公益社団法人日本証券アナリスト協会主催 第46回個人 … · h-one co., ltd....

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開催日:2015年8月24日 第46回 個人投資家向け会社説明会 公益社団法人日本証券アナリスト協会 主催 (5989) 代表取締役社長 金田敦

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開催日:2015年8月24日

第46回 個人投資家向け会社説明会公益社団法人日本証券アナリスト協会 主催

(5989)

代表取締役社長 金 田 敦

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H-ONE CO., LTD.

本日の内容

1.エイチワンの概要

3.業績、株主還元

2.高性能な車体フレーム

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H-ONE CO., LTD.

基本情報

業 種 金属製品

設 立 2006年(平成18年)4月

埼玉県さいたま市大宮区桜木町一丁目11番地5

代表者 代表取締役社長 金田 敦

資本金(2015.3末現在) 43億6,693万円

連結:7,242名単体:1,343名

東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)

従業員数(2015.3末現在)

28,392,830株発行済株式総数(2015.3末現在)

本田技研工業 21.33%CGML PB CLIENT ACCOUNT/COLLATERAL

6.47%従業員持株会 3.97%中條祐子 2.75%埼玉りそな銀行 2.75%

大株主の状況(2015.3末現在)

拠点数

上場証券取引所

海外13、国内11

(証券コード 5989)会社名

本 社

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主要製品 自動車部品

バルクヘッドサイドフレーム

フロアフレーム

サイドシール

ドアビーム

ホイールハウス

リアフレーム

リアホイールハウス

クロスメンバー

ピラー

■フレーム部品(Honda「CR-V」搭載製品)

【エンジン/汎用他】

・コントロールレバー

・ヨークローター(発電機)

・プッシュロッド

・ギアホルダー

Hondaを主力得意先とし、自動車1台分のフレーム部品に対応可能

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H-oneフレームでクルマ社会に貢献

HondaやDAIHATSUをはじめ、数多くのメーカーのクルマにH-oneのフレームが採用されています。

JADE GRACE/CITY LEGEND/Acura RLX AccordVEZEL/HR-V/ XR-V FIT SHUTTLE

CR-Z N-WGN N-ONE N-BOX ODYSSEY CR-V CIVIC(海外専用)

ODYSSEY(北米専用) CROSSTOUR(海外専用) PILOT(海外専用) ACURA TLX(海外専用) ACURA RDX(海外専用) ACURA MDX(海外専用)

CRIDER(中国専用)

理念S1(中国専用)

CIIMO(中国専用) SPIRIOR(中国専用) BRIO(アジア専用) MOBILIO(アジア専用)AMAZE(アジア専用) ACTIVA(インド)ACTY

Mira Mira Cocoa Mira e:s MOVE MOVE Conte TANTO WAKE BOON

RANGER MIRAGE(タイ) TRITON(タイ) mu-X(タイ) CERELIO(タイ) SYLPHY(タイ) Sail(インド)

STEP WGN

and more…

(以下は採用車の一例です)

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主要製品 金型

金属加工は、金型の出来不出来によって製品の品質やコストが大きく左右されます。長年にわたって蓄積した金型製造技術やノウハウに基づく高精度な金型が、当社の競争力を支えています。

自動車1台分のフロア周りフレームに必要な金型数は約300型で、限られた車種でしか使用できません。

H-oneグループでは、年間約3,000型を調達し、うち難易度の高い金型は日本を中心に内製化インド・中国・タイ・インドネシアではコスト競争力の高い金型を世界各地に供給

