w 投資環境ウィークリー 2015年10月19日号 · 10月16日 1,183.60...

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巻末の留意事項等を必ずご覧ください。 W W 1 今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール 注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。国名等は7ページの脚注をご参照ください。 出所)Bloomberg等、各種資料より当社経済調査部作成 Focus 投資環境ウィークリー W 20151019日号 情報提供資料 経済調査部 10/19 20 21 22 23 (米) (米) (米) ラッカー・リッチモンド連銀総裁 講演 IBM 2015 79 月期決算発表 モルガン・スタンレー 2015 79 月期決算発表 (米) 9 月 住宅着工・許可件数(着工、年率) 8 月: 112.6 万件 9 月:(予) 114.7 万件 (日) 9 月 貿易収支(通関ベース、季調値) 8 月:▲ 3 5,880 億円 9 月:(予)▲ 6,340 億円 (米) 9 月 中古住宅販売件数(年率) 8 月: 531 万件 9 月:(予) 537 万件 (中) 9 月 新築住宅価格公表(全 70 都市) (中) 79 月期 実質 GDP (前年比) 46 月期: +7.0% 79 月期: +6.9% (米) ダドリー・ニューヨーク連銀総裁 講演 (日) 8 月 全産業活動指数 ( 前月比 ) 7 月: +0.2% 8 月:(予)▲ 0.3% (米) (米) (米) キャタピラー 2015 79 月期決算発表 マイクロソフト 2015 79 月期決算発表 アマゾン 2015 79 月期決算発表 (中) 9 月 鉱工業生産(前年比) 8 月: +6.1% 9 月: +5.7% (他) ブラジル 金融政策委員会 COPOM 、~ 21 日) SELIC ターゲットレート: 14.25% ⇒(予) 14.25% (米) ゼネラル・モーターズ( GM 2015 79 月期決算発表 (欧) 欧州中央銀行( ECB) ECB) 理事会 翌日物貸出金利: 0.3% ⇒(予) 0.3% リファイナンス・レート: 0.05% ( 予) 0.05% (中) 9 月 固定資産投資 (都市部、年初来累積、前年比) 8 月: +10.9% 9 月: +10.3% (他) トルコ 金融政策委員会( MPC 1 週間物レポ金利: 7.50% ⇒(予) 7.50% 翌日物貸出金利: 10.75% ⇒(予) 10.75% (欧) 翌日物預金金利:▲ 0.2% ⇒(予)▲ 0.2% ドラギ ECB 総裁記者会見 (中) 9 月 小売売上高(前年比) 8 月: +10.8% 9 月: +10.9% 翌日物借入金利: 7.25% ⇒(予) 7.25% 米利上げ時期と中国景気動向をにらみつつ、リスク選好型の相場が継続か 今週も、米国の利上げ時期と中国の景気動向が市場の焦点です。米国は住宅市 場関連以外にめぼしい指標がなく、当局者発言等に注目。本日19日公表の中国の 7-9月期の実質GDPは前年比+6.9%と、前期の+7.0%より減速。不動産融資規制緩 和などを受け住宅価格は改善しているものの、財政金融緩和の効果による景気底 打ちの兆しが確認できるかは10月以降の指標待ちとなりそうです。今週も株式市 場を中心にリスク選好型の相場継続が見込まれるものの、米利上げ時期と中国景 気に関する確信が持てない中、相場上昇のピッチは鈍い可能性が高いでしょう。 米国21日の住宅着工件数(9)114.7万件と前月の112.6万件より改善、22の中古住宅販売件数537万件と前月の531万件より増加し住宅市場の堅調振りが 確認されようものの、年内の利上げ開始を確信させるには至らないでしょう。 ユーロ圏22日のECB(欧州中銀)理事会では、政策据置きが予想されるものの、 何らかの追加的な金融緩和の可能性が示唆されるかに注目が集まります。 ブラジル20-21日の政策会合では、金利据置きが予想されます。先週15日に は格付大手フィッチが外貨建格付をBBBからBBB- に引下げ見通しをネガティブ に。財政悪化懸念が高まる中、先月9日のS&Pに次ぐ投機的等級への格下げも視 野に入りました。先週末には、財政再建に取組むレビ財務相辞任の憶測が再浮上。 不透明な政治状況がレアル相場を左右する展開が続きそうです。(入村) 先週の金融市場では、NYダウやドイツDAX®など主要先進国の株価が前週比 で続伸するなど、リスク選好型の相場が継続。しかし、日経平均は前週比で反落 し、米独の10年債利回りも低下、NY原油先物も反落するなど、先々週のリスク 選好一色の相場とは様相が異なりました。為替市場でも、南アフリカ、ニュー ジーランド、トルコ等の通貨が対米ドルで上昇する一方、ブラジル、マレーシア、 オーストラリア等の通貨が下落とまだら模様。ほぼ全ての主要新興国が対ドルで 上昇した先々週のリスク選好相場は継続しませんでした。 8月半ば以降、中国景気への警戒感から世界的に株安が進行し、新興国と資源 国の通貨や一次産品価格が急落。年内の米利上げへの警戒感が残る中、人民元相 場の切下げや本土株価の急落が同国景気懸念を高めました。この流れが反転した のは今月2日。同日の米雇用統計が市場予想を大きく下回り、年内の米利上げは 困難との思惑が浮上し、市場のリスク選好度を高めました。先週の米景気指標も 冴えず、9月の小売売上高は市場予想を下回り8月分も下方修正、9月の鉱工業生 産も2ヵ月連続のマイナスとなりました。また、米地区連銀経済報告( ベージュ ブック)はドル高による製造業や観光業への打撃を指摘。ブレイナードFRB理事は、 海外リスクが沈静化するまで利上げは控えるべきと発言しました。金利先物市場 を見る限り、市場参加者は年内の米利上げは困難との見方を強めている模様です。

