維持により減少までのピークをできるだけ遅らせる。  →2040年まで約55,000人を確保  〇出生率を高める(合計特殊出生率)…2040年までに1.8を実現  〇社会増人口の確保◎人口展望の実現に向けた基本的な方針  〇結婚・出産・子育て  〇定住・呼び込み  〇地域経済活性化  〇にぎわいの創出  〇生活環境

【地方版総合戦略】◎基本目標と基本的方向 1.「ひと」を育む 年間出生数→725人(R1)、合計特殊出生率→1.64(R1) 2.「しごと」をつくる 就業人口・労働力人口、就業→25,000人(R1)、事業所数→1,900(R1) 3.安心して住み続けられる「まち」をつくる 住みやすさの評価・居住意向   →「ずっと」+「当分は済み続けたい」の回答60% 4.「交流・にぎわい」を生み出す 交流人口(観光・交流入込客数)   →55,000人/年(R1)、地域ブランド創出件数→4件(R1)

【求める人材】大きなインフラ整備がある状況下で展開すべき地方創生事業への助言をいただける方。(県及び市町村の都市計画及びこれらの上位計画に精通した方。)当市は、近年人口が増加し続けているまちですが、ハード面のうち公共下水道が未整備のまちでもあります。人口の増加に反し、少子高齢化の進行は本市においても例外ではなく、生産年齢人口の減少による税収入の減少や、高齢者の増加による社会保障費の増大をはじめ、公共施設等の老朽化に伴う多額の維持更新費等により厳しい財政状況が予測されます。こうした中で、医療や交通、教育といった生活に必要なサービスの維持とインフラの維持、補修のための財源を確保するため、また地方創生事業を推進するには、限られた財源に対し、必要な施策や事業の選択と集中を行い、持続可能な財政運営を推進していくことが必要となっています。

【職務の内容】・瑞穂市人口ビジョンや産業構造、公共施設、道路の各状況推移を踏まえた計画の深化(コンパクトで利便性のよいまちの形成)・瑞穂市財政計画(人口が増加ピーク時(2030年)前後での財政ビジョンに基づく計画の深化・公共施設の適正な管理の推進・現状の把握(下水道整備、穂積駅前拠点整備、新庁舎建設…)・事務事業の見直し・補助金等の見直し

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】 川辺町人口ビジョンは、「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン(国の長期ビジョン)」、「岐阜県人口ビジョン」を勘案すると共に、川辺町における人口の現状、次世代を担う若者の今後の進路希望や転居動機等の意識を共有し、今後目指すべき将来の方向と人口の将来展望を提示するものである。 また、川辺町人口ビジョンは、国の長期ビジョンの期間である平成72(2060)年を対象期間とし、目標人口を次のように設定している。 平成26(2014)年 10,207人 → 平成52(2040)年 9,100人 → 平成72年(2060)年 8,100人

【地方版総合戦略】 本町の総合戦略は「川辺町人口ビジョン」に示した「住みよいまち」・「幸せに暮らせるまち」の具現化に向け、「川辺町まち・ひと・しごと創生審議会」での議論を礎に策定したものであり、計画期間は平成27年から平成31年までのおおむね5年間としている。(基本目標)(1)ひとを育む  子どもからお年寄りまで全ての町民が、それぞれのライフステージに合わせて必要な支援を享受することにより、多様な生き方の実現を通じて、次世代の担い手となる「ひとを育む」ことを目指す。(2)しごとをつくる  地域経済を支えてきた既存産業の経営安定化や、サービス産業をはじめとする第三次産業の起業、創業を促進することにより、若い世代の移住・定住の誘因となる「しごとをつくる」ことを目指す。(3)川辺に呼び込む  豊かな自然環境や、歴史史跡等の観光資源を生かして地域の魅力発信や交流を図ると共に、移住・定住を検討している人に対する情報発信や支援を行うことにより、より多くの人々を「川辺に呼び込む」ことを目指す。(4)安心をつくる  地域ぐるみの防災対策を実施することで、自然災害に対する課題を克服する。また、交通安全対策や防犯対策、医療・福祉サービスの充実を図ることにより、暮らしの安全・「安心をつくる」ことを目指す。(5)まちをつなぐ  定住自立圏、可茂広域及び大学や民間団体等の多様な主体と連携・協力を図り、「まちをつなぐ」ことにより、地域課題の解決や地域の活性化を目指す。

【求める人材】・町内にある約2.5haの更地(県管理国道に接道)に、道の駅を含めた、町の振興に資する一団の施設群を建設したい(最終的な計画の完遂段階では、一団の施設群が全体として道の駅として評価・登録される可能性も考慮している)。・計画実現には長期間を要すると見込んでおり、段階的に建設を進めることを想定しているが、まずは第一段階として、最初に国道接道部分に道の駅を建設したい。・施設建設を想定している更地は、現在のところ単独地権者が所有する民地であり、町の所有ではないため、これを取得する必要がある。なお、当該土地には地下にタイル屑等の産業廃棄物が埋設されおり適正に査定のうえ交渉に臨む必要がある。・土地購入及び施設建設等に当たっては、国・県等の公的補助制度等を最大限活用し、また民間資本の導入等も行なうことで、可能な限り町の財政的負担を抑えた設置及び運営ができるようにしたい。

以上を実現するにあたっては、以下のような知見・能力を有する人材を希望する。①道の駅の制度と事務内容に精通し、全国の道の駅に関する情報を広く収集・分析できる能力②自治体の振興に資する各種の施設とそれらの関連制度に関する知見③民間資本の活用・導入に係る知見④用地買収に係る実務経験等⑤計画立案・推進のために、国交省をはじめとする国の各機関、県をはじめとする関係自治体、計画の支援者、民間企業等との迅速な意思疎通・情報収集・交渉等の能力

【職務の内容】・道の駅を含めた、町の振興に資する一団の施設群全体の建設計画の立案・当該計画における、最適な事業スキームの立案・以上を前提とした予定工程表(全体・個別)の作成・計画が前提としている土地の買収に係る交渉等・派遣期間内に買収が成立した場合は、具体的な計画への着手・派遣期間内に、計画が前提としている土地が買収できないことが確定した場合は、代替案の作成・多岐に渡る計画の関係者、関係機関との各種調整等

岐阜県 飛騨ひ だ

市し

民間人材常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】国立社会保障・人口問題研究所では、平成52年の飛騨市の総人口は平成22年の26,732人から約40.5%減少した15,904人になると推計。これらには「少子高齢化による自然減」、「職業上・学業上の転出による社会減」が大きな影響を与えている。人口構成比の維持が重要なポイントである。(平成27 年の人口構成比 = 年少人口11.4:生産年齢人口51.0:老年人口37.6)

【地方版総合戦略】○基本目標Ⅰ:生産年齢人口を支える産業の振興と雇用の促進地域経済を支える事業者の育成と支援、観光・交流産業の育成と支援、既存ストックのマネジメント強化、生産年齢人口を受け止める雇用の場の創出、女性の社会進出の促進○基本目標Ⅱ:子育て世代に選ばれる魅力ある子育て環境と教育の推進安心して子育てができる環境の充実、特色ある学校教育の充実、安心して教育が受けられる環境の充実○基本目標Ⅲ:地域資源の活用による魅力創出・ひとが集まる仕組みづくり地域を支える人材の流入促進と支援、挑戦者を支える仕組みの整備、地域資源の利活用の推進、住居・住環境の充実 、情報化の充実、豊かな水循環の保全○基本目標Ⅳ:住み慣れた地域で安心して生活できる仕組みの整備地域福祉活動の推進、地域医療体制の確保・充実○基本目標Ⅴ:住み慣れた地域で安心して生活できる基盤の整備防災対策の充実、消防・救急体制の充実(常備消防・消防団)、交通手段や交通網の充実、交通安全・防犯対策の推進○基本目標Ⅵ:時代に合った地域をつくり、豊かな暮らしを守る協働とコミュニティの推進、文化活動の振興、循環型社会・環境保全対策の推進、健康づくりの推進、生涯学習の推進、生涯スポーツの推進

【求める人材】観光分野の民間企業での勤務経験があり、観光事業のノウハウを有しており、市における新たな観光商品、観光事業を企画立案し、実行できる人材

【職務の内容】商工観光部観光課長として配置し、様々な分野の団体や人材との連携を図り、市内滞在時間や宿泊客の増加等、観光消費額増加に資するための魅力ある観光商品の企画・造成を行う。また、各種事業等を企画立案、実施する中で必要となる能力や技能を市職員へ伝え習得させることで、若手人材の育成を図る。

岐阜県 川辺町か わ べ ち ょ う

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6

都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

愛知県 津島市つ し ま し

国家公務員常勤(副市町村長)

【地方人口ビジョン】 本市の人口の推移については、昭和50年~平成2年は横ばいで推移していましたが、平成2年から増加傾向、平成17年以降は減少に転じています。平成22年国勢調査では、年少人口が14.4%、生産年齢人口が61.8%、老齢人口が23.3%であり、平成27年国立社会保障・人口問題研究所による推計によると、2025年には、年少人口が10.8%、生産年齢人口が59.2%、老齢人口が30.0%と推計されています。 一方、世帯数は、人口が減少した平成17年以降も増加傾向が続いており、平成22年国勢調査では、単独世帯が22.8%を占めています。出生・死亡数の推移は、平成21年度以降は自然減となっています。転入・転出数については、転出超過となっています。20歳代を中心に、40歳代前半までの女性の社会移動による減少傾向がみられるため、子育て環境の魅力を高め、女性の転出抑制により隣接都市との間の転出超過を減らすことで、マイナスの純移動率の改善が可能と考え、20~30歳代の子育て世代の転出を重点的に抑制し、全体として社会増を目指すとともに子どもの数を増やすことを人口ビジョンの目標としています。

【地方版総合戦略】 「津島市まち・ひと・しごと創生総合戦略」(平成28年3月策定)において、4つの重点戦略(①20~30歳代の女性の転出を抑制する②就職期の若者の転出を抑制する ③名古屋市への通勤者の転入を増やす ④元気で魅力的な都市のイメージを形成する)を踏まえ、推進する施策・事業と※基本目標を定め、平成28年4月に子育て支援課、危機管理課、シティプロモーション課を新設し、市長マニフェストの5つの「つしま成長戦略」の取組みとともに展開を図ってきました。 子育て世代包括支援センター事業、子育て支援センターの土日開所、子育てアプリ配信開始等、子育てを応援する取組みや、地域の企業の新事業開拓の取組みを支援し、これまでに8社の企業誘致に成功し、このうち2社は操業を開始しているほか、企業誘致にかかる問合せは、これまでに150件を超す状況となっています。 また、本市には、ユネスコ無形文化遺産に登録された「尾張津島天王祭」や、天王信仰の総本社「津島神社」を有し、年間約160万人の観光客が訪れますが、滞在時間が短く、地域の活性化に十分に繋がっていなかったことから、市内に点在する寺院でのお寺体験をまち歩きに取り入れた「津島てら・まちご縁結び」、町家等の空き家を改修し宿泊施設を開設した「寺院と町家を活用した滞在型観光による地域再生プロジェクト」、本市の魅力向上や情報発信、まちなかの賑わい創出に向けた、「津島“にぎわい”創出プロジェクト事業」、農業生産のノウハウや食育を学ぶための農園塾の開設、食に関する知識・意識向上のためのイベント等の開催、地元産食材を使用したレストランの開設などの取組み「伝統の食と農でつなぐ人と地域にやさしいまちづくり事業」、空き家等を利用し、子どもから高齢者まで多世代が気軽に立ち寄れる交流の場づくり「みんなで支えあうコミュニティリノベーション事業」等に取り組んできた結果、名古屋市内の大学生により、本市が東海三県の全市町村の中で寺密度No.1という調査をしていただいたり、寺院の御朱印に行列ができる等、マスコミに取り上げられるほどになり、本市の魅力の注目度も高まってきました。 最近では、名古屋市内の大学との官学連携による、タウンウォッチングで発見したまちの魅力をインスタグラムで発信する取組みを進めています。 さらに、自主防災組織の活動支援や、健康マイレージ事業の推進、市民活動の拠点施設となる市民活動センター(つしま夢まちづくりセンター)の開設・運営を開始しました。 第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定においては、第1期で醸成してきた取組みを検証しつつ、本市の魅力を更に向上させ、まちづくりを一層推進し、「稼げるまち」を目指して事業展開をいたします。“住んでみたいまち・住み続けたいまち”を目指して、全力で取り組んでまいります。※基本目標1 若い世代の結婚・出産・子育てを応援する (施策:①津島市で子育てしたくなる環境づくり ②子どもが健やかに成長できる環境づくり)基本目標2 津島市に住み続けながら働けるようにする (施策:①多様で安定した職場の開拓 ②利便性の高い居住環境の整備③企業と若者との接点の強化)基本目標3 人の交流・活動を活発にし、都市イメージを改善する (施策:①若い人の活躍機会の拡充と発信 ②歴史・文化を活かしたまちづくり ③シティプロモーションの展開)基本目標4 時代に合った地域をつくり、健康で安心な暮らしを守る (施策:①防災・減災対策の充実 ②健康寿命の延伸 ③自治活動・市民活動の活性化)