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世界に貢献する企業に向かって、

「尊重、信頼、挑戦」、

そこから生まれる夢の実現

trustchallenge

夢の実現

信頼挑戦

尊重respect人間尊重

果敢に挑戦 期待と信頼

経 営 理 念

「H-oneブランド」の確立

Dream20

長期ビジョン

経営理念・長期ビジョン

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沿革1939年創

業からエイチワン誕生まで

1961年

強みの融合

生産体質の改革

成長基盤の強化

市場と

顧客の拡大

・平田源七が平田工業㈱を創業・今井俊明が㈱本郷製作所を創業

平田源七

今井俊明

1967年 ・Honda向け自動車部品量産開始

1984年 ・アメリカ にKTH社を設立

1994年 ・タイにHPT社を設立

1997年・インドにHIL社を設立

2002年 ・中国にG-Hapii社を設立

2006年 誕生

2011年 ・2020年VISION Dream20 がスタート

2012年 ・メキシコにG-ONE社を設立

2013年 ・インドネシアにHK-PATI社を設立

2005年 ・中国にQ-Hapii社、W-Hapii社を設立

・KTH社に3,000tTRFプレス導入

2007年

・HIL社に1,500tTRFプレス導入

2008年 ・HPT社に2,000tTRFプレス導入

・KSM社に2,500tTRFプレス導入

2010年 ・タイにHPS社を設立・中国3拠点に138台の溶接ロボットを導入

1996年 ・アメリカにKMI社を設立

・カナダにKSM社を設立

2000年 ・アメリカにKLP社を設立

KTH社 3000tTRF

・KMIに2,500tTRFプレス導入

・Q-Hapii社に1,500TRFプレス導入

・タイでMITSUBISHI向け自動車部品量産開始

・W-Hapii社で先端の溶接ラインが稼働開始

・設計シミュレーション能力を大幅増強

・HPT社に144台の溶接ロボットを導入

2014年 ・HPSに2,500tTRFプレス導入・タイでSUZUKI向け自動車部品量産開始・HK-PATI社で金型鋳物の製造開始・超ハイテン材を使用した

自動車部品の量産開始

2015年・アメリカに研究開発拠点を設立・KTH社に3,000tサーボTRFプレス導入

解析シミュレーション

(ヒラタ・本郷合弁)

(ヒラタ)

(合弁)

(合弁)

(本郷)

(合弁)

(合弁)

(合弁)

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国内拠点前橋製作所

前橋製作所 太田工場

亀山製作所

郡山製作所

機種開発センター烏山

郡山製作所 戸田工場

開発技術センター機種開発センター

亀山製作所 中津工場

本社

亀山製作所 湖南工場

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海外拠点

注記:金型生産能力のある工場に、左記マークを記載

G-Hapii(2001)広州市Q-Hapii(2005)清遠市W-Hapii(2005)武漢市

中 国 北 米

アジア・大洋州

世界各国に24拠点(海外:13拠点、国内:11拠点)を展開し、グローバルでの顧客対応を実現

HPT(1994)タイ・アユタヤ

HIL(1997)インド・ウッタルプラディッシュ

(持分法非適用会社)

HPS(2010)タイ・チョンブリ CNC D-TEX(2005)タイ

HK-PATI(2013)インドネシア

KSM(1996)カナダ

KTH(1984)アメリカ・オハイオ

KLP(2000)アメリカ・アラバマ

KMI(1996)アメリカ・オハイオ

G-ONE(2012)メキシコ

(持分法適用会社)

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業界内のポジショニング

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

フタバ産業 ユニプレス プレス工業 ジーテクト エイチワン 東プレ

業界の他主要メーカーとの売上比較 Hondaフレーム部品におけるH-one供給シェア(1台当たり)

(億円)

自動車プレス部品業界トップクラスの売上高 Hondaフレーム部品調達内シェアはNo.1

エイチワン約50%

その他フレームメーカー

各社

(当社調べ)注記:自動車プレス部品製造を行う主要な国内上場企業との比較出典:各社公表による2015年3月期の業績数値に基づき、当社が作成

Hondaとの強い取引基盤をベースに自動車プレス部品サプライヤーとしてトップクラスの取引基盤を構築

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ビジネスモデル(一貫生産体制)

最上流の研究開発から、金型製作、溶接ライン構築、量産(プレス・アッセンブリ)までの自社一貫体制を確立

ホンダ、ダイハツ工業、日野自動車、三菱自動車、日産、いすゞ等

■プレス工程■

■材料■

金型技術 生産 出荷

■衝突・強度・剛性シミュレーション■

■製品設計■

■金型設計■

■オフライン・ティーチング■

■溶接シミュレーション■

■溶接工程■

プレス部品

(敬称略)

研究開発

■H-oneフレーム完成■

溶接技術

■溶接ライン企画■

■金型製作■

■成型シミュレーション■

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本日の内容

1.エイチワンの概要

3.業績、株主還元

2.高性能な車体フレーム

◆ 素材から究める技術力・開発力◆ グローバルな供給体制

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お客様の技術ニーズ

【環境】軽量化

【安全・安心】衝突安全性

【快適性】広い車内空間

乗り心地デザイン

【生産力】生産効率生産技術

衝突・強度・剛性までの一貫保証と提案力

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H-ONE CO., LTD.

