what is dcim? データセンターインフラ管理とは？

BY RARITAN® | THE LEADER IN DCIM

データセンタインフラ管理（DCIM）とは？その謎を解明します

データセンタインフラ管理（DCIM）ソフトウェアは、データセンタ業務の中核エンジンとして急速に普及しつつあります。わずか5

年前には、手入力のスプレッドシートにVisioダイアグラムを一部併用するなどの形がデータセンタの一般的な管理ツールとされていましたが、高機能で使いやすいDCIMソリューションが登場したことにより導入が急速に進み、出荷額は年平均40％の割合で成長し、市場規模は年間5億ドルに迫っています。（右表参照）

今日のビジネスの成功に不可欠の要素となっているITにDCIM

を導入して、データセンタ業務の生産性・効率・信頼性を高めることは、競争力の向上に直結します。このeBookでは、DCIMを未導入のお客様にその必要性や意義を知っていただくための参考情報をまとめています。

データセンタインフラ管理（DCIM）とは？

DCIM Market Expansion 2011-2016 (Source: 451 Research Market Monitor)

2011 - 2016 CAGR: 42%

2012 - 2016 CAGR: 44%


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Data Center Infrastructure Management (DCIM)

Demystified

2011

$321$429

$621

$886

$1,273

$1,273

2012 2013 2014 2015 2016

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目次DCIMとは？

DCIMシステムの構成要素は？

DCIMで解決できる問題とは？

DCIMの導入前・導入後

DCIMのメリットは？

DCIM導入で競争力を強化

さっそく始めるには？

さらに検討するには？

3BY RARITAN® | THE LEADER IN DCIM


Demystified

DCIMとは？



Demystified

IT研究・分析機関独立系大手の451グループ（The 451 Group）は、DCIMを次のように定義しています。

「データセンタインフラ管理（DCIM）システムは、データセンタの資産、リソースの使用、運用状態についての情報を収集管理し、それらの情報を提供・統合・分析・適用することで、経営上やサービス上の目標達成やデータセンタのパフォーマンス最適化を支援する。」

新時代のデータセンタ向けソフトウェアであるDCIMには、次のような特色があります。データセンタの効率的な運用を可能にします。

Excel、Visio、自社開発データベースといったツールを代替します。データセンタオペレーション、ファシリティ、ITなどの各組織内の異なる領域の情報を橋渡しすることで、データセンタを最大限に活用できるようにします。データセンタの効率、キャパシティ利用率、運用のワークフローを改善して時間とコストを節約します。

DCIMソリューションは、データセンタ内の資産、使用しているリソース、運用状況など、パワーチェーンを上限から下限まで一元的に管理し、正確で有意義な情報を提供します。

優れたDCIMアーキテクチャは、ユーザのニーズに適応できる柔軟性を備えています。これこそが、ユーザの仕事をより容易にし、現実世界におけるデータセンタの課題を解決するために必要な構成要素といえるでしょう。

包括的なDCIMソリューションの構成は以下の通りです。

エンタープライズクラスのモニタリングデータ収集、しきい値、アラートをモニタリングして、データセンタの空きスペースに何万ものノードを収容できます。インテリジェントラックPDU、フロアPDU、リモート電源パネル（RPP）、配電バスウェイ、UPS、CRAC、環境センサが含まれます。

完璧なインベントリ情報ラック、サーバ、ストレージ、ネットワーク接続性、パワーチェーン、アプリケーションのインベントリ情報を

提供します。

複数の方法でデータを可視化・リポートダッシュボードやレポート、フロアプランやラックの高さといった観点から情報を提供します。

ワークフロー管理プロセスマッピングや関係性マッピングを利用したワークフロー作成により、パワーチェーン内のあらゆる箇所のキャパシティや、何と何が接続され、変更した際にどのような影響が生じるか、といったデータセンタのデバイス間の関係性を迅速かつ容易に把握することができます。

