tama river 201508

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カメラ 場と周辺での出会い 季節の移りわり ツキノワグマとヒキガエル トレイルカメラに影された動

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Science


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⁃ カメラ設置⁃ 水場と周辺での出会い⁃ 季節の移り変わり⁃ ツキノワグマとヒキガエル⁃ トレイルカメラに撮影された動物

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2015年8月

- カメラ設置(1)

上旬は猛暑の日が続き標高約1000mの水場でも25℃以上あり暑かった。中旬から徐々に曇る日が増え、下旬は最高気温が20 ℃以下に下がることも増えた。

上旬は日差しも多く暑かった

上の方に設置したトレイルカメラには雨よけのためペットボトルカバーの上に加工した牛乳パックを被せていた。それによりトレイルカメラとカバーの間の空間が暗くなったため、カマドウマが数匹棲みついた。カバーを外した瞬間、ワラワラと飛び出しお互いに驚いた。お蔭でちょくちょくトレイルカメラに撮影された虫の正体が判明した。

カバーを外され慌てて出てきたカマドウマ

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2015年8月

- カメラ設置(2)

モモンガの糞を⾒つけた雑⽊林やツキノワグマと出会った⾕に設置したトレイルカメラには何も映らなかった。どちらもけもの道ではあったが狭くて急な斜面でもあった。

そこで水場につながる別のけもの道にトレイルカメラを移動してみた。早速ニホンカモシカ、ニホンジカ、イノシシが撮影されたが下旬になると数が減ってしまった。天候が影響しているのだろうか︖

8月後半は19日のみカモシカが映っていた

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2015年8月

- カメラ設置(3)

8月前半は3、4、9、10、11、13、15日に13枚が映っていた。

オスジカ

イノシシ

カモシカ メスジカ

どれも倒⽊付近を歩いている。

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2015年8月

- 水場と周辺での出会い(1)

ツキノワグマと遭遇して以来、今まで以上に周囲に注意を払って歩くようになった。ほんの少しの物音や匂いにも注意を払うようにしている。特にトレイルカメラのチェック中は周囲に目がまわらない。そんな時に背後か

らザザッと音がした。何ものかが私に気づき慌てて4〜50m離れた⾕を下りていったようだ。ゆっくりと⾕へ向かったが姿は⾒えない。シカのように思えたが声がしない。結局何ものかは確認できなかった。他にも姿はなくとも遠くでシカの声がしたり獣臭がすることもあった。下旬には登山道でイノシシ大規模掘り起し跡が多数あった。徐々に削られ登山道が崩れている場所できた。

雨の日になるとカエルがピョンと飛び出すことがある。じっとしていると地面に同化して⾒つからないが、ヒキガエルのように大きなカエルが飛び跳ねると驚いてしまう。カエルも驚いて飛び出したのかもしれない。

イノシシ掘り起し跡

ヒキガエル

ヤマアカガエル︖

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2015年8月

- 水場と周辺での出会い(2)

姿なき声⾕の近くで鳴き声が聞こえた。クォックォッと何度も繰り返し鳴いている。何

度かツキノワグマに遭遇した場所だけに⼩熊が助けを求めるようにも聞こえてきた。カケスがジェージェー叫んでいる。私に怒っ

ているのか、叫び声の主に怒っているのか分からない。他に物音も獣臭もない。この時期、葉が多く⾒通しがきかない場所

だけに、恐る恐る⾕まで進んでみると下の方に⼩さな動物が動いた。地面の色に近い。再び動いたときにサルだと分かった。落ち着いた様⼦で数歩、歩いては座るを

繰り替えしている。サルの姿は1頭だけで他のサルは物音すら聞こえない。おそらく群れのはずれにいたサルの声だった

と思う。 サルがいた⾕

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2015年8月

- 水場と周辺での出会い(3)

カモシカに怒られた⾕を通り大きな曲がり角の手前で足跡のよう

な物音が微かに聞こえた。⽴ち⽌まり⽿を澄ますがもう何も聞こえない。気のせいかと思いながらも声を出して曲がりきると道の端に⿊い動物が⾒えた。一瞬ぎくりとしたが、全身がはっきり⾒えたので直ぐにカモシカとわかった。距離は20m位先だろうか。

カモシカはじっと私を⾒つめている。こちらも⽴ち⽌まったまま写真を撮る。手を動かしてカメラを向けると逃げられることが多いがこのカモシカは逃げずに、時折前足をかき蹴り怒っている。1分くらいにらみ合いになり、カモシカは⾕の下へ鳴き声を上げて下りて⾏った。鳴き声が聞こえなくなり、カモシカのいた場所へ進むと数十メートル下にまだカモシカがいた。こちらをしばらく睨み付け再び下へと駆け降りて⾏った。まだ若い個体のようだった。邪魔してしまったね。

右前足を少しあげているカモシカ

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2015年8月

- 季節の移り変わり︓昆虫、ツバメ

8月に入るとエゾハルゼミの声からミンミンゼミ、アブラゼミの声に変わった。しかし涼しくなるとセミの声は少ない。日が差すたびに数匹が鳴いては⽌めるを繰り返していた。雨で水溜りができたところにオオシオカラトン

ボのメスが産卵していたが、数週間後に水溜りはなくなっていた。その他、アキアカネ、アオカナブン、キタキ

チョウ、モンシロチョウ、ヤマトシリアゲなどが⾒られた。

下旬になるとツバメの巣に姿がなくなり、飛び交う姿も⾒られなくなった。

オオシオカラトンボ

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2015年8月

- 季節の移り変わり︓キノコ、花、木の実

7月よりキノコが増えてきたが昨年よりは少ない気がする。前半の猛暑で雨が少なかった影響だろうか。

花はネムノキ、ツユクサ、ソバナ、クズ、ホタルブクロ、ヘクソカズラ、ギンリョウソウモドキなどが⾒られた。フジが結実し⻑細い実が垂れ下がっていた。ドングリ、

ヤマナシ、カキ、クリの実も確認できた。ヤマブドウの実は色づき始めていた。

山道でオニグルミの割れた殻が落ちていた。リスが⾷べたようだ。オニグルミは果肉がまだ厚く残っているようだが外したのだろうか。

ハナホウキタケ

ギンリョウソウモドキ

オニグルミの割れた殻

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2015年8月

- ツキノワグマとヒキガエル

2013年にカメラ設置を始めて以来、8月になると複数のツキノワグマが撮影されていた。しかし今年はまだ映っていない。登山道で遭遇したり近くの集落でも目撃情報を聞いている。付近に生息していることは確かだ。

今までの映像ではツキノワグマが水場に来ると必ず水場に浸かって身体を冷やしていた。過去2年、水場のオタマジャクシは8月上旬には姿を消してい

たが今年は下旬になってもまだオタマジャクシがいる。例えば臭いが関係しているのだろうか。ヒキガエルもオタマジャ

クシも独特の匂いを出すと聞いた。あるいは他に理由があるのだろうか。

8月下旬のオタマジャクシ

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2015年8月

- トレイルカメラに撮影された動物

◎ホンドキツネ◎ホンドテン◎ビンズイ︖◎カマドウマ◎ニホンカモシカ(デジカメ撮影)「多摩川水源に生きる」 http://tama-forest.seesaa.net/

◎は公開している動画(動画は映像の状況により公開/非公開としています。)

・コウモリ・ニホンジカ・イノシシ・カケス・アカハラ?・鳥