title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な...

18
Title 交通の意義と交通論の問題 Author(s) 小島, 昌太郎 Citation 經濟論叢 (1920), 10(2): 254-269 Issue Date 1920-02-01 URL https://doi.org/10.14989/127623 Right Type Departmental Bulletin Paper Textversion publisher Kyoto University

Upload: others

Post on 06-Jan-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

Title 交通の意義と交通論の問題

Author(s) 小島, 昌太郎

Citation 經濟論叢 (1920), 10(2): 254-269

Issue Date 1920-02-01

URL https://doi.org/10.14989/127623

Right

Type Departmental Bulletin Paper

Textversion publisher

Kyoto University

Page 2: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

難論 

難業.. ・

の根

……

時代

の家

制度

Y…….・

殖羅

の肚

會政

-

の土

政策

(二、完)……・…..・,.

・交

の意

と交

の問

…・,

闇認題

の日貨

斥運

,.・・

盤惜

・・渋

-文學嬉士

-法墨博士

-注學博士

-法

川郷太郎

本美

越乃

小島

昌太郎

..渋墨博士

・海

・手

〔こ

..

-…・…・…

……

,

.,法學樽士

(こ

・,・

 

Page 3: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

交通の意義ご交通論

の問題

交通の意義ぐ」交通論の問題

第+巻

(第二號

ゐ入)

二五四

通覗

F針する批評

一一

交通の意義

一昌

交通論

の.問題

陶.通読に封ずる批評

交通の意義

に就て諦學者の與うる説明を見

るに、其説く所固より

ゴならざれこも、.之に廣狭

二義若しくは三義あり

ごなす黙に至っては概ね皆同意見

である。所謂廣義狭義

巴は、』唐ふ逡もな

く、前者が全部、後者がその

一部なる關係に在り&なす

のである。今、試にボルクトの説く所を

るに・其輩

には次の㌍

説明されてある。但し括孤内の邦文は私の補筆したる所であ

.

くユすギ「

交通

ε云ふ言葉は、日常用

語より経済學

上の

用語

こなり

る他

の多

の言葉

ε同様

に、多

…様

の意義

を有

って居

る。

最も概括的

に之を解

るな

らぜ、『交通』ご臓人

々相互

の關係

の全麗

を謂

ふ。

(○窓N箋σqゆ罷

σq昏

瑠『ao「耳

=<o芽o耳..集①O窃陶巨富津

舟「αq轟①奮Φ三σ◎8

じロoN同o,

一言お窪

9「言o岳o冨=N

9目巳㊦こ

匙2teAu判 りLeipzig1912・

kR,v.d.Borght,

Page 4: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

.

.溝が滋麟

暴露義ゆ於励む交通な鶏も

のは、、人かの縄

佛鴨鱈鷺

.が自然的に制限せられ居るこご

,

の必

の結果

である。

(人

の給付能力

に限度

あり差

異あ

る結果

εして、相

に有無相蓮

こごが必

であ

る。

され

ば)人聞

には肚

曾を成

ε云

溺こ

ご、他人

ε結

び付

くε云ふご

ε、.

が避

ぺから

る必要

であ

る。

人類源始

の生

に於

ては、他人

εの關

係は縫

ひ甚

だ稀薄

であ

っπ

にし

ても

、それ

が全

く無

った

のではな

い。

(故

に最廣

通な

るも

のは

人類

の歴

亡共

に始

る。)

、..

・.

`.

` ..・・、

の最廣

の交

に就

て論述

るこピが本

(交

通論

)

の目的た

るのでは鶴

い。此組題

(全

部)取

ふこεは

一個入

の力

の及ぶ能

はざ

る所

であ

る。

人間

生活

の如何

る範

にても

、.