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Page 1: W 投資環境ウィークリー 2015年10月19日号 · 10月16日 1,183.60 商品市況:先物価格 6,416.16 6,378.04 先々週末 10月9日 先週末 10月16日 注)10月12日は日本の株式・債券市場、米国の債券市場休場のため日本株、日本・米国の長期金利は同月9日で代

巻末の留意事項等を必ずご覧ください。

投資環境ウィークリー 2015年10月19日号WW

1

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。国名等は7ページの脚注をご参照ください。 出所)Bloomberg等、各種資料より当社経済調査部作成

Focus

投資環境ウィークリーW

2015年10月19日号

情 報 提 供 資 料

経 済 調 査 部

月 火 水 木 金10/19 20 21 22 23

(米)(米)(米)

ラッカー・リッチモンド連銀総裁 講演

IBM 2015年7‐9月期決算発表

モルガン・スタンレ  ー2015年7‐9月期決算発表

(米) 9月 住宅着工・許可件数(着工、年率)

 8月:112.6万件

 9月:(予)114.7万件

(日) 9月 貿易収支(通関ベース、季調値)

 8月:▲3兆5,880億円

 9月:(予)▲6,340億円

(米) 9月 中古住宅販売件数(年率)

 8月:531万件

 9月:(予)537万件

(中) 9月 新築住宅価格公表(全70都市)

(中) 7‐9月期 実質GDP(前年比)

 4‐6月期:+7.0% 7‐9月期:+6.9%

(米) ダドリー・ニューヨーク連銀総裁 講演 (日) 8月 全産業活動指数(前月比) 7月:+0.2% 8月:(予)▲0.3%

(米)(米)(米)

キャタピラー 2015年7‐9月期決算発表

マイクロソフト 2015年7‐9月期決算発表

アマゾン 2015年7‐9月期決算発表

(中) 9月 鉱工業生産(前年比)

 8月:+6.1% 9月:+5.7%

(他) ブラジル 金融政策委員会

(COPOM、~21日)

  SELICターゲットレート:14.25%⇒(予)14.25%

(米) ゼネラル・モーターズ(GM)

            2015年7‐9月期決算発表

(欧) 欧州中央銀行(ECB)(ECB)理事会

 翌日物貸出金利:0.3%⇒(予)0.3% リファイナンス・レート:0.05%⇒(予)0.05%

(中) 9月 固定資産投資

 (都市部、年初来累積、前年比)

 8月:+10.9%、9月:+10.3%

(他) トルコ 金融政策委員会(MPC)

 1週間物レポ金利:7.50%⇒(予)7.50% 翌日物貸出金利:10.75%⇒(予)10.75%

(欧)

 翌日物預金金利:▲0.2%⇒(予)▲0.2%ドラギECB総裁記者会見

(中) 9月 小売売上高(前年比)

 8月:+10.8% 9月:+10.9%

 翌日物借入金利:7.25%⇒(予)7.25%

米利上げ時期と中国景気動向をにらみつつ、リスク選好型の相場が継続か

今週も、米国の利上げ時期と中国の景気動向が市場の焦点です。米国は住宅市

場関連以外にめぼしい指標がなく、当局者発言等に注目。本日19日公表の中国の

7-9月期の実質GDPは前年比+6.9%と、前期の+7.0%より減速。不動産融資規制緩

和などを受け住宅価格は改善しているものの、財政金融緩和の効果による景気底

打ちの兆しが確認できるかは10月以降の指標待ちとなりそうです。今週も株式市

場を中心にリスク選好型の相場継続が見込まれるものの、米利上げ時期と中国景

気に関する確信が持てない中、相場上昇のピッチは鈍い可能性が高いでしょう。

◆米国:21日の住宅着工件数(9月)は114.7万件と前月の112.6万件より改善、22日の中古住宅販売件数も537万件と前月の531万件より増加し住宅市場の堅調振りが

確認されようものの、年内の利上げ開始を確信させるには至らないでしょう。

◆ユーロ圏:22日のECB(欧州中銀)理事会では、政策据置きが予想されるものの、

何らかの追加的な金融緩和の可能性が示唆されるかに注目が集まります。

◆ブラジル:20-21日の政策会合では、金利据置きが予想されます。先週15日に

は格付大手フィッチが外貨建格付をBBBからBBB-に引下げ見通しをネガティブ

に。財政悪化懸念が高まる中、先月9日のS&Pに次ぐ投機的等級への格下げも視

野に入りました。先週末には、財政再建に取組むレビ財務相辞任の憶測が再浮上。

不透明な政治状況がレアル相場を左右する展開が続きそうです。(入村)

先週の金融市場では、NYダウやドイツDAX®など主要先進国の株価が前週比

で続伸するなど、リスク選好型の相場が継続。しかし、日経平均は前週比で反落

し、米独の10年債利回りも低下、NY原油先物も反落するなど、先々週のリスク

選好一色の相場とは様相が異なりました。為替市場でも、南アフリカ、ニュー

ジーランド、トルコ等の通貨が対米ドルで上昇する一方、ブラジル、マレーシア、

オーストラリア等の通貨が下落とまだら模様。ほぼ全ての主要新興国が対ドルで

上昇した先々週のリスク選好相場は継続しませんでした。

8月半ば以降、中国景気への警戒感から世界的に株安が進行し、新興国と資源

国の通貨や一次産品価格が急落。年内の米利上げへの警戒感が残る中、人民元相

場の切下げや本土株価の急落が同国景気懸念を高めました。この流れが反転した

のは今月2日。同日の米雇用統計が市場予想を大きく下回り、年内の米利上げは

困難との思惑が浮上し、市場のリスク選好度を高めました。先週の米景気指標も

冴えず、9月の小売売上高は市場予想を下回り8月分も下方修正、9月の鉱工業生

産も2ヵ月連続のマイナスとなりました。また、米地区連銀経済報告(ベージュ

ブック)はドル高による製造業や観光業への打撃を指摘。ブレイナードFRB理事は、

海外リスクが沈静化するまで利上げは控えるべきと発言しました。金利先物市場

を見る限り、市場参加者は年内の米利上げは困難との見方を強めている模様です。

Page 2: W 投資環境ウィークリー 2015年10月19日号 · 10月16日 1,183.60 商品市況:先物価格 6,416.16 6,378.04 先々週末 10月9日 先週末 10月16日 注)10月12日は日本の株式・債券市場、米国の債券市場休場のため日本株、日本・米国の長期金利は同月9日で代

