情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

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情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」. 厚生労働省大臣官房参事官 岡 本 浩 二. 本日のテーマ. ① 国民健康栄養調査の結果から ②特定健診・保健指導について ③介護保険と高齢者医療について ④新型インフルエンザ対策について ⑤医療をとりまく議論と今後の方向性について. 国民健康栄養調査 の結果から. 国民健康・栄養調査とは. 調査目的.  健康増進法(平成 14 年法律第 103 号)に基づき実施するものであり、 国民の身体の状況、栄養摂取量及び 生活習慣の状況 を明らかにし、国民の健康増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得るために実施。. 調査客体. - PowerPoint PPT Presentation

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Page 1: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

情勢分析最近の地域保健の動向「 」

厚生労働省大臣官房参事官岡 本 浩 二

Page 2: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

本日のテーマ

① 国民健康栄養調査の結果から② 特定健診・保健指導について③ 介護保険と高齢者医療について④ 新型インフルエンザ対策について⑤ 医療をとりまく議論と今後の方向性について

Page 3: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

国民健康栄養調査の結果から

Page 4: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

国民健康・栄養調査とは国民健康・栄養調査とは

 健康増進法(平成 14年法律第 103号)に基づき実施するものであり、国民の身体の状況、栄養摂取量及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得るために実施。

調査目的

調査客体 平成 18年国民生活基礎調査により設定された単位区から無作為抽出した        300単位区内の世帯(約 6, 000世帯)及び当該世帯の1歳以上の世帯員(約 18, 000人)

調査項目 1.身体状況調査   1)身長、体重(満1歳以上)   2)腹囲(満6歳以上)   3)血圧(満 15 歳以上)   4)血液検査(満 20 歳以上)   5)1日の運動量:歩行数(満 15 歳以上)   6)問診:服薬状況、運動(満 20 歳以上)   7)開眼片足立ち(満 40 歳以上)

 2.栄養摂取状況調査   食品摂取量、栄養素等摂取量、食事状況(欠食、外食等)

 3.生活習慣調査   食生活、身体活動・運動、休養(睡眠)、飲酒、喫煙、歯の健康等に関する生活習慣全般

調査時期 毎年 11月

Page 5: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

生活習慣の変化や高齢者の増加等によって・・・

   → 生活習慣病の有病者・予備群が増加

◎ 生活習慣病の現状 (粗い推計)   

・糖尿病 :強く疑われる者  820万人       可能性が否定できない者  1050万人                     (平成18年調査結果)

・高血圧症:有病者 3970万人        正常高値血圧者 2000万人                     (平成18年調査結果)

・脂質異常症:3000万人

・脳卒中 :死亡者数 13万人/年・心筋梗塞:死亡者数  5万人/年・がん  :がん死亡者数 31万人/年       (例:胃5万人、大腸4万人、肺6万人)

 

  

 

例えば、糖尿病が強く疑われる人は9年間で130万人(約19%)増加、可能性が否定できない人を加えると500万人(約36%)増加している。

   

生活習慣病の有病者・予備群の現状生活習慣病の有病者・予備群の現状

参考)糖尿病実態調査、国民健康・栄養調査

万人< 糖尿病有病者数 >

690740

820

680

8801050

1,370

1,620

1870

0

300

600

900

1,200

1,500

1,800

2,100

H 9(1997)H14(2002)H18(2006)

Page 6: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

8.2

8.63.116.3

21.312.1

0.510.5

11.39.8

8.7

1.2 2.4 2.2

7.1

0

20

40

60

80

100

総数 20- 29歳 30- 39歳 40- 49歳 50- 59歳 60- 69歳 70歳以上 ( )40- 74再掲 歳

≧ 90cmメタホ リ゙ックシ ント ロ゙ー ム (内臓脂肪症候群)の予備群と考えられる者(腹囲 +項目1つ該当)≧ 90cmメタホ リ゙ックシ ント ロ゙ー ム (内臓脂肪症候群)が強く疑われる者(腹囲 +項目2つ以上該当)[ ]%

女性

25.1

27.1

14.126.3 28.6 24.4

5.72.621.2

27.1 27.6 23.5

8.8

22.0

25.724.3

0

20

40

60

80

100

総数 20- 29歳 30- 39歳 40- 49歳 50- 59歳 60- 69歳 70歳以上 ( )40- 74再掲 歳

≧ 85cmメタホ リ゙ックシ ント ロ゙ー ム (内臓脂肪症候群)の予備群と考えられる者(腹囲 +項目1つ該当)≧ 85cm )メタホ リ゙ックシ ント ロ゙ー ム (内臓脂肪症候群)が強く疑われる者(腹囲 +項目2つ以上該当[ ]%

男性

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)該当者・予備群の状況

(厚生労働省 

平成18年国民健康・栄養調査結果)

40~ 74 歳については、男性の2人に1人、女性の5人に1人が、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる者(該当者)又は予備群と考えられる者であり、         該当者数 約960万人 予備群者数 約980万人                      併せて 約 1,9 4 0 万人 と推定される。 

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる者                                           腹囲が男性 85cm以上、女性 90cm以上で、3つの項目(血中脂質、血圧、血糖)のうち2つ以上の項目に該当する者

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予備群と考えられる者                                       腹囲が男性 85cm以上、女性 90cm以上で、3つの項目(血中脂質、血圧、血糖)のうち1つに該当する者

• 4

Page 7: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

 男性は、いずれの年齢階級においても、    肥満者の割合が20年前(昭和61年)、10年前(平成8年)と比べ増加。

 

