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Oracleホワイト・ペーパー 2010 9 Oracle E-Business Suiteのための 最適化ソリューション テクニカル・ホワイト・ペーパー

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Page 1: Oracle E-Business Suiteのための 最適化ソリュー …...Oracle E-Business Suiteのための最適化ソリューション 1 はじめに 新規のアプリケーション・サービスの配置、ビジネスに不可欠な既存のサービスの更新、あるいはソリ

Oracleホワイト・ペーパー

2010年 9月

Oracle E-Business Suiteのための最適化ソリューション テクニカル・ホワイト・ペーパー

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Oracle E-Business Suiteのための最適化ソリューション

アーキテクチャの概要...................................................................................................................... 2 主要コンポーネント .................................................................................................................... 2 ソフトウェア・コンポーネント ............................................................................................... 3 ハードウェア・コンポーネント ............................................................................................... 6

アーキテクチャの詳細...................................................................................................................... 8 ディザスタ・リカバリ・アーキテクチャ ............................................................................. 10

テストの概要 .................................................................................................................................... 11 ワークロードの説明 .................................................................................................................. 11 テスト環境 .................................................................................................................................. 13

サイジング・ガイドライン ........................................................................................................... 15 小規模構成 .................................................................................................................................. 15 中規模構成 .................................................................................................................................. 16 大規模構成 .................................................................................................................................. 17

結論 .................................................................................................................................................... 17 参考資料 ............................................................................................................................................ 19

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Oracle E-Business Suiteのための最適化ソリューション

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はじめに

新規のアプリケーション・サービスの配置、ビジネスに不可欠な既存のサービスの更新、あるいはソリ

ューションの可用性の向上といった作業を行う場合、最適な形で実行され、なおかつ品質保証契約を満

たすハードウェア・アーキテクチャを選択し実装するのはまさに離れ業です。各種ハードウェア・コン

ポーネントの組み合わせ方はほとんど無数に存在し、新しいテクノロジーも次々と導入されています。

今日のニーズおよび将来の容量と処理能力要件を満たす計画を立てるのは極めて困難な作業です。

このホワイト・ペーパーでは、オラクルのSunサーバーとディスク・ストレージを使用してOracle®

E-Business Suiteを配置し、オラクルの先進的なデータベース、仮想化、クラスタリング・テクノロジー

を利用するための最適なアーキテクチャについて説明します。このアーキテクチャは事前にテスト済み

の高パフォーマンス・アーキテクチャであり、データベース・トランザクションの高速化やシステムの

可用性向上に使用できます。Oracle Database 11g、Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)、

Oracle Solaris 10オペレーティング・システム、およびOracle Solaris Clusterは、Oracle E-Business Suite

アプリケーションを実行するための強固な高可用性基盤を実現します。この実装のために選択されたシ

ステムとストレージは、オラクルのSun SPARC® Enterprise TシリーズおよびMシリーズ・サーバーとSun

Storage 6000 アレイで構成されており、高いスケーラビリティを備えているため、最大規模の企業環境

にも対応できる柔軟性、処理能力、容量を提供できます。オラクルのSunサーバー・プラットフォーム

の仮想化機能(電気的に分離されたサーバーのダイナミック・ドメイン)、およびOracle Solarisオペレ

ーティング・システムに統合された強力な仮想化ツールを使用して、サーバーの統合を実装できます。

また、アーキテクチャのコストと複雑さを軽減し、データセンターの拡大を管理し、ハードウェアの使

用率を高める配置戦略も実現できます。

後半では、アーキテクチャの詳細について説明し、高可用性を検証してパフォーマンス特性情報を収集

するためのテスト環境を提示し、サイジング・ガイドラインの例を示します。このホワイト・ペーパー

で説明するテストでは、Oracle E-Business Suiteの中核的なアプリケーションであるFinancials、HR

Self-Service、Order Management、Customer Service、Procurementに焦点を絞って説明しますが、高

可用性機能とサイジング・ガイドラインは他のOracle E-Business Suiteアプリケーションにも適用できま

す。

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Oracle E-Business Suiteのための最適化ソリューション

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アーキテクチャの概要

図 1に、多層Oracle E-Business Suiteアーキテクチャの概略を示します。アプリケーション層には、複数のアプリケーション・サーバーが存在し、それぞれ 1つ以上のOracle E-Business Suiteアプリケーションを実行しています。ロードバランシング・ルーターは、複数のOracle E-Businessクライアントからのワークロードを複数のアプリケーション・サーバーに分散します。各アプリケーション・サーバーは、配置要件に応じて、単一または複数のアプリケーションを実行できます。アプリケーション・サーバーは、Oracle Database 11g(Oracle Real Application Clustersを含む)テクノロジーを採用したデータベース層とやり取りします。

このアーキテクチャは柔軟性とスケーラビリティに優れ、ビジネスの優先順位の変化にも容易に対応できます。複数のサーバーを追加することによってパフォーマンスと可用性の向上を実現できます。また、複数の小さなアプリケーション・サーバーを大規模なシステムに統合することによって、管理を簡素化し、配置のコストと複雑さを軽減できます。Sun SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーのOracle Solaris Containersやダイナミック・ドメイン機能などの仮想化テクノロジーを使用することで、システム・リソースを必要に応じて各層に割当ておよび再割当てすることができます。オラクルのハードウェア/ソフトウェア仮想化テクノロジーを使用すると、競合製品や独自の仮想化テクノロジーと比べて、Oracle E-Business Suiteインフラストラクチャを統合するときに大幅なコスト節約を実現できます。複数のサーバーを少数のエネルギー効率の良い高パフォーマンスのサーバーに統合することで、スケーラビリティを最適化すると同時に、データセンターの複雑さの軽減、運用コストの削減、Oracle E-Business Suiteにおけるビジネス基幹アプリケーションの可用性の向上を実現できます。

図 1. アーキテクチャ概要

主要コンポーネント

正しいハードウェア要素とソフトウェア要素を選択する鍵は、パフォーマンス、可用性、コスト、予想される将来の容量要件の適切なバランスを把握することにあります。実際のエンタープライズクラスのシナリオを厳密に再現するために、このホワイト・ペーパーで説明する配置環境は、冗長性および信頼性メカニズムが組み込まれたシステムとソフトウェアを使用して実装しました。このシナリオ用に選択したコンポーネントを図 2 の一覧に示します。以降の各項では、これらのコンポーネントについて説明します。

