日本のクラブ業界のトレンド2016年版...日本のクラブ業界のトレンド2016年版...

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日本のクラブ業界のトレンド2016年版 平成29615日(水)発行 編集・発行 株式会社クラブビジネスジャパン 『フィットネスビジネス』編集部 150-0045 東京都渋谷区神泉町20-25 神泉QSビル8F TEL:03-5459-2841 FAX:03-3770-8744 Mali:[email protected] 本レポートは、必要に応じて内容の一部を加筆訂正することがあります。 (平成28年版)

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Page 1: 日本のクラブ業界のトレンド2016年版...日本のクラブ業界のトレンド2016年版 平成29年6月15日(水)発行 編集・発行株式会社クラブビジネスジャパン

日本のクラブ業界のトレンド2016年版

平成29年6月15日(水)発行

編集・発行 株式会社クラブビジネスジャパン

『フィットネスビジネス』編集部

〒150-0045

東京都渋谷区神泉町20-25 神泉QSビル8F

TEL:03-5459-2841 FAX:03-3770-8744

Mali:[email protected]

※本レポートは、必要に応じて内容の一部を加筆訂正することがあります。

(平成28年版)

Page 2: 日本のクラブ業界のトレンド2016年版...日本のクラブ業界のトレンド2016年版 平成29年6月15日(水)発行 編集・発行株式会社クラブビジネスジャパン

2016年の総括と今後フィットネス業界のプレイヤーに求められる視点

項 目

I 市場概況

2016年は、市場規模が前年比2.1%伸び、およそ4,500億円となった。各社が比較的順調に成長し、増収増益を達成するプレイヤーも多く出た。

スイミングスクール部門や受託部門の好調に加え、既存のフィットネス部門もリノベーションやサービスの見直し・拡充、値上げなどの効果、さらにはここ数年間に出店したクラブの入会増などから在籍会員が増えたため、増収を実現するクラブが増えた。客単価も上昇した。また、会員定着率の向上に加え、大型店の出店を控えつつ、人件費や水道光熱費、広告宣伝費などの効率化を図ったことなどが寄与して、増益も実現した。

会員に支持されていることを示す指標ともいえる利用率も、2015年までは2年連続で低下していたが、2016年は反転した。この間に、有利子負債を減らす企業も増えた。

No. 1 業種 フィットネスクラブ

◆2016年に特徴的だった主だった動きとしては、以下の3点が挙げられる。

(1)既存店のリノベーションとサービス拡充

潜在需要の高いエリアに立地する既存の老朽クラブを移転新設、またはリノベーションしたり、サービスを見直し・拡充することで、会員定着を図りつつ、会員増を実現した。

(2)スイミングスクール事業や受託部門の成長

フィットネス部門以外では、スイミングスクールの入会者の増加、自治体や法人などからの運営受託(※指定管理を含む)などの増加も、増収増益に貢献した。

(3)小規模・目的志向業態の出店増既存の業態とは異なる24時間セルフ型ジムやサーキットトレーニング系スタジオに加え、新規参入者によるタイプの異なるコンセプチュアルなブティックスタジオの出店が注目を集めた。

◆2017年以降、プレイヤーに求められる視点としては、以下の3点が挙げられよう。

(1)新たなビジネスモデルの開発

既存の総合業態の改革・改善も重要であるが、それ以上に重要となるのは、顧客が満足してサービスを喜んで享受するだろう新しいサービスやビジネスモデルの開発だろう。未来をイメージし、バックキャスティングしてそれを実現できるロードマップを描き、着実に計画を進めていきたい。

(2)生産性の向上

生産性とは、付加価値向上・新規市場開拓を目指す一方、効率性の向上を追求することで実現するものと言えるが、特に付加価値向上、つまりはUX(顧客体験)の向上をどのようにサービスデザインするかが重要になろう。さらには、基本的なオペレーションについては、「標準」の仕組み化に取り組み、将来に向かって品質が漸進的に良くなっていくようにしていくことが求められる。そこでは、デジタル技術の活用も重要になってこよう。

(3)トレーナー・インストラクターの価値向上

人材不足が深刻化していくことは明らかだが、そうした流れの中で、いかに優秀な人材を確保し、とりわけ最前線でサービスを提供していくスタッフがいきいきと働けるようにするのかが大切になってくる。経営者は、彼ら彼女らのアイデアや提案をもっと活かしてサービスを「共創」していくことが求められる。

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内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

I 市場概況 (1)最近5年間の売上高時系列データ

フィットネス市場は平成24年から継続して伸びており、平成28年の市場規模は4,473億円とな

り、業界史上最高値を更新した。

平成26年4月の消費増税の反動で、平成27年の1~3月は、入会者数に伸びがあまり見られな

かったが、平成28年の1~3月は入会者数が伸びた。

平成28年は4月以降も安定的に入会者数があり、既存店、新店ともに在籍者数が堅調に推移

した。

業界売上高トップ200企業の中で前期比プラス(横ばい含む)の企業数は平成25年139社、平

成26年は136社、平成27年は133社、平成28年は135社と、この3年間130社台と好調裡に推移

している。

多くの総合業態の既存店において、この数年間40歳以上の中高年層の入会が増え、在籍会

員に占める構成比も増えた。平均的なフィットネスクラブにおけるフィットネス会員の50歳以上

の構成比はおよそ50%となっている。

24時間営業のバジェット業態のジムやサーキットジム、ホットヨガスタジオ、ブティックスタジオ

などの小型店が、既存の総合業態の新規入会者数を押し下げる傾向がうかがえた。

特に業績好調な既存企業としては、東祥、コシダカHD、RIZAP、ベンチャーバンクが挙げられ

る。これらにセントラルスポーツ、ルネサンス、ティップネスが続く。

コナミスポーツクラブは減収が続いている。特に直営店の落ち込みが大きい。

スイミングや体操、体育、チアダンスなどの子ども向けスクールの強化でスクール生は増加傾

向になっている。

市場規模の推移 (単位:億円、%)

平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年売上高 4,124 4,240 4,316 4,381 4,473伸び率 0.7 2.8 1.8 1.5 2.1

新規開業施設数の推移 (単位:軒)

平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年

施設数 212 227 223 300 300*継承施設、移転新設施設を除く。*平成28年300軒の内訳は、小規模サーキットジム112軒、ジム・スタジオ/単一アイテム施設181軒、一般的なフィットネスクラブ7軒*平成27年300軒の内訳は、小規模サーキットジム130軒、ジム・スタジオ/単一アイテム施設161軒、一般的なフィットネスクラブ9軒。*平成26年223軒の内訳は、小規模サーキットジム153軒、ジム・スタジオ/単一アイテム施設56軒、一般的なフィットネスクラブ14軒。*平成25年227軒の内訳は、小規模サーキットジム159軒、ジム・スタジオ/単一アイテム施設53軒、一般的なフィットネスクラブ15軒。*平成24年212軒の内訳は、小規模サーキットジム156軒、ジム・スタジオ/単一アイテム施設36軒、一般的なフィットネスクラブ20軒。*継承施設、移転新設施設を除く。

*『特定サービス産業動態統計月報』(ともに経産省)のデータを基にフィットネスビジネス編集部が推定。*上記売上高にはスイミング単体施設のそれ(およそ600億円)は含まない。クラブ内のスクール会員(成人・子ども)は含む。若干ではあるがボクシングジムなどの売上高も含まれている。*フィットネスクラブ業務に関わる「その他の収入」が含まれている。*売上高にはカーブスなど小規模業態も含む。

*フィットネスビジネス編集部調べ。

No. 2 業種 フィットネスクラブ

施設数の推移 (単位:軒、%)

平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年

施設数 3,945 4,163 4,375 4,661 4,946伸び率 5.3 5.5 5.1 6,5 6.1

カーブス 112 (115)エニタイムフィットネス 55 (25)JOYFIT24など 20 (25)

*移転・新設・業務受託を除く*( )内は昨年の軒数

■2016年の新設クラブ 会社・ブランド別内訳

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内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

I 市場概況 (2)施設数の推移 新規出店数は、24Hセルフ型ジム等の出店が増え、300軒を記録した。平成27年に続いて、平

成28年も300軒の出店があった。

平成28年末時点の総施設数は4,946軒と推定される。

女性専用小規模サーキットジム業態はこれまでより出店ペースが落ちてきたが、依然として年

間112軒もの出店がある。

一般的なフィットネスクラブの新規設立軒数は前前年の14軒から前年は9軒へ、さらに平成28

年は7軒へと落ち込んだ。

ジム・スタジオ型施設、ヨガ(ホットヨガを含む)・ピラティス等の専門スタジオ型施設、バジェッ

ト業態のジムなどの出店は前年の161軒から、さらに181軒へと増加。特に、24Hセルフ型ジム

の出店が首都圏・関西圏を中心に増えた。

24Hセルフ型ジムの中心的プレイヤーは、これまでエニタイムフィットネス、ティップネス、ウェ

ルネスフロンティアであったが、ダンロップスポーツウェルネスなど他のプレイヤーも加わり始

めた。

新規クラブの出店立地は、東京、神奈川、千葉の首都圏と、大阪、兵庫、愛知、福岡などの都

市部が多かった。

設立から20~30年の店舗が増えるなかで、改装や移転新設、業態転換などの動きが活発化

してきている。ただし、財務的なバランスやマーケットのパワーなどを勘案しながら、慎重に対

象店舗を選んでリノベーションに取り組んでいる。

平成26年にはダンロップスポーツによるキッツウェルネスの買収や日本テレビによるティップ

ネスの買収など、M&Aの動きがあったが、平成27年、28年と、こうした動きは落ち着いてきて

いる。

指定管理者となって公共スポーツ・健康施設の管理運営代行をするプレイヤーに民間企業が

多く名前を連ねるようになってきた。

平成28年の閉鎖撤退施設は、平成27年の14軒とほぼ同じ15軒であった。

(3)その他、価格・単価の動きなど

■ 2016年の新設クラブ 都道府県別内訳

No. 3 業種 フィットネスクラブ

■2016年の主な業界関連ニュース

東急スポーツオアシスやメガロスなど業績が比較的好調な企業は近年、月会費の値上げや

有料レッスン、サプリメントなど付帯サービスの販売にも注力し、客単価を少しずつ上げてき

ている傾向が伺える。

フィットネスクラブは価格弾力性が低いため、それほど会員数を落とさずに売り上げを高めら

れるほか、RIZAPやマイクロジム、ブティックスタジオなどの高価格店が増えてきていることも

あり、この間、下落傾向にあった客単価が前年より反転して伸びた。

*移転・新設・業務受託を除く*( )内は昨年の軒数

・FiNC、法人向けウェルネスサービス「FiNCプラス」の販売を開始(2016.3.25.FB)

・顧客満足度、カーブス2年連続1位を獲得(2016.3.25.FB)

・「健康経営銘柄」25社を経済産業省、東京証券取引所が初選出(2016.3.25.FB)

・RIZAP、2月に米サンタモニカに出店(2016.3.25.FB)

・アシックス、米フィットネスキーパー社を買収(2016.3.25.FB)

・オレンジセオリー・フィットネス、日本参入(2016.5.25FB)

・FiNC、JOYFITと連携、「パーソナルコーチAI」を提供(2016.5.25.FB )

・杉並区や大阪市、部活の指導を民間コーチ派遣会社に委託(2016.5.25.FB )

・東急スポーツオアシス、長友佑都選手の会社と業務提携(2016.7.25.FB )

・ECC、キッズダンス市場に新規参入(2016.7.25.FB )

・スポーツ未来開拓会議、「中間報告」を発表(2016.7.25.FB )

・ルネサンス、テニススクールにソニー製スマートセンサーを活用(2016.7.25.FB )

・ティップネス、スマートメディカル社へ出資(2016.9.25.FB )

・東急スポーツオアシス・健康サポートアプリ「OASIS LINK」の提供を開始(2016.9.25.FB )

・カーブス、最高益更新、会員数日本一へ(2016.11.25.FB )

・エニタイムフィットネス、150店舗・会員数10万人を達成(2016.11.25.FB )

(4)他産業、異業種の参入、協調・競合など

NTTドコモ、タニタ、豊田通商、FitbitなどのICT関連の企業がフィットネスクラブと協業しサービスの提供をしている。

アールビーズ(runnet)、asics(runkeeper)、アンダーアーマー(My fitness pal)、SONPOグループなどがスポーツ、医療、保険領域の新サービスを始めている。

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No. 4 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

II 需要動向 (1)在籍・利用動向

会員数は平成23年3月11日の東日本大震災により入会者が一時的に減少したものの、同年7

月から盛り返した。以降、漸増している。平成28年も対前年0.7%ほど伸びており、業界史上最高の会員数となった。

総会員に占める中高年層の割合が年々高くなってきている。相対的に、若年層の割合は年々低くなってきている。セントラルスポーツのフィットネス会員の年齢構成比では、50歳以上が56.9%を占める。また、ルネサンスでも50%を占めるまでになった。

前年、前々年と2年に渡り落ちた利用率が平成28年は再び上昇へと転じた。

退会率は低下(良化)傾向にある。

東祥やセントラルスポーツなど、既存店の会員数が前年同期比で2%以上プラスで推移している企業もみられた。

初期定着も進んでいる。入会6ヶ月後の会員継続率が80%を超えるクラブが増えている。

子どものスイミング、体操、体育、チアダンスなどの生徒数、利用者数が伸びている。

(2)消費動向 客単価は直近3年間継続して伸びている。

これまでは60代、とりわけ女性層の消費が業界の成長を牽引していたが、ブティックスタジオの流行から若年女性層の参加も増えつつある。

ダイエット・シェイプアップへのニーズが依然高い。パーソナルトレーニングの利用者も増えた。

フィットネスクラブの会員は年間およそ105,000円ほど消費している。

ストレッチには高い人気があり、近年様々なタイプの店舗・サービスが開発されてきている

こともあり、普及してきている。筋膜リリースを取り入れケアをする消費者も少しずつ増えてきている。

スタジオの利用率は世界的にみても依然高い水準にある。特にヨガは日本では根強い人気がある。若年層には、格闘技系のクラスも人気が高い。

スタジオやジムの一角で筋コンディショニングやファンクショナルトレーニングなどのスモールグループエクササイズクラスを受けるユーザーが増えてきている。

プールの利用率は依然低下している。来館者の20~30%に止まっている。リノベーション時、プールをなくすクラブもある。

リレーマラソンなどランニング関連のプログラムやイベントへの参加者が増えている。

サイクル専用施設を設け、サイクルクラスを導入するクラブが少しずつ見られるようになってきている。

ホットヨガ、コラーゲントリートメント、ペアストレッチ、パーソナルトレーニング、加圧トレーニング、ピラティス、デイスパ・エステ、カルチャー系プログラム(例えば、バレエ、社交ダンス、ハワイアンフラダンス)、ネイルケアなど有料のプログラムを受ける人が徐々に増えてきている。

プロテインなどのサプリメント(機能性補助食品)を摂る人が増えている。定期宅配サービスを受ける利用者も増えてきている。

クラブが館内で製造する高濃度水素水などを飲む会員も増えてきている。ただし一部の水素水サーバーでその水質が問題視されてきている。

サプリメント購入と健康器具購入、クラブ以外の運動施設の利用は相関関係が高い。

会員1人あたり年間消費額 (単位:円)

平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年

消費額 102,449 102,026 102,916 103,946 105,401

伸び率 ▲1.7 ▲0.4 0.9 1.5 1.4

会員数・延べ利用者数の推移

平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年

会員数(人) 4,025,410 4,155,791 4,193,706 4,214,675 4,243,793

参加率(%) 3.16 3.26 3.30 3.32 3.34

延べ利用者数(万人) 30,633 31,875 30,951 30,859 31,998

1施設あたり〃(人) 77,434 76,567 70,745 66,207 64,695

年間平均利用回数(回) 76.1 76.7 73.8 73.2 75.4

*『特定サービス産業動態統計月報』(経産省)のデータを基にフィットネスビジネス編集部が推定。参加率算出に用いた総人口は総務省統計局発表の各年10月の推定人口。*会員数には、フィットネスクラブに所属するスクール生も含む。

フィットネスクラブ1施設・月あたりの平均売上高・平均会員数・平均客単価の四半期推移

*1~12月の合計を月換算した値と年平均の値が異なることに注意。また、調査対象クラブはおよそ1,000施設のみ。*「売上高」はクラブ・スクールの会費、利用料、プロショップ(直営)、ラウンジの各売り上げの合計。「会員数」は各クラブの個人会員とクラブ会員、スクール会員の合計。*出典 『特定サービス産業動態統計調査』(経産省)から抽出

スポーツ・トレーニングに関する利用経験

出典:FIA「フィットネスクラブの価値が正しく生活者に伝わるようにするための調査研究 第2弾」

売上高(千円) 会員数(人) 客単価(円) 売上高(千円) 会員数(人) 客単価(円) 売上高(千円) 会員数(人) 客単価(円)

1~3月 23,911 2,872 8,326 24,548 2,827 8,683 23,731 2,717 8,734

4~6月 24,159 2,859 8,450 24,370 2,791 8,732 23,507 2,697 8,716

7~9月 24,992 2,889 8,650 24,377 2,804 8,694 23,820 2,715 8,715

10~12月 24,122 2,817 8,563 24,331 2,786 8,733 23,544 2,630 8,952

年間平均 24,186 2,880 8,398 24,407 2,802 8,711 23,651 2,690 8,794

2014年(平成26年) 2015年(平成27年) 2016年(平成28年)

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22,000

22,500

23,000

23,500

24,000

24,500

25,000

25,500

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

2014 2015 2016

No. 5 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

II 需要動向

(3)業界に関わるニュー・レジャーや新たな余暇種目のトピックス

業態・サービスが多様化している。特に、中小規模のジム・スタジオ型施設や単体施設の設立が目立ってきている。業界内の既存企業では、「エニタイムフィットネス」(FFT)、「FastGym」(ティップネス)、「コンパクトプール」(JSS)、「東急スポーツオアシス24plus」「らくティブ」(東急スポーツオアシス)、「元氣ジム」「ドゥミルネサンス」「バニスタ」(ルネサンス)などが着目される。

異業種から参入する企業も見られるようになった。「カーブス」(カーブスジャパン)、「RIZAP」(RIZAP)、「Dr.ストレッチ」(フュービック)、「ホットヨガLAVA」(ベンチャーバンク)、「カルド」(ロックス)などが、この間に急成長してきている。

「ブティックスタジオ」と呼ばれるコンセプチュアルな小規模スタジオの出店が目立ってきている。「オレンジセオリー」(OTFジャパン)、「FEEL CYCLE」(ベンチャーバンク)、「Jump One」(同)、「REAL FIT」(同)、「b-monster」(b-monster)、「ハイアルチ」(ハイアルチチュードマネジメント)、「カーディオバー」(ベイクルーズ)、「Surf Fit」(LIFE CREATE)、「サイクル&スタジオアール」(ルネサンス)、「バニスタ」(同)などが人気となっている。多分に海外の影響がある。

ランニングやサイクリング、ノルディック・ウォーキング、トレイルラン、トライアスロンなどアウトドアスポーツを楽しむ生活者が増えている。ランステやアウトドアフィットネスクラブの利用者も安定化してきている。

ゴルフとフィットネスを融合させた施設やサービスを展開する企業も見られるようになった。

エクササイズDVD、ケータイのアプリ、ウェアラブル端末などを利用して情報の配信・管理など

を行い、自宅や通勤途上を利用してトレーニングする人が増えている。ただし、これらの一つひとつのアイテムの商品ライフサイクルは短いのが現状である。

ICTを絡めたサービスを成功裡に行うには、「人」の介在がポイントとなるため、サービスデザインにトレーナーなどの専門家を絡めようとする動きがある。

平成26年6月公布の「医療・介護総合確保推進法」により、各自治体に「介護予防・日常生活

支援総合事業」が移管されることになったことから、高齢者向きの介護予防として、「ご当地体操」や「ポールウォーキング」などが取り入れられる動きがあり、民間事業者も予算の獲得を目指してこれに絡もうとしている。

ティップネスが「TIP X.TOKYO」ブランドなどの新業態で提供している「ファンクショナルトレー

ニングフィールド」などの新しいエクササイズ空間のスタイルが注目され、マイクロジムなどにも取り入れられるようになり、利用者が広がりつつある。

「アスリージャー(ファッション)」などと呼ばれ、生活者のなかにスポーツウェアを着る機会が広がってきている。そうした動きを受け、通販なども含め、ネット利用者が増加していることに加え、「ユニクロ」や「ギャップ」などのアパレル専門店やスポーツ量販店などもフィットネス関連商品の品ぞろえを拡充してきている。特にレギンスの売れ行きが伸びている。そのためクラブで再び物販を強化する動きも見られている。

