ソーシャルキャピタル講義 (企業版の告知用抜粋版)

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家族、仲間やコミュニティといい関係を持つ⼈は、どんな富や名声を得た⼈よりも幸せで 健康な⼈⽣を送れる。史上最⻑の調査、ハーバード⼤学「Grant Study」の研究成果です。 個⼈の幸せも、企業の繁栄も、⼈のつながりから⽣まれる価値「ソーシャルキャピタル」 がキーとなる。古くて新しい事実が、経営学や社会学の研究から明らかになってきました。 これからメガトレンドになることが予想される「ソーシャルキャピタル」をいち早く学び ⽇々の幸せや企業の成⻑に活かしたい。そんな⽅にお届けする最新のアカデミー講座です。 SOCIAL-SHIFT LAB. 幸せと成功の源泉「ソーシャルキャピタル」を学ぶ 講師:ソーシャルシフトラボ 代表理事 ⻫藤 徹 告知⽤ 抜粋版

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家族、仲間やコミュニティといい関係を持つ⼈は、どんな富や名声を得た⼈よりも幸せで 健康な⼈⽣を送れる。史上最⻑の調査、ハーバード⼤学「Grant Study」の研究成果です。

個⼈の幸せも、企業の繁栄も、⼈のつながりから⽣まれる価値「ソーシャルキャピタル」 がキーとなる。古くて新しい事実が、経営学や社会学の研究から明らかになってきました。

これからメガトレンドになることが予想される「ソーシャルキャピタル」をいち早く学び ⽇々の幸せや企業の成⻑に活かしたい。そんな⽅にお届けする最新のアカデミー講座です。

SOCIAL-SHIFT LAB.

幸せと成功の源泉「ソーシャルキャピタル」を学ぶ 講師:ソーシャルシフトラボ 代表理事 ⻫藤 徹

告知⽤ 抜粋版

「良い⼈⽣は、良い⼈間関係で築かれます」

「良いビジネスは、良い⼈間関係で築かれます」

幸せと成功の源泉 ソーシャルキャピタルを学びましょう

「ソーシャルキャピタル」って なんだろう?

Q

「ソーシャルキャピタル」(社会関係資本)

信 頼

規 範 ネットワーク

⼈々の協調⾏動を活発にすることによって 社会の効率性を⾼めることのできる社会組織の特徴

参照: ロバート・パットナム

イタリア北部 イタリア南部

ソーシャルキャピタル

コミュニティ活動 活発 不活発

ネットワーク種類 ⽔平的 垂直的

主要な価値観 連帯・参加・統合 規則・無⼒感・疎外感

州政府の制度パフォーマンス 良好に機能している うまく機能していない

出典:ロバート・パットナム「哲学する⺠主主義」

南部ではシチリア島のマフィアの影響で、 住⺠が有⼒者に依存し、⾃分から積極的に 社会に参加しない⾵⼟となっている。

コネで就職が決まり、陳情や個⼈的関係で 意思決定がひっくり返る社会は発展しない とパットナムは考えた。

– 北部  ・平等主義的政治関係      ・活動的で公共⼼が豊かな市⺠      ・信頼と協調に富む社会構造

– 南部  ・垂直的階層的な政治関係      ・分断され孤⽴化された社会⽣活      ・信頼を⽋いた⽂化

事例研究1 北イタリア vs 南イタリア

独りで他組織のメンバーと会ってはいけない。 友の妻に⼿を出してはいけない。

警察関係者と交友関係を築いてはいけない。 バーや社交クラブに⼊り浸ってはいけない。

組織のために常に働けるようにしていなくてはならない。 約束は絶対的に遵守しなければならない。

妻を尊重しなければならない。 何かを知るために呼ばれたときは真実を語らなくてはならない。

ファミリーの仲間とその家族の⾦を横取りしてはならない。 警察や軍関係、ファミリーへの背信者、素⾏の極端に悪い者、

道徳⼼を持てない者とは、兄弟の契りを交わさない。

出典: flikr criative commons by Daniel Horn

マフィア ⾎の掟 (オルメタ)

