東京都市大学 環境 情報 学部 環境情報学科 中原秀樹研究室 0831082...
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2012.2.14 卒論 研究 発表会. 東京都市大学 環境 情報 学部 環境情報学科 中原秀樹研究室 0831082 坂場涼子. 活かされなかった JCO 臨界事故の教訓 ~福島原発事故から~. 発表内容. * 研究 背景 * 研究目的・動機 * 研究方法 * 東海村とは * 研究結果 * JCO 臨界事故の 概要 * JCO 臨界事故の 背景 * 事故 での失態(比較 ) * ストレステスト * 過去 の主な原発事故(国内 ) * 情報 公開の 隠蔽 * 調査概要 * アンケート調査による住民の意見 * まとめ・考察 - PowerPoint PPT PresentationTRANSCRIPT
東京都市大学 環境情報学部 環境情報学科
中原秀樹研究室 0831082 坂場涼子
活かされなかった JCO 臨界事故の教訓~福島原発事故から~
2012.2.14 卒論研究発表会1
発表内容
*研究背景*研究目的・動機*研究方法*東海村とは*研究結果 * JCO 臨界事故の概要 * JCO 臨界事故の背景 *事故での失態(比
較) *ストレステスト *過去の主な原発事故(国内) *情報公開の隠蔽 *調査概要 *アンケート調査による住民の意見
*まとめ・考察*提言~2度と JCO 臨界事故や福島原発事故のような事故を起こさないために
~2
研究背景
1979年スリーマイルアイランド事故、1986年チェルノブイリ事故発生
1999年9月30日、東海村にて国内初の臨界事故発生
2011年3月11日、東日本大震災により福島原発事故発生
*原子力に対する信頼性・安全性が薄れた。 *東海村の村上村長も原発廃止を宣言。 *正確な情報を把握することができないという現状。 *全国の発電所の稼働停止や脱原発への傾向が強まる。
これにより
12年後
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研究目的・動機
*東海村=日本で最初に原子の火が灯った村。*自分の出身地で日本初の臨界事故が発生。*そんな中発生した福島原発事故の影響は、全国各地に・・・
もう一度、 JCO 臨界事故について検証していく必要がある。
原子力の今後を左右するキーマンでは?
JCO臨界事故による経験・教訓が、何故、 福島原発事故に活かされなかったのかを検討する!
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研究方法•原
子力施設(5月)
•役場(8月、9月)
•シンポジウム(8月、9月)
現地調査
•無作為に東海村住民102名を対象に実施 →うち100名を有効票とする (12月26日、1月6日実施)
アンケート調査
•12年前に遡り事故当時の様子を調べる
東海村議事録過去の新聞調査
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東海村とは
*茨城県那珂郡東海村*人口 37,725人 (2011.8.1)
*面積 37,48 km²*歴史 1955年3月31日:村松村と石神村が合併し東海村誕生
1957年8月 :日本初の研究原子炉が設置 1999年9月30日:日本初の臨界事故発生
東海村民憲章や県民の歌の歌詞(3番)の中にもある
ように、東海村はこれまで原発に恩恵を受けてきた。
=原子力産業
日本で最初に原子の火が灯った村
出典:茨城県 HP 地図、茨城県民の歌
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★水戸
東海村★
研究結果 JCO 臨界事故の概要
*1999年9月30日午前10時35分頃 事故発生*死者2名、被爆者667名*国際原子力事象評価尺度 : レベル4*人為的ミスから事故が発生
JCO賠償額は150億円
出典:電気事業連合会 HP JCO 臨界事故
国に承認された「溶解塔」という装置を使用する作業手順を、組織ぐるみで裏マニュアルを作成し、ステンレス製のバケツを用いた手順に改良していた。事故当時は、作業員がこの裏マニュアルをも改悪した手順で作業していたため、それが原因となり事故は起きた。
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研究結果 JCO 臨界事故の背景
裏マニュアルの存在
作業員への指導不足
安全面チェック体制の甘さ
作業の安全性<効率性
作業員3人中2人は素人
作業チェックシステム未設置自主保安体制の未整備
組織ぐるみで作成
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研究結果 事故での失態(比較)
JCO臨界事故• 緊急時の情報公開・情報共有
(対応の遅れ、情報の隠蔽)
• 安全面チェック体制の甘さ• 事故が起こることを前提と
した防災訓練不足• 作業の安全性<効率性• 作業員への指導不足• 組織ぐるみでの裏マニュアル
福島原発事故• 緊急時の情報公開・情報共有
(対応の遅れ、情報の隠蔽)
• 安全面チェック体制の甘さ• 事故が起こることを前提と
した防災訓練不足• 「現時点で影響はない」と
いう根拠のない発言
福島原発事故に全く活かされていない
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研究結果 ストレステスト
原子力発電所が、滅多に起きないような事故や自然災害において生じる負荷に対してどこまで耐えることができるのか、安全性の余裕について行うテスト
*シミュレーションによるものであるため、必ずしも安全とは言い切れない。
しかしながら、ストレステストという以前まではなかった新たな基準を全原子力発電所が実施し結果の公開を義務付ければ、今後の原発事故防止に繋がっていくのではないかと考える。
*福島原発事故を受けて、 EU 各国が既存の安全性を確認するために作ったもの。 (2011年3月25日欧州委員会で決定、 6月1日からストレステスト実施)
*それをもとにIAEAは、EU方式を世界標準にすることを提唱。(2011年6月21日)
出典:2011年7月13日 朝日新聞デジタル
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研究結果 過去の主な原発事故(国内)
福島原発事故(2011)
JCO臨界事故(1999)
美浜発電所 2号機(1991)
もんじゅ事故(1995)浜岡原発事故(2001)
国際原子力事象評価尺度( INES )
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出典:国際原子力事象評価尺度( Wikipediaより)
(件)
研究結果 情報公開の隠蔽
これまで日本では、過去25年間で136件以上の
原発事故が起きている
女川福島第一
福島第二
柏崎刈羽
浜岡志賀美浜高浜大飯島根伊方玄海川内 東海05
1015202530354045
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41
84
10
1
13 15
8 7
14 2
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公開されていない事故は小規模なものが多い
このような事故は、「事故ではない」という認識
事故は、起こるべき場所で起きた!