本日の内容

1.エイチワンの概要

3.業績、株主還元

2.高性能な車体フレーム

◆ 素材から究める技術力・開発力◆ グローバルな供給体制

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昔から人に身近な鉄は今後も車体の主力。

▶ 1,000mlのミネラルウォーターと、1,000gの自動車用の鉄。重さは同じだけれども… ◀

価格

鉄は身近な材料で、かつ安価ですが、分子レベルで今も絶えず進化し続けています

1,000gおよそ100円

1,000mlおよそ200円

古来より日本人は鉄について深い知識を持ち、魂を込めてきました

自動車用鋼板は、ミネラルウォーターのおよそ半分の価格

名刀は、質の高い鋼を生み出す高度な製錬技術と、鉄の特性を知り尽くした熟練の鍛冶職人の技が組み合わさって完成します。

現代でも、日本の製錬技術と金属加工技術は

世界No.1を誇っています

自動車に使用するハイテン材は、分子構造から研究が行われ、自動車フレームは、様々な技術者によりミリ単位で計算されて作り出されています。

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高張力鋼板の適用例

↑ エイチワン受注部品

780MPa、980MPa材の

適用事例

普通鋼板(270MPa)に比べて、引っ張り強さが高い鋼板。鋼材は強度が高いほど、より薄い材料で乗員の安全確保に必要な車体としての強度を保つことができ、重量も軽くすることができますが、一方で、複雑な形状に加工するのが難しくなります。

高張力鋼板

■ 高張力鋼板(ハイテン材)とは

H-oneにおける高張力鋼板使用率

※フロント周り受注部品での重量比

素材に関する高い知見

軽量化と衝突安全性を両立するハイテン材の加工において、素材に関する高い知見を保持

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ハイテン材の加工技術

TRY結果

-20

-10

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

110

0 -10 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110

Y-coodinate

-普通鋼板-高張力鋼板-金型の形状

ハイテン材を普通鋼板と同じようにプレス加工しようとしても・・・

-20

0

20

40

60

80

100

120

140

-120-100-80-60-40-20020406080100120

-段なし(スプリングバック大)

-段付き形状(スプリングバック小)

壁面の部分に段差をつけることでスプリンバックを矯正

=特許技術=見込み加工 段付き形状

■ スプリングバック

■ スプリングバックをコントロール

-20

-10

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

110

-110 -100 -90 -80 -70 -60 -50 -40 -30 -20 -10 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 110

-製品の形状-金型の形状

使用鋼材ごとにスプリングバックの量を綿密に計算し、金型を設計

内側に押し込む

もとに戻ろうとする力が働き反り返ってしまう

スプリングバックとは、プレス加工された鋼板に働く「もとの形に戻ろう」とする力(弾性回復)。引っ張り強度が強いほどスプリングバック量は大きくなります。

卓越した技術で、お客様の多様な性能要求にお応えしています

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プレスの極限に挑戦

超ハイテン材 1,180MPaフレームの量産化

既存の成型技術の限界と言われる強度のハイテン材(1,180MPa)を使用したフレームを量産化。既に、これが搭載されたクルマが走っています。現在、さらにそれを上回る強度を持つハイテン材(1,470MPa)を使用したフレームについても、技術の壁を超え、量産化の準備が整っています。

設計、開発、生産、営業の総力を結集し、軽量部品の拡大に努めています

解決策

超ハイテン材のフレーム

(サンプル)

構造解析による性能保証ねじれの増大

キレツの発生

量産化への課題

金型の耐久性

金型設計能力の強化

■製品化までの流れ

VA/VEの提案

超ハイテンに対応したシミュレーションモデルの構築

スプリングバックの増加 新開発の金型技術

特許出願中

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新加工技術・新生産技術の開発

熱間焼き入れパイプ

高周波による焼き入れによりホットプレスと同等の強度

閉断面構造により高強度なフレームを設計できる

多様な断面形状のパイプの加工が可能 軽量化、衝突安全性、デザイン性を高次元で融合

フレームになる鉄パイプ(3DQ) ~三次元熱間焼き入れパイプ~

加熱されやわらかくなることで曲げることが可能に

表面組織が変質しホットプレスと同等の強度になる

■加工方法の概要

高周波による焼き入れ

力を加える

パイプの進行方向

加工例

バンパービーム

Bピラー

クロスメンバー

Aピラー

■フレームへの採用イメージ

受注箇所のイメージ

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生産効率と商品力を両立する技術提案で、新たな付加価値を生み出します

