日本人とテレビ・2005 - nhk...1985年以降の「4時間以上」の人の推移をみる...

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2 放送研究と調査 AUGUST 2005 はじめに このレポートでは,NHK が 1985年以来, 5年ごとに全国規模で実施している「日本人 とテレビ」調査の 2005年の結果を報告する。 この調査は,人々のテレビに関する行動や 意識について同じ質問で定期的に測定し,そ の変化を探ることを目的として実施している もので,今回は 5 回目にあたる。 NHK が 1971年以降毎年11月に実施してい る「全国個人視聴率調査」の推移をみると, 1970 年代前半に漸増したテレビ視聴時間は,1975 年 の週平均 1日あたり 3 時間 50 分をピークに減少 に転じた。特に第1回「日本人とテレビ」調査 を実施した 1985 年 3 月の直前に行った 1984 年 11 月の結果は,3 時間 10 分と最短の視聴時間と なった。“テレビ離れ”という言葉が使われた時 期である 1) 。こうしたテレビ視聴の変化を,実態 だけでなく意識の面からもおさえていく必要性 を感じたことが,この調査の企画につながった。 今回の報告に先だち,過去4回の「日本人 とテレビ」調査の結果を概観しておく。 ・1985 年の調査からは,全体としてはテレ ビがメディアの首座にあるものの,ビデオや テレビゲームが登場し多メディア化が始まる なかで,若年層を中心にテレビの位置づけが 「相対化」している状況がとらえられた 2) ・1990年になると,テレビに「報道」機能 を期待する人が増加し,NHK・民放のニュー ス番組の評価が共に高まった。テレビは「な くてはならないもの」とテレビの重要性を肯 定する人が増加し,テレビの視聴時間の回復 と相まって,人々の生活におけるテレビの位 置付けが量的にも意識的にも高まった 3) ・1995年はビデオ,CD が普及し,家庭に おけるメディア環境が豊かになったが,テレ ビの重要性を肯定する人や,テレビを長時間 見る人が増加する傾向は続いた 4) ・2000年の状況も,基本的には 1995年と 変わらない。ただし,テレビは変わらずよく 見られていたが,テレビの効用を評価する人 が一部の側面について減少したり,テレビに 「不満」を持つ人が微増した 5) これらの結果を受けて,2005年の調査で は,テレビ視聴が 1 日あたり 4 時間前後の長 時間化が続くなか 6) ,テレビの見方やテレビ に対する意識にどのような変化があるのかを 意識して,分析を進めた。 < 調査の概要 > 調査は平成 17 年 3 月 5 日(土),6 日(日)の 2 日間,個人面接法により,全国 16 歳以上の 男女3,600人を対象に実施し,1,920人から回 答を得た。 今回は調査を拒否した人の割合が 2000年 日本人とテレビ・2005 テレビ視聴の現在 白石信子 / 原美和子 / 照井大輔

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2 放送研究と調査 AUGUST 2005

はじめに

このレポートでは,NHKが 1985年以来,5年ごとに全国規模で実施している「日本人とテレビ」調査の 2005年の結果を報告する。この調査は,人々のテレビに関する行動や

意識について同じ質問で定期的に測定し,その変化を探ることを目的として実施しているもので,今回は 5回目にあたる。NHKが 1971年以降毎年11月に実施してい

る「全国個人視聴率調査」の推移をみると,1970年代前半に漸増したテレビ視聴時間は,1975年の週平均1日あたり3時間50分をピークに減少に転じた。特に第1回「日本人とテレビ」調査を実施した1985年3月の直前に行った1984年11月の結果は,3時間10分と最短の視聴時間となった。“テレビ離れ”という言葉が使われた時期である1)。こうしたテレビ視聴の変化を,実態だけでなく意識の面からもおさえていく必要性を感じたことが,この調査の企画につながった。今回の報告に先だち,過去4回の「日本人

とテレビ」調査の結果を概観しておく。・1985年の調査からは,全体としてはテレビがメディアの首座にあるものの,ビデオやテレビゲームが登場し多メディア化が始まるなかで,若年層を中心にテレビの位置づけが「相対化」している状況がとらえられた 2)。・1990年になると,テレビに「報道」機能

を期待する人が増加し,NHK・民放のニュース番組の評価が共に高まった。テレビは「なくてはならないもの」とテレビの重要性を肯定する人が増加し,テレビの視聴時間の回復と相まって,人々の生活におけるテレビの位置付けが量的にも意識的にも高まった 3)。・1995年はビデオ,CDが普及し,家庭におけるメディア環境が豊かになったが,テレビの重要性を肯定する人や,テレビを長時間見る人が増加する傾向は続いた 4)。・2000年の状況も,基本的には 1995年と変わらない。ただし,テレビは変わらずよく見られていたが,テレビの効用を評価する人が一部の側面について減少したり,テレビに「不満」を持つ人が微増した 5)。 これらの結果を受けて,2005年の調査で

は,テレビ視聴が 1日あたり 4時間前後の長時間化が続くなか 6),テレビの見方やテレビに対する意識にどのような変化があるのかを意識して,分析を進めた。 <調査の概要>

調査は平成17年3月5日(土),6日(日)の2日間,個人面接法により,全国16歳以上の男女3,600人を対象に実施し,1,920人から回答を得た。今回は調査を拒否した人の割合が 2000年

日本人とテレビ・2005 テレビ視聴の現在

白石信子/原美和子/照井大輔 

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3放送研究と調査 AUGUST 2005

調査(8.3%)に比べると大変多く(16.5%),有効率は 53.3% という結果であった。サンプル構成(17 ページ参照)をみると,総務省の人口推計(2004年10月現在)による人口構成と比べ,「34歳以下が少ない」「55~69歳が多い」と偏りがみられる。また 5回の調査のサンプル構成を比べる

と,全体の中に占める 70歳以上の人の割合が,1985年の 7.7% から 2005年は 16.1% へと大きく増えている。このため分析にあたっては,これらのこと

を十分留意しつつ,進めていくこととした。質問の構成は,①テレビに関する行動と意

識,②テレビを含む他のメディアに関する行動と意識,の大きく 2つを柱に,これらを説明する項目として,基本属性,生活に対する意識,マスコミ・情報観などを尋ねている(質問文と結果は,18~35 ページ参照)。

 1. テレビ視聴の変化

はじめにテレビ視聴について,行動と意識の両面からその現状を紹介する。

(1) テレビの見方

続くテレビ視聴時間の長時間化ふだんの日にテレビを見る時間は 2,3時

間の人が多く,合わせて半数である(図1)。 1985年以降の「4時間以上」の人の推移をみると,1985年~1995年は 30% 前後であったものが 2000年以降は 36%となっており,全体としてテレビ視聴時間は長時間化している。「4時間以上」という人は年層別には 60歳

以上で多い。また 20年間で増加している層は,70歳以上である。

前述のとおり,70歳以上がサンプル全体に占める割合は大きく増加していることを考え合わせると,テレビ視聴時間長時間化の要因のひとつとして,社会全体の高齢化をあげることができよう。

テレビの見方については「テレビを見る時刻はだいたい決まっている」76%,「テレビ番組は自分自身で選ぶことが多い」66%,「見たい番組しか見ない」59% がいずれも半数を超えており,選択的なテレビの見方をする人が多数派である。この状況は 5回の調査とも変わらない(図2)。

図1 ふだんテレビを見る時間

ほどんど見ない

1時間ぐらい

2時間 3時間 4時間 5時間 6時間以上

1985 年

1990 年

1995 年

2000 年

2005 年

16 27 22 13 9%

103

16 29 23 12 893

16 27 25 13 892

13 26 23 14 12103

13 23 24 14 12114

図 2 テレビの見方

テレビを見る時刻はだいたい決まっている

テレビ番組は自分自身で選ぶことが多い

見たい番組しか見ない

思わず夢中になって見ていることがよくある

テレビをひとりで見ることが多い

テレビをひとりだけで見たい

時間のやりくりをして見ることがよくある

テレビがついていないと落ち着かない

80%

78767976

6362646666

6160586059

48474547

42

36384142

3233343739

2323212321

1618182018

1985 年1990 年1995 年2000 年2005 年

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4 放送研究と調査 AUGUST 2005

「テレビをひとりだけで見たい」という人は 39%,「他の人といっしょに見たい」という人は 30% である。「ひとりだけで」については 50代以上の女性を中心に調査のたびに少しずつ増えている。他方「他の人といっしょに見たい」という人は少しずつ減少し,結果として 1985年と 2005年では,この 2つの回答の大小関係は逆転した(図3)。

加えて「ひとりだけで見たい」という人がテレビ視聴時間が「4時間以上」という人で多い(46%)ことから,このような意識の増加もテレビ視聴の長時間化に何らかの影響を与えていそうである。1985年から 2000年にかけて増加した「テ

レビ番組は自分自身で選ぶことが多い」や「テレビがついていないと落ち着かない」については,この 5年では変化がみられなかった。一方2000年に比べ減少したのは「テレビを見る時刻はだいたい決まっている」(79%→76%)のほか,「思わず夢中になって見ていることがよくある」(47% →42%),「時間のやりくりをして見ていることがよくある」(23%→21%)といった,いわばテレビを熱心に見るような見方である。

テレビは「気になったときだけ目を向ける」この調査を開始した 1985年以後に行った

他の世論調査7)や,テレビ視聴に関する理論的な研究から明らかになった事柄8)から,テ

レビの見方について以下の 4つの特性を導き出し,新たに設問を加えた(図4)。最も多かったのは「テレビをつけておいて,気になったときだけ目を向ける」(よく+ときどきある人の率65%,以下同様)で,「家に帰るととりあえずテレビをつける」(62%)が続いている。これに対し,「他の番組のことや,出演者の情報を重ね合わせながら見る」(39%),「テレビにツッコミを入れながら見る」(34%),は 3割台であった。年齢別には,どの特徴も若い人ほど「ある」という人が多い。

また「テレビをつけておいて~」が「よくある」人(32%),「家に帰ると~」が「よくある」人(39%)はそれぞれテレビを「4時間以上」見ている人で多い(37%,55%)。このようなテレビをつけっぱなしにする見方が,長期的にみたテレビ視聴の長時間化に何か影響を与えているのかどうかについては,次回以降の調査でみていく必要がある。

若年層で増えた“番組選択はリモコンで”番組選択の方法については,「新聞のテレ

ビ欄を見て選ぶ」人が 56% と過半数,「リモコンで探して選ぶ」が 17% である。「情報誌のテレビ欄」(2%),「インターネットのテレビ欄」(1%)は 1%前後とごくわずかであ

図 3 「ひとりだけで見たい」か「他の人といっしょに見たい」か

ひとりだけで見たい どちらともいえない 他の人といっしょに見たい わからない無回答

1985年

1990年

1995年

2000年

2005年

32 23 44 1

1

1

1

1

33 27 40

34 27 38

37 28 35

39 29 30

%

図 4 「現代的なテレビの見方」(よく+ときどきある人、以下同 )

よくある ときどきある

32 33 65

%

39 23 62

16 24 39

10 24 34

テレビをつけておいて、気になったときだけ目を向ける

(一瞥性)家に帰るととりあえず

テレビをつける(環境性)

他の番組のことや、出演者の情報を重ね合わせながら見る

(引照性)

テレビにツッコミを入れながら見る(一体性)

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5放送研究と調査 AUGUST 2005

る。2000年と比べると,「新聞のテレビ欄を見て選ぶ」人は減少し(60% →56%),「リモコンで探して選ぶ」は増加している(14% →17%)。年層別には 20~34歳で「リモコン」の割合が急激に伸び,「新聞」に接近している。

よく見る番組はニュース,天気,ドラマふだんよく見る番組を 15項目のなかから

いくつでも選んでもらったところ,「ニュース・ニュースショー」(73%),「天気予報」(58%),「ドラマ」(46%)の順に多かった。この順位は過去4回の調査とも変わらない。よく見る番組の回答には,調査時の編成な

どが反映される面があること,また,1985年当時に設定した分類にあてはまらない番組が増えていることも,考慮する必要がある。その上で 2000年から 2005年にかけての変

化に着目してみると,この 5年で増加しているのは「政治・経済・社会番組」(24% →27%)のみである。これに対し,減少が大きいのは「歌番組・音楽番組」(36% →31%),「一般教養番組」(30%→25%),「劇場用映画」(20% →17%),「生活・実用番組」(19% →15%)であった。

(2) テレビに対する意識

再び増加した「報道」への期待「くつろいで楽しめる番組」(娯楽),「世

の中の出来事や動きを伝える番組」(報道),「知識や教養を身につけるのに役立つ番組」(教養)の 3つのなかからいちばん多く放送して欲しいものひとつを選んでもらった。全体では「報道」をあげる人が 46%で最も多い(図5)。「報道」をあげる人は,1985年から1995年にかけて増加した後,2000年にいっ

たん減少したが今回再び増加した。代わって減少したのは「娯楽」をあげる人である。

テレビの放送に「報道」をあげる人は,年齢が高くなるにつれ増加する。反対に年齢が若いほど高いのは「娯楽」である。「教養」については年齢による差はあまりない。またこの 5年でみると,60代の女性で「報道」をあげる人が増えている(45%→53%)。