【求める人材】 副市長として市政全般に関わっていただくので、政策・企画をつかさどる能力、人口ビジョンの将来展望の実現に向け、強力なリーダーシップで「津島市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の、定住促進や魅力向上等の取組みを着実に実行する能力のほか、本市は市民病院を有しているため、市民病院の経営安定化のためのご助言等及び、中長期的な財政見通しを視野に入れた、持続可能な財政基盤を確立するための行財政改革を牽引いただける人材の派遣をお願いします。 また、第1期まち・ひと・しごと創生総合戦略の取組みを実行してきたことにより高まってきた本市の魅力や注目度を、更に効果的に活かし、確実に定住に繋げていくため、定住人口が増加する具体的な施策の企画、及び実行に取り組んでいただける人材をお願いします。

【職務の内容】 副市長として、市政全般に関わっていただくほか、強力なリーダーシップで「津島市まち・ひと・しごと創生総合戦略」の取組みの着実な実行と、総合計画と一体となった総合戦略の策定(令和3年度策定)及び具現化に向けて、ご尽力いただきますようお願いします。 また、本市は市民病院を有しており、海部医療圏における中核病院として、住民の医療の確保に貢献し、経営状況は着実に改善している状況ではありますが、市民病院の経常的な経営の安定化が求められています。市民病院の経営についてもご助力等をいただきますようお願いします。 さらに、一般会計の当初予算編成では、毎年度、財政調整基金から多額の繰り入れを行っており、中長期的な財政見通しを視野に入れた、持続可能な財政基盤を確立するため、行財政改革の一層の推進にお力添えいただきますようお願いします。 また、「顔の見える関係」を重視しており、コミュニティ推進協議会、自主防災組織、市民活動団体等の行事への出席機会が多々あるため、市議会はじめ、各種団体等、各方面関係者との円滑なコミュニケーションを図ることができる能力を持たれた人材の派遣をお願いします。

静岡県 下田市し も だ し

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】<人口推計> 本市の総人口は昭和50年をピークに減少し、世帯数も平成12年以降減少に転じている。平成27年国勢調査では22,916人と昭和50年の31,700人と比べ約3割減となっている。<将来人口目標> 令和22年:16,058人 令和42年:12,219人(国立社会保障・人口問題研究所の推計に準拠した見込みでは、令和22年には総人口が14,863人) <合計特殊出生率> 平成20年~平成24年:1.54 → 令和22年までに2.07に誘導する。

【地方版総合戦略】<コンセプト> 下田市の魅力を活かした世界に誇る『ふるさとづくり』~伊豆半島地域を牽引するグローバルな交流と地域資源の活用~<基本目標>1 下田のプレゼンス向上のための観光づくり ①下田市の魅力を伝える効果的な情報発信、②自然・食・歴史・人を活かした魅力を向上させるまちづくりの推進 ③外国人観光客に対応した環境整備の促進、④回遊性を高める交通環境整備2 下田の魅力を活かした交流産業づくり ①下田市の強みを維持向上させる産業振興、②新たな活力を生む雇用創出と既存企業の支援3 下田の未来につなげる人づくり ①移住・定住促進につなげる支援の展開、②切れ目のない子育て支援サービスの充実、③郷土愛を育む教育環境の整備4 下田に暮らし続けられる地域づくり ①互いに支え合う地域コミュニティの維持・形成、②生活者を支援する地域社会の形成、③安全・安心の基盤強化

【求める人材】本市の基幹産業は観光業であるが、景気の低迷や余暇の多様化などにより観光交流客が減少し、地域経済の停滞が続いております。このような中で地方創生を推進し、雇用の創出に向け、新たな産業を振興する目的として企業誘致や新規地域資源の開発、普及に向けた取組みを進めております。今後、地域の活性化や持続可能な地域社会の実現に向け、産業振興、未来技術等の実装に精通した人材の派遣を希望します。

【職務の内容】・関係人口の創出(ワーケーション等の推進)・地場産業・農業等地域の基幹産業への革新的技術の実装支援、指導・技術革新をはじめとする社会変革に対応した人材の育成・農林水産物の6次産業化、ブランディング

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派遣希望市町村一覧(詳細版)

7

都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

【求める人材】 地方創生の取組に卓越した識見を持ち、かつ地方における自治体の状況と将来あるべき展望に一定のビジョンを持ち、様々な部局間連携の指揮リーダーとしての資質を持つ者。

【職務の内容】 市行政全般、とりわけ地方創生に関する業務に従事し、さらに個別の事業を企画立案し、全庁的な部局間連携や政策の調整と検討、行政改革に関する業務を行う。

滋賀県 湖南市こ な ん し

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】 湖南市の国勢調査人口は、2005年をピークとして(住民基本台帳人口は、2006年をピークとして)減少段階に入っている。合計特殊出生率は、1.49%と県平均よりも下回っている。国立社会保障人口問題研究所準拠方式を用いた「年少人口・生産年齢人口・老年人口」の推移では、「年少人口(15歳未満)」は、2060年には、2010年から約37%減少し、34,442人となり、これは総人口の8.9%。「生産年齢人口(15歳~64歳)は、2060年には、2010年から約53%減少し、17,521人となり、これは総人口の50.9%。「老年人口(65歳以上)」は、今後も当面は増加が続くこととなり、2060年には、2010年から約52%増加の13,850人となり、総人口の40.2%となる。 将来の人口展望として、目指すべき将来の方向において、大幅な人口減少と高齢化を防ぐための2つの方向性を掲げる。  ① 人口置換水準を上回る水準へと出生率を向上させ、長期的な人口規模の安定と人口構造の若返りを図る。  ② 転出抑制と転入増加により、転入超過状態を継続させ人口規模の確保を図る。 人口の将来展望における取組と政策効果については、「急激な人口減少、少子化の進展に歯止めを掛ける」ことを取組とし、具体的な取組として、「強みのある産業の振興」、「新産業の創出」、「女性の活躍促進、子育て支援」、「移住、定住の促進」の取組を行うことで、自然動態(出生数増加)と社会動態(転出抑制・転入促進)へ働きかける。 上記の政策効果として、合計特殊出生率は2030年に1.8まで上昇し、社会動態の状況変化については2025年までに均衡状態となりその後は社会増に転じ、以降これまでの趨勢から見込まれる社会移動に対し、毎年150人を押し上げる。

【地方版総合戦略】 人口ビジョンからのアプローチとして、現状と課題の整理において、人口動向からは、「出生数の減少」、「若い世代の社会減」、「昼間人口の減少」、「観光客の減少」が挙げられ、結婚・出産・育児に関する住民志向からは、「経済的理由からの未婚」、「理想の子ども数2人以上」、「仕事と育児の両立」が挙げられ、就職地に関する大学生の意向からは、「地元企業情報の積極的な発信」が挙げられ、産業と雇用からは、「製造業、運輸業が基幹産業で横ばい」、「子育て女性の働く場の確保」が挙げられる。 このことから、総合戦力において3つのプランを掲げ基本目標と方向を示す。 (1) 働く場の創出プラン     「安定した雇用を創出する」 ①産業力の強化 ②多様な雇用・働き方の実現 (2) ひとへの投資プラン     「新しいひとの流れをつくる」 ①ふるさとづくりの推進 ②観光と交流による活性化 ③若者への支援、希望の実現 (3) まちづくりプラン     「時代にあった地域づくり」 ①持続可能なまちづくり     「安心して暮らせる住環境整備」 ①安心して暮らせる基盤づくり これにより、「人口減少の抑制、長期的な安定、人口構造の若返りを目指す。

京都府 福知山市ふ く ち や ま し

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】人口ビジョンにおいては、2040年を目標年次としてあらゆる人口増加施策(合計特殊出生率の向上・新たな雇用の創出による転出抑制と転入増加・高校卒業後の進学先の充実による転出抑制と転入増加など)を講じ、78,300人の人口を目指すこととしました。(※2040年の社人研推計値は60,414人)

 【地方版総合戦略】本市の総合戦略では、豊かな自然、歴史、文化、充実した教育・医療機関、長年の取り組みにより整備された都市基盤などの誇るべき地域資源を見つめ、磨き、付加価値を付け、活用し、それらを積み重ねることで福知山市の創生を実現します。主な地域創生の取組○地(知)の拠点としての福知山公立大学の強化 進学・就職による高校生の大都市圏の流出対策として、「地域で学び、そして働く」という人材循環システムを構築します。北近畿地域が有する様々なフィールドを調査研究の舞台として地域・企業・行政・教育機関・その他団体などが連携・結集し、教育のまち福知山に対する市民の誇りと愛着を醸成します。また、国立大学法人京都工芸繊維大学北京都分校(仮称)との緊密かつ強固な文理連携を図り、文理の枠を超えた幅広い視野と深い知識を有する人材の育成に取り組みます。○地域の魅力がしっかり「伝わる」シティプロモーションを推進する ひとの流れを生み出すためには、福知山市の魅力を全国に発信し、認知度を高める必要があります。また、観光や移住先に選ばれるようコンセプトを持って魅力を伝えられるよう戦略を持って取り組むことが必要です。市民に対しては、子育てしやすいまちや高齢者も安心できるまちとしてのイメージの定着も図り、シビックプライドの醸成にもつなげます。○移住・定住の促進 流入人口を増やすため、若者の新規就農者の受け入れや、都市圏において定年を迎えたアクティブシニアなどの本市への移住を支援し、お試し居住や二地域居住における支援制度の整備、都市間交流や農家民泊の促進など、交流人口の増加と地域の魅力を体験する機会の増加により新たな人の流れを生み出します。 また、福知山に定期的に訪れてくれる市外人材を「福知山ファン」と位置付け、週末農業やセカンドハウスなどの多様な交流人口の拡大に取り組みます。○観光資源を活かした観光戦略を展開する 平成26年7月には京都府北部5市2町と京都府が提案した「海の京都」構想が観光圏整備法に基づく「海の京都観光圏」に認定され、連携して観光誘致に取り組んでおり、本市は「お城とスイーツを巡るまちなか観光」をテーマに中心市街地を戦略拠点として誘客を促進しています。 また、観光地域づくりセンターを設立し、地域のさまざまな観光資源の掘り起こしや新たな観光メニュー開拓を、コーディネート、サービス提供に取り組み、観光による地域づくりを進めます。さらに、観光・農業連携の象徴として、牛や鶏、ジビエなど誘客のコンテンツとし、「肉のまち福知山」をプロモーションし、観光誘客と観光消費額の拡大に取り組みます。○地域の産業振興をめざして事業者支援と人づくりを進める 福知山市の産業が抱える課題および産業構造・人口構造の変化に柔軟に対応するため、起業しやすい環境づくりや既存産業の活性化に向けた異業種交流機会の創出、人材の確保・育成など展開します。具体的には、地元企業に対し「福知山産業支援センター」が、商工団体などと連携し、コーディネーターなどによるステップアップ事業の実施、事業継続、事業承継、事業成長、地域資源の産業化、課題解決などの支援に取り組みます。

【求める人材】○各部署の地域創生の取組を統括し、地域創生に係る全体的なマネジメント能力を発揮できる人材○地域住民と積極的にコミュニケーションを図ることで良好な関係を築き、地域課題の抽出や課題解決に向けた方向性を導き出す能力を有する人材○本市のみならず、京都府北部地域や兵庫県但馬・丹波地域を含む北近畿圏域全体を見据え、地方行政を俯瞰する視点を備えるとともに、広域連携施策に精通し、当該圏域における本市の役割を明確に打ち出すことができる能力を有する人材

【職務の内容】地域創生の推進体制の強化 平成29・30年度は 「地方創生人材支援制度」を活用して地域創生を統括する市長公室理事のポストを創設し、総合戦略の推進や地方創生関連事業の取りまとめなど行ってきました。今年度からは、本市職員にその任を担わせていますが、情報収集力や情報活用力に限界があり、これまでできていた地域創生の取組の継続が危ぶまれています。引き続き本市の地域創生が市役所内の部署を越えた横断的な取組となるよう、推進体制を強化したいと考えています。 総合戦略の主な取組について行政経験やネットワークを活かし、国、府、近隣市等との連携調整や多様な主体との連携を図ることを通じ地域活性化のための施策の企画立案を行い、その推進を主導していただきたいと思っています。

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派遣希望市町村一覧(詳細版)

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都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】・ 本市の人口は、1975(S50)年に10万人に達して以来、現在に至るまでほぼ10万人余りで推移。しかし、2010(H22)年以降は減少期に突入し、2040(R22)年には8万4千人にまで減少すると見込まれている(社人研H25推計)。また、2040(R22)年には老齢人口(65歳以上)の割合が3割を越え、年少人口(0~14歳)の割合が1割を切るとも見込まれており、少子高齢化が加速する。・ 出生率が国の仮定値である2.07にまで上昇すれば9万人に、さらに人口移動が均衡すれば、9万4千人まで減少は抑えられる。出生率2.07は人口置換水準であるものの、出生率の上昇と流入人口の増加により社会動態が改善されれば、将来の人口減少抑制、人口構造の若返りが可能である。・取り組むべき基本的な視点としては、①若い世代の就労と、結婚・妊娠・出産・子育ての希望を実現する。②本市からの人口流出に歯止めをかける。 ③人口減少・超高齢社会など時代を見据えた都市を構築する