の意味

に於

る交

一部

ε

して取扱

はれ得

るも

のは無

いのであ

るから。

ロヒノ  で

二二

 ニ

むツゆぐ

ほロ オ

 プ

 ニ

経済上

の交通

1

そは経済上

の給付

や財貨

交易

する{ざ

の全般

(山。.σq。・。、∋房

臣嗜

'く【「一ω。ゴ㊤露

塾臼

目。翼巷ぴq8

ρ菖砒9

仲興).を揖差

て謂

ふので

あるが一

も亦

本書論述

の目的

 リこれ ゴくロリオ げれ

たるのではない。「経済上の交通」ε云ふ場合には、交通取引

の総ての形、緬

ての現はれが入

ヨアを

 ズカぴコ

ロ いコロコくゆ げゆゴヨ

リヨムゆぢくきオゆびゴ

わぎゆ くロ オを

 ロ

 ゆヨくロ アゆア 

オ 

ヨドくヨドロげ  

つて乗

る。

そは市場

取引

、取引所取

引、商

、貨物

取引

、金競取引

、信

用取引

其他之

ε類似

の取引

εして現

はれ得

るも

のであ

る。若

しも『交

通」な

る概

に、樹

これ

よりも狭

ぎ限

がな

いも

のなら

ば、

(交通論

ε題す

る)走書

に於

ては、経

済學

の問

の殆

ご総

てを論述

交通の意義ご変通論の問題

第十巻

(第二號

九九)

二五五

Page 5: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

交通の糞

の蟹

第衷

(第二號.一・9

二五六

であらう。.

・....

(然るに釜

なる概念にに、更に狭、.限界が・・。而して蓑

・蕊

が・常用語於

・羅

普通に用

ゐられて居

る。今日只軍

に交通ε云ふ場合には、實際、人間、財貨井ぴに報知

場所的移動

(阜

見幕

岡・垂

℃・… 

・層'Ω量

;

・・耳

窪①ε

より他

のこ

ごを意味す

るのでは

ない。即

ち普通

に運

送及

び逝信

(日暈一著9

-茸

山国。日日・島パ豊

8罫

。3↓

.

ε謂

、所

のも

のを云

ふの

であ

る。本論

に於.て取扱

ふ所

も即

ち此意味

の交濫

であ

6。

・レ

所霧

朋の離隔、蟹克服す島

ある。勿論、この場所の離隔なるものが・

人間に妨碍をなす唯

一のものではない。時

の離隔も亦人なる妨碍である。.學者

の中には、例

一へば

二一

(内昌騨

)や

(児。ω。簿

「)

「時

」を

ε

交通の中・含めし・ん手

・むのが少か皐

あ・。併し乍ら.時の藷

その薙

ふこεは、本家の意義に於ては、只、相落

する聴代の關係に就きてのみ吉ひ得るので

。で

「鷺

妨碍」・、募

・(亘

「螺

ご巧に吉ひ躄

る所のも

…のによ

って

のみ克

せらる

ン。狭義

の交通

る官業

は、故ら

・に曲

げて用

うる

にあらざれば、.

一之

には嘗て嵌

まらな

い。

.

.

・二

,

Page 6: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

、、、、覧.報

知の交

換、.財貨

の交換

、.井

に人

の交通

の際

に生室

『時

の.損失』

は、之を本

の意味

に於

ける

『時

の妨

碍」

ざ看做

してはなら

ぬ。

ε云ふは、

それ

が本

原的

のも

のにあ

ら申し

て.,.

ρ

人や財貨が場所的に離隔されて居

ると云ふ事實より生す

一結果

πるに渦ぎヂ、且

つ場所的

離隔が克服せらる\速

さご同

一の程度に於

て減少す

べきものであるからである。

要す

るに交通な

る概念は、此庭

(本論)では場所の離隔を克服するε云ふごビに限らる

べき

である。從

って交通機關な

るものは、場所の離隔を克服するこ・しを目的漣する所

の手段及び

設備の全般を云ふのでみる。

右の如く馨

を決定するこご球よ-て「本蕩

目的な協

のも㊨が、調家學の弛の遷

周す.るも

のと截然

分別

せら

、。」

の説明

を談

まば、談者

は、

ルクトは「交逼」に

.