オープンな統合を実現APIなどの統合ツールは、サードパーティシステムの構成管理データベース（CMDB）やチケットシステム間の統合を可能にします。


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Demystified

DCIMシステムの構成要素は？

3rd Party Systems

Trouble ticketing, CMDB, Network

Mgmt., Workflow, BMS, Billing

Users

Visualization

Process

Monitoring

Data Center, IT& Facilities Operators

ReportingDashboards Rack & FloorDiagrams

Physical Connections & Relationships

Assets &Configurations

AppsServer

Storage

NetworkCabling

Patching

RackPDU

RacksCabinets

PDURPP

BuswayUPS CRAC

Daily Operations& Workflow

DCIMで解決できる問題とは？


どんな資産を持っているのか？

その資産はどのように構成され、接続されているのか？

その資産はどこにあるのか？

その資産は誰が所有しているのか？

その資産のメンテナンスは？

移設・増設・処分をどのように管理するのか？

移設・増設・処分に伴う影響は？

誰がその作業をするのか？

その作業はいつ終わるのか？

作業が完了したことをどのように把握するのか？

どれだけの容量があるのか？

いつ不足するのか？

パワーチェーンをどのように管理するのか？

どこに機器を配置できるのか？

キャパシティをより有効に活用するにはどうすればいいのか？

どれだけの電力を消費しているのか？

どれだけの電力を使えるのか？

優れたアップタイムと信頼性を確保するにはどうすればいいのか？

どうすれば高密度化に対応できるのか？

どうすれば、ホットスポットをより確実に管理できるのか？

データセンタを過剰冷却していないか？

フリークーリングは使えるのか？

IT機器にとって安全な環境をどのように維持すればいいのか？

どうすればエネルギーを削減できるのか？

どれだけのコストがかかっているのか？

誰が消費しているのか？

誰がエネルギー削減目標を達成しているのか？


Demystified

DCIMソフトウェアは、効果的かつ効率的にデータセンタインフラを管理するために、データセンタ管理者が必要とする情報の収集に関する問題を解決します。

データセンタ管理者が直面する下記のような問題に効率的な答えを導き出すことで、サービス継続、設備/運用コストの削減、必要な容量の確保といった課題を確実に達成できるようにします。

資産管理資産管理変更管理変更管理キャパシティ管理キャパシティ管理電力モニタリング電力モニタリング環境モニタリング環境モニタリングエネルギー管理エネルギー管理

DCIMの導入前・導入後


スプレッドシートや自社ツール

空きスペースやロケーション特定のために現場に足を運ぶ必要があった

正確さに欠ける不完全な記録

データセンタの機器に関する情報が、視覚/文字情報として瞬時に示されるため、トラブルシューティングに要する時間が削減現場へのスタッフ派遣が不要に一元化されたデータベースにより、正確な記録作成とプロセス実行が可能に

データを統合するすべがなく、複数のシステムに情報が散在

作業指示書のプロセスに遅れ

プロセスのフォローが不十分

データを統合するすべがなく、複数のシステムに情報が散在

冷却要件を理解していないことによる無駄な容量

過剰冷却

ホットスポットの存在に気づかず

独自のモニタリングシステムやスニーカーネットにより、データセンタの数値を手動でモニタリング

新しいサーバを配置するスペースを迅速にモデリング、割り当てでき、１画面あるいはクリック数回で電力やネットワーク接続状況が管理可能に

作業指示書やワークフローアクティビティの自動作成をなど、ワークフロー管理が完全に統合され、プロセス保証や追跡、監査証跡が確実に

インテリジェントPUE（電気使用効率）分析や報告ツールにより、bill-back（コスト追跡・回収）や管理意思決定が可能に

しきい値やアラート設定によるホットスポットの特定

過剰冷却されている箇所やエネルギーが浪費されている箇所はないか、把握可能に

ここに掲げるのは、DCIMからの情報がなければ答えが見出しにくく、貴社のデータセンタ管理を困難でコストのかかるものにするさまざまな問題です。インテリジェントなDCIMソリューションは、電力や環境モニタリング、エネルギー管理を行うだけでなく、資産、変更、キャパシティのより優れた管理を可能とすることもできます。DCIMソリューションの導入で、以下に示す変化がもたらされます。

導入前導入前導入後導入後

資産管理

キャパシティ管理

変更管理

エネルギー管理

環境モニタリング

電力管理


Demystified

常時モニタリングにより、電力不足に陥る前にアラートで通知

容量が不足しているロケーションを特定することで、拡張コストの発生を回避

DCIMソリューションのメリットは、時間の節約やスタッフの生産性向上、そしてコスト抑制にあるといえます。

作業時間の無駄を省き生産性を向上：データセンタ内の資産を特定するため、あるいはスペース、電源、冷却設備の利用可能状況を確認するためにわざわざ社員が現場に出向く必要はありません。データセンタ管理者はボタンをクリックするだけで、正確なデータにリアルタイムでアクセスできます。

