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トヨタ自動車株式会社 車両型式 |トランスミッション型式|エンジン型式| 適用時期 DBA -SCP90 I K410 I 2SZ -FE I 2005 .1 - 典資料 NuK0501 NuS0501B オートマティック・トラ ンスミッションの構造・機能及び点検・整備 I オートマティック ・トランスミッションの構造・機能 1 システムの概要 1) CVT の概要(図 1-1) K410 型オートマティック・トランスアクスル (SuperCVT - i) lKR-FE エンジン搭載車・ 2SZ-FE ンジン搭載車に設定している 。 K410 型オー トマティック ・トランスアクスルは,電子油圧制御による金属ベル ト式無段変速機構を採用 し たオ ート マティック ・トランスアクスルである。ニュートラルIlil J 御及び、アクセル操作に対するレスポンスを 高める駆動力制御を行う最先端の電子制御技術と,金属ベルト式無段変速機構および超小型トルク・コン パータなどにより ,滑らかな走行フィーリングと優れた低燃費特性を高次元で両立している。 1-1 断面図 79-

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Page 1: トヨタ自動車株式会社 - kiroku.bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/04toyota.pdf · 2 構造・機能 1) 構成部品の配置(図Iー2)-・3=fij;o=-スロットル・ポジション・センサ

トヨタ 自動車株式会社

車 両型式 |トランスミッション型式|エンジン型式| 適用時期

DBA -SCP90 I K410 I 2SZ -FE I 2005.1 -

出 典資料

新型車解説{~} NuK0501 修理{~f NuS0501B

オートマティック・トランスミッションの構造・機能及び点検・整備

I オートマティック ・トランスミッションの構造・機能

1 システムの概要

1) CVTの概要(図 1-1)

K410型オートマティック・トランスアクスル(SuperCVT -i)をlKR-FEエンジン搭載車・ 2SZ-FEエ

ンジン搭載車に設定している。

K410型オー トマティック ・トランスアクスルは,電子油圧制御による金属ベル ト式無段変速機構を採用 し

たオートマティック ・トランスアクスルである。ニュートラルIlilJ御及び、アクセル操作に対するレスポンスを

高める駆動力制御を行う最先端の電子制御技術と,金属ベルト式無段変速機構および超小型トルク ・コン

パータなどにより ,滑らかな走行フィーリングと優れた低燃費特性を高次元で両立している。

図1-1 断面図

ー 79-

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2 構造・機能

1) 構成部品の配置(図 Iー 2)

-・3=fij;o=-

スロットル・ポジション ・センサ

(スロットル ・ボデー}

変速制御用デューティ・ソレノイド NO.2(DS2)

ロックアッフ.係合庄司制御用

デューティ ソレノイド (DSU)

図1-2 構成部品の配置

-80 -

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-・・O'I::~-:'

2) 構成部品の機能

構JD(;苦11品 機 自を

変速制御用デユーテイ・ソレノイド・Kol車輪迷 ・アクセル開伎に応じて.プライマリ ・プーリへのライ ン圧と流入泣を制御

(DS1) している。(増速のスピードを制御)

変速制御用テ・ューテイ ・ソレノイドぬ2 車輪述 ・アクセル開度に応じて.プライマリ ・プーリへのライン圧と流入品を制御

(DS2) している。(減速のスピードを制御)

ロックアップ ・ソレノイド(SL) ロックアップ ・クラッチのON/OFF制御を行う。

ロックアップ係合圧制御用テoューティ ・ロックアップ係合油圧の漸増・ i漸減を制御する。

ソレノイド(DSU)

ベルト扶圧力制御用リニア ・ソレノイド入力紬トルクに応じてセカンダリ ・プーリ圧を制御しベルト扶圧力を制御してい

る。また.前後進クラッチ係合時及びニュートラル制御中には前後進クラッチ油圧(SLS)

を市lJf,卸している。

プライマリ ・プーリ回転速度センサ入力取!i回転速度を検出し変速制御を行う 。

0¥"1:¥)

セカンダリ ・プーリ回転速度センサ出力制l回転速度を検出し.変速制御を行う。

(:¥OUT)

ターピン回転速度センサ(:¥T)タービン回転速度を検出し.ロックアップ係合油庄市IJ御.前後進クラッチ油圧制御

を行う。

油圧センサ ベルト扶圧力を検出しベルト挟圧力の学管制御を行う 。

れlli.品センサれiliful.を検出し i船員に応じた変速制御,ロックアップ係合油圧制御.前後進クラッ

チ油圧制御.ベルト扶圧力制御を行う。

水温センサ エンジン冷却液の温度を検出する。

アクセル ・ポジション ・センサ アクセル・ペダル開度を検出する。

スロッ トル ・ポジション ・センサ スロットル ・パルプ開度を検出する。

エンジン回転速度センサ エンジン回転速度を検出する。

ストップ ・ランプ ・スイッチ ブレーキ ・ペダルの ON/OFF状態を検出する。

ニュートラル ・スタート ・スイッチ オートマテ ィック ・トランスアクスルのシフト ・レンジをf食出する。

スポーツ ・ドライブ・スイッチ Dレンジと Sレンジの切り替えを行う。

Gセンサ 車両の傾斜角を検出する。

コンピネ ーション ・メー タ(メータ 11I迷信号を送信する。また.使用中のシフト ・ポジションを表示し. ドライパに知

ECU) らせる。

エンジン ・コントロール ・コンピュータ 各センサからの信号をもとに.エンジン トランスアクスル統合制御, トランスア

(トランスアクスル・ コン トロール ・コ クスル制御を行う 。システム異常時のサービス性として.ダイアグノーシス ・モー

ンピュータ一体) ド及びフェイルセーフ機能を備えている。

DLC3 診断ツールを接続し操作するこ とにより.ダイ アグノーシス ・コード.コンピュー

タのデータを読み出すことができる。

- 81 -

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-・・;S::~~

3) 電子制御システム図(図 1-3)

エンジン ・コントロール コンビュータ

フ.ライマリ・ブーリ回転速度センサ

セカンダリ・プーリ回転速度センサ

タービン回転速度センサ

トランスアクスル・コントロー)1, . コンビュータ

ニュートラル・スター卜・スイッチ

スポーツ ・ドライブ・スイッチ

ストップ ・ランプ スイッチ

;由;旦センサ

油圧センサ 。エンジン回転速度センサ

エンジン ・コントロール ・コンビュータ

コンビネーション・メータ(車速信号)

エアコン ・スイッチ

変速制御用デューティ・ソレノイド NO.l(DS1)

変速制御用デューティ ・ソレノイド NO.2(OS2)

ロックアッフ.・ソレノイド (SL)

ロックアップ係合圧制御用テ'ューティ・ソレノイド (OSU)

ベルト狭圧力制御用リこア ・ソレノイド (SLS)

スロットル・ポジション・センサ

アクセル・ポジション・センサ

水温センサ

タユ一

ピ一

ン一

コ-

-uv-

ロ-

ks-

ン一コ-に

r-

J

m

一スr

,.

E

・4LZEB--

・1

1唱

tBEE--

/

日・

N

HE

A

一-

c

ha OLC3

ーー・圃圃圃 CAN通信(本線)

・・・・・・・・・・ CAN通信(支線)

図1-3 ブロック ・ダイヤグラム

4) 構成部品の構造・機能及び作動

(1) ギヤ ・トレーン(図 1-4, 5, 6, 7, 8)

インプット・シャフト部にロックアップ機構付きトルク・コンパータとオイル ・ポンプを配置すると共に,

前進 ・後退切り替え機構としてプラネタリ ・ギヤを配置した。

ギヤ ・トレーンは. 1対のプーリと金属ベルトから構成される無段変速機構部, リダクション ・ギヤ.ファ

イナル ・ギヤ,デイファレンシャル機構部などで構成されている。変速は.油圧で溝幅が可変するプーリに

より.金属ベルトの巻き掛かり径を可変させることで無段階に行う。

- 82 -

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-.;S::~-:.