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図 2 ソフトウェア/ハードウェア・コンポーネントの概要

ソフトウェア・コンポーネント

このシナリオで使用する主要なソフトウェア・コンポーネントとして、Oracle E-Business Suite、Oracle Database 11g Release 2(Oracle Real Application ClustersおよびOracle Data Guardを含む)、Oracle Solaris 10(Oracle Solaris Containersを含む)、Oracle Solaris Cluster、Sun QFS、Oracle Enterprise Manager Ops Centerがあります。

Oracle E-Business Suite

Oracle E-Business Suiteは、もっとも複雑なビジネス要件に対応するために設計された統合化ビジネス・アプリケーション・スイートです。Oracle E-Business Suiteアプリケーションは、完全なビジネスおよび業界ソリューションを実現しているため、高い効率性とコラボレーションによって実行パフォーマンスを大幅に改善できます。アプリケーションとしては、顧客関係管理(CRM)アプリケーション、財務管理や人事管理を含む統合業務ソフトウェア(ERP)、サプライ・チェーン管理(注文管理や価格管理)アプリケーション、および調達/製造/製品ライフ・サイクル管理アプリケーションなどがあります。強力かつ包括的な統合化グローバル・ビジネス・アプリケーション・スイートであるOracle E-Business Suiteは、あらゆる業務にまたがるエンド・ツー・エンドのビューを提供します。これにより、各社員は、それぞれの役割に応じた適切な情報を取得できます。

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Oracle Database 11gは、フル機能のデータ管理ソリューションであり、ミッション・クリティカルなトランザクション・アプリケーション、問合せを多用するデータウェアハウス、および混合ワークロードに対応できる効率的で信頼性の高いセキュアなデータ管理を実現します。また、新しい自己管理機能によって、時間がかかりエラーが発生しやすい管理タスクが排除されるため、データベース管理者は、パフォーマンスと可用性のテストではなく、戦略的なビジネス目標に重点を置くことができます。オラクルでは、Oracle Real Application ClustersやOracle Data Guardなど、広範なオプションを用意しており、大規模なミッション・クリティカル・ビジネス・アプリケーションの厳しい要求に応えてOracle Database 11g Enterprise Editionのパフォーマンスと可用性を強化しています。

• Oracle Real Application Clusters

Oracle Real Application ClustersとOracle Database 11g Enterprise Editionの組み合わせにより、単一のデータベースを、クラスタを形成する各サーバーにまたがって稼働させることができます。これにより、アプリケーションにはまったく手を加えることなく、耐障害性を提供し、パフォーマンスとスケーラビリティを向上させることができます。クラスタ化されたノードに障害が発生しても、Oracle Databaseは残りのノードで稼働し続けます。より高い処理能力が必要な場合は、ユーザーによるデータへのアクセスを阻害することなく新しいノードをクラスタに追加できます。Oracle RACは、最高レベルのデータベース可用性と柔軟なスケーラビリティによって、ミッション・クリティカルな企業配置の重要な基盤を形成します。

• Oracle Data Guard

Oracle Database 11g Enterprise EditionのオプションであるOracle Active Data Guardは、リソースを大量に消費するアクティビティを本番データベースから 1 つ以上の同期したスタンバイ・データベースにオフロードして、サービス品質を強化します。Oracle Data Guardでは、本番データベースから受け取る変更を継続的に適用しながら、問合せ、ソート、レポート、Webベース・アクセスなどの操作時にフィジカル・スタンバイ・データベースに読取り専用でアクセスします。また、バックアップをスタンバイ・データベースへオフロードする場合に高速の増分バックアップを使用できます。さらには、高可用性、および本番サイトの計画停止または計画外停止における障害からの保護も強化されています。

オラクルのエンタープライズクラス・オペレーティング・システムの最新版であるOracle Solaris 10 は、Oracle E-Business Suiteのようなミッション・クリティカルなビジネス・アプリケーションを構築および稼働するための多機能で一貫性に優れたプラットフォームを提供します。革新的な組込み機能により、業界最高クラスのパフォーマンス、セキュリティ、可用性、その他以下に示す多数の先進的な機能を実現します。

• Oracle Solaris DTrace - Oracle SolarisのOracle Solaris DTraceテクノロジーは、システム全体の包括的なビューを表示します。動的なインスツルメント処理とトレーシング機能(これらの機能は本番システムでアプリケーションを変更することなく安全に使用可能)により、管理者は、パフォーマンスのボトルネックを迅速かつ簡単に特定し、対処できます。

• Oracle Solaris Containers - Oracle Solaris 10 に組み込まれている仮想化テクノロジー。柔軟なソフトウェア定義の境界を使用して、各種アプリケーションとサービスを分離することで、単一のOracle Solaris 10 インスタンス内に複数のプライベートな実行環境を作成できます。各環境は固有のID(および個別のネットワーク・スタック)を持っているため、簡単、安全、かつセキュアに統合できます。システム管理者は新しいOracle Solaris Containersを迅速にプロビジョニングし、アプリケーションとリソー

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スの優先順位を動的に管理して、予測可能なサービス・レベルを実現します。

• 予測的自己回復機能 - Oracle Solarisの予測的自己回復機能は、自動的に、さまざまなハードウェア障害やアプリケーション障害を診断および分離し、回復を促進します。Oracle Solarisの障害管理アーキテクチャは、ハードウェアおよびソフトウェアのエラーに関するデータを継続的に監視します。一方、サービス管理機能はソフトウェア・サービスを監視し、誤って終了したサービス、ソフトウェア・エラーの結果として異常終了したサービス、下層のハードウェア障害によって中断されたサービスを自動的に再起動します。

• ネットワーク - オープンでプログラム可能なOracle Solarisのネットワーキング・スタックは、ワイヤースピードに近いスループットを実現します。Oracle Solaris 10 は、ネットワーク・レイヤー7キャッシュとTCP/IPおよびUDP/IPのパフォーマンスの向上によってアプリケーションの実行速度を高めます。また、10GbEとハードウェア・オフロードもサポートしています。

