powerpoint プレゼンテーション - mlit.go.jp · 反応タンク躯体の継ぎ目破損...
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資料3-1H29.6.27
益城処理区(公共)644ha
福田処理区(農集)95ha
飯野処理区(特環)86ha
津森処理区(特環)63ha
益城町浄化センター
益城町役場
益城町下水道認可区域
益城町は、熊本県のほぼ中央北寄り、熊本市の東隣りに接する、人口約3万3千人の町です。面積は、65.7平方キロメートルで、町の東部から南部にかけて九州山地系に属する山々が連なり、北部一帯は益城台地と称される畑地がひらけ、中央部には水田と都市近郊の住宅地が広がっています。本町には、熊本の空の玄関である「阿蘇くまもと空港」、陸
の玄関口である「益城熊本空港IC」などの交通拠点や「グランメッセ熊本」などの交流拠点を有しています。
益城町の概要
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熊本地震による地盤変化 熊本地震による家屋被害の状況
【人的被害】
死 亡 37名
行方不明者 0名
重 傷 132名
軽 傷 31名
【家屋(住家)被害】
全 壊 3026棟
大規模半壊 791棟
半 壊 2442棟
一部損壊 4325棟
(平成29年5月12日現在)
●余震の発生回数は、4,298回
(H29年4月15日現在)
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下水道の被害状況-管渠の被災
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前震被害状況 本震被害状況
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反応タンク躯体の継ぎ目破損
汚泥処理棟躯体の継ぎ目部破損 場内道路陥没状況
【凡 例】
被災箇所
○【水処理施設】反応タンクの破損による漏水が発生したため、水処理能力の2/3が機能停止。
○【汚泥処理施設】水処理施設からの漏水による機器の水没や建物の破損により、全ての機能が停止。
最初沈殿池汚泥掻き寄せ機破損
破損
脱落
最終沈殿池汚泥掻き寄せ機破損
地下部水没左から、消化タンクポンプ室地下汚泥処理棟地下連絡管廊地下
下水道の被害状況-処理場施設の被災①
基礎部分の破損
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下水道の被害状況-処理場施設の被災②
②隔壁改造
ポンプ棟
処理能力(被災前) 13,160 m3/日処理能力(被災直後)約 4,300 m3/日
【水処理施設】4月30日までに、施設の改造と破損部品の交換により、被災を免れた水槽を活用し、最大11,000 m3/日程度まで処理可能
【汚泥処理施設】4月29日までに、仮設脱水機設備を手配することで、水処理に支障を与えない能力まで回復
【水処理施設】
①水槽活用
③移動脱水車
④仮設脱水機
【凡 例】
被災直後から稼働中施設
応急復旧済施設
本復旧工事で復旧を行う施設
水の流れ①②施設改造による被災を免れた水槽活用(反応タンク)
※破損部品交換(最初沈殿池・最終沈殿池)
※最終沈殿池部品交換
※最初沈殿池部品交換
1.被災状況
2.応急対策
最終沈殿池
汚泥消化タンク(ポンプ室)
③移動脱水車による運転
④仮設脱水機による運転
【汚泥処理施設】
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○益城町災害対策本部 設置○緊急点検開始
処理場・・・国総研、県、JSによる緊急調査管 路・・・益城町下水道課職員による緊急調査(2名1班)
管路被災(マンホール舗装段差、管路部舗装沈下)多数
4月15日
4月14日
○停電により浄化センター処理停止(自家発電 不具合)○ 〃 マンホールポンプ処理停止(自家発電よる応急処置)○重油4000ℓを支援要請○一般社団法人 全国上下水道コンサルタント協会と被災調査、災害復旧業務に係る技術支援に関する協定を締結
「 前 震 」
発災後の主な対応①
4月16日
震度7(益城町)(21:26 M6.5)
「 本 震 」 震度7(益城町・西原村)(1:25 M7.3)
○緊急再点検開始処理場・・・益城町、国総研、県、JSによる緊急調査水処理機能の2/3機能停止 、汚泥処理設備水没による機能停止管 路・・・益城町下水道課職員による緊急調査管路被災(マンホール舗装段差、管路部舗装沈下)被害拡大 8
4月17日○熊本地震下水道現地支援本部設置(18:00)国交省、日本下水道事業団、日本下水道協会、福岡県、福岡市
4月19日 ○管路一次調査 支援要請取りまとめ
発災後の主な対応②
4月20日
1次調査全体説明会管きょ施設被害:調査(1次調査)を共通認識をもって、早期に完了するため、被災市町村職員及び支援団体職員にむけた説明会に参加。
1次調査全体延長 L=167km
内支援自治体実施 L=7km
○日本下水道事業団と災害支援協定を締結○日新電機株式会社九州支店と自然災害に伴う下水道電気設備故障等の緊急工事について協定を締結
○公益社団法人 日本下水道管路管理業協会と下水道管路施設に被災調査等業務について協定を締結
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発災後の主な対応③
4月25日 ○支援団体職員71名の支援を受け1次調査完了・支援自治体(福岡市・宮崎市・都城市・鹿児島市・薩摩川内市)
4月29日 ○管路2次調査(TVカメラ調査)着手調査対象延長 L=36Km