フォワード・クラッチ

プライマリ・フ・ーリ

セカンダリ・プーリ

金属ベル ト

ー惨右ドライブ ・シャフトへ

フロント ・ディファ レンシャル

.・動力の流れ

図 I-4 ギヤ ・ト レーン配置図

プーリ幅(大)_竹 +

亡D

t=c-ーインフ・ット シャフ 卜

図 I-5 Dレンジ最減速比時

- 83 -

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プライマリ・プーリ

-.3=fiI;'=-

亡D ぜ/ オワード・クラッチ (ON)

図 I-6 0レンジ最増速比時

ア--インフ.‘ノト ・シャフト

プラネタ リ・ギヤ

トーンドラ

ノ~

図 I-7 Nレンジ時

~リダヲ河ン 刊ブンギヤ

図 I-8 Rレンジ時

- 84 -

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-・・i3=1riIf..-

(2) 無段変速機構(CVT)(図 1-9)

K410型オートマティック・トランスアクスルは 一般のオートマティック ・トランスアクスルがプラネタ

リ・ギヤにより有段変速を行うのに対して,油圧により自在に構幅を変化させることが可能なl対のプーリ

と金属ベルトにより変速を行う。変速時は プーリ幅を可変させることで無段階に変速が可能である。更に,

変速比を大きく取る ことにより,優れた低燃費特性を確保している。

寸Iプーリ幅削

プーリ幅(小)

変速比「大」の状態

斗~プーリ幅(大)変速比「小Jの状態

一動

一作一

一の一一部

-陵町

2i

一俊

一速

一変

一凡

x-f

一銭…

図 I-9 無段変速機構部

(イ) 変速制御機能

プライマリ・プーリへ油を流入・流出制御することにより,変速制御を行っている。この制御を電子化する

ことによって,きめ細やかな変速制御を可能としている。

(口) ベルト挟圧力制御

セカンダリ・プーリに対する油圧を制御することで. トルク伝達に必要なベルト挟圧力(ベルトを挟み込む

力)をコントロールしている。

5) 制御内容

(1) エンジン統合制御(図 1-10)

CVTの回転速度とエンジン・トルクの最適制御を行い,エンジンの最適燃費線上となるようにきめ細やか

に制御する。

立1 自 制御内容

目標エンジン出力の決定 アクセル開度と車速からドライパが必要とする目標エンジン出力を決定する。

目標回転速度の決定目標エンジン出力をエンジンの松適燃費線上で実現できるように.プライマリ・プーリの目標回

転速度を決定し変迷制御を行う。

目標トルクの決定目標エンジン出力とエンジン回転速度によ り.目標エンジン ・トルクを決定し.スロ ットル制御

を行う。

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-II:I=~'-

エンジン: 制御}

-ー・ ー--ーー・・・・・・・

アクセル入力

図1-10 エンジン統合制御

(2) 加速時制御(リニア感向上制御)(図 Iー11)

車速やアクセル開度の変化からドライパの加速要求を判定し加速フィーリングの良い駆動力制御へ移行さ

せている。この場合,加速度は一定アクセル開度に対して.発生する加速度を一定とし.車速上昇と共にエ

ンジン回転速度も上昇させる。これによりドライパのアクセル操作に対する加速リニア感と車速伸び感の向

上を図かっている。

/ アクセル閲度と加速度をリニア化

時間

図 1-11 加速時制御

- 86 -

加速度

ヱンジン回転速度

アクセル開度

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-・・;S:~.. ・・

CVT変速制御(図 Iー12,13, 14)

アクセル開度・車速・ブレーキ信号などの情報により.最適な変速比と変速速度を得られるよ

目標入力軸回転速度とプライマリ・プーリ回転速度センサ

(3)

変速制御は,

うに目標入力軸回転速度を設定している。更に.

DS2)に信号を出力して変から得られる回転速度が一致するよう変速制御用デューティ ・ソレノイド(DSl,

述比の最適化を図かっている。

エンジン統合制御により.燃費特性と運転性能を最大限に発揮できるよう制御している。

最減速 J プライマリ

・プlリ回転速度

Dレンジでは,

m逮 km/h

Dレンジ図 1-12

適度なエンジン ・ブレーキ力を発生させると共に,優れた変速Sレンジでは,増速側の変速領域を制限し

応答性を実現し滑らかできびきびとした走行を可能としている。

,'増

プライマリ・プlリ回転速度

車速 km/h

Sレンジ図 1-13

強いエンジン・ ブレーキ力が得られる。

f

速ιfm

J

変速領域をより減速側に設定することで¥

プライマリ

・プlリ回転速度

Bレンジでは.

Bレンジ

車速 km/h

図 1-14

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-1;S::~j・・

(4) 変速及びロックアップ制御(図 Iー15)

スロットル開度と車速により判定しロックアップ作動を行う。

ロックアップ作動領域は.従来のA/T車より拡大することで,低速域からロックアップを可能とした。ま

た減速時においてもロックアップ作動領域を低速域まで拡大することで,フューエル・カット領域が拡大

し優れた低燃費特性を実現した。

ロックアップON

大アクセル開度

m速 大ー__..

図 1-15 ロックアップ制御

(5) 登降坂変速制御(図 1-16, 17)

登降坂変速制御は,アップ・ダウンのあるワインデイング路などの走行で,登坂時にはシフ ト・ アップを制

限し,スムースな走行を実現する。また.I海坂時にはブレーキ操作を検知すると,シフト ・ダウンして適度

なエンジン ・ブレーキ力を発生させる。

システムは.スロ ットル・ポジション ・センサや車速センサなどで構成されている。

制御なし定常

シフト ・アッフ. 定常

霊隊坂変速制御

シフト ・|シフト・

定 常 | シフト・アッフ・制限 | アップ |ダウン l 定 常。

フrレーキON

車速センサ

袋路判定。登線路制御

文は

降板路制御

スロットJL-ポジション・センサ

変速制御ソレノイド・ パルプ(DS1, DS2)

トランスアクスル ・コントロール ・コンビュータ

図 1-16 登降坂変速制御

登降坂路判定は, 車速センサとスロットル ・ポジション・センサから算出した実際の加速度とコンビュータ

内に記憶された基準加速度を比較することで行う。基準加速度より 実加速度が小さい場合を登坂路,基準加

速度より実加速度が大きい場合を降坂路として判定している。

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-.~lritj・・

<コ実加速度

〈コ 基準加速度

霊坂路(実加速度く基準加速度) 緯坂路(実加速度>基準加速度)

政車両外観はイメージです.

図 1-17 登降坂変速制御 その2

6) CVT特性

(1) CVT低燃費特性(図 1-18)

一般の有段変速式A/Tと比較して燃費最適線(あらかじめ設定された燃料消費率が良い高トルク域)に近

い部分での駆動が可能となり,エンジン性能を最大限に引き出すことが可能となる。また,ロックアップ領

域を低速側に拡大するこ とで,加速時は高効率領域を使い,減速時にフューエル・カット領域を拡大する こ

とが可能となり,低燃費特性に貢献している。

ワイドな変速比幅とハイ ・ギヤを生かした高速走行時のエンジン回転速度の低回転化により,優れた低燃費

特性を実現した。

エンジン・トルク

CVT変速比最大

フューエル・カット領1謹鉱大部

ーー・・ーー有段AlT

エンジン回転速度

3rd

1 st

CVT

フューエル・ カット回転速度

エンジン回転速度 車速

走行時使用領i韮 フューエル ・カット領援の拡大

図1-18 CVT制御特性図

(2) CVT動力性能(図 1-19, 20)

CVTの特徴として,エンジンの高出力域回転速度を保持することが可能である。

無段変速のCVTでは,一般の有段変速A/Tとは異なり, 効率のよいエンジン回転速度を維持したままの加

速が可能で、あるため.最高出力域を効率よく使用することができ,エンジンの駆動力を最大限に生かすこと

カfできる。

一般の有段変速A/Tでは,各ギヤ段によりエンジンの駆動力特性(エンジン回転速度, トルクと車速の関係

など)を決定している。したがって,駆動力特性は各ギヤ段が描く曲線状にあるのに対して. CVTでは,駆

動力特性を自在に設定することが可能となる。これにより,有段変速時に発生する段差のある駆動力特性に

比べ.スムースな変速特性を実現すると共に.エンジン特性を最大限に発揮することが可能で、ある。

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alEr:・

アクセル踏み込み時に発生する初期のタイム ・ラグの短絡や駆動力 (エンジン回転速度×出力車両加速時,

エンジン性能を最大限に発揮する。

ittat

s-

エンジン愚大馬力点

60∞ /

軸トルク)を最適制御することにより,

nu バ匂

エンジン回転速度

2000

大ーーーーー悶時

アクセル全開加速時

CVT動力性能図図I-19

駆動力

大車給速

| 駆動力特性図 |

CVT駆動力特性図図 I-20

フェイルセーフ機能7)

エンジン ・コン トロール ・コンピュータはf也のソソレノイド ・バルブ系統で一方が断線又は短絡した場合,

機械的な

エンジン・コン トロール ・コン

すべてのソレノイド ・バルブが故障の場合は,

マニュアル ・シフトとなる。(断線及び短絡の場合,

ビュータは故障したソレノイド ・バルブの通電を停止する。)

90

レノイド・バルブを ON又はOFFにする。また,

油圧回路のみとなり,

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3 点検・整備

1) ダイアグノーシス・ コー ドの点検

(1) 表示方法

-. 13= I',j;'''-

(イ) 外部診断器による夕、イアグノーシス ・コードの確認

①外部診断器を使用して,画面表示に従って [システム診断メニュー /TCCSJ画面を表示させ,[ダイアグコー

ド フリ ーズデータ]を選択する。

②ダイアグノーシス・コードの確認を行う 。

ロ)チェック ・エンジン・ウォ一二ング ・ランプによる夕、イアグノ ーシス ・コー ドの確認(図 1-21, 22)