【地方版総合戦略】  基本方針~「住んでみたい」「住み続けたい」まち池田~(期間=H27~R01)・ 「活力ある池田の創生」を合言葉に住民参加のまちづくりを推進し、住民のまちへの誇り・愛着を強化・ 既存施策等の効果的周知をはじめ、教育や子育て支援策の充実、高齢者にとっても住みやすい環境の整備による「生涯活躍できるまち」のブランド定着による人口流出抑制・流入促進をめざす。(テーマと基本目標)・よびこむ➣ 観光の振興、各種団体等との連携強化などにより「ひと」をよびこむ・つ く る➣ 商業の振興、就労・起業支援などにより「しごと」をつくる・そだてる➣ 結婚・出産・子育ての支援、教育の充実などにより若い世代の希望をかなえる・つながる➣ 高齢者も暮らしやすく、生涯活躍できる「まち」をつくる

【求める人材】 コミュニティの再生を通じた地域づくりや中心市街地活性化、子育て支援など、地方創生につながる幅広い分野において、今後「ICT」をフルに活用した特色ある施策を展開することが肝要であるとの認識であり、こうした施策を企画立案するとともに、全庁的に強い力で推進していくことができる人材を希望。

 とりわけ、本市の大きな課題の一つである、ICTを活用したシティプロモーション及び効果的な情報発信に関する業務経験やノウハウを有し、施策推進のため国や関係諸団体との調整や適時的確な情報収集を行うとともに組織力の強化、職員のパフォーマンスを向上させることができる人材を希望。

【職務の内容】首長の補佐役として、総合戦略における各種施策を総合的に推進・ICTを活用した新たな施策のプランニング・対外的な情報発信・シティープロモーションの強化・国や関係団体との円滑な調整・情報収集と各部局の施策統括・組織力の強化・職員のパフォーマンス向上

大阪府 池田市い け だ し

京都府 亀岡市か め お か し

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン(2015年度策定)】 亀岡市の人口は、2000年の94,555人をピークに減少を続けており、2014年10月時点の推計人口は90,572人となっている。長期展望として2060年の人口については、現在の自然減、社会減が継続した場合54,027人まで減少すると予想され、若年層の転出抑制と転入促進を図り、合計特殊出生率と純移動率を改善した場合には75,809人が見込まれる。

【地方版総合戦略(2015年度策定、2018年度改訂)】○基本目標1 快適で魅力のある定住環境を整える。 現在、このまちに住む人も、新たに居住する人も、豊かに、そして快適に暮らすことができるよう、まちの魅力を磨き、定住促進のための総合的な施策を展開する。<具体的施策>付加価値の高い産業の振興と新産業の創出、就労支援の促進、地域ぐるみの子育て支援 等○基本目標2 セーフコミュニティで安全・安心の定住環境を整える。 日本で最初のセーフコミュニティ認証都市(2008年)として、全国に先駆けた取組の蓄積を活かし、市民、多くの団体や専門家と連携・協働して、災害や事故に対する不安や被害を抑える取組を進め、地域医療を確立し、高齢者や障がい者とその家族も安心して暮らせるまちづくりを進めるなど、まちぐるみで安全・安心なまちづくりに取組む。<具体的施策>セーフコミュニティ体制の整備、地域防災体制の強化 等○基本目標3 交流人口を増加させ、にぎわいを創出する。 京都スタジアムの整備により、市全体が「にぎわいを生み出すスタジアム」となるよう、観光や健康づくりなどスポーツを活かしたまちづくりを推進する。また、三大観光や豊かな自然・食材などの地域資源の効果的な活用や、市民ぐるみ、あるいは京都縦貫自動車道のネットワークを活かした広域連携によって、亀岡市の知名度を高める戦略的な情報発信やシティプロモーションを展開することで、国内外からの観光客の誘致を展開する。<具体的施策>シティプロモーションの推進、観光受け入れ体制の整備と観光資源の魅力の向上、スポーツを活かした交流の振興 等

【求める人材】産業を俯瞰する幅広い視点に立った官民にまたがる情報収集・分析力、それに基づく政策立案等の企画力、政策遂行のためのマネジメント力を持った人材

【職務の内容】企画、産業振興、環境、まちづくりなどの部署と連携し、市の新たな成長戦略の企画樹立や地域経済循環の仕組みづくりとそのマネージメントなどを主要な業務とする部長相当職

京都府 京田辺市き ょ う た な べ し

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】 京田辺市の人口は、1965(昭和40)年以降、北部地域における大規模な住宅地開発などにより急激に増加しており、近年では、多くの市町村が人口減少に転じている中、現在も増加傾向にある。 将来人口については、過去の人口動向と同志社大学等や大規模宅地開発のほか、関西文化学術研究都市の一翼を担う都市としての特性を反映した市独自の人口推計結果により、2025(令和7)年に76,729人のピークとなり、以降は2040(令和22)年の74,369人まで緩やかに減少するものと推計される。 目指すべき将来の方向として、①若い世代の結婚・出産・子育ての希望の実現、②将来にわたり魅力的で活力のあるまちづくり、③次世代を担う子どもたちのふるさと京田辺の創造により、2040(令和22)年の将来展望人口を80,535人と設定する。

【地方版総合戦略】 総合戦略における基本視点として、「子育て世代が住みたいまちナンバーワンへの取組み」による人口の維持と人口減少への対応、「京田辺市の地域特性や強みを最大限に生かした取組み」による地域の活性化、「魅力あふれる“ふるさと京田辺”の創造」による京田辺に愛着を持ち次代を担うひとづくり、の3つを基本視点として定めた。 基本目標については、①子どもを生み育てやすく、豊かに学べるまちづくり、②職・住が近接した働きやすいまちづくり、③京田辺へ新たな人の流れをつくるまちづくり、④京田辺をふるさととして誇り、安心して暮らせるまちづくりとする中で、基本目標ごとに5年間での目標値の設定を行い、13の施策体系別に事業を展開・実施している。

【求める人材】 京田辺市の幹部職員として、今後予測される人口減少の進行を抑え、少子高齢化社会に的確に対応する京田辺市の特色を生かした施策の企画立案を担っていただきたいと考えており、地域づくり・地域活性化に精通した人材を求めている。

【職務の内容】 企画政策部の所管する業務のうち、下記の内容に関すること。 (1) 市の重要な事業の調査研究及び関係機関との連絡調整に関すること。 (2) 市政の総合企画及び調査研究に関すること。 (3) 市長の特命事項に関すること。

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派遣希望市町村一覧(詳細版)

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市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

【地方人口ビジョン】 ◆将来人口の展望  2010年:26,501人【H22国勢調査】 ⇒ 2060年:9,876人 63%減【市独自推計】 ◆将来希望人口  2060年における養父市の人口20,000人 ◆将来の展望(シナリオの想定)  ◇U・I・Jターン2016年から毎年15人ずつ増加、2027年以降は180人/年で推移  ◇女性のUターン率を2020年までに現在の11%から50%に増加  ◇合計特殊出生率を2020年までに現在の1.61から1.81へ、2025年までに2.01へ

【地方版総合戦略】“農”が拓く養父の未来  若者と女性が活躍する豊かな“やぶぐらし”創造への挑戦 ① “住みたいまち”に  若い世代のU・IJターンの促進やふるさと意識の醸成、情報発信等により転入者増を図る。 ② “チャレンジできるまち”に   攻めの農業と6次産業化の推進、多様な起業・創業の促進等により新たな雇用や起業・創業件数の増加を図る。 ③ “子育てしたいまち”に   男女の出会いから子育て、ワーク・ライフ・バランス、特色ある教育環境づくりにより出生数の増加を図る。 ④ “健康長寿のまち”に   健康、医療福祉、安全安心な環境を整え、介護を必要としない年齢を上げる。

【求める人材】国と連携し国家戦略特区の推進に資する、農業分野に限らず幅広い法令解釈や調整能力等に長け、国の支援策等の知識の豊富な方

【職務の内容】国家戦略特区・地方創生担当部長として、国家戦略特区の推進及び第2期総合戦略策定、実施を統括し、また地域公共会社の活用等、関係機関等との円滑な連携・調整と交付金等の財源情報を市政活かす業務。

兵庫県 加西市か さ い し

国家公務員常勤(幹部職員)

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】 出生率の回復と企業立地、農業活性化、ICTを活用した職場確保等によるUJIターンの定着などの社会増への効果的な対策の継続的な実施により、2060年における人口の目標は自立する永続的な水準として5万人をめざす。

【地方版総合戦略】□基本的な考え方地域に潜在する資源を磨き、魅力として引き出し、活力を生み出すことにより人口減少に歯止めをかけ、子育て世代の人口流入を図り、将来にわたって市民が希望を持って心豊かに暮らすことができる持続可能な都市(サスティナブル・シティ)を実現する。□基本戦略(平成27年度~31年度)<目標>①人口増対策 基本目標1 安心して結婚・出産・子育てできる環境をつくる 基本目標2 若者や女性の要望にマッチした雇用を確保する 基本目標3 地域資源を活用した交流・滞在から定着を拡大する②しなやかで元気な地域づくり 基本目標4 社会や産業の変革に対応した活力ある住みやすいまちをつくる 基本目標5 災害に強く、健康で元気に暮らせる社会をつくる 基本目標6 歴史と文化にあふれる加西のブランドイメージを高める※これらの基本目標を達成するための95のアクションプランを策定し、毎年度、「元気なまちづくり市民会議」(産官学金労言老若女による評価検証組織)において、評価検証を行っている。※なお、加西市地方創生戦略は令和元年度までの目標期間であり、現在時期戦略を「元気なまちづくり市民会議」の意見を伺いながら策定作業中。

【求める人材】加西市地域創生戦略では、基本目標の1つに「地域資源を活用した交流・滞在から定着を拡大する」を掲げ、その中で「鶉野飛行場跡地周辺整備」を進めている。鶉野飛行場は、旧海軍飛行場として第2次大戦後半に整備された戦争遺産であり、平和学習や観光施設としての活用が大いに期待される資産である。また本市では、「気球の飛ぶまち加西条例」を制定し、気球を活かしたまちづくりにも取り組んでいるところであり、鶉野飛行場周辺地区がそのフライトフィールドとなっている。加えて、地方創生推進交付金を活用し地域活性化拠点としての整備に取り組み、さらには道の駅構想もあり、多彩な農産物販売や気球フライト体験なども組み合わせた観光・交流拠点として、加西市を全国だけではなく、海外にまで知らしめる取り組みとしたい。 また、京阪神方面へのアクセス性の高さ等から既存産業団地のすべてに企業立地がなされ、開発ポテンシャルの高い加西市では、中国自動車道加西I.C周辺で50ヘクタール規模の新産業団地の開発にも合わせて取り組んでいる。 これらの大型プロジェクトの推進に情報収集・分析、企画、遂行のためのマネジメント力を発揮いただける人材の派遣をお願いしたい。また、様々な人口増政策として転入促進策、転出抑制策に取り組んでおり、一定の成果もみられるが、改めて、関係人口の拡大施策にも取り組みを広げたいので、効果的な施策の推進のため、幅広い見地からの助言、力添えをいただける経験豊富な方を希望する。

【職務の内容】<第1希望>平和学習・観光振興・農業振興の核ともなる地域活性化施設「空の駅うずらの」のプロジェクト管理、加西市総合計画、北播磨広域定住自立圏(中心市)、播磨連携中枢都市圏(近隣市)の推進などの地域連携業務、関係人口の創出に向けた事業に関するマネジメント業務等を担当していただきたい。

<第2希望>将来の国道バイパスとなる市道の整備、新産業団地のプロジェクト管理、鶉野飛行場周辺整備を中心とした大型プロジェクト推進に向けた総合マネジメント担う業務。

大阪府 河内長野市か わ ち な が の し

兵庫県 養父市や ぶ し

国家公務員常勤(幹部職員)

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】・河内長野市は、大阪都市圏のベッドタウンとしての役割を担い、人口規模の拡大に合わせ、都市基盤や公共施設の整備を進め、豊かな暮らしを支えていくため、市民サービスの充実を図ってきました。しかし、平成12年(2000年)2月末以降人口減少が続き、急速な少子・高齢化により、人口構造が変化しており、まちの活力やコミュニティの活性化が重要な課題となっています。・河内長野市の将来人口は、社人研の推計によると、令和42年(2060年)の市の人口は約52,000人まで減少すると見通されています。市の見通しでは、出生率の向上、雇用創出、転出抑制・転入促進、健康寿命の延伸に係る市の施策による効果が着実に反映されることにより、令和42年(2060年)の人口は約61,000人となり、社人研と比較し、約9,000人の施策効果が見込まれます。また、若い世代の転出超過の改善、合計特殊出生率の向上により、少子・高齢化の進行に歯止めをかけ、バランスの良い人口構造とすることをめざします。

【地方版総合戦略】・平成28年度(2016年度)を始期とする総合計画との整合を図りつつ、長期的な視点に立って、人口減少克服・地方創生の目的を達成するための具体的な目標、施策を位置づけ、「しごと」が「ひと」を呼び、「ひと」が「しごと」を呼び込む好循環の確立と、その好循環を支える「まち」の活性化を図るため、本市の地域資源である「人・自然・歴史・文化」を最大限に活用しながら、戦略的・計画的な施策の推進をめざします。