廣義

に於

ては人

々杜

-

[に撚

調、、

,濟

の範園

に厨

間q「.,,即ち純濟上の交通を意味し、.狭義に於ては

上の交逼

ε謂ふも

のより更に其意味狭

℃剛人聞、財貨、-霧

移動のみを

'す

るこして拒

るこ

εが明

かであ

らう。

*

交通

ε云

ふ概

念を

の如

、全

部ご部分

ごの關

係を有す

る廣狭

の二義若

しく

は三義

に解説ず

交藏の意義ご交通論の問題

第十巻

(第二號

一Q一)

二五七

*a.a.0.,S.一f(.

Page 7: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

…論

の意讐

交鶉

の問題.

第喜

(第二號

δ

二》

二五入

よりズ

クト.のみでは

い。

かの

・グ.↑

シュモソラァ、多

・チ声

ザ・ク鑑

も亦・紙

内歪

・・各多

相蓮・れ・肇

狭義・關係・於・解

熱窒

・て・里

徹に閏で忌

鰭一ご

.

o.

・...

.

「.:..

飢寒

鵡鰭ド鰭糖読解薄繍紬羅無難n維蝦離贈 噸 

.

であるならば、更

に之を

の標準により其藷

を狭

も、そ

のも

の即ち所謂廣義の交通なる.

㎏醜

 

も、本質に於て 

は・人萎

の・係・あ・ね・ 

・.・聲

度垂

定・標

灘 

 

準にて農

る狭義。交響

るも。、、や誉

、人と人ぜの關係・あ・ねばな畠

.軍

・・

賦朧

…が贋義の交通

ごして認むる所、帥ち所謂経済上

の交通ごして認むる所を見れば、経済上の給付や財

㎞罫

交易するこξの全般であ・芸

ふのであ・から、彼髭

の磨

於ては、震

義の釜

て認

.欝

 

ロロ

 

めた

る人ε人`の關係ε云ふこごよゲ脱出しては居ない。然

るに狭義の交通εして説

く所を見

麟脚

…。、人聞、財貨、#ぴに報知の場所的移動ご云ひて、人天

・の關係・あ・ざ 

の霜

含…

て.

調

 

 

.

る。私は人間、財貨井

ぴに報知の場所的移動が交通なるこご、及び日常用語に於て最も普通に意

」副磁蔵

 し

コ 

…味する所のも・が文正に乃、れであるこご、・は何等の疑ひを畳ム

で 

.只私・怪奮

、難

…人間

の場所的移動ε云ぷ中

には、例

へば軍に比叡

…登りして蹄

って来

るが如き、何等人ご人.ご

Page 8: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

闘懸

ざ、を.毎

穿

に惣

ら牽

於てざ奏

冠な無

念実

關係薩

定壽

・{

.

する彼が、之を嚢

の交聾

して認む・忌

であ

・。若しも比饗

山ご云ふが如き人間の麗

る誹

的移動も、嚢

の交通なる概念に含まゑ

きものならば、

そは震

義の交連にも

當然含

:

㎝まゑ

き筈であ・。癬

義の交通に会読

ざるものならば、肇

の交通には當然含

まれ得ざる筈

禰鞍敷塑灘難麗磯細鱗譲籍観賊難鯛轡ほ櫨

…『簾

、霧

.僻㌍

.それ・み・て・人天

・あ

關係に変

るものを以て蓋

ε

皿な

せるは、.果

『交通」

の眞概念

を把握

した

るも

ε云

ひ得

るであ

らう

か。

第二に廣聾

しくは最廣義の交通奮

のを認むる翠霞

、概ねボルタ・商

標に・それを以

て人

ざ人この關係の全般であるご云ふ。併

し乍ら、廣く人&人ピの關係ε云ふ中

には、例

へば甲.