直童日 ・ダイ アグノ ーシス ・コードを読み取る前に IG ON

にし,チェック・エンジン・ウォーニング ・ランフ

が点灯することを確認する。

①ダイアグノ ーシス ・チェック ・ワイヤNO.2を使用して,

DLC3の13(TC)++4(CG)端子聞を短絡する。

特殊工具:09843 -18040

直童日 ・故障の原因となるため 短絡位置を絶対に間違えな

し、。

-ダイアグノーシス ・チェック・ワイヤNO.2は. 専用のものを使用する。

② IG ONにする。

I DLC31

CG

TC

図1-21 DLC3

①ダイアグノ ーシス ・コー ド(チェック・エンジン・ウォーニング・ランプの点滅回数)を読み取る。

巨亙3 匡亙] (コード“21'とV を出力する胎)

0.52秒 1.04宇:b

点灯 点灯

消灯 消灯

TC端子短絡 TC端子短絡

図1-22 ダイアグノ ーシス・コードの確認

直室o. TCCSコードの C1のようにアルフアベットが使用されている場合は2けたの 16進数で表されてお り,点滅

方法として 12回点滅した後l回点滅する。(点滅間隔は同じ)

16進数換算表

16進数 点滅回数

A 10

B 11

C 12

D 13

E 14

F 15

直三日 ・正常の場合は,0.26秒点灯 0.26秒消防 繰り返す。

・ダイ アグノーシス・コードが一つの場合は, 4.5秒の間隔を置いて同一コー ドを出力し.複数のコードを出

- 91 -

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-・・;S:~~

力する場合は,異なるコードを2.5秒間隔で出力する。また.一巡すると 4.5秒経過後,同様の出力を繰り

返す。

・二つ以上のコード番号が出力される場合は.コード番号の小さい順に表示する。

(2) 消去方法

(イ) 外部診断器によるダイアグノーシス・ コー ドの記憶消去

①外部診断器を使用して.画面表示に従って [システム診断メニュー /TCCSJ画面を表示させ,[ダイアグコー

ド フリーズデータ]を選択する。

②画面表示の[消去]を選択しデータの消去を行う 。

直童日 ・ダイアグノーシス ・コードとフリーズ ・フレーム ・データは同時に消去される。

但)チェック・ エンジン・ウォ一二ング ・ランプによるダイアグノ ーシス・コー ドの記憶消去(図 Iー23)

①異常箇所修理後,エンジ ン ・ルーム内のEFIヒューズ (20A)とETCSヒューズ(lOA)を60秒以上外し再

度接続する。

I-|ムiJレ}ブロiクlEFf一一口口同言語口口口口口口口E

CG

図 1-23 ダイアグノ ーシス・コードの記憤消去

区ヨ

TC

② ダイアグノーシス ・チェック ・ワイヤNO.2を使用して. DLC3の 13(TC) -4 (CG)端子聞を短絡する。

特殊工具:09843 -18040

直童日放障の原因となるため,短絡位置を絶対に間違えない。

③IG OKにする。

④正常コー ドが出力されることを点検する。

直童日異常コードが出力された場合は コードに従って再度修理を行う。

⑤IG OFFにする。

⑤DLC3の 13(TC)-4(CG)端子聞を開放する。

(3) ダイアグノーシス・コー ド一覧表

DTC~o 診断項目

P071O/38 油温センサ系統

P0712/38 油IEセンサ系統(Low)

P0713/38 油iJ品センサ系統(High)

P0717/37 回転数センサ系統

P0722/67 車速センサ信号途絶

P0840/C8 ベルト狭圧力センサ系統

P084l/C8 ベルト枚圧力センサ系統(機能チェック)

P0842/C8 ベル ト扶圧力センサ系統(Low)

P0843/C8 ベルト扶圧力センサ系統(High)

P0962/62 I DSlソレノイド系統(Low)

不具合現象

ベルト扶庄学習不良

ベルト扶圧学習不良

ベルト扶庄学習不良

ロックア ップONI侍ショック大

-ベルト扶庄学習不良

-リパース禁止制御作動せず-アクセル全!品jl時ロックアップせず

ベルト狭圧学習不良

ベルト扶庄学狩不良

ベルト狭圧学習不良

ベルト狭圧学習不良

アップ ・シフト不良

- 92 -

ランプ点灯 コード記憶。 。。 。。 。。 。。 。。 。。 。。 。。 。。 。

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..置I=~=-

DTC No 診断項目 不具合現象 ランプ点灯 コード記↑E

P0963/62 DSlソレノイド系統(High) アップ ・シフト不良 。 。P0966/63 DS2ソレノイド系統(Low) 駆動力不足 。 。P0967/63 DS2ソレノイド系統(High) 駆動力不足 。 。P1585/Cl 加速度センサ系統 |ニュートラル市'J御作動せず × 。P1586/Cl 加速度センサ(レンジ外れ) ニュートラル制御作動せず 。 。P1589/Cl 加速度センサ学習値異常 ニュートラルl1i'J御作動せず 。 。P2716177 圧力制御ソレノイド系統 | 変的 。 。

-ベルト扶圧学習不良

P282B177 圧力制御ソレノイド系統-変速不能 。 。-ベルト挟圧学習不良

P2763/64 DSUソレノイド、系統(High) ロックアップON及びOFFI時ショ ック大 。 。P2764/64 DSUソレノイト‘系統(Low) ロックアップO~及びOFFI侍ショ ッ ク大 。 。P2767/61 プライマリ ・シーブ回転速度センサ系統 ロックアップ0::¥時ショック大 。 。P2769/64 DSLlSLソレノイド系統(Low)

-ロックアップせずX 。

-リパース祭止制御作動せず

P2770/64 DSL/SLソレノイド系統(High)-ロックアップせず

X 。-リバース禁止制御作動せず

2) 機能(基本)点検

(1) タイム ・ラグ点検

直重己 ・必ずエンジンの点検及び調整を行った後に実施する。

-通常走行状態のCVT油温(50-lOOOC)で行う。

・エアコ ンはOFF状態で行う 。

①パーキ ング ・ブレーキを作用させ,輪止めをする。

②エンジンを始動する。

③ ブレーキ ・ペ ダルを踏みながら,アイドル回転でNレンジからDレンジ又はRレンジにシフ トし,軽い

ショックがあるまでの時間を測定する。

基準値 :N→ Dレンジ 1.2秒以下

N→ Rレンジ 1.5秒以下

直重己 . iWJ定は数回行い, 平均値をとる。

-連続して測定するときは.1分間の間隔をおく 。

(2) ストール回転速度点検

直重己 ・必ずエンジンの点検及び調整を行った後に実施する。

・通常走行状態のCVT油温(50-1000

C)で行う。

・エアコンは OFF状態で行う 。

.5秒以上連続して行わない。

①パーキング ・ブレーキを作用させ,輪止めをする。

②エ ンジン回転計を取り付け,エンジンを始動する。

③左足でブレーキ ・ペダルを強 く踏み.Dレンジにシフトし右足でアクセル・ペダルをいっぱいに踏み込ん

だときの最高エンジン回転速度をすばや く読み取る。

基準値

エンジン型式

2SZ -FE

トランスミッション型式

K410

ストール回転速度[r/minJ

2400:!: 200

。ぺUA

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-・・s恒1iIf.-

(3) 油圧点検(図 1-24)

宜主己 ・必ずエンジンの点検及び調整を行った後に実施する。

-通常走行状態のCVT油温(50-1000

C)で行う。

・エアコ ンはOFF状態で行う 。

.5秒以上連続して行わない。

・パーキング ・ブ レーキを作用させ,輪止めをする。

①エンジン回転計を取り付ける。

② ダイアグノー シス ・チェッ ク・ ワイヤNO.2を使用して,

DLC3の 13(TC) ++ 4 (CG)端子聞を短絡する。

特殊工具:09843 - 18040

③テスト ・プラグを外し,ゲージを取り付け,ブレーキ ・

ペダルを踏み,エンジンを始動する。

図 1-24 油圧点検

ヨ望日 計 器

CG 区ヨ

TC

ベルト挟圧

CVTオイル・プレッシャ ・ゲージ ・セット [OPG-CVT -6J パンザイ製 ゲージ-セット [OPG-GAUGE -6J

アダプタ C[OPG-142J

CVTオイル・プレッシャ・ゲージ・ セット [ATG-110J イヤサカ製 ゲージAss'y[ATG-l11J

アダプタ C[ATG-113J

④左足でブレーキ ・ペダルを強く踏み, Dレンジ又はRレンジに シフ トし,ストール回転時における油圧 を点

検する。

基準値 [Mpa !kgf/crr!f ]

クラッチ圧

137 -1.63 113.97 -16.621

1.64 -1.96 116.72 -19.981

- 94 -

ベルト扶庄

4.08 -4.76141.60 -48.541

4.08 -4.76141.60 -48.541

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-・・=-=~-:.