巻末の留意事項等を必ずご覧ください。

投資環境ウィークリー 2015年10月19日号WW

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直近1週間の株式・長期金利・為替・商品価格

出所)Bloomberg 出所)Bloomberg

出所)Bloomberg 出所)Bloomberg注)使用しているデータは引値、値表示はザラバベースによる。注1)使用しているデータの値は、引値ベースによる。

03/4/287,607

07/7/918,261

02/10/97,286

07/10/914,164

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

14,000

16,000

18,000

20,000

22,000

2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014

主要国株式:日経平均株価、NYダウ、DAX®(日経平均、円)(NYダウ、ドル)

日経平均株価(左軸)

03/3/122,202

DAX®(右軸)

NYダウ(左軸)

(DAX®、ポイント)

07/7/168,105

09/3/96,547

09/3/107,05409/3/93,692

2015年10月16日

10,104

17,215

18,291

02/4/15.425

03/6/133.114

06/6/285.245

07/6/125.295

02/5/175.258

03/6/120.435

07/6/131.960

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

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2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014

主要国金利:日米独の10年国債利回り(%)

米国

日本

ドイツ

07/7/94.669

08/12/302.055

08/12/301.165 10/10/6

0.840

2015年10月16日

2.034 

0.548

0.315

07/7/13168.95

02/1/31135.20

07/6/22124.14

02/1/310.8593

0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

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70

80

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110

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140

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170

180

2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014

主要為替相場(円/ドル、円/ユーロ)

ユーロ円相場(左軸)

ドル円相場(左軸)

(ドル/ユーロ)

ユーロ安

ドル高

ユーロ高

ドル安

ドル安

ユーロ安

円高

ドル高

ユーロ高

円安

ユーロドル相場(右軸)

2015年10月16日

1.1348 

119.44 

135.58

08/7/23169.9608/7/151.6038

金融市場の動向

注1)使用しているデータの値は、引値ベースによる。値表示は小数点以下切捨て

日経平均株価(円)

TOPIX(ポイント)

日経ジャスダック平均(ポイント)

NYダウ

(ドル)

S&P500種指数

(ポイント)

ナスダック指数

(ポイント)

ドイツDAX®

(ポイント)

英国FT100

(ポイント)

差 ‐146.87 ‐9.29 +3.34 +131.48 +18.22 +56.22 +7.83 ‐38.12

日本 米国 ドイツドル円

(円/ドル)

ユーロドル

(ドル/ユーロ)

ユーロ円

(円/ユーロ)

WTI原油

(ドル/バレル)

(ドル/オンス)

差 ‐0.005 ‐0.055 ‐0.067 ‐0.83 ‐0.0010 ‐1.03 ‐2.37 +27.30

日本株 米国株

長期金利:10年国債利回り(%) 為替相場

18,291.80 1,505.84 2,545.05 17,215.97 2,033.11 4,886.69

0.320 2.089 0.615 120.27 1.1358 136.61

4,830.47 10,096.60

49.63

0.315 2.034 0.548 119.44 1.1348 135.58 47.26

10月9日先々週末

欧州株

1,156.30

10,104.43

18,438.67 1,515.13 2,541.71 17,084.49 2,014.89

先週末10月16日

1,183.60

商品市況:先物価格

6,416.16

6,378.04

先々週末10月9日先週末10月16日

注)10月12日は日本の株式・債券市場、米国の債券市場休場のため日本株、日本・米国の長期金利は同月9日で代用。注2)10月12日は日本の株式・債券市場休場のため日本株は同月9日で代用。

注2)10月12日は日本・米国の債券市場休場のため日本・米国の長期金利は同月9日で代用。

【金利】 米利上げ時期が定まらない中、米金利はほぼ横ばいか

【株式】 株価は米企業決算をにらみ神経質な動きか

【為替】 主要な米経緯指標もない中でドル円ユーロも大きく動かずか

Page 3: W 投資環境ウィークリー 2015年10月19日号 · 10月16日 1,183.60 商品市況:先物価格 6,416.16 6,378.04 先々週末 10月9日 先週末 10月16日 注)10月12日は日本の株式・債券市場、米国の債券市場休場のため日本株、日本・米国の長期金利は同月9日で代

巻末の留意事項等を必ずご覧ください。

投資環境ウィークリー 2015年10月19日号WW

▲1.2%

▲15.5%‐20

‐15

‐10

‐5

0

5

10

15

20

2012 2013 2014 2015 2016

(%)

(年)

輸出物価

輸入物価

2015年9月

3

日本の生産活動は、製造業の鉱工業生産指数が減少する一方、サービス業の第3次産業活動指数や建設業の建設業活動指数が増加傾向です(図1左)。この3業種

をまとめた全産業活動指数は、実質GDPの変化に近い動きとなります。21日発表

される8月分は、前月比▲0.3%と予想され、9月が前月比横ばいとすると、2015年7-9月期は前期比年率▲0.1%となります(図1右)。9月の製造工業生産予測調査か