財産を有し乙

は之を有せすご茸ふ様な關係」若しくは、丙は榮典を有し丁は之を有せす

ご云ふ

一様な關係もある。侍

し、かくの如意關係が人ご人εの間

に存するこεは、如何なる意味に於ても

之を交連

ε謂ひ得ないであらう。故

に交通は人ε人εの關係なれざも、その

「切

の闘係を云ポに、

あ豪

して、其中

の或特種

の關係なるこ亮

明かである。而して其或特別の種類

の契

るかを明

かに

せざれば、交

る概

念は明瞭

εなら

糧であら

う。

…論

の謹

の墨

第+巻

(第二號

δ

三}

二五九

*Borght,a.a.0.,S.146.

"a・a・0りS.147.

Page 9: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

一論

文漂

・、交遡論の量

第二號、δ

四=

エ6

述。。が如く、歪

クトの如・説・ぞ

・、一

而・てそは釜

・概奮

説明する暴

の學

 

一考

に藷

、る態度で・・が⊥

・…

を明か・す・を得…

 

て私最

下彼

ご多少異る立場堂

の概密

説明す・であ考

.

、一

、=

嚢..

↑.

、な

,..

.

、釜

 

・霧

 

 

以前蟻

別を認め驚

ぱな紅

一ご思ふ。第

一義第こ義ご云ふは薯

が廣狭

の關係に在・の謂では

・い・警

せぱ讐

が薯

の部

る關係。あるの謂で寒

・。同じ『交通』芸

;

の吉葉で・・が、之・ 

つの多少

異。コ

併し

一は在

して他は詫

よ叢

生した・一

内容を盲ひ養

すものなるを塑

のであ」、

.

、。馨

、希-贋

義妄

、私業

一案

二善

云直

別を乞

こ芭を以て・

一濫に害葦

・・の蓋

・・易

れ・、ξ

言・湾

 

「.一

.。

.hξ

 

.晋

 コ

。"嵩、。

戸,口同日。。『一餌コ.、

.くΦロ

ξ。冒①諺

旨。門

・,『四=訂α。。

・コ

二季

『Φ昌 

・・

8

二…

・び.・・量

。;

8

「①×℃「。頃ω.。コω

p・、。①。。・冒・,一切。。一目一

を葺

び①

陣;

二二

 

・量

・豊

。ξ

.コ

百胃..切。;

..

(蘂

。相違.、蒙

・の・、假望

相袴

か・・場食

{

決・奪

闊に附・奇

もの焦.

.

.。二。の慕

。何れ宣

・、τ

、霞

の眞禁

書ひ表誉

れ得義

・セ

く部書

る叢

Page 10: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

ρ発んや禦

贋義

・・魔

一盞

二義ご云ふは・見解の椙薔

基 

曜.

も。なるに於てを・.併し・は兎為

、私が釜

・毒

念・説・す

・に…

・人髪

關孫呉

・始差

ばなら駐

て、吾・の砒塞

活・於・は、人天

種・なる櫟

が集

る・例

へば・前に

一言

が聖

、・・財産・有・乙は之書

云・關係あ㌧

丙は盤

し丁は之書

=至

・あ・.を

る關億

、假呈

係美

ごを得るであらアフ・然る簗

累.

蕪魏鰹

輪警〔談

論縣

罎補遍

…人天

・・塁

・、心)若 

は財募

移動あるミ

そこに

一つの交晋

のである.而して思想が人より人・健

・雲

、義

・は種…

意味が…

そは叢

引の申込であをこ・もあり、塾

の挨拶であ…

も 

、議

治上・

であ…

.

もあ

る。財

が人より

に移動

る場

に在

りても亦撚

り。

そは費買

るこごあり、思與な

るこ

.

