ruuterubrasil るうてる伯剌西爾 03 20160228

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るうてる伯剌西爾(ぶらじる) No003. 28/02/2016 p.1 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- るうてる伯剌西爾 IECLB ルーテル日系パロキアだより NEWS LETTER PARÓQUIA NIPO-BRASILEIRA -Rua Pandiá Calógeras, 54 Liberdade , São Paulo CEP:01525-020 Tel 11-2305-7088 No 003, 28/02/2016 「キリストに倣 なら いて / Imitando cristo」 Bíblia ガラテヤ Gálatas 2:19b-20a わたしはキリストと共に十字架につけられた。 生きているのは、もはや、わたしではない。 キリストが、わたしのうちに生きておられるのである。 Memsagem 説教 1. 自分が死ぬ日 にぎやかなカルナバルの終わる ころ、教会のカレンダーでは静かな 「聖灰水曜日」があります。その 日、夕方静かに教会に集まり、礼 拝をし、額に灰で十字架のしるし を神父や牧師につけてもらい、一緒に祈るのです。去年は私は一か月間一人でよそ の州のブラジル人家庭に住み込んで、ポルトガル語研修をさせてもらいましたので、 Vitoria のカテドラルのミサに出て、そこの Bispo から灰をつけて祈ってもらいました。 今年は、日系パロキアで Melo 先生のおかげで Diadema 集会所で一緒に夜の礼 拝をしました。去年 Vitoria の有名な修道院で買ってきた受難のキリストの十字架を 下げていきました。 「聖灰水曜日」、これにはどんな意味があるのでしょうか? この日は、「自分が死 ぬ日」を考える日です。といっても、いつか先のことを心配するのではありません。それは、 「今日」なのです。人は土から作られました。そして灰になり、土に返っていきます。日 本ではあまりしたことがありませんが、ブラジルの葬式で、Melo 先生が埋葬の時に、聖 書の言葉を読み、棺の上から土をかけました。「土は土に、灰は灰に…」と。土から作 られた人が、地上の命を終え、灰に、また土に返っていくのです。聖灰水曜日、私たち は、悔い改めます。そして、キリストが受けた苦しみを思い出しながら、灰をかぶります。 私たちも、死ぬのです。さて、死んだ後、私たちはどうしたらよいのでしょうか?そのまま、 死んだような人生を送るのでしょうか?しばらくしたらそれを忘れて、また、今までと同じ 生活をするのでしょうか?両方、違います。私たちは、一度キリストとともに死にます。 そして、キリストとともによみがえるのです。 故郷 ふるさと を想い 将来 を思う Rio Grande do Sul 州の三か所の 日本語礼拝に行きました。大野先 生と初めて行ってから 7 年。ひと月 おきに年 6 回を交代に行っていま したが、大野先生が闘病を始めら れてから二カ月に一度通い続けて います。ITATI の麻生さん宅は、床 の間に掛け軸のある畳の和室もあ る家です。到着すると靴下を脱い で畳に座りこみ、寝転がり…、日本 を懐かしみます。礼拝後湯船のあ る風呂から出たら、Cerveja を出し てくれ、しみじみと昔話をしてくれま した。93 歳の麻生さんは、昔話だ けではなくて、お子さんやお孫さん のことも。去年、お孫さんが二人洗 礼を受けたのです。嬉しそうに細め た目は、将来も見つめていました。 Pastor Hirotaka TOKUHIRO > [email protected] Pastor Luis Carlos MELO > [email protected] Facebook: https://www.facebook.com/igrejaluterana.jpn

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IECLB(ブラジル福音ルーテル教会)所属の日系パロキアの月刊紙です。毎月、二か国語でメッセージや教会ニュースをお届け。お楽しみに。Boletim Mensal de Paróquia Nipo Brasileira na IECLB(Igreja Evangélica de Confissão Luterana no Brasil). Entregamos a mensagem e noticias cada mês em duas linguas.