低下したテレビの効用評価テレビがあることで,生活にどのような効

用(役立ち方,有用性)がもたらされていると思うかについては,「人とつきあうときの話のタネが得られる」「さまざまな意見や考え方が理解できる」「毎日の生活に欠かせない情報が得られる」をあげる人がいずれも 7割以上で,テレビは情報源としての評価が高い(図6)。しかしこの 20年でみると,テレビの効用

評価は変化している。尋ねた 8項目のうち,「さまざまな意見や考え方が理解できる」「毎日の生活に習慣やリズムが生まれる」を除いた 6項目は,図6でみるようにほぼ一貫して減少している。

図 5 いちばん多く放送して欲しい番組

「報道」 「娯楽」 「教養」わからない無回答

1985 年

1990 年

1995 年

2000 年

2005 年

40 41 17 2

44 38 16 2

46 37 15 2

42 37 19 2

46 33 17 4

%

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6 放送研究と調査 AUGUST 2005

45 歳以上でテレビ「不満」増加NHK,民放を含めたテレビ全体に対し,

どの程度満足しているかについては,「(十分 +どちらかといえば)満足している」人が多数派であることは,1985年以降変わらないが,その割合は減少し(83%→76%),「(どちらかといえば +まったく)不満である」という人が増加した(14%→20%)(図7)。年層別には 45歳以上で「満足している」と

いう人が徐々に減って,「不満である」という人が増えているが,それ以外の若い年層での変化はあまりない。

50 ~ 64 歳で減少したテレビの重要度テレビに対する全体的な評価を知るため

に,テレビはひとことでいえばどんな感じかを尋ねた質問では,テレビ視聴時間の回復と共に 1985年から 1995年にかけて増加していた「なくてはならないもの」という人の割合が,2000年以降は変化がみられない(図8)。

年層別では,1985年に比べ 35~39歳では「あれば便利という程度のもの」が減少し,「なくてはならないもの」が増加している。これに対し,50~64歳では「なくてはならないもの」が減少し,反対に「あれば便利なもの」が増加している,というように,この質問に対する回答は,年層により動きが異なっている。以上みてきたように,テレビ視聴の長時間

化が続いていても,効用・重要度といったテレビの評価が高まっているわけではない。また,テレビの見方もこれまでに比べ熱心とはいえない。

NHKを「必要だと思う」人が減少NHKと民放のどちらを多く見ているかに

ついては,「NHKのほうをずっと多く見る」という人は 10%,「どちらかといえば NHKのほうを多く見る」という人は 8%で,2000年(14%)に比べ「NHKをずっと多く見る」人が減少した。代わって増えたのは「民放をずっ

図 6 テレビの効用

人とつきあう時の話のタネが得られる

さまざまな意見や考え方が理解できる

毎日の生活に欠かせない情報が得られる

家族の団らんに役に立つ

現実にはできない経験が味わえる

毎日の生活に習慣やリズムが生まれる

生き方や行動の手本が得られる

話し相手の代わりになる

80%

80807875

727374747375757774727067676563616159

5552

38384344

4047

434243

38

1985 年1990 年1995 年2000 年2005 年

2721232219

図 7 テレビ満足・不満

十分満足 どちらかといえば満足

どちらかといえば不満

まったく不満

わからない無回答

1985 年

1990 年

1995 年

2000 年

2005 年

14 69 13 4%

113 67 15 4

112 67 16 4

113 65 18 3

112 64 18 42

図 8 テレビの重要度

なくてはならないもの あれば便利という程度のもの

別にどうということないもの

あるとじゃまなもの

1985 年

1990 年

1995 年

2000 年

2005 年

37 56 6 1%

40 54 6 0

0

0

0

43 52 5

43 52 4

41 53 5

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7放送研究と調査 AUGUST 2005

と多く見る」人である。「ずっと」と「どちらかといえば」を合わせてみても,NHKを多く見る人は 1985年から 1995年にかけて漸減(22%→20%)した後,2000年やや回復したかにみえたが,2005年は減少した(22%→18%)。必要度についてはNHKを「ぜひ必要だと思

う」人は 28%,民放を「ぜひ必要だと思う」人は27%である。NHKを「ぜひ必要だと思う」人は,2000年 (40%)に比べ大きく減少した(図9)。

NHK と民放の最近の番組については,NHKで評価が高いのは「事件や災害が起きたときの対応が速い」(60%)である。これに対し,民放では「娯楽番組におもしろいものがある」(60%)が最も多い。2000年の結果と比べると,NHKの番組については「事件や災害が起きたときの対応が速い」は増加している(54% →60%)ものの,他の項目はすべて減少している。これに対し,民放に対する評価に大きな変化はみられない(図10)。

図 9 NHKと民放の必要性

ぜひ必要だと思う まあ必要だと思う あまり必要ないと思う

まったく必要ないと思う

わからない無回答

1985 年

1990 年

1995 年

2000 年

2005 年

41 48 8 2%

37 49 10 2

22

2

1

1

13 4

38 50 9

40 48 9

28 51 15

ぜひ必要だと思う まあ必要だと思う あまり必要ないと思う

まったく必要ないと思う

わからない無回答

1985 年

(NHK)

(民放)

1990 年

1995 年

2000 年

2005 年

24 63 11 2%

28 61 9 2

12

2

1

1

14

27 61 10

26 60 11

27 60 9 1

図10 NHKと民放の評価(複数回答)

1723221919

5655

6054

60

%

4649484844

4443413734

31353735

25

2934292520

2323212318

2726222517

1814131711

67878

2429262627

46445

1118171617

2224252425

1721201820

6765666260

1985 年1990 年1995 年2000 年2005 年

事件や災害が起きたときの対応が速い

(NHK) (民放)

教養番組に、興味深いものがある

地域の出来事や話題をよく伝えている

報道番組が中立・公正である

報道番組の掘り下げ方が深い

自分の気持ちにぴったり合う番組がある

新鮮な感じのする番組がある

娯楽番組におもしろいものがある

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8 放送研究と調査 AUGUST 2005

10 チャンネル以上視聴可能という人が増え,3割を超えた(21% →32%)。これは CATVや CS デジタル放送への加入が進んだものによると考えられる。このように,この 20年でテレビ所有台数

は増えており,2000年よりも多チャンネル環境は広がっている。このほか,現在家庭に普及しているメディ

ア機器についても,家にあるかどうかを尋ねている(図13)。2000年と普及状況の比較をみてみると,

「家庭用ビデオ」(91% →89%)や「25 インチ以上のテレビ」(68%→67%),「テレビゲーム」(53% →48%)の伸びがとまっていることがわかる。これらの機器はすでに普及の進行がほぼ終わったものと考えられる。その一方,「DVD」(4%→45%),「MDプレーヤー」(21%→40%)が大きく伸びており,「パソコン・ワープロ」(56%→67%),「携帯電話・PHS」(70%→79%)も普及が進んでいる。このことから,従来普及してきた機器に加

え,新しいメディア機器が家庭に浸透している状況がうかがえ,メディア環境はさらに豊かになってきていることがわかる。

(2) メディア別接触頻度

テレビ,新聞,インターネットなど各種メディアの利用状況を把握するため,「毎日」,「週に 3・4回」「週1・2回」「月に 1・2回」という共通の選択肢で接触頻度を尋ねた(図14)。

 2. メディアの中のテレビ

家庭内のメディア環境は,1985年の調査開始当時から大きく変容してきた。メディア機器は豊かになり,これにより人々のメディア利用行動や情報行動に影響を与えていくことも考えられる。ここでは,2005年の家庭内のメディア環

境の中で,テレビはどのような位置づけにあるのか,メディア環境の変容とともに,家庭内におけるテレビの位置づけに変化が生じてきているのかを探った。

(1) メディア環境

豊かになる家庭内メディア環境まず,テレビの所有台数,視聴可能なチャ

ンネル数についてみていく。テレビが家に全部で何台あるかを尋ねた

結果を図11に示した。2005年の結果で最も多いのは「2台」(32%)であるが,3台(24%)と「4台以上」(24%)を合わせると約半数となっている。1985年からの推移をみてみると,約半数の家庭が 3台以上所有という状況は 1995年以降変わらない。また,「4台以上」は 1985年の 8%から比較すると,この 20年で大きく増加している。また,自宅で視聴可能な民放チャンネル

数を尋ねたところ,2000年に比べて(図12),

図11 テレビ台数

1985 年

1990 年

1995 年

2000 年

2005 年

30 41 20 8%

24 38 24 13

20

23

24

19 34 26

17 32 26

19 32 241 台 2 台 3台 4台以上

図12 民放視聴可能チャンネル数

2000 年

2005 年

%6 57 13 21 3

5494 11 32

3 チャンネル以下

4~7 8~9 10 以上 その他

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9放送研究と調査 AUGUST 2005

図13 所有機器

図14 メディア別接触頻度

55

52427

9

275153

48

71218

284140

510

84

5358

67

2140

44

37

4556

67

7079

445

11

9189

2810

6867

%

1995 年2000 年2005 年

25 インチ以上のテレビ

横長テレビ

薄型テレビ

車載テレビ(カーナビなど)

CATV受信 TV

衛星放送受信TV

CSデジタル放送受信TV

ハイビジョン受信TV

CDプレーヤー

MDプレーヤー

デジタルカメラ

家庭用ビデオ

DVD

HDD

ビデオカメラ

パソコン・ワープロ

携帯電話・PHS

テレビゲーム

1985年テレビ

ビデオ・ DVD

ラジオ

CD・MD・テープ

新聞

週刊誌

マンガ

インターネット

1990年1995年2000年2005年

%94 3 1

94 3 195 2 1

94 2 1

93

98

9898

97

963 1

1985年1990年1995年2000年2005年

4

67

6

6

5

98

9

9

8

2020

19

18

17

3435

34

33

1985年1990年1995年2000年2005年

39

3535

35

32

10

118

6

6

11

910

10

8

59

5453

51

46

1985年1990年1995年2000年2005年

15

2122

17

21

8

1010

8

10

12

1213

11

11

34

4246

36

42

1985年1990年1995年2000年2005年

91 3 1

88 4 186 4 2

88 3 2

83

94

9393

93

905 3

1985年1990年1995年2000年2005年

4

33

3

2

8

65

6

4

18

1817

16

13

30

2725

26

19

1985年1990年1995年2000年2005年

13

1313

11

12

8

99

9

7

12

1312

12

12

33

3434

32

31

1985年1990年1995年2000年2005年

3

33

2

2

4

55

5

4

10

109

10

7

17

1917

17

14

2000年2005年

8 4 417 7 7

1530

毎日のように週 3・4回ぐらい週 1・2回ぐらい

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10 放送研究と調査 AUGUST 2005

ラジオ―聴取者が高齢化ラジオの接触者は「毎日」が 32%,「週1・2

回以上」が 46% で 1985年以降漸減傾向が続いている。「毎日」接触者を年層別に比較すると,1985年において最も接触する層であった 30代後半も含めて,44歳以下の層で減少している一方,50歳以上では大きな増減はみられない。その結果,聴取者が高齢化していく傾向となっている(図17)。

テレビ― 90%以上の人が「毎日」接触テレビは 90%以上の人が「毎日」接触して

いる唯一のメディアである。2005年においても同様で,「毎日」接触が 93%,「毎日」「週3・4回」「週1・2回」を合わせた「週1・2回以上」の接触が 96%となっている。年層別に「毎日」接触する人を 1985年と比較しても(図15),各年層とも安定していることがわかるが,50~54歳でのみ減少している。

新聞―若年層で大きい接触者の減少新聞は接触者の割合ではテレビと双璧をな

すメディアであるが,「毎日」接触が83%(2000年86%),「週1・2回以上」が 90%(同93%)と 2000年に続き漸減している。年層別に「毎日」接触者を 1985年,1995年と比較すると(図16),30代以下で落ち込みがみられる。特に1985年から 1995年よりも 1995年から 2005年の方がその減少が一層大きく,若年層の新聞離れが加速している。

図16 新聞への接触頻度(「毎日」接触・年層別)

図17 ラジオへの接触頻度(「毎日」接触・年層別)

図15 テレビへの接触頻度(「毎日」接触・年層別)

16│19

20│24

25│29

30│34

35│39

40│44

45│49

50│54

55│59

60│64

65│69

70歳│

1985 年

96

9491

88

95

91

94

91

93

91

94

92

97

95

97

91

97

93

94

93

97

93

94

93

0

20

40

60

80

100%

2005 年

1985 年

87

54

86

55

7579

87 89 89

92

64

94

77

95

73

97

88

96

86

94 93

90

94

91

9391

89

88

86

86

76

80

0

20

40

60

80

100

1995 年2005 年

91 93

16│19

20│24

25│29

30│34

35│39

40│44

45│49

50│54

55│59

60│64

65│69

70歳│歳

1985 年

38

12

40

14

36

21

42

19

51

31

45

28

40

33

44

37

44

36

41

39

39

24

27

23

0

10

20

30

40

50

60

70%

2005 年

16│19

20│24

25│29

30│34

35│39

40│44

45│49

50│54

55│59

60│64

65│69

70歳│歳

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11放送研究と調査 AUGUST 2005

インターネット 9)―若年層を中心に各年層で急速な伸びインターネットはこの 5年で急速に接触者

を伸ばしている。「毎日」接触者は 17%(2000年8%),「週1・2回以上」接触者は 30%(同15%)で,まだ,テレビや新聞には遠く及ばないものの,どちらも 2000年からほぼ倍増している。年層別に「毎日」接触者を 2000年と比較すると(図18),若年層を中心に各年層で増加している。