矢野経済研究所による「スポーツアパレル市場に関する調査(2016)」によると、「2016年のスポーツアパレル国内出荷市場は、前年比101.0%とプラス成長の見込み」「2016年のライフスタイルウェア市場は、上位ブランドの好調に牽引されプラス成長の見込み」と報告されている。

フィットネスギアもハードの販売だけでなく、アドバイスなどを提供する使用価値モデルへとシフトしていく動きがみられる。

商品認知のきっかけとの場として、テレビの影響はいまだ大きいが、伸びているのはデジタルメディアである。一方で、消費者の8割以上が企業のwebサイトや電子メールから受け取る情報をノイズと恐れている(アドビ「消費者行動調査2016」)。

中高年層の会員比率が高まっていることもあり、風呂・サウナは相変わらず人気アイテムとなっている。ただし、クレームの発生もまたこうした浴室・ロッカーまわりが多い。

退会者は、時間的都合や引越しなどの環境変化の他に、「飽きた、面倒になった」「料金が高い」などの理由でクラブを辞めることが多いと見られる。

退会者の多くは、クラブを辞めても、「(また)利用したい」と考えている。

(2)消費動向 単位:円

単位:千円

単位:人

1施設あたりの客単価の推移

1施設あたりの月間売上高の推移

1施設あたりの月間会員数の推移

8,000

8,200

8,400

8,600

8,800

9,000

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

2014 2015 2016

2,650

2,700

2,750

2,800

2,850

2,900

2,950

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

2014 2015 2016

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No. 6 業種 フィットネスクラブ

図 表 ・ 参 考 資 料項 目

II 需要動向

(4)その他

ゴールデンエイジ世代(8~12才)に提供するファンクショナルトレーニングプログラム(五大による「ゴールデンキッズ」)や2才から小学生までに提供するコーディネーショントレーニング(オールアルビレックス・スポーツクラブ)などが人気を得てきている。

スポーツ幼稚園も人気が出てきている。

特に20~60代で、低体力者、疲労者、ストレスを抱える人が増えている。一方、週3日以上運動を実施する人の割合も増えている。

生活者は運動ができる場所として「運動ができる公園」や公共のスポーツ・健康増進施設などをイメージしていることが多い。

男性は肥満者が増えているが、女性は減っている。

男性は「糖尿病が強く疑われる者」の割合が増えている。

男性・女性ともに、運動習慣のあるもの(1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している者)の割合は増えてきている。

日本の運動習慣者はおよそ30%程度であるが、アメリカはその倍にあたる60%となっている。アメリカは各年齢層で非活動的な人が年々減ってきている。

「MyVoice」(n=11,456)によると、「健康に非常に気をつけている」人は微増しているが、「まあ気をつけている」人を加えた構成比は年々減ってきている。

同調査によると、高齢層ほど「健康に気をつけている」比率は高い。10代では4割強だが、50代以上では8割弱となっている。

同調査によると、健康の維持、増進のために取り組んでいる分野で多いのは、食生活(56.1%)、睡眠(40.9%)、運動(33.7%)の順である。

『Tarzan(715号)』の読者アンケート(n=460)によると、ジムでは「マシントレーニング」をする会員が多い。さらに通う頻度は「週2~3回」が多く、行くのは「休日」(48%)か「会社帰り」(41%)であり、月にかかる金額は1万円以内が8割以上だった(※対象が『Tarzan』読者であることに注意)。

同調査によると、通う施設としては「会員制ジム」(41%)に加え、「公共ジム」(38%)も多かった(※同)。

同調査によると、ジムを選ぶ基準は「料金が安い」(59%)、「アクセスがよい」(41%)、「設備が充実している」(38%)の順に多かった(※同)。

マクロミルの「ダイエットに関する調査」(n=2,982)によると、自身の体型で気になっている部分、痩せたい部分は「お腹周り」が最も多かった。

同調査によると、取り組もうと思うダイエットは「運動」(66.3%)、「食生活の改善」(54.4%)、「食事制限」(50.1%)が多かった。

同調査によると、ダイエットの失敗、挫折理由で多かったのは「食事制限が続かなかった」(36.9%)、「なかなか結果が出ず諦めた」(35.0%)、「運動がつらい、おっくうで続かない」(31.5%)が多かった。

アサヒグループ食品による20~40代の「ダイエットに関する意識調査(n=900)によると、ダイエットの目標体重は「マイナス2~3㎏」(25%)が最多。次いで「マイナス1~2㎏」(15.7%)だった。

同調査によると、ダイエットの目標期間は「1ヶ月」(22.3%)が最多。次いで「3ヶ月」(13.8%)だった。

DIMSDRIVEによる「ダイエット」に関するネット調査によると、ダイエットのきっかけは男女とも

に「体重が増えた時」が最多。性別でみると、男性は「健康診断のため」が多かった。女性は「薄着になる季節がきたとき」「きれいになりたい/かっこよくなりたいから」が多かった。

フィットネスクラブに入会経験のある人(退会者)に訊いた入会当初の目的で多い項目は、(1)運動不足解消・運動機会確保のため、(2)体力維持向上のため、(3)筋力アップのため、(4)ダイエット・体型維持改善のため、である(FIA調査研究)。

「運動ができる場所(20歳以上、男女別)はどこですか?」への回答 (単位:%)

年齢調整した、肥満者(BMI≧25㎏/㎡)の割合の年次推移(20歳以上)(平成17年~27年) (単位:%)

年齢調整した、「糖尿病が強く疑われる者」の割合の年次推移(20歳以上)(平成18年~27年) (単位:%)

年齢調整した、運動習慣のある者の割合の年次推移(20歳以上)(平成17年~27年) (単位:%)

(出典:平成27年国民健康・栄養調査結果の概要)

(3)業界に関わるニュー・レジャーや

新たな余暇種目のトピックス

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No. 7 業種 フィットネスクラブ

図 表 ・ 参 考 資 料項 目

II 需要動向 (4)その他 直近5年間のアメリカ人(6歳以上)の身体活動レベルフィットネスクラブを退会した人がアンケートで答える退会理由は、「時間がない、忙しいため」が圧倒的に多く、次は「転居・転勤のため」が多い。しかし、さらに突っ込んで「これが満たされていれば辞めなかった」理由について問うと、「都合のよい立地にクラブがあること」や「会費の安さ」「施設・プログラムの充実・改善」などの“本根”が回答された(FIA調査研究)。

現会員からクラブへの苦情として多く挙げられているのは「レッスンや各種プログラム全般」「他の会員の非常識な行動や自分勝手な振る舞いなど」である(立命館学産業社会学部調査)。

「ダイエットのためにしていること、あるいはしようとしていること」への回答では、「ウォーキングをする」(47.8%)、「自宅でエクササイズをする」(34.3%)と続いた。

リクルートライフスタイルが実施した「美容センサス2016年下期」(美意識編、n=7,700)によると、

「外見をよくすること、若さを保つことのきかっけとなったこと」の回答は、男女ともに「友人・知人の容姿を見て」が最多だった。

2003年頃から急速に普及し始めた「ヨガ」だが、「日本のヨガマーケット調査2017」(『ヨガジャーナル』セブン&アイ出版)によると、現在日本のヨガ人口は月1回以上行っている人がおよそ590万人、年1回以上行っている人が770万人いると推定している。さらに今後2~3年以内にヨガを行ってみたいとする人は、およそ880万人いると推定している。現在のヨガの市場規模を2,600億円と推定している。

同調査によると、ヨガを始めたきっかけは「身体の柔軟性を高める」「運動不足の解消」「体調を整える」が多い。

同調査によると、ヨガをする人は、ほかの運動の実施率も高く、継続意向も高い。

広告制作会社マツクスヒルズ社による「ホットヨガ集客で最も高い効果を出すための 消費者ニーズ」調査によると、ホットヨガに通う目的は「デトックス効果」(37.1%)がトップ。続いて「ダイエット効果」(30.2%)となった。

同調査によると、ホットヨガ入会の決め手の85.9%を立地や金額が占めるが、施行デザインやソフトな資源もきちんと検討する消費者が12.5%いることがわかった。

同調査によると、ホットヨガからイメージされる言葉としては、「健康的」「ダイエット」「美容」が多かった。

同調査によると、ホットヨガに興味がない人がイメージする言葉としては、「汗だく」「蒸し暑い」「辛い」といったネガティブなワードだった。

文部科学省「体力・運動能力調査(2015年度)」によると、高齢者の体力が年々向上していること、20~30代の運動・スポーツ実施率が低いこと、とりわけ女性は20歳以降、運動、スポーツか

ら遠ざかる傾向があること、さらには学生時代に運動部で活動したかどうかにより、その後のBMIや歩行時間などに影響が出ることがわかっている。

「国民生活基礎調査」によると、性別にみた有訴者率では、男性は「腰痛」、女性は「肩こり」が最多であった。

笹川スポーツ財団(SSF)の「スポーツライフ・データ」(2016年調査)によると、現在、成人のジョギング、ランニンングの年1回以上の実施者は893万人と推計される。さらに、このうち467万人が週1回以上のランナーであると推計される。ジョギング、ランニングの実施率は2012年をピークに減少してきている。

同調査によると、ジョギング、ランニングの実施率の推移を年齢別にみると、20~50代が減少している一方、60~70代は実施率自体は低いものの増加傾向にある。

第一生命経済研究所の「健康づくりへの企業の取り組みに対する従業員の意識」に関するアンケート調査(n=1,000)では、会社が提供する健康づくりに関する情報提供に対して、従業員

はそれほど関心をもって受け取っていないことが明らかになった。健康づくりに関する制度の利用者も1割未満だった。特に、会社の取り組みを利用している割合が低いのは、若い人、小

規模企業に勤める人、健康に関心のない人だった。しかしながら、会社が「健康づくりに取り組むべき」と思う人は多い。会社の取り組みとしてもっとも健康に気を付けるきっかけとなったのは「身体の状態や食事、運動などのデータを記録・管理するツール」だった。

フィットネスなどの活動へのアメリカ人(6歳以上)の参加率

年齢別非活動の割合(2011~2016年)

(出展:2017 Physical Activity Council Report)

(単位:%)

フィットネス/スポーツ

個人スポーツ

アウトドアスポーツ

ラケットスポーツ

チームスポーツ

ウォータースポーツ

ウィンタースポーツ

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株価変動率(%)

No. 8 業種 フィットネスクラブ

図 表 ・ 参 考 資 料項 目

II 需要動向 (4)その他 フィットネスクラブ業界企業と日経平均株価の推移

(出典:日経QUICK調査)

マイボイスコムが民間のフィットネスクラブ、公共スポーツクラブ施設利用者の665人

の「声」をデータマイニングしたところ、出現量が多いワードは「近い」「家」続いて「市民」「料金」「安い」「美容」、さらに「健康」「維持」と続いた。また、結束度の高いワードは「合った」「ペース」「無理」「自分」、続いて「公共」「スポーツクラブ」「行かない」、さらに「スタジオ」「プログラム」「充実」「好き」「多く」「ない」だった。多くの生活者が自宅から近い立地にある、料金がリーズナブルな施設に健康維持、または美容を目的に通えることを求めていて、自分のペースに合った運動を無理なく行いたいと考えていると洞察できる。

博報堂こそだて家族研究所「小学生ママ“子どもの習い事・身に付けさせたいスキル”レポート」によると、現在、小学生の8割以上が習い事をしていて、なかでも多い習い事は「水泳教室」(3%)だった。特に男子は「水泳教室」(35.5%)が多く、続いて「野球やサッカー」(34.1%)だった。

フィットネス需要の高まり~フィットネスクラブの好調さを受けて、上場している主要なフィットネスクラブ各社の株価も上昇している。

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No. 9 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向 (4)その他

出典:健康意識に関する調査(第4回)/アンケートデータベース(MyEL)出典:スポーツ庁

20~30代の若年層

のスポーツ実施率が低い

Q.「(全員)あなたはご自身の健康にどの程度気をつけていますか?」

注1.過去調査は、今回調査の性年代構成比にあわせてウエイバックした値。注2.TOP2は「非常に気をつけている」「まあ気をつけている」の合計値。

BOTTOM2は「あまり気をつけていない」「気をつけていない」の合計値。

TOP2 BOTTOM2

66.6 14.6

69.2 11.8

74.1 9.5

74.0 10.6

Q.「(全員)健康の維持・増進のために、あなたが力を入れている分野をお聞かせください」

健康のために力を入れて取り組んでいる分野は「食生活」が56.1%、「睡眠」が40.9%、「運動」が33.7%となっています。「特に力を入れている分野はない」は、男性10~40代では3~4割で、他の層より比率が高くなっています。「食生活」は50代以上での比率が高く、女性50代以上では7割にのぼります。一方、女性30・40代では「運動」の比率が、他の層より低くなっています。

11.2

9.7

10.2

10.8

55.4

59.5

63.9

63.2

18.9

19.0

16.4

15.4

10.4

9.5

7.9

9.4

4.2

2.3

1.6

1.2

第4回(2016/5)

第3回(2013/5)

第2回(2010/5)

第1回(2008/5)

非常に気をつけている まあ気をつけている どちらともいえない

あまり気をつけていない まったく気をつけていない

(%)

56.1 %

40.9 %

33.7 %

25.4 %

17.0 %

2.5 %

22.0 %

0.5 %

食生活

睡眠

運動

生活リズム

精神面

その他

特に力を入れている分野はない

無回答

健康意識に関する調査

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No. 10 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向 Q..ジムでどんなトレーニングをしていますか? Q.どのくらいの頻度で通っていますか?

Q.通っているスポーツ施設はどれですか?Q.ジムに行くのはいつですか?

1位.マシントレーニング 59%

2位.有酸素マシン(トレッドミルやバイク) 48%

3位.フリーウェイト 25%

4位.プール 24%

5位.スタジオプログラム 10%

6位.その他(ミット打ち、武道、パーソナルトレーニングなど)

7%

休日 48%

会社帰り

41%

勤務中の昼休み 7%

出勤前 4%

会員制ジム

(日中営業、トレーナー在

中) 41%

公共ジム

(市や区が運営) 38%

会員制ジム

(24時間営業、ト

レーナー不在)

14%

ランニングス

テーション 4%その他

(ダンススタジオ、低酸素ジム、マンションの

ジム、ヨガスタジオ、個人ジムなど) 3%

出典:TARZAN(715号)

7%

41%

28%

4%

3%

3%

14%

週4~5回

週2~3回

週1回

月3回

月2回

月1回

ほとんど通っていない

スポーツジムに関する調査

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No. 11 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向 Q.ジムにかかる金額は月にいくらですか?

(%)

Q.ジムを選んだ理由は何ですか?

Q.今のジムに満足していますか?Q.ジムにいる時間はどれくらいですか?

出典:TARZAN(715号)

34%

25%

24%

10%

7%

~3,000円

3,001~5,000円

5,001~10,000円

10,001~15,000円

30,000円~

59%

41%

38%

4%

4%

4%

料金が安い

自宅やオフィスの近くでアクセスが良い

設備が充実している

良いトレーナーや指導者がいる

受けたいプログラムがある

営業時間が長く、行きたいときにいける

24%

34%

25%

10%

7%

~1時間

~1時間半

~2時間

~3時間

3時間以上

YES 72%

NO 15%

どちらでもない 13%

スポーツジムに関する調査

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No. 12 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

ダイエットに関する調査

(出典:株式会社マクロミル「ダイエットに関する調査」/2016年9月)

Q.「現在の体型」と、あなたがなりたい「理想の体型」は何ですか?

Q.体型で、現在気になっている部分や痩せたい部分はどこですか?(複数回答) (N=2,982)

Q.以下の体質で悩んでいることはありますか?(複数回答)(N=2,982)

9.2

7.1

11.1

29.6

27.6

58.5

33.2

3.5

19.0

1.2

現在の体型

理想の体型

やせ体型 やせぎみ体型 標準体型 ぽっちゃりぎみ体型 ぽっちゃり体型

(%)

79.2 %

38.4 %

37.8 %

29.7 %

29.1 %

22.6 %

12.0 %

10.2 %

1.9 %

6.0 %

お腹周り

太もも

顔・あご

お尻

二の腕

ふくらはぎ

首周り

その他

とくにない

42.9 %

30.9 %

25.3 %

23.8 %

23.2 %

19.8 %

19.2 %

18.6 %

15.5 %

8.5 %

4.5 %

0.7 %

6.9 %

太りやすい

痩せにくい

代謝が悪い(脂肪が燃焼しない、汗をかかない)

変なところに肉がついてしまう

むくみやすい

ある体重を境に落ちにくくなる

代謝が良すぎる(汗っかき)

筋肉がつきにくい

リバウンドしやすい

食べても太れない

筋肉がつきすぎる

その他

とくにない

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No. 13 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

(出典:株式会社マクロミル「ダイエットに関する調査」/2016年9月)

Q.これまでにダイエットをしたことがありますか? (N=2,982)

Q.これまで行ったダイエットで失敗・挫折したことはありますか?(複数回答) (N=1,908)Q.この秋にダイエットに取り組もうと考えていますか? (N=2,982)

ダイエットに関する調査

ある 64.0

ない 36.0

既に取り

組んでい

る 22.9 %

取り組む

予定

33.3 %

取り組む

予定はな

い 43.9 %

36.9 %

35.0 %

31.5 %

29.2 %

26.7 %

11.6 %

11.3 %

10.8 %

9.7 %

6.7 %

1.3 %

7.8 %

食事制限が続かなかった

なかなか結果が出ずに諦めた

運動がつらい・おっくうで続かなかった

ストレスが溜まった

リバウンドした

お金がもたなかった

ジムやエステに通うのをやめてしまった

体調を崩した

目標が高すぎた・無茶だった

始めないままに終わった

その他

失敗したことはない

Q.この秋にどんなダイエットをしようと思っていますか?(複数回答) (N=1,674)

66.3 %

54.4 %

50.1 %

24.7 %

23.3 %

13.4 %

8.7 %

4.6 %

2.5 %

0.9 %

1.1 %

運動(ランニング、ヨガ、筋トレなど)

食生活の改善(水を多く飲む、野菜を多く食べるなど)

食事制限(断食、糖質制限、置き換えなど)

ストレッチ

生活改善(早寝早起き、入浴など)

健康食品・サプリ(酵素、カロリー制限サプリなど)

ダイエット食品(スーパーフード、糖質ゼロ食品など)

痩身マッサージ・エステ

医師やトレーナーのアドバイスによるプログラム

脂肪吸引・脂肪融解注射

その他

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No. 14 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

ダイエットに関する意識調査

出典:アサヒグループ食品株式会社「20~40代女性の『ダイエットに関する意識調査』」

Q.あなたはダイエットを行う際、どのように目標体重を設定しますか。

0.2%

8.6%

8.6%

5.4%

2.4%

6%

12.4%

15.4%

25%

15.7%

その他

特に目標は設定し…

現状維持

マイナス10㎏以上

マイナス8~10㎏未満

マイナス5~8㎏未満

マイナス4~5㎏未満

マイナス3~4㎏未満

マイナス2~3㎏未満

マイナス1~2㎏未満

Q.あなたがダイエットを行う際に設定する目標期間を教えてください。

Q.ダイエットを行うと決めた時、あなたが最初にとる行動はどれが近いですか? Q.自分生活スタイルを変えずにダイエットしたい

27%8.3%

0.1%4.6%

7.4%13.8%

6.2%22.3%

2.3%3.7%

3.2%1%

特に設けない

その他

半年

2ヵ月

3週間

1週間

0.8

1.8

4

4.3

9

18.6

22.7

38.9

その他

ダイエット食品を利用する

ダイエットサプリを利用する

ジムに通う

意識して食事制限をする(糖質制限、炭水化物制…

低カロリーとされる食品・食材を選ぶ

自宅や自分自身でできる運動を始める

間食をやめる

まあ当てはまる, 47.7%

非常に当てはま

る, 24.2%

どちらともいえな

い, 18.8%

全くあてはまらな

い, 5.0%

あまり当てはまら

ない, 4.3%

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「あなたはダイエットに興味がありますか?」についての回答

No. 15 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向 「ダイエットに興味をもったきっかけは何ですか」についての回答

出典:インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ「DIMSDRIVE」実施のアンケート「ダイエット」

ダイエットに関する意識調査

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「体のどの部位を引き締めたいですか」についての回答

No. 16 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向「食事以外のことで、ダイエットのために何をしていますか/何をする予定ですか」についての回答

出典:インターワイヤード株式会社が運営するネットリサーチ「DIMSDRIVE」実施のアンケート「ダイエット」

ダイエットに関する意識調査

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【女性】外見をよくすること・若さを保つことのきっかけ(全体/各複数回答)

No. 17 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

【女性】 外見をよくすること・若さを保つことのきっかけ(全体/各複数回答)

出典:株式会社リクルートライフスタイル「【美容センサス2016年下期】≪美容意識編≫」

※「女性全体」で降順ソート※1:ホットペーパービューティー、@cosmeなど※2:Instagram、LINE、facebooklなど

※各年代において

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No. 18 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

