「コロナ禍」で生活者が消費している“モノ と“コトお問い合わせ先:(...

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■お問い合わせ先:() ビデオリサーチ コーポレートコミュニケーション部 [email protected] 2020 5 13 株式会社ビデオリサーチ 「コロナ禍」で生活者が消費している“モノと“コト株式会社ビデオリサーチ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:望月 渡)は、新型コロナウイルス感染症の拡大 に伴う生活者の状況について、「ACR/ex 調査」より結果をまとめましたのでお知らせいたします。 2020 4 月は全国を対象とした緊急事態宣言や外出自粛要請など、生活に大きな影響を与える 1 か月となりま した。社会的混乱や不安が生活者にどのような影響を及ぼしたのか、生活意識・生活行動・メディアとの関わり方に ついてご紹介いたします。 なお、本調査は定期的に実施し、発表してまいります。(調査時の状況により調査内容などを変更する場合がございます) ※以降 12-69 才データ(7 地区)を中心に一部 70-74 才データ(2 地区)を掲載しております。調査地区に関しては文末のACR/ex 調査概要、詳細の調査レポートはこちらをご参照ください。 新型コロナウイルス観点での情報接触は“テレビ”が大黒柱 ・メディアの位置づけでは積極的に収集する”わかりやすい”“信頼できる”において、“テレビ”最も高い(図表 1) ・情報に対する意識でも“テレビ”のスコアが最も高く、最新情報を入手(73) 概要理解(70)”“理解を深める(61) おいてはインターネット・ニュースより約 20 ポイント上回っている。(図表 2◆「コロナ禍」情報×メディアの位置づけ(図表 1) ◆「コロナ禍」における情報やメディアに対する意識 (図表 2) <メディアの位置づけ・メディアへの態度> () 72.8 69.5 60.9 58.3 40.8 19.0 51.7 10.3 16.8 20.4 45.2 18.2 16.7 8.4 13.6 1.5 54.4 45.2 42.1 45.2 40.0 18.9 40.8 10.0 0 20 40 60 80 100 最新の情報を得る 概要を知る 理解を深める 情報を確かめる・ 確認する 繰り返し接触する 情報を記録・保存 家族・友人に伝える ブログ・SNSで発信する 12-69(7地区平均) 地上波テレビ(民放) 新聞(一般紙) インターネット(ニュース) ()

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Page 1: 「コロナ禍」で生活者が消費している“モノ と“コトお問い合わせ先:( 株)ビデオリサーチ コーポレートコミュニケーション部 info@videor.co.jp

■お問い合わせ先:(株)ビデオリサーチ コーポレートコミュニケーション部 [email protected]

2020 年 5 月 13 日

株式会社ビデオリサーチ

「コロナ禍」で生活者が消費している“モノ”と“コト”

株式会社ビデオリサーチ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:望月 渡)は、新型コロナウイルス感染症の拡大

に伴う生活者の状況について、「ACR/ex 調査」より結果をまとめましたのでお知らせいたします。

2020 年 4 月は全国を対象とした緊急事態宣言や外出自粛要請など、生活に大きな影響を与える 1 か月となりま

した。社会的混乱や不安が生活者にどのような影響を及ぼしたのか、生活意識・生活行動・メディアとの関わり方に

ついてご紹介いたします。

なお、本調査は定期的に実施し、発表してまいります。(調査時の状況により調査内容などを変更する場合がございます)

※以降 12-69才データ(全7地区)を中心に一部 70-74才データ(2地区)を掲載しております。調査地区に関しては文末のACR/ex調査概要、詳細の調査レポートはこちらをご参照ください。

◇新型コロナウイルス観点での情報接触は“テレビ”が大黒柱

・メディアの位置づけでは“積極的に収集する”“わかりやすい”“信頼できる”において、“テレビ”が最も高い。(図表 1)

・情報に対する意識でも“テレビ”のスコアが最も高く、“最新情報を入手(73%)”“概要理解(70%)”“理解を深める(61%)”に

おいてはインターネット・ニュースより約 20 ポイント上回っている。(図表 2)

◆「コロナ禍」情報×メディアの位置づけ(図表 1)

◆「コロナ禍」における情報やメディアに対する意識 (図表 2)

<メディアの位置づけ・メディアへの態度>

(%)

72.8

69.5

60.9

58.3

40.8

19.0

51.7

10.3

16.8 20.4

45.2

18.216.7

8.4

13.6

1.5

54.4

45.2

42.1

45.2

40.0

18.9

40.8

10.0

0

20

40

60

80

100

最新の情報を得る

概要を知る

理解を深める

情報を確かめる・確認する

繰り返し接触する

情報を記録・保存

家族・友人に伝える

ブログ・SNSで発信する

12-69才(7地区平均)