原発の安全神話が壊れてしまう
政府・経産省・電力会社が隠蔽体質に!
12 出典:原水爆禁止日本国民会議HP 日本の原子力関連事故より筆者作成
調査概要
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*調査期間 2011 年 12 月 26 日、 2012 年 1 月 6 日
*調査対象 東海村住民
*調査方法 東海村の駅前や役場、原子力施設等で無作為に調査。 調査人数は 102 人、その中の 100 人を有効票とし
て抽出。
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*調査内容① 回答者の基本属性② 福島原発事故によって、家族の生活に何か変化が起こりましたか?③ 福島原発事故に関連して積極的に情報を集めようとしましたか?④ ご自身がお住まいの地域の放射線量についてどのように感じていますか?⑤ 東海村の原子力施設(発電所、再処理工場、各種研究施設等)について日頃 どのように感じていますか?⑥ 東海第二原発の今後について、どのようにお考えですか?⑦ 今後、東海村は原子力との関係でどのような役割を果たすべきだと思いますか?⑧ JCO 臨界事故後十分な安全対策(適切な安全規制)が取られていると思いますか?⑨ 原子力発電事業者は、安全に関する情報をきちんと公開していると思いますか?⑩ 原子力事故・放射線被害に関連した情報について、どの程度満足していますか?
研究結果 アンケート調査による住民の意見
*原子力問題への関心と懸念が拡大*原子力事故・放射能汚染問題に関する情報ニーズが拡大
真の情報を公開するべき
(7)農産物の放射能汚染検査情報
(6)屋外活動の注意点などの情報
(5)原発事故が悪化した場合の避難情報
(4) 東海村の原子力施設の現状について
(3) 国の今後の原子力政策について
(2)茨城県の原子力災害対策の情報
(1) 国の今後のエネルギー政策について
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原子力事故・放射線被害関連情報満足度調査満足している やや満足している どちらとも言えない あまり満足していない 満足していない
(人)
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まとめ・考察
日本では、過去25年間に136件以上の原発事故が発生
*小規模な事故への甘い認識、情報の隠蔽が浮き彫りに。*住民も原発事故関連の情報に不満を抱いている。*原子力災害対策本部の議事録が 一切作られていなかったことが明らかに。
「想定外の事故は起きる」という認識の欠如・その対策不足
JCO臨界事故での経験・教訓は、福島原発事故に活かされていない!
政府、経産省、電力事業者が隠蔽体質に・・
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提言
*全原子力発電所に、ストレステストの完全実施と情報の開示のまとめを 全て公開することを義務付ける。*原子力発電所の立地している地域及び地方自治体に関して、徹底した 情報を公開すると同時に、事故が起きた場合には必ず開示するような システムを作り、それに対して検査査察ができるような国の機関を存在 させる。ex, 違反した場合罰金化 隠蔽体質をなくす取り組み、意識改革が重要
*原発廃止に向けての研究* JCO 臨界事故による被害を拡大させないための研究
東海村は原子力発祥の地であること、過去の苦い経験を活かして・・・
~2度と JCO 臨界事故や福島原発事故のような事故を 起こさないために~
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引用参考文献・HP
*茨城県 HP 地図、茨城県民の歌 http://www.pref.ibaraki.jp/category/know.html
*電気事業連合会 HP 過去の事故・トラブル http://www.fepc.or.jp/learn/hatsuden/nuclear/index.html
*原子力事故と東海村の人々~原子力施設の立地とまちづくり~ P50-L8 ~ P51-L2 斉藤充弘著、出版日: 2002 年 6 月、出版社:那珂書房* 2011 年 7 月 13 日 朝日新聞デジタル* 2008 年 3 月 12 日 朝日新聞朝刊* 2011 年 9 月 18 日「東海村と原子力の未来を考えるフォーラム 2011」当日資料*原水爆禁止日本国民会議 HP 日本の原子力関連事故 http://www.fepc.or.jp/learn/hatsuden/nuclear/index.html
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ご静聴ありがとうございました。
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