【男性】 外見をよくすること・若さを保つことのきっかけ(全体/各複数回答)

出典:株式会社リクルートライフスタイル「【美容センサス2016年下期】≪美容意識編≫」

※「男性全体」で降順ソート※1:ホットペーパービューティー、@cosmeなど※2:Instagram、LINE、facebooklなど

※各年代において

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■自宅でのヨガ(ピラティスを含む)の取り組み方(ヨガ1年以内実施者かつ自宅で実施している人、N=108)Q.あなたが、自宅でヨガを行う場合に、参考にしているものをお知らせください(複数回答)。

No. 19 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

日本のヨガマーケット

出典:株式会社セブン&アイ出版「日本のヨガマーケット調査2017」

■ヨガ(ピラティスを含む)をはじめた年代(ヨガ経験者、N=647)Q.あなたが、以下の運動・スポーツをはじめたのはいつ頃ですか。継続的に行いはじめた時期をお知らせください。(それぞれひとつだけ)※学校の授業でのみ実施した場合などは除く。

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■ヨガ(ピラティスを含む)をはじめたきっかけ(ヨガ経験者、N=647)Q.あなたが、以下の運動・スポーツをはじめたきっかけをお知らせください。(それぞれいくつでも)

No. 20 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:株式会社セブン&アイ出版「日本のヨガマーケット調査2017」

■ヨガ(ピラティスを含む)で得られた効果(ヨガ1年以内実施者、N=291)Q.あなたが、ヨガをはじめたことで得られたと感じる変化をお知らせください。(いくつでも)

日本のヨガマーケット

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■ヨガ(ピラティスを含む)の1年以内実施者率

No. 21 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:株式会社セブン&アイ出版「日本のヨガマーケット調査2017」

■運動・スポーツの年1回以上実施者率(サンプル全体N=3,000、ヨガ1年以内実施者N=291)Q.あなたは、ふだん、以下の運動・スポーツをどのくらいの頻度でおこなっていますか。(それぞれひとつだけ)※学校の授業でのみ実施した場合などは除く。

日本のヨガマーケット

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■ヨガ(ピラティスを含む)の継続実施意向(ヨガ1年以内実施者、N=291)Q.あなたは、今後も以下の運動・スポーツを続けたいと思いますか。(それぞれひとつだけ)

No. 22 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:株式会社セブン&アイ出版「日本のヨガマーケット調査2017」

■ヨガ(ピラティスを含む)を続けたい理由(ヨガ1年以内実施者かつヨガ継続実施意向者、N=251)Q.あなたが、今後もヨガを続けたいと思う理由をお知らせください。(いくつでも)

日本のヨガマーケット

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Q.もしホットヨガに通った場合は何を期待しますか? 最もあてはまるものをお選びください。

No. 23 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:株式会社マックスヒルズ「ホットヨガ集客で最も高い効果を出すための消費者ニーズ」

Q.ホットヨガを検討する際に重視されることは何ですか? 最もあてはまるものをお選びください。

日本のヨガマーケット

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Q.ホットヨガという言葉からイメージされる言葉を3つご回答ください。●ホットヨガに興味が「ある」人が考えるキーワード

No. 24 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:株式会社マックスヒルズ「ホットヨガ集客で最も高い効果を出すための消費者ニーズ」

日本のヨガマーケット

※2,404名のなかで、ホットヨガに興味が「ある」と回答した941名に対してテキストマイニングツール「トレンドサーチ」を基にキーワードマップを作成

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No. 25 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:株式会社マックスヒルズ「ホットヨガ集客で最も高い効果を出すための消費者ニーズ」

日本のヨガマーケット

Q.ホットヨガという言葉からイメージされる言葉を3つご回答ください。●ホットヨガに興味が「ない」人が考えるキーワード

※2,404名のなかで、ホットヨガに興味が「ない」と回答した1,463名に対してテキストマイニングツール「トレンドサーチ」を基にキーワードマップを作成

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No. 26 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

高齢者の体力・運動能力調査

出典:厚生労働省「2015年度体力・運動能力調査」

高齢者体力テストの合計点の年次推移 「週1日以上の運動」を実施している人の年齢別の推移(2015年、2000年、1985年の比較)

【男性】

【女性】

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No. 27 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:文部科学省「2015年度体力・運動能力調査」

BMIの「普通体重」の割合 運動を「している人」「していない人」の比較

1時間以上歩行できる人の割合 運動を「している人」「していない人」の比較

※学校時代の運動部活動の「あり」「なし」で比較※学校時代の運動部活動の「あり」「なし」で比較

※学校時代の運動部活動の「あり」「なし」で比較

高齢者の体力・運動能力調査

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No. 28 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

性・年齢階級別に見た有訴者数(人口千対)の上位5症状

出典:平成26年国民生活基礎調査(平成25年)の結果から

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No. 29 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向 日本で週1回以上、運動をする人の割合

出典:「2020年を契機とした国内スポーツ産業の発展可能性および企業によるスポーツ支援」(2015年5月、日本政策投資銀行 地域企画部)

「週1日以上運動をする人」の年代・性別ごとの割合

男性 女性 男女平均

20代 40.8 27.8 34.5

30代 37.2 27.7 32.5

40代 34.2 29.0 31.6

50代 36.3 42.4 39.4

60代 52.8 55.6 54.4

70代 68.1 63.2 65.7

成人全年代の平均 44.0 41.0 42.5

(%)

出典:スポーツ庁の2016年度調査を基に三菱総合研究所が作成

公営競技, 38.0

施設, 18.5

小売り, 14.6

教育, 13.7

旅行, 6.5

放送・新聞, 3.7

興行, 2.5

書籍・雑誌, 1.1 ゲーム・ビデオ, 0.3 賃貸, 0.2 その他(スポーツくじのtoto

とスポーツ保険), 0.9

2012年の国内スポーツ総生産の構成比(%)

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No. 30 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向 運動・スポーツを行った理由(複数回答)※「もっとも大きな理由」は単一回答

スポーツの実施状況などに関する調査

出典:スポーツの実施状況等に関する世論調査(平成28年11月調査)

(%)

77.4

53.0

45.1

43.3

33.8

22.2

19.8

8.8

6.4

6.0

5.8

1.8

0.9

38.0

11.3

16.4

9.4

5.3

7.2

4.6

2.7

0.7

1.4

0.6

1.5

0.9

健康のため

体力増進・維持のため

楽しみ、気晴らしとして

運動不足を感じるから

筋力増進・維持のため

肥満解消、ダイエットのため

友人・仲間との交流として

家族のふれあいとして

美容のため

自己の記録や能力を向上させるため

精神の修行や訓練のため

その他

わからない

実施した理由 もっとも大きな理由

[基数:直近1年運動・スポーツ実施者]

(n=12,707)

18.9

18.0

17.4

16.4

11.6

9.2

6.3

6.0

13.3

23.1

1.4

14.7

10.9

11.5

8.7

6.2

5.4

2.2

2.8

13.1

23.1

1.4

仕事が忙しくなくなったから

仲間ができたから

健康になったから

運動・スポーツが好きになったから

場所や施設ができたから

家事・育児が忙しくなくなったから

お金に余裕ができたから

指導者がいるようになったから

その他

特に理由はない

わからない

増えた理由 もっとも大きな理由 (%)

運動・スポーツの実施が増加した理由(複数選択)※「もっとも大きな理由」は単一回答

[基数:運動・スポーツの実施が増加し、運動頻度に満足している者]

(n=1,156)

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No. 31 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向 運動・スポーツの実施阻害要因 ①頻度減・増やせない(増やさない)理由(複数回答)※「もっとも大きな理由」は単一回答

出典:スポーツの実施状況等に関する世論調査(平成28年11月調査)

(%)

[基数:運動・スポーツの実施が横ばい・減少、または運動頻度に満足していない者]

(n=18,844)

(%)

運動・スポーツの実施阻害要因 ②運動・スポーツが嫌いな理由(複数選択)※「もっとも大きな理由」は単一回答

[基数:運動・スポーツが嫌いな者]

32.8

24.0

15.9

14.2

10.0

7.8

7.4

7.2

7.1

6.4

6.4

1.6

2.5

22.2

5.6

22.0

12.8

7.2

4.6

4.9

5.5

1.8

3.1

1.9

3.1

2.5

0.3

2.3

22.2

5.6

仕事や家事が忙しいから

面倒くさいから

年をとったから

お金に余裕がないから

運動・スポーツが嫌いだから

病気やけがをしているから

場所や施設がないから

生活や仕事で体を動かしているから

仲間がいないから

子どもに手がかかるから

運動・スポーツ以上に大切なことがあるから

指導者がいないから

その他

特に理由はない

わからない

減ったまたはこれ以上増やせない理由 減ったまたはこれ以上増やせないもっとも大きな理由

68.8

60.1

31.0

19.2

14.6

10.8

9.8

8.6

7.6

5.6

2.4

1.5

7.0

0.4

42.0

25.4

9.4

3.1

2.2

1.8

2.7

1.6

2.2

0.5

0.3

1.4

7.0

0.4

苦手だから

疲れるから

時間を取られるから

お金がかかるから

人に見られたくないから

汗や土で体や衣服が汚れるから

学校の体育等の影響

怪我をする恐れがあるから

実施する意味・価値を感じないから

格好悪いから

青少年期に所属した運動部活動・民間クラブの影響

その他

特に理由はない

わからない

運動・スポーツが嫌いな理由 運動・スポーツが嫌いなもっとも大きな理由

(n=1,885)

スポーツの実施状況などに関する調査

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No. 32 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向この1年間に初めて実施した・再開した運動・スポーツ上位20種(複数回答)

出典:スポーツの実施状況等に関する世論調査(平成28年11月調査)

(%)

[基数:直近1年運動・スポーツ実施者]

(n=12,707) (%)

初めて実施した・再開したきっかけ(複数回答)

[基数:直近1年で初めて実施した・再開した運動・スポーツがある者]

68.8

60.1

31.0

19.2

14.6

10.8

9.8

8.6

7.6

5.6

2.4

1.5

7.0

0.4

42.0

25.4

9.4

3.1

2.2

1.8

2.7

1.6

2.2

0.5

0.3

1.4

7.0

0.4

苦手だから

疲れるから

時間を取られるから

お金がかかるから

人に見られたくないから

汗や土で体や衣服が汚れるから

学校の体育等の影響

怪我をする恐れがあるから

実施する意味・価値を感じないから

格好悪いから

青少年期に所属した運動部活動・民間クラブの影響

その他

特に理由はない

わからない

運動・スポーツが嫌いな理由 運動・スポーツが嫌いなもっとも大きな理由

(n=5,161)

13.4

4.9

4.7

3.4

3.0

2.5

1.9

1.7

1.5

1.4

1.4

1.3

1.3

1.3

1.1

1.0

0.9

0.8

0.7

0.7

59.4

ウォーキング

トレーニング

体操

エアロビクス・ヨガ

ランニング・マラソン・駅伝

水泳

自転車・サイクリング

卓球

ボウリング

登山・トレイルランニング・ロッククライミング

釣り

テニス・ソフトテニス

バドミントン

ゴルフ(コースでのラウンド)

ダンス

ゴルフ(練習場・シュミレーションゴルフ)

縄跳び

アクアエクササイズ・水中ウォーキング

器械体操・新体操・トランポリン

スキー

この1年間新たに取り組み始めた運動・スポーツはない

スポーツの実施状況などに関する調査

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No. 33 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向今後行ってみたい運動・スポーツの種目 上位20種抜粋(複数回答)

出典:スポーツの実施状況等に関する世論調査(平成28年11月調査)

(%)

[基数:回答者全員]

(n=20,000)

10.4

9.3

8.6

7.0

4.9

4.9

4.7

4.5

4.3

3.9

3.9

3.8

3.7

3.4

3.3

3.0

2.9

2.8

2.7

2.6

47.6

エアロビクス・ヨガ

ウォーキング

トレーニング

水泳

体操

ダンス

自転車・サイクリング

ランニング・マラソン・駅伝

登山・トレイルランニング・ロッククライミング

アクアエクササイズ・水中ウォーキング

テニス・ソフトテニス

釣り

バドミントン

卓球

ハイキング・ワンダーフォーゲル・オリエンテーリング

乗馬

ボウリング

スキー

キャンプ・オートキャンプ

縄跳び

特にない

スポーツの実施状況などに関する調査

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No. 34 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

年1回以上の実施率の推移(ジョギング・ランニング)

スポーツライフ・データ

出典:笹川スポーツ財団「スポーツライフ・データ」

6.9

7.7

4.8

6.6

5.9

7.3

8.5

9.7 9.5

8.68.7

10.5

6.2

9.7

8.1

10

12.2

14

12.9

11.8

5.24.9

3.4 3.54

4.6 4.85.3

6.1

5.4

1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016

全体

男性

女性

(%)

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No. 35 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

スポーツライフ・データ

出典:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(1998~2016)より作成

年1回以上の実施率の推移

調査年 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016

全体

実施率(%) 6.9 7.7 4.8 6.6 5.9 7.3 8.5 9.7 9.5 8.6

推計人口(万人) 675 766 483 671 606 755 883 1,009 986 893

男性

実施率(%) 8.7 10.5 6.2 9.7 8.1 10 12.2 14 12.9 11.8

推計人口(万人) 413 506 302 478 402 500 612 703 647 592

女性

実施率(%) 5.2 4.9 3.4 3.5 4 4.6 4.8 5.3 6.1 5.4

推計人口(万人) 262 251 176 184 212 246 257 285 327 290

週1回以上の実施率の推移

調査年 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016

全体

実施率(%) 3.7 3.4 2.1 3.3 2.9 3.4 4.2 5.5 5.3 4.5

推計人口(万人) 362 338 211 336 298 352 436 572 550 467

男性

実施率(%) 4.4 5.6 3.2 5.2 3.9 4.9 6.5 8.3 7.4 6.3

推計人口(万人) 209 270 156 256 194 245 326 417 371 316

女性

実施率(%) 3 1.2 1.1 1.4 2 2 2 2.7 3.2 2.7

推計人口(万人) 151 61 57 73 106 107 107 145 172 145

注)推計人口は住民基本台帳の成人人口(人)に実施率(%)を乗じて算出

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No. 36 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

年1回以上の実施率の推移(ジョギング・ランニング:年代別)

スポーツライフ・データ

(%)

出典:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(1998~2016)より作成

10.2

11.2

10.19.6

10.7

13.1 13.3

15

19.6

15

7.3

9.1

6.1

8.4

8.49.1

11.6

13.612.9

11.6

7.4

8.3

5

9.6

7.3

8.1

13.5 13.9

11.2

9.3

7.4

9.6

4.3

6

3.9

5.6 5.5

9.3

7.5

6.3

4.3

3.7

1.8

3.1

5.5

4.8

3.3

4.2

4.7

6.6

2.5

1.4

1

2.6

1.3

2.4

3.1

1.1

2.1

3.5

1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 年

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No. 37 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

スポーツライフ・データ

年1回以上の実施率の推移(年代別、性×年代別)

注)週1回以上は週2回以上も含む

調査年 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016

全体

20歳代 10.2 11.2 10.1 9.6 10.7 13.1 13.3 15 19.6 15

30歳代 7.3 9.1 6.1 8.4 8.4 9.1 11.6 13.6 12.9 11.6

40歳代 7.4 8.3 5 9.6 7.3 8.1 13.5 13.9 11.2 9.3

50歳代 7.4 9.6 4.3 6 3.9 5.6 5.5 9.3 7.5 6.3

60歳代 4.3 3.7 1.8 3.1 5.5 4.8 3.3 4.2 4.7 6.6

70歳以上 2.5 1.4 1 2.6 1.3 2.4 3.1 1.1 2.1 3.5

男性

20歳代 14.7 14.7 12.4 13.4 13.6 17.1 16 17.8 19.1 16.4

30歳代 9.3 11 7.4 12.4 11.2 12.4 16.7 18.8 19 15.7

40歳代 8.2 10.1 5.6 14.6 11 7.4 19.3 21.2 15.2 12.1

50歳代 7.6 14.6 6.3 9.4 5.3 8.7 8.9 14.4 12.7 9.7

60歳代 6.6 5.8 2.8 4.6 6.6 8.8 5.6 6.5 6.4 10.3

70歳以上 3.9 3 2 3.4 2.2 3.6 4.4 2.5 4 6.6

女性

20歳代 6.1 7.6 7.7 5.2 7.9 8.8 10.5 12.1 20.1 13.5

30歳代 5.5 7.4 4.8 5 6.1 5.7 6.3 8.2 6.4 7.4

40歳代 6.4 6.5 4.5 4.7 4 8.8 7.8 6.4 7 6.4

50歳代 7.3 4.1 2.3 3.1 2.3 2.5 2.2 4.2 2.4 3

60歳代 1.7 1.6 1 1.5 4.4 1.2 1.1 2 3.1 3.2

70歳以上 1 0 0 1.8 0.6 1.4 2.1 0 0.6 0.8

調査年 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016

全体

20歳代 3.7 3.7 3.8 3.3 4.4 4.9 5.8 8.7 10.4 7.4

30歳代 2.7 2.9 2.8 3 3.7 5.1 5.4 6.1 6.4 5.8

40歳代 4.1 4.2 2 4.7 3.5 3.1 6.6 7.4 5.9 4.7

50歳代 5.6 5.1 2.3 4.2 3 2 2.5 6.3 5.1 3.2

60歳代 2.9 1.6 1 2.4 2.5 3.6 1.9 2.9 2.9 3.6

70歳以上 1.5 1.4 0.6 1.9 0.6 1.6 3.1 1.1 1.4 2.8

男性

20歳代 6.3 6.8 5.4 4.5 5.6 6.3 8 9.6 10.3 7

30歳代 2.6 3.9 4 5.9 4.9 6.4 8.1 8.9 8.7 8.2

40歳代 5.1 6 3.1 7.3 5.9 3.7 11.4 12.8 8.4 6.2

50歳代 3.8 9 3.2 7.4 3.7 3.1 3.9 9.6 9.7 5.9

60歳代 5.1 2.6 1.7 3.2 2.4 6.9 2.8 4.9 4.3 5.5

70歳以上 1.9 3 1.3 2.7 1.5 1.8 4.4 2.5 2.4 5.1

女性

20歳代 1.4 0.6 2.2 2 3.1 2.7 3.5 7.9 10.4 7.8

30歳代 2.7 2 1.6 0.5 2.8 3.6 2.6 3.3 4 3.3

40歳代 3 2.6 1 2.1 1.3 2.5 1.8 1.7 3.2 3.2

50歳代 7.3 0.9 1.4 1.3 2.3 1 1.1 3 0.6 0.4

60歳代 0.6 0.5 0.5 1.5 2.5 0.6 1.1 1 1.5 1.8

70歳以上 1 0 0 1.2 0 1.4 2.1 0 0.6 0.8

出典:笹川スポーツ財団「スポーツライフに関する調査報告書」(1998~2016)より作成

注)年1回以上は週1回以上、週2回以上も含む週1回以上の実施率の推移(年代別、性×年代別)

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No. 38 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

自身の健康に対する関心(全体、性・年代別)

出典:第一生命保険株式会社「健康づくりへの企業の取り組みに対する従業員の意識~民間企業性社員に対するアンケート調査より~」

(%)

20.5

17.1

19.2

21.5

30.9

54.6

47

59.9

55.9

57.4

16

21.6

16.7

11.3

6.6

8.9

14.3

4.2

11.3

5.1

全体(n=1,000)

男性20・30代(n=328)

男性40・50代(n=359)

女性20・30代(n=177)

女性40・50代(n=136)

かなり関心がある ある程度関心がある あまり関心がない まったく関心がない

関心がある(計)

75.1

64

79.1

77.4

88.2

健康に関心をもつようになったきかっけ(複数回答)

51.9

39.5

29.7

27.4

14.5

10.1

9.2

4.8

3.5

0.5

16.1

体力・運動能力の低下を感じたこと

体型などの外見が気になったこと

体調や体の症状が気になったこと

将来、病気になる不安を感じたこと

病気になったこと

身近な人が病気になったり亡くなったりしたこと

生活環境が変化したこと(例.結婚・出産、就職・転職・異動)

周りの人から、健康に関心をもつようにいわれたこと

周りの人が、健康に関心をもつようになったこと

その他

特にきかっけはない

(%)

注)回答者は、自身の健康に対して「かなり関心がある」または「ある程度関心がある」と答えた人

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No. 39 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向健康づくりに関する情報との接触状況(複数回答)

従業員の健康づくりに関する会社の取り組みとその利用などの状況①

出典:第一生命保険株式会社「健康づくりへの企業の取り組みに対する従業員の意識~民間企業性社員に対するアンケート調査より~」

N=1,000 (%)