度三日 ・油圧が最大又は最小になる場合は 各種ソレノイド ・バルブ, レギユレータ・パルプ又はモジュレータ・

パルプに異常があると考えられる。

③ゲージを外し,テスト ・プラグを取り付ける。

基準値 :T =7.4N・m!75kgf' cml

(4) CVTフルード補充及び点検・ 調整

(イ) 車両状態の確認

ヨ三日 ・フlレード温度が室温まで下がった状態で作業を行う。

・エンジン停止後長時間(一晩)放置する。

(ロ)作業内容の確認(図 I-25)

下記の作業の流れを参照し手順に従い作業を行う。

フルード補充

以下の関連作業のi昌合

オイル ・パン脱着時

以下の関連作業の土器合

ドライブ ・シャフ卜をはずしたとき

トランスアクスルAss'y交換時(新品)

オイルにじみがあるとき

オイル ・シール交換時

トランスアクスル Ass'y脱務時及びその他

-砂手順[*1]へ -砂手順 [*2]へ

:由;且検出モー ド切り岱え -砂 手順 [*3]へ(又は掛川]へ)

CVTフルード量点検 -砂手順[*5]へ

フルード量調整

オーバ・フローする湯合 オーバ・フローしない湯合

. 手順(?6]へ 時手l頓[ネ7]へ

図 1-25 作業内容の確認

'hd

nヨ

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-・・3::~~

(a) 手順[*1 ]フルー ドの補充(図 1-26)

-オイル ・パン脱着時

-ドライブ ・シャフト・シール交換時

.オイル・シール交換時

-トランスアクスルAss'y脱着時及びその他の場合

①車両を水平状態に保ちリフ ト・アップする。

②エンジン ・アンダ ・カバ-Ko.2を取り外す。

③ ソケット ・ヘキサゴン ・レンチ6を使用して.オーバ ・

フロー・プラグを取り外す。

オーバ ・フロー ・プラグ

~シ/

④ ソケット ・ヘキサゴン・レンチ6を使用して,オーバ ・

フロー・チューブが規定トルクで締め付けられているこ

とを確認する。

基準値:T = O.8N • m 18.2kgf・cml

直童日 オーパ ・フロー・ チューフが規定トルクで締め付けら

れていない場合フルード・レベル調整が正しく行われ

ない。

⑤ リフィル・プラグを取り外す。 図I-26 フルードの補充

⑤フルードがオーバ ・フロー部から出てくるまでフルード

をリフィル孔から注入する。

直記 注入するフルーは CVTフルードTCを使用する。

⑦ソケット ・ヘキサゴン ・レンチ6を使用して,オーバ ・フロー ・プラグを仮締めする。

③フJレードをリフィル孔より,規定量補充する。

関連作業

オイル ・パン脱着l侍. ドライブ ・シャフトを外したとき及びオイル ・シール交換時 トランスアクスルAss'y 脱者時.及びその他

⑨ リフィル ・プラグを仮締めする。

⑮車両をリフト ・ダウンする。

(b) 手順[*2]フルードの補充

-トランスアクスルAss'y交換時(新品)

.オイルににじみがあるときの場合

①車両を水平状態に保ちリフト ・アップする。

②エンジン ・アンダ ・カパ-No.2を取り外す。

③ リフィル ・プラグを取り外す。

④フルー ドをリフィル孔より.規定量補充する。

直重己注入するフルードはCVTフルードTCを使用する。

⑤ リフィル・プラグを仮締めする

⑤車両をリフト・ダウ ンする。

-96 -

補充品(参考)

K410 : O.5L

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関連作業

トランスアクスルAss'y交換時(新品)

オイルにじみがあるとき

-・阻I=~j・・

補充量(参考)

K410 : 3.4L

K410 : O.4L

(c) 手順[*3J油温検出モード切り替え(外部診断器を使う場合) (図 1-27)

①DLC3に外部診断器を接続する。

②エアコンをOFFにした状態でエンジンを始動する。

③アクティブ・テスト [TC端子ONJを選択し, AT油温を

表示させた状態でTC端子をONする。 w秒以上 J (点灯}

④ シフト・レバーをPからBレンジまでゆっくり操作した

後,再びPレンジにシフトする。 (メータ ・インジケータ ・ランプ)

⑤油温検出モードに切り替える。

t自j昆検出モード切り替え操作方法

X +-+D操作を1.5秒以内に行う

上記操作を迷続6秒以上行う

⑤メータ・インジケータ・ランプ[DJが2秒間点灯し消

灯する。

⑦フルード温度によってメータ ・インジケータ・ランプが

点灯,消灯,点滅のいずれかの作動をする。

直童日 ・フルード補充作業はメ ータ インジケータ・ランプ

が点灯しているときに行う。

・メータ ・インジケータ ・ランプが点滅している場合

は.車両状態の確認後.フルード温度の低下を待っ

てから作業を行う 。

(フルード温度<3S.C)

(45.C孟フルード温度)

(繍足 メータ・ インジケータ・ランプとフルード温度との関係〉

,自灯 点灯 点滅

35・C 45・c

③フルー ド温度の調整

③ シフト ・レバーをPレンジにする。

⑮TC端子をONから OFFにする。

図 1-27 油温検出モード切り替え(外部診断器

を使う場合)

逗重己 . TC端子を開放しないと正確なフルード ・レベル調整ができないため必ず開放する。

. TC端子を開放しないと油温がす ぐに調整可能温度範囲を超える場合がある。

⑪CVTフルードの温度を上昇させるため,アイドリング状態で暖機する。

- 97 -

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-圃置恒~=-

⑫外部診断器で油瀧を確認しながらフルード漏度が適正になったらすぐに車両をリフト・アップする。

重三日調整可能温度範囲 350

C-450

C

(d) 手順[*4]油温検出モー ド切り替え (TC端子短絡で行う場合) (図 1-28)

①イグニション・スイッチを ONにする。

②エアコンを OFFする。

③イグニション・ス イッチを OFFにする。

④ ダイアグノーシス ・コー ド・チェック ・ワイヤNO.2を使

用して, DLC3内の(l3)TC-(4)CGを短絡する。

特殊工具 :09843 -18040

⑤エンジンを始動する。

CG 区ヨ

TC

⑤ シフト・レバーをPからBレンジまでゆっ くり操作した

後,再びPレンジにシフトする。

図 1-28 油温検出モード切り替え(TC端子

短絡で行う場合)