男性

女性

肥満の出現率の推移( 20 歳以上、性 年齢階級別)・肥満の出現率の推移( 20 歳以上、性 年齢階級別)・

参考)平成 18 年国民健康・栄養調査

13.1 13.519.6 19.3 24.0

34.024.4 27.2

33.724.2 28.1 32.5

16.625.1

33.0

12.5 17.7 23.1

77.5 76.6 70.9 76.3 72.662.3

73.0 68.963.9

71.6 67.6 63.6

75.770.6

63.3

70.570.8

70.3

9.4 9.9 9.5 4.4 3.4 3.7 2.6 3.9 2.4 4.2 4.3 3.9 7.7 4.3 3.717.0 11.5 6.6

0

20

40

60

80

100

① ② ③ ① ② ③ ① ② ③ ① ② ③ ① ② ③ ① ② ③

(%)

60- 69歳50- 59歳40- 49歳30- 39歳20- 29歳 70歳以上

6.5 6.7 7.7 12.3 11.1 12.6

23.5 20.5 16.4

29.3 24.4 25.7 30.4 31.2 28.2 24.1 28.2 26.6

73.9 71.1 70.6

79.175.0 74.1

72.6 74.375.6

65.3 70.8 69.9 61.1 63.2 65.7

61.960.5 65.0

19.6 22.2 21.7

8.613.9 13.3

3.9 5.2 8.0 5.4 4.8 4.4 8.5 5.6 6.114.0 11.3 8.4

0

20

40

60

80

100

① ② ③ ① ② ③ ① ② ③ ① ② ③ ① ② ③ ① ② ③

(%)

肥満者 普通体重 低体重(やせ)

60- 69歳50- 59歳40- 49歳30- 39歳20- 29歳 70歳以上

①20 年前(昭和 61 年) ② 10 年前(平成 8 年) ③平成 18 年 ( BMI≧25 )( 18.5≦BMI< 25 )( BMI< 18.5 ) 

Page 8: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

       女性は男性に比べ、やせの割合が高い。          年次推移では、 20歳代~ 40歳代において増加傾向。

 

男性 女性

やせの出現率の推移( 20 歳以上、性 年齢階級別)・やせの出現率の推移( 20 歳以上、性 年齢階級別)・

参考)平成 18 年国民健康・栄養調査

9.4

4.42.6

4.2

17.0

9.9

3.4 3.9 4.3 4.3

9.5

3.72.4

3.9 3.7

6.67.7

11.5

0

10

20

30

40

20-29歳 30-39歳 40-49歳 50-59歳 60-69歳 70歳以上

(%)

19.6

8.6

3.95.4

14.0

22.2

13.9

5.2 4.8 5.68.0

4.46.1

8.48.5

11.3

21.7

13.3

0

10

20

30

40

20- 29歳 30- 39歳 40- 49歳 50- 59歳 60- 69歳 70歳以上

(%)

20 61年前(昭和 年) 10 8年前(平成 年) 18平成 年

低体重(やせ): BMI< 18.5  

Page 9: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

     男性の20~39歳及び70歳以上と女性の15~29歳及び70歳以上では、      「実行していないし、実行しようとも考えていない」者が3割以上

 

男性 女性

運動に関する意識について運動に関する意識について

参考)平成 18 年国民健康・栄養調査

29.4 28.9 33.2 30.6 27.6 29.321.3

34.9

27.4

10.2

27.7 32.3 35.0 32.6

28.0

17.4

16.4

9.8

14.5 15.4 18.1 15.1

18.7 18.4

10.0

10.6

10.1 9.5 6.5 9.7

12.7 10.6

16.9

40.4

14.5 12.3 12.8 13.319.3 18.7

0

20

40

60

80

100

総数 15- 19 歳 20- 29 歳 30- 39 歳 40- 49 歳 50- 59 歳 60- 69 歳 70 歳以上

(%)

27.834.0 31.6 26.1 22.4 18.3 18.0

45.1

29.1 20.534.4

35.737.2

32.8 28.6

15.6

19.711.6

16.5 21.2 20.9

21.420.6

19.2

10.5

8.8

8.1 7.1 8.914.1

15.9

8.4

12.925.1

9.3 10.0 10.7 13.5 16.9 11.7

0

20

40

60

80

100

総数 15- 19 歳 20- 29 歳 30- 39 歳 40- 49 歳 50- 59 歳 60- 69 歳 70 歳以上

(%)

実行していて、十分 に習慣化している

実行しているが、まだ習慣化していない

実行しようと努力しているが、十分に実行できていない

実行していないが、実行しようと考えている

実行していないし、実行しようとも考えていない

Page 10: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

       日常で体を動かすような生活をすることを「実行していない」者は、     男性の20~50歳代、女性の20~40歳代で4割を超えている

     ※「実行していない」者とは「実行していないし、実行しようとも考えていない」及び       「実行していないが、実行しようと考えている」の回答した者

 男性 女性

日常で体を動かすことに関する意識について日常で体を動かすことに関する意識について

参考)平成 18 年国民健康・栄養調査

17.3 19.1 24.7 19.4 19.4 18.110.0 15.0

21.08.5

23.0 29.1 28.925.3

16.3 11.6

17.7

11.1

15.3 18.6 19.718.3

16.8 19.2

12.8

9.8

10.48.6 9.3

12.8

17.8 16.8

31.1

51.5

26.6 24.3 22.7 25.539.0 37.4

0

20

40

60

80

100

総数 15- 19 歳 20- 29 歳 30- 39 歳 40- 49 歳 50- 59 歳 60- 69 歳 70 歳以上

(%)

14.3 20.0 17.9 12.0 11.7 8.9 8.0

24.2

20.9 15.328.4

28.0 29.622.5

13.4

12.1

22.8 20.5

21.928.1 27.6

23.3

20.1

18.7

13.59.3

9.1 9.3 10.2

16.3

20.4

13.9

28.534.9

22.8 22.6 20.929.1

38.131.0

0

20

40

60

80

100

総数 15- 19 歳 20- 29 歳 30- 39 歳 40- 49 歳 50- 59 歳 60- 69 歳 70 歳以上

(%)