健康づくりに関する従業員向け研修等の実施・参加状況

27

22.4

10.9

0.01

54

会社に貼られていたポスター等で見た

会社で配布・回覧された冊子・社内報・チラシ等で見た

社内LANの掲示板や従業員向けのホームページ等の電子媒体で見た

会社のその他の媒体で見た

見たことはない

体の健康に関する相談窓口の設置・利用状況

参加した

実施されたが参加しなかった

実施された

実施されなかった

実施されたかどうかわからない

19.2 14.8 34 22 44

相談したことがある

相談したことはない

窓口がある

窓口はない

窓口があるかどうかわからない

7 60.6 67.6 14.4 18

N=1,000 (%)N=1,000 (%)

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No. 40 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向 健康づくりに関する制度等の実施・利用状況

従業員の健康づくりに関する会社の取り組みとその利用などの状況②

出典:第一生命保険株式会社「健康づくりへの企業の取り組みに対する従業員の意識~民間企業性社員に対するアンケート調査より~」

N=1,000 (%)

自分の会社が提携・利用量補助、または所有している運動施設の有無・利用状況 N=1,000 (%)

利用したことがある

利用したことはない

実施されている

実施されていない

実施されているかどうかわからない

パソコンやスマホなどを使って、自分の体の状態や食事・運動などのデータを記録・管理するツールの提供

9.1 22.6 31.7 40.7 27.6

健康づくり(減量・禁煙・運動・健診受診など)に取り組むとポイントがたまり、たまったポイントで特典が得られる制度(注)

6.2 26.1 32.3 38.9 28.8

健康づくり(減量・禁煙)などに関するアドバイス・支援を行う従業員向けプログラム

5.5 33.3 38.8 33.1 28.1

注)調査票では「健康ポイント制度などの呼び名があります」と付記した

利用したことがある

利用したことはない

ある ないあるかどうかわからない

会社が提携または利用料等を補助している、運動・スポーツのための施設

9.5 41.2 50.7 30.8 18.5

会社が所有または運営している、運動・スポーツのための施設(会社の建物や敷地内にある施設を含む)

6.3 33.6 39.9 41.8 18.3

注)調査票では「運動・スポーツのための施設とは、例えばスポーツクラブ、グラウンド、コート、プール、競技場、練習場などを示します」と付記した

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No. 41 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向 従業員の健康づくりに関する取り組みの利用等の状況(性・年代別、従業員数別、健康への関心別)

従業員の健康づくりに関する会社の取り組みとその利用などの状況③

出典:第一生命保険株式会社「健康づくりへの企業の取り組みに対する従業員の意識~民間企業性社員に対するアンケート調査より~」

(%)

注)「健康への関心」の「関心がある」は。自身の健康に対して「かなり関心がある」または「ある程度関心がある」と答えた人、「関心がない」は、「まったく関心がない」または「あまり関心がない」と答えた人

健康づくりに関する情報 健康づくりに関する従業員向けの研

修等

体の健康に関して相談できる窓口

自分の体の状態や食事・運動などの

データを記録・管理するツールの提供

健康づくりに取り組むとポイントがた

まり、たまったポイントで特典が得ら

れる制度

健康づくりに関するアドバイス・支援

を行う従業員向けプログラム

会社が提携または利用料等を補助し

ている、運動施設

会社が所有または運営している、運動

施設

会社に貼られていたポスター等でみた

会社で配布・回覧された冊子・社内報・チラシ等で見た

社内LANの掲示板や従業員向けのホームペー

ジ等の電子媒体で見た

参加した

相談したことがある

利用したことがある

利用したことがある

利用したことがある

利用したことがある

利用したことがある

全体(再掲) 1,000 27 22.4 10.9 19.2 7 9.1 6.2 5.5 9.5 6.3

性・年代別

男性20・30代 328 25.9 22 9.1 18.9 4.3 6.1 4.6 3.4 9.5 7

男性40・50代 359 33.1 23.7 13.6 23.1 8.4 11.1 7 8.1 9.7 7

女性20・30代 177 19.2 18.6 10.2 12.4 5.1 6.8 5.1 4 6.8 3.4

女性40・50代 136 23.5 25 8.8 18.4 12.5 14 9.6 5.9 12.5 6.6

従業員数別

300~999人 350 19.4 16.6 7.4 16 4 6.3 4.9 2.6 6.9 3.7

1,000人~4,999人 300 28.3 24.3 11.3 19.7 6 8.3 4.3 3.7 9 5.3

5,000人以上 350 33.4 26.6 14 22 10.9 12.6 9.1 10 12.6 9.7

健康への関心別

関心がある 751 30.1 25.6 11.9 20 8.5 10.9 7.6 6.5 11.9 7.5

関心がない 249 17.7 12.9 8 16.9 2.4 3.6 2 2.4 2.4 2.8

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No. 42 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向 健康に気をつけるきっかけになった取り組み・健康づくりに役立った取り組み〈複数回答〉

出典:第一生命保険株式会社「健康づくりへの企業の取り組みに対する従業員の意識~民間企業性社員に対するアンケート調査より~」

(%)

注)それぞれの取り組みの利用者が回答(サンプル数が少ない項目は参考値)

健康に気を付けるきっかけとなった

健康づくりに役立った

自分の体の状態や食事・運動などのデータを記録・管理するツールを利用したこと 91 25.3 20.9

会社で配布・回覧された冊子・社内報・チラシ等で、健康づくりに関する情報を見たこと 224 21.9 14.7

健康づくり(減量・禁煙など)に関するアドバイス・支援を行う従業員向けプログラムを利用したこと 55 21.8 10.9

会社に貼られていたポスター等で、健康づくりに関する情報を見たこと 270 20.4 13.3

健康づくりに関する従業員向け研修・セミナーやイベントに参加したこと 192 17.2 13

自分の体の健康に関して会社の窓口等に相談したこと 70 15.7 17.1

社内LANの掲示板や従業員向けのホームページ等の電子媒体で、健康づくりに関する情報を見たこと 109 15.6 11.9

健康づくり(減量・禁煙・運動・健診受診など)に取り組むとポイントがたまり、たまったポイントで特典が得られる制度を利用したこと 62 14.5 9.7

上記のいずれか 539 27.5 24.3

従業員の健康づくりに関する会社の取り組みについての評価・意向

4.7

11.3

23.5

33.7

46.1

44.3

16.8

8.1

8.9

2.6

会社は従業員の健康に配慮している

会社は従業員の健康づくりにもっと取り組むべきである

そう思う どちらかといえばそう思う どちらともいえない どちらかといえばそう思わない そう思わない

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No. 43 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:マイボイスコム株式会社

■どんな内容があるか?(出現量が多い順)

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No. 44 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:博報堂こそだて家族研究所「小学生ママの”子どもの習い事・身に付けさせたいスキルレポート」

小学生ママの「子どもの習い事・身に付けさせたいスキル」レポート

81

79.2

85.5

78.2

81.8

80.1

19

20.8

14.5

21.8

18.2

19.9

1,428

476

476

476

714

714

低学 年

中学 年

高学 年

男児

女児

全体

長子の学齢

子供の性別

習い事させている

習い事はさせていない

順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位

全体水泳教室

通信教育・宅配教材

ピアノ、音楽教室

そろばんなどの自習型学

習塾

野球やサッカー等の運動

クラブ英語教室 その他

受験対策用の学習塾、教

水泳、ダンス以外の体育

教室

ダンスなどのパフォーマンス教室(バレエ含む)

31.1 29.3 25.6 22.8 20.9 20.4 13.7 10.2 9.5 7.7

低学年水泳教室

通信教育・宅配教材

ピアノ、音楽教室

英語教室そろばんなどの自習型学

習塾

野球やサッカー等の運動

クラブその他

水泳、ダンス以外の体育

教室

ダンスなどのパフォーマンス教室(バレエ含む)

学童クラブなどの放課後活動教室

39.8 30.4 25.3 22.3 21.2 15.9 12.1 10.8 10.2 6.7

中学年水泳教室

ピアノ、音楽教室

通信教育・宅配教材

そろばんなどの自習型学

習塾英語教室

野球やサッカー等の運動

クラブその他

水泳、ダンス以外の体育

教室

受験対策用の学習塾、教

ダンスなどのパフォーマンス教室(バレエ含む)

35.6 28.5 28.3 25.6 21.6 20.9 13 10.6 9.6 8.1

高学年通信教育・宅配教材

野球やサッカー等の運動

クラブ

ピアノ、音楽教室

そろばんなどの自習型学

習塾水泳教室

受験対策用の学習塾、教

室英語教室 その他

水泳、ダンス以外の体育

教室

ダンスなどのパフォーマンス教室(バレエ含む)

29.4 26 22.8 21.2 17.8 17.8 17.2 15.9 7.2 4.8

一番上のお子さまに、習い事をさせていますか?

現在定期的にやっている習い事

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No. 45 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:博報堂こそだて家族研究所「小学生ママの”子どもの習い事・身に付けさせたいスキルレポート」

小学生ママの「子どもの習い事・身に付けさせたいスキル」レポート

現在定期的にやっている習い事 (男女とも N=714)

順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位

男児水泳教室

野球やサッカー等の運動

クラブ

通信教育・宅配教材

そろばんなどの自習型学

習塾英語教室

受験対策用の学習塾、教

ピアノ、音楽教室

水泳、ダンス以外の体育

教室その他

学童クラブなど放課後活動教室

35.5 34.1 29.5 21.5 18 13.1 11.9 11 9.8 5.2

女児

ピアノ、音楽教室

通信教育・宅配教材

水泳教室そろばんなどの自習型学

習塾英語教室 その他

ダンスなどのパフォーマンス教室(バレエ含む)

野球やサッカー等の運動

クラブ

水泳、ダンス以外の体育

教室

受験対策用の学習塾、教

39 29.1 26.9 24 22.8 17.5 13.9 8 8 7.4

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No. 46 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

クラブ会員から申し立てられた苦情の内容

Note;第5位までの順位回答/N-137

出典:立命館大学 産業社会学部 中西純司教授「スポーツ・フィットネスクラブ経営における『顧客苦情マネジメント』戦略モデルの構築」(2014年3月)

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No. 47 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:FIA刊「フィットネスクラブの価値が正しく生活者に伝わるようにするための調査研究 第2弾」(2016年3月)

続けられなくなりそうになった理由は、どのように解消したか?(活動を続けられなくなりそうになった経験のある517名の回答者の自由記述をもとにキーワードを抽出)

継続要因に関する調査

習慣化

モチベーション我慢・根性

目標

利用プラン・ペースの変更

タイムマネジメント

お金 仕事

病気・怪我からの回復

エクササイズ内容の変更

クラブとのコミュニケーション インストラクター

他の人・家族の助け

家庭とのバランス

一時休会

転居

クラブの変更

自然と時間が解決

未解消 特になし

やめられず

63

8

55

45

10

29

3 7

14

58 47

2

13

9

14

43

4625

60

19

7

6

2

2

8

2

1

1 1

6

1 14

1

2

6

4

季節 3

その他 6

続けられなくなりそうになった時の解消法(自由記述式回答の分析)

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No. 48 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向会員継続の条件とは? 会員の継続を可能にしている要因の重要度別一覧

継続要因に関する調査

0

0

0

1

2

3

4

4

4

5

5

6

6

8

8

13

14

15

0 5 10 15 20

会費の安さ

施設・プログラムの充実・改善

他会員との交流の場

営業日・営業時間の拡大

他会員との出会い

運動効果を気づいてもらえる

病気・怪我がない

転居・転勤がない

支払い方法・料金システムの充実・改善

運動効果の実感

スタッフの指導・態度の良さ

利用の習慣

集中できる環境

経済的余裕

活動と仕事・家事の両立

利用のパターン

時間がある

都合の良い立地

重要度(%)

出典:FIA刊「フィットネスクラブの価値が正しく生活者に伝わるようにするための調査研究 第2弾」(2016年3月)

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No. 49 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

継続要因に関する調査―継続条件から見た会員引き留め策

Q1.「時間があること」が会員継続の条件の上位に入っています。会員の「時間の有無」はクラブ側がコントロールできないという認識もありますが、「適切な時間管理を促す」「時間を作ってでもクラブに通ってもらう」というような効果的な働きかけについて、良い事例やアイデアはありますか?

フィットネスクラブ事業者からのコメント

・習慣化しやすいよう、決まった曜日×時間に通うことを提案する。

・入会初期段階で、「目的」を実現するためには、タイムマネジメントがカギになることをお伝えする。

・利用しやすい会員種別や利用システムを用意する。

・時間的に余裕ができたその都度、家や外出先でもネットなどを通じてサービスが受けられるシステムを開発し提供する。

・「目的」にピタリと対応した魅力をクラブが備える。または、それを探す仕組みをクラブが持つ。

・顧客にクラブに合わせて時間を作ってもらうのではなく、顧客の可能な時間で無理なく利用頂く事が必要。可能な限り同じ時間帯に同様のサービス展開を図ることで「いつ来てもサービスを受けられる」環境づくりも必要だろう。

・お客様の時間管理にまで関与するのは現実的ではないので、時間を作ってでも通いたくなるような魅力的なプログラムやクラブライフの提案しかないのではないか。

Q2.「クラブ内で、利用のパターンが確立していること」が会員継続条件の上位に入っています。「ストレッチをしてから、マシンを使用し、レッスンに入る」というような、各会員に適したパターンを構築してもらうために実際に行っている事例や良いアイデアはありますか?

フィットネスクラブ事業者からのコメント

・入会時点では初心者向けとなるベーシックなトレーニングメニューを提案し、1か月経過後に結果測定を行い、適切なメニューの見直しを提案する。

・典型的かつ合理的な利用パターンを体系化し、個々の会員さまにふさわしい利用パターンを提案していく。

・ニーズの高い利用パターンを抽出し、新業態、もしくは新サービスとして展開する。

・効率的に効果を感じて頂くために、個々に合わせた運動提案をする事が必要。全ての人がスタジオを望む訳ではないし、プールしか使わない方、またはマシン利用のみの方など、様々である。ある程度のパターンは想定できるが、オーダーメイドで利用パターンを作成する事が必要である。

・ジムエリア等、施設内にフリースペースを設け、そこでファンクショナル系のショートプログラムの提供など、フリーエリアの活用事例を増やすことによって、ストレッチを行う顧客が増えたり、グループエクササイズを敬遠しがちな男性顧客のエリア利用が増え、さらにはプールのみ利用していた顧客がジムエリアの活用を始めたりするケースも確認され、利用パターンの拡張傾向がみられるようになった。

出典:FIA刊「フィットネスクラブの価値が正しく生活者に伝わるようにするための調査研究 第2弾」(2016年3月)

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No. 50 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向Q3.「都合の良い立地にクラブがあること」が会員継続の条件の上位に入っています。立地の変更には制限や無理がありますが、このような認識を持つ会員に継続してもらうために実際に行われている事例や良いアイデアはありますか?

フィットネスクラブ事業者からのコメント

・小商圏でも成立するコンビニエンス性(利便性)を重視した小規模の店舗開発を行う。

・足元の商圏に高頻度のプロモーションを行う。

・足元の商圏から通っているお客さまのロイヤルティを高め、LTV(顧客生涯価値)の向上を目指す。

・足元の商圏に居住する退会者に、定期的に再入会のご案内を送る。

・地域の生活者・事業者・団体組織などとの関係性を高める社会的活動を強化し「地縁」クラブとなることを目指す。

・立地条件が顧客にとって大きな要素を占める事は間違いない。

・多くのスポーツクラブがある中で「立地」は、継続して通う上で利便性という観点から当然の選択である。立地条件のような変更が厳しい項目以外で、自社の強み(スタジオ・プールプログラム・マシン台数・温浴設備等)が何処にあるのか。自社に通って頂くとどんな効果が期待できるのか。他社にはないメリットがどこにあるのかなど、他社との比較(強み・弱み)を充分に理解したスタッフが自信を持ってお勧めできるようにするための研修等を強化する。また、複数展開しているクラブは「利用シーン」によって施設の使い方を提案するなど、続けていただくためのサポートをしていく必要がある。

Q4.「スタッフの指導・態度の良さ」というサービス業で不可欠な要素も会員継続の条件として挙がっていますが、これまで以上に、指導や接客の質を向上させるために、効果的な方法はありますか?

出典:FIA刊「フィットネスクラブの価値が正しく生活者に伝わるようにするための調査研究 第2弾」(2016年3月)

フィットネスクラブ事業者からのコメント

・スタッフが外部資格を取得し、社内に活かせる要素を盛り込んでいく。

・接客コンテストを行い、ベストプラクティスを社内に発信する。

・会員さまを放置しない哲学、ビジネスモデル、システムをつくる。

・今以上に顧客が価値を感じ継続利用したくなる新しいコミュニケーションの方法を構築・運用する。

・正社員比率を高め、業務の標準化を推進する。

・人材教育にあらためて注力する。

・ブランディングへの重要な取り組みの一つとして「スタッフの指導・態度の良さ」の向上も位置づける。

・接客接遇に関する社内ライセンスの取得、メンテナンスの継続、サービスリーダーの時間帯配置等による現場品質をコントロールする。

・きめ細かい時間帯別のシフト表とシフトの一元管理を行う。

・お客様を指導するのではなく、お客様の良きパートナーとして接するようにしている。

・接客に関しては、年に一度、社内の接客コンテストを実施し、レベル向上に努めている。 また、業務ではなく自主的な活動として、独自の組織文化を浸透させる活動を行っており、それが目的ではないが、結果として接客レベルが上がり、お客様からのお褒めの声が増えてきたように思う。

継続要因に関する調査―継続条件から見た会員引き留め策

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No. 51 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

資料:経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」から作成

資料:経済産業省「第3次産業活動指数」から作成

(注):スポーツ月謝、語学月謝は、消費者物価指数の講習料(水泳)、講習料(音楽)、講習料(英会話)で、それぞれ実質化。

出典:総務省「家計調査」(2人以上世帯)、総務省「消費者物価指数」から作成

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No. 52 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:博報堂「新しい大人文化研究所)

Q.全国の40~69歳の男女900人に訊いたA.定年後(今後)を考えたとき、どのような不安を感じますか?/すでに定年・引退された方は、今後どのようなことに不安を感じますか?(複数回答可)B.そのうち、最も不安なことを1つ選んでください。

健康に関わる問題

経済的な問題

関わる問題

自分自身や家族の介護に

問題

配偶者に先立たれ孤独になる

かどうかの問題

毎日有意義な時間を過ごせる

独立できるかどうかの問題

(子供がいる方のみ

)子供が

見つかるかどうかの問題

没頭できる趣味などが

どうかの問題

良好な夫婦関係を保てるか

の問題

ご近所や地域とのお付き合い

問題

家事の分担や協力についての

取り残されるという問題

新しい情報や世間の動きから

どうかの問題

職場以外の友人を作れるか

その他

不安に感じることはない

(n=900)

72.7 70.9

48.6

30.6 28.3

18.1 16.7 16.312.8 12.3 12.2 9.9

24.0

39.9

10.15.3

2.1 4.10.9 1.6 0.1 0.6 0.6 0.7

9.9

0.7

20.6

0.20%

20%

40%

60%

80%

100%

MA

SA

AB

40~60歳の男女に実施した、今後に関する調査

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No. 53 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:博報堂「新しい大人文化研究所)

Q.全国の40~69歳までの男女2,700人に訊いた「要介護にならないために日ごろ心がけていること/実行していることは?」

  ■・・・全体比10ポイント以上

  ■・・・全体比5ポイント以上

  ■・・・全体比5ポイント以下

  ■・・・全体比10ポイント以下

使

る 定

60代 全体 900 33.8 21.8 45.6 48.1 35.2 33.1 32.8 24.6 50.3 12.2 18.2 0.8 83.2

60代 男性 450 30.2 14.7 47.3 46.0 27.1 30.7 28.0 19.1 47.3 15.3 11.1 1.1 80.9

60代 女性 450 37.3 28.9 43.8 50.2 43.3 35.6 37.6 30.0 53.3 9.1 25.3 0.4 85.6

0%

20%

40%

60%

80%

100%

60代 男性

60代 女性

40~60歳の男女に実施した、今後に関する調査

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No. 54 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

III 経営動向 (1)収支状況

(ここ1~2年

の詳しい状況)

