上市町都市計画マスタープラン (原案) · -2-...
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都市計画マスタープランとは(P.序-1 参照)
都市計画マスタープランは、都市計画法第 18 条の2に基づく「市町村の都市計画に関
する基本的な方針」として定めるものです。
おおむね 20 年後の都市の姿を展望し、上市町の将来都市像を実現するため、都市計画
の総合的な理念・目標と都市計画の方針を定めます。
❏都市計画マスタープランの位置付け
都市計画マスタープランは、町の総合計画などの上位計画に即し、関連計画と整合を図
るとともに、アンケート調査などによって住民意向を十分に反映して、策定を行います。
策定後、このプランに基づいて土地利用の規制・誘導や道路・公園をはじめとした都市
施設などの個別計画が決定されます。
図 上市町都市計画マスタープランの位置付け
❏都市計画マスタープラン見直しの必要性
上市町都市計画 マスタープラン 【H29 策定予定】
※H27 を
基準年とする
整合
反映
即する
(H23.3 策定)
(H27.10 策定)
【富山県の計画】
・
(H24.4 策定)
・
(H25.3 策定)
整合
【住民意向】
アンケート調査、
パブリックコメント
【関連計画】
・
(H29.3 策定)
・第 2次上市町環境基本計画
(H29.3 策定)
・上市町地域防災計画
(H20.3 策定) 等
【上市町が定める都市計画】
地域地区、都市施設、市街地開発事業 等
即する
即する
○対象範囲
上市都市計画区域
○目標年次
平成 47年度
(基準年度:平成 27 年度)
① 上位計画の策定・見直し ② 人口減少・超高齢社会への対応
③ 大規模な災害への対応 ④ 交流人口の増大
⑤ 厳しい財政事情を勘案したまちづくり
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都市計画マスタープランの構成(P.序-2 参照)
都市計画マスタープランは、全体構想と地域別構想で構成されます。
【全体構想】
全体構想では、上市町の現況を踏まえ、都市の課題、都市の将来像を示すほか、土地利
用、都市施設、自然環境・都市環境、都市景観、都市防災のあり方など、分野別の都市整
備の方針を示します。
【地域別構想】
地域別構想では、地域区分を設定し、地域別の現況と課題を整理するとともに、地域別
の将来像や整備方針を示します。
図 上市町都市計画マスタープランの構成
Ⅰ.全体構想編
○都市の課題
○都市の将来像
○都市整備の方針
・土地利用の方針
・都市施設整備の方針
・自然環境保全・都市環境形成の方針
・都市景観形成の方針
・都市防災の方針
Ⅱ.地域別構想編
○地域区分の設定
○地域別のまちづくりの方針
○上市町の現況
・都市の現況把握
・上位・関連計画の整理 など
△△地域
・現況と課題
・地域の将来像
・地域の整備方針
→土地利用の方針、都市
施設整備の方針 など
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都市の現状と課題
❏都市の現状から見た課題(P.1-39~1-41 参照)
■ 住民意向の把握(住民アンケート)(P.1-36~1-38 参照)
・上市町の将来について、医療・福祉、防災・防犯、子育て環境を中心として、安全や安心が確
保された将来が求められています。
・将来の土地利用・都市施設について、土地利用では、住環境の保全・創出や商業の振興が重視
されているとともに、都市施設では、特に道路の整備や維持管理が求められています。
○調査対象:本町在住の満 18 歳以上の町民
○調査期間:平成 28 年7月
○調査規模:配布数 2,040 件
○回 収 率:43.5%(回収数 887件)
■ 時代の潮流(P.1-1 参照)
・人口減少・少子高齢社会への対応
・安全・安心なまちづくりへの対応
・環境共生型社会に向けた対応
・価値観の変化・多様化、交流人口の拡大への
対応
・地方創生、多様な主体による協働のまちづく
りへの対応
■ 現況の把握(P.1-2~1-26 参照)
・位置及び地形・地質
・歴史・文化
・社会条件(人口、産業、法適用状況)
・土地利用状況(土地利用状況、農地転用状況)
・社会基盤(道路、鉄道、公園、上下水道)
■ 上位計画の把握( )
65.8%
47.2%
33.9%
17.7%
20.7%
22.2%
14.2%