実行していて、十分に習慣化 している

実行しているが、まだ習慣化していない

実行しようと努力しているが、十分に実行できていない

実行していないが、実行しようと考えている

実行していないし、実行しようとも考えていない

Page 11: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

         朝食欠食率を年次推移でみると、男女共に高くなる傾向

 

男性

女性

朝食欠食率について朝食欠食率について

参考)平成 18 年国民健康・栄養調査

8.5

1.7 2.1

10.1

26.2

6.1 6.34.6 3.3 2.5

10.8

1.83.5

15.4

28.4

20.1

12.1

7.3

2.2 2.3

13.1

7.6 7.1

30.6

20.9

13.1

5.82.3

22.8

14.6

0

10

20

30

40

50

総数 1- 6 歳 7- 14 歳 15- 19 歳 20- 29 歳 30- 39 歳 40- 49 歳 50- 59 歳 60- 69 歳 70 歳以上

(%)

5.51.9 2.5

8.6

13.5

6.1 6.3 4.6 3.3 2.55.4

2.1 1.9

7.8 8.14.8 3.2 1.9 1.8

8.5 7.13.4

22.5

10.97.6

4.62.2

15.413.2 13.9

0

10

20

30

40

50

総数 1- 6 歳 7- 14 歳 15- 19 歳 20- 29 歳 30- 39 歳 40- 49 歳 50- 59 歳 60- 69 歳 70 歳以上

(%)

20 61年前(昭和 年) 10 8年前(平成 年) 18平成 年

Page 12: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

      夕食の開始時刻は、男女共に20~60歳代において、                      午後9時以降に食べる者の割合が増加

 

男性

女性

夕食の開始時刻について夕食の開始時刻について

36.5 40.8

18.6 17.5 23.3 21.0 26.419.7

31.8 33.9

58.7 60.769.6 73.9

46.6 40.1

53.847.7

48.844.9

51.8

45.4

53.8 50.1

36.1 33.328.7 24.6

14.0 15.521.3

28.523.6

26.4

17.8

27.6

12.8 14.44.6 4.8 1.45.5 6.0 7.6 7.1 1.4

0.00.21.10.1

1.11.23.73.63.42.5

0.10.20.00.40.40.40.20.30.00.80.30.70.20.5

0

20

40

60

80

100

① ② ① ② ① ② ① ② ① ② ① ② ① ②

(%)

総数 60- 69歳50- 59歳40- 49歳30- 39歳20- 29歳 70歳以上

43.851.3

22.3 23.0

40.0 44.635.5 34.9

40.746.9

60.1 63.7 67.074.1

48.941.0

61.454.2

50.8 43.6 58.1 57.952.2

46.3

36.6 32.9 31.623.8

6.2 6.513.8

19.5

8.1 10.05.8 6.3 5.6 5.9 2.7 2.8 1.61.2

0.00.00.40.20.70.60.70.21.60.73.32.20.90.6

0.50.20.10.40.10.90.30.40.30.40.00.30.30.4

0

20

40

60

80

100

① ② ① ② ① ② ① ② ① ② ① ② ① ②

(%)

午後7時前 8午後7~ 時台 9 10午後 ~ 時台 11午後 時以降 食べない

総数 60- 69歳50- 59歳40- 49歳30- 39歳20- 29歳 70歳以上

参考)平成 18 年国民健康・栄養調査① 平成9年    ②平成 18 年

Page 13: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

現状のまとめ

• 平成18年度国民健康栄養調査の結果によれば、糖尿病が強く疑われる又は可能性が否定できない人はあわせて 1,870万人(推定)

• 70~ 74歳のメタボリックシンドロームの該当者・予備群はあわせて 1,940万人(推定)

• 身体活動・運動に関する意識は若年で低く、また、朝食欠食率、夕食開始時刻など食事に関しても改善に向けてさらなる取り組みが必要

Page 14: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

特定健診・保健指導について

Page 15: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

平成19年度 第3回特定保健指導のアウトソーシング先等実態調査について

目的  平成20年度から特定健康診査及び特定保健指導の    アウトソーシング先となる可能性のある事業者の実態把握

調査方法○国立保健医療科学院 HP上の「特定健康診査・特定保健指導機関データベース」へ事業者情報を入力頂きデータ集計。○調査依頼を自治体、関係団体を通じて事業者へ配布・周知。○第 1回調査のアンケート協力事業者には、個別に調査依頼を送付。○厚生労働省 HP にも調査依頼を掲載し PR 。○検索機能開始時期に合わせ、 H 20年3月 4 日を集計日とし、結果を厚生労働省ホームページにて報告。 

有効回答数  特定健康診査機関 4,196件  特定保健指導機関 1,851件

有効回答数  特定健康審診査機関 7,995件  特定保健指導機関 2,956件

調査期間 平成 19 年 7 月 23 日~ 19 年 9 月 14 日

調査期間 平成 19 年 7 月 23 日~ 19 年 12 月 25 日

調査期間 平成 19 年 7 月 23 日~ 20 年 3 月 4 日

第 1 回

第 2 回

第 3 回

有効回答数  特定健康診査機関 1,597件  特定保健指導機関   993件

第2回調査と比較して     特定健康診査機関は約2倍     特定保健指導機関は約1.5倍

Page 16: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

都道府県ごとの特定健康診査機関・特定保健指導機関数

都道 府県名 特定健診 特定保健指導 都道 府県名 特定健診 特定保健指導

北海道 421 128 滋賀 13 10

青森 60 19 京都 59 50

岩手 35 19 大阪 179 125

宮城 37 29 兵庫 210 98

秋田 23 23 奈良 54 33

山形 45 19 和歌山 47 27

福島 61 36 鳥取 22 15

茨城 45 24 島根 36 21

栃木 130 21 岡山 398 220

群馬 226 72 広島 754 92

埼玉 101 61 山口 217 33

千葉 211 57 徳島 214 104

東京 424 238 香川 36 22

神奈川 272 171 愛媛 64 36

新潟 66 44 高知 16 15

富山 496 249 福岡 189 125

石川 28 24 佐賀 87 31

福井 27 15 長崎 313 31

山梨 15 13 熊本 110 46

長野 182 49 大分 98 36

岐阜 893 89 宮崎 64 29

静岡 54 32 鹿児島 593 169

愛知 156 116 沖縄 168 19

三重 46 21 総計 7995 2956

Page 17: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

医師・保健師・管理栄養士スタッフの勤務形態別人数と研修修了者数

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

常勤

非常勤

協力業

常勤

非常勤

協力業

常勤

非常勤

協力業

医師 保健師 管理栄養士

人数研修修了者(再掲)人数

  勤務形態 人数

研修修了者(再掲)