【求める人材】生産年齢の減少による労働力の供給制約及び超スマート社会における技術発展の加速化の背景により、今の仕事を前提とした「改革方式」ではなく、仕事のやり方を抜本的に見直す「引っ越し方式」が必要である。(スマート自治体研究会報告書より)このように、『スマート自治体の実現』に向けた熱意と経験を有する人材を希望します。

【職務の内容】・ICT、AI、RPAなど、業務改革を推進することで業務の効率化と市民サービスの向上を図る。・若者の定住促進、関係人口・交流人口の増加を図る。(日本遺産を活用した産業・観光振興など)・公民連携の推進(農泊、英語村など)

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派遣希望市町村一覧(詳細版)

10

都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

兵庫県 南みなみ

あわじ市し

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】計画期間 平成27年度~平成72年度(46年間)【1.人口動向分析】 年少人口・生産年齢が大きく減少する一方で、老年人口は年々増加しており、2010年では約3割が65才以上となっている。合計特殊出生率は2015年では1.83と全国的にも高い数値を維持しているものの、20才~29才の人口減少により出生数は減少している。また、進学や就職に伴う15才~24才の年代の転出が著しく、24才以上の年代でも転出超過の傾向が強くなっており、Uターンしない状況が顕著であり、自然減、社会減ともに人口減少に大きな影響を与えている。【2.将来推計人口】 国立社会保障・人口問題研究所の将来推計では2040年で33,721人と2015年国勢調査と比較して△13,191人となっている。【3.現状と課題】 ①地域コミュニティの担い手の減少 ⇒若者や子育て世代が主体的に地域コミュニティに参加するまちづくり ②若い世代の転出超過 ⇒若者が帰ってきて住みたいと思うまちづくり ③観光・交流人口の伸び悩み ⇒観光・交流人口を拡大するまちづくり ④子育て・教育ニーズの多様化に応じた支援の充実⇒安心して子どもを産み育てられるまちづくり【4.人口の将来展望】 Ⅰ出生率・合計特殊出生率を2030年までに2.15まで上昇を目指す。 ⅡUターンやIターン等の転入促進を進め、2021までに純移動の均衡をめざす。 Ⅲ本市の特色である「食」を中心に観光・交流人口を増加させ、移住・定住者増加を目指す。 上記の取組により2020年:45,100人、2040年:38,600人、2060年:33800人を目標に設定。

【地方版総合戦略】【基本目標Ⅰ】 地域ぐるみで支えあい、笑顔がたえないまち 子育て世代や若者、高齢者を含めた各世代が、まちづくりや防災などの地域活動への参加を通じて地域ぐるみで支えあい、地域の住民全てが安心して笑顔で暮らせるようなまちづくりをめざす。 ・住民が地域の課題を解決する自律的なコミュニティの構築(地域づくり事業交付金等) ・快適で住みやすいまちづくり(コミュニティバス運行対策事業)【基本目標Ⅱ】 働く場所を得て、ずっと住み続けたいまち 若者が本市にずっと住み続けたいと思えるよう、働く場所や住居の充実と情報提供する仕組みを整え、既存産業が活性化するとともに、地域資源を活かした新たな起業機会に恵まれたまちをめざす。 ・高齢者等の雇用・活躍の場の拡大(高齢者等元気活躍推進事業) ・地場産業、農畜水産物の高付加価値化(淡路瓦屋根工事補助金事業、6次産業化支援)【基本目標Ⅲ】 魅力と味力があふれるまち(ふるさと) 「ふるさとを思う心」(郷土愛)を育み、定住する次世代の若者の育成を目指すとともに、自然や歴史・文化など本地域が古来保有する「魅力」に加え、特色である一次産業の持つ力を「味力」と位置づけ、「魅力」と「味力」の両面から新たな価値を創出し、観光・交流人口の増加による活気あるあふれるまちをめざす。 ・観光交流人口の拡大(サイクリングツーリズム推進事業、観光戦略推進プロジェクト) ・三力(魅力・味力・見力)発信協力店舗による認知度の向上(三力発信事業)【基本目標Ⅳ】 子育てしやすいまち 子どもたちが安全で安心して学ぶことのできる環境を整備するとともに、子育て環境を充実させることで、各家庭がゆとりをもって子育てできるまちをめざす。 ・子育てしやすく安心して暮らせる環境と地域との協働支援体制づくり  (子育て学習・支援センター事業、保育料無料化事業) ・子どもが安心して学べる教育環境の整備  (小中学校空調設備設置事業、ネット教育センター整備事業)

【求める人材】 商工・観光部門を越え、交通施策など様々な分野で指揮を執っていただくことを想定しており、多方面に及ぶ関係者との協議等における提案力、事業推進段階での実行力を有する人材を期待する。また業務実施における手法や考え方通じて市職員にあたらな視点・気づきを与えるような影響力にも期待する。

【職務の内容】○創業支援・地場産業等後継者育成事業 観光客の動線を変える仕組みづくりにおける企画・立案や地元商店街への起業支援、南あわじ物産の認知度向上のためのPR事業等における事業統括

○サイクリングツーリズム推進事業、大鳴門橋自転車道設置関連事業 大鳴門橋桁下への自転車道設置事業の推進と、自転車道設置に伴う周辺施設の総合的な開発事業、世界遺産登録を目指す「鳴門の渦潮」をも事業に組み込んだプロジェクトの統括 ○淡路島総合観光戦略会議への参画 大阪万博2025、IR構想、アワジ花博2020などの大型イベントが予定され、観光客獲得の大きなチャンスが訪れている。「淡路島観光会議」や淡路3市で設置する「観光戦略室」に参画し観光施策を展開。マイカー以外の客層の拡大のための公共交通網整備事業の推進と一体となった事業推進の統括

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都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

和歌山県 有田市あ り だ し

国家公務員常勤(幹部職員)

民間人材常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】本市の2019年現在の推計人口はおよそ2万7千人であるが、自然的要因・社会的要因の双方において人口の減少が続いており、現状のまま推移した場合、2060年時点での人口は1万4千人を下回り、高齢者1人に対し現役世代1.2人の人口構造になると推計される。このような状況を改善し、地域社会を維持するためには、自然的要因・社会的要因の双方において対策をおこなう必要があり、合計特殊出生率を2.0まで向上させるとともに、転出超過状態をおおむね解消することができれば、2060年時点でおよそ2万人の人口を確保し、高齢者1人を現役世代1.7人で支える人口構造が実現できると考えられる。

【地方版総合戦略】人口ビジョンにおける長期的な展望を踏まえ、2015~2019年度の5カ年にわたり、以下に掲げる基本方針に沿って各施策を推進していく。(1)誇れるまち有田市 市民との協働による、開かれた行政により地域の課題を自分の事としてみんな考え、安全・安心な暮らしを実現し、さらに結婚・出産・子育ての希望をかなえることで、活力あふれ、誇れる明るい未来のまちを創る。 施策分野:市民協働、結婚・出産・子育て支援、教育、防災等(2)アクティブなまち有田市 次代を見据えチャレンジし、チャレンジを応援することにより、有田市に安定した雇用を創出する。 施策分野:産業振興、地域ブランド推進・販路開拓、起業支援、雇用確保等(3)モテるまち有田市 地域資源を掘り起こし、自分たちのまちを磨き上げることにより、有田市への新しいひとの流れをつくる。 施策分野:観光、移住、情報発信等

【求める人材】有田市が有する固有の地域資源を生かし、付加価値を高め収益につなげ、次世代につないでいくための取り組みを進めていくために、以下のような専門分野・能力を持つ人材の派遣を希望する

・地域産品のブランド力向上にかかるマーケティングや戦略立案、販路拡大の支援・地域特産品の販路拡大等による地域産業の活性化・社会や地域の課題を解決に導くためのプロジェクト企画・立ち上げ、推進支援等・シティプロモーションやインナーブランディング・民間活力の導入に必要なネットワーク構築及び関係者との調整能力

【職務の内容】地方版総合戦略を推進する中で、主として特色ある「ここにしかない」地域固有の資源を生かした産業振興及び情報発信について市長を補佐する。

具体的には、市を代表する特産物であり、主要産業の一つであるみかん産業を次世代につないでいくため、有田市独自の「原産地呼称管理制度」のさらなる発展を通じたブランド価値向上、販路開拓などの需要拡大・収益性向上を図り、みかん農家及び関連産業をより魅力のある産業に成長させる。同時に、喫緊の課題である高齢化や後継者不在問題に対応するため、リクルートと共同して創り上げた新規就農支援スキーム「AGRI-LINK IN ARIDA」を的確に運用するとともに、地元農家の協力を得てより多くの新規就農者を受け入れることができるよう、各種の環境整備を行う。次に、みかんをはじめとする特色ある地場産品を積極的にふるさと納税の記念品として活用することで有田市のPR、事業者の販路拡大につなげるとともに、記念品にとどまらない寄附者との繋がりを構築し、来訪や関係人口に発展させていく仕掛けづくりを主導する。その上で、実際に来訪した観光客が豊かな時間を過ごし、二度三度と訪れるような場所となれるよう、5つ星プロジェクトを中心とした市内観光資源の連携・磨き上げを行うとともに、これらについて民間組織が主体となり付加価値の高いサービス等を提供できるようなビジネスモデルの構築を図る。

奈良県 葛城か つ ら ぎ

市し

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】・平成22年の国勢調査における葛城市の人口をベースに平成27年以降の葛城市の将来人口を推計。特段の人口減少対策を行わずに現状のまま推移した場合、本市の人口は平成32年(2020年)をピークに減少し、平成52年(2040年)には35,000人を割り、平成72年(2060年)には約31,000人となると推計した。・葛城市人口ビジョンにおいては平成72年の人口目標を35,000人(平成22年の国勢調査人口の維持)とし、各種事業を実施していく。

【地方版総合戦略】・平成28年3月に葛城市総合戦略を策定した。・人口ビジョンに示した平成72年の目標人口約35,000人を実現するため、「移住」・「集客」・「定住」の3本柱を設定し、3本柱のもとに11の施策を紐づけた。

○子育てに係る各種支援・取組を通じた人口増加(移住支援)①子ども・若者・子育て支援センターによる子育て・児童福祉相談窓口のワンストップ化②子どもの遊び場となる公園の整備③情報通信技術(ICT)を活用し、母親が子育てしながら働ける拠点の整備 - テレワークと育児を組み合わせた新たなワークスタイルの形成④放課後や地域のコミュニティ施設等を活用した教育支援の実施⑤大阪圏・首都圏からの移住促進策・Uターン促進策 - 動画配信やCM、雑誌等による大阪圏・首都圏への市の魅力のプロモーション活動 - 都市圏からUターンで移住した住民への補助制度の充実

○観光業を基幹とした産業の振興(集客支援)⑥近隣市町村との連携による相撲発祥の日本遺産登録に向けた取組推進 - 相撲サミットの開催、相撲に関する観光PR資料の作成⑦當麻寺及びその周辺を活用した文化発信 - 葛城発信アートフェアの実施 - 景観向上のための無電柱化の推進⑧2つの道の駅を活用した農商工業の振興 - 農産物直売所を活用した農業の6次産業化、農用地等の集約、就農支援 - 市の観光における名物・名産の発掘・開発 - 道の駅をハブとした地域交通ネットワークの整備

○大字機能の強化を通じた地域の紐帯の強化(定住支援)⑨健康づくり支援・買い物支援を通じた高齢者の活力の確保⑩介護バウチャー制度を通じた地域で支えあう共助の仕組みの実現⑪エリアマネージャー等による市民ニーズのマッチング機能の実現

【求める人材】葛城市の課題や今後の施策を理解し、その実現に向けて、市長、職員、市民、企業などと連携をとりながら積極的自発的に行動を起こせる人材

【職務の内容】 常勤職の1回目の派遣をしていただき、地方創生交付対象事業を実施して進めていただいた。今後新たに外部より人材を派遣していただき高度で専門的な視点で指導していただきたい。今後、1回目派遣での事業を継続させたうえで、さらに事業領域を多角化させて、マイナンバーカードを活用し、国のマイキープラットフォームなどと連携し、公共施設の利用者の利便性向上、地域の経済の活性化を図りたい。そのためにトータルコーディネイトを行う人材の派遣を希望します。 前回同様、特命職として葛城市総合政策企画監の役職で、市長の補佐役として、また、全職員の統括的な位置づけで、市の主要な政策について、顧問の立場で指導・助言を賜りたいと考えています。

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都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

鳥取県 日南に ち な ん

町ちょう

民間人材常勤(幹部職員)

大学研究者常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】 本町の平成31年3月末時点での人口は4,577人となっており、10年前の同時期人口5,942人と比較し1,365人減少しています。高齢化率は平成31年3月末で50.7%となりました。また、これらの世代を支えていく生産年齢人口は42.6%と、65歳以上を大きく下回っています。国立社会保障・人口問題研究所が平成30年3月にまとめられた推計では、令和27年10月1日には、2,000人を割る結果となっています。この結果を受け次の3つの基本的視点により、町の特性に即した方法で課題解決を図るため、日南町総合戦略において具体的な取り組みを行っています。○若い世代が安心して働き、希望通りの結婚・出産・子育てをすることができる社会経済環境の実現○日南町に住み、働き、豊かな生活を実現したい人々の希望の実現○町の特性に即した地域課題の解決に努め、町民が心豊かに生活できるような「多世代・多機能型」の生活サービス支援の推進