⑦油温検出モードに切り替える。

油j量検出モード切り替え操作方法

N....D 操作を 1.5秒以内に行う

上記操作を迷続6秒以上行う

③メータ ・インジケータ・ ランプ[DJが2秒間点灯し消灯する。

⑨フルー ド温度によってメ ータ ・インジケータ・ランプが点灯.消灯.点滅のいずれかの作動をする。

直宮 ・フルード補充作業はメ ータ・インジケータ・ランプが点灯しているときに行う。

・メータ・インジケータ・ランプが点滅している場合は.車両状態の確認後.フルード温度の低下を待って

から作業を行う 。

⑮ブルー ド温度の調盤

⑪シフト ・レバーをPレンジにする。

⑫DLC3内の(l3)TC-(4)CG端子聞を開放する。

直~ 'TC端子を開放しないと正確なフルー ド・レベル調整ができないため 必ず開放する。

'TC端子を開放しないと油温がすぐに調整可能温度範囲を超える場合がある。

⑬CVTフルードの温度を上昇させるため,アイ ドリング状態で暖機する。

⑬メータ・インジケータ・ラ ンプ[DJが点灯したら,すぐに車両をリフト・アップする。

匡亘 フルード ・レベル調整はメータ ・インジケータ・ランプ点灯時に行う。

(e) 手順[*5]フルー ド量の確認

直室ヨ フlレードがオーバ ・フローした場合と, しない場合でフルード調整方法が異なる。

①ソケッ ト・ヘキサゴン ・レンチ6を使用して,オーバ ・フロー・ プラグを取り外す。

②フルー ドの状態を確認する。

度 三日 ・オーパ ・フローとは オーバ ・フロー・ チューフ・よりフルードが流出する状態をさす。

-流失したフルードが少ない場合は.オーバ・フロー ・チューブ内(約5cc)にたまったフルードが出ただけの

可能性があるためオーバ ・フローしていないと判断する。

オーバ ・フローする場合は手)11買[*6Jへ

オーバ ・フローしない場合は手順[*7Jへ

- 98 -

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-.;S::~・・

(f) 手順[*6Jフルード量の調整

直夏日排出されるフルードは高温のため取り扱いに注意する。

①流出するフルー ドが細い流れになったら,新品のガスケットを介して,オーバ・フロー ・プラグを本締めす

る。

基準値 :T = 40N • m 1408kgf • cml

②新品のガスケットを介して, リフィル・プラグを本締めする。

基準値:T = 49N • m 1500kgf • cml

③エンジン ・ア ンダ・カバーを取り付ける。

④車両をリフト・ダウ ンする。

⑤イグニション・スイッチをOFFして 特殊工具を取り外す。

(g) 手順[*7Jフルードの再補充

①リフィル・プラグを取り外す。

②フルードがオーバ・フロー部から出てくるまでリフィル孔よりフルー ドを注入する。

直 E 注入するフルードはCVTフルードTCを使用する。

・フルード ・レベル調整はメータ ・インジケータ ・ランプ点灯時に行う。

③流出するフルードが細い流れになったら.新品のガスケットを介して,オーバ ・フロー・プラグを本締めす

る。

基準値:T = 40N • m 1408kgf • cml

④新品のガスケットを介して, リフィル・プラグを本締めする。

基準値 :T = 49N • m 1500kgf • cml

③エンジン ・アンダ・カバーを取り付ける。

⑤車両をリフト・ダウ ンする。

⑦イグニション・スイッチをOFFにして,特殊工具を取り外す。

3) 外部診断器及び車載故障診断装置の活用による点検・整備

オートマティック・トランスミッション (AT)系統に不具合が発生し, AT警告灯(車載診断装置)又は外部

診断器によりダイアグ ・コードが出力された場合には,ダイアグ ・コード一覧表の項目に従って点検・整備

を行う必要がある。ここでは,以下に示すDS2ソレノイド系統異常, AT油温センサ系統異常, シフ ト・ポ

ジション・センサ系統異常を例として点検・整備方法を説明する。

i) DS2ソレノイド系統異常

①症状 ・駆動力不足(ダウン・シフトせず),チェッ ク・エンジン ・ウォーニング ・ランプが点灯(ダイアグ・

コー ドP0967/63)

②故障内容 :信号線断線

③点検方法 :外部診断器を使用する場合と使用しない場合

ii) AT油温センサ系統異常

①症状 :高速走行時エンジン回転速度が高い(ロックアップせず) (ダイアグ・コード正常)

②故障内容 :AT油温センサ信号線に接触抵抗あり

③点検方法 :外部診断器を使用する場合

iu) ニュートラル ・スタート ・スイッチ系統異常

①症状 :D, S, Bがインジケー タに表示されない,Bレンジに してもエンジン ・ブレーキの効きが変わらない

(Sレンジ→Bレンジで変速しない) (ダイアグ・コード正常)

- 99 -

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a ・②故障内容:ニュート ラル・スター ト・スイッチ系統信号線の線開短絡

③点検方法 :外部診断器を使用する場合

(1) DS2ソレノイド系統異常時の故障診断(図 1-29)

コンティニュアスリ ・バリアプル ・トランスアクスル(トランスミッション ワイヤ)

DS2 ソレノイ ド

ハーネス断線

企79-一ーイ可 DSl

A7!ミ一一一ど)DS2

図 Iー29 DS2ソレノイド系統

(イ)症状

エンジン ・コントロール・コンビュータ

駆動力不足(ダウ ン・シフトせず).チェック ・エンジン ・ウォ ーニング ・ランプ点灯:ダイアグ ・コード

P0967/63を検:出

ダイアグ ・コ ド 診断項目 DTC検出条件

診断条件:変速を伴う走行中

P0967/63 DS2ソレノイド・系統(High)災常状態:ソレノイドDS2函路の断線

異常期1m: 20回以上述続

その他 : 1トリッ プ

(同原因説明

DS2ソレノイドは減速側の制御を行うが.断線したことで.フェイルセーフが働き. DS2ソレノイドへの

通電を停止させるので ダウン ・シフトしない。

川 点検方法

(a) 外部診断器を使用する場合

①外部診断器アクティブ ・テス ト実施(CVT変速位置)

③外部診断器を使用して,画面指示に従って[アクティブテスト]画面を表示させ,アクテイブ ・テス トを行う。

(基準〉

項目名

CVT変速位世 [CVT]

OK=④へ

~G =②へ

[診断画面:パワー トレイン→TCCS→アクテイブテスト]

テスト内容 | 制約矧

任意の変速位置に設定が可能(参考-似) I車迷20km/h以下.又は45km/h以上でテスト

[1 (2.4)・2(2.0)・3(1.5) . 4( 1.0) . 5(0.43)] Iを中止する

-100 -

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-・・~~]・・

ヨ三日 アクテイフ・テストにてECT変速位置を2速にしたときのモニタ値

アクティブ ・テスト (正常時) アクティブ ・テス ト(異常時)

項 目 値 単位 項 日 首位

車速 30 km/h 車速 30

エンジン回転数 2561 r/min エンジン回転数 1526

スロットルセンサぬ1開度 20.7 % スロットルセンサ治11JfJ皮 21.1

ECT変速位置* 2速 ECT変迷位i註* 4速

地速SOLデユーティ (DS1) ON 増速SOLデユーティ(DS1) OFF

減速SOLデューティ (DS2) OFF 減速SOLテ、ユーティ (DS2) ON

プライマリープーリ一回転数 2350 rpm プライマリ ープーリ 一回転数 1250

セカンダリープーリ一回転数 1500 rpm セカンダリ ープーリ一回転数 1500

直三日 Dレンジ 発進時のデータ ・モニタ値

データ・モニタ (正常時) データ ・モニタ (異常時)

項 目 イ直 単位 項 日 値

事速 10 km/h 車速 10

エンジン回転数 1122 r/min エンジン回転数 891

スロットルセンサNo.1開度 19.2 % スロットルセンサぬl開度 19.2

ECT変速位置* 1速 ECT変速位置* 4速

増速SOLテJューティ (DS1) OFF 増速SOLデユーティ (DS1) OFF

減速SOLデユーティ (DS2) ON 減速SOLテrユーティ (DS2) ON

プライマリープーリ一回転数 1000 rpロ1 プライマリープーリ一回転数 350

セカンダリープーリ一回転数 500 rpm セカンダリ ープーリ一回転数 500

*は着目すべき項目

② コンティニュアスリ・バリアブル ・トランスアクスル単体点検(ソレノイド[DS2]) (図 1-30)

① トラ ンス ミッ ション・ワイヤのコネク タを切り離す。

⑤サーキット ・テスタを使用して,ソレノイド側コネクタ

( 4 (S2 ) ~ボデー・アース)間の抵抗を点検する。

基準値 :4(S2) ~ボデー ・ アース : 11-15 Q (導通があ

る)

OK =③へ

NG =⑤へ

S1 (+) SLU-(ー)

単位

km/h

r/min

%

rpm

rpm

単位

km/h I

rlmin

%

rpm

図 Iー30 コンティニュアス リ・バリアブル ・

トランスアクスル単体点検

③ ワイヤ ・ハーネス及びコ ネクタ点検(コ ンティニュアスリ ・バリアブル ・トランスアクスル[トランスミッ

ショ ン・ ワイヤ]ーエ ンジン・コン トロール・コンピュータ) (図 1-31)

① トラ ンスミッショ ン ・ワイヤのコネクタを接続する。

⑥ エ ンジ ン ・コントロール・コンビュータのコネクタ Aを切り離しサーキット・テスタを使用 して,ハー

ネス側コネクタ (A78 (DS2 )~A104(E1))端子間の抵抗を点検する。

基準値 :A78 (DS2 )~ A104(E1) : 11-15 Q (導通がある)

OK=④へ

NG =ワイヤ ・ハーネス又はコネクタ修理又は交換

-101 -

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-・・131=~・・

④エンジン・コントロール ・コンピュータ点検及び交換コ

外部診断器(GセンサO点学習及びCVT油圧学習)

虚空白 GセンサO点学習及びCVT油圧学習は.4)オートマ

ティック・トランスミッションにおける初期化設定を

必要とする付帯作業を参照

⑤ コンテイニュアスリ・バリアブル・トランスアクスル交

換コ外部診断器(GセンサO点学習及びCVT油圧学習)

ヨ~Gセンサ O点学習及びCVT油圧学習は. 4)オートマ

ティック ・トランスミッションにおける初期化設定を

必要とする付帯作業を参照

(b) 外部診断器を使用しない場合

エンジン ・コ ントロール ・コンビュータ

コネクタA

図 1-31 ワイヤ・ハーネス及びコネクタ点検

①コンテイニュアスリ・バリアブル ・トランスアクスル単体点検(ソレノイド[DS2])(図 1-32)

