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「北九州e-PORT構想2.0(e-PORTチャレンジ) 地域課題解決型ビジネス創出のためのICT活用プラットホーム 】 (公財)九州ヒューマンメディア創造センター 北九州e-PORT推進機構 事務局長 山田修司 平成27年4月22日

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Page 1: 「北九州e-PORT構想2 · 2015-10-16 · • 事業体への支援の対価を回収するとともに、ビジネスモデルへの投資と事業収益に応じたリターンを

「北九州e-PORT構想2.0」(e-PORTチャレンジ)

【 地域課題解決型ビジネス創出のためのICT活用プラットホーム 】

(公財)九州ヒューマンメディア創造センター

北九州e-PORT推進機構

事務局長 山田修司

平成27年4月22日

Page 2: 「北九州e-PORT構想2 · 2015-10-16 · • 事業体への支援の対価を回収するとともに、ビジネスモデルへの投資と事業収益に応じたリターンを

公益財団法人九州ヒューマンメディア創造センター

・北九州市の外郭団体

・平成8年 情報通信技術(ICT)を活用し、既存産

業の高度化や新産業の創出を図り、地域経済社会の発展に貢献することを目的に、北九州市および地元企業12社で設立

・賛助会員29団体

・北九州市八幡東区東田1丁目5-7

・事業規模 3億円弱(公益目的事業、収益事業等)

http://www.human-media.or.jp

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ストレージ・マネジメントセンター(情報倉庫)

データセンター

コンタクトセンターITラーニングセンター

アジア各国

地域企業、IT関連企業など

企業

北九州市及び周辺の自治体など

行政

教育・研究

大学・専門学校・研究機関など

ABX(アジア・ブロードバンド・エクスチェンジ)

市民(消費者)

国内・地域のユーザー

■これまでの「北九州e-PORT構想」

• 「北九州e-PORT構想」は、 2002年北九州市及び地元企業が「ICTサービスを電気や水のように、いつでも簡単・便利に使える社会づくり」を目指した構想

• 海の港(sea port)、空の港(air port)に続く 第3の港「情報の港(e-PORT)」

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■「北九州e-PORT構想」の成果

• 2002年からの12年間の取組みの結果、八幡東区東田地区は全国でも有数のデータセンター集約を実現し、コールセンターや情報倉庫なども含め、ICTサービス基盤の形成が実現

成果:「北九州e-PORT構想」の進捗(2002~)

e-PORT小倉センター

(2007年10月)

e-PORT第二センター

(2007年7月)

北九州e-PORTセンター

(2007年7月)

情報倉庫 1号館

(2003年 2月)

情報倉庫 2号館

(2005年12月)

情報倉庫 3号館

(2011年10月)◆DC 3社4箇所8棟

◆情報倉庫 1社3箇所

◆コールセンター 17社

[e-PORT関連企業の年間売上額調査結果(平成25年度末)]

※注 売上げ額は、非開示のため北九州市の推計によります。

情報倉庫

新九州センター1号棟

(2015年10月予定)

アジアン・フロンティア

1号棟(2008年10月)

2号棟(2009年4月)

3号棟(2011年10月)

4号棟(2012年4月)

5号棟(2013年5月)

