ug spumoni 2u - necsupport.express.nec.co.jp/usersguide/uc100/120rj-2_a/ug...98...

186
97 本装置のハードウェアについて説明します。 各部の名称と機能(98ページ) 本体の各部の名称と機能についてパーツ単位に説明しています。 設置と接続(109ページ) 本体の設置にふさわしい場所やラックへの取り付け手順、背面コネクタへの接 続について説明しています。 基本的な操作(122ページ) 電源のONやOFFの方法、およびフロッピーディスクやCD-ROMのセット方法 などについて説明しています。 内蔵オプションの取り付け(134ページ) 別売の内蔵型オプションを取り付けるときにご覧ください。 システムBIOS(SETUP)のセットアップ(202ページ) 専用のユーティリティを使ったBIOSの設定方法について説明しています。ま た、ユーティリティで設定したパラメータを保存している内部メモリ(CMOS メモリ)のクリア方法およびマザーボードの内部の割り込みの設定についても 説明します。 RAIDシステムのコンフィグレーション(235ページ) 本装置内蔵のハードディスクドライブをRAIDシステムとして運用するための 方法について説明します。 リセット(282ページ) システムのリセット方法と内部メモリ(CMOSメモリ)のクリア方法について説 明します。 NEC Express5800シリーズ Express5800/120Rj-2 ハードウェア編 2 2 ONL-510_002_04-120Rj2-000-02-0807

Upload: others

Post on 15-Aug-2020

4 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

 97

本装置のハードウェアについて説明します。

各部の名称と機能(98ページ)本体の各部の名称と機能についてパーツ単位に説明しています。

設置と接続(109ページ)本体の設置にふさわしい場所やラックへの取り付け手順、背面コネクタへの接続について説明しています。

基本的な操作(122ページ)電源のONやOFFの方法、およびフロッピーディスクやCD-ROMのセット方法などについて説明しています。

内蔵オプションの取り付け(134ページ)別売の内蔵型オプションを取り付けるときにご覧ください。

システムBIOS(SETUP)のセットアップ(202ページ)専用のユーティリティを使ったBIOSの設定方法について説明しています。また、ユーティリティで設定したパラメータを保存している内部メモリ(CMOSメモリ)のクリア方法およびマザーボードの内部の割り込みの設定についても説明します。

RAIDシステムのコンフィグレーション(235ページ)本装置内蔵のハードディスクドライブをRAIDシステムとして運用するための方法について説明します。

リセット(282ページ)システムのリセット方法と内部メモリ(CMOSメモリ)のクリア方法について説明します。

NEC Express5800シリーズExpress5800/120Rj-2

ハードウェア編 22

ONL-510_002_04-120Rj2-000-02-0807

Page 2: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

98 各部の名称と機能

各部の名称と機能本装置の各部の名称を次に示します。

(1) フロントベゼル日常の運用時に前面のデバイス類と本体上面部のドライブカバーを保護するカバー。添付のセキュリティキーでロックすることができる(→122ページ)。

(2) キースロットフロントベゼルのロックを解除するセキュリティキーの差し口(→122ページ)。

(3) STATUSランプ(緑色/アンバー色)本装置の状態を表示するランプ(→104ページ)。正常に動作している間は緑色に点灯する。異常が起きるとアンバー色に点灯または点滅する。

(4) ACTランプ(緑色)システムがネットワークと接続されているときに点灯する(→105ページ)。括弧数字の後の数字は「1」がLANポート1用で、「2」がLANポート2用を示す。

(5) DISK ACCESSランプ(緑色/アンバー色)内蔵のハードディスクドライブにアクセスしているときに緑色に点灯する。内蔵のハードディスクドライブのうち、いずれか1つでも故障するとアンバー色に点灯する(→105ページ)。

(6) POWERランプ(緑色)電源をONにすると緑色に点灯する(→104ページ)。

(7) UIDランプ(青色)UIDスイッチを押したときに点灯する。ソフトウェアからのコマンドによっても点灯または点滅する。

装置前面

ID(7)

(2)(1)

(3)

(4)-2

(5)(6)

(4)-1

Page 3: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 99

(1) ハンドル(左右に1個ずつ)ラックからの引き出しやラックへ収納するときに持つ部分。

(2) ハードディスクドライブベイハードディスクドライブを搭載するベイ(→139ページ)。括弧数字のあとの数字はPort番号を示す。標準構成では(2)-0を除くベイにダミートレーが搭載されている。

(3) DISKランプ(緑色/アンバー色)ハードディスクドライブにあるランプ(→106ページ)。ハードディスクドライブにアクセスしているときに緑色に点灯する。ハードディスクドライブが故障するとアンバー色に点灯し、リビルド中は緑色とアンバー色に交互に点滅する(RAIDシステム時のみ)。

(4) 光ディスクドライブセットしたディスクの読み出しまたは書き込みを行う装置(→128ページ)。モデルや購入時のオーダによって以下のドライブが搭載される。- CD-RW/DVD-ROMドライブ- DVD Super MULTIドライブ(4) - 1 強制イジェクトホール(4) - 2 ディスクアクセスランプ(4) - 3 トレーイジェクトボタン

(5) USBコネクタUSBインターフェースに対応している機器と接続する(→119ページ)。

(6) シリアルポートBコネクタ(COM B)シリアルインタフェースを持つ装置と接続する(→119ページ)。管理PC以外のシリアルインタフェース機器は接続しないでください。

(7) バックアップデバイスベイオプションのDATドライブやAITドライブなどを取り付ける場所(→183ページ)。

(8) フロッピーディスクドライブベイオプションのフロッピーディスクドライブを取り付ける場所。

(9) UID(ユニットID)スイッチ装置前面/背面にあるUIDランプをON/OFFするスイッチ。スイッチを一度押すと、UIDランプが点灯し、もう一度押すと消灯する(→127ページ)。ソフトウェアからのコマンドによっても点灯または点滅する。

(10)POWERスイッチ電源をON/OFFにするスイッチ。一度押すとPOWER/SLEEPランプが点灯し、ONの状態になる。もう一度押すと電源をOFFにする(→123ページ)。4秒以上押し続けると強制的に電源をOFFにする(→282ページ)。※本装置はスリープ機能をサポートしていません。

(11)DUMP(NMI)スイッチ押すとメモリダンプを実行する(→350ページ)

(12)ランプ(6個、前ページ参照)

装置前面(フロントベゼルを取り外した状態)

0

1

2

3

4

5

(4)-2

(7)

(2)-3(2)-2(2)-0(1) (4)-3 (4)-1(3)(2)-1 (2)-4 (2)-5

(1)

(9)

(10)

(11)

(12)

(12)

(6) (5)

(12)

(8)

Page 4: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

100 各部の名称と機能

(1) ロープロファイルPCIボード増設用スロットロープロファイルタイプのPCIボードを取り付けるスロット。上から3C、2C、1Cスロット。「3C」にRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)標準実装(→167ページ)。

(2) セットスクリューロジックカバーを固定するネジ。

(3) フルハイトPCIボード増設用スロットフルハイトタイプのPCIボードを取り付けるスロット(→167ページ)。上から3B、2B、1Bスロット。

(4) ACインレット電源コードを接続するソケット。

(5) AC POWERランプ電源コードからAC電源を受電すると緑色に点滅し、装置の電源がONされると緑色に点灯する(→108ページ)。

(6) 電源ユニット(パワーサプライスロット1)本装置にDC電源を供給する装置。

(7) 電源ユニット増設用スロット(パワーサプライスロット2)オプションの電源ユニットを取り付けるスロット(→143ページ)。標準の状態ではブランクカバーが取り付けられている。

(8) USBコネクタUSBインタフェースに対応している機器と接続する(→119ページ)。括弧数字の後の数字は「1」がUSBポート1で「2」がUSBポート2を示す。

(9) UIDランプ(青色)UIDスイッチを押したときに点灯する。ソフトウェアからのコマンドによっても点滅する。

(10)DUMP(NMI)スイッチ押すとメモリダンプを実行する(→350ページ)。

(11)UID(ユニットID)スイッチ装置前面/背面にあるUIDランプをON/OFFするスイッチ。スイッチを一度押すと、UIDランプが点灯し、もう一度押すと消灯する(→127ページ)。

(12)モニタコネクタディスプレイ装置を接続する(→119ページ)。

(13)シリアルポートAコネクタ(COM A)シリアルインタフェースを持つ装置と接続する(→119ページ)。なお、管理PCなどのコンソールの接続はシリアルポートBのみ可能です(BIOSの設定が必要)。また、専用回線に直接接続することはできません。

(14)マウス/キーボードコネクタ添付の中継ケーブルを使用してマウス/キーボードを接続する(→119ページ)。

(15)LANコネクタLAN上のネットワークシステムと接続する1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応のEthernetコネクタ(→107ページ)。括弧数字の後の数字は「1」がLANポート1で「2」がLANポート2を示す。

(16)Speedランプ(アンバー色)LANの転送速度を示すランプ(→108ページ)。

(17)LINK/ACTランプ(緑色)LANのアクセス状態を示すランプ(→107ページ)。

(18)管理用ポート100BASE-TX/10BASE-T対応のEthernetコネクタ(→107ページ)。

装置背面

(1) (3)(2) (4)

(7)(14) (9)

(10)(11)(12)(13) (8)-2

(18)

(15)-2

(16)(16)

(15)-1

(17)

(5)(8)-1 (6)

(17) (17)(16)

Page 5: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 101

(1) ドライブカバー(2) ロジックカバー(3) 光ディスクドライブ(4) バックアップデバイスベイ(5) フロッピーディスクドライブベイ(6) ハードディスクドライブベイ

装置外観

(1)

(2)

(3)(4)(6) (5)

Page 6: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

102 各部の名称と機能

図はプロセッサダクトを省略しています。

(1) バックブレーン(2) 冷却ファン

(2) - 1 FAN1(2) - 2 FAN2(2) - 3 FAN3(2) - 4 FAN4(2) - 5 FAN5(オプション)(2) - 6 FAN6(オプション)(2) - 7 FAN7(オプション)(2) - 8 FAN8(オプション)

(3) サポートバー

(4) 電源ユニット(5) マザーボード(6) ライザーカード(7) カバーオープンセンサ(8) RAIDコントローラ

RAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)は「3C」に標準搭載(→167ページ)。

(9) DIMM(2枚標準装備)(10)プロセッサ(CPU、ヒートシンクの下に取

り付けられている)(11)フロントパネルボード

装置内部

(1)

装置前面 装置背面

(2)-5

(2)-1 (4)

(6)

(7)

(9)(10)

(3)

(5)

(11)

(2)-2

(2)-3(2)-4

(2)-6

(2)-7

(2)-8

(8)

Page 7: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 103

(1) 電源コネクタ(2) 電源信号コネクタ(3) USBコネクタ(4) 未使用コネクタ(5) 冗長ファンジャンパ(6) 未使用ジャンパ(7) パスワードクリア用ジャンパスイッチ(→232ページ)

(8) CMOSメモリクリア用ジャンパスイッチ(→232ページ)

(9) SATA2バックアップデバイス用コネクタ(10)リチウムバッテリ(11)PCIライザーカード用コネクタ(フルハイ

トのボード用)搭載可能なボードの仕様については「PCIボード(167ページ)」を参照してください。

(12)PCIライザーカード用コネクタ(ロープロファイルのボード専用)搭載可能なボードの仕様については「PCIボード(167ページ)」を参照してください。

(13)DIMM(インターリーブタイプ用)ソケット(図の上のソケットから順番にDIMM#41、#42、#43、#11、#12、#13、#21、#22、#23、#31、#32、#33)。

(14)プロセッサ(CPU)ソケット(14) - 1 プロセッサ#1(CPU#1)(14) - 2 プロセッサ#2(CPU#2)

(15)バックプレーンコネクタ(16)USBバックアップデバイス用コネクタ

マザーボード

装置前面 装置背面

外部接続コネクタ(100ページ参照)

(1)

(14)-2

(14)-1

(3)

(4) (10)

(15)

(12)

(13)

(8)

(11)

(9)

(2)(16)

(4)

(5) (6) (6) (7) (6)

(6)(6)

Page 8: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

104 各部の名称と機能

本装置のランプの表示とその意味は次のとおりです。

POWERランプ( )本体の電源がONの間、緑色に点灯しています。電源が本体に供給されていないときは消灯します。

STATUSランプ( )

ハードウェアが正常に動作している間はSTATUSランプは緑色に点灯します。STATUSランプが消灯しているときや、アンバー色に点灯/点滅しているときはハードウェアになんらかの異常が起きたことを示します。次にSTATUSランプの表示の状態とその意味、対処方法を示します。

ランプ表示

ⓦ ESMPROをインストールしておくとエラーログを参照することで故障の原因を確認することができます。

ⓦ いったん電源をOFFにして再起動するときに、OSからシャットダウン処理ができる場合はシャットダウン処理をして再起動してください。シャットダウン処理ができない場合は、強制電源OFFをするか(282ページ参照)、一度電源コードを抜き差しして再起動させてください。

重要

STATUSランプの状態

意 味 対処方法

緑色に点灯 正常に動作しています。 ー緑色に点滅 メモリかCPUのいずれかが縮退した

状態で動作しています。BIOSセットアップユーティリティ「SETUP」を使って縮退しているデバイスを確認後、早急に交換することをお勧めします。

メモリ修復可能エラーが多発しています。

消灯 電源がOFFになっている。 電源をONにしてください。POST中である。 しばらくお待ちください。POSTを

完了後、しばらくすると緑色に点灯します。

CPU内部エラーが発生した。(IERR)

いったん電源をOFFにして、電源をONにし直してください。POSTの画面で何らかのエラーメッセージが表示された場合は、メッセージを記録して保守サービス会社に連絡してください。

CPU温度の異常を検出した。ウォッチドッグタイマタイムアウトが発生した。CPUバスエラーが発生した。メモリダンプリクエスト中。 ダンプを採取し終わるまでお待ちく

ださい。

Page 9: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 105

ACTランプ( )

本装置がLANに接続されているときに緑色に点灯し、LANを介してアクセスされているとき(パケットの送受信を行っているとき)に点滅します。アイコンの隣にある数字は背面のネットワークポートの番号を示します。

DISK ACCESSランプ( )DISK ACCESSランプはハードディスクドライブベイに取り付けられているハードディスクドライブの状態を示します。

ハードディスクドライブにアクセスするたびにランプは緑色に点灯します。DISK ACCESSランプがアンバー色に点灯している場合は、ハードディスクドライブに障害が起きたことを示します。故障したハードディスクドライブの状態はそれぞれのハードディスクドライブにあるランプで確認できます。

アンバー色に点灯 温度異常を検出した。 内部のファンにホコリやチリが付着していないかどうか確認してください。また、ファンユニットが確実に接続されていることを確認してください。それでも表示が変わらない場合は、保守サービス会社に連絡してください。

電圧異常を検出した。 保守サービス会社に連絡してください。すべての電源ユニットが故障した。

アンバー色に点滅 冗長構成の電源でどちらか一方の電源ユニットにAC電源が供給されていないか、どちらか一方の電源ユニットの故障を検出した。

電源コードを接続して、電源を供給してください。電源ユニットが故障している場合は、保守サービス会社に連絡してください。

ファンアラームを検出した。 ファンユニットが確実に接続されているか確認してください。それでも表示がかわらない場合は、保守サービス会社に連絡してください。

温度警告を検出した。 内部ファンにホコリやチリが付着していないかどうか確認してください。また、ファンユニットが確実に接続されていることを確認してください。それでも表示が変わらない場合は、保守サービス会社に連絡してください。

電圧警告を検出した。 保守サービス会社に連絡してください。いずれかのハードディスクドライブ

の故障を検出した。

STATUSランプの状態

意 味 対処方法

Page 10: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

106 各部の名称と機能

UIDランプ(UID)このランプは1台のラックに複数台の装置を設置しているときに、UIDスイッチを押すと、装置前面および背面のUIDランプが青色に点灯し、保守をしようとしている装置を特定することができます。UIDランプを消灯させるにはUIDランプを再度、押してください。詳しくは「サーバの確認(UIDスイッチ)(127ページ)」を参照してください。

ディスクアクセスランプ

光ディスクドライブのディスクアクセスランプは、セットされているディスクにアクセスしているときに点灯します。

ハードディスクドライブのランプハードディスクドライブベイに搭載されるDISKランプは表示状態によって意味が異なります。

ⓦ 緑色に点滅

ハードディスクドライブにアクセスしていることを示します。

ⓦ アンバー色に点灯

RAIDシステムで論理ドライブを構成しているとき、取り付けているハードディスクドライブが故障していることを示します。

ⓦ 緑色とアンバー色に交互に点滅

ハードディスクドライブ内の再構築(リビルド)中であることを示します(故障ではありません)。RAIDシステムでは、故障したハードディスクドライブを交換すると自動的にデータのリビルドを行います(オートリビルド機能)。リビルド中はランプが緑色とアンバー色に交互に点灯します。

リビルドを終了するとランプは消灯します。リビルドに失敗するとランプがアンバー色に点灯します。

リモート管理ソフトウェアなどからランプを点灯させることができます。ヒント

ランプ

RAIDシステムで論理ドライブ(RAID 1、RAID 10、RAID 5、RAID 50、RAID6)を構成している場合は、1台(RAID 6では2台)のハードディスクドライブが故障しても運用を続けることができます。しかし、早急にハードディスクドライブを交換して、再構築(リビルド)を行うことをお勧めします(ハードディスクドライブの交換はホットスワップで行います)。

ヒント

Page 11: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 107

LANコネクタのランプ背面にある3つのLANポート(コネクタ)にはそれぞれ2つのランプがあります。

ⓦ LINK/ACTランプ

本体標準装備のネットワークポートの状態を表示します。本体とハブに電力が供給されていて、かつ正常に接続されている間、緑色に点灯します(LINK)。ネットワークポートが送受信を行っているときに緑色に点滅します(ACT)。

LINK状態なのにランプが点灯しない場合は、ネットワークケーブルの状態やケーブルの接続状態を確認してください。それでもランプが点灯しない場合は、ネットワーク(LAN)コントローラが故障している場合があります。お買い求めの販売店、または保守サービス会社に連絡してください。

リビルド中に本装置の電源をOFFにすると、リビルドは中断されます。再起動してからハードディスクドライブをホットスワップで取り付け直してリビルドをやり直してください。ただし、オートリビルド機能を使用するときは次の注意事項を守ってください。

ⓦ 電源をOFFにしないでください(いったん電源をOFFにするとオートリビルドは起動しません)。

ⓦ ハードディスクドライブの取り外し/取り付けの間隔は90秒以上あけてください。

ⓦ 他にリビルド中のハードディスクドライブが存在する場合は、ハードディスクドライブの交換は行わないでください。

重要

LINK/ACTランプ

Speedランプ

1 2

運用ポート管理用ポート

LINK/ACTランプ Speedランプ

Page 12: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

108 各部の名称と機能

ⓦ Speedランプ

このランプは、ネットワークポートの通信モードがどのネットワークインタフェースで動作されているかを示します。

- 通常の運用で使用される2つのLANポートは、1000BASE-Tと100BASE-TX、10BASE-Tをサポートしています。アンバー色に点灯しているときは、1000BASE-Tで動作されていることを示します。緑色に点灯しているときは、100BASE-TXで動作されていることを示します。消灯しているときは、10BASE-Tで動作されていることを示します。

- 管理用として使用されるLANポートは、100BASE-TXと10BASE-Tをサポートしています。アンバー色に点灯しているときは、100BASE-TXで動作されていることを示します。消灯しているときは、10BASE-Tで動作されていることを示します。

AC POWERランプ背面にある電源ユニットには、AC POWERランプがあります。ACインレットに電源コードを接続してAC電源を電源ユニットが受電すると緑色に点滅します。本装置の電源をONにするとランプが緑色に点灯します。本装置の電源をONにしてもランプが点灯しない、またはアンバー色に点灯または点滅*1する場合は、電源ユニットの故障が考えられます。保守サービス会社に連絡して電源ユニットを交換してください。

*1 2台の電源ユニット構成で、一方の電源ユニットにのみ電源コードが接続されていて、AC電源を受電していると、もう一方の(電源コードが接続されていない方の)電源ユニットのランプはアンバー色に点滅します。電源コードを接続すると、緑色の点滅に変わります。それでもアンバー色に点滅している場合は、保守サービス会社に連絡して保守を依頼してください。

パワーサプライスロット2

ACインレット

AC POWERランプ

パワーサプライスロット1

オプションの電源ユニットを搭載している場合は、一方の電源ユニットが故障しても、もう一方の電源ユニットで運用を続けることができます(冗長機能)。また、故障した電源ユニットはシステムを停止することなく、ホットスワップ(電源ONのまま)で交換できます。

ヒント

Page 13: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 109

設置と接続本体の設置と接続について説明します。

本装置はEIA規格に適合したラックに取り付けて使用します。

ラックの設置ラックの設置については、ラックに添付の説明書(添付の「EXPRESSBUILDER」DVDの中にもオンラインドキュメントが格納されています)を参照するか、保守サービス会社にお問い合わせください。ラックの設置作業は保守サービス会社に依頼することもできます。

次の条件に当てはまるような場所には、設置しないでください。これらの場所にラックを設置したり、ラックに本装置を搭載したりすると、誤動作の原因となります。

ⓦ 装置をラックから完全に引き出せないような狭い場所。

ⓦ ラックや搭載する装置の総重量に耐えられない場所。

ⓦ スタビライザが設置できない場所や耐震工事を施さないと設置できない場所。

ⓦ 床におうとつや傾斜がある場所。

ⓦ 温度変化の激しい場所(暖房機、エアコン、冷蔵庫などの近く)。

設 置

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。人が死亡するまたは重傷を負うおそれがあります。詳しくは、iii ページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ 指定以外の場所で使用しない

ⓦ アース線をガス管につながない

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。火傷やけがなどを負うおそれや物的損害を負うおそれがあります。詳しくは、iii ページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ 1人で搬送・設置をしない

ⓦ 荷重が集中してしまうような設置はしない

ⓦ 1人で部品の取り付けをしない・ラック用ドアのヒンジのピンを確認する

ⓦ ラックが不安定な状態でデバイスをラックから引き出さない

ⓦ 複数台のデバイスをラックから引き出した状態にしない

ⓦ 定格電源を越える配線をしない

ⓦ 腐食性ガスの発生する環境で使用しない

Page 14: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

110 設置と接続

ⓦ 強い振動の発生する場所。

ⓦ 腐食性ガス(二酸化硫黄、硫化水素、二酸化窒素、塩素、アンモニア、オゾンなど)の存在する場所。また、ほこりや空気中に腐食を促進する成分(塩化ナトリウムや硫黄など)や導電性の金属などが含まれている場所。

ⓦ 薬品類の近くや薬品類がかかるおそれのある場所。

ⓦ 帯電防止加工が施されていないじゅうたんを敷いた場所。

ⓦ 物の落下が考えられる場所。

ⓦ 強い磁界を発生させるもの(テレビ、ラジオ、放送/通信用アンテナ、送電線、電磁クレーンなど)の近く(やむを得ない場合は、保守サービス会社に連絡してシールド工事などを行ってください)。

ⓦ 本装置の電源コードを他の接地線(特に大電力を消費する装置など)と共有しているコンセントに接続しなければならない場所。

ⓦ 電源ノイズ(商用電源をリレーなどでON/OFFする場合の接点スパークなど)を発生する装置の近く(電源ノイズを発生する装置の近くに設置するときは電源配線の分離やノイズフィルタの取り付けなどを保守サービス会社に連絡して行ってください)。

ラック内部の温度上昇とエアフローについて

複数台の装置を搭載したり、ラックの内部の通気が不十分だったりすると、ラック内部の温度が各装置から発する熱によって上昇し、本装置の動作保証温度(10℃~35℃)を超え、誤動作をしてしまうおそれがあります。運用中にラック内部の温度が保証範囲を超えないようラック内部、および室内のエアフローについて十分な検討と対策をしてください。本装置では、前面から吸気し、背面へ排気します。

重要

Page 15: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 111

ラックへの取り付け/ラックからの取り外し本装置をラックに取り付けます(取り外し手順についても説明しています)。

取り付け手順

本装置は弊社製および他社ラックに取り付けることができます。次の手順でラックへ取り付けます。

ⓦ ラック搭載前の準備

装置運搬時の脱落防止のために、工場出荷時にスライドレールは左右ともに背面側と側面がテープで固定されています。ラックへ取り付ける前に、テープをはがしてください。

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。人が死亡する、または重傷を負うおそれがあります。詳しくは、iii ページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ 規格外のラックで使用しない

ⓦ 指定以外の場所に設置しない

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。火傷やけがなどを負うおそれや物的損害を負うおそれがあります。詳しくは、iii ページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ 1人で持ち上げない

ⓦ カバーを外したまま取り付けしない

ⓦ 指を挟まない

ⓦ ラックから引き出した状態にある装置に荷重をかけない

テープ

Page 16: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

112 設置と接続

ⓦ レールアセンブリの取り外し

本体左右に取り付けられているスライド式のレールを取り外します。

本体前面にあるロック解除ボタンを押しながら、レールを持ってゆっくりと装置後方へスライドさせてください。

しばらくすると、「カチッ」とロックされます。本体側面にあるレリーズレバー(白色)を矢印の方向に引き、ロックを解除しながら本体から取り外します。

レールアセンブリを取り外すと、本体はネジ止めされたインナーレールのみが取り付けられた状態になります。

ボタンを押すとロックが解除できます。

レリーズレバー(白色)を矢印方向に引きながらレールを引き出してください。

インナーレール

Page 17: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 113

取り外したレールアセンブリは、レバーを押しながら矢印方向へ動かし、もとに戻してください。

ⓦ レールアセンブリの取り付け

レールアセンブリの四角い突起を、19インチラックの角穴に入れて取り付けます。この時に「カチッ」と音がして、ロックされたことを確認してください。

右図は右側(前面)を示していますが、右側(背面)、左側(前面/背面)も同様に取り付けてください。もう一方のレールを取り付ける時、すでに取り付けているレールアセンブリと同じ高さに取り付けることを確認してください。

レバー

ⓦ レールアセンブリは、取り外したインナーレールに再度取り付けます。

ⓦ レバーやレールで指を挟まないよう十分注意してください。重要

前後に多少のガタツキがありますが、製品に支障はありません。ヒント

レールアセンブリが確実にロックされて脱落しないことを確認してください。チェック

Page 18: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

114 設置と接続

ⓦ 本体の取り付け

1. 左右のレールアセンブリのスライドレールをロックされるまで引き出す。

2. 2人以上で本装置をしっかりと持ってラックへ取り付ける。

本装置側面のインナーレールをラックに取り付けたレールアセンブリに確実に差し込んでからゆっくりと静かに押し込みます。

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。火傷やけがなどを負うおそれや物的損害を負うおそれがあります。詳しくは、iii ページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ 1人で持ち上げない

ⓦ 指を挟まない

ロック機構が確実にロックしている事を確認してください。チェック

ロック機構

レールアセンブリ

装置側インナーレール

Page 19: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 115

途中で本装置がロックされたら、側面にあるレリーズレバー(青色のレバーが左右にあります)を手前または、奥に押しながらゆっくりと押し込みます。

完全に装置を押し込むと装置前面のロックがかかり装置を固定できます。

3. 本装置を何度かラックから引き出したり、押し込んだりしてスライドの動作に問題がないことを確認する。

レリーズレバー(青色)

ⓦ レバーやレールで指を挟まないよう十分注意してください。

ⓦ 差し込む時、インナーレールの両側をまっすぐ挿入してください。

ⓦ 設置時は、左右のツマミを持ってゆっくりと確認しながら取り付けてください。

重要

ⓦ 初めての取り付けでは各機構部品がなじんでいないため押し込むときに強い摩擦を感じることがありますが、製品に支障はありません。

ⓦ 差し込みが不完全ですと、片側のレールが押し込み時に途中で止まることがあります。その場合一度装置をロックがかかるまで完全に手前に引き出してください。左右のロックが完全にかかったのを確認してから、その後左右のロックを解除させて再び装置を押し込んでください。

ヒント

ⓦ ラック内の他装置と隣接する位置に本装置を取り付ける際は、他装置と本装置の筐体が干渉していないことを確認してください。もし干渉している場合は、他装置と干渉しないよう調整してレールアセンブリを取り付け直してください。

ⓦ スライドレール部分の動作を確認してください。スライドレールがラックのフレームにあたり、引き出せない場合は、スライドレールを取り付け直してください。

チェック

Page 20: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

116 設置と接続

ⓦ フロントベゼルの取り付け

フロントベゼルの左端のタブを本体のフレームに引っかけるようにしながら取り付けます。

取り外し手順

次の手順で本体をラックから取り外します。

1. 本装置の電源がOFFになっていることを確認してから、本装置に接続している電源コードやインタフェースケーブルをすべて取り外す。

2. セキュリティロックを解除してフロントベゼルを取り外す。

3. <オプションのケーブルアームを取り付けている場合のみ>ケーブルアームを本装置から取り外す。

1

2

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。火傷やけがなどを負うおそれや物的損害を負うおそれがあります。詳しくは、iii ページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ 1人で取り付け・取り外しをしない