図18 インターネットへの接触頻度(「毎日」接触・年層別)

図 19 メディアの効用比較

<報道 >世の中の出来事や動きを知るうえで<娯楽 >感動したり,楽しむうえで<教養 >教養を身につけるうえで<情報 >生活や趣味に関する情報を得るうえで

<解説 >政治や社会の問題について考えるうえで<慰安 >疲れを休めたり,くつろぐうえで<交流 >人とのつきあいを深めたり,広げたりするうえで

2000 年

14

4

33

18

34

19

32

14

26

15 12

28

7

22

7

20

5

11 10

28

01

0

10

20

30

40

50

60

70%

2005 年

1

16│19

20│24

25│29

30│34

35│39

40│44

45│49

50│54

55│59

60│64

65│69

70歳│歳

<報道>

<娯楽>

<教養>

<情報>

<解説>

<慰安>

<交流>

66

57

29

35

51

37

23 5 2

35 6

各1

12

20

18

%

4 2

11

2 2 2

11

1 1

1 1

1 1

2

8

9

29

9 11

135 5 4 17 97

448 11

8 11 7

15 4 4

322

2

2

22

2

32

5

10

映画・ビデオソフト

テレビ 新聞 ラジオ

インターネットタウン誌・情報誌

週刊誌

CD・MD・テープ

家族との話 知人との話 この中にはない/わからない・無回答

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12 放送研究と調査 AUGUST 2005

テレビは <速報性 >で 78%,< わかりやすさ > で 67% と他のメディアの追随を許していない。<詳報性 >では新聞(46%)がテレビ(37%)を上回り,即時に映像などでニュースを伝えられるテレビと,紙面による編集・解説機能をもつ新聞という,それぞれのメディアとしての強みが評価にもあらわれているといえる。これら 3つの機能については 2000年と比較して大きな変化はなかった。<選択性 >では,インターネットの評価

が高まっているという変化がみられ,他の機能がテレビまたは新聞に回答が集まっていることとは異なった様相になっている。その結果,テレビ,新聞にインターネットが加わり3つどもえに近い状況になっており,最も回答が多いテレビ(35%)に次いで,新聞(25%)

(3)役に立つメディア

安定して評価の高いテレビメディアの持つ機能のうち,<報道 ><娯

楽 >など 7 つの機能について,いろいろなメディア(11項目)の中からいちばん役に立つと思うものを尋ねた(図19)。テレビは 7つの機能のうち,5つの機能で

最も多く回答を集め,2005年においても各メディアで最も位置づけが高いことは変わっていない。特に <報道 >でいちばん役に立つとした人が 66%,<娯楽 >では 57% と他のメディアを引き離すかたちで評価が高い。また,<解説 >ではテレビと新聞に評価

がほぼ集中している。このほか,<教養 >では本がテレビと拮抗し,<情報 >と <慰安 >ではテレビが最も多いが,これに続くものとして,<情報 >では新聞とタウン誌・情報誌,本およびインターネット,<慰安 >では家族との話と CD・MD・テープに評価が分散している。このように,メディアの効用評価において

は,<報道 ><娯楽 >をはじめとしてテレビが多くの側面で最も評価が高いメディアであることは変わっていない。また,<情報 >や <慰安 >でみられるようにそれぞれの機能によってメディアの使い分けがなされていることがわかる。このほか,「ニュースや情報を知る」とい

う設定で,6項目のメディアのうち <速報性>以下,4つの機能別に最も評価するメディアを尋ねている(図20)。この調査における4つの機能の定義は図20 のとおりである。

図 20 メディアの特性比較

<速報性 >いちばん早く伝わると思うのは <わかりやすさ>いちばん理解しやすいのは<詳報性>いちばん詳しく知ることができるのは<選択性>必要なものだけいちばん選びやすいのは

〈速報性〉82

%

2 3 1

781

26

〈わかりやすさ〉

〈詳報性〉

〈選択性〉

2000 年

2005 年

2000 年

2005 年

2000 年

2005 年

2000 年

2005 年

12

12

69 3

67 6

23

21

2

3 2

37 51 3

37 78

7

46

1

2

38 33 13

35 1522

15

25

2

3

テレビ

新聞 他インターネット

ラジオ

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13放送研究と調査 AUGUST 2005

とインターネット(22%)がほぼ拮抗している。2000年の結果との比較をみると,インターネットの評価の上昇(13% →22%)の影響は主に新聞への評価(33% →25%)に影響を与えていることがわかる。また,調査相手にとって,「どうしても欠

かせない」メディアを「いろいろなことを考えあわせて」11項目の中から 1 つ選んでもらった(図21)。

最も多いのは「テレビ」と「家族との話」が並んでおり(33%),次いで「新聞」(11%)となっている。2000年と比較してもそれぞれの位置づけに大きな変化はみられない。年層別にみてみると(図22),30~40代で半数前後の人が「家族との話」をあげていることが目立っている。「テレビ」が「家族との話」を上回っているのは 10代と 20代後半,60代以上で,特に 60代以上は他の年層と比べても「テレビ」への傾斜が大きい。

ここまで,メディアの中でのテレビの位置づけを探る観点から,各メディアの利用頻度とその評価をみてきた。この 20年で家庭に様々なメディアが入り込んできても,テレビは 90%以上の人が変わらず「毎日」接触する

メディアであり続けている。評価面においても,<報道 >と <娯楽 >や,ニュースや情報を知るうえでの <速報性 >と <わかりやすさ >で他のメディアを圧倒しており,他にも多くの機能で評価が高いことは変わっていない。一方では,インターネットが接触者を伸ば

し,<選択性 >など一部の機能に対する評価が高まっているという変化がみられた。しかし,今回の調査結果をみる限り,このことによるテレビへの影響は,利用面からも評価面からも読み取れなかった。テレビ視聴の長時間化が続いていても,効

用・重要度といった面でのテレビそのものへの評価が高まっているわけではないことは先にふれた。しかし,メディアの中のテレビという観点からみた,相対的なテレビの地位は揺らいでおらず,2005年時点においては引き続き首座にある。

図 21 どうしても欠かせないメディア

図 22 どうしても欠かせないメディア(年層別)

35

%

13

1 1

1133 6 3

2000 年

2005 年

33 7

33

テレビ ラジオCD・ビデオ

家族との話

新聞 雑誌・本 インターネット

3 3

23 335

5

その他

知人との話

テレビ

29

21

2023

31

47

21

11

55

25

49

25

47

28

37

33

13 1417

101113

10

32

32

38

25

37

22

47

24

23

57 7

7

0 53

65

0012

95

0 10

10

20

30

40

50

60

70%

家族との話インターネットラジオ新聞

21

7

2 340

4

16│19

20│24

25│29

30│34

35│39

40│44

45│49

50│54

55│59

60│64

65│69

70歳│歳

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14 放送研究と調査 AUGUST 2005

人々の情報に対する考えの中で,この 20年で特に目立つのは,「情報にお金をかけたくない」という意識が次第に強まっていることである。役立つ情報であっても「情報のためにそれほどお金をかけたいとは思わない」という人は,もともと 1985年時点でも 65%と高かったが,2005年は 72% と大幅に増加した。反対に「かなりお金がかかっても構わない」人は 24% から 17% に減少している。このように情報にお金を惜しむ傾向は,男性では 20代~40代と 70歳以上,女性では 30代で顕著である(図24・25)。

 3. 情報・マスコミ観の変化

テレビをはじめ,さまざまなメディアから得られる情報に人々はどのような態度で接しているのか,また,マスコミの役割や信頼性に対してどのような評価を下しているのだろうか。この 20年の変化を踏まえ,分析をおこなった。

(1)情報に対する考え方

「情報にはお金をかけたくない」が定着テレビや新聞などから得られる情報につい

て「知っておいてよかったと思う情報が多い」と評価する人は 72%である。これは 20年間でみれば減少傾向にあるが,「どうということのない情報が多い」(19%)と比べれば,情報に対する評価が大きく揺らいでいるわけではない(図23)。

ただし,たとえ有効な情報が多いと感じていても,その「量」が適切なのかどうか,という感覚はまた別のようである。いろいろな情報があるので「ものごとの判断に役立つ」人は 52%と約半数で,「多すぎて迷わされることが多い」人は 37%と,情報の量に関しての評価は分かれている。

図 23 情報の有効性

知っておいてよかったと思う情報が多い

どうということのない情報が多い

どちらともいえない

わからない無回答

1985 年

1990 年

1995 年

2000 年

2005 年

79 5 14 2%

76 6 16 2

76 6 15 2

76 5 17 2

72 197 3

図 25 役立つ情報のためにお金をかけたいか(男女年層別)

図 24 役立つ情報のためにお金をかけたいか

役に立つ情報を手に入れるためには、かなりお金がかかっても構わない

役に立つとはいっても情報のためにそれほどお金をかけたいとは思わない

わからない無回答

どちらともいえない

1985 年

1990 年

1995 年

2000 年

2005 年

24 8 65 3%

23 10 63 3

21 8 68 3

20 8 70 2

17 727 3

20代

30代

40代

50代

60代

70歳│

20代

30代

40代

50代

60代

70歳│

80

34

66

55

14

69

60

34

23

64

57

31

28

75

54

31

18

56

23

35

69

67

21

21

73

19

17

7682

76

17

5

73

72

18

12

75

72

17

16

75

62

17

14

72

59

13

110

20

40

60

80

100%

それほどお金をかけたいとは思わない

(男) (女)

かなりお金がかかっても構わない

2005 年1985 年

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15放送研究と調査 AUGUST 2005

図 26 マスコミが伝えることはほぼ事実どおりか

そう思う そう思わない どちらともいえない

わからない無回答

1985 年

1990 年

1995 年

2000 年

2005 年

37 43 17 3%

34 47 17 3

33 47 18 2

29 54 16 2

28 1850 4

図 27 マスコミが伝えることは、ほぼ事実どおりと「思わない」(年層別)

16│19

20│24

25│29

30│34

35│39

40│44

45│49

50│54

55│59

60│64

65│69

70歳│

2005 年65

63

62

58

68

54

61

49

54

44

55

45

57

45

57

38

47

35

43

35

39

21

31

23

010203040506070%

1985 年

図 28 テレビは直接見聞きしたのと同じように実感が持てるか

そう思う どちらともいえない

そう思わない わからない無回答

1985 年

1990 年

1995 年

2000 年

2005 年

52 13 31 4%

57 13 28 2

49 16 33 2

42 16 39 2

42 3617 5

全体 36

テレビ視聴時間(1日)

2時間以下 403時間 384時間以上 31

テレビ満足度満足 33不満 49

テレビ重要度なくてはならないもの 30あれば便利程度 41別にどうということはない 40

表1 テレビに実感が持てると「思わない」

※■は、全体と比較して有意に高いことを示す

(%)

(2)マスコミに対する信頼度

「マスコミへの信頼」「テレビ実感」低下50% の人が「マスコミが伝えていることは

ほぼ事実どおり」とは思っていない。この 20年間では,事実どおりと「思わない」人が増え(43%→50%),反対に事実どおりと「思う」人は減り(37% →28%),マスコミ情報に懐疑的な人が増えていることがうかがえる。こうした傾向は,24歳以下を除くほとんどの年層に共通している(図26・27)。

このほか,テレビで見たことに対する「実感」も,失われつつある。「テレビで見たことは直接見聞きしたのと同じように実感が持てる」人は 1990年時点までは半数を超えていたが,その後減少し,今回は「実感が持てる」が 42%,「持てない」が 36% とその差も小さくなっている。なお,他の質問との関係では,1日の視聴時間が 2時間以下と短い人や,「テ

レビに不満」「テレビはあれば便利だという程度のもの」と考えている人で,「テレビに実感が持てない」人が全体に比べて多い(図28・表1)。

このように,テレビをはじめマスコミが伝える情報に対する評価は,厳しさを増している。ただ視点を変えればこれは,マスコミを通じて日々さまざまな情報に接するにつれ,人々がマスコミ情報を冷静な目で判断しようとしていることでもあると考えられる。それにもかかわらず,「人びとの意見は知

らないうちにマスコミのいうとおりに動かされていることが多い」と考える人の割合は,5回の調査を通じて常に非常に高い(73% →73%→76%→79%→75%)。マスコミが人々の考えや意見に及ぼす力の大きさは依然,非常に強く意識されている。

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16 放送研究と調査 AUGUST 2005

(3)テレビの影響のとらえ方

「どちらともいえない」が目立つテレビの影響テレビの影響について,具体的に 5つの観

点を取り上げて考えを聞いた(表2)。この設問は 1995年からのもので,今回が

3回目だが,毎回共通する特徴は,「どちらともいえない」という回答の多さである。今回の場合5問中4問で 40%を超え,たとえば「テレビは人々がものごとを深く考える力を強く(弱く)した」では,半数近い 46%が「どちらともいえない」と答え,影響の程度や方向性をとらえることは難しい。「どちらともいえない」と答えた理由はさまざま考えられるが,その一つとしては,もともと「影響」という評価自体が抽象的なものであるのに加え,テレビが伝える情報は多種多様かつ広範で,必ずしも評価が割り切れず回答しづらい,という事情があげられる。このうち,「青少年の非行や暴力行為」へ