人数 割合

医師

常勤 5284 986 18.7%

非常勤 2910 277 9.5%

協力業者 184 54 29.3%

保健師

常勤 2537 1032 40.7%

非常勤 1905 181 9.5%

協力業者 2301 131 5.7%

管理栄養士

常勤 2709 1107 40.9%

非常勤 2244 572 25.5%

協力業者 1363 691 50.7%

Page 18: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

看護師等スタッフの勤務形態別人数と研修修了者数

  人数研修修了者(再掲)

人数 割合

看護師

常勤 4900 877 17.9%

非常勤 4859 207 4.3%

協力業者 3297 42 1.3%

THP取得者

常勤 784 190 24.2%

非常勤 109 35 32.1%

協力業者 55 15 27.3%

健康運動指導士

常勤 894 247 27.6%

非常勤 461 102 22.1%

協力業者 489 278 56.9%

事務職員

常勤 9355 436 4.7%

非常勤 1999 42 2.1%

協力業者 339 60 17.7%

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

常勤

非常勤

協力業

常勤

非常勤

協力業

常勤

非常勤

協力業

常勤

非常勤

協力業

看護師 THP取得者 健康運動指導士 事務職員

人数 研修修了者(再掲)人数

Page 19: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

健康増進事業等に従事する保健師

全国:約16,900人

特定健診・保健指導に従事する保健師等の確保

全国:約4,300人  

老人保健事業からの振替

約 2,900 人

平成 20 年度交付税措置

事務職員からの振替

約 1,400 人

全国計:約21,200人

平成20年度特定健診・特定保健指導の実施に伴う交付税措置(市町村)

Page 20: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

<現行> <改正後(平成20年度より)>老人保健法

高齢者に対する医療給付

老人拠出金制度等

市町村による健診等の保健事業

    公費による助成

老人保健法の目的や趣旨を踏襲しつつ、それを発展させるものとして、「高齢者の医療の確保に関する法律」へと改正

健康増進法等

国民の健康増進に関する基本方針等の作成

市町村による生活習慣相談や生活習慣病以外の健診等の実施

高齢者の医療の確保に関する法律

 

市町村等医療保険者による生活習慣病健診・保健指導の義務化      ※健保被扶養者も対象     公費による助成

 高齢者に対する医療給付   後期高齢者医療制度   前期高齢者医療財政調整  医療費適正化の推進

老人保健法の改正内容- 生活習慣病健診・保健指導を医療保険者に義務化、他の各種健診や保健事業も引き続き漏れなく実施 -

老人保健法の改正内容- 生活習慣病健診・保健指導を医療保険者に義務化、他の各種健診や保健事業も引き続き漏れなく実施 -

健康増進法等

国民の健康増進に関する基本方針等の作成

市町村による生活習慣相談等の実施

現在実施されている各種事業を健康増進法等により漏れなく継続して実施

法的に連携を担保

連携をとっ

て総合的に健康増進を推進

Page 21: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

国        

○ がん予防の推進○ がん検診の質の向上等

がん予防及び早期発見の推進

○ 専門的な知識及び技能を有する医師  その他の医療従事者の育成 ○ 医療機関の整備等 ○ がん患者の療養生活の質の維持向上○ がん医療に関する情報の収集提供

体制の整備等

がん医療の均てん化の促進等

○ がんに関する研究の促進○ 研究成果の活用○ 医薬品及び医療機器の早期承認に

資する治験の促進○ 臨床研究に係る環境整備

研究の推進等

がん対策基本法

がん対策を総合的かつ計画的に推進

がん対策推進協議会

地方公共団体

連携

がん対策推進基本計画

閣議決定・国 会 報告

厚生労働大臣がん対策推進基本計画案の作成

都 道 府 県都 道 府 県 がん対策推進計画

がん医療の提供の状況等を踏まえ策定

Page 22: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

全ての患者・家族の安心

がん対策推進基本計画

がんによる死亡者の減少( 20%減)

全てのがん患者・家族の苦痛の軽減・療養生活の質の向上

放射線療法・化学療法の推進、これらを専門的に行う医師等の育成                  

治療の初期段階からの緩和ケアの実施

がん登録の推進

がん医療に関する相談支援・情報提供

医療機関の整備等

がんの早期発見

が ん 研 究

すべての拠点病院で「放射線療法・外来化学療法」

を実施

すべてのがん診療に携わる医師に緩和ケアの基本的な研修を実施

院内がん登録を行う医療機関数の増加

すべての2次医療圏に

相談支援センターを設置し、研修を修了した相談員

を配置未成年者の喫煙率

0%

受診率50%

がんの予 防

原則、すべての2次医療圏に拠点病院を設置し、5大がんの地域連携クリティカルパスを整備

重点的に取り組むべき事項

Page 23: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

1.都道府県 がん対策計画策定状況  策定済  40自治体  未策定 7自治体(青森県 、新潟県 、三重 県 、滋賀県 、奈良県 、岡山県 、

大阪府 ) 未策定の7 府 県 については、20年度中に策定する予定

2.国のがん対策推進基本計画を上回る目標を設置した主な事例 ○がんによる死亡者の減少の目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3自治体