・、蓋

・こ 

め・.篁

於・釜

ふ場倉

は奮

る攣

の意味莟

んで之

絡括した・嚢

である。從

って篁

・於

ては、入

・の間

に移動さ

る意

想があり・女

、交通・婁

・膿

9

(第二號

一。f)

二六一

Page 11: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

…講

交通

の嚢

ぐ、交藷

の問題

.

第+竺

第二號

八)

二六二

があるご.困ふ、その綴

、財碁

に寧ろ雲

の暴

・・.・れば、笙

義・交通・在りて

一は、或意味に於。隷

てが人の釜

であ・.何暮

れば人が他

の人あ

周忌

しくは財墓

け渡しするこ。を交通ε謂ふのであるから.又他・意味・於・は、笙

義・交響

は感

想の

 交通ご財貨の交響

あるの・がである.何

εなれば人

の 

移動・・得・・ 

・島

、一横議蕪

論結笥翫擁

戦劉ゼ訳解.

し叢

れ窃

であるから、之も財募

交通であ・.警

の交通姦

に分類せ窒

すれば、謹

を鍵

ご婁

引して蕎

を・濯

・の外はない.ぞ

て、

・れ意

想の釜

の交通ごに分ち得る。而・て糧

の交通量

・、鑑

、挨拶・

b・・"餐

共緩

々募

れ・財

.

の交通は費買、贈與、掠奪等其他種

々に分れる。.

右に述。。が聖

、篁

於・交響

場食

・、人天

間意

想なり財慕

するあるを云ふのであるが、・・綴

財募

移動妄

ふ・忌

、人叉

問に或關係農

立せ

…しむるの、又は維持・季

し-は漿

・し奉

るも・で・を・啓

・.・或關係

を成立せ

…しむるこご、若し蔽

既に成立し居る武闘係を難

るこ嘉

・此場曾

て経

本的なので.あ

一る.併。乍

、り一、人ご人.・、の間

に或櫟

立聾

るこミ

思想や財募

動せしむる

Page 12: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

.

・ざをは、實祭

・關係・あ・。薯

?

し・讐

あるこ.毒

くして薯

-

一こごを得

い。故

に第

「義

の交通な

るも

のは

、之

を人

ご人

の間

の絶

ての動的關

係なり

ご見

るも

、人と人ご窩

に思碍

移動するこ・手

・埼

穿

のであ

れば・篁

義の交

…通の場合に・、之・

『董

・ 

も・寧義

・本語・は

『交は

り』妄

ふ方が・装具誓

言ひ表はす

に近

いであらう。

,

」......

∵,

人ご人εの距

『交・ゲ」・精査

・、詩

しく爵

貨霧

動せしむるこ嘉

要するは

ぶ・が如壽

・.・・毛

事者・眼一

見…

に移動する所の思想鹿

.

を讐

、且つ共移動の意味重

き釜

であ・・.讐

乍・芝

外の第三者より見れば・

.

に移動する所慮

財慕

、如何な・意味・於て移動す

るか簸

て問ふ所にあら季・

 只萎

所的銘

し云ふごこのみに・が曾

.而・妻

・亦、・釜

・概蜜

・曇

・些.

.

於て人が愚

や財貨の規

的移碧

惹起す・こ喜

以・蓋

ふ量

る・整

愚昧に於て謂

通。は、移動す・所の愚

や財貨、蓋

その移動の意味吉

も・寧ろ場所的移動妄

ふを

そのこ巨

の重漿

ある。然るに欝

的移動芸

ふを

・薯

いて之寛

・場所的

移動をなすもの意

想や財墓

止まらすして、人間そのものは場留

移動をなす所の寧

ろ「尤なる

交蟄

、、釜

・題.

第二號

一。七)

二六

Page 13: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

の嚢

・、釜

論の問題

第+費

第二貌

δ

八)

二茜

ものである.故に人間

。場所的薪

ξ・至

こ・も釜

な・概念

の中

・貪

る忌

る・

かくて・

…人。、思想、財募

場所的移動を・す忌

を総

・皆交通

ふ・・れ釜

な書

の第

二華

る.樫

この第二義

。交禧

於ける分類

・あ・ては、人

・釜

、思想

・交運

財募

.