平成28年の市場規模は、前年比2.1%と伸び、業界史上最高値となった。また、前年までに開業した新店と

既存店の集客・定着が比較的好調に推移したことなどから、予想を超える増収となった企業が増えた。

中高年層のフィットネス需要、子どもを中心としたスイミングスクールへの需要は根強く、これらが収益を下

支えている。

初期定着策、定着促進策、退会防止策の効果から退会率が低下してきていることが、利益面に好影響を

与えている。

水道光熱費などがこの間かなり上昇したが、コストマネジメント策の徹底に取り組んだ結果、相応の成果が

出せている。

経営者のマネジメント力とリーダーシップ力の差がそのまま収益に表れている。

東祥・コシダカHD(カーブス事業)・RIZAPが、大手上場企業以上に業績が好調である。

とりわけコシダカHDが好調で、2016年8月期決算は、9期連続増収増益を達成。カーブスジャパンは、国内

店舗数1,722軒、総会員数77.2万人、チェーン全体の総売上高589.91億円に達している。

スイミング市場では、JSS(イトマンスイミングスクール)、ナガセが好調である。

(2)設備投資動向 既存プレイヤーにおいては、全体的に設備投資は抑え気味に推移した。

平成20年までは新規クラブは大型化の傾向が伺えたが、同21年以降は、スペースや機能を圧縮した中~

小型化の傾向が伺える。

契約期限満了まであとわずかなクラブや競合度の低いエリアにあるクラブに対しては投資を控える動きも

伺えた。

省エネ設備を導入する動きがより強くなっている。

TRXやキネシス、パワープレートなど、ファンクショナルトレーニング用のツールやマシンを導入するクラブ

が増えている。それに伴い、教育投資が増えてきている。

リフレキシブル(クラブクリエイト)やボディメトリクス(ボディメトリクスジャパン)などのストレッチマシンを導入

するクラブも増えている。

従来からの傾向であるが、プロショップを縮小または廃止するクラブがまだ見られる。それに伴い、バック

ヤード業務を削減する動きが見られる。

ホットヨガスタジオを低コストで導入・付帯するクラブが増えている。

スタジオに演出用のライティング設備を導入するクラブが増えている。

パーソナルTVやデジタルポスター、デジタルサイネージ、プロジェクションマッピングなど、オーディオ・ビ

ジュアル機器・装置を採り入れるクラブが増えている。

「水」に気を遣うクラブが増えている(プールのろ過や軟水の使用、水素水の販売など)。

水素水サーバーを導入するクラブは落ち着き始めている。

プールの昇温や夏場のプールの温度上昇に効果的なヒートポンプチラーや、シャワー等給湯部分の効率

向上に効果的なエコキュート、電気とお湯を同時につくるジェネライト、さらにはクラウド制御でGHPとEHPを

あわせて最適化するハイブリッド空調(「エネシンフォ」)、エネルギーを本社で一括管理するTGグリーンモ

ニターなどを採用するクラブが増えてきている。

老朽化した総合設備を低投資で交換できるサービス(「レンタフマルチ」)などの活用が広がりつつある。

ICT関連の投資が多く見られる。自社HPおよびスマホサイトの作成またはリメイク、Webからの入会(予約)

受付、見学・体験利用予約、個人の運動履歴管理などがある。

人員の適正配置を実現するために、店舗スタッフに携帯させたビーコンから位置情報を取得し、各スタッフ

の行動を可視化し、そのデータをもとに各スタッフの配置を適正化しようとの取り組みが行われている。

HPのケータイ対応や、メールアドレスを入手しての情報配信、FacebookやTwitter、Instagramなどのソー

シャルメディアを活用する動きが見られる。

アプリを独自開発してオンラインで日常的な運動や食事、睡眠などを管理したり、コミュニケーションを図っ

たり、商品購入を促したりするサービスを提供するクラブも見られた。

ほとんどのクラブがAEDを設置し、救命救急の技術の習得を強化するようになった。

フロントのセキュリティを強化、効率化を図るとともに、コミュニケーション強化を図るクラブが増えている。

*表中店舗数の項の括弧内は運営受託店舗のほか、温浴施設や通所介護施設など、その他業態含む。*コナミは健康サービス事業としてのセグメント情報で経常利益の項目は営業利益。米国会計基準を採用しているため、有形固定資産の前倒し償却費用等が営業費用となり、営業利益に反映されている。*東祥は、ホテル事業、賃借事業を含む。*ティップネスは、H26('14)年度まで1月~12月までの12月決算、H27('15)年度より4月~3月までの3月決算*ティップネスの店舗数・会員数にはファストジムのそれは含んでいない。*H29(’17)年度の数値は各社の予想。

◆主要プレイヤーの業績推移

会社名 H25('13)年度 H26('14)年度 H27('15)年度 H28('16)年度 H29('17)年度

コナミスポーツクラブ

売上高(億円) 765 733 713(▲2.7%) 686 690

経常利益(億円) ▲40 ▲9 27(42%) 42 45

店舗数(ヶ所) 385(189) - - - -

会員数 フィットネス - - - - -

(万人)スクール - - - - -

(決算期3月)正社員数(人) 1,272 - - - -

セントラルスポーツ 売上高(億円) 483.28 509.38 516.58(1.4%) 527.12 555

経常利益(億円) 26.56 25.39 31.99(20.6%) 39.73 43

店舗数(ヶ所) 194(73) 209(86) - - -

会員数 フィットネス - - - - -

(万人)スクール ‐ ‐ - - -

(決算期3月)正社員数(人) - - - - -

ルネサンス 売上高(億円) 406.6 420.25 434.8(3.4%) 444.49 471

経常利益(億円) 22.02 26.79 29.32(11.2%) 35.12 38

店舗数(ヶ所) 121(14) 129(22) - - -

会員数 フィットネス 24.9 24.9 24.6 24.4 -

(万人)スクール 14.3 14.7 15 15.5 -

(決算期3月)正社員数(人) 1,012 - 39.6 39.9 -

ティップネス 売上高(億円) 329.4 345.17 363.6 376.03 -

経常利益(億円) - - - - -

店舗数(ヶ所) - 61 61 - -

会員数 フィットネス 25.1 26.2 26.8 - -

(万人)スクール - - - - -

(決算期12月)正社員数(人) 650 630 - - -

メガロス 売上高(億円) 146.39 144.74 - - -

経常利益(億円) 1.7 1.22 - - -

店舗数(ヶ所) 27 29 - - -

会員数 フィットネス 10 - - - -

(万人)スクール 4.1 - - - -

(決算期3月)正社員数(人) 496(409) - -

東祥 売上高(億円) 152.26 168.88 192.24(13.8%) 213.5 238

経常利益(億円) 35.01 42.03 53.8(28%) 60.25 65

店舗数(ヶ所) 60 64 - - -

会員数 フィットネス - - - - -

(万人)スクール - - - -

(決算期3月)正社員数(人) 269 336 0 - -

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No. 55 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料

III 経営動向

(4)その他 個店ごと、その地域や立地などに合わせた店舗開発・運営をキメ細かくすることが主流になってきている。

会員マナーの良化を課題と考えるクラブが多くなっている。

都心部のクラブを中心に盗難対策や情報漏洩対策、セキュリティ対策が強化されている。

タオルやプライベートロッカーのレンタル、パーソナルトレーニング、プロテイン入り飲料、福利厚生サービ

ス、水素水、運動ログを管理するためのキーの販売など、会費外収入(付帯収入)を高めようとする動きが

うかがえる。

店舗でのサンプリングから家庭用健康機器などの購入を促す手法がしばしばとられるようになってきてい

る。

カーブスジャパンに加え、RIZAP、フュービック(Dr.ストレッチ)、ベンチャーバンクなどの新規参入組が健闘

している。

本社を移転してコストマネジメントを進める企業が増えた。

(単位:軒)

平成23年 平成24年 平成25年 平成26年  平成27年  平成28年

21 12 9 11 14 15

*フィットネスビジネス編集部調べ。

近年の開業タイプ別施設数 (単位:軒)

平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年 平成28年

新規開業 192 211 227 223 300 300

移転新設後の開業 4 1 2 2 2 2

改築・業態転換 3 1 0 1 1 2

継承後の再開業 17 3 1 1 1 1

*フィットネスビジネス編集部調べ。PFI、公共施設の運営受託物件は除外している。

閉鎖撤退施設数の推移

中古マシンや再リースしたマシンを使ったり、あるいは既存店をリノベーションした際不要となったマシンを

他店に移設して使ったりして、新規の設備投資を抑える傾向が見られる。

介護・介護予防分野でロボットや人工スーツなどが利活用されはじめてきている。

S・O・A・P (Subjective/Objective/Assessment/Plan of Action)やFMS (Functional Movement Screen)など、ス

ポーツ・アスレティック業界のメソッドを使って身体機能やバランス、動きの質などをチェックしてより最適化

したトレーニングプランを提示するクラブが増えてきている。体成分測定器などの測定器は、導入が一巡し

た感がある。

既存店のスクラップ&ビルドやリノベーション、改善に取り組みつつも、新規出店や新サービスの開発、人

材育成などにもバランスよく取り組み、手堅く増収増益を達成していくことが、最大の経営課題となってい

る。

借入金の返済を急ぎ、財務基盤を立て直し、利益を出せる体制にすることを優先する企業が増えている。

将来の成長に備え、既存店のリノベーション、不採算店舗の閉鎖、撤退、あるいは減損処理、運営体制の

再構築などを財務バランスを考慮しながら進め、企業インフラを整える企業が増えている。

既存店の新規入会者の獲得が大きな課題となっている。対象顧客を明確化し、その顧客層が求める価値

を提供するために、より精緻なマーケティングとオペレーションをすることが求められてきている。

若年層のライフスタイル・購買行動の変化に対応した新しいプロモーション策や利用形態(料金システムな

どを含む)が模索されているが、総合業態でそれをすることが必ずしも好ましい結果を生むとは限らない。

若年層の集客は別業態をつくり、そこで行うほうが好ましいと考える事業者が増えてきている。いわゆるブ

ティックスタジオがこれにあたる。

各クラブごとにターゲット、コンセプト、ポジショニングを見直し、リ・マーケティング、リ・ブランディングして集

客力をつけ、収益性を安定化させようとする動きが見られる。

オリエンテーション、カウンセリング、エントリープログラムを強化し、初期定着化を図り、会員の満足度も高

めて紹介入会者の獲得や物品・サービスの販売に繋げていくような、いわゆるエンゲージメントやアドボケ

イツ、リレーションシップを大切にしたマーケティング手法がとられるようになってきている。

これまで大人だけを対象にしていた総合クラブのなかで、子どものスイミングスクールや学童サービスを導

入する動きが見られるようになってきた。

医療・介護総合確保推進法の施行により、介護予防の財源が市区町村に移行中であり、民間フィットネスクラブやトレーナー・インストラクターにとってはヘルスケアビジネスに参入するチャンスができた。この分野では、その強みが十分に活かせる可能性がある。

介護予防に関し、独自に開発したプログラムと指導メソッドを活かして介護予防ジムを直営・FCで展開する動きが広がってきている。

フィットネスクラブや法人格をもつインストラクターが、地域の自治体や法人から健康づくり教室などの委託を受ける動きも広がっている。

エンゲージメントやアドボケイツ、リレーションシップを大切にする顧客ロイヤルティ経営の実現が課題である。デジタル技術なども用いて顧客生涯価値(LTV)を高める運営、経営をいかに効率的に実現するかが求められている。

(3)経営上の問題

点と対策の方向

(2)設備投資動向

項 目

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No. 56 業種 フィットネスクラブ

項 目

III 経営動向

主要プレイヤーの売上

出展:帝国データバンク、東京商工リサーチ及び各社決算発表資料をもとに、フィットネスビジネス編集部にて集計

(単位:百万円)

2011(’23)年度 2012(’24)年度 2013(’25)年度 2014(’26)年度 2015(’27)年度

(株)コナミスポーツクラブ 82,600 79,900 76,500 73,300 71,300

セントラルスポーツ(株) 46,381.0 46,935.0 48,328 50,938 51,658

(株)ルネサンス 36,888 38,637 40,660 42,031 43,480

(株)ティップネス 30,793 31,592 32,940 34,517 36,360

(株)LAVA International - - 15,790 21,000 21,946

(株)カーブスジャパン 11,320 13,860 16,028 18,649 21,667

スポーツクラブNAS(株) - - 15,604 17,430 19,564

RIZAP(株) - - 5,089 10,717 19,291

(株)東祥 - - - 16,888 19,224

(株)東急スポーツオアシス 13,937 14,279 14,826 15,343 16,304

(株)オージースポーツ(コ・ス・パ) 15,155 14,728 14,566 14,504 15,323

(株)野村不動産ライフ&スポーツ(メガロス)

- - 14,639 14,744 14,998

(株)THINKフィットネス(ゴールドジム)

- - 11,333 12,250 14,159

(株)ジェイアール東日本スポーツ(ジェクサー・フィットネスクラブ)

- - 9,341 9,887 10,522

(株)アクトス - - 8,957 9,266 9,846

※コナミスポーツクラブは、コナミホールディングス(株)の健康サービス事業セグメントの売上高、セグメント別損益を記載※コナミホールディングス(株)は、2015年3月期より国際会計基準(それ以前は米国会計基準)※セントラルスポーツ(株)は、連結での業績を記載※(株)ルネサンスは、2014年度より連結決算開始※(株)ティップネスは、2014年度まで1月~12月までの12月決算、2015年度より4月~3月までの3月決算※(株)カーブスジャパンは、コシダカグループのカーブス事業の業績を記載※表グラフ内の「-」については非公開

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No. 57 業種 フィットネスクラブ

2016年3月期売上ランキングトップ200(1~100位)項 目

III 経営動向

(単位:千円)

企業名 当期 前期

1 (株)コナミスポーツクラブ 70,929,000 72,816,000

2 セントラルスポーツ(株) 46,633,973 45,885,968

3 (株)ルネサンス 43,431,767 42,025,787

4 (株)ティップネス 36,360,947 34,517,000

5 (株)LAVA International 28,900,000 21,000,000

6 RIZAP(株) 19,291,000 10,717,000

7 (株)カーブスジャパン 17,404,541 14,831,467

8 (株)東祥 16,336,504 15,837,600

9 (株)東急スポーツオアシス 16,304,215 15,343,622

10 (株)オージースポーツ 15,323,944 14,504,458

11 野村不動産ライフ&スポーツ(株) 14,744,847 14,639,788

12 (株)THINKフィットネス 14,159,695 12,250,248

13 (株)ジェイアール東日本スポーツ 10,522,093 9,887,703

14 (株)アクトス 9,840,636 9,274,000

15 (株)ウェルネスフロンティア 8,804,215 6,603,906

16 (株)コパン 6,011,764 5,490,253

17 (株)ビーコムディー・エー 5,800,000 ―

18 (株)東京ドームスポーツ 5,336,513 4,237,420

19 (株)ロックス 5,071,477 3,829,386

20 グンゼスポーツ(株) 5,030,924 5,057,162

21 (株)明治スポーツプラザ 4,700,000 4,666,000

22 ミズノスポーツサービス(株) 4,162,363 3,829,549

23 (株)文教センター 3,778,588 3,509,770

24 (株)フジ・スポーツ&フィットネス 3,000,000 3,000,000

25 (株)ハクヨプロデュースシステム 2,937,105 2,428,073

26 (株)東武スポーツ 2,600,000 ―

27 (株)ユアースポーツ 2,297,838 2,150,000

28 (株)エイム 2,260,000 2,230,000

29 (株)ドゥ・スポーツプラザ 2,135,503 332,965

30 公益財団法人江東区健康スポーツ公社 1,934,928 2,031,058

31 (株)ゼクシス 1,876,075 1,909,249

32 (株)ジョイフルアスレティッククラブ 1,780,000 1,790,000

33 イズミ産業(株) 1,759,801 1,755,374

34 (株)天満屋スポーツアンドジョイ 1,730,000 1,710,155

35 エスタ(株) 1,653,664 1,748,687

36 (株)ピーウォッシュ 1,600,000 1,600,000

37 (株)セサミ 1,590,000 1,534,000

38 (株)ロハスインターナショナル 1,544,000 1,462,483

39 (株)ハイ・スタンダード 1,500,000 1,000,000

40 ゼネラルフィットネス(株) 1,450,000 1,209,271

41 (株)スポーツプロジェクト 1,391,644 1,350,895

42 (株)フィットネスプロモーション 1,384,000 ―

43 (株)ビーエスシー 1,300,000 1,300,000

44 (株)エイワンスポーツプラザ 1,300,000 ―

45 (株)ニッケインドアテニス 1,290,000 1,250,000

46 岡田企画(株) 1,280,000 1,260,000

47 (株)トゥエンティーフォーセブン 1,277,686 417,781

48 (株)ダイヤプラザ 1,261,116 1,327,647

49 マックスポーツ(株) 1,260,000 1,290,000

50 木幸スポーツ企画(株) 1,251,855 1,177,915

企業名 当期 前期

51 (株)サップス 1,223,296 1,061,631

52 エルスポーツ(株) 1,222,509 1,189,250

53 (株)ライフウェル 1,115,568 958,036

54 (株)岡山スポーツ会館 1,100,000 1,030,461

55 (株)LIFE CREATE 1,087,534 653,840

56 公益財団法人岐阜県体育協会 1,069,829 1,042,265

57 (株)Fast Fitness Japan 1,020,377 596,821

58 モリス(株) 1,004,193 915,449

59 (株)ティー・エム・エンタープライズ 1,000,000 960,000

60 (株)AFJ Project 1,000,000 610,000

61 (株)大丸プランニング 945,615 900,546

62 (株)DAHN WORLD JAPAN 901,308 1,000,000

63 (株)ビバ 898,177 1,244,217

64 (株)ビッグツリー 884,462 832,597

65 (株)宮の森スポーツ 881,000 882,000

66 (株)linkworks 870,000 500,706

67 (株)ダイヤモンド・アスレティックス 868,068 828,689

68 (株)ジーズニューコンセプト 860,000 ―

69 サーラスポーツ(株) 847,986 799,000

70 (株)わらわら 840,000 832,957

71 (株)ソプラティコ 838,376 877,147

72 (株)グラン・スポ-ル 824,481 760,200

73 (株)スワスイミングセンター 800,000 800,000

74 (株)メルヘンスポーツ 788,965 751,986

75 (株)トピーレック 775,082 732,553

76 伊予鉄不動産(株) 772,603 ―

77 (株)スポーツクリエイト 765,242 679,068

78 (株)ヴァーテックス.ホールディングス 754,527 4,256,263

79 (株)強者 750,000 ―

80 (株)フィッツ 750,000 750,000

81 DoFrontier(株) 750,000 650,000

82 (株)オークスベストフィットネス 732,000 611,000

83 (株)玉扇グローバル 719,000 700,000

84 (株)シップ 700,000 1,207,000

85 (株)象企画 700,000 700,000

86 (株)エムセック 689,137 693,141

87 (株)アースシステム 671,035 665,368

88 ステラ(株) 667,065 514,142

89 (株)ケンマブチ 660,000 ―

90 石橋産業開発(株) 647,398 526,898

91 (株)スポーツクラブ・ヴイテン 635,000 628,648

92 一般財団法人日本サイクルスポーツセンター 632,172 600,031

93 (株)ブルーアース 630,000 600,000

94 (株)スカイ 611,000 588,000

95 (株)テクスト 610,000 ―

96 (株)フラクタル 600,000 750,000

97 (株)スポーツマックス 600,000 600,000

98 (株)井上 592,294 500,000

99 藤本実業(株) 580,000 ―

100 (株)草津温泉フットボールクラブ 547,610 555,000

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No. 58 業種 フィットネスクラブ

2016年3月期売上ランキングトップ200(101~200位)項 目

III 経営動向

(単位:千円)

(※3月期決算でない企業は直近の決算期。 出典:株式会社東京商工リサーチ)

