研究室運営セミナー@t橋科学技術大学

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写真:豊橋技術科学大学キャンパス 研究室運営セミナー開催報告 ■日時:2009年7月某日 10:30~12:00 ■参加者:豊橋技術科学大学教授、准教授、助教、助手 合計37名 内容:教員に対して〃研究遂行に必要なコミュニケーション能力や問題抽出能力の意義を説明し〃研究に対 する意識改革を促した〄 ■講師:京都大学工学研究科特任講師宮野公樹&大学研究室運営WGメンバー 目覚めよ! 全国3(推定)の大学研究室 プロジェクト いきいき いきいき”研究室 研究室の運営に大変役に立った 年々大学教員は忙しくなっている。しかも、そ の業務は研究、教育、営業、大学運営などなど 多岐にわたっている。加えて、最近の学生のモ チベーションも多様化しており、大学が提供す る学生相談におとずれる学生数は増加傾向に あるという。 これらの状況に対応するため、 今まさに大学 教員の意識改革が必要 である。そこで、「大学 研究室運営ワーキンググループ(通称:いきいき 研究室増産プロジェクト)」では3年前から活動 を開始し、全国大学教員によるアンケートや、一 般企業で活用されているチームビルディング、 コーチング手法を大学研究室用に改良し適用 させるといった取り組みを行ってきた。 今回のセミナーで主張したことはただ一つ。大 学教員のメインのモチベーションの一つである 研究推進にあえてこだわらず、その研究を遂行 する学生を成長することにこそ最大のエフォー トをかけよう!という「研究ドリブンから人材育成 ドリブンへの転換」 である。 いろいろな所で聞いた点を 改めてまとめた上で聞けて 良かった。 できるだけ学生部屋に行く(1数回)など、やっていることの有 効性など確認できた。 目からウロコが落ちる気がしまし た。人材育成ドリブンという考え はとても役に立ちます。 若い先生へ教育経験の尐 ない先生の情報交換の場 を提供する意味で、HPや WGの動きは必要である。 学生の主体性を尐しでもあげ たい.研究だけでなく「研究室 運営」(他のイベントなども) 法人化などの事情で学生の 指導のための時間が不足し ている ・学生同士の横のつながりが薄い. ・コミュニケーションの時間不足. ・学生に達成感をどう与えたらよいか. ・小さな成功体験と研究テーマ(ゴール) とのギャップをどう埋めるか…など。 学生と円滑なコミュニケー ションをとる時間がとれない ・まじめだけど盛り上がらない ・基本的に個人主義である点 ・一体感が感じられない ・ある能力は伸ばせるが,ない 能力を身につけさせられない 学生のニーズと教員として の立場の違い ・非常に興味をもって聞けた。・学 生のひとくくりではなく学生の○○ 君で接する必要に気付いた。 研究分野や大学のレベル、学生の気質 etcにより多様な対応の必要性を感じ た。 現状を再認識させられた 基本的には同じアプローチをしてい るつもりだが、なぜうまくいっていな いのかを考えてみる機会になった 講義(全学対象の一般科目)での学生の様子、反 応を客観的に見直すことができ、よかったです。 気づき 悩み 本ワークショップの 満足度は? 講義の途中に付箋紙で意見を記入するスタイル 当日は講師とTA3名で講義と意見集約をサポート 提供:大学研究室運営WG 「いきいき研究室増産プロジェクト」 http://www.ikiiki-lab.org/

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写真:豊橋技術科学大学キャンパス

研究室運営セミナー開催報告■日時:2009年7月某日 10:30~12:00 ■参加者:豊橋技術科学大学教授、准教授、助教、助手 合計37名■内容:教員に対して〃研究遂行に必要なコミュニケーション能力や問題抽出能力の意義を説明し〃研究に対する意識改革を促した〄 ■講師:京都大学工学研究科特任講師宮野公樹&大学研究室運営WGメンバー

目覚めよ! 全国3万(推定)の大学研究室

プロジェクト増

いきいき“いきいき”研究室

研究室の運営に大変役に立った

年々大学教員は忙しくなっている。しかも、その業務は研究、教育、営業、大学運営などなど多岐にわたっている。加えて、最近の学生のモチベーションも多様化しており、大学が提供する学生相談におとずれる学生数は増加傾向にあるという。これらの状況に対応するため、今まさに大学教員の意識改革が必要である。そこで、「大学研究室運営ワーキンググループ(通称:いきいき研究室増産プロジェクト)」では3年前から活動を開始し、全国大学教員によるアンケートや、一般企業で活用されているチームビルディング、コーチング手法を大学研究室用に改良し適用させるといった取り組みを行ってきた。

今回のセミナーで主張したことはただ一つ。大学教員のメインのモチベーションの一つである研究推進にあえてこだわらず、その研究を遂行する学生を成長することにこそ最大のエフォートをかけよう!という「研究ドリブンから人材育成ドリブンへの転換」である。

いろいろな所で聞いた点を改めてまとめた上で聞けて良かった。 できるだけ学生部屋に行く(1日

数回)など、やっていることの有効性など確認できた。

目からウロコが落ちる気がしました。人材育成ドリブンという考えはとても役に立ちます。

若い先生へ教育経験の尐ない先生の情報交換の場を提供する意味で、HPやWGの動きは必要である。

学生の主体性を尐しでもあげたい.研究だけでなく「研究室運営」(他のイベントなども)

法人化などの事情で学生の指導のための時間が不足している

・学生同士の横のつながりが薄い.・コミュニケーションの時間不足.・学生に達成感をどう与えたらよいか.・小さな成功体験と研究テーマ(ゴール)とのギャップをどう埋めるか…など。

学生と円滑なコミュニケーションをとる時間がとれない

・まじめだけど盛り上がらない・基本的に個人主義である点・一体感が感じられない・ある能力は伸ばせるが,ない能力を身につけさせられない

学生のニーズと教員としての立場の違い

・非常に興味をもって聞けた。・学生のひとくくりではなく学生の○○君で接する必要に気付いた。

研究分野や大学のレベル、学生の気質etcにより多様な対応の必要性を感じた。

現状を再認識させられた

基本的には同じアプローチをしているつもりだが、なぜうまくいっていないのかを考えてみる機会になった

講義(全学対象の一般科目)での学生の様子、反応を客観的に見直すことができ、よかったです。

気づき

悩 み

本ワークショップの満足度は?

大 学 教 員 向 け

講義の途中に付箋紙で意見を記入するスタイル 当日は講師とTA3名で講義と意見集約をサポート

提供:大学研究室運営WG 「いきいき研究室増産プロジェクト」 http://www.ikiiki-lab.org/