地上波テレビ(民放)

新聞(一般紙)

インターネット(ニュース)

(%)

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■お問い合わせ先:(株)ビデオリサーチ コーポレートコミュニケーション部 [email protected]

◇「コロナ禍」不安は自分ゴト、まずは“感染しない”こと

・「不安である」と回答したのは 98%。“ウィルス感染対策商品の生産体制(64%)”が最も高い不安ではあるが、

社会的混乱や要請による生活変化なども 5 割以上と高く、複数の不安要素が混在している状況。(図表 3・4)

・知りたい情報では“対策商品の生産体制(60%)”が最も高い。他の上位項目においても感染に関わる事柄が多くなっている。

また、上位項目では 70 才以上のスコアが 12-69 才を上回っており、シニアの感染に対する不安はより大きい。(図表 5)

◇「コロナ禍」で“動かない”生活になっている

・「コロナ禍」により生活者の約 8 割に変化が起きており、“とても変わった”が約 5 割と変化が大きい。(図表 6)

・“増えた”時間における最も高いメディア接触は“テレビのリアルタイム視聴(71%)”であり、 上位項目には“テレビ”と

“インターネット”を利用した視聴行動が多く含まれている。(図表 7)

59.1

33.6

5.4

12-69才(7地区平均)

とても不安 すこし不安 あまり不安ではない まったく不安ではない

<不安度・不安なこと・欲しい情報>

98.1% 不安である計

◆「コロナ禍」不安度(図表 3)

◆「コロナ禍」知りたい情報※参考:70-74才(2地区平均)(図表 5)

<生活の変化・増えた時間>

◆「コロナ禍」による生活の変化(図表 6)

47.1

38.5

12.51.9

12-69才(7地区計)

とても変わった 変わった あまり変わらない まったく変わらない

85.6% 変わった計

◆「コロナ禍」により“増えた”時間(図表 7)

(%)

(%)

(%)

◆「コロナ禍」不安なこと(図表 4) 順位 12-69才(7地区平均)<上位10項目> (%)

1 ウィルス対策商品の生産体制 63.7

2 社会全体の平常化 62.5

3 政府・自治体からの要請 59.8

4 感染経路の解明 54.3

5 検査キット・ワクチンの開発状況 53.0

6 流通の平常化 43.1

7 経済回復の見通し 38.2

8 イベント・レジャー施設の再開の見通し 32.9

9 政府からの経済支援 31.8

10 食の安全性 20.3

60.4 59.8 56.6 53.061.6

77.6 75.4 66.457.9

-

50.0

100.0

マスク・消毒液などウィ

ルス対策商品の流通状況

生活圏・市区町村別での

感染状況

検査キット・ワクチンな

どの開発状況

感染者人数・回復者数な

どの感染状況

初期症状と対処方法

助成金など政府の経済支

援策と受取方法

自宅外での感染対策方法

自宅内での感染対策方法

病院の利用の安全性

後遺症・合併症などの派

生的な影響

イベント・レジャー・商

業施設などの休館予定

生活用品の流通状況

公共施設の再開予定

相談窓口

食の安全性

特に知りたいことはない

その他

12-69才(7地区平均) 70-74才(2地区平均)

順位 12-69才(7地区計) (%)

1 在宅している時間 77.12 テレビをリアルタイムで見る 71.23 家族との会話・団らんの時間 53.04 ネットで動画を見る時間(無料) 50.85 ネットでブラウジングをする時間(サイト閲覧など) 50.76 睡眠時間 46.67 録画したテレビ番組を見る時間(ビデオ・ブルーレイ・DVD・HDDなど) 45.28 家事、育児の時間 41.39 ネットでメッセンジャーアプリを利用する時間(LINEなど) 39.510 一人で過ごす時間 37.311 ビデオ・ブルーレイ・DVDを見る時間(レンタルを含む) 37.012 テレビゲームをする時間(携帯型を含む) 36.513 音楽を聴く時間 35.114 その他の行動でネットを使う時間 34.815 ネットで買い物をする時間 31.7

※50pt以上のスコアを掲載:12-69才(4項目)・70-74才(5項目)

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◇「コロナ禍」で“キャッシュレス決済”の利用が促進、“まとめ買い”は 2 人に 1 人が経験アリ

・“増えた”が“減った”を上回る利用については、全体的に“キャッシュレス決済(32%)”の利用が増加。他、12-69 才では

“インターネットのショッピングモール(35%)”、70-74 才では“ドラッグストア(37%)”の利用が高くなっている。(図表 8)

・“減った”利用では“デパートやスーパーの利用”“大型量販店・ディスカウントストアの利用”が 5 割以上と突出して高い。

また、利用行動の増減を全体的に見た場合“減った”スコアが“増えた”より高くなっており、消費は減少傾向と思われる。

(図表 8)