るこ

ごを得

る。

義に於て山金

ε云ふ場合には、有繋

・が如↑、移動・意味三

野に付・・如何なる

意味に於

て移動す

るかを轟

親し・・ので・

・か・、人

・移動

の馨

ても・そが如何なる意

・味にあ

るかを問繁

、凡て之・交響

。散

・例

へば、人

が友人

・詩

に移動するこ

、風景。賞する爲曽

移動するこ毫

、瀧

・課

す・欝

に移動す

るこ毫

・その移

一動、れだけ茎

蓮三

のである.友人を訪問す

るこ譲

人災

`・潔

なるが啓

は第二

交響

るご同時に垂

義・交通…

が、風景養

・ξ

は人兎

は自磐

の關係

,、礎

に馨

するこ昌

人轟

の交渉であゑ

・・之・笙

義の交響

は、云へな

 。。姿

人。訪問すると云ふご・も、之垂

・見

き・は・相互間愚

…は遷

の移動あ・・黙・見・ので・

.つ・.友人・家

へ該

行乞

見るのではない・獣

之は

義に於。懸

想の交通と云ふ分類・畢

・こミ

然・量

「義の交通こ

して之を見る

は、其人が欝

に移動す

・忌

、・即ち友人

の家

の方

へ歩み行くこ喜

見うのである・瞥

Page 14: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

此場

には人

の交通

ご云

ぶ部類

に入

るこ

Σな

る。・.又、思想

の交通

瀞.財貨.の交

通費云ボ「場合雌

、之商

標に笙

義に於ける昂

二善

於ける謹

よりて、其見る所を異にするは前に葵

一る通

b

であ

る。

 「

今第

一義

の交通と第二義の交通

εを比較して見

るに、第

一義

の交通に於ては、.其圭艦より見れ

てが人の交通であって・其護

より見れ意

想の交通島

交響

だけである・然るに第

  

義の交通に於ては、その本来の毒

ご云ふ概禽

極めて稀誓

なb、或・寧ろ籠

に附せ蕊

.

て、移動物膿

ごして人、思想、財貨の三者が相樹立するこξ》な

る。故に比熱より見るも第

一義

の交通と第二義

の交通ごは贋義狭義の關係に在るも.ので無きこε明かであらヲ。殊に人ε人この

關係にあらざるも

のは、笙

の交通に於ては之を包含す

るこ巌

ないが・第二義

の交通に於て

は、例

へば人が風景を賞し又は紳佛に参拝す

る爲めに場所的移動をなすこごなごをも包含す

る。

…故に第

二義の交通は決して第

}義

の交通よりも狭き概念たるのではない。之れ私が廣義狭義

の匠

 別をこら参して第

一義第二義の颪別をεbなる所以である。

次に第二義の交通に於ては場所的移動ご云ふこビに概念

の重黙があるのであるから、この場所

移動をなす方法も、井ぴに其移動を幇助す

る設備も、.亦從

って重きを置かる

なる。.而

…してこの場留

移動を幇助す

る設備は之を交遁機關

ご云ひ、場所的移動を架

方法は、思想の交

交連

の意義

ピ交通論の問題

第十巻

へ第二號

一Q九)

二六五

Page 15: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

.交渡

り意義`交通論の問題

十巻

(第二號

一一〇)

二六六

通の場合には之を遍信ε云ひ、財貨の交通の場倉

は之を羨

(叉は運搬・運蛾

輪塗

ご云ふ・

叉交轟

關の中、轟

に用ゐらる・移動の機關は特に之を蓮逡機闇

云ふ。故に交纏

關に藩

の設轡

、動的の蓮潅

闘志

・鐸である。例

へ蓬

路σ如きは前者属

するもの・船舶の如

後書

・ものであ・。而して人の交通の場倉

蓮羅

よる喜

之を人の薯

一 ふ.運。・,やザ.クスの如きは、彼蓄

所謂嚢

・交婆

・…

通信蓮誉

・居

こも、之は正確を映一観

察である。何

れば、交通ε云ふ薯

は、馨

の所謂狭義に於ても・

ハ井

ぴに私の所謂第二義

に於ても、人や思想や財貨

の場所的に移動するござ、そのこεを謂ふのであ

.