ら判断すると、9月も鉱工業生産の減少が続く可能性が高いため、11月16日に発表

される2015年7-9月期の実質GDPはマイナスになる恐れがあります。

しかし、2015年7-9月期の小幅なマイナス成長は、企業の利益見通しに織り込み

済みの可能性があります。9月の日銀短観は、8月26日~9月30日の回答期間で調査

を行い、2015年度の大企業・全産業の当期純利益は、前年度比+11.1%と2014年度

の同+8.8%を上回る増益見通しが維持されています。今後は、10月以降も景気失速

が続き、企業の利益見通しが下方修正されるのかに注目です。

【図1】 鉱工業生産減少で7-9月期はマイナス成長の可能性も 【図2】 輸入物価下落は企業利益に追い風、輸出数量に注目

日本 7-9月期の小幅のマイナス成長は、企業の業績見通しに織り込み済みか

日本経済が失速する中でも企業の利益見通しが良好な背景は、想定を上回る円

安ドル高、原油安によるコストの減少、緩やかながらも国内需要の回復などが考

えられます。9月の企業物価指数は、国際的な資源安の影響で輸入物価が前年比

▲15.5%と下がる一方、輸出物価は同▲1.2%に留まり、企業業績を支える一因と

みられます(図2左)。また、製造業の想定為替は、9月日銀短観で2015年度下期

が1ドル117.28円と設定、現在のドル円相場が同119円程度の円安で推移している

ため、円ベースの売上高や海外子会社からの配当金などの嵩上げが期待されます。

今後の注目点は、外需の動きと日銀の政策対応です。鉱工業生産の弱さは輸出

数量の減少が主因です(図2右)。今週21日の9月貿易統計で輸出数量が底打ちの

兆しをみせるかに注目です。また輸出数量が大幅に悪化した場合には、期待イン

フレ率の下振れを懸念して、10月30日の日銀・政策会合で追加策が実施される可

能性があります。その場合、円安や日本株の株価上昇が予想されます。(石井)

70

80

90

100

110

120

2010 2011 2012 2013 2014 2015

(2010年=100)

(年)

米国向け

アジア向け

全体

日本 輸出数量指数

出所)財務省、内閣府、日本銀行より当社経済調査部作成

注)右図の直近値は2015年8月。

90

100

110

120

130

2012 2013 2014 2015

(2011年末

=100)

(年)

建設業活動指数(6%)

第3次産業活動指数(73%)

鉱工業生産指数(21%)

2015年7‐9月期

(予想)

▲0.1%

‐12

‐8

‐4

0

4

8

2012 2013 2014 2015

(%)

(年)

実質GDP(前期比年率)

全産業活動指数

(前期比年率)

日本 全産業活動指数の内訳 日本 実質GDPと全産業活動指数

注)左図は当社経済調査部が指数化、( )は全産業活動指数の構成比。直近は第3次産業活動指数、鉱工業生産指数が2015年8月、建設業活動指数が同年7月。右図の全産業活動指数の予想は、当社経済調査部が試算。 出所)経済産業省、内閣府より当社経済調査部作成

日本 輸出入物価(前年比、円ベース)

Page 4: W 投資環境ウィークリー 2015年10月19日号 · 10月16日 1,183.60 商品市況:先物価格 6,416.16 6,378.04 先々週末 10月9日 先週末 10月16日 注)10月12日は日本の株式・債券市場、米国の債券市場休場のため日本株、日本・米国の長期金利は同月9日で代

巻末の留意事項等を必ずご覧ください。

投資環境ウィークリー 2015年10月19日号WW

0

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30

40

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60

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2015/5 2015/7 2015/9 2015/11

32.3%

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40

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100

110

‐1.5

‐1.0

‐0.5

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016

小売売上高

(前月比、左軸)

ミシガン大学消費者信頼感指数(右軸)

+0.1

92.1

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

0

50

100

150

200

250

300

1990 1995 2000 2005 2010 2015

住宅着工件数

(年率換算値、左軸)

NAHB住宅

市場指数

(右軸)

62

112.6万件

注)左図の直近値は、NAHB住宅市場指数は2015年9月、住宅着工件数は2015年8月。右図の直近値は、中古住宅販売件数は2015年8月、住宅価格指数は2015年7月。

先週の9月鉱工業生産指数は前月比▲0.2%と2ヵ月連続の前月比マイナスとなり

ました(8月は同▲0.1%)。設備稼働率も8月77.8%→9月77.5%に低下し、生産活動

の低迷が示されています。背景にはドル高や海外経済の減速があるとみられます。

ドル高等を受け輸出や設備投資が減速する中でも、FRB(連邦準備理事会)内

には個人消費が景気を下支えすることを期待していたような見方があり、利上げ

の根拠となっていたようです。しかし先週公表された9月小売売上高は前月比

+0.1%と事前の市場予想(同+0.2%)を下回りました(図1左)。8月分も下方修正

され(同+0.2%→0.0%)、個人消費の勢いにかげりがみえています。消費の減速が

より顕著になれば、FRBは年内の利上げについて慎重になる可能性があります。

ブレイナードFRB理事も先週、海外のリスクが低下するまで利上げを控えるべき

と主張しています。市場では年内の利上げは困難との見方が広がり、FF先物市場

から算出される年内の利上げ確率は32.3%となっています(10月16日、図1右)。

今週は複数の住宅関連指標が公表されます。着工件数は8月112.6万件から9月114.7万件へ(図2左)、中古住宅販売件数も8月531万件から9月537万件へ増加が