【地方版総合戦略】1.しごとをつくり、安心して働けるまちづくり 地域の活力を生み出すため、農林業を充実発展させるとともに、地域資源を活用した新たな産業と地域雇用の創出に努めます。(1)農林産物を中心に地域資源の価値を再発見しブランド化による6次産業の促進を図る(2)農林業を核とした新たなビジネスモデルを構築したい事業者に対して支援する(3)企業が媒体となり町の情報発信を行うことで、町を売り出す仕組みを構築する(4)農業従事者を増やすことで農業就業人口を増加させる(5)医療・福祉関係従事者の不足を解消する(6)地域と地場産業、商業と連携し、町民の雇用の創造・確保・増進のために観光の産業化を推進する2.日南町への移住・定住を促進させる 多様化する移住定住やUIターンなどの各ニーズに対応できるよう、積極的な情報発信と定住支援、環境整備に取り組んでいきます。(1)就学前の子どもを持つ世帯、スローライフを希望する方、転出した20代~30代の町内出身者を移住ターゲットとし、住宅の確保等の受入環境整備体制を構築する(2)本町へ移住したい方、した方に対する生活に関するフォロー体制を構築する(3)県内市町村と広域連携し、移住・定住促進に向けた取り組みを行う3.結婚・出産・子育ての希望を実現させる 豊かな自然の中で安心して子育てができるよう、子育て環境の充実を図ります。また、日南町の特色を活かした教育の推進により、グローバル化、多様性社会に対応できる子どもの育成を行っていきます。(1)小児医療体制の充実に向けた取り組みを行う(2)安心して働ける保育環境を整備する(3)グローバル化、多様性社会に対応した将来活躍する人材の創出を目指した教育を実施する4.安心して暮らし続けられるまちづくり 「道の駅」を核とした「コンパクト・ヴィレッジ」を整備することで、安心して暮らし続けられるまちづくりをしていきます。(1)林業の町ならではの道の駅の運営を行い、環境に配慮したまちづくりを進める(2)町営バスの交通体系の見直しを行い、より利便性の高い、公共交通体系を構築する。道の駅を拠点としたまちを創生させるコンパクト・ヴィレッジを推進、整備することで、重層的な世代間、地域間の連携を図り、安心して暮らし続けられるまちづくりを進める(3)コンパクト・ヴィレッジを整備し、町として必ず必要となる施設や商店を集約し、将来的に日南町を守っていくと同時に、地域経済循環の向上を目指す。

【求める人材】・人口減少に立ち向かう人材(社会増の実現に向け、カリスマ的リーダーとして町をけん引してくださる人材)・町の人材の育成(リーダー養成、コーディネート役)・地域経済を再生させ、町民所得を倍増することのできる仕掛けづくり

【職務の内容】○若い世代による起業や町内での経済循環の仕組みづくり 若い世代が新たな職を生み出せる能力育成の仕掛けづくりを行い、自らが起業できる力を備えた人材を育成し日南町で課題をみつけ若者も高齢者も共生しながらうまく経済が循環する仕組みづくりを構築していただきたい。○新たな技術(5G等)導入による雇用の場の確保 中山間地域における新たな技術(5G、AI、IOT)を取り入れた仕事など、新たな仕事づくりの基盤を作ることで、雇用の場の確保を担っていただきたい。○付加価値創出によるビジネスモデルづくり 情報発信を含めた日南町のPR活動をしてもらいながら、さらに多くの町外企業に目を向けてもらえる仕組みづくりと日南町の主産業である一次産業と町外企業とのマッチングを行ってもらい、付加価値を付けた新たなビジネスモデル作りを担っていただきたい。○町の情報発信と着地型観光の基盤づくり 情報発信を進めるとともに、着地型観光の実現と観光分野の新たな職の創出と仕掛けづくりの基盤を指導していただきたい。

岡山県 玉野市た ま の し

国家公務員常勤(幹部職員)

-

【地方人口ビジョン】 総人口は、1975年をピークに減少傾向が継続している。令和元年10月1日現在の人口は58,954人であるが平成30年1月に推計した国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推計(住基人口で試算)では、2040年には40,914人まで減少する見込みとされている。 将来目標推計(玉野市推計)では、総合戦略の各種施策の実施により、市民の出生(希望出生率:1.91)や定住意向を実現することで、2030 年時点で52,636人、2040 年時点で47,078人を目指している。 なお、戦略に掲げた事業を着実に実施することにより、長期展望では2080 年以降の総人口は、約37,000人で横ばいに推移するとともに、人口構造も2030年以降は年少人口・生産年齢の人口構成比が徐々に上昇することとしている。

【地方版総合戦略】 本市の総合戦略については、本年度第2期を策定することとしており、その基本目標及び施策は下記のとおり。(なお、基本目標及び施策については、本年度9月市議会及び10月に開催した有識者や各種市民団体等で構成した戦略懇談会にて、下記の内容を提示し、了承を得ている) また、第2期戦略においては、上記人口ビジョンに掲げた目標の達成を図るため、人口減少抑制により直接つながる以下の項目に特化した見直しを検討している。 (1)若者(10代後半~20代)が市内へ留まる(転出抑制又はUターンする)ための施策 (2)子育て世代(20代~40代前半」)の定住促進につながる施策

【求める人材】 生涯活躍のまちと移住・定住施策の推進、地域医療の中核を担う新病院の整備といった本市のまちづくりの中核を担う重要な事業を一体的に推進することができる、まちづくりや地方創生に精通した国家公務員の派遣を希望する。

【職務の内容】 企画担当として、「たまの版生涯活躍のまち」第2期計画の策定を進めるとともに、健康づくりやスポーツを取り入れた施策の立案を主導するとともに、若者・子育て世代を主なターゲットとした移住・定住施策の推進を行う。また、新病院整備について、「たまの版生涯活躍のまち」を踏まえた事業の検討を行うとともに、地方独立行政法人の設立を含めた事業全体の企画調整を行う。

基本目標 施 策

【雇用創出】①本市における安定した雇用を創出する

(1)地元企業等との連携により、若い世代の市内就業を促進する(2)市内産業の魅力づくりを支援する

【移住・定住】②本市への新しいひとの流れをつくる

(1)地元への定住希望を叶えることで、若い世代の定住人口を増加する(2)移住希望者へのきめ細やかな支援により移住人口を増加する(3)若い世代に伝わる情報発信を効果的に行う(4)関係人口の創出・拡大を推進し、本市への支援の輪を広げる

【結婚・出産・子育て】③若い世代の結婚・出産・子育ての希望を叶える

(1)若い世代の交流を支援することにより結婚しやすい環境をつくる(2)安心して出産・子育てができる環境づくりを推進し、出生率の向上を目指す(3)ワークライフバランスの向上に取り組む企業への支援を進める(4)子どもたちの健全な育成を推進し、子育て世代に支援される教育環境を構築する

【まちづくり・地域間連携】④時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携する

(1)公共施設の再編整備や利便性の高い地域公共交通の充実等を進めることにより時代に合った公共サービスを提供する(2)誰もが活躍できる地域社会を実現する

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都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

【地方人口ビジョン】本市は2005年までは転入超過でしたが、それ以降は転入と転出が拮抗しています。また、県内で2番目に低い合計特殊出生率となっており、自然増を大きく超える自然減から、人口減少に歯止めがかからない状況です。また基幹産業で活力が減退しており、人口減少が市の財政状況や公共施設の維持管理等に影響しています。このような状況から、本市においては、「就職期における転出抑制」、「合計特殊出生率の向上と若い女性の転出抑制、転入促進」、「雇用先の確保による岡山市等への労働力の流出抑制」に取り組むことが重要と考え、人口減少の抑制に取り組んでいます。このような取組により将来の目標人口を2040年において29,000人程度、2060年に24,000人程度を維持することとしています。

【地方版総合戦略】本市には塩田跡地を活用したメガソーラー事業や岡山市へのアクセスの良さ、温暖な気候と豊かな自然環境、豊富な農水産物と魅力ある観光、歴史・文化資源など豊かな地域資源があることから、これらを活かして市が輝き続け、子ども達に太陽のような明るい未来を残すべく、4つの基本目標を掲げ、実効性のある施策を推進することとしています。<基本目標①:地元ではたらくことができるまち>当市の農水産業・観光資源を活かした産業の創出、地域資源を活かした企業・創業支援、働きやすい環境づくりに取り組む。<基本目標②:「このまちにまた来たい」「このまちで家族と暮らしたい」と思われるまち>観光資源を活かした観光振興による関係人口の増加による関係産業の活性化と、移住受け入れ体制を整備する。<基本目標③:若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえるまち>子どもが安心して遊ぶことができる場づくりに取り組むとともに、新図書館等の生涯学習環境を整備する。<基本目標④:時代に合った地域づくりができ、安心して暮らせるまち>今後も地域コミュニティが存続するよう、公共交通、生活基盤等のハード面の整備を行うとともに、地域を担う人材育成、態勢づくりに取り組む。

【求める人材】○文化財の活用が観光振興や地域振興、学び・教育にも資するとの認識から文化財の公開活用に期待される効果や役割が拡大していることから、文化・観光資源の保存・活用の観点での専門家の派遣を希望します。加えて、文化・観光資源を保存・活用したまちづくりを目指し、地域内での資源活用及び市外へのシティプロモーション施策の立案・実施についても助言をいただきたいと考えています。

【職務の内容】瀬戸内市は平成16年11月に3町の合併により誕生し、古くから朝鮮通信使の寄港地として栄えた港町である牛窓地区や、数々の日本刀がつくられ刀剣の里として栄えた長船地区など、歴史と文化に彩られて発展を遂げてきており、古代からの歴史や文化がおりなす市街地環境を有しています。それぞれの地域でポテンシャルの高い歴史・文化資源を数多く保有している一方、地域の宝としての認識不足や有効活用が進められていないため、市内外における認知度が低く、将来滅失する可能性が高いものが多い状態にあります。瀬戸内市が有するポテンシャルの高い歴史・文化資源を活かして、市民の心の豊かさを育むとともに、歴史・文化資源を継承し、まちづくりに活用するための企画立案・推進を行うものとします。

岡山県 美咲町み さ き ち ょ う

国家公務員常勤(幹部職員)

民間人材常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】対象期間:2060年(平成72年度)まで将来推計人口:社人研推計 7,029人  2040年以降の特殊合計出生率を2.22と設定し、一定の施策を講じた場合 9,095人目指すべき人口規模:2060年(平成72年度)の人口規模 9,095人・2040年以降の特殊合計出生率を2.22と設定し、毎年、5~9歳の子ども2人及び25~29歳の親2人の男女4人家族が1組、10~14歳の子ども2人及び30~34歳の親2人の男女4人家族が1組、以上合計2組の家族が転入してくると仮定する。※平成27年国勢調査に基づく社人研人口推計では、想定を上回るペースで人口減少が進む見込みであり、今後、数値の精査を行う予定。

【地方版総合戦略】計画期間:平成27年度から平成31年度までの5年間①基本目標1 ひとが活きる、美咲町のしごとづくり・新たなしごとの創業支援と既存産業の競争力強化、農林業とエネルギー分野の需要拡大への支援、多様な就労支援環境整備と人材のマッチング支援②基本目標2 ひとが集う魅力づくりと定住促進・ブランド力の強化・魅力づくり、都市・町外人口との交流の促進、定住促進③基本目標3 結婚・子育ての支援と教育で選ばれるまちの実現・子育て支援施策の充実、独自性のある教育体制④基本目標4 いくつになっても元気でいられる健康づくり・地域での健康づくりの促進⑤基本目標5 安全・安心な暮らしと生活支援の推進・ひとが行き交う拠点づくり、地域防災・見守りネットワーク⑥基本目標6 公共施設や空き家等の資源集約と活用・公共施設の活用と集約・維持管理、空き家対策の推進※施策の効果を検証したところ、必ずしも成果が上がっていないものもあるため、次期総合戦略において、大幅に見直し予定。

【求める人材】<第1希望> ・国家公務員として、財政、地方行政、行政改革等の実務を担ったことがある又は知見のある方 ・地方創生に関心があり、地方自治体での勤務を希望される方 ・若手職員の方(係長~若手課長補佐クラス、20歳代後半~30歳代前半くらい)<第2希望> ・民間企業において、自治体向けにまちづくりや行財政改革等のコンサルティング業務、支援などの経験がある又は知見のある方 ・地方創生に関心があり、地方自治体での勤務を希望される方 ・中堅社員(30歳代~40歳代くらいの方)