の影響は,毎回回答の傾向が変わる,という意味で,影響を把握しにくい。「青少年の非行や暴力行為」を「助長」したと考える人は,前回は大幅に増加したが,今回は逆に減少している。具体的なイメージを思い浮かべやす

い質問だけに,調査時点で,青少年問題に関係したどのような社会的な問題や関心事があったのかによって回答が左右されうるということも,その一因と考えられる。しかしその分「抑制した」が増えたかというとそんなことはなく,毎回7~8%程度である。少なくとも,テレビが青少年の非行・暴力を抑制するのに貢献しているとは考えられていないことは読みとれる。この他,「政治や社会への関心を強く(弱

く)した」では「強くした」の割合は 1995年に比べると減少している。減少しているのは主に 35~54歳の年層で,55歳以上では変化は見られず,常に 70%を超える人が「強くした」と回答している(図29)。

図 29 テレビは政治や社会関心を強くした(年層別)

16│19

20│24

25│29

30│34

35│39

40│44

45│49

50│54

55│59

60│64

65│69

70歳│

57

69

70 6961

56

65

55

64

54

74

55

71

63

78

64

70

69

73

72

79

7872

73

0

20

40

60

80

%100

2005 年1995 年

表 2 テレビの影響

<>は前回調査との差、≪≫は1995年と2005年との差の統計的な大小を示す。

A.人びとがものごとを深く考える力を・・・ C.青少年の非行や暴力行為を・・・1995年 2000年 2005年 1995年 2000年 2005年

強くした 34 > 31 30 ≫ 抑制した 8 8 7%弱くした 25 26 > 21 ≫ 助長した 43 < 54 > 50 ≪どちらともいえない 39 41 < 46 ≪ どちらともいえない 46 > 36 < 40 ≫B.テレビは人びとの生活のしかたを・・・ D.テレビは人びとに・・・個性的なものにした 12 11 12 心の豊かさを重視させた 23 > 20 < 22似たものにした 47 48 > 43 ≫ 物の豊かさを重視させた 35 35 > 30 ≫どちらともいえない 39 38 < 41 どちらともいえない 40 42 44 ≪

E.人びとの政治や社会に対する関心を・・・強くした 71 > 63 < 66 ≫弱くした 5 < 6 5どちらともいえない 23 < 29 > 26 ≪

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17放送研究と調査 AUGUST 2005

全 体性 別 年  齢

男性 女性 16 ~19 歳

20 ~24 歳

25 ~29 歳

30 ~34 歳

35 ~39 歳

40 ~44 歳

45 ~49 歳

50 ~54 歳

55 ~59 歳

60 ~64 歳

65 ~69 歳

70 歳以上

1985 年2,632 人 1,211 1,421 213 161 184 307 320 276 235 242 217 148 126 203

100.0 % 46.0 54.0 8.1 6.1 7.0 11.7 12.2 10.5 8.9 9.2 8.2 5.6 4.8 7.7

1990 年2,508 人 1,108 1,400 167 170 166 192 309 322 248 201 210 177 145 201

100.0 % 44.2 55.8 6.7 6.8 6.6 7.7 12.3 12.8 9.9 8.0 8.4 7.1 5.8 8.0

1995 年2,423 人 1,131 1,292 149 177 140 176 225 235 273 223 229 200 147 249

100.0 % 46.7 53.3 6.1 7.3 5.8 7.3 9.3 9.7 11.3 9.2 9.5 8.3 6.1 10.3

2000※年

3,584 人 1,677 1,907 175 228 235 282 267 285 349 402 327 302 277 455

100.0 % 46.8 53.2 4.9 6.4 6.6 7.9 7.4 8.0 9.7 11.2 9.1 8.4 7.7 12.7

2005 年1,920 人 909 1,011 94 77 88 124 161 141 142 187 218 205 174 309

100.0 % 47.3 52.7 4.9 4.0 4.6 6.5 8.4 7.3 7.4 9.7 11.4 10.7 9.1 16.1

サンプル構成

おわりに

以上,今回の調査結果について,この 20年間の動きを踏まえ分析をおこなってきた。20年という歳月を経ても,さまざまなメディアの中で,テレビが人々の生活において最も“親しい”メディアであることには変わりはない。しかし,人々のテレビとの関わり方まで変わっていないかというとそうではない。「つけっぱなし」視聴の広がりや,テレビに「満足している」人が減る傾向にあるなど,人々とテレビとの関わり方には変化がみられ始めている。一方,急速に普及が進んだインターネット

は,一部の機能に限ってではあるが,既存のメディアに肩を並べ始めている。こうした動きが,一過性のものなのか,そ

れとも今後より際立っていくのか。今後も,長期的な視点で変化を把握する今回のような時系列調査に加え,変化の要因や背景を探る調査も重ね,人々のテレビとの関わり方を追跡していく必要がある。(しらいし のぶこ /はら みわこ /てるい だいすけ)

注1)「テレビ視聴時間の変化とその要因」2003 年『テレビ視聴の 50 年』第 2部第 2章

2)「日本人とテレビ・1985」『放送研究と調査』1985 年 8 月号

3)「日本人とテレビ・1990(1)」『放送研究と調査』1990 年 8 月号

4)「日本人とテレビ・1995(1)」『放送研究と調査』1995 年 7 月号

5)「日本人とテレビ・2000」『放送研究と調査』2000 年 8 月号

6)「全国個人視聴率調査」による週平均 1日あたりのテレビ視聴時間は2004 年 11 月 4 時間 1分2005 年 2 月 4 時間 12 分2005 年 4 月 4 時間 1分 であった。

7)「浸透した『現代的なテレビの見方』」『放送研究と調査』2003 年 5 月号ほか

8)「テレビを見ることにどう迫るのか」『放送研究と調査』2005 年 6 月号

9) 今回の調査では「インターネット」利用を「パソコンや携帯電話によるホームページ閲覧や検索」とし,「メールのやりとり」を除くものとして調査相手に尋ねている(2000 年調査では,「メールのやりとり」を含むものとして尋ねている)。

※ 2000年は5,400人調査

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18 放送研究と調査 AUGUST 2005

―テレビ視聴時間量―第 1問 あなたは,休日を除くふだんの日に,1日にテレビを何時間ぐらいご覧になっていますか。 85 90 95 2000 2005 年 1. 1 時間ぐらい 16.4 15.8 15.9 > 13.1 12.5 % ≫ 2. 2 時間ぐらい 27.1 28.7 26.5 25.5 23.2 ≫ 3. 3 時間ぐらい 22.3 23.4 24.7 22.6 23.9 4. 4 時間ぐらい 12.8 12.4 12.7 13.5 13.6 5. 5 時間ぐらい 9.8 8.9 9.1 10.3 11.1 6. 6 時間ぐらい 4.2 > 2.9 3.1 < 4.4 4.2 7. 7 時間ぐらい 1.3 1.3 1.0 < 1.8 1.2 8. 8 時間ぐらい 1.1 1.0 1.3 1.6 < 2.3 ≪ 9. 9 時間以上 2.4 3.0 2.9 < 3.9 3.9 ≪ 10. ほとんど・全然見ない 2.5 2.6 2.3 3.0 3.8 ≪ 11. わからない,無回答 0.2 0.2 0.4 0.4 0.2

―NHKか民放か―第 2問 あなたは,NHKの番組と民放の番組のどちらを多く見ていますか。リスト 1の中からひとつだけお答えください。 85 90 95 2000 2005 年 1. NHKのほうをずっと多く見る 12.9 11.6 10.6 < 13.9 > 10.4 % ≫ 2. どちらかといえば,NHKのほうを多く見る 9.2 9.6 8.8 8.2 7.6 ≫ 3. NHK,民放,同じくらい見る 23.3 23.3 > 19.5 19.2 18.7 ≫ 4. どちらかといえば,民放のほうを多く見る 38.1 37.0 < 40.3 > 37.7 37.7 5. 民放のほうをずっと多く見る 15.3 < 17.5 < 19.8 20.0 < 24.0 ≪ 6. その他(具体的に) 0.4 0.4 0.2 0.2 > ― ≫ 7. わからない,無回答 0.9 0.7 0.7 0.7 < 1.7 ≪

―テレビ視聴種目― 第 3 問 あなたは,ふだん,どんなテレビ番組をよくご覧になっていますか。リスト 2の中から,いくつでもお答えください。 85 90 95 2000 2005 年 ア . ニュース・ニュースショー 71.9 < 76.2 > 73.5 72.2 72.9 % イ . 天気予報 54.7 52.4 54.2 55.8 57.6 ウ . 政治・経済・社会番組 20.1 < 25.9 25.2 24.2 < 27.1 ≪ エ . ドラマ 49.1 51.1 50.8 48.3 45.9 ≫ オ . 劇場用映画 25.0 22.9 > 19.8 19.8 > 16.6 ≫ カ . クイズ・ゲーム 36.3 > 33.3 > 30.3 > 16.7 18.5 ≫ キ . 落語・漫才などの寄席・演芸もの 19.1 > 16.5 14.7 14.4 14.4 ≫ ク . 笑いやコントなどのバラエティショー 20.0 21.2 < 24.4 < 29.2 29.6 ≪ ケ . 歌番組・音楽番組 39.7 > 27.2 29.1 < 36.0 > 30.5 ≫ コ . アニメ・マンガ 11.5 11.2 10.6 < 9.1 9.1 ≫ サ . スポーツ番組 40.1 40.8 42.1 > 38.4 > 35.6 ≫ シ . 学習・語学・技能・趣味などの講座番組 10.8 9.8 9.5 < 11.9 > 9.3 ス . 自然・歴史・紀行・科学などの一般教養番組 25.2 26.3 28.4 30.4 > 25.2 セ . 生活・実用番組 13.7 12.6 13.5 < 18.5 > 15.1 ソ . 朝や日中のワイドショー 18.8 18.7 20.0 21.5 20.2 タ . その他(具体的に) 1.1 0.9 0.9 0.6 > 0.1 ≫ チ . わからない,無回答 0.7 0.7 0.7 0.6 0.9

「日本人とテレビ・2005」調査 単純集計結果 (85年~ 2000 年調査の結果を併記) 〈第 1回〉 〈第 2回〉 〈第 3回〉 〈第 4回〉 〈第 5回〉■ 調査時期 1985 年 1990 年 1995 年 2000 年 2005 年 3 月 9日(土) 3 月 10日(土) 3 月 11日(土) 3 月 4日(土) 3 月 5日(土)   10 日(日)   11 日(日)   12 日(日)   5 日(日)   6 日(日)■ 調査方法 個人面接法 個人面接法 個人面接法 個人面接法 個人面接法■ 調査対象 全国 16歳以上の国民 全国 16歳以上の国民 全国 16歳以上の国民 全国 16歳以上の国民 全国 16歳以上の国民 3,600 人 3,600 人 3,600 人 5,400 人 3,600 人■ 調査有効数(率) 2,632 人(73.1%) 2,508 人(69.7%) 2,423 人(67.3%) 3,584 人(66.4%) 1,920 人(53.3%)

注 1 ><は,前回の比率との検定結果。>は前回より低い,<は高いことを示す。注 2 ≫≪は,85年と 2005 年の比率の検定結果。≫は 2005 年が 85年より低く,≪は高いことを示す。

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19放送研究と調査 AUGUST 2005

―コマーシャルの見方―第 4問 あなたは,テレビのコマーシャルをどのようにご覧になっていますか。リスト3のように分けると,どれに近いでしょうか。 85 90 95 2000 2005 年 1. 楽しんで見ている 24.3 < 26.8 28.7 27.5 > 23.2 % 2. 何とも思わずに見ている 45.9 43.5 44.1 44.5 44.9 3. がまんして見ている 16.3 17.9 > 14.2 13.8 13.8 ≫ 4. ほとんど見ない 12.3 10.6 11.6 13.2 < 16.0 ≪ 5. わからない,無回答 1.3 1.4 1.4 1.1 < 2.1 ≪

―テレビの見方 A: ひとりで見るか―第 5 A 問 あなたの、テレビの見方について、いろいろおうかがいします。A. あなたは、テレビをひとりで見ることが多いですか、それとも、他の人と見ることが多いですか。 90 95 2000 2005 年 1. ひとりで見ることが多い 36.0 38.3 < 41.0 41.8 % 2. 他の人と見ることが多い 53.2 50.5 48.8 47.2 3. どちらともいえない 10.0 10.4 9.5 9.9 4. わからない、無回答 0.7 0.9 0.7 1.1

―テレビの見方 B: 時刻が決まっているか―第 5 B 問 B. あなたがテレビを見る時刻はだいたい決まっていますか,それとも,あまり決まっていませんか。 85 90 95 2000 2005 年 1. だいたい決まっている 79.6 77.6 76.1 < 78.7 > 75.5 % ≫ 2. あまり決まっていない 17.7 19.2 21.0 > 18.5 20.6 ≪ 3. どちらともいえない 1.9 2.6 2.1 2.0 2.8 ≪ 4. わからない,無回答 0.8 0.6 0.8 0.8 1.1