~国は10年間でがんの年齢調整死亡率20%削減~ ①兵庫県 (25%削減)、②和歌山県 (25%削減)、 ③島根県 (男性26% 削減:女性20%削減)

○がんの早期発見の目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3自治体

~国は5年間でがん検診の受診率の50%以上~ ①宮城県 (70%以上)、②山形県 (胃がん、大腸がん、乳がん60%

以上)、 ③兵庫県 (大腸がん、乳がん60%以上)

都道府県 がん対策推進計画について (平成20年4月14日現在)

Page 24: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

健やか生活習慣国民運動について1 趣 旨

2 今後の進め方

 国民運動準備 会 議の設置

・地域と連携した国民運動推進体制の構築 ・国民運動啓発プレイベントの開催  (平成 20年3月池袋サンシャイン) 

 国民運動準備 会 議の設置

・地域と連携した国民運動推進体制の構築 ・国民運動啓発プレイベントの開催  (平成 20年3月池袋サンシャイン) 

平成 19 年度

国民運動スタート

・全国協議 会 の設置・中央行事等の啓発事業の実施・全国協議 会構 成団体等による主体的取組の促進・食育の国民運動等との密接な連携・産業界との連携、民間企業の参画

国民運動スタート

・全国協議 会 の設置・中央行事等の啓発事業の実施・全国協議 会構 成団体等による主体的取組の促進・食育の国民運動等との密接な連携・産業界との連携、民間企業の参画

○ 健康寿命の延伸を図り、「明るく活力ある社会 」を構築するため、疾病の発症を予防する  「一次予防」に重点を置いた健康づくりを国民運動として展開することとする。

○ 特に、死亡原因の約6割、国民医療費の約3割を占める生活習慣病に着目し、日常生活の中 での適度な運動、健全な食生活、禁煙を柱とした「健やかな生活習慣」を国民が実感することに より、国民の行動変容を促すことを目的とする。

○ また、「健やかな生活習慣」が地域・職域に浸透し、国民の生活文化として定着していくことを 目指して、国民運動の趣旨に共感し具体的に行動する団体の参画を得て「健やか生活習慣国民 運動全国協議会 」(仮称)を設置する。

○ さらに、食育を始めとする他の国民運動とも連携をしながら、家庭、地域社会 、学校、職場など 様々な場において、子どもの頃からの正しい食習慣の育成を始めとした生活習慣病予防のため の普及啓発及び実践活動を促進する。

平成 20 年度漸次、

参画団体拡大

 

Page 25: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

介護保険と高齢者医療につい

Page 26: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

674

59527 549

521 606

655

40 101332

1387 876 799

614651

756 788

527560 652 686

497525 547 566

465465 489 504

291 320 398 601505 45

551 709891

10701252

394

571

641595

490317

394

358

431492

339

365

394

424

479

290

341

381

414

455

要支援 要支援1 要支援2 経過的 要介護1 要介護2要介護3 要介護4 要介護5

(単位:万人)

H12.4末 H13.4末 H14.4末 H15.4末 H16.4末 H17.4末 H18.4末 H19.4末

計 102%

要介護

5 69%

4 61%

3 106%

2 96%

133%

経過的要介護

要支援

(出典:介護保険事業状況報告 他)

218

258

303

349

387411

435 441

H19.11末

要介護度別認定者数の推移

H12.4と H19.4の比較

451

Page 27: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

  第1期(H 12~ 14 年度)   第2期(H 15~ 17 年度)    第3期(H 18~ 20 年度)

  

2,911円

3,293円(+13%)

○ 1 号保険料〔加重平均〕 1号保険料も第1期( H12~ 14 )から第3期( H18~ 20 )で約 40%増

5.7兆円3.6

兆円

4.6兆円

5.2兆円

6.2兆円

6.4兆円

H12 年度実績 H13 年度実績 H14 年度実績 H15 年度実績 H16 年度実績 H17 年度実績 H18 年度予算 H19 年度予算 H20年度予算 ※補正後  ※補正後                                                                    

○ 総費用の伸び 介護保険の総費用は、年10%を超える伸び

4,090円(+24%)

6.9兆円

6.9兆円

介護保険財政の動向

7.4兆円

Page 28: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

0%

20%

40%

60%

80%

100%

要支援者 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5

)脳血管疾患(脳卒中など 骨折・転倒 関節疾患(リウマチ等)高齢による衰弱 認知症 パーキンソン病その他

要介護高齢者の状態像

認知症

脳卒中

廃用症候群

→  要支援、要介護1等の  軽度者に多い

(資料:厚生労働省 国民生活基礎調査(「 2001 年) から厚生労働省老健局老人保健課において特別集計(調査対象者:」4,534 人))

軽度者に対するサービスを、廃用症候群の予防、改善を図る観点から見直す

要介護度別の原因割合

Page 29: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

世代別に見た高齢者人口の推移

資料:2000年までは総務省統計局 国勢調査 、2005年以降は国立社会 保障・人口問題研究所 日本の将来推計人口「 」 「(平成14年1月推計)」

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050

高齢者人口(千人)

明治以前生まれ大正生まれ昭和ヒトケタ生まれ

昭和 10 年~終戦生まれ

終戦~ 1950 年生まれ

1951 年以降生まれ

推計値実績値

2005 年昭和ヒトケタ~終戦生まれが高齢者の中心

2015 年第1次ベビーブーム

世代が高齢者に

「介護 モデル→ 介護+予防 モデル、個別ケアの推進」 「 」

Page 30: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

○ 要介護者のうち1/2は、認知症(痴呆)の影響が認められ、  今後、認知症高齢者は急速に増加する。

※ 下段は、65歳以上人口比(%) (平成15年6月 高齢者介護研究会 報告書より)

認知症高齢者の増加

要介護者の認知症老人自立度

( 2002.9末現在)