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Page 1: Ruuterubrasil るうてる伯剌西爾 03 20160228

るうてる伯剌西爾(ぶらじる) No003. 28/02/2016 p.1

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るうてる伯剌西爾ぶ ら じ る

IECLB ルーテル日系パロキアだより NEWS LETTER PARÓQUIA NIPO-BRASILEIRA

-Rua Pandiá Calógeras, 54 Liberdade , São Paulo CEP:01525-020 Tel 11-2305-7088

No 003, 28/02/2016

「キリストに倣な ら

いて / Imitando cristo」

Bíblia ガラテヤ Gálatas 2:19b-20a

わたしはキリストと共に十字架につけられた。

生きているのは、もはや、わたしではない。

キリストが、わたしのうちに生きておられるのである。

Memsagem 説教

1. 自分が死ぬ日

にぎやかなカルナバルの終わる

ころ、教会のカレンダーでは静かな

「聖灰水曜日」があります。その

日、夕方静かに教会に集まり、礼

拝をし、額に灰で十字架のしるし

を神父や牧師につけてもらい、一緒に祈るのです。去年は私は一か月間一人でよそ

の州のブラジル人家庭に住み込んで、ポルトガル語研修をさせてもらいましたので、

Vitoria のカテドラルのミサに出て、そこの Bispo から灰をつけて祈ってもらいました。

今年は、日系パロキアで Melo 先生のおかげで Diadema 集会所で一緒に夜の礼

拝をしました。去年 Vitoria の有名な修道院で買ってきた受難のキリストの十字架を

下げていきました。

「聖灰水曜日」、これにはどんな意味があるのでしょうか? この日は、「自分が死

ぬ日」を考える日です。といっても、いつか先のことを心配するのではありません。それは、

「今日」なのです。人は土から作られました。そして灰になり、土に返っていきます。日

本ではあまりしたことがありませんが、ブラジルの葬式で、Melo 先生が埋葬の時に、聖

書の言葉を読み、棺の上から土をかけました。「土は土に、灰は灰に…」と。土から作

られた人が、地上の命を終え、灰に、また土に返っていくのです。聖灰水曜日、私たち

は、悔い改めます。そして、キリストが受けた苦しみを思い出しながら、灰をかぶります。

私たちも、死ぬのです。さて、死んだ後、私たちはどうしたらよいのでしょうか?そのまま、

死んだような人生を送るのでしょうか?しばらくしたらそれを忘れて、また、今までと同じ

生活をするのでしょうか?両方、違います。私たちは、一度キリストとともに死にます。

そして、キリストとともによみがえるのです。

故郷ふ る さ と

を想い

将来あ す

を思う

Rio Grande do Sul 州の三か所の

日本語礼拝に行きました。大野先

生と初めて行ってから 7 年。ひと月

おきに年 6 回を交代に行っていま

したが、大野先生が闘病を始めら

れてから二カ月に一度通い続けて

います。ITATI の麻生さん宅は、床

の間に掛け軸のある畳の和室もあ

る家です。到着すると靴下を脱い

で畳に座りこみ、寝転がり…、日本

を懐かしみます。礼拝後湯船のあ

る風呂から出たら、Cerveja を出し

てくれ、しみじみと昔話をしてくれま

した。93 歳の麻生さんは、昔話だ

けではなくて、お子さんやお孫さん

のことも。去年、お孫さんが二人洗

礼を受けたのです。嬉しそうに細め

た目は、将来も見つめていました。

Pastor Hirotaka TOKUHIRO > [email protected]

Pastor Luis Carlos MELO > [email protected]

Facebook:

https://www.facebook.com/igrejaluterana.jpn

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2.振り返り

それはどうすることでしょうか?