• 高度なセキュリティ - Oracle Solaris 10 にはTrusted Extensionsを含むセキュリティ機能が組み込まれています。これにより、政府機関、金融機関、HR環境で必要とされる分離性と管理性を実現します。

Oracle Solaris Clusterは、Oracle Solaris向けに最高の可用性プラットフォームを提供します。その対象範囲は、単一のノードからマルチシステム、マルチサイト、グローバルな障害時リカバリ・ソリューションまでに拡大しています。Oracle Solaris Clusterは、考え得るあらゆる状況に対応してビジネス(とりわけOracle Databaseとアプリケーションを稼働させているビジネス)を継続的に運営していくための包括的かつ堅牢な機能を提供します。Oracle Solaris Clusterは、成熟した堅牢なソリューションとして、デプロイの方法とサポートするテクノロジーにおいて、高い柔軟性を実現します。Oracle Solaris Clusterを使用すると、さまざまなシステムを組み合わせて、最大 16 台のサーバー(ノード)からなるクラスタを構築できます。また、ミッション・クリティカルなアプリケーションの配置で発生するソフトウェア・ライセンス料、システム管理オーバーヘッド、およびハードウェア・コストを軽減します。

Oracle Solaris Cluster Geographic Editionソフトウェア(Oracle Solaris Clusterソフトウェアの階層化拡張)は、プライマリ・サイトの計画停止および未計画停止からアプリケーションを保護します。このソフトウェアは長距離間隔で分断された複数のクラスタと、クラスタ間でデータを複製する冗長なインフラストラクチャを使用します。プライマリ・サイトで局所的な障害が発生している間、遠隔の障害リカバリ・サイトに制御を転送できます。計画停止の場合(プライマリ・サイトで保守が必要な場合や障害リカバリ手順のテストを行う場合など)も同様に、サービスの提供をセカンダリ・サイトに切り替えることができます。リカバリまたはテストが完了すると、サービスの提供はプライマリ・サイトに戻されるため、クライアントへの影響は最小限に抑えられます。

Sun QFS共有ファイル・システムは、ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)を介して複数のサーバーからアクセス可能な高パフォーマンス、大容量のファイル・システムを実現します。データは、装置の定格速度での書込みおよびアクセスが可能なので、卓越したアプリケーションI/O速度を実現できます。このファイル・システムでは、複数のディスクまたはRAIDデバイスに分割可能な非常に大きなファイル(最大 263バイト)をサポートしており、ファイルおよびファイル・システムの数も事実上無制限です。ファイル・システム・メタデータは、データとは別に格納されるため、高パフォーマンスRAIDキャッシュの使用率が向上し、待機時間が短縮されます。また、コスト効率の高いメタデータ・ミラーリングによってデータ保護も強化されています。Sun QFSは、システム障害発生後、ファイル・システムの高速リカバリも実現します。Sun QFSを使用すると、数テラバイトのファイル・システムでさえ、システム

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障害発生後すぐに再マウントできます。

Oracle Enterprise Manager Ops Centerは、Oracleサーバー、オペレーティング・システム、Oracle Solaris仮想化テクノロジーの全スタックで包括的な管理機能を提供します。Oracle Enterprise Manager Ops Centerは包括的な監視および仮想化管理を実行します。資産の管理と検出、自動プロビジョニング、インテリジェントなパッチ適用、集中管理機能によって、IT操作の効率を大幅に改善できます。

ハードウェア・コンポーネント

このシナリオで使用するおもなハードウェア・コンポーネントとして、Sun SPARC Enterprise Tシリーズ/Mシリーズ・サーバー、Sun製ディスク・ストレージ(Sun Storage 6180/6780 アレイなど)があります。

Sun SPARC Enterprise Tシリーズ・サーバー

このアーキテクチャには、Sun SPARC Enterprise T5220/T5240 サーバーが含まれます。これらのサーバーはそれぞれ、UltraSPARC T2 およびUltraSPARC T2 Plusプロセッサを搭載しており、ミッドレンジ・サーバー相当のパフォーマンスとスケーラビリティに加えて、エネルギー効率の良いチップ・マルチスレッディング(CMT)設計の経済性を備えています。UltraSPARC T2/T2 Plusプロセッサは、最大 8つのコアが封入されており、64 スレッド同時実行と、主要なコンピューティング、ネットワーキング、セキュリティ、I/O機能を同一シリコン上に実装しています。組込みのオンチップ 10Gb Ethernetと暗号化加速によって処理速度の向上と高速かつセキュアなWebトランザクションを実現します。統合の強化によって部品数が減少した結果、コンポーネント障害のリスクが軽減され、より高い信頼性が実現されました。

表 1に、Sun SPARC Enterprise T5220/T5240 サーバーの構成とサイジングの詳細を示します。

表 1 SUN SPARC ENTERPRISE T5220/T5240 サーバー

コンポーネント SUN SPARC ENTERPRISE T5220 サーバー SUN SPARC ENTERPRISE T5240 サーバー

プロセッサ UltraSPARC T2 プロセッサx1

• プロセッサあたり最大 8コア、8スレッド

• システムあたり最大 64スレッド

UltraSPARC T2 Plusプロセッサx2

• プロセッサあたり最大 8コア、8スレッド

• システムあたり最大 128 スレッド

メイン・メモリ 最大 128GB 最大 256GB

Sun SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバー

Oracle Solarisを稼働させるオラクルのSun SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーは、クラス最高の可用性、スケーラビリティ、管理性を必要とするミッション・クリティカルなアプリケーションに理想的です。Sun SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバー・ファミリーには、超並列Webアプリケーションから複雑なエンタープライズ・アプリケーションやデータウェアハウスまで、すべてのアプリケーション層に最適なパフォーマンスを実現するように設計されたシステムが含まれます。このサーバー・ファミリーでは、最新のクワッドコアSPARC64 VIIとデュアルコアSPARC64 VIプロセッサを搭載しているため、ミッドレンジのSun SPARC Enterprise M4000/M5000 サーバーからハイエンドのSun SPARC Enterprise M8000 サーバーまで、高い拡張性があります。