ⓦ 指を挟まない

ⓦ ラックから引き出した状態にある装置に荷重をかけない

ⓦ ラックが不安定な状態でデバイスをラックから引き出さない

ⓦ 複数台のデバイスをラックから引き出した状態にしない

ⓦ 動作中に装置をラックから引き出さない

2

1

セキュリティキースロット

Page 21: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 117

4. 本装置前面の左右にあるロック解除ボタンを押しながら本装置をゆっくりと静かにラックから引き出す。

「カチッ」と音がしてラッチされます。

5. 左右のレリーズレバー(青色)を手前または奥に押して、ロックを解除しながらゆっくりとラックから引き出す。

6. 本装置をしっかりと持ってラックから取り外す。

ボタンを押すとロックが解除できます。

レリーズレバー(青色)

装置を引き出した状態で、引き出した装置の上部から荷重をかけないでください。装置が落下するおそれがあり、危険です。重要

ⓦ 複数名で装置の底面を支えながらゆっくりと引き出してください。

ⓦ 装置を引き出した状態で、引き出した装置の上部から荷重をかけないでください。装置が落下するおそれがあり、危険です。

ⓦ レバーやレールで指を挟まないよう十分注意してください。

重要

Page 22: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

118 設置と接続

7. レールアセンブリを取り外す場合はレバーを押しながらレールを矢印方向に引いて外してください。

レバー

Page 23: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 119

本体に周辺装置を接続します。本体の前面と背面には、さまざまな周辺装置と接続できるコネクタが用意されています。次ページの図は標準の状態で接続できる周辺機器とそのコネクタの位置を示します。周辺装置を接続してから添付の電源コードを本体に接続し、電源プラグをコンセントにつなげます。

接 続

無停電電源装置や自動電源制御装置への接続やタイムスケジュール運転の設定、サーバスイッチユニットへの接続・設定などシステム構成に関する要求がございましたら、保守サービス会社の保守員(またはシステムエンジニア)にお知らせください。

重要

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。人が死亡する、または重傷を負うおそれがあります。詳しくは、iii ページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ ぬれた手で電源プラグを持たない

ⓦ アース線をガス管につながない

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。火傷やけがなどを負うおそれや物的損害を負うおそれがあります。詳しくは、iii ページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ 指定以外のコンセントに差し込まない

ⓦ たこ足配線にしない

ⓦ 中途半端に差し込まない

ⓦ 指定以外の電源コードを使わない

ⓦ プラグを差し込んだままインタフェースケーブルの取り付けや取り外しをしない

ⓦ 指定以外のインタフェースケーブルを使用しない

Page 24: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

120 設置と接続

0

1

2

3

4

5

A

マウス

*1 USBキーボード/マウスはサポートしていません。*2 添付の分岐ケーブルを使用します。*3 電源コードは、15A以下のサーキットブレーカに接続すること。

USB機器*1

シリアルインタフェースを持つ機器(管理PC専用)

前面

背面

ハブ/スイッチングハブなど

ディスプレイ装置

キーボード

最後に添付の電源コードをコンセントに接続する。*3

UPSに接続する場合は次項の説明を参照。

USB機器*1

シリアルインタフェースを持つ機器

分岐ケーブル*2

ハブ/スイッチングハブなど

Page 25: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 121

無停電電源装置(UPS)への接続について本体の電源コードを無停電電源装置(UPS)に接続する場合は、UPSの背面にある出力コンセントに接続します。詳しくはUPSに添付の説明書を参照してください。

本体の電源コードをUPSに接続している場合は、UPSからの電源供給と連動(リンク)させるために本体のBIOS設定の変更が必要となることがあります。BIOSの「Server」ー「AC-LINK」を選択すると表示されるパラメータを切り替えることで設定することができます(UPSを利用した自動運転を行う場合は、「Power On」を選択してください)。詳しくは222ページを参照してください。

ⓦ 本体および接続する周辺機器の電源をOFFにしてから接続してください。ONの状態のまま接続すると誤動作や故障の原因となります。

ⓦ 弊社以外(サードパーティ)の周辺機器およびインタフェースケーブルを接続する場合は、お買い求めの販売店でそれらの装置が本装置で使用できることをあらかじめ確認してください。サードパーティの装置の中には本装置で使用できないものがあります。

ⓦ シリアルポートコネクタには専用回線を直接接続することはできません。

ⓦ 回線に接続する場合は、認定機関に申請済みのボードを使用してください。

ⓦ 電源コードやインタフェースケーブルをケーブルタイで固定してください。

ⓦ ケーブルがラックのドアや側面のガイドレールなどに当たらないようフォーミングしてください。

ⓦ 電源コードは装置のACインレット部分で少したるませる程度にフォーミングしてください。装置を引き出したときに電源コードが抜けるのを防ぐためです。

ⓦ 電源コードのプラグ部分が圧迫されないようにしてください。

重要

オプションスロット

コンピュータインターフェースポート(UPS)

過負荷保護リセットボタン 出力コンセント

入力コネクタ(NEMA5-15P)

電圧感度設定ボタン

コンピュータインターフェースポート(COM)

TVSS装置コネクタ

<例>

Page 26: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

122 基本的な操作

基本的な操作基本的な操作の方法について説明します。

本体の電源のON/OFFや光ディスクドライブ、バックアップファイルデバイスを取り扱うとき、ハードディスクドライブベイへのハードディスクドライブの取り付け/取り外しを行うときはフロントベゼルを取り外します。

1. キースロットに添付のセキュリティキーを差し込み、キーをフロントベゼル側に軽く押しながら回してロックを解除する。

2. フロントベゼルの右端を軽く持って手前に引く。

3. フロントベゼルを左に少しスライドさせてタブをフレームから外して本体から取り外す。

フロントベゼルを取り付けるときは、フロントベゼルの左端のタブを本体のフレームに引っかけるようにしながら取り付けます。取り付けた後はセキュリティのためにもキーでロックしてください。

フロントベゼルの取り付け・取り外し

フロントベゼルは、添付のセキュリティキーでロックを解除しないと開けることができません。フロントベゼルの取り付け・取り外し時にPOWERスイッチを押さないよう注意してください。

重要

解除 ロック

2

1

1

2

フレーム

タブ

Page 27: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 123

本体の電源は前面にあるPOWERスイッチを押すとONの状態になります。次の順序で電源をONにします。

1. ディスプレイ装置および本体に接続している周辺機器の電源をONにする。

2. フロントベゼルを取り外す。

3. 本体前面にあるPOWERスイッチを押す。

POWERランプが緑色に点灯し、しばらくするとディスプレイ装置の画面には「NECロゴ」が表示されます。

「NEC」ロゴを表示している間、本装置は自己診断プログラム(POST)を実行して本装置の診断をします。詳しくはこの後の「POSTのチェック」をご覧ください。POSTを完了するとOSが起動します。

電源のON

マザーボード上にある本装置を監視する「サーバーマネージメント論理回路」は、システム電圧の変化を監視し、ログをとっています。電源コードを接続した後や、電源をOFFにした後は、電源がOFFの状態からPOWERスイッチを押すまでに約30秒ほどの時間をあけてください。これは、通常の動作であり、サーバーマネージメント論理回路が要求するものです。

ヒント

無停電電源装置(UPS)などの電源制御装置に電源コードを接続している場合は、電源制御装置の電源がONになっていることを確認してください。チェック

ⓦ ACインレットに電源コードを接続した後、POWERスイッチを押すまで30秒以上の時間をあけてください。

ⓦ 「NEC」ロゴおよびロゴ下側に何らかの文字が表示されるまでは電源をOFFにしないでください。

重要

0

1

2

3

4

5

POWERスイッチPOWERランプ

POST中に異常が見つかるとPOSTを中断し、エラーメッセージを表示します。320ページを参照してください。チェック

Page 28: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

124 基本的な操作

POST(Power On Self-Test)は、マザーボード内に記録されている自己診断機能です。POSTは本体の電源をONにすると自動的に実行され、マザーボード、ECCメモリモジュール、CPUモジュール、キーボード、マウスなどをチェックします。また、POSTの実行中に各種のBIOSセットアップユーティリティの起動メッセージなども表示します。

出荷時の設定ではPOSTを実行している間、ディスプレイ装置には「NEC」ロゴが表示されます。(<Esc>キーを押すと、POSTの実行内容が表示されます。)

POSTの実行内容は常に確認する必要はありません。次の場合にPOST中に表示されるメッセージを確認してください。

ⓦ 導入時

ⓦ 「故障かな?」と思ったとき

ⓦ 電源ONからOSの起動の間に何度もビープ音がしたとき

ⓦ ディスプレイ装置になんらかのエラーメッセージが表示されたとき

POSTの流れ

次にPOSTで実行される内容を順をおって説明します。

1. 電源ON後、POSTが起動し、メモリチェックを始めます。

ディスプレイ装置の画面左上に搭載メモリのサイズなどのメッセージが表示されます。本体に搭載されているメモリの量によっては、メモリチェックが完了するまでに数分かかる場合もあります。同様に再起動(リブート)した場合など、画面に表示をするのに約1分程の時間がかかる場合があります。

POSTのチェック

BIOSのメニューで<Esc>キーを押さなくても、はじめからPOSTの診断内容を表示させることができます。「BIOSのコンフィグレーション」の「Advanced(213ページ)」にある「Boot-time Diagnostic Screen」の設定を「Enabled」に切り替えてください。

ヒント

ⓦ POSTの実行中は、不用意なキー入力やマウスの操作をしないようにしてください。

ⓦ システムの構成によっては、ディスプレイの画面に「Press Any Key」とキー入力を要求するメッセージを表示する場合もあります。これは取り付けたオプションのボードのBIOSが要求しているためのものです。オプションの説明書を確認してから何かキーを押してください。

ⓦ オプションのPCIボードの取り付け/取り外し/取り付けているスロットの変更をしてから電源をONにすると、POSTの実行中に取り付けたボードの構成に誤りがあることを示すメッセージを表示してPOSTをいったん停止することがあります。

この場合は<F1>キーを押してPOSTを継続させてください。ボードの構成についての変更/設定は、この後に説明するユーティリティを使って設定できます。

重要

Page 29: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 125

2. メモリチェックを終了すると、いくつかのメッセージが表示されます。これらは搭載しているCPUやマザーボード内のベースボードマネージメントコントローラなどを検出したことを知らせるメッセージです。

3. しばらくすると、マザーボードにあるBIOSセットアップユーティリティ「SETUP」の起動を促すメッセージが画面左下に表示されます。以下の表示内容は一例です。システムの設定状態によって表示が一部変わります。

Press <F2> to enter SETUP, <F12> to Network

使用する環境にあった設定に変更するときに起動してください。エラーメッセージを伴った上記のメッセージが表示された場合を除き、通常では特に起動して設定を変更する必要はありません(そのまま何も入力せずにいると数秒後にPOSTを自動的に続けます)。SETUPを起動するときは、メッセージが表示されている間に<F2>キーを押します。設定方法やパラメータの機能については、「システムBIOS(SETUP)のセットアップ(202ページ)」を参照してください。SETUPを終了すると、自動的にもう一度はじめからPOSTを実行します。

「<F12> to Network」のメッセージは、ネットワークブート(PXEブート)を促すメッセージです。<F12>キーを押すことでネットワーク上のブートデバイスを検索し、起動します。

4. 本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)や、オプションのRAIDコントローラ(N8103-90/118)、SCSIコントローラ、ネットワークカードを搭載している場合は、それぞれのボードが持つBIOSセットアップユーティリティの起動を促すメッセージが表示されます(そのまま何も入力せずにいると数秒後にPOSTを自動的に続けます)。以下はSCSIコントローラの場合の表示例です。

Press <Ctrl> <A> for SCSISelect(TM) Utility!

各ボードのユーティリティを起動する方法やボードが提供する機能、ユーティリティの操作方法については、各ボードの説明書を参照してください。ユーティリティを終了すると、自動的にもう一度はじめからPOSTを実行します。本体のPCIバススロットに複数のオプションボードを搭載しているときは、次の順序で各ボードの情報を表示します。

#3B→#1B→#2B→#1C→#3C→#2C

5. BIOSセットアップユーティリティ「SETUP」でパスワードの設定をすると、POSTが正常に終了した後に、パスワードを入力する画面が表示されます。

パスワードの入力は、3回まで行えます。3回とも入力を誤ると本装置を起動できなくなります。この場合は、本装置の電源をOFFにしてから、約10秒ほど時間をあけてONにして本装置を起動し直してください。

6. POSTを終了するとOSを起動します。

OSをインストールするまではパスワードを設定しないでください。重要

Page 30: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

126 基本的な操作

POSTのエラーメッセージPOST中にエラーを検出するとディスプレイ装置の画面にエラーメッセージを表示します。また、エラーの内容によってはビープ音でエラーが起きたことを通知します。エラーメッセージとエラーを通知するビープ音のパターンの一覧や原因、その対処方法については、「POST中のエラーメッセージ(320ページ)」を参照してください。

保守サービス会社に連絡するときはディスプレイの表示をメモしておいてください。アラーム表示は保守を行うときに有用な情報となります。重要

故障しているCPUまたはメモリはSETUPユーティリティからでも確認できます(211ページ、214ページ参照)。ヒント

Page 31: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 127

次の順序で電源をOFFにします。本体の電源コードをUPSに接続している場合は、UPSに添付の説明書を参照するか、UPSを制御しているアプリケーションの説明書を参照してください。

1. OSのシャットダウンをする。

2. 本体前面にあるPOWERスイッチを押す。

POWERランプが消灯します。

3. 周辺機器の電源をOFFにする。

複数の本装置を1つのラックに搭載している場合、保守をしようとしている装置がどれであるかを見分けるために装置の前面および背面には「UID(ユニットID)ランプ」がもうけられています。

UID(ユニットID)スイッチを押すとUIDランプが点灯します。もう一度押すとランプは消灯します。ラック背面からの保守は、暗く、狭い中での作業となり、正常に動作している本装置の電源やインタフェースケーブルを取り外したりするおそれがあります。UIDスイッチを使って保守する本装置を確認してから作業をすることをお勧めします。

電源のOFF

Windows Serverのスタンバイ機能は使用できません。Windowsのシャットダウンにてスタンバイを設定しないで下さい。ヒント

サーバの確認(UIDスイッチ)

0

1

2

3

4

5

UIDスイッチUIDランプ

UIDランプUIDスイッチ

装置前面

装置背面

Page 32: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

128 基本的な操作

本体前面に光ディスクドライブがあります。本装置に装備されている光ディスクドライブには以下のタイプがあります。モデルや購入時のオーダによって以下のドライブが搭載されます。

ⓦ CD-RW/DVD-ROMドライブ

CD-RW/DVD-ROMドライブはCD-R/RWからデータを読み出したり、書き込む機能に加えて、DVD-ROMのデータを読み出せる装置です。

ⓦ DVD Super MULTIドライブ

多様な光ディスクの読み取り、書き込みを行うための装置です。

DVD Super MULTIドライブのソフトウェア上の操作(例えばCD-Rへの書き込みなど)については、添付されているライティングソフトウェアCD-ROM内の説明書を参照してください。

使用上の注意本装置を使用するときに注意していただきたいことを次に示します。これらの注意を無視して装置を使用した場合、本装置または資産(データやその他の装置)が破壊されるおそれがありますので必ず守ってください。

使用するディスクについて

ⓦ 別売品

光ディスクドライブ用に次の別売品を用意しています。お買い求めの際は販売店に品名と型番をお申し付けください。

<CD-Rディスクについて>

光ディスクドライブ

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。火傷やけがなどを負うおそれや物的損害を負うおそれがあります。詳しくは、iii ページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ 光ディスクドライブのトレーを引き出したまま放置しない

品 名 型 番CD-R 1枚 EF-8181CD-R(POT入り) 50枚 EF-8181B

Page 33: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 129

ⓦ 推奨品

DVD Super MULTIディスクドライブ用に次のディスクの使用を推奨しております。

<CD-Rディスクについて>

CD-Rディスクは、太陽誘電製を推奨します。

<CD-RWディスクについて>

CD-RWディスクは、リコー製または三菱化学製を推奨します。

<DVD-RAMディスクについて>

DVD-RAMディスクは、松下電器産業製または日立マクセル製を推奨します。

<DVD-Rディスクについて>

DVD-Rディスクは、松下電器産業製または太陽誘電製を推奨します。

<DVD-RWディスクについて>

DVD-RWディスクは、三菱化学製または日本ビクター製を推奨します。

<DVD+Rディスクについて>

DVD+Rディスクは、三菱化学製またはリコー製を推奨します。

<DVD+RWディスクについて>

DVD+RWディスクは、三菱化学製を推奨します。

<DVD-RAMディスクについて>

DVD-RAMディスクは、松下電器産業製または日立マクセル製を推奨します。

<DVD±R DL(2層)ディスクについて>

DVD±R DLディスクは、三菱化学製を推奨します。

ライティングソフトウェアをインストールする前に

ⓦ 対象OSは「Windows Server 2003 R2, Standard Edition(日本語版)」のみとなります。また、ライティングソフトウェアの添付ツール「FOLiO」、「HighMAT」は、サポートしていません。

ⓦ 添付のライティングソフトウェアに関するお問い合わせはライティングソフトメーカへお願いします。お問い合わせ窓口などの詳細はライティングソフトウェアCD-ROM内の説明書を参照してください。

ⓦ 1つのシステム環境下に複数のASPIマネージャが混在するとアプリケーションの動作が不安定になります。ライティングソフトウェアをインストールされる前に他のASPIマネージャがインストールされていないことを確認の上、使用してください。

ⓦ DVD Super MULTIドライブでDVD-R/RW、DVD+R/RW、CD-R/RWに書き込みを行う場合に、添付のライティングソフトウェアのインストールが必要となります。ライティングソフトウェアのインストールを行う前にCD-ROMに含まれるドキュメント(doc/manual)を読んでください。CD-ROMに含まれるドキュメントはpdfファイルです。Acrobat Readerをインストールしてください。

Page 34: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

130 基本的な操作

ディスクに書き込みをする前に

ⓦ 本装置を使用して、著作者の許可なしに、音楽CDおよびアプリケーションを複製することは個人的に利用するなどの場合を除き、法律により禁じられています。

ⓦ DVD-R、DVD+R、CD-Rは書き込みエラーを起こすとディスクの一部または全体が扱えなくなることがあります。書き込みエラーによるディスクの損失を防ぐため、以下について注意してください。

- アプリケーションソフトなどメモリを大量に消費するおそれのあるプログラムを終了する。

- スクリーンセーバを停止する。

- ウィルスチェッカーやシステムエージェンシなどディスクチェックを行うプログラムを終了する。

- スケジューラや時計など書き込み中に起動するおそれのあるものは、起動しないようにする。

- パワーマネージメント設定における省電力設定を解除する。

- 書き込み中にアプリケーションを起動しない。

書き込みエラーについて

光ディスクドライブを使用してディスクにデータを書き込まれる場合にドライブの特性上、使用する環境やディスクの特性などにより書き込みエラーが発生する場合があります。光ディスクドライブによるデータの破損、ディスクの損失につきましては弊社は一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。なお、重要なデータについては万一に備えて他のバックアップ装置との併用をお勧めします。

ファームウェアのバージョンアップについて

本装置のファームウェアのバージョンアップについて弊社ホームページにてご案内する場合があります。

[NEC 8番街]:http://nec8.com/

弊社より案内のないファームウェアへのバージョンアップは行わないでください。その場合、該当装置は弊社の保証期間内であっても保証対象外となりますので注意してください。

Page 35: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 131

ディスクのセット/取り出しディスクは次の手順でセットします。

1. ディスクをドライブにセットする前に本体の電源がON(POWERランプが点灯)になっていることを確認する。

2. ドライブ前面のトレーイジェクトボタンを押す。

トレーが少し出てきます。

3. トレーを軽く持って手前に引き出し、トレーが止まるまで引き出す。

4. ディスクの文字が印刷されている面を上にしてトレーの上に静かに、確実に置く。

5. 図のように片方の手でトレーを持ちながら、もう一方の手でトレーの中心にある駆動部分にディスクの穴がはまるように指で押して、トレーにセットする。

ディスクのこの部分を押す

駆動部分

Page 36: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

132 基本的な操作

6. トレーの前面を軽く押して元に戻す。

ディスクの取り出しは、ディスクをセットするときと同じようにトレーイジェクトボタンを押してトレーを引き出します。

アクセスランプが点灯しているときはディスクにアクセスしていることを示します。トレーイジェクトボタンを押す前にアクセスランプが点灯していないことを確認してください。

右図のように、片方の手でトレーを持ち、もう一方の手でトレーの中心にある駆動部分を押さえながらディスクの端を軽くつまみ上げるようにしてトレーから取り出します。

ディスクを取り出したらトレーを元に戻してください。

ディスクのセット後、ドライブの駆動音が大きく聞こえるときはディスクをセットし直してください。重要

Page 37: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 133

取り出せなくなったときの方法トレーイジェクトボタンを押してもディスクが取り出せない場合は、次の手順に従ってディスクを取り出します。

1. POWERスイッチを押して本体の電源をOFF(POWER/SLEEPランプ消灯)にする。

2. 直径約1.2mm、長さ約100mmの金属製のピン(太めのゼムクリップを引き伸ばして代用できる)をトレーの前面にある強制イジェクトホールに差し込んでトレーが出てくるまでゆっくりと押す。

3. トレーを持って引き出す。

4. ディスクを取り出す。

5. トレーを押して元に戻す。

ディスクの取り扱いについて

使用するディスクは次の点に注意して取り扱ってください。

ⓦ CD規格に準拠しない「コピーガード付きCD」などのディスクにつきましては、CD再生機器における再生の保証はいたしかねます。

ⓦ ディスクを落とさないでください。

ⓦ ディスクの上にものを置いたり、曲げたりしないでください。

ⓦ ディスクにラベルなどを貼らないでください。

ⓦ 信号面(文字などが印刷されていない面)に手を触れないでください。

ⓦ 文字の書かれている面を上にして、トレーにていねいに置いてください。

ⓦ キズをつけたり、鉛筆やボールペンで文字などを直接ディスクに書き込まないでください。

ⓦ たばこの煙の当たるところには置かないでください。

ⓦ 直射日光の当たる場所や暖房器具の近くなど温度の高くなる場所には置かないでください。

ⓦ 指紋やほこりがついたときは、乾いた柔らかい布で、内側から外側に向けてゆっくり、ていねいにふいてください。

ⓦ 清掃の際は、専用のクリーナをお使いください。レコード用のスプレー、クリーナ、ベンジン、シンナーなどは使わないでください。

ⓦ 使用後は、専用の収納ケースに保管してください。

強制イジェクトホール

ⓦ つま楊枝やプラスチックなど折れやすいものを使用しないでください。

ⓦ 上記の手順を行ってもディスクが取り出せない場合は、保守サービス会社に連絡してください。

重要

Page 38: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

134 内蔵オプションの取り付け

内蔵オプションの取り付け本体に取り付けられるオプションの取り付け方法および注意事項について記載しています。

安全に正しくオプションの取り付け/取り外しをするために次の注意事項を必ず守ってください。

ⓦ オプションの取り付け/取り外しはユーザー個人でも行えますが、この場合の本体および部品の破損または運用した結果の影響についてはその責任を負いかねますのでご了承ください。本装置について詳しく、専門的な知識を持った保守サービス会社の保守員に取り付け/取り外しを行わせるようお勧めします。

ⓦ オプションおよびケーブルは弊社が指定する部品を使用してください。指定以外の部品を取り付けた結果起きた装置の誤動作または故障・破損についての修理は有料となります

ⓦ ハードウェア構成を変更した場合も、必ず「EXPRESSBUILDER」DVDを使ったシステムをアップデートしてください(62ページを参照)。

重要

安全上の注意

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。人が死亡する、または重傷を負うおそれがあります。詳しくは、iii ページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ 自分で分解・修理・改造はしない

ⓦ リチウムバッテリやニッカドバッテリ、ニッケル水素バッテリを取り外さない

ⓦ プラグを差し込んだまま取り扱わない

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。火傷やけがなどを負うおそれや物的損害を負うおそれがあります。詳しくは、iii ページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ 1人で持ち上げない

ⓦ 中途半端に取り付けない

ⓦ カバーを外したまま取り付けない

ⓦ 指を挟まない

ⓦ 高温注意

ⓦ 感電注意

Page 39: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 135

本体内部の部品は静電気に弱い電子部品で構成されています。取り付け/取り外しの際は静電気による製品の故障に十分注意してください。

ⓦ リストストラップ(アームバンドや静電気防止手袋など)の着用

リスト接地ストラップを手首に巻き付けてください。手に入らない場合は部品を触る前に筐体の塗装されていない金属表面に触れて身体に蓄積された静電気を放電します。また、作業中は定期的に金属表面に触れて静電気を放電するようにしてください。

ⓦ 作業場所の確認

- 静電気防止処理が施された床、またはコンクリートの上で作業を行います。

- カーペットなど静電気の発生しやすい場所で作業を行う場合は、静電気防止処理を行った上で作業を行ってください。

ⓦ 作業台の使用

静電気防止マットの上に本体を置き、その上で作業を行ってください。

ⓦ 着衣

- ウールや化学繊維でできた服を身につけて作業を行わないでください。

- 静電気防止靴を履いて作業を行ってください。

- 取り付け前に貴金属(指輪や腕輪、時計など)を外してください。

ⓦ 部品の取り扱い

- 取り付ける部品は本体に組み込むまで静電気防止用の袋に入れておいてください。

- 各部品の縁の部分を持ち、端子や実装部品に触れないでください。

- 部品を保管・運搬する場合は、静電気防止用の袋などに入れてください。

静電気対策について

Page 40: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

136 内蔵オプションの取り付け

部品の取り付け/取り外しの作業をする前に準備をします。

1. OSのシャットダウン処理を行う。

ハードディスクドライブや増設電源ユニットで、ホットスワップで増設ができる場合は、シャットダウン処理をする必要はありません。

2. セキュリティキーでフロントベゼルのロックを解除して、フロントベゼルを取り外す。

3. POWERスイッチを押して本装置の電源をOFF(POWERランプ消灯)にする。

4. 本装置に接続しているすべてのケーブルおよび電源コードを取り外す。

以上で完了です。部品の取り付け取り外しにはプラスドライバとマイナスドライバが必要です。用意してください。

ハードディスクドライブと電源ユニットを除く内蔵部品の取り付け/取り外しの作業は本装置をラックから引き出した状態で行います。

取り付け/取り外しの準備

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。火傷やけがなどを負うおそれや物的損害を負うおそれがあります。詳しくは、iii ページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ カバーを外したまま取り付けない

ⓦ 指を挟まない

ⓦ 高温注意

ⓦ ラックが不安定な状態でデバイスをラックから引き出さない

ⓦ 複数台のデバイスをラックから引き出した状態にしない

解除 ロック

Page 41: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 137

1. 136ページを参照して準備をする。

2. 本装置前面の左右にあるロック解除ボタンを押しながら本装置をゆっくりと静かにラックから引き出す。

引き出している途中でロックされます。ロックされたところで引き出しは完了です。

ラックへ収納するときは、左右のレリーズレバー(青色)を手前または、奥に押しながら再度、ラックへ押し込みます。

保守をしようとしている装置を確認するためにUIDスイッチを押すことで点灯するUIDランプを利用してください。チェック

ボタンを押すとロックが解除できます。

レリーズレバー(青色)

レバーやレールで指を挟まないよう十分注意してください。重要

Page 42: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

138 内蔵オプションの取り付け

オプションの増設や部品の取り外しをした後は、次の点について確認してください。

ⓦ 取り外した部品を元どおりに取り付ける

増設や取り外しの際に取り外した部品やケーブルは元どおりに取り付けてください。取り付けを忘れたり、ケーブルを引き抜いたままにして組み立てると誤動作の原因となります。また、部品やケーブルは中途半端に取り付けず、確実に取り付けてください。

ⓦ 装置内部に部品やネジを置き忘れていないか確認する

特にネジなどの導電性の部品を置き忘れていないことを確認してください。導電性の部品がマザーボード上やケーブル端子部分に置かれたまま電源をONにすると誤動作の原因となります。

ⓦ 装置内部の冷却効果について確認する

内部に配線したケーブルが冷却用の穴をふさいでいないことを確認してください。冷却効果を失うと装置内部の温度の上昇により誤動作を引き起こします。

ⓦ ツールを使って動作の確認をする

増設したデバイスによっては、診断ユーティリティやBIOSセットアップユーティリティなどのツールを使って正しく取り付けられていることを確認しなければいけないものがあります。それぞれのデバイスの増設手順で詳しく説明しています。参照してください。

取り付け/取り外し後の確認

Page 43: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 139

本装置の前面には、約25.4mm(1インチ)厚のハードディスクドライブを搭載することができるハードディスクドライブベイがあります。ハードディスクドライブは専用のドライブキャリアに搭載された状態で購入できます。また、ドライブキャリアに搭載された状態のまま装置に取り付けます。

