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1.Scopus(スコーパス)とは 引用文献データベースで全分野(科学・技術・医学・社会科学・人文科学)をカバーしており、医学に関しては、 EMBASE(医学文献データベース)及び PubMed の雑誌データーは全て含まれています。 リモートで自宅等から利用できます。ユーザー登録(ScienceDirect と同じものが使用可)が必要です。 2.収録数 ・「物理化学(化学、物理学、工学等)」:7,410 ・「ヘルスサイエンス(医学、看護学等)」 :6,740 ・「ライフサイエンス(生物学、農業工学等」 :4,436 ・「社会科学(心理学、経済学等」 :7,684 3.参考文献情報収録年 参考文献情報の収録年は、1996 年からですが、1970 年までの遡及入力のプロジェクトにより、大手の出版社 (エルゼビア社、ワイリー社、シュプリンガー社等)の雑誌から遡及入力作業がすすめられており、完了予定は、 2016 年 12 月です。 4.ジャーナル評価指標 ①SJR(SCImage Journal Rank):Google Page Rank に類似したアルゴリズムを用いて、引用元のジャーナルの 質によって引用に重み付けし、分野間の比較を可能とした指標。 ②IPP(Impact per Publication):1つの論文が平均で何回引用されたかを示す指標。 インパクトファクターの対象年は、2 年間ですが、スコーパスは 3 年間を対象としています。 ③SNIP(Source Normalized Impact per Paper):分野による引用のされやすさを考慮し、被引用率を補正するこ とにより、分野間のジャーナルの比較を可能とした指標。 ④被引用数:ジャーナルが各年に受けた総被引用数。 ⑤文献数:ジャーナルが各年に発行した総論文数。 ⑥被引用数の0の文献%:各年に出版された論文のうち、これまで一回も引用されていない論文の割合。 ⑦レビュー論文(%):各年に出版された論文のうち、レビュー論文の割合。 ⑧ジャーナルを比較することができます。 5.論文評価指標 ①「被引用数」:ほかの論文による被引用数に関する指標。 ②「学術的活動」:Mendeley や CiteULike などの文献管理ツールに保存された回数。 ③「学術的コメント」:ブログ、出版後レビュー、Wikipedia などにおける専門家による解説記事。 ④「マスメディア」:新聞記事や雑誌の解説記事。 ⑤「社会的活動」:Twitter,Facebook などの汎用的なソーシャルネットワーキングサービスで言及された回数。 ⑥「Field-Weighted Citation Impact(相対性被引用インパクト)」:この論文が類似の論文(同じ出版時期、文 献タイプ、分野)と比較してどの程度引用されているかを示します。FWCI が“1”を上回る論文は、平均より も多く引用されていることを意味します。 ⑦「被引用ベンチマーキング」:この論文が類似の論文(同じ出版時期、文献タイプ、分野)と比較してどの程度 その論文が引用されたかを示します。99 パーセントタイルは、トップレベルの論文 で、世界の“上位 1%”に 入っていることを示します。 6.著者プロファイル ①「著者分析」:研究成果の概要をグラフで表示します。 ②「引用分析」:論文の被引用の傾向を分析します。 ③「h-index」:h-index は、著者の論文数と被引用数から導き出す評価指標で、h 回以上引用された論文がh件あ ることを示します。 Scopus(引用文献データベース)の紹介

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Page 1: Scopus(引用文献データベース)の紹介®紹介(HP).pdf1.Scopus(スコーパス)とは 引用文献データベースで全分野(科学・技術・医学・社会科学・人文科学)をカバーしており、医学に関しては、