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既存のMシリーズ・サーバー内に処理速度と世代の異なるSPARC64 プロセッサを混在させるオプションによって、投資の保護と簡単かつ低コストのアップグレードが可能です。Sun SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーには、命令の再試行による自動リカバリ、Extended ECCサポートによるECC(誤り訂正符号)保護、保証されたデータ・パス整合性、総合的なSRAMとレジスタの保護、設定可能なメモリ・ミラー化など、メインフレームクラスのRAS機能が標準搭載されています。さらに、ほとんどの主要システム・コンポーネントが冗長化されており、ホットスワップ可能なため、信頼性と可用性が向上しています。ダイナミック・ドメインは、高い柔軟性を備えており、CPUボードレベル・ドメインによって最大の分離性を必要とする大規模かつミッション・クリティカルなワークロードに対応し、ソケットレベルのドメインによって細かい粒度で高い分離性を実現します。

表 2に、Sun SPARC Enterprise M4000/M5000/M8000 サーバーの構成とサイジングの詳細を示します。

表 2 Sun SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバー

コンポーネント SUN SPARC ENTERPRISE M4000 SUN SPARC ENTERPRISE M5000 SUN SPARC ENTERPRISE M8000

プロセッサ 最大 4つのクワッドコアSPARC64 VII

プロセッサまたはデュアルコアSPARC64

VIプロセッサ

最大 8つのクワッドコアSPARC64 VII

プロセッサまたはデュアルコアSPARC64

VIプロセッサ

最大 16 のクワッドコアSPARC64 VII

プロセッサまたはデュアルコアSPARC64

VIプロセッサ

メイン・メモリ 最大 256GB 最大 512GB 最大 1TB

ドメイン 最大 2つのダイナミック・ドメイン 最大 4つのダイナミック・ドメイン 最大 16 のダイナミック・ドメイン

Sun Storage 6180/6780 アレイ

Sun Storage 6000 ストレージ・アレイ・ファミリーは、卓越したパフォーマンスとスケーラビリティに加えて、エンタープライズクラスの信頼性と可用性を提供します。このファイバ・チャネル(FC)ストレージ・アレイのモジュラー製品ファミリーは、ミッドレンジのSun Storage 6180 アレイ(合計 224TB)からハイエンド、大容量のSun Storage 6780 アレイ(合計 896TB)まで拡張可能で、計算集約的なアプリケーションや大規模統合環境に最適です。ストレージ製品ファミリー全体に共通の拡張モジュールを使用しているため、シームレスなスケーラビリティと拡張性を備え、要件が変化しても投資を保護できます。このシステムは、豊富なデータ管理機能とデータ・サービスを備えており、これらを利用するために余分なコストは一切かかりません。

Sun Storage 6180/6780 アレイは、アクティブRAIDコントローラを 2 台搭載しています。これらのRAIDコントローラは、ミラー化されたバッテリー・バックアップ・キャッシュを備えているため、停電時にデータを保護します。冗長でホットスワップ可能なコントローラとドライブ、および自動フェイルオーバー/フェイルバック機能を備えたグローバル・ホット・スペアによって、データ可用性の向上を図っています。データ暗号化サービスは、政府機関レベルのコスト効率的なデータ暗号化を、ドライブのライフ・サイクル全体に渡って実現します。

Sun Storage 6180 アレイでは、ファイバ・チャネル・ドライブとSATAドライブを混在させることができます。Sun Storage 6780 は、73GBのソリッド・ステート・ディスク(SSD)ドライブを使用して構成できます。SSDドライブは、スペース要件と電力要件が厳しい環境で、15K FCディスク・ドライブに比べて、はるかに高いパフォーマンスを実現します。また、Sun Storage 6780 アレイには、キャッシュ・メモリ・オプションが追加されているため、キャッシュのヒット率が向上しており、キャッシュ・ミラーリングのパフォーマンスも改善されています。

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表 3に、Sun Storage 6180/6780 アレイの構成とサイジングの詳細を示します。

表 3 Sun Storage 6180/6780 アレイ

コンポーネント SUN STORAGE 6180 アレイ SUN STORAGE 6780 アレイ

コントローラ FC RAIDコントローラ・カードx2 FC RAIDコントローラ・カードx2

ホスト・インタフェース 4 基または 8基の 8 Gbps FCホスト・

インタフェース

8 基または 16基の 4Gbps/8Gbps FCホスト・

インタフェース

キャッシュ 最大 4GB 最大 32GB

動的容量拡張 最大 112 ドライブ、224TB 最大 448 ドライブ、896TB

アーキテクチャの詳細

図 3に、Oracle E-Business Suiteアーキテクチャのためのオラクルの最適化ソリューションにおけるハードウェア・コンポーネントとソフトウェア・コンポーネントの関係を示します。このソリューションでは、従来の階層化アーキテクチャを使用しています。アプリケーション層にはOracle E-Business Suiteアプリケーションが、データベース層にはOracle Database 11g(Oracle RACを含む)が存在します。

図 3. アーキテクチャ概要

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ロードバランシング・ルーターは、Oracle E-Business Suite向けのオラクルの最適化ソリューションに対するフロントエンド・インタフェースを提供します。具体的には、複数のサーバーにまたがるOracle E-Business Suiteクライアントからのワークロード要求を分散する役割を果たします。アプリケーション層では、Sun SPARC Enterprise T5220/T5240サーバーが複数のOracle Solaris Containersで構成されており、Oracle E-Business Suiteアプリケーションを稼働しています。複数のSolaris Containersは、統合化および最適化のニーズに応じて、複数の異なるアプリケーション、または 1 つのアプリケーションの複数のインスタンスを実行できます。

データベース層では、Sun SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーが2つ以上のダイナミック・ドメインで構成されています。各ダイナミック・ドメインには、各Oracle Real Application Clustersノードに必要な計算処理能力を満たすために、目的の容量のRAMと目的の数のCPUがプロビジョニングされます。ダイナミック・ドメインは、Sun Storage 6180/6780 ストレージ・アレイのストレージを共有して、Oracle Real Application Clustersの共有ストレージ要件を満たすように構成されます。