ハードディスクドライブベイには最大で6台のハードディスクドライブを搭載することができます。搭載するスロットによってポート番号が固定で決められています。下図を参照してください。

ハードディスクドライブ

ⓦ 弊社で指定していないハードディスクドライブを使用しないでください。サードパーティのハードディスクドライブなどを取り付けると、ハードディスクドライブだけでなく本体が故障するおそれがあります。次に示すモデルをお買い求めください(2008年1月現在)。

- N8150-247(250GB、7200rpm、SATA2/300)- N8150-229(500GB、7200rpm、SATA2/300)- N8150-237(750GB、7200rpm、SATA2/300)- N8150-200(73.2GB、15000rpm、SAS)- N8150-201(146.5GB、15000rpm、SAS)- N8150-226(300GB、15000rpm、SAS)

注意:SASディスクとSATA2ディスクの混在は不可。

ⓦ 本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)がサポートするRAIDレベルは、「RAID 0」「RAID 1」「RAID 10」です。「RAID 5」「RAID 6」「RAID 50」をご使用の場合は、別途N8103-119 RAIDアップグレードキットを増設してください。

重要

0

1

2

3

4

5

Port0

Port1

Port2

Port5 Port4

Port3

Page 44: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

140 内蔵オプションの取り付け

ハードディスクドライブベイは、出荷時の構成で本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)に接続されています。これらのハードディスクドライブをRAIDシステムで使用する場合は、以下を参照してください。

ⓦ 本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)を使用する場合RAIDシステムの構築、設定、管理には、「WebBIOS」や、「Universal RAID Utility」を使用します。詳細は、「RAIDシステムのコンフィグレーション」(235ページ)、「Universal RAIDUtility」(303ページ)を参照してください。

ⓦ オプションのRAIDコントローラ(N8103-90/118)を使用する場合RAIDシステムの構築、設定、管理には、「WebBIOS」や、「Universal RAID Utility」を使用します。詳細は、オプションのRAIDコントローラに添付の説明書、「Universal RAID Utility」(303ページ)を参照してください。

Port0のベイを除くハードディスクドライブベイにはダミートレイが入っています。ダミートレイは装置内部の冷却効果を高めるためのものです。ハードディスクドライブを搭載しない場合にはダミートレイを取り付けてください。

本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)

Page 45: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 141

取り付け次に示す手順でハードディスクドライブを取り付けます。その他のスロットへの取り付けも同様の手順で行えます。

1. 136ページを参照して準備をする。

2. ハードディスクドライブを取り付けるスロットを確認する。

スロットは本装置に6つあります。Port番号の小さい順に取り付けてください。Portはスロットの位置で決まっています。

3. ダミートレイを取り外す。

ダミートレイは Port0 以外のスロットに取り付けられています。

4. ドライブキャリアのハンドルのロックを解除する。

RAIDシステム構成する場合、容量などの仕様が同じハードディスクドライブを使用して、ディスクアレイを作成してください。重要

ハードディスクドライブは、フロントベゼルを取り外すだけで取り付け/取り外しを行うことができます。ヒント

ⓦ ダミートレイは大切に保管しておいてください。

ⓦ ダミートレイは装置内部の冷却効果を高めるためのものです。ハードディスクドライブを搭載しない場合には、ダミートレイを取り付けてください。

重要

Page 46: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

142 内蔵オプションの取り付け

5. ドライブキャリアとハンドルをしっかりと持ってスロットへ挿入する。

6. ハンドルをゆっくりと閉じる

「カチッ」と音がしてロックされます。

7. 本装置の電源をONにして、SETUPユーティリティを起動して「Boot」メニュー(229ページ)で起動順位の設定をする。

ハードディスクドライブを増設するとそれまで記憶されていた起動順位の設定がクリアされるためです。

ⓦ ハンドルのフックがフレームに当たるまで押し込んでください。

ⓦ ドライブキャリアは両手でしっかりとていねいに持ってください。重要

ⓦ ハンドルとドライブキャリアに指を挟まないように注意してください。

ⓦ さらにしっかり入っているか、再度押し込んでください。重要

押し込むときにハンドルのフックがフレームに引っかかっていることを確認してください。チェック

Page 47: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 143

8. 取り外したフロントベゼルを取り付ける。

フロントベゼル左側のタブが本体のフレームに引っかかるようにしてから取り付けてセキュリティキーでロックします。

取り外し

次の手順でハードディスクドライブを取り外します。

1. 136ページを参照して準備をする。

2. レバーを押してロックを解除し、ハンドルを開く。

1

2

フレーム

タブ

ハードディスクドライブが故障したためにディスクを取り外す場合は、ハードディスクドライブのDISKランプがアンバー色に点灯しているスロットをあらかじめ確認してください。

チェック

0

1

2

DISKランプ

Page 48: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

144 内蔵オプションの取り付け

3. ハンドルとドライブキャリアをしっかりと持って手前に引き出す。

4. ハードディスクドライブを取り外したまま本装置を使用する場合は、空いているスロットにダミートレーを取り付ける。

5. 本装置の電源をONにして、SETUPユーティリティを起動して「Boot」メニューで起動順位の設定をする。

ハードディスクドライブを増設するとそれまで記憶されていた起動順位の設定がクリアされるためです。

6. 取り外したフロントベゼルを取り付ける。

Page 49: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 145

RAIDシステム構成でのハードディスクドライブの交換についてRAIDシステム構成の場合、故障したハードディスクドライブの交換後、交換した新しいハードディスクドライブに交換前までの情報を記録することにより、故障を起こす以前の状態に戻すことのできるオートリビルド機能を使用することができます。オートリビルド機能はRAID 1、RAID 10、RAID 5、RAID 50、RAID 6に設定されている論理ドライブで有効です。オートリビルドは故障したハードディスクドライブをホットスワップ(電源ONの状態でのディスクの交換)するだけで自動的に行われます。

オートリビルドを行っている間、ハードディスクドライブにあるDISKランプが緑色とアンバー色に交互に点灯してオートリビルドを行っていることを示します。

オートリビルドを行うときは次の注意を守ってください。

ⓦ ハードディスクドライブが故障してから、オートリビルドを終了するまで装置の電源をOFFにしないでください。

ⓦ ハードディスクドライブの取り外し/取り付けは90秒以上の間隔をあけて行ってください。

ⓦ 他にリビルド中のハードディスクドライブがある場合はディスクの交換を行わないでください(リビルド中はハードディスクドライブにあるDISKランプが緑色とアンバー色に交互に点灯しています)。

オートリビルドに失敗すると、ハードディスクドライブにあるDISKランプがアンバー色に点灯します。ハードディスクドライブの取り外し/取り付けをもう1度行い、オートリビルドを試みてください。

重要

Page 50: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

146 内蔵オプションの取り付け

万一、電源ユニット(1台)が故障してもシステムを停止することなく運用することができます(冗長機能)。

取り付け次の手順に従って電源ユニットを取り付けます。

1. 136ページを参照して準備する。

2. ブランクカバーを取り外す。

右図のようにレバーをつまんで取り外してください。

3. 電源ユニットを差し込む。

電源ユニット

必ず電源をOFFにしてください。誤動作や故障の原因となります。重要

1

1

2

取り外したカバーは大切に保管しておいてください。重要

Page 51: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 147

4. とっ手をにぎりしっかりと押し込む。

「カチッ」と音がしてロックされます。

5. 電源コード(2本)を接続する。

標準で添付されていたものと増設した電源ユニットに添付されていたコードを使います。コードを接続するとAC POWERランプが点滅します。

6. 本装置の電源をONにする。

AC POWERランプが点灯します。

7. STATUSランプやPOSTで電源ユニットに関するエラー表示がないことを確認する。

エラー表示の詳細については320ページを参照してください。また、AC POWERランプが消灯している場合は、もう一度電源ユニットを取り付け直してください。それでも同じ表示が出たときは保守サービス会社に連絡してください。

電源ユニット接続端子部分には触れないでください。重要

接続端子部分

電源ユニット2(オプション)

電源ユニット1用電源コード

電源ユニット2用電源コード

AC POWERランプ

電源ユニット1(標準装備)

Page 52: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

148 内蔵オプションの取り付け

故障した電源ユニットの交換交換は電源ユニットが故障したときのみ行います。

1. 背面にある電源ユニットのランプの表示(AC POWERランプがアンバー色に点灯)で故障している電源ユニットを確認する。

2. システムを終了し、POWERスイッチを押して電源をOFFにする。

3. 故障している電源ユニットのACコードを抜く。

4. 電源ユニットのとっ手をにぎり、レバーを押さえながら手前に引く。

5. 電源ユニットを取り外す。

6. 電源ユニットを交換せず1台の電源ユニットで運用する場合は、「取り付け」の手順2で取り外したカバーを取り付ける。

7. 「取り付け」の手順5~7の手順を参照して電源ユニットを取り付け、取り付け後の確認をする。

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。火傷やけがなどを負うおそれや物的損害を負うおそれがあります。詳しくは、iii ページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ 感電注意

正常に動作している電源ユニットを取り外さないでください。重要

本装置の電源ユニットを冗長構成(2台で運用)にしているとき、そのうちの1台が故障した場合は、システム稼働中(電源ONの状態)に故障した電源ユニットを交換できます(次の手順2をとばしてください)。

ヒント

2

1

装置内部の冷却効果を保持するためにも電源ユニットを取り付けていないスロットにはブランクカバーを取り付けてください。重要

2台の電源ユニットで動作していた本体の電源ユニットを電源ONのまま交換したときは、電源ユニットPOWERランプが点灯します(運用を停止している間に交換したときは電源コードを接続するとランプが点滅し、電源をONにすると点灯します)。

ヒント

Page 53: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 149

ファンおよび、CPU、バックアップデバイスの取り付け/取り外しや内部のケーブル接続を変更するときはドライブカバーを取り外します。

取り外し1. 136ページを参照して準備する。

2. 本体をラックから引き出す(136ページ参照)。

3. ドライブカバーにあるロックボタンを押しながら装置前面へスライドさせる。

4. ドライブカバーを持ち上げて本体から取り外す。

取り付け

ドライブカバーを取り付けるときは、ドライブカバーのタブが本体フレームに確実に差し込まれていることを確認して、ドライブカバーを背面へスライドさせてください。ドライブカバーを本体背面に向かってスライドさせると「カチッ」と音がしてドライブカバーがロックされます。

このときにロックボタンの状態を確認してください。確実にロックされるとロックボタンが上に上がった状態になります。下に押された状態(くぼんだ状態)の時はドライブカバーをもう一度本体背面に向けてスライドさせてください。それでもロックされない場合は、いったんドライブカバーを取り外してから、もう一度取り付け直してください

ドライブカバー

Page 54: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

150 内蔵オプションの取り付け

DIMMおよび、CPU、PCIボードの取り付け/取り外しや内部のケーブル接続を変更するときはロジックカバーを取り外します。

取り外し1. 136ページを参照して準備する。

2. 本体をラックから引き出す(136ページ参照)。

3. ロジックカバーの背面にあるセットスクリューをゆるめ装置背面へスライドさせる。

4. ロジックカバーを持ち上げて本体から取り外す。

取り付け

ロジックカバーを取り付けるときは、ロジックカバーのタブが本体フレームに確実に差し込まれていることを確認して、ロジックカバーを前面へスライドさせてください。最後に背面にあるセットスクリューを固定してください。

ロジックカバー

ロジックカバーの取り付け時、閉まりにくい場合は、ライブカバーも取り外し、ロジックカバーを先に取り付けてください。チェック

Page 55: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 151

DIMM(Dual Inline Memory Module)は、本装置のマザーボード上のDIMMソケットに取り付けます。マザーボード上にはDIMMを取り付けるソケットが12個あります。

DIMMの増設順序DIMMはGroup番号の順に増設します。

DIMM

メモリは最大48GB(4GB×12枚)まで増設できます(標準装備のDIMMも交換が必要)。出荷時には、DIMM #11と#21に1GBのDIMMを搭載しています。ヒント

ⓦ DIMMは大変静電気に弱い電子部品です。装置の金属フレーム部分などに触れて身体の静電気を逃がしてからボードを取り扱ってください。また、ボードの端子部分や部品を素手で触ったり、ボードを直接机の上に置いたりしないでください。静電気に関する説明は135ページで詳しく説明しています。

ⓦ 弊社で指定していないDIMMを使用しないでください。サードパーティのDIMMなどを取り付けると、DIMMだけでなくマザーボードが故障するおそれがあります。また、これらの製品が原因となった故障や破損についての修理は保証期間中でも有料となります。

ⓦ 8GB増設メモリボードを4セット以上搭載する場合は拡張スロットへのPCIカード搭載は1枚まで(標準搭載のRAIDカードと最大1枚まで)。

重要

DIMM #41

前面側 背面側

マザーボード

DIMM #42DIMM #11

DIMM #33

DIMM #13DIMM #22DIMM #31

DIMM #43

DIMM #12DIMM #21DIMM #23DIMM #32

Group番号 Groupを構成するソケット番号

Group #1 DIMM #11とDIMM #21

Group #2 DIMM #31とDIMM #41

Group #3 DIMM #12とDIMM #22

Group #4 DIMM #32とDIMM #42

Group #5 DIMM #13とDIMM #23

Group #6 DIMM #33とDIMM #43

インタリーブ装置であるため、2枚単位で増設してください。また同じGroup内に異なる仕様のDIMMを実装すると正常に動作しません。

メモリミラーリングやオンラインスペアメモリなどの機能を使用する際の構成については155ページを参照してください。

重要

ヒント

Page 56: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

152 内蔵オプションの取り付け

取り付け次の手順に従ってDIMMを取り付けます。

1. 136ページを参照して準備をする。

2. 本体をラックから引き出す(136ページ参照)。

3. ドライブカバーとロジックカバーを取り外す(149ページ参照)。

4. PCIライザーカードを取り外す(167ページ参照)。

5. サポートバーのネジ2本を外し、サポートバーを取り外す。

6. プロセッサダクトを持ち上げて取り外す。

7. DIMMをソケットにまっすぐ押し込む。

DIMMがDIMMソケットに差し込まれるとレバーが自動的に閉じます。

本装置では、Low-profile(ロープロファイル:DIMMボードの高さが30mm(1.2インチ)以下)タイプのDIMMのみをサポートしています。それ以外(それ以上高い)DIMMはサポートしていません。

重要

サポートバーが浮き上がってネジを紛失する場合があります。ネジを取り外すときは、サポートバーをしっかり押さえながら行ってください。

チェック

キースロット

キー

ⓦ DIMMの向きに注意してください。DIMMの端子側には誤挿入を防止するための切り欠きがあります。

ⓦ ソケットに押し込むときは過度の力を加えないでください。ソケットや端子部分を破損するおそれがあります。

チェック

Page 57: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 153

8. プロセッサダクトを取り付ける。

USBケーブルはプロセッサダクトの上に置いてください。

9. サポートバーを取り付ける。

USBケーブルはサポートバーの切り欠きを通してください。

プロセッサダクトの折り返し部分がサポートバーの内側に差し込まれていることを確認してください。

10. 取り外した部品を取り付ける。

11. POSTの画面でエラーメッセージが表示されていないことを確認する。

POSTのエラーメッセージの詳細については320ページを参照してください。

USBケーブル

USBケーブル

サポートバー

プロセッサダクト

サポートバーが浮き上がってネジを紛失する場合があります。ネジを取り外すときは、サポートバーをしっかり押さえながら行ってください。

チェック

Page 58: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

154 内蔵オプションの取り付け

12. SETUPを起動して「Advanced」-「Memory Configuration」の順でメニューを選択し、増設したDIMMのステータス表示が「Normal」になっていることを確認する(214ページ参照)。

13.「Advanced」メニューの「Reset Configuration Data」を「Yes」にする。

ハードウェアの構成情報を更新するためです。詳しくは213ページをご覧ください。

14. ページングファイルサイズを推奨値(搭載メモリx 1.5)以上に設定する。

Windowsオペレーティングシステムを使用している場合は「メモリダンプ(デバッグ情報)の設定」(63ページ)を参照してください。その他のオペレーティングシステムの場合は、オペレーティングシステムに付属の説明書を参照するか、お買い求めの販売店または保守サービス会社までお問い合わせください。

取り外し

次の手順に従ってDIMMを取り外します。

1. 136ページを参照して準備をする。

2. 本体をラックから引き出す(136ページ参照)。

3. ドライブカバーとロジックカバーを取り外す(149ページ参照)。

4. PCIライザーカードを取り外す(167ページ参照)。

5. サポートバーのネジ2本を外し、サポートバーを取り外す(「取り付け」の手順を参照)。

6. プロセッサダクトを持ち上げて取り外す(「取り付け」の手順を参照)。

7. 取り外すDIMMのソケットの両側にあるレバーを左右にひろげる。

ロックが解除されDIMMを取り外せます。

8. 取り外した部品を取り付ける。

9. 本装置の電源をONにしてPOSTでエラーメッセージが表示されていないことを確認する。

エラーメッセージが表示された場合は、メッセージをメモした後、320ページのエラーメッセージ一覧を参照してください。

10. SETUPを起動して「Advanced」-「Memory Configuration」-「MemoryRetest」を「Yes」に設定し、取り外したDIMMのエラー情報をクリアする(214ページ参照)。

11.「Advanced」メニューの「Reset Configuration Data」を「Yes」にする。

ハードウェアの構成情報を更新するためです。詳しくは213ページをご覧ください。

ⓦ 故障したDIMMを取り外す場合は、POSTやESMPROで表示されるエラーメッセージを確認して、取り付けているDIMMソケットを確認してください。

ⓦ DIMMは最低2枚1組搭載されていないと本装置は動作しません。

チェック

Page 59: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 155

メモリ機能の利用本製品には、システム停止の原因となるメモリ障害(複数ビット障害)を自動的に修正する「x4/x8 SDDC ECCメモリ」機能の他に「メモリミラーリング機能」と「オンラインスペアメモリ機能」を持っています。必要に応じて利用してください。

本製品のマザーボード内にはメモリを制御するための「メモリブランチ」が下図のように2系統に分かれています。

「メモリミラーリング機能」と「オンラインスペアメモリ機能」はメモリブランチ間またはメモリブランチ内でのメモリの死活監視と切り替えを行うことによって冗長性を保つ機能です。

標準のメモリ構成と「メモリミラーリング機能」、「オンラインスペアメモリ機能」を同時に利用することはできません(「x4/x8 SDDC ECCメモリ」機能はどの状態においても機能します)。

重要

マザーボード

メモリコントローラ

メモリブランチ#0 メモリブランチ#1

Group#1 Group#2

Group#3 Group#4

Group#5 Group#6

#11 #21

#12 #22

#13 #23

#31 #41

#32 #42

#33 #43

Page 60: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

156 内蔵オプションの取り付け

メモリミラーリング機能

メモリミラーリング機能とは、メモリブランチ間で対応する2つのGroupのDIMM(ミラーセット)に同じデータを書き込むことにより冗長性を持たせる機能です。

この機能を利用するための条件は次のとおりです。

ⓦ ミラーセットを構成するメモリソケット(4つ)にメモリを搭載してください。

ⓦ 搭載するメモリは同じ容量のものを使用してください。

ⓦ 「システムBIOS(SETUP)のセットアップ」(202ページ)を参照して、SETUPを起動したら、次のメニューのパラメータを変更し、設定を保存してSETUPを終了してください。「Advanced」→「Memory Configurationサブメニュー」→「Memory RAS Feature」→「Mirror」

ⓦ メモリは次の順序で搭載してください。Group #1とGroup #2→Group #3とGroup #4→Group #5とGroup #6

次のようなミラーリングは構築できません。

ⓦ 異なるミラーセット間でのメモリミラーリング

ⓦ 同一メモリブランチ内でのメモリミラーリング

データ1データ2データ3データ4・

・・・

データ1

Group#1 Group#2

データ2データ3データ4・

・・・

マザーボード

メモリコントローラ

ミラーセット Group#1

ミラーセット

ミラーセット

Group#3

Group#5 Group#6

Group#4

Group#2

メモリブランチ#0 メモリブランチ#1

オペレーティングシステムからは、物理容量の半分の容量のメモリとして認識されます。ヒント

Page 61: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 157

メモリミラー設定に関する注意事項

メモリミラーを構築した状態で、メモリミラー構成とならないようなメモリ増設や、メモリミラーが崩れるようなメモリの取り外しを行なった場合は、BIOS Setupメニューのメモリミラーメニューがグレーアウト状態になり設定が変更できなくなります。このような状態になってしまった場合の、メモリミラー解除をするには下記手順を参照してLoad Setup Defaultsを実施してください。

1. BIOS Setupの設定内容を控えておく。

2. POST中に「F2」キーを押し、BIOS Setupメニューに入る。

3. 「Exit」→ 「Load Setup Defaults」を選択。

4. 「Load default configutation now?」と表示されるので「Yes」を選択する。

5. 1.で控えていた内容を再設定する。

メモリミラーリング機能を使用できるDIMMの搭載パターン例を以下に示します。

Load Setup Defaultsが実行されると、他のSetup設定もDefault値に戻るので、再度Setup設定を行ってください。ヒント

例メモリセット メモリセット メモリセット メモリ容量合計

Group#1 Group#2 Group#3 Group#4 Group#5 Group#6 物理メモリ 論理メモリ

1 標準2GB 増設2GB - - - - 4GB 2GB

2 標準2GB 増設2GB 増設1GB 増設1GB - - 6GB 3GB

3 標準2GB 増設2GB 増設2GB 増設2GB - - 8GB 4GB

4 標準2GB 増設2GB 増設1GB 増設1GB 増設1GB 増設1GB 8GB 4GB

5 標準2GB 増設2GB 増設1GB 増設1GB 増設2GB 増設2GB 10GB 5GB

6 標準2GB 増設2GB 増設2GB 増設2GB 増設1GB 増設1GB 10GB 5GB

7 標準2GB 増設2GB 増設4GB 増設4GB - - 12GB 6GB

8 標準2GB 増設2GB 増設2GB 増設2GB 増設2GB 増設2GB 12GB 6GB

9 標準2GB 増設2GB 増設1GB 増設1GB 増設4GB 増設4GB 14GB 7GB

10 標準2GB 増設2GB 増設4GB 増設4GB 増設1GB 増設1GB 14GB 7GB

11 標準2GB 増設2GB 増設2GB 増設2GB 増設4GB 増設4GB 16GB 8GB

12 標準2GB 増設2GB 増設4GB 増設4GB 増設2GB 増設2GB 16GB 8GB

13 標準2GB 増設2GB 増設4GB 増設4GB 増設4GB 増設4GB 20GB 10GB

14 増設4GB 増設4GB 増設4GB 増設4GB 増設4GB 増設4GB 24GB 12GB

15 増設8GB 増設8GB 増設8GB 増設8GB 増設8GB 増設8GB 48GB 24GB

Page 62: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

158 内蔵オプションの取り付け

オンラインスペアメモリ機能

オンラインスペアメモリ機能は、メモリブランチ内の1つのGroupを予備(スペア)として待機させることにより、運用しているGroupのDIMMで訂正可能なエラーが発生した場合、待機させているGroupのDIMMに運用を自動的に切り替え処理を継続させる機能です。

この機能を利用するための条件は次のとおりです。

ⓦ メモリブランチ内の2つ以上のGroupにメモリを搭載してください。メモリブランチ間で搭載数が異なっていても動作します。例えば、メモリブランチ#0は4枚(2つのGroup)で、メモリブランチ#1は6枚(3つのGroup)でも問題ありません。

ⓦ メモリブランチ内に搭載されたメモリの容量はすべて同じものを使用してください。メモリブランチ単位で同一容量のメモリを搭載していれば動作します(メモリブランチ#0とメモリブランチ#1の総容量が異なっていても動作します)。

ⓦ 「システムBIOS(SETUP)のセットアップ」(202ページ)を参照して、SETUPを起動したら、次のメニューのパラメータを変更し、設定を保存してSETUPを終了してください。「Advanced」→「Memory Configurationサブメニュー」→「Sparing」

ⓦ 各メモリブランチ内のメモリは次の順序で搭載してください。メモリブランチ#0:Group #1→Group #3→Group #5メモリブランチ#1:Group #2→Group #4→Group #6

次のようなスペアリングは構築または設定することができません。

ⓦ 異なるメモリブランチへのスペアリング

ⓦ 任意のメモリをスペアに指定スペアに指定されるGroupは同一メモリブランチ内で一番大きいGroup番号です。

マザーボード

メモリコントローラ

運用系

Group#1

待機系(スペア)

Group#3

Group#5 Group#6

Group#4

Group#2

運用系

待機系(スペア)

メモリブランチ#0 メモリブランチ#1

オペレーティングシステムからは、物理容量より少ない容量のメモリとして認識されます(搭載数と1枚あたりの容量によって変化します)。ヒント

Page 63: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 159

オンラインスペアメモリ機能を使用できるDIMMの搭載パターン例を以下に示します。なお、次のパターンはメモリブランチ#0でのものですが、メモリブランチ#1でも同じパターンとなります。

オンラインスペアメモリはメモリコントローラの仕様上、メモリのRank単位でスペアメモリを設定します。Single RankメモリとDual Rankメモリではオンラインスペアメモリを設定した場合の論理メモリ容量が異なります。

ⓦ Single Rankメモリの場合

(物理メモリ容量×搭載数)- 物理メモリ容量 = 論理メモリ容量

ⓦ Dual Rankメモリの場合

(物理メモリ容量×搭載数)-(物理メモリ容量/2)=論理メモリ容量

本装置でサポートしているメモリは以下のとおりです。

- N8102-309 増設1GBメモリ:Single Rank

- N8102-310/311/312 増設2GB/4GB/8GBメモリ:Dual Rank

例メモリブランチ#0 メモリ容量合計

Group#1 Group#3 Group#5 物理メモリ 論理メモリ

1 増設1GB 増設1GB - 2GB 1GB

2 増設1GB 増設1GB 増設1GB 3GB 2GB

3 標準2GB 増設2GB - 4GB 3GB

4 標準2GB 増設2GB 増設2GB 6GB 5GB

5 増設4GB 増設4GB - 8GB 6GB

6 増設4GB 増設4GB 増設4GB 12GB 10GB

7 増設8GB 増設8GB - 16GB 12GB

8 増設8GB 増設8GB 増設8GB 24GB 20GB

Page 64: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

160 内蔵オプションの取り付け

標準装備のクアッドコアIntel ® Xeon ®プロセッサーまたは、デュアルコアIntel ® Xeon ®プロセッサー(CPU)に加えて、もう1つCPUを増設し、マルチプロセッサシステムで運用することができます。

プロセッサ(CPU)

ⓦ CPUは大変静電気に弱い電子部品です。装置の金属フレーム部分などに触れて身体の静電気を逃がしてからCPUを取り扱ってください。また、CPUの端子部分や部品を素手で触ったり、CPUを直接机の上に置いたりしないでください。静電気に関する説明は135ページで詳しく説明しています。

ⓦ 取り付け後の確認ができるまではシステムへの運用は控えてください。

ⓦ 弊社で指定していないCPUを使用しないでください。サードパーティのCPUなどを取り付けると、CPUだけでなくマザーボードが故障するおそれがあります。また、これらの製品が原因となった故障や破損についての修理は保証期間中でも有料となります。

重要

Processor 2

Processor 1

マザーボード前面側 背面側

オプションのCPUの中には異なるレビジョンのものが含まれている場合があります。異なるレビジョンのCPUを混在して取り付けた場合、Windowsではイベントビューアのシステムログに以下のようなログが表示されますが、動作には問題ありません。