企業名 当期 前期

101 公益社団法人日本3B体操協会 545,435 572,603

102 ケイ・ネクスト(株) 544,885 378,217

103 (株)ハッピー 534,853 527,316

104 (株)ヴェルディ 532,000 530,000

105 (株)スポーツクラブ天童 528,821 529,585

106 (株)太陽スポーツクラブ 520,000 ―

107 (株)ケー・アンド・イー 518,000 515,000

108 (株)エヌ・シー・ピー 516,526 480,551

109 (有)武蔵野ローンテニスクラブ 513,193 509,774

110 (株)パシフィック 506,000 580,000

111 (株)アトラス 500,000 515,000

112 (株)力健 500,000 ―

113 (株)山陽レイスポーツ 500,000 502,106

114 (株)幸和企画 481,000 497,000

115 日本製粉スポーツ事業(株) 481,000 410,000

116 (株)北見都市施設管理公社 468,345 475,819

117 (株)ウェルネス広島 465,000 453,000

118 (有)らじん 460,783 411,985

119 クランユナイツ(株) 450,000 400,000

120 (株)翔成 450,000 446,883

121 (株)スペック 449,939 429,014

122 スポーツメデイア(株) 445,875 440,880

123 (株)浜松スポーツセンター 440,000 400,000

124 (株)ブルーアースジャパン 437,000 ―

125 公益財団法人北陸体力科学研究所 431,086 393,511

126 (株)アピアスポーツクラブ 430,985 466,155

127 (株)リビエラスポーツジャパン 430,000 ―

128 (株)メディカルスポーツライフ研究所 430,000 400,000

129 (株)ライブスポーツ 420,117 412,000

130 (株)ノーザンライツ・コーポレーション 418,408 406,949

131 那須ヘルスセンター(株) 410,000 400,000

132 (株)new-s 410,000 400,000

133 (株)レッツコンサルティング 407,638 382,979

134 サンスポーツ(株) 402,765 400,243

135 (株)スポフレ21 400,000 ―

136 (株)ワールドワークス 400,000 510,000

137 (株)リタム 400,000 ―

138 (株)ファーストリミテッド 400,000 344,000

139 フェローズ(株) 398,000 377,690

140 (株)R-body project 388,000 300,000

141 (株)横浜セントラル 380,000 380,000

142 (株)オーバル 380,000 416,785

143 (株)ジャパンスポーツ 376,000 376,000

144 (株)オークウエルネスサービス 376,000 ―

145 (株)H3 372,530 346,961

146 (株)大泉スワロー体育クラブ 370,000 370,000

147 (株)RISING STYLE 370,000 370,000

148 フェニックス・ジャパン(株) 370,000 280,000

149 (株)パジャ・スポーツ 369,097 369,685

150 (株)ゼルビア 363,000 ―

企業名 当期 前期

151 (株)アーデル・フィットネス・リゾート 360,000 360,000

152 (株)ナイス・スポーツ 356,138 401,148

153 (株)幼体連スポーツクラブ 355,000 356,000

154 アビロージャパン(株) 350,000 350,000

155 (株)サマディヘルスクラブ 340,000 380,000

156 (株)千葉アスレティックセンター 340,000 340,000

157 丸友商事(株) 334,020 407,866

158 (株)ストロウハット 330,912 335,543

159 (株)自然舎 330,000 320,000

160 (株)オーパス 323,924 320,000

161 (株)ビープロ 320,000 361,000

162 ユウエンタープライズ(株) 320,000 320,000

163 WISH JAPAN(株) 320,000 ―

164 (株)タニタフィッツミー 310,000 309,000

165 (株)アヴァンツァーレ 301,000 300,000

166 秋田プロバスケットボールクラブ(株) 300,000 ―

167 (株)ナイスク 300,000 300,000

168 (有)ミナトスポーツサービス 300,000 300,000

169 (株)コスモスポーツ 300,000 301,000

170 (株)波之上スイミングスクール 300,000 310,000

171 (株)十雨商事 300,000 226,000

172 冨二商事(株) 298,000 280,000

173 (株)ヨウコウ 288,379 300,000

174 (株)本山スポーツ&カルチャー 284,528 281,417

175 (株)OHANAsmile 280,000 230,000

176 西東京スポーツセンター(株) 280,000 280,000

177 (株)ツエーゲン 278,000 ―

178 インベントクリエイション(有) 273,624 268,356

179 両野工業(株) 272,726 274,542

180 (株)イズミ 270,000 260,000

181 ブルーマリンスポーツクラブ(株) 270,000 270,000

182 まるさ産業(株) 266,800 276,760

183 (有)グリーンアリーナ神崎 264,407 270,000

184 フレックス(株) 260,000 263,000

185 (株)伊藤土建 258,686 390,519

186 (株)トップラン 256,000 234,000

187 (株)ウエルネスライフ 255,068 228,404

188 (株)横浜スイミングセンター 255,000 255,000

189 (株)スポーツ・インフォメーション 251,000 247,000

190 (株)ALTC 250,000 250,000

191 (株)イストスポーツ 250,000 258,557

192 (株)石原スポーツクラブ 250,000 200,000

193 (株)リバーウェーブ 250,000 250,000

194 フカヤ(株) 249,000 249,000

195 (株)フォーチュン 243,081 201,070

196 (株)B-Wellコーポレーション 241,243 212,000

197 (株)モン・エ・メール 240,000 240,000

198 (株)ワイルド・ライフ・コーポレーション 240,000 245,000

199 (株)逗子スポーツクラブ 240,000 240,000

200 (有)K・Gコーポレーション 240,000 220,466

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No. 59 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

IV 事業環境の変化

(2)技術環境の変化とそれへの対応

来館者を増やしたり、見学者入会獲得率を高めたり、既存会員の運動継続を促すために、S.O.A.P(Subjective/Objective/Assessment/Plan of action)やFMS(Functional Movement

Screening)、コンディション(心拍変動)などの新しい測定システムを導入したり、カウンセリングを見直すクラブが増えている。

ICTを駆使し来館頻度やステータスに応じて適切にアドバイスできる体制を取りはじめたクラブもみられる。

「骨盤リセット」や「サーキットトレーニング」「ホットヨガ」「パワープレート」などをエントリープログラムとして使うクラブが増えてきている。

ICTを駆使して入会時からの継続率をKPI化してチェックし、相応の対応をするクラブも見られる。

ICTなどを活用してフィットネスログをとり、顧客との関係性を強めようとするクラブも増えている。

TRXサスペンショントレーナー、ViPR、キネシス、パワープレートなど、ファンクショナルトレーニングを行うために特別なマシン・ツールを使って指導を提供するクラブが増えている。

心拍モニターを取りつけて、EPOC(Excess Post execise Oxygen Consumption/運動後過剰酸素消費量)効果を得るエクササイズを導入するクラブがみられた。2016年には本家の米国「オレンジセオリー」が日本支社を設立し、展開を開始した。

デジタルポスターやデジタルサイネージ、プロジェクションマッピングなどのオーディオ・ビジュアル機器・装置を導入するクラブが増えてきている。特に、スタジオのライティングを工夫する動きが数多く見られる。

トレーニングマシンは付属できる機能がほぼ出尽くし、シンプル化するかネットワーク化するか、いずれかの方向に流れている。

カーディオ系マシンは、省エネ対応が進んでいる。ファンクショナル化の流れから、自走式のトレッドミルを導入するクラブもみられ始めている。

個人情報保護対策として、システム整備やスタッフ教育など情報面のセキュリティ強化が図られている。

iPadなどを活用してカウンセリング・指導、接客などを行うクラブが出てきている。

アプリなどを活用し、リアルな人的サービスを組み合わせたダイエットサポートは相応の需要が見込めるが、ウェアラブル単独によるデータ管理は飽きられているのが現状である。

今後、映像を活用したレッスンを導入するクラブが増えることが予想される。

FiNCプラス

サンドバック

ロウイングマシン

パワープレート

FMS・姿勢測定器

世界的潮流でもあるが、日本においても中小規模で、目的志向型の業態を開発~出店する動きが顕著になっている(P66ポジショニングマップ参照)。

女性専用小規模サーキットジム、ホットヨガ、ヨガ・ピラティススタジオ、24Hセルフ型ジム、マイ

クロジム、ブティックスタジオ、ジム/スタジオ型クラブなどの新規出店が多くなってきている(一方、総合業態の新規出店は漸減している)。

RIZAPなどが、(パーソナルトレーニングによる)ボディメイキング~ダイエット市場拡大の牽引役となっている。

「子ども」「フィットネス初心者」「高齢女性層」「ビジネスマン・OL」「30代OL」「出産後の主婦層」など対象顧客を明確化した業態・プログラムが見られる。

トレーナー・インストラクターのなかには独自にサークル活動を展開したり、一般社団法人を組織してフィットネスの発展・普及に貢献しようとする動きがみられる。

トレーナー・インストラクターのなかには、独立起業し、パーソナルスタジオ、パーソナルジムを新設したり、介護予防事業に参入したりする人も多く見られるようになった。

(1)新業態(市場)の登場とそれへの対応

SKILLMILL

スピニング用バイク

TRXサスペンショントレーニング

Queenax

心拍モニターディスプレイ

オアシスリンク

スマートテニスセンサー

JINS MEME RUN

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No. 60 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

IV 事業環境の変化

(3)レジャー・観光業界が注目すべき政策・法律動向のポイント、公的規制や税制上の問題点

平成15年6月13日公布の「地方自治法の一部を改正する法律」で「指定管理者」制度が設けら

れ、「公の施設」の管理運営(一定の要件を設けての経営)が民間市場に開放されることになって以降、業界のメジャープレイヤーや地域一番店、スポーツメーカー、運営受託企業など、こぞって指定管理者となる企業が現れ、その動きが広がってきている。

営業上重要な関係法規として消費者契約法、個人情報保護法がある。

平成18年4月に介護制度が改正され、マシンを伴わずとも、また資格をもった指導者がいなくとも「運動器の機能向上」にあたれることになった。また報酬体系が下方に見直された。

平成19年各自治体で安全・衛生を目的にしたプール取締条例が施行された。

平成20年4月からの医療制度改革により、医療保険者に特定健診と特定保健指導が義務付

けられることになり、各社それへの対応を図っている。例えば、健康運動指導士の育成や病院・福利厚生施設との結びつきの強化、法人へのセールスなどである。

平成20年4月から会計制度が改正され、内部統制、四半期報告制度、在外子会社の会計処理、リース取引会計などへの適切な対応を迫られた。

平成21年4月施行の省エネ法改正に備え、省エネ対策を図る企業が増えている。CO2排出削減への自主的な取り組みも見られた。

平成22年度より、資産除去債務に関する会計基準が適用された。

平成22年PFI法が改正され、対象施設が拡大、さらに民間事業者による提案制度が導入され、公共施設などの運営権の売買が可能となった。

平成23年7月24日の完全地デジ化に向けた対応が行われた。

平成23年4月よりJASRACに対する音楽著作権における演奏権使用料の支払いが義務化され

た。イーライセンスもフィットネス産業協会に対して同演奏権使用料の支払いについて問い合わせてきている。

平成26年6月に医療介護総合確保推進法が成立。介護保険は一部給付が縮小。市区町村が

行う地域支援事業の重要度が増すことになった。地域包括ケアシステムの構築も見据えられている。

厚生労働省は総務省、経済産業省とも連携し、実証事業を行いながら、健保加入者が主体的に特定健診を受けることを促進する仕組み(ヘルスケアポイント制)などが検討されている。また保険者が疾病予防や健康増進などに努力した個人に金銭などを支給できるようにするなどの環境整備にも取り組んでいる。さらに、特定健診、保健指導の実施率などの目標達成状況をチェックして後期高齢者支援金の加算・減算を実施することについても取り組みが始まっている。

日本フィットネス産業協会は「会員契約適正化指針平成26年度改定版」を作成。会員に配布し、HPに掲載するとともに適格消費者団体NPO法人消費者機構日本およびNPO法人日本障害者協議会らにも通知している。

消費増税に伴い、インストラクターなどの業務委託者などに対して、適正に消費税転嫁が行われるように経産省より指導があった。

平成26年FIAが業界検定スタートアップ支援事業の委任(’14年度、’15年度)を受けることが決定し、平成28年秋から「フィットネスクラブマネジメント技能検定」が始まる予定である。

国は財政再建のため、ベット数、在院日数、調剤費などの制限や介護自己負担増などにより、医療などに関わる社会保障給付費を抑え、かつ健康寿命を延伸するため、民間事業者のサービスに期待している。主に(1)グレーゾーンの解消 (2)品質評価・認証制度の構築・運用(3

)健康投資の促進などに関する取り組みを行っている。

平成27年3月25日、経済産業省、東京証券取引所は共同で2014年度「健康経営銘柄」を発表した。

平成28年6月、スポーツ庁・経済産業省は、「スポーツ未来開拓会議中間報告書」を発表した。

スポーツ産業の推進に向けた基本的な考え方

●すべての国民のライフスタイルを豊かにするスポーツ産業へ・「モノ」から「コト」(カスタマー・エクスペリエンス)へ●「負担(コストセンター)」から「収益(プロフィットセンター)へ・「体育」から「スポーツ」へ・ポスト2020年を見据えた、スポーツで稼ぎその収益をスポーツへ再投資する自律的好循環の形成●スポーツ産業の潜在成長力の顕在化、我が国基幹産業化へ・我が国GDP600兆円の実現・スポーツをコアとして周辺産業に波及効果を生む、新スポーツ産業の創出●スポーツを通じて社会を豊かにし、子どもたちの夢を形にするビジョンを提示

我が国スポーツ市場規模の拡大について【試算】

※1.株式会社日本政策投資銀行「2020年を契機としたスポーツ産業の発展可能性および企業によるスポーツ支援」(2015年5月発表)に基づく2012年時点の値。

出典:スポーツ庁/経済産業省「スポーツ未来開拓会議中間報告」

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No. 61 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

IV 事業環境の変化

(4)新たな商品開発や企業・業界の連携などの取り組み、その他

ティップネスやJSSなど学童サービスを付帯するクラブが見られる。

小・中学校の教員の長時間労働などを是正するため、部活動の指導などを民間企業が受託する動きが出てきている。

ルネサンスが開発した脳内シナプスを活性化し、脳の認知機能を高めるプログラム「シナプソロジー」が介護予防や認知症予防、組織活性化などを目的とした施設・組織に普及してきている。公文なども脳活性化プログラムの開発・提供に取り組んでいる。

グリッドやViPR(バイパー)などによる筋膜リリースなど、リ・コンディショニング系のプログラムやツールの導入も進んでいる。

欧米で流行しているHIITプログラムを導入する動きがみられる。

マラソン、トレイルラン、トライアスロン、クライミング、サーフィン、サイクリングなどのアウトドアスポーツの人気が高まってきているため、それらにちなんだイベントやスクール、プログラム、サークルなどが提供されている。特にSUPやボルダリングの人気が急上昇している。ただし、

スポーツをそのままスポーツとして提供しようとしてもビジネス化は難しい。事業化にはスポーツのフィットネス化、フィットネスのエンタテインメント化、エンタテインメントのブランド化が鍵となる。

ランニングには根強い人気があり、ランニング&ムーブメントスクールやJINS MEMEなどのギアを使ってのコーチングサービスなどが提供されてきている。

シミュレーションゴルフを導入したスイング診断~ゴルフレッスンを導入するクラブ、単体施設が増えてきている。ゴルフ場でのサービスや技術の向上をウリにするクラブも現れてきている。

高額な家庭用のフィットネス・リラクゼーション関連器具を店頭でデモストレーション販売するフィットネスクラブがみられるようになってきている。サンプリングよりデモ販売をすることが多くなってきている。

プールエリアのプログラムは、ファン系から泳法レッスン系へ回帰している傾向が伺える。

ジェイエスエスは同社が強みとする選手強化を図るための未就学児を対象とした「スーパーキッズコース」を導入し、低年齢層の拡大に努めるとともに、シニア層も増やすために、水中運動プログラム「アクアスティックマジック」の拡充に加え、身体の機能改善を目的とした陸上プログラムを組み合わせ、より参加しやすいプログラム作りを進めている。

脊髄損傷者を歩けるようにするサービスを提供する施設(ジェイ・ワークアウト)が注目を集めている。

健康コーポレーションは社名をRIZAPグループに代えて“結果にコミットする”事業コンセプトをゴルフや英会話などにも転用して業容の拡大を狙っている。

遺伝子診断により、相応しいトレーニングや食生活、生活習慣についてアドバイスを提供するサービスを取り入れるジムやクラブがでてきている。

相変わらずFitbitなどのウェアラブデバイスやアプリ活用が注目されている。

運動に関わるコンテンツをTVやウェブで配信するサービスも注目されている。

コラボレーション例

・関連企業との連携(ルネサンスとNTTドコモ)

・病院・医師・大学などの研究機関との連携

(例:東急不動産と順天堂大学、トータルワークアウトと日体大、カーブスジャパンと東北

大学)

・英会話教室の開設(ニチイ学館とジェイエスエス)

・福利厚生代行企業との提携

・プログラム開発者と連携してのクラブ向け新プログラムの開発

・メーカー・サプライヤーとの製品・プログラム・施設共同開発

・スペシャリスト(大学教授・空間プロデューサーら)との協働

・自治体・地域コミュニティなどと連携した企画・運営

(例:地域支援事業・介護予防・デイサービス・メタボ対応)

・近隣商店に販促協力を依頼

(例:コンビニで買い物をしたOLに無料体験券付きの水を贈呈)

・同業他社・自治体などとの共同企画・イベント開催

(例:野外キャンプ・マラソン大会・マスターズ水泳・世界睡眠会議・健康経営会議など)

・まちづくり(日本版CCRC)での連携(ルネサンスとコミュニティネット)

平成27年10月よりスポーツ庁が発足したがその影響力はまだ乏しい。

平成27年12月より従業員50人以上の企業に対してストレスチェックが義務化される。

平成28年1月より「マイナンバー制」が施行されるに伴い、全事業所において従業員のマイナンバーの把握や書類への記載などが義務化されることになる。

平成28年春、政府与党は「日本サービス大賞」企業を選出し、表彰することを決定した。第1回内閣総理大臣賞は、九州旅客鉄道「クルーズトレイン『ななつ星in九州』」が受賞した。

2020年東京オリンピック・パラリンピック時に訪日する外国人のうちタトゥをした人のフィットネス

クラブの利用(受け入れ)について議論されている。「短期パス」の開発・商品化などが期待される。

2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けてフィットネスクラブに併設されている「スクール」の売上高の伸びが期待されている。

参考資料:ACSM発表「Survey Predicts Top20 Fitness Trends for 2017」

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No. 62 業種 フィットネスクラブ

内 容 話題の施設項 目

V 経営戦略

(2)集客及び新規

顧客開拓策、特に

不況下における新

規顧客・需要開発

の注目される取り

組み例、トピックな

(1)出店戦略

顧客ニーズに合わせて提供サービスを絞り込み、投資額や規模を落とした出店が試みられている。

旗艦店の中や、近くにサテライト的に異なる業態を出店して、地域の多様なフィットネスニーズに対応しようとする動きが見られる。

既存の業態においてはより戦略的な視点からマーケティングを見直し、プールなど利用率の低いアイテムをほかのアイテムに改装し、さらにサービスデザイン全体を整えることで顧客創造、顧客定着を目指そうとする動きがみえ始めた。

若年層向けのバジェット業態のジムやホットヨガスタジオ、サイクルスタジオ、ブティックスタジオ、HIIT等を提供するマイクロジムなどを展開する企業がみられている(写真参照)。

よりハイパフォーマンスな集客策が開発されてきている(例.①問い合わせ型、②ペインポイント対応型、③成果約束型、④フロントエンド商品訴求型など)。

入会初月~2ヶ月間の月会費をサービスまたは大幅に割引くクラブがまだある。ただし、半年以上あるいは1年間在籍することなどの条件がつけられている。

見学者への「測定・カウンセリング・評価」と「体験利用」および「会員紹介」などに集客目的で取り組むクラブが増えてきている。体験利用は1回だけでなく、数回または一定期間を設定するところが増えている。こうした見学・体験の予約をネット上でできるようにしている。

新店のオープニングでは、早期入会者への月会費割引きオファーやオープン直前期間の「見学会」「体験会」の実施により、効果をあげるクラブが増えている。Webによる集客も重視されており、Web入会により1,000~2,000名の開業前集客を実現するクラブも見られるようになってきている。

都心のクラブによっては入会者のおよそ5割以上がネット入会となっているところもある。

フィットネスクラブを探すのに、スマートフォンで検索する生活者が年々増えている。

会員数が500名未満のジム/スタジオは、集客においてチラシよりWebへの依存度が高い。

グループでの同時入会にメリットを提供したり、「ペア会員」「トリオ会員」といった会員種別を設け、1人単価を正会員より低く設定して入会を促す動きが見られる。

GISなどを活用し、効率的な販促をするようになってきている。

多様な方法で見込み客(リード)を集め、リスト化して「接点」を多くとり、きめ細かくアプローチするようになってきている。

ENERGY FIT(エナジーフィット)

SURF CYTY宮崎

ハイアルチ三軒茶屋

b-monster

ティップネス吉祥寺

Real Fit

Jump One

健康習慣クラブALIVE湘南平塚オレンジセオリージャパン

サイクル&スタジオアール

コラボレーション(協働)を活用する企業が目立ち始めている。

月額定額制で様々なジム、スタジオを利用できる米国のサービスを真似て展開する企業が現れた。

高齢化の進行とともに中高年層の利用が進む一方、若年層対策が模索されている。若年層向けの業態を開発・出店を強化する企業もある。

企業の福利厚生施設の運営代行をするフィットネスクラブ運営企業もある。犬のフィットネスクラブに取り組む企業もある。

訪問看護ステーションを設置し、訪問による在宅リハビリサービスを提供するフィットネスクラブ運営企業もでてきている。

サーキットトレーニングのタイプではない女性専用クラブ開業がいくつか見られるようになった。

中小規模の民間企業のなかには大手企業が指定管理者制度により受託した公共施設との間の競合・競争を不安視するところもある。

「地方創生」の文脈で、スポーツ・健康に関連したコンテンツを活かした取り組みが各地で行われるようになってきた。

現地企業と組んだり、あるいは単独でアジアへの進出を目指す動きが見られる。

Surf Fit

(4)新たな商品開発や企業・業界の連携などの取り組み、その他

FEEL CYCLE

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No. 63 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:株式会社マックスヒルズ「スポーツクラブ集客で成果をあげるための方程式~チラシ依存の現状とその脱却について~」