5月20日 ○支援団体職員74名の支援を受け2次調査完了・支援自治体(福岡市)
2次調査対象延長 L=36km被災延長 L=22km
61%被災
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発災後の主な受援④
6月 1日 下水道施設災害査定に関する説明会:早急な災害復旧を行うためには、円滑な災害査定受検が必要。
⇒熊本県が熊本地震における特例などを含め、被災市町村(及び支援団体)で共通認識を持ち、災害査定を受検するために国交省を招き説明を実施した。
6月13日 災害査定スケジュール3次 査定 : 6/13~17 (下水道管渠施設)5次 査定 : 6/27~7/1 (下水道管渠施設)7次 査定 : 7/11~15 (下水道処理場・管渠施設)8次 査定 : 7/26~29 (下水道処理場・管渠施設)10次査定 : 8/30~9/2 (下水道処理場)○支援団体職員190名の支援を受け査定終了・支援自治体(福岡市)
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応急対応 -(エアレーションタンク破損の対応)
A-B-E-F-G-H 共通C-D 共通
1.ATジョイントに亀裂が生じ、各槽内の活性汚泥が全量漏れ出た為、ATが使用不能となった。
2.A-B間に止水壁をし、Bを使用可能にする。3.仮設返送ポンプを設置し、Bへ汚泥を返送をする。4.現在、B-C-Dの3槽で反応槽として使用。5.3系AT正常運転。
仮設返送ポンプ設置
1系D槽目から1系B槽目へ
クリスタルホースで汚水を返送
AT汚泥返送 開始12
応急対応 -(終沈掻寄機破損)フライト板破損
掻寄機チェーン脱輪
応急対応 -(終沈掻寄機破損の対応)
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応急対応 -(終沈掻寄機破損の対応)
応急後
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管渠破断
応急対応 -(バイパス管設置図)
下水道管破断閉塞
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ルート変更
汚水の汲み上げ
溢水マンホール バキューム車
汲み上げた汚水投入別幹線の正常なマンホールへ
応急対応 -(対応状況①)
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ハンディポンプ設置
ハンディポンプ設置状況
汚水投入先
応急対応 -(対応状況②)
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溢水マンホール 別幹線MHへ仮設管布設
配管作業 接続完了
応急対応 -(対応状況③)
削孔
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応急対応 -(管渠のずれ)
接続完了作業状況 接続状況
被災状況国道443号(砥川地内)
被災箇所
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宅内での汚水溢水に対する緊急措置
土のうを使用し近傍水路へ導水した事例(宮城県多賀城市)
災害時における下水の排除・処理に関する考え方(案)より
工事の条件
・工事終了後速やかに道路の開放が出来ること
・周辺住民への感情的配慮
・1日で工事が完結すること
現場状況
・管渠が閉塞し上流のマンホール及び宅内桝より溢水
・地下水の流入によりマンホールは30分程度で満水となる
・集落内の道路上であり、周辺には民家がある
・下流の正常マンホールまでは交差点を含む約140メートル先である
・地下水の流入により汚水は希釈されている
参考資料
・東日本大震災時の事例
・災害時における下水の排除・処理に関する考え方(案)検討
溢水
20止水プラグ
土のう
塩素消毒
放流
うわ水排水
概要
沈殿
成果水質の確保道路の開放バキューム対応の減(人・費用・時間)住民への視覚的刺激の軽減施工時間:5時間放流水質(4/22)COD 36mg/ℓSS 16mg/ℓ大腸菌 0個/cm3
施工写真
災害時下水道使用についてのお知らせ
ホームページ・避難所・各行政区掲示板にて周知
【誤表示】処理ができない
下水道施設への負荷を和らげる
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-下水道管渠被災箇所図 -
益城町役場
益城町浄化センター
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-液状化エリア重ね図 -
益城町役場
益城町浄化センター
断層推定箇所(益城町役場周辺部)
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-耐震性能色分け図 -
益城町役場
益城町浄化センター
○マンパワー不足(特に中小規模自治体)⇒実状にあった人員体制、支援自治体へ早期支援を要請
〇民間企業等との協定⇒緊急時の応急対策や早期の機能回復のため支援を要請
〇支援者の受け入れ態勢⇒支援者が速やかに活動できるよう、宿泊施設や対応拠点の確保資機材の確保・下水道台帳の整理
○避難所排水設備の早期復旧⇒水洗トイレ早期復旧に向けた対応(幹線、枝線の優先復旧順位の見直し)
○地域防災計画との関連性⇒下水道の動きをどういう位置付けにするのか明確にする必要がある。
●下水道BCPのブラッシュアップ!
-下水道BCPにおける今後の課題 -
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