② トランスミッション ・ワイヤのコネクタを切り離す。

⑤サーキット ・テスタを使用して,ソレノ イ ド側コネクタ

(4(S2)<=>ボデー・アース)聞の抵抗を点検する。

基準値:4 (S2) <=>ボデー ・アース :11 ~ 15 Q (導通があ

る)

OK =②へ

NG =④へ

Sl(+) SLUー(ー)

図 1-32 コンティニュアスリ・バリアブル ・

トランスアクスル単体点検

②ワイヤ ・ハーネス及びコネクタ点検(コンテイニュアスリ ・バリアブル ・トランスアクスル[トランスミッ

ション ・ワイヤ]ーエンジン ・コントロール・コンピュータ)(図 1-33)

① トランスミッション・ワイヤのコネクタを接続する。

⑤エンジン ・コントロール・コンビュータのコネクタ A

を切り離し,サーキット・テスタを使用して,ハーネス

側コネクタ (A78(DS2) <=> A104 (E1))端子聞の抵抗を点

検する。

基準値 :A78 (DS2) <=> A104 (E1) : 11 ~ 15 Q (導通があ

る)

OK=③へ

NG =ワイヤ・ハーネス又はコネクタ修理又は交換

エンジン・コントロール コンビュータ

コネクタA

DS2 DS1 E1

図 1-33 ワイヤ ・ハーネス及びコネクタ点検

③エンジン・コントロール ・コンピュータ点検及び交換コ外部診断器(GセンサO点学習及びCVT油圧学習)

置~Gセンサ O点学習及びCVT油圧学習 は. 4)オートマティック ・トランスミッションにおける初期化設定を必

要とする付帝作業を参照

④コンテイニュアスリ・バリアブル ・トランスアクスル交換コ外部診断器(GセンサO点学習及びCVT油圧学

習)

置~Gセンサ O 点学習及びCVT油圧学習 は. 4) オートマティック ・トランスミ ッションにおける初期化設定を必

要とする付帯作業を参照

-102 -

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-・3=~]・・

(2) AT油温センサ系統異常時の故障診断(図 Iー34)

コンティニュアスリーハリアプル・トランスアクスル(トランスミッ

THO A72 THOl

エンジン・異常抵抗(10kQ)

コントロール ・コンビュータ

E2 6 A95 ETHO

図 1-34 AT油温センサ系統

(イ)症状

・高速走行時エンジン回転速度が高い。(ロックアップせず):ダイアグ ・コードは正常

(口)原因説明

AT油温(CVTフルード油温)が50C以下のときはロックアップを禁止する。そのため,ロックアップ条件が

成立してもロックアップせず,エンジン回転速度が高くなる。

川 点検方法

(a) 外部診断器を使用する場合

①外部診断器データ読み取り (ロックアップ領域時のエ ンジン回転速度)

①外部診断器を使用して,画面指示に従って [ECUデータモニター]画面を表示させ,コン ピュータ ・データ

を点検する。

望罰データ・モニタ値

データ ・モニタ (正常時) データ ・モニタ (異常時)

項 目 値 単位 項 目 {直 単位

事速 80 車速 80 km/h

エンジン回転数* 1677 I r/min エンジン回転数* 1807 r/min

スロットルセンサ1¥0.1開度 19.2 % スロット ルセンサNo1何度 19.2 %

ロックアップ状態* ON ロックアップ状態* OFF

*は:;[i'目すべき項目

②外部診断器データ読み取り (AT油温(CVTフルー ド油温))

③外部診断器を使用して.画面指示に従って [ECUデータモニター]画面を表示させ,コ ンビュータ・データ

を点検する。

霊童己データ ・モニ タ値(iJill.問時)

データ ・モニタ (異常時)

項目 | 値

ATi由i混1* AT油i且1* エンジン冷却水温 エンジン冷却水温

*は着目すべき項目

-103 -

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-・・s匝~]・・

〔診断画面・パワートレイン→TCCS→ECUデータモニター]

項目名[記号]

ATilH温l[THOlJ

ATi由温l[THOlJ

OK=③へ

NG =③へ

項目解説

CVTフルード温度を表す表示範閤 -40~2150C

CVTフルード温度を表す

表示純閤 40-2150

C

点検条件 参考値

冷問時 IG 0)1 外気温

ストール・ テスト後 1WC

③ コンテイニュアスリ・バリアブル・トランスアクスル単体点検(油温センサ)(図 1-35)

① トランスミッション・ワイヤのコネクタを切り離す。

⑤サーキット・テスタを使用して, 車両側 コネクタの (1

(THO)∞6(E2) )端子聞の抵抗を点検する。

基準値 :1 (THO)<=>6(E2) : 6.445kQ (油温lOOC), 0.247k

Q(油温1l00C)

①サーキット ・テスタを使用して,車両側コネクタの(1

(THO)<=>ボデー ・アース)聞の絶縁を点検する。

基準値 :l(THO)φボデー ・アース :1MQ以上

OK =④へ

NG =⑥へ

図 1-35 コンティニュアスリ・バリアブル・

トランスアクスル単体点検

④ ワイヤ・ハーネス及びコネクタ点検(コンテイニュアスリ・バリアブル ・

ション ・ワイヤ]ーエンジン・コントロール ・コンビュータ) (図 1-36)

トランスアクスル[トランスミッ

① トランスミッ ション ・ワ イヤのコネクタを取 り付ける。

⑥エンジン・コントロール・コンビュータのコネクタ A

を切り離し,サーキット ・テスタを使用して,ハーネス

側コネクタの (A72(TH01) <=>1 (THO)), (A72(TH01)

<=>6(E2) )端子聞の抵抗を点検する。

基準値 .A72 (TH01) <=> 1 (THO) :導通があり,他の

端子聞及びボデー-アース聞との短絡がない

こと

. A72(TH01) <=>6 (E2) :導通があり,他の端

子聞及びボデー ・アース聞との短絡がないこ

OK =⑤へ

NG =ワイヤ・ハーネス又はコネクタの修理又は交換

⑤エンジン ・コントロール ・コンビュータ点検及び交換コ

外部診断器(GセンサO点学習及びCVT油圧学習)

|エンジン・コントロール・コンビューテ|

コネクタA THOl

ETHO

E2

図 Iー36 ワイヤ ・ハーネス及びコネクタ点検

ヨ~GセンサO点学習及びCVT油圧学習は, 4)オートマティック・トランスミ ッシヨンにおける初期化設定を必

要とする付帯作業を参照

⑤ コンティニュアスリ・バリアブル ・トランスアクスル交換コ外部診断器(GセンサO点学習及びCVT油圧学

習)

霊童日 GセンサO点学習及びCVT油圧学習は, 4)オートマテ ィッ ク トランスミ ッションにおける初期化設定を必

104

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-・・I:I;:~]・・

要とする付帯作業を参照

(3) ニュートラル・スター ト・スイ ッチ系統異常時の故障診断(図 1-37)

(イ)症状

GAUGE ヒユース'(10A)

ニュートラル ・スター ト・スイッチ Ass'y

PL 13

RLI 2

1 I RB NLI 8

DLI 7

2LI 5

シフト ・ロック ・コントローJレ・ユニット

図 1-37 ニュートラル・スタート・ スイッチ系統

エンジン ・コントロール・

。 コンビュータ

B

ODMS

. D. S. Bがインジケータに表示されない。Bレンジにしてもエ ンジン・ブレーキの効きが変わらない(Sレ

ンジコBレンジで変速しない) ダイアグ ・コー ドは正常

(口)原因説明

D信号と B信号が常に入力されるため,エンジン ・コントロール ・コンビュータはシフ ト位置を判定できな

いため.シフト位置表示を行わない。同様に,シフ ト位置をBレンジにしたときも.Bレンジを検出できず.