ヒント

Page 65: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 161

取り付け次の手順に従ってCPUを取り付けます。

1. 136ページを参照して準備をする。

2. 本体をラックから引き出す(136ページ参照)。

3. ドライブカバーとロジックカバーを取り外す(149ページ参照)。

4. PCIライザーカードを取り外す(167ページ参照)。

5. サポートバーのネジ2本を外し、サポートバーを取り外す。

6. プロセッサダクトを持ち上げて取り外す。

7. CPUダミーカバーのネジ4本を外し、CPUダミーカバーを取り外す。

8. CPUソケットの位置を確認する。

サポートバーが浮き上がってネジを紛失する場合があります。ネジを取り外すときは、サポートバーをしっかり押さえながら行ってください。

チェック

Page 66: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

162 内蔵オプションの取り付け

9. ソケットから保護カバーを取り外す。

10. ソケットのレバーを一度押し下げてフックから解除してレバーを止まるまでゆっくりと開く。

11. プレートを持ち上げる。

12. 新しいCPUを取り出し、保護カバーから取り外す。

保護カバーは大切に保管しておいてください。CPUを取り外したときは必ずCPUの代わりに保護カバーを取り付けてください。重要

ソケットの接点が見えます。接点には触れないでください。重要

CPUを持つときは、必ず端を持ってください。CPUの底面(端子部)には触れないでください。重要

Page 67: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 163

13. CPUをソケットの上にていねいにゆっくりと置く。

親指と人差し指でCPUの端を持ってソケットに差し込んでください。親指と人差し指がソケットの切り欠き部に合うようにして持つと取り付けやすくなります。

14. CPUを軽くソケットに押しつけてからプレートを閉じる。

15. レバーを倒して固定する。

ピンマーク

切り欠き

キー

ピンマーク切り欠き

ⓦ CPUの切り欠きとソケットのキー部を合わせて差し込んでください。

ⓦ CPUを傾けたり、滑らせたりせずにソケットにまっすぐ下ろしてください。

チェック

Page 68: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

164 内蔵オプションの取り付け

16. ヒートシンクをCPUの上に置く。

17. ヒートシンクをネジで固定する。

ネジはたすきがけの順序で4つを仮どめしたあとに本締めしてください。

18. ヒートシンクがマザーボードと水平に取り付けられていることを確認する。

1

2

34

ヒートシンクの向きに注意してください(下図参照)。チェック

CPU2CPU1

前面側

背面側

ⓦ 斜めに傾いているときは、いったんヒートシンクを取り外してから、もう一度取り付け直してください。

水平に取り付けられない原因には次のことが考えられます。

- CPUが正しく取り付けられていない。- ヒートシンクを固定するネジが完全に締められていない。

ⓦ 固定されたヒートシンクを持って動かさないでください。

重要

Page 69: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 165

19. プロセッサダクトを取り付ける。

USBケーブルはプロセッサダクトの上に置いてください。

20. サポートバーを取り付ける。

USBケーブルはサポートバーの切り欠きを通してください。

プロセッサダクトの折り返し部分がサポートバーの内側に差し込まれていることを確認してください。

21.「Advanced」メニューの「Reset Configuration Data」を「Yes」にする。

ハードウェアの構成情報を更新するためです。詳しくは213ページをご覧ください。

USBケーブル

USBケーブル

サポートバー

プロセッサダクト

サポートバーが浮き上がってネジを紛失する場合があります。ネジを取り外すときは、サポートバーをしっかり押さえながら行ってください。

チェック

Page 70: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

166 内蔵オプションの取り付け

以上で完了です。ただし、次の条件を満たしている場合は、追加の作業が必要です。

ⓦ Windows Server 2003を使用している

ⓦ 1CPU構成の本装置にCPUを増設した

デバイスマネージャの「コンピュータ」のドライバが「ACPIシングルプロセッサPC」になっている場合は「ACPIマルチプロッサPC」に変更し、メッセージに従って再起動後、システムのアップデート(62ページ)を行います。

取り外しCPUを取り外すときは、「取り付け」の手順1~6を参照して取り外しの準備をした後、手順11~7の順に従って行ってください。ヒートシンクはネジを外した後、ヒートシンクを水平に少しずらすようにして動かしてから取り外してください(この後の「重要」を参照してください)。

CPUの取り外し(または交換)後に次の手順を行ってください。

1. SETUPを起動して「Main」-「Processor Settings」-「ProcessorRetest」の順でメニューを選択し、取り外したCPUのエラー情報をクリアする(211ページ参照)。

CPUを交換した場合は、「Main」-「Processor Settings」の順でメニューを選択し、増設したCPUのIDおよび二次キャッシュサイズが正常になっていることを確認してください(211ページ参照)。

2. 「Advanced」メニューの「Reset Configuration Data」を「Yes」にする。

ハードウェアの構成情報を更新するためです。詳しくは213ページをご覧ください。

ⓦ CPUの故障以外で取り外さないでください。

ⓦ 運用後は熱によってヒートシンクの底にあるクールシートがCPUに粘着している場合があります。ヒートシンクを取り外す際は、左右に軽く回して、ヒートシンクがCPUから離れたことを確認してから行ってください。CPUに粘着したままヒートシンクを取り外すとCPUやソケットを破損するおそれがあります。

重要

Page 71: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 167

本装置には、PCIボードを取り付けることのできる「ライザーカード(2種類)」をマザーボード上に搭載しています。ライザーカードにはPCIボードを各3枚ずつ取り付けることができます(合計で6枚のPCIボードを搭載可能)。それぞれのライザーカードにあるPCIボードスロットにネットワーク拡張用やファイルデバイス機能拡張用のPCIボードを接続します。

PCIボード

ⓦ PCIボードおよびライザーカードは大変静電気に弱い電子部品です。サーバの金属フレーム部分などに触れて身体の静電気を逃がしてからPCIボードを取り扱ってください。また、PCIボードおよびライザーカードの端子部分や部品を素手で触ったり、PCIボードおよびライザーカードを直接机の上に置いたりしないでください。静電気に関する説明は135ページで詳しく説明しています。

ⓦ 取り付けることができるPCIボードの組み合わせには制限事項があります。詳細はお買い求めの販売店または保守サービス会社までお問い合わせください。

ⓦ Low-profile(ロープロファイル)タイプとFull-height(フルハイト)タイプのPCIボードで接続できるライザーカードが異なります。ボードの仕様を確認してから取り付けてください。

ⓦ SCSIコントローラやRAIDコントローラ、LANボード(ネットワークブート)、Fibre Channelコントローラで、OSがインストールされたハードディスクドライブを接続しない場合は、そのボードのROM展開(BIOSユーティリティの起動など)を無効に設定してください。設定方法については「システムBIOS(SETUP)のセットアップ」(202ページ)を参照してください。

重要

ライザーカードスロット(ロープロファイル専用)

ライザーカードスロット(フルハイト用)

ライザーカード

マザーボード前面側 背面側

3C*

2C

1C

3B

2B

1B

* 3CにRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)標準実装

Page 72: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

168 内蔵オプションの取り付け

注意事項取り付けや取り外しの際には次の点について注意してください。

ⓦ ライザーカードの端子部や電子部品のリード線には直接手を触れないよう注意してください。手の油や汚れが付着し、接続不良を起こしたり、リード線の破損による誤動作の原因となります。

ⓦ ライザーカードによって接続できるPCIボードのタイプが異なります。ボードの仕様を確認してから取り付けてください。

ⓦ 本装置にはRAIDコントローラなどにあるディスクアクセスを表示させるためのLEDコネクタを接続できるコネクタはありません。

ⓦ 本装置の起動時のPCIバススロットのサーチ順位は次の通りです。

3B→1B→2B→1C→3C→2C

ただし、N8116-07 ライザカード(PCI-X)、N8116-18 ライザカード(PCIe)、を取り付けた場合は、次のスロット番号の順にサーチします。

3B→2B→1B→1C→3C→2C

ⓦ OSやRAIDシステムBIOSユーティリティなどで同種のPCIデバイス(オンボードのPCIデバイス含む)の認識順序が上記サーチ順と異なる場合があります。次の表のPCIバス番号、デバイス番号、機能番号を参照してPCIデバイスのスロット位置を確認してください。

ⓦ 起動しないLANコントローラのオプションROMはBIOSセットアップユーティリティで「Disabled」に設定してください。

ⓦ LANポートに接続したコネクタを抜くときは、コネクタのツメが手では押しにくくなっているのため、マイナスドライバなどを使用してツメを押して抜いてください。その際に、マイナスドライバなどがLANポートやその他のポートを破損しないよう十分に注意してください。

ⓦ 起動可能なPCIカード(RAIDコントローラやSCSIコントローラ、LANボードなど)を増設すると、起動の優先順位が変更されることがあります。増設後にBIOSセットアップユーティリティの「Boot」メニューで設定し直してください。

PCIデバイス PCIバス番号 デバイス番号 機能番号

オンボードNIC1 C 0 0

オンボードNIC2 C 0 1

スロット 1C 18 0 ×

スロット 2C 20 0 ×

スロット 3C 1C 0 ×

スロット 1B 0D* 3 ×

スロット 2B 0D* 9 ×

スロット 3B 3* 0 ×

* スロット1B、2B、3Bに取り付けたPCIボードによっては、上記PCIバス番号にならない場合があります。

Page 73: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 169

ⓦ 同じPCIライザーカード上にあるスロット(1C、2C、3Cまたは1B、2B、3B)のうち、いずれかのスロットに33MHzでのみ動作するオプションを取り付けた場合、そのPCIライザーカードの他のスロットに取り付けたオプションも33MHzで動作します。

ⓦ 音声処理ボード(N8104-95 4回線音声処理ボード、N8104-96 12回線対応音声処理ボードなど)を2枚隣接したスロットに実装する場合は、ボード間で使用するCTバスケーブルをうまくケーブルフォーミングしなければ、PCIライザーカードと筐体との隙間にケーブルを収めることができません。下図を参照してケーブルフォーミングをしてください。

このコネクタを左図のように横向きにし、右図のようにコネクタと筐体との隙間に納める音声処理ボード

コネクタA

コネクタACTバスケーブル

Page 74: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

170 内蔵オプションの取り付け

サポートしているボードと搭載可能スロット次の表のとおりです。なお、各ボードの機能詳細についてはボードに添付の説明書を参照してください。

ⓦ 同一バス内に異なるボードを実装した場合は低い方の周波数で動作します。

ⓦ 本体PCIスロットよりもPCIボードの方が動作性能が高い場合は本体PCIスロット性能で動作します。

ⓦ 標準ネットワークについて標準ネットワーク(オンボード同士)でAFT/ALBのTeamingを組むことができます。ただし、標準ネットワークとオプションLANボードで同一のAFT/ALBのTeamingを組むことはできません。

重要

型 名

バスAバスB バスC バスD バスE バスD バスE バスF バスDバスE バスF

備考

PCIe#1C

PCIe#2C

PCIe#3C

PCI-X#1B*1

PCI-X#2B*1

PCI e#3B*1

PCI-X#1B*2

PCI-X#2B*2

PCI-X#3B*2

PCIe#1B*3

PCIe#2B*3

PCIe#3B*3

製品名

PCIスロット性能*4

x8レーン x4レーン

64bit100MHz

x8レーン

64bit100MHz

64bit133MHz

64bit100MHz

x4レーンx8レーン

スロットサイズ

Low Profile(標準)

Full Height(標準)

Full Height(N8116-07搭載時)

Full Height(N8116-18搭載時)

PCIボードタイプ*3

x8ソケット

x4ソケット 3.3V

x8ソケット 3.3V x8ソケット

搭載可能なボードサイズ

MD2 ロング/ショート

N8103-95 SCSIコントローラ - - - ○ ○ - ○ ○ ○ - - -

オプションライザ搭載時最大3枚まで内蔵ハードディスクドライブとの接続は不可

N8103-75 SCSIコントローラ - - - ○ ○ - ○ ○ ○ - - -

オプションライザ搭載時最大3枚まで内蔵ハードディスクドライブとの接続は不可N8107-107との混在不可

N8103-107 SCSIコントローラ ○ ○ - - - ○ - - - ○ ○ ○

内蔵ハードディスクドライブとの接続は不可N8103-75との混在不可

N8103-104 SASコントローラ ○ - - - - ○ - - - ○ ○ ○

最大2枚までディスクアレイ装置(ST12300)接続用内蔵ハードディスクドライブとの接続は不可

N8103-90ディスクアレイコントローラ(外付SAS)

- - - - - ○ - - - ○ ○ ○

最大2枚まで内蔵ハードディスクドライブとの接続は不可

Page 75: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 171

N8103-116

RAIDコントローラ(128MB,RAID0/1)

- - ● - - - - - - - - - 標準搭載

N8103-118

RAIDコントローラ(256MB,RAID0/1/5/6)

- - ○ - - - - - - - - -標準搭載RAIDと排他搭載

N8190-120Fibre Channelコントローラ(2Gbps/Optical)

- - - ○ ○ - ○ ○ ○ - - -

N8190-127Fibre Channelコントローラ(4Gbps/Optical)

○ ○ - - - ○ - - - ○ ○ ○

N8190-131

Fibre Channelコントローラ(2ch)(4Gbps/Optical)

○ ○ - - - ○ - - - ○ ○ ○

N8190-120との混在不可LinuxOSの混在についてはOS対応表を参照

N8104-111 100BASE-TX接続ボード - - - ○ ○ - ○ ○ ○ - - -

N8104-119 1000BASE-T接続ボード - - - ○ ○ - ○ ○ ○ - - -

PCIバスあたり1枚まで(AFT時は、PCIバスあたり最大2枚まで)N8104-112との混在不可

N8104-1201000BASE-T接続ボード(2ch)

- - - ○ ○ - ○ ○ ○ - - -

PCIバスあたり1枚まで(AFT時は、PCIバスあたり最大2枚まで)ただし、N8104-120はシステム当たり最大2枚までN8104-112との混在不可

N8104-126 1000BASE-T接続ボード ○ ○ - - - ○ - - - ○ ○ ○

最大2枚までN8104-126同士のTeaming(AFT/ALB相当)は可その他のNICとのTeaming(AFT/ALB/Bonding相当)は不可

型 名

バスA バスB バスC バスD バスE バスD バスE バスF バスD バスE バスF

備考

PCIe#1C

PCI e#2C

PCIe#3C

PCI-X#1B*1

PCI-X#2B*1

PCIe#3B*1

PCI-X#1B*2

PCI-X#2B*2

PCI-X#3B*2

PCIe#1B*3

PCIe#2B*3

PCIe#3B*3

製品名

PCIスロット性能*4

x8レーン x4レーン

64bit100MHz

x8レーン

64bit100MHz

64bit133MHz

64bit100MHz

x4レーンx8レーン

スロットサイズ

Low Profile(標準)

Full Height(標準)

Full Height(N8116-07搭載時)

Full Height(N8116-18搭載時)

PCIボードタイプ*3

x8ソケット

x4ソケット 3.3V

x8ソケット 3.3V x8ソケット

搭載可能なボードサイズ MD2 ロング/ショート

Page 76: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

172 内蔵オプションの取り付け

N8104-1211000BASE-T接続ボード(2ch)

- - - - - ○ - - - ○ ○ ○

最大1枚までその他のNICとのTeaming(AFT/ALB/Bonding相当)は不可(N8104-122とあわせて最大2枚まで)10Base-Tは未対応

N8104-1221000BASE-T接続ボード(2ch)

○ ○ - - - - - - - - - -

最大2枚までその他のNICとのTeaming(AFT/ALB/Bonding相当)は不可(N8104-121とあわせて最大2枚まで)

N8104-112 1000BASE-SX接続ボード - - - ○ ○ - ○ ○ ○ - - -

最大1枚まで(AFT時は最大2枚まで)N8104-119/120と混在不可

N8104-123A 10GBASE-SR接続ボード ○ - - - - ○ - - - ○ ○ ○ 最大1枚まで

N8104-1251000BASE-T接続ボード(4ch)

○ ○ - - - ○ - - - ○ ○ ○

最大1枚までブーツ付LANケーブル使用不可N8104-112との混在不可

N8104-94 4回線音声・FAX処理ボード - - - ○ ○ - ○ ○ ○ - - -

N8104-95 4回線音声処理ボード - - - ○ ○ - ○ ○ ○ - - -

N8104-96 12回線対応音声処理ボード - - - - ○ - - ○ ○ - - -

N8104-101 高速回線ボード - - - ○ ○ - ○ ○ ○ - - -

N8104-102 高速多回線ボード - - - ○ ○ - ○ ○ ○ - - -

○ 搭載可能  ー 搭載不可

*1 標準ライザカード。オプションのライザーカード(N8116-18、N8116-07)と排他利用。*2 オプションライザカード(N8116-07選択時)。

標準ライザカード、オプションのライザーカード(N8116-18)と排他利用。*3 オプションライザカード(N8116-18選択時)。

標準ライザカード、オプションのライザーカード(N8116-07)と排他利用。*4 レーン: 転送性能(転送帯域)を示す。

<例> 1レーン =2.5Gbps(片方向)、4レーン=10Gbps(片方向)

ソケット:コネクタサイズを示す。ソケット数以下のカードが接続可能。

<例> x4/x8 ソケット =x1カード、x4カード、x8 カードは搭載可能。但し、詳細は搭載する

PCI カードによる。

型 名

バスAバスB バスC バスD バスE バスD バスE バスF バスDバスE バスF

備考

PCIe#1C

PCIe#2C

PCIe#3C

PCI-X#1B*1

PCI-X#2B*1

PCI e#3B*1

PCI-X#1B*2

PCI-X#2B*2

PCI-X#3B*2

PCIe#1B*3

PCIe#2B*3

PCIe#3B*3

製品名

PCIスロット性能*4

x8レーン x4レーン

64bit100MHz

x8レーン

64bit100MHz

64bit133MHz

64bit100MHz

x4レーンx8レーン

スロットサイズ

Low Profile(標準)

Full Height(標準)

Full Height(N8116-07搭載時)

Full Height(N8116-18搭載時)

PCIボードタイプ*3

x8ソケット

x4ソケット 3.3V

x8ソケット 3.3V x8ソケット

搭載可能なボードサイズ MD2 ロング/ショート

Page 77: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 173

※ 搭載可能なボードの奥行きサイズ  FullHeightの場合: 173.1mmまで(ショートサイズ)、312mmまで(ロングサイズ)  LowProfileの場合: 119.9mmまで(MD1)、167.6mmまで(MD2)※ 各カードの機能詳細についてはテクニカルガイドを参照してください。※ 同一バス内に異なるカードを実装した場合は低い方の周波数で動作します。※ 製品名のカッコ内に記載されたカード性能とはカード自身が持つ最高動作性能です。※ 本体PCIスロットよりもPCIカードの動作性能のほうが高い場合は、本体PCIスロット性能で動作します。

標準ネットワークについて

標準ネットワーク(オンボード同士)でAFT/ALBのTeamingを組むことが可能。ただし、標準ネットワークとオプションLANボードで同一のAFT/ALBのTeamingを組むことは不可。

Page 78: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

174 内蔵オプションの取り付け

取り付け次の手順に従ってライザーカードにPCIボードを取り付けます。

1. 136ページを参照して準備をする。

2. 本体をラックから引き出す(136ページ参照)。

3. ロジックカバーを取り外す(149ページ参照)。

4. ライザーカードをまっすぐ持ち上げて装置から取り外す。

外しにくい場合は、装置を押さえながらライザーカードを持ち上げてください。

5. 前ページの表を参照して取り付け位置を確認する。

6. 取り付け位置のPCIスロットカバーのネジを外す。

ⓦ それぞれのライザーカードがサポートするボードタイプ(ロープロファイルかフルハイトタイプ)と取り付けるPCIボードのタイプを確認してください。

ⓦ PCIボードを取り付けるときは、ボードの接続部の形状とライザーカードにあるコネクタの形状が合っていることを確認してください。

重要

ロープロファイルタイプ フルハイトタイプ

3C 2C 1C 1B 2B 3B

Page 79: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 175

7. 増設カバーを取り外す。

8. <フルハイト・フルレングスタイプのみ>

フルハイト・フルレングスタイプのPCIボードを取り付ける場合は、PCIボードのリテーナを外す。

ロープロファイルタイプ フルハイトタイプ

取り外した増設スロットカバーは、大切に保管しておいてください。チェック

リテーナ

Page 80: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

176 内蔵オプションの取り付け

9. ライザーカードにPCIボードを取り付ける。

ライザーカードのスロット部分とPCIボードの端子部分を合わせて確実に差し込みます。

PCIボードの先端

ガイドレール

ロープロファイルタイプ

フルハイトタイプ

PCIボードの先端

ⓦ ライザーカードやPCIボードの端子部分には触れないでください。汚れや油が付いた状態で取り付けると誤動作の原因となります。

ⓦ うまくボードを取り付けられないときは、ボードをいったん取り外してから取り付け直してください。ボードに過度の力を加えるとPCIボードやライザーカードを破損するおそれがあります。

重要

ⓦ PCIボードブラケットの先端がライザーカードの固定スロットに差し込まれていることを確認してください。

ⓦ PCIボードの種類によっては、PCIボードの端子部分がコネクタからはみ出す場合があります。

チェック

Page 81: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 177

10. PCIボードをネジで固定する。

11. ライザーカードをマザーボードのスロットに接続する。

ライザーカードの端子部分とマザーボード上のスロット部分を合わせて、確実に差し込みます。

12. 差し込んだ後、指で押して確実に接続させる

ロープロファイルタイプ フルハイトタイプ

本体のマザーボード上のコネクタと接続するケーブルが取り付けるボードにある場合は、ライザーカードを本体に取り付ける前にボードへ接続しておいてください。

ヒント

ライザーカードの穴と筐体の突起部を合わせる。

フックさせる。

Page 82: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

178 内蔵オプションの取り付け

13. 取り外した部品を取り付ける

14. 本装置の電源をONにしてPOSTの画面でボードに関するエラーメッセージが表示されていないことを確認する。

POSTのエラーメッセージの詳細については320ページを参照してください。

15. BIOSセットアップユーティリティを起動して「Advanced」メニューの「ResetConfiguration Data」を「Yes」にする。

ハードウェアの構成情報を更新するためです。詳しくは213ページをご覧ください。

16. 取り付けたボードに搭載されているBIOSコンフィグレーションユーティリティを起動してボードのセットアップをする。

ユーティリティの有無や起動方法、操作方法はボードによって異なります。詳しくはボードに添付の説明書を参照してください。また、起動可能なデバイスが接続されたPCIボード(RAIDコントローラやSCSIコントローラ、LANボードなど)を増設した場合、起動優先順位がデフォルトに変更されることがあります。BIOSセットアップユーティリティの「Boot」メニューで起動優先順位を設定し直してください(229ページ参照)。

取り外しボードの取り外しは、取り付けの逆の手順を行ってください。また、取り外し後にBIOSセットアップユーティリティの「Boot」メニューで起動優先順位を設定し直してください(229ページ参照)。

Page 83: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 179

本体前面にあるハードディスクドライブベイに搭載したハードディスクドライブをRAIDシステムで利用したい場合の方法について説明します。RAIDシステムの構築には、本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)の機能を利用する方法の他にオプションのRAIDコントローラ(N8103-90/118)を利用する方法があります。

内蔵/オプションのRAIDコントローラを使用する場合

ⓦ RAIDシステム構成に変更する場合や、RAIDレベルを変更する場合は、ハードディスクドライブを初期化します。RAIDシステムとして使用するハードディスクドライブに大切なデータがある場合は、バックアップを別のハードディスクドライブにとってからRAIDコントローラの取り付けやRAIDシステムの構築を行ってください。

ⓦ 論理ドライブは、1台の物理デバイスでも作成できます。

ⓦ RAIDシステムでは、ディスクアレイごとに同じ容量、性能(ディスク回転数など)のハードディスクドライブを使用してください。

重要

ⓦ 使用できるRAIDレベルやハードディスクドライブなど、それぞれのRAIDコントローラの特徴を理解し、目的にあったRAIDコントローラを使用してください。

ⓦ RAID0以外の論理ドライブは、ディスクの信頼性が向上するかわりに論理ドライブを構成するハードディスクドライブの総容量に比べ、実際に使用できる容量が小さくなります。

ヒント

Page 84: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

180 内蔵オプションの取り付け

本体装置内蔵のRAIDコントローラを利用する場合本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)で内蔵ハードディスクドライブをRAIDシステムのハードディスクドライブとして認識させることができます。

RAIDシステムの構築にはWebBIOSを使用します。詳しくは、「RAIDシステムのコンフィグレーション」(235ページ)を参照してください。

本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)

添付の「EXPRESSBUILDER」DVDが提供する「シームレスセットアップ」を使うと自動でRAIDシステムを構築します。また、インストールするオペレーティングシステムがWindowsオペレーティングシステムの場合は、オペレーティングシステムのインストールまで切れ目なく自動で行うことができます。

ヒント

本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)は、休止状態、スタンバイへの移行は行わないで下さい。重要

Page 85: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 181

Disk増設ユニットをRAIDシステムにする場合Disk増設ユニットは、ハードディスクドライブを最大12台取り付けることのできる専用のデバイスです(モデルによって搭載台数が異なる)。オプションのRAIDコントローラ(N8103-90)を取り付けた本装置はこれらのデバイスを1台または2台接続できます。接続台数などの詳しい説明については、RAIDコントローラおよびDisk増設ユニットに添付の説明書を参照してください。

Disk増設ユニットと接続するためには、オプションのケーブルが必要となる場合があります。詳しくは、Disk増設ユニットに添付の説明書を参照してください。Disk増設ユニットを接続後、RAIDコントローラ上のチップに搭載されているRAIDコンフィグレーションユーティリティを使って、Disk増設ユニットをRAIDシステム(RAID 0、RAID 1、RAID 5)に設定してください。設定の詳細とその方法については、オプションのRAIDコントローラ(N8103-90)に添付の説明書を参照してください。Disk増設ユニットをRAIDシステムに設定すると、Disk増設ユニットに取り付けたハードディスクドライブのうちのどれかが故障しても、オプションのRAIDコントローラ(N8103-90)が持つ「オートリビルド」機能によってハードディスクドライブを復旧することができます(電源がONのまま故障したハードディスクドライブを交換(ホットスワップ)してください)。

Disk増設ユニットには、ハードディスクドライブが添付されていません。別途購入してください。重要

N8103-90実装時には、休止状態、スタンバイへの移行は行わないで下さい。重要

Page 86: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

182 内蔵オプションの取り付け

オプションのRAIDコントローラ(N8103-118)を利用する場合詳細な説明は、オプションのRAIDコントローラ(N8103-118)に添付の説明書を参照してください。

取り付け

オプションのRAIDコントローラ(N8103-118)の取り付けは「PCIボード」を参照してください。

取り外し

オプションのRAIDコントローラ(N8103-118)の取り外しは、取り付けの逆の手順を行ってください。

オプションのRAIDコントローラは大変静電気に弱い電子部品です。サーバの金属フレーム部分などに触れて身体の静電気を逃がしてからRAIDコントローラを取り扱ってください。また、RAIDコントローラボードの端子部分や部品を素手で触ったり、RAIDコントローラボードを直接机の上に置いたりしないでください。静電気に関する説明は135ページで詳しく説明しています。

重要

オプションのRAIDコントローラを取り付ける場合は、BIOS SETUPユーティリティの「Advanced」メニューの「PCI Configuration」ー「PCI Slot xx ROM(xxはPCIスロット番号)」のパラメータが「Enabled」になっていることを確認してください。

チェック

N8103-118実装時には、休止状態、スタンバイへの移行は行わないで下さい。重要

ⓦ Low Profile(ロープロファイル)タイプとFull-height(フルハイト)タイプのPCIボードで接続できるライザーカードが異なります。ボードの仕様を確認してから取り付けてください。

ⓦ 本装置にはRAIDコントローラなどにあるディスクアクセスを表示させるためのLEDコネクタを接続できるコネクタはありません。

ⓦ フルハイトタイプのライザーカードにRAIDコントローラを接続し、内蔵のハードディスクドライブをRAIDシステムに変える場合は、ライザーカードをマザーボードに接続する前にケーブルを接続します。

ⓦ RAIDコントローラを接続する場合、BIOSのSETUP ユーティリティのBootメニューにおける優先順位を8番目以内に設定してください。設定が9番目以降となっている場合、RAIDコントローラのコンフィグレーションメニューを起動することができません。

重要

Page 87: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 183

本装置には磁気テープドライブなどのバックアップファイルデバイスを取り付けるベイを1つ用意しています。

取り付け(IDEインタフェースのデバイス)1. 136ページを参照して準備をする。

2. 本体をラックから引き出す(136ページ参照)。

3. ドライブカバーを取り外す(149ページ参照)。

バックアップデバイス

ⓦ SCSIインタフェースのバックアップデバイスを取り付ける場合には別売のSCSIコントローラ(「サポートしているボードと搭載可能スロット」(170ページ)を参照)とSCSIケーブル(K410-147(00))が必要です。

ⓦ バックアップデバイスがSCSIインタフェースの場合は取り付けるバックアップデバイスの終端抵抗の設定は「ON」に、SCSI IDは他のデバイスと重複しないように設定してください。設定方法については、それぞれの装置の説明書を参照してください。

ⓦ 弊社で指定していないバックアップデバイスを取り付けないでください。

ⓦ 本装置に取り付けることができるデバイスは、幅約9cm(3.5インチ)、高さ約4cm(1.6インチ)までのデバイスです。

重要

0

1

2

3

4

5

バックアップデバイスベイ

Page 88: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

184 内蔵オプションの取り付け

4. ディスクベイのレバーを解除し、光ディスクドライブを取り外す。

ⓦ 光ディスクドライブ取り外しの際に指をはさむおそれがあります。図に示す解除レバー以外には触らないようご注意ください。

ⓦ オプションのUSB-FDD増設時は、光ディスクドライブを途中まで引き出した状態で、一旦USBケーブルを外してください。そのまま光ディスクドライブを取り外すとUSBコネクタを破損する可能性があります。