見込まれています(図2右、いずれも市場予想、年率換算値)。住宅建設業者の

景況感を示すNAHB住宅市場指数も10月は比較的高水準で推移すると見込まれて

おり、これらが予想通りであれば住宅市場は緩やかな回復が続いていると判断で

きます。他方、今週は企業関連の指標としてマークイット製造業PMIの10月速報

値も公表されます。NY連銀製造業景気指数など同種の指数で冴えない結果が目

立っており、マークイット製造業PMIも9月53.1から低下する可能性があります。

住宅市場は堅調ですが、景気については当面やや慎重にみる必要もありましょう。

企業決算では、モルガン・スタンレー(19日)やゼネラル・モーターズ(21日)などに注目が集まります。重機大手キャタピラー(22日)の売上見通しなど

も、海外経済の減速度合いをみるうえで材料視されるとみています。(末吉)

【図1】 鈍化した小売売上高の伸びと低下する年内利上げ確率 【図2】 住宅着工件数・中古住宅販売件数とも緩やかな回復続く

米国 利上げ先送り観測が広がりつつある一方、住宅市場では緩やかな回復が続く見込み

4

出所)米商務省、NAHB、NAR、Bloombergより当社経済調査部作成

注)左図の直近値は、ミシガン大学消費者信頼感指数は2015年10月、小売売上高は同年9月。右図の直近値は、2015年10月16日。

出所)ミシガン大学、米商務省、FRBより当社経済調査部作成

米国 小売売上高とミシガン大学消費者信頼感指数

(年/月) (年)

(万件)

米国 住宅着工件数とNAHB住宅市場指数

(年)

米国 FF先物市場から算出される2015年に利上げが実施される確率(%)

(1966年=100) (ポイント)

60

80

100

120

140

160

180

200

220

240

260

250

300

350

400

450

500

550

600

650

700

750

800

1990 1995 2000 2005 2010 2015

S&P/ケース・シラー住宅価格指数

(10大都市、右軸)

中古住宅販売件数(年率換算値、左軸)

531万件

193.12

米国 住宅価格指数と中古住宅販売件数(万件)

(2000年1月=100)

(年)

(%)

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巻末の留意事項等を必ずご覧ください。

投資環境ウィークリー 2015年10月19日号WW

5

【図3】 買入額増額が可能性高いか

欧州 今週はECB理事会に注目 – 今回は追加金融緩和の強い示唆に留めるか

今週は注目のECB(欧州中央銀行)理事会が22日に開催されます。焦点は追加金

融緩和の有無ですが、今週の理事会では見送られるとみています。ECB理事会メン

バー内で具体的緩和策の意見統一が図られていないとみられるためです。もっとも

、先週15日、ノボトニーオーストリア国立銀行総裁(ECB理事会メンバー)は、「

目下のインフレ率は明らかに目標を下回っており、追加(金融緩和)策が必要なの

は明らかだ」と発言しました。ECB理事会主要メンバーがこれほど明確な発言をす

るのは珍しく、ECB理事会が追加金融緩和に傾いているのは確かなようです。

一方、やはりECB理事会主要メンバーであるクーレ理事は、市場で高まる追加金

融緩和期待に釘を刺しています。足元、金融市場では物価面からはもちろん、シリ

ア難民救済に財政支出の拡大と共に金融政策も側面支援を、といった論調までもみ

られるほど、追加金融緩和への期待は高まっています。日銀同様、サプライズ効果

を狙う傾向にあるECBのけん制発言は、十分その意味を咀嚼する必要があります。

【図1】 期待インフレ率は低下ぎみ

ユーロ圏 期待インフレ率と為替レート

注)直近値は2015年10月16日。出所)Bloombergより当社経済調査部作成

ECB政策オプション - メリット・デメリット

注)図2の横軸の可能性は実施されるか否か、縦軸の実効性は物価目標に対する効能、バブルの大きさは市場の期待度の大きさ(大きいほど市場の導入期待が高い)を示し、赤色は予想される導入策(赤色の濃淡は組み合わせの可能性を意味)を示す。いずれも当社経済調査部による予想。 出所)各種資料より当社経済調査部作成

しかし、経済指標、金融データは追加金融緩和を求めているようです。9月の消

費者物価上昇率速報は前年比▲0.1%と、再びマイナスとなりました。また今年1月、

月€600億規模の量的金融緩和を導入する引き金となった市場の期待インフレ率(5年後の5年インフレーション・スワップ金利。将来の均衡的なインフレ率の市場予

想と解釈される)は、再び低下、今年1月の再来を予感させる動きです(図1)。

ECBによる追加金融緩和手段は、国債等買入策の増額、ないしはこれを主軸とし

た他の政策オプションとの組み合わせが有力とみています(図2,3)。中銀預金金

利のマイナス幅(金融機関が中銀に超過準備として預ける金利をマイナスとする政

策。現在は▲0.2%)の深化は、金融機関の貸出金利を上昇させ、漸く正常化しつつ

あるユーロ圏各国での貸出金利格差に拍車をかける可能性もあり、目標達成へのリ

スクが大きいでしょう。タイミングの不透明感は残るものの、早晩実施の公算が高

い追加金融緩和は、株高、金利低下、ユーロ安に繋がりましょう。(徳岡)

0.8

1.0

1.2

1.4

1.6

1

1.5

2

2.5

3

2010 2012 2014 2016 (年)

(%) (米ドル/ 1ユーロ)

2015年1月14日1.48%

→追加金融緩和の引き金に

1.69%

1.14

(左軸)

期待インフレ率 (右軸)

ユーロ(対米ドル)

【図2】 ECBの次の手は何か

想定されるECBの政策オプション政策オプション 内容 メリット デメリット

1 政策金利引き下げ

レポ金利(+0.05%)の引き下げ

アナウンスメント効果既に政策金利は下限と表明。利下げ断行は中銀信認を失うリスク

2 預金金利引き下げ

預金下限金利(▲0.2%)引き下げ

金融機関の貸出増加へ期待

金融機関にはコスト増。デンマークでは貸出金利上昇の要因に

3QE1銘柄購入

制限緩和

1銘柄当り購入限度額(発行額の33%)を拡大

中央銀行が購入できる債券の量が増える

中央銀行が発行体へ介入

4 QE期間延長2016年9月までの購入期間延長(2017年3月?)

QE長期化で時間軸効

果発揮か

既に市場は織り込んでおり、インパクト小か

5QE月間

買入額増額

月€600億の国債等購入額の拡大(月€800億?)