変速しない。

付 点検方法

(a)外部診断器を使用する場合

①外部診断器データ読み取り(シフト ・ポジション ・スイッチ)

③外部診断器を使用して,画面指示に従って [ECU データモニタ ー]画面を表示させ.コンビュータ ・デー

タを点f食する。

項目名 [記号]

シフト ・ポジション

Rレンジ[R]

シフト ・ポジションDレンジ[D]

シフト ・ポジションBレンジ[B]

OK =⑤へ

KG =②へ

[診断面市 :パワートレイ ン→TCCS→ECUデータモニター]

項目解説 点検条件 参考古立

Rレンジを表す シフト ・レバ-;,)→R OFF→ON

Dレンジを表す シフト ・レバ-:;¥→D OFF→0;,)

Bレンジを表す シフト -レバ-;,)→B OFF→ON

-105 -

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-・・置恒~]・・

度亙データ ・モニタ値(Dレンジ)

データ ・モニタ (正常時) データ・モニタ (異常時)

項 日 イ直 単位 項 目 f直

シフト ・ポジションPレンジ OFF シフト ・ポジション Pレンジ OFF

シフト ・ポジションRレンジ OFF シフト ・ポジションRレンジ OFF

シフト ・ポジショ ンNレンジ OFF シフト ・ポジションXレンジ OFF

シフト ・ポジションDレンジ* O:¥T シフト ・ポジションDレンジ* ON

シフト ・ポジションBレンジ* OFF シフト ・ポジションBレンジ* ON

スポーツドライフ'SW OFF スポーツドライブSW OFF

霊童日データ モニタ値(Bレンジ)

データ ・モニタ (正常時) データ・モニタ (災常時)

項 目 f直 単位 項 自 11rr

シフト ・ポジションPレンジ OFF シフト ・ポジションPレンジ OFF

シフト ・ポジションRレンジ OFF シフト ・ポジションRレンジ OFF

シフト ・ポジションXレンジ OFF シフト・ポジションXレンジ OFF

シフト ・ポジションDレンジ* OFF シフト・ポジション Dレンジ* ON

シフト ・ポジションBレンジ* ON シフト ・ポジションBレンジ* ON

スポーツドライブSW* OFF スポーツドライブsw* ON

*'ま>.'lj:目すべき項目

② ワイヤ・ハーネス及びコネクタ点検(電源系統) (図 1-38)

① ニュー トラル ・スタート ・スイッチ Ass'yのコネクタを ワイヤ・ ハーネス側コネクタ

RB(+) 切り離す。

⑤IG ONにし.サーキット・テスタを使用して.ハーネ

ス側コネクタの(1(RB)<=>ボデー ・アース)聞の屯圧を点

検する。

基準値 :1 (RB)<=>ボデー ・アース:7.5-14V

単位

単位

OK =③へ 図 1-38 ワイヤ ・ハーネス及びコネクタ点検

NG = ECU電源系統点検

③ ニュー トラル・スタート ・スイ ッチAss'y単体点検(図 1-39)

②ニュートラル・スタート ・スイッチ Ass'yのコネクタを切り離す。

⑥サーキット ・テスタを使用 して, p, R. N, D. Bレンジにしたときの,車両側コネクタの各端子聞の導通

を点検する。

〈基準〉

シフト佼世 端子番号(端子記号) 基準

Pレンジ 3 (PL) -1 (RB) 導通あり

Pレンジ 9(L)-4(B) 導通あり

Rレンジ 2(RL)ー1(RB) 導通あり

Xレンジ 1 (RB) ++ 8 (:¥TL) 滋通あり

Kレンジ 9(L)-4(B) 導通あり

Dレンジ 1 (RB) ++ 7(DL) 導通あり

BレンジL一一一

1(RB)++5(2L) 戦iffiあり

OK=④へ

NG =ニュー トラル・スター ト・ス イッチ Ass'y交換!

-106 -

2L(ー)

図 1-39 ニュー トラル ・スター ト・スイッチ

Ass'y単体点検

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-・・3=~]・・

@ ワイヤ ・ハーネス及びコネクタ点検(ニュー トラル ・スタート ・スイッチ Ass'yーエンジン・コントロー

ル・コンビュータ )(図 1-40)

①ニュートラル・スタート・スイッチ Ass'yのコネクタを接続する。

⑤エンジン ・コントロール・コンビュータのコネクタ Aを切り離す。

① IG 01¥にしサーキッ ト・テスタを使用して,ハーネス側コネクタの各端子聞の電圧を点検する。

〈基準値〉

シフト位iu 綿子番号(端子記号) 定j五[V)

Bレンジ A74(B)..... A104(E1) 7.5 -14

Bレンジ以外 A74(B)-A104(E1) 0-1.5

Dレンジ A56(D)..... A104(E1) 7.5 -14

Dレンジ以外 A56(D)-A104(E1) 0-1.5

Xレンジ A54(:-J)-A104(E1) 7.5 -14

Xレンジ以外 A54(:¥)-A104(E1) 0-1.5

Rレンジ A53(R)-A104(El) 7.5 -14

Rレンジ以外 A53(R)-A104(E1) 0-1.5 R(+) P(+) B(+)

Pレンジ A73(P)-A104(E1) 7.5 -14 図 1-40 Pレンジ以外 A73(P)..... A104(E1) 0-1.5

OK =③へ

NG =ワイヤ・ハーネス又はコネクタ修理又は交換

⑤外部診断器データ読み取り(シフト ・ポジション ・スイッチ)

①外部診断器を使用して,画面指示に従って [ECUデータモニタ ー]画面を表示させ.コン ピュータ ・データ

を点検する。

[診断画面:パワートレイン→TCCS→ECUデータモニター]

項目名 [記号]

シフト ・ポジション

Dレンジ[D)

スポーツ ・ドライブSW

[SDSW]

OK =正常

~G =⑤へ

重宝ヨデータ ・モニタ値(Sレンジ)

項目解説

Dレンジを表す

Sレンジを表す

データ ・モニタ(正常時)

項 目 イ直 単位

シフト ・ポジションPレンジ OFF

シフト ・ポジションRレンジ OFF

シフト ・ポジションXレンジ OFF

シフト ・ポジションDレンジ* OFF

シフ ト・ポジションBレン ジ* OFF

スポーツドライブSW串 ON

*は着目すべき項目

点検条件 参考他

シフ ト・レバ-:¥→D OFF→ON

シフト ・レバーD→S OFF→0:¥

データ ・モニタ(巽常時)

項 目 官立

シフト -ポジションPレンジ OFF

シフト ・ポジションRレンジ OFF

シフト ・ポジションXレンジ OFF

シフト -ポジションDレンジ* 0.1¥

シフト ・ポジションBレンジ* ON

スポーツドライブSW* 0.1¥

単{立

⑤ ワイヤ ・ハーネス及びコネクタ点検(ニュー トラル ・スタ ー ト・ スイッチ Ass'yーシフ ト・ロック ・コント

ロール ・ユニット) (図 1-41)

① シフ ト・ロック ・コン トロール ・ユニットのコネクタを切り離す。

- 107 -

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-・・3:~~

① IG ONにし,サーキッ ト・ テスタを使用して, ハーネ

ス側コネクタのワイヤ ・ハーネス側から (9(NSSD) <=>8

(E) )端子聞の電圧を点検する。

〈基準〉

シフト位置

Sレンジ

Sレンジ以タト

OK =⑦へ

端子番号(端子記号)

9(NSSD)-8(E)

9 (NSSD) -8 (E)

電圧

7.5 -14V

0-1.SV

)TG =ワイヤ ・ハーネス又はコネクタ修理.又は交換

E(ー) NSSD(+)

図 1-41 ワイヤ・ハーネス及びコネク タ点検

⑦ シフト・ロック ・コント ロール・ユニッ ト単体点検(図 I-42)

①サーキ ッ ト・ テスタを使用して,車両側コネ クタの (9

(NSSD) <=> 3 (A T3)端子聞の導通を点検する。

〈基準〉

シフト{立置

Sレンジ

Sレンジ以外

OK =③へ

端子番号(端子記号)

9(:;-SSD) -3(AT3)

9(NSSD)-3(AT3)

導通

導通あり

導通なし

NG =シフト ・ロック・コントロール ・ユニット交換

AT3(ー)

NSSD(+)

図 1-42 シフ ト・ロ ック・コン トロール ・

ユニット単体点検

③ ワイヤ・ハーネス及びコネクタ点検(シフト ・ロック ・コントロール・コンビューターエンジン・コント

ロール ・コンビュータ)(図 I-43)

① シフト ・ロック ・コントロール ・ユニットのコネクタを

接続する。

⑤エンジン ・コントロール ・コンビュータのコネクタ A

及びBを切り離す。

①IG ONにしサーキッ ト・テスタを使用して,ハーネ

ス側コネクタのワイヤ ・ハーネス側から (B26(ODMS)

<=> AI04 (El) )端子聞の電圧を点検する。

〈基準値〉

シフ ト位置 宮前子番号(端子記号) 電圧[vJSレンジ B26(ODYIS)-A104(E1) 7.5 -14

Sレンジ以外 B26(OD:YlS) -A104(E1) 0-1.5

OK =⑨へ

KG =ワイヤ ・ハーネス又はコネクタ修理.又は交換

エンジン コントロール・コンビュータ

コネクタ A

El(ー)

コネクタ B

ODMS(+)

図 1-43 ワイヤ ・ハーネス及びコネクタ点検

③エンジン ・コントロール ・コンピュータ点検及び交換コ外部診断器(GセンサO点学習及びCVT油圧学習)

直~GセンサO点学習及びCVTrlÍ1圧学習は. 4)オートマティ ック ・トランス ミッションにおける初期化設定を必

要とする付帯作業を参照

108 -

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-・・s院~・・

4) オートマティ ック・トランスミ ッションにおける初期化設定を必要とする付帯作業

この機能を初期化しないと.ニュート ラル制御実施車両は.適切な路面こう 配以外で制御実施のおそれ

がある。又は,制御をまったく 実施しないおそれがある。

(1) 部品交換,脱着時に初期化設定が必要な作業

.エンジン ・コントロール・コンピュータ

・ト ランスアクスル Ass'y

-オイル・ プレッシャ ・センサ

・デセラレーション・センサのいずれかを交換 ・脱着した場合

(2) 必要となる初期化設定

'AT学習値初期化

.GセンサO点学習

・CVT油圧学習

(3) 作業要領

宜主己 ・必ずiGセンサO点学習開始J→iCVT油圧学習開始」の順に初期化を行う 。

. iGセンサO点学習J中は車両に振動を与えない。

①iPレンジJ,iパーキングブレーキ作動J状態で. IG ON(エンジン停止)にする。

②外部診断器を使用し, i作業サポート」→「トランスミッションJ→iAT/CVT学習値初期化J画面を表示させ.