重要

Page 89: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 185

5. デバイスキャリアのレバーを解除し、本体前面からデバイスキャリアを取り出す。

6. フロントパネルの両側のタブを押す。

7. フロントパネルを取り外す。

取り外したフロントパネルは、大切に保管しておいてください。重要

Page 90: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

186 内蔵オプションの取り付け

8. バックアップデバイスをデバイスキャリアに差し込む。

9. バックアップデバイスを本装置に添付のネジで固定する。

10. バックアップデバイスにインターフェースケーブルと電源ケーブルを接続する。

本製品に添付の電源ケーブルと本製品に添付のIDEケーブルを接続してください。

未使用のネジ穴

ⓦ 必ず本装置に添付されているネジを使用してください。

ⓦ ネジ穴が合うようにデバイスの取り付け位置を調整してください。

ⓦ デバイスの奥行きが長くてケーブルを取り付けにくい場合は、デバイスを前にスライドして取り付けてください。

チェック

IDEケーブル

電源ケーブル

電源ケーブルは「TAPE」と印刷されたラベルが貼られているコネクタをデバイスの電源コネクタに接続してください。チェック

Page 91: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 187

11. デバイスキャリアをバックアップデバイスベイに差し込む。

まだケーブルが接続されていません。完全に押し込まず、途中まで差し込んでください。

12. バックアップデバイスに接続したインターフェースケーブルと電源ケーブルをバックブレーンに接続する。

右図を参照して取り付けてください。

13. デバイスキャリアをバックアップデバイスベイに差し込む。

完全に押し込むと「カチッ」という音がしてロックされます。

14. 取り外した部品を取り付ける。

15. 搭載したデバイスのデバイスドライバをインストールする。

詳しくはデバイスに添付の説明書を参照してください。

押し込む際に、接続したケーブルを挟まないように注意してください。チェック

Page 92: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

188 内蔵オプションの取り付け

取り付け(SCSIインタフェースのデバイス)1. 136ページを参照して準備をする。

2. 本体をラックから引き出す(136ページ参照)。

3. ドライブカバーとロジックカバーを取り外す(149 、150ページ参照)。

4. PCIライザーカードを取り外す(167ページ参照)。

5. サポートバーとプロセッサダクトを取り外す(160ページ参照)。

6. ディスクベイのレバーを解除し、光ディスクドライブを取り外す。

ⓦ 光ディスクドライブ取り外しの際に指をはさむおそれがあります。図に示す解除レバー以外には触らないようご注意ください。

ⓦ オプションのUSB-FDD増設時は、光ディスクドライブを途中まで引き出した状態で、一旦USBケーブルを外してください。そのまま光ディスクドライブを取り外すとUSBコネクタを破損する可能性があります。

重要

Page 93: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 189

7. デバイスキャリアのレバーを解除し、本体前面からデバイスキャリアを取り出す。

8. フロントパネルの両側のタブを押す。

9. フロントパネルを取り外す。

取り外したフロントパネルは、大切に保管しておいてください。重要

Page 94: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

190 内蔵オプションの取り付け

10. デバイスをデバイスキャリアに差し込む。

11. バックアップデバイスを本装置に添付のネジで固定する。

12. バックアップデバイスにインターフェースケーブルと電源ケーブルを接続する。

バックアップデバイスに本装置に添付の電源ケーブルと別売のSCSIケーブル(K410-147(00))を接続してください。

未使用のネジ穴

ⓦ 必ず本装置に添付されているネジを使用してください。

ⓦ ネジ穴が合うようにデバイスの取り付け位置を調整してください。

ⓦ N8151-54A 内蔵AITなど、バックアップデバイスの奥行きが長くてケーブルを取り付けにくい場合は、バックアップデバイスを前にスライドして取り付けてください。

チェック

SCSIケーブル

電源ケーブル

SCSIコネクタ

ターミネータ

電源ケーブルは「TAPE」と印刷されたラベルが貼られているコネクタをデバイスの電源コネクタに接続してください。チェック

Page 95: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 191

13. SCSIケーブルをバックアップファイルベイのスロットから本体内部へ通す。

14. デバイスキャリアをバックアップデバイスベイに差し込む。

まだ電源ケーブルが接続されていません。完全に押し込まず、途中まで差し込んでください。

15. 電源ケーブルをバックプレーンのコネクタに接続する。

電源コネクタ

Page 96: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

192 内蔵オプションの取り付け

16. デバイスキャリアをバックアップデバイスベイに差し込む。

完全に押し込むと「カチッ」という音がしてロックされます。

SCSIケーブルの先端に付いているターミネータの配置を確認してください。ターミネータはデバイスベイ内に配置します。また、このときにSCSIケーブルがデバイスキャリアにあるラッチングタブに当たっていないことも確認してください。ケーブルの破損を予防するためです。

チェック

ターミネータ

ターミネータ

ラッチングタブ SCSIケーブル

押し込む際に、接続したケーブルを挟まないように注意してください。チェック

Page 97: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 193

17. SCSIケーブルを下図のように配線する。

18. PCIライザーカードにオプションのSCSIコントローラを接続する。

「PCIボード」(167ページ)を参照してください。

19. SCSIケーブルをSCSIコントローラのコネクタに接続する。

20. PCIライザーカードを取り付ける。

21. 取り外した部品を取り付ける。

22. SCSI BIOSユーティリティを起動してSCSI機器のセットアップをする。

詳しくはバックアップデバイスに添付の説明書を参照してください。

23. 搭載したバックアップデバイスのデバイスドライバをインストールする。

詳しくはバックアップデバイスに添付の説明書を参照してください。

SCSIケーブルがマザーボード上の電子部品に接触していないことを確認してください。チェック

SCSIコントローラ

SCSIケーブル

PCIライザーカード

Page 98: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

194 内蔵オプションの取り付け

取り付け(USBインタフェースのデバイス)1. 136ページを参照して準備をする。

2. 本体をラックから引き出す(136ページ参照)。

3. ドライブカバーとロジックカバーを取り外す(149 、150ページ参照)。

4. PCIライザーカードを取り外す(167ページ参照)。

5. サポートバーとプロセッサダクトを取り外す(160ページ参照)。

6. ディスクベイのレバーを解除し、光ディスクドライブを取り外す。

ⓦ 光ディスクドライブ取り外しの際に指をはさむおそれがあります。図に示す解除レバー以外には触らないようご注意ください。

ⓦ オプションのUSB-FDD増設時は、光ディスクドライブを途中まで引き出した状態で、一旦USBケーブルを外してください。そのまま光ディスクドライブを取り外すとUSBコネクタを破損する可能性があります。

重要

Page 99: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 195

7. デバイスキャリアのレバーを解除し、本体前面からデバイスキャリアを取り出す。

8. フロントパネルの両側のタブを押す。

9. フロントパネルを取り外す。

取り外したフロントパネルは、大切に保管しておいてください。重要

Page 100: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

196 内蔵オプションの取り付け

10. デバイスをデバイスキャリアに差し込む。

11. バックアップデバイスを本装置に添付のネジで固定する。

12. バックアップデバイスにインターフェースケーブルと電源ケーブルを接続する。

バックアップデバイスに別売の電源ケーブルと USB ケーブル(K410-167(00))を接続してください。

未使用のネジ穴

ⓦ 必ず本装置に添付されているネジを使用してください。

ⓦ ネジ穴が合うようにデバイスの取り付け位置を調整してください。

ⓦ バックアップデバイスの奥行きが長くてケーブルを取り付けにくい場合は、バックアップデバイスを前にスライドして取り付けてください。

チェック

USBケーブル 電源ケーブル

電源ケーブルは「TAPE」と印刷されたラベルが貼られているコネクタをデバイスの電源コネクタに接続してください。チェック

Page 101: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 197

13. USBケーブルをバックアップファイルベイのスロットから本体内部へ通す。

14. デバイスキャリアをバックアップデバイスベイに差し込む。

まだ電源ケーブルが接続されていません。完全に押し込まず、途中まで差し込んでください。

15. 電源ケーブルをバックプレーンのコネクタに接続する。

16. デバイスキャリアをバックアップデバイスベイに差し込む。

完全に押し込むと「カチッ」という音がしてロックされます。

電源コネクタ

押し込む際に、接続したケーブルを挟まないように注意してください。チェック

Page 102: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

198 内蔵オプションの取り付け

17. USBケーブルを下図のように配線する。

18. 取り外した部品を取り付ける。

19. 搭載したバックアップデバイスのデバイスドライバをインストールする。

詳しくはバックアップデバイスに添付の説明書を参照してください。

取り外し

取り外しは、それぞれの「取り付け」で示す手順の逆を行ってください。

USBケーブルがマザーボード上の電子部品に接触していないことを確認してください。チェック

Page 103: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 199

本装置の増設用ファンスロットにオプションのファンを追加することにより、冷却ファンの冗長化をすることができます。下図は標準装備のファンのスロットとオプションのスロットおよびそれぞれのスロットに割り当てられているスロット番号を示します。

冗長ファン

前面側 背面側

標準装備オプション

#1

#2

#3

#4

#5

#6

#7

#8

Page 104: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

200 内蔵オプションの取り付け

取り付け1. 136ページを参照して準備をする。

2. 本体をラックから引き出す(136ページ参照)。

3. ドライブカバーを取り外す(149ページ参照)。

4. 増設用ファンの取り付け位置を確認する。

5. ファン上面の「 」マークが装置の背面側に向くように持つ。

6. まっすぐに増設用ファンスロットに差し込む。

完全に押し込むと「カチッ」という音がしてロックされます。

7. マザーボード上の冗長ファンジャンパスイッチを変更する。

下図を参照して変更してください。

PULL

PULLAIR

AIR

マーク

1 2 3 1 2 3

前面側 背面側

マザーボード

標準構成 冗長構成

: ストラップ

その他のジャンパの設定は変更しないでください。本装置の故障や誤動作の原因となります。重要

Page 105: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 201

取り外し冗長ファンを取り外すときは、「取り付け」の手順1~3を参照して取り外しの準備をした後、以下の手順に従って行ってください。

交換する場合は通電中の状態でもできます(ホットスワップ)。

1. 取り外す(交換する)ファンを確認する。

故障したファンはEXPRESSSCOPEエンジン 2などの管理ツールで確認できます。また、システムが通電中の場合はファンのランプが点灯しているファンが故障していることを表しています。

2. ファンを右図のようにつまんで、まっすぐ上に持ち上げる。

3. ファンを交換する場合は「取り付け」の手順5と6を参照して取り付ける。

4. 冗長ファンをすべて取り外して標準のファン構成に戻す場合は「取り付け」の手順7を参照してジャンパスイッチの設定を変更する。

増設用ファンスロットからファンをすべて取り外した場合は、「取り付け」の手順7を参照して冗長ファンジャンパスイッチの設定を標準構成の状態に戻してください。

重要

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。火傷やけがなどを負うおそれや物的損害を負うおそれがあります。詳しくは、iii ページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ 感電注意

PULL

PULLAIR

AIR

ランプ(2カ所)

Page 106: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

202 システムBIOS(SETUP)のセットアップ

システムBIOS(SETUP)のセットアップBasic Input Output System(BIOS)の設定方法について説明します。

本装置を導入したときやオプションの増設/取り外しをするときはここで説明する内容をよく理解して、正しく設定してください。

SETUPはハードウェアの基本設定をするためのユーティリティツールです。このユーティリティは本体内のフラッシュメモリに標準でインストールされているため、専用のユーティリティなどがなくても実行できます。

SETUPで設定される内容は、出荷時に最も標準で最適な状態に設定していますのでほとんどの場合においてSETUPを使用する必要はありませんが、この後に説明するような場合など必要に応じて使用してください。

ⓦ SETUPの操作は、システム管理者(アドミニストレータ)が行ってください。

ⓦ SETUPでは、パスワードを設定することができます。パスワードには、「Supervisor」と「User」の2つのレベルがあります。「Supervisor」レベルのパスワードでSETUPを起動した場合、すべての項目の変更ができます。「Supervisor」のパスワードが設定されている場合、「User」レベルのパスワードでは、設定内容を変更できる項目が限られます。

ⓦ OS(オペレーティングシステム)をインストールする前にパスワードを設定しないでください。

ⓦ SETUPは、最新のバージョンがインストールされています。このため設定画面が本書で説明している内容と異なる場合があります。設定項目については、オンラインヘルプを参照するか、保守サービス会社に問い合わせてください。

ⓦ SETUPはExitメニューまたは<Esc>、<F10>キーで必ず終了してください。SETUPを起動した状態でパワーオフ、リセットを行った場合にはSETUPの設定が正しく更新されないことがあります。

重要

Page 107: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 203

本体の電源をONにするとディスプレイ装置の画面にPOST(Power On Self-Test)の実行内容が表示されます。「NEC」ロゴが表示された場合は、<Esc>キーを押してください。

しばらくすると、次のメッセージが画面左下に表示されます。

Press <F2> to enter SETUP

ここで<F2>キーを押すと、SETUPが起動してMainメニュー画面を表示します。

以前にSETUPを起動してパスワードを設定している場合は、パスワードを入力する画面が表示されます。パスワードを入力してください。

Enter password [ ]

パスワードの入力は、3回まで行えます。3回とも誤ったパスワードを入力すると、本装置は動作を停止します(これより先の操作を行えません)。電源をOFFにしてください。

起 動

パスワードには、「Supervisor」と「User」の2種類のパスワードがあります。「Supervisor」では、SETUPでのすべての設定の状態を確認したり、それらを変更したりすることができます。「User」では、確認できる設定や、変更できる設定に制限があります。

ヒント

Page 108: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

204 システムBIOS(SETUP)のセットアップ

キーボード上の次のキーを使ってSETUPを操作します(キーの機能については、画面下にも表示されています)。

□ カーソルキー(↑、↓)画面に表示されている項目を選択します。文字の表示が反転している項目が現在選択されています。

□ カーソルキー(←、→)MainやAdvanced、Security、Server、Boot、Exitなどのメニューを選択します。

□ <->キー/<+>キー選択している項目の値(パラメータ)を変更します。サブメニュー(項目の前に「 」がついているもの)を選択している場合、このキーは無効です。

□ <Enter>キー選択したパラメータの決定を行うときに押します。

□ <Esc>キーひとつ前の画面に戻ります。また値を保存せずにSETUPを終了します。

□ <F9>キー現在表示している項目のパラメータをデフォルトのパラメータに戻します(出荷時のパラメータと異なる場合があります)。

□ <F10>キーSETUPの設定内容を保存し、SETUPを終了します。

キーと画面の説明

Item Specific Help

PhoenixBIOS Setup Utility

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

System Management

Console Redirection

BMC LAN Configuration

Event Log Configuration

Assert NMI on PERR:

Assert NMI on SERR:

FRB-2 Policy:

Boot Monitoring:

Boot Monitoring Policy:

Thermal Sensor:

BMC IRQ:

Post Error Pause:

AC-LINK:

Power ON Delay Time:

Platform Event Filtering:

Additional setup

menus to view server

management features.

[Enabled]

[Enabled]

[Retry 3 Times]

[Disabled]

[Retry 3times]

[Enabled]

[IRQ 11]

[Enabled]

[Last State]

[ 20]

[Enabled]

MainMain AdvancedAdvanced Security ServerServer Boot Exit

現在表示しているメニューを示す

サブメニューがあることを示す オンライン

ヘルプウィンドウ

パラメータ(選択すると文字が反転する*)

* 自動的にコンフィグレーションされたものや検出されたもの、情報の表示のみやパスワードの設定により変更が許可されていない項目はグレーアウトされた表示になります。

キーの機能説明

設定項目

Page 109: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 205

次にソフトウェアと連携した機能や、システムとして運用するときに必要となる機能の設定例を示します。

「Main」→「System Time」、「System Date」

UPSと電源連動(リンク)させる

- UPSから電源が供給されたら常に電源をONさせる「Server」→「AC-LINK」→「Power On」

- POWERスイッチを使ってOFFにしたときは、UPSから電源が供給されても電源をOFFのままにする「Server」→「AC-LINK」→「Last State」

- UPSから電源が供給されても電源をOFFのままにする「Server」→「AC-LINK」→「Stay Off」

本体に接続している起動デバイスの順番を変える

「Boot」→起動順序を設定する

POSTの実行内容を表示する

「Advanced」→「Boot-time Diagnostic Screen」→「Enabled」「NEC」ロゴの表示中に<Esc>キーを押しても表示させることができます。

リモートウェイクアップ機能を利用する

モデムから: 「Advanced」→「Advanced Chipset Control」→「Wake on Ring」→「Enabled」

RTCのアラームから: 「Advanced」→「Advanced Chipset Control」→「Wake on RTC Alarm」→「Enabled」

HWコンソール端末から制御する

「Server」→「Console Redirection」→それぞれの設定をする

設定例

日付・時刻関連

UPS関連

起動関連

Page 110: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

206 システム BIOS(SETUP)のセットアップ

搭載しているメモリ(DIMM)の状態を確認する

「Advanced」→「Memory Configuration」→「DIMM Group #n Status」→ 表示を確認する(n: 1~6)

画面に表示されているDIMMグループとマザーボード上のソケットの位置は下図のように対応しています。

メモリ(DIMM)のエラー情報をクリアする

「Advanced」→「Memory Configuration」→「Memory Retest」→ 「Yes」→再起動するとクリアされる

搭載しているCPUの状態を確認する

「Main」→「Processor Settings」→ 表示を確認する

画面に表示されているCPU番号とマザーボード上のソケットの位置は上図のように対応しています。

CPUのエラー情報をクリアする

「Main」→「Processor Settings」→「Processor Retest」→「Yes」→ 再起動するとクリアされる

メモリ関連

CPU関連

DIMM #41

前面側 背面側

マザーボード

DIMM #42DIMM #11

DIMM #33

DIMM #13DIMM #22DIMM #31

DIMM #43DIMM #12DIMM #21DIMM #23DIMM #32

Group番号 Groupを構成するソケット番号

Group #1 DIMM #11とDIMM #21

Group #2 DIMM #31とDIMM #41

Group #3 DIMM #12とDIMM #22

Group #4 DIMM #32とDIMM #42

Group #5 DIMM #13とDIMM #23

Group #6 DIMM #33とDIMM #43

Processor 1

Processor 2

Page 111: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 207

Numlockを設定する

「Advanced」→「NumLock」→「On」(有効) /「Off」(無効:初期値)

イベントログをクリアする

「Server」→「Event Log Configuration」→「Clear All Event Logs」→「Enter」→「Yes」

BIOSレベルでのパスワードを設定する

「Security」→「Set Supervisor Password」→ パスワードを入力する管理者パスワード(Supervisor)、ユーザーパスワード(User)の順に設定します。

I/Oポートに対する設定をする

「Advanced」→「Peripheral Configuration」→ それぞれのI/Oポートに対して設定をする

本装置内蔵のPCIデバイスに対する設定をする

「Advanced」→「PCI Configuration」→ それぞれのデバイスに対して設定をする

RAIDコントローラボードを取り付ける

「Advanced」→「PCI Configuration」→「PCI Slot n Option ROM」→「Enabled」n: PCIスロットの番号

ハードウェアの構成情報をクリアする(内蔵デバイスの取り付け/取り外しの後)

「Advanced」→「Reset Configuration Data」→「Yes」→再起動するとクリアされる

キーボード関連

イベントログ関連

セキュリティ関連

外付けデバイス関連

内蔵デバイス関連

Page 112: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

208 システムBIOS(SETUP)のセットアップ

BIOSの設定内容を保存する

「Exit」→「Exit Saving Changes」

変更したBIOSの設定を破棄する

「Exit」→「Exit Discarding Changes」または「Discard Changes」

BIOSの設定をデフォルトの設定に戻す(出荷時の設定とは異なる場合があります)

「Exit」→「Load Setup Defaults」

現在の設定内容を保存する

「Exit」→「Save Changes」

現在の設定内容をカスタムデフォルト値として保存する

「Exit」→「Save Custom Defaults」

カスタムデフォルト値をロードする

「Exit」→「Load Custom Defaults」

設定内容のセーブ関連

Page 113: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 209

SETUPには大きく6種類のメニューがあります。

ⓦ Mainメニュー(→210ページ)

ⓦ Advancedメニュー(→213ページ)

ⓦ Securityメニュー(→219ページ)

ⓦ Serverメニュー(→222ページ)

ⓦ Bootメニュー(→229ページ)

ⓦ Exitメニュー(→230ページ)

このメニューの中からサブメニューを選択することによって、さらに詳細な機能の設定ができます。次に画面に表示されるメニュー別に設定できる機能やパラメータ、出荷時の設定を説明します。

パラメータと説明

Page 114: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

210 システムBIOS(SETUP)のセットアップ

MainSETUPを起動すると、はじめにMainメニューが表示されます。項目の前に「 」がついているメニューは、選択して<Enter>キーを押すとサブメニューが表示されます。

Mainメニューの画面上で設定できる項目とその機能を示します。

項 目 パラメータ 説 明System Time HH:MM:SS 時刻の設定をします。System Date MM/DD/YYYY 日付の設定をします。Hard Disk Pre-Delay [Disabled]

3 Seconds6 Seconds9 Seconds12 Seconds15 Seconds21 Seconds30 Seconds

POST中に初めてIDEデバイスへアクセスする時に設定された時間だけ待ち合わせを行います。

Primary IDE MasterPrimary IDE SlaveSecondary IDE MasterSecondary IDE Slave

ー それぞれのチャネルに接続されているデバイスの情報をサブメニューで表示します。一部設定を変更できる項目がありますが、出荷時の設定のままにしておいてください。

Processor Settings ー プロセッサ(CPU)に関する情報や設定をする画面を表示します(211ページ参照)。

Language [English (US)]Fran çais (FR)Deutsch (DE)Espa ñol (SP)Italiano (IT)

SETUPで表示する言語を選択します。

[ ]: 出荷時の設定

Main Advanced Security Server Boot

System Time:

System Date:

Hard Disk Pre-Delay:

Primary IDE Master

Primary IDE Slave

Secondary IDE Master

Secondary IDE Slave

Processor Settings

Language:

Item Specific Help

Exit

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

[14:18:58]

[10/04/2007]

[Disabled]

[CD-ROM]

[None]

[None]

[None]

[English (US)]

<Tab>, <Shift-Tab>, or

<Enter> selects field.

PhoenixBIOS Setup Utility

Page 115: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 211

Processor Settingsサブメニュー

Mainメニューで「Processor Settings」を選択すると、以下の画面が表示されます。

項目については次の表を参照してください。

BIOSのパラメータで時刻や日付の設定が正しく設定されているか必ず確認してください。次の条件に当てはまる場合は、運用の前にシステム時計の確認・調整をしてください。

ⓦ 装置の輸送後

ⓦ 装置の保管後

ⓦ 装置の動作を保証する環境条件(温度:10℃~35℃・湿度:20%~80%)から外れた条件下で休止状態にした後

システム時計は毎月1回程度の割合で確認してください。また、高い時刻の精度を要求するようなシステムに組み込む場合は、タイムサーバ(NTPサーバ)などを利用して運用することをお勧めします。システム時計を調整しても時間の経過と共に著しい遅れや進みが生じる場合は、お買い求めの販売店、または保守サービス会社に保守を依頼してください。

重要

項 目 パラメータ 説 明Processor Retest [No]

Yesプロセッサのエラー情報をクリアし、次回起動時にすべてのプロセッサに対してテストを行います。このオプションは次回起動後に自動的に「No」に切り替わります。

Processor Speed ー 搭載しているプロセッサのクロック速度を表示します。

Processor 1 CPU ID 数値(0xxx)DisabledNot InstalledError

数値の場合はプロセッサ1のIDを示します。「Disabled」はプロセッサの故障、「NotInstalled」は取り付けられていないことを、「Error」はプロセッサの強制起動を示します(表示のみ)。

Processor 1 L2 Cache ー プロセッサ1の二次キャッシュサイズを表示します(表示のみ)。

Processor Retest:

CPU Speed:

Processor 1 CPUID:

Processor 1 L2 Cache:

Processor 2 CPUID:

Execute Disable Bit:

Virtualization Technology:

C1 Enhanced Mode:

Intel SpeedStep(R) Technology:

Hardware Prefetcher:

Adjacent Cache Line Prefetch:

Select 'Yes' , BIOS

will clear historical

processor status and

retest all processors

on next boot.

Item Specific HelpProcessor Settings

PhoenixBIOS Setup Utility

Main

[No]

1600 MHz

06F6

4096 KB

Not Installed

[Enabled]

[Enabled]

[Enabled]

[Enabled]

[Enabled]

[Enabled]

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

Page 116: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

212 システムBIOS(SETUP)のセットアップ

Processor 2 CPU ID 数値(0xxx)DisabledNot InstalledError

数値の場合はプロセッサ2のIDを示します。「Disabled」はプロセッサの故障、「NotInstalled」は取り付けられていないことを、「Error」はプロセッサの強制起動を示します(表示のみ)。

Processor 2 L2 Cache ー プロセッサ2の二次キャッシュサイズを表示します(表示のみ)。

Execute Disable Bit Disabled[Enabled]

Execute Disable Bit機能をサポートしているCPUのみ表示されます。この機能を使用するかどうかを設定します。

Virtualization Technology Disabled[Enabled]

インテルプロセッサーが提供する「仮想化技術」の機能の有効/無効を設定します。

C1 Enhanced Mode Disabled[Enabled]

C1 Enhancedモードの有効/無効を設定します。

Intel SpeedStep(R)Technology

Disabled[Enabled]

インテルプロセッサーが提供するSpeedStep機能の有効/無効を設定します。本機能を未サポートのプロセッサーが搭載された場合には、設定が「Disabled」固定になります。

Hardware Prefetcher Disabled[Enabled]

ハードウェアのプリフェッチャの有効/無効を設定します。

Adjacent Cache LinePrefetch

Disabled[Enabled]

メモリからキャッシュへのアクセスの最適化の有効/無効を設定します。

[ ]: 出荷時の設定

項 目 パラメータ 説 明

Page 117: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 213

Advancedカーソルを「Advanced」の位置に移動させると、Advancedメニューが表示されます。

項目の前に「 」がついているメニューは、選択して<Enter>キーを押すとサブメニューが表示されます。

項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説 明Boot-time DiagnosticScreen

[Disabled]Enabled

「Enabled」に設定すると、POSTの内容を画面に表示します。「Disabled」に設定するとNECロゴでPOSTの表示を隠します。Console Redirection中は「Disabled」に設定できません。

Reset Configuration Data [No]Yes

Configuration Data(POSTで記憶しているシステム情報)をクリアするときは「Yes」に設定します。装置の起動後にこのパラメータは「No」に切り替わります。

NumLock On[Off」

システム起動時にNumlockの有効/無効を設定します。

Memory/Processor Error [Boot]Halt

POSTでメモリまたはプロセッサに異常を検出した際のPOST終了後の動作を選択します。「Boot」でオペレーティングシステムをそのまま起動します。「Halt」で動作を停止します。

[ ]: 出荷時の設定

Item Specific Help

PhoenixBIOS Setup Utility

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

Main Advanced Security Server Boot Exit

Memory Configuration

PCI Configuration

Peripheral Configuraion

Advanced Chipset Control

Boot-time Diagnostic Screen:

Reset Configuration Data:

NumLock:

Memory/Processor Error:

Additional setup

menus to configure

Memory devices.

[Disabled]

[No]

[Off]

[Boot]

Reset Configuration Dataを「Yes」に設定すると、ブートデバイスの情報もクリアされます。Reset Configuration Dataを「Yes」に設定する前に、必ず設定されているブートデバイスの順番を記録し、Exit Saving Changesで再起動後、BIOSセットアップメニューを起動して、ブートデバイスの順番を設定し直してください。

重要

Page 118: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

214 システムBIOS(SETUP)のセットアップ

Memory Configurationサブメニュー

Advancedメニューで「Memory Configuration」を選択すると、以下の画面が表示されます。

項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説 明System Memory ー 基本メモリの容量を表示します。Extended Memory ー 拡張メモリの容量を表示します。DIMM Group #1 - #6Status

NormalDisabledNot InstalledError

メモリの現在の状態を表示します。「Normal」はメモリが正常であることを示します。「Disabled」は故障していることを、「Not Installed」はメモリが取り付けられていないことを、「Error」はメモリの強制起動を示します(表示のみ)。表示とDIMMソケットは次のように対応しています。Group #1: DIMM #11、#21Group #2: DIMM #31、#41Group #3: DIMM #12、#22Group #4: DIMM #32、#42Group #5: DIMM #13、#23Group #6: DIMM #33、#43なお、本装置に搭載されるDIMMはインターリーブタイプのため2枚で1組として構成されています。

Memory Retest [No]Yes

メモリのエラー情報をクリアし、次回起動時にすべてのDIMMに対してテストを行います。このオプションは次回起動後に自動的に「No」に切り替わります。

Extended RAM Step 1MB1KBEvery Location[Disabled]

「1MB」は1M単位にメモリテストを行います。「1KB」は1K単位にメモリテストを行います。「Every Location」はすべてにメモリテストを行います。メモリテスト中はスペースキーのみ有効となり<F2>、<F4>、<F12>、<Esc>キーは無視されます。

Item Specific Help

PhoenixBIOS Setup Utility

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

System Memory:

Extended Memory:

DIMM Group #1 Status:

DIMM Group #2 Status:

DIMM Group #3 Status:

DIMM Group #4 Status:

DIMM Group #5 Status:

DIMM Group #6 Status:

Memory Retest:

Extended RAM Step:

Memory RAS Feature:

Sparing:

Enables DIMM sparing

feature.