長期金利一段低下。期待インフレ上昇

国債市場の需給逼迫で、入札方式に移行させる必要性も

6QEオープン型

(日銀方式)

期間・購入額(総額提示)を定めず国債等を購入

物価目標への強烈なコミットメント。イールドカーブはフラット化

市場にモラルハザードの可能性も

7 QE社債等買取 購入対象に社債等追加社債市場の需給、直間金融比率の改善も

中銀はクレジットリスクを取ることに

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巻末の留意事項等を必ずご覧ください。

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アジア・新興国 インド:加速する生産と落着いた物価、注目されるビハール州議会選挙

出所) インド中央統計局、CEICより当社経済調査部作成 出所)インド準備銀行(RBI)、Bloombergより当社経済調査部作成

【図1】 市場の予想を上回った8月の鉱工業生産の伸び(左) 【図2】 市場の予想以上の利下げに踏み切った準備銀行(左)

先週12日、インド政府は8月の鉱工業生産が前年比+6.4%と前月の+4.1%より加

速したと公表(図1左)。製造業が同+6.9%と前月の+3.8%より加速、鉱業と電力も加

速しました。用途別では、資本財や耐久消費財が大きく加速。金利感応度の高い

両部門の伸びは年初来の利下げ効果の浸透を示唆しており、消費者物価の沈静化

による都市部家計の購買力改善も耐久財生産の伸びを促したとみられます。

同日に政府が公表した9月の総合消費者物価は前年比+4.4%と前月の+3.7%より

反発(図1右)。食品が同+4.3%と前月の+2.9%より加速、前年の野菜などの価格高騰

からの反動(ベース効果)のはく落によります。野菜の前月比(季節調整前)は鈍化、

雨不足の中でも全般的な食品物価高騰はみられません。物価が落着きを見せる中、

インド準備銀行(RBIは9月29日に政策金利を7.25%から6.75%へと引下げ。市場予

想(7.25%→7%)を上回る金利の引下げで景気回復を支える構えとみられます。今年

1月以降の累積利下げ幅は1.25%ポイントに上ります(図2左)。

政治面では、上下院のねじれから、主要な経済改革法案がモンスーン国会を通

過せず。与党が求心力を取戻せるか、来月5日にかけて行われるビハール州議会選

挙に注目が集まります。同州議会与党のジャナタ・ダル統一派JD(U)は、かつての

宿敵を含む「大連立」を結成し、直後の世論調査で優位に立つも、与党インド人民

党(BJP)首脳陣は同州に相次いで乗込み若年有権者の動員に成功し、両陣営の支持

率は選挙直前にはほぼ拮抗。11月8日に判明する選挙結果は予断を許しません。

通貨ルピーは、年初より先週16日までに対米ドルで▲2.7%と(図2右)、ドル高基

調の中でも下落幅は限定的。経常赤字縮小と外貨準備増加、経済成長見通しの改

善、インフレ沈静化と正の実質金利が同通貨を支えています。中国向け輸出依存

度は低く一次産品の純輸入国でもあり、中国景気減速と一次産品価格低迷への抵

抗力は強固。今後も他のアジア通貨に比べ底堅く推移するでしょう。(入村)

注)本稿は、10月19日付アジア投資環境レポートの要約です。

‐10‐8‐6‐4‐202468

10121416

2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015

鉱工業生産の前年比 (月次)(%)

祝祭日

調整済(線)

注) 祝祭日調整:

10、11月期のみ同2カ月平均を使用

直近値は2015年8月

祝祭日調整前

(棒)

(年)

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

2012 2013 2014 2015

消費者物価の前年比 (月次)(%)

(年)

総合物価

コア物価

注) コア物価は食品と燃料を除く

直近値は2015年9月2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

2009 2011 2013 2015

レポ金利(政策金利)

リバース・レポ(RRP)金利

銀行間翌日物金利

(%) 政策金利と銀行間金利(日次)

限界貸出制度(MSF)金利

注) 直近値は2015年10月16日

(年)

424446485052545658606264666870 2,000

 2,200

 2,400

 2,600

 2,800

 3,000

 3,200

 3,400

 3,600

2009 2011 2013 2015

外貨準備(左軸)

直近値:

2015年10月2日

(億米ドル) (ルピー/米ドル)

直近値:2015年10月16日

為替相場と外貨準備

ルピー相場(右軸)

(年)

ルピー高↔

ルピー安

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巻末の留意事項等を必ずご覧ください。

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7

出所)Bloomberg等、各種資料より当社経済調査部作成

今週の主要経済指標と政治スケジュール

注) (米)は米国、(日)は日本、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(加)はカナダ、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、(印)はインドをそれぞれ指します。赤字は日本、青字は米国、緑字はユーロ圏とEU全体、黒字はその他のイベントを表します。経済指標と政治スケジュール、企業決算の日程及び内容は変更される可能性があります。

月 火 水 木 金

12 13 14 15 16(米)

(米)

コロンブス・デー(債券市場休場)

ロックハート・アトランタ連銀総裁 講演

(日) 日銀金融政策決定会合議事要旨             (9月14・15日分)

(日)

(日)

9月 マネーストック(M2、前年比)

 8月:+4.2%、9月:+3.8%9月 国内企業物価(前年比)

(日)

(日)