49.5%
11.7%
2.7%
1.1%
高齢者や障がい者が安心して暮らせる医療・福祉のまち
安心して子どもを産み育てられる子育て環境が整ったまち
道路などの生活環境が整備された快適に暮らせるまち
教育・文化・スポーツ・芸術が盛んなまち
自然を守り環境保全に努める人と自然が共生するまち
農林業、工業、商業が盛んな産業が息づくまち
地域資源を活用し観光等事業を進める観光・交流のまち
災害に強く、犯罪や事故がない安心安全なまち
地域で助け合い、支え合う住民参画・協働のまち
その他
無回答
0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 80.0%
55.8%
15.3%
30.4%
28.4%
29.3%
28.5%
26.0%
23.0%
14.4%
22.9%
3.4%
1.4%
良好な住環境の保全・創出
農地の保全・農業生産基盤整備
商業環境の充実による商業の振興
企業支援・誘致等による工業の振興
道路の整備や維持管理
町営バスなど公共交通の充実
公園や緑地の充実
教育・文化施設の整備
中山間地域(里山)の保全
防災施設の整備
その他
無回答
0.0% 20.0% 40.0% 60.0%
課題1
自然環境と共生した持続可能なまちづくり
課題2
災害などに備えた安全で安心なまちづくり
課題3
多様な産業で賑わうまちづくり
課題4
町民・事業者・行政による協働のまちづくり
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❏ 都市づくりの目標1 ❏
豊かな自然環境を受け継ぎ、自然に抱かれた持続可能なまちづくり
❏ 都市づくりの目標3 ❏
多様な産業発展により、豊かさと賑わいのあるまちづくり
❏ 都市づくりの目標2 ❏
人々がともに助け合いながら安全・安心に暮らせるまちづくり
都市の将来像
❏都市づくりの基本理念(P.2-1 参照)
❏都市づくりの目標(P.2-2 参照)
❏将来都市構造(P.2-3~2-6 参照)
上市町の地形や都市の成り立ち、地域特性を踏まえ、都市構造を構成する「ゾーン」、「軸」、
「拠点」について、機能や配置を示し、都市の基本的な方向性を整理します。
市街地形成ゾーン:用途地域指定地域 田園集落地保全ゾーン:農地や集落地が点在する地域 森林環境保全ゾーン:緑豊かな森林が見られる山間部
の地域
『確かな地域力』で創る 存在感あふれる上市
図 将来都市構造
広域連携軸:上市町と広域的な連携を担う路線 都市間連携軸:上市町と周辺市町村との連携を担う路線 市街地連携軸:市街地の骨格を形成する路線
⇒第7次上市町総合計画の“将来像”を踏襲し設定
~全体構想~
都 市 中 心 拠 点:上市駅周辺、既存商店街が形成された一帯
産 業 創 出 拠 点:工場が集積、立地する一帯 都市機能・交流拠点:北アルプス文化センター、上市町
保健福祉総合センター、上市町役場が位置する一帯
スポーツ・レクリエーション拠点:丸山総合公園 歴史・文化保全拠点:穴の谷霊場、上市黒川遺跡群、大
岩山日石寺、弓の里歴史文化館、眼目山立山寺が位置する一帯
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都市整備の方針
以下に示す各方針に基づき、用途地域外での無秩序な開発の抑制や、市街地での都市機
能の集約化等を図ることなどにより、人口減少・少子高齢社会の進行に対応した、財政・
経済の面からも持続可能なまちづくりを推進します。
❏土地利用の方針(P.3-1~3-4 参照)
・定住・移住の促進に向けた良好な
住宅地の提供、工業地域内等の未
利用地を活用した、新たな就業機
会創出のための工業機能の充実、
都市に賑わいと活気をもたらす
商業機能の充実を図るなど、住、
工、商の調和のとれた土地利用を
形成します。
○新住宅ゾーン
○既存住宅ゾーン
○商業ゾーン
○沿道サービス型施設ゾーン
○工業ゾーン
○公共公益都市施設ゾーン
○田園集落地保全ゾーン
○森林環境保全ゾーン
❏都市景観形成の方針(P.3-13~3-15 参照)
・自然的、歴史・文化的景観は本町の誇りとして、また町民に心の豊かさを与えるものとし
て、保全、維持に努めます。
・市街地景観や集落地景観、沿道景観は、本町の誇りとなる自然的、歴史・文化的景観と調
和するように適切に景観を誘導します。
・市街地景観や沿道景観については、駅前やシンボル的な道路を中心とし、周辺環境との調