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■「北九州e-PORT構想」の課題

・「ICTの高度化による適用範囲の拡大」や「利用形態の変化」に対する利用者の対応は不十分

・特に、中小企業やベンチャーでは、独自のビジネス展開が難しい状況にある

大企業

e-PORTデータセンター等

利用

ビジネス化

中小・ベンチャー等

ビジネス化

利用

下請発注

ぶら下がり

大企業として採算性のある地域課題(行政からの発注等)を中心としたビジネス化

中小企業独力でのビジネス化はハードルが高くボランティアベースに成りがち

大規模利用により、スケールメリットを享受可能

個別利用なメニューは限定的でビジネス活用には結びつき難い

課題:現状の地域産業中小企業・ベンチャーでは独自ビジネス展開が難しい

産業の閉塞感 イノベーション創出阻害 地域課題の限定的解決

限定的な地域課題への取り組み

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■「北九州e-PORT構想」の現状と取り巻く環境の変化

「北九州e-PORT構想」の現状

人口減少問題・地方創生 ICT環境の変化

国の「ひと・まち・しごと創生本部」による「総合戦略」や「地方版・総合戦略」策定要請

北九州市新成長戦略に基づく情報通信産業の振興

ICTを活用した地方創生

新たなe-PORT戦略

SNSビッグデータオープンデータ

ウエアラブルセンサー

成果 課題中小企業やベンチャー等の利活用が不足

戦略の転換

ICT基盤(クラウド)の整備・拠点化が実現

社会環境の変化 技術の進化・多様化

IOT IOE

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地域課題解決へ

・「北九州e-PORT構想」の基本コンセプト 『情報の港(e-PORT)による社会づくり』 は変わらないが、「地域課題解決型ビジネス創出のためのICT活用プラットホームの構築」を目指す新たな構想を策定・基本戦略は、「スマート・イノベーションの推進」、「リーン・スタートアップの実践」、 「実践型ICT人材の創出」

スマート・イノベーションの推進

実践型ICT人材の創出

新たな事業を最低限のコストと短サイクルで検証し、市場やニーズ

を掘り起こす

地域内外の知恵を活用し、事業革新・起業を推進する地域社会の実現

地域活動の中で、実践的にICTの利活用を推進できる人材を創出する

e-PORTチャレンジ

北九州e-PORT構想2.0

■「北九州e-PORT構想2.0」と e-PORTチャレンジ

リーン・スタートアップの実践

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・起業家・ベンチャー企業・中小企業 第二創業・大企業 新規事業開発・有限責任事業組合・合同会社・ NPO/NGO法人・自治体・事業化予定の研究機関・その他団体

・北九州市内に拠点を置く企業

・北九州市内の個人事業主

・北九州市内の教育機関

・北九州市内の研究機関

・国省庁

・北九州市関係局・部署

・北九州市内のNPO・NGO

・北九州市内の自治会・コミュニティ

・金融機関

・クラウドファンディング

e-PORTパートナーe-PORT

コンソーシアム

参画

会員(企業等)

e-PORT推進機構

事業体

運営

地域事業支援サービス

提供

・インキュベーションサービス・マッチングサービス・シェアードサービス

地域情報基盤

・パブリックアプリケーション・シティデータ・データセンター など

・中心的組織は、地域課題解決のためのサービスを提供する「e-PORTコンソーシアム」と 構想を管理しコンソーシアムを運営・推進する「e-PORT推進機構」、その周りに、産学官民金の人的ネットワークである「e-PORTパートナー」・「 e-PORTコンソーシアム」が、実際に個別サービスを展開する「事業体」へ様々な支援を行う。「事業体」は、ベンチャー企業や企業家、第二創業フェーズにある中小企業で構成

・支援内容は、資金調達や事業マッチング等を行う「地域事業支援サービス」(サービス群)、データセンターや共同利用可能なアプロケーション等の「地域情報基盤」(インフラ群)

■「北九州e-PORT構想2.0」の全体構成

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■「北九州e-PORT推進機構」の構成

• 体制は、機構長、執行責任者、顧問会、情報担当、サービス担当、および事務局で構成

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執行責任者

顧問会

情報担当

事務局

コーディネーター・サービス事業者

システム事業者

「北九州e-PORT推進機構」

連携・調整連携・調整

常勤の執行責任者

事業の推進方針等の助言HMC事務局が務める

HMC研究員等が務める(常勤/非常勤)

サービス担当HMC研究員等が務める(常勤/非常勤)

シティ・データ担当

パブリック・アプリ担当

事業プロデュース担当

地域協力コーディネート担当

資金調達サポート担当

リサーチ&ネットワーキング担当

機構長 最高執行責任者として、各種サービス、事業支援実施の決定

※機構長は非常駐として常勤の執行責任者を設置

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テーマ設定

e-PORTパートナー

■「北九州e-PORT構想2.0」における地域課題解決の進め方

シティ・データ(地域内ニーズ・シーズ調査結果/利用可能事業者ネットワーク/地域特性データ等)

地域課題 地域課題 地域課題

e-PORT推進機構

情報担当

サービス担当

課題分析・重点テーマ設定支援

研究会(対象フィールド事業者/技術シーズ保持者/ファシリテーター等)