要介護者要支援者

認定申請時の所在(再掲)単位:万人

居宅特別養護老人ホーム

老人保健施設

介護療養型医療施設

その他の施設

総数 314 210 32 25 12 34

再掲

認知症自立度Ⅱ以上

149 73 27 20 10 19

認知症自立度Ⅲ以上

79(25)

28(15)

20(4)

13(4)

8(1)

11(2)

将来推計 2002 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045

認知症自立度Ⅱ以上

149 169 208 250 289 323 353 376 385 378

6 . 3 6 . 7 7 . 2 7 . 6 8 . 4 9 . 3 10 .2

10 .7

10 .6

10 .4

認知症自立度Ⅲ以上

79 90 111 135 157 176 192 205 212 208

3 . 4 3 . 6 3 . 9 4 . 1 4 . 5 5 . 1 5 . 5 5 . 8 5 . 8 5 . 7

Page 31: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

高齢者の世帯形態の将来推計

2005 年 2001年

2015年

2020年

2025年

一般世帯 4,904 万世帯

5,014 5,048 5,027 4,964

世帯主が 65 歳以上

1,338 万世帯

1,541 1,762 1,847 1,843

単独(比率)

386 万世帯

28.9%471

30.6%566

32.2%635

34.4%680

36.9%

夫婦のみ(比率)

470 万世帯

35.1%542

35.2%614

34.8%631

34.2%609

33.1%(注)比率は、世帯主が 65 歳以上の世帯に占める割合出典:国立社会 保障・人口問題研究所 日本の世帯数の将来推計-平成「 15 年 10 月推計-」

(万世帯)

「家族同居 モデル→ 同居+独居 モデル」 「 」

Page 32: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

○ 今後急速に高齢化が進むのは、首 都 圏をはじめとする 都市 部 。「 」  都市 部においては、高齢期の 住まい「 」などが大きな課題となる。

都 道 府 県別 の高齢者( 65歳以上)人口の推移

今後急速に高齢化が進む 都市 部

2005年時点の高齢者人口(万人)

2015年時点の高齢者人口(万人)

増加数 増加率 順位

埼玉県 116 179 63 +55% 1

千葉県 106 160 53 +50% 2

神奈川県 149 218 70 +47% 3

愛知県 125 177 52 +42% 4

大阪府 165 232 68 +41% 5

(東京都 ) 233 316 83 +36% (7)

岩手県 34 39 5 +15% 43

島根県 20 22 2 +11% 44

秋田県 31 34 4 +11% 45

山形県 31 34 3 +10% 46

鹿児島県 44 48 4 +10 47

全国 2,576 3,378 802 +31%「日本の都 道府県別 将来推計人口(平成 19 年 5 月推計)について (国立社会 保障・人口問題研究所)」

Page 33: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

今後の看取りの場所

0

200,000

400,000

600,000

800,000

1,000,000

1,200,000

1,400,000

1,600,000

1,800,000

1975

1980

1985

1990

1995

2000

2005

2010

2015

2020

2025

2030

【資料】2006 年(平成 18 年)までの実績は厚生労働省 人口動態統計「 」2007 年(平成 19 年)以降の推計は国立社会 保障・人口問題研究所 人口統計資料集(「 2006 年度版) から推定」

2006 年 死亡者数  1,084千人      65 歳以上   896千人

実績 推計

自 宅

介護施設

その他

医療機関

約 47 万人

○将来推計( 2030年時点)の仮定 医療機関:病床数の増加なし 介護施設:現在の2倍を整備 自宅死亡: 1.5倍に増加

※介護施設は老健、老人ホーム

約 9 万人

約 20 万人

約 89 万人

Page 34: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

新型インフルエンザ対策について

Page 35: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

○ 近年、東南アジアを中心に鳥インフルエンザ(H5N1)が鳥から人に感染する事例が増加。 この鳥インフルエンザ(H5N1)が人から人へ感染する形に変異し、新型インフルエンザとして

世界的に大流行することが危惧されている。

○ 新型インフルエンザが発生した場合の被害を最小限に食い止めるために、発生前後に必要な対策を迅速かつ確実に実施するための法整備が求められている。

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律及び検疫法の一部を改正する法律の概要

【背景】

○ 第169回国会 において成立○ 5月2日公布、5月12日施行

① 感染症法上、鳥インフルエンザ(H5N1)を二類感染症に位置づけ、鳥インフルエンザ (H5N1 ) に対する入院措置等の法的根拠を整備。

    (注)現行法では、2年間に限り、政令で指定する感染症について、特例措置として入院措置等が可能        (2年経過後も継続して対応が必要な場合には、法定化が必須)       インフルエンザ(H5N1)は、平成18年6月12日よりこの特例措置の対象

② 発生直後から対策を実施できるよう、新型インフルエンザを感染症法及び検疫法に位置づけ、検疫措置、入院措置等の規定を整備。(注)H5N1型以外の新型インフルエンザが発生した場合にも対応が可能

③ 併せて、感染したおそれのある者に対する健康状態の報告要請や、外出自粛の要請規定の創設、停留先施設に医療機関以外の施設を追加する等、まん延防止策を拡充 。

【改正の概要】

【施行期日】

Page 36: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

○ 広範囲な被害 → 社会 活動全体の停滞○ 被害が長期化 → 1年以上にわたる対応が必要○ 多数の従業員が同時に欠勤する等、人的影響が甚大

大流行時の自治体・事業所・一般家庭における対策

事前の啓発、準備が重要

■ 新型インフルエンザの被害の特徴

事業所自治体 一般家庭発生前○情報収集・提供○独居高齢者等の把握○食料等の供給体制整備

発生後○情報収集・提供○食料等の確保○休校、集 会 自粛要請○相談窓口の設置 等

発生前○対策についての啓発○食料等の備蓄

発生後○感染拡 大防止への協力○不要不急の外出自粛

発生前○各企業の業務運営体制の検討○社会 機能維持に関わる事業所 における業務継続計画の策定

発生後○不要不急の事業活動の休止・ 在宅勤務等○社会 機能維持に関わる事業所 における業務継続

○大流行時における高齢者や障害者等の要介護者や社会 的弱者に対する生活支援体制を整備する。○社会 機能維持に関わる企業において、事業継続計画を策定する。○個人・家庭における食料やマスク等の備蓄を周知する。○学校の休校等の意思決定方法などについて明確化する。