Memory Configuration

601 KB

522752 KB

Normal

Normal

Normal

Normal

Normal

Normal

[No]

[Disabled]

[Interleave]

[Disabled]

Advanced

Page 119: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 215

PCI Configurationサブメニュー

Advancedメニューで「PCI Configuration」を選択すると、以下の画面が表示されます。項目の前に「 」がついているメニューは、選択して<Enter>キーを押すとサブメニューが表示されます。

項目については次の表を参照してください。

Memory RAS Feature [Interleave]Mirror

搭載しているメモリを一般の方式で運用する(Interleave)か、メモリミラーリング機能を使用する(Mirror)を選択します。機能の詳細については「メモリミラーリング機能」(156ページ)を参照してください。

Sparing [Disabled]Enabled

オンラインスペアメモリ機能の有効/無効を設定します。機能の詳細については「オンラインスペアメモリ機能」(158ページ)を参照してください。

[ ]: 出荷時の設定

項 目 パラメータ 説 明

項 目 パラメータ 説 明PCI Slot 1B~3B OptionROM

[Enabled]Disabled

フルハイトタイプのライザカードに接続しているPCIボード上のオプションROMの展開を有効にするか無効にするかを設定します。

PCI Slot 1C~3C OptionROM

[Enabled]Disabled

ロープロファイルタイプのライザカードに接続しているPCIボード上のオプションROMの展開を有効にするか無効にするかを設定します。

[ ]: 出荷時の設定

Item Specific Help

PhoenixBIOS Setup Utility

Advanced

Onboard Video Controller

Onboard LAN

PCI Slot 1B Option ROM:

PCI Slot 1C Option ROM:

[Enabled]

[Enabled]

PCI ConfigurationPCI Configuration

Additional setup

menus to configure

onboard Video

controller.

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

RAIDコントローラやLANボード(ネットワークブート)、Fibre Channelコントローラで、OSがインストールされたハードディスクドライブを接続しない場合は、そのPCIスロットのオプションROM展開を「Disabled」に設定してください。

重要

Page 120: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

216 システム BIOS(SETUP)のセットアップ

Onboard Video Controllerサブメニュー

Onboard LANサブメニュー

Peripheral Configurationサブメニュー

Advancedメニューで「Peripheral Configuration」を選択すると、以下の画面が表示されます。

項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説 明VGA Controller Disabled

[Enabled]オンボード上のビデオコントローラの有効/無効を設定します。

Onboard VGA Option ROMScan

[Auto]Force

オンボード上のビデオコントローラのROM展開を自動にするか強制的にするかを選択します。

[ ]: 出荷時の設定

項 目 パラメータ 説 明LAN Controller Disabled

[Enabled]オンボード上のLANコントローラの有効/無効を設定します。

LAN1 Option ROM Scan [Enabled]Disabled

オンボード上のLANコントローラ1のBIOSの展開の有効/無効を設定します。

LAN2 Option ROM Scan [Enabled]Disabled

オンボード上のLANコントローラ2のBIOSの展開の有効/無効を設定します。

[ ]: 出荷時の設定

Item Specific Help

PhoenixBIOS Setup Utility

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

Serial Port A:

Base I/O address:

Interrupt:

Serial Port B:

Base I/O address:

Interrupt:

USB Controller:

USB 2.0 Controller:

Parallel ATA:

Serial ATA:

SATA Controller Mode Option:

SATA AHCI:

Configure Serial Port

using options:

[Disabled]

No configuration

[Enabled]

User configuration

Peripheral ConfigurationPeripheral Configuration

[Enabled]

[3F8h]

[IRQ 4]

[Enabled]

[2F8h]

[IRQ 3]

[Enabled]

[Enabled]

[Enabled]

[Enabled]

[Enhanced]

[Enabled]

AdvancedAdvanced

割り込みベースI/Oアドレスが他と重複しないように注意してください。設定した値が他のリソースで使用されている場合は黄色の「*」が表示されます。黄色の「*」が表示されている項目は設定し直してください。

重要

項 目 パラメータ 説 明Serial Port A Disabled

[Enabled]シリアルポートAの有効/無効を設定します。

Page 121: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 217

 Base I/O address [3F8]2F83E82E8

シリアルポートAのためのベースI/Oアドレスを設定します。

 Interrupt IRQ 3[IRQ 4]

シリアルポートAのための割り込みを設定します。

Serial Port B Disabled[Enabled]

シリアルポートBの有効/無効を設定します。

 Base I/O address 3F8[2F8]3E82E8

シリアルポートBのためのベースI/Oアドレスを設定します。

 Interrupt [IRQ 3]IRQ 4

シリアルポートBのための割り込みを設定します。

USB Controller Disabled[Enabled]

USBコントローラの有効/無効を設定します。

USB 2.0 Controller Disabled[Enabled]

USB2.0の有効/無効を設定します。

Parallel ATA Disabled[Enabled]

パラレルATAの有効/無効を設定します。

Serial ATA Disabled[Enabled]

本装置ではサポート対象外です。設定を変更しないでください。

 SATA Controller Mode Option

Compatible[Enhanced]

  SATA AHCI Disabled[Enabled]

[ ]: 出荷時の設定

項 目 パラメータ 説 明

Page 122: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

218 システムBIOS(SETUP)のセットアップ

Advanced Chipset Controlサブメニュー

Advancedメニューで「Advanced Chipset Control」を選択すると、以下の画面が表示されます。

項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説 明Multimedia Timer [Disabled]

Enabledマルチメディアに対応するためのタイマーの有効/無効を設定します。

Intel(R) I/O AT Disabled[Enabled]

Intel I/Oアクセラレーションテクノロジ機能の有効/無効の設定をします。

Wake On Ring [Disabled]Enabled

シリアルポート(モデム)を介したリモートパワーオン機能の有効/無効を設定します。

Wake On RTC Alarm [Disabled]Enabled

リアルタイムクロックのアラーム機能を使ったリモートパワーオン機能の有効/無効を設定します。

[ ]: 出荷時の設定

Item Specific Help

PhoenixBIOS Setup Utility

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

Multimedia Timer:

Intel (R) I/O AT:

Wake On Ring:

Wake On RTC Alarm:

Enable/Disable

Multimedia Timer (HPET).

Advanced Chipset ControlAdvanced Chipset Control

[Disabled]

[Enabled]

[Disabled]

[Disabled]

AdvancedAdvanced

Wake On Ring機能のご利用環境において、本体へのAC電源の供給を停止した場合、AC電源の供給後の最初のシステム起動にはWake On Ring機能を利用することはできません。Powerスイッチを押下してシステムを起動してください。AC電源の供給を停止した場合、時下のDC電源の供給までは電源管理チップ上のWake On Ring機能が有効となりません。

重要

Page 123: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 219

Securityカーソルを「Security」の位置に移動させると、Securityメニューが表示されます。

Set Supervisor PasswordもしくはSet User Passwordのどちらかで<Enter>キーを押すとパスワードの登録/変更画面が表示されます。ここでパスワードの設定を行います。

Securityメニューで設定できる項目とその機能を示します。「Security Chip Configuration」は選択後、<Enter>キーを押してサブメニューを表示させてから設定します。

Item Specific Help

PhoenixBIOS Setup Utility

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

User Password Is:

Supervisor Password Is:

Set User Password

Set Supervisor Password

Password on boot:

Fixed disk boot sector:

Power Switch Inhibit:

Security Chip Configuration

Supervisor Password

controls access to the

setup utility.

Clear

Clear

[Enter]

[Enter]

[Disabled]

[Normal]

[Disabled]

MainMain AdvancedAdvanced SecuritySecurity Server Boot Exit

ⓦ 「User Password」は、「Supervisor Password」を設定していないと設定できません。

ⓦ OSのインストール前にパスワードを設定しないでください。

ⓦ パスワードを忘れてしまった場合は、お買い求めの販売店または保守サービス会社にお問い合わせください。

重要

項 目 パラメータ 説 明Supervisor Password Is Clear

Setスーパーバイザパスワードが設定されているかどうかを示します(表示のみ)。

User Password Is ClearSet

ユーザーパスワードが設定されているかどうかを示します(表示のみ)。

Set User Password 8文字までの英数字 <Enter>キーを押すとユーザーのパスワード入力画面になります。このパスワードではSETUPメニューのアクセスに制限があります。この設定は、SETUPを起動したときのパスワードの入力で「Supervisor」でログインしたときのみ設定できます。

Set Supervisor Password 8文字までの英数字 <Enter>キーを押すとスーパーバイザのパスワード入力画面になります。このパスワードですべてのSETUPメニューにアクセスできます。この設定は、SETUPを起動したときのパスワードの入力で「Supervisor」でログインしたときのみ設定できます。

Page 124: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

220 システムBIOS(SETUP)のセットアップ

Security Chip Configurationサブメニュー

Securityメニューで「Security Chip Configuration」を選択し、<Enter>キーを押すと以下の画面が表示されます。

項目については次の表を参照してください。

Password on boot [Disabled]Enabled

起動時にパスワードの入力を行う/行わないの設定をします。先にスーパバイザのパスワードを設定する必要があります。もし、スーパーバイザのパスワードが設定されていて、このオプションが無効の場合はBIOSはユーザーが起動していると判断します。

Fixed disk boot sector [Normal]Write Protect

IDEハードディスクドライブに対する書き込みを防ぎます。本装置ではIDEハードディスクドライブをサポートしていません。

Power Switch Inhibit [Disabled]Enabled

パワースイッチの抑止機能を有効にするか無効にするかを設定します。なお、強制電源OFF(4秒押し)は無効にできません。

[ ]: 出荷時の設定

項 目 パラメータ 説 明

項 目 パラメータ 説 明TPM Supprt [Disabled]

EnabledTPM機能の有効/無効を設定します。

Current TPM State - 現在のTPM機能の状態を表示します。Change TPM State [No Change]

Enable & ActivateDiactivate & DisableClear

TPM機能を変更します。「Supervisor Password」を設定すると選択可能になります。

[ ]: 出荷時の設定

Item Specific HelpSecurity Chip Configuration

PhoenixBIOS Setup Utility

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

TPM Support:

Current TPM State:

Change TPM State:

[Enabled]

Disabled and Deactivated

[No Change]

SecuritySecurity

Page 125: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 221

「Change TPM State」で[No Change]以外のパラメータを選択し、TPMStateの変更を行う場合、本装置再起動後のPOSTの終わりにパスワード入力画面が表示されます。Supervisor Passwordを入力すると以下のメッセージが表示されます。設定変更を行うためにはExecuteを選択してください。

Enable & Activateが選択された場合:

Deactivate & Disableが選択された場合:

Clearが選択された場合:

重要

Physical Presence operations

TPM configuration change was requested toState: Enable & Activate

Note:This action will switch on the TPM

RejectExecute

Physical Presence operations

TPM configuration change was requested toState: Deactivate & Disable

Note:This action will switch off the TPM

WARNING!!!Doing so might prevent security applications that rely on the TPM from functioning

as expected

RejectExecute

Physical Presence operations

TPM configuration change was requested toState: Deactivate & Disable

Note:This action will switch off the TPM

WARNING!!!Doing so might prevent security applications that rely on the TPM from functioning

as expected

RejectExecute

Page 126: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

222 システムBIOS(SETUP)のセットアップ

Serverカーソルを「Server」の位置に移動させると、Serverメニューが表示されます。項目の前に「 」がついているメニューは、選択して<Enter>キーを押すとサブメニューが表示されます。

Serverメニューで設定できる項目とその機能を示します。「System Management」と「Console Redirection」、「BMC LAN Configuration」、「Event Log Configuration」は選択後、<Enter>キーを押してサブメニューを表示させてから設定します。

項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説 明Assert NMI on PERR Disabled

[Enabled]PCI PERRのサポートを設定します。

Assert NMI on SERR Disabled[Enabled]

PCI SERRのサポートを設定します。

FRB-2 Policy Disable FRB2 TimerDisable BSPDo Not Disable BSP[Retry 3 Times]

BSPでFRBレベル2のエラーが発生したときのプロセッサの動作を設定します。

Boot Monitoring [Disabled]5 minutes10 minutes15 minutes20 minutes25 minutes30 minutes35 minutes40 minutes45 minutes50 minutes55 minutes60 minutes

起動監視機能の有効/無効とタイムアウトまでの時間を設定します。この機能を使用する場合は、ESMPRO/ServerAgentをインストールしていないOSから起動する場合には、この機能を無効にしてください。

Item Specific Help

PhoenixBIOS Setup Utility

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

System Management

Console Redirection

BMC LAN Configuration

Event Log Configuration

Assert NMI on PERR:

Assert NMI on SERR:

FRB-2 Policy:

Boot Monitoring:

Boot Monitoring Policy:

Thermal Sensor:

BMC IRQ:

Post Error Pause:

AC-LINK:

Power ON Delay Time:

Platform Event Filtering:

Additional setup

menus to view server

management features.

[Enabled]

[Enabled]

[Retry 3 Times]

[Disabled]

[Retry 3times]

[Enabled]

[IRQ 11]

[Enabled]

[Last State]

[ 20]

[Enabled]

MainMain AdvancedAdvanced Security ServerServer Boot Exit

Page 127: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 223

「AC-LINK」の設定と本装置のAC電源がOFFになってから再度電源が供給されたときの動作を次の表に示します。

Boot Monitoring Policy [Retry 3 times]Always Reset

起動監視時にタイムアウトが発生した場合の処理を設定します。[Retry 3times]に設定すると、タイムアウトの発生後にシステムをリセットし、OS起動を3回まで試みます。[Always Reset]に設定すると、タイムアウト発生後にOS起動を常に試みます。

* システムにサービスパーティションが存在しない場合は、システムパーティションからOS起動を無限に試みます。

Thermal Sensor Disabled[Enabled]

温度センサ監視機能の有効/無効を設定します。有効にすると、温度の異常を検出した場合にPOSTの終わりでいったん停止します。

BMC IRQ Disabled[IRQ 11]

BMC(ベースボードマネージメントコントローラ)に割り込みラインを割り当てるかどうかを選択します。

Post Error Pause Disabled[Enabled]

POSTの実行中にエラーが発生した際に、POSTの終わりでPOSTをいったん停止するかどうかを設定します。

AC-LINK Stay Off[Last State]Power On

ACリンク機能を設定します。AC電源が再度供給されたときのシステムの電源の状態を設定します(下表参照)。

Power ON Delay Time(Sec) [20] - 255 DC電源をONにするディレイ時間を20秒から255秒の間で設定します。AC-LINKで「Last State」または「Power On」に設定している場合に有効となります。

Platform Event Filtering Disabled[Enabled]

BMC(ベースボードマネージメントコントローラ)の通報機能の有効/無効を設定します。

[ ]: 出荷時の設定

AC電源OFFの前の状態設 定

Stay Off Last State Power On動作中 Off On On停止中(DC電源もOffのとき) Off Off On強制電源OFF* Off Off On* POWERスイッチを4秒以上押し続ける操作です。強制的に電源をOFFにします。

項 目 パラメータ 説 明

無停電電源装置(UPS)を利用して自動運転を行う場合は「AC-LINK」の設定を「Power On」にしてください。重要

Page 128: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

224 システムBIOS(SETUP)のセットアップ

System Managementサブメニュー

Serverメニューで「System Management」を選択し、<Enter>キーを押すと、以下の画面が表示されます。

項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説 明BIOS Version ー BIOSのバージョンを表示します(表示の

み)。Board Part Number ー 本装置のマザーボードの部品番号を表示し

ます(表示のみ)。Board Serial Number ー 本装置のマザーボードのシリアル番号を表

示します(表示のみ)。System Part Number ー 本装置のシステムの部品番号を表示します

(表示のみ)。System Serial Number ー 本装置のシステムのシリアル番号を表示し

ます(表示のみ)。Chassis Part Number ー 本装置の筐体の部品番号を表示します(表

示のみ)。Chassis Serial Number ー 本装置の筐体のシリアル番号を表示します

(表示のみ)。Onboard LAN1 MACAddress

ー 標準装備のLANポート1のMACアドレスを表示します(表示のみ)。

Onboard LAN2 MACAddress

ー 標準装備のLANポート2のMACアドレスを表示します(表示のみ)。

Management LAN MACAddress

ー 管理用LANポートのMACアドレスを表示します(表示のみ)。

BMC Device ID ー BMCのデバイスIDを表示します(表示のみ)。

BMC Device Revision ー BMCのレビジョンを表示します(表示のみ)。

BMC Firmware Revision ー BMCのファームウェアレビジョンを表示します(表示のみ)。

SDR Revision ー センサデータレコードのレビジョンを表示します(表示のみ)。

PIA Revision ー プラットフォームインフォメーションエリアのレビジョンを表示します(表示のみ)。

Item Specific Help

PhoenixBIOS Setup Utility

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

ServerServer

System Management

BIOS Version:

Board Part Number:

Board Serial Number:

System Part Number:

System Serial Number:

Chassis Part Number:

Chassis Serial Number:

Onboard LAN1 MAC Address:

Onboard LAN2 MAC Address:

Management LAN MAC Address:

BMC Device ID:

BMC Device Revision:

BMC Firmware Revision:

SDR Revision:

xxxx

xxxxxxx-xxxxxxxx

xxxxxxx-xxxxxxxx

xxxxxxx-xxxxxxxx

xxxxxxx-xxxxxxxx

xxxxxxx-xxxxxxxx

xxxxxxx-xxxxxxxx

xx-xx-xx-xx-xx-xx

xx-xx-xx-xx-xx-xx

xx-xx-xx-xx-xx-xx

01

01

01.00

01.00

All items on this meenu

cannot be modified in

user mode. If any

items require changes,

please consult your

system Supervisor.

Page 129: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 225

Console Redirectionサブメニュー

Serverメニューで「Console Redirection」を選択し、<Enter>キーを押すと、以下の画面が表示されます。

項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説 明BIOS Redirection Port [Disabled]

Serial Port ASerial Port B

このメニューで設定したシリアルポートからDianaScopeやハイパーターミナルを使った管理端末からのダイレクト接続を有効にするか無効にするかを設定します。

Baud Rate 9600[19.2K]38.4K57.6K115.2K

接続するハードウェアコンソールとのインタフェースに使用するボーレートを設定します。

Flow Control NoneXON/XOFF[CTS/RTS]CTS/RTS + CD

フロー制御の方法を設定します。

Terminal Type PC ANSI[VT 100+]VT-UTF8

ターミナル端末の種別を選択します。

Continue Redirection afterPOST

Disabled[Enabled]

コンソールリダイレクションをPOST終了後に継続して実行する機能の有効/無効を設定します。

Remote Console Reset [Disabled]Enabled

接続しているハードウェアコンソールから送信されたエスケープコマンド(Esc R)によるリセットを有効にするかどうかを選択します。

[ ]: 出荷時の設定

Item Specific Help

PhoenixBIOS Setup Utility

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

ServerServer

BIOS Redirection Port:

Baud Rate:

Flow Control:

Terminal Type:

Continue Redirection after POST:

Remote Console Reset:

Selects the Serial port

to use for Console Redi-

rection.

“Disabled” completely

disables Console Redire-

ction.

Console RedirectionConsole Redirection

[Disabled]

[19.2K]

[CTS/RTS]

[VT100+]

[Enabled]

[Disabled]

Page 130: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

226 システム BIOS(SETUP)のセットアップ

BMC LAN Configurationサブメニュー

Serverメニューで「BMC LAN Configuration」を選択し、<Enter>キーを押すと、以下の画面が表示されます。

項目については次の表を参照してください。

項 目 パラメータ 説 明IP Address [192.168.001.001] 管理用LANのIPアドレスを設定します。IP Subnet Mask [255.255.255.000] 管理用LANのサブネットマスクを設定しま

す。Default Gateway [000.000.000.000] 管理用LANのゲートウェイを設定します。DHCP [Disabled]

Enabled[Enabled]に設定すると、DHCPサーバからIPアドレスを自動的に取得します。IPアドレスを設定する場合には、[Disabled]に設定します。

Web Interface - -HTTP [Disabled]

EnabledWebインターフェースのHTTPによる通信を使用する場合には[Enabled]に設定してください。

HTTP Port Number [80] 管理用LANがHTTPによる通信の際に使用するTCPポートナンバーを設定します。

HTTPS [Disabled]Enabled

WebインターフェースのHTTPSによる通信を使用する場合には[Enabled]に設定してください。

HTTPS Port Number [443] 管理用LANがHTTPSによる通信の際に使用するTCPポートナンバーを設定します。

Command Port Number - -Telnet [Disabled]

EnabledコマンドラインインターフェースとしてTelnet接続による通信を使用する場合には[Enabled]に設定してください。

Telnet Port Number [23] Telnet接続による通信の際に使用するTCPポートナンバーを設定します。

SSH [Disabled]Enabled

コマンドラインインターフェースとしてSSH接続による通信を使用する場合には[Enabled]に設定してください。

SSH Port Number [22] SSH接続による通信の際に使用するTCPポートナンバーを設定します。

Item Specific Help

PhoenixBIOS Setup Utility

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

ServerServer

IP Address

IP Subnet Mask

Default Gateway

DHCP:

Web Interface

HTTP:

HTTP Port Number:

HTTPS:

HTTPS Port Number:

Command Line Interface

Telnet:

Telnet Port Number:

SSH:

Display IP Address.

BMC LAN ConfigurationBMC LAN Configuration

[192.168.001.001]

[255.255.255.000]

[000.000.000.000]

[Disabled]

[Disabled]

[ 80]

[Disabled]

[ 443]

[Disabled]

[ 23]

[Disabled]

Page 131: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 227

Event Log Configurationサブメニュー

Serverメニューで「Event Log Configuration」を選択し、<Enter>キーを押すと、以下の画面が表示されます。項目の前に「 」がついているメニューは、選択して<Enter>キーを押すとサブメニューが表示されます。

項目については次の表を参照してください。

Clear BMC Configuration [Enter] [Enter]を押し、[Yes]を選択すると、BMC Configurationを初期化します。

[ ]: 出荷時の設定

項 目 パラメータ 説 明

項 目 パラメータ 説 明Clear All Event Logs Enter <Enter>キーを押すと確認画面が表示され、

「Yes」を選ぶと保存されているエラーログを初期化します。

[ ]: 出荷時の設定

Item Specific Help

PhoenixBIOS Setup Utility

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

ServerServer

System Event Log

Clear All Event Logs:

If you select "System Event Log" menu below, itmay take a few minutes to display.

Display the System

Event Log

Event Log ConfigurationEvent Log Configuration

Setup NoticeSetup Notice

[Enter]

Page 132: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

228 システムBIOS(SETUP)のセットアップ

System Event Logサブメニュー

Serverメニューの「Event Log Configuration」で「System Event Log」を選択すると、以下の画面が表示されます。以下はシステムイベントログの例です。記録されているシステムイベントログは<↓>キー/<↑>キー、<+>キー /<->キー、<Home>キー /<End>キーを押すことで表示できます。

Item Specific Help

PhoenixBIOS Setup Utility

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

ServerServer

SEL Entry Number =

SEL Record ID =

SEL Record Type =

Timestamp =

Generator ID =

SEL Message Rev =

Sensor Type =

Sensor Number =

SEL Event Type =

Event Description =

SEL Event Data =

This is an entry

The System Event Log.

Eyes used to view.

Up arrow :Newer SEL

Down arrow :Older SEL

<->:Newer SEL

<+>:Older SEL

Home:Newer SEL

End :Older SEL

System Event LogSystem Event Log

1/121

0904

02 - System Event Record

2007/08/05 10:58:28

20 00

04

12 - System Event

87 - System Event

6F - Sensor specific

OEM System Boot Event

41 8F FF

登録されているシステムイベントログが多い場合、表示されるまでに最大2分程度の時間がかかります。ヒント

Clear BMC Configurationの注意事項

ⓦ BMCのマネージメントLAN関連の本設定についてはBIOSセットアップユーティリティのLoad Setup Defaultを実行してもデフォルトに戻りません(デフォルトに戻すにはClear BMC Configurationを実行してください)。

ⓦ Clear BMC Configuration実行後の初期化が完了するまでには数十秒程度かかります。

ⓦ 本体装置にバンドルされている管理ソフト「DianaScope」をご使用の場合は、DianaScopeで設定された項目もClear BMC Configurationの操作にてクリアされます。DianaScopeをご使用の場合には、本操作を行う前にDianaScopeの設定情報のバックアップを行ってください。

重要

Page 133: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 229

Bootカーソルを「Boot」の位置に移動させると、起動順位を設定するBootメニューが表示されます。

1. BIOSは起動可能なデバイスを検出すると、該当する表示項目にそのデバイスの情報を表示します。メニューに表示されている任意のデバイスから起動させるためにはそのデバイスを起動デバイスとして登録する必要があります(最大8台まで)。

2. デバイスを選択後して<X>キーを押すと、選択したデバイスを起動デバイスとして登録/解除することができます。最大8台の起動デバイスを登録済みの場合は<X>キーを押しても登録することはできません。現在の登録済みのデバイスから起動しないものを解除してから登録してください。また選択後に<Shift>キーを押しながら、<1>キーを押すと選択したデバイスを有効/無効にすることができます。

3. <↑>キー/<↓>キーと<+>キー/<->キーで登録した起動デバイスの優先順位(1位から8位)を変更できます。各デバイスの位置へ<↑>キー/<↓>キーで移動させ、<+>キー/<->キーで優先順位を変更できます。

表示項目 デバイスUSB CDROM USB CD-ROMドライブIDE CD ATAPIのCD-ROMドライブ(本体標準装備の光ディスクドライブなども含む)USB FDC USBフロッピーディスクドライブUSB KEY USBフラッシュメモリなどIDE HDD IDEハードディスクドライブPCI SCSI 本体標準装備のハードディスクドライブ

RAIDシステムの場合は「Software RAID」と表示します。PCI BEV IBA GE Slot xxxx:本体標準装備のLAN。「Slot 0C00」がLAN1、「Slot 0C01」

がLAN2を表します。その他の表示: 本体のライザーカードに接続されているオプションのPCIボー

ド。

Item Specific Help

PhoenixBIOS Setup Utility

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitSub-MenuEnter Select←  Select MenuEsc Exit

MainMain AdvancedAdvanced Security ServerServer BootBoot Exit

1: USB CDROM:

2: IDE CD: MATSHITADVD-ROM SR-8178-(P

3: USB FDC:

4: USB KEY:

5: IDE HDD:

6: PCI SCSI: #D50 ID06 LUN0 SEAGATE ST

7: PCI BEV: IBA GE Slot 0C01 v0007

8:

: PCI SCSI: #D50 ID07 LUN0 SEAGATE ST

: PCI SCSI: #D50 ID08 LUN0 SEAGATE ST

: PCI SCSI: #D50 ID09 LUN0 SEAGATE ST

: PCI SCSI: #D50 ID0A LUN0 SEAGATE ST

: PCI SCSI: #D50 ID0B LUN0 SEAGATE ST

: USB HDD:

: PCI BEV: IBA GE Slot 0C01 v0007

Keys used to view or

configure devices:

Up and Down arrows

select a device.

<+> and <-> moves

the device up or down.

<x> exclude or include

the device to boot.

<Shift + 1> enables or

disables a device.

起動デバイスとして登録されていないデバイス

起動デバイスとして登録されたデバイスとその優先順位

Page 134: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

230 システムBIOS(SETUP)のセットアップ

Exitカーソルを「Exit」の位置に移動させると、Exitメニューが表示されます。

このメニューの各オプションについて以下に説明します。

Exit Saving Changes

新たに選択した内容をCMOSメモリ(不揮発性メモリ)内に保存してSETUPを終わらせる時に、この項目を選択します。Exit Saving Changesを選択すると、確認画面が表示されます。ここで、「Yes」を選ぶと新たに選択した内容をCMOSメモリ(不揮発性メモリ)内に保存してSETUPを終了し、自動的にシステムを再起動します。

Exit Discarding Changes

新たに選択した内容をCMOSメモリ(不揮発性メモリ)内に保存しないでSETUPを終わらせたい時に、この項目を選択します。次に「Save before exiting?」の確認画面が表示され、ここで、「No」を選択すると、変更した内容をCMOSメモリ内に保存しないでSETUPを終了し、ブートへと進みます。「Yes」を選択すると変更した内容をCMOSメモリ内に保存してSETUPを終了し、自動的にシステムを再起動します。

Load Setup Defaults

SETUPのすべての値をデフォルト値に戻したい時に、この項目を選択します。Load SetupDefaultsを選択すると、確認画面が表示されます。ここで、「Yes」を選択すると、SETUPのすべての値をデフォルト値に戻してExitメニューに戻ります。「No」を選択するとExitメニューに戻ります。

Item Specific Help

PhoenixBIOS Setup Utility

F1 Help ↑↓ Select Item - /+ Change Values F9 Setup Defaults

F10 Save and ExitEnter Execute Command←  Select MenuEsc Exit

MainMain AdvancedAdvanced Security ServerServer Boot ExitExit

Exit Saving Changes

Exit Discarding Changes

Load Setup Defaults

Load Custom Defaults

Save Custom Defaults

Disacard Changes

Save Changes

[Enter]

[Enter]

Exit System Setup and

save your changes to

CMOS.