【職務の内容】 本町では昨年12月の新町長の就任以降、人口減少・歳入縮小時代を見通し、将来に負担を残さないよう「賢く収縮」しながら持続可能なまちづくりへの転換を進めています。本町の人口は、現在の人口約1万4000人に対し5年で約1000人程度の急激なペースで減少が進んでいます。 このような状況を踏まえると、住民・地域・議会・行政がまちづくりの目標を共有し、協働でまちづくりを進めていく必要があります。また、限られた「行政を経営する」という考え方に立ち、限られた経営資源(予算、人的・物的資源)を必要な施策に重点的に投入し、「選択と集中」により行政運営を行っていくことも必要不可欠です。 現在、本町では公共施設の再整備と地域コミュニティの再編に力を入れて取り組んでおり、派遣される方にはこれらについて事業の推進をお願いしたいと考えています。 まず、公共施設の再整備については、高度成長期以降に整備された公共施設やインフラの老朽化が深刻になっており、今後の人口減少を見据えると統廃合を含めた在り方の検討を行う必要に迫られています。その際、住民ニーズをしっかりと汲み取るとともに、地域の拠点となるよう可能な限り複合化し、低コストで整備、維持・管理が可能なものとすることが重要です。また、特に本庁舎及び支所については、老朽化、狭隘化が進んでおり、財源となる合併特例債の発行期限(令和6年度末)を見据え、必要性の是非を含め検討を急ぐ必要があります。 次に、地域コミュニティの再編については、少子高齢化と急激な人口減少が進む状況を踏まえ、これまでの行政主導のまちづくりから、住民・自治組織・ボランティア団体、NPO、民間事業者、行政など地域社会を構成する様々な主体が協働と補完性の原理に基づくまちづくり、いわゆる「小規模多機能自治」の取組を進めているところです。現在、各地域で実施に向け話し合いを行っていますが、来年度以降、2~3の地域を先行地域として選定し、体制づくりを行っていく予定です。 そのほかにも、地方創生推進交付金の事業として採択を受けているDMOの立ち上げや持続可能な役場組織の確立に向けた行財政改革についても、町政上の重要課題となっています。 現在の派遣者の方には、これらの取組に向けた環境整備や論点の整理を行っていただいていますが、事業の実施や効果の発現までにいずれも複数年を要するものであること、高度な企画・立案・調整(国、県、地域住民等を相手とするもの)能力を要するものであることから、引き続き国における動向などを踏まえ、大所高所から御指導いただける方の派遣を希望するものです。

岡山県 瀬戸内市せ と う ち し

国家公務員常勤(幹部職員)

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派遣希望市町村一覧(詳細版)

14

都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

民間人材常勤

(幹部職員)

【地方人口ビジョン】 佐那河内村の人口は、昭和15年まではおよそ4,500人以下でしたが、第一次ベビーブーム(昭和21年〜24年出生)等の影響を受けて、昭和22年から昭和30年にかけては5,000人を超えていました。 しかしその後、大都市圏への人口集中のために急減し、昭和 45 年から昭和 55 年にかけて、一時横ばい傾向となったものの、その後再び、減少傾向が強まり、平成 22 年には 2,588人とピーク時の約半分となっています。 人口ビジョンでは、小・中学校のクラス人数の推計から、合計で年間5〜6組ずつの子育て世代の移住受け入れを目標とします。さらに、リタイア世代を年間2組ずつ受け入れることで、2040年に 1,800 〜 2,000 人程度、2060 年には 1,600 〜 1,800 人の人口維持を目標をとして定めます。

【地方版総合戦略】 佐那河内村は、徳島県唯一の村であり、古くから伝わる「講中」と呼ばれる相互扶助組織や「常会」「名中」と呼ばれる住民自治組織が多く存在しています。これらは、佐那河内村の自治の礎であり、地域の心と絆をつなぐ独特のコミュニティ組織が今もなお継承されています。また、県庁所在地より 20 分程度に位置するにも関わらず、美しい自然の風景を残し、石積みなどの優れた景観も多く見られます。 一方で、全国的な少子高齢化は佐那河内村でも進行しており、人口ビジョンで示したような人口減少が続けば、常会等のコミュニティ文化・自治文化や美しい風景などが維持出来ずに失われてしまいます。 佐那河内村の地方創生総合戦略は、次の世代へ向けて佐那河内村という「村」の魅力を伝え、 佐那河内村に関わるすべての人々と地域を育てて行くためのツールとなるものです。佐那河内村を支える「環(つながり)」・「和(きずな)」・「話(コミュニケーション)」という3つの 『わ』 を育てて行くことを地方創生総合戦略の目的として掲げ、基本理念を「県唯一の村の 『わ』 を次世代へ向けて育む」と定めます。

【求める人材】 地方創生関連について熱い思いを持っておられる方で、地方の潜在的なものを導き出したり、新たな発想力をもって地方を発信できる課長に就任していただき、今ある村の資源を最大限に活用しつつ、村を元気な村にしていただきたい。 地方創生・地域活性化に繋がる施策の実施 ○創業・企業支援 ○農業含む地域の産業育成 ○移住・定住の促進 ○地域資源(古民家・空き家等)の有効活用 ○自然や河川を活用した観光資源の開発

【職務の内容】 本村は、中山間地に位置しつつも、県都徳島市から20分の距離にある風光明媚な村、自然・人間の関わり合いが密な村で、「常会」というコミュニティを中心に地域活動などが行われており、また、特産品や自然、文化といった地域資源も数多く有するなど魅力あふれる村である。 しかしながら、そうした資源を十分活用できておらず、人口対策の遅れも相まって、平成時代には人口がピーク時の半分である約2,500人にまで大幅に減少した。 本村の状況としては、公営住宅がわずか6戸、大川原高原などの観光地はあるが、宿泊施設はなく、PRは十分出来ていない。一方、関係人口創出に向け、「ふるさと住民票」制度を平成28年度に創設し、すでに、約220人に加入していただいているが、今後、この活用方法が検討課題である。

 平成30年度に、企画部門として「企画政策課」を創設し、地域資源の活用等に取り組んだ結果、人口減少抑制のための住宅整備が動き始め、また、雇用創出のための企業誘致についても成果が現れつつあるところである。このような状況の中で、発想力豊かで実行力のある方に参事兼課長として就任いただき、今ある村の資源を最大限に活用しつつ、この村を元気な村にしていただきたい。 また、現在進めている住宅整備はもとより、2020年より新たな戦略に基づきスタートする地方創生の取り組みに力を発揮していただくとともに、人材不足の中で部下育成も願いたい。さらに、本村は治安年間(1021年~1024年)に上・下佐那河内村として発足、明治時代に佐那河内村として一本化され、まもなく開村1000年の時を迎える。この有史1000年を祝した盛大なイベントを開催し、本村を将来に向けて持続させる1歩としたい。

香川県 琴平町こ と ひ ら ち ょ う

国家公務員常勤(副市町村長)

【地方人口ビジョン】本町の人口は、昭和30(1955)年をピークに減少しており、平成22(2010)年には9,967人となっています。国立社会保障・人口問題研究所の推計(平成25年3月)によると、平成52(2040)年の人口は6,213人で、平成22(2010)年の約62%になると想定されています。また、同様の係数を利用して、平成72(2060)年までの人口を推計すると、更に減少する結果となり、平成72(2060)年には4,242人になると想定されます。このような中、本町は、合計特殊出生率を2.07に増加を目指すとともに、世代に応じた転出抑制を図ると仮定した場合、本町の独自推計による平成72(2060)年の人口は、6,064人となり、国立社会保障・人口問題研究所の推計と比べて、約1,800人の増加を見込んでいます。

【地方版総合戦略】本町の総人口は、平成22年では9,967人と過去5年間で780人減少しました。本町への転入は、転出を下回っており、近年では転入数は少し増加していますが、転出超過の傾向は続いています。また、出生数は死亡数と比べて少なく、出生数は減少傾向にあります。そのため、本町への新たな転入の流れを創出し、また、出産・子育てを支援することによって、平成31年度の将来目標人口は、約9,000人とします。この将来目標人口を確保するために本総合戦略の基本目標は、国の4つの基本目標を踏まえ、第4次琴平町総合計画における基本目標とも整合を図りながら、以下のように設定しています。①地域産業を活かし、いきいきと働けるまちづくり②にぎわいの中に歴史が息づく観光のまちづくり③結婚・出産・子育てを通じて誰もが住みたいと思えるまちづくり④コンパクトタウンをめざし、安全・安心なくらしを基盤に今後も住み続けたいまちづくり

【求める人材】地方自治に精通され、人口9,000人弱でありながら全国的にも知名度がある観光立町である本町に理解親しみをもち、町の活性化のためにに共にご尽力をいただける方、また施策を推進するための各省庁における支援施策の情報収集や財源の確保等に優れた人材を求めています。

【職務の内容】首長の補佐役として、町行政全般について関わっていただくのは当然ですが、特に下記の施策の推進に尽力いただきたいと考えています。①防災拠点整備としての老朽化した庁舎の建て替え事業②幼保一元化や教育施設(小学校3校)の統廃合問題の検討③移住促進事業による人口増の取組み④インバウンド対策による観光振興の推進⑤行政の機構改革と職員の人材育成

徳島県 佐那河内村さ な ご う ち そ ん

国家公務員常勤(幹部職員)

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派遣希望市町村一覧(詳細版)

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都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

【地方人口ビジョン】①人口 2060年における総人口 約20,000人維持②結婚・出産・子育て 出会い・結婚・出産・子育てと切れ目のない支援を行うことにより、2035年に合計特殊出生率1.67から段階的に2.00に上昇すると見込む。③社会移動 「希望の職種」、「納得できる賃金」 、「安定した雇用環境」を提供し、若者の定住及び市外からの移住者を受入れる。④地域連携 人口減少が進む中、医療・防災・地域公共交通・観光等様々な分野で近隣市町と連携し、持続可能な地域づくりを推進する。

【地方版総合戦略】●西予市まち・ひと・しごと政策5原則 ・自立性 地域内外の有用な人材の積極的な確保・育成し、自主・自立したまちづくりを行う。 ・将来性 地域の絆の中で心豊かに生活するため、地域が夢を持って前向きにまちづくりを行う。 ・地域性 客観的データに基づき実状分析や将来予測を行い、各地位の特性に合ったまちづくりを行う。 ・直接性 限られた財源や時間の中で、最大限の成果を上げるため、産官学勤労が連携し、まちづくりを直接的に支援する施策を実施する。 ・結果重視 明確なPDCA メカニズムの下に、短期・中期の具体的な数値目標を設定し、政策効果を客観的な指標により検証し、必要な改善等を行う。

●基本目標ア 若者が戻ってくる雇用創出 第一次産業において、その産業イメージをクールでカッコいい職業に変化させ、集団化することで役割分担を図り、就業促進と規模拡大を図る。 ・起業・創業や事業承継を中心として、高学歴となった若者が積極的に地元に戻ってくるための雇用創出支援の推進 ・観光・物産販売など第一次産業との相乗効果を上げやすい産業の振興の推進 数値指標 現在の社会減少率が2045年までに段階的に半減、2045年以降はその状態を維持         2020 年における市内総生産900億円維持

イ 若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる 出会い・結婚・出産・子育てと切れ目のない支援を行うことにより、合計特殊出生率を上昇させる。 ・若い世代の出会いの場の提供 数値指標 2035年に現在の合計特殊出生率1.67 から、段階的に2.00 に上昇        2020年における総人口 38,000人維持

【求める人材】 本市は平成16年度の合併当初の人口47,034人から37,636人(平成31年4月末現在)となっており、人口減少の緩和を図るため、「生涯暮らせるまちづくりの実現」「若い世代の起業・創業支援」、「近隣市町との連携による効率的な行政運営」を基本視点とし、人口、経済、地域社会の課題に対して一体的な取り組みによる地方創生を目指しております。 特に、平成25年に日本ジオパークに認定されました「四国西予ジオパーク」は地方創生実現のツールとして、生涯学習や学校教育の場、新たな観光資源として、地域振興に活かす活動を推進し、活動を通した市民の郷土愛の醸成と経済への好循環を目指し継続的な取組みを推進しております。 また、当市も他の自治体と同様に急激な人口減少に見舞われており、地方の小規模自治体として生き残りをかけて、他の地域とは異なる突出した一手を打たなくてはなりません。その手段の一つとして、市内の27箇所の旧小学区単位で地域づくり団体により地域の自助力を高める為の「小規模多機能自治」の事業を進めます。他の地域との相違点として次の事を考えております。①他の地域ではまだ行っていない、拠点施設となる自治センターに行政職員を配置し、支所の機能を縮小する事で市役所職員数のスリム化を図る。②自治センターと市役所での市民サービスのレベルを同等とする為に、Society5.0を踏まえた様々なソリューションを整備する。その実現の為には、総務省や内閣官房IT室の所管する様々な実証事業を積極的に取り入れ、地方においても「スマートシティ構想」のモデル地区となる事業に取り組む。③20年後の人口減少推計を考慮すると、国の進める圏域内での事務の共同化や、労働人口の獲得。特に「地域人口の急減に対処するための特定地域づくり事業の推進に関する法律」の動向を注視し、同事業をいち早く取り入れ実証する。 これらの地方創生を推進する一方で、平成30年7月に発生しました豪雨災害により、本市はかつてないほどの河川氾濫や土砂災害が発生し、市民の住まいや仕事、道路や河川、ライフラインなど甚大な被害を受けており、関係機関と連携し被災した箇所の復旧工事を進めることも重要案件となっており、今後は、災害を乗り越え持続可能なまちづくりを行っていくことが必要になります。 そこで、これまで取り組んできた施策の検証をしていただくとともに、取り組みが不十分な施策について指導・助言をいただき、災害を乗り越え、新たなまちづくりをともに検討していただける方を希望します。