今までの自分の考えや、自分の

やり方を捨てることです。私たち

は、それぞれ、自分の悪い習慣

や、今までの考え方、癖を持っ

ています。それを一度捨てましょ

う。そして、キリストの真似をして

生きていくのです。そのために

は、聖書を読んで、祈ることが

大切です。今までなら怒ってい

たところを、ゆるすようにする。今

までならあきらめていたところを、

もう少しやってみる。今までなら

泣いていたところを、笑ってやって

みる。もらってばかりいた人は、

与えてみる。愛されてばかりいた

人は、愛するようにする。

キリストが教えたように、キリストがしたようにです。

3.生活への適用

私も最近、新しいことを始めました。「ペン習字」と「写経」を

兼ねたものです。この紙を見てください。薄く、日本語とポルトガ

ル語がきれいな字で印刷されています。これをなぞって、上から

同じように、注意しながら書いていきます。今までの自分の字は

下手で、汚くて、読みにくいものでした。それが恥ずかしくて、い

やになってきました。ですから、これを作ってみました。きれいな字

を書く練習用のフォント(文字)を買ってパソコンに入れて、ペ

ン習字キットを作ってみました。聖書の言葉を選んで、これを書

いて、メディテーションします。実は、日本の仏教のお坊さんも

「写経」といってお経を書き写しながら瞑想する、大切な修行で

したし、キリスト教会でも修道士たちがしていました。私も、これ

を始めてみようと思ったのです。今までの自分の汚い書き方をや

めて、このきれいな字をゆっくりと、まねをしながら書いていきます。

すると、少しずつ、字がきれいになるのです。何度も、何度も書

いているうちに、正しい文字の書き方、きれいな文字の書き方

が身についていくのです。

私も子供のころ「習字」の塾に通わされ、やっていましたが、

大嫌いでやめてしまいました。でも今、いろいろ考えて、反省し

て、この年になって、もう一度始めたのです。今からでも、やり直

すことができます。

4.勧め

クリスチャンとしての生き方も、同じことです。それは、今までの

生き方、考え方をやめて、キリストがされた生き方を思い出しな

がら、祈ります。そして、真似していく。そうすると、少しずつ、新

しい自分になっていきます。いつからでも、やり直すことができま

す。

大切なことは二つ

① 今までの自分が死ぬこと。

② そして、キリストに倣(なら)う生き方をすること。

昔の教会では、ラテン語で「イミタチオ クリスティー」といいま

す。ポルトガル語で Imitando Cristo という意味です。ルター

は「信仰のみ」を大切にしましたから、この言葉はあまり好まなか

ったといわれています。しかし、私たちは今、「救われるため」に、

キリストをまねるのではありません。信仰で救われた後、キリスト

者として成長し、日々生まれ変わるために、これを考えたいと思

います。

Diadema や家庭集会で、皆さんにやっていただきました。

子供たちもきれいに日本語をなぞって書いてくれました。

今日からの生き方も、変えてみましょう。自分が死んで、キリ

ストを思い、そのまねをして生きていくのです。それが神様が教え

ている、私たちの新しい生き方なのです。

一緒に始めませ

んか?新しい生き

方。

そして、この「聖

書写経」も毎月テ

ーマを決めて、ご希

望の方に、お配りし

たいと思います。

神様の祝福を祈り

ます。

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シリーズ・ルターの人生 3 -修道院入会-

2017 年は宗教改革 500 年。徳善義和先生の「マルティン・ルター」(岩波新書)