「ソーシャルキャピタル」の 光と陰を考えよう。

Q

いいものもある。悪いものもある。

信頼関係なし 信頼関係あり

ブリッジング (⽔平・異質・弱い)

監視社会

2チャンネル、Twitter など匿名コミュニティ

?ボンディング

(垂直・同質・強い)

密告社会

北朝鮮、東ドイツ(秘密警察) 学校裏サイト

閉鎖社会

村社会、ギルド、軍隊 警察、マフィア

① 協働効果の向上  (相互協⼒、知識共有、仲間意識による動機づけ) ② 取引コストの低下 (契約⼿続きが不要、相互監視が不要) ③ 社会的葛藤の解消 (相互信頼・監視による社会的ジレンマの解消) ④ 健康や寿命の向上 (相互互助や治安による健康や⻑寿への貢献)

ライトサイド 〜 つながり

⑤ 同調圧⼒の増⼤ (少数意⾒者に対する同意への暗黙の圧⼒) ⑥ 機会損失の増⼤ (他のパートナーとの取引機会の減少) ⑦ 不正⾏為の増⼤ (閉鎖性による集団思考で不正⾏為が増加) ⑧ 精神的な抑圧  (⾃由への制約や不寛容さによる精神的な疲弊)

ダークサイド 〜 しがらみ

「ソーシャルキャピタル」は経営に どれほどのインパクトがあるのか?

Q

経営者の⽬に、ソーシャルキャピタル⾒えず ヒト、モノ、カネ … ⾝近な「⼈間関係」の⼤切さを、経営者は⾒落としがち

出典: http://www.hrpayrollsystems.net/do-you-have-a-hostile-work-environment-on-your-hands/

営業チーム 顧客開拓・売上

技術チーム 品質・納期・コスト

なぜ「サイロ化」は起きるのか?

出典: flikr criative commons by Daniel Horn

この際、ソーシャルキャピタルを 崩壊させるノウハウを突き詰めてみるか。

「ソーシャル物理学」 チームワークを科学しよう

Q

出典: アレックス・ペントランド著「ソーシャル物理学」

“Why Social Physics?” by MIT Professor Alex Pentland

「ソーシャル物理学」とは情報やアイデアの流れと⼈々の⾏動の間にある確かな 数理的関係性を記述する最新かつ定量的な社会科学。のべ数百万時間におよぶ 社会実験のビッグデータから「⼈間の集団」が持つ普遍的性質が解明された。

「ソーシャル物理学」とは情報やアイデアの流れと⼈々の⾏動の間にある確かな 数理的関係性を記述する最新かつ定量的な社会科学。のべ数百万時間におよぶ 社会実験のビッグデータから「⼈間の集団」が持つ普遍的性質が解明された。

出典: アレックス・ペントランド著「ソーシャル物理学」

出典: アレックス・ペントランド著「ソーシャル物理学」

孤立した 投資家

集合知を適切に 活用する投資家

エコー チェンパー

ソーシャルキャピタルの光と陰は どのように⽣まれるのだろう?

最強のチーム、3つの法則

出典: アレックス・ペントランド著「ソーシャル物理学」

Google「プロジェクト・アリストテレス」

出典: 現代ビジネス「プロジェクト・アリストテレスの全貌」http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48137 (筆者が加筆要約)

社員の⽣産性を極限まで⾼めるには、どうすればいいのか。

2012年、グーグルはこの命題を解明するために「プロジェ クト・アリストテレス」を⽴ち上げた。そのために⼈員分析部のみならず、組織⼼理学や社会学の専⾨家まで多彩なエキスパートを集結した。

分析の対象として重視したのはチームワークだった。ビジネスがグローバル化し、複雑化の度合を深めている今⽇、多くの業務は単独の従業員ではこなしきれない。どうしてもチームによる共同作業が多くなるからだ。