つて、運送通信

ご云ふ場合はこの人や思想や財貨が場所的

に移動す

るごきにεる所

の方法を謂ふ

…のであるからであ

る。之は人の交連

の場合を考

へて見

れば直

ちに分る。人が自ら歩行す

るこ

ごは、

.

之、やはり灌

の劉

の、私の羅

第二義

の交通

であ・が、之鐙

はな

いでめら

う・

、亀.

/.

「、

菱通論の問題

交誓

云ふ概宿

義第二義

の別あ・こ・、而して陽

二つの嚢

狭の關係

に在

るもの.

…に斐

・こ議

、上・婆

・所に吉

・略・明かならん意

ふ。扱

て笙

義の交通・即ち人指

.

互の間

r於

け、。欝

關係の全般

に就て研究す

・経

會學の範園

る所であ・・讐

學に於て

B・ ・ght,a.a.0・,S .3;Sax,a.a.o.,s.、.

Page 16: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

扱ふ所咲

,義の交誓

中にては財貨の交通のみである・之を私ば笙

議論

繊獅講嬢交週窒

 .

一文は脛濟上の交通蓬謂ふ。軍純なる思想の交通即ち求人

の思想が他人に傳はるこεは、そわだけ

 では経済現象ではな

い。從

って経済問題εぼならない。思想

の交通が経済問題εなるは、そが経

の設備たる交通機關即ち此場合に於ては逝積機關を利用す

る場合

に限る。即ち例

へぱ私

が成

人に時候の挨拶をなすは経済上の事柄

ではな.い。待

って之は纒濟問題

ごはならない。併し私がこ

の時候の挨拶をす

る爲

めに、郵便なり電信なり又ば電話なりによるεきは、弦に初

めて

一つの脛

…濟現象ごなりて現はれ、脛濟問題ごなり得

6。但し此場合には、そが時候の挨拶なるや否やは全

く不問に附せられ、只箪に通信機關を利用す

る.腓

}の思想の交通

こして取扱はる\のである。

帥ちそは第

一義

の交通εして観察せらる玉のではなくて、第二義

の交通ごして取扱はる\のであ

る。然

るに第

一義

に於ける財貨

の交通、即ち甲なる人が或財貨を自己

の支配よ.り離して乙なる人

.

の支配に移し、又は乙

なる人の支配より自己の支配の下に取り摩ることは、常に

一個の経済現象

…であ

る。故

に之は経済學

の正

に取扱

一、き所

であ

る。併

し乍

ら、か

\る経済

現象

は一

或財貨

一.『

「H「r=3

9

一)用い=

・一「.=F…9

甲な

る人の支配を離れて乙なる人の支配に入るご云ふ事柄は一

交換若しくは分配であ

って、所

謂交通

の取扱

ふ所

ではな

い。

川クトが贋義

の交

ξなす

の、即ち其所謂経

済上

の交通

なる

.

も、のは、正

に私が藪

に第

「義中

の狭

ξなす

のに當

るのであ

って、彼が

.之

を以

て交通

の問題

.

じあらす

ごなす

は固よ

り當

のこεであ

る。.

,

交通の意魅`炎艶論の問題.

第十巻

(第二號

一一一)

一=八七

Page 17: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

交垣

の意義

ミ交通論

の問題

第十巻

(第

二號

「一二)

二大八…

.