【職務の内容】1 27の小学校区の自治センター化の推進 西予市には、旧小学校区単位に27の地域づくり団体があり、市が管理運営をする公民館等が活動拠点となっておりますが、令和4年度までに地域住民が管理運営を行う「地域づくり活動センター(以下:自治センター)」に移行する計画を進めております。自治センターは地域住民3人による施設の管理運営を行うとともに、行政職員を1人配置しWeb会議やチャットボットなど、Society5.0の技術を活用し本庁と変わらない行政サービスの提供を行う予定としております。また、自治センターの職員配置に伴い組織の再編、本庁・支所業務の見直し、支所職員の大幅な削減を実施いたします。 この政策は西予市にとって大規模な組織改革になることから、政策の過程において様々な課題が顕在化されることが予想されます。事業の推進及び課題解決に向けた指導をいただくとともに、推進本部長として指揮を執っていただきますようお願いいたします。

●スケジュール(案) 令和元年度 市政懇談会、市民検討委員会 令和2年度 組織検討委員会、住民説明会 令和3年度 条例の整備、ハード整備計画の策定、計画書大綱の策定 令和4年度 自治センターの始動

●現在、下記事項について主に協議検討を行っており、手法等について指示をお願いいたします。(1)整備による支所業務の見直し、人員配置等の検討 自治センターの運営・管理は地域住民による体制作りを構築することとします。併せて自治センターは、現在支所が担っている行政相談窓口としての機能を有することとしており、自治センター化に伴う支所業務の見直しを行うとともに、人員の4~5割を削減します。(2)自治センターの整備について 自治センター整備にあたっては、公民館等、地域の公共施設の利活用をいたしますが、機能の充実を図るため改修費用などが想定されます。また、一部老朽化が進んでいる施設については費用対効果の側面から建替えも想定されます。これら整備にかかる財源の確保をするため、国の補助事業、交付金等の活用を検討しております。(3)ICT等を活用した行政サービスの充実 本市は光ケーブルが全域で整備されていることから、自治センターにおいて地域の困りごと等が解決できるICT(テレビ電話、AI)の活用を行い行政サービスの提供をします。(4)社会教育、生涯学習の継続、推進 自治センターの設置に伴い、公民館条例が廃止となりますが、社会教育及び生涯学習の推進を行うため、公民館事業の継続、各種団体との調整及び県教委等との連携を維持します。2 ジオパーク活動を軸とした政策の推進 本市は、科学的に貴重な地質遺産と、それに由来した自然遺産や文化遺産などが見られる「大地の公園」である日本ジオパークに四国西予ジオパークとして平成25年に認定されました。認定を機に四国西予ジオパークを政策の担い棒として地方創生を行うこととし、平成26年12月に「四国西予ジオパーク推進計画」を策定し、生涯学習や学校教育、農林業振興、観光振興など様々な施策の推進のツールとして活用し、市民の郷土愛の醸成と経済への好循環を目指しております。

(次ページに続く)

国家公務員常勤(幹部職員)

愛媛県 西予市せ い よ し

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都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

(前ページからの続き)

 また、市内に点在するジオパークの地域資源を集約し、市外からより多くの来訪者を集客するとともに、市内各所のジオサイトエリアへ来場者を送り出すことができる拠点施設の整備内容について市民、地元企業、地元大学とともに検討を行い、平成29年10月には「四国西予ジオミュージアム基本計画」を策定し、平成31年度末までに整備をすることとしておりましたが、平成30年7月に発生いたしました豪雨災害により、大きな被害を受けたことから災害復興・復旧を優先的に実施することとし、令和4年度に竣工する予定としております。 施設の整備にあたっては、今後も市民との協働、地元大学、地域金融機関との連携を図るとともに、IoT、AIを活用したまちづくりの展開ができる企業とマッチングし、楽しく学べ、遊ぶことができ、「ジオパーク」の面白さを様々な年代に届けることとしております。 今後も、ジオパーク活動を軸とした横断的な施策の推進を行うとともに、ジオパーク拠点施設の運営等についての指導・助言をお願いします。3 行政改革の推進(1)西予市では、平成27年度まで行政改革大綱を策定しており、行財政改革を推進しておりましたが、現在は第2次西予市総合計画の実施計画に包括し、持続可能なまちづくりを目指しております。 しかし、厳しい財政状況においては、限られた資源(人、物、金)を活用し、効率的な行政運営を行っていくことが求められており、そのためにも積極的に歳入の拡大を目指しつつ、市が行っている事業の選択と集中を行うことが必要であると考えています。また同時に、厳しい財政状況において、職員一人ひとりが働き方を見直し、専門知識や能力を伸ばし課題解決に向けて自ら考え行動し、最少の経費(投資)で最大の成果(効果)をあげる組織になることが、今後の市政運営にとって最も重要なことから、以下の2項目について指針の策定を行うため指揮を執っていただきますようお願いいたします。「職員の意識改革を醸成し、戦略的な職員の配置、人員削減をするための人事改革」「財政規律を正し、持続可能かつ投資効果の高い予算とするための財政改革」

(2)社会情勢の変化により市民への行政サービスは多様化している一方で、職員の削減は進んでおり、組織、個人の働き方の見直しが必要となっております。市ではこのような状況に対応するため、平成28年度より、大胆なオフィスのレイアウトの変更を行いフリーアドレスによる職員間のコミュニケーション活性化や慢性的な会議室不足の改善を図るだけではなく、全職員にノートPCを配布し会議のペーパレス化、タブレットによる議会運営等、様々な働き方改革を推進しております。引き続き、職員の削減を進める一方で、働きやすい環境の整備を行いワークライフバランスの充実を図ることが必要なことから、働き方改革の推進に関する指揮を執っていただきますようお願いいたします。

4 復興対策事業の推進 平成30年7月豪雨では、河川の氾濫などによる浸水被害や、山腹崩壊、土砂災害など甚大な被害を受け、未曽有の大災害となりました。災害から一刻も早い被災者の生活再建とともに、被災地域の復興はもとより、地域産業の再生と発展を目指し、市民が安心して暮らし、働くことができる持続可能なまちづくりの構築を図るため、平成31年3月に「西予市復興まちづくり計画」を策定しました。「西予市復興まちづくり計画」に基づき、復興、復旧事業を着実に遂行するための内部の政策調整だけではなく、国・県等の関係機関との協議、調整をお願いいたします。

5 その他市長の特命事項。ICTの利活用による課題解決、公共施設総合管理計画の推進、移住定住、交流人口の増加をはじめとする総合的な政策の企画立案、調整について指揮を執っていただきますようお願いいたします。

―愛媛県西予市(続き) ―

国家公務員常勤(幹部職員)

須崎市の現在の人口は約21,500人であるが、2060年には約11,000人まで減少するとの推計がされており、このことが経済活動の縮小やコミュニティ機能低下など、市民生活の様々な分野に大きな影響を及ぼすものと懸念している。このため、雇用の創出や地域活性化につなげる指針として「須崎市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、これに基づき「未来へつなぐ元気創造のまち」を目指した取り組みをすすめることとした。

【地方人口ビジョン】2060年の総人口17,000人を目標とし、そのために、合計特殊出生率2.48まで段階的に上昇することを目指す。また、2015年の社会減270人を2025年には社会増への転換をはかり2040年には年間70人の社会増を目指す。

【地方版総合戦略】須崎市まち・ひと・しごと総合戦略の基本目標 1 産業の振興を推進し、安定した雇用を創出する  (すさきがすきさ産業振興計画の推進を図ることで雇用の場の確保を推進する) 2 須崎への新しい人の流れをつくる  (移住政策の推進により大都市から須崎市への人の流れを加速する) 3 若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる  (結婚支援、子育て支援策の充実等により、若い世代の結婚子育てに対する希望を叶える) 4 時代に合った地域をつくり、人々の暮らしを守る  (地域における小さな拠点づくり地域自主組織の育成などで地域社会の自立に向けた取り組みを支援する)

【求める人材】地方創生に意欲を持ち、高台整備事業(PFI/PPP等の民間資金等の活用や官民連携の手法の導入)または、宿泊施設の誘致等(廃校等の施設リノベーションを含む)に関する知識等を有する人材。

【職務の内容】高台整備事業 高台への医療機関や企業等の移転、公園、宅地整備など官民連携を前提とした高台整備事業を統括する。

宿泊施設の誘致等 小規模な宿泊施設は点在しているが、海洋スポーツの推進による合宿等の団体客にも対応可能な一定規模の宿泊施設の誘致や創設。須崎市

す さ き し

国家公務員常勤(幹部職員)

高知県

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都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

【地方人口ビジョン】 鹿島市の人口は、高度経済成長期が始まる1955年の39,392人をピークに減少を続け、2010年には30,720人と55年間で約8,700人、22%減少しています。高度経済成長期から少子高齢化が始まり、2000年以降、年少人口、生産年齢人口は減少が著しく、老年人口は微増にあるなど典型的な少子高齢社会となっています。また、社会増減はほぼ一貫して転出超過となっています。 このような中、当市の人口の将来見通しにあたっては、鹿島市の合計特殊出生率がおおむね佐賀県を上回る水準にあることを踏まえて独自推計を実施し、将来目標人口を設定しています。具体的には、鹿島市の目標人口を2040年時点で23,922人、2060年時点で20,705人に設定しており、これは社人研の推計よりも、それぞれ1,608人、3,959人減少を抑えるものとなっています。

【地方版総合戦略】 老年人口が増加し、年少人口や生産年齢人口の減少が進む当市の人口動向を踏まえ、以下の4つの政策目標を設定し、当市の未来を創生します。 ・政策目標1:鹿島のものづくりをさらに磨き上げて鹿島ならではのしごとを生み出す ・政策目標2:定住促進と交流人口の拡大 ・政策目標3:若者の定住を促し、安心して結婚・出産・子育てができる環境づくりの推進 ・政策目標4:安全安心な確かな暮らしを営むずっとすみ続けたいまちの実現 4つの政策目標を実現するため、政策目標ごとに数値目標を設定しています。数値目標に基づき、施策、事業を立案し、KPIの設定を行っています。 本戦略は、当市内の組織である「鹿島市まち・ひと・しごと創生本部」「鹿島市まち・ひと・しごと創生検討委員会」と住民等から構成される外部組織である「まち・ひと・しごと創生会議」によって推進するとともに、毎年の取組に対する検証を行います。

【求める人材】地方創生、定住促進、ふるさと納税、インバウンド、輸出に関する知識を持った人材

【職務の内容】 定住人口、交流人口の増加や雇用創出のため、地方創生担当理事として、下記の業務に携わっていただきたい。

・中学生や高校生に対して、人口減少への問題意識の醸成や地元企業との結びつきをつくる取組みの企画・立案・遂行・ふるさと納税、企業版ふるさと納税などの歳入対策の企画、立案、遂行・市内インバウンド対策、輸出を含む販路拡大事業の効果的事業の企画、立案、遂行

民間人材常勤(幹部職員)

佐賀県 鹿島市か し ま し

国家公務員常勤(幹部職員)

熊本県 菊池市き く ち し

長崎県 島原市し ま ば ら し

○ ―

【地方人口ビジョン】 本市では、昭和55年(1980年)の国勢調査で、58,890人と人口のピークを迎えた後は、人口が減少し続けており、平成22年(2010年)の国勢調査においては47,455人と5万人を割り込み、平成27年(2015年)の国勢調査では、45,436人とピーク時の人口と比べて13,454人の減少となっている。 本市の人口減少は、今後も急速に進行していくことが予想されており、平成22年の国勢調査を基にした国立社会保障・人口問題研究所の推計では、令和17年(2035年)に34,565人と3万5千人を割り込み、人口減少が一層進行する見通しとなっている。 そのような中、平成27年10月に、本市の人口の将来展望と今後目指すべき将来の方向を提示する「島原市人口ビジョン」を策定し、「令和17年(2035年)に人口4万人を維持」を目標として掲げている。

【地方版総合戦略】 「島原市人口ビジョン」における「令和17年(2035年)に人口4万人を維持」という目標を達成するために、平成27年10月に、「島原市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定し、人口減少対策(政策4分野)に取り組んでいる。(政策4分野) Ⅰ しごとをつくり、安心して働けるようにする(農林水産業、地場産業の振興等) Ⅱ 新しいひとの流れをつくる(移住・定住の推進、交流促進等) Ⅲ 若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる(婚活支援、子育て支援等) Ⅳ 時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守る(定住環境向上、教育の充実等)

【求める人材】 移住・定住、空き家活用等に知見があり、本市における移住定住施策の総合プロデュースができる人材

【職務の内容】・移住施策の推進と空き家の利活用(目標:移住者年200人増による社会動態増の達成、空き家バンク新規登録50件、お試し住宅3件の整備)・働き方改革(リモートワーク等)の推進(目標:テレワーク、リモートワーク事業所の誘致10件)・定住支援(目標:合計特殊出生率2.1の達成)

【地方人口ビジョン】 2060年(令和42年)に人口37,000人を確保するため、次の視点により長期的な安定人口の実現を目指していく。①菊池市の人口ビジョンにおける3つの視点 ア 合計特殊出生率を2040年までに2.10まで上昇させることを目指す イ 2040年を目途に社会動態±0を目指す(人口の流入促進と流出抑制) ウ 地域資源を活かした産業と観光を柱とした交流人口の増加を図る

【地方版総合戦略】「癒しの里きくち」の実現のため、4つの基本目標を設定①菊池の宝を発信し、ひとが繋ぐ“交流のまち”へ ア 菊池の魅力発信・イメージアップ イ 交流人口増と四季を通じた観光の推進 ウ 移住定住の促進