その他を読みまとめながら、ルターの足跡をたどっていきます。

雷に打たれてから二週間後、ルターは法学部の学友たちを

夕食に招いて、別れの言葉を告げた。父から送られた法律書

を捨て、法学部学生のガウンを脱いで、翌日、修道院の門を

たたき、入会を志願した。当時のエルフルト市内には 14 の修道

院があったが、その中から修道理念を厳格に守るアウグスティヌ

ス修道院を選んだ。修道院での修業が始まるときに、神父から

「熱心に読むように」とラテン語訳の旧新約聖書を手渡された。

このころのルターは、「いかにして恵みの神を獲得するか」とい

う問いを抱いていたと、晩年回想している。何かを獲得したいと

強い意志を持ち、自らの能力の限りを尽くし、努力すること。こ

れは父ハンスの生きる心情でもあった。父ハンスの期待を裏切

り、父の願った人生の階段を一生懸命上るのをやめて、別の道

を選んだルターだったが、「恵みの神をいかに獲得するか」という、

やはり階段を上りたいという、別の人生の階段を上り始めたのだ。

言い換えれば、「どうしたら神に救われるか」、「どうしたらそれを

得ることができるか」という、「何とか救われたい」と一生懸命に

求めもがく人生が始まったのだ。

ルターの入会した修道院には 50

人ほどの修道士たちがいて、毎日

3 時から 21 時までの間に 3 時間

ごとに、1 日に 7 回行う「定時の祈

り」で詩篇を唱えていた。それは、

150 篇からなる詩篇全体を、1 週間で 2 回唱える計算になる。

今も残るこの修道士の部屋は 3 畳ほどの個室で、粗末なもの

(上の写真は 2002 年訪問時の修道院)。そこにこもり、ひたすら

聖書を読むのだ。修道院へ入る前の勉学でも優秀だったルター

が、そこまで一生懸命に修行し、祈り、聖書を読んだので、すっ

きりと神様の救いと恵みを「獲得」できたのだろうか。この新しい

人生の階段も順調に上っていったのか…?

さて、ルターの修行生活の成果は、どうだったのでしょうか?

♪ ♪ Minha história com Hino Favorito ♪ Toshiko Ouno Atoji 姉

「Hino 421」 O Castelo Forte

2016 tem em sua

capa a figura de

um vaso sendo

moldado por mãos,

que para mim, parecem fortes, precisas,

que modelam o barro com delicadeza,

deixando as suas impressões digitais

nele. O Hino 421 apesar de curto, para

mim é uma oração muito bonita. Uma

entrega, para aceitar a forma que o Oleiro

dá ao vaso, as vezes, precisando quebra-

lo para molda-lo novamente e também um

pedido, para que sejamos transformados

diariamente e nos tornemos um vaso novo,

que tenha um propósito melhor! 佐野富枝 ALICE 姉

「Castelo forte /神はわがやぐら」 Há 30 anos atrás andei por caminhos que

deixaram meu coração como pedra, até que

um dia, minha amiga Kazue falou de Cristo

Jesus, que tem transformado dia a dia

minhas dificuldades e alegrias.

Hoje, quando ouço que

"Jesus conosco está. Seu

Reino é a nossa herança!

Hino "Castelo forte" de

Lutero baseado no salmo

46. Sinto-me motivada

apresentar Cristo Jesus,

nosso eterno SENHOR!

パロキア ニュース Noticias da Paróquia Nipo-Brasileira

Dia 27. Fev. Curso Básico de Teoria

Musical. Melo 先生の一日音楽講座開催

22 名の参加者で、音楽の基礎と合唱やリコーダー、ギターを学

ぶ講座が開かれました。音楽基礎理論と腹式呼吸、昼食はシ

ュラスコ、午後は分かれて練習し、合同の発表会。そのあと終

了証が一人一人に手渡されました。サンパウロ教会では聖歌

隊や音楽教室が活発になりました。Diadema でも子供の音楽

教室に加えて、大人の聖歌隊指導も始まります。今からでも大

丈夫、楽しく歌い、心も体も健康に過ごしましょう。Realizamos

Curso Básico de Teoria Musical. 22 pessoas estudaram e treinaram cantar e tocar. Comunidade de SP começou Coral e Grupo de Flauta. E vai começar aula de coral em Diadema também. Vamos disfurtar musica e manter saúde de corpo e espírito. Podem participar!!

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るうてる伯剌西爾(ぶらじる) No003. 28/02/2016 p.4

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