和を図りながら本町の顔として美しい景観の形成に努めます。
○自然的景観の保全 ○歴史・文化的景観の保全
○良好な市街地景観、集落地景観の創出 ○良好な沿道景観の創出
図 土地利用方針図
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都市整備の方針
図 道路網整備方針図
❏都市施設整備の方針(P.3-5~3-11 参照)
❏道路網の整備方針
・都市間の連携・交流促進、自動車や歩行者な
どの安全で円滑な交通の確保等を図ります。
・住民の生活に欠かせない鉄道・バス等の公共
交通の利用促進を図ります。
○広域連携道路 ○都市間連携道路
○市街地連携道路 ○その他生活道路
○公共交通
❏公園緑地の整備方針
・少子高齢化社会への対応、安全・安心な
まちづくり、環境共生型社会の推進を考
慮し、公園緑地の機能強化を図ります。
・適切な維持管理に取り組み、緑豊かなま
ちづくりを推進します。
・住民・行政の協力による公園管理体制の
構築を検討し、継続的な公園緑地の保全
に努めます。
○市街地内における緑地空間の創出
○スポーツ・レクリエーション拠点の整
備
○
○親水空間の保全
○公共公益施設周辺の緑化
○
○優良農地・緑豊かな自然の保全
❏下水道の整備方針
・住民の安全で快適な生活環境を守るための基幹的な都市施設の一つであり、適切な維持管理
を図ります。
・下水道の老朽化対策及び耐震化対策により、適切な維持管理、修繕及び更新を進めます。
○ ○雨水幹線の整備促進 ○し尿処理施設の運営
❏自然環境保全・都市環境形成の方針(P.3-12 参照)
・本町の豊かな自然を保全し、後世に受け継ぐとともに、美しい自然と都市とが共存調和する良
好な環境づくりを目指します。
○自然環境の保全 ○都市環境の形成
❏都市防災の方針(P.3-16~3-17 参照)
・災害に強いまちづくりをはじめ、緊急輸送道路の確保、治水・治山対策等、ハード面の対策を
推進するとともに、住民の防災意識の向上など、ソフト面での充実も図ります。
○災害に強いまちづくり ○緊急輸送道路の確保 ○治水、治山対策の徹底
○防災意識の向上 ○防災体制の強化
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地域区分の設定
❏地域区分(P.4-1 参照)
地域別構想における地域区分については、これまでの地域の成り立ちを踏まえるととも
に、住民の各種活動等コミュニティ形成の単位である小学校区を基本とし、以下の3地域
に区分します。
地域の名称 地域の概況
相ノ木・宮川
地域(P.5-1 参照)
北西部に位置し、広大な農地が広がるなか、既存集落地や民間開発による住宅団地が点在するとともに、国道8号や北陸自動車道が横断する地域です。
上市中央
地域(P.5-11 参照)
中央部に位置し、公共交通結節点である上市駅が立地するほか、上市町役場をはじめとする公共施設、住宅、商業施設、工業施設などが集積した中心市街地を形成する地域です。
南加積・陽南・白萩
地域(P.5-23 参照)
南東部に位置し、地域北西部の農地が広がる一帯、地域南東部のなだらかな丘陵部とこれに続く山麓部によって形成された地域です。
図 地域区分
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相ノ木・宮川地域
❏まちづくりの方針(P.5-6~5-10 参照)
本地域は、国道8号や北陸自動車道上市スマートインターチェンジ(仮称)などの幹線
道路とのアクセス性や、富山地方鉄道新相ノ木駅、新宮川駅の立地などによる交通の利便
性を活かすとともに、田園と集落地の調和に配慮しながら、住み慣れた土地で地域住民が
快適かつ安全・安心に暮らせる地域づくりを推進します。
【将来目標】
交通の利便性を活かした快適で安全・安心な地域づくり
図 相ノ木・宮川地域のまちづくり方針図
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上市中央地域
❏まちづくりの方針(P.5-16~5-22 参照)
本地域は、医療・福祉、商業、文化、行政などの都市機能の集積や、周辺の自然環境と
の調和に配慮しながら、まちなかにおける商業・工業の振興を図ることにより、安全・安
心で生活利便性の高い住環境を形成するとともに、魅力と賑わいあふれる中心市街地が形
成された地域づくりを推進します。
【将来目標】
図 上市中央地域のまちづくり方針図