受講した学習院⼤学⽣の声を ちょっとだけご紹介します。

ビジネスパーソン向けに 講義「企業経営とソーシャルキャピタル」

からエッセンスを抽出しました。

⼀般社団法⼈ ソーシャルシフト・ラボ

代表理事 ⻫藤 徹 (ループス・コミュニケーションズ) 理事   川村 雅彦 (ニッセイ基礎研究所)      中村 佳正 (ブレーンセンター)      原 裕 (エンゲージメント・ファースト)      ⼋⽊橋 昌也 (⽇本アイ・ビー・エム)

監事   中⼭ 敦 (アイリサーチ) 事務局⻑ 加藤 たけし (ループス・コミュニケーションズ) 社員   ⾙洲 岳洋 (デルフィス・インタラクティブ)      芳賀 雅彦 (博報堂)      萩⾕ 衞厚 (エンゲージメント・ファースト)

■ ソーシャルシフト・ラボとは ソーシャルシフトを促進し、多様な社会課題を永続的に解決する。その志を実現するために 産官学⺠から有志が集まり、2016年9⽉7⽇に設⽴した⼀般社団法⼈。個⼈の⾃発的な⾏動 を起点として、持続可能な新しい資本主義を研究し(ラボ)、その知⾒を元にイノベーション を促進し(カレッジ)、助けあう仲間をつくる(コミュニティ) ことを活動の柱とする。

1. ラボ:     持続可能な新しい資本主義を研究する場。コンサルティング機能を有する 2. カレッジ:   ソーシャルシフトの学びを深め、イノベーションを促進する場 3. コミュニティ: ソーシャルシフトの価値観とビジョンを共有するメンバーが集う共創の場

* ソーシャルシフトとは、持続可能な地球・社会・事業を実現するために、  ビジネスと社会貢献活動がともにシフトし、未来を共創するためのアジェンダである。

⼀般社団法⼈ ソーシャルシフト・ラボ■ 代表 ⻫藤 徹 プロフィール   1961年 神奈川県川崎市にて⽣まれる   1985年 慶應義塾⼤学理⼯学部を卒業、⽇本IBM株式会社に⼊社   1991年 株式会社フレックスファームを創業。代表取締役に就任   2000年 インテル・メリルリンチ・住友商事・三菱商事等から30億円超の資⾦調達(第三者割当)   2001年 携帯コンテンツ変換エンジン「x-Servlet」が、⽇経産業製品賞と⽇経産業広告賞を受賞   2001年 バブル崩壊のあおりを受けて、創業会社であるフレックスファームを退社   2004年 経営本部⻑として復帰。⿊字転換した上で、同社全株式を上場企業に売却   2005年 株式会社ループス・コミュニケーションズを創業。代表取締役に就任   2011年 書籍「ソーシャルシフト」(⽇経新聞出版社) を上梓。講演活動は年100回を超える   2011年 第九回Webクリエーション・アワードにて「Web⼈賞」を受賞   2015年 公益社団法⼈助けあいジャパン 理事に就任   2016年 学習院経済学部経営学科 特別客員教授に就任   2016年 ⼀般社団法⼈ソーシャルシフト・ラボ 代表理事に就任

■ 出版書籍  単著 「再起動 リブート」(ダイヤモンド)、「BEソーシャル!」(⽇経出版)、「ソーシャルシフト」(⽇経出版)     「新ソーシャルメディア完全読本」(アスキー)、「図解ビジネス情報源ソーシャルメディア」(アスキー)  共著 「ソーシャルシフト 〜 新しい顧客戦略の教科書」(中経出版)     「ソーシャルメディア・ダイナミクス」 (KADOKAWA)、「iPadで現場を変える」(⽇経出版)     「Twitterマーケティング」(インプレス)、「Webコミュニティでいちばん⼤切なこと」(インプレス)     「SNSビジネスガイド」(インプレス)、「ひとつ上のFacebookマネジメント術」(技術評論社)     「Facebookブランディング」(翔泳社)、「Facebook活⽤術」(ソフトバンク・クリエイティブ) 他