Oracle Enterprise Manager Ops Centerは、ソリューションのすべてのコンポーネントを単一の管理および監視パッケージにまとめます。

注意:このホワイト・ペーパーの範囲外ですが、ストレージ層には、データ保護を実現して組織のビジネス要件を満たすために必要なディスクやテープ装

置も含める必要があります。

Oracle Solaris Clusterは、アプリケーション層およびデータベース層の複数の仮想クラスタを単一のクラスタ構成で管理するように構成されます(図 4)。

図 4 クラスタ構成の概要

Sun SPARC Enterprise T5240サーバーとSun SPARC Enterprise M8000サーバーの両方のダイナミック・ドメインが、クラスタ・ノードとして構成されます。2 つのゾーン・クラスタがSun SPARC Enterprise T5240 サーバーの複数のクラスタ・ノードにまたがって作成されるため、冗長性が確保され、障害発生時の可用性が向上します。これらのゾーン・クラスタは、Oracle E-Business Suiteアプリケーションを配

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置するときに使用します。CM Zone Clusterには、Concurrent Manager(CM)の各サービスが、OPMNゾーン・クラスタにはOracle Process Management Notificationの各サービスが含まれます。Oracle Solaris Containersは、これらのゾーン・クラスタ内に作成され、アプリケーションの分離を実現します。同様に、Oracle Database 11g(Oracle RACを含む)はSun SPARC Enterprise M8000 サーバーの両方のダイナミック・ドメインにまたがっています。

Oracle Solaris Clusterを使用することで、複数のアプリケーションとデータベースをハードウェア共有クラスタに統合できます。別個のゾーン・クラスタに配置されたアプリケーションは、クラスタ化された各マシンで完全に分離されて実行されます。また、Oracle Solaris Clusterは、ハードウェアとソフトウェアの両方のエラーからクラスタを保護することによって、高可用性を実現します。Oracle Solaris Clusterは、Oracle Solarisオペレーティング・システムと密に結合されているため、障害を迅速かつ自動的に検出し、アプリケーションのリカバリを起動することで、ビジネス・サービスの可用性を最大化します。

ディザスタ・リカバリ・アーキテクチャ

必要に応じて、Oracle E-Business Suite向けの最適化ソリューションに障害時リカバリを追加できます(図 5参照)。この構成には、プライマリ・データ・サイトと地理的に離れた障害時リカバリ・サイトの両方のクラスタが含まれます。Oracle Solaris Cluster Geographic Editionは、プライマリ・サイトのローカル・クラスタを障害時リカバリ・サイトのリモート・クラスタに接続する際に使用します。これにより、障害時リカバリ・サイトへの移行、および障害時リカバリ・サイトからの移行をスムーズに行うことができます。データ・レプリケーションは、プライマリ・クラスタからセカンダリ・クラスタに継続的にデータをコピーするプロセスです。データ・レプリケーションによって、セカンダリ・クラスタが常にプライマリ・クラスタのデータの最新コピーを保有するようになります。

Oracle Data Guardは、Sun Storage 6780 アレイ上に格納されているデータベースを、プライマリ・データセンターと障害時リカバリ・サイト間で同期させるために使用します。

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Oracle E-Business Suiteのための最適化ソリューション

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図 5 ディザスタ・リカバリ・アーキテクチャ

Oracle Solaris ContainersとOracle Solaris Clusterによって実現される柔軟性によって、障害時リカバリをOracle E-Business Suiteアーキテクチャに追加する作業を単純化できます。品質保証契約にもよりますが、障害時リカバリ・サイトは、プライマリ・データセンターよりも必要な処理能力が少なくて済む場合があります。Oracle Solaris Containersの仮想化オペレーティング・システムは、任意のSPARCサーバー・プラットフォーム上で実行可能なため、サーバー・インフラストラクチャを構築するときの制限が少なくなります。災害時リカバリ・サイトでは、パフォーマンス要件を満たすように、異なるサーバー・プラットフォームとサーバー構成を使用できます。

テストの概要

以下の各項では、ワークロードとテスト環境について説明します。このテスト環境は、Oracle E-Business Suite向け最適化ソリューションの高可用性を確認し、推奨されたサイジング・ガイドラインのパフォーマンス・データの例を提供するものです。

ワークロードの説明

このテストに使用するOracle E-Business Suiteのワークロードは、ERPアプリケーションに焦点を絞ったもので、エンタープライズ・アプリケーション・モジュールでもっともよく使用されるトランザクションをモデル化した混合ワークロードです。このワークロードは、OLTPとバッチ・プロセスの組み合わせで構成されます。OLTP部分では、3,000 人のアクティブなオンライン・ユーザーからなるモデルを使用します。

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Oracle E-Business Suiteのための最適化ソリューション

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オンライン・モジュールは、注文管理、調達支払、顧客サービス、人事セルフ・サービスで構成され、これらの各モジュールで各処理負荷が均等になるように設定されています。バッチ・プロセスは 2 つあり、10,000 人の給与支払をサポートするHRMS(人事管理システム)-給与支払プロセスと、50,000 件の受注をサポートするOrder to Cash(受注から決済まで)プロセスが含まれます。

HRMS-給与支払プロセスには、以下に示す完全な給与支払プロセスが含まれています。

• 給与支払プロセス:処理対象のすべての従業員を識別し、給与総額から天引き、税金などを差し引いて手取り額を算出するために必要な計算を実行します。処理対象の個々の授業員グループは給与支払プロセスに渡す複数のパラメータ(従業員のルール・ベース・セットを定義するユーザーの能力など)によって制御できます。

• 支払い前処理:各従業員の給与(手取り)をさまざまな支払い方法(振込み、小切手、現金)に振り分けます。この処理は、単一の給与支払プロセスに対して、または複数の給与支払プロセスにまたがって実行できます。

• 外部アーカイブ・プロセス(Pro-C、PL/SQL):給与支払プロセスの実行結果を、監査目的のため個別のアーカイブに複製します。このデータはおもに、給与明細(印刷版とオンライン版)、および小切手と振込みの印刷、第三者向けインタフェース、税金納入書のソースとして使用されます。

• NACHA:これは国際給与振込みプロセスの米国版です。支払い前処理プロセスのルールに基づき、NACHAルールに従ってバック・インタフェース・ファイルを作成します。