集客の現状と課題レポート2016

スポーツクラブに入会(を検討)する際にきっかけになった情報2014年→2016年の比較

最も活用頻度が高い会員集客施策

会員数499人以内

同500人以上

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No. 64 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:株式会社マックスヒルズ「スポーツクラブ集客で成果をあげるための方程式~チラシ依存の現状とその脱却について~」

集客の現状と課題レポート2016

現在抱えている課題(複数回答)

会員数499人以内

同500人以上

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No. 65 業種 フィットネスクラブ

項 目

II 需要動向

出典:株式会社マックスヒルズ「スポーツクラブ集客で成果をあげるための方程式~チラシ依存の現状とその脱却について~」

集客の現状と課題レポート2016

一人あたりの入会にかかる広告費(入会広告費)の目標と現状

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No. 66 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

V 経営戦略 館内セールスや入会見込者向けのイベントなど「接点」を見直す動きが見られるようになってきている。

若年層向け会員種別や「月4会員」はまだ導入するクラブがあるが、「ランニング会員」「90分会員」などを導入する動きはかつてより鎮静化してきている。

広告制作会社マックスヒルズ社のアンケートによると、会員1人獲得広告費や10,483円である。目標金額の平均は7,957円であり、2,526円の乖離がある。

いまだに日本人のおよそ半数が「運動未実施・運動実施意志なし」であり、こうした層に対してパブリックヘルスの知見を活用するなどしてアプローチする方法が模索されている。

「調子」を見える化し、身体状況に応じたサービスを受けることができるようにリニューアル(2017年4月オープン)したティップネス吉祥寺は、今後の総合クラブのモデルとなるだろう。

各クラブが建物などの安全を確認し、各種の震災対策、節電対策などを講じるようになった。

顧客のメールアドレスを取得し、顧客への安否確認などができる体制を整えるクラブが増えている。

入会金やチャリティプログラムへの参加費の一部を義援金として寄付するなど、「コーズ・リレーテッド・マーケティング(CRM)」(特定の社会貢献活動や非営利法人を支援することで自

社ブランドの評判を高め、売り上げに貢献していこうとするマーケティング)を取り入れるクラブがまだ多く見られる。

震災により生活者が身体づくりの大切さを実感し、それがフィットネスクラブへの参加を促す要因の1つになっている。

FIAの有志クラブは、震災被災遺児孤児が無償でスイミングスクールなどに通えるように支援する活動をしている。

フィットネス業界の企業によるフットサル大会が継続して行われていて、参加費から運営費を差し引いた額を震災復興のために寄付している。

(5)業界・顧客の

「情報化」に関わ

る注目事例・動

ICTを活用した新ビジネスモデルや新サービスが散見されるようになってきている。(例:アイテム課金・Web入会、体験予約・運動ガイド・運動履歴管理・ダイエットサポートなど)。

特定健診・保健指導、介護予防等の運用システムとしてICTを活用している企業が見られる。

Facebook、TwitterなどのソーシャルメディアやYouTube、スカイプなどを活用するクラブ、イ

ンストラクターが多くなってきている。しかし、相変わらず親会社のコンプライアンスの方針によりソーシャルメディアを活用しきれていないフィットネスクラブ運営企業も多い。

個人向けの健康管理サイトやランニングログなどをアップするサービスも多数出てきているが、現段階ではまだ採算をとるには至っていない。

ケータイのコンテンツやアプリを通じて、「マタニティヨガ」などのエクササイズの映像を見てホームフィットネスを楽しむ生活者が増えてきている。

ウェアラブルを活用するクラブ、自治体、企業がみられてきている。ポイントは「使用価値」の作り方にあり、そこにおいてヘルスコーチなど「人」的要素が果たす役割は大きい。

◆フィットネスクラブの問題と課題および解決の方向性

面積(狭) 面積(広)

価格(低)

価格(高)

◆小規模業態のポジショニング(日本)

*業態カテゴリーは上記参照。cf.は海外のプレイヤー。*括弧内は、保有する機能。例: R-body project (2・1)→第2象限(成果志向型)に位置するが、第1象限(エクスペリ

エンス志向)の機能ももつ。*出典:フィットネスビジネス編集部

②成果志向

R-body project(2・1)健康習慣クラブALIVE湘南平塚(2・3)RIZAP(2・3)・FunC(2・3)

①エクスペリエンス志向ティップネス丸の内スタイル(1・2)ザ・ジェクサー東京(1・3)オアシスラフィール恵比寿(1・3)

③利便性志向 ④スーパーバリュー志向

エニタイムフィットネス(3・4)カーブス(3・2)・ドゥミ ルネサンス(3・4)

リビタップ(3・2)・ボディクエスト(3・2)

ゼクシス(4・3)ホリデイスポーツクラブ(4・3)ジョイフィット(4・3)

既存顧客 新規顧客

既存業態

(1)総合・大型業態の不振⇒総合・大型を再定義し、基本要素を見直したうえで、さらなる魅力づくりとその訴求の実施①4W1Hの再定義②「総合・大型」の魅力づくり③各アイテムのブランディング強化④顧客ロイヤルティ経営

(2)新規顧客(入会者)の減少⇒これまでなかった新商品・新サービスを加えての顧客創造や画期的なマーケティング①子ども向けサービス/スクール事業②アウトドアフィットネス・スポーツ③会員予備軍向けプログラムマーケティング・ソーシャルフィットネス④コーポレイトフィットネス⑤グローバルフィットネス

新業態

(3)新業態の開発力不足⇒既存店で満たされずに辞めてしまうか、入会をためらう層に対応した新施設、新サービスの創造とマーケティング①バジェット業態のジム・エントリークラスオンリースタジオ、新介護予防スタジオ②専門性も備えたマイクロジム・ブティックスタジオ③プレミアムバジェットクラブ・スーパーバジェットクラブ

(4)革新力の不足⇒これまでスポーツ・フィットネスにあまり関心のなかった層やまったく新しい市場の開拓①肥満解消が安全にできるジム②低所得層や健康状態がよくない層に対応した“ゆるい”業態③フィットネス要素をサブ的商品と位置づけた業態④今以上に利便性を追求した業態・サービス⑤科学や医療の進化を活用したベルス&ビューティのソリューション

(市場浸透) (製品開発)

(市場開拓) (多角化)

cf. ベイクラブ、イクイノックスcf. クロスフィット、オレンジセオリー

cf. プラネットフィットネススナップフィットネス

cf. エクスペリエンスフィットネスライフタイムフィットネス

(4)震災の影響

や復興等に向け

た業界・企業の

取り組みなど

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No. 67 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

V 経営戦略

(8)消費増税・料金

面への対応

アンケート調査などでは「料金が安い」クラブを求める生活者が依然多いことが表れているが、実際には価格弾力性は低い。

消費者の価格志向に対応して月間利用可能回数によって月会費を変えた種別をいくつか用意するフィットネスクラブもでてきている。

オープニングキャンペーン価格として月会費を先行入会者に限って割り引くクラブがいまだに目立つ。工夫が必要だろう。

ホットヨガスタジオ、ホットコラーゲンスタジオを付設したり、サービスを拡充するなどして、客単価を高めるフィットネスクラブが増えている。

利用率の高まりに起因する混雑やコスト増を抑えるために、月間利用回数を制限したり、1日のうち2回目以降の利用を有料化するクラブがでてきている。

(9)会員定着策 会員定着として、まず基本的な策―初期定着活動、クレンリネスの徹底、混雑緩和、挨拶励

行、名前を呼ぶこと、支配人による入会へのサンクスレターの送付や電話など―の徹底に努

めている。

S・O・A・PやFMS、カウンセリング、エントリープログラム、トレーニングスケジュールの提供な

ど、入会前あるいは入会直後、身体の状態や希望をチェックし、モチベーションをもってフィット

ネスに取り組めるような複数のサポートが提供されつつある。

各社のフィットネス会員の年令構成比の推移・年齢別構成比の推移

<ルネサンス>

<セントラルスポーツ>

*各社決算資料より抜粋

(7)いわゆる「リ

バイバル」市場

(有経験者需要

の掘り起こし)に

関する業界の動

バジェット業態のジムがクラブ既経験者の受け入れ先の1つになっている。たいていのバジェット業態のジムでその構成比は過半を占める。

旗艦店のリノベーションや新業態によるサテライト店の出店を機にプロモーションを強化し、再入会を促進しようとしている。

退会者にメールアドレスの登録の許諾をもらい、定期的に情報を配信したり、DMを発送している(例.「カムバックキャンペーン」など)。

(単位:%)

優れた経営者らは、現在の業態・サービスを深耕するとともに、未来の業態・サービスの開発にも取り組む必要性があることを感じている。

公共スポーツ施設の運営に参入するフィットネスクラブ運営企業がみられる。スポーツの事業化が課題となる。そのためには、法律やコミュニケーション、ビジネスモデルなど幅広い知識と人材、ネットワーク、経験が必要となる。

小中学校の部活動指導の委託先として民間人材の活用が検討されている(※一部の自治体ではすでに進められている)。

2020年以降のアスリートの就職先が不安視される。セカンドキャリアではなくWキャリアの推進がカギになるだろう。

スポーツ実施率の停滞が気にかかる。

スポーツボランティアの参加率も低位での横バイが続いている。

東京オリンピック・パラリンピックの競技場での観戦希望率は低調である。

競技場で観戦したい種目はオリンピックがサッカー、パラリンピックが車いすバスケットボールとなっている。

(6)「2020年」に

向けての需要予

測や業界・企業

の取り組みなど

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No. 68 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

V 経営戦略

(10)高齢・シニア層への対応

世界最速で高齢化が進む日本であるが、日常生活に影響がある人は約1/4程度である。

加齢に伴う疾患が原因で起こる問題について苦慮するクラブが増えてきている。

フィットネスクラブはとりわけ60歳以上の会員構成比が増えている。

医療費、介護費が増え続けるなか、政府は公的保険外の領域を拡大し成長分野として育成し

ようとしている。健康寿命延伸産業分野の市場規模は2011年の4兆円から2020年には10兆円

にもなると見られている。今後、新ヘルスケア産業が生まれることが期待されている。

温浴施設、マッサージ、カルチャー、スクール、付帯アイテム・サービスを拡充する動きがあ

る。こうしたアイテム・サービスの導入に伴い、客単価の向上を図るクラブが見られる。

水道光熱費を節約するために、新店では「露天風呂」を採り入れず、内風呂からの借景を活

かした「庭園風呂」を導入するなどの企業がある。

生活習慣病、あるいはメタボリック症候群の予防・改善プログラム、パーソナルトレーニング、

ペアストレッチなどを導入するクラブが見られる。

ソーシャル・キャピタル(つながり)をつくることが重要視されている。シニア層だけが参加でき

るサークルなどを組織しているクラブがある。

業界全体として介護予防事業(介護予防に対応できるトレーナーの養成を含む)への取り組

みは活性化してきている。そうしたなか、「リハビリセンター」「リハビリステーション」「元氣ジ

ム」などに取り組むルネサンスが業界企業の中では一歩リードしている。

認知症(MCIを含む)に対応したプログラムが開発・導入されてきている。

ツアー・イベントの開催に力を入れる会社が増えてきている。

会員のマスターズ大会出場をサポートするクラブが増えてきている。

入会~6ヶ月後、あるいは1年後の継続率を管理指標(KPI)化して会員定着を推進するフィッ

トネスクラブ運営企業が増えている。目標の目安としては、入会3ヶ月後の継続率90%、同6ヶ

月後の継続率80%、同1年後の継続率60%を設定している。

運動の「効果」を感じてもらえるように指導力を高めている。また顧客のニーズを満たす提案

力を一人ひとりのインストラクターが身に付けられるように教育にも力を入れてきている。

実際のサービス提供をしながら、教育的効果も高められるように、iPadなどの情報端末を活用

してオリエンテーションやカウンセリングを行うクラブもある。

ジムの活性化をテーマに同エリアでのサポートを強化するクラブが増えてきつつある。

クラブのなかには、家でも行うと効果的なエクササイズを補足的に指導するところもでてきて

いる。

クラブインクラブやイベントプログラム、各種スポーツ大会の開催・参加に取り組むクラブが再

び増えてきている。

入会後10年、20年、30年と在籍期間に応じて会員を褒賞するクラブがある。

退会の申請者などに対して、「月4会員」などへのダウングレードを勧めて退会防止することも1つの手法となっている。

定着率は少しずつ向上している。入会率の低下や、会員の高齢化も一因といえる。

平均寿命の推移と将来推計

出典:平成28年度高齢社会白書

高齢化の推移と将来推計

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No. 69 業種 フィットネスクラブ

65歳以上の高齢者の有訴者率および日常生活に影響のある者率(人口千対)項 目

V 経営戦略 (10)高齢・シニア層への対応

出典:厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成25年)

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No. 70 業種 フィットネスクラブ

項 目

増え続ける医療費健康寿命延伸産業分野の市場規模

出典:『事業構想』(2014年7月号)

新ヘルスケア産業のイメージ

V 経営戦略

政策の方向性~予防・健康管理サービスの活用

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No. 71 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

V 経営戦略 高齢者の利用に配慮した施設づくりがなされるようになってきた。(11)障害者・高齢者などを意識したバリアフリー対応

従業員、とりわけパーソナルトレーナー(PT)の求人が増加している。とはいえ、PT1人あたり

の収入はまだ低い。

正社員、パート・アルバイト、指導員と、数値上はすべての雇用形態において減員傾向が伺え

るが、これは小規模店舗が増えていることに起因するものであり、単純にスタッフ数を減らして

いるとは限らない。

依然ESの低さが問題視されているが、そこへの上層部の意識や理解、取り組みは甘い。

インストラクターの評価・育成をする部署を縮小ないし廃止する動きがみられる。

プレコリオ・プログラムの比率を高める動きもうかがえる。

(12)雇用について

(13)業界におけるサービス生産性向上やサービス人材育成への関心・取組み例等

インストラクターらへのアンケートによると、プレコリオ指導者はプレコリオ指導によって「指導

力の向上」「指導対象者の拡大」「レッスン本数の確保」など、多くのメリットを感じていて、75%

以上ものプレコリオ指導者が、「今後も指導を継続したい」と答えている。一方、プレコリオを指

導していないインストラクターは、プレコリオは「丸暗記して伝えるだけのもの」「指導力を必要

としないもの」と認識している者が多く、「誰がやっても同じ内容=個性が発揮できない」と感じ

ている。

業界内で雇用の流動化がみられる。

優れた技術・知識・人脈をもつ国内外の資格認定・教育団体と連携する動きがある。

トレーナーを技術始め知識等によりランク分けしたり、またサービススタッフを接遇力によりラ

ンク分けしたりしている。トレーナー、サービススタッフともに、ランクに応じた研修制度を整備

している。

優れた本社幹部やマネジャーが不足してきているため、社内育成に力を入れる企業が増えて

きている。上層部のリーダーシップも問題視されてきている。

プログラムを自社で開発せずにアウトソースまたはコラボレーションにより開発する動きがみら

れる。

プレコリオプログラムを導入し、社員・アルバイトのレッスン品質を効率的に高めることに取り

組んでいる(プレコリオプログラムは顧客にも安心感がある)。

スモールグループでのファンクショナルトレーニングを採り入れるクラブが徐々に見られてい

る。

AVL(音響・映像・照明)を活用し、レッスンのエクスペリエンスを高めようとする傾向が見られ

る。

会員一人ひとりの利用動態データの分析~運営のフィードバッグ、レッスン予約の簡便さとインストラクターの評価などを実現するためのワントゥワンマーケティングシステムを導入するクラブがでてきている。(例:アイレクススポーツクラブ春日井、ユアースポーツ戸田など)

iPadなどをトレーナーが活用して会員のデータを照会しながら、接客したり適切なトレーニング

を提供したり、会員がトレーニングの動画を見ながら正しいフォームでトレーニングしたり、ホームフィットネスができるシステムを導入するクラブができている。

オリエンテーションの一連の説明をアルバイトでも簡便にできるようにiPadなどを活用するクラブがでてきている。

セールス研修を実施し、見学者入会獲得率を高めている。「体験」も工夫するクラブが増え、

入会率が上がってきている。

入会初期の初期対応に注力することで、退会率を抑えようとしている。

総数 1施設 総数 1施設 総数 1施設

2003年 5,535 6.7 20,743 25.1 22,216 26.9

2004年 5,970 7.1 22,981 27.4 23,862 28.4

2005年 6,359 7.3 24,525 28.0 26,043 29.8

2006年 7,159 7.5 26,833 28.2 31,101 32.7

2007年 7,410 7.5 28,864 29.3 32,381 31.6

2008年 7,009 6.9 29,006 28.6 30,101 29.7

2009年 7,208 7.1 29,880 29.3 30,753 30.2

2010年 7,298 7.1 29,929 29.3 31,940 31.3

2011年 6,901 6.8 29,000 28.5 30,668 30.2

2012年 7,206 7.0 29,709 28.8 30,777 29.9

2013年 7,369 7.1 30,818 29.5 32,154 30.8

2014年 7,351 6.8 31,176 28.8 33,298 30.8

2015年 7,191 6.5 32,185 29.3 33,303 30.3

2016年 7,454 6.1 33,356 27.2 34,026 27.8

正社員 パート・アルバイト 指導員

フィットネスクラブの雇用形態別スタッフ数の推移

*出典: 『特定サービス産業動態統計月報』(経産省)

◆プレコリオプログラムの代表例

・コナミスポーツ&ライフ(レスミルズジャパン)

ボディパンプ/ボディコンバット/ボディステップ/ボディアタック/ボディヒーリング/ボディバイク/ボディジャム/ボディバイブ

・プライムエデュケーション(ラディカルフィットネス)

ファイドウ/パワーフィット/オキシジェノ/エクストリーム55/トップライド/キーマックスメガダンス/メガラティーノ/ユーバウンド

・MOSSA

(ブラボーグループ)グループパワー/グループライド/グループステップ/グループセンタジーグループキック/グループグルーヴグループアクティブ

・トライフィットネスアディダストレーニングアカデミー(リアルインターナショナル)

バレトン、ジム&ラン他、全11シリーズ

・カリテス・エイベックス・ユニバーサルミュージック

リトモス/フルボックスエイベックスダンスマスターユニバーサルミュージックワールドダンス

◆ファンクショナルトレーニングを行うツールの代表例

・TRX ® Suspension Training

・TRX® Rip Trainer

・ViPR

・ケトルベル

・ロープ・トリガーポイント・グリッド・D.V.R.T USB

・DDD

・ショップジャパン コア8フィットネス/UFC FIT /BOKWA

バイラバイラ/エアロスター/DDDハウスワークアウト/DDDスタイルヒップホップ

/ウエストコーストスタイル/バレエストレッチコントロール/ビッグダンス

・アクティブモーションバー・ダヴィンチボード

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No. 72 業種 フィットネスクラブ

項 目

V 経営戦略

出典:穂積典子・田中雅子著「日本のフィットネスクラブにおけるスタジオプログラムの変遷―プレコリオプログラムの台頭とその背景および今後の展望(n=222)」

Page 74: 日本のクラブ業界のトレンド2016年版...日本のクラブ業界のトレンド2016年版 平成29年6月15日(水)発行 編集・発行株式会社クラブビジネスジャパン

No. 73 業種 フィットネスクラブ

項 目

V 経営戦略

出典:穂積典子・田中雅子著「日本のフィットネスクラブにおけるスタジオプログラムの変遷―プレコリオプログラムの台頭とその背景および今後の展望(n=222)」

Page 75: 日本のクラブ業界のトレンド2016年版...日本のクラブ業界のトレンド2016年版 平成29年6月15日(水)発行 編集・発行株式会社クラブビジネスジャパン

No. 74 業種 フィットネスクラブ

項 目

V 経営戦略

出典:穂積典子・田中雅子著「日本のフィットネスクラブにおけるスタジオプログラムの変遷―プレコリオプログラムの台頭とその背景および今後の展望(n=222)」

Page 76: 日本のクラブ業界のトレンド2016年版...日本のクラブ業界のトレンド2016年版 平成29年6月15日(水)発行 編集・発行株式会社クラブビジネスジャパン