点の溶接から線の連続溶接へ ~レーザー溶接~

■現在の主流 (スポット溶接)

スポット溶接

■新しい溶接方法 (レーザー溶接)

レーザーで連続溶接

レーザー 部品同士が重なっている部分を極小にできる

隙間のない連続溶接により剛性を向上「のりしろ」を大幅に減らすことで軽量化

溶接ポイントの間隔が広いと剛性が低下する溶接ガンが入るための「のりしろ」が必要

加工例

溶接ガンの先端

間隔を開けて溶接

溶接ガンの大きさ分部品を重ねる必要がある

接合部ギリギリで溶接

新加工技術・新生産技術の開発

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第5回 クルマの軽量化技術展に出展2015年1月14日~16日に東京ビックサイトで開催された「クルマの軽量化技術展」に出展。最新の技術を用いたフレームの試作品を多数展示し、3日間で1,000名以上の方が弊社展示ブースにお越しになりました。

レーザー溶接(フロントサイドフレーム)

3DQ(ピラー)

1,470MPa材フレーム(センターピラー)

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日本で世界中の市場で販売する車を全て開発

Before

世界中の市場に向けて様々な自動車を開発

北米中国

ヨーロッパ

アジア

新興国市場の拡大

現地ニーズの多様化 各市場でニーズが多様化する中、販売シェアを獲得するためには、

市場に合う様々な自動車を効率的に開発することが必要

日本R&D

タイR&D

北米市場とグローバル市場を狙う高級車や大型車を独自に開発

ハイブリッド等の先進技術とグローバルに市場投入する小型車を中心とした開発に特化

北米R&D

日本の技術をベースに独自に地域のニーズをリサーチし、販売地域ごとに最適な自動車を現地で開発

日本R&D

中国

R&D

巨大市場の北米は開発も市場内で完結他の地域でも市場のニーズを取り入れるため現地の開発領域を拡大

インドR&D

自動車開発の中心地の変化

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▶ エイチワンの製品開発体制 ◀

研究開発の強化

アメリカに製品開発拠点を開設 外観イメージ図

北米専用車の開発にスピーディに対応するため、現在、日本の「機種開発センター」が担っている機能と同等の機能をアメリカにも設ける。

北米で基礎研究から製品設計、性能保証までを完結し、得意先に最新性能を提案

KTH社 予定地

コロンバス

ホンダオブアメリカマニュファクチュアリング

ホンダR&Dアメリカ

約80km

約60km

概要

場所 アメリカ オハイオ州 ダブリン市

稼働開始 2015年中(予定)

機能 研究開発、製品設計、シミュレーション等

面積 敷地:約60,000㎡ 建物:約2,800㎡

従業員数 20~30名(予定)

従来

アメリカで図面を作成した後、日本でシミュレーションを行い提案。国や言語、情報量の違いからリードタイムが長い。

北米の得意先

日本

営業

アメリカ

営業

製品設計

日本の得意先

基礎研究から製品設計、シミュレーション、性能保証までを北米内で完結。より得意先の要望に沿った技術提案・製品提案が最短期間で可能。

情報

ノウハウ

シミュレーション

製品設計

シミュレーション

研究開発 研究開発

完成イメージ図

NEW

NEW

将来 ~北米研究開発拠点開設後~

▶ エイチワンの製品開発体制 ◀

北米の得意先

日本

製品設計

シミュレーション

営業

アメリカ

営業

製品設計

日本の得意先

図面

情報

修正図面研究開発

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本日の内容

1.エイチワンの概要

3.業績、株主還元

2.高性能な車体フレーム

◆ 素材から究める技術力・開発力◆ グローバルな供給体制

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地域別の売上バランス ~2015/3期~

成長性・安定性において、グローバルで地域バランスの取れた収益基盤を確保(海外売上高比率:約70%)

売上高比率(内部取引含む) Honda向け生産台数比率

日本

26%

北米

43%

中国

16%

タイ

10%

インド

3%

インドネ

シア

2%

2015/3期連結売上高1,857億円

日本

18%

北米

47%

中国

23%

タイ

4% インド

8%

2015/3期Honda向け生産台数355万台

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2014年3月期 2015年3月期 2016年3月期 (計画)