• 小切手印刷:(Oracle Report Writer)このプロセスは、小切手番号を割り当て、給与小切手と対応する紙の明細を作成/印刷します。

• コスト:このプロセスは、データをGLに転記する前準備として、給与支払トランザクション・データを総勘定元帳(GL)の勘定に関連付けます。このプロセスでは、高度な階層型のルールベース・エンジンを使用して、HRMSデータと給与支払結果のGL勘定への対応付けを決定します。

Order to Cashプロセスには、注文から現金までの全フローが含まれます。

• 大量受注処理(HVOP):HVOPプログラムは、受注管理インタフェース表から行を読み取って、そのインタフェース・レコードを永続的な受注ヘッダーとそれに対応する受注明細行に変換します。その後、受注が記帳され、出荷処理へと進みます。

• ピック・リリース(と出荷確認):ピック・リリースでは、リリース条件を満たす適切な納品物行を見つけてリリースし、移動オーダーを作成します。移動オーダー処理プロセスでは、予約を作成し、在庫の元の保管在庫を決定します。

• 出荷確認:このプロセスでは、品目が出荷されたことを確認します。納品物の出荷を確認すると、出荷実行によって、その納品物に対応する納品明細行の出荷が確認されます。

• インタフェース配送経路通過点:前の手順で作成した納品物を配送経路に割り当てます。配送経路には、納品物の出荷先に応じて複数の通過点があります。SRSはパラメータとして組織コードを受け取り、指定された組織の通過点を処理するよう修正されています。インタフェース配送経路通過点も、複数の子プロセスを生成して経路通過点を並列に処理するように改良されています。Stops per Batchパラメータは、インタフェース配送経路通過点の各スレッドによって処理される経路通過点の数を指定するときに使用します。

• INV Material:材料トランザクション・マネージャは、定期的な並列要求の送信、およびベンチマークSQLスクリプトによる複数のトランザクション・マネージャの直接送信によって材料トランザクションを実行するように構成されます。実行間隔は 5分に設定されます。

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• 自動請求書:自動請求書プロセスは、請求書、クレジット・メモ、デビット・メモ、売掛けを移行するときに使用します。売掛金プロセスで、移行されたデータが正確かつ完全であることを確認します。

• 収益認識:収益認識プログラムは、請求書とクレジット・メモの収益配布レコード(請求と会計規則を使用)を生成します。会計規則は、12 カ月の会計期間に渡って収益を認識するよう割り当てられたものです。収益認識プログラムは、売掛金プロセスで作成され自動請求書を使用して移行された、勘定請求書とクレジット・メモの配布レコードを作成します。

• 総勘定元帳への転送と仕訳帳の移行:総勘定元帳インタフェース・プログラムは、売掛金トランザクション分配勘定を総勘定元帳インタフェース表に転送し、明細または要約された仕分けバッチを作成します。売掛金プロセスは総勘定元帳内に未転記の仕分けエントリを作成し、Oracle General Ledgerから仕分けの移行を実行します。Oracle General Ledger内でバッチ処理された仕分けを転記して、残高を更新します。

• 総勘定元帳の自動転記:仕分けバッチを転記して、明細勘定と集計勘定の残高を更新します。予算実績または債務仕分けバッチを転記することもあります。

このホワイト・ペーパーでは、ERPに焦点を絞って説明しますが、パフォーマンス結果とサイジングのガイドラインは他のOracle E-Business Suiteアプリケーションにも適用できます。

テスト環境

テスト環境は、2台のSun SPARC Enterprise T5240 サーバーと 1台のSun SPARC Enterprise M8000 サーバーを使用して、前項の説明のとおりに実装されます(図 4参照)。この構成は、数千人のユーザーをサポートする大規模企業環境に適しています。

Oracle Solaris Cluster 3.3 ソフトウェアは、Oracle E-Business Suiteの配置テスト環境で使用します。テスト構成には、4つのクラスタ・ノードが含まれます。2台のSun SPARC Enterprise T5240 サーバーはそれぞれクラスタ・ノードとして構成され、それに加えてSun SPARC Enterprise M8000 サーバーの 2つのダイナミック・ドメインがクラスタ・ノードとして構成されます。

アプリケーション層の構成

Oracle E-Business Suite 12.1.1サービスは、2台のSun SPARC Enterprise T5240サーバー・ノード上に構成されたSolaris Zone Clustersに配置されます。2つの別個のゾーン・クラスタ、opmn-zcとcm-zcが作成されます。opmn-zcゾーン・クラスタには、Oracle Process Management Notificationの各サービスが、cmzcゾーン・クラスタにはConcurrent Managersの各サービスが含まれます。アプリケーション層のバイナリは、Sun Storage 6780 アレイ上のOracle Solaris Cluster共有ファイル・システム上に格納されます。

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データベース層の構成

サンプル・データベースは、Sun SPARC Enterprise M8000 サーバー上に、Oracle RAC 11.2.0.1 とOracle Solaris Clusterを使用して配置されます。2 つのダイナミック・ドメインが作成され、Oracle Solaris Cluster内のノードとして使用されます。Oracle RACデータベースのバイナリは、Sun Storage 6780 アレイ上のSun QFS共有ファイル・システム上に格納されます。

図 6に、2つのダイナミック・ドメイン(ドメイン 0とドメイン 1)の構成とリソース割当てを示します。Sun SPARC Enterprise M8000 サーバーには、4つのCPU/メモリ・ユニット(CMU)と 4つのI/Oユニット(IOU)が搭載されています。ドメイン 0はCMU0 とIOU0 を使用します。ドメイン 1はCMU1 とIOU1 を使用します。残りのCMUとIOUはこの構成では未使用なので、拡張用として使用可能です。

図 6 Sun SPARC Enterprise M8000 サーバーのリソース割当て

ストレージ構成

この構成では、Sun Storage 6780 アレイを共有ストレージとして使用します。また、各ノード上のローカル・ストレージを、Oracle Solaris Clusterインストール、Oracle Database 11gインストール、およびゾーン・クラスタのルート・ファイル・システム用に使用します。

