tjfの事業 回初級学習者のための 「話してみよう韓国語」参加者 … ·...

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TJFは、高等学校で行われている韓国語 に着目し、韓国語 教育に携わる教員を主たる対象にした事業を推進していま す。隣国のことばを学ぶ高校生が一人でも多くなり、学校教育 の中に韓国語とその文化がさまざまな形で根づくことを願うか らです。 以下に紹介する「話してみよう韓国語」に企画段階から関与 し、スキット部門に高校生の部を設けるよう強く働きかけたの も、このような事業趣旨に沿っての試みです。 ★本稿では、韓国朝鮮語を「韓国語」と表します。 韓国語を学ぶ楽しさを 最も学習人口が多い初級学習者を対象に、学習者、指導 者、周囲の人々に韓国語を学ぶ楽しさを感じてもらおうという 催しの一環として、 20033月、東京と大阪で同時に第1回初 級学習者のための「話してみよう韓国語」 (韓国文化院主催、 TJFほか 後援) を実施しました。 2回大会は初級学習者対象の<スキット部門> <映像表 現部門>2部門を設けています。映像表現部門は、以下に 示す参加資格を少し超える学習者も参加することができます。 従来のスピーチコンテストとは違う、韓国語による表現を楽し むコンテストをめざしています。このコンテストの企画準備に高 等学校韓国朝鮮語教育ネットワークのメンバーと TJFのスタッフ が参加しています。第1回の時からスキット部門に高校生の部 を独立して設けたのも、韓国語を楽しむ高校生が一人でも増 えてくれたらという高校教員たちの願いからです。 なお、東京大会と大阪大会の基本的枠組みは共通ですが、 主催団体も異なり韓国語の学習環境も違いますので、それぞ れ独自の運営を行うことになります。以下の内容は、東京大会 の要項に沿ったものです。 初級学習者とは 本大会では、参加資格のある「初級学習者」を、おおむね次 のように考えています。 1次審査において「初級学習者」を超え る語学力を持っていると判断された者は、本選に進めないこ とがあります。 q韓国語を母語としない高校生以上の者。国籍は問いません。 w本選までの学習歴が2年以内の者 2年連続の参加もできます) e韓国あるいは韓国語を常用する他の地域での滞在が1ヵ月 を超えない者。 r韓国語能力試験1級、「ハングル」能力検定試験4級または5 級程度の能力を有する者。 t応募時点から過去1年以内に、他の韓国語スピーチコンテ スト本選に入賞したことがない者。 y高校生:応募時に日本にある高等学校等で外国語として韓 国語を学習しており、本選までの韓国語に関する修得 (見込み) 単位数の合計が4単位以下の者。 u大学生:応募時に日本にある大学・短大・専門学校等で外国 語として韓国語を学習しており、本選時までの韓国語に関する 修得 (見込み) 単位数の合計が4単位以下の者。 i一般:応募時に韓国語学習歴が2年以内で、 2次審査まで の学習時間数が100時間を超えない者。 映像表現部門に限り、本選までの韓国語の修得 (見込み) 単位 数合計が6単位以下の人も参加できます。一般の方は、週1の学習で学習歴3年以内の人も参加できます。独習者等は以 上の要件に準じます。 スキットと映像表現部門 スキット部門:高校生の部と大学生・一般の部に分かれて競 います [入門・初級者向け] 制限時間3分。指定台本から一つを選択して暗記し、 2名一 組のスキット形式で韓国語の発音や表現力等を競います。本 文自体を変えることはできませんが、文末の表現や一部追加 などの範囲で台本を変更または追加することができます (本文の 3分の1程度まで) 。台本を読み上げることはできません。服装・メ イクは自由ですが、小道具は必要最低限のものとし、事前にそ の内容を知らせていただきます。 映像表現部門:韓国語を使ったアフレコで優劣を競います [中級に近い初級者向け] 指定された二つの映像シーン (約3分間、音声なし)のいずれかを 選択し、登場人物の動きや表情に沿った独創的な台詞 (せりふ) を創作していただきます。創作例そのままや、それらをアレン ジして応募することはできません。映像は1(一人二役) または2 国際文化フォーラム通信 no. 60 20031010 2回初級学習者のための 「話してみよう韓国語」参加者募集 TJFの事業