モデルによっては、出荷時の設定とデフォルト値が異なる場合があります。この項で説明している設定一覧を参照して使用する環境に合わせた設定に直す必要があります。

重要

Page 135: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 231

Load Custom Defaults

このメニューを選択して<Enter>キーを押すと、保存しているカスタムデフォルト値をロードします。カスタムデフォルト値を保存していない場合は、表示されません。

Save Custom Defaults

このメニューを選択して<Enter>キーを押すと、現在の設定値をカスタムデフォルト値として保存します。保存すると「Load Custom Defaults」メニューが表示されます。

Discard Changes

CMOSメモリに値を保存する前に今回の変更を以前の値に戻したい場合は、この項目を選択します。Discard Changesを選択すると確認画面が表示されます。ここで、「Yes」を選ぶと新たに選択した内容が破棄されて、以前の内容に戻ります。

Save Changes

新たに選択した内容をCMOSメモリ(不揮発性メモリ)内に保存する時に、この項目を選択します。Saving Changesを選択すると、確認画面が表示されます。ここで、「Yes」を選ぶと新たに選択した内容をCMOSメモリ(不揮発性メモリ)内に保存します。

Page 136: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

232 システムBIOS(SETUP)のセットアップ

本装置が持つセットアップユーティリティ「SETUP」では、本装置内部のデータを第三者から保護するために独自のパスワードを設定することができます。万一、パスワードを忘れてしまったときなどは、ここで説明する方法でパスワードをクリアすることができます。また、本装置のCMOSメモリに保存されている内容をクリアする場合も同様の手順で行います。

パスワード/CMOSメモリのクリアはマザーボード上のコンフィグレーションジャンパスイッチを操作して行います。ジャンパスイッチは下図の位置にあります。

CMOSメモリ・パスワードのクリア

CMOSメモリの内容をクリアするとSETUPの設定内容がすべてデフォルトの設定に戻ります。重要

その他のジャンパの設定は変更しないでください。本装置の故障や誤動作の原因となります。重要

1 2 3 1 2 3 1 2 3 1 2 3

パスワードの保護/クリア用ピン

前面側 背面側

CMOSメモリの内容の保護/クリア用ピン

保護 クリア 保護 クリア

Page 137: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 233

それぞれの内容をクリアする方法を次に示します。

<CMOSのクリア>

1. 136ページを参照して準備をする。

2. 本体をラックから引き出す(136ページ参照)。

3. ロジックカバーを取り外す(149ページ参照)。

4. クリアしたい機能のジャンパスイッチの位置を確認する。

5. ジャンパスイッチの設定を変更する。

前ページの図を参照してください。ジャンパスイッチにアクセスしづらい場合は167ページを参照してライザーカードを取り外してください。

6. 5秒ほど待って元の位置に戻す。

7. 取り外した部品を元に組み立てる。

8. 電源コードを接続して本体の電源をONにする。

9. <F2>キーを押してBIOS SETUPユーティリティを起動し、Exitメニューから「Load Setup Defaults」を実行する。

<パスワードのクリア>

1. <CMOSのクリア>の1~5の手順同様にパスワードクリアのジャンパスイッチの設定を変更する。

2. 取り外した部品を元に組み立て、POWERスイッチを押す。

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。人が死亡する、または重傷を負うおそれがあります。詳しくは、iiiページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ 自分で分解・修理・改造はしない

ⓦ リチウムバッテリを取り外さない

ⓦ プラグを差し込んだまま取り扱わない

装置を安全にお使いいただくために次の注意事項を必ずお守りください。火傷やけがなどを負うおそれや物的損害を負うおそれがあります。詳しくは、iii ページ以降の説明をご覧ください。

ⓦ 1人で持ち上げない

ⓦ 中途半端に取り付けない

ⓦ カバーを外したまま取り付けない

ⓦ 指を挟まない

ⓦ 高温注意

ⓦ ラックが不安定な状態でデバイスをラックから引き出さない

ⓦ 複数台のデバイスをラックから引き出した状態にしない

Page 138: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

234 システムBIOS(SETUP)のセットアップ

3. <F2>キーを押してBIOS SETUPユーティリティを起動し、パスワードを設定し直して「Exit Saving Changes」を実行する。

4. 電源を落とし、ジャンパスイッチを元に戻す。

5. 再度、本体を元通りに組み立てる。

割り込みラインは、出荷時に次のように割り当てられています。オプションを増設するときなどに参考にしてください。

割り込みライン

IRQ 周辺機器(コントローラ) IRQ 周辺機器(コントローラ)0 システムタイマ 12 SM Bus1 ー 13 数値演算プロセッサ2 ー 14 プライマリIDE3 COM 2シリアルポート 15 ー4 COM 1シリアルポート 16 VGA5 PCI 17 ー6 ー 18 LAN17 PCI 19 LAN28 リアルタイムクロック 20 USB9 ACPI Compliant System 21 USB10 PCI 22 USB11 マザーボードリソース 23 USB

Page 139: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 235

RAIDシステムのコンフィグレーションここでは、本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)を使用して、内蔵のハードディスクドライブをRAIDシステムとして使用する方法について説明します。オプションのRAIDコントローラ(N8103-90/118)によるRAIDシステムの使用方法については、オプションに添付の説明書などを参照してください。

RAIDの概要

RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)とは

直訳すると低価格ディスクの冗長配列となり、ハードディスクドライブを複数まとめて扱う技術のことを意味します。

つまりRAIDとは複数のハードディスクドライブを1つのディスクアレイ(ディスクグループ)として構成し、これらを効率よく運用することです。これにより単体の大容量ハードディスクドライブより高いパフォーマンスを得ることができます。本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)では、1つのディスクグループを複数の論理ドライブ(バーチャルディスク)に分けて設定することができます。これらのバーチャルディスクは、OSからそれぞれ1つのハードディスクドライブとして認識されます。OSからのアクセスは、ディスクグループを構成している複数のハードディスクドライブに対して並行して行われます。

また、使用するRAIDレベルによっては、あるハードディスクドライブに障害が発生した場合でも残っているデータやパリティからリビルド機能によりデータを復旧させることができ、高い信頼性を提供することができます。

RAIDについて

Page 140: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

236 RAIDシステムのコンフィグレーション

RAIDレベルについて

RAID機能を実現する記録方式には、複数の種類(レベル)が存在します。その中で本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)がサポートするRAIDレベルは、「RAID 0」「RAID 1」「RAID 5」「RAID 6」「RAID 10」「RAID 50」です。ディスクグループを作成する上で必要となるハードディスクドライブの数量はRAIDレベルごとに異なりますので、下の表で確認してください。

ディスクグループ(Disk Group)

ディスクグループは複数のハードディスクドライブをグループ化したものを表します。設定可能なディスクグループの数は、ハードディスクドライブの数と同じ数です。

次の図は本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)にハードディスクドライブ を3台接続し、3台で1つのディスクグループ(DG)を作成した構成例です。

RAIDレベル必要なハードディスクドライブ数最小 最大

RAID0 1 8RAID1 2 2RAID5 3 8RAID6 3 8RAID10 4 8RAID50 6 8

「RAID 5」「RAID 6」「RAID 50」をご使用の場合は、別途N8103-119RAIDアップグレードキットを増設してください。重要

各RAIDのレベル詳細は、「RAIDレベル」(238ページ)を参照してください。ヒント

RAIDコントローラ

ハードディスクドライブ1(36GB)

ハードディスクドライブ2(36GB)

ハードディスクドライブ3(36GB)

DG0 容量 108GB

Page 141: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 237

バーチャルディスク(Virtual Disk)

バーチャルディスクは作成したディスクグループ内に、論理ドライブとして設定したものを表し、OSからは物理ドライブとして認識されます。設定可能なバーチャルディスクの数は、ディスクグループ当たり最大16個、コントローラ当たり最大64個になります。

次の図は本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)にハードディスクドライブを3台接続し、3台で1つのディスクグループを作成し、ディスクグループにRAID5のバーチャルディスク(VD)を2つ設定した構成例です。

パリティ (Parity)

冗長データのことです。複数台のハードディスクドライブのデータから1セットの冗長データを生成します。生成された冗長データは、ハードディスクドライブが故障したときにデータの復旧のために使用されます。

ホットスワップ

システムの稼働中にハードディスクドライブ の脱着(交換)を手動で行うことができる機能をホットスワップといいます。

ホットスペア(Hot Spare)

ホットスペアとは、冗長性のあるRAIDレベルで作成したディスクグループを構成するハードディスクドライブに障害が発生した場合に、代わりに使用できるように用意された予備のハードディスクドライブ です。ハードディスクドライブ の障害を検出すると、障害を検出したハードディスクドライブ を切り離し(オフライン)、ホットスペアを使用してリビルドを実行します。

RAIDコントローラ

ハードディスクドライブ1(36GB)

ハードディスクドライブ2(36GB)

ハードディスクドライブ3(36GB)

DG0 容量 108GB

VD0 (RAID5) 容量 40GB

VD1 (RAID5) 容量 32GB

VD0-120GB

VD0-220GB

VD0-320GB

VD1-116GB

VD1-216GB

VD1-316GB

Page 142: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

238 RAIDシステムのコンフィグレーション

RAIDレベル本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)がサポートしているRAIDレベルについて詳細な説明をします。

RAIDレベルの特徴

各RAIDレベルの特徴は下表の通りです。

レベル 機 能 冗長性 特 長RAID0 ストライピング なし データ読み書きが最も高速

容量が最大容量 = ハードディスクドライブ1台の容量   x ハードディスクドライブ台数

RAID1 ミラーリング あり ハードディスクドライブが2台必要容量 = ハードディスクドライブ1台の容量

RAID5 データおよび冗長データのストライピング

あり ハードディスクドライブが3台以上必要容量 = ハードディスクドライブ1台の容量   x (ハードディスクドライブ台数-1)

RAID6 データおよび二重化冗長データのストライピングあり

あり ハードディスクドライブが3台以上必要容量 = ハードディスクドライブ1台の容量   x (ハードディスクドライブ台数-2)

RAID10 RAID1のスパン あり ハードディスクドライブが4台以上必要容量 = ハードディスクドライブ1台の容量   x (ハードディスクドライブ台数÷2)

RAID50 RAID5のスパン あり ハードディスクドライブが6台以上必要容量 =ハードディスクドライブ1台の容量   x (ハードディスクドライブ台数-2)

「RAID 5」「RAID 6」「RAID 50」をご使用の場合は、別途N8103-119RAIDアップグレードキットを増設してください。重要

Page 143: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 239

「RAID0」について

データを各ハードディスクドライブへ分散して記録します。この方式を「ストライピング」と呼びます。

図ではストライプ1(ハードディスクドライブ1)、ストライプ2(ハードディスクドライブ2)、ストライプ3(ハードディスクドライブ3)・・・というようにデータが記録されます。すべてのハードディスクドライブに対して一括してアクセスできるため、最も優れたディスクアクセス性能を提供することができます。

「RAID1」について

1つのハードディスクドライブ に対してもう1つのハードディスクドライブ へ同じデータを記録する方式です。この方式を「ミラーリング」と呼びます。

1台のハードディスクドライブ にデータを記録するとき同時に別のハードディスクドライブに同じデータが記録されます。一方のハードディスクドライブ が故障したときに同じ内容が記録されているもう一方のハードディスクドライブ を代わりとして使用することができるため、システムをダウンすることなく運用できます。

RAID0はデータの冗長性がありません。ハードディスクドライブが故障するとデータの復旧ができません。重要

RAIDコントローラ

ストライプ1

ストライプ4

ストライプ2

ストライプ5

ストライプ3

ストライプ6

ハードディスクドライブ1

ハードディスクドライブ2

ハードディスクドライブ3

RAIDコントローラ

ストライプ1

ストライプ2

ストライプ1

ストライプ2

ハードディスクドライブ1

ハードディスクドライブ2

Page 144: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

240 RAIDシステムのコンフィグレーション

「RAID5」について

RAID0 と同様に、データを各ハードディスクドライブ へ「ストライピング」方式で分散して記録しますが、そのときパリティ (冗長データ)も各ハードディスクドライブ へ分散して記録します。この方式を「分散パリティ付きストライピング」と呼びます。

データをストライプ(x)、ストライプ(x+1)、そしてストライプ(x)とストライプ(x+1)から生成されたパリティ (x, x+1)というように記録します。そのためパリティとして割り当てられる容量の合計は、ちょうどハードディスクドライブ1台分の容量になります。ロジカルドライブを構成するハードディスクドライブ のうち、いずれかの1台が故障しても問題なくデータが使用できます。

「RAID6」について

RAID5と同様に「ストライピング」方式で記録しますが、通常のパリティ(P)と、何らかの係数による重み付けなど異なる計算手法を用いた別のパリティ (Q)の、2種類のパリティを使用します。この方式を「二重化分散パリティ付きストライピング」と呼びます。そのためパリティとして割り当てられる容量の合計は、ちょうどハードディスクドライブ2台分の容量になります。ロジカルドライブを構成するハードディスクドライブのうち、いずれかの2台が故障しても問題なくデータが使用できます。

RAIDコントローラ

ストライプ1

ストライプ4

ストライプ2

パリティ(3,4)

パリティ(1,2)

ストライプ3

パリティ(5,6) ストライプ5 ストライプ6

ハードディスクドライブ1

ハードディスクドライブ2

ハードディスクドライブ3

RAIDコントローラ

ストライプ4

ストライプ1

パリティP(5,6)

ストライプ2

ストライプ5

ストライプ3

ストライプ6

ハードディスクドライブ1

ハードディスクドライブ2

ハードディスクドライブ3

ハードディスクドライブ4

パリティQ(7,8) ストライプ7 ストライプ8

パリティP(3,4)

パリティQ(5,6)

パリティP(1,2)

パリティQ(3,4)

パリティQ(1,2)

パリティP(7,8)

Page 145: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 241

「RAID10」について

データを2つのハードディスクドライブ へ「ミラーリング」方式で分散し、さらにそれらのミラーを「ストライピング」方式で記録しますので、RAID0 の高いディスクアクセス性能と、RAID1 の高信頼性を同時に実現することができます。

「RAID50」について

データを各ハードディスクドライブ へ「分散パリティ付きストライピング」で分散し、さらにそれらを「ストライピング」方式で記録しますので、RAID0 の高いディスクアクセス性能と、RAID5 の高信頼性を同時に実現することができます。

RAIDコントローラ

ストライプ3

ストライプ1

RAID1

RAID0

ストライプ5

ストライプ3

ストライプ1

ストライプ5

ストライプ4

ストライプ2

ストライプ6

ストライプ4

ストライプ2

ストライプ6

ハードディスクドライブ1

ハードディスクドライブ2

ハードディスクドライブ3

ハードディスクドライブ4

RAID1

RAIDコントローラ

RAID0

ストライプ6

ストライプ1

パリティ(9, 10) パリティ(11, 12)

パリティ(5, 6) パリティ(7, 8)

パリティ(1, 2) パリティ(3, 4)ストライプ2

ストライプ9

ストライプ5

ストライプ10

ハードディスクドライブ1

ハードディスクドライブ2

ハードディスクドライブ3

ハードディスクドライブ4

ハードディスクドライブ5

ハードディスクドライブ6

RAID5

ストライプ8

ストライプ3 ストライプ4

ストライプ11

ストライプ7

ストライプ12

RAID5

Page 146: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

242 RAIDシステムのコンフィグレーション

本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)を使用して、内蔵のハードディスクドライブをRAIDシステムとして使用する方法について説明します。

本体装置内蔵のRAIDコントローラの機能について本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)が持つ機能を説明します。

リビルド

リビルド(Rebuild)は、ハードディスクドライブに故障が発生した場合に、故障したハードディスクドライブのデータを復旧させる機能です。『RAID1』や『RAID5』、『RAID6』など、冗長性のあるバーチャルディスクに対して実行することができます。

マニュアルリビルド(手動リビルド)

本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)の管理ユーティリティ「WebBIOS」や、「Universal RAID Utility」を使用し、手動で実施するリビルドです。ハードディスクドライブを選択してリビルドを実行することができます。

オートリビルド(自動リビルド)

Universal RAID Utilityなどのユーティリティを使用せず、自動的にリビルドを実行させる機能です。

オートリビルドには、以下の2種類の方法があります。

ⓦ スタンバイリビルド

ホットスペアを用いて自動的にリビルドを行う機能です。ホットスペアが設定されている構成では、バーチャルディスクに割り当てられているハードディスクドライブに故障が生じたときに、自動的にリビルドが実行されます。

ⓦ ホットスワップリビルド

故障したハードディスクドライブをホットスワップで交換し、自動的にリビルドを実行する機能です。

本体装置内蔵のRAIDコントローラのコンフィグレーション

リビルドを実行する場合は、以下の点に注意してください。

ⓦ リビルドに使用するハードディスクドライブ は、故障したハードディスクドライブ と同一容量、同一回転数、同一規格のものを使用してください。

ⓦ リビルド中は負荷がかかるため、処理速度は低下します。

ⓦ リビルド中は、本体装置のシャットダウンやリブートを実施しないでください。万が一、停電などの不慮な事故でシャットダウンしてしまった場合、速やかに電源の再投入を行ってください。自動的にリビルドが再開されます。

ⓦ 故障したハードディスクドライブを抜いてから新しいハードディスクドライブを実装するまでに、60秒以上の間隔をあけてください。

ⓦ ホットスワップリビルドが動作しない場合は、マニュアルリビルドを実行してください。

重要

Page 147: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 243

パトロールリード

パトロールリード(Patrol Read)は、ハードディスクドライブの全領域にリード&ベリファイ試験を実施する機能です。パトロールリードは、バーチャルディスクやホットスペアに割り当てられているすべてのハードディスクドライブに対して実行することができます。

パトロールリードにより、ハードディスクドライブの後発不良を検出・修復することができるため、予防保守として使用できます。

冗長性のあるバーチャルディスクを構成するハードディスクドライブやホットスペアに割り当てられたハードディスクドライブの場合は、実行中に検出したエラーセクタを修復することができます。

整合性チェック

整合性チェック(Check Consistency)は、バーチャルディスクの整合性をチェックするための機能です。「RAID 0」以外の冗長性のあるバーチャルディスクに対して実行することができます。また、ホットスペアディスクに対しても実行することができます。

整合性チェックは、WebBIOSやUniversal RAID Utilityから実施することができます。

整合性チェックは整合性をチェックするだけでなく、実行中に検出したエラーセクタを修復することができるため、予防保守として使用できます。

パトロールリードを実行する場合は、以下の点に注意してください。

ⓦ 本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)は、工場出荷時にパトロールリードが有効 [Enable] となっています。

ⓦ パトロールリードの設定を変更するには、Universal RAID Utilityを使用します。

ⓦ パトロールリード実行中にシステムを再起動しても、途中から再開します。

重要

整合性チェックを実行する場合は、以下の点に注意してください。

ⓦ 整合性チェック中は負荷がかかるため、処理速度は低下します。

ⓦ 整合性チェック実行中にシステムの再起動を行うと途中から再開します。

ⓦ 整合性チェックのスケジュール運転は、WebBIOS、もしくは、Universal RAID Utilityのraidcmdとオペレーティングシステムのスケジューリング機能などを組み合わせて行えます。

重要

Page 148: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

244 RAIDシステムのコンフィグレーション

バックグラウンドイニシャライズ

5台以上のハードディスクドライブで構成されたディスクグループにRAID5のバーチャルディスクを作成した場合、および7台以上のハードディスクドライブで構成されたディスクグループにRAID6のバーチャルディスクを作成した場合、自動的にバックグラウンドイニシャライズ(Background Initialize)が実施されます。バックグラウンドイニシャライズ機能は、初期化されていない領域に対してバックグラウンドでパリティ生成処理を行う機能であり、整合性チェックと同等の処理を行います。

ただし、以下の場合はバックグラウンドイニシャライズが実施されません。

ⓦ バックグラウンドイニシャライズが実施される前にフルイニシャライズ(Full Initialize)*を実施し、正常に完了している場合

* フルイニシャライズは、バーチャルディスクの領域全体を「0」でクリアする機能です。

ⓦ バックグラウンドイニシャライズが実施される前に整合性チェックを実施し、正常に完了している場合

ⓦ バックグラウンドイニシャライズを実施される前にリビルドを実施し、正常に完了している場合(RAID5のみ)

ⓦ バーチャルディスク作成時に、「Disable BGI」の設定を「Yes」に設定した場合

ⓦ バーチャルディスクが縮退状態(Degraded)やオフライン状態(Offline)の場合*

* RAID6で部分的な縮退状態(Partially Degraded)の場合はバックグラウンドイニシャライズが実行されます。

また、一旦バックグラウンドイニシャライズが完了しているバーチャルディスクに対して以下の操作を行った場合は、再度バックグラウンドイニシャライズが実施されます。

ⓦ バーチャルディスクが縮退状態(Degraded)やオフライン状態(Offline)の場合に、オフラインのハードディスクドライブにMake Onlineを実施し、バーチャルディスクがOptimalになった場合

ⓦ RAIDコントローラを保守部品などに交換した場合

ⓦ 既存のバーチャルディスクにリコンストラクションを実施し、ハードディスクドライブ5台以上のRAID5構成に変更した場合

ⓦ 既存のバーチャルディスクにリコンストラクションを実施し、ハードディスクドライブ7台以上のRAID6構成に変更した場合

バックグラウンドイニシャライズを実行する場合は、以下の点に注意してください。

ⓦ バックグラウンドイニシャライズ中は負荷がかかるため、処理速度は低下します。

ⓦ バックグラウンドイニシャライズを中断させても、数分後に再度実施されます。

重要

Page 149: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 245

リコンストラクション

リコンストラクション(Reconstruction)機能は、既存のバーチャルディスクのRAIDレベルや構成を変更する機能です。リコンストラクション機能には以下の3通りの機能がありますが、本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)ではMigration with additionのみをサポートしています。

Removed physical drive

本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)では未サポートです。

Migration only

本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)では未サポートです。

Migration with addition

既存のバーチャルディスクにハードディスクドライブを追加する機能です。本機能の実行パターンは以下の通りです。(α:追加するハードディスクドライブの数)

リコンストラクションは、WebBIOSで行います。Universal RAID Utilityはリコンストラクションをサポートしていません。重要

実行前 実行後

特長RAIDレベル

ハードディスクドライブ数

RAIDレベルハードディスクドライブ数

RAID0 x台 RAID0 x+α台 ハードディスクドライブα台分の容量が拡大される

RAID0 1台 RAID1 2台 容量は変更されない

RAID0 x台 RAID5 x+α台 ハードディスクドライブα-1台分の容量が拡大される

RAID0 x台 RAID6 x+α台(α=2以上)

ハードディスクドライブα-2台分の容量が拡大される

RAID1 2台 RAID0 2+α台 ハードディスクドライブα+1台分の容量が拡大される

RAID1 2台 RAID5 2+α台 ハードディスクドライブα台分の容量が拡大される

RAID1 2台 RAID6 2+α台 ハードディスクドライブα-1台分の容量が拡大される

RAID5 x台 RAID0 x+α台 ハードディスクドライブα+1台分の容量が拡大される

RAID5 x台 RAID5 x+α台 ハードディスクドライブα台分の容量が拡大される

RAID5 x台 RAID6 x+α台 ハードディスクドライブα-1台分の容量が拡大される

RAID6 x台 RAID0 x+α台 ハードディスクドライブα+2台分の容量が拡大される

RAID6 x台 RAID5 x+α台 ハードディスクドライブα+1台分の容量が拡大される

RAID6 x台 RAID6 x+α台 ハードディスクドライブα台分の容量が拡大される

Page 150: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

246 RAIDシステムのコンフィグレーション

例)RAID5のバーチャルディスクのMigration with addition

以下は、36GBハードディスクドライブ x 3台で構成されたRAID5のバーチャルディスクに、36GBハードディスクドライブを1台追加する場合の例です。

リコンストラクションを実行する場合は、以下の点に注意してください。

ⓦ リコンストラクション実行前に、必ずデータのバックアップと整合性チェックを実施してください。

ⓦ 1つのディスクグループに複数のバーチャルディスクを作成している構成には、リコンストラクションは実施できません。

ⓦ リコンストラクション中は負荷がかかるため、処理速度は低下します。

ⓦ 縮退状態(Degraded)や部分的な縮退状態(Partially Degraded)のバーチャルディスクにも実行することができますが、リビルドを実行し、バーチャルディスクを復旧した後で実行することを推奨します。

ⓦ リコンストラクション中は、本体装置のシャットダウンやリブートを実施しないでください。万が一、停電等の不慮の事故でシャットダウンをしてしまった場合は、速やかに電源を再投入してください。再起動後、自動的に再開されます。

ⓦ 構成によっては、リコンストラクションが完了後に、自動的にバックグラウンドイニシャライズが実行される場合があります。

重要

36GB 36GB 36GB

バーチャルディスク (RAID 5)

36GB 36GB 36GB 36GB

36GB

Migration with addition 実行

【実行前】容量 = 72GB

【実行後】容量 = 108GB

バーチャルディスク (RAID 5)

Page 151: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 247

WebBIOSを使用する前に         「WebBIOS」を使用する前に、サポート機能および注意事項をご覧ください。

サポート機能

ⓦ ハードディスクドライブのモデル名/容量の情報表示

ⓦ ハードディスクドライブの割り当て状態表示

ⓦ バーチャルディスクの作成

- RAIDレベルの設定

- Stripe Block サイズの設定

- Read Policy/Write Policy/IO Policy の設定

ⓦ バーチャルディスクの設定情報・ステータスの表示

ⓦ バーチャルディスクの削除

ⓦ コンフィグレーションのクリア

ⓦ イニシャライズの実行

ⓦ 整合性チェックの実行

ⓦ マニュアルリビルドの実行

ⓦ リコンストラクションの実行

バーチャルディスク作成時の注意事項

1. DGを構成するハードディスクドライブは同一容量および同一回転のものを使用してください。

2. VDを構築した後、必ずConsistency Checkを実施してください。

3. 本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)にOSをインストールする際は、OSインストール用のVDのみを作成してください。

4. WebBIOSはDianaScopeのリモートコンソール機能では動作しません。

Page 152: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

248 RAIDシステムのコンフィグレーション

5. WebBIOSのPhysical DriveとUniversal RAID Utilityの物理デバイスの対応は、以下の情報で判断します。

WebBIOSPhysical Drives欄で表示するエンクロージャ番号とスロット番号*

* Physical Drives欄で表示される番号(X:X:X)は、コネクタ番号:エンクロージャ番号:スロット番号を表します。本装置では、コネクタ番号は未サポートのため「()」と表示されます。エンクロージャ番号は常に「1」になります。スロット番号はディスクベイのスロット番号を表します。

Universal RAID Utility物理デバイスのプロパティで表示するエンクロージャ番号とスロット番号

WebBIOSのPhysical Drives欄に表示するスロット番号は0から始まる番号ですが、Universal RAID Utilityのスロット番号は1から始まる番号ですので注意してください。

WebBIOSのPhysical Drives表示画面

Universal RAID Utilityの物理デバイスのプロパティ画面

Page 153: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 249

WebBIOSの起動とメニュー

WebBIOSの起動

1. 装置の電源投入後、次に示す画面が表示された時に、[Esc]キーを押してください。

2. POST 画面が表示されたら<Ctrl>+<H>キーを押してWebBIOSを起動します。

【POST画面イメージ(バーチャルディスク未設定時)】

LSI MegaRAID SAS-MFI BIOS Version XXXX (Build MMM DD, YYYY)Copyright (c) XXXX LSI Logic CorporationHA -X (Bus X Dev X) MegaRAID SAS PCI 8708EM2FW package: X.X.X-XXXX

X Logical Drive(s) found on the host adapter.X Logical Drive(s) handled by BIOSPress <Ctrl><H> for WebBIOS

ⓦ POST中は<Pause>キーなどの操作に関係ないキーを押さないでください。

ⓦ <Ctrl>+<H>キーを押し忘れてしまったり、次ページの画面が表示されずに進んでしまった場合は、再起動して<Ctrl>+<H>キーを押してください。

重要

Page 154: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

250 RAIDシステムのコンフィグレーション

Main Menu

WebBIOSを起動すると最初に表示される[Adapter Selection]画面です。WebBIOSを用いて操作を実施するコントローラを選択し、"Start"をクリックしてください。

[Adapter Selection]を実行するとWebBIOSトップ画面が表示されます。

Adapter Selection

Adapter No.