然らば我

が交通論の取扱ふべき所は即ち如何。そは私の所謂第二義

の交通であ

る。即ち人や思

一想や財貨が場所的に移動す

る現象を、その移動の意味を問

は事、軍

に移動現象ごして研究す

るの

…である。此等が學街上

の、政治上

の、察激上の、肚交上の、賂九経湾上の意味に於て移動す

るや.

否やは総て捨て問はない。その移動

の愚昧を問

ひ、而してそが経済上のものなるの故を以て、経

 

題ごし・、轟

ふ・らば、そ蔀

ち篁

義・…父参

して援

・・であ・て、前述・㌍

財募

交通

のみ之に入り來b、交換論叉は分配論を構成す

るのである。我が交通論なるものが経済學上

「。於

。る特殊

一部問こし。成芒

る理由は、ご移

・藻

・陰

るの讐

ある.而して

,

…人や思想や財貨

の移動現象が、その移動

の意味を詮索

せられ赤して、而も経済學

一部問たる交

通論なるものN問題

こなるは、交通機関ε云ふ経済上

の設備を用ふるにより、そが

一の経済現象

こな

るからであ

る。

されば此設備を用ゐざ

る交通、例

へば無道の原野を逍遥するが如き、水泳練

生の遠泳の如き、藷

の談話の如き、蕎

の携帯の如きは・人感

想・財募

場所的移動

は相襲

・れ・も・庇護

交藷

の問響

はならない読

に父 

皿与

る垣

・r.

2一

父こ

肺な

るも

を和

する.

で・

詳しく

や一

…の経済現象であ

る。

されば交連論は叉運送

`通信

とに聞する纒濟問題を取扱ふものでめるご謂ふ

.

ても差聞はな

い。

Page 18: Title 交通の意義と交通論の問題 經濟論叢 (1920), …...最 廣 義 の 交 通 な る も の は 人 類 の 歴 史 亡 共 に 始 ま る。) 、.. ・. `. `

、蓬

を利用す萎

紅垂

の恩

ε怒

。、讐

、、隆

・於墨

学.

.

は、圭

として、この交連機關

なるものを利用する交通によりて、肚會の冨、国家の冨、個人の富

,

一の増殖が如何なる影響

を受くるかを班%し.併せて如何にせば之によりて更にこの増殖を進

め得

べきかの政策を研究するにある。即ち換言せぱ、交通機關を利用ずる交通が富

の生産分配に謝し

一て有する關係を闡明し、且

つ生・産

の隆盛ε分離の適正εを期するには、如何なる政策をこの交通

…に黝してごるべきかを攻究す

るにある。從

って之が爾めには、叉、交通機關の経済上の性質を明

…かにし、且

つこの交通槻關を提供す

乃公私企業の経済的性質を究むる必要がめる.此に於て交通

…論は先づ大盤、交通機關論、交通企業論、交通政策論

の三大部に分ち得る。併し乍ら、此等は交

の援

ふぺ・査

目竃

元・べき・のであって・此襲

街・支藩

之に附随する所

.

の二

つの問題がめ惹。その

一は交通機關な

るもの

、一構成部分たる徒業員に關ずる勢働問題であ

一って、そのこは交連に閲す

る保険

の問題である。勿論、前者は元来

一般勢働問題の

一部であり、

後者も亦保険論

一部であるが、只ぞが交通叉は交通機關ご云ふ特殊方面に關嚇し居るの故を以

.

て、便宜上交通論に於て取扱ひ得

るのである。

交通論

の問題井ぴに其

一般的構成は右に述ぶるが如

くであるが、併し交通論は通常交連機關

種類

に從ひ縫に分割せられ、海上運送論、河川運送論、鐵道連逡論、道路交通論、航盛運迭論、

…通信論等ごなり、其者

≧に於て上述

の各種の問題

が論究せら

る\こε

、な

って居

る。兄・一・七】

交連の意義ピ交源齢の問題

第十巻

(第二號

一=二)

二六九