―テレビの見方 C: 自分で選ぶか―第 5 C 問 C. あなたがご覧になるテレビ番組は,あなたご自身で選ぶことが多いですか,それとも他の人が選ぶことが多いですか。 85 90 95 2000 2005 年 1. 自分で選ぶことが多い 62.7 62.3 64.1 66.2 65.5 2. 他の人が選ぶことが多い 23.0 21.4 20.1 > 16.9 17.7 ≫ 3. どちらともいえない 13.4 < 15.8 14.8 16.1 15.9 ≪ 4. わからない,無回答 0.9 0.5 0.9 0.7 0.8

―テレビの見方 D: 時間やりくりするか―第 5 D 問 D. あなたは,時間のやりくりをしてテレビを見ることが,よくありますか,それとも,ほとんどありませんか。 85 90 95 2000 2005 年 1. よくある 23.4 22.8 21.2 23.3 > 20.5 % ≫ 2. ほとんどない 63.6 65.8 68.0 > 65.4 67.3 ≪ 3. どちらともいえない 11.4 10.5 9.4 10.3 10.9 4. わからない,無回答 1.6 > 0.8 < 1.4 1.0 1.3

―テレビの見方 E: 夢中になるか―第 5 E 問 E. あなたは,思わず夢中になってテレビを見ていることがよくありますか,それとも,ほとんどありませんか。 85 90 95 2000 2005 年 1. よくある 47.8 46.8 45.2 46.5 > 42.1 % ≫ 2. ほとんどない 36.0 34.8 36.9 36.0 < 39.4 ≪ 3. どちらともいえない 15.1 < 17.4 16.8 16.7 17.3 ≪ 4. わからない,無回答 1.1 1.1 1.0 0.9 1.2

―テレビの見方 F: 見たいものしか見ないか―第 5 F 問 F. あなたは,見たい番組しかテレビを見ないほうですか,それとも,とくに見たいと思わない番組でも見るほうですか。 85 90 95 2000 2005 年 1. 見たい番組しか見ない 61.2 59.8 57.9 59.5 59.1 % 2. 見たいと思わない番組でも見る 29.7 30.5 32.2 29.8 27.9

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20 放送研究と調査 AUGUST 2005

3. どちらともいえない 8.2 9.1 8.9 9.5 < 11.8 ≪ 4. わからない,無回答 0.9 0.7 1.0 1.1 1.2

―テレビの見方 G: ひとりだけで見たいか―第 5 G 問 G. あなたは,テレビをひとりだけで見たいほうですか,それとも,他の人といっしょに見たいほうですか。 85 90 95 2000 2005 年 1. ひとりだけで見たい 32.0 33.0 34.3 36.5 < 39.4 % ≪ 2. 他の人といっしょに見たい 43.9 > 39.7 37.6 > 34.8 > 29.8 ≫ 3. どちらともいえない 23.2 < 26.5 27.0 27.6 29.4 ≪ 4. わからない,無回答 0.9 0.9 1.2 1.1 1.4

―テレビの見方 H: 見ないと落ち着かないか―第 5 H 問 H. あなたは,テレビがついていないと落ち着かないほうですか,それとも,そういうことはありませんか。 85 90 95 2000 2005 年 1. 落ち着かない 15.5 < 17.9 18.4 19.5 17.8 % ≪ 2. そういうことはない 80.1 > 75.9 76.5 75.1 76.6 ≫ 3. どちらともいえない 3.6 < 5.5 > 4.3 4.8 4.4 4. わからない,無回答 0.8 0.6 0.8 0.6 < 1.1

―現代的なテレビの見方 A: 環境性―第 6 A 問 では,あなたはふだん,リスト4の AからDにあるようなテレビの見方をすることがありますか。リスト 4のように分けるとどれになりますか。1つ 1つについてお答えください。A. 家に帰ると,とりあえずテレビをつける 2005 年 1. よくある 39.4 % 2. ときどきある 23.0 3. ほとんどない 34.4 4. どちらともいえない 1.9 5. わからない,無回答 1.3

―現代的なテレビの見方 B: 一瞥性―第 6 B 問 B. テレビをつけておいて,気になったときだけ目を向ける 2005 年 1. よくある 32.1 % 2. ときどきある 32.9 3. ほとんどない 30.5 4. どちらともいえない 2.7 5. わからない,無回答 1.8

―現代的なテレビの見方 C: 引照性―第 6 C 問 C. 他の番組のことや,出演者の情報を重ね合わせながら見る 2005 年 1. よくある 15.7 % 2. ときどきある 23.6 3. ほとんどない 55.5 4. どちらともいえない 2.7 5. わからない,無回答 2.5

―現代的なテレビの見方 D: 一体性―第 6 D 問 D. テレビにツッコミを入れながら見る 2005 年 1. よくある 9.6 % 2. ときどきある 24.2 3. ほとんどない 61.6 4. どちらともいえない 2.1 5. わからない,無回答 2.5

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21放送研究と調査 AUGUST 2005

―チャンネル切り換えの有無―第 7問 あなたは,テレビの番組を見ている途中で,リモコン装置を使って,チャンネルを頻繁に切り換えることがよくあるほうですか,それとも,ほとんどないほうですか。 95 2000 2005 年 1. よくあるほう 36.7 35.7 37.0 % 2. ほとんどないほう 54.0 54.3 > 49.5 3. どちらともいえない 7.3 8.5 < 11.5 4. リモコン装置は持っていない 1.2 > 0.7 0.5 5. わからない,無回答 0.8 0.8 < 1.6

―番組の選択方法―第 8問 あなたは,ふだんテレビを見る時,番組をどのように,選んでいますか。 リスト 5の中から,いちばん多いと思うものをひとつだけお答えください。 2000 2005 年 1. リモコンで探して選ぶ 14.3 < 17.4 % 2. 新聞のテレビ欄を見て選ぶ 60.3 > 55.7 3. 情報誌のテレビ欄を見て選ぶ 2.0 1.7 4. インターネットのテレビ欄を見て選ぶ 0.2 < 0.7 5. よく見る番組は決まっている 17.6 17.3 6. 家族が選んだものを見る 4.4 5.4 7. わからない,無回答 1.1 1.7

―テレビの効用 A: 生活情報―第 9 A 問 テレビとあなたの生活との関係についてうかがいます。リスト 6の AからDについて,「そう思う」か「そう思わない」かでお答えください。テレビがあることで A. 毎日の生活に欠かせない情報が得られる 85 90 95 2000 2005 年 1. そう思う 74.6 75.0 76.5 > 73.8 71.6 % ≫ 2. そう思わない 15.7 15.6 > 13.2 < 15.4 17.0 3. どちらともいえない 7.8 7.7 8.5 9.3 9.7 ≪ 4. わからない,無回答 2.0 1.6 1.9 1.5 1.7

―テレビの効用 B: 習慣やリズム―第 9 B 問 B. 毎日の生活に習慣やリズムが生まれる 85 90 95 2000 2005 年 1. そう思う 37.9 38.2 < 42.7 44.0 > 40.1 % 2. そう思わない 45.9 46.3 > 42.6 41.0 43.8 3. どちらともいえない 12.8 12.8 12.0 12.8 13.7 4. わからない,無回答 3.3 2.6 2.6 2.2 2.4

―テレビの効用 C: 生き方の手本―第 9 C 問 C. 生き方や行動の手本が得られる 85 90 95 2000 2005 年 1. そう思う 47.1 > 42.5 42.1 43.2 > 38.2 % ≫ 2. そう思わない 33.7 < 36.8 36.8 34.9 < 39.9 ≪ 3. どちらともいえない 15.7 < 18.0 17.5 19.2 19.2 ≪ 4. わからない,無回答 3.6 2.7 3.6 > 2.7 2.7

―テレビの効用 D: 一家団らん―第 9 D 問 D. 家族の団らんに役に立つ 85 90 95 2000 2005 年 1. そう思う 70.4 > 67.4 67.0 65.4 > 62.7 % ≫ 2. そう思わない 17.6 18.7 19.1 20.0 21.1 ≪ 3. どちらともいえない 9.7 < 11.4 11.6 12.3 14.0 ≪ 4. わからない,無回答 2.3 2.4 2.2 2.3 2.2

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22 放送研究と調査 AUGUST 2005

―テレビの効用 E: 話のタネ―第 9 E 問 リスト 7の E~ Hについてはどうでしょうか。E. 人とつきあうときの話しのタネが得られる 85 90 95 2000 2005 年 1. そう思う 80.1 79.5 79.5 78.0 > 74.7 % ≫ 2. そう思わない 12.2 13.1 12.1 13.4 15.2 ≪ 3. どちらともいえない 5.6 5.8 6.5 6.8 < 8.2 ≪ 4. わからない,無回答 2.1 1.6 1.8 1.8 1.9

―テレビの効用 F: 意見の理解―第 9 F 問 F. さまざまな意見や考え方が理解できる 85 90 95 2000 2005 年 1. そう思う 71.6 72.9 73.6 74.3 73.1 % 2. そう思わない 12.9 12.0 12.4 12.1 12.8 3. どちらともいえない 11.8 11.9 10.8 10.9 11.8 4. わからない,無回答 3.7 3.1 3.1 2.6 2.3 ≫

―テレビの効用 G: 代理経験―第 9 G 問 G. 現実にはできない経験が味わえる 85 90 95 2000 2005 年 1. そう思う 60.7 60.8 58.9 > 54.6 52.2 % ≫ 2. そう思わない 23.1 24.4 26.0 < 29.3 30.8 ≪ 3. どちらともいえない 11.1 11.2 11.4 12.6 13.2 ≪ 4. わからない,無回答 5.1 > 3.6 3.7 3.5 3.7 ≫

―テレビの効用 H: 話し相手―第 9 H 問 H. 話し相手の代わりになる 85 90 95 2000 2005 年 1. そう思う 27.1 > 21.4 22.5 21.7 > 18.8 % ≫ 2. そう思わない 60.5 < 67.5 65.6 65.8 < 68.6 ≪ 3. どちらともいえない 9.0 8.6 9.3 9.8 10.3 4. わからない,無回答 3.4 2.6 2.7 2.7 2.3 ≫

―テレビの重要度―第 10問 あなたにとって,テレビは,ひとことで言えば,どんな感じのものですか。リスト 8の中から,いちばん近い感じのものをひとつだけお答えください。 85 90 95 2000 2005 年 1. なくてはならないもの 37.3 39.8 < 42.7 42.7 40.6 % ≪ 2. あれば便利という程度のもの 56.3 53.6 52.0 52.2 53.0 ≫ 3. 別にどうということはないもの 5.6 5.7 4.9 4.4 5.1 4. あるとじゃまなもの 0.5 0.3 0.1 0.3 0.4 5. わからない,無回答 0.4 0.6 0.3 0.4 < 1.0 ≪

―テレビの影響イメージ A: 深く考える力―第 11 A 問 テレビの影響についてうかがいます。リスト9のA~Cについて,あなたのお考えに近いものをあげてください。A. テレビは人びとがものごとを深く考える力を・・・ 95 2000 2005 年 1. 強くした 33.6 > 30.8 30.0 % 2. 弱くした 25.1 26.1 > 20.6 3. どちらともいえない 39.2 40.5 < 46.0 4. わからない,無回答 2.0 2.6 3.3

―テレビの影響イメージ B: 画一化―第 11 B 問 B. テレビは人びとの生活のしかたを・・・ 95 2000 2005 年 1. 個性的なものにした 11.5 10.7 12.2 %

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23放送研究と調査 AUGUST 2005

2. 似たものにした 46.6 48.2 > 42.7 3. どちらともいえない 38.7 37.9 < 41.1 4. わからない,無回答 3.1 3.2 3.9

―テレビの影響イメージ C: 暴力行為―第 11 C 問 C. テレビは青少年の非行や暴力行為を・・・ 95 2000 2005 年 1. 抑制した 7.6 7.8 7.2 % 2. 助長した 43.0 < 53.5 > 49.7 3. どちらともいえない 46.4 > 36.0 < 40.2 4. わからない,無回答 3.0 2.7 2.9

―テレビの影響イメージ D: 物か心か―第 11 D 問 次に,リスト 10の D,Eについてはいかがでしょうか。D. テレビは人びとに・・・

95 2000 2005 年 1. 心の豊かさを重視させた 22.5 > 19.5 < 22.4 % 2. 物の豊かさを重視させた 34.8 35.3 > 29.9 3. どちらともいえない 39.7 41.8 43.8 4. わからない,無回答 2.9 3.4 3.9

―テレビの影響イメージ E: 政治や社会関心―第 11 E 問 E. テレビは人びとの政治や社会に対する関心を・・・ 95 2000 2005 年 1. 強くした 70.6 > 62.6 < 65.5 % 2. 弱くした 4.5 < 5.9 5.3 3. どちらともいえない 22.6 < 29.2 > 26.3 4. わからない,無回答 2.4 2.3 2.9

