spincoaster新ロゴデザイン
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S p i n c o a s t e r B R A N D D E S I G N P R O J E C T
- L O G O R e D E S I G N -
C L I E N T : S p i n c o a s t e r .
D A T E : 1 5 F e b 2 0 1 5
T H E P O I N T o f R e D E S I G N / リデザイン・ポイント
F O R A L L M E D I A .
原案のマークはシンボルとして分かりやすく , Spincoaster が音楽メディアを軸として展開していく組織であることを表すロゴマークとしては
ふさわしいデザインだと感じました。
そのため , 今回のロゴ・リデザインにあたっては原案のシンボルマークの線の太さや位置関係 , ロゴタイプの文字間のアンバランスを調整することで
細かな部分をブラッシュアップすることで完成度を高める方向で制作を進めました。
特に下記の 2 点が制作にあたって意識したポイントです。
第 1 に重きを置いたのがあらゆるメディアに対応可能なロゴ・デザインです。
原案はシンボルマークの線の太さや角度がまばらであったり , ロゴタイプの文
字間調整がほとんどなされていないため ,Web などピクセルを基準として小さ
なサイズで見た際と , 紙などミリを基準として大きなサイズで見た際に印象に
差がありました。そこで今回のリデザインではあらゆるパーツの太さ・大きさ
を検証 / 比較し , 大きなサイズで見たときにも小さなサイズで見たときにもデ
ザインに崩れが起きないよう注意を払いました。
T O T H E W O R L D .
Spincoaster は日本のみならず世界で展開していくお考えであると伺いました。
そのため第 2 に海外のデザインレベルを意識したリデザインを行いました。
欧米の良質なデザインはミニマルデザイン ( 華美な装飾を避ける ) と細部への
こだわりへとシフトしています。これは単体 ( 今回で言えばロゴデザイン ) だ
けではなく , その他のクリエイティブと組み合わせた際にトータルのアウト
プットとしてブランドの世界観を作るデザインへの評価が高まっていることが
理由として挙げられます。Spincoaster の新ロゴデザインでも前述の考えをも
とに , デザインをするにあたっては要素を増やすのではなく減らし , 細部のパー
ツに対して検証を繰り返すことで制作を進めました。
D E S I G N P R O C E S S / リデザイン・プロセス
本件の制作過程における変更点についていくつかご紹介いたします。
ADJUSTED
ADJUSTED
ORIGINAL
01 シェイプの見直し
例えばシンボルマークの中心に配置された「S」の形状の描き直しを行
うなど , シンボルマークを構成するすべてのパーツの再検討を行いまし
た。
02 太さと位置関係の見直し
1 . の作業でデザインの骨組みが決まったのち , スマートフォンや PC な
ど Web 上で小さなサイズで見たとき , フライヤーなどの誌面上で大きな
サイズで見たとき , 様々なサイズでの使用に耐えうる太さと位置関係の
調整を行いました。本案件では 30 パターンの太さと 10 パターンの位置
関係を比較検討し , 最終案をお出ししています。
( 線が細すぎると大きなサイズで見ると綺麗だが , 小さなサイズで見た時に弱々しく , 線が太す
ぎると小さなサイズで見ると綺麗だが , 大きなサイズで見ると野暮ったさがある )
03 書体と文字間の見直し
原案で使われている書体は “Helvet ica ( ヘルベチカ )” という世界で最
も親しまれているといっても過言ではないくらい著名な書体です。
オーソドックスな書体ではありますが , 書体の形自体は大変綺麗なため ,
こちらは僅かな調整を行うに留め , 文字間の調整を細かに行うことであ
らゆるメディアで見た時に綺麗なロゴタイプに仕上げました。