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TJFは、高等学校で行われている韓国語★に着目し、韓国語

教育に携わる教員を主たる対象にした事業を推進していま

す。隣国のことばを学ぶ高校生が一人でも多くなり、学校教育

の中に韓国語とその文化がさまざまな形で根づくことを願うか

らです。

以下に紹介する「話してみよう韓国語」に企画段階から関与

し、スキット部門に高校生の部を設けるよう強く働きかけたの

も、このような事業趣旨に沿っての試みです。

★本稿では、韓国朝鮮語を「韓国語」と表します。

韓国語を学ぶ楽しさを

最も学習人口が多い初級学習者を対象に、学習者、指導

者、周囲の人々に韓国語を学ぶ楽しさを感じてもらおうという

催しの一環として、2003年3月、東京と大阪で同時に第1回初

級学習者のための「話してみよう韓国語」(韓国文化院主催、TJFほか

後援)を実施しました。

第2回大会は初級学習者対象の<スキット部門>と<映像表

現部門>の2部門を設けています。映像表現部門は、以下に

示す参加資格を少し超える学習者も参加することができます。

従来のスピーチコンテストとは違う、韓国語による表現を楽し

むコンテストをめざしています。このコンテストの企画準備に高

等学校韓国朝鮮語教育ネットワークのメンバーとTJFのスタッフ

が参加しています。第1回の時からスキット部門に高校生の部

を独立して設けたのも、韓国語を楽しむ高校生が一人でも増

えてくれたらという高校教員たちの願いからです。

なお、東京大会と大阪大会の基本的枠組みは共通ですが、

主催団体も異なり韓国語の学習環境も違いますので、それぞ

れ独自の運営を行うことになります。以下の内容は、東京大会

の要項に沿ったものです。

初級学習者とは

本大会では、参加資格のある「初級学習者」を、おおむね次

のように考えています。1次審査において「初級学習者」を超え

る語学力を持っていると判断された者は、本選に進めないこ

とがあります。

q韓国語を母語としない高校生以上の者。国籍は問いません。

w本選までの学習歴が2年以内の者(2年連続の参加もできます)。

e韓国あるいは韓国語を常用する他の地域での滞在が1ヵ月

を超えない者。

r韓国語能力試験1級、「ハングル」能力検定試験4級または5

級程度の能力を有する者。

t応募時点から過去1年以内に、他の韓国語スピーチコンテ

スト本選に入賞したことがない者。

y高校生:応募時に日本にある高等学校等で外国語として韓

国語を学習しており、本選までの韓国語に関する修得(見込み)

単位数の合計が4単位以下の者。

u大学生:応募時に日本にある大学・短大・専門学校等で外国

語として韓国語を学習しており、本選時までの韓国語に関する

修得(見込み)単位数の合計が4単位以下の者。

i一般:応募時に韓国語学習歴が2年以内で、2次審査まで

の学習時間数が100時間を超えない者。

映像表現部門に限り、本選までの韓国語の修得(見込み)単位

数合計が6単位以下の人も参加できます。一般の方は、週1回

の学習で学習歴3年以内の人も参加できます。独習者等は以

上の要件に準じます。

スキットと映像表現部門

●スキット部門:高校生の部と大学生・一般の部に分かれて競

います [入門・初級者向け]

制限時間3分。指定台本から一つを選択して暗記し、2名一

組のスキット形式で韓国語の発音や表現力等を競います。本

文自体を変えることはできませんが、文末の表現や一部追加

などの範囲で台本を変更または追加することができます(本文の

3分の1程度まで)。台本を読み上げることはできません。服装・メ

イクは自由ですが、小道具は必要最低限のものとし、事前にそ

の内容を知らせていただきます。

●映像表現部門:韓国語を使ったアフレコで優劣を競います

[中級に近い初級者向け]