・まとめ買い経験者は約 5 割。“調理済み冷凍食品・インスタント食品(26%)”が最も高く、上位は食品と衛生商品。(図表 9)

新型コロナウイルス感染症の拡大以降、“情報”は最も必要で重要なモノであることは言うまでもありません。

その中で、“テレビ”は最新の情報収集で最も利用され、増えた時間においても上位になっており私たちの生活に

強く根付いていることがあらためてわかります。また、インターネットはテレビに次いで関与が高まっており、重要な

メディアになっている状況もうかがえます。

全国への緊急事態宣言により、社会全体の減速モードが続いていますが、インターネット・ショッピングやキャッ

シュレス決済の利用増加など、生活に根付き始めているモノやコトも起きています。思考の転換や工夫が多方面

で必要とされる生活の中で、より的確なコミュニケーションの促進が生活者の原動力に繋がると考えております。

ビデオリサーチは、当調査を定期的に実施し、マーケティング業界および生活者の皆様の一助となりますよう、

今後も努めてまいります。

順位 12-69才(7地区平均)<上位10項目> (%)

1 調理済み冷凍食品・インスタント食品 25.92 調理食品・インスタント食品(冷凍食品を除く) 24.03 ウィルス対策商品 21.84 米類・パン類・パスタなどの主食 21.05 お菓子 20.76 飲料(清涼飲料水・無糖茶飲料など) 10.67 洗剤 6.78 衛生用品(吸水ケア・生理用品など) 6.29 バス・ボディケア用品(ハンドソープ・ハンドケア含む) 5.610 ハム・ソーセージ 5.5

特にない 50.3

◆「コロナ禍」によるまとめ買い(図表 9)

<買い物行動の増減・まとめ買い商品>

◆「コロナ禍」で増えた利用/減った利用※参考:70-74才(2地区平均)(図表 8)

(%) 増加傾向

減少傾向

21.7

23.0 25.9

27.5 34.1

35.5 42.0

53.8 61.8

14.7

17.5

19.9

15.5

7.3

2.0

32.8

12.3

21.7

9.6

15.0

31.834.8

宅配・デリバリーサービスオークション・サイトやフリマ・サイト

レンタルサービスシェアリングサービス

ドラッグストア現金利用

コンビニエンスストア大型量販店・ディスカウントストア

デパート・スーパー・店舗

キャッシュレス決済インターネットのショッピングモール

12-69才(7地区平均) 増えた 減った

22.6

23.3

26.1

27.4

27.535.6

39.252.9

62.8

16.2

30.2

14.6

19.61.1

6.4

2.2

15.9

22.6

10.6

15.7

31.6

36.7

宅配・デリバリーサービスインターネットのショッピングモール

シェアリングサービオークション・サイトやフリマ・サイト

レンタルサービス現金利用

コンビニエンスストア大型量販店・ディスカウントストア

デパート・スーパー・店舗

キャッシュレス決済ドラッグストア

70-74才(2地区平均) 増えた 減った

49.7% まとめ買い経験アリ計

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■お問い合わせ先:(株)ビデオリサーチ コーポレートコミュニケーション部 [email protected]

<新型コロナウイルスに対する生活者意識調査概要>

1. 調査手法 回答専用タブレットを用いたインターネット調査(ACR/ex 調査)

2. 対象者抽出方法 ARS(エリア・ランダム・サンプリング)※調査対象者の無作為抽出、インターネット非利用者も含む市場全体を母集団とする設計

3. 調査地区 全国 7大都市(7地区:東京 50㎞圏、関西、名古屋、北部九州、札幌、仙台、広島)

4. 調査サンプル数 Total 12,342s(12-69才:全 7地区) / Total 643s(70-74才:東京 50㎞圏・関西)

※性年代構成を人口構成に合わせて調査を実施。12才は中学生以上

5. 調査期間 2020年 4月 3日(金)-19日(日)

6. 調査対象者 上記調査地区に在住の男女 12(中学生)-69才(7地区)および、東京50㎞圏および関西地区在住の男女 70-74才

※当調査結果は ACR/ex 調査 4月調査時点の全対象者で集計しています。

12-69歳【7地区】性別 男性10代 男性20代 男性30代 男性40代 男性50代 男性60代 女性10代 女性20代 女性30代 女性40代 女性50代 女性60代 合計東・阪・名・九・札・仙・広 合計 684 1,013 1,123 1,351 1,084 983 662 1,016 1,057 1,296 1,051 1,022 12,342

70-74歳【2地区】性別 男性 女性 合計東京50㎞圏・関西 合計 322 321 643