エネルギー利用を最適化、電力と容量配分の無駄を防止：資産の詳細や電力、ネットワークの物理的接続状況を把握することで、シングルポートや1U単位までの緻密なキャパシティプランニングが立てられます。

ダウンタイムのリスクを低減：電力容量が限界に近い箇所が自動的かつ容易に特定されるため、停電や電力不足といったリスクが低減されます。

変更に適応：予約、移設、増設、変更作業が容易になり、今後の投資やデータセンタ容量の拡大も適切にプランニングできます。スタッフの生産性やモラルは劇的に向上し、より上質な環境へと変化を遂げたデータセンタで、プロセスやワークフローを実行できます。

確実性：設定や機能をフルに実装したDCIMを活用すれば、データ・容量の把握とプランニング、分析・レポート、戦略・予算策定などが確実性をもって実行できるようになります。


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DCIMのメリットは？

アンディ・ローレンス（Andy Lawrence）はレポート「DCIMソフトウェア：データセンタのモニタリング・管理・最適化（Datacenter Infrastructure Management Software: Monitoring, Manag-ing and Optimizing the Datacenter）」の中で、「DCIMソフトウェアをフルに活用することなく、ハイレベルのデータセンタを整備したりデータセンタの全体的な効果を高めたりすることは難しい」と結論しています。

DCIM導入で競争力を強化に


データセンタの84％が、電力・スペース・冷却能力・資産・ダウンタイムなどの面でビジネスに影響が及ぶほどの問題を抱えています。

DCIM導入の効果は、 ITリソースの可用性、容量プランニングの精度、データセンタの省電力性、総運用コストの削減、設備・IT部門間の連携、ユーザへの浸透・フォローアップ、ビジネスの機動性といったさまざまな面に表れます。 (IDCデータセンタイン

フラ管理調査、2012年)

「インフラと資産の管理能力は、エネルギー使用、生産性、非効率やコストの発生源となっている可能性がある部分を知るための重要な要因となりつつある。」出典：ガートナー市場トレンド記事（"Top-Down, Holistic Design Can Create Smart, Sustainable Data Centers"）

「回答者の71％がDCIM導入の主要な契機として『より正確な容量プランニングの実現』を挙げる」出典：アップタイム・インスティテュート（Uptime Institute）2013年調査（"Data Center SurveyTop-Down, Holistic Design Can Create Smart, Sustainable Data Centers"）

シャンズ・ヘルスケア（Shands HealthCare）のケーススタディ

「資産の正確な記録があることで、それぞれの資産のデータセンタ内の物理的ロケーションの管理が50％も効率化しました。」 Jデータセンタ運用管理者ジョゼフ・キーナ（Joseph Keena）


Demystified

ケーススタディを見る（英文）ケーススタディを見る（英文）

最初のステップは、自社における最重要課題を明らかにすることです。最も切迫した問題がわかれば、その解決に最も効果的なツールを導入することが可能になり、その他の問題にも対処できるようになります。


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Demystified

さっそく始めるには？

所有しているものを可視化したい：フロアプラン、キャビネットの高さ、収容ユニット数

パワーチェーン、電力容量、ネットワークトレース、ファイバ/カッパ容量、関係性マッピングの計画および管理

プロセスの向上―データセンタ管理のベストプラクティスを実現したい

エネルギー効率を高め、コストやカーボンフットプリントを把握したい

データセンタ内のコンポーネントが正常に稼働していることを確認したい：課題や問題が発生する前に警告がほしい

既存のデータ、システム、プロセスを有効活用したい

資産管理、ダッシュボード、リポーティングツール

キャパシティ管理、電力管理、ネットワーク接続管理

変更/ワークフロー管理―チケット発行

電力管理、エネルギー管理、環境モニタリング

電力モニタリング、環境モニタリング

APIやCMDB、サードパーティのチケットシステムやその他標準プロトコル（ODBC、SNMP、Modbus）を介した統合

課題と疑問に対処する導入ソリューション

詳細はラリタン・ジャパンまでお問い合わせください[email protected]

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