―番組の評価(NHK)―第 12 A 問 A. あなたは,最近のNHKのテレビについて,どんな感じをお持ちですか。リスト 11の中に,あてはまることがありましたら,いくつでも,おっしゃってください。 85 90 95 2000 2005 年 ア . 新鮮な感じのする番組がある 26.6 25.5 > 22.1 < 25.1 > 17.3 % ≫ イ . 自分の気持ちにぴったり合う番組がある 22.7 22.6 20.6 22.5 > 18.0 ≫ ウ . 娯楽番組に,おもしろいものがある 17.7 > 13.9 12.7 < 16.9 > 11.0 ≫ エ . 事件や災害が起きたときの対応が速い 55.5 54.9 < 59.8 > 54.3 < 60.4 ≪ オ . 報道番組の掘り下げ方が深い 29.1 < 33.7 > 29.0 > 24.7 > 20.2 ≫ カ . 報道番組が中立・公正である 30.9 < 35.3 37.4 > 34.7 > 25.1 ≫ キ . 教養番組に,興味深いものがある 46.4 < 49.3 47.8 47.9 > 43.5 ク . 地域の出来事や話題を,よく伝えている 43.5 42.6 40.9 > 36.9 > 34.2 ≫ ケ . どれもあてはまらない 3.6 3.5 3.8 3.8 < 6.9 ≪ コ . わからない,無回答 4.9 5.4 4.6 4.8 < 6.6 ≪

―番組の評価(民放)―第 12 B 問 B. 同じく,民放のテレビについては,いかがでしょうか。いくつでも,おっしゃってください。 85 90 95 2000 2005 年 ア . 新鮮な感じのする番組がある 16.6 < 21.3 19.6 18.4 20.2 % ≪ イ . 自分の気持ちにぴったり合う番組がある 22.3 24.2 25.1 24.2 24.8 ≪ ウ . 娯楽番組に,おもしろいものがある 66.6 64.6 65.5 > 61.7 60.4 ≫ エ . 事件や災害が起きたときの対応が速い 16.6 < 23.2 22.0 > 19.0 18.9 ≪ オ . 報道番組の掘り下げ方が深い 10.9 < 18.2 17.0 16.1 16.5 ≪ カ . 報道番組が中立・公正である 3.9 < 5.9 > 4.1 4.0 4.5 キ . 教養番組に,興味深いものがある 5.9 6.7 7.8 7.0 7.7 ≪ ク . 地域の出来事や話題を,よく伝えている 23.6 < 28.9 26.4 26.1 26.8 ≪ ケ . どれもあてはまらない 6.7 6.5 6.8 < 8.7 8.2

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24 放送研究と調査 AUGUST 2005

コ . わからない,無回答 8.3 7.5 > 5.3 6.0 7.2

―テレビの満足度―第 13問 では,あなたは,現在のテレビに,全体として,どの程度,満足していますか。リスト12の中から,お答えください。 85 90 95 2000 2005 年 1. 十分,満足している 13.9 12.9 12.1 12.9 12.1 % 2. どちらかといえば,満足している 68.5 67.2 66.9 64.8 63.8 ≫ 3. どちらかといえば,不満である 13.1 < 15.4 16.4 17.8 18.2 ≪ 4. まったく不満である 0.7 0.8 1.2 1.0 1.6 ≪ 5. わからない,無回答 3.9 3.7 3.5 3.4 4.2

―放送期待機能―第 14問 テレビの放送番組をリスト 13のような三つの種類に分けた場合,あなたがいちばん多く放送してもらいたいものは,どれでしょうか。ひとつだけおっしゃってください。 85 90 95 2000 2005 年 1. くつろいで楽しめる番組 41.1 > 37.9 36.9 37.1 > 33.3 % ≫ 2. 世の中の出来事や動きを伝える番組 40.0 < 44.1 45.5 > 42.1 < 46.4 ≪ 3. 知識や教養を身につけるのに役立つ番組 16.7 15.7 15.2 < 18.6 16.5 4. わからない,無回答 2.1 2.3 2.4 2.2 < 3.8 ≪

―これからのテレビへの期待―第 15問 あなたは,これからのテレビにどのようなことを期待しますか。リスト 14の中にありましたら,いくつでも,おっしゃってください。 2000 2005 年 ア . 同じ番組でもいろいろな角度からの映像が選べる 22.5 24.7 % イ . いつも見る番組が自動的に録画される 25.8 > 20.5 ウ . キメ細かく鮮明な映像が見られる 26.9 25.0 エ . 立体的な映像が見られる 21.0 > 17.0 オ . 映像に合わせて加速度・重力などを体感できる 10.2 8.8 カ . 子どもに見せたくない番組が映らないようにできる 34.3 32.8 キ . リモコンのかわりに声で操作できる ─ 18.1 ク . テレビの側でその人の好みの番組を推薦してくれる ─ 9.5 ケ . 雑誌くらいの大きさのテレビで,まるめて持ち運ぶことができる ─ 12.2 コ . テレビを使って自治体などから必要な情報をとりよせることができる ─ 32.1 サ . 外国のニュースや生放送を同時翻訳つきで見ることができる ─ 37.8 シ . この中にはない 5.2 < 7.0 ス . わからない,無回答 5.6 < 7.7

―余暇時間量―第 16問 休日を除くふだんの日に,あなたが,自分で自由に使える余暇時間は,1日に何時間ぐらいでしょうか。 85 90 95 2000 2005 年 1. 1 時間ぐらい 10.7 10.8 9.5 10.2 10.1 % 2. 2 時間ぐらい 22.5 23.2 23.6 21.5 > 18.7 ≫ 3. 3 時間ぐらい 21.8 21.4 21.0 20.1 18.6 ≫ 4. 4 時間ぐらい 13.6 12.8 13.1 12.0 12.0 5. 5 時間ぐらい 9.8 9.8 11.2 11.9 11.6 6. 6 時間ぐらい 4.0 4.1 4.8 5.5 5.3 ≪ 7. 7 時間ぐらい 1.3 1.1 1.2 1.1 < 2.0 8. 8 時間ぐらい 1.5 1.4 1.6 2.0 2.3 ≪ 9. 9 時間以上 7.4 7.2 8.1 < 9.9 < 12.6 ≪ 10. ほとんどない 5.4 6.4 > 4.2 4.6 4.6 11. わからない,無回答 1.8 1.8 1.8 1.2 < 2.1

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25放送研究と調査 AUGUST 2005

―余暇活動 A: 鑑賞―第 17 A 問 あなたは,リスト15にあげたことを,どのくらいなさっていますか。それぞれひとつだけお答えください。 A. 映画,演劇,コンサート,スポーツの試合を見に出かけること 2000 2005 年 1. 週に 1回以上 1.5 1.7 % 2. 月に 1・2回ぐらい 11.1 12.6 3. 年に 3・4回ぐらい 16.7 17.0 4. 年に 1・2回ぐらい 26.2 26.3 5. 全然しない 43.5 > 40.4 6. わからない,無回答 0.9 < 2.0

―余暇活動 B: サークル活動―第 17 B 問 趣味やスポーツなどのクラブやサークル,講座に参加すること 2000 2005 年1. 週に 1回以上 17.5 17.1 % 2. 月に 1・2回ぐらい 14.6 14.1 3. 年に 3・4回ぐらい 7.0 5.7 4. 年に 1・2回ぐらい 8.7 9.7 5. 全然しない 51.2 51.8 6. わからない,無回答 1.0 < 1.6

―余暇活動 C: ボランティア―第 17 C 問 ボランティア活動や地域活動などをすること 2000 2005 年 1. 週に 1回以上 3.9 3.2 % 2. 月に 1・2回ぐらい 7.5 < 9.4 3. 年に 3・4回ぐらい 7.4 8.3 4. 年に 1・2回ぐらい 14.7 15.5 5. 全然しない 65.3 > 61.4 6. わからない,無回答 1.2 < 2.1

―家族コミュニケーション―第 18問 あなたは,日ごろ,家族の方とよく話をしていると思いますか。それとも,そう思いませんか。 85 90 95 2000 2005 年 1. そう思う 70.4 70.8 68.3 70.3 69.4 % 2. そう思わない 15.1 14.5 < 17.7 > 15.2 > 12.6 ≫ 3. どちらともいえない 11.2 10.8 11.2 10.7 < 13.2 ≪ 4. 家族はいない 2.6 3.1 2.4 3.1 3.5 5. わからない,無回答 0.8 0.8 0.5 0.6 < 1.4 ≪

―家族外コミュニケーション―第 19問 では,リスト16の中に,あなたが,日ごろ,よく話をしている人がいらっしゃいましたら,いくつでもあげてください。 85 90 95 2000 2005 年 ア . 親せきの人 30.3 28.8 27.7 25.7 26.4 % ≫ イ . 幼なじみや学校(時代)の友だち 30.4 30.2 30.3 30.1 > 25.9 ≫ ウ . となり近所の人 40.7 38.8 > 34.8 33.4 33.5 ≫ エ . 職場の人 45.2 46.1 48.4 48.6 > 45.0 オ . 仕事の関係で知りあった人 31.7 32.5 32.1 31.3 > 26.8 ≫ カ . 家族の関係で知りあった人 21.8 < 25.3 23.2 24.7 23.6 キ . 趣味・けいこごとの仲間 26.5 27.2 < 30.9 > 28.4 27.4 ク . その他(具体的に) 0.9 < 1.7 1.8 2.0 > 0.9 ケ . よく話をしている人はいない 2.4 2.6 2.1 2.5 3.0 コ . わからない,無回答 0.3 < 0.7 0.6 0.7 < 2.0 ≪

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26 放送研究と調査 AUGUST 2005

―マスメディア接触頻度 A: テレビ―第 20 A 問 あなたが,テレビや新聞などにどのくらい接しているかうかがいます。リスト 17の Aから Eについてどのくらい見聞きしているか,お答えください。A. テレビ(ビデオやテレビゲームなどを見る場合は除く) 85 90 95 2000 2005 年 1. 毎日のように 94.3 93.7 94.2 94.7 > 92.6 % ≫ 2. 週に 3・4回ぐらい 2.5 2.4 2.7 2.2 2.6 3. 週に 1・2回ぐらい 0.9 1.2 0.7 1.1 1.3 4. 月に 1・2回ぐらい 0.3 0.1 0.2 0.1 < 0.5 5. ほとんど,全然見ない 1.4 2.1 > 1.3 1.4 1.4 6. わからない,無回答 0.5 0.5 0.8 0.5 < 1.7 ≪

―マスメディア接触頻度 B: ビデオ・DVD―第 20 B 問 B. ビデオ・DVD 85 90 95 2000 2005 年 1. 毎日のように 4.0 < 5.7 5.5 < 7.3 6.3 % ≪ 2. 週に 3・4回ぐらい 5.0 < 9.1 8.6 8.2 8.5 ≪ 3. 週に 1・2回ぐらい 7.7 < 19.0 19.8 19.9 18.4 ≪ 4. 月に 1・2回ぐらい 8.6 < 17.2 < 19.8 19.7 19.6 ≪ 5. ほとんど,全然見ない 71.4 > 47.3 44.8 43.2 44.7 ≫ 6. わからない,無回答 3.3 > 1.7 1.5 1.6 < 2.5

―マスメディア接触頻度 C:HDD―第 20 C 問 C.HDD(ハードディスクレコーダー) 2005 年 1. 毎日のように 2.2 % 2. 週に 3・4回ぐらい 1.5 3. 週に 1・2回ぐらい 2.7 4. 月に 1・2回ぐらい 3.0 5. ほとんど,全然見ない 82.7 6. わからない,無回答 8.0

―マスメディア接触頻度 D: ラジオ―第 20 D 問 D. ラジオ(FMや短波を含める。録音したものを聞く場合は除く) 85 90 95 2000 2005 年 1. 毎日のように 38.9 > 35.0 34.9 34.8 > 31.7 % ≫ 2. 週に 3・4回ぐらい 9.6 > 6.4 < 10.5 > 7.8 > 6.4 ≫ 3. 週に 1・2回ぐらい 10.5 9.8 9.1 10.0 > 7.8 ≫ 4. 月に 1・2回ぐらい 7.0 6.9 7.0 6.3 6.0 5. ほとんど,全然聞かない 32.8 < 40.4 > 37.3 39.6 < 45.8 ≪ 6. わからない,無回答 1.3 1.5 1.2 1.5 < 2.4 ≪

―マスメディア接触頻度 E:CDなど―第 20 E 問 E.CD・MD・テープ 85 90 95 2000 2005 年 1. 毎日のように 14.5 < 17.0 < 20.7 22.0 20.6 % ≪ 2. 週に 3・4回ぐらい 8.1 7.9 < 9.9 10.4 10.3 ≪ 3. 週に 1・2回ぐらい 11.9 11.0 11.5 < 13.4 > 11.1 4. 月に 1・2回ぐらい 13.3 12.0 12.6 > 10.8 10.5 ≫ 5. ほとんど,全然聞かない 50.0 49.5 > 43.0 41.6 < 44.8 ≫ 6. わからない,無回答 2.3 2.6 2.3 1.8 < 2.7

―マスメディア接触頻度 F: 新聞―第 20 F 問 リスト 18の Fから I については,どのくらい読んでいらっしゃいますか。F. 新聞

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85 90 95 2000 2005 年 1. 毎日のように 90.8 > 88.4 88.2 > 86.3 > 82.6 % ≫ 2. 週に 3・4回ぐらい 2.5 3.3 3.7 4.2 4.9 ≪ 3. 週に 1・2回ぐらい 1.2 1.6 1.4 < 2.3 2.6 ≪ 4. 月に 1・2回ぐらい 0.3 0.6 0.5 0.6 < 1.1 ≪ 5. ほとんど,全然読まない 4.7 5.3 5.5 6.1 7.1 ≪ 6. わからない,無回答 0.5 0.7 0.7 0.4 < 1.7 ≪

