季刊地域|農文協 | ゆるがぬ暮らし -...

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115 季刊地域 WINTER 2020 JIDORI 10 使44 チェンソーを担いで自ら整備した山道を歩く三橋 さん。下山のときは、抜き足(ぬかるみから足を 抜くように上げ)、差し足(つま先で地面を差す ように下ろし)、忍び足(静かにやさしく)で歩く。 重心が後ろにあるので滑りにくいそうだ

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Page 1: 季刊地域|農文協 | ゆるがぬ暮らし - 忍術道場へkikanchiiki.net/contents/files/2019/12/40_115.pdf115 季刊地域 WINTER 2020 ORI 10 写真= 高木あつ子 文=

115 季 刊 地 域 W I N T E R 2 0 2 0

JIDORI

10

写真=高木あつ子  文=編集部

三重県伊賀市・三橋源一さん

 いまや世界中の人々を魅了する忍者。目出しの黒装束に身を包

み、超人的な身体能力で敵を圧倒し、手裏剣や術を駆使して闘う

というイメージを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。

 でも、実際のところはどうやら違うらしい。歴史ある忍者の

里・伊賀で忍術の道場を構える三橋源一さん(44歳)を訪ねると、

忍者と地域の関わりが少し見えてきた。

山林整備も修行でござる

いざ、忍者の里の

忍術道場へ

チェンソーを担いで自ら整備した山道を歩く三橋さん。下山のときは、抜き足(ぬかるみから足を抜くように上げ)、差し足(つま先で地面を差すように下ろし)、忍び足(静かにやさしく)で歩く。重心が後ろにあるので滑りにくいそうだ