指定された二つの映像シーン(約3分間、音声なし)のいずれかを

選択し、登場人物の動きや表情に沿った独創的な台詞(せりふ)

を創作していただきます。創作例そのままや、それらをアレン

ジして応募することはできません。映像は1名(一人二役)または2

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第2回初級学習者のための「話してみよう韓国語」参加者募集

TJFの事業

名一組で出場できます。本選では、ステージに映し出される

映像を背景に、自作の脚本に沿ってアフレコをし、韓国語の発

音や表現力などを含めて、総合的なパフォーマンスを競いま

す。原稿を読み上げることはできません。

●日本における韓国映画の上映

本コンテストでも韓国映画が題材に取り上げられるように、最近は多くの韓国映画が上映されており、日本でも関心が高まっています。以下のリストは、2000年以降に日本で上映された(予定を含む)韓国映画です。リストは原題と邦題を並記しました。たとえば、「猟奇的」という語一つをとっても、日本語と韓国語のニュアンスが違うように、ほぼ同じ意味のタイトルであっても両者でニュアンスを異にするものが少なくありません。互いにまったく異なるタイトルも見られます。

国際文化フォーラム通信 no. 60 2003年10月

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■使用映像:「猟奇的な彼女」より二つの場面(各3分程度)

台本と映像は韓国文化院のホームページ(http://www.korean

culture.jp/)に掲載しています。なお、主催者側で映像のビデオダ

ビング等は行いません。両部門ともBGMは一切ありませんので、必

要な方はご自分でテープまたはCDをご用意ください。カセットデッキ

は主催者側が準備したものをお使いいただきます。

シュリ

女高怪談

クワイエット・ファミリー

悪い映画

ペパーミント・キャンディ

太白山脈

カル

グリーン・フィッシュ

美術館の隣の動物園

スプリング・イン・マイ・ホームタウン

春香伝

ユリョン

アタック・ザ・ガス・ステーション

LIESJSA反則王

魚と寝る女

イルマーレ

インタビュー

純愛譜

リメンバー・ミー

リベラ・メ

情事

ソウル*寵愛

青春

友へ

KT*エンジェル・スノー

銀杏の木のベッド

燃ゆる月

春の日は過ぎ行く

ドッジGO GO*クラブ・バタフライ

火山高

ラスト・プレゼント

アウトライブ

猟奇的な彼女ガン・アンド・トークス

おばあちゃんの家

ボイス

黒水仙

テハンノで売春していてバラバラ殺人に

あった女子高校生、まだテハンノにいる

二重スパイ

パイラン

チャンピオン

SSUほえる犬は噛まない

気まぐれな唇

オアシス

密愛

MUSA(武士)

*日韓共同製作

2000年

2001年

2002年

2003年

2004年

原題 邦題

(Tell Me Something)

(美しい時代)

(島)

(時越愛)

(同感)

(美人)

(一日)

GO GO

(家に)

(飛天舞)

(Phone)

(Blue)

(フランダースの犬)

(生活の発見)

東京大会日時: 2004年2月21日(土)

午後1時30分から4時30分まで会場: 星陵会館

部門: スキット部門、映像表現部門

募集: 10月1日~2004年1月15日(必着)問い合わせ: 駐日韓国大使館 韓国文化院

〒106-0047 東京都港区南麻布1-7-32TEL 03-5476-4971 FAX 03-5476-4976http://www.koreanculture.jp/

大阪大会日時: 2004年2月14日(土)

午後1時30分から5時まで会場: 大阪国際交流センター(小ホール)

部門: スキット部門、スピーチ部門、映像表現部門

募集: 10月1日~2004年1月10日(必着)問い合わせ: 駐大阪韓国総領事館 関西韓国文化院

〒542-0086 大阪市中央区西心斎橋2-3-4 TEL 06-6211-3774 FAX 06-4708-9248http://www.kansaikorea.org/