―マスメディア接触頻度 G: 週刊誌―第 20 G 問 G. 週刊誌(マンガ・劇画ものを除く) 85 90 95 2000 2005 年 1. 毎日のように 4.0 3.2 3.3 3.0 2.1 % ≫ 2. 週に 3・4回ぐらい 7.6 > 6.1 5.9 5.4 4.2 ≫ 3. 週に 1・2回ぐらい 18.1 16.2 17.5 16.7 > 12.8 ≫ 4. 月に 1・2回ぐらい 22.4 24.3 22.6 22.3 20.7 5. ほとんど,全然読まない 46.3 48.9 49.2 51.4 < 57.9 ≪ 6. わからない,無回答 1.7 1.2 1.5 1.3 < 2.3

―マスメディア接触頻度 H: 本―第 20 H 問 H. 本(マンガ・劇画ものを除く) 85 90 95 2000 2005 年 1. 毎日のように 13.4 > 11.4 12.9 13.2 11.9 % 2. 週に 3・4回ぐらい 7.8 8.5 8.6 8.6 7.3 3. 週に 1・2回ぐらい 12.1 12.0 12.7 11.9 11.8 4. 月に 1・2回ぐらい 23.2 24.0 24.1 23.9 24.0 5. ほとんど,全然読まない 41.9 42.6 40.2 41.0 42.9 6. わからない,無回答 1.6 1.5 1.5 1.4 < 2.1

―マスメディア接触頻度 I: マンガ―第 20 I 問 I. マンガ・劇画の週刊誌や本 85 90 95 2000 2005 年 1. 毎日のように 2.6 2.4 < 3.4 3.0 2.4 % 2. 週に 3・4回ぐらい 4.4 4.9 5.4 4.7 4.1 3. 週に 1・2回ぐらい 10.0 10.0 10.0 9.0 > 7.1 ≫ 4. 月に 1・2回ぐらい 12.0 11.4 12.6 12.7 11.2 5. ほとんど,全然読まない 69.0 69.9 > 67.0 68.9 < 72.9 ≪ 6. わからない,無回答 2.0 1.5 1.7 1.7 2.2

―マスメディア接触頻度 J: インターネット―第 20 J 問 J. では,リスト 19のインターネットについてはいかがでしょうか。(インターネットとは,パソコンや携帯電話によるホームページ閲覧や情報検索のことで,ここではメールのやりとりを除く) 2000 2005 年 1. 毎日のように 8.0 < 16.5 % 2. 週に 3・4回ぐらい 3.9 < 6.7 3. 週に 1・2回ぐらい 3.6 < 7.2 4. 月に 1・2回ぐらい 3.6 < 6.4 5. ほとんど,全然使わない 76.8 > 59.5 6. わからない,無回答 4.2 3.6

―生活情報メディア―第 21問 それではリスト20の中に,あなたが,よく読んだり,利用しているものがありましたら,いくつでもおっしゃってください。 85 90 95 2000 2005 年 ア . 地方自治体の広報紙 44.9 43.2 < 47.4 47.7 47.4 % イ . 無料の小新聞(各家庭に配られる情報紙) 22.0 20.0 < 23.2 < 25.6 25.2 ≪ ウ . 業界紙 16.3 18.1 17.3 > 15.3 > 12.5 ≫ エ . タウン誌・情報誌 20.6 < 24.0 24.0 26.2 26.9 ≪

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28 放送研究と調査 AUGUST 2005

オ . 広告ビラ・チラシ 49.7 49.2 50.6 < 53.5 > 46.0 ≫ カ . 回覧板・掲示板 43.4 > 40.0 41.1 < 44.6 45.7 キ . 有線ラジオ放送 6.0 6.0 4.9 4.9 > 3.6 ≫ ク . テレホンサービス 2.9 2.7 > 1.5 1.8 > 0.5 ≫ ケ . この中にはない 10.5 11.8 10.7 10.1 < 11.9 コ . わからない,無回答 3.5 3.5 > 1.9 2.0 < 3.3

―メディアの効用比較 A: 報道―第 22 A 問 リスト 21にあげたことがらについて,あなたにとって,いちばん役に立っているものは何で すか。ひとつだけお答えください。A. 世の中の出来事や動きを知るうえで 2000 2005 年 1. ラジオ 7.3 8.1 % 2. CD・MD・テープ 0.1 0.1 3. テレビ 65.3 66.1 4. 映画・ビデオソフト 0.0 0.1 5. 新聞 24.3 > 18.2 6. 週刊誌 0.1 0.1 7. タウン誌・情報誌 0.0 0.1 8. 本 0.3 0.2 9. インターネット(メールは除く) 0.5 < 3.6 10. 家族との話 0.7 0.7 11. 知人との話 0.4 0.7 12. この中にはない 0.1 0.1 13. わからない,無回答 1.0 < 2.1

―メディアの効用比較 B: 娯楽―第 22 B 問 感動したり,楽しむうえで 2000 2005 年 1. ラジオ 2.2 1.7 % 2. CD・MD・テープ 2.0 1.8 3. テレビ 58.4 56.7 4. 映画・ビデオソフト 14.4 14.9 5. 新聞 2.4 2.4 6. 週刊誌 0.1 0.2 7. タウン誌・情報誌 0.2 0.2 8. 本 7.0 < 8.7 9. インターネット(メールは除く) 0.1 0.3 10. 家族との話 5.6 > 4.1 11. 知人との話 4.4 3.6 12. この中にはない 1.2 < 2.0 13. わからない,無回答 2.0 < 3.4

―メディアの効用比較 C: 教養―第 22 C 問 教養を身につけるうえで 2000 2005 年 1. ラジオ 1.7 2.3 % 2. CD・MD・テープ 0.0 < 0.4 3. テレビ 30.2 28.7 4. 映画・ビデオソフト 0.6 0.5 5. 新聞 19.3 19.9 6. 週刊誌 0.5 0.4 7. タウン誌・情報誌 2.3 > 1.3 8. 本 30.4 29.0 9. インターネット(メールは除く) 0.7 < 2.3 10. 家族との話 2.5 1.8

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29放送研究と調査 AUGUST 2005

11. 知人との話 4.2 > 3.0 12. この中にはない 2.9 < 4.0 13. わからない,無回答 4.6 < 6.4

―メディアの効用比較 D: 情報―第 22 D 問 生活や趣味に関する情報を得るうえで 2000 2005 年 1. ラジオ 2.5 2.0 % 2. CD・MD・テープ 0.2 0.3 3. テレビ 37.9 > 34.6 4. 映画・ビデオソフト 0.2 0.3 5. 新聞 11.4 12.1 6. 週刊誌 3.2 2.9 7. タウン誌・情報誌 12.3 10.8 8. 本 10.3 9.2 9. インターネット(メールは除く) 4.2 < 10.6 10. 家族との話 1.8 2.1 11. 知人との話 10.5 > 7.8 12. この中にはない 1.8 < 2.7 13. わからない,無回答 3.7 4.7

―メディアの効用比較 E: 解説―第 22 E 問 政治や社会の問題について考えるうえで 2000 2005 年 1. ラジオ 2.6 2.2 % 2. CD・MD・テープ 0.1 0.2 3. テレビ 48.2 50.8 4. 映画・ビデオソフト 0.5 0.5 5. 新聞 40.8 > 35.4 6. 週刊誌 0.3 0.6 7. タウン誌・情報誌 0.3 0.3 8. 本 0.5 0.8 9. インターネット(メールは除く) 0.2 < 1.6 10. 家族との話 1.3 1.4 11. 知人との話 0.6 0.9 12. この中にはない 0.9 0.9 13. わからない,無回答 3.6 4.6

―メディアの効用比較 F: 慰安―第 22 F 問 疲れを休めたり,くつろぐうえで 2000 2005 年 1. ラジオ 4.8 4.7 % 2. CD・MD・テープ 16.4 > 13.4 3. テレビ 37.4 37.4 4. 映画・ビデオソフト 2.3 < 4.6 5. 新聞 1.3 1.2 6. 週刊誌 0.9 0.7 7. タウン誌・情報誌 0.4 0.6 8. 本 4.0 3.8 9. インターネット(メールは除く) 0.1 < 0.8 10. 家族との話 18.2 16.5 11. 知人との話 6.8 6.8 12. この中にはない 4.6 5.4 13. わからない,無回答 2.7 < 4.0

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30 放送研究と調査 AUGUST 2005

―メディアの効用比較 G: 交流―第 22 G 問 人とのつきあいを深めたり,広げたりするうえで 2000 2005 年 1. ラジオ 1.5 1.4 % 2. CD・MD・テープ 0.6 0.4 3. テレビ 21.7 23.4 4. 映画・ビデオソフト 0.5 0.4 5. 新聞 5.1 5.2 6. 週刊誌 0.7 0.5 7. タウン誌・情報誌 1.6 2.0 8. 本 2.2 1.9 9. インターネット(メールは除く) 1.9 2.4 10. 家族との話 5.7 < 7.8 11. 知人との話 49.1 > 43.8 12. この中にはない 4.3 4.8 13. わからない,無回答 5.0 6.1

―欠かせないメディア 1 番目― 第 23 A 問 A. それでは,あなたにとってどうしても欠かせないものはどれですか。いろいろなことを考えあわせて,リスト 22の中からひとつだけ選ぶとしたらどれでしょうか。 2000 2005 年 1. ラジオ 4.6 5.4 % 2. CD・MD・テープ 2.3 2.1 3. テレビ 34.8 32.7 4. 映画・ビデオソフト 0.2 0.3 5. 新聞 13.2 > 10.9 6. 週刊誌 0.0 0.1 7. タウン誌・情報誌 0.1 0.2 8. 本 2.7 2.7 9. インターネット(メールは除く) 0.8 < 3.1 10. 家族との話 33.4 33.3 11. 知人との話 6.7 5.9 12. この中にはない 0.4 0.8 13. わからない,無回答 0.7 < 2.5

―欠かせないメディア 2 番目―第 23 B 問 B. もうひとつ選ぶとしたらどれでしょうか。 2000 2005 年 1. ラジオ 5.2 6.0 % 2. CD・MD・テープ 3.4 2.6 3. テレビ 27.4 26.6 4. 映画・ビデオソフト 1.4 1.6 5. 新聞 21.1 20.6 6. 週刊誌 0.5 0.6 7. タウン誌・情報誌 0.7 0.6 8. 本 4.5 3.5 9. インターネット(メールは除く) 1.2 < 3.4 10. 家族との話 14.6 13.8 11. 知人との話 17.2 15.6 12. この中にはない 1.2 1.6 13. わからない,無回答 1.8 < 3.5

―欠かせないメディア 1+2 番目― 2000 2005 年 1. ラジオ 9.7 11.4 % 2. CD・MD・テープ 5.7 4.7

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31放送研究と調査 AUGUST 2005

3. テレビ 62.2 > 59.3 4. 映画・ビデオソフト 1.6 1.9 5. 新聞 34.4 > 31.5 6. 週刊誌 0.5 0.7 7. タウン誌・情報誌 0.8 0.7 8. 本 7.2 6.3 9. インターネット(メールは除く) 2.0 < 6.6 10. 家族との話 48.0 47.1 11. 知人との話 23.8 21.5 12. この中にはない 1.2 1.6 13. わからない,無回答 0.7 < 2.5

―マスメディア特性比較 A: 速報性―第 24 A 問 では,あなたがリスト 23の中のものから,ニュースや情報を知る場合について,お尋ねします。ひとつだけお答えください。ニュースや情報が・・・A. いちばん早く伝わると思うのは 2000 2005 年 1. ラジオ 12.2 12.3 % 2. テレビ 81.7 > 78.1 3. 新聞 2.1 1.4 4. 雑誌 0.1 0.0 5. インターネット(メールは除く) 2.8 < 5.8 6. 家族・知人との話 0.3 0.4 7. この中にはない 0.0 0.0 8. わからない,無回答 0.8 < 1.9

―マスメディア特性比較 B: わかりやすさ― 第 24 B 問 B. いちばん理解しやすいのは 2000 2005 年 1. ラジオ 2.2 < 3.3 % 2. テレビ 68.7 67.3 3. 新聞 22.9 20.8 4. 雑誌 0.5 0.3 5. インターネット(メールは除く) 0.4 < 2.2 6. 家族・知人との話 3.8 3.4 7. この中にはない 0.2 0.1 8. わからない,無回答 1.3 < 2.6

―マスメディア特性比較 C: 詳報性― 第 24 C 問 C. いちばん詳しく知ることができるのは 2000 2005 年 1. ラジオ 1.3 1.7 % 2. テレビ 37.4 37.1 3. 新聞 51.1 > 46.3 4. 雑誌 3.5 > 1.8 5. インターネット(メールは除く) 3.0 < 8.0 6. 家族・知人との話 2.0 2.0 7. この中にはない 0.4 0.2 8. わからない,無回答 1.4 < 3.0

―マスメディア特性比較 D: 選択性―第 24 D 問 D. 必要なものだけ,いちばん選びやすいのは 2000 2005 年 1. ラジオ 1.9 2.7 % 2. テレビ 37.9 35.4