Sun Storage 6780 アレイは、RAID 1 とRAID 5 のボリューム・グループを使用して構成します。Sun Storage 6780 アレイ上に構成されたLUNは、Oracle RAC構成内の両データベース・ノード間、およびアプリケーション層の両クラスタ・ノード間で共有されます。表 4に、テスト環境で使用するSun Storage 6780 アレイ上のLUN構成を示します。

表 4 SUN STORAGE 6780 アレイのLUN構成

サイズ RAIDレベル ファイル・システム

6GB RAID 5 クラスタ関連ファイルのQFSファイル・システム:Cluster Ready Services(CRS)VotingファイルおよびOracle

Cluster Registry(OCR)ファイル

1.7TB RAID 5 Oracle RACデータ・ファイルとフラッシュ・リカバリ領域

450GB RAID 1 Oracle RACオンラインredoログ・ファイル

100GB RAID 5 アプリケーション層配置用Oracle Solaris Clusterクラスタ・ファイル・システム(Oracle Process Management

Notification)

100GB RAID 5 アプリケーション層配置用Oracle Solaris Clusterクラスタ・ファイル・システム(CM)

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高可用性構成

IPネットワーク・マルチパス(IPMP)グループを、クラスタの冗長なパブリック・ネットワーク・インタフェース用に構成します。Oracle Solaris Clusterは、clprivnet機能を介してクラスタ・インターコネクトの冗長性を実現します。ジャンボ・フレーム(MTU 9000)は、nxgeインターコネクト・インタフェース上に構成します。このインタフェースは、このクラスタ内のOracle RAC用のプライベート・ネットワーク・インタフェースです。

ストレージ・アレイに対するファイバ・チャネル・リンク用に多重化I/O(MPxIO)を構成します。MPxIOは、代替コントローラに自動的に切り替えることでI/Oコントローラ障害からの保護を実現します。

Oracle RACおよびアプリケーション層で使用するファイル・システムで高可用性を実現するために、固有のOracle Solaris Clusterリソースを構成します。また、Oracle Solaris Clusterリソースをゾーン・クラスタ内に構成して、Oracle Process Management NotificationおよびCMコンポーネント用に高可用性を実現します。最後に、個々のOracle SolarisリソースとOracle Clusterwareリソースを構成して、データベース・ノード上のOracle RACデータベース・インスタンス用にHAサービスの統合を実現します。

サイジング・ガイドライン

免責条項 ‒ 予想されるパフォーマンス特性はラボテストの実装に基づくものであり、一切の保証なしに現状のまま提供されます。ここで提供する情報を

使用することによって発生するあらゆるリスクは利用者の責任とし、オラクルは、直接損害、派生的損害、付随的損害、特別損害、懲罰的損害、およびビ

ジネス利益の損失、ビジネスの中断、ビジネス情報の喪失によって発生する損害(ただし、これらに限定されない)に対し、一切責任を負いかねます。

以下の各項で、小規模、中規模、大規模のハードウェア構成を示します。これらのサイジング・ガイドラインは、このシナリオでのテストに基づいており、指定された配置の構成を決定するときの開始点として使用されることを意図したものです。正確なサイジング情報については、最寄りのオラクル販売代理店にお問い合わせください。

小規模構成

小規模構成では、毎時の最大スループットとして、最大 5,000 人分の従業員の給与支払処理と 200~1,000 人のオンライン・ユーザーによる 10,000 件の受注処理に対応できる処理能力を想定しています。この構成では、次のハードウェア・コンポーネント(表 5参照)を使用することを推奨します。

表 5 小規模構成のサイジング

コンポーネント 構成の詳細

アプリケーション層サーバー Sun SPARC Enterprise T5220 サーバー

• CPUx1

• 16GB RAM

データベース層サーバー Sun SPARC Enterprise M4000 server

• CPUx2

• 16GB RAM

ストレージ層 1~3個の拡張トレイを備えたSun Storage 6180 アレイ

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小規模構成のアプリケーション層には、Webベースのアプリケーションにおける高いスループット、小さなフットプリント、低消費電力といった特性を備えていることから、Sun SPARC Enterprise T5220 サーバーを使用することを推奨します。

データベース層には、Sun SPARC Enterprise M4000 サーバー(CPUx2、16GB RAM)を使用することを推奨します。このサーバー構成は豊富な拡張機能と使用可能なヘッドルームの範囲内で他のデータベース・インスタンスを実行する機会を提供します。CPUを増設すれば、アプリケーション・サーバーに使用できる追加のダイナミック・ドメインを構成できます。

この構成のストレージ部分は、16台のハード・ドライブを装着可能な 1台のSun Storage 6180 アレイとみなすことができます。このアレイは、1~3個のトレイを追加して拡張できます。各トレイには16台のドライブを装着でき、rawストレージ容量は合計 128TBになります。一般に、これだけの容量があれば、このホワイト・ペーパーで取り上げるアプリケーションには充分です。Sun Storage 6180 アレイはSANアレイなので、1つ以上のLUNを作成し、ネットワークを介して共有することで、複数のアプリケーションで使用することもできます。

中規模構成

中規模構成では、毎時の最大スループットとして、最大 10,000 人分の従業員の給与支払処理と 1,001~3000人のオンライン・ユーザーによる50,000件の受注処理に対応できる処理能力を想定しています。この構成では、次のハードウェア・コンポーネント(表 6参照)を使用することを推奨します。中規模構成と小規模構成のおもな相違点は、アーキテクチャの計算処理能力です。すなわち、アプリケーション層にはサーバーが追加されており、データベース層にはより強力なサーバーが推奨されます。ストレージに関する推奨事項は小規模構成の場合と同じです。独立したストレージ・コントローラを導入すれば容量のアップグレードに必要な時間を短縮できます。

表 6 中規模構成のサイジング

コンポーネント 構成の詳細

アプリケーション層サーバー 2 台のSun SPARC Enterprise T5220 サーバー、各サーバーの構成は次のとお

り。

• CPUx1

• 16GB RAM

データベース層サーバー Sun SPARC Enterprise M4000/M5000 サーバー

• CPUx4

• 32GB RAM

ストレージ層 1~3個の拡張トレイを備えたSun Storage 6180 アレイ

中規模構成のアプリケーション層には、Webベースのアプリケーションにおける高いスループット、小さなフットプリント、低消費電力といった特性を備えたSun SPARC Enterprise T5220サーバーを2台使用することを推奨します。