与党PTの提言

Page 37: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

①  ワクチン・抗インフルエンザウイルス薬の研究開発、製造、備蓄の工程表作成

②  ワクチン接種の対象者・優先順位の明確化  ・ 医療従事者・社会 機能維持に関わる業種・職種の範

囲・   優先順位  ・ 一般国民(小児、若者、高齢者、重症化ハイリスク

者)に   おける優先順位

③  水際対策の現場レベルでの具体化(停留場所の確保、関係機関の連携強化等)

④  自治体の取組体制の強化、地域医療体制の整備

⑤  企業や政府 における事業継続計画の策定など、社会 機能  維持のための条件整備

⑥ 国民に対する広報・啓発

今後の主な検討事項

Page 38: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

医療をとりまく議論と今後の方向性について

Page 39: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

 

 昨年の医療制度改革において、医療法や健康保険法の改正等を行ったが、その後、医師不足や混合診療、病院の再編や在宅医療の推進等、医療の確保に関する様々な問題が指摘されている。こうした問題に対し、将来を見据えた改革が必要であるため、人材、施設、医療サービス等における医療アクセスの改善を図るよう、あるべき医療の姿を示す「安心と希望の医療確保ビジョン」の策定を進める。  

安心と希望の医療確保ビジョンの策定

1.趣 旨  

(1)総論:歴史的 文化的 国際的位置付けも踏まえた我が国の医療の在り方について・ ・(2)各論: ①医療を支える人材について        ②医療機関の在り方について        ③医療サービスの内容について

  厚生労働大臣の下に、副大臣、大臣政務官及び有識者によるアドバイザリーボードを設置。

  

 平成 20年 1月 7日(月)に第 1回を開催。 その後、 1ヶ月に1~2回程度開催し、平成 20年6月に取りまとめ

2.検討項目  

3.構 成 員  

4.スケジュール 

Page 40: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

「安心と希望の医療確保 のための3本柱」

1.医療従事者等の数と役割

 (1)医師数の増加     医師養成数の増加     コメディカル雇用数の増加     総合的な診療能力を持つ医師の養成     臨床研修制度の見直し     歯科医師の養成 (2)医師の勤務環境の改善     女性医師の離職防止・復職支援     医師の多様な勤務形態 (3)診療科のバランスの改善等 (4)職種間の協働・チーム医療の充実     医師と看護職との協働の充実     医師と歯科医師・薬剤師等との協働の充実     医師とコメディカルとの協働の充実     医師・看護職と看護補助者・メディカルクラーク等                           との協働の充実

2.地域で支える医療の推進

 (1)救急医療の改善策の推進     救急医療の充実     夜間・救急利用の適正化 (2) 地域完結型医療 の推進「 」 (3)在宅医療の推進 (4)地域医療の充実・遠隔医療の推進

3.医療従事者と患者・家族の協働の推進

 (1)相互理解の必要性 (2)医療の公共性に関する認識 (3)患者や家族の医療に関する理解の支援

Page 41: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

2地域で支える医療の推進(2)地域完結型医療の推進   地域医療に限らず、地域の限られた医療資源を有効活用するためには、個別医療機     関がそれぞれで全ての医療ニーズに対応する 医療機関完結型医療 ではなく、「 」医療機   関がそれぞれの得意分野を生かし地域全体で完結する 地域完結型医療 が求め「 」られ   る。その際には医療計画等に基づき、自らの地域における役割を検討し、地域連携クリ   ティカルパス等を利用した情報の共有化やネットワークの構築に努める。また、居住系   施設や介護施設においても医療機関との連携に努める。    一方で行政は、各都 道 府 県 の医療計画において定められた、がん、脳卒中、救急医療   など4疾病5事業に係る医療連携体制を推進するとともに、住民のニーズを調査・把握し   各医療機関が地域のニーズに応じた役割を果たすことができるよう、医療機関に対する   情報提供を行う。十分な情報開示を行うことによって地域住民がネットワークを踏まえて   行動するよう普及啓発を進める。あわせて、そうした 地域完結型医療 の普及「 」に向けモ   デルとなる成功例を示す。また、診療所において地域のニーズを把握した上で、例えば   複数の医師等がグループで診療を行う体制とし、地域の他の医療機関との連携を確保   した上で、夜間・休日等も含め一定の初期救急も担うなど、機能を強化するとともに、地    域住民の利用に資するため、診療所についても十分な情報の開示を進める。

Page 42: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

( 3 ) 在宅医療の推進 (一部抜粋)   患者・家族の生活の質を確保する観点から、医療の提供の場として、医療機関だけではなく住まいを念頭に置く発想も必要であり、退院前・退院後ケアカンファレンス等を通じた切れ目のない医療連携の確保とともに、介護との連携を図る。国及び地方公共団体は、地域で暮らす者の視点に立ち、個々の地域毎に住民のニーズを把握した上で、医療サービスと介護サービスの連携、ボランティア等の活動との連携を進めるとともに、医療、介護、福祉に関する情報を住民に開示する。その際には、予防や社会 資源の開発・連携体制の構築等についての医療・介護・福祉の現場における保健師の専門性活用を推進する。さらに、訪問看護ステーションの規模の 拡 大等を図り、訪問看護の更なる普及を目指すとともに、訪問看護ステーションや在宅医療を提供する医療機関については、地域の多様な在宅医療ニーズに的確に対応することに加え、例えば末期がんや精神・神経疾患等の専門性の高い分野にも対応できるよう、専門性の深化に努める。また、居住系施設における医療ニーズを満たすことを進める。