0. XX XX X.XX.XX - XXXXMegaRAID SAS 8708EM2

Bus No Device No Type Firmware Version

Start

Physical Drives欄で表示される番号(X:X:X)は、コネクタ番号:エンクロージャ番号:スロット番号を表します。本装置では、コネクタ番号は未サポートのため「()」と表示されます。エンクロージャ番号は常に「1」になります。スロット番号はディスクベイのスロット番号を表します。

重要

Page 155: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 251

Adapter Properties

WebBIOSトップ画面にて[Adapter Properties]をクリックすると、設定情報を表示することができます。

設定情報画面にて[Next]をクリックすると、詳細設定を表示することができます。

設定情報画面は次のページにもあります。[Next]をクリックすると、次のページの詳細設定を表示することができます。

Page 156: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

252 RAIDシステムのコンフィグレーション

初期設定値および、設定値説明

項 目 設定値 説 明 変更可否 備考

Battery Backup PresentNone

バッテリのプロパティ画面を表示します。・バッテリ搭載時  : Present・バッテリ未搭載時 : None

Set Factory Defaults NoYes

本製品の設定をベンダ出荷時の状態に戻します。

不可*1

*1 Set Factory Defaultsを実施するとNECの工場出荷時の設定に戻せなくなりますので、実施しないでください。

Cluster Mode Disabled - 不可

Rebuild Rate 30 奨励設定値:30 可

Patrol Read Rate 30 奨励設定値:30 可

BGI Rate 30 奨励設定値:30 可

CC Rate 30 奨励設定値:30 可

Reconstruction Rate 30 奨励設定値:30 可

Adapter BIOS EnabledDisabled

- 不可

Coercion Mode None128MB-way1GB-way

- 不可

PDF Interval 300 - 不可

Alarm Control DisabledEnabledSilence

Disabled:アラームなし不可*2

*2 Alarm ControlをEnabledに設定しても、ビープ音による異常報告はされません。

Cache Flush Interval 4 - 不可

Spinup Drive Count 2 - 不可

Spinup Delay 12 - 不可

Stop On Error DisabledEnabled

- 不可

Stop CC On Error NoYes

整合性チェックで不整合を検出したときの動作を設定します。No: 修復して継続します。Yes: 中断します。

Maintain PD Fail History DisabledEnabled

- 不可

Schdule CC Supported 整合性チェックのスケジュール運転を設定します。

Page 157: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 253

設定値変更方法[Adapter Properties]画面にて設定変更可能なパラメータを変更した後、画面中央にある[Submit]ボタンをクリックして設定値を確定してください。

"Battery Backup"のステータスが"Present"と表示されます。[Present]をクリックすると、下記のバッテリステータス画面が表示されます。

上記プロパティ画面において"Auto Leam Period" , "Next Leam Time"および"Leam Delay Interval"は設定変更不可です。重要

ⓦ バッテリが充電状態のとき、Statusは"Charging"となります。バッテリが放電状態のとき、Statusは"Discharging"となります。

ⓦ バッテリ交換後、装置の電源をオンしても直ぐに充電状態に遷移しないことがあります。数時間程度装置を通電した後、再度Statusを確認してください。

ヒント

Page 158: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

254 RAIDシステムのコンフィグレーション

Scan Devices

WebBIOSトップ画面にて[Scan Devices]をクリックすると、接続されているハードディスクドライブを再認識します。この機能はWebBIOS起動後に新たなハードディスクドライブを接続した際に有効です。

ⓦ 新たに接続したハードディスクドライブに他のコンフィグレーション情報が保存されている場合、下記の[Foreign Configuration]画面が表示されます。そのまま新規ハードディスクドライブとして使用する場合は、"Clear"をクリックしてください。新たに接続したハードディスクドライブ内のコンフィグレーション情報がクリアされます。

ⓦ 新規に接続したハードディスクドライブ使用してUniversal RAIDUtilityで論理ドライブを作成する場合、他のコンフィグレーションが残っていると論理ドライブを作成できません。その場合は、本機能で他のコンフィグレーションを削除してください。(*)

(*) Universal RAID Utilityには本機能はありません。

重要

Page 159: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 255

Virtual Disks

WebBIOSトップ画面にて[Virtual Disks]をクリックすると、すでに構成されているVDに対する操作画面が表示されます。

VDが存在しない場合は、画面右上の欄にVDが表示されません。本操作画面はVDが存在するときに使用してください。重要

Page 160: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

256 RAIDシステムのコンフィグレーション

Physical Drives

WebBIOSトップ画面にて[Physical Disks]をクリックすると、接続されているPhysical Drive(ハードディスクドライブ)に対する操作画面が表示されます。

ハードディスクドライブが存在しない場合は、画面右上の欄にPhysicalDriveが表示されません。本操作画面はハードディスクドライブが存在するときに使用してください。

重要

Page 161: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 257

Physical Drives Properties

Physical DriveのPropertyの確認は以下の手順で行います。Physical Drive 0:0:0のPropertyを確認する例を説明します。

① 確認するPhysical Driveをクリックして選択する。② Propertiesのチェック欄をクリックする。③ Goをクリックする。

以下のプロパティ画面が表示されます。

Page 162: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

258 RAIDシステムのコンフィグレーション

Configuration Wizard

接続したハードディスクドライブを用いてバーチャルディスクを構築する機能です。本機能については次項"バーチャルディスクの構築"にて説明します。

Adapter Selection

本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当内蔵)のアダプタの設定を行うために、WebBIOSにてコントロールするアダプタを変更する必要があります。WebBIOSトップ画面より[Adapter Selection]をクリックすると、WebBIOS起動時に表示される[Adapter Selection]画面が再度表示されます。

Physical View / Logical View

VDを構築している場合、WebBIOSトップ画面にディスクグループ(DG)が表示されます。[Physical View]をクリックすると、DGを構築しているハードディスクドライブの情報が表示されます。[Logical View]をクリックすると、DG内で構築されているVDが表示されます。

Events

イベント情報を確認する画面です。

Events機能をサポートしていません。重要

Page 163: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 259

Exit

WebBIOSトップ画面より[Exit]をクリックすると、WebBIOSを終了するための確認画面が表示されます。WebBIOSを終了する際は、下記画面にて[Yes]をクリックしてください。

WebBIOSが終了すると、下記の画面が表示されます。装置を再起動してください。

Page 164: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

260 RAIDシステムのコンフィグレーション

バーチャルディスクの構築ここではWebBIOSを用いて、VD(バーチャルディスク)を構築する手順を説明します。

Configuration Wizard

WebBIOSを起動し、トップ画面より[Configuration Wizard]をクリックすると、下記の画面が表示されます。該当する操作を選択し、画面右下の[Next]をクリックしてください。

Clear Configuration: コンフィグレーションをクリアします。

New Configuration: コンフィグレーションをクリアし、新しいVDを作成します。既存VDが存在する場合はご注意ください。

Add Configuration: 既存VDが存在する状態で、新たにVDを追加します。

Page 165: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 261

[New Configuration]または[Add Configuration]を選択した場合、下記の画面が表示されます。

Custom Configuration: 手動コンフィグレーションを実施します。(RAIDレベルやサイズ等をすべて手動操作で決定します。)

Auto Configuration: 自動コンフィグレーションを実施します。with Redundancy (冗長性のあるRAIDレベルにてVDが構成されます。)

Auto Configuration: 自動コンフィグレーションを実施します。without Redundancy (冗長性の無いRAIDレベルにてVDが構成されます。)

"Custom Configuration"機能のみをサポートしています。重要

Page 166: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

262 RAIDシステムのコンフィグレーション

複数台のPD(Physical Drive)をひとまとめのDG(Disk Groups)として定義します。

① DGを構成するPhysical Drive(ハードディスクドライブ)を<Ctrl>キーを押しながらクリックすることで、複数台選択します。

② 選択完了後、画面左下の[AddtoArray]をクリックします。

③ 画面右側 Disk Groupsの欄に、新しいDGが設定されます。DGの確定するために、画面右下の[Accept DG]をクリックします。

Page 167: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 263

④ DGが確定されたら、画面右下の[Next]をクリックします。

⑤ DGの設定後、スパン定義画面が表示されます。

⑥ 画面左側Array With Free Space欄から、VDを設定するDGを選択し[Add to SPAN]をクリックすると、画面右側Span欄にDGが設定されます。

⑦ スパン設定完了後、画面右下の[Next]をクリックします。

ⓦ RAID0,1,5,6を構築する場合は、スパン設定は1つのDGだけを設定してください。複数のDGに対して一度にVD設定する場合、1つ目のDGに対してVD設定してから、次のDGを選択してVDを設定してください。

ⓦ RAID10,50のスパン構成を構築する場合は、同じ数量のハードディスクドライブで構成された複数のDGをスパン設定してください。

ⓦ 異なる数量のハードディスクドライブで構成された複数のDGを一度にスパン設定することはできません。

重要

Page 168: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

264 RAIDシステムのコンフィグレーション

前画面の操作で作成したDG内にVDを構築します。DG確定後、VD定義画面が表示されます。画面右側の中段の"NextLD,Possible RAID Levels"には、DG内に構築可能なVDのRAIDレベルおよび最大サイズが表示されています。

Page 169: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 265

例として、RAID 5 サイズyyyyy MBのVDを構築します。

① 画面左側の設定項目欄へ必要なパラメータを入力します。② Select Size”欄へサイズ“yyyyy”を入力します。③ VDの設定が完了したら、画面中央下[Accept]をクリックします。④ 続けてVDの構築を行う場合は、[Back]をクリックしスパン定義画面から同様の手順で構

築を行います。⑤ VDの構築が完了したら、[Next]をクリックします。

ⓦ あらかじめ“Select Size”欄に入力されているサイズは、RAID1やRAID6の場合の最大サイズです。RAIDレベルをRAID0やRAID5に設定した場合の最大サイズは、“Next LD, Possible RAID Levels”を参照し手動で入力する必要があります。

ⓦ 「RAID 5」「RAID 6」「RAID 50」をご使用の場合は、別途N8103-119 RAIDアップグレードキットを増設してください。

ⓦ N8103-119アップグレードキットを増設していない場合にRAIDLevel欄に「RAID 5」が表示される場合がありますが選択しないでください。万が一選択しても構成情報をセーブするときに失敗します。その場合は最初からやり直してください。

重要

Page 170: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

266 RAIDシステムのコンフィグレーション

⑥ DG 0内にVD 0が構築され、以下の画面が表示されます。

⑦ 構築したVDに誤りがなければ、画面右下の[Accept]をクリックします。⑧ "Save this Configuration?"というメッセージが表示されますので、コンフィグレーショ

ンを保存する場合は"Yes"をクリックします。⑨ "All data on the new Virtual Disks will be lost. Want to Initialize?"と新規VDに対しファ

ストイニシャライズを実施するか否かを確認するメッセージが表示されます。通常は"Yes"をクリックしてください。

⑩ "Virtual Disks"操作画面が表示されます。他の操作を行う必要が無い場合は、画面左下の[Home]をクリックしてください。

⑪ WebBIOSトップ画面が表示され、画面右下に構築したVDが表示されます。

Page 171: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 267

Configure SPAN

例として、4台のハードディスクドライブを使用してRAID10(RAID1のスパン)を構築する手順を下記に説明します。

① WebBIOSトップ画面より[Configuration Wizard]をクリックして、Wizardを起動します。

② DGを構成するPhysical Drive(HDD)を<Ctrl>キーを押しながらクリックして選択します。(例として二つのDGを構築しスパンします。)

③ 選択完了後、画面右下の[AddtoArray]をクリックし、画面右側Disk Groups欄にDGが設定されたことが確認できたら[Accept DG]をクリックして確定します。

RAID00やRAID60の構成は未サポートですので、構築しないでください。重要

Page 172: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

268 RAIDシステムのコンフィグレーション

④ 画面右側 Disk Groupsの欄に、新しいDGが構築されます。同様に2つ目のDGを構築し、画面右下の[Next]をクリックします。

⑤ 作成された2つのDGを用いてRAID10のスパンを設定します。DG確定後、以下のスパン定義画面が表示されます。

⑥ 画面左側Array With Free Space欄から、DG0を選択し[Add to SPAN]をクリックして、画面右側Span欄にDGを設定します。

Page 173: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 269

⑦ 続けてDG1を選択し[Add to SPAN]をクリックします。2つのDGが画面右側Span欄に設定されたら、画面右下の[Next]をクリックします。

⑧ VD 定義画面が表示されます。画面左側へ必要なパラメータを入力し、画面中央下の[Accept]をクリックします。

Page 174: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

270 RAIDシステムのコンフィグレーション

⑨ 画面右側の欄に、DG0とDG1がどちらもVD 0に定義されていること確認し、画面右下の[Next]をクリックします。

⑩ ”Preview”画面が表示されますので、構築したVDに誤りがなければ、画面右下の[Accept]をクリックします。

⑪ “Save this Configuration?”と確認のメッセージが表示されますので、”Yes”をクリックします。

⑫ “All data on the new Virtual Disks will be lost. Want to Initialize?”と新規VDに対しイニシャライズを実施するか否かを確認するメッセージが表示されます。通常は”Yes”をクリックしてください。。

⑬ “Virtual Disks”操作画面が表示されます。他の操作を行う必要が無い場合は、画面左下の[Home]をクリックしてください。

⑭ WebBIOSトップ画面が表示され、画面右下に構築したVDが表示されます。

Page 175: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 271

VD Definition設定項目

「Configuration Wizard」の設定項目一覧です。

設定項目 パラメータ 備考

RAID LevelRAID0 / RAID1 / RAID5 / RAID6 /RAID 00 / RAID 10 / RAID 50 /RAID60

RAID 00とRAID 60は未サポート

Strip Size8KB / 16KB / 32KB / 64KB / 128KB /256 KB / 512 KB / 1024 KB

奨励設定値:64KB

Access Policy RW / Read Only / Blocked 奨励設定値:RW

Read Policy Normal / Ahead / Adaptive 奨励設定値:Normal

Write Policy WBack /WThruWBack:ライトバックWThru:ライトスルー

WrtThru for BAD BBU チェックあり/ チェックなし

Write Policyをライトバックに設定している場合のモードを選択します。

チェックあり:通常ライトバックチェックなし:常時ライトバック

奨励設定値: チェックあり

IO Policy Direct / Cached 奨励設定値:Direct

Disk Cache Policy NoChange / Enable / Disable 奨励設定値:Disable

Disable BGI No / Yes

VD作成後にBack GroundInitializeを実施するか否かを設定します。

奨励設定値:No

ⓦ BGI (Back Ground Initialize)は以下のVDでのみ動作します。- HDD5台以上で構成されるRAID5のVD

ⓦ 「RAID 5」「RAID 6」「RAID 50」をご使用の場合は、別途N8103-119 RAIDアップグレードキットを増設してください。

ⓦ N8103-119アップグレードキットを増設していない場合にRAIDLevel欄に「RAID 5」が表示される場合がありますが選択しないでください。万が一選択しても構成情報をセーブするときに失敗します。その場合は最初からやり直してください。

重要

Page 176: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

272 RAIDシステムのコンフィグレーション

ライトキャッシュ設定(Write Policy)については、WrtThru for BAD BBUとの組み合わせにより、以下のモードがあります。お客様の環境に合わせて設定してください。

RAID LevelとStripe Size以外はVD作成後変更することができます。WebBIOSトップ画面でVirtual Disksをクリックし、Policies枠内の設定を変更した後Changeボタンをクリックしてください。

WrtThru for BAD BBU

チェックあり チェックなし

Write Policy

WBack

通常ライトバックN8103-120増設バッテリを搭載することで使用可能です。書き込み時にキャッシュメモリを使用しますが、バッテリの異常時や充電が完了していない場合には、自動的にライトスルーに切り替わるモードです。データ保持の観点からも安全性が高いため、本モードに設定することを奨励しています。

常時ライトバック常にライトバックで動作し、N8103-120増設バッテリを搭載してしない場合も使用できます。書き込み時に常にキャッシュメモリを使用するため、書き込み性能が最も高いモードですが、バッテリの異常時や充電が完了していない場合でもキャッシュメモリを使用するため、停電時にはキャッシュメモリ内のデータが消えてしまいます。本モードに設定する場合は、必ず無停電電源置(UPS)を使用してください。

WThru

ライトスルーN8103-120増設バッテリを使用しない場合はライトスルー設定を推奨します。書き込み時にキャッシュメモリを使用しないモードです。データ保持の観点から最も安全性が高いモードですが、書き込み性能はライトバック設定に比べ劣ります。

※本モードはありません。VD作成時にWrtThru forBADBBUにチェックを入れなくても、作成後に自動的にチェックが入ります。

Page 177: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 273

各種機能操作方法

整合性チェック(Check Consistency)機能

① WebBIOSを起動します。② WebBIOSトップ画面より、[Virtual Disks]をクリックします。③ Virtual Disks画面右上より、整合性チェックを実行するVDを選択します。④ Virtual Disks画面右下より、Check Consistencyチェック欄をクリックします。⑤ チェックマークを確認した後、[Go]をクリックします。

⑥ Virtual Disks画面左に、整合性チェックの進捗が表示されます。⑦ Virtual Disks画面左下の[Home]をクリックして、トップ画面に戻ってください。

Page 178: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

274 RAIDシステムのコンフィグレーション

マニュアルリビルド機能

ハードディスクドライブ3台を用いて、RAID5のVDを構築している環境において、ハードディスクドライブが1台故障したケースを例に説明します。故障したハードディスクドライブは装置の電源をオフにしてから新しいハードディスクドライブと交換します。活栓交換を行っていないため、オートリビルド機能は動作しません。そこで、下記にて説明するマニュアルリビルド機能を用いてVDを復旧します。

① WebBIOSを起動します。トップ画面右横において、交換したハードディスクドライブのステータスが"UNCONF GOOD"であることを確認します。下記例では、スロット番号2のハードディスクドライブを交換しています。PD Missing from DGx:Slot 2:xxxxxx MBの表示は、スロット番号2に取り付けられていたPD(Physical Drive)が取り外されたことを示します。

② "Physical Drives"欄より、新しく接続したハードディスクドライブ[():1:2]をクリックします。

③ Physical Driveのプロパティ画面が表示されます。④ 画面下の"Make Global HSP"または、"Make Dedicated HSP"を選択し、画面中央下の

[Go]をクリックしてください。

Page 179: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 275

⑤ "Rebuild Progress"が表示されますので、画面左下の[Home]をクリックしてWebBIOSトップ画面に戻ってください。

ホットスペアの設定

ハードディスクドライブ3台を用いて、RAID5のVDを構築している環境において新たにハードディスクドライブを追加し、そのハードディスクドライブをホットスペアに設定するケースを例に説明します。

① WebBIOSを起動します。トップ画面右横において、追加したハードディスクドライブのステータスが"UNCONF GOOD"であることを確認します。

整合性チェック、リビルドおよびリコンストラクション等のバックグランドタスクを実行中はWebBIOSトップ画面に戻るようにしてください。進捗画面を表示したままですと、バックグランド処理が遅くなる場合があります。

重要

Page 180: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

276 RAIDシステムのコンフィグレーション

② "Physical Drives"欄より、新しく接続したハードディスクドライブ[():1:3]をクリックします。③ Physical Driveのプロパティ画面が表示されます。④ 画面右下の"Make Global HSP"または"Make Dedicated HSP"を選択し、画面中央下の

[Go]をクリックしてください。

Global HSP: 全てのDGに対し使用可能なホットスペアです。

Dedicated HSP: 特定のDG に対し使用可能なホットスペアです。設定する際には、使用する先のDGを指定する必要があります。

⑤ 新しく接続したハードディスクドライブのステータスが"HOTSPARE"になります。⑥ 画面左下の[Home]をクリックしてWebBIOSトップ画面に戻ってください。

Enclosure Affinityの設定は、ホットスペアを特定のエンクロージャ(ディスク筐体)に定義付ける設定ですが、本装置ではサポートしていません。チェックしないでください。

ヒント

Page 181: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 277

リコンストラクション機能

ハードディスクドライブ3台を用いて、RAID5のVDを構築している環境において新たにハードディスクドライブを追加し、ハードディスクドライブ4台 RAID5のVDへ変更するケースを例に説明します。

① WebBIOSを起動します。トップ画面右横において、追加したハードディスクドライブのステータスが"UNCONF GOOD"であることを確認します。

② "Virtual Drives"欄より、あらかじめ構築されているVD 0をクリックします。③ VD 0 の設定画面が表示されます。

Page 182: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

278 RAIDシステムのコンフィグレーション

④ 画面右側に、リコンストラクション機能に必要な項目が表示されています。

⑤ "Migration with addition"を選択します。⑥ リコンストラクション後のRAIDレベルを決定します。⑦ 追加するハードディスクドライブを選択します。⑧ ⑤~⑦の操作が完了したら、画面右下[Go]をクリックしてください。⑨ 画面左下に進捗が表示されます。画面左下の[Home]をクリックして、WebBIOSトップ

画面に戻ってください。

VDが定義されているDGを構築するハードディスクドライブ情報

Migration Only:RAIDレベルの変更のみ

Migration with addition:ハードディスクドライブの追加およびRAIDレベルの変更

ⓦ リコンストラクション実行後に、バーチャルディスクの容量が正常に表示されない場合があります。その場合はトップ画面からScan Devicesを実施してください。

ⓦ 整合性チェック、リビルドおよびリコンストラクション等のバックグランドタスクを実行中はWebBIOSトップ画面に戻るようにしてください。進捗画面を表示したままですと、バックグランド処理が遅くなる場合があります。

重要

Page 183: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 279

WebBIOSとUniversal RAID Utilityオペレーティングシステム起動後、RAIDシステムのコンフィグレーション、および、管理、監視を行うユーティリティとしてUniversal RAID Utilityがあります。WebBIOSとUniversal RAID Utilityを併用する上で留意すべき点について説明します。

用語

WebBIOSとUniversal RAID Utilityは、使用する用語に差分があります。WebBIOSとUniversalRAID Utilityを併用するときは、以下の表を元に用語を読み替えてください。

番号とID

RAIDシステムの各コンポーネントを管理するための番号は、WebBIOSとUniversal RAIDUtilityでは表示方法が異なります。以下の説明を元に識別してください。

AdapterとRAIDコントローラ

WebBIOSは、Adapterを0から始まる番号で管理します。Adapterの番号を参照するには、Homeメニューの[Adapter Selection] で表示する [Adpater No] を参照します。Universal RAID Utilityは、RAIDコントローラを1から始まる番号で管理します。UniversalRAID UtilityでRAIDコントローラの番号を参照するには、RAIDビューアでは、RAIDコントローラのプロパティの[番号] を、raidcmdでは、RAIDコントローラのプロパティの[RAIDController #X] を参照します。また、Universal RAID Utilityでは、WebBIOSの管理するAdapter番号もRAIDコントローラのプロパティの[ID] で参照できます。

Virtual Diskと論理ドライブ

WebBIOSは、Virtual Diskを0から始まる番号で管理します。Virtual Diskの番号を参照するには、Virtual Drivesの [VD X] を参照します。Universal RAID Utilityは、論理ドライブを1から始まる番号で管理します。Universal RAIDUtilityで論理ドライブの番号を参照するには、RAIDビューアでは、論理ドライブのプロパティの[番号]を、raidcmdでは、論理ドライブのプロパティの[RAID Controller #X Logical Drive#Y] を参照します。また、Universal RAID Utilityでは、WebBIOSの管理する論理ドライブ番号も論理ドライブのプロパティの[ID] で参照できます。

WebBIOSの使用用語Universal RAID Utilityの使用用語

RAIDビューア raidcmd

Adapter RAIDコントローラ RAID Controller

Virtual Disk 論理ドライブ Logical Drive

Disk Group ディスクアレイ Disk Array

Physical Drive 物理デバイス Physical Device

Page 184: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

280 RAIDシステムのコンフィグレーション

ディスクアレイ

WebBIOSは、ディスクアレイを0から始まる番号で管理します。ディスクアレイの番号は、Physical DrivesやVirtual Drivesの [DG X] を参照します。Universal RAID Utilityは、ディスクアレイを1から始まる番号で管理します。Universal RAIDUtilityでディスクアレイの番号を参照するには、RAIDビューアでは、論理ドライブのプロパティの[ディスクアレイ] を、raidcmdでは、ディスクアレイのプロパティの[RAID Controller#X Disk Array #Y] を参照します。

Physical Driveと物理デバイス

WebBIOSは、Physical Driveをコネクタ番号:エンクロージャ番号:スロット番号の3つ番号で管理します。これらの番号は、Physical Drives欄の[x:x:x]で参照できます。ただし、コネクタ番号については本装置では未サポートのため「()」と表示されます。エンクロージャ番号は1から始まる番号です。スロット番号は0から始まる番号です。Universal RAID Utilityは、物理デバイスを1から始まる番号とID、エンクロージャ番号、スロット番号で管理します。番号は、接続している物理デバイスを[ID]の値を元に昇順に並べ、値の小さいものから順番に1から始まる値を割り当てたものです。IDはWebBIOSのPhysicalDrives Propertiesに表示されるConnected Portと同じ値です。エンクロージャ番号とスロット番号は、1から始まる番号です。Universal RAID Utilityでこれらの番号を参照するには、RAIDビューアでは、物理デバイスのプロパティの[番号] と[ID]、[エンクロージャ]、[スロット]を、raidcmdでは、物理デバイスのプロパティの[RAID Controller #X Physical Drvice #Y] と[ID]、[Enclosure]、[Slot] を参照します。

WebBIOSのPhysical Drives欄に表示するスロット番号は0から始まる番号ですが、Universal RAID Utilityのスロット番号は1から始まる番号ですので注意してください。

重要

Page 185: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

ハードウェア編 281

優先度の設定

WebBIOSでは、RAIDコントローラのリビルド優先度、パトロールリード優先度、整合性チェック優先度の設定項目を数値で表示/設定しますが、Universal RAID Utilityは、高/中/低の3つのレベルにまるめて表示/設定します。それぞれの項目ごとの数値とレベルの対応については、以下の表を参照してください。たとえば、WebBIOSでRAIDコントローラの [Rebuild Rate] を "50" に設定したとき、Universal RAID Utilityは、そのRAIDコントローラの [リビルド優先度] を "中" という値で表示します(RAIDコントローラの[リビルド優先度]は、"50" で動作します)。Universal RAID Utility で、RAIDコントローラの [リビルド優先度] を "High" に設定したとき、[リビルド優先度] は、"90"で動作します。WebBIOSでそのRAIDコントローラの [RebuildRate] を参照すると、"90" と表示します。

WebBIOSでの設定値とUniversal RAID Utilityの表示レベル

Universal RAID Utilityでレベル変更時に設定する値

項 目 WebBIOSの設定値Universal RAID Utility

表示レベル

リビルド優先度WebBIOSのRebuild Rate

80~100 高(High)

31-79 中(Middle)

0-30 低(Low)

パトロールリード優先度WebBIOSのPatrol Read Rate

80~100 高(High)

31-79 中(Middle)

0-30 低(Low)

整合性チェック優先度WebBIOSのCC Rate

80~100 高(High)

31-79 中(Middle)

0-30 低(Low)

項 目Universal RAID Utility

選択レベル設定値

リビルド優先度WebBIOSのRebuild Rate

高(High) 90

中(Middle) 50

低(Low) 10

パトロールリード優先度WebBIOSのPatrol Read Rate

高(High) 90

中(Middle) 50

低(Low) 10

整合性チェック優先度WebBIOSのCC Rate

高(High) 90

中(Middle) 50

低(Low) 10

ⓦ WebBIOSでは、BGI Rate (バックグラウンドイニシャライズの優先度)も設定できますが、Universal RAID Utilityではバックグラウンドイニシャライズの優先度は設定できません。

ⓦ Universal RAID Utilityは、初期化優先度も設定できますが、本体装置内蔵のRAIDコントローラ(N8103-116相当)は、初期化優先度を設定できません。そのため、RAIDビューアのプロパティの[オプション] タブに[初期化優先度] の項目を表示しません。また、raidcmdで初期化優先度を設定すると失敗します。

ヒント

Page 186: ug Spumoni 2U - NECsupport.express.nec.co.jp/usersguide/UC100/120Rj-2_a/ug...98 各部の名称と機能各部の名称と機能 本装置の各部の名称を次に示します。(1)

282 リセット

リセット本装置が動作しなくなったときに参照してください。

OSが起動する前に動作しなくなったときは、<Ctrl>キーと<Alt>キーを押しながら、<Delete>キーを押してください。リセットを実行します。

OSからシャットダウンできなくなったときや、POWERスイッチを押しても電源をOFFにできなくなったとき、リセットが機能しないときなどに使用します。

本体のPOWERスイッチを4秒ほど押し続けてください。電源が強制的にOFFになります。(電源を再びONにするときは、電源OFFから約10秒ほど待ってから電源をONにしてください。)

ソフトウェアリセット

リセットは、本体のDIMM内のメモリや処理中のデータをすべてクリアしてしまいます。ハングアップしたとき以外でリセットを行うときは、本装置がなにも処理していないことを確認してください。

重要

強制電源OFF

リモートパワーオン機能を使用している場合は、一度、電源をONにし直して、OSを起動させ、正常な方法で電源をOFFにしてください。重要

0

1

2

3

4

5

POWERスイッチ(4秒以上押す)