②稼ぐ力の創出で“働きたいまち”へ ア 「稼げる農業」の構築 イ 商工業振興の推進 ウ 地域資源を活かした新産業等の振興

③人を大切にし“一人ひとりが輝くまち”へ ア 結婚・子育て等の切れ目のない一貫した支援 イ 次世代を担う若者の育成と生涯学べる環境づくり

④安心・安全な“住みやすいまち”へ ア 安心・安全な住みやすいまちづくり イ 健康長寿のまちづくり

【求める人材】 商工業、観光業、農業と連携した魅力あるまちづくり推進の中心となり、併せて、企業やNPOなどとのネットワーク構築の役割を担える人材。・シティプロモーションの推進(観光、インバウンド戦略の立案・実施、地域経済活性化支援など)・ICTを活用できる人材の育成(菊池グローカルビレッジ構想)・健康と観光・農業を結び付けた事業の推進(グルメ戦略・グリーンツーリズムなど)

【職務の内容】 菊池渓谷をはじめ、菊池一族の歴史・文化などの埋蔵された、宝の山である観光資源を活かし、さらにブラッシュアップするとともに、農業と連携して菊池の魅力が詰まった商品づくりを進める。 また、総合的なシティプロモーションの仕組みづくりを進め、固定客となる菊池ファンを増やし、菊池一族関連の歴史文化コンテンツを活用したネットワークを広げ、交流人口の増加を図る。・菊池一族ゆかりの広域自治体連携推進・地域連携DMOの構築・総合的シティプロモートの推進・外国人観光客誘致に向けた魅力ある商品の開発・広域連携による観光商品の開発・菊池渓谷等の観光資源と豊かな農産物を活用したグリーンツーリズムの推進など

国家公務員常勤(幹部職員)

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派遣希望市町村一覧(詳細版)

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都道府県希望

市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

【地方人口ビジョン】 本町の人口は、1980年(昭和55年)の10,709人をピークに減少を続け、2015年の国勢調査人口は、5,480人にまで減少しており、年齢構成割合の推移では、年少人口(0~14 歳) と生産年齢人口(15~64 歳)の割合は減少傾向にある一方、高齢人口(65 歳以上)割合が増しており、今後さらなる自然減・社会減の増加により、2040年に3,173人まで減少することが予想され(社人研推計)、これにより経済規模の縮小、社会保障費の増加、地域社会の衰退等が懸念されます。 本町は、就職を機にした転出と子育て世代(20~30代)の転出者が突出しています。これは、新卒者等を受け入れる企業が町内に少なく、高校や大学の卒業を機に他自治体へ就職することが理由であり、20代・30代の若年層の少なさが町の活力の低下を招いていることから、官民協働による町民総力で、次の人口目標に向かって美郷町の再生を推進しています。(2040年人口) 3,600人の維持を目指す。

【地方版総合戦略】(基本目標1) 『安心な仕事づくり』<基本的方向> ①第1次産業の活性化 ②就労(希望)者への支援 ③起業・創業支援による地域経済の発展(基本目標2) 『安心な住まいづくり』<基本的方向> ①移住・定住促進に向けた良質な住環境の整備(基本目標3) 『安心な暮らしづくり』<基本的方向> ①移住・定住の促進 ②救急体制の充実 ③交通弱者・買い物弱者対策の充実(基本目標4) 『安心な結婚・子育て支援』<基本的方向> ①出会い・結婚の支援 ②出産・子育ての支援 ③次代を担う人づくり

【求める人材】 本町では令和元年9月に「美郷町地域ぐるみで取り組む6次産業化基本構想」を策定しており、この基本構想に基づき「儲かる農林業」を地域ぐるみで推進することとしております。その中で、本町では一次、二次及び三次産業ともに事業者が小規模零細で販社機能が弱い現状等があり、その課題を解決するために産地型商社(地域商社)の設立を目指しています。 商社の母体として一般社団法人化しており、直売所を有する観光協会を想定しておりますが、現在、町外の民間事業者へ委託しているふるさと納税代行業務を現観光協会へと移行することで、観光協会の財政基盤を安定させるとともに、その原資を用いて、商社としての機能を強化させる予定です。商社の設立と、機能強化の仕組みづくり等についての専門的な支援をいただきたく要望するものです。

【職務の内容】商社設立支援販売力強化支援起業・創業支援の仕組みづくり支援直売所の再編支援地域おこし協力隊も含めた人材育成支援テストマーケティングの実施・分析支援

【地方人口ビジョン】国の長期ビジョン及び錦江町の人口に関する推計や調査・分析を踏まえ、2060年に3,600人の人口を目指すことを想定している。その将来展望を達成するため、次の目標を掲げている。(1)生産年齢人口と年少人口の減少率抑制(KPI:2020年生産年齢人口3,161人以上、同年少人口732人以上)(2)移住・定住の促進(農業を中心とした雇用創出や空き家情報の整備、移住者向けPR活動の促進)(KPI:2020年社会増減△44人、同施策効果流入者数30人、同新規雇用者数30人)(3)安心して住み続けることができる社会の実現(KPI:2020年地域内拠点施設数2か所、小規模多機能拠点化2か所、育児世代転入出増減5世帯)

【地方版総合戦略】錦江町では、総合戦略事業を「錦江町『MIRAI』づくりプロジェクト」と総称し、「『厳しい現実』を逆手にとって、子や孫のために希望あふれる『未来』を創り、繋ぐ」ことを理念に、「土台」「しごと」「なかま」「ひと」「新しい絆」づくりの5つを基本戦略として事業にとりくんでいる。いずれも町外の人や企業などと積極的に連携しているが、特に「しごと」分野では、若者の雇用や町内の課題解消のための社会実証実験を目的にサテライトオフィスの誘致を進めてきた。平成28年お試しサテライトオフィスモデル事業(総務省)を実施し、滞在型訪問客による経済効果も得られたところであり、2018年度には1社常設型の誘致が実現している。今後の町を活性化していくためには「しっかりとした土台」が必要であり、町民と行政が当町の置かれている現状や危機感を共有した上で、町の『未来』をつくる活動に老若男女の参加を促すことを重点的に進めている。

【求める人材】自治体戦略2040構想研究会報告による2042年高齢化率36.1%を上回る45.5%(2018.10.1)の錦江町において、生産年齢人口と年少人口の減少率抑制は喫緊の課題である。そのために、2019年度までで町内全域に高速情報通信網の整備が終了することにより、情報通信系を中心としたサテライトオフイスの誘致強化や基幹産業である農畜産業へのIoT、AIを活用したスマート型農業の振興と働き方改革を進めることにより18歳、22歳の新卒者の町外転出志向から町内産業への回帰策やUターン者のしごと分野での受け皿づくりをできる人材を求めている。また、今後のまちづくりのビジョンである総合計画等の策定にあたり町民や行政を含めたマネジメント力のある方を求めている。

【職務の内容】1、町の最上位計画である錦江町総合振興計画(令和3年4月~令和8年3月)の策定統括及び進捗管理   総合戦略13頁 1)『プロジェクト』を支える土台づくり ①戦略概要

2、まち・ひと・しごと創生総合戦略における「関係人口や稼げるしごとの創出」及び「未来技術」の導入支援   関係人口 総合戦略 18頁(Ⅰ未来を一緒に作ってくれる『仲間』づくり)   稼げるしごとの創出 総合戦略15頁(Ⅰ頑張る農業事業者や漁家がしっかり稼げる『仕組みづくり』)   未来技術 総合戦略16頁(Ⅲ新たな『働き方』による『派遣型社員用拠点』づくり Ⅴ未来に花開くビジネス  の『種』づくり)

3、関係人口・しごと創出のアクションプランである農林水産業振興計画、観光振興計画の策定統括及び進捗管理   農林水産業振興計画 総合戦略15頁(Ⅰ頑張る農業事業者や漁家がしっかり稼げる『仕組みづくり』)   観光振興計画 総合戦略18・19頁(Ⅰ未来を一緒に作ってくれる『仲間』づくり)

鹿児島県 錦江町き ん こ う ち ょ う

宮崎県 美郷み さ と

町ちょう

民間人材常勤(幹部職員)

国家公務員常勤(幹部職員)

鹿児島県 肝付町き も つ き ち ょ う

国家公務員常勤(幹部職員)

【地方人口ビジョン】  肝付町における 2010 年から 2014 年までの 5 年間の合計特殊出生率の平均値である 1.624 を,地域創生戦略の実施等を踏まえて,2020 年までに 1.800 , 2030 年までに 2.100 を目指すとともに,施策誘導による将来的な転出を 50%抑制となることで2060 年の目標人口を 9,100 人と設定しています。

【地方版総合戦略】基本目標 1. 肝付町にしごとをつくり安心して働けるようにする。 2. 肝付町への新しいひとの流れをつくる。 3. 若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる。 4. 時代に合った地域づくり,安心な暮らしを守るとともに,地域と地域を連携する。 5. その他   従来の行政の役割や方策にとらわれず,地域や民間事業者の創意工夫やノウハウを最大限生   かした施策や対策を検討する。

【求める人材】・資源・エネルギー政策に関する専門知識を持ち,特に電気事業制度に精通した人材。・環境政策に関する専門知識を持ち,脱炭素化や自立分散型エネルギー社会の構築に精通した人材。

【職務の内容】肝付町地域創生戦略における重点プロジェクト的な取り組みとして,「エネルギーの地産地消を目指した取り組み」を掲げており,自立・分散型エネルギー地域の構築及び半島レベルでの脱炭素化を目指しています。 そこで,自治体が主導して第3セクター方式により地域新電力会社「おおすみ半島スマートエネルギー株式会社」を設立しており,地域エネルギー事業の中核を担い,そこで得た利益を基に自治体と連携した様々な住民サービスを展開する地域の総合商社的な存在へと成長させることを目指しています。 このようなエネルギーの地産地消に係る取組みの推進の他,SDGsへの取組みの加速や自立・分散型社会の構築など自治体間連携に係る職務,地域の特性を活かした特色ある地方創生への取組みを主導するとともに全体を統括する職務を担って頂きたい。

国家公務員常勤(副市町村長)

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市町村

常勤職2回目

派遣希望

希望する人材

(第1希望)

希望する人材

(第2希望)当該市町村の地方人口ビジョン・地方版総合戦略の概要

どのような専門分野や能力を持った人材を求めるか職務の内容

【地方人口ビジョン】本市は、沖縄県の玄関口である那覇空港に隣接し、沖縄本島南北へ伸びる自動車道により交通利便性に優れた地理的特性を有しており、豊崎地区の埋立事業の成功や観光関連産業の誘致推進、宜保地区の区画整理事業等により、人口が大幅に増加し、現在もその傾向が続いている。今後も引続き人口の増加が見込まれるが、西海岸開発計画や大型MICE施設整備など近隣市町村での新たな魅力の創出によって、本市の魅力が相対的に低下し社会増減へ影響をおよぼすおそれがある。また、今後起こりうる市内の都市基盤整備が一段落することによって、流入人口の受け皿が縮小し、人口減少に転じることが推測される。このような人口減少への不安要素を考慮し、本市の人口ビジョンでは、平成72(2060)年の人口70,000人を将来目標として設定し、その前提となっている現在の活力ある社会を維持するために、若い世代の流入を保ちつつ、本市への定住意欲をより高めるとともに、暮らしの基盤づくりを力強く推進していく。

【地方版総合戦略】人口ビジョンで位置付けているとおり、現在の旺盛な活力をいかし、今後の環境変化に対応できる底力のあるまちづくりを目指す。現在の本市は、産業面でやや力不足が見られ、那覇市のベットタウン的な存在であるが、若い世代が多く居住し、子育て意欲や定住意欲が強いことが大きな強みである。また継続的に都市基盤の整備が進められているところであり、市の活力の推進力にもなっている。したがって市総合戦略の目標を以下のとおりとし、産業振興に力を入れながら、住みやすく魅力ある環境づくりを進め、市民が誇りを持てる「選ばれるまちづくり」を実現することとする。 ① 豊見城市の特徴をいかした「しごと」の創出 ② 豊見城市のもつ魅力をいかした「観光・交流」の活性化 ③ 豊見城市で安心して子どもを産み育てる「ひと」にやさしい環境の充実 ④ 豊見城市に愛着を持ち、住み続けられる「まち」の形成

【求める人材】 本市には、他市町村にはない地域資源を有しているが、現在、この地域資源を十分に活かせていない。 今後、本市の地域資源を活かした地域産品や観光事業の開発を行うことにより、総合戦略に掲げる「しごと」の創出、「観光・交流」の活性化、安心してこどもを産み育てる「ひと」にやさしい環境づくり、住み続けられる「まち」の形成の実現に向け、問題提起、課題解決の方向付けをできる人材を求める。

【職務の内容】政策参与として、下記の職務を担っていただきたい。 ① 市が有する政策課題の分析、改善策の検討、助言 ② 総合戦略で掲げる目標の達成に資する施策の企画立案及び交付金事業等の採択に向けた支援、助言 ③ 地域活性化に関する戦略の策定、助言 ④ シティプロモーションに関する戦略の策定、助言 ⑤ 地域振興を軸とするまちづくり、産業支援等に関する戦略の策定、助言 ⑥ 国、県及び関係機関等との折衝 ⑦ その他、市政運営及び財政基盤強化に関する助言等

沖縄県 豊見城と み ぐ す く

市し

民間人材非常勤(顧問・参与)