日本

北米アメリカカナダ

メキシコ

中国

アジア・大洋州

タイインド

地域別の概況

76万台/年 84万台/年

177万台/年 180万台/年

日本が減少の一方、海外は自動車需要の拡大とともに、市場環境に合わせた専用車と生産量が増加の一途

67万台/年

★メキシコG-ONE社 稼働開始

★HR-V★FIT★Acura MDX(北米専用)

★W-Hapii社 第2溶接工場の能力増強

▶CR-V、Accord、Crosstour、Acura ILX

★CRIDER(中国専用)

★Accord★JADE(中国先行発売)

★FIT★ヴェゼル/XR-V

★SPIRIOR(中国専用) ★MITSUBISHI パジェロ

▶CR-V、エリシオン、CIIMO、Civic、Crosstour、理念S1、MITSUBISHI RVR

★オデッセイ

★タイHPS社プレス工場稼働開始

★インドHIL社 TDMライン導入★インドHIL社

新工場稼働開始

★タイHPT社 分工場稼働開始▶CR-V、シビック、BRIO(アジア専用)、AMAZE、ミラージュ、GM

★CITY(アジア専用)

★MITSUBISHIミラージュ・セダン

★ISUZU mu-X

★HINO★SUZUKI セレリオ

★MOBILIO(アジア専用) ★MITSUBISHI

TRITON

★ヴェゼル

★オデッセイ

★N-WGN★FIT

★Accord

★オデッセイ(北米専用)

▶CR-V、フリード、N-BOX、N-ONE

インド 14万台/年 インド 19万台/年

タイ 16万台/年

※台数はHonda向け生産台数

★ステップワゴン

★S660

65万台/年

★JADE

★レジェンド★グレイス

62万台/年

★烏山工場を郡山製作所に統合

196万台/年

94万台/年★Q-Hapii社 1,500tTRF稼働開始

タイ 18万台/年

インド 25万台/年

★シャトル

★シビック

★Acura TLX(北米専用)

★Acura RLX

★Acura RDX

★Pilot

★NSX

★CITY (アジア専用)

★KTH3,000tサーボTRF稼働開始

★Q-Hapii社 800tPRG稼働開始

★Q-Hapii社 1,500tTRF稼働開始

★インドHIL社 プレス工場建屋完成

★KSM社 400tPRG稼働開始★G-ONE社 1,500tTRF、

600tBLK稼働開始

タイ 21万台/年

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ダイハツ滋賀工場向けに湖南工場を開設

大型製品を得意先の近隣で組立、物流効率を改善近畿圏内の顧客の拡大も視野に生産品目を拡大

亀山製作所湖南工場

場所 滋賀県湖南市

投資額 約4千万円

面積 約2,000㎡

導入設備 溶接ライン

稼動時期 2015年5月

湖南工場

DAIHATSU滋賀工場

亀山製作所

■イメージ

亀山製作所(三重県) 湖南工場(滋賀県) 得意先(滋賀県)

プレス部品

納品

亀山製作所(三重県) 得意先(滋賀県)

完成品

プレス部品の加工

納品

~ Before ~

~ After ~

完成品 完成品

軽自動車フレームでは遠距離物流がコストプッシュになる

物流効率を改善し、製造コストを削減

溶接組立

完成品の輸送

完成品 完成品

プレス部品の加工溶接組立

完成品

完成品の輸送プレス部品の輸送

一度に多数の部品を大量に輸送 完成品の輸送距離を短くし、周回するトラックの数を削減 完成品の出荷時の荷姿例

約50km

約3km

約50km

約50km約3km

国内の生産ロケーションの最適化 ①

NEW

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烏山工場、戸田工場の生産を集約

生産拠点を集約し間接領域をスリム化開発領域の将来的な強化の余地を確保(烏山)

前橋製作所

郡山製作所

郡山製作所戸田工場2016年3月までに全機能を前橋製作所と太田工場に移管予定。

郡山製作所烏山工場(現:機種開発センター烏山)2015年4月までに部品量産部門を郡山製作所に移管。現在は試作部門の専用工場。

拠点配置から見直し、生産から管理にいたるまで効率を上げ収益力を強化

国内の生産ロケーションの最適化 ②

烏山工場(現:機種開発センター烏山)

戸田工場

戸田工場の概要

場所 埼玉県戸田市

設立 1961年10月

生産設備 溶接ライン

主要生産品目 バルクヘッド等

納入先Honda

狭山工場、寄居工場

烏山工場の概要

場所 栃木県那須烏山市

設立 1992年3月

生産設備 溶接ライン

主要生産品目トラックキャビンフレーム

ヨークローター等

納入先 Hino、Honda

機種開発センター

栃木地区は開発に特化

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生産能力の増強

3,000tサーボTRF(KTH 5月)