8月 製造工業 稼働率指数

 7月:▲0.2%、8月:▲0.9%8月 第3次産業活動指数(前月比)

(米) 9月 鉱工業生産(前月比)

 8月:▲0.1% 9月:▲0.2%

(米) エバンス・シカゴ連銀総裁 講演

(日)

(日)

9月 消費者態度指数

 8月:41.7、9月:40.69月 銀行貸出(前年比)

(米)

 8月:▲3.6%、9月:▲3.9%8月 企業売上・在庫(在庫、前月比)

 7月:0.0%、8月:0.0%(米)

 7月:0.0%、8月:+0.1%9月 消費者物価(前月比)

 8月:▲0.1%、9月:▲0.2%

(米)

(米)

10月 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)

 9月:87.2、10月:92.1ゼネラル・エレクトリック(GE)2015年7‐9月期決算発表

(印) 8月 鉱工業生産(前年比)

 7月:+4.1% 8月:+6.4%

(米)

 8月:+2.7%、9月:+2.6%9月 NFIB中小企業楽観指数

 8月:95.9、9月:96.1

(米)

(米)

9月 生産者物価(前月比)

 8月:0.0%、9月:▲0.5%9月 小売売上高(前月比)

(米)

(米)

10月 ニューヨーク連銀景気指数

 9月:▲14.67、10月:▲11.3610月 フィラデルフィア連銀景気指数

(米)(欧)(豪)

ダドリー・ニューヨーク連銀総裁 講演

EU首脳会合(ブリュッセル、~16日)

9月 雇用統計(失業率)

(印) 9月消費者物価(前年比)

 8月:+3.74% 9月:+4.41%

(米)(米)

JPモルガン 2015年7‐9月期決算発表

インテル 2015年7‐9月期決算発表 (米)(米)

 8月:0.0%、9月:+0.1%ベージュブック(地区連銀経済報告)バンク・オブ・アメリカ 2015年7‐9月期決算発表

(米)(米)

 9月:▲6.0、10月:▲4.5ゴールドマン・サックス 2015年7‐9月期決算発表

シティ・グループ 2015年7‐9月期決算発表(他)

 8月:6.2%、9月:6.2%インドネシア 金融政策決定会合

 BI金利:7.50%⇒7.50%(独) 10月 ZEW景況感指数

 現状 9月:+67.5、10月:+55.2 期待 9月:+12.1、10月:+1.9

(英)

(英)

9月 消費者物価指数(前年比)

 8月:0.0%、9月:▲0.1%9月 生産者物価指数(前年比)

(米)(欧)

ウェルズ・ファーゴ 2015年7‐9月期決算発表

8月 鉱工業生産(前月比)

 7月:+0.8%、8月:▲0.5%

(中) 9月 消費者物価指数(前年比)

 8月:+2.0% 9月:+1.6%

(豪) 10月 消費者信頼感指数

 9月:93.9 10月:97.8

(中) 9月 貿易統計(米ドル建て、前年比)

 輸出:8月:▲5.5%、9月:▲3.7% 輸入:8月:▲13.8%、9月:▲20.4%

(豪)

 8月:▲1.9%、9月:▲1.8%9月 NAB企業景況感指数

 8月:9、9月:9

(他) ブラジル 8月 小売売上高(前年比)

 7月:▲3.9% 8月:▲5.9%

(中) 9月 生産者物価指数(前年比)

 8月:▲5.9% 9月:▲5.9%

(印)

(他)

9月 卸売物価指数(前年比)

 8月:▲4.95%、9月:▲4.54%シンガポール 金融政策声明公表

19 20 21 22 23(米) 10月 全米住宅建築業協会

     (NAHB)住宅市場指数

 9月:62、10月:(予)62

(米) 9月 住宅着工・許可件数(着工、年率)

 8月:112.6万件

 9月:(予)114.7万件

(日) 9月 貿易収支(通関ベース、季調値)

 8月:▲3兆5,880億円

 9月:(予)▲6,340億円

(米) 9月 中古住宅販売件数(年率)

 8月:531万件

 9月:(予)537万件

(中) 9月 新築住宅価格公表(全70都市)

(米)(米)(米)

ラッカー・リッチモンド連銀総裁 講演

IBM 2015年7‐9月期決算発表

モルガン・スタンレ  ー2015年7‐9月期決算発表

(米) ダドリー・ニューヨーク連銀総裁 講演 (日) 8月 全産業活動指数(前月比) 7月:+0.2% 8月:(予)▲0.3%

(米)(米)(米)

キャタピラー 2015年7‐9月期決算発表

マイクロソフト 2015年7‐9月期決算発表

アマゾン 2015年7‐9月期決算発表

(中) 7‐9月期 実質GDP(前年比)

 4‐6月期:+7.0% 7‐9月期:+6.9%

(他) ブラジル 金融政策委員会

(COPOM、~21日)

  SELICターゲットレート:14.25%⇒(予)14.25%

(米) ゼネラル・モーターズ(GM)

            2015年7‐9月期決算発表

(欧) 欧州中央銀行(ECB)理事会

 翌日物貸出金利:0.3%⇒(予)0.3% リファイナンス・レート:0.05%⇒(予)0.05%

(中) 9月 鉱工業生産(前年比)

 8月:+6.1% 9月:+5.7%

(他) トルコ 金融政策委員会(MPC)

 1週間物レポ金利:7.50%⇒(予)7.50% 翌日物貸出金利:10.75%⇒(予)10.75%

(欧)

 翌日物預金金利:▲0.2%⇒(予)▲0.2%ドラギECB総裁記者会見

(中) 9月 固定資産投資

 (都市部、年初来累積、前年比)

 8月:+10.9%、9月:+10.3%

 翌日物借入金利:7.25%⇒(予)7.25% (他) ブラジル 9月 失業率(未季調)