No. 75 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

高齢者の健康づくり、介護予防事業を自治体から受注しようというフィットネス企業が増えてき

ている。

サークルを組織したうえで、活動を自立化させようとの動きがある。

高齢者の健康づくりプログラムとしてポールウォーキングやご当地体操などが広がってきてい

る。

大学などが、継続的な運動やフィットネスは健康寿命を延伸し、かつ生涯医療費を低くするこ

とを実験を通して証明している。

自クラブで行う一部プログラムなどを周辺地域の非会員にも有料・無料で提供する機会をつく

るクラブがでてきている。

インストラクターが公的施設へ出向き、健康セミナー等を行ったり、クラブ経営企業が地域の

公的フィットネス施設の運営を受託するケースが見られる。トレーナー・インストラクターが

NPOを設立し、受託するケースも増えてきている。

クラブの関係者が商店街の役員・リーダーとなって活躍する中で、「フィットネス」や「クラブ」を

地域の人々に認知して貰おうと努めている。

街やクラブのイベント時に、クラブの施設を無料開放したり、レッスンのデモンストレーションや

無料体力測定を提供したり、またキャラクターを出演させて盛り上げたりするクラブもある。

地域商店とのバーター契約によりメンバーへのサービス(特典)の充実を図るクラブが多くなっ

ている。

2012年度4月にJSTA(一般社団法人日本スポーツツーリズム推進機構)が設立され、各地で

観光とスポーツを絡めたイベントが開催された。地方創生・地域活性化を実現する方向が見

え始めた。

(15)地域コミュニティ活性化

V 経営戦略

*出典 『フィットネス産業基礎データ2008』(FIA)

1.スタッフのサービス意識の向上が求められる2.インストラクター・指導者のより高い専門性が求められる3.クラブ内でのコミュニケーションがより求められるようになる4.健康体操など無理をしない運動が求められる5.新しいフィットネスプログラムの開発が求められる

1.健康チェック(体力診断)やカウンセリング等のニーズが高まる2.スタッフのサービス意識の向上が求められる3.インストラクター・指導者のより高い専門性が求められる4.クラブ内でのコミュニケーションがより求められるようになる5.オペレーションなどソフト面・システム面の充実が求められる

各種経営課題の認識(得点順)上位5項目1.新入会員の減少2.メンテナンス・修繕や清掃など施設管理コストの上昇3.施設の老朽化4.水道光熱費の上昇5.従業員教育

改善や見直しをすべき優先順位の高い経営上の課題(複数回答:優先度の高い順に3つまで、回答の多い順)上位5項目1.従業員教育2.新入会員の減少3.メンテナンス・修繕や清掃など施設管理コストの上昇4.施設の老朽化5.退会者の増加

◆今後高まる消費者ニーズや業界への要請についての考え(特典順)上位5項目

◆特に業界が応えていくべき重要なこと(複数回答:重要な順に3つまで、回答の多い順)上位5項目

◆各種経営課題の認識(得点順)上位5項目

◆改善や見直しをすべき優先順位の高い経営上の課題(複数回答: 優先度の高い順に3つまで、回答の多い順)上位5項目

*出典 『サービス産業生産性協議会』

(16)インバウンド市場

(17)海外市場

都市部を中心に一般消費市場での折からのインバウンド需要の高まりやスポーツツーリズム

の盛り上がり、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催決定などを受けて、海外からの

観光客やスポーツ選手、スポーツ愛好家らが訪日する流れが強くなってきている。とはいえ、

タトゥをした人の利用を受け入れるか、クラブの短期利用ができる等、いくつかの点で問題を

抱えている。だが、問題の裏返しはチャンスともいえる。

ルネサンスが、ベトナムのホーチミン郊外のイオンモールに2014年11月にジム・スタジオ業態

を出店。2015年10月にはハノイにプールを付帯した大型総合クラブを出店予定。同社は、独

資でのベトナム海外法人の設立に成功している。またノアインドアステージが2016年10月にタ

イ・バンコクでテニススクールを開業。このほか、2017年にグンゼスポーツがカンボジアへの

出店を予定している。

(14)環境・安全対応について

様々なアプローチでCO2の排出量の削減、水道光熱費の削減に努めている(ヒートポンプチ

ラーやエコキュート、ガスヒートポンプ、ジェネライトの設置や井戸掘削、デマンドコントロー

ラーなどの節電システムの採用、LED照明への付け替え、太陽光発電、建物への植樹な

ど)。

レジオネラ属菌対策に積極的に取り組んでいる。

一部の水素水サーバーの水素の水質が問題視されている。

BCP(事業継続計画)を導入する企業が見られる。

震災に備えハード面の点検・改修をする企業が見られる。特に家具等の転倒防止や天井の

落下対策などを講じるクラブが増えている。

安否確認の方法や防災訓練なども見直されている。

◆業界別の顧客満足度分布(2016年度)

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No. 76 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

V 経営戦略 ホノルルマラソンやスパルタンレースなどスポーツ・フィットネス絡みのレースやイベント等への参加やそこで好成績をあげるためのプログラム・指導を提供するクラブが増えてきている。

性同一性障害の会員の受け入れについて問題となったケースがあった。

「健康経営」銘柄の選定などの動きや2015年12月から始まる従業員数50人以上の企業でのストレスチェックの義務化などの動きから、再び「企業フィットネス」が着目されてきている。

一般企業のなかには、社員にウェアラブル端末を持たせてデータを管理し、健康習慣をもたせようとする企業も増えている。

福利厚生サービス会社と提携し、多様なサービスを提供し客単価アップを図るフィットネスクラ

ブ運営企業が増えてきている。

新設のフィットネスクラブのなかには、水道光熱費対策として1~3月期にプールを閉鎖すると

ころもでてきている。

利用率の上昇に伴うコスト増や混雑緩和のため、利用回数を月間30回に限定し、それ以上の

利用については1回500円をとるクラブも出てきている。

地域への直接的な営業活動やホームページ等を通じてフィットネスの啓発やフィットネスクラ

ブの認知を高めようとしている企業が増えてきている。

生活習慣病またはメタボリック症候群予防・ダイエットなどのニーズに対応した食事あるいは

サプリメント付のプログラムを開発(提携)・販売するクラブが増えてきている。

メディカルフィットネス型の施設も少しづつではあるが増えてきている。

会報をWebマガジン化するクラブが増えている。

フィットネスクラブのCS度は年々少しずつ向上している。各クラブ間でのバラツキはあまり大き

くない。

FIA主催のスポーツイベントとしてマスタースイミングだけでなく、エキデン(リレーマラソン)な

ども実施されるようになり、対象種目が増えてきている。

オペレーション上の問題としては、会費や入会手続き、クラブ内での事故・トラブルなどに関す

るものが多い。

各種資格講座提供団体や専門学校・大学などと連携し、トレーナー・インストラクターの教育に

力をいれるクラブが増えている。また、自ら資格取得を目指すトレーナー・インストラクター、栄

養士も増えてきている。

(18)その他

①会費引き落としの放置(クラブ投与者からの問い合わせ)②障害者の入会・利用③怪我が起きた際の保険④クラブ内での死亡事故⑤クラブ内忘れ物・失効プライベートロッカーの中身への対応⑥入会手続き時の書面交付による確認⑦クーリングオフ適用の有無

FIAの質問・問い合わせで多い項目

資格講座一覧

■OKJエアロビックファミリー・OKJ親子・子どもトータルマスター指導者養成コース・OKJ親子・子どもトータルマスター一日ワークショップ

■NESTA JAPAN

・キッズカーディオ&ウェイトトレーナー・キッズコーディネーション トレーナー資格

■株式会社ルネサンスルネサンス認定 ヨガインストラクター養成コース

■一般社団法人日本こどもフィットネス協会20Hキッドビクス・インストラクターライセンス取得講習会

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No. 77 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

VI 人事戦略 キャリアアップ、職業能力評価シート、活用マニュアルを用いた人材育成~組織活性化のた

めの「ガイドライン」が厚生労働省のサポートにより整備された。

マネジャーやフロント、営業などの職種の職務能力向上のための養成講習会や資格認定試

験が厚生労働省のサポートにより整備される予定である。

有能なスタッフが働きやすいように多様な雇用形態に対応した人事制度が整えられてきてい

る。例えば、東急スポーツオアシスでは「チャイルドケア社員」(育児をしやすいように、引越し

を伴う異動、夜間や土日の勤務を免除される社員。給与は総合社員の80%となる)や「エキス

パート社員」(社外でも通用するような専門的能力を備えた社員。上級職として処遇)。「きず

な休暇制度」(マネジャー以上は自身の有給休暇を管理職でない社員に寄付できる制度)な

どを整備している。また業界の傾向として有能なアルバイト・パートを社員化する動きもみられ

る。

上場企業を含めた業界各社の経営者の売上高見通しは、以前よりも厳しさがやわらいできて

いる。

人口減、所得減はあるものの、健康へのニーズは依然高く、フィットネス市場は中長期的には

成長していくだろう。

複数のビジネスモデルが確立され、それらを成立させられる方程式を確立することができた

企業だけが生き残れるだろう。

強い企業、弱い企業の格差は拡がるだろう。まだ大きなM&Aが起こる可能性はある

(現在の大手企業が今後もリーダーであり続けるとは限らない)。

平均的な月会費単価は長期的には下がるだろう。ただし、付帯サービスやオプション商品が

拡充し、客単価は上がる可能性がある。

施設規模、投資額は小さくなるだろう。

“地縁化”、地域密着化、ドミナント化を進めるカスタマイズ型企業と、いくつかの標準化したモ

デルでチェーン展開を図るユニバーサル型企業に分かれていくだろう。

業態の多様化はさらに進むだろう。特に、短時間で効率的に成果を出すマイクロジムや情緒

的な魅力を備えるブティックスタジオが増えていくだろう。

ブティックスタジオなどの拡がりに合わせて「クラスパス」のようなサービスが再び登場するだ

ろう。

総合業態をとるクラブがブティック業態を取り入れたり、新たなブティックモールをつくる動きも

出てくるだろう。

経験価値の高いクラブづくりや、クラブ入会へのハードルを低くし、長く通い続けてもらえるよ

うなCS経営が志向されるだろう。

自社が提供するプログラムやメソッドの品質向上、改善・革新などを目的に、外部の研究機関

とともに研究所機能をつくり、バリューチェーンを補完・強化しようとする動きは強まるだろう。

プロフェッショナルな人材がより求められるようになるだろう。お客さまの求める「フィットネス」

を提供できる人材と、その人材をマネジメントできるリーダーがいる企業が成長できるだろう。

指定管理制度などにより、公共施設の運営受託事業に取り組む企業は、長期的に見れば増

えるだろう。

保険者へのアプローチはより活発化していくだろう。

産・官・学が共同で地域における新たな健康サービスの仕組みづくりを構築する動きが活発

化してくるだろう。

Ⅶ 今後の展望

注目業態・今後伸びる方向性や特徴

お客様1名ではなく、その方につながっている家族・友人をも取り込むサービス。

女性専用クラブ(スタジオ、ジム、可能であればプール)。料金としては、施設・サービスにふさわしいものであれば、単価は高めでもよい。

ファミリーで通えるクラブ(大規模、郊外型、家族人数での料金、テニス・アリーナ他も付帯)。

スクール制。個別サポート。

スタジオプログラムのみの施設運営。現在、スタジオのニーズが高いため、初期コストを抑えた開発も可能。

専門性に特化した商品の提供。

医療費の増大、自己負担額の増加により、疾病予防サービスへのニーズが高まる。医療保険との連携。

パーソナルを中心としたレッスン、特定保健指導、加圧トレーニング。

リハビリ運動や専門性(1000~2000円/15分)。

メディカルフィットネス。

リラクゼーション。

低価格で利用でき、地域のコミュニケーションの場(コミューン)としての位置づけとなる施設業態。

地方分権の地場でやっていく小規模施設が理想。

待機児童の受入。子ども教育。カウンセラー。衣食住の本物の安全が得られるもの。

低価格でハード面やソフト面もしっかりしているスポーツクラブやコストがかかっていない外食産業(低料金で色々食べられる)。ハード面はできるだけ抑える。

携帯電話業界の競争環境、戦略、料金体系。

インターネットビジネス、ディスカウントショップ、ETC高速料1000円による観光地、スタンド、カー用品。このように国

の制度が変われば産業も動く(フィットネス業界も国の働きかけによっては勝ち組になる)。

対象

フィットネス機能

参考異業種

エリア

プログラム

※FIAのアンケート調査

JCSI(日本版顧客満足度)調査2016

国別のフィットネス市場の規模推移

顧客期待 知覚品質 知覚価値 顧客満足 推奨意向 ロイヤルティ

1 カーブス カーブス コナミスポーツ カーブス カーブス カーブス

2 コナミスポーツ コナミスポーツ ルネサンス コナミスポーツ コナミスポーツ

3 ルネサンス ルネサンス ティップネス ルネサンス ルネサンス

コナミスポーツ/ルネサンス(同点

2位)

会員数 参加率 売上高

(万人) (%) (億ドル)

2011 29,960 5,144 18.1 214

2012 30,500 5,020 17.4 218

2013 32,150 5,290 18.3 224

2014 34,460 5,410 17.0 242

2015 36,180 5,500 17.3 258

2016 36,540 5,720 17.6 276

2011 5,852 730 11.9 58.94

2012 5,900 760 12.1 63.4

2013 6,014 794 12.6 65.26

2014 6,019 790 12.6 61.94

2015 6,312 836 13.7 65.28

2016 6,435 920 14.3 67.37

2011 3,745 393 3.07 40.95

2012 3,945 403 3.16 41.24

2013 4,163 416 3.2 42.4

2014 4,375 419 3.3 43.16

2015 4,661 421 3.3 43.81

2016 4,946 424 3.3 44.73

日本

クラブ数

(軒)

米国

英国

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No. 78 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

Ⅷ 業界団体

※民間フィットネスクラブ経営企業は主に「(一社)日本フィットネス産業協会」(略称FIA)で活動してい

る。

主に下記の業界関連団体がある。

*括弧内は対前年比(%)。コナミの項の経常利益は営業利益。コナミは米国会計基準を採用しているため、有形固定資産の前倒し償却費用等が営業費用となり、営業利益に反映されている。

地方創生、地域再生を健康・スポーツといったコンテンツを用いて実現しようという動きが活発

化するだろう。

経済産業省主導で行われている「次世代ヘルスケア協議会」の分科会「ヘルスケア協議会」の

なかで、医療関連の法制度との絡みでグレーゾーンとなっているフィットネスクラブのサービス

について、事業者が安心して事業に取り組めるように明確化することになった。

ホームフィットネスビジネスやヘルスケアビジネスなど、施設経営以外のフィットネス関連ビジ

ネスが活発化してくるだろう。そこにはテクノロジーやAIなどが影響を与えるだろう。

海外の先進的なフィットネスサービスのモデル-Peloton、Brick、physiqu57、X-Force gymなど

-が日本に入ってくるだろう。Soul CycleやYAS、Rambleなどもライセンス供与を受けて、日本

でサービスを提供するプレイヤーが現れるかもしれない。

海外市場へ進出する企業も出てくるだろう。ルネサンスやグンゼスポーツ、RIZAP、Dr.ストレッ

チ、ウェルネスフロンティア、ノアインドアステージなどがアジアへ進出しているが、今後もアジ

アへ展開を狙うフィットネスクラブ運営企業は増えるだろう(※RIZAPはアメリカへも進出してい

る)。

世界のフィットネス市場は直近5年間で年率にして平均4%の成長を続けている。今後も引き

続き拡大していくだろう。

(一社)日本フィットネス産業協会 (03-5207-6107)

(公財)日本健康スポーツ連盟 (03-5809-1807)

(公社)日本フィットネス協会 (03-3818-6939)

(一社)日本スイミングクラブ協会 (03-3511-1552)

(公財)日本スポーツクラブ協会 (03-5354-5351)

(公社)日本エアロビック連盟 (03-5796-7521)

(公社)スポーツ産業団体連合会 (03-6434-9510)

(公財)笹川スポーツ財団 (03-5545-3301)

◆主要企業の直近3期分の決算と今後の見通し

2015年3月期 2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期(予想)

売上高(億円) 経常利益(億円) 売上高(億円) 経常利益(億円) 売上高(億円) 経常利益(億円) 売上高(億円) 経常利益(億円)

コナミスポーツクラブ 733(▲4.2) ▲9(-) 713(▲2.7%) 27(42%) 686(▲.3.7%) 42(57.1%) 690(.0.6%) 45(7.1%)

セントラルスポーツ 509.38(5.4) 25.39(11.6) 516.58(1.4%) 31.99(20.6%) 527.12(2.0%) 39.73(24.2%) 555(5.3%) 43(8.2%)

ルネサンス 420.25(3.4) 26.79(21.7) 434.8(3.4%) 29.32(11.2%) 444.49(2.2%) 35.12(19.8%) 471(6.0%) 38(8.2%)

東祥 168.88(10.9) 42.03(20.1) 192.24(13.8%) 53.8(28%) 213.5(11.1%) 60.25(12.0%) 238(11.5%) 65(7.9%)

Page 80: 日本のクラブ業界のトレンド2016年版...日本のクラブ業界のトレンド2016年版 平成29年6月15日(水)発行 編集・発行株式会社クラブビジネスジャパン

No. 79 業種 フィットネスクラブ

内 容 図 表 ・ 参 考 資 料項 目

Ⅸ 業界誌・参考資料・関連サイト

笹川スポーツ財団「スポーツライフ・データ」 http://www.ssf.or.jp/research/sldata/tabid/381/Default.aspx

Physical Activity Council「2017 Participation Report」 http://www.physicalactivitycouncil.com/pdfs/current.pdf#search=%272017+Participation+Report%27

株式会社QUICK「フィットネスクラブ業界、好調の理由とトレンドを探る」 http://www.quick.co.jp/page/quick_report_detail.html?detailNo=229

厚生労働省「平成27年国民健康・栄養調査結果の概要」 http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/kekkagaiyou.pdf

マイボイスコム株式会社「健康意識に関するアンケート調査(第4回)」 https://myel.myvoice.jp/products/detail.php?product_id=21415

アサヒグループ食品株式会社「ダイエットに関する意識調査」 http://www.asahi-gf.co.jp/company/newsrelease/2016/0201/

SankeiBiz 「<ダイエットに関する意識調査>男性は健康のために、女性はキレイになるために『ダイエット』する」 http://www.sankeibiz.jp/business/news/170113/prl1701131113040-n1.htm

株式会社リクルートライフスタイル「【美容センサス2016年下期】≪美容意識編≫」 https://www.recruit-lifestyle.co.jp/uploads/2016/12/RecruitLifestyle_HBA_BiyouIshiki_20161209.pdf

株式会社セブン&アイ出版「日本のヨガマーケット調査2017」 http://www.7andi-pub.co.jp/pdf/2017/20170307_sevenandi_yoga.pdf

厚生労働省大臣官房統計情報部「グラフでみる世帯の状況」 http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/20-21-h25.pdf

第一生命保険株式会社「健康づくりへの企業の取り組みに対する従業員の意識~民間企業正社員に対するアンケート調査より~」

http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2016_023.pdf

株式会社博報堂「小学生ママの『子どもの習い事・身につけさせたいスキル』ポート」 http://www.hakuhodo.co.jp/uploads/2016/12/20161222.pdf

スポーツ丁「2015年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書について」 http://www.mext.go.jp/prev_sports/comp/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2016/10/11/1377987_004.pdf

スポーツ庁・経済産業省「スポーツ未来開拓会議中間報告~スポーツ産業ビジョンの策定に向けて~」 http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/shingi/003_index/toushin/__icsFiles/afieldfile/2016/06/14/1372342_1.pdf

ACSM発表「Survey Predicts Top20 Fitness Trends for 2017」 http://journals.lww.com/acsm-healthfitness/Fulltext/2016/11000/WORLDWIDE_SURVEY_OF_FITNESS_TRENDS_FOR_2017.6.aspx

内閣府「平成28年版高齢社会白書」 http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2016/gaiyou/pdf/1s1s.pdf

穂積典子・田中雅子著「日本のフィットネスクラブにおけるスタジオプログラムの変遷-プレコリオプログラムの台頭とその背景および今後の展望より-インストラクターへのアンケート結果」

http://www.jafanet.jp/hnblog/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%88%E7%B5%90%E6%9E%9C%E3%81%A8%E5%88%86%E6%9E%90.pdf

公益財団法人日本生産性本部「2016年度JCSI(日本版顧客満足度指数)年間発表」 http://activity.jpc-net.jp/detail/srv/activity001503/attached.pdf

公益財団法人日本生産性本部「2016年度JCSI(日本版顧客満足度指数)第6回調査結果発表」 http://activity.jpc-net.jp/detail/srv/activity001498/attached.pdf

東洋経済オンライン「日本の『健康ブーム』が、実は本物ではない理由」 http://toyokeizai.net/articles/-/168241

調査結果の概要 http://www.mext.go.jp/prev_sports/comp/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2017/02/15/1382023_001_1.pdf

性・年齢階級別にみた症状別自覚症状のある者(有訴者)率(人口千対)の順位 http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/20-21-h25.pdf