Page 43: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

社会 保障国民 会 議

• 社会 保障のあるべき姿について、国民に分かりやすく議論を行うことを目的として、平成20年 1月 25日に閣議決定により開催が決定

• 3つの分科 会 (年金・雇用を議論する「所得確保・保障分科 会 」、医療・介護・福祉を議論する「サービス保障分科 会 」、少子化・仕事と生活の調和を議論する「持続可能な社会の構築分科 会 」)を設置し議論

Page 44: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

第二分科 会 (医療・介護・福祉)中間とりまとめ

• 3 何に着目したか(1)未曽有の高齢化とサービスの需要の大幅な増

大・ 75歳以上高齢者の増加・高齢者一人ぐらし世帯の増加・団塊の世代・医療技術の進歩により、サービス提供水準は高度化す

(2)高い水準にはない現状の社会 保障給付

Page 45: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

第二分科 会 (医療・介護・福祉)中間とりまとめ

• 3 何に着目したか(3)不十分・非効率なサービス供給体制

・配置を厚くし、ミスを犯しにくいシステム・連携・機能分担(ネットワークの構築)・経営能力(マネジメント能力)

(4)医療・介護を求める側と提供する側との関係・信頼関係・情報格差・「協働」作業

Page 46: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

改革の方向性現下の緊急課題への対応

(1)医療分野における課題とその対応  ①医師不足対策(医師養成数の見直し、女性医師の就労継続・職場 

    復帰支援、臨床研修指定病院の機能強化等)   ②医師の負担軽減対策(職種間の機能・役割分担の見直し、チーム 

    医療の推進等)  ③地域医療の確保対策(医療機関相互の役割分担・ネットワーク化等)

  ④救急医療の更なる量的・質的充実、地域全体で適切な医療機関に

    円滑な搬送が確保されるための情報共有・体制整備  ⑤医療機関経営の近代化支援

  同時に現存する人的・物的資源の効果的・効率的活用の対策の強化が必要

Page 47: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

改革の方向性現下の緊急課題への対応

(2)介護・福祉分野における課題とその対応• 将来の介護分野における人材確保のため、労働環境や処遇の在り方を含めた総合的な人材確保対策を早急に実施することが必要

• 要介護者(特に中重度の要介護者)の増大に対応した一定量の施設整備は必要だが、より整備の遅れているケア付き住宅など居住系サービスの充実や在宅サービスの 拡充 に重点的に力をいれることが必要

Page 48: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

改革の方向性これからの課題への対応

(1)サービス需要の増大への対応• サービス提供体制の効率化の努力を継続しつつ、質・量両面

での安定的なサービスを保障するための体制整備を進めることが必要であり、そのための安定的な財源の確保が必要

• 自立・自助 を基本に置き、次に個人の様々なリスクを社会「 」的な相互扶助(=共助)の仕組みでカバーし、それでもカバーできない場合には直接的な公による扶助(=公助)で支えるという 自立と共生 の考え方に立った制度の構築が必要「 」

• 社会 保険のような 制度化された仕組み のみならず、地域社「 」会 の中での支え合いやNPO・住民参加型相互扶助組織のような 自律的・インフォーマルな相互扶助(共助)の仕組み「 」を活用し、共に支え合って生きていくことを実感できるような地域社会 づくりが重要

Page 49: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

改革の方向性これからの課題への対応

(2)サービス提供体制の構造改革  ①病院機能の効率化と高度化  ②地域における医療機能のネットワーク化  ③地域における医療・介護・福祉の一体的提供(地域包括ケア) 

    の実現  ④医療・介護を通じた専門職種間の役割分担の見直しと協働体  「

    制 (情報の共有と連携)の構築」(3)サービスを支える人的・物的資源の計画的整備  ①人的資源の確保  ②インフラ(物的資源)の整備(4)改革を支える制度面での改革   診療報酬体系・介護報酬体系のあり方についても見直し

を行う必要がある

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• 高額療養費(介護費)制度   高額療養費自己負担限度額を超えた場合には、その時点でそれ以降の一部負担は負担しなくてもよいことを原則にするなど、制度本来の趣旨に沿う形で改善する必要がある。

• 低所得者特例措置   制度ごとに行われている低所得者対策を見直し、本来の趣旨である低所得者の負担能力に配慮し、家計に過重な負担をかけないようにす「

る という原点に立ち戻って、低所得者対策をより簡素で公平かつ分かり」やすいものとするよう制度横断的な改革が必要

• 保険免責制など   保険免責制の導入、混合診療、民間保険の活用など今後さらに具体的

議論を深めることが必要• IT化の推進   IT化の推進や社会 保障番号制の導入検討、レセプトオンライン請求

化、レセプトデータのデータベース化

改革の方向性医療・介護・福祉サービスを円滑に推進するための制

度面・運用面での改善策

Page 51: 情勢分析 「 最近の地域保健の動向 」

(記載事項の追加)  ・4疾病、5事業の数値目標  ・4疾病、5事業の医療体制  ・医療機能に関する情報提供  ・居宅等における医療の確保  ・医療の安全の確保

(作成について)  ・平成20年4月からの適用を目指す  ・PDCAサイクルの仕組み  ・医療連携体制構築に係る適切な協議  ・二次医療圏に拘らない医療体制  ・医療提供施設の開設者等の協力

(その他)  ・大臣報告の緩和

(全く新規に作成)  ・脳卒中  ・急性心筋梗塞

(他の計画、通知等と整合)  ・がん  ・糖尿病  ・周産期医療   (既存の計画あり) ・救急医療 (今後検討を視野)  ・災害時の医療  ・へき地医療 (平成 18 年へき地保健医療計画)  ・小児医療 (小児科学 会提案 をモデル)

局長通知 課長通知

医療計画作成指針の内容