 8月:7.6% 9月:(予)7.8%

(中)

(他)

9月 小売売上高(前年比)

 8月:+10.8%、9月:+10.9%カナダ 総選挙

(他)(他)

ポーランド 総選挙

アルゼンチン 大統領選挙

26 27 28 29 30(米) 9月 新築住宅販売件数 (日) 9月 企業向けサービス価格 (日) 9月 商業販売額 (日) 9月 鉱工業生産 (日) 日銀金融政策決定会合

(経済・物価情勢の展望レポート公表)

(独) 10月 ifo景況感指数 (米) 連邦公開市場委員会(FOMC、~28日)) (独) 11月 GfK消費者信頼感指数 (米) 7‐9月期 実質GDP(1次速報) (日) 9月 家計調査

(米) 8月 S&P/ケース・シラー住宅価格指数 (米) 9月 中古住宅販売仮契約指数 (日) 9月 完全失業率

(米) 9月 耐久財受注 (独) 10月 失業者数 (日) 9月 有効求人倍率

(米) 10月 消費者信頼感指数

          (カンファレンス・ボード)

(米) 10月 ミシガン大学

    消費者信頼感指数(確報)

(日) 消費者物価指数(9月:全国、10月:東京都)

(英) 7‐9月期 実質GDP(1次速報) (米) 10月 シカゴ購買部協会景気指数 (米) 9月 個人所得・消費

先   

今   

来   

25

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8

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おける取引価格の変動や為替の変動等により基準価額が変動します。したがって、投資者のみなさまの投資元金が保証されているものではなく、基準価額の下落により損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。運用により信託財産に生じた損益はすべて投資者のみなさまに帰属します。

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ります。■購入時・換金時に直接ご負担いただく費用

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※一部のファンドについては、運用実績に応じて成功報酬をご負担いただく場合があります。■その他の費用・手数料

上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)、目論見書補完書面等でご確認ください。※その他の費用・手数料については、運用状況等により変動するものであり、事前に金額もしくはその上限

額またはこれらの計算方法を表示することができません。お客さまにご負担いただく費用の合計額もしくはその上限額またはこれらの計算方法は、購入金額や保有期間等に応じて異なりますので、表示することができません。

《ご注意》上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、三菱UFJ国際投信が運用するすべての公募投資信託のうち、ご負担いただくそれぞれの費用における 高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託により異なりますので、ご投資をされる際には、事前によく投資信託説明書(交付目論見書)、目論見書補完書面等をご覧ください。

各資産のリスク◎株式の投資に係る価格変動リスク

株式への投資には価格変動リスクを伴います。一般に、株式の価格は個々の企業の活動や業績、市場・経済の状況等を反映して変動するため、株式の価格の下落により損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。

◎公社債の投資に係る価格変動リスク公社債への投資には価格変動リスクを伴います。一般に、公社債の価格は市場金利の変動等を受けて変動する

ため、公社債の価格の下落により損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。

◎信用リスク信用リスクとは、有価証券等の発行者や取引先等の経営・財務状況が悪化した場合またはそれが予想された場

合もしくはこれらに関する外部評価の悪化があった場合等に、当該有価証券等の価格が下落することやその価値がなくなること、または利払いや償還金の支払いが滞る等の債務が不履行となること等をいいます。この場合、有価証券等の価格の下落により損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。

◎流動性リスク有価証券等を売却あるいは取得しようとする際に、市場に十分な需要や供給がない場合や取引規制等により十

分な流動性の下での取引を行えない場合または取引が不可能となる場合、市場実勢から期待される価格より不利な価格での取引となる可能性があります。この場合、有価証券等の価格の下落により損失を被り、投資元金を割り込むことがあります。

国内株式・国内債券への投資は上記のリスクを伴います。海外株式・海外債券への投資は上記リスクに加えて以下の為替変動リスクを伴います。

◎為替変動リスク海外の株式や公社債、REIT、オルタナティブ資産は外貨建資産ですので、為替変動の影響を受けます。そ

のため、為替相場が円高方向に進んだ場合には、投資元金を割り込むことがあります。新興国への投資は上記リスクに加えて以下のカントリーリスクを伴います。

◎カントリーリスク新興国への投資は、先進国への投資を行う場合に比べ、投資対象国におけるクーデターや重大な政治体制の変

更、資産凍結を含む重大な規制の導入、政府のデフォルト等の発生による影響を受けることにより、市場・信用・流動性の各リスクが大きくなる可能性があります。この場合、有価証券等の価格の下落により損失を被り、投資元金を割り込む可能性が高まることがあります。

当資料に関してご留意頂きたい事項■当資料は、投資環境等に関する情報提供のために三菱UFJ国際投信が作成した資料であり、金融商品取引法に

基づく開示資料ではありません。当資料は投資勧誘を目的とするものではありません。■投資信託は、預金等や保険契約とは異なり、預金保険機構、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。

銀行等の登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の補償の対象ではありません。■投資信託は、販売会社がお申込みの取扱いを行い委託会社が運用を行います。■当資料の内容は作成時点のものであり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料は信頼できると判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性等を保証するもので

はありません。■各ページのグラフ・データ等は、過去の実績・状況であり、また、見通しないし分析は作成時点での見解を示

したものです。したがって、将来の市場環境の変動や運用状況・成果を示唆・保証するものではありません。また税金・手数料等は考慮しておりません。

■当資料に示す意見等は、特に断りのない限り当資料作成日現在の三菱UFJ国際投信経済調査部の見解です。また、三菱UFJ国際投信が設定・運用する各ファンドにおける投資判断がこれらの見解に基づくものとは限りません。

■投資信託をご購入の場合は、販売会社よりお渡しする 新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。

■クローズド期間のある投資信託は、クローズド期間中は換金の請求を受け付けることができませんのでご留意ください。

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