北米:プレス機6台を新規導入中国:プレス機3台を新規導入

新工場 「タプカラ工場」

敷地面積 約13,000㎡

導入設備 TDMプレス、溶接ライン

稼動時期溶接ライン 2014年12月TDMプレス 2016年6月(予定)

中長的な市場拡大と受注増加に対応し、成長を加速する

インド:新工場を設置

溶接工場は中古の建物を活用し投資を抑え短期間に新設

現地メーカーのプレス機を採用し投資を低減

導入拠点 導入プレス機 稼働時期

KTH 3,000tサーボTRF 2015年9月(予定)

KMI 2,500tTRF、600tBLK 2015年2月

KSM 400tPRG 2015年7月

G-ONE 1,500tTRF、600tBLK 2015年2月

1,500tTRF(Q-Hapii 3月中旬頃)

導入拠点 導入プレス機 稼働時期

Q-Hapii1,500tTRF × 2台、800tPRG × 1台

2015年4月~ 順次

W-Hapii 3,000tサーボTRF 2016年7月(予定)

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HIL社

CNCD-TEX社

G-Hapii社

北米

鋳物から金型まで一貫生産

鋳物をH-oneグループ内に供給安価な金型をH-oneグループ内に供給

技術力を蓄え成型難易度の高いプレス部品の金型製作にも対応

日本

HK-PATI社

2014年9月 金型鋳物工場が稼働を開始

H-oneグループの金型製作数及び鋳物生産量の推移(計画)

2013年 2014年 2015年 2016年 2020年

520型531型

HK-PATI社操業を開始

790型1,000型

640型

4,000t

5,000t

7,000t金型製作数

鋳物生産量

アジア

LCC金型供給エリア

インドネシアを中心とした金型戦略

2015年3月期は、操業開始初期コストで出遅れるも、2016年3月期は鋳物事業の通年での業績寄与もあり、金型と鋳物の一気通貫で収益の安定化を図る。

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地球環境を守る取り組み

生態系を利用したCO2の吸収

生産過程でのCO2削減軽量化技術の進化

群馬県栃木県

タイ 中国 アメリカ

カナダ

埼玉県

「エイチワンの森」森づくり活動

三重県

海外の植樹・育樹活動

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本日の内容

1.エイチワンの概要

3.業績、株主還元

2.高性能な車体フレーム

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1,1761,367

1,175 1,263

24.2

6.515.1

66.3

連結業績と株主還元売上高(億円)

1,500

1,000

500

第6期(’12.3月期)

第3期(’09.3月期)

第8期(’14.3月期)

第4期(’10.3月期)

第5期(’11.3月期)

50

100

経常利益(億円)

配当金(円)

中間

10.0年間

15.0

5.0年間

10.0

7.5年間

15.0

7.5年間

15.0

10.0年間

20.0

11.0年間

22.0

11.0年間

22.0

11.0(予定) 年間

22.0(予定)期

末5.0 5.0 7.5 7.5 10.0 11.0 11.0 11.0

(予定)

株価(円) 626 453 741 596 817 1,004 746 743

PER(倍) ― 44.5 4.1 26.2 4.0 7.3 72.4 21.1

PBR(倍) 0.5 0.3 0.5 0.4 0.5 0.5 0.4 0.3

※ 株価は年平均値、但し第10期は第1四半期平均値 PER:株価収益率 PBR:一株当たり純資産倍率

凡例: 売上高 経常利益

第7期(’13.3月期)

1,380

第9期(’15.3月期)

当社は、将来の事業展開及び設備投資等を勘案しつつ、長期にわたり安定的に業績に応じた配当を実施しております

56.2

1,920

25.0

2,000

1,799

56.6

第10期計画(’16.3月期計画)

1,857

16.5

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~IRのお問い合わせ先~

株式会社エイチワン 総務部CSR課電話:048-643-0010 e-mail:[email protected]

本資料で記述している将来予測および業績予想は、現時点で入手可能な情報に基づき当社が判断した予想であり、潜在的なリスクや不確実性が含まれています。そのため、様々な要因の変化により実際の業績は記述している将来見通しとは大きく異なる結果となる可能性があることを御承知おき下さい。