参画開催支援

結成調整 結成

課題解決検討・ビジネスモデル考案・実証

コーディネーター

事業体

事業体調整

サービス展開

地域課題解決

資金・フィールド提供等

e-PORTコンソーシアム

①「テーマ設定による地域課題解決」

メリット投資回収

e-PORTチャレンジ

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■「北九州e-PORT構想2.0」における地域課題解決の進め方②技術シーズの持ち込みやICT利活用相談による地域課題解決

e-PORT推進機構

地域課題データ 技術シーズデータ

技術シーズ保有者

① 持込

地域課題適合有無

③ 適合無:一旦保留し、データとしてストック

事業プロ

デュース

② 適合有:マッチングし事業プロデュース

地域課題相談者

①’持込

技術シーズ適合有無

②’適合有:マッチングし、事業プロデュース

③’適合無:一旦保留し、データとしてストック

事業プロ

デュース

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• 北九州地域において、地域課題解決のためのビジネスを実現する為に“リスク”をとる事業体に対して、産学官民金の連携からなるe-PORTコンソーシアムが支援する

• e-PORTチャレンジを強力に推進していくための組織としてe-PORT推進機構を設立し、コンソーシアムの組成・運営を実施していく

• 事業体への支援の対価を回収するとともに、ビジネスモデルへの投資と事業収益に応じたリターンを設定することによって、エコシステムの構築を図る

■「北九州e-PORT構想2.0 (e-PORTチャレンジ)」ビジネスモデル

e-PORTコンソーシアム

e-PORT推進機構

事業体

(中小・ベンチャー等)

¥

国・県・市補助

財団自主財源

¥②

組成・運営

¥ 支援料

北九州地域

一般消費者

企業等団体

④事業展開

¥ 事業収益

¥ビジネスモデルへの投資と事業収益に応じたリターン

負担金

立ち上げ時に活用

③支援実施

¥ 協力費

①事業相談

※コンソーシアムの支援料は、推進機構が一旦受取り、協力費としてコンソーシアム会員へ配分

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■「北九州e-PORT構想2.0」のマイルストーン

• 「北九州e-PORT構想2.0」では、「形成」、「拡張」、「成熟」の3つのフェーズを予定

・ 2015年度(H27年度)より実施

フェーズ12015-17「形成」

フェーズ22018-20「拡張」

フェーズ32021-23「成熟」

• 組織体の立ち上げ・確立• 地域事業支援サービスの中核サービス構築・提供• 地域情報基盤の中核機能の設計・基礎開発• 活動成果・実績獲得• 「e-PORTチャレンジ」プログラム確立

• 地域事業支援サービスのサービス領域・提供地域拡大• 地域情報基盤の構築・提供• 他地域から北九州市への産業活動・人材の流入増加• 東京オリンピックと連動した九州地域の経済振興への

貢献• 「e-PORTチャレンジ」発の全国規模の事業を創出

• プラットフォーム型の事業モデルを構築• 行政予算に頼らない、独立採算型に移行• 北九州市を拠点に、海外との連携ネットワークを構築• 海外から北九州市への産業活動・人材の流入増加• 「e-PORTチャレンジ」発のグローバルビジネスを創出

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高度ICT人材育成(セミナー・事業マッチング・講座開催)

■ロードマップ概要

• 当初、地域課題解決型ビジネス創出の重点テーマとして、「人の高齢化」と「モノの老朽化」を取り上げる

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フェーズ1 フェーズ2(2018-2020)2015 2016 2017

フェーズ3(2021-2024)

組織

地域事業支援サービス

地域情報基盤

広報・営業

推進機構

コンソーシアム

パートナー

e-PORT推進協議会改組

共通アプリケーションプロトタイプ開発 正式運用 北九州外(日本国

内外)へのモデル展開データ集約

基盤構築e-PORTチャレンジ内データ集約データ分析サービス実施

北九州市内ブランド確立

完全独立採算性の実現

会員数・ネットワーク拡大

国内外へのブランド周知展開

立ち上げ 事業規模に応じた人員拡張

事業化支援プロデュース実施(ex.農業×ICTプロジェクト)

運用試行・改善

e-PORTチャレンジ発サービス支援

スマート・イノベーションの推進

実践的ICT人材創出

リーン・スタートアップ実践可能な基盤構築

地域課題解決型

ビジネス創出

認知症高齢者徘徊対策事業

スマートヘルスケア介護予防事業

公共施設管理運営システム構築事業

重点PJとして推進

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「北九州e-PORT構想2.0」 (e-PORTチャレンジ)

「e-PORTチャレンジ」により、「情報の港」を目指します。

我々と一緒に新たな挑戦をはじめませんか。

いつでも、チャレンジしたい「ひと」を待っています。

ご清聴ありがとうございました。

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