操作画面に従い, i開始」ボタンを押す。

③IG ON(エンジン停止)に し,rGセンサO点学習開始」画面を表示させ,操作画面に従い. r開始」ボタンを押

す。

CDIG OFFにしてr30秒待機jした後. IG ON(エンジン停止)にし 2秒以上待機する。

⑤IG 01¥(エンジン始動)にする。

⑤rCVT油圧学習開始」画面を表示させ.操作画面に従い.r開始」ボタンを押す。

ロ亘訂 ・外部診断器画面上で「終了」表示がなかったときには 作業要領の③からやり直す。

・作業要領④のIGON(エンジン停止)中に.rlll圧センサO点学習を実施している。

-109 -

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参考

1) ECUデータ・モニタ一覧

項目名[記号] 項目解説 点検条件 参考他 異常時の点検項目

ストップ ・ランプSWプレーキ ・ペダル踏み込み中を表す

ブレーキ ・ペダル離すOFF→ON STPイ言号

[STP] →踏む

VPA屯圧

ECT変速位世 変速位置を表すSPD信号

[ECT] [1速 ・2速 ・3述・ 4速 .5速]停車i時 l迷 DSl信号

DS2信号

NOT伝号

VPA屯圧

ECT変述{立;(I~ 変速位置を表すSPD信号

[ECT] [1速 ・2迷 ・3速 ・4迷 ';)述]40km/h定常走行中 5速 DSl 信号

DS2信号

ト:OT信号

VPA屯圧

NT信号

ロック ・アップ状態ロックアップ作動中を表す

ロックアップOFF→O;.;r

NOT 信号

[LlU] OFF→ON SPD信号

DSU信号

SL信号

減速SOLデューテイプライマリ・プーリへのライン庄の流

Dレンジで一定走行中

(DS2) 入流立を制御を表す

アクセル ・ペダル OFF→O;.;r DS2信号

[DS2] O;.;r

地r:i率SOLデュ ーテ ィプライマリからの流出流訟を制御を表

Dレンジで走行中アク

(DSl) セル・ペダル・ ON→ ON→OFF DSl信号

[DSl) す

OFF

プライマリ ・プーリ回転 プライマリ・ プーリ回転速度を表す

速度 表示範囲 :0 -12750rpm i?車時 Orpm ::¥r::¥信号

[:-JIS] 表示 :50rpm

プライマリ・プーリ回転 プライマ リ ・プーリ回転速度を表すエンジン回転迷

速度 表示範閤 :0 -12750rpm ロックアップON時度と問じ

NI::¥信号

[i¥IS) 表示 :50rpm

セカンダリ ・プーリ 回転 セカンダリ ・プーリ回転速度を表す

述度 表示範閤 :0 -12750rpm 停車l時 Orpm NOTイ言号

[NOUT) 表示 。50rpm

セカンダリ ・プーリ 回転 セカンダリ ・プーリ回転速度を表す一定率速走行時(約

速度 表示範囲:0 -12750rpm 60km/h)

3060rpm ::¥OT信号

[NOUT) 表示 ・50rpm

lKR -FE

ATiul圧 CVT 油圧を表す ベルト挟圧点検時(ス 3.77 -4.39MPa PTO信号

[THO) 表図・ ー0.625-9.576:VIPa トール時) 2SZ -FE

4.49 -5.27MPa

CVT学習状態CVT 油圧学習の実施状態を表す

TaSCA::¥ -CVT学習完了/エラー

CVTil1l圧学習

[CVTX) に従う CVT本イ本

ATi由iliU CVTブルードj昆皮を表す冷間l待IGON 外気温 THOl'i.!1圧

[TH01) 表示範囲 :-40-215't

ATYllli鼠l CVTフルード温度を表すスト ール ・テス ト後 約 100.C THOl屯圧

[THOl] 表示範囲 -40 -215't

タービン1i'I1転iilil皮タービン回転速度を表す エンジン ・アイドル回

エンジン回転迷

[i¥T] 表示範閤ー o-12750r/min 転!時(P又はXレンジ

度と同 じNT信号

表示 :50r/min で停車l時)

-110 -

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-・・;,s::;I)j!j・・

項目名 [記号] 項目解説 点検条件 参考値 異常時の点検項目

タービン回転速度タービン回転速度を表す

[NT] 表示範囲 :0 ~ 12750r/min Rレンジ停車時 Or/min NT信号

表示 ・50r/min

タービン回転速度タービン回転速度を表す

エンジン回転速

[NT] 表示範閤 :0 ~ 12750r/min ロックアップl待

度と同じ:¥iT信号

表示 :50r/min

シフト ・ポジション Rレ ニュー トラル ・

ンジ Rレンジを表す シフト ・レバ-N→R OFF→O::¥l スタート ・ス

[R] イッチ(R)信号

シフト ・ポジション D ニュー トラル ・

レンジ Dレンジを表す シフト ・レバ-N→D OFF→ON スタート ・ス

[D] イァチ(D)信号

シフト ・ポジションBレ ニュートラル ・

ンン Bレンジを表す シフト・レバ-::¥l→B OFF→O::¥l スタート ・ス

[B] イッチ(B)信号

スポーツ ・ドライブSWS/Dスイッチを表す

S/Dスイッチ OFF→OFF→ON SD¥IlS信号

[SDSW] ON

ロックアップ系合SOLロックアップ係合圧制御用ソレノイド ロックアップOFF→

デFューティ (DSU)の作動状態を表す ON

OFF→O::¥l DSU信号

[DSU]

VPA電圧

NT信号

ロック ・アッフ。SOL ロックアップ ・ソレノイドの作動状態シフト -レノ'(-K→D O::¥l→OFF

NOT信号

[L/US] を表す SPD 信号

DSU信号

SL信号

ベルト扶庄SOL(SLS) ベルト扶圧力11;1]御用リニア ・ソレノイ IG OK→エンジン始OFF→ON SLS信号

[SLS] ドの作動状態を表す Eカ

加速度センサ電圧 加速度センサ電圧を表す車両水平時 2.31 ~2.69V

VGS電圧

[GS] 表示範閤・ 0-5V GLl電圧

加速度センサ屯圧 加速度センサ電圧を表す減速時 O.5-2.5V

VGS電圧

[GS] 表示範閤:0-5V GLl電圧

加速度センサ電圧 加速度センサ屯圧を表す加速l待 2.5-4.5V

VGS電圧

[GS] 表示範囲・ O~5V GLl屯圧

加速度センサ電圧 加速度センサ電圧を表す断線i待 4.5V以上

VGS屯圧

[GS] 表示純閤:0-5V GLl電圧

加速度センサ屯圧 加速度センサ篭圧を表す短絡時 O.5V以下

VGS電圧

[GS] 表示範囲 0-5V GLl屯圧

加速度センサ学習状態 TaSCAN -GセンサOGセンサO点学

[GSST] Gセンサ学習の実施状態を表す

点学習に従う完了/エラー 習デセラレ ー

ション -センサ

加速度センサ学習値 加速度センサ学習時のセンサ電圧を表 TaSCAN -GセンサOGセンサO点学

[GSST] す 点学習に従う2.31-2.69V 習デセラレー

ション -センサ

チェック -エンジン -ラチェック・エン

ンフチェック ・エンジン ・ウォーニング ・

IG ON 点灯→消灯ジン ・ウォーニ

[MIL] ランプの点灯状態を表す ング ・ランフ。

(W)信号

ダイアグ ・コー ド数 ダイアグ・コード回転速度を表す

[DTC] 表示範閤 O~255倒

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Page 37: トヨタ自動車株式会社 - kiroku.bufsiz.jpkiroku.bufsiz.jp/gijyu/H20/jit/04toyota.pdf · 2 構造・機能 1) 構成部品の配置(図Iー2)-・3=fij;o=-スロットル・ポジション・センサ

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