中規模構成のデータベース層には、4 基のCPUと 32GBのRAMを搭載したSun SPARC Enterprise Sun M4000 サーバーまたはM5000 サーバーを使用することを推奨します。この構成は、豊富な拡張機能と使用可能な

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ヘッドルームの範囲内で他のデータベース・インスタンスを実行する機会を提供します。CPUを増設すれば、アプリケーション・サーバーに使用できる追加のダイナミック・ドメインを構成できます。

この構成のストレージ部分は、1 台のSun Storage 6180 アレイとみなすことができます。Sun Storage 6180 アレイはSANアレイなので、1 つ以上のLUNを作成し、ネットワークを介して共有することで、複数のアプリケーションで使用することもできます。

大規模構成

大規模構成では、毎時の最大スループットとして、最大 50,000 人分の従業員の給与支払処理と 3,000 人以上(最大 10,000 人)のオンライン・ユーザーによる 250,000 件の受注処理に対応できる処理能力を想定しています。大規模企業では、次のハードウェア・コンポーネントを推奨します(表 7参照)。

表 7 大規模構成のサイジング

コンポーネント 構成の詳細

アプリケーション層サーバー 2 台のSun SPARC Enterprise T5240 サーバー、各サーバーの構成は次のとお

り。

• CPUx2

• 32GB RAM

データベース層サーバー Sun SPARC Enterprise M8000 サーバー

• CPUx8

• 64GB RAM

ストレージ層 8~28 個の拡張トレイを備えたSun Storage 6780 アレイ

大規模構成のアプリケーション層には、Webベースのアプリケーションにおける高いスループット、小さなフットプリント、低消費電力といった特性を備えたSun SPARC Enterprise T5240サーバーを2台使用することを推奨します。

大規模構成のデータベース層には、8 基のCPUと 64GBのRAMを搭載した中規模構成のSun SPARC Enterprise Sun M8000 サーバーを使用することを推奨します。この構成は、豊富な拡張機能と使用可能なヘッドルームの範囲内で他のデータベース・インスタンスを実行する機会を提供します。CPUを増設すれば、アプリケーション・サーバーに使用できる追加のダイナミック・ドメインを構成できます。

大規模環境ではSun Storage 6780 アレイを広く活用して、Oracle E-Business Suiteアプリケーションを含む複数のアプリケーションを実行できます。このアレイは将来の成長を見込んだ容量を提供すると同時に、企業のニーズに対応する完全な機能セットを備えています。

結論

完全かつ統合されたOracle E-Business Suiteアーキテクチャ(ビジネス・アプリケーション、データベース、仮想化、クラスタリング・テクノロジーから高性能サーバーおよびストレージまで、必要なすべてのコンポーネントを含む)を使用することで、データベース・トランザクションの高速化とシステム可用性の向上を実現できます。このアーキテクチャは、オラクルのSunサーバーおよびストレージ・アレイを使用して、最大規模の企業にも対応できるコンピューティング能力、スケーラビリティ、容量を提供します。オラクルのSun SPARC Enterprise Mシリーズ・サーバーは、電気的に分離されたダイナミック・ドメイン、メインフレームクラスのRAS機能、冗長でホットスワップ可能な主要システム・コンポーネン

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トなどによって、卓越した信頼性と可用性を実現します。チップ・マルチスレッディング(CMT)テクノロジーを採用したオラクルのSun SPARC Enterprise Tシリーズ・サーバーは、数百のスレッドの連続実行と高パフォーマンス・ネットワーク機能により、単一のシステム上で複数のアプリケーション・インスタンスを実行できます。

Oracle E-Business Suiteのための最適化ソリューションの配置は、オラクルが提供する仮想化およびクラスタリング・テクノロジーを使用したコストの節約と管理の簡素化によって実現されます。Oracle Solaris ContainersとSun SPARC Enterpriseサーバーで採用されている仮想化テクノロジーにより、Oracle E-Business Suiteのアプリケーション層とデータベース層を確実かつ効率的に統合できます。これにより、リソース使用率の向上、データセンター・スペースの縮小、管理の簡素化、消費電力の低減といった数多くの利点が得られます。

Oracle Solaris ClusterおよびOracle Real Application Clustersで採用されているクラスタリング・テクノロジーを組み合わせることによって、ローカルのデータセンターでOracle E-Business Suiteアプリケーションを 24 時間体制で簡単にオンライン連続稼働させることができます。また、これらのテクノロジーによってリモート・サイトでの障害時リカバリも簡素化されます。これにより、障害時リカバリ・サイトへの切り替えと本番サイトへの復帰をクラスタ・フェイルオーバーと同様に簡単に実現できます。

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参考資料

表 8 参考資料

トピック 説明 参照先URL

ソフトウェア Oracle E-Business Suite http://www.oracle.com/us/products/applications/ebusiness/index.html

Oracle Database 11g

Release 2

http://www.oracle.com/technetwork/database/enterprise-edition/overview/index.html

Oracle Real Application

Clusters

http://www.oracle.com/us/products/database/options/real-application-

clusters/index.htm

Oracle Solaris 10 http://www.oracle.com/us/products/servers-storage/solaris/index.html

Oracle Solaris Cluster http://www.oracle.com/us/products/servers-storage/solaris/cluster-067314.html

Oracle Solaris Containers http://www.oracle.com/us/products/servers-storage/solaris/virtualization-066073.html

Oracle Enterprise Manager

Ops Center

http://www.oracle.com/us/products/enterprise-manager/opscenter/index.html

ハードウェア Sun SPARC Enterprise

Servers

http://www.oracle.com/us/products/servers-storage/servers/sparc-

enterprise/index.html

Sun Storage 6180 Array

http://www.oracle.com/us/products/servers-storage/storage/unified-

storage/047193.html

Sun Storage 6780 Array http://www.oracle.com/us/products/servers-storage/storage/disk-storage/031724.htm

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Oracle E-Business Suiteのための

最適化ソリューション

2010年 9月

著者:Dean Halbeisen Oracle Corporation

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