1.Scopus(スコーパス)とは

引用文献データベースで全分野(科学・技術・医学・社会科学・人文科学)をカバーしており、医学に関しては、

EMBASE(医学文献データベース)及び PubMed の雑誌データーは全て含まれています。

リモートで自宅等から利用できます。ユーザー登録(ScienceDirect と同じものが使用可)が必要です。

2.収録数

・「物理化学(化学、物理学、工学等)」:7,410 ・「ヘルスサイエンス(医学、看護学等)」 :6,740

・「ライフサイエンス(生物学、農業工学等」 :4,436 ・「社会科学(心理学、経済学等」 :7,684

3.参考文献情報収録年

参考文献情報の収録年は、1996 年からですが、1970 年までの遡及入力のプロジェクトにより、大手の出版社

(エルゼビア社、ワイリー社、シュプリンガー社等)の雑誌から遡及入力作業がすすめられており、完了予定は、

2016 年 12 月です。

4.ジャーナル評価指標

①SJR(SCImage Journal Rank):Google Page Rank に類似したアルゴリズムを用いて、引用元のジャーナルの

質によって引用に重み付けし、分野間の比較を可能とした指標。

②IPP(Impact per Publication):1つの論文が平均で何回引用されたかを示す指標。

インパクトファクターの対象年は、2年間ですが、スコーパスは 3年間を対象としています。

③SNIP(Source Normalized Impact per Paper):分野による引用のされやすさを考慮し、被引用率を補正するこ

とにより、分野間のジャーナルの比較を可能とした指標。

④被引用数:ジャーナルが各年に受けた総被引用数。

⑤文献数:ジャーナルが各年に発行した総論文数。

⑥被引用数の0の文献%:各年に出版された論文のうち、これまで一回も引用されていない論文の割合。

⑦レビュー論文(%):各年に出版された論文のうち、レビュー論文の割合。

⑧ジャーナルを比較することができます。

5.論文評価指標

①「被引用数」:ほかの論文による被引用数に関する指標。

②「学術的活動」:Mendeley や CiteULike などの文献管理ツールに保存された回数。

③「学術的コメント」:ブログ、出版後レビュー、Wikipedia などにおける専門家による解説記事。

④「マスメディア」:新聞記事や雑誌の解説記事。

⑤「社会的活動」:Twitter,Facebook などの汎用的なソーシャルネットワーキングサービスで言及された回数。

⑥「Field-Weighted Citation Impact(相対性被引用インパクト)」:この論文が類似の論文(同じ出版時期、文

献タイプ、分野)と比較してどの程度引用されているかを示します。FWCI が“1”を上回る論文は、平均より

も多く引用されていることを意味します。

⑦「被引用ベンチマーキング」:この論文が類似の論文(同じ出版時期、文献タイプ、分野)と比較してどの程度

その論文が引用されたかを示します。99 パーセントタイルは、トップレベルの論文 で、世界の“上位 1%”に

入っていることを示します。

6.著者プロファイル

①「著者分析」:研究成果の概要をグラフで表示します。

②「引用分析」:論文の被引用の傾向を分析します。

③「h-index」:h-index は、著者の論文数と被引用数から導き出す評価指標で、h回以上引用された論文がh件あ

ることを示します。

Scopus(引用文献データベース)の紹介

Page 2: Scopus(引用文献データベース)の紹介®紹介(HP).pdf1.Scopus(スコーパス)とは 引用文献データベースで全分野(科学・技術・医学・社会科学・人文科学)をカバーしており、医学に関しては、

7.検索方法(キーワード検索)

①検索フィールドを選択し、キーワードを入力後、[検索]をクリックします。

②検索結果が表示されます。

Page 3: Scopus(引用文献データベース)の紹介®紹介(HP).pdf1.Scopus(スコーパス)とは 引用文献データベースで全分野(科学・技術・医学・社会科学・人文科学)をカバーしており、医学に関しては、

③該当の文献にチェックを付けます。

<引用分析>

<引用文献>

山中伸弥先生の文献

被引用数

※この論文を引用している

文献が表示されます。

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④タイトルをクリックすると、詳細情報が表示されます。

<詳細情報>

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⑤「すべての論文評価指標を表示」をクリックすると、論文評価指標が表示されます。

トップレベルの文献 平均より多く引用されている

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<学術的活動>

<学術的コメント> <マスメディア>

<社会的活動>

Mendeley や

CiteULike などの文献

管理ツールに保存さ

れた回数

ブログ、出版後レビュー、Wikipedia などにおけ

る専門家による解説記事 新聞記事や雑誌の解説記事

Twitter,Facebook などの汎用的な

ソーシャルネットワーキングサー

ビスで言及された回数