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32 放送研究と調査 AUGUST 2005

3. 新聞 33.1 > 25.2 4. 雑誌 5.5 > 3.2 5. インターネット(メールは除く) 12.7 < 21.9 6. 家族・知人との話 4.2 4.9 7. この中にはない 0.6 1.0 8. わからない,無回答 4.2 < 5.7

―情報化について A: 有効性―第 25 A 問 ところで,私たちは,テレビや新聞などから,いろいろな情報を知ることができます。これについて,リスト 24のような見方がありますが,あなたのお気持は,甲と乙のどちらに近いでしょうか。A. 甲 : 知っておいてよかったと思う情報が多い乙 : 知っても,どうということのない情報が多い

85 90 95 2000 2005 年 1. どちらかといえば甲に近い 79.3 > 76.0 76.4 76.2 > 72.2 % ≫ 2. どちらかといえば乙に近い 13.9 15.8 15.4 17.0 18.6 ≪ 3. どちらともいえない 4.9 6.0 6.2 5.2 < 6.5 ≪ 4. わからない,無回答 2.0 2.2 2.0 1.6 < 2.6

―情報化について B: 過多―第 25 B 問 B. 甲 : いろいろな情報があるので,ものごとの判断に役立つ

乙 : いろいろな情報があり過ぎて,迷わされることが多い 85 90 95 2000 2005 年 1. どちらかといえば甲に近い 53.5 > 48.8 50.0 < 52.7 51.9 % 2. どちらかといえば乙に近い 36.8 < 40.5 39.4 38.9 36.9 3. どちらともいえない 7.2 8.0 8.4 > 6.9 8.2 4. わからない,無回答 2.5 2.8 2.2 1.6 < 3.0

―情報化について C: 対価―第 25 C 問 C. 甲 : 役に立つ情報を手に入れるためには,かなりお金がかかっても構わない

乙 : 役に立つとはいっても,情報のためにそれほどお金をかけたいとは思わない 85 90 95 2000 2005 年 1. どちらかといえば甲に近い 24.0 23.4 > 21.0 19.6 > 17.2 % ≫ 2. どちらかといえば乙に近い 65.0 63.0 < 67.7 < 70.2 72.3 ≪ 3. どちらともいえない 8.0 < 10.2 > 8.1 7.8 7.3 4. わからない,無回答 3.1 3.4 3.1 2.3 < 3.2

―マスコミについて A: 事実どおりか―第 26 A 問 では,リスト25のような見方には,どうお考えですか。「そう思う」か「そう思わない」かでお答 えください。A. マスコミが伝えていることは,ほぼ事実どおりだと思う 85 90 95 2000 2005 年 1. そう思う 37.2 > 33.6 33.3 > 28.5 28.4 % ≫ 2. そう思わない 43.3 < 47.0 47.1 < 53.8 > 49.5 ≪ 3. どちらともいえない 16.7 16.6 17.5 15.7 < 18.3 4. わからない,無回答 2.8 2.8 2.1 2.1 < 3.8

―マスコミについて B: マスコミ誘導―第 26 B 問 B. 人びとの意見は,知らないうちにマスコミの言うとおりに動かされていることが多い 85 90 95 2000 2005 年 1. そう思う 72.9 72.7 < 75.7 < 78.7 > 75.2 % 2. そう思わない 12.8 13.9 > 11.5 10.5 11.6 3. どちらともいえない 9.3 9.4 9.6 8.1 9.1 4. わからない,無回答 5.1 4.0 3.3 2.6 < 4.1

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33放送研究と調査 AUGUST 2005

―テレビ特性 C: 実感―第 26 C 問 C. テレビで見たことは,直接見聞きしたのと同じように,実感が持てる 85 90 95 2000 2005 年 1. そう思う 52.3 < 57.1 > 49.3 > 42.4 41.9 % ≫ 2. そう思わない 31.2 > 27.7 < 32.6 < 38.9 > 36.1 ≪ 3. どちらともいえない 12.8 12.9 < 15.9 16.4 17.4 ≪ 4. わからない,無回答 3.6 > 2.4 2.1 2.4 < 4.5

―NHKの必要性―第 27 A 問 A. ところで,あなたは,NHKについてどのように感じていらっしゃいますか。リスト 26の中から,あなたのお気持にいちばん近いものをおっしゃってください。 85 90 95 2000 2005 年 1. ぜひ,必要だと思う 40.9 > 37.4 37.7 < 40.4 > 27.8 % ≫ 2. まあ,必要だと思う 47.8 49.3 49.5 48.1 50.6 3. あまり,必要ないと思う 8.3 < 10.2 9.1 8.7 < 15.4 ≪ 4. まったく,必要ないと思う 1.3 1.1 1.5 1.2 < 2.7 ≪ 5. わからない,無回答 1.8 1.9 2.1 1.6 < 3.5 ≪

―民放の必要性―第 27 B 問 B. では,民放についてはいかがでしょうか。やはり,リスト 26の中からおっしゃってください。 85 90 95 2000 2005 年 1. ぜひ,必要だと思う 24.0 < 27.5 26.8 25.9 26.9 % ≪ 2. まあ,必要だと思う 63.0 61.2 60.7 60.1 59.9 ≫ 3. あまり,必要ないと思う 10.8 > 8.5 9.5 < 11.4 > 8.9 ≫ 4. まったく,必要ないと思う 0.5 0.6 0.7 0.9 0.8 5. わからない,無回答 1.7 2.3 2.2 1.7 < 3.5 ≪

―関心の方向 A: 仕事か余暇―第 28 A 問 話は変わりますが,リスト27のAからCについて,甲と乙とを比べた場合,どちらに多く関心を持 っているか,お答えください。A. 甲 : 仕事(家事)や勉強のこと乙 : 趣味やレジャーのこと

85 90 95 2000 2005 年 1. どちらかといえば甲のほう 60.8 > 55.1 > 50.2 < 53.6 > 50.8 % ≫ 2. どちらかといえば乙のほう 30.7 < 34.4 < 39.8 38.0 39.0 ≪ 3. どちらともいえない 6.6 < 8.5 8.3 > 6.9 7.1 4. わからない,無回答 1.9 2.1 1.6 1.6 < 3.2 ≪ ―関心の方向 B: 自分か社会― 第 28 B 問 B. 甲 : 自分の生活のこと

乙 : 社会のこと 85 90 95 2000 2005 年 1. どちらかといえば甲のほう 76.6 > 72.7 71.9 < 76.9 > 74.1 % ≫ 2. どちらかといえば乙のほう 16.9 < 19.3 20.7 > 16.9 17.4 3. どちらともいえない 4.8 < 6.3 5.8 4.9 6.0 4. わからない,無回答 1.6 1.8 1.5 1.3 < 2.5 ≪ ―関心の方向 C: 将来か現在― 第 28 C 問 C. 甲 : 将来のこと

乙 : 現在のこと 85 90 95 2000 2005 年 1. どちらかといえば甲のほう 40.0 39.2 36.8 < 39.3 40.3 % 2. どちらかといえば乙のほう 51.0 51.2 53.8 52.7 > 49.4 3. どちらともいえない 7.1 7.7 7.8 6.5 7.8 4. わからない,無回答 1.8 1.9 1.7 1.5 < 2.6

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34 放送研究と調査 AUGUST 2005

―選択強度 A: 選択性― 第 29 A 問 次に,あなたの性格についてお尋ねします。「はい」か「いいえ」でお答えください。A. あなたは,欲しいものは,納得がいくまで探すほうですか 2000 2005 年 1. はい 46.7 > 43.0 % 2. いいえ 40.4 40.4 3. どちらともいえない 12.2 < 14.4 4. わからない,無回答 0.8 < 2.2

―選択強度 B: 即時充足― 第 29 B 問 B. あなたは,欲しいものはすぐ手に入らないと気がすまないほうですか

2000 2005 年 1. はい 18.1 16.8 % 2. いいえ 69.1 67.3 3. どちらともいえない 11.9 < 13.8 4. わからない,無回答 0.9 < 2.1

―社会の満足度― 第 30問 あなたは,現在の社会に,どの程度,満足していますか。リスト 28の中から,お答えください。 85 90 95 2000 2005 年 1. 十分,満足している 7.0 7.5 > 6.0 > 4.0 > 2.8 % ≫ 2. どちらかといえば,満足している 57.9 56.9 56.7 > 44.4 45.3 ≫ 3. どちらかといえば,不満である 29.7 30.2 30.8 < 42.3 42.3 ≪ 4. まったく不満である 2.1 2.5 3.1 < 5.8 5.3 ≪ 5. わからない,無回答 3.3 3.0 3.4 3.5 4.4 ≪ ―生活満足度― 第 31問 それでは,あなたは,あなた自身の今の生活に,全体としてどの程度満足していますか。やはり,リスト 28の中からお答えください。

2005 年 1. 十分,満足している 13.9 % 2. どちらかといえば,満足している 63.4 3. どちらかといえば,不満である 17.4 4. まったく不満である 2.7 5. わからない,無回答 2.6 ―テレビ台数― 第 32問 最後にお宅のことなどについてうかがいます。お宅にはテレビは全部で何台ありますか。(白黒・カラーを問わない) 85 90 95 2000 2005 年 1. 1 台 30.2 > 23.7 > 19.1 17.2 18.6 % ≫ 2. 2 台 40.7 38.1 > 33.9 32.1 31.7 ≫ 3. 3 台 20.3 < 24.3 26.2 26.3 24.1 ≪ 4. 4 台以上 8.1 < 13.2 < 19.9 < 23.3 23.8 ≪ 5. ない 0.5 0.3 0.4 0.5 0.3 6. わからない,無回答 0.2 0.3 0.5 0.6 < 1.5 ≪

―民放テレビ局数― 第 33問 あなたのお宅のテレビでは,民放テレビはあわせて何チャンネル見ることができますか。(UHF,衛星放送も含む)

2000 2005 年 1. 民放は見られない 1,2チャンネル 0.6 0.3 % 2. 3 チャンネル 5.5 > 4.1 3. 4 チャンネル 11.4 > 9.4 4. 5 チャンネル 17.9 > 15.7 5. 6 チャンネル 15.0 14.2

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35放送研究と調査 AUGUST 2005

6. 7 チャンネル 12.7 > 9.4 7. 8 チャンネル 8.5 > 6.7 8. 9 チャンネル 4.4 4.3 9. 10 チャンネル以上 20.8 < 31.5 10. わからない,無回答 3.3 < 4.5

―所有機器― 第 34 A 問 リスト 29の中で,お宅にあるものがありましたら,いくつでもお答えください。

95 2000 2005 年 ア . 家庭用ビデオ 83.6 < 91.0 > 89.1 % イ . 25 インチ以上のテレビ 54.5 < 67.8 67.1 ウ . 横長テレビ 5.1 < 24.1 < 26.7 エ . ポケット(携帯用)テレビ 11.8 11.6 > 7.2 オ . CATV(多チャンネル型が受信できるテレビ) 6.8 < 11.5 < 17.7 カ . パソコン・ワープロ 44.7 < 55.7 < 66.5 キ . テレビゲーム 51.0 52.9 > 47.7 ク . 文字放送が受信できるテレビ 7.9 < 13.5 > 9.4 ケ . 衛星放送が受信できるテレビ 27.9 < 40.8 40.1 コ . ハイビジョン放送が受信できるテレビ 2.1 < 8.4 < 10.3 サ . CDプレーヤー 52.7 < 57.5 < 66.8 シ . どれもない 5.1 > 3.0 2.2 ス . わからない,無回答 1.2 > 0.5 < 2.1

―所有機器 2― 第 34 B 問 では,リスト 30の中ではどうでしょうか。同じく,いくつでもお答えください。

2000 2005 年 ア . MDプレーヤー 20.5 < 39.6 % イ . DVDプレーヤー 3.9 < 45.1 ウ . HDD(ハードディスクレコーダー) ─ 11.1 エ . 携帯電話・PHS 70.0 < 79.0 オ . 電子手帳(PDA) 14.2 16.0 カ . CS デジタル放送が受信できるテレビ 5.3 < 9.7 キ . 薄型テレビ(液晶・プラズマ) ─ 8.8 ク . デジタルカメラ ─ 43.5 ケ . ビデオカメラ ─ 37.4 コ . 車載テレビ(カーナビなど) ─ 27.3 サ . どれもない 22.1 > 10.8 シ . わからない,無回答 4.0 4.4 ― VTR・DVD使用状況― 第 35問 あなたご自身は,家庭用ビデオ・DVDをどのようにお使いになっていますか(HDDは除く)。 リスト 31の中からおもなものをいくつでもおっしゃってください。

2000 2005 年 ア . 家庭用ビデオ・DVDはない 7.5 > 4.1 % イ . 自分では使わない 26.0 27.5 ウ . 見られない番組を後で見るために録画する 51.8 > 42.3 エ . 保存しておきたい番組を録画する 39.9 > 29.9 オ . 市販のテープ(ビデオソフト)を買って見る 11.2 < 13.0 カ . 市販のテープ(ビデオソフト)を借りて見る 29.2 > 26.5 キ . 自分で撮影したテープを見る 15.9 > 12.